JP4977877B2 - カテナリー制御方法および鋼帯の製造方法 - Google Patents

カテナリー制御方法および鋼帯の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば酸洗設備やコーティングラインなどの鋼板用処理セクションの液槽における鋼帯のカテナリー量を制御するカテナリー制御方法および鋼帯の製造方法に関するものである。
図3は、カテナリー量を計測する方法を説明する図である。鋼帯は、液槽内でカテナリー部を形成している。この鋼帯のカテナリー量の変化、すなわちカテナリー深さDの変化は、液槽内に設置されたカテナリーセンサにより直接に位置変化として計測される。計測原理としては、レーザー式距離計、超音波式距離計、電磁式距離計、および静電容量式などが用いられている。そして、カテナリー部張力Tとカテナリー深さDには以下の関係があることが知られていた。
T=ws/8D ・・・・・・・(1)
ここで、sはカテナリー部スパン、wは鋼板線密度を示し、張力Tはテンションメーターにより測定可能である。
従来のカテナリー制御方法は、この計測信号によりブライドルロール、ピンチロールなどの鋼帯搬送ロールを速度制御(ASR)するという方法であった。
上述のカテナリーセンサによる制御では、センサー出力が非線形かつ距離が離れるとセンサ感度が悪くなることから、加減速等の過渡状態からカテナリーレベルが安定するまでかなりの時間を要していた。
そこで対策として、特許文献1に開示されている技術がある。この技術は、入側の第1の速度制御ブライドルロールと出側の第2の速度制御ブライドルロールとの間に、鋼帯に一定の張力を付与する第3のブライドルロールを配置し、第1と第3のブライドルロールの間の鋼帯の実張力を検出して、この検出した実張力と目標張力に基づいて第1と第2のブライドルロールを速度制御(ASR)するというものである。
特開昭63−306155号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、ブライドルロールを1組増設する必要があるため、設備費が高くなるという問題がある。また、カテナリー部とテンションメーター間の付与張力TTBRを、ブライドル電流のみで考慮している。しかし、このブライドル電流には、本来の電流Iの他にメカロスIや加減速トルク分Iicなどの誤差を含み、さらに、ブライドル出側張力は酸洗ラインなどの厚物材におけるベンディングロスによるテンションビルドアップ△Tbendなどの加味が必要であるという問題がある。以下で、Kは係数を表す。
TBR=K×(I−Iic−I)+△Tbend
本発明では、これら従来技術の問題点に鑑み、設備費を低減し、メカロス・加減速誤差およびベンディングロスの誤差要因を反映した応答性のよいカテナリー制御方法および鋼帯の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の請求項1に係る発明は、張力およびカテナリーレベルの実測値に基づき張力を調整してカテナリーレベルを制御するカテナリー制御方法であって、カテナリーレベル目標値から算出される張力目標値をカテナリーレベルの実測値で補正し、カテナリーレベルの実測値がカテナリーレベル目標値になった時には、その時の張力実測値を新たな張力目標値とすることを特徴とするカテナリー制御方法である。
また本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載のカテナリー制御方法を用いて鋼帯の処理を行うことを特徴とする鋼帯の製造方法である。
本発明によれば、張力制御系の目標値をカテナリー実績で補正し、カテナリーセンサー感度が確保できないレベルでは、張力制御系を主にカテナリー制御を行うようにしたので、メカロス・加減速誤差およびベンディングロスの誤差要因を反映した応答性のよいカテナリー制御が可能となる。
図1は、本発明に係るカテナリー制御を実現する装置構成例を示す図である。図中、1は鋼帯、2は入側ブライドルロール、3は出側ブライドルロール、4はカテナリー部、5は入側速度制御装置、6は出側速度制御装置、7はカテナリーセンサ、および8はテンションメーターをそれぞれ表す。
鋼帯1は、入側ブライドルロール2と出側ブライドルロール3の間にカテナリー部4を形成している。入側ブライドルロール2の後、カテナリー部4の直近にテンションメーター8を配置する。さらに、カテナリー部4の最下部に、カテナリーセンサ7を配置する。なお、カテナリーセンサとしては、レーザー式距離計、超音波式距離計、電磁式距離計、および静電容量式などがいずれを用いても良く、計測原理を特定するものでない。
入側速度制御装置5では、テンションメーター8で測定した張力、カテナリーセンサ7で測定したカテナリー深さ、および速度基準に基づいて、入側ブライドルロール2の速度を制御すべく駆動モータ(図示せず)に駆動指令を出す。出側速度制御装置6では、速度基準に基づいて、出側ブライドルロール3の速度を制御すべく駆動モータ(図示せず)に駆動指令を出す。
図2は、本発明に係るカテナリー制御方法の処理ブロック例を示す図である。まず前述した(1)式に基づき張力目標値Tを求める。すなわち、カテナリーレベル目標値Dから、次の(2)式に基づき張力目標値Tを求める。
T =ws/8D ・・・・・・・(2)
そして、張力目標値Tに、カテナリーセンサ測定値(パスラインとセンサ距離の補正を行った)に基づきカテナリー補正を行う。その後、張力実績値および速度基準との比較行い、モーター速度フィードバック値とともに速度制御装置(ASR)に入力され、速度制御装置(ASR)から速度指令値としてモーターに出力されるという流れをとる。
なお、前述のカテナリー補正は、カテナリーレベルが安定したところで、補正量をロックオンし、以降、張力制御のみで制御する。さらに、板サイズ、鋼種変更時など操業の変動時には、先のロックオンを解除する。
すなわち、カテナリー制御のベースをテンションメーターによる張力制御とし、カテナリーセンサー測定値がカテナリーレベル目標値になった時の張力実績を、張力制御の目標値として制御する。また、カテナリーセンサー感度が確保できないレベルでは、張力制御系を主にカテナリー制御を行う。これは、カテナリーセンサのみによる制御では、センサー出力が非線形かつ距離が離れるとセンサ感度が悪くなることから、加減速等の過渡状態からカテナリーレベルが安定するまでかなりの時間を要していた点を解決するものである。
板厚1.20〜6.99mm、板幅600〜1650mmの一般鋼を処理する酸洗ラインにて、加減速時のカテナリー復帰時間が従来では60secであったところ、本発明では20sec以下と応答性能の向上が期待できる。
以上、本発明では、特許文献1のように第3のブライドルロールを増やさなくて済むことにより、設備費の低廉化およびメンテナンス費用削減を図ることができ、また張力制御系の目標値を、カテナリー実績で補正することでメカロスやベンディングロスなどの誤差要因を反映した制御が可能である。さらに、カテナリーセンサー感度が確保できないレベルでは、張力制御系を主にカテナリー制御を行うことにより、応答性の向上が可能である。
本発明に係るカテナリー制御を実現する装置構成例を示す図である。 本発明に係るカテナリー制御方法の処理ブロック例を示す図である。 カテナリー量を計測する方法を説明する図である。
符号の説明
1 鋼帯
2 入側ブライドルロール
3 出側ブライドルロール
4 カテナリー部
5 入側速度制御装置
6 出側速度制御装置
7 カテナリーセンサ
8 テンションメーター

Claims (2)

  1. 張力およびカテナリーレベルの実測値に基づき張力を調整してカテナリーレベルを制御するカテナリー制御方法であって、
    カテナリーレベル目標値から算出される張力目標値を、カテナリーレベルの実測値で補正し、
    カテナリーレベルの実測値がカテナリーレベル目標値になった時には、その時の張力実測値を新たな張力目標値とすることを特徴とするカテナリー制御方法。
  2. 請求項1に記載のカテナリー制御方法を用いて鋼帯の処理を行うことを特徴とする鋼帯の製造方法。
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