JP2961796B2 - 脱酸素剤包装体 - Google Patents

脱酸素剤包装体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脱酸素剤包装体に係わり、更にしくはプラ
スチックフィルムを用いた包装材料のシール層に、樹脂
を押出ラミネート加工、塗布などの方法により、多数の
筋状又は、微細な網目状に形成した包装材料を脱酸素剤
の片面に、別の片面には微細孔を有するフィルムを用い
た脱酸素剤包装体に関する。
本発明は、構成の主要部をなす脱酸素剤用包装材料の
製造及び製袋が容易であるだけでなく、脱酸素剤用包装
材料が安定した透気性、ラミネート強度、シール強度を
有し、かつ、耐水性、耐油性などの耐久性に優れること
から、安定した脱酸素性能を発揮し、加工食品の保存剤
として広い範囲で使用することができる。
〔従来の技術〕
脱酸素剤は、酸素を吸収する性質を有する組成物であ
り、通常、通気性の小袋に封入して用いられる。一般
に、脱酸素剤を封入する通気性小袋を構成する包装材料
(以下「包材」と記す)には、例えば、紙と有孔ポリエ
チレンフィルムをラミネートした包材、穿孔プラスチッ
クフィルムと紙と有孔ポリエチレンフィルムを積層接着
した包材、不織布や微多孔膜などを使用した包材等が用
いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
脱酸素剤を用いた食品保存技術上の問題点として、脱
酸素剤は、乾燥食品、高水分食品、酸性食品、油加工食
品、アルコール含有食品等の種々の食品に使用するた
め、脱酸素剤組成物中に含まれる水分が乾燥食品に移行
し脱酸素性能が損われたり、高水分食品の水分が、脱酸
素剤組成物に移行するため、包材の表面に染みが発生し
外観を損なったり、食品の油が包材にしみ込み、包材の
透気性が損なわれて、脱酸素性能が損われるなどがあげ
られる。かかる欠点のために、脱酸素剤を使用する状況
に応じて、包材の材質、構成等をかえて対応している
が、完全な脱酸素剤用包材とはなっていない。
近年は、脱酸素剤の適用分野が多岐にわたり、使用条
件が過酷となる傾向にあるため、微多孔膜などを用いた
耐久性の優れた包装材料が多用されている。
一方、フィルムラミネートには、ポリエチレン、ポリ
エチレン酢ビ共重合体、アイオノマー樹脂等からなる低
融点のシーラントフィルムを接着層として熱ラミネート
するのが、一般的であるが、この方法を本発明で採用す
ると、熱ラミネート加工の際に低融点フィルムが熔融
し、低融点のシーラントフィルムの孔が塞がり、微細孔
を有するフィルムの透気性が低下したり、安定した透気
度を付与する事は困難である。
又、透気度を確保するため、低温のラミネート条件を
採用すると十分なラミネート強度を得る事ができない。
したがって、開孔径の小さいラミネートフィルムを従来
の熱ラミネート加工で積層加工する事は困難である。
さらに従来の不織布、微多孔膜もしくは、耐水耐油性
加工紙を用いた包材として、不織布、微多孔膜もしく
は、耐水耐油性加工紙にポリエチレン、ポリエチレン酢
ビ共重合体、アイオノマー樹脂等からなる低融点のシー
ラントフィルムを熱ラミネートとたものが多く使用され
ているが、熱ラミネート加工の際に低融点フィルムが熔
融し、有孔プラスチックフィルムの、開孔された径の小
さい孔が塞がり、透気性が低下することにより安定した
透気度を確保する事は困難であるなどから、脱酸素剤用
包材としては、不満足な点が多々認められる。
本発明は、製造及び製袋が容易で、かつ、安定した透
気性、シール強度、ラミネート強度を有するだけでな
く、耐水性、耐油性などの耐久性に優れ、安定した脱酸
素性能を発揮することのできる脱酸素剤用包材を用いた
脱酸素剤包装体を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意研究した結
果、プラスチックフィルム(A)に(A)と同等以下の
軟化点を有する樹脂が多数の筋状又は、微細な網目状に
形成された包装材料(B)と、ガーレー式透気度が1〜
10,000秒/100mlの常圧で水を通さない不織布、微多孔膜
であるプラスチックフィルムあるいは、耐水耐油性加工
紙よりなる群から選ばれた一種の微細孔を有するフィル
ム(C)とからなる脱酸素剤用包材において、プラスチ
ックフィルム(A)に(A)と同等以下の軟化点を有す
る樹脂が多数の筋状又は、微細な網目状に形成された樹
脂層をシール層とした包材が優れたシール性とフレキシ
ビリティを有し、脱酸素剤用の包材として好適であるこ
とを見出し、又、微細孔を有し、常圧で水を通さない不
織布、微多孔膜であるプラスチックフィルムあるいは、
耐水耐油性加工紙であるフィルムとを脱酸素剤用包材の
片面づつに用いて脱酸素剤を包装しシールすると、優れ
た脱酸素剤包装体が得られることを見出し、本発明を完
成した。
本発明は、プラスチックフィルム(A)に(A)と同
等以下の軟化点を有する樹脂が多数の筋状又は、微細な
網目状に形成された包装材料(B)と、ガーレー式透気
度が1〜10,000秒/100mlの常圧で水を通さない不織布、
微多孔膜であるプラスチックフィルムあるいは、耐水耐
油性加工紙よりなる群から選ばれた一種の微細孔を有す
るフィルム(C)とからなる脱酸素剤用包材を用いたも
のであり、、包装材料(B)の(A)の面を外側にして
脱酸素剤の包装材料の片面に、別の片面に(C)を用い
て脱酸素剤を包装し、シールしたことを特徴とする脱酸
素剤包装体である。
また、本発明は上記包装体において、フィルム(C)
に補強材を張り合わせたものも包含する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、プラスチックフィルム(A)とは、
一般に包装用フィルムと言われているもので、主として
食品用に使用されているプラスチックフィルムである。
例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、
ナイロン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチル
ペンテン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリ
カーボネート、ポリアクリロニトリルなどの合成高分子
フィルム及び、セロファン、酢酸セルロースなどの天然
高分子フィルムを含むプラスチックフィルムである。ま
た、フィルムは、二層以上の積層フィルムであってもよ
い。
一方、フィルムの厚さは、5〜200μm、好ましくは1
0〜50μmである。フィルムの厚さが5μm以下では、
薄すぎて加工が困難であるのみならず耐久性に劣り、20
0μm以上では、フィルムのフレキシビリティにかけて
望ましくない。
微多孔膜であるプラスチックフィルムは、孔径が0.01
〜50μmの微細孔を有し、ガーレー式透気度が、通常、
約0.01〜1,000秒/100mlであって常圧で水を通さないも
のである。微多孔膜はポリエチレン、ポリプロピレンな
どの合成樹脂フィルムを延伸して製造されるが、その
際、シリカ、タルク、炭酸カルシウム等の微粉末を添加
してフィルムの延伸し、微粉末を含有するフィルムから
微粉末の抽出するなどの方法により製造されたものであ
る。
たとえば、NFシート(徳山曹達(株)製)、ポーラム
(徳山曹達(株)製)、セルポアー(積水化学工業
(株)製)、FP−2(旭化成工業(株)製)、NOP(日
本石油化学(株)製)、ニトフロンNTF(日東電気工業
(株)製)、ポリフロンペーパー(ダイキン工業(株)
製)、ジュラガード(セラニーズ社製)、ゴーアテック
ス(ゴア社製)等が知られている。
不織布は、ポリオレフィン、ポリエステル等からなる
不織布であり、ガーレー式透気度が、通常、約0.01〜1,
000秒/100mlであって、常圧で水を通さないものであ
る。たとえばタイベック(デュポン社製)、ルクサー
(旭化成工業(株)製)などが知られている。
耐水耐油性加工紙は、一般に、耐油紙、耐潤紙、耐湿
紙、耐水撥水紙などといわれているものである。具体的
には、塗工印刷用紙(アート紙、コート紙、グラビア紙
など)、情報記録紙、電気絶縁紙、剥離紙、離型紙、段
ボール紙、紙器用板紙、化粧板原紙、食品包装用加工
紙、食品包装用カートン紙等の種々の紙のうち、主とし
て、食品包装用の加工紙に属するもの、及び、紙とプラ
スチックの混抄紙が適当である。又、加工紙には硫酸紙
などの酸処理をした化学処理紙、WS紙、MC紙、フィルタ
紙、グラシン紙、WOP紙などの抄紙工程で合成樹脂など
を抄き込んだ紙、及び、塗工紙(ワックス紙、フッ素加
工紙、塩化ビニリデン加工紙、PVC加工紙、PE加工紙、
ラッカーコート紙など)、ラミネート紙等の抄紙後に物
理的処理を施して加工した紙などであり、これらも使用
することができる。
好適な加工紙は、坪量が10〜100g/m2、好ましくは20
〜60g/m2の厚紙で、先に示した方法で、耐水耐油加工し
たものである。
坪量が小さすぎると加工性、耐久性などに欠け、大き
すぎると包材のコシが強く、脱酸素剤の充填が困難であ
る。
上記フィルム(C)は、補強材を張り合わせて用いる
ことができる。
補強材は、フィルム(C)と同等以下の軟化点を有す
る天然繊維または合成繊維で、糸状物または帯状物を編
んだもの、もしくは不織布である。例えば、日石ワリフ
(日石合樹製品(株)製)、PPクロス(富山菱阪(株)
製)、クレネット(倉敷紡績(株)製)等が知られてい
る。
(A)に、多数の筋状又は、微細な網目状に形成され
た(A)と同等以下の軟化点を有する樹脂として、例え
ば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
イオノマー樹脂、ポリプロピレンなどが挙げられ、これ
らの一種又は、二種以上が使用される。
通常、これらの樹脂は300℃程度に熔融しての押出し
ラミネート加工や、200℃程度に熔融しての塗布などの
手法により、上記(A)の片面上に、多数の筋状又は、
微細な網目状に施す。(第1及び第2図参照) このようにして形成された多数の筋状又は、微細な網
目状に形成された樹脂部は包装材料の補強と共に、製袋
する際のシール層としても機能する。シール方法として
は、ヒートシール、接着剤によるシールなどがある。
本発明における脱酸素剤用包材の製袋時の接着強度
は、多数の筋状又は、微細な網目状に形成された樹脂の
種類及び樹脂量又は、ヒートシール条件などにより異な
る。特に、樹脂量の極端に少ない場合は、接着強度が不
足して使用に耐え得ない。
一方、多すぎる場合には、フレキシビリティにかけて
使いにくく好ましくない。
本発明において使用される脱酸素剤用包材で、多数の
筋状又は、微細な網目状に形成された樹脂の種類、形状
及び、パターンは、脱酸素剤用包材接着強度、製袋の容
易さ、包装密封された脱酸素剤がこぼれないなどの諸因
子を考慮して決められる。
すなわち、樹脂量は、7〜70g/m2、好ましくは10〜50
g/m2で、多数の筋状に形成された樹脂部の面積は全体の
30〜90%で、多数の筋状に形成された樹脂間の未施用部
の幅は、20〜1,000μm、好ましくは50〜800μmである
事が望ましい。微細な網目状に形成された樹脂部の面積
は全体の60〜90%で、網目状に形成された樹脂間の未施
用部の網目は、500μm以下である事が望ましい。
樹脂量が過少であると接着強度が劣り、多数の筋状又
は、微細な網目状に形成された樹脂部の面積が過少であ
ったり、樹脂の未施用部の網目が過大であるとシール部
から充填された脱酸素剤がこぼれたり、外部から液体が
流入するなどのおそれがある。
また、樹脂量が過大であったり、多数の筋状に形成さ
れた樹脂の未施用部の巾が過少であったりすると、均一
な筋状もしくは、均一な網目状に施こす事は困難とな
り、更には、プラスチックフィルム(A)のフレキシビ
リティが失われて作業性が劣るなど本発明の脱酸素剤用
包材としては不適当である。
本発明において、プラスチックフィルム(B)は、
(A)に(A)と同等以下の軟化点を有する樹脂が多数
の筋状又は、微細な網目状に形成されたプラスチックフ
ィルムのため、従来の低融点の樹脂を押出ラミネートし
たプラスチック積層フィルムに比べて、プラスチックフ
ィルム(A)の特性、特にフレキシビリティが損なわれ
ずにプラスチックフィルム(A)が補強されるので、脱
酸素剤用包材として好適である。
本発明は、前記脱酸素剤用包材の(B)を脱酸素剤の
包装材料の片面として用い、別の片面に、常圧で水を通
さない不織布、微多孔膜であるプラスチックフィルムお
よび、耐水耐油性加工紙よりなる群から選ばれた一種の
微細孔を有するフィルム(C)を用いて包装し、シール
した脱酸素剤包装体であるため、本発明における脱酸素
剤包材の透気度は、微細孔を有するフィルム(C)の種
類で決まる。特に、微細孔を有するフィルム(C)は未
加工の包装材料であるため、微細孔を有するフィルム
(C)の透気性がそのまま保持されるので透気度が低下
する事がない。
本発明において包装される脱酸素剤としては、亜硫酸
塩、亜硫酸水素塩、亜ニチオン酸塩、ヒドロキノン、カ
テコール、レゾルシン、ピロガロール、没食子酸、鉄粉
等の金属粉、アスコルビン酸等を含有するものが使用さ
れる。
〔実施例〕
本発明を、実施例及び比較例により、更に詳しく説明
する。
但し、本発明の範囲は、以下の実施例により何等の制
限を受けるものではない。
(1) 試料及び比較試料 (a) 試料−1 プラスチックフィルム(A)であるPETフィルム(厚
み:25μm)上に、(A)と同等以下の軟化点を有する
樹脂である低密度ポリエチレンを約260℃に加熱熔融し
て、押出加工装置の細孔から約100m/分の速度で多数の
筋状に押し出し、ラミネートして、積層フィルム:試料
−1を作った。
(b) 試料−2、4、5 前記、試料−1の調整において、塗布速度、細孔の口
径と間隔、溶融温度等の加工条件を変えて、低密度ポリ
エチレンの施用量、筋状に形成される樹脂の巾、厚みの
異なる積層フィルム:試料−2、4、5を作った。
(c) 試料−3 前記、試料−1の調整において、プラスチックフィル
ム(A)として使用したPETフィルム(前出)をNYフィ
ルム(厚み:30μm)にかえて使用する以外は試料−1
と、全く同様の方法でラミネートして、積層フィルム:
試料−3を作った。
(d) 試料−6 前記、試料−1の調整において、樹脂を多数の筋状に
押し出し、ラミネートする工程に代えて、NYフィルム
(前出)上に、約150℃に加熱熔融した低密度ポリエチ
レンを、グラビヤコートロールを使用して、約100m/分
の速度で網目状に転写する以外は試料−1と、全く同様
の方法でラミネートして、積層フィルム:試料−6を作
った。
(e) 比較試料−1 試料−2、4、5と、全く同様の方法でラミネートし
て、積層フィルム:比較試料−1を作った。
(f) 比較試料−2〜5 PETフィルム(前出)に、250〜300℃程度に加熱熔融
した低密度ポリエチレンを押出加工して、厚み約15μm
のPEをラミネートし、比較試料−2とした。
また、ラミネートしたPEの厚み約35μmに代えて、熱
ラミネートし、比較試料−3〜5とした。
(g) 微細孔を有するフィルム(C) タイベック1059B(デュポン社製、ポリエチレン不織
布)、WOP(40g/m2)及び、NFシートS−140(徳山曹達
(株)製、PP微多膜)と日石ワリフSS(日石合樹製品
(株)製、高密度ポリエチレンの割繊維を積層熱融着し
た不織布)を約100℃程度の温度でラミネートした積層
フィルムを微細孔を有するフィルム(C)とした。
(2) 包装材料試験 前記第(1)項で調整した各試料及び比較試料につい
て、透気度、接着強度、ヒートシール強度、製袋性、加
工性及び耐久性の測定を行った。
測定結果を第1表に示す。
(3) 脱酸素剤包装体 前記第(1)項で調整した各試料及び比較試料の
(a)〜(f)を脱酸素剤包装体の包材の片面に、ま
た、(g)を該脱酸素剤包装体の包材の他の片面に使用
して、50×50mmの包材に製袋し、鉄粉を主剤とする酸素
吸収能力が500mlの脱酸素剤組成物を充填した脱酸素剤
包装体とした。
これらの脱酸素剤包装体及び500mlの空気を酸素バリ
ヤー性包材(KON/PE)の袋に入れて密封し、25℃に放置
した酸素濃度が零になる時間を測定した。
サンプル数は各実施例とも10点で行った。
測定結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 微多孔膜又は、不織布を用いた従来の脱酸素剤包装体
は、微多孔膜又は、不織布に有孔の低融点のシーラント
フィルムをラミネート加工した包装材料を使用するのが
一般的であるが、これらにおいては、包装材料のラミネ
ート加工条件の設定が難しく、高価格であるだけでな
く、透気度を自由に調整する事は不可能であった。
つまり、微細孔を有するフィルム(C)に有孔の低融
点のシーラントフィルムをラミネート加工すると、シー
ラントフィルムが熔融し、低融点のシーラントフィルム
の孔が塞がり、透気性が低下したり、安定した透気度を
付与する事は困難である。又、透気度を確保するため
に、低温のラミネート条件を採用すると十分なラミネー
ト強度を得る事ができない。
本発明では、(A)に(A)と同等以下の軟化点を有
する樹脂を多数の筋状又は、微細な網目状に形成した樹
脂層をシール層としており、(C)は単独で使用されて
いる。また、(C)は、必要に応じて補強材を貼り合わ
せて補強したのみで、低融点のシーラントフィルムをラ
ミネートしてないので透気性を低下させる事もない。
つまり、(C)が本来、有している透気度を保持した
まま使用されるので、安定した透気度を付与する事がで
きるなど、包材の特徴をそのまま生かして使用できるの
で、安定した脱酸素性能を発揮する事ができる。
本発明において、(B)は、プラスチックフィルム
(A)と同等以下の軟化点を有する樹脂を、多数の筋状
又は、微細な網目状に形成してシール層としたプラスチ
ックフィルムの為、樹脂が(A)の一部にのみ規則正し
く形成されているので、従来の低融点の樹脂を押出ラミ
ネートしたプラスチック積層フィルムに比べて、プラス
チックフィルム(A)の特性、特にフレキシビリティが
損なわれずにプラスチックフィルム(A)が補強される
ので好適な製袋性と十分な接着強度が得られる。
本発明は、安定した脱酸素性能を有し、かつ、耐水
性、耐油性に優れた脱酸素剤包装体を提供するものであ
り、その食品保存分野を始めとする産業上の意義は極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は不織布、微多孔膜もしくは、耐水耐油性加工紙
上に形成した本発明の包装材料の実施態様の第2図を下
から見た正面図を示す。 第2図は同包装材料の断面図を示す。 第3図は、同包装材料に脱酸素剤を充填して包装し、シ
ールした本発明の脱酸素剤包装体の実施態様の断面図を
示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 81/26 B65D 77/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルム(A)にプラスチッ
    クフィルム(A)と同等以下の軟化点を有する樹脂が多
    数の筋状又は、微細な網目状に形成された包装材料
    (B)と、ガーレー式透気度が1〜1,000秒/100mlの常
    圧で水を通さない不織布、微多孔膜であるプラスチック
    フィルムおよび、耐水耐油性加工紙よりなる群から選ば
    れた一種の微細孔を有するフィルム(C)とを、それぞ
    れ脱酸素剤の包装材料の片面に用い、上記包装材料
    (B)のプラスチックフィルム(A)の面を外側にして
    脱酸素剤を包装し、シールしたことを特徴とする脱酸素
    包装体貼り合わせてなる脱酸素剤包装体。
  2. 【請求項2】請求項1において、ガーレー式透気度が1
    〜1,000秒/00mlの常圧で水を通さない不織布、微多孔膜
    であるプラスチックフィルムおよび、耐水耐油性加工紙
    よりなる群から選ばれた一種の微細孔を有するフィルム
    (C)に補強材を張り合わせたことを特徴とする脱酸素
    剤包装体。
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