JP7123662B2 - ポンプケーシング及びポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプケーシング及びポンプ装置に関する。
液体を圧送する手段として、モータと、モータにより駆動されるポンプと、を備えるポンプ装置が知られている。このようなポンプ装置は、内部にポンプ室を有するポンプケーシングを備え、ポンプ室に収容されるインペラをモータにより回転駆動することで、液体を増圧して二次側に圧送する(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3661820号公報
ポンプケーシングは、例えば、ポンプ室を形成する凹部を有する一対の樹脂製のケーシング体の外周縁同士が溶着されて構成される。このようなポンプケーシングにおいて、ポンプ室とポンプケーシングの形状によっては、溶着部位となるポンプケーシングの外周縁と、ポンプ室の縁部との間が、離れている場合がある。このため、溶着部位であるポンプケーシングの外周縁とポンプ室の周縁との間の領域に、凹凸を有する嵌合部を形成し、一対のケーシング体を嵌合することで組付け強度を向上する構成も知られている。しかしながら、流体の圧力等によりケーシング体が変形するなどの理由で、一対のケーシング体の間に隙間ができ、液体が逆流する場合がある。
そこで、本発明は、逆流を抑制することが可能なポンプケーシング及びポンプ装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態にかかるポンプケーシングは、ポンプ室を形成する第1の凹部を有し、前記第1の凹部の外周に配されるとともに段差を有する第1の嵌合部と、前記第1の嵌合部に配される第1の固定部と、を備える第1のケース体と、前記第1のケース体に対向配置され、ポンプ室を形成するとともに外周の少なくとも一部が前記第1の凹部の外周に接合される第2の凹部を有し、前記第2の凹部の外周に配されるとともに前記第1の嵌合部に係合する第2の嵌合部と、前記第2の嵌合部に設けられ前記第1の固定部に固定される第2の固定部と、を備える第2のケース体と、を備え、前記第1のケース体及び前記第2のケース体は樹脂製であり、前記第1の嵌合部は上方に凸となる第1の合わせ面を有するとともに、前記第1の固定部は前記第1の嵌合部の前記第1の合わせ面から下方に突出する突起を有し、前記第2の嵌合部は上方に凸となる第2の合わせ面を有するとともに、前記第2の固定部は、前記第2の合わせ面に形成され前記突起が挿入される孔部である。
本発明によれば逆流を抑えるポンプケーシング及びポンプ装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るポンプ装置の構成を一部断面で示す説明図。 同ポンプ装置のポンプケーシングの上ケース体の構成を示す斜視図。 同上ケース体の構成を示す下面図。 同ポンプケーシングの下ケース体の構成を示す斜視図。 同ポンプケーシングの下ケース体の構成を示す上面図。 同ポンプケーシングの一部を示す断面図。 同ポンプケーシングの一部を示す斜視図。
以下、本発明の一実施の形態に係るポンプ装置1を、図1乃至図6を用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るポンプ装置1の構成を一部断面で示す説明図である。図2はポンプケーシングの上ケース体の斜視図、図3は上ケース体の下面図である。図4は下ケース体の斜視図、図5は下ケース体の上面図である。図6はポンプケーシングの一部の、図5におけるVI―VI線に沿う断面図である。図7は同ポンプケーシングの上ケース体と下ケース体を組付けた状態を示す斜視図である。なお、説明のため、各図において適宜構成を省略して示している。
図1に示すように、ポンプ装置1は、モータ10と、軸封装置11と、ポンプ部12と、を備える。例えばポンプ装置1は、水槽等に設置されて水を移送する、所謂水中ポンプと呼ばれる排水ポンプである。ポンプ装置1は、例えばその回転軸10bの軸方向が鉛直方向に沿って上下に延びる姿勢で縦置きされている。
モータ10は、固定子及び回転子を収容するモータケーシング10aと、回転子に接続されモータケーシング10aの外方に突出する回転軸10bと、を備える。
軸封装置11は、回転軸10bの外周に配されるメカニカルシールやメカニカルシールを収容するシールケーシングを備え、モータ10、ポンプ部12及び回転軸10b間を液密に仕切る。
ポンプ部12は、モータ10の下方に配置され、回転軸10bの先端部に取付けられるインペラ21と、インペラ21を収容する樹脂製のポンプケーシング22と、を備える。
インペラ21は、例えばオープンタイプの羽根車であり、円盤状のシュラウド21aと、
羽根21bと、を備える。
羽根21bは、シュラウド21aの中心からの径が各位置で異なる形状、例えば渦巻形状やインボリュート形状に形成されている。
ポンプケーシング22は、ケーシングカバー23、ケーシングカバー23の下に配置されるとともに吐出口31bを有する第1のケース体としての上ケース体24、吸込口41aを有する第2のケース体としての下ケース体25、及びストレーナ26、を備える。ポンプケーシング22の内部の上ケース体24と下ケース体25との間にインペラ21を収容するポンプ室27が形成される。

ポンプ室27は、中央下部の吸込口41aに連通する円形のインペラ収容部27aと、インペラ収容部27aの一端から接線方向に延び吐出口31bに至る流路を形成する吐出路部27b(吐出路)と、を有し、渦巻き状に構成されている。
ケーシングカバー23は、中心部に開口23aを有する円形状のカバー壁23bと、カバー壁23bの外周縁から下方に延出する周壁部23cと、を一体に備える。ケーシングカバー23は、カバー壁23bが軸封装置11を介して回転軸10bの外周部に装着され、周壁部23cが上ケース体24に接合され、インペラ21の裏側を覆う。
上ケース体24は、樹脂成形により一体に形成され、上壁部31と、上壁部31の外周縁から下方に延出される周壁部32と、周壁部32の一部から内方に延出する水切部33と、周壁部32の一部から外方に延出するフランジ部34と、フランジ部34と周壁部32とを連結する一対の連結ビーム35と、を備える。上ケース体24は、上側に凹む第1の凹部としての凹部36を有する。
上壁部31には、上壁部31を軸方向に貫通する貫通孔であるインペラ開口部31a及び吐出口31bが形成されている。
インペラ開口部31aは、回転軸を中心とした円形の開口である。インペラ開口部31a内にインペラ21が回転可能に配される。
吐出口31bは、インペラ開口部31aの側方に離間して配される円形の開口であり、インペラ開口部31aよりも小径に構成されている。吐出口31bには、フランジ部34を介して、外部へと連通する吐出配管が接続される。
周壁部32は、インペラ開口部31aの外周において一方側に開口する円弧状の曲線と、吐出口31bの外周において他方側に開口する円弧状の曲線と、これらの円弧状の両端同士を連続する一対の直線と、を有する形状に構成され、その全周が超音波溶接により下ケース体25の周壁部42に接合されている。また、周壁部32のインペラ開口部31aの外周の複数箇所には、外方に突出し、例えばボルト等の締結部材によってケーシングカバー23に締結される締結片37が、一体に形成されている。
水切部33は、凹部36の外周に配され、周壁部32の一部から吸込口41aと吐出口31bの間のボリュートの巻始めの位置に向けて突出する三角形状に構成されている。水切部33は上に凸となる段差を有する第1の嵌合部としての嵌合部33aを有する。
嵌合部33aの下側の面は下ケース体25と重ね合わされる第1の合わせ面F1を構成する。第1の合わせ面F1は凹凸形状を有し、軸方向に直交する三角形の平面状の下面部とその下面部の外周縁から下方に湾曲する曲面状の内周面とを連続して有する。第1の合わせ面F1には、第1の固定部としての固定突起33bが形成されている。
固定突起33bは、対向配置される固定孔部43bに向けて、回転軸方向に下方に突出するピン状の部材であり、例えば円形の断面を有している。固定突起33bは、水切部33の外周よりの位置、すなわち周壁部32に近い位置に、設けられている。
フランジ部34は吐出口31bの外周部において、回転軸方向及び回転軸方向から見て吸込口41aと吐出口31bとが並ぶ方向に対して直交する所定方向の両側にそれぞれ突出する、一対の延出部34bを有している。一対の延出部34bは締結孔34aを有する。締結孔34aに挿入されるねじなどの締結部材を介して、フランジ部34に吐出配管が接続される。
一対の連結ビーム35は、所定の一方向に長く構成され、フランジ部34の一対の延出部34bの一方と周壁部32の収容部36aの外周の水切部33の外側に形成された締結片37、及び延出部34bの他方と吐出路部36bの基端の外側に形成された締結片37と、をそれぞれ一体に連結する。
凹部36は、上壁部31と周壁部32と水切部33とに囲まれ、ポンプ室27の上半分を構成する。凹部36は、回転軸10bを中心とした平面視円形の収容部36aと、収容部36aから一方向に延出する吐出路部36bと、を有する渦巻き状に構成されている。
凹部36はその外周の少なくとも一部が周壁部32によって囲まれるため、凹部46の周縁に接合される。言い換えると、凹部36の外周縁のうち水切部33を除く部位、すなわち周壁部32に沿う部位が、同じく凹部46の外周縁のうち水切部43を除く部位、さらに換言すると周壁部42に沿う部位に、接合されている。
締結片37は一例として中心角90度の間隔で4箇所に形成される。各締結片37は周壁部から外周側に突出する突起状に形成され、ボルトが螺合するねじ孔37aを有している。4つの締結片37のうち、吐出路の基端部及び水切部33の近傍に配される一対の締結片37は、連結ビーム35に一体に連続している。
下ケース体25は、上ケース体24の下側に対向配置されている。
下ケース体25は、下壁部41と、下壁部41の外周縁から上方に延出される周壁部42と、周壁部42の一部から内方に延出する水切部43と、周壁部42の一部から外方に延出するフランジ部44と、フランジ部44と周壁部42とを連結する一対の連結ビーム45と、が樹脂成形により一体に形成されている。下ケース体25は、下側に凹む第2の凹部としての凹部46を有する。
下壁部41には回転軸10bを中心とした円形の開口である吸込口41aが形成されている。下壁部41の下面の外周縁にはポンプを据付面に据付ける複数の脚部41bが設けられている。
周壁部42の外形は、上ケース体24の周壁部32と同形状に構成され、周壁部32に接合されている。
周壁部42の外周面の複数箇所に、例えばボルト等の締結部材によって締結片37とともにケーシングカバー23に締結される締結片47が一体に設けられている。
水切部43は、凹部46の外周に配され、周壁25bの一部から吸込口と吐出口の間のボリュートの巻初めの位置に向けて突出する三角形状に構成されている。水切部43は上に凸となる段差を有するとともに嵌合部33a内に嵌合する第2の嵌合部としての嵌合部43aを有する。
嵌合部43aは上ケース体24と重ね合わされる第2の合わせ面である第2の合わせ面F2を有している。第2の合わせ面F2は第1の合わせ面F1に倣う凹凸形状を有し、軸方向に直交する三角形の平面状の上面部とその上面部の外周縁から下方に湾曲する曲面状の外周面とを連続して有する。嵌合部33a,43aが係合し、第2の合わせ面F2が第1の合わせ面F1の下に対向して重ねられ、水切部33,43の間で水が流れないように閉塞している。第2の合わせ面F2には第2の固定部としての固定孔部43bが形成されている。
固定孔部43bは、対向配置される固定突起33bの固定ピンが挿入される孔部であり、例えば円形に形成されている。固定孔部43bは水切部43の外周よりの位置、すなわち周壁部42に近い位置に、設けられている。固定孔部43bの内周縁部は、固定突起33bの外周面に溶着されている。
フランジ部44は吐出路の先端部である吐出部の外周において、平面視において吐出口31bと吸込口41aが並ぶ方向及び回転軸方向に直交する所定方向の両側に突出するとともに締結孔44aを有する一対の延出部44bを有している。
一対の連結ビーム45は、所定の一方向に長いプレート状に構成され、フランジ部44の一対の延出部44bと周壁部42の収容部の外周の水切部43の外側、吐出路部46bの基端の外側にそれぞれ形成された一対の締結部25lとをそれぞれ連結する。
凹部46は下壁部41と周壁部42と水切部43とに囲まれ、ポンプ室27の下半分を構成する。凹部46は回転軸10bを中心とした平面視円形の収容部46aと収容部46aから一方向に延出する吐出路部46bを有する渦巻き形状に構成されている。凹部46はその外周の少なくとも一部が周壁部42によって囲まれるため、凹部36の周縁に接合される。言い換えると、凹部46の外周縁のうち水切部43を除く部位、すなわち周壁部42に沿う部位が、同じく凹部36の外周縁のうち水切部33を除く部位、すなわち周壁部32に沿う部位に、接合されている。
締結片47は一例として中心角90度の間隔で4箇所に形成され、締結片37に重ねて配置される。各締結片47は周壁部42から外周側に突出する突起状に形成され、ボルトが挿通されるボルト孔47aを有している。4つの締結片47のうち、吐出路の基端部及び水切部43の近傍に配される一対の締結片47は、連結ビーム45に一体に連続している。
ストレーナ26は、下ケース体25の下側を覆うカバー壁を有している。ストレーナ26は、下ケース体25の下側に組付けられる。
ポンプケーシング22は、上ケース体24と下ケース体25とが対向して組付けられて構成される。例えばポンプケーシング22の製造方法は、上ケース体24と下ケース体25を位置決めして組付ける組付け工程と、上ケース体24と下ケース体25の所定箇所を溶着することにより密閉する工程と、を備える。
組付け工程において、上ケース体24の周壁部32と下ケース体25の周壁部42を合わせ、嵌合部33a,43aの段差を嵌め合うことで、第1の合わせ面F1と第2の合わせ面F2が対面して位置決めされる。このとき、上ケース体24の固定突起33bを下ケース体25の固定孔部43bに挿入する。
次に、例えば超音波溶着により、周壁部42,32に沿う外周縁と、固定部とを、溶着する。このとき、超音波溶着のホーンを、裏側、すなわち下ケース体25側から、下方に突出する固定突起33bが配される固定孔部43bの内縁部分に当て、超音波を付与することで、固定突起33bの外周面と固定孔部43bの縁部とを超音波溶着により接合する。固定突起33b及び固定孔部43bはそれぞれ水切部33、43のうちの周壁部32,42に近い位置に配置されていることから、周壁部32,42同士の超音波付与処理の処理過程で、固定突起33b及び固定孔部43bの溶着を実現できる。
このように構成されたポンプ装置1は、電力が供給されることで、モータ10が駆動される。モータ10は、回転子に固定された回転軸10bを回転させる。回転軸10bの回転により、ポンプ部12のインペラ21が回転する。そしてポンプケーシング22及びインペラ21により汚水を圧送し、ポンプ装置1の二次側へ移送することが可能となる。インペラ21の回転により、吸込口41aから吸い込まれた水が、増圧され、吐出口31bから吐出される。
本実施形態のポンプ装置1では、上ケース体24と下ケース体25の嵌合部33a、43aに固定突起33b及び固定孔部43bをそれぞれ設け、固定突起33b及び固定孔部43bを固定することにより、一対のケース体24,25の接合強度を向上できる。したがって、上ケース体24と下ケース体25との間に隙間ができることを防止することができ、逆流を抑制できる。例えば本実施形態においては、特に圧力差により変形しやすいボリュートの巻初めの位置において、接合強度を向上することができる。上記実施形態によれば、ポンプ室の外縁とケース体24,25の周縁の形状が異なる場合に、固定部を設けることで、樹脂成形により一対のケース体24,25で、ケース体24,25の外形及び溶着の経路を単純な形状としながら、アンダーカット部のある渦巻き状のポンプ室27の外周を強固に接合することが可能となる。
また、上記実施形態におけるポンプ装置1において、上下の嵌合部33a,43は上に凸となる段差を有する形状としたことにより、ケース体24,25間の水が重力により外部に排出されやすい構成とすることができる。したがって、例えば試運転の後に梱包するような状況においても、水切部33,43に水が溜まるのを防止できる。
また、上ケース体24の第1の合わせ面F1から下方に突出する固定突起33bを下ケース体25に形成された固定孔部43bに挿入して溶着する構造としたことで、周壁部32,42の溶着の際と同じ下側からホーンを当てることができる。したがって、周壁部32,42の溶着処理と同様の処理過程において固定突起33b及び固定孔部43bの周囲に超音波処理を施して溶着をすることができる。また、固定突起33b及び固定孔部43bの位置を、溶着部である周壁部32,42に近い位置に配したことで、レーザー溶着の際の工具を当てる処理位置が近くなり、周壁部32,42の溶着処理と、固定突起33bと固定孔部43bとを1つの処理工程にて近い位置で溶着することが可能であり製造工程上の効率がよい。
また、固定突起33bや固定孔部43bは、樹脂成型により上ケース体24及び下ケース体25を形成する処理工程にて一体に形成できるため、製造工程を追加する必要がなく、低コストで強固な接合構造を実現できる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、上記実施形態において、固定部としての固定突起33bと固定孔部43bとを溶着して固定する構成を例示したがこれに限られるものではない。例えばタッピンねじ等のケース体24,25とは別体の締結部材により締結されて固定される構成であってもよい。また、さらにシール材や充填材等のシーリング材を用いて接合することで密閉性を向上することも可能である。また、上記実施形態とは反対に、固定突起33bが下ケース体25に、固定孔部43bが上ケース体24に、それぞれ設けられていてもよい。さらに固定突起33b及び固定孔部43bがそれぞれ複数個設けられていてもよい。
また固定部としての固定突起33b及び固定孔部43bの配置も上記に限られるものではない。例えば固定突起33b及び固定孔部43bの位置を、溶着部である周壁部32,42から遠い、水切部33,43の内側の先端部としてもよい。この場合には、水切部33,43の内側の端部で安定的に固定できるため、より強固に固定できる。
この他、上記実施形態に例示された各構成要素を削除してもよく、各構成要素の形状、構造、材質等を変更してもよい。上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載の発明と同等の記載を付記する。
[1]
ポンプ室を形成する第1の凹部、前記第1の凹部の外周に配されるとともに段差を有する第1の嵌合部、及び前記第1の嵌合部に配される第1の固定部、を備える第1のケース体と、
前記第1のケース体に対向配置され、ポンプ室を形成するとともに外周の少なくとも一部が前記第1の凹部の外周に接合される第2の凹部、前記第2の凹部の外周に配されるとともに前記第1の嵌合部に係合する第2の嵌合部、及び前記第2の嵌合部に設けられ前記第1の固定部に固定される第2の固定部、を備える第2のケース体と、
を備えるポンプケーシング。
[2]
前記第1のケース体及び前記第2のケース体は樹脂製であり、
前記第1の嵌合部は上方に凸となる第1の合わせ面を有するとともに、前記第1の固定部は前記第1の嵌合部の前記第1の合わせ面から下方に突出する突起を有し、
前記第2の嵌合部は上方に凸となる第2の合わせ面を有するとともに、前記第2の固定部は、前記第2の合わせ面に形成され前記突起が挿入される孔部である[1]に記載のポンプケーシング。
[3]
前記ポンプ室の外周において、前記第1のケース体の周壁部と前記第2のケース体の周壁部が互いに接合され、
前記ポンプ室は、円形の収容部と前記収容部から延出する吐出路とを有する渦巻き状に構成され、前記周壁部から前記収容部と前記吐出路との間の前記渦巻きの巻始めの部位に向けて延びる水切部を有し、
前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部は前記水切部に設けられる、[1]または[2]に記載のポンプケーシング。
[4]
前記第1の固定部と前記第2の固定部とは超音波溶接により溶着される[1]乃至[3]のいずれか1項に記載のポンプケーシング。
[5]
前記第1の固定部と前記第2の固定部とは締結により固定される[1]乃至[3]のいずれか1項に記載のポンプケーシング。
[6]
[1]乃至[5]のいずれか1項に記載のポンプケーシングと、
前記ポンプケーシング内に配されるインペラと、
前記インペラに接続される回転軸を有するモータと、を備える
ポンプ装置。
1…ポンプ装置、10…モータ、10a…モータケーシング、10b…回転軸、11…軸封装置、12…ポンプ部、21…インペラ、21a…シュラウド、21b…羽根、22…ポンプケーシング、23…ケーシングカバー、23a…開口、23b…カバー壁、23c…周壁部、24…上ケース体、25…下ケース体、25b…周壁、25l…締結部、26…ストレーナ、27…ポンプ室、27a…インペラ収容部、27b…吐出路部、31…上壁部、31a…インペラ開口部、31b…吐出口、32…周壁部、33…水切部、33a…嵌合部、33b…固定突起、34…フランジ部、34a…締結孔、34b…延出部、35…連結ビーム、36…凹部、36a…収容部、36b…吐出路部、37…締結片、37a…ねじ孔、41…下壁部、41a…吸込口、41b…脚部、42…周壁部、43…水切部、43a…嵌合部、43b…固定孔部、44…フランジ部、44a…締結孔、44b…延出部、45…連結ビーム、46…凹部、46a…収容部、46b…吐出路部、47…締結片、47a…ボルト孔、F1…第1の合わせ面、F2…第2の合わせ面。

Claims (5)

  1. ポンプ室を形成する第1の凹部、前記第1の凹部の外周に配されるとともに段差を有する第1の嵌合部、及び前記第1の嵌合部に配される第1の固定部、を備える第1のケース体と、
    前記第1のケース体に対向配置され、ポンプ室を形成するとともに外周の少なくとも一部が前記第1の凹部の外周に接合される第2の凹部、前記第2の凹部の外周に配されるとともに前記第1の嵌合部に係合する第2の嵌合部、及び前記第2の嵌合部に設けられ前記第1の固定部に固定される第2の固定部、を備える第2のケース体と、
    を備え
    前記第1のケース体及び前記第2のケース体は樹脂製であり、
    前記第1の嵌合部は上方に凸となる第1の合わせ面を有するとともに、前記第1の固定部は前記第1の嵌合部の前記第1の合わせ面から下方に突出する突起を有し、
    前記第2の嵌合部は上方に凸となる第2の合わせ面を有するとともに、前記第2の固定部は、前記第2の合わせ面に形成され前記突起が挿入される孔部である、ポンプケーシング。
  2. ポンプ室を形成する第1の凹部、前記第1の凹部の外周に配されるとともに段差を有する第1の嵌合部、及び前記第1の嵌合部に配される第1の固定部、を備える第1のケース体と、
    前記第1のケース体に対向配置され、ポンプ室を形成するとともに外周の少なくとも一部が前記第1の凹部の外周に接合される第2の凹部、前記第2の凹部の外周に配されるとともに前記第1の嵌合部に係合する第2の嵌合部、及び前記第2の嵌合部に設けられ前記第1の固定部に固定される第2の固定部、を備える第2のケース体と、
    を備え
    前記ポンプ室の外周において、前記第1のケース体の周壁部と前記第2のケース体の周壁部が互いに接合され、
    前記ポンプ室は、円形の収容部と前記収容部から延出する吐出路とを有する渦巻き状に構成され、前記周壁部から前記収容部と前記吐出路との間の前記渦巻きの巻始めの部位に向けて延びる水切部を有し、
    前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部は前記水切部に設けられる、ポンプケーシング。
  3. 前記第1の固定部と前記第2の固定部とは超音波溶接により溶着される請求項1または請求項に記載のポンプケーシング。
  4. 前記第1の固定部と前記第2の固定部とは締結により固定される請求項1または請求項のいずれか1項に記載のポンプケーシング。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシング内に配されるインペラと、
    前記インペラに接続される回転軸を有するモータと、を備える
    ポンプ装置。
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