JP2019157684A - ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ室を構成するケースに排水孔を設けるにあたって、ケースの側壁部分の強度低下を抑制でき、且つ、排水孔に泡が溜まりにくくすること。【解決手段】ポンプ装置1は、ハウジング7とケース8との間にポンプ室9が形成される。排水孔42は、ポンプ室9の内周面91でなく底面90で開口する。排水孔42は、底面90に設けられた内側開口部43に接続され、ポンプ室9に対して軸線方向Zでオフセットした位置で径方向に延在する。よって、排水孔42をケース8の側面82で開口させる構成でありながら、ケース8の側壁部分の強度が低下することを回避できる。また、内側開口部43は、底面90と鈍角をなす角度で接続される傾斜面431を備えているため、排水孔42に泡が溜まることを抑制できる。よって、異音の発生やポンプ特性の低下、インペラ2の破損を抑制できる。【選択図】図4

Description

本発明は、ポンプ室を形成するケースに排水孔が設けられたポンプ装置に関する。
ポンプ室に配置されたインペラをモータによって回転させる非自給式のポンプ装置において、ポンプ室に残留した液体が凍結することを防止するため、ポンプ室を構成するケースに排水孔(水抜き孔)を設けたものがある。従来のポンプ倒置では、排水孔はポンプ室の内周面(径方向の面)に設けられている。また、特許文献1には、ポンプ室の底面に排水孔(排水栓穴)を設けて循環水を排出するポンプ装置が開示されている。
特許第4168474号公報
ポンプ室の内周面に排水孔を設ける場合、排水孔を設けることによってポンプ室の外周側を囲むケースの側壁部分の強度が低下する。従って、ケースの耐圧強度の低下を避けるためには、ケースの側壁部分の軸線方向の肉厚および軸線方向と直交する方向の肉厚を厚くしなければならない。よって、高耐圧のポンプ装置では、ケースの側壁部分の軸線方向および軸線方向と直交する方向の薄型化が困難になり、ケースを小型化することが困難になるという問題がある。
一方、特許文献1のようにポンプ室の内周面ではなく底面に排水孔を設けることもできる。この場合には、ケースの側壁部分を排水孔が貫通しないので、ケースの側壁部分の強度低下を避けることができる。しかしながら、ポンプ室の底面に排水孔を設ける場合、ポンプ室内における循環水の流動方向と直交する方向に排水孔が開口するため、排水孔に泡が溜まりやすい。排水孔に泡が溜まると、異音の発生やポンプ特性の低下、インペラの破損が発生するおそれがある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、ポンプ室を構成するケースに排水孔を設けるにあたって、ケースの側壁部分の強度低下を抑制でき、且つ、排水孔に泡が溜まりにくい構成を提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ポンプ室を構成するケースと、前記ポンプ室に配置されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、を有するポンプ装置であって、前記ケースには、前記ポンプ室と連通する吸入口および吐出口と、前記吐出口とは異なる方向に配置される排水孔とが設けられ、前記ポンプ室の内面は、前記インペラと軸線方向で対向する底面を備え、前記排水孔は、前記底面に設けられた内側開口部に接続され、前記内側開口部は、前記底面に対して鈍角をなす角度で接続される傾斜面を備えることを特徴とする。
本発明のポンプ装置では、排水孔がポンプ室の内周面でなく底面で開口するので、排水孔がポンプ室の外周側を囲むケースの側壁部分を貫通しないように構成できる。従って、排水孔を設けたことによってケースの側壁部分の強度が低下することを回避できる。よって、ケースの側壁部分の軸線方向および軸線方向と直交する方向の薄型化を図ることが可
能な構成でありながら、ポンプ室の内圧によるケースの変形や破損を抑制できる。また、排水孔は、ポンプ室の底面に設けられた内側開口部に接続され、内側開口部は、底面と鈍角をなす角度で接続される傾斜面を備えている。従って、内側開口部に泡が到達しても傾斜面に沿って泡が流れやすくなっているため、底面で排水孔を開口させた構成でありながら、排水孔に泡が溜まることを抑制できる。よって、泡による異音の発生やポンプ特性の低下、インペラの破損を抑制できる。
本発明において、前記内側開口部は、前記底面に形成された凹部であり、前記凹部の径方向内側の内面が前記傾斜面であり、前記凹部の径方向外側の内面で前記排水孔が開口することが好ましい。このように、排水孔が凹部の径方向外側の内面に接続されていれば、ポンプ室に対して軸線方向でオフセットした位置で、排水孔を径方向に延在させることができる。従って、排水孔を径方向に開口させる構成でありながら、ケースの側壁部分の強度が低下することを回避できる。また、排水孔が鉛直方向下向きとなるようにポンプ装置を設置したとき、傾斜面は排水孔の鉛直方向上方で斜め上向きに傾斜した面となるので、排水孔に泡が溜まることを抑制できる。
本発明において、前記傾斜面は、前記底面と平行な平面部と繋がっていることが好ましい。このようにすると、内側開口部は傾斜面と繋がる底面(平面部)を備えた形状となる。従って、ケースを形成するための金型において、内側開口部を形成するための金型部品の先端が尖った形状になることを回避できる。従って、金型部品の強度を確保できる。
本発明において、前記内側開口部の内面と前記底面との接続部がR状であることが好ましい。このようにすると、ケースを形成するための金型において、内側開口部を形成するための金型部品の製造を容易にすることができる。また、ポンプ室から内側開口部を経由して排水する際の流路損失を少なくすることができる。
本発明において、前記ケースは、前記底面に対して前記軸線方向で反対側を向く端面を備え、前記端面は、前記吸入口を中心として放射状に延びる複数のリブを備え、前記複数のリブの少なくとも1本は、前記排水孔が延在する位置に設けられていることが好ましい。このようにすると、リブによってポンプ室の底部を形成する部分の強度を高めることができる。また、排水孔が形成される部位をリブによって補強できる。従って、ポンプ室の内圧によるケースの変形や破損を抑制できる。
本発明において、前記ケースに固定される金属板を備え、前記金属板は、前記複数のリブの先端面に当接することが好ましい。このようにすると、金属板によってケースの変形を抑制できるため、ポンプ室の内圧によるによるケースの変形や破損を抑制できる。
本発明において、前記ケースは、径方向外側を向く側面と、前記側面から突出する排水孔形成部を備え、前記側面には、前記排水孔形成部に接続される張り出し部が形成されていることが好ましい。このようにすると、排水孔形成部を補強でき、排水孔を設けたことによってケースの側壁部分の強度が低下することを回避できる。よって、ポンプ室の内圧によるケースの変形や破損を抑制できる。
本発明によれば、排水孔がポンプ室の内周面でなく底面で開口するので、排水孔がポンプ室の外周側でケースの側壁部分を貫通しないように構成できる。従って、排水孔を設けたことによってケースの側壁部分の強度が低下することを回避できる。よって、ケースの側壁部分の軸線方向および軸線方向と直交する方向の薄型化を図ることが可能な構成でありながら、ポンプ室の内圧によるケースの変形や破損を抑制できる。また、排水孔は、底面に設けられた内側開口部に接続され、内側開口部は、底面と鈍角をなす角度で接続され
る傾斜面を備えている。従って、内側開口部に泡が到達しても傾斜面に沿って泡が流れやすくなっているため、底面で排水孔を開口させた構成でありながら、排水孔に泡が溜まることを抑制できる。よって、泡による異音の発生やポンプ特性の低下、インペラの破損を抑制できる。
本発明を適用した実施形態1のポンプ装置および排水栓の外観斜視図である。 実施形態1のポンプ装置の軸線方向の一方側から見た分解斜視図である。 実施形態1のポンプ装置の軸線方向の他方側から見た分解斜視図である。 実施形態1のポンプ装置および排水栓の断面図である。 回路基板、ステータ、および隔壁部材を軸線方向の他方側から見た斜視図である。 ケースの斜視図である。 ケースの底面図および平面図である。 実施形態2のポンプ装置の外観斜視図である。 実施形態2のポンプ装置の正面図である。 実施形態2のポンプ装置の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用したポンプ装置の実施形態を説明する。
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、本発明を適用した実施形態1のポンプ装置1および排水栓100の外観斜視図である。図2、図3は、実施形態1のポンプ装置1の分解斜視図であり、図2は軸線方向Zの一方側Z1から見た分解斜視図であり、図3は軸線方向Zの他方側Z2から見た分解斜視図である。また、図4は実施形態1のポンプ装置1および排水栓100の断面図であり、図1のA−A位置の断面図である。本明細書において、XYZの3方向は互いに直交する方向である。Z方向は、後述するモータ3およびインペラ2の軸線方向である。また、軸線方向Zの一方側をZ1、他方側をZ2とし、X方向の一方側をX1、他方側をX2とし、Y方向の一方側をY1、他方側をY2とする。
実施形態1のポンプ装置1は、キャンドポンプ(キャンドモータポンプ)と呼ばれるタイプのポンプであり、インペラ2と、インペラ2を回転させるモータ3とを備えている。モータ3は、ロータ5と、ステータ6と、モータ3を制御するための回路基板4とを備えている。モータ3は、DCブラシレスモータである。インペラ2およびロータ5は、ステータ6および回路基板4と一体に形成されてモータ3の一部を構成するケース本体であるハウジング7と、ハウジング7の軸線方向Zの一方側Z1を覆うケース8とによって構成されるケース体の内部に配置される。
ハウジング7(ケース本体)とケース8とは、固定部材であるネジ190およびナット191によって互いに固定されている。また、ポンプ装置1は、ケース8に対して軸線方向Zの一方側Z1から当接して固定される金属板60を備える。ケース8および金属板60は、共通のネジ190およびナット191によってハウジング7に対して固定される。
ケース8には、流体の吸入口20と、流体の吐出口30と、排水口40が形成されている。ハウジング7とケース8との間には、吸入口20から吸入された流体が吐出口30に向かって通過するポンプ室9が形成されている。また、ハウジング7とケース8との接合部分には、ポンプ室9の密閉性を確保するためのOリングなどのシール部材10が配置されている(図4参照)。ハウジング7は、ポンプ室9とステータ6とを隔てるようにポン
プ室9とステータ6との間に配置される隔壁部材11と、隔壁部材11の下面および側面を覆う樹脂製の樹脂封止部材12とを備えている。樹脂封止部材12は、BMC(Bulk Molding Compound)からなる。
図2、図3に示すように、ケース8は軸線方向Zから見て概略矩形状のケース本体部80と、ケース本体部80における4箇所の角部のうちの3箇所に設けられた取付部89を備える。図1に示すように、取付部89は、ケース本体部80の角部から径方向外側へ突出する。ポンプ装置1は、取付部89を軸線方向Zに貫通する固定孔を介して、支持体に取り付けられる。図2、図4に示すように、ケース本体部80は、軸線方向Zの一方側Z1を向く端面81と、径方向外側を向く側面82を備える。端面81は、ポンプ室9の底面90に対して軸線方向Zで反対側を向く面であり、吸入口20が設けられる面である。側面82は、排水口40が設けられたY方向の一方側Y1の側面と、吐出口30が設けられたY方向の他方側Y2の側面と、X方向の一方側X1および他方側X2の側面の4面を備える。
(吸入口、吐出口、および排水口)
ポンプ装置1では、流体の吸入口20は、ケース本体部80の端面81の中央から軸線方向Zの一方側Z1へ突出する筒状の吸入流路形成部21の先端に形成されている。吸入流路形成部21の内部には、軸線方向Zに延在する吸入流路22が形成されている。図4に示すように、吸入流路22の軸線方向Zの他方側Z2の端部は、ポンプ室9の軸線方向Zの一方側Z1の内面である底面90の中央で開口する。また、吐出口30は、ケース8のY方向の他方側Y2を向く側面から突出する吐出流路形成部31の先端でY方向の他方側Y2に向かって開口する。吐出流路形成部31の内部には、Y方向に延在する吐出流路32(図3、図6、図7参照)が形成されている。吐出流路32は、ポンプ室9の径方向外側の内面である内周面91で開口しており、内周面91の接線方向に延在する(図7参照)。ポンプ装置1は、ポンプ室9の中央から吸入した液体をインペラ2によって圧送して、吐出流路32からポンプ室9の接線方向へ送り出す。
排水口40は、ケース本体部80のY方向の一方側Y1を向く側面から突出する排水孔形成部41の先端でY方向の一方側Y1に向かって開口する。排水孔形成部41の内部には、Y方向に延在する排水孔42(図7参照)が形成されている。排水孔42は、ポンプ室9の径方向に延在する。後述するように、排水孔42は、ポンプ室9の底面90で開口する内側開口部43に接続され、内側開口部43を介してポンプ室9と連通する。本形態では、排水口40は、吐出口30とは反対側を向いている。すなわち、吐出口30はY方向の他方側Y2を向いており、排水口40はY方向の一方側Y1を向いている。ポンプ装置1の設置姿勢は、図4に示すように、Y方向の一方側Y1を鉛直方向下方(図4の紙面下方)に向けると共に、Y方向の他方側Y2を鉛直方向上方(図4の紙面上方)に向けた姿勢である。このような設置姿勢では、排水孔42はポンプ室9の下端から鉛直方向下方に向かって延びており、排水口40は鉛直方向下向きに開口する。
図1に示すように、排水口40には、排水栓100が着脱可能に取り付けられる。ポンプ装置1の使用時には、排水口40は排水栓100によって塞がれている。ポンプ装置1の非使用時にポンプ室9内の液体を排出する際には、排水口40から排水栓100を取り外して排水口40を開放する(図4参照)。これにより、ポンプ室9の液体が排水孔42から排出される。図4に示すように、排水栓100は、軸部101と、軸部101の先端面に保持されるOリングなどの環状のシール部材102を備える。排水孔42の内面にはテーパー面44が設けられている。排水栓100は、シール部材102がテーパー面44に全周で密着して排水孔42を塞ぐように構成されている。
(モータ)
図4に示すように、ロータ5は、駆動用磁石14と、円筒状のスリーブ15と、駆動用磁石14およびスリーブ15を保持する保持部材16とを備えている。保持部材16は、鍔付きの略円筒状に形成されている。駆動用磁石14は、保持部材16の外周側に固定され、スリーブ15は、保持部材16の内周側に固定されている。駆動用磁石14の軸線方向Zの一方側Z1に配置される保持部材16の鍔部16aには、インペラ2が固定されている。すなわち、インペラ2は、ロータ5に取り付けられている。インペラ2およびロータ5は、ポンプ室9の内部に配置されている。
ロータ5は、固定軸17に回転可能に支持されている。固定軸17は、軸線方向Zに延在する。固定軸17の軸線方向Zの一方側Z1の端部は、ケース8に保持され、固定軸17の軸線方向Zの他方側Z2の端部は、ハウジング7に保持されている。固定軸17は、スリーブ15の内周側に挿通されている。また、固定軸17には、スリーブ15の軸線方向Zの一方側Z1の端面に当接するスラスト軸受部材18が取り付けられている。本形態では、スリーブ15がロータ5のラジアル軸受として機能し、スリーブ15およびスラスト軸受部材18がロータ5のスラスト軸受として機能している。
図5は、回路基板4、ステータ6、および隔壁部材11を軸線方向Zの他方側Z2から見た斜視図である。図4、図5に示すように、ステータ6は、駆動用コイル23と、ステータコア24と、絶縁部材としてのインシュレータ25とを備えており、全体として略円筒状に形成されている。図4に示すように、ステータ6は、隔壁部材11を介して、ロータ5の外周側に配置されている。すなわち、ロータ5とステータ6との間には隔壁部材11が配置されている。また、ステータ6は、ステータ6の中心線と軸線方向Zとが一致するように配置されている。
ステータコア24は、磁性材料からなる薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。本形態のステータコア24は、外周環部24a(図5参照)と、外周環部24aの内周側に等角度ピッチで形成された6個の突極部24b(図4参照)を備えている。駆動用コイル23は、インシュレータ25を介してステータコア24の突極部24bに巻回されている。ステータ6は、駆動用コイル23の端部が絡げられて電気的に接続される複数の端子ピン26を備えている。端子ピン26は、インシュレータ25に圧入されており、軸線方向Zと平行に配置されている。
(隔壁部材)
隔壁部材11は、鍔付きの略有底円筒状に形成されており、軸線方向Zに延在する円筒部11aと、円筒部11aの軸線方向Zの一方側Z1の端部から円筒部11aの径方向外側へ広がるように形成されたフランジ部11bと、円筒部11aの軸線方向Zの他方側Z2の開口を塞ぐ底部11cとを備えている。円筒部11aは、駆動用磁石14の外周面を覆うように配置されている。
図4に示すように、底部11cの中央には、固定軸17の軸線方向Zの他方側Z2の端部を保持する軸保持部11hが軸線方向Zの一方側Z1に突出するように形成されている。また、底部11cの中央には、回路基板4を隔壁部材11に固定するための固定用突起11jが軸線方向Zの他方側Z2へ突出するように形成されている。また、図5に示すように、底部11cには、回路基板4を位置決めするための位置決め用突起11kが軸線方向Zの他方側Z2へ突出するように形成されている。
図4に示すように、隔壁部材11の内周側および軸線方向Zの一方側Z1がポンプ室9となっており、隔壁部材11とケース8とによってポンプ室9が形成されている。また、インペラ2およびロータ5は、隔壁部材11の内周側および軸線方向Zの一方側Z1に配置されている。隔壁部材11は、ステータ6および回路基板4の配置箇所へのポンプ室9
内の流体の流入を防止する。
(回路基板)
回路基板4は、ガラスエポキシ基板等のリジッド基板であり、平板状に形成されている。回路基板4は、駆動用コイル23、ステータコア24およびインシュレータ25よりも軸線方向Zの一方側Z1に配置されている。また、回路基板4は、固定用突起11jと位置決め用突起11kとによって径方向において位置決めされた状態で、固定用突起11jにねじ込まれるネジ13(図4、図5参照)によって隔壁部材11に固定されている。すなわち、回路基板4は、ポンプ室9の外側に配置されている。回路基板4には、端子ピン26の先端部分が半田付けされて固定されている。また、回路基板4には、図示しない各種の電子部品が実装されている。
(樹脂封止部材)
樹脂封止部材12は、ステータ6および回路基板4が固定された隔壁部材11に対して、BMCなどの樹脂材料を射出することで形成されている。具体的には、ステータ6および回路基板4が固定された隔壁部材11を金型内に配置し、この金型内に樹脂材料を注入して硬化させることで樹脂封止部材12が形成されている。
樹脂封止部材12は、回路基板4および駆動用コイル23等を完全に覆って、回路基板4および駆動用コイル23等を流体から保護するために設けられている。樹脂封止部材12は、全体として略有底円筒状に形成されており、回路基板4、ステータ6、円筒部11aおよび底部11cを完全に覆っている。また、樹脂封止部材12は、フランジ部11bの下面を覆っている。回路基板4の外周端部には、コネクタ19が実装されている。コネクタ19における回路基板4との接続部は、樹脂封止部材12によって完全に覆われている。径方向におけるコネクタ19の外側部分は、樹脂封止部材12に覆われておらず、樹脂封止部材12のX方向の一方側X1の側面に露出して、外部接続用のコネクタ部を構成する(図1参照)。
(金属板)
金属板60は、軸線方向Zから見て略正方形の上面対向部61と、上面対向部61の4辺から外周側へ突出して軸線方向Zの他方側Z2へ屈曲して延びる側面対向部62を備える。金属板60は、上面対向部61の中央に設けられた円形孔64に吸入流路形成部21を嵌合させ、上面対向部61がケース本体部80の端面81に軸線方向Zの一方側Z1から当接し、側面対向部62がケース本体部80の側面82の外側に配置されるように組み立てられる。上面対向部61を端面81に当接させることによって、ケース本体部80の変形を抑制することができる。
図2に示すように、ケース本体部80の軸線方向Zの一方側Z1の端面81には、吸入流路形成部21を中心として放射状に延びる複数のリブ86が形成されている。端面81の外周部分にはリブ86と同じ高さの矩形の枠部811が設けられ、リブ86の外周端部は枠部811と繋がっている。金属板60の上面対向部61は、枠部811およびリブ86の先端面に当接する。
上面対向部61には、4箇所の角部に金属板固定孔63が設けられている。上面対向部61の各辺において、側面対向部62が形成される範囲は、各辺の両端部を除く範囲となっており、側面対向部62は、金属板固定孔63が設けられた位置よりも中央側の範囲に設けられている。すなわち、側面対向部62は、金属板固定孔63が設けられた角度位置とは異なる角度位置に設けられている。側面対向部62と金属板固定孔63を異なる角度位置に設けることによって、側面対向部62を屈曲させる折り曲げ加工の際に金属板固定孔63が変形して金属板固定孔63にネジ190を挿入できなくなるおそれを少なくする
ことができる。また、上面対向部61の平面度が低下することを抑制できる。従って、上面対向部61とケース8との間に隙間が発生することを抑制できる。
図2に示すように、ハウジング7は、軸線方向Zから見て概略矩形状であり、4箇所の角部にネジ固定部192が設けられている。ネジ固定部192には、樹脂封止部材12の角部およびフランジ部11bの角部を軸線方向Zに貫通する貫通孔193が形成されている。ネジ190は、上面対向部61における4箇所の角部に設けられた金属板固定孔63、および、ケース本体部80における4箇所の角部を軸線方向Zに貫通する固定孔88へ挿入され、貫通孔193に通されてネジ固定部192から軸線方向Zの他方側Z2へ突出する。しかる後に、ネジ190の先端にナット191を締め込むことによって、ポンプ装置1のケース体が構成されると共に、ケース8が金属板60によって補強される。
(ポンプ室に対する排水孔の接続箇所の構成)
図2に示すように、ケース本体部80は、軸線方向Zの一方側Z1の部分の外形が略正方形となっている。ケース本体部80の側面82は、Y方向の一方側Yと他方側Y2、および、X方向の一方側X1と他方側X2の4方向を向く面を備えており、各面の中央部分には、それぞれ、外周側に張り出す張り出し部821が形成されている。ケース本体部80は、軸線方向Zの他方側Z2の部分に張り出し部821が形成されることによって、軸線方向Zの他方側Z2の部分の外形が略円形となっている(図3参照)。ケース本体部80は、ポンプ室9の外周側を囲む側壁部分を構成する箇所に張り出し部821が形成されており、ポンプ室9の外周側を囲む側壁部分が張り出し部821によって補強されている。また、ケース本体部80のY1方向の側面に形成された張り出し部821は、この側面から径方向に突出する排水孔形成部41と接続されており、張り出し部821によって排水孔形成部41が補強されている。
図3に示すように、ケース本体部80の内側には、ケース本体部80の軸線方向Zの他方側Z2の面に開口する円形凹部83が形成されている。円形凹部83の外周側は、隔壁部材11のフランジ部11bと当接する環状端面84となっている。環状端面84に対して軸線方向Zの反対側には、張り出し部821の内周側に形成された凹部である肉抜き部822(図2参照)が形成されている。環状端面84の裏側に肉抜き部822を設けることによって、環状端面84の平面度を向上させることができるため、環状端面84とフランジ部11bとの間に隙間が形成されることを抑制できる。また、張り出し部821の軸線方向Zの高さを確保することによって、フランジ部11bとの間にシール部材10を配置した箇所で、フランジ部11bからケース本体部80の外周端部が浮き上がって密閉性を確保できなくなることを抑制できる。
図3、図4に示すように、円形凹部83は、外周部分に環状段部831が設けられ、環状段部831の内側には、環状段部831よりも軸線方向Zの一方側Z1へ凹んだ内側凹部832が形成されている。図2、図4に示すように、ハウジング7を構成する隔壁部材11には、ケース本体部80の円形凹部83の内側に嵌合して環状段部831と軸線方向Zで当接する環状凸部11dが形成されている。内側凹部832の底面は、ポンプ室9の軸線方向Zの一方側Z1の内面である底面90となっている。また、内側凹部832の内周面は、ポンプ室9の内周面91となっている。
図6はケース8の斜視図である。吐出流路32は、その一部が円形凹部83の環状段部831に形成された溝によって構成されており、ポンプ室9の内周面91でポンプ室9の接線方向に開口する。また、ポンプ室9の底面90の中央では吸入流路22が軸線方向Zに開口し、底面90の外周部分では排水孔42に接続される内側開口部43が開口する。内側開口部43は、ポンプ室9の底面90に形成された凹部である。内側開口部43の内面は、径方向内側の内面である傾斜面431と、径方向外側の内面432と、周方向の一
方側および他方側の内面433、434と、底面435(平面部)を備える。傾斜面431は、ポンプ室9の底面90と鈍角をなす角度で接続されている。また、内側開口部43の内面(傾斜面431および内面433、434)とポンプ室9の底面90との接続部には、R状の面取り部436が設けられている。内側開口部43の底面435はポンプ室9の底面90と平行な平面部であり、傾斜面431および内面432、433、434と繋がっている。
内側開口部43における径方向外側の内面432は、ポンプ室9の内周面91と繋がっている。ポンプ室9の内周面91は、内側開口部43の内面432の軸線方向Zの他方側Z2の部分が僅かに外周側に凹んだ溝部92となっており、内面432は、溝部92の底面と同一面をなす面である。排水孔42は、内側開口部43の径方向外側の内面432で開口する。径方向内側の内面である傾斜面431は、排水孔42が開口する内面432と対向する位置に設けられている。図4、図6に示すように、排水口40が鉛直方向下向き(図4、図6のY1方向)となるようにポンプ装置1を設置した状態では、傾斜面431は排水孔42の鉛直方向の上方(図4、図6のY2方向)に位置し、ポンプ室9の底面90に向かって斜め上向きに延びている。従って、ポンプ室9の泡が内側開口部43に運ばれたとしても、傾斜面431に沿って泡が流れやすいので、内側開口部43に泡が溜まりにくくなっている。
図4に示すように、排水孔42は、ポンプ室9の底面90に形成された凹部(内側開口部43)の径方向外側の内面432で開口して、内面432から径方向外側へ延びる流路である。つまり、排水孔42は、ポンプ室9に対して軸線方向Zでオフセットした位置で径方向に延びる流路となっている。このような位置に排水孔42を設けると、ポンプ室9の外周側を囲むケース8の部分を排水孔42が貫通することがないので、ポンプ室9の外周側を囲むケース8の側壁部分の強度が低下することを抑制できる。
(リブの配置)
図7はケース8の底面図および平面図である。図7(a)はケース8を軸線方向Zの他方側Z2から見た底面図であり、図7(b)はケース8を軸線方向Zの一方側Z1から見た平面図である。図7(b)に示すように、ケース8は、軸線方向Zの一方側Z1の部分が略正方形となっており、4箇所の角部に固定孔88が形成されている。また、ケース8の軸線方向Zの一方側Z1の端面81には、吸入流路形成部21を中心として放射状に延びる8本のリブ86が形成されている。8本のリブ86は等角度間隔で配置されている。8本のリブ86のうちの4本のリブ86aは、固定孔88が形成された角部に向かって延びており、固定孔88と同じ角度位置に形成されている。また、8本のリブ86のうちの他の4本のリブ86bは、周方向で隣り合う固定孔88の中間の角度位置に形成されている。4本のリブ86bのうちでY方向の一方側Y1へ延びる1本は、排水孔42が延在する位置に形成されており、排水孔形成部41に接続されている。従って、排水孔形成部41は、リブ86bによって補強されている。
図7(a)に示すように、ポンプ室9の底面90には、ケース8を射出成型する際に使用される金型のゲート痕87が4箇所に形成されている。ゲート痕87は、吸入口20および吸入流路22を中心として等角度間隔に配置されている。また、4箇所のゲート痕87は、周方向で隣り合うゲート痕87の中間を通る4本の仮想中心線Cが、それぞれ、固定孔88の角度位置と一致するような角度位置に形成されている。上記のように、固定孔88の角度位置にはリブ86aが形成されている。従って、4本の仮想中心線Cは、それぞれ、リブ86aの角度位置と一致する。また、4箇所のゲート痕87は、それぞれ、4本のリブ86bのうちの1本と一致する角度位置に形成されている。周方向で隣り合うゲート痕87の中間を通る仮想中心線Cは、射出成型の際に樹脂の合流点となる位置であり、ウェルドラインの位置である。従って、4本のリブ86aは、固定孔88が形成される
部位を補強し、且つ、ウェルドラインが形成される部位を補強する位置に設けられている。
(実施形態1の主な作用効果)
以上のように、実施形態1のポンプ装置1は、排水孔42がポンプ室9の内周面91でなく底面90で開口するので、排水孔42がポンプ室9の外周側を囲むケース8の側壁部分を貫通しないように構成できる。従って、排水孔42を設けたことによってポンプ室9の外周側を囲む側壁部分の強度が低下することを回避できる。よって、ケース8の側壁部分の軸線方向Zおよび軸線方向Zと直交する方向の薄型化を図ることが可能な構成でありながら、ポンプ室9の内圧によるケース8の変形や破損を抑制できる。また、排水孔42は、底面90に設けられた内側開口部43に接続され、内側開口部43は、底面90と鈍角をなす角度で接続される傾斜面431を備えている。従って、内側開口部43に泡が到達しても傾斜面431に沿って泡が流れやすくなっているため、底面90で排水孔42を開口させた構成でありながら、排水孔42に泡が溜まることを抑制できる。よって、泡による異音の発生やポンプ特性の低下、インペラ2の破損を抑制できる。
実施形態1では、排水孔42が接続される内側開口部43は、底面90に形成された凹部であり、凹部(内側開口部43)の径方向内側の内面が傾斜面431となり、径方向外側の内面432で排水孔42が開口するように構成されている。このように、排水孔42を径方向外側の内面432に接続することにより、ポンプ室9に対して軸線方向Zでオフセットした位置で、排水孔42を径方向に延在させることができる。従って、排水孔42を径方向に開口させる構成でありながら、ケース8の側壁部分の強度が低下することを回避できる。また、排水孔42が鉛直方向下向きとなるようにポンプ装置1を設置したとき、傾斜面431は排水孔42の鉛直方向上方で斜め上向きに傾斜した面となる。従って、排水孔42に泡が溜まることを抑制できる。
実施形態1では、内側開口部43の傾斜面431は、ポンプ室9の底面90と平行な平面部である底面435と繋がっている。このように、内側開口部43が傾斜面431と繋がる底面435(平面部)を備えた形状となっていれば、ケース8を形成するための金型において、内側開口部43を形成するための金型部品の形状が尖った形状となることを回避できる。従って、金型部品の強度を確保できる。
実施形態1では、内側開口部43の内面とポンプ室9の底面90との接続部がR状となっている。このように、面と面との接続部をR状にすることにより、ケース8を形成するための金型において、内側開口部43を形成するための金型部品の製造を容易にすることができる。また、ポンプ室9から内側開口部43を経由して排水する際の流路損失を少なくすることができる。
実施形態1のケース8は、ポンプ室9の底面90に対して反対側を向く端面81を備え、端面81は、吸入口20を中心として放射状に延びる複数のリブ86を備えている。従って、リブ86によってポンプ室9の底部を構成する部分の強度を高めることができる。また、複数のリブ86のうちの1本は、排水孔42が延在する位置に設けられているので、排水孔42が形成された部位をリブ86によって補強することができる。従って、ポンプ室9の内圧によるケース8の変形や破損を抑制できる。
実施形態1のケース8は、径方向外側を向く側面82を備えており、側面82には、径方向外側へ張り出す張り出し部821が形成されている。また、ケース本体部80のY1方向の側面には排水孔形成部41が形成されており、排水孔形成部41に張り出し部821が接続されている。従って、張り出し部821によって排水孔形成部41を補強できるので、排水孔42を設けたことによってケース8の側壁部分の強度が低下することを回避
できる。よって、ポンプ室9の内圧によるケース8の変形や破損を抑制できる。
実施形態1では、ケース8に固定される金属板60を備えており、金属板60の上面対向部61が複数のリブ86の先端面に当接するように構成されている。従って、金属板60によってケース8の変形を抑制できるため、ポンプ室9の内圧によるケース8の変形や破損を抑制できる。また、金属板60は、リブ86に当接する上面対向部61、および、ケース8の側面82を覆う側面対向部62を備えているので、側面対向部62によって金属板60の強度を高めることができる。
実施形態1では、金属板60の角部には、ケース8に対する固定用のネジ190を通すための金属板固定孔63が設けられている。そして、金属板60の側面対向部62は、金属板固定孔63とは異なる角度位置に設けられている。従って、金属板の折り曲げ加工によって側面対向部62を形成する際に金属板固定孔63が変形するおそれが少ないので、ネジ190を金属板固定孔63に通せなくなって金属板60を固定できなくなるおそれが少ない。また、上面対向部61の平面度が低下するおそれが少ないので、金属板60とケース8との間に隙間が発生して補強効果が低下するおそれが少ない。
実施形態1では、ケース8を射出成型する際に使用される金型のゲート痕87が吸入口20を中心として周方向に等間隔で4箇所に形成されている。そして、周方向で隣り合うゲート痕87の中間を通る仮想中心線Cは、それぞれ、複数のリブ86のうちのいずれか1本(実施形態1では、リブ86a)の角度位置と一致しており、かつ、ハウジング7(ケース本体)とケース8とを固定するための固定孔88の角度位置と一致する。周方向で隣り合うゲート痕87の中間を通る仮想中心線Cは、ウェルドラインが形成される角度位置である。本形態では、ウェルドラインが形成される角度位置にリブ86aが形成されているため、ウェルドラインが形成される箇所をリブ86aによって補強できる。従って、ウェルドラインからケース8が変形して破損することを抑制できる。更に、固定孔88の角度位置にリブ86aが形成されるため、固定孔88が形成される箇所をリブ86aによって補強できる。このように、ケース8の強度が低下する箇所をリブ86aによって補強して強度を確保できるため、内圧による変形・破損の発生を抑制できる。
実施形態1では、4箇所のゲート痕87は、それぞれ、複数のリブ86のうちの1つ(実施形態1では、リブ86b)の角度位置と一致する。このように、ゲート痕87上にもリブ86を形成することにより、多くのリブ86を均等に配置してケース8の補強効果を高めることができる。
[実施形態2]
図8は実施形態2のポンプ装置1Aの外観斜視図である。また、図9は実施形態2のポンプ装置1Aの正面図であり、図10は実施形態2のポンプ装置1Aの断面図(図9のB−B位置の断面図)である。以下、実施形態1とは異なる点を説明し、同一の点は実施形態1と同一の符号を付して説明を省略する。実施形態2のポンプ装置1Aは、ハウジング7(ケース本体)と、ハウジング7の軸線方向Zの一方側Z1を覆うケース8Aを備えているが、ケース8Aを補強する金属板60を備えていない。ケース8Aとハウジング7は、固定部材であるネジ190によって互いに固定されている。図10に示すように、ケース8Aの固定孔88はネジ孔であり、ネジ190の先端はナットでなく固定孔88に締め込まれている。
図8、図9に示すように、ケース8Aには、流体の吸入口20と、流体の吐出口30と、排水口40が形成されている。排水口40は、ケース8AのY方向の一方側Y1の側面から突出する排水孔形成部41の先端で開口する。ケース8Aは、ケース本体部80と、ケース本体部80の3箇所の角部に形成された取付部89を備える。ケース本体部80の
軸線方向Zの一方側Z1の端面81には、吸入口20を中心として放射状に延びる複数のリブ86と、吸入口20を中心として環状に延びる複数のリブ85が形成されている。環状のリブ85は、排水孔形成部41に接続されている。
径方向に延びる複数のリブ86は、実施形態1と同様に、周方向で隣り合うゲート痕87の中間を通る仮想中心線Cと同じ角度位置に設けられた4本のリブ86a、および、ゲート痕87と同じ角度位置に設けられた4本のリブ86bを含む。仮想中心線Cと同じ角度位置に設けられたリブ86aは、ケース8Aとハウジング7とを固定するための固定孔88と同じ角度位置に設けられている。また、実施形態2では、放射状のリブ86の間隔が実施形態1よりも狭く、リブ86a、86bの間の角度位置にそれぞれ1本ずつリブ86cが設けられている。このように、リブ86の間隔を細かく設定し、更に、環状のリブ85を設けることによって、ケース8Aの補強効果を高めているので、金属板60を取り付けていなくても、内圧による変形・破損の発生を抑制できる。なお、環状のリブ85でなく円弧状のリブを設けることもできる。すなわち、周方向に延在するリブを設けて補強効果を高めることができる。
図10に示すように、ケース8Aとハウジング7との間には、ポンプ室9が形成されている。実施形態2においても、ポンプ室9の底面90には内側開口部43が形成され、排水孔42は内側開口部43の径方向外側の内面で開口する。内側開口部43の径方向内側の内面は、ポンプ室9の底面90と鈍角をなすように接続される傾斜面431である。
このように、実施形態2のポンプ装置1Aでは、実施形態1と同様に、排水孔42がポンプ室9の内周面91でなく底面90で開口するので、排水孔42がポンプ室9の外周側でケース8の側壁部分を貫通しないように構成できる。従って、ケース8Aの側壁部分の強度が低下することを回避できるので、ポンプ室9の内圧によるケース8Aの変形や破損を抑制できる。また、排水孔42は、底面90に設けられた内側開口部43に接続され、内側開口部43は、底面90と鈍角をなす角度で接続される傾斜面431を備えている。従って、内側開口部43に泡が到達しても傾斜面431に沿って泡が流れやすくなっているため、底面90で排水孔42を開口させた構成でありながら、排水孔42に泡が溜まることを抑制できる。よって、泡による異音の発生やポンプ特性の低下、インペラ2の破損を抑制できる。
1、1A…ポンプ装置、2…インペラ、3…モータ、4…回路基板、5…ロータ、6…ステータ、7…ハウジング(ケース本体)、8、8A…ケース、9…ポンプ室、10…シール部材、11…隔壁部材、11a…円筒部、11b…フランジ部、11c…底部、11d…環状凸部、11h…軸保持部、11j…固定用突起、11k…位置決め用突起、12…樹脂封止部材、13…ネジ、14…駆動用磁石、15…スリーブ、16…保持部材、16a…鍔部、17…固定軸、18…スラスト軸受部材、19…コネクタ、20…吸入口、21…吸入流路形成部、22…吸入流路、23…駆動用コイル、24…ステータコア、24a…外周環部、24b…突極部、25…インシュレータ、26…端子ピン、30…吐出口、31…吐出流路形成部、32…吐出流路、40…排水口、41…排水孔形成部、42…排水孔、43…内側開口部、44…テーパー面、60…金属板、61…上面対向部、62…側面対向部、63…金属板固定孔、64…円形孔、80…ケース本体部、81…端面、82…側面、83…円形凹部、84…環状端面、85…環状のリブ、86、86a、86b、86c…放射状のリブ、87…ゲート痕、88…固定孔、89…取付部、90…底面、91…内周面、92…溝部、100…排水栓、101…軸部、102…シール部材、190…ネジ、191…ナット、192…ネジ固定部、193…貫通孔、431…傾斜面、432…径方向外側の内面、433、434…周方向の内面、435…底面(平面部)、436…面取り部、811…枠部、821…張り出し部、822…肉抜き部、831…環
状段部、832…内側凹部、C…仮想中心線、Z…軸線方向

Claims (7)

  1. ポンプ室を構成するケースと、前記ポンプ室に配置されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、を有するポンプ装置であって、
    前記ケースには、前記ポンプ室と連通する吸入口および吐出口と、前記吐出口とは異なる方向に配置される排水孔とが設けられ、
    前記ポンプ室の内面は、前記インペラと軸線方向で対向する底面を備え、
    前記排水孔は、前記底面に設けられた内側開口部に接続され、
    前記内側開口部は、前記底面に対して鈍角をなす角度で接続される傾斜面を備えることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記内側開口部は、前記底面に形成された凹部であり、
    前記凹部の径方向内側の内面が前記傾斜面であり、前記凹部の径方向外側の内面で前記排水孔が開口することを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記傾斜面は、前記底面と平行な平面部と繋がっていることを特徴とする請求項1または2に記載のポンプ装置。
  4. 前記内側開口部の内面と前記底面との接続部がR状であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のポンプ装置。
  5. 前記ケースは、前記底面に対して前記軸線方向で反対側を向く端面を備え、
    前記端面は、前記吸入口を中心として放射状に延びる複数のリブを備え、
    前記複数のリブの少なくとも1本は、前記排水孔が延在する位置に設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のポンプ装置。
  6. 前記ケースに固定される金属板を備え、
    前記金属板は、前記複数のリブの先端面に当接することを特徴とする請求項5に記載のポンプ装置。
  7. 前記ケースは、径方向外側を向く側面と、前記側面から突出する排水孔形成部を備え、
    前記側面には、前記排水孔形成部に接続される張り出し部が形成されていることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のポンプ装置。
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