JP3110440B2 - 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シート - Google Patents

新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シート

Info

Publication number
JP3110440B2
JP3110440B2 JP02168419A JP16841990A JP3110440B2 JP 3110440 B2 JP3110440 B2 JP 3110440B2 JP 02168419 A JP02168419 A JP 02168419A JP 16841990 A JP16841990 A JP 16841990A JP 3110440 B2 JP3110440 B2 JP 3110440B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seconds
air permeability
base paper
heat
resins
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02168419A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0459247A (ja
Inventor
雄治 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohjin Holdings Co Ltd
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kohjin Holdings Co Ltd filed Critical Kohjin Holdings Co Ltd
Priority to JP02168419A priority Critical patent/JP3110440B2/ja
Publication of JPH0459247A publication Critical patent/JPH0459247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3110440B2 publication Critical patent/JP3110440B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は通気性を必要とする包材、容器のフタ材に関
する。更に詳しくは近年食品類の鮮度保持あるいは防カ
ビ、防菌、防虫、消臭、芳香、防湿、透湿を目的とした
分野での開発はめざしまいものがあり、シート加工され
た物、果粒加工された物、粉末加工された物、錠剤加工
された物を通気性包材に内包した後ヒートシールしてそ
のまま使用したり、別容器に入れて使用したりして利用
される。又、吸湿して液状になる物、オイル、水系の物
はプラスチックの容器に入れてフタ材として通気性シー
トを要求される場合もある。本発明はかかる分野に関す
る発明である。
(従来技術) 従来、通気性ヒートシール材としては紙又は不織布に
穴ポリをラミネートした物、無機物をフィルムに練り込
んで通気性を保持させ紙又は不織布と一体化させた物、
融点の異なる樹脂を押し出しマトリックスを形成し紙又
は不織布と一体化させた物などの他に化学的な処理を施
し微多孔膜を形成して得られたフィルムを利用したもの
がある。
これらのシートが先に述べた包材分野に使用される為
には要求に応じた適度の透気度コントロールが可能であ
る事、ヒートシール性がある事は勿論の事、包材として
の安全性(衛生面、文字の読めない小児には破れない引
裂強度)が高い事、粉末等を充填する場合には粉付きシ
ール適性が要求されそれ等を満たす事、又ヒートシール
時にシール部が変色したり樹脂が溶融して透明にならな
い事等が要求される。
更には高水分雰囲気下あるいは過乾燥雰囲気下で収縮
劣化等が発生しない事が望まれる。
しかしながら、これらをすべて合わせ持つ事はフィル
ム、紙、不織布単体では不可能であり、当然の事ながら
2〜3以上の素材の組み合わせでそれぞれの用途に合っ
た包材を開発せざるを得ないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) フィルムに物理的に穴をあけたり、スリットしたりし
た物を複合化する方法では透気度コントロールの均一性
に欠け、更には粉末を内包する場合には5μ以下の粉末
が急激な外圧がかかると粉がふき出したり、又、水分活
性の高い用途では内容物がしみ出したりする危険性が高
い。又、微多孔膜あるいは透湿性フィルムの貼り合わせ
では100秒以下の透気度コントロールは不可能であり、
ヒートシール部の耐熱性不足でシール部が透明になり劣
化する。
シートそのものの引裂強度を強くする為に不織布、ワ
リフを単に紙に貼り合せる方法がとられているが、透気
度のコントロールに限界があり、水分活性の高い雰囲気
で使用すると内容物がしみ出したり粉付きシール性が不
足する。又、不織布、ワリフを用いた場合、シール部に
空隙が出来る危険性がある。
本発明は通気性フィルム等のラミネートによらず、後
加工の穿孔も施さず、粉体の通過は遮断し得、引裂強度
250g以上の通気性及びヒートシール性が共に著しく優れ
たシート材料を提供する事にある。
(課題を解決する為の手段) 本発明者等はかかる課題を解決すべく鋭意研究を重ね
本発明を完成するにいたった。
本発明は水系ディスパージョンのコーティング技法を
駆使して特定の不織布、紙、耐油紙等の基紙上に樹脂の
水系ディスパージョンを塗布し、直後にウエット状態で
不織布を貼り合わせ、該不織布に塗布した液を含浸せし
めてそのまま乾燥して得られるヒートシール性良好な通
気性シートに関するものである。
すなわち、本発明は特定の紙、不織布、耐油紙等の1
つを基紙とし、通気性かつヒートシール性を有する不織
布を一体化した通気性かつヒートシール性を有する積層
シートである。
本発明に用いられる基紙は、加工後の通気性に大きく
関与する為、基紙の透気度は目的とする透気度より低い
事が条件で、20秒以下、好ましくは5秒以下が最適であ
る。(紙の通気性はJIS P8117に示されるように透気度
として表わされる)又、基紙のサイズ度も透気度コント
ロールの重要なファクターであり、サイズ度(ステキヒ
トサイズ度JIS P8122)5秒以上、好ましくはサイズ度2
0秒以上の基紙が最も適している。この種のものには耐
油紙が最も効果的である。サイズ度が5秒未満の基紙で
は目的とする通気性良好なるシートは得られない。基紙
のコート面は水系ディスパージョンがむらなく塗工出来
れば特に限定するものではないが、非コート面は印刷等
の加工を施し美感を保つ為に艶のある平滑な物がより好
ましく、このような場合には平滑度5秒以上のものが採
用される。基紙としては、より具体的には、耐油性が要
求される場合は次の3条件の少なくとも一つを満たすも
の等が挙げられる。
表面或は基紙全層がパーフルオロアルキル基含有化合
物からなる共重合体を主成分とする耐油処理剤で処理さ
れており、耐油度が4以上の基紙。
疎水性ポリマーの繊維からなる基紙。
天然パルプ或は合成繊維からなり、ウエット強度1.0k
g/15mm幅以上の基紙。
透気度コントロール及び基紙との接着更にはヒートシ
ール性、含浸性を有するコーティング材としては水系デ
ィスパージョンにあって熱可塑性エラストマー、低密度
ポリオレフィン、アイオノマー、酢ビ系共重合ポリオレ
フィン、アクリル等を単独あるいはいくつかを組み合わ
せて使用し、更に基紙と不織布を貼り合わせる時の透気
度コントロール、接着強度をより保持する為にはMFTが1
0℃〜50℃のソープレスエマルジョンを使用する事が好
ましく、炭カル、酸化チタン、水酸化アルミニウム、ク
レー等の顔料を添加する事も可能である。又、レベリン
グ剤としてIPA溶剤も効果的である。コート層は用途別
に必要透気度に応じて1層又は2層コートされる。2層
コートする場合、不織布との貼り合わせは2層コート時
に実施する。コーターの種類としてはバーコーター、ロ
ールコーター、リバースコーター等塗布貼り合せ可能な
設備を具備していれば特に制限するものではない。貼り
合わせに用いる不織布はヒートシール性良好な乾式、湿
式不織布であれば特に制限はないが、引裂強度(JIS P
−8116)がタテ、ヨコ供に200g以上有している事、透気
度5秒以下、サイズ度5秒以下である事が必須条件であ
る。好ましくは柔軟性のあるポリオレフィン系繊維から
なるスパンボンド不織布が最適である。引裂強度200g未
満以下の弱い不織布では目的とする包材の機能を満たさ
ないし、透気度5秒を超える物では透気度のコントロー
ルは困難であり、サイズのある不織布では含浸性に劣る
為、本発明の目的には合致しない。
不織布の種類としては例えばエルベス(ユニチカ株式
会社)、メルフィット(ユニセル株式会社)、ハイスタ
ー(帝人株式会社)等が挙げられる。基紙と不織布の貼
り合せは基紙に水系ディスパージョンを塗布直後圧着ロ
ールを使用せず一体化し、そのまま乾燥する事により1
〜4000秒の範囲で任意の透気度を有し、ヒートシール強
度800g/15mm幅以上(ヒートシール条件:180℃、1秒、3
kg/cm2)、引裂強度200g以上の積層シートが得られる。
基紙と不織布の接着強度を要求される用途では、水系デ
ィスパージョンを概ね乾燥重量7.5g/m2以上となるよう
ウエット重量で25g/m2以上塗布することが好ましい。
(実施例) 以下、実施例をあげて本発明を説明する。
実施例1 パーフルオロアルキルアクリレート共重合体(旭硝子
(株)製、アサヒガードAG550)、PVA−117(クラレ
(株)製)を固型分重量比7:3でブレンドした2重量%
溶液にポリオキシエチレン脂肪族エーテル誘導体(明成
化学(株)製、マイネックスSO)を固型分重量で前記共
重合体固形分99重量部に対して1重量部加えた液を作
り、米坪44g/m2、引裂強度タテ23g、ヨコ43g、透気度2.
5秒のノーサイズ原紙(レーヨン混抄率13%)に含浸
し、ドラムドライヤーで乾燥させた耐油紙(45g/m2、耐
油度10キッド、透気度2.5秒、サイズ度20秒)を作成
し、それにケミパールS−100(三井石油化学(株)製
アイオノマーディスパージョン)を固型分で5g/m2塗布
乾燥し、更にその上へケミパールV−200(エチレン酢
ビ共重合ディスパージョン)をウエット重量40g/m2塗布
し、直ちにEA繊維で構成されたスパンボンド不織布(エ
ルベスTO 203 WDO、米坪20g/m2、ノーサイズ、ユニチカ
株式会社製)を貼り合わせて含浸させ110℃で乾燥させ
た所、米坪78g/m2、透気度300〜400秒、サイズ度900
秒、ヒートシール強度2kg/15mmm幅(180℃、1秒、3kg/
cm2)、引裂度600gの積層シートを得た。
これと同様の方法で第2層のコーティング剤の固形分
濃度、塗布量のみを種々変化させ透気度の異なる通気性
ヒートシール積層シートを得、その物性値をまとめて表
1に示す。
尚、ヒートシール強度は積層シートの不織布面同士を
ヒートシールしたものの強度である。
実施例2 実施例1と同様の耐油紙を用い、1層目にケミパール
S−100(アイオノマーディスパージョン、三井石油化
学(株)製)を固形分で5g/m2塗布、乾燥し、更にその
上へケミパールA−100(熱可塑性エラストマーディス
パージョン、三井石油化学(株)製)8重量部、モビニ
ール081(ヘキスト合成(株)製、アクリル系エマルジ
ョン)2重量部混合し、IPA10%(対溶液)添加してウ
エット重量40g/m2コーティングし、直ちにEA繊維で構成
されたスパンボンド不織布(エルベクSO 203 WDO、米坪
20g/m2、ノーサイズ、ユニチカ(株)製)を貼り合わせ
て含浸させ、110℃で乾燥させたところ表1に示すよう
な良好な通気性ヒートシール積層シートが得られた。
比較例1 EA繊維4d×10m/m 50%/天然パルプ50%を混抄して得
られた米坪70g/m2、引裂強度300〜450gの紙に実施例1
と同様な耐油処理を施した耐油紙(耐油度10キッド、透
気度5秒、サイズ度30秒)にケミパールS−100を1層
目に固形分で5G/M2塗布乾燥した後、2層目にケミパー
ルV−200(エチレン酢ビ共重合樹脂、三井石油化学
(株)製)をウエット重量40g/m2(固形分で12g/m2)塗
布乾燥し、不織布との貼り合わせをしないで透気度200
±20秒の良好なるヒートシール性を有するシートが得ら
れたが、ヒートシールするとヒートシール部が透明にな
り連続包材を作成した場合シール温度巾もせまくシール
部の剥離が発生し重大欠点となった。又、シートの乾燥
時に、パルプ、合成繊維を結着させるバインダーが熱劣
化し、繊維の結着が緩むため300gあった引裂強度が150g
まで低下し、安定生産にかける。得られた結果をまとめ
て表1に示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイズ度5秒以上、透気度20秒以下の基紙
    に、必要によりポリオレフィン樹脂、アイオノマー樹
    脂、エラストマー樹脂、アクリル樹脂の水系ディスパー
    ジョンから成る群から選ばれた一種または二種以上のブ
    レンド物を一層塗布乾燥した後、ポリオレフィン樹脂、
    アイオノマー樹脂、エラストマー樹脂、アクリル樹脂の
    水系ディスパージョンから成る群から選ばれた一種また
    は二種以上のブレンド物の塗布液を塗布し、引裂強度20
    0g以上、透気度5秒以下、サイズ度5秒以下でヒートシ
    ール性を有する不織布と直ちにウエット状態で貼り合わ
    せ、塗布した液を該不織布に含浸せしめて、そのまま乾
    燥して得られる透気度1〜4000秒の通気性かつヒートシ
    ール性を有する積層シート。
  2. 【請求項2】基紙が次の3条件の少なくとも一つを満た
    すものである請求項1記載の通気性かつヒートシール性
    を有する積層シート。 樹脂を塗布する基紙の表面あるいは基紙全層がパーフ
    ルオロアルキル基含有化合物からなる共重合体を主成分
    とする耐油処理剤で処理されており、耐油度が4キッド
    以上である。 疎水性ポリマーの繊維からなる。 天然パルプあるいは合成繊維からなり、ウエット強度
    1.0kg/15mm幅以上である。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のシートを構成の一部
    又は全部に用いた袋に乾燥剤あるいは脱酸素剤を封入し
    たことを特徴とする包装体。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載のシートを構成の一部
    又は全部に用いた袋に含油食品を封入あるいは包装して
    なる包装体。
JP02168419A 1990-06-28 1990-06-28 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シート Expired - Fee Related JP3110440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02168419A JP3110440B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02168419A JP3110440B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0459247A JPH0459247A (ja) 1992-02-26
JP3110440B2 true JP3110440B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=15867778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02168419A Expired - Fee Related JP3110440B2 (ja) 1990-06-28 1990-06-28 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3110440B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EA005691B1 (ru) 2001-03-08 2005-04-28 Биологише Инсель Лотар Молль Гмбх И Ко. Кг Применение иономеров для уплотнения изоляционных материалов

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0459247A (ja) 1992-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0366254B1 (en) Deoxidizer sheet
KR890002855B1 (ko) 시이트상 탈산소제 및 그 제조방법
US5743942A (en) Desiccant container
JPH0564107B2 (ja)
JPH0421586B2 (ja)
JP3110440B2 (ja) 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シート
JP2007197028A (ja) 袋体
JPH0429840A (ja) 通気性包材及びその包体
JP2001354274A (ja) 透湿防水包装用材料および包装体
JP2995341B2 (ja) 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シートを用いた鮮度保持用具
JP2003340950A (ja) 通気性包装材料および包装体
JP2961796B2 (ja) 脱酸素剤包装体
JP3633651B2 (ja) 脱酸素剤包装材料
JP2890633B2 (ja) 脱酸素剤包装体
JPH10245042A (ja) 多孔質袋体、これを用いた発熱体、脱酸素体、脱臭体、追熟体、乾燥材、除湿材及び匂い袋
JP3049720B2 (ja) 脱酸素剤包装体
JP3186185B2 (ja) 脱酸素剤包装体
JPH0329751A (ja) 脱酸素剤包装体
JPH08267672A (ja) 脱酸素・アルコール併用鮮度保持包装材
JP3111574B2 (ja) 脱酸素剤包装体
JPH044225B2 (ja)
JPH10120038A (ja) エタノール蒸気発生体包装物
JPH04279468A (ja) 脱酸素剤包装体
JP4410927B2 (ja) 接合フィルムおよびこれを利用した製品
JPH068971A (ja) 脱酸素剤用フィルム及び包装体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees