JP4991620B2 - 食品用の脱酸素シート - Google Patents

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Description

本発明は、包装されたお菓子等の食品用の脱酸素シートに関するものである。
せんべいやケーキ等の食品は、作りたての状態で食するのが理想ではあるが、流通に乗せたり、販売のために陳列したりする必要上から、消費者に食されるまでの間にある一定の日数が掛かることはやむを得ない状況にある。そこで、このような食品等を密閉袋や箱で包装して、流通に乗せ易くしたり、「日持ち」を良くしたりすることがなされている。
近年では、食品を代表として、これを酸素から守るために、上記密閉袋や箱の中に「脱酸素剤」を入れ、酸素をこの脱酸素剤によってできるだけ除去することが一般的になされてきている。つまり、食品の包装段階では、酸素による食品の酸化、あるいはカビの発生や油脂分の変質を防止するために、脱酸素剤を包装内に入れることがなされているのである。
この「脱酸素」を行うものについては、特許文献1〜特許文献5において種々なものが提案されており、製品化された脱酸素剤も既に種々なものが販売されている。
特開2005−319391号公報 特公平7−83832号公報 特開昭53−46490号公報 特開平5−268924号公報 特許第2658640号掲載公報
上記特許文献1及び特許文献2の脱酸素剤は、脱酸素剤を行う主剤が「鉄粉」であり、この鉄粉が酸化鉄に変化する時点で、空気中の酸素を吸収するようにしたものである。
ところが、近年では、食品中に金属が混入しているか否かを「金属探知器」によって検査するようにしており、この金属探知器によって、脱酸素物質である「鉄粉」が探知されてしまって、検査段階で不良品扱いとなってしまうことになることがある。
そこで、特許文献3〜特許文献5によって提案されているように、脱酸素を行う被酸化物として、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩を使用して、脱酸素剤を形成することがなされているのである。
ところが、特許文献3では「(強)アルカリ」を使用しなければならないものとなっていて、食品の包装内に入れるものとしては好ましくないものであり、このことは、特許文献4及び特許文献5の技術でも同様である。
そこで、本発明者等は、食品の包装内に入れても、何らの問題も発生しなくて、しかも金属探知器によっても認識されない、脱酸素剤とするにはどうしたらよいかについて種々検討してきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、金属探知器には認識されないようにすることができ、しかも仮に口に入ったとしても無害な多孔質無機粉体を使用することができる脱酸素シート及びその製造方法を、簡単な構造のものとして提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10であって、
紙台紙11は、これを構成している繊維中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添したものであり、かつ、乾燥状態にしたことを特徴とする脱酸素シート10」
である。
すなわち、この請求項1に係る脱酸素シート10は、完全に乾燥された状態のもので、所謂「水分依存型」の脱酸素剤となっているものである。そして、この脱酸素シート10は図1の(a)または(b)に示すように、人体に全く無害な活性炭のような多孔質無機粉体13を内添した紙台紙11に、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸またはこれらの塩12(以下、単に被酸化材12ということがある)を添加したものである。
多孔質無機粉体13としては、人体に全く無害であると共に、食品の包装内に存在している水分を吸着して、被酸化材12の酸化を促進する触媒作用を有している必要があるため、上述した活性炭や、ヤシガラ活性炭、木炭、泥炭、亜炭の他、カーボンブラック、アセチレンブラック、黒鉛、ゼオライト、バーミキュライト、活性白土、パーライトがある。
また、この多孔質無機粉体13としては、紙台紙11に内添する、つまり、紙台紙11内に抄き込む必要があることから、上に例示したような物質がよく、かつ、紙台紙11内への均等な内添が実行できるように、その平均粒度は、10μm〜1mm程度のものが好ましい。特に、本発明に係る脱酸素シート10は、文字通り「シート状のもの」として、食品包装内に入れるものであるから、非常に薄いものである必要があり、そのために、後述する紙台紙11に内添したときに、全体が薄くなり得るような平均粒度の多孔質無機粉体13を採用することが適している。
以上のような多孔質無機粉体13を内添する紙台紙11は、各種繊維を一般的な抄紙機に掛けて、多孔質無機粉体13と共に抄紙することにより形成されたものであり、使用する繊維としては、木材パルプ、非木材(例えばヤシガラ)パルプ、麻、リンターパルプ等の天然繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維等の合成繊維、あるいは炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊維がある。
勿論、非鉄である被酸化材12としては、前述したように、アスコルビン酸、又はエリソルビン酸、あるいはこれらのナトリウム塩が使用されるが、この被酸化材12の添着は、後述する請求項2の製造方法で説明する通り、その水溶液を、抄紙して乾燥させた紙台紙11に噴露した後に乾燥させることによりなされるものである。
被酸化材12が添着された多孔質無機粉体13が内添された紙台紙11は、フィルム14によって包み込まれる。このフィルム14は、空気中の酸素や湿気を内部に通すが、内部の多孔質無機粉体13やパルプ繊維を外部には出さない非常に小さな穴を形成したものである。なお、このフィルム14は、紙台紙11内の合成繊維が熱によって軟化したとき、この軟化繊維と溶着し得るような材料によって形成すると、脱酸素シート10全体の厚さをより薄くすることができて、有利である。
以上のように構成した脱酸素シート10の作用について説明すると、次の通りである。すなわち、この紙台紙11を、食品の包装内に収納すると、この食品から出る湿気を多孔質無機粉体13が吸着することになり、吸着された水と当該多孔質無機粉体13の触媒作用によって、フィルム14内に入ってきた酸素が被酸化材12を酸化することになる。フィルム14内の酸素がなくなれば、包装内にまだ残有している気体酸素がその分圧によりフィルム14内に侵入し、更に被酸化材12を酸化させる。
以上のことが繰り返されることにより、食品の包装内の酸素が全てが被酸化材12の酸化に費やされ、結果的に、包装内の気体酸素が全て固定化されて、脱酸素が完成するのである。
従って、この請求項1に係る脱酸素シート10は、特に乾燥状態が必要な食品の包装内に入れて脱酸素を行うのに適したものとなっていて、しかも、金属類を殆ど含まないものであるから、金属探知機に掛けても何等の問題も発生することがないものとなっているのである。
以上の請求項1に係る脱酸素シート10は、次の請求項2の製造方法によって製造できるものであるが、この請求項2に係る発明の採った手段は、上述した符号を使用しながら説明すると、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10を、次の各工程を含んで製造する方法。
(1)紙台紙11を構成するためのスラリー中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を混入して抄紙することにより、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添した紙台紙11を抄紙する抄紙工程;
(2)この抄紙された紙台紙11を乾燥する第1乾燥工程;
(3)この第1乾燥工程を経た紙台紙11に、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12の溶液を噴霧する噴霧工程;
(4)噴霧された溶液中の水分を蒸散させる第2乾燥工程;
(5)アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を切断してこれをフィルム14によって包み込む工程」
である。
すなわち、この請求項2の製造方法は、上述した水分依存型の脱酸素シート10を製造する工程を有するものであり、請求項1の説明中で採用した材料によってスリラーを形成して、このスリラーから、珪藻土を除く多孔質無機粉体13(以下、単に多孔質無機粉体13ということがある)を内添した紙台紙11を抄紙するのが上記(1)の工程である。この工程(1)で使用するスリラー中には、後述する最良の形態中で説明する表1または表2に示すような材料が使用される。
この請求項2に係る製造方法では、図2に示すように、上記の抄紙工程(1)を済ませた紙台紙11について、第1乾燥工程(2)にて乾燥させた後、次の噴霧工程(3)にて、表1または表2に示すような濃度のアスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12(以下、単に被酸化材12ということがある)の溶液を噴霧するのである。
この噴霧工程(3)では、アスコルビン酸またはエリソルビン酸あるいはこれらのナトリウム塩が水中に溶解した状態にあり、気体酸素と直接接触することがないため、未だ酸化されることはない。なお、この噴霧工程(3)にて噴霧される溶液中に、アスコルビン酸またはエリソルビン酸あるいはこれらの塩の酸化を促進させるための塩化カルシウム、塩化マグネシウムあるいは塩化ナトリウム等の塩化塩を溶かし込んでおいてもよい。これらの塩化塩は水溶性であるため、上述した抄紙工程(1)でのスラリー中に溶かし込んでおいても紙台紙11中に内添させることが困難であるだけでなく、抄紙機を錆び付かせてしまうから、入れるとすれば、この噴霧工程(3)での溶液中が最適である。
そして、この請求項2の製造方法は、水分依存型の脱酸素シート10を製造するものであるから、第2乾燥工程(4)において、噴霧したアスコルビン酸等の溶液を構成していた水分を飛ばすのである。この第2乾燥工程(4)は、上記噴霧工程(3)の直後に行うのが、アスコルビン酸等の酸化反応をさせないために好ましい。
最後に、工程(5)において、被酸化材12を添加した紙台紙11を切断フィルム14による包装を行うことにより、製品としての脱酸素シート10が完成するのである。
なお、この脱酸素シート10は、第1乾燥工程を経た紙台紙11を切断して、切断された各紙台紙11に被酸化材12の溶液を噴霧し、噴霧された溶液中の水分を蒸散させる第2乾燥工程を経てから、これをフィルム14によって包み込むようにして形成することもできるものである。
従って、請求項2の製造方法によれば、上記請求項1の脱酸素シート10を、確実かつ連続的に製造することができるのである。
次に、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、後述する最良形態中の符号を付して説明すると、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10であって、
紙台紙11は、これを構成している繊維中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添したものであり、かつ、湿潤状態にしたことを特徴とする脱酸素シート10」
である。
すなわち、この請求項3の脱酸素シート10は、請求項1の脱酸素シート10がフィルム14によって包み込む紙台紙11を乾燥状態にしたものとは異なって、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添し被酸化材12を添加した紙台紙11を湿潤状態のままフィルム14によって包み込んだものであり、所謂自力反応型のものとなっている。
換言すれば、この請求項3の脱酸素シート10は、和菓子やソーセージのような湿潤状態にしておくのが好ましい食品のための脱酸素剤として適したものであり、被酸化材12の酸化反応に必要な水分を自ら内包していて、気体酸素が入ってきたときに、直ちにこの酸素によって被酸化材12が酸化されるものである。そして、この自力反応型の脱酸素シート10は、食品中から水分を奪うことがないのであるから、食品が必要とする湿潤状態は維持し続けるのである。
勿論、この請求項3に係る脱酸素シート10は、フィルム14によって包み込まれているときに既に湿潤状態になっていることを除いては、上記請求項1に係る脱酸素シート10と全く同様な構成を有しているものである。
従って、この請求項3に係る脱酸素シート10は、特に湿潤状態になっていることが必要な食品包装内に入れて脱酸素を行うのに適したものとなっていて、しかも、金属類を殆ど含まないものであるから、金属探知器に掛けても何等の問題も発生することがないものとなっているのである。
以上の請求項3に係る脱酸素シート10は、次の請求項4の製造方法によって製造できるものであるが、この請求項4に係る発明の採った手段は、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10を、次の各工程を含んで製造する方法。
(1)紙台紙11を構成するためのスラリー中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を混入して抄紙することにより、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添した紙台紙11を抄紙する抄紙工程;
(2)この抄紙された紙台紙11を乾燥する第1乾燥工程;
(3)この第1乾燥工程を経た紙台紙11に、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12の溶液を噴霧する噴霧工程;
(5)被酸化材12を含む紙台紙11を切断してこれをフィルム14によって包み込む工程」
である。
すなわち、この請求項4に係る製造方法は、請求項3の自力反応型の脱酸素シート10を製造するためのものであり、図3に示すように、前述した請求項2に係る製造方法における第2乾燥工程(4)を省略したものであり、これによって、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添し、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を添加した紙台紙11の湿潤状態を維持したまま、フィルム14によって包装を行うようにしたものである。
なお、この脱酸素シート10は、第1乾燥工程を経た紙台紙11を切断して、切断された各紙台紙11に被酸化材12の溶液を噴霧してから、これをそのまま湿潤状態を維持しながら、フィルム14によって包み込むようにして形成することもできるものである。
従って、この請求項4の製造方法は、請求項3の脱酸素シート10を確実かつ連続的に製造し得るものとなっているのである。
以上、説明した通り、請求項1に係る発明においては、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10であって、
紙台紙11は、これを構成している繊維中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添したものであり、かつ、乾燥状態にしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、食品包装内に入れて脱酸素を行うのに適したものとなっていて、しかも、金属類を殆ど含まないものであるから、金属探知器に掛けても何等の問題も発生することがない脱酸素シート10を提供することができるのである。
また、この請求項1に係る脱酸素シート10は、請求項2に係る製造方法、すなわち、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10を、次の各工程を含んで製造する方法。
(1)紙台紙11を構成するためのスラリー中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を混入して抄紙することにより、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添した紙台紙11を抄紙する抄紙工程;
(2)この抄紙された紙台紙11を乾燥する第1乾燥工程;
(3)この第1乾燥工程を経た紙台紙11に、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12の溶液を噴霧する噴霧工程;
(4)噴霧された溶液中の水分を蒸散させる第2乾燥工程;
(5)アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を切断してこれをフィルム14によって包み込む工程」
によって、確実かつ連続的に製造することができるのである。
また、請求項3に係る発明においては、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10であって、
紙台紙11は、これを構成している繊維中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添したものであり、かつ、湿潤状態にしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、特に湿潤状態になっていることが必要な食品包装内に入れて脱酸素を行うのに適していて、しかも、金属類を殆ど含まないものであるから、金属探知器に掛けても何等の問題も発生することがない脱酸素シート10を簡単な構造によって提供することができるのである。
そして、この請求項3の脱酸素シート10は、請求項4に係る製造方法、すなわち、
アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を、通気性を有するフィルム14によって包み込んだ脱酸素シート10を、次の各工程を含んで製造する方法。
(1)紙台紙11を構成するためのスラリー中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を混入して抄紙することにより、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添した紙台紙11を抄紙する抄紙工程;
(2)この抄紙された紙台紙11を乾燥する第1乾燥工程;
(3)この第1乾燥工程を経た紙台紙11に、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12の溶液を噴霧する噴霧工程;
(5)アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12を含む紙台紙11を切断してこれをフィルム14によって包み込む工程によって、確実かつ連続的に製造することができるのである。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である脱酸素シート10について説明するが、この最良形態の脱酸素シート10は、請求項1の水分依存型のものと、請求項3の自力反応型の2つのものがある。そして、以下の最良形態の説明は、第1実施例として水分依存型のものを、また第2実施例として自力反応型のものを、その製造方法とも併せてそれぞれ説明するものである。
(第1実施例)
図1には、上記水分依存型脱酸素シート10及び自力反応型脱酸素シート10の両方が同時に示してあるが、これらの脱酸素シート10の違いは、製造直後において、乾燥されたもの(水分依存型)であるか、水分を含んだままのもの(自力反応型)であるかだけであり、それ以外の構造は殆ど同じである。
また、図1の(a)にて示した脱酸素シート10は、1枚の紙台紙11に対して、珪藻土を除く多孔質無機粉体13の内添と、アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩12(以下、単に被酸化材12ということがある)の添着とを行ったものであり、これに対して、図1の(a)に示した脱酸素シート10は、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を内添した紙台紙11と、被酸化材12を添着した紙台紙11とを完全に分けたものである。図1の(a)に示した脱酸素シート10は、被酸化材12の周囲にその反応促進を行う多孔質無機粉体13を均等に分散させて、被酸化材12の酸化を均等に行うメリットがあるものであり、図1の(b)に示した2枚の被酸化材12からなる脱酸素シート10は、外気中の酸素や水分の吸着をより効果的に行うメリットがあるものである。
勿論、紙台紙11の外側を包み込んでいるフィルム14は、内添した多孔質無機粉体13の外部への洩れ出を防止しながら、空気中の酸素や水分を脱酸素シート10内に通すものであり、当該脱酸素シート10を収納した食品容器内を汚さないで、かつ脱酸素機能や吸湿機能が十分発揮できるようにするものである。換言すれば、この脱酸素シート10を構成しているフィルム14は、ガスバリア性を無くすとともに、粉体バリア性、つまり多孔質無機粉体13を外部へ出さない機能を有しているものである。
さて、紙台紙11であるが、この紙台紙11は、図2及び図3の抄紙工程において連続抄紙(タッピ抄紙)で形成するものである。この第1実施例の脱酸素シート10を構成する紙台紙11の抄紙工程で重要なことは、そのスラリー中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体13を予め添加しておくことにより、抄紙された紙台紙11の中にこの多孔質無機粉体13を内添した状態にすることである。
紙台紙11そのものの材料としては、パルプ繊維が適しており、特に自然繊維パルプが適している。またパルプ繊維の長さは特に限定されないが、次に述べる多孔質無機粉体13を内添できるものが適している。
多孔質無機粉体13は、本実施例では、所謂活性炭を使用したが、その他にも、木炭、泥炭、亜炭、カーボンブラック、アセチレンブラック、黒鉛等であっても良い。また、この多孔質無機粉体13としては、他にも、水酸化マグネシウム、ゼオライト、バーミキュライト、活性白土パーライト等も適用できるものである。
この多孔質無機粉体13は、文字通り粉体であることが、上記スリラー中での分散が良くなると共に、抄紙後においてパルプ繊維による保持、つまり内添が良好になる上で好適である。特に、この多孔質無機粉体13の分散性や内添効果を高める上では、この多孔質無機粉体13の平均粒径が10μm〜1mmの範囲内であることが好ましい。多孔質無機粉体13の平均粒径が10μmより小さいと、分散性はよいが抄紙機の網から逃げてしまって、紙台紙11への内添がうまくいかず、一方、1mmより大きいと分散性が悪くなるだけでなく、抄紙機の紙台紙11の平滑性を損なうことになるからである。
この多孔質無機粉体13の種類と、パルプ繊維との配合割合は、次に示す表1の通りであり、表1には実施例1から4の4種類の配合割合成分比のものが例示してある。これらの材料を入れたスリラー中に、カチオンまたはアニオン凝集剤を用いてミキサーで混合することにより、パルプ繊維に多孔質無機粉体13を定着させ、坪量が200(g/m)の紙台紙11としたのである。
Figure 0004991620
その後は、図2に示したように、抄紙された紙台紙11を乾燥機に掛けて乾燥させ、表1中に示したアスコルビン酸の各配合割合の溶液を、図2中の噴霧工程にて噴霧して、次に乾燥工程(2番目の乾燥工程)にて乾燥させた。このように形成した紙台紙11を、図2に示した切断工程及び包装工程にて、所定の形状のものに切断して、これをフィルム14にて包み込むことにより、図1に示したような脱酸素シート10としたものである。
このように形成した脱酸素シート10の脱酸素機能を測定したところ、上記表1に示す通りとなった。上記表1中での実験では、上述したように抄紙にアスコルビン酸を吹き付けて水分を飛ばしたものの5cm×5cm角の試料を作成して、これを50ccの空気中に曝すことにより行った。ただし、対象とした空気については、表1に示したような調湿剤を使用して、試験空気中に水分が存在するようにしている。
これらの実施例1〜実施例4の試料が、50ccの空気中の酸素を完全に脱するのに要した時間を測定したところ、表1の最右欄に示したように、それぞれ、12、24、31、24時間であった。従って、本発明に係る脱酸素シート10を食品の包装内に入れれば、少なくとも2日も経てば包装内の酸素を完全に脱することができて、食品の酸素による悪影響を完全に防ぐことができたのである。
この第1実施例に係る脱酸素シート10は、前述したように水分依存型の脱酸素剤となっているものであり、食品から発生する水分を、活性炭を代表とする多孔質無機粉体13によって吸着、保持し、この水分の存在下においてアスコルビン酸による脱酸素機能が発揮されることになるものである。
従って、この水分依存型の脱酸素シート10は、水分を吸収しながら脱酸素機能を発揮するものであるから、煮干しやペットフードのように、ある程度乾燥された食品の脱酸素を行うものとして使用するのが適している。
(第2実施例)
次に、上記請求項3について、これを第2実施例として説明すると、この脱酸素シート10は、上記第1実施例でも説明した通り、図1の(a)または(b)に示したような形態を有するものであるが、図3に示したような各工程を経て製造されるものである。
すなわち、この第2実施例に係る脱酸素シート10は、図2に示した各工程の内の2番目の乾燥工程を省略して製造したものであり、製品化された後においても、内部は少し湿潤した状態になっているものである。
この第2実施例に係る脱酸素シート10を構成する紙台紙11の抄紙条件は次の表2に示す通りであり、第1実施例の場合と同様に、坪量が200(g/m
のものを抄紙するようにした。
Figure 0004991620
抄紙した紙台紙11は、図3に示したように、これを乾燥工程に掛けて乾燥させた後、表2に示したよう配合割合のアスコルビン酸やエリソルビン酸の溶液を噴霧工程にて噴霧して、そのまま切断及び包装工程にてフィルム14による包装を行った。
ここで問題になるのが、アスコルビン酸やエリソルビン酸の溶液の噴霧量であるが、本第2実施例では、5cm×5cm角の紙台紙11について、表2中の実施例5〜実施例15に示した濃度の溶液をこの表2中に示したようグラム数となるように吹き付けるようにしたものである。
そして、溶液を吹き付けた5cm×5cm角の試料を、第1実施例の場合と同様に、50ccの空気中に曝して、完全に酸素がなくなるまでの時間を測定したところ、右から2番目の欄に示したような時間数で脱酸素が完了した。なお、実施例5及び実施例6については、24時間後の残有酸素量が示してある。
このような、製品化された後も湿潤状態にある脱酸素シート10は、前述した自力反応型であり、空気中の酸素が当該脱酸素シート10内に入ってくれば、この酸素がその被酸化材12を酸化することになるものである。このような自力反応型の脱酸素シート10は、湿った状態にあるのが好ましい食品、例えば、まんじゅうやカステラ、あるいはソーセージ等に使用するものとして適しているものである。
本発明に係る脱酸素シートの拡大断面図であり、(a)は単層の紙台紙を採用した場合の拡大断面図、(b)は複数層の紙台紙を採用した場合の拡大断面図である。 請求項1に係る脱酸素シートの製造工程を示す概略側面図である。 請求項3に係る脱酸素シートの製造工程を示す概略側面図である。
符号の説明
10 脱酸素シート
11 紙台紙
12 アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩
13 多孔質無機粉体
14 フィルム

Claims (4)

  1. アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩を含む紙台紙を、通気性を有するフィルムによって包み込んだ脱酸素シートであって、
    前記紙台紙は、これを構成している繊維中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体を内添したものであり、かつ、乾燥状態にしたことを特徴とする脱酸素シート。
  2. アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩を含む紙台紙を、通気性を有するフィルムによって包み込んだ脱酸素シートを、次の各工程を含んで製造する方法。
    (1)前記紙台紙を構成するためのスラリー中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体を混入して抄紙することにより、前記珪藻土を除く多孔質無機粉体を内添した前記紙台紙を抄紙する抄紙工程;
    (2)この抄紙された紙台紙を乾燥する第1乾燥工程;
    (3)この第1乾燥工程を経た紙台紙に前記アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩の溶液を噴霧する噴霧工程;
    (4)噴霧された溶液中の水分を蒸散させる第2乾燥工程;
    (5)前記アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩を含む紙台紙を切断してこれを前記フィルムによって包み込む工程。
  3. アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩を含む紙台紙を、通気性を有するフィルムによって包み込んだ脱酸素シートであって、
    前記紙台紙は、これを構成している繊維中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体を内添したものであり、かつ、湿潤状態にしたことを特徴とする脱酸素シート。
  4. アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩を含む紙台紙を、通気性を有するフィルムによって包み込んだ脱酸素シートを、次の各工程を含んで製造する方法。
    (1)前記紙台紙を構成するためのスラリー中に、珪藻土を除く多孔質無機粉体を混入して抄紙することにより、前記珪藻土を除く多孔質無機粉体を内添した前記紙台紙を抄紙する抄紙工程;
    (2)この抄紙された紙台紙を乾燥する第1乾燥工程;
    (3)この第1乾燥工程を経た紙台紙に前記アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩の溶液を噴霧する噴霧工程;
    (5)前記アスコルビン酸あるいはエリソルビン酸、またはこれらの塩を含む紙台紙を切断してこれを前記フィルムによって包み込む工程。
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