JP3186185B2 - 脱酸素剤包装体 - Google Patents

脱酸素剤包装体

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JP3186185B2
JP3186185B2 JP07606392A JP7606392A JP3186185B2 JP 3186185 B2 JP3186185 B2 JP 3186185B2 JP 07606392 A JP07606392 A JP 07606392A JP 7606392 A JP7606392 A JP 7606392A JP 3186185 B2 JP3186185 B2 JP 3186185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱酸素剤包装体に係わ
り、更に詳しくは、脱酸素剤の包装材料として、常圧で
水を通さない不織布又は微多孔膜を用いた包装材料の片
面の接着層側に、樹脂を押し出しラミネート加工、塗布
などの方法により、上記不織布又は微多孔膜と同等以下
の軟化点を有する樹脂が多数の筋状に形成されている通
気性包装材料と、非通気性の単層フィルム又は積層フィ
ルムとを脱酸素剤の包装材料の片面づつ用いてなること
を特徴とする脱酸素剤包装体に関する。該脱酸素剤包装
体は、安定した脱酸素性能を発揮するため、加工食品の
保存剤として広い範囲で使用される。
【0002】
【従来の技術】脱酸素剤は、酸素を吸収する性質を有す
る組成物であり、通常、通気性の小袋に封入して用いら
れる。一般に、脱酸素剤を封入する通気性小袋を構成す
る包装材料(以下「包材」と記す)には、例えば、紙と
有孔ポリエチレンフィルムをラミネートした包材、穿孔
プラスチックフィルムと紙と有孔ポリエチレンフィルム
を積層接着した包材、不織布や微多孔膜などを使用した
包材が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】脱酸素剤を用いた食品
保存技術上の問題点として、脱酸素剤は、乾燥食品、高
水分食品、酸性食品、油加工食品、アルコール含有食品
等の種々の食品に使用するため、脱酸素剤組成物中に含
まれる水分が乾燥食品に移行して脱酸素性能が損われた
り、高水分食品の水分が脱酸素剤組成物に移行するた
め、包材の表面に染みが発生して外観を損なったり、食
品の油が包材にしみ込み、包材の透気性が損なわれて脱
酸素性能が損われる。このような欠点を有するため、脱
酸素剤を使用する場合、状況に応じて包材の材質、構成
などを変えて対応しているのが現状である。
【0004】近年は、脱酸素剤の適用分野が多岐にわた
り、使用条件が過酷となる傾向にあるため、不織布や微
多孔膜などを用いた耐久性の優れた包装材料が多用され
ている。しかしながら、従来の不織布又は微多孔膜を用
いた包材として、不織布又は微多孔膜にポリエチレン、
ポリエチレン・酢ビ共重合体、アイオノマー樹脂等から
なる低融点の有孔シーラントフィルムを熱ラミネートし
たものや前記不織布又はは微多孔膜より低い軟化点と高
い軟化点を有するフィルムの有孔プラスチック積層フィ
ルムの低い軟化点を有するフィルム層を熱ラミネート層
としたものが多く使用されているが、これは熱ラミネー
ト加工の際に低融点フィルムが熔融し、有孔プラスチッ
クフィルムの開孔された径の小さい孔が塞がるなどラミ
ネート加工条件が難しく、生産性に欠け高価格で、しか
も、製袋時の接着強度が劣り、透気度を自由に調整でき
ないなどの欠点があった。
【0005】本発明は、脱酸素剤包材の製造及び製袋が
容易で、かつ、安定した透気性、シール強度、ラミネー
ト強度を有するだけでなく、耐水性、耐油性などの耐久
性に優れ、安定した脱酸素性能を発揮することのできる
脱酸素剤用包材を用いてなる脱酸素剤包装体を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、前記のガ−レ−式透透
気度が 0.1〜 10,000 秒/100ml である常圧で水を通さ
ない不織布又は微多孔膜の片面に、接着層として樹脂が
多数の筋状に形成されている通気性包材(A)と非通気
性の単層フィルム又は積層フィルム(B)とを脱酸素剤
の包装材料の片面づつに用い、接着面を内側にして脱酸
素剤を包装し、シ−ルして得られる脱酸素剤包装体が前
記目的を達成することを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0007】本発明は、ポリエチレン若しくはポリプロ
ピレンからなり、ガ−レ−式透気度が 0.1〜 10,000 秒
/100 mlである常圧で水を通さない不織布又は微多孔膜
の片面に、上記不織布又は微多孔膜と同等以下の軟化点
を有する樹脂が多数の筋状に形成されている通気性包装
材料(A)と非通気性の単層フィルム又は積層フィルム
(B)とを脱酸素剤の包装材料の片面づつに用い、接着
面を内側にして脱酸素剤を包装し、シールしたことを特
徴とする脱酸素剤包装体である。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0008】本発明において用いる通気性包装材料
(A)とは、不織布又は微多孔膜の片面に、不織布又は
微多孔膜と同等以下の軟化点を有する樹脂が多数の筋状
に形成されている通気性包材である。ポリエチレン若し
くはポリプロピレンからなり、ガ−レ−式透気度が 0.
1 〜10,000 秒/100ml である常圧で水を通さない不織
布としては、ポリエチレン若しくはポリプロピレンから
なる連続した極めて細かい交錯した繊維の束を紡糸した
上で加熱加圧することにより繊維どうしを接合して得ら
れる不織布であり、例えば、タイベック(デュポン社
製)、ルクサー(旭化成工業(株)製)などが知られて
いる。
【0009】ポリエチレン若しくはポリプロピレンから
なり、ガ−レ−式透気度が 0.1 〜10,000 秒/100ml
である常圧で水を通さない微多孔膜であるプラスチック
フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
の合成樹脂フィルムを延伸して製造されるが、その際、
シリカ、タルク、炭酸カルシウム等の微粉末を添加して
フィルムを延伸し、微粉末を含有するフィルムから微粉
末を抽出するなどの方法により製造したもので、孔径が
0.01 〜 30 μm の微細孔を有しするものが使用され
る。例えば、NFシート(徳山曹達(株)製)、ポーラ
ム(徳山曹達(株)製)、セルポア(積水化学工業
(株)製)、FP−2(旭化成工業(株)製)、NOP
(日本石油化学(株)製)、ニトフロンNTF(日東電
気工業(株)製)、ポリフロンペーパー(ダイキン工業
(株)製)、ジュラガード(セラニーズ社製)、ゴーア
テックス(ゴア社製)、TSF(興人(株)製)等が知
られている。
【0010】前記、不織布又は多孔膜と同等以下の軟化
点を有する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、ポリプ
ロピレンなどから選ばれた一種又は二種以上の樹脂であ
り、これを 300℃程度に熔融し、押し出しラミネート加
工や塗布などの手法により、前記不織布又は微多孔膜の
片面上に施す。
【0011】このようにして形成された筋状の樹脂部
は、包装材料の補強、透気度の調節とともに、製袋する
際の接着層(シール層)としても機能する。シール方法
としては、ヒートシール、接着剤によるシールなどがあ
る。
【0012】本発明において用いる、非通気性の単層フ
ィルム又は積層フィルム(B)とは、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン、ポリプロピレン、酢酸ビニル・
ビニルアルコール共重合体等の単層又は複層プラスチッ
ク積層フィルムである。単層フィルム又は積層フィルム
(B)の厚さは、 10 〜 500μm 好ましくは、 15 〜20
0μm である。 10 μm 以下では、薄すぎて加工が困難
であるのみならず耐久性に劣り、500 μm 以上ではフィ
ルムのフレキシビリティに欠けて望しくない。
【0013】また、積層フィルムの場合、最内層のプラ
スチックフィルムの軟化点は、他の層より通常10℃以
上低い軟化点を有するものが用いられる。なお、フィル
ムの積層は、融着、接着、圧着、ドライラミネート法又
は押出しラミネート等によって製造することが可能であ
るが、主に同一の材質の場合は、熱融着法がより好まし
い。
【0014】非通気性の積層フィルムの最内層は、通気
性包装材料(A)の不織布又は微多孔膜面に多数の筋状
に形成された不織布又は微多孔膜と同等以下の軟化点を
有する樹脂とヒートシールされるので、同一の材質又は
ヒートシール可能なフィルムが好んで用いられる。例え
ば、LDPE、EVAコポリマー、アイオノマーフィル
ム等の低温ヒートシール性の良好なシーラント樹脂等が
使用可能である。また、紙とポリエチレン等から構成さ
れるの混抄紙、ポリエチレン等のヒートシール可能な樹
脂を組成とした芯と鞘から構成されるES樹脂、ポリエ
チレン等からなる不織布、微多孔膜等の自己ヒートシー
ル性を有するフィルムが使用される。
【0015】本発明の単層フィルム又は積層フィルム
(B)においては、必要に応じて単層フィルム、積層フ
ィルムの膜面にホットメルトタイプの接着剤、アンカー
コート剤を用い、印刷、塗布等により接着層を形成させ
て使用することもできる。また、前記通気性包材(A)
の不織布又は微多孔膜面に多数の筋状に形成された樹脂
の形成法を応用して単層フィルム又は積層フィルムの膜
面に多数の筋状樹脂を接着層として形成し使用すること
も可能である。
【0016】本発明における脱酸素剤包装材料の製袋時
の接着強度は、筋状に形成された樹脂の種類、樹脂量及
び、ヒートシール条件などで変化する。特に、樹脂量の
極端に少ない場合は、接着強度が不足して使用に耐えら
れない。一方、多すぎる場合には、透気度を確保するこ
とは困難である。また、非通気性の積層フィルムの最内
層に低温ヒートシール性の良好なシーラントフィルムが
積層された包材構成の非通気性の積層フィルムのシーラ
ントフィルムの種類、厚みを考慮して、筋状に形成され
た樹脂の種類、樹脂量、樹脂部面積等が選定される。
【0017】また、本発明における脱酸素剤包装材料の
透気度は、まず、使用される不織布又は微多孔膜の種類
及び筋状に形成された樹脂の形状で決まる。特に、樹脂
を施してない部分の面積の大小で決まる。筋状に施こさ
れた樹脂の形状パターンは、脱酸素剤包装材料の透気
度、接着強度、製袋の容易さ、包装密封された脱酸素剤
が、こぼれないなどの諸因子を考慮して決められる。す
なわち樹脂量は7 〜 70 g/m2、好ましくは 10 〜 50 g/
m2で筋状に形成された樹脂部の面積は全体の 30 〜 90
%で、筋状に形成された樹脂間の未施用部の幅は 20 〜
1,000μm 、好ましくは 50 〜 800μm であることが望
ましい。
【0018】つまり、樹脂量が 7 g/m2 以下であると接
着強度が劣り、筋状に形成された樹脂部の面積が 30 %
以下であるとシール部から充填された脱酸素剤がこぼれ
たり、外部から液体が流入するなどのおそれがあり、ま
た、樹脂の未施用部分の幅を20μm 以下にすると、透気
度が低下するのみでなく、均一に筋状に施こすことは困
難となり、透気度が不安定となり本発明の脱酸素剤包装
材料としては不適当である。かくして得られた脱酸素剤
包装材料のガーレー式透気度は、1 〜 10,000sec/100 m
lの範囲である。
【0019】本発明は、ガ−レ−式透透気度が 0.1 〜
10,000 秒/100ml であって、常圧で水を通さない不織
布又は微多孔膜の片面に接着層として樹脂が多数の筋状
に形成されている通気性包材(A)の不織布又は微多孔
膜を外側、接着層を内側になるように脱酸素剤の包装材
料の片面として用い、別の片面に非通気性の単層フィル
ム又は積層フィルム(B)を用い、接着面を内側にして
脱酸素剤を包装し、シ−ルした脱酸素剤包装体であるた
め、樹脂が多数の筋状に形成されている通気性包材
(A)の特徴を生かせるので、使用用途、使用形態、作
業方法などを考慮して適宜包材の選択が可能である。な
お、別の片面に使用された非通気性の単層フィルム又は
積層フィルム(B)を必要に応じて、耐久性等の実用上
の問題のない範囲で通気性の微細孔を有するフィルムを
使用してもよい。
【0020】前記脱酸素剤用包材である通気性包材
(A)と非通気性の単層フィルム又は積層フィルム
(B)を片面づつに使用して包装する脱酸素剤として
は、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ニチオン酸塩、ヒドロ
キノン、カテコール、レゾルシン、ピロガロール、没食
子酸、鉄粉等の金属粉、アスコルビン酸等を含有するも
のが使用され、特に限定されない。
【0021】
【作用】本発明は、ガ−レ−式透透気度が 0.1 〜 10,
000 秒/100ml であって、常圧で水を通さない不織布又
は微多孔膜の片面に接着層として樹脂が多数の筋状に形
成されている通気性包材(A)と非通気性の単層フィル
ム又は積層フィルム(B)とを脱酸素剤の包装材料の片
面づつに用い、接着面を内側になるようにして脱酸素剤
を包装し、該脱酸素剤用包材は、該通気性包材(A)の
内側の樹脂が多数の筋状に形成されている接着層をヒー
トシール性を有する樹脂、及び樹脂量、樹脂部面積、樹
脂未施用部の幅を限定し、 更に、該非通気性の積層フ
ィルム(B)の最内層も樹脂の種類、厚みを限定し、か
つ、低温ヒートシール性の良好なシーラントフィルムに
限定した包材構成で加工されている。
【0022】不織布又は微多孔膜を用いた従来の脱酸素
剤包装体は、不織布又は微多孔膜に有孔の低融点のシー
ラントフィルムをラミネート加工して使用されるのが一
般的であるが、これらの方法では、ラミネート加工条件
が難しく、高価格であるだけでなく、透気度を自由に調
整することは不可能であったが、有孔フィルムに代えて
樹脂を多数の筋状に形成した本発明の包装材料ではその
心配がない。
【0023】本発明において、樹脂を多数の筋状に施用
して接着層とするため、樹脂が不織布又は微多孔膜の一
部にのみ形成されるので、不織布又は微多孔膜の未施用
部分を通して、包装材料の透気性は保持される。また、
単に、不織布又は微多孔膜の片面のみ接着層として樹脂
を多数の筋状に形成しただけであり、別の片面は、何ら
加工されておらず、そのまま保持されるので、不織布又
は微多孔膜の特徴をそのまま生かされ、本来、有してい
る透気度を大巾に低下させることなく安定した透気度が
保持される。
【0024】本発明の不織布又は微多孔膜を用いた包装
材料は、不織布又は微多孔膜の特徴をそのまま生かし、
更に多数の筋状に形成された樹脂が接着層と包装材料の
補強材としての働きを併せもっている。その結果、不織
布又は微多孔膜が本来有している透気度を大巾に低下す
ることなく安定した透気度を付与することができるた
め、脱酸素剤包装体は安定した脱酸素性能を発揮するこ
とができ、同時に好適な製袋性と十分な接着強度を持つ
使い易さに優れた脱酸素剤包装体が得られる。
【0025】非通気性の非通気性の単層フィルム又は積
層フィルム(B)は、通気性包材(A)とは異なり微細
孔を有しないので、外部からの汚染、脱酸素剤包装体内
部からの錆の浮き出しがなく、裏印刷が可能など脱酸素
剤の耐久性、衛生面に与える効果が期待される。また、
使用用途、使用形態、作業方法などを考慮して適宜包材
を選択することが可能となり広範囲な分野へ適用でき
る。
【0026】したがって、本発明において、該脱酸素剤
用包材は、包材自体が本来有している透気度、耐久性、
製袋性等の性能をそのまま保持しつつ、再現されるので
安定した脱酸素性能を有し、かつ耐水性、耐油性に極め
て優れた脱酸素剤包装体が得られる。
【0027】
【実施例】本発明を、実施例及び比較例により、更に具
体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、これらの実
施例に何等制限を受けるものではない。 (1)試料及び比較試料
【0028】試料−A1〜A3、比較試料−C1、C2 タイベック1059B(デュポン社製、ポリエチレン不
織布)に、約 300℃に加熱熔融した低密度ポリエチレン
を、押出加工装置の細孔から、約 100m/分の速度で筋状
に押し出しラミネートした。(試料−A1) また、塗布速度、細孔の孔径と間隔、熔融温度等の加工
条件を変えて、低密度ポリエチレンの施用量、筋状に形
成される樹脂の巾、厚みの異なる包装材料を作製した。
(試料−A2、A3、比較試料−C1、C2)
【0029】試料−A4、A5 タイベック1059B(前出)をNFシートS140
〔厚み: 140μm 、徳山曹達(株)製 PP 微多孔膜〕若
しくはセルポア〔厚み: 100μm 、積水化学工業(株)
製 PP 微多孔膜〕に代えて使用する以外は、試料−A1
と全く同様にして、低密度ポリエチレンを筋状に押し出
しラミネート加工し、包装材料(試料−A4、A5)を
作製した。
【0030】比較試料−C3、C4 タイベック1059B(前出)をNFシートS140
〔厚み: 140μm 、徳山曹達(株)製 PP 微多孔膜〕に
代えて、塗布速度、細孔の孔径と間隔、熔融温度等の加
工条件も変えて、試料−A1と全く同様にして、低密度
ポリエチレンの施用量、筋状に形成される樹脂の巾、厚
みの異なる包装材料の比較試料−C3、C4を作製し
た。
【0031】比較試料−C5、C6 タイベック1059B(前出)に、(厚み:25μm 、孔
径: 300μm 、 1.4×1.4 m/m の格子状に開孔)又は
(厚み:25μm 、孔径:1000μm 、 5×7 m/m の菱形状
に開孔)2種類の有孔低密度ポリエチレンを、90〜100
℃で熱ラミネートして比較試料−C5、C6を作製し
た。
【0032】比較試料−C7 NFシートS140(前出)に、有孔低密度ポリエチレ
ン(厚み:25μm 、孔径: 300μm 、 1.4×1.4 m/m の
格子状に開孔)を、比較試料−C5と全く同様にして、
90〜100 ℃で熱ラミネートして比較試料−C7を作製し
た。
【0033】試料−B1 押出ラミネート法によって PET(厚み:12μm)とPE
(厚み:25μm)からなる非通気性 PET/PE フィルムの
試料B1を作製した。
【0034】試料−B2 PET(厚み:12μm)に、試料−A1と全く同様にし
て、約 300℃に加熱熔融した低密度ポリエチレンを、押
出加工装置の細孔から、約 100m/分の速度で筋状に押し
出しラミネートして試料−B2を作製した。
【0035】試料−B3 ドライラミネート法によって、 PET(前出)とアルミ箔
(厚み:15μm)をラミネートした積層フィルムのアル
ミニウム面上に、PEを厚み 20 μmに押出ラミネートし
た試料−B3を作製した。
【0036】試料−B4、B5 PET(前出)とTSF−EU〔厚み:60μm、興人
(株)製 PE 微多孔膜〕又は、パルプ/PE混抄紙〔坪
量:60g/m2、パルプにPEを 60%の割合で混抄したガス透
通性、かつ撥水撥油性を付与した混抄紙〕とを、100 〜
120℃でラミネートして試料−B4、B5を作製した。
【0037】試料−B6、B7 PP(厚み:30μm)又は、PET (厚み:30μm)のプラ
スチックフィルムにホットメルトタイプの接着剤を 2g/
m2の塗布量に塗布した試料−B6、B7を作製した。
【0038】試料−B8、B9 PP(厚み:30μm)又は、PET (厚み:30μm)のプラ
スチックフィルムにアンカーコート剤を 0.15g/m2 ドラ
イの塗布量に塗布した試料−B8、B9を作製した。以
上作製した本発明における各試料、比較試料の内容を表
1(実施例)、表2(比較例)に纏めて示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】(2)包装材料試験 前記第(1)項で調整した各試料及び比較試料につい
て、透気度、ヒートシール強度、製袋性、加工性及び耐
久性の測定を行った。測定結果を表3(実施例)、表4
(比較例)に纏めて示した。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】(3)脱酸素剤包装体 前記第(1)項で調整した包装材料の試料−A1〜A5
及び比較試料−C1〜C7を脱酸素剤包装体の片面に、
別の片面に試料−B1〜B9とを合わせて使用して、試
料−Bの接着面を内側にして、 50 × 50mm の包材に製
袋し、鉄粉を主剤とする酸素吸収能力が 100mlの脱酸素
剤を充填し、本発明の脱酸素剤包装体を作製した。これ
らの各脱酸素剤包装体と 500mlの空気を酸素バリヤー性
包材(KON/PE、15×30cm)の袋に入れて密封し、25℃に
放置して酸素濃度が零になるまでの時間を測定した。な
お、サンプル数は各実施例、比較例とも10点で行い、
測定結果を前記の表3(実施例)及び表4(比較例)に
纏めて示した。
【0045】
【発明の効果】本発明は、脱酸素剤包材の製造及び製袋
が容易で、かつ、安定した透気性、シール強度、ラミネ
ート強度を有するだけでなく、耐水性、耐油性、耐錆
性、耐汚性などの耐久性に優れ、安定した脱酸素性能を
発揮することのできる脱酸素剤包装体であり、従来脱酸
素剤の使用が困難な用途への展開が可能な保存剤として
広い範囲で使用することができる。したがって、その食
品分野を始めとする産業上における意義は極めて大き
い。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる通気性包装材料(A)の断面図
を示す。
【符号の説明】
A :通気性包装材料(A) a1 :不織布又は微多孔膜 a2 :多数の筋状に形成されている樹脂 (接着層)
【図2】本発明に用いる非通気性の積層フィルム(B)
の断面図を示す。
【符号の説明】
B :非通気性の積層フィルム(B) b1 :外側のフィルム b2 :内側のフィルム
【図3】本発明に用いる非通気性の単層フィルムに接着
層付与処理した単層フィルム(C)の断面図を示す。
【符号の説明】
C :接着層付与処理した非通気性の単層フィルム
(B) b3 :非通気性の単層フィルム b4 :接着層
【図4】本発明に用いる通気性包装材料(A)を脱酸素
剤包装体の片面に、別の片面に非通気性の積層フィルム
(B)を使用して脱酸素剤を充填して包装し、シールし
て得られた脱酸素剤包装体の断面図を示す。
【符号の説明】 A :通気性包装材料(A) a1 :不織布又は微多孔膜 a2 :多数の筋状に形成されている樹脂 (接着層) B :非通気性の積層フィルム(B) b1 :外側のフィルム b2 :内側のフィルム D :脱酸素剤包装体のヒートシール層 E :脱酸素剤
【図5】本発明に用いる通気性包装材料(A)を脱酸素
剤包装体の片面に、別の片面に接着層付与処理した非通
気性の単層フィルム(B)を用い、脱酸素剤を充填して
包装し、シールして得られた脱酸素剤包装体の断面図を
示す。
【符号の説明】
A :通気性包装材料(A) a1 :不織布又は微多孔膜 a2 :多数の筋状に形成されている樹脂 (接着層) C :接着層付与処理した非通気性の単層フィルム
(B) b3 :非通気性の単層フィルム b4 :接着層 D :脱酸素剤包装体のヒートシール層、 E :脱
酸素剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 洋一 東京都千代田区大手町2−2−1 日本 曹達株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−268806(JP,A) 特開 平3−29752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/26 B32B 3/26 B32B 5/18 B32B 27/12 B32B 27/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン若しくはポリプロピレンから
    なり、ガーレー式透気度が0.1〜10,000秒/1
    00mlである常圧で水を通さない不織布又は微多孔膜
    の片面に、接着層として上記不織布又は微多孔膜と同等
    以下の軟化点を有する樹脂が多数の筋状に形成されてい
    る通気性包装材料(A)と、非通気性の積層フィルム
    (B)とを脱酸素剤の包装材料の片面づつに用い、該積
    層フィルム最内層のプラスチックフィルムの軟化点が、
    他の層の軟化点より10℃以上低い軟化点を有するヒー
    トシール可能なフィルムであり、接着層を内側にして脱
    酸素剤を包装しシールしたことを特徴とする脱酸素剤包
    装体。
  2. 【請求項2】ポリエチレン若しくはポリプロピレンから
    なり、ガーレー式透気度が0.1〜10,000秒/1
    00mlである常圧で水を通さない不織布又は微多孔膜
    の片面に、上記不織布又は微多孔膜と同等以下の軟化点
    を有する樹脂が多数の筋状に形成されている通気性包装
    材料(A)と、非通気性の単層フィルム又は積層フィル
    ムとを脱酸素剤の包装材料の片面づつに用い、非通気性
    の単層フィルム又は積層フィルムが接着層を有するフィ
    ルムであり、接着層を内側にして脱酸素剤を包装し、シ
    ールしたことを特徴とする脱酸素剤包装体。
  3. 【請求項3】非通気性の単層フィルム又は積層フィルム
    の厚さが10〜500μmであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の脱酸素包装体。
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