JPH0783832B2 - シ−ト状脱酸素剤 - Google Patents

シ−ト状脱酸素剤

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JPH0783832B2 JP14600886A JP14600886A JPH0783832B2 JP H0783832 B2 JPH0783832 B2 JP H0783832B2 JP 14600886 A JP14600886 A JP 14600886A JP 14600886 A JP14600886 A JP 14600886A JP H0783832 B2 JPH0783832 B2 JP H0783832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシート状脱酸素剤に関する。さらに詳しくは、
繊維状物質、鉄粉、水および電解質を含有してなる組成
物を抄紙によりシート状に成形してなること特徴とする
シート状脱酸素剤に関する発明である。
〔従来の技術〕
従来より、脱酸素剤は鉄粉または還元性有機物を主剤と
した薬剤を通気性包材からなる小袋に充填したものが使
用されている。この脱酸素剤包装体は食品等の被保存物
と共に、非通気性包材からなる袋に密閉同封し、袋内の
酸素を脱酸素することによって食品の保存を行うもので
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の小袋状の脱酸素剤は次の様な欠点があった。すな
わち、(1)食品と共に袋に同封されているので誤食の
危険性がある、(2)脱酸素剤の大きさには限度があっ
て極端に小さいものが作れないので収納スペースの小さ
い収容容器には適当できない、(3)入れ物の蓋が小さ
い場合には固定することができない、(4)被保存物質
が入っている袋のサイズが例えば30mm位の様に小さい場
合には小袋状脱酸素剤を封入できない、(5)トレイに
固定するときには厚みが大きくなってトレイの製造及び
固定がむずかしい、(6)袋に入っている脱酸素剤の原
末が塊状になりやすいため、空気との接触面積が小さく
なり所望の脱酸素速度を得るには潜在的な酸素吸収能力
に比較して大過剰の脱酸素剤原末を必要とする。これら
の欠点を除くために種々の研究を行った結果本発明を完
成するに至った。
本発明は食品、その他収容物の包装体内壁面に固定する
ことができ、かつ、任意の形状で使用することができ、
さらに短時間で脱酸素効果を果たすことができるシート
状脱酸素剤およびその製造方法を提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、この発明は、繊維状物質、鉄粉、水および電
解質からなる混合物を抄紙によりシート状に形成してな
り、ガーレ式透気度が50,000sec/air100ml以下であるこ
とを特徴とするシート状脱酸素剤を提供するものであ
る。
本発明において繊維状物質は鉄粉、水または電解質の担
体の役目をなすものであり、空気中の酸素と鉄との接触
面積を大きくし、かつ酸素の透過性を高めるために使用
するものである。この繊維状物質は天然繊維または合成
繊維からなるものであり、幅が0.2mm以下、長さが0.1〜
20mmのものが好ましい。具体的にはパルプまたはアクリ
ル繊維、ナイロン繊維、ビスコースレイヨン、ビニロ
ン、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロ
ピレン繊維、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる繊
維、ポリエステル繊維、木綿、麻、羊毛、アスベスト繊
維等およびその混合物が用いられ、好ましくは、パル
プ、ポリエチレン繊維、麻等が用いられる。さらに、上
記繊維状物質を二種以上組合わせて用いることを可能で
ある。
鉄粉は脱酸素剤の主成分である。この鉄粉の種類として
は酸素を吸収する能力を有するものであれば、特に限定
されないが、具体的には鉄としては還元鉄、噴霧鉄また
は電解鉄等が用いられる。鉄粉は繊維状物質と良く混合
するために、一般的には粒径が0.25mm以下、好ましく0.
15mm以下であり、かつ、0.05mm以下の粒径をもつ鉄分が
全鉄分量の50重量%以上、好ましくは70重量%以上含ま
れるものを用いる。0.05mm以下の粒径の鉄粉の比率が50
%より小さい場合は、繊維状物質と分離する鉄粉の割合
が増加し、シート状脱酸素剤の中に鉄粉を効率よく保持
できない。
電解質は鉄粉の脱酸素速度を促進するものであり、例え
ば、硫酸塩、ハロゲン化物、炭酸塩または水酸化物等で
ある。これらの塩類の中で好ましいのはハロゲン化物で
あり、さらに好ましくは、NaCl、CaCl2、MgCl2、FeCl2
またはFeCl3である。これらは水に溶解させて用いるこ
とが望ましい。
本発明のシート状脱酸素剤において、必須成分は繊維状
物質、鉄粉、水および電解質であるが、これらに、通
常、紙を抄造する際に用いるサイズ剤、填料、着色剤、
紙力増強剤、撥水撥油剤等を適宜併用することもでき
る。
本発明のシート状脱酸素剤においては、その透気度はJI
S P−8117で規定されるガーレ式透気度が50,000sec/air
100ml以下、好ましくは5,000sec/air100ml以下に調節さ
れる。透気度50,000sec/air100ml以上では脱酸素速度が
小さく実用的ではない。
本発明にかかる脱酸素剤は所定量の繊維状物質、鉄粉、
水、電解質を懸濁させ、その懸濁液を濾過し、さらに、
50重量%以下、好ましくは、40重量%以下の含水率にな
るまで脱水してシート状に成形される。
懸濁液中に占める固形物の割合は、繊維状物質、鉄粉、
水および電解質の和を基準として0.5〜15重量%、好ま
しくは、1〜9重量%である。懸濁液中に占める繊維状
物質の割合は、繊維状物質、鉄粉、水および電解質の和
を基準として0.01〜12重量%が好ましく、0.1〜3重量
%がより好ましい。懸濁液において、鉄粉の場合は、繊
維状物質、鉄粉、水および電解質の和を基準として0.04
5〜12重量%の割合、好ましくは0.1〜3重量%の割合で
用いられる。電解質は通常、水に溶解させて用いられる
が、その量は、懸濁液中で、繊維状物質、鉄粉、水およ
び電解質の和を基準として0.1〜10重量%である。な
お、ここで固形物とは、懸濁液中において水に溶解せず
固体で存在するものをいう。
本発明のシート状脱酸素剤の製法の一例を示すと以下の
通りである。
すなわち、まず、電解質を溶解した水に繊維状物質をパ
ルパーを用いて懸濁させ、リファイナーにて軽度に叩解
した後、鉄粉および必要に応じてその他の添加剤を入れ
て、よく混合懸濁させ、抄紙機に通して、ワイヤーにて
濾過し、吸引脱水後、プレスでさらに脱水し、含水率10
〜50重量%、好ましくは20〜40重量%として、このシー
ト状脱酸素剤を得ることができる。
さらに、このシートはドライヤーを通して、乾燥して用
いることも可能である。乾燥したシート状脱酸素剤は水
分含有量の高い食品の保存に好適な脱酸素剤となる。
かくして得られるシート状脱酸素剤は、鉄粉が繊維状物
質100重量部に対して一般的には10〜5,000重量部、好ま
しくは10〜1,000重量部含有されている。また、電解質
は繊維状物質100重量部に対して一般的には0.01〜900重
量部、好ましくは0.02〜100重量部含有されている。さ
らに、水は繊維状物質100重量部に対して0.1〜1,200重
量部、好ましくは1〜400重量部含有されている。
本発明においてシート状とは、厚さ0.1〜10mm、好まし
くは0.1〜5mmのものを意味する。
本発明のシート状脱酸素剤は、濾過、脱水、必要に応じ
て乾燥したシートとして、食品等被保存物と共にガスバ
リヤー性の容器内に密封して用いることができるが、こ
のシート状脱酸素剤は他の素材で被覆または被包するこ
とにより、食品等の充填物(または収容物)とシート状
脱酸素剤とを隔離し、このシート状脱酸素剤中の成分が
食品等に移行して汚染させることを防止することもでき
る。
たとえば、第1図、および第2図に示すごとくシート状
脱酸素剤10の表面に酸素透過性樹脂の皮膜11を被覆す
る。この際に使用する樹脂としては、水または有機溶媒
に対してエマルジョンになるものであれば特に制限はさ
れないが、塩化ビニル系、アクリル系、シリコン系、シ
リコンアクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポ
リエチレン系、ポリプロピレン系、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリブタジエン系等の樹脂の単体または共
重合体あるいはこれらの混合物からなる樹脂組成物が用
いられる。これらの中で、実用上、好ましいものは、塩
化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂、シリ
コンアクリル樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポ
リブタジエン系等である。
これらの樹脂の皮膜を脱酸素剤に被覆する方法としては
エマルジョンになっている樹脂液を適宜の方法で被覆し
た後乾燥する方法等が採られる。
樹脂の皮膜の厚さは、一般的には0.1〜1,000μmであ
り、好ましくは1〜500μmである。また、皮膜の酸素
透過速度は一般的には1,000ml/m2Datm以上、好ましくは
10,000ml/m2Datm以上である。
また、このシート状脱酸素剤10の表面を被覆する方法と
して、酸素透過度が1,000ml/m2Datm以上のフィルム、シ
ートまたはラミネートフィルムを用いてもよい。第3図
はその具体例を示すものであって、包装材料“A"として
紙、不織布または微多孔膜13の両面(片面であってもよ
い。第4図はこの場合の具体例を示すものである。)に
有孔または無孔プラスチックフィルム14および有孔プラ
スチックフィルム14′をラミネートしたものを用い、こ
れを二つ折りにし、その間に包装材料“A"より小さくし
たサイズのシート状脱酸素剤10を挿入し、ついて包装材
料“A"の周縁部を熱シールして完成する。
そのほか、第5図に示すごとく、シート状脱酸素剤10の
一方の面に紙、不織布、合成パルプ紙または微多孔膜等
の通気性シート15を配し、他方の面にプラスチックフィ
ルム16を配し、シート状脱酸素剤16を囲むようにして周
縁部を熱シールして包装するようにしてもよい。
いずれもシール部分に位置するプラスチックフィルムは
ポリエチレン等の低軟化点フィルムが望ましい。不織布
としては、湿式、乾式、スパンボンド等いずれも好適に
用いられるが、特に、ポリエチレン不織布であるタイベ
ック(TYVEK、商品名、Du Pont社製)、アルト(ALT、
商品名、阿波製紙(株)製)が耐水性の面から好まし
い。微多孔膜としては、通常、極微多孔を有しガーレ式
透気度0.01〜10,000sec/air100mlであって常温で水を通
さない合成樹脂フィルムであり、たとえばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリフッ化エチレン樹脂などで例
示される合成樹脂のフィルムの延伸、異物を含有するフ
ィルムからの異物抽出、異物を含有するフィルムからの
異物抽出後の延伸、不織布の積層繊維の束の交錯分散後
の熱プレス、フィルムへの電子線等の照射などによって
得られる合成樹脂フィルムが用いられる。具体的にはジ
ュラガード(商品名、Celanese Corp.製)、NFシート
(商品名、徳山曹達(株)製)等が好適に用いられる。
紙、不織布、微多孔膜の両面にプラスチックフィルムを
ラミネートする場合、外側のフィルムとしては、ポリエ
チレンテレフタレート/ポリエチレン、ナイロン/ポリ
エチレン、延伸ポリプロピレン/ポリエチレン等が望ま
しい。これら包装材料の厚さは適宜であるが、通常10mm
以下、好ましくは5mm以下である。
シート状脱酸素剤を包む包装材料の少なくともその一部
は、酸素透過度1,000ml/m2Datm以上であることが望まし
く、その例としては前記の紙、不織布、微多孔膜、さら
には、これらの片側または両側に有孔プラスチックフィ
ルムおよび/またはたとえば、ワリフ、クロス、クレネ
ットまたはソフのごとき格子状の補強材、具体的にはた
とえば日石ワリフ(商品名、日石合樹製品(株)製)、
ダイヤクロス(商品名、ダイヤテックス(株)製)、ク
レネット(商品名、(株)クラレ製)またはソフネット
(商品名、新日本ソフ(株)製)等のラミネートしたシ
ート、および、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、ポリエチレ
ンアイオノマー、ポリメチルペンテン、シリコン樹脂等
のフィルムも用いられる。
さらに、第6図に示すごとくシート状脱酸素剤10の周辺
部(たとえば3〜10mm)を低軟化点樹脂17で囲い、その
後、シート状脱酸素剤10の両面に上記通気性包装材料を
包むフィルムまたはシート18、19を配してラミネートす
ることもできる。この場合、シート状脱酸素剤10中の内
容物の染み出しを抑えることができるので好ましい。こ
の場合の低軟化点の樹脂としてはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンアイオノマー、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体等が用いられる。
さらに、第7図に示すごとく、包装材料として上述のご
とき低軟化点樹脂層20を内側層として含む通気性ラミネ
ートフィルムを用い、その間にシート状脱酸素剤10を挟
着させ、周辺部をヒートシールしたラミネート構造とし
てもよい。なお、上記ラミネートフィルムの外層21は上
述のごとき通気性フィルムまたはシートが適宜用いられ
る。この場合、ラミネートフィルムの低軟化点樹脂層20
相互がヒートシールされるから,上記同様、内容物の染
み出しを防止できる。上記ラミネート構造の圧着方法と
しては一般には熱ラミネート、ドライラミネート、ウェ
ットラミネート、押し出しラミネート等の方法が用いら
れる。
〔実施例〕
実施例1 長さが2〜7mm幅が0.03〜0.05mmであるセルロース繊維
を主成分とした針葉樹パルプ100gと、粒径が0.15mm以下
であり、かつ、0.05mm以下のものの割合が80重量%を占
める鉄粉350gを、NaCl 60gとともに水7,000mlに懸濁さ
せ、直径600mmの濾紙内に懸濁液を入れ、吸引濾過をし
た。濾過直後で含水率40重量%の脱酸素剤をロールプレ
スで圧縮して含水率30重量%になるまで脱水した。
かくして得られたシート状脱酸素剤は1.5mmの厚さを有
しており、パルプ100重量部に対して鉄粉350重量部、Na
Cl 2重量部、水195重量部の組成からなっていた。
実施例2 実施例1で得られたシート状脱酸素剤を9cm×9cmに切断
し、空気量1、25℃で密封保持したところ、12時間で
酸素濃度が0.1%以下となり実用上充分な脱酸素速度を
有していた。
実施例3 実施例1のジート状脱酸素剤をさらに、85〜95℃の乾燥
器内で含水率2.1%まで乾燥した。かくして得られたシ
ート状成形体は1.4mmの厚みを有しており、パルプ100重
量部に対して鉄粉350重量部、NaCl 2重量部、水9.7重量
部の組成からなっていた。
実施例4 実施例3で得られたシート状脱酸素剤を9cm×9cmに切断
し、空気量1、RH100%、25℃で密封保持したとこ
ろ、15時間で酸素濃度が0.1%以下となり、実用上充分
な脱酸素速度を有していた。
実施例5 実施例1および実施例3と同様の方法で繊維状物質、鉄
粉の粒度、電解質を変えてシート状脱酸素剤を製造し
た。このシート状成形対を9cm×9cmに切断し、空気量1
、RH100%、25℃で密封保持した。このシート状脱酸
素剤物性測定結果を第1表に示した。
実施例6 実施例1で得られたシート状脱酸素剤を9cm×9cmに切断
し、その表面にシリコンアクリル樹脂エマルジョンを被
覆後90℃で乾燥して、シリコンアクリル樹脂層を10g/m2
被覆した。この皮膜の厚さは10μであった。得られたシ
ート状脱酸素剤を切餅0.5kgと空気0.5とともにガスバ
リヤー性の袋に密封し、25℃で保存した。袋内部の酸素
濃度は12時間以外で0.1%まで減少した。その後25℃で
1か月間保存したが餅への錆の転写はなく、しかも餅は
良好に保存されていた。
実施例7 実施例1で得られたシート状脱酸素剤を5cm×9cmに切断
し、この片面に厚さ12μのポリエチレンテレフタレート
フィルムと厚さ45μとポリエチレンフィルムとのラミネ
ートフィルムを、他面にポリエチレン繊維からなる不織
布であるタイベックを135℃で5秒間加圧加熱すること
により三層に積層したシート状脱酸素剤を得た。
かくして得られたシート状脱酸素剤を空気量0.5の系
内に25℃で密封保持したところ、内部の酸素濃度は10時
間で0.1%以下に達した。
実施例8 種々の外層包装材料を用いて、実施例7と同様にして得
られた三層に積層したシート状脱酸素剤で、実施例7と
同じ条件で脱酸素性能を測定した。測定結果を第2表に
示した。
実施例9 7cm×11cmの厚さ12μのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと厚さ45μのポリエチレンフィルムとのラミネー
トフィルム(外層)の上に実施例1で得られたシート状
脱酸素剤を5cm×9cmに切断したシート状脱酸素剤を置
き、該シート状脱酸素剤の周辺部10mmをエチレン酢酸ビ
ニル共重合体樹脂で囲みさらにその上に7cm×11cmのポ
リエチレン不織布を置き、140℃、5秒間加圧加熱して
周縁部を熱融着させた。
かくして得られた三層シート状脱酸素剤を空気量0.5
の密閉系内に25℃で保存したところ7時間で酸素濃度が
0.1%となった。
〔発明の効果〕
本発明のシート状脱酸素剤はつぎの効果を有している。
(1)食品の容器とか外装袋に固定することができるの
で誤食のおそれが無い。(2)容器のスペースに合わせ
て、切断したり折り曲げたりして種々の形態にして使用
することが可能である。(3)さらに脱酸素剤からの錆
等の染し出しを防ぐことができる。(4)また、本発明
の脱酸素剤は透気性が高いため、酸素と充分接触し、脱
酸素剤層中を気体が透過、拡散することが容易であるた
め脱酸素速度が速やかで、酸素吸収能力が大きい。
(5)従来の小袋状脱酸素剤と比較して容積がコンパク
トで小型、高性能であり、実用上非常に好都合な商品形
態である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明に係るシート状脱酸素剤の種々
の態様を示す断面図である。 図において、10はシート状脱酸素剤、11は酸素透過性樹
脂の皮膜、13、15は通気性フィルムまたはシート、14お
よび14′は有孔プラスチックフィルム、16はプラスチッ
クフィルム、17は低軟化点樹脂、18、19はフィルムまた
はシート、20は低軟化点樹脂層、21は通気性フィルムま
たはシートを表す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維状物質、鉄粉、水および電解質からな
    る混合物を抄紙によりシート状に成形してなり、ガーレ
    式透気度が50,000sec/air100ml以下であることを特徴と
    するシート状脱酸素剤
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