JP4959937B2 - 腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器 - Google Patents

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Description

本発明は、屋外および屋内で使用する、配電用の油入変圧器において、腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器に関する。
屋外の電柱や屋内の電気室などに設置できるよう、金属製のタンクに入った油入変圧器について、構造の概念図を図1に示す。タンク1の中に、鉄心2とコイル3から構成された中身構造物が入っており、ブッシング6がタンクに取付けられている。タンク内は絶縁油5で満たされており、タンク上部はふた2によって密閉されている。タンク1は、鋼板を溶接によって組み合わせた構造であり、絶縁油が漏れないよう、継ぎ目の部分は溶接によって接続されている。また、タンクの防錆性能を高め、仕上がりの外観を良くするため、タンク全体に耐候性の良い塗料で塗装が施されている。
屋外および屋内で使用される配電用の油入変圧器の変圧器タンクで、材料に普通鋼鋼板を用いた変圧器タンクでは、完全な防錆性能を持たせることが難しく、経年的にタンクの各部に錆びが生じることは避けられない現象であり、錆びの進行が著しいと鋼板に穴があいて中の絶縁油が漏れる可能性があった。屋外の電柱等に据付けられている変圧器の場合、下は民有地であることが多く、油が漏れた場合は一般民有地の土壌を汚染する可能性が考えられる。また室内に設置される変圧器で油が漏れた場合、配水管などから油が流出し、河川や海洋の水質汚染を引き起こす可能性が考えられる。いずれも大きな社会問題へ発展する事象であり、変圧器の所有者はこのような事象を回避するため、定期的な点検などによってタンクの劣化状況を確認する必要があった。
本発明の課題点は、かかる従来技術の状況に鑑み、屋外および屋内で使用する配電用の油入変圧器において、通常の普通鋼の鋼板を用いた変圧器タンクの場合と同等に製造が可能な変圧器タンクで、変圧器の寿命程度まで防錆性能などの耐候性を有する変圧器タンクを備えた油入変圧器であって、腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器を提供することである。
上記課題点を解決するために、本発明の腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器では、
巻線および鉄心からなる変圧器本体と、該変圧器本体を納め、絶縁材を充填するタンク容器とを備え、該タンク容器がフェライト系ステンレス鋼からなり、
前記タンク容器の溶接金属部の凝固組織中のフェライト相の量が10%以下であることを特徴とする配電用変圧器において、
タンク容器を構成している金属材料と同一組成の金属からなり、腐食原因物質に直接接触する母材が露出した部分と、高耐食材料により被覆された部分が表裏面として対を構成する。
本発明によれば、優れた耐候性を有する材料を用いて変圧器タンクを製作するため、変圧器タンクは耐候性が向上して長期の使用が可能となり、メンテナンスの回数も減らすことができるため、変圧器の所有者は変圧器の保守・維持費用について、削減効果を得ることができる。さらに変圧器タンクの耐食性能を塗装に依存する必要がなくなるため、塗装工程の簡略化あるいは塗装廃止が可能であり、メーカーにおいては変圧器の製作時間を短縮でき、コスト削減効果が得られる。また塗料の使用量減少させることで、環境に与える影響を少なくした製品作りを行うことができる。さらにメーカーでの変圧器タンクの製造においては、普通鋼板の場合と同等の設備および作業方法で製作することができるため、新規の設備投資や既存設備の改修などが不要であり、配電用変圧器タンク容器の腐食侵食度の診断が可能である。
本発明の配電用変圧器及びタンク容器の実施例を以下に説明する。図1は変圧器タンクの構造概念図であり、図2は変圧器の構造概念図である。以下、実施例1乃至実施例15により本発明の実施例を説明するが、本願請求項記載の発明に直接的に対応する実施例は実施例15であり、他の実施例1乃至実施例14は本発明に適応可能な配電用変圧器の変圧器タンクの構造及び材料組成に関する実施例である。
実施例1の配電用変圧器の構造について、図1および図2を用いて説明する。コイル4および鉄心3からなる中身構造物を納め、絶縁油5を充填するタンク容器1は、平板を円筒形に成形した側板11と、円盤状の底板12からなり、仕様や用途によって、各種の座(13等)がタンク容器の外面、内面に取付けられる。この側板11と底板12を、フェライト系ステンレス鋼で製作する。側板11のみ、あるいは底板12のみをフェライト系ステンレス鋼で製作しても良い。また側板11や底板12の特定部位のみをフェライト系ステンレス鋼で製作しても良い。
フェライト系ステンレス鋼は、Fe−18Cr−8Niに代表されるオーステナイト系ステンレス鋼とは異なり、普通鋼鋼板と類似した引張り・曲げ加工特性を有する。このため、既存製造設備の大幅な改造や、タンク容器の形状を大幅に変更することなく、耐穴あき腐食性を飛躍的に高めることが可能である。また、フェライト系ステンレス鋼は、大気環境で自己不働態化するために充分なCrを含有しているため、塗膜やめっきなどの表面処理層が損耗した際や、これらの欠陥部においても高い耐穴あき性を有する。さらに、これら表面処理層が防食機能を失い、フェライト系ステンレス鋼が腐食され赤さびが発生したとしても、さび層下で容易に自己不働態化か起こり、「さびは発生するが孔食による侵食は極めて遅い」という特性があらわれる。このため内容物の漏洩という事態を防ぐための優れた特性を有している。また、フェライト系ステンレス鋼は多量にNiを含まないため塗装やめっき処理の密着性に優れる。このため、Niを多量に含むオーステナイト系ステンレス鋼とは異なり、塗装やめっきなどの表面処理による防錆処理を併用することが容易である。さらに、オーステナイト系ステンレス鋼は塩化物イオン(Cl)により、応力腐食割れを起こすが、フェライト系ステンレス鋼は応力腐食割れを極めて起こしにくい。以上の理由により、海風が吹き付け海塩が付着する海浜屋外環境で使用されることがあるタンク容器として、フェライト系ステンレス鋼が好適である。
フェライト系ステンレス鋼とは、11質量%以上のCrを含有する鋼であるが、表面さびの発生が許容される場合や表面に塗装を施して一次防錆処理とする場合、さらには鋼材コスト削減の必要がある場合には、7.0質量%以上Crを含有し金属組織の60%以上がフェライト相から構成されているものとすることができる。
実施例2の配電用変圧器の構造について、図1および図2を用いて説明する。変圧器タンク容器の上蓋2は、カバー21に各種の座(22等)を取付けた構造であるが、このカバー21をフェライト系ステンレス鋼で製作する。カバー21の特定部位のみをフェライト系ステンレス鋼で製作としても良い。
実施例3の配電用変圧器の構造について、図1および図2を用いて説明する。実施例1または実施例2に記載した配電用変圧器において、タンク容器本体1に取付ける金具(13等)と上蓋2に取付ける金具(22等)の全部あるいは特定部品をフェライト系ステンレス鋼で製作する。部品の特定部位のみをフェライト系ステンレス鋼で製作しても良い。
実施例4の配電用変圧器について説明する。実施例1〜3いずれかに記載した配電用変圧器において、使用するフェライト系ステンレス鋼には、単軸引張りで加工したときの破断伸びが30%以上、ランクフォード値(r値)が1.1以上であるものを用いる。破断伸びとr値が小さいと、耐力や引張強さが普通鋼と同様であっても成形加工を実施しにくい。このため、製造コストを低く抑える必要がある場合、普通鋼製既存品と同一形状や複雑形状のものを製造する際には、上述の範囲の特性値を有するフェライト系ステンレス鋼の使用が有効である。
実施例5の配電用変圧器について説明する。実施例1〜4いずれかに記載した配電用変圧器において、フェライト系ステンレス鋼にはビッカース硬度(Hv)が175以下、降伏比(YR)が80%以下であるものを用いる。硬度と降伏比が低いと成形加工が容易になる。また、降伏比が低いと、地面への落下などの衝撃が加わった際の耐破壊特性に優れる。このため、複雑な形状のトランス容器を製造する際や、耐破壊特性を必要とする場合には、ビッカース硬度を175以下、降伏比を80%以下にすることが有効である。
実施例6の配電用変圧器について説明する。実施例1〜5いずれかに記載した配電用変圧器において、フェライト系ステンレス鋼には、成分においてCr含有量が7.0〜14.0質量%であるものを用いて製作する。フェライト系ステンレス鋼に添加されているCrは、鋼表面に空気酸化により緻密な不働態皮膜を形成し、穴あき腐食に対する耐食性を高める作用がある。しかし、過度に添加された際には、製造コストを上昇させるだけではなく、鋼の靱性を低下させる。また、塗膜などの表面処理による一次防錆処理に対しては密着性が低下するため、前処理が困難になる。そこで、靱性(特に溶接部熱影響部の低温靱性)が必要であったり、表面処理層との密着性が要求される場合には、Cr合金量を7.0〜14.0質量%にすることが有効である。
実施例7の配電用変圧器について説明する。実施例1〜6いずれかに記載した配電用変圧器において、フェライト系ステンレス鋼の成分が、質量%で、Ti:0.08〜2%、Nb:0.08〜2%、Al:0.01〜1%の内1種以上を含むものを用いる。
これらTi、Nb、Alはフェライト系ステンレス鋼の耐穴あき腐食性を向上させる作用がある。特に、溶接スケールが生成したままの状態において、塩化物イオン(Cl)に対する耐さび性と耐穴あき腐食性を向上させる。このため、腐食性が厳しい環境で使用される際には、質量%で、Ti:0.08〜2%、Nb:0.08〜2%、Al:0.01〜1%の内1種以上を含むものを用いることが好適である。含有量が少ないと効果が弱く、過度に添加するとコストに見合った性能が得られない。
実施例8の配電用変圧器の構造について説明する。実施例1〜7いずれかに記載した配電用変圧器において、フェライト系ステンレス鋼には、成分において質量%で、Ni:0.08〜2%、Cu:0.08〜2%、Mo:0.08〜2%、W:0.08〜2%の内1種以上を含むものを用いて製作する。
これらNi、Cu、Mo、Wはフェライト系ステンレス鋼の耐穴あき腐食性を著しく向上させる作用がある。その作用は、孔食の深さのみならず発生数も低減させる効果がある。また、海風や融雪塩などに起因する塩化物イオン(Cl)のみならず、亜硫酸ガスや亜硝酸ガスなどの酸性ガス、酸性雨や酸性霧に対する耐さび性と耐穴あき性を向上させる効果がある。このため、海岸地域、トンネル内部など、特に厳しい腐食環境では、フェライト系ステンレス鋼には、成分において質量%で、Ni:0.08〜2%、Cu:0.08〜2%、Mo:0.08〜2%、W:0.08〜2%の内1種以上を含むものを使用することが有効である。含有量が少ないと効果が弱く、過度に添加するとコストに見合った性能が得られない。
実施例9の配電用変圧器について説明する。実施例1〜8いずれかに記載した配電用変圧器において、溶接金属部の凝固組織中のフェライト相の量が10%以下となるようにして製作する。溶接金属の凝固組織中にフェライト相が多いと、靱性(特に低温靱性)が低下する。このため、衝撃特性に優れるタンク容器が求められる際には、オーステナイト系の溶接金属棒を使用することで、溶接金属の凝固組織のフェライト相の量を10%以下にすることが有効である。
実施例10の配電用変圧器について説明する。実施例1〜9いずれかに記載した配電用変圧器において、タンク容器外面に形成される金属同士の対向した隙間を溶接によりふさぐ構造として製作する。タンク外面にはタンク取付座などの各種金具類が溶接により接合される。この際、金具とタンク側面は、すみ肉溶接で接合されることになる。しかし、接触面の外周全てが溶接されずに、非溶接部が残存すると、ここに水分や塩分が侵入し、さび発生や穴あき腐食の起点となる。このため、腐食性の高い環境での使用や、特に高い耐久性を必要とする際には、タンク容器外面に形成される金属同士の対向した隙間を溶接によりふさぐ構造として製作することが有効である。
実施例11の配電用変圧器について説明する。実施例1〜10いずれかに記載した配電用変圧器において、タンク容器外面に塗装を施して製作する。塗装は全面の塗装でも、局部的な塗装でも良い。フェライト系ステンレス鋼に塗装を施すことで、耐さび性と耐穴あき性を著しく向上させることができる。また、塗装により景観と融和した色彩を有するタンク容器とすることができる。本願における塗膜は、それ自体に高い防錆能力は必要とされないため、膜厚は限定されない。色彩のみを確保するために、数μmの厚さであっても構わない。また、フェライト系ステンレス鋼と塗装を組み合わせでは、普通鋼とは異なりフェライト系ステンレス鋼が耐食性と塗膜密着性に優れるため、普通鋼のような、さび止め下地塗装などの予備被覆層は不要であり、ステンレス鋼母地に直に上塗り塗装を施すことができる。
実施例12の配電用変圧器について説明する。実施例1〜11いずれかに記載した配電用変圧器において、塗装前処理に電着塗装を施して製作する。電着塗装部位は全面でも、局部的でも良い。電着塗装は塗膜下腐食を抑制する作用があるため、フェライト系ステンレス鋼に塗装をする際の予備処理として使用することで、高い耐食性性能を発揮することができる。このため、厳しい腐食環境で超長期の耐久性を必要とする際には、塗装前処理に電着塗装を施すことが好適である。
実施例13の配電用変圧器について説明する。実施例1〜12いずれかに記載した配電用変圧器において、塗装下地処理にZnめっきを施して製作する。めっき部位は、全面でも良く、局部的でも良い。Znめっき層はフェライト系ステンレス鋼に対して犠牲防食作用を発揮するだけではなく、Znの腐食生成物がステンレス鋼のさび発生や孔食の成長を抑制する作用がある。このため、厳しい腐食環境で超長期の耐久性を必要とする際には、塗装下地処理にZnめっきを施すことが有効である。
実施例14の配電用変圧器について説明する。実施例1〜13いずれかに記載した配電用変圧器において、カバー2や底板12のように絞りのプレス加工を行う部品については、フェライト系材料の異方性を考慮し、圧延方向に応じてプレス前の材料形状を調整する。圧延方向に並行に曲げる箇所は曲げの長さに対して元の素材寸法を0.5〜1%短くし、圧延方向に垂直に曲げる箇所は元の素材寸法を曲げの長さに対して0.5〜1%長くする。
ここで請求項の限定理由について説明する。まず、腐食診断を行う部品は、対象とする配電用変圧器タンク容器を構成している金属材料と同一組成である必要がある。これは材料の組成が異なると耐食性が変化し、腐食診断部品の侵食量から装置や構造物の侵食量を適切に評価することができないためである。ところで、本願で言う同一組成とは、同等の耐食性を示す金属組成のことであり、数値的に全く同一分析値であることを意味するものではない。目安としては、JIS(日本工業規格)などに規定されている各種規格材料の組成範囲程度の差異があっても、同一組成として腐食診断部品を構成することができる。クロムであれば1%以内の差異であれば同一組成として扱える。
腐食診断を行う部品7は、腐食原因物質に直接接触する母材が露出した部分71が存在する必要がある。これは、材料と環境の反応箇所(腐食部)を、特定の場所に限定するためである。仮に、配電用変圧器タンク容器に塗装やメッキなどを施されて場合であっても、これらの被覆層に不可避的に存在する微細な欠陥部の耐食性を評価する必要から、腐食診断を行う部品は、腐食原因物質に直接接触する母材が露出した部分71が存在する必要がある。
また、腐食診断を行う部品は、高耐食材料により被覆された部分72が金属露出部71と表裏面として対を構成している必要がある。これは、高耐食材料側の外表面に超音波板厚計のセンサー部を密着させ、金属露出部71と高耐食材料外表面との距離を計測することで、金属露出面の侵食量を計測するためである。超音波板厚計測のセンサー部は、計測精度を確保するため、センサーを計測対象に密着させる必要がある。このため、金属露出部の背面は腐食を長期間にわたって抑制する必要がある。このため金属露出部の背面72は、高耐食材料で被覆されている必要がある。
被覆材としては、環境の腐食性が弱い場合には、有機被覆が低コストで簡便である。環境の腐食性が強いときには、有機被覆の厚さを20μm以上とすることが好適である。また、有機被覆に代えて、亜鉛あるいはアルミニウムを主成分とするメッキ層とすることもできる。これらメッキ金属は、大気環境において優れた耐食性を有するため、屋外で使用される機器や建築物などの侵食度モニターに好適である。メッキに代えて亜鉛あるいはアルミニウムの微粒子を含む有機被覆とすることもできる。有機塗膜中に分散している亜鉛やアルミニウムが優れた耐食性を高めるため侵食度モニターの非腐食面の処理として好適である。
さらに腐食環境が厳しい場合や長期にわたり精度良く侵食量を計測する必要がある場合には、高耐食材料をステンレス鋼、ニッケル基合金、純チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金のいずれかとすることが望ましい。これらの金属材料の適用は亜硫酸ガス環境や海水のしぶきがあたるような厳しい海岸地域などにおいて特に有効である。さらに、これら亜鉛あるいはアルミニウムを主成分とするメッキ層、ステンレス鋼、ニッケル基合金、純チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金の表面に有機被覆75を施すことで極めて高い信頼性をもった腐食診断部品とすることができる。
また、海塩濃度や亜硫酸ガスなどの濃度が高く、腐食診断部品表面に形成される水膜の電気伝導度が高い環境で使用する際には、高耐食材料の外表面と、腐食原因物質に直接接触する母材が露出した部分とが電気的に絶縁することが望ましい。これは異種金属接触腐食により、母材露出部の侵食速度に影響がでないようにするためである。
以下、請求項に対応する実施例を説明する。
Figure 0004959937
表1に示す各種の組み合わせで、耐食性を評価する配電用変圧器タンク容器と腐食診断部品を作製し、4倍に濃縮した人工海水(ASTM D 1141−90)を、午前9と午後3時に1日2回噴霧する促進大気曝露試験を1年間行った。そして、市販の超音波板厚計を用いて、腐食診断部品の高耐食材料側に超音波板厚計のセンサーを密着させて、残存板厚を計測し、耐食性の評価対象である配電用変圧器タンク容器の侵食量との対比を行った。
耐食性の評価対象とした配電用変圧器のタンク容器は、図3に模式的に示したもので、Fe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼で構成されたもので、表面に約10μm厚さの塗装を施したものである。そして、底面12に塗膜欠陥にみたて、下地金属にまで到達する幅約1mm×長さ100mmのクロスカット8を2カ所導入し(図3)、この部分の侵食深さを計測して、最も深い侵食量を代表値とした。具体的には、曝露試験完了後に周囲を切断して切り出し、有機溶剤で残存する塗膜を除去し、続いて10%クエン酸水素二アンモニウム水溶液(50℃)への浸漬とナイロンブラシ擦りを繰り返し行い表面のサビを除去した。そして、光学顕微鏡を用いて、塗膜が存在したもとの表面に対し、最も侵食が深い部分との深さを求め、侵食深さとした。
尚、促進大気曝露試験では噴霧する人工海水の量を変えることで、腐食環境の厳しさを変化させた。以下に記載されている噴霧量は午前9時および午後3時のそれぞれ1回ごとの噴霧量である。尚、配電用変圧器タンク容器への腐食診断部品の取り付けは、図3に示すように、タンク容器側面の底から200mmの位置が、腐食診断部品の下端になるようにした。腐食診断部品の大きさは縦150mm×横100mmとした。尚、腐食診断部品の残存板厚計測においては、母材露出部のサビ除去などの特別な前処理は行わなかった。超音波センサーと高耐食材料との密着を確保するため、センサー表面にグリースを塗ったのみである。
表1の番号1は、本願の請求項1に対応する実施例である。図4に示す構成で腐食診断部品を製作し評価対象の配電用変圧器タンク容器に固定した。すなわち、母材金属としてFe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼を用い、高耐食材料として、片面をアクリル樹脂で約15μm被覆し腐食診断部品とした。人工海水は塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量がおおむね0.1g/m2になるように噴霧を行った。表1に示すように、配電用変圧器タンク容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致しており、本手法により配電用変圧器タンク容器の腐食侵食度の診断が可能であることが分かる。なお、固定用台座73、固定用ボルト74を使用した。
番号2は、請求項に対応する実施例である。ここでも図4に示す構成となるように、母材金属としてFe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼を用い、高耐食材料としてアクリル樹脂を用い、片面を約50μm被覆した腐食診断部品を作製した。塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量は約0.5g/m2になるように噴霧を行った。表1に示すように、配電用変圧器タンク容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致しており、本手法により配電用変圧器タンク容器の腐食侵食度の診断が可能であることが分かる。尚、アクリル樹脂が薄い腐食診断部品(番号1)では、アクリル樹脂に塗膜下腐食が生じ、超音波での残存板厚計測が不可能であった。このように、塩分濃度が高いなどの腐食性が強い環境では、有機被覆の厚さを厚くすることが好適であることが分かる。
番号3、4は、請求項に対応する実施例である。ここでも図4に示す構成となるように溶融亜鉛メッキ(付着量270g/m2)もしくは溶融アルミニウムメッキ(付着量200g/m2)されたFe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼板を用い、片面のめっき層を機械研削と薬液により除去することで、腐食診断部品を作製した。塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量は約1g/m2になるように噴霧を行った。表1に示すように、配電用変圧器タンク容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致しており、本手法により配電用変圧器タンク容器の腐食侵食度の診断が簡便に精度良く可能であることが分かる。
同じく、番号5、6は、請求項に対応する実施例である。これも図4に示す構成となるように、Fe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に、ジンクリッチペイントあるいはアクリル樹脂塗料にアルミニウムの微粒子を混ぜたものを約50μm被覆し腐食診断部品とした。塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量は約1g/m2となるように噴霧を行った。表1に示すように、配電用変圧器タンク容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致しており、本手法により配電用変圧器タンク容器の腐食侵食度の診断が可能であることが分かる。
番号7〜14は、請求項に対応する実施例である。これも図4に示す構成とするため、Fe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に、ステンレス鋼SUS304(Fe−18%Cr−8%Ni)、Ni基合金Alloy600(Ni−16%Cr−10%Fe)、工業用純チタン、Ti−6%Al−4%V合金(チタン合金)、工業用純アルミニウム、Al−1.0%Mg−0.5%Si−0.3%Cu(6061アルミニウム合金)、工業用純銅、アルミニウム黄銅(Cu−22%Zn−2%Al合金)を圧延法により積層したクラッド材を切断し腐食診断部品を作製した。塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量は約5g/m2となるように噴霧を行った。表1に示すように、腐食性が高い環境においても、配電用変圧器タンク容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致していることが確認され、本手法により腐食性の厳しい環境での配電用変圧器タンク容器の腐食侵食度の診断が可能であることが分かる。
番号15〜18は、請求項に対応する実施例である。図5に示す構成となるように、ジンクリッチペイントをFe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に約50μm被覆したもの(番号15)、Fe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に、ステンレス鋼SUS304(Fe−18%Cr−8%Ni)、工業用純チタン、Al−1.0%Mg−0.5%Si−0.3%Cu(6061アルミニウム合金)を圧延法により積層したクラッド材(番号16〜18)を切断し、その片面にアクリル樹脂塗料75を約10μm塗布して腐食診断部品とした。塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量は約10g/m2となるように噴霧を行った。この表1に示すように、腐食性が高い環境においても、配電用変圧器タンク容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致していることが確認され、本手法により配電用変圧器タンク容器の腐食侵食度の診断が可能であることが分かる。
番号19〜22は、請求項に対応する実施例である。図6に示す構成とするため、ジンクリッチペイントをFe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に約50μm被覆したもの(番号19)、Fe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に、ステンレス鋼SUS304(Fe−18%Cr−8%Ni)、工業用純チタン、Al−1.0%Mg−0.5%Si−0.3%Cu(6061アルミニウム合金)を圧延法により積層したクラッド材(番号20〜22)を切断し腐食診断部品の形状に加工した後、端面とその周囲幅約20mmをアクリル樹脂塗料76で絶縁被覆することで、腐食診断部品を作製した。塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量は約50g/m2となるように噴霧を行った。この表1に示すように、腐食性が高い環境においても、配電用変圧器タンク容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致していることが確認された。比較として、盤面を絶縁被覆していない場合、この環境条件で、番号7では+25%、番号14では−16%の侵食速度の誤差が生じた。
番号23〜26は、請求項に対応する実施例である。図7に示す構成とするため、ジンクリッチペイントをFe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に約50μm被覆したもの(番号23)、Fe−10.5%Cr−0.4%Ni鋼の片面に、ステンレス鋼SUS304(Fe−18%Cr−8%Ni)、工業用純チタン、Al−1.0%Mg−0.5%Si−0.3%Cu(6061アルミニウム合金)を圧延法により積層したクラッド材(番号24〜26)を切断し腐食診断部品の形状に加工した後、端面と片面全てをアクリル樹脂塗料77で絶縁被覆することで作製した。また、塩化物イオン(Cl−イオン)の付着量は約100g/m2となるように噴霧を行った。表1に示すように、評価対象金属容器の侵食量と、腐食診断部品により計測した侵食速度は、ほぼ一致していることが確認され、本手法により金属機器類の腐食侵食度の診断が可能であることが実証された。
変圧器タンクの構造概念図。 変圧器の構造概念図。 変圧器タンクへの腐食診断部品配置を模式図。 腐食診断部品の構成を示すもので、腐食診断用母材の片面を高耐食材料で被覆したものの説明図。 腐食診断部品の構成を示すもので、腐食診断用母材の片面を高耐食材料で被覆し、さらに有機被覆を施したものの説明図。 腐食診断部品の構成を示すもので、腐食診断用母材の片面を高耐食材料で被覆し、電気的に絶縁して設置したものの説明図。 腐食診断部品の構成を示すもので、腐食診断用母材の片面を高耐食材料で被覆し、さらに有機被覆を施し、電気的に絶縁して設置したものの説明図。
符号の説明
1 タンク
11 側板
12 底板
13 タンク取付座
2 カバー
21 カバー板
22 カバー取付座
3 鉄心
4 コイル
5 絶縁油
6 ブッシング
7 腐食診断部品
71 金属母材露出部
72 高耐食材料
73 固定用台座
74 固定用ボルト
75 有機被覆
76 絶縁被覆
77 有機絶縁被覆
8 クロスカット

Claims (7)

  1. 巻線および鉄心からなる変圧器本体と、該変圧器本体を納め、絶縁材を充填するタンク容器とを備え、該タンク容器がフェライト系ステンレス鋼からなり、
    前記タンク容器の溶接金属部の凝固組織中のフェライト相の量が10%以下であることを特徴とする配電用変圧器において、
    タンク容器を構成している金属材料と同一組成の金属からなり、腐食原因物質に直接接触する母材が露出した部分と、高耐食材料により被覆された部分が表裏面として対を構成する腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器。
  2. 上記腐食診断部品の高耐食材料が膜厚20μm以上の有機被覆である請求項記載の腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器。
  3. 上記腐食診断部品の高耐食材料が、亜鉛あるいはアルミニウムを主成分とするメッキ層である請求項記載の腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器。
  4. 上記腐食診断部品の高耐食材料が亜鉛あるいはアルミニウムの微粒子を含む有機被覆層である請求項記載の腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器。
  5. 上記腐食診断部品の高耐食材料が、ステンレス鋼、ニッケル基合金、純チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金のいずれかである請求項記載の腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器。
  6. 上記高耐食材料の表面に有機被覆が存在する請求項1〜5のいずれか1項に記載の腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器。
  7. 上記高耐食材料と金属母材露出部の外表面における境界部が電気的に絶縁されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の腐食診断部品を設けてなる配電用変圧器。
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