JP2003052343A - 食品保存用具 - Google Patents

食品保存用具

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JP2003052343A JP2001247776A JP2001247776A JP2003052343A JP 2003052343 A JP2003052343 A JP 2003052343A JP 2001247776 A JP2001247776 A JP 2001247776A JP 2001247776 A JP2001247776 A JP 2001247776A JP 2003052343 A JP2003052343 A JP 2003052343A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲル状のエタノールを収納した収納体であっ
て、エタノールガスが、エタノールガス透過性フィルム
を透過する機構によって放出される当該収納体を製造す
るに当たり、前記エタノールガス透過性フィルムをヒー
トシールしたときヒートシール部に切れの生じない当該
収納体からなる食品保存用具を提供する 【解決手段】 融点(融点が特定できないプラスチック
については軟化点)が120℃以上の高融点(高軟化
点)プラスチックの繊維から構成され目付10〜60g
/m2 の不織布がエタノールガス透過性フィルムと張り
合わされているシートをヒートシールした部分を、少な
くとも一部に有する収納体内に、ゲル状のエタノールを
収納してなる食品保存用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエタノールガスを利
用した食品保存用具に関する。
【0002】
【従来の技術】エタノールに消毒、殺菌作用があること
は古くから知られており、これを利用した食品の保存に
関する食品の保存に関する技術が近年関心を集めてい
る。例えば特公昭8−63号公報(1)は、シリカ等の
粉末状多孔性吸着剤にエタノール又はエタノール含有率
80容量%以上の含水エタノールを担持させた粉末状吸
着体を、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)フィ
ルムに和紙を張り合わせたエタノールガス透過性ラミネ
ート紙の袋に入れ開口部をヒートシールした食品保存用
具を開示している。この食品保存用具は現在商業的に使
用されているものである。しかしながら、この食品保存
用具は、ヒートシール時にシール部分の内側に吸着体が
付着する、いわゆる粉カミによってシール不良が生じた
り、あるいは袋が破れた場合には粉末状の吸着体が飛散
して食品に付着する恐れがある。更に、粉末状の吸着体
は視覚的に食品と間違えやすいため誤食の恐れがあり、
人体に無害とはいえ好ましいことではない。
【0003】特公昭59−30072号公報(2)に
は、エタノール含有量50容量%以上の液体を、金属、
ガラス、陶器などのコップの上面をエタノールガス透過
性フィルムで密封した容器、又は全面的にこのフィルム
で構成された袋の中にエタノール液を収容した食品保存
用具が開示されている。しかしながら、この容器又は袋
が部分的にでも壊れたり破れたりすると、エタノールが
全量流出する欠点がある。また、この公報にはエタノー
ルを液体の代わりに固体に吸収させ濡れた状態で前記容
器や袋の中に収納させたものも開示されているが、この
場合には充填作業が高速にできない欠点がある。
【0004】特公昭64−6757号公報(3)には、
多孔質吸着体の組織ないし表面にエタノールが含浸ない
し吸着状態で保持され、このエタノール保持量が前記多
孔質吸収体のエタノール含浸飽和含量の90〜200%
とされ、このエタノールを保持した多孔質吸着体が袋体
の内部に収容され、この袋体が透過層と、この透過層表
面に被覆された繊維質の浸出蒸散層とからなり、前記透
過層は非吸液性シートにエタノールを液状で通過させる
透過孔が形成されてなる食品防腐剤が記載されている。
【0005】前記袋体を構成する非吸収性の透過層とし
ては、望ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、その
他エタノールが浸透しない合成樹脂素材が用いられる。
このように透過層の素材にエタノールが浸透しない合成
樹脂を用いるとともに、その表面に透過孔を形成した理
由は、エタノールを蒸気の状態だけではなく液の状態で
も所定量ずつ透過させるためであると述べられている。
【0006】前記浸出蒸散層としては、紙、布、その他
繊維質のものが用いられ、透過層表面に熱融着するなど
により被膜形成される。このように浸出蒸散層として、
繊維質のものを用いた理由は、エタノールを液状で含浸
させてこれを液状のまま浸出させる一方、その大きな表
面積でエタノールを高濃度の蒸気としても蒸散できるよ
うにするためであり、更に浸出蒸散層を透過層に被膜形
成した理由は透過層の透過孔から透過したエタノールが
浸出蒸散層と透過層との間に留まることなく浸出蒸散層
から高濃度蒸気の状態で速やかに放出できるようにする
ためである、と述べられている。
【0007】しかしながら、エタノール透過層として非
吸収性シートにエタノールを液状で通過させる孔が形成
されて液だれ(液体エタノールの漏れだし)が生じ、保
管性が悪く、実用性が低い。この傾向は、特にエタノー
ルの濃度が高くゲル化剤に対する吸収率が高い程顕著で
ある。
【0008】特公昭63−52872号公報(4)に
は、少なくとも一面がエタノールガス透過性のフィルム
にて構成された「いれもの」の内部に、水を0〜50容
量%含み常温にてゲル状のエタノールを保持する食品保
存用具が記載されている。このようなゲル状エタノール
を使用すると上記公報(1)〜(3)の欠点を解消する
ことができる。しかし、以下に述べるようにこの技術に
はゲル状エタノールを包装する点で未解決の問題を抱え
ている。
【0009】前記「いれもの」は、好ましくは周辺がと
じられていて片側が実質的にエタノールガスを通さない
薄手材料で他側が前記エタノールガス透過性フィルムで
構成される。このようなフィルム/薄手材料の構成とし
た理由は、片側にエタノールガス透過性で機械的処理性
の悪いフィルムを使用しても、他の側に機械的処理性の
よい薄手材料を用いれば、全体として機械的処理性のよ
いシートとなり、生産工程において高速で能率を上げる
ことができるからであると述べられている。例えば、ビ
ニロンフィルム及びセルロースフィルムは高湿度の条件
下ではエタノールガスをよく通すが、湿度や温度の変化
による湾曲や伸縮が大きく機械的処理性が悪い。また、
重合された酢酸ビニルの含量が10wt%以上のEVAの
フィルムは極めて腰が弱く機械的処理性が悪い。これら
機械的処理性の悪いフィルムは腰の強い薄手材料と組合
せて機械的処理に適したものとすることができることが
述べられている。
【0010】また、実施例においては、片側がKOPフ
ィルム(塩化ビニリデンをコートした延伸ポリプロピレ
ンフィルム)で、他側がポリビニルアルコール(PV
A)であるフィルムの間にエタノールゲルを収納し、P
VA側を内側にして2つ折りして袋にし、食品を収納し
てヒートシールする例と、EVA及び和紙のラミネート
をEVAを内側にしてヒートシールして開口部を有する
袋とし、上記ゲル状エタノールを収納しヒートシールし
てなる食品保存用具の例が記載されている。
【0011】例えば、食品保存用具製造のためEVAと
和紙のラミネートを用い、EVA同士が接触するように
してヒートシールすることを含む自動包装は現在日常的
に行われている。この場合、熱シール部から融解したE
VAがシール圧力により包み内部に移行して、EVA層
に切れ(隙間が生じたその隙間)が生じることがある。
そうすると、内容ゲルから外側の紙層にエタノールが吸
い出され、液だれを生じる。これは食品汚染の原因とな
り、また、食品保存用具の貯蔵を著しく困難にする。
【0012】特開平9−201183号公報(5)に
は、N−ビニルカルボン酸アミド系吸収剤に自重の10
〜1000倍程度までのエタノールを吸収させた非流動
性体を、エタノールガス透過性(20g/m2/hr(5
0%RH・40℃)以上)フィルムを構成要素の少なく
とも一部に有する収納体に収納してなる食品保存用具が
開示されている。このような吸収剤は、エタノール吸収
能の大きさが画期的なものであり、瞠目に値する。しか
しながら、その吸収体の包装については何らの工夫も開
示されていない。例えば、実施例ではEVAフィルムを
2つ折りにし、一辺を残してヒートシールし、鮮度保持
剤(含水エタノールを吸収させてなる吸収体)をこの袋
の中に入れ、開口部をヒートシールして食品保存用具を
作っている。このようにEVAを用いるのは、上記公報
(4)で述べられているように、機械的処理性が悪く、
自動包装には向かない。この公報(5)には、エタノー
ルガス透過性材料として低密度ポリエチレンやEVA等
のフィルム材料と紙や不織布等の通気性材料とを積層さ
せた複合材料を用いることもできる旨が記載されてい
る。しかしながら、上記従来技術を考慮すれば、ここに
挙げられた不織布は、EVA等のフィルムを機械的処理
に適したものとすることを目的として使用することを、
この公報は示しているに過ぎない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に鑑み
て、本発明の課題は、ゲル状のエタノールを収納した収
納体であって、エタノールガスが、エタノールガス透過
性フィルムを透過する機構によって放出される当該収納
体を製造するに当たり、前記エタノールガス透過性フィ
ルムを前記収納体の構成要素と接触させてヒートシール
したときヒートシール部に切れの生じない当該収納体か
らなる食品保存用具を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題解
決のために鋭意検討を重ねた結果、エタノールガス透過
性フィルムがヒートシール時に融解したとき流れ去らな
いように、そのフィルムを補強するシート材料に、融解
したエタノールガス透過性フィルムを吸収させることに
思い至って本発明に到達した。即ち、本発明は、融点
(融点が特定できないプラスチックについては軟化点)
が120℃以上の高融点(高軟化点)プラスチックの繊
維から構成され目付10〜60g/m2 の不織布が通液
孔のないエタノールガス透過性フィルムと張り合わされ
ている複合シートをヒートシールした部分を、少なくと
も一部に有する収納体内に、ゲル状のエタノールを収納
してなることを特徴とする食品保存用具である。
【0015】
【発明の実施の形態】前記不織布の素材はシール時の変
形(つぶれ等)がない高融点(高軟化点)のプラスチッ
クでなくてはならない。低融点(低軟化点)であると、
この不織布はシール時につぶれを生じ、溶解したエタノ
ールガス透過性フィルムが食い込むことができずに切れ
が生じる。従って、前記不織布を構成する繊維は融点
(融点が特定できないプラスチックについては軟化点)
が120℃以上であることが必要である。
【0016】前記高融点(高軟化点)プラスチックは、
熱収縮の少ないものが適当で、その例としては、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール
共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポ
リウレタン等を挙げることができる。もし、これらプラ
スチックの熱収縮が大きいと、これらから形成される不
織布が変形しやすく、エタノールガス透過性フィルムの
切れの原因となるからである。また、これらの不織布は
手では容易に切れないため、小袋状にして食品に添付梱
包した場合、消費者が誤って開封し、誤食する恐れがな
い、という利点もある。
【0017】この不織布の目付は、本発明にとって重要
なもので、10〜60g/m2 である。60g/m2 より
大きいと、不織布の隙間が少なく、また柔軟性に欠ける
ため、エタノールガス透過性フィルムとの接触が不十分
で、自動包装においてシール時に溶解したエタノールガ
ス透過性フィルムが不織布に食い込むことができず、シ
ール部に保持されずにシール圧力により流去するため、
シートに切れが生じて内容物(ゲル状エタノール)から
エタノールがしみ出すことがある。不織布の目付が10
g/m2 より小さいと、この複合シートの腰が弱く、実
用性がない。
【0018】本発明における不織布は、通常の短繊維の
からまった不織布、ワリフ、スパンボンド等を包含す
る。
【0019】前記不織布の高融点(高軟化点)プラスチ
ック繊維が融点(融点が特定できないプラスチックにつ
いては軟化点)100℃以下の低融点(低軟化点)プラ
スチックで被覆されており、前記エタノールガス透過性
フィルムがその低融点(低軟化点)のプラスチック皮膜
を介して前記不織布に張り合わされているか、又は前記
高融点(高軟化点)プラスチックの不織布に融点(融点
が特定できないプラスチックについては軟化点)100
℃以下の低融点(低軟化点)プラスチックの不織布を積
層し、この低融点(低軟化点)プラスチックの不織布を
介して前記エタノールガス透過性フィルムが前記高融点
(高軟化点)プラスチックの不織布に張り合わされてい
てもよい。前記低融点(低軟化点)プラスチックは自動
包装において熱融着可能なものである。この場合には、
シール時に不織布側も溶解してエタノールガス透過性フ
ィルムに付着するため、融着したエタノールガス透過性
フィルムにおける切れは極めて生じにくいものとなる。
このような工夫は、後述のような内容物が50%以上の
高濃度エタノールを重量基準で5倍以上の高倍率で含有
する、エタノールがしみ出しやすいゲル状物であるとき
は、特に好ましい。
【0020】シール時のエタノールガス透過性フィルム
の切れは、手作りではなく実際に工業的に自動包装機械
を使用したときに初めて生じる問題であり、従来このよ
うな実際的な検討はなされていなかったため、不織布に
ついて具体的な構成、数値の限定の必要性は認識されて
いなかった。
【0021】前記低融点(低軟化点)のプラスチックの
例としては、低密度ポリエチレン、EVA等を挙げるこ
とができる。
【0022】前記エタノールガス透過性フィルムは通液
孔を有しないことが必要である。通液孔があると、液だ
れの原因となるからである。このフィルムのエタノール
ガス透過率は、20g/m2/hr(50%RH・40
℃)以上であることが好ましい。ここで、本発明におけ
るエタノールガス透過率は、温度40℃、相対湿度50
%の環境下で24時間の間にその材料1m2当たりを通過
するエタノールガスの量(g)で示されるもので、その
値は、95度局方エタノール(92.4wt%エタノー
ル)を用いて、一般に樹脂のフィルムの水蒸気透過量の
測定に使用されるJISZ−2080に準じて測定され
る。前記エタノールガス透過性フィルムの例としては、
低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、EVA、
エチレンビニルアルコール共重合体、ポリピニルアルコ
ール、アイオノマー、ナイロン、三酢酸セルロース、ポ
リ乳酸又はこれらの組合せ(混合物やラミネート等)等
のフィルムを挙げることができる。
【0023】前記不織布がエタノールガス透過性フィル
ムと張り合わされている複合シートのエタノールガス透
過率は20g/m2/hr(50%RH・40℃)以上で
あることが好ましい。エタノール蒸散型の食品保存用具
として、この程度のエタノールガス透過性を持つことが
望ましい。
【0024】前記複合シートをヒートシールする相手方
は、前記収納体を構成する同様な複合シートであっても
よいし、アルミニウム箔のように全く別な材料のもので
あってもよい。
【0025】前記ゲル状エタノール中に存在するエタノ
ールは、100%のエタノール又はエタノール含量4
2.5wt%(50容量%)以上の含水エタノール(以下
100%エタノールと含水エタノールを合わせて「(含
水)エタノール」と記述する)であることが好ましい。
42.5wt%(50容量%)未満であると、ゲル状物内
部に保水され、エタノール残存が多いという問題があ
る。一方、吸収剤又はゲル化剤の重量を基準として5倍
以上のエタノール含量42.5wt%(50容量%)以上
の(含水)エタノールが吸収剤又はゲル化剤中に存在す
ることが好ましい。この存在倍率が高い場合、エタノー
ル蒸散後は内容物の殆どが無くなるので、エタノールが
蒸散したことが視覚で判断できるという利点がある。小
型化のためにも上記倍率は高いほどよいが、一方でエタ
ノールガス透過性フィルムに切れが生じた際にエタノー
ルが吸い出されやすくなるから、本発明のシール方法の
価値が増す。前記倍率は高いほどよいが、ゲル状を保つ
ことが条件で、液状部分ができると自動包装が困難とな
る。
【0026】前記エタノール又は含水エタノールをゲル
状にするための、これら(含水)エタノールの吸収剤又
はゲル化剤の例としては、カルボキシビニルポリマー、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、N−ビニルカル
ボン酸アミドポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルピロリドン、ポリグリセリンエステ
ル、エタノールにステアリン酸を溶解しこのステアリン
酸溶液にKOHエタノール溶液を添加して形成されるゲ
ルを構成するゲル化剤等を挙げることができる。
【0027】本発明でいう、ゲル状とは、本来のコロイ
ド粒子が独立した運動性を失ってゲルとなったときのゲ
ルという意味だけでなく、一定の形状を有する固体ポリ
マー(例えば、特開平9−201183号公報の実施例
に記載されているようなN−ビニルアセトアミドとテト
ラアリルオキシエタンとの共重合体)がエタノールを吸
収してゼラチンのようになったものや、微粒子状のその
ようなポリマーにエタノールを吸収させてクリーム、の
り状粘稠物等としたものを包含する。前記一定の形状を
有する固体ポリマーがエタノールを吸収してゼラチンの
ようになったものの当該形状は、ひも状、フィルム状、
シート状、板状等を包含する。
【0028】前記ゲル状エタノールは、エタノール及び
吸収剤又はゲル化剤の他に、必要に応じて脱臭剤、脱酸
素剤、エタノール刺激臭を緩和するための炭素原子数2
〜6の有機脂肪酸(特開平9−140363号公報参
照)や、食用香料、色素等の食品添加物として許容され
ている許容されている適宜の添加物を含有していてもよ
い。
【0029】
【実施例】(実施例1)N−ビニルアセトアミドポリマ
ー(昭和電工社製)1重量部に92.4wt%(95容量
%)エタノールを25重量部吸収させ、ゲル状のエタノ
ールを得た。包材としてナイロン不織布(30g/m2
/EVAフィルム(厚さ30μm)で、エタノールガス
透過率1223g/m2/hr(50%RH・40℃)の
ものを使用し、自動包装機(小松製作所製JKL−13
00V)にて、35mmの3方シール型の小袋に製袋しな
がら、前記ゲル状エタノール0.66gを充填し、ヒー
トシールしてエタノール蒸散食品保存用具を得た。この
食品保存用具はシール強度14.6N/15mmで、はが
れにくく、かつ、包みからのエタノールの液だれも見ら
れなかった。この食品保存用具をパン菓子(水分活性
0.84)2個70gに添付し、ガスバリヤ性袋に密封
し、1ヶ月間25℃で保存した結果、カビの発生は見ら
れなかった。一方、食品保存用具を添付しなかったもの
は2週間でカビ発生が見られた。本発明食品保存用具の
効果は明らかである。前記保存後、本発明食品保存用具
を包装から取り出して観察したところ、内容物の殆どが
無くなっており、エタノールがほぼ完全に蒸散したこと
が視覚的に判断できたほか、内容物の誤食の恐れもない
ことが分かった。
【0030】(実施例2)カルボキシビニルポリマー
(販売元日光ケミカルズ社)1重量部に89度エタノー
ルを42重量部吸収させ、ゲル状のエタノールを得た。
包材としてポリエチレンテレフタレート繊維表面を低密
度ポリエチレンで被覆した繊維を使用した不織布(商品
名エルベス、ユニチカ社製、30g/m2)を用い、これ
に耐水耐油処理を行った後に、EVA(厚さ28μm)
をラミネートして包材を作製した。この包材のエタノー
ルガス透過率は637.3g/m2/hr(50%RH・
40℃)であった。自動包装機(小松製作所CKL−1
000・2−P型)にて、40mm×30mmの3方シール
型の小袋に製袋しながら、前記ゲル状エタノール0.7
2gを充填し、ヒートシールしてエタノール蒸散食品保
存用具を得た。この食品保存用具は、シール強度38.
5N/15mmで、はがれにくく、かつ、包みからのエ
タノールの液だれも見られなかった。また、引き裂き強
度は3.52Nであって、手では引き裂くことができな
いものであった。耐油度(TAPP−RC38法)は7
であり、食品に添付するには十分な程度であった。この
食品保存用具を、どら焼き(水分活性値0.88)60
gに添付し、ガスバリヤ性袋に密封し、3週間25℃で
保存した結果、カビの発生は見られなかった。一方無添
付品は1週間でカビ発生が見られ、本発明食品保存用具
の効果が確認された。この保存後、この食品保存用具を
包装から取り出して観察したところ、内容物の殆どが無
くなっており、エタノールが蒸散されたことが視覚的に
判断できた。更にこの食品保存用具は誤食の恐れも無い
ものであった。
【0031】(実施例3)包材として、ポリプロピレン
/ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン積層不
織布(商品名ユニセル、ユニセル社製、30g/m2)を
用い、これに耐水耐油処理を行った後に、EVA(厚さ
28μm)をラミネートして包材を作製した。この包材
のエタノールガス透過率は603g/m2/hr(50%
RH・40℃)であった。これ以外は実施例2と同様に
して食品保存用具を製作した。この食品保存用具は、シ
ール強度10.1N/15mmで、はがれにくく、か
つ、包みからのエタノールの液だれも見られなかった。
また、引き裂き強度は3.52Nであって、手では引き
裂くことができないものであった。耐油度(TAPP−
RC38法)は7であり、食品に添付するには十分な程
度であった。この食品保存用具を、実施例2と同様に食
品に添付して保存試験したところ、同様の効果、特徴が
見られ、実用性が確認された。
【0032】(実施例4)実施例1において、不織布と
して白石ワリフを用いた他は同様な試験をしたところ、
同様な結果が得られた。
【0033】(比較例1)N−ビニルアセトアミドポリ
マー(昭和電工社製)1重量部に92.4wt%(95容
量%)エタノールを25重量部吸収させ、ゲル状のエタ
ノールを得た。包材として和紙(45g/m2)/EVA
フィルム(厚さ30μm)、エタノールガス透過率50
0g/m2/hr(50%RH・40℃)を使用し、自動
包装機(小松製作所JKL−1300V)にて、35mm
の3方シール型の小袋に製袋しながら、前記ゲル状エタ
ノール0.66gを充填し、ヒートシールしてエタノー
ル蒸散食品保存用具を得た。この包みからの液だれが見
られ、実用に供することのできないものであった。この
包みを開封してシール部を観察したところ、EVAが溶
けて包み内方に移行し、フィルム層に切れが生じてい
た。
【0034】(比較例2)N−ビニルアセトアミドポリ
マー(昭和電工社製)1重量部に92.4wt%(95容
量%)エタノールを25重量部吸収させ、ゲル状のエタ
ノールを得た。目付70g/m2のポリプロピレン不織布
に、EVA(厚さ30μm)をラミネートした包材を作
製した。自動包装機(小松製作所製製JKL−1300
V)にて、35mm×30mmの3方シール型の小袋に製袋
しながら、ゲル状エタノール0.66gを充填し、ヒー
トシールしてエタノール蒸散食品保存用具を得た。包み
からのエタノールの液だれが見られ、実用に供すること
のできないものであった。包みを開封してシール部を観
察したところ、EVAが溶けて包み内に移行し、フィル
ム層に切れが生じていた。その原因は、不織布の目が細
かくてEVAが不織布に食い込むことができなかったこ
とと、この不織布の熱伝導がしにくくて自動充填機のシ
ール温度を高める必要がありその制御が困難であったた
め、EVAが必要以上に溶融し、流れ、切れが生じたも
のと推定される。
【0035】(比較例3)不織布の目付を5g/m2とし
たこと以外は比較例2と同様にして食品保存具を得た。
包みからのエタノールの液だれが見られた。これは、不
織布の密度が低く、また薄いため、ヒートシール時に溶
融したEVAが不織布を貫通して表面に抜け出し、結果
的にEVA層に不連続な箇所が出来てしまったものと推
定される。また、この不織布は腰が弱く、自動包装への
実用に供することのできないものであった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、高エタノール濃度、高
エタノール含有量のゲル状エタノールを収納した食品保
存用具で、液だれがなく、自動包装によって製造可能な
ものが提供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月24日(2002.9.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】前記エタノール又は含水エタノールをゲル
状にするための、これら(含水)エタノール又はその水
溶液の吸収剤又はゲル化剤の例としては、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、N−ビニルカルボン酸アミド
ポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルピロリドン、ポリグリセリンエステル、エタノー
ルにステアリン酸を溶解しこのステアリン酸溶液にKO
Hエタノール溶液を添加して形成されるゲルを構成する
ゲル化剤等を挙げることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】(実施例)実施例1において、不織布と
して石ワリフを用いた他は同様な試験をしたところ、
同様な結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三上 利夫 埼玉県さいたま市沼影二丁目2番10号 フ ロイント化成株式会社内 (72)発明者 斉藤 義人 静岡県浜松市新都田一丁目2番地2号 フ ロイント産業株式会社浜松事業所内 Fターム(参考) 3E067 AA04 AB96 BA12A BB06A BB14A BB25A CA03 EA06 FA01 FC01 GC06 4B021 LA13 LA16 MC01 MK18 MP07 MQ05 4L047 AA12 AA14 AA15 AA16 AA17 AA21 AA23 AA25 AA26 AA27 AA28 AB10 CA05 CA06 CA19 CB07 CC16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点(融点が特定できないプラスチック
    については軟化点)が120℃以上の高融点(高軟化
    点)プラスチックの繊維から構成され目付10〜60g
    /m2 の不織布が通液孔のないエタノールガス透過性フ
    ィルムと張り合わされているシートをヒートシールした
    部分を、少なくとも一部に有する収納体内に、ゲル状の
    エタノールを収納してなることを特徴とする食品保存用
    具。
  2. 【請求項2】 前記不織布の高融点(高軟化点)プラス
    チック繊維が融点(融点が特定できないプラスチックに
    ついては軟化点)100℃以下の低融点(低軟化点)プ
    ラスチックで被覆されており、前記エタノールガス透過
    性フィルムがその低融点(低軟化点)のプラスチック皮
    膜を介して前記不織布に張り合わされていることを特徴
    とする請求項1に記載の食品保存用具。
  3. 【請求項3】 前記高融点(高軟化点)プラスチックの
    不織布に融点(融点が特定できないプラスチックについ
    ては軟化点)100℃以下の低融点(低軟化点)プラス
    チックの不織布を積層し、この低融点(低軟化点)プラ
    スチックの不織布を介して前記エタノールガス透過性フ
    ィルムが前記高融点(高軟化点)プラスチックの不織布
    に張り合わされていることを特徴とする請求項1に記載
    の食品保存用具。
  4. 【請求項4】 前記高融点(高軟化点)プラスチック
    が、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩
    化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレンビニル
    アルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニ
    トリル、ポリウレタン、又はこれらの組合せから本質的
    になる請求項1〜3のいずれかに記載の食品保存用具。
  5. 【請求項5】 前記エタノールガス透過性フィルムが低
    密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン,エチレン酢
    酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合
    体、ポリビニルアルコール、アイオノマー、ナイロン、
    三酢酸セルロース、ポリ乳酸又はこれらの組合せから構
    成されるフィルムであることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の食品保存用具。
  6. 【請求項6】 前記ゲル状のエタノールがエタノール濃
    度42.5wt%(50容量%)以上のエタノール又はそ
    の水溶液をその吸収剤に吸収させ又はゲル化剤でゲル化
    させたものであり、これら吸収剤又はゲル化剤に対する
    エタノール又はその水溶液の倍率が重量基準で5倍以上
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の食品保存用具。
  7. 【請求項7】 前記エタノール又はその水溶液の吸収剤
    又はゲル化剤がカルボキシビニルポリマー、ヒドロキシ
    プロピルメチルセルロース、N−ビニルカルボン酸アミ
    ドポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
    リビニルピロリドン、ポリグリセリンエステル、エタノ
    ールにステアリン酸を溶解しこのステアリン酸溶液にK
    OHエタノール溶液を添加して形成されるゲルを構成す
    るゲル化剤、又はこれらの組合せから選ばれることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の食品保存用
    具。
  8. 【請求項8】 前記不織布がエタノールガス透過性フィ
    ルムと張り合わされている複合シートのエタノールガス
    透過率が20g/m2/hr(50%RH・40℃)以上
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の食品保存用具。
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