JP4410927B2 - 接合フィルムおよびこれを利用した製品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱可塑性ポリウレタンフィルムと、これと他種フィルムとの接合フィルムに関し、更に詳しくは、熱可塑性ポリウレタンフィルムと、他種フィルムとを高い接着強度で接着させた接合フィルム及びこのフィルムを利用して製造される除湿剤、揮散性薬剤、手袋等の製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリウレタンはその側鎖の多様性によりフィルム性能が多岐にわたり、防水性衣料や防水性建材、手袋等の多用途に応用されている。特殊なポリウレタン原料を選択すること、あるいは特殊なポリアミド系成分を配合することにより高透湿度、高耐久性、高透過性、高ゴム弾性等、様々な改良が行われている。
【0003】
また、家庭消費材の分野では、潮解性塩類を少なくとも一部が熱可塑性ポリウレタンフィルムで形成した袋内に収納した除湿剤(実開昭61−4733号)や少なくとも一部が熱可塑性ポリウレタンフィルムで形成した袋内に香料を封入した芳香剤(特開昭60−63346号)が提案されている。
【0004】
このような芳香剤や除湿剤を作成するにあたっては、一般的には定型の容器、あるいは不定形の袋体を用いているが、原価低減あるいは物理的強度強化のためその一部に熱可塑性ポリウレタンフィルム、他部材には他の素材を用い容器を形成することも行われている。このための手段としては、糊付け等の方法もあるが専用設備の増設による設備費や、生産速度が低下してしまい原価上昇に結びつくため実用的でない。従って、熱接着、すなわちヒートシールが一般的であり、例えば、上記実開昭61−4733号にも「フィルムの周辺をヒートシール等の方法によってシールし」と記載されている。
【0005】
しかし、熱可塑性フィルムを熱接着する場合は同種の熱可塑性フィルム同士を接着するのが一般的であり、他種のフィルム間での熱接着性は良くないとされている。特に、ポリウレタンフィルムは他種のフィルムとの間の熱接着性が無く、従ってこれらの間でそのままヒートシールすることはできないという問題があった。すなわち、ポリウレタンフィルムの優れた性質を生かすためには、他種フィルムとの熱接着性が必要であるが、上記事情からこれらの熱接着ができず、ポリウレタンフィルムの利用の上で隘路となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明は、高い接着強度でポリウレタンフィルムと他種フィルムの熱接着を可能とする技術の提供をその課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、熱可塑性ポリウレタンフィルムと接着させるべき他種フィルム(以下、「被着フィルム」という)と熱接着する手段について鋭意研究を行っていたところ、意外にも熱可塑性ポリウレタンフィルムと全く別の技術として進歩していた印刷用インキの技術を利用すれば、当該目的が達成できることを見出した。すなわち、印刷用に使用されるポリウレタン樹脂を他種フィルム上にコーティングしたフィルム(以下、「可着性フィルム」という)は、そのコーティング部分において熱可塑性ポリウレタンフィルムと熱接着できることおよびその部分での接着強度は優れたものであることを見いだし発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、被着フィルムの少なくとも一部にポリウレタン樹脂をコーティングした可着性フィルムと、この可着性フィルムのポリウレタン樹脂のコーティング部分の一部または全部においてこれと熱接着された熱可塑性ポリウレタンフィルムよりなる接合フィルムを提供するものである。
【0009】
また本発明は、被着フィルムの少なくとも一部に、希望する形状でポリウレタン樹脂をコーティングして可着性フィルムとし、次いでこの可着性フィルムのコーティング部分を熱可塑性ポリウレタンフィルムに熱接着せしめることを特徴とする接合フィルムの製造方法を提供するものである。
【0010】
更に本発明は、上記接合フィルムを利用して製造される除湿剤、薬剤揮散体、手袋等の製品を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本明細書中において、「熱接着された」とは、JIS Z1707に従い熱接着後の接着強度を測定したときに500g以上を示すものをいう。なお、熱接着のシール温度は、用いる熱可塑性ウレタンの融点を基準にマイナス10℃からプラス50℃の間の温度であり、実用的にはこの中で最も高い接着強度を示す温度をシール温度とすれば良い。
【0012】
本発明の接合フィルムは、被着フィルムにポリウレタン樹脂をコーティングして可着性フィルムとした後、これを熱可塑性ポリウレタンフィルムに熱接着させることにより調製される。
【0013】
本発明に用いられる被着フィルムとしては、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、中密度ポリエチレンフィルム(MDPE)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリエチレンフィルム、またはこのフィルムの非コーティング面に、ポリエステル、ナイロン、アルミナ蒸着ポリエステル、アルミ蒸着ポリエステル、シリカ蒸着ポリエステル、塩化ビニリデンコートポリエステル、PVA/シリカコートポリプロピレンをラミネートした複合フィルムを挙げることができる。また、被着フィルムのポリウレタン樹脂をコーティングする面には樹脂の接着性を向上させるためにコロナ放電処理を行うことが好ましい。
【0014】
一方、本発明の被着フィルムにコーティングされるポリウレタン樹脂としては、一液硬化型もしくは二液硬化型のポリウレタン樹脂あるいは適応基材がプラスチックフィルムでポリウレタンを主体樹脂とする印刷用のポリウレタン樹脂を挙げることができる。
【0015】
このうち一液硬化型ポリウレタン樹脂は、ポリウレタンの溶液を塗布した後、熱で乾燥させて溶媒を揮散させて被膜を形成させるタイプの樹脂であり、その市販品の例としては、サンプレンIB−422(三洋化成工業製薬製)等が挙げられる。また、二液硬化型ポリウレタン樹脂は、ポリウレタンの溶液にイソシアネート等の架橋剤を添加し、これを塗布後溶媒を揮散させて被膜を形成させるタイプの樹脂であり、その市販品の例としては、タケラックA−968およびタケネートA−8(共に武田薬品工業製)等が挙げられ、これらを組み合わせて使用することができる。
【0016】
また、印刷用のポリウレタン樹脂としては、市販油性グラビアインキが広範囲で使用でき、その具体例としては、LPスーパー、LPファイン、NEW LPスーパー、ラミスター、LPハイスーパー等(以上東洋インキ製造(株)製);ユニビアA、ラミエクセル、UNI−LM、SNACKVURE等(以上大日本インキ化学工業(株)製);ラミックFX−P、パラミック21、ラミックF220、SH、NB300等(以上大日精化工業(株)製);ラミオール、マークIII 、ラミメイト等(以上サカタインクス(株)製)およびサンプレンIBシリーズ等(三洋化成製)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0017】
なお、印刷用ポリウレタン樹脂は、被印刷物との接着強度、耐熱性、耐薬品性、ラミネート性、つや、表刷りインキ性能、ブロッキング防止性能等、様々なニーズに合わせて処方が検討されているから、本発明の目的のためには、上記市販品に限らず、ウレタン原料の改良あるいは第三成分の添加によりその性能を向上させても良い。例えば、ポリウレタン樹脂としてインク樹脂を用いる場合、必要とされる特性により、主成分のポリウレタン樹脂に、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ニトロセルロース、ポリエステル、ポリアミド、ポリワックス、無機成分等を添加することがある。これらは一般にフィルム基材とポリウレタン樹脂の接着性の改良、耐水性改良、耐薬品性改良、ブロッキング性改良、発色等の目的で加えられるが、熱可塑性ポリウレタンフィルムと印刷用ポリウレタン樹脂の接着強度を低下させる因子でもある。従ってこれらの成分は作成しようとする用途、望まれる性能により、本発明の効果である熱接着性を損なわない範囲で添加すべきである。
【0018】
更に、本発明の被着フィルムにポリウレタン樹脂をコーティングする方法は、特に制約されるものではなく、溶液をバーコーダーやスプレーにより塗布する方法、溶液に浸漬させる方法等従来公知の方法によりコーティングできるが、他のコーティング法と比べ、塗布時間を短縮でき、かつコーティング位置、コーティング厚を微妙に調整できることから、印刷によりコーティングすることが好ましい。
【0019】
上記のように、被着フィルムにポリウレタン樹脂をコーティングすることにより得られた可着性フィルムが熱接着される熱可塑性ポリウレタンフィルムとしては、熱可塑性ポリエーテルウレタンフィルム、熱可塑性ポリエステルウレタンフィルム等がある。更に、これらのポリウレタンフィルムは、ポリアミド、アミノ酸等の改質剤を添加したものであっても良い。具体的な熱可塑性ポリウレタンフィルムの例としては、プラチロンU01、U04S、U072、U073等のU0シリーズ、プラチロンH5、プラチロンHU2、ワロメルト7105等のワロメルトシリーズ、ワロテックス2202−T等の1ワルポア2100、2102、2107、2201、2203、4201等のワルポアシリーズ(以上バイエル社製)、モビロンMF30−T等のモビロンシリーズ(日清紡製)、ハイムレンNPU−5、Y−210B、SN−13NL、X−3040等のハイムレンシリーズ(大日精化製)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0020】
可着性フィルムと熱可塑性ポリウレタンフィルムの熱接着の仕方としては、種々の方法が考えられるが、その代表例としては、例えば次の2つの方法が挙げられる。
【0021】
(1)実質的に同じ大きさの被着フィルムと熱可塑性ポリウレタンフィルムとを使用し、ポリウレタン樹脂を被着フィルムの外周のみあるいは全面にコーティングして可着性フィルムとした後、これを外周で熱接着し、外周のみ接合した接合フィルムを得る方法。
【0022】
(2)被着フィルムとして穴があいているもの、熱可塑性ポリウレタンフィルムとしてこの穴を覆うのに十分な大きさのものを使用し、ポリウレタン樹脂を穴の周囲部分あるいは全面にコーティングして可着性フィルムとし、穴を完全に覆うように熱可塑性ポリウレタンフィルムを合わせ、穴の周囲部分で熱接着して一部のみ熱可塑性ポリウレタンフィルムである接合フィルムを得る方法。
【0023】
上記(1)の技術によれば、一面は熱可塑性ポリウレタンフィルム、他面は別のフィルムである製品の提供が可能となる。そして、ポリウレタンフィルムの性能を発揮する面の特定が可能となり、さらに、バリヤー性、強度、他フィルムとの熱接着性等、従来のポリウレタンフィルムには期待できなかった機能の付加が可能となる利点がある。また、両面が熱可塑性ポリウレタンフィルムである製品と比べ、相対的に価格の高い熱可塑性ポリウレタンフィルムの面積を半分とすることができ、原価の低減等にも貢献するという利点もある。
【0024】
例えば、熱可塑性ポリウレタンフィルムを用いて製品を作成する場合、熱可塑性ポリウレタンフィルムは単独では伸び率が高いためロールから引き出すときに延伸し、単体フィルムで袋等に加工することが困難である。そのため成形・加工用フィルムを離型フィルムまたは離型紙として伴わせた状態で加工し、加工後このフィルムを剥離して使用する方法が一般的である。この際に、成形・加工用離形フィルムを伴った透湿性の熱可塑性ポリウレタンフィルムと、十分な強度を有した非透湿性被着フィルムの上下左右の外周にポリウレタン樹脂を塗布して得た可着性フィルムを用いて、下および左右の外周の三方を熱接着し、内部に薬物として潮解性塩類等の吸湿成分を充填し、口を塞ぎ、最後に上部を熱接着すれば、一面が吸湿性の熱可塑性ポリウレタンフィルムであり、他面が非透湿性の除湿剤を調製することが可能となる。
【0025】
また、上記除湿剤において、被着フィルムとして消臭剤をコーティングしたフィルムや、香料をマイクロカプセル化して担持させたフィルムを使用すれば消臭・芳香機能を有する除湿剤も作成できる。
【0026】
同様、充填薬物として芳香成分を用い、芳香剤製品に利用した場合でも上記と同様の効果が得られる。すなわち芳香薬物を内包する袋の片面にのみ熱可塑性ポリウレタンフィルムを用いた薬剤袋を前記の除湿剤と同様に作成し、フタが通気性であるタッパーウェアー型容器内に充填すれば、芳香剤が作成できる。同製品では、薬剤を内包する袋の両面に熱可塑性ポリウレタンフィルムを用いた製品に比べ、原材料費が低減し、また薬剤揮散面を特定した芳香剤が作成できる。さらに被着フィルムとして消臭剤をコーティングしたフィルム、除湿剤を薄層に接着したフィルムを使用すれば消臭ないしは除湿機能を有する芳香剤も作成できる。これは、充填薬物として殺虫・防虫成分を用い、防虫剤製品を調製する場合でも全く同じであり、同様の効果が得られる。
【0027】
更に、熱可塑性ポリウレタンフィルムで手袋を製造する場合、ある程度の加工速度を維持しながら50μm以下の熱可塑性ポリウレタンフィルムで手袋を作成しようとすると、ロールからのフィルム引き出し時にフィルムが延伸して歪みが発生し、しわの原因となるため、単体フィルムで加工することが困難である。そのためフィルム厚みを増加させて伸び率を抑制するか、または離型可能な成形・加工用フィルムを伴わせた状態で加工し、加工後このフィルムを剥離して使用する方法があが、この方法は、工程の複雑化や原価上昇を招くという問題があった。
【0028】
これに対し、上記(1)の技術により被着フィルム上に手袋の外周型にポリウレタン樹脂を印刷で塗布、乾燥して可着性フィルムとし、同フィルム上に熱可塑性ポリウレタン樹脂をエクストルダー等により製膜して重合フィルムを作成する。この重合フィルムを手袋の外周型に熱接着し、切断すれば、例えば手の甲側がポリエチレン等のプラスチックフィルムであり、手のひら側にはゴムの質感を有する熱可塑性ポリウレタンフィルムである手袋を作成できる。得られた手袋は、従来の技術では困難であった薄い熱可塑性ポリウレタンフィルムを用いたものであり、高い皮膚感覚が得られる。
【0029】
一方、(2)の方法では、周囲が被着フィルムで、一部のみ窓状に熱可塑性ポリウレタンフィルムとなる接合フィルムが得られる。この接合フィルムは、種々の利用が考えられる。例えば、吸湿性を抑制した除湿剤や、揮散性を抑制した芳香剤あるいは防虫剤を得ようとする場合には、必要に応じた大きさの窓を設けた接合フィルム(窓の部分は熱可塑性ポリウレタンフィルム、外側は被着フィルム)を調製し、これを穴のない被着フィルムと三辺で熱接着させて袋を調製し、この中に吸湿薬剤または芳香成分あるいは殺虫・防虫成分を充填、密封すれば良い。
【0030】
また、タッパーウェアー型容器等、上面のみが開放された容器を用いて除湿剤や、芳香剤あるいは防虫剤を得ようとする場合には従来全面に熱可塑性ポリウレタンフィルムを用い、容器上面の周囲で接着剤を用いて接着する必要があったが、(2)の方法により得られる接合フィルムとして、容器と同じ材質のシートを用いれば、単に熱接着により製品を得ることができ、しかもその吸湿ないしは揮散面の大きさを適宜調整することが可能となる。
【0031】
なお、ポリウレタン樹脂の被着フィルムへのコーティング方法として、印刷にてコーティングする場合は、ポリウレタン樹脂の形成位置、樹脂厚を微妙に調整することが可能であり、また被着フィルム自体は熱可塑性ポリウレタンフィルムと熱接着性を示さないため、全面を熱板で熱接着処理してもポリウレタン樹脂の印刷された箇所のみ接着され、ポリウレタン樹脂の存在しない部分は全く接着しないこととなる。これを利用して、除湿剤のように使用後内部に液体が蓄積し、使用終了時に内部液体を捨てる製品においては、排水用注水口を容易に成形することができる。同様に液体等を内包する、二部屋を有する袋の連結部を容易に形成でき、液溜め部と薬剤揮散部の二部屋よりなる薬剤揮散体を容易に成形できる。
【0032】
以上のようにして得られる本発明の接合フィルムは、上記のように除湿剤、芳香剤、防虫剤のような日用品の分野において有利に利用しうるものであるが、上記製品に限らず、防水建材分野や防水衣料の分野、またそれ以外の分野等、熱可塑性ウレタンフィルムを使用している製品分野で幅広く利用できるものである。
【0033】
【実施例】
次に実施例および試験例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例により何ら制約されるものではない。
【0034】
試 験 例 1
接合フィルムの性能試験(1):
本発明の接合フィルムを以下の通り調製し、得られた接合フィルムについて、そのシール強度およびブロッキンク性を評価した。
【0035】
( 接合フィルムの製造 )
表1に示す被着フィルムにポリウレタン樹脂をコーティングし、熱可塑性ポリウレタンフィルムと熱接着して接合フィルムを調製した。熱可塑性ポリウレタンフィルムとしては、バイエル社製プラチロンU072、30μmを用い、ポリウレタン樹脂としては、ブロッキング防止剤(添加剤150/ポリエチレンワックス系)を6%添加したNEWLPスーパーRメジウム(東洋インキ製)グラビア印刷用インキ(1液型高性能汎用ラミネートインキ)を使用した。また、塗布はグラビアレーザー版を用い、版深30μm175線にて行った。更に熱接着は足踏み式熱板シール機で、160℃、圧力2kgで2秒間接着することにより行った。
【0036】
( 性能試験 )
シール強度はJISZ1707に従い測定した。また、コーティング面のブロッキングは、コーティングしてから48時間放置後、コーティング面と被着フィルムの非コーティング面を重ね合わせ、40℃、湿度80%、5kg/cm2×24時間で放置し、ブロッキングの状態を観察することにより行った。
シール強度を下記基準により調べた結果を表1に示した。なお、何れの場合もブロッキングは発生しなかった。
【0037】
シール強度の評価基準;
評 価 内 容
○ シール強度が1000g以上
△ シール強度が500g以上1000g未満
× シール強度が500g以下
【0038】
【表1】
Figure 0004410927
【0039】
この結果から明らかなように、被着フィルムとして、ポリエチレンフィルムを使用した場合、良好なシール性を示した。なお、ポリエチレンフィルムの単独使用の場合は、本来のフィルム強度から1000g以上のシール強度は得られなかったが、これを他の強度の高いフィルムとラミネートすることにより、1000g以上のシール強度が得られた。
【0040】
一般に被着フィルムとインク樹脂の適合性は溶解度パラメータにより判定され、溶解度パラメーターの近似したフィルムとインク樹脂の組み合わせで高い接着強度が期待されていた。ポリウレタン樹脂はポリエステルやナイロンとで溶解度パラメーターが近似しており従来技術においては高い接着強度が期待できる組み合わせであった。しかし、本発明の実施例では従来の知見とは反した結果が導かれ、本用途における被着フィルムとしてはポリエチレンが適していることが判明した。
【0041】
なお、別にブロッキング防止剤を5から15%の間で変化させて同様に試験を行ったが、シール強度には影響はなかった。
【0042】
試 験 例 2
接合フィルムの性能試験(2):
10cm×10cmの、ポリエステル12μm/ポリエチレン30μmおよびナイロン15μm/ポリエチレン30μmを被着フィルムとし、この外周にポリウレタン樹脂を塗布した。これに同じ大きさの熱可塑性ポリウレタンフィルムの下方および左右両側を接着させた後、30gの水を充填し、上辺を接着した。これを40℃、RH90%の環境下に1ヶ月放置し、シール強度の変化を観察した。この結果、強度の変化は認められなかった。
【0043】
実 施 例 1
除湿剤の製造:
被着フィルムとして、LLDPEのコロナ処理面がポリウレタン樹脂塗布面である外面となるように、延伸ナイロン15μ/サンドポリ(ポリエチレン接着樹脂)/コロナ処理LLDPE40μのラミネートフィルムを用意し、これにポリワックス系ブロッキング防止剤5%を添加した印刷用ポリウレタン樹脂(NEWLPスーパーRメジウム;東洋インキ社製)を塗布量3〜4g/m2となるようにグラビア印刷機により印刷し、ウレタン樹脂コーティングフィルムを得た。これと熱可塑性ポリエーテルウレタンフィルム(品番U072;バイエル社製)30μmを、それぞれ15cm×10cmに切断した。二枚を併せ三方を熱接着した後、内部に塩化カルシウム二水塩を20g入れ、熱接着して口を塞いだ。これを、13cm×8cm×3cmのフタが通気性のタッパーウェアー型ポリプロピレン容器内に入れ除湿剤とした。
【0044】
なお、シール強度をJIS Z1707に従い測定したところ、荷重1100gでウレタンフィルムが破断した。一方、上記フィルムを以下の荷重試験にて評価したところ、50kg荷重時でも破袋せず、十分なシール強度を有していた。
【0045】
( 荷重試験 )
熱可塑性ポリウレタンフィルムとポリウレタン樹脂コーティングフィルムをそれぞれ135mm×100mmに切断した。両フィルムのポリウレタン面同士を合わせ、シール幅12mmの足踏み式熱シール機で三方を熱接着した。この袋内に水を70g充填後、なるべく空気が混入しないように口を同様に熱接着した。この袋を体重計の上に置き、さらに150mm×200mmの平坦な、荷重時でも変形しない金属製の板を置いた。板の上よりジョッキで加圧し、体重計が50kgを示した時点で1分間放置し、破袋するか否かを判定した。
【0046】
実 施 例 2
除湿消臭剤の製造:
被着フィルムとして、LLDPEのコロナ処理面がポリウレタン樹脂塗布面である外面となるように、ポリエステル12μ/サンドポリ/コロナ処理LLDPE30μのラミネートフィルムを用意し、これにポリワックス系ブロッキング防止剤5%を添加した印刷用ポリウレタン樹脂(NEWLPスーパーRメジウム;東洋インキ社製)を塗布量3〜4g/m2となるようにグラビア印刷機により印刷し、ウレタン樹脂コーティングフィルムを得た。これと熱可塑性ポリエーテルウレタンフィルム(MF50−T;日清紡製)50μmを用意し、それぞれを15cm×10cmに切断した。
【0047】
一方、芯にPET、鞘にPEを用いた芯鞘構造の不織布に消臭剤をコーティングして消臭不織布を得た。これも15cm×10cmに切断し、上から消臭剤コーティング面を上にした不織布、ポリウレタン樹脂コート面を下にしたポリエチレンフィルム、ポリウレタンフィルムの順に重ねて三方を熱接着した。この袋の内部に塩化カルシウム二水塩を20gを入れ、熱接着して口を塞いだ。これを、13cm×8cm×3cmの全面通気性のカゴ状容器内に入れ消臭除湿剤とした。
【0048】
同製品は消臭、除湿の両効果を発揮する製品であり、1ケ月で40gを吸水し、またアンモニアの消臭試験では93%の消臭効果を示すものであった。
【0049】
なお、シール強度をJIS Z1707に従い測定したところ、荷重1150gでウレタンフィルムが破断した。一方、上記フィルムを前記の荷重試験にて評価したところ、50kg荷重時でも破袋せず、十分なシール強度を有していた。
【0050】
実 施 例 3
除湿剤の製造:
被着フィルムとして、LLDPEのコロナ処理面がポリウレタン樹脂塗布面である外面となるように、ポリエステル12μ/サンドポリ/コロナ処理LLDPE30μのラミネートフィルムを用意し、これにブロッキング防止剤5%を添加した印刷用ポリウレタン樹脂(ユニビアA;大日本インキ社製)を塗布量3〜4g/m2となるようにグラビア印刷機により印刷し、ウレタン樹脂コーティングフィルムを得た。これと熱可塑性ポリエーテルウレタンフィルム(品番U072;バイエル社製)40μmを、それぞれ15cm×10cmに切断した。二枚を併せ三方を熱接着した後、内部に芳香剤分散液を50g入れ、熱接着して口を塞いだ。これを、13cm×8cm×3cmのフタが通気性のタッパーウェアー型ポリプロピレン容器内に入れ芳香剤とした。
【0051】
なお、シール強度をJIS Z1707に従い測定したところ、荷重1100gでウレタンフィルムが破断した。一方、上記フィルムを以下の荷重試験にて評価したところ、50kg荷重時でも破袋せず、十分なシール強度を有していた。
【0052】
実 施 例 4
防虫剤の製造:
被着フィルムとして、HDPEのコロナ処理面がポリウレタン樹脂塗布面である外面となるように、ポリエステル12μ/サンドポリ/コロナ処理HDPE30μのラミネートフィルムを用意し、これにブロッキング防止剤5%を添加した印刷用ポリウレタン樹脂(LPファイン;東洋インキ社製)を塗布量3〜4g/m2となるようにグラビア印刷機により印刷し、ウレタン樹脂コーティングフィルムを得た。これと熱可塑性ポリエーテルウレタンフィルム(モビロン品番MF30−T;日清紡製)50μmを、それぞれ15cm×10cmに切断し、二枚を併せ三方を熱接着した後、内部に防虫剤エムペントリン原液を10g入れ熱接着して口を塞いだ。これを、13cm×8cm×3cmのフタが通気性のタッパーウェアー型ポリプロピレン容器内に入れ防虫剤とした。
【0053】
なお、シール強度をJIS Z1707に従い測定したところ、荷重1050gでウレタンフィルムが破断した。一方、上記フィルムを以下の荷重試験にて評価したところ、50kg荷重時でも破袋せず、十分なシール強度を有していた。
【0054】
実 施 例 5
手袋の製造例:
被着フィルムとして厚み50μmのコロナ処理済みLLDPEを用意し、これに印刷用ポリウレタン樹脂(LPファイン;東洋インキ社製)を塗布量3〜4g/m2となるようにグラビア印刷機により手袋の外周型に印刷し、ウレタン樹脂コーティングフィルムを得た。同フィルムの上に熱可塑性ポリエステルウレタンを30μmに押し出して重合フィルムを作成した。同フィルムをロールから引きだし、手袋型に加熱接着させ、型に抜いて手袋を作成した。
【0055】
得られた手袋は片面、つまり手のひら側にはゴムの質感を有するポリウレタンを用いているため、皮膚感覚に優れた手袋であるとともに、反対の手の甲側に安価なポリエチレンを用いているために経済的であり、しかも加工性の優れたものであった。
【0056】
また、この手袋のシール強度をJIS Z1707に従い測定したところ、荷重850gでLLDPEフィルムが破断したが、製品性能上では問題がないことが判明した。
【0057】
なお、対照として両面が30μmの熱可塑性ポリウレタンの手袋作成を試みたが、熱可塑性ポリウレタンは伸び率が高いためロールから引き出すときにシワが寄り、単体で手袋に加工することは困難であった。
【0058】
【発明の効果】
本発明方法によれば、従来困難であるとされていた、熱可塑性ポリウレタンフィルムと他種フィルムを接着した接合フィルムを得ることができる。
【0059】
得られた接合フィルムは、吸湿成分、芳香成分、殺虫・防虫成分等を充填し、除湿剤、芳香剤あるいは防虫剤等として、あるいは手袋として利用することができる。
以 上

Claims (13)

  1. 被着フィルムの少なくとも一部にポリウレタン樹脂をコーティングした可着性フィルムと、この可着性フィルムのポリウレタン樹脂のコーティング部分の一部または全部においてこれと熱接着された熱可塑性ポリウレタンフィルムよりなる接合フィルム。
  2. ポリウレタン樹脂が、一液硬化型または二液硬化型のものである請求項第1項記載の接合フィルム。
  3. ポリウレタン樹脂のコーティングを印刷によりおこなう請求項第1項ないし第2項記載の接合フィルム。
  4. 可着性フィルムと熱可塑性ポリウレタンフィルムが実質的に同じ大きさであり、ポリウレタン樹脂が可着性フィルムの外周にコーティングされたものである請求項第1項、第2項ないし第3項の何れかの項記載の接合フィルム。
  5. 可着性フィルムが穴を有するものであり、熱可塑性ポリウレタンフィルムがこの穴を覆うのに十分な大きさのものであり、ポリウレタン樹脂を可着性フィルムの穴の周囲にコーティングしたものである請求項第1項、第2項ないし第3項の何れかの項記載の接合フィルム。
  6. 被着フィルムの少なくとも一部に、希望する形状でポリウレタン樹脂をコーティングして可着性フィルムとし、次いでこの可着性フィルムのコーティング部分を熱可塑性ポリウレタンフィルムに熱接着せしめることを特徴とする接合フィルムの製造方法。
  7. 被着フィルムの少なくとも一部にポリウレタン樹脂をコーティングした可着性フィルムと、透湿性を示す熱可塑性ポリウレタンフィルムの三辺を熱接着して接合フィルムとなし、この接合フィルムの袋の内に吸湿成分を充填し、残る一辺を熱接着することにより得られる除湿剤。
  8. 被着フィルムの少なくとも一部にポリウレタン樹脂をコーティングした可着性フィルムと、薬剤透過性を示す熱可塑性ポリウレタンフィルムの三辺を熱接着して接合フィルムとなし、この接合フィルムの袋の内に揮散性成分を充填し、残る一辺を熱接着することにより得られる揮散性薬剤。
  9. 揮散性成分が芳香成分または殺虫・防虫成分である請求項第8項記載の揮散性薬剤。
  10. 被着フィルムの少なくとも一部にポリウレタン樹脂をコーティングした可着性フィルムと、ゴム弾性を示す熱可塑性ポリウレタンフィルムとを重ね、これを手形状に沿って熱接着し、手形状に切断することにより得られる手袋。
  11. 被着フィルムの少なくとも一部にポリウレタン樹脂をコーティングしてなる熱可塑性ポリウレタンフィルムとの接合フィルム作成用フィルム。
  12. 被着フィルムが、ポリウレタン樹脂をコーティングする面にコロナ処理を行ったポリエチレンフィルムである請求項第11項記載の熱可塑性ポリウレタンフィルムとの接合フィルム作成用フィルム。
  13. 被着フィルムが、ポリウレタン樹脂の非コーティング面を、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、アルミナ蒸着ポリエステル、アルミ蒸着ポリエステル、シリカ蒸着ポリエステル、塩化ビニリデンコートポリエステルまたはPVA/シリカコートポリプロピレンをラミネートした複合フィルムである請求項11項記載の熱可塑性ポリウレタンフィルムとの接合フィルム作成用フィルム。
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