JP4321202B2 - 地上設置型格納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地上設置型格納装置に関し、好適には、地上に露出した電気設備を格納する地上設置型格納装置に関する。
電線の地中化工事が盛んに行われる中、例えば、その地上部に設置される変圧設備及び配電設備などの設置に於いても種々の取り組みがなされている。
また、この取り組みの一例として、例えば、下記特許文献1に示す付加設備一体型の地上機器装置が提案されている。
この地上機器装置は、地上機器を収容する格納箱体と一体に、ベンチ等の付加設備を備え、例えば、この格納箱体を歩道沿いに設置して付加設備(ベンチ)に見立てることで、周囲との調和を図っている。
より詳しくは、変圧器及び開閉器等を収設する格納箱体上に、付加設備たるベンチの腰掛け部を載置し、さらにこの腰掛け部に背凭れ部を結合することで、見掛け上、付加設備一体の格納箱体を得ている。
特開2000−188818号公報
ところで、本発明者の鋭意研究によれば、上述した従来の地上機器装置について種々の改善すべき点が見出された。
まず、注目すべき点として、従来の地上機器装置は、格納箱体上に腰掛け部を載置するため、この腰掛け部と格納箱体との間に雨滴等が染み込み、格納箱体に腐食(錆)を生じさせる虞がある。
とりわけ、この種の地上機器装置は屋外で使用され、また、その内部には変圧器や開閉器等の電気設備が収容されていることから、格納箱体の腐食、並びに腐食に伴う漏水等については、十分に考慮する必要がある。
また、更なる着目点として、従来の地上機器装置は、格納箱体そのものをベンチ(付加設備)の支持部材として利用するため、剛性に富む肉厚の板材を用いて格納箱体を堅牢に製作せざる得ず、材料コストや加工コスト等を考えた場合には、その材料選択にあたり、耐腐食性に富むステンレス材等に較べて安価な鉄材の選択を余儀なくされていた。
つまり、従来の構造は、耐腐食性に富むステンレス材の使用時には、大幅なコスト増を招く構造であり、この点においても改善の余地がある。
本発明は、このような技術的背景を考慮してなされたもので、周囲との調和を図れ、また、耐腐食性にも富む地上設置型格納装置の提供を課題とする。また、耐腐食性に富む地上設置型格納装置を安価に提供することを課題とする。
上記した技術的課題を解決するために、本発明では、以下の構成とした。
すなわち、本発明は、電気設備を格納するための地上設置型格納装置であって、
前記電気設備を内包する格納箱と、この格納箱の上部を塞ぐ天板と、前記天板の上方に
構造物を支持する支持部とを備え、
前記支持部は、前記天板の上方に構造物を支持した状態で、前記天板と前記構造物との間に空隙を確保していることを特徴とする。
このように構成された本発明の地上設置型格納装置は、格納箱の内方に電気設備を収容している。また、格納箱には、この格納箱の上部を塞ぐ天板が設けられている。また、天板の上方には、支持部によって構造物が支持されている。また、支持部は、構造物を支持した状態で、この構造物と天板との間に空隙を形成している。
従って、構造物と天板の間に十分な通気性が確保されることから、天板の腐食を抑制しつつ、天板の上方に構造物を設置することが可能になる。
また、前記天板には、この天板上の水を天板外に排水する水勾配が設けられている構成であってもよい。
この構成によれば、天板上の水を排水するための水勾配(排水用の勾配)が天板に設けられている。このため、この水勾配による排水性の向上と、構造物と天板との間に確保された空隙による通気性の向上から、天板の耐腐食性を、より一層向上させることが可能になる。
また、前記水勾配は、前記天板の中央部から前記天板の縁部に向かって下る天板表面の斜面によって構成するのが望ましい。
この構成によれば、天板の中央部から天板の縁部に向かって下る斜面によって、天板の表面に水勾配が確保される。このため、例えば、天板を一方向に全体的に傾けて斜度を確保する場合に較べて、天板の表面の高低差を減らしつつ、斜度の大きな水勾配を天板の表面に確保することができる。また、さらに加えて、天板の表面には、天板の中央部から天板の縁部に向かって下る斜面が形成されることから、天板の表面はその頭頂部において非平滑面となり、以て、天板の曲がりや歪みに対する天板の強度を高く保つことが可能になる。
なお、上記で天板の中央部とは、点で定められる中央の他、例えば、中心線等で定められる中央をも含む概念である。
また、前記天板の裏面側には、この天板との間に隙間をあけて補強部材が支持され、且つこの隙間には、この隙間の幅にほぼ等しい厚みのスペーサが設けられ、
前記支持部は、前記天板を貫通して前記スペーサに連結する連結部材によって前記天板側に固定されている構成であってもよい。
この構成では、天板の裏面に補強部材が支持されている。また、支持部を通じて天板にかかる荷重は、天板と補強部材の間に介在するスペーサを介して補強部材に伝達される。
したがって、天板にかかる荷重は補強部材で受け止められることになり、本地上設置型格納装置の外殻に相当する天板及び格納箱に対する直接的な荷重の付加が回避される。よって、薄肉のステンレス板等を天板及び格納箱の材料として積極的に用いることが可能になる。
また、一方の補強部材は、天板及び格納箱の内部に格納されるため、防水能(密閉性)を有する必要性がなく、その形状及び構造は簡易なもので足りる。
このように本構成の採用によれば、耐腐食性に富む薄肉のステンレス材を積極的に採用することができ、しかも補強構造も簡易なもので足りることから、これら両者の相乗効果によって、耐腐食性に富む地上設置型格納装置を安価に得ることができる。なお、上記で「隙間の幅にほぼ等しい厚み」とは、天板の塑性変形を防止し得る厚みで足り、必ずしも隙間の幅に一致していなくてもよい。
また、前記スペーサは、前記補強部材に固定されている構成であってもよい。
この構成では、補強部材にスペーサが固定されているため、スペーサに作用する垂直荷重の他、スペーサに作用する曲げ応力等も補強部材で受け止めることができる。よって、天板にかかる負荷が更に減り、天板の更なる薄肉化を図ることができる。
また、前記支持部は、この支持部に対する前記連結部材の貫通を許容する貫通孔を有し、さらに前記支持部には、前記連結部材の進入を許容し得る間口で前記支持部の外方から前記貫通孔に達する切込みが形成されている構成であってもよい。
この構成によれば、支持部は、この支持部に形成される貫通孔を通る連結部材によって天板側に固定されている。また、貫通孔には、連結部材の進入を許容し得る間口で貫通孔に達する切込みが形成されている。
このため、例えば、連結部材を天板側に仮止めし、貫通孔に通じる切り込みを利用して支持部を連結部材に向かってスライドさせることで、天板と支持部の位置決めを行う等の組み付け方法を適宜採用することが可能になる。また、この切り込みによって貫通孔に幾分の遊びが確保されることから、施工時において支持部の位置を微調整することができるなどの利点も得られる。
また、前記支持部は、前記構造物を前記天板に対して着脱自在に連結している構成であってもよい。
この構成によれば、構造物が支持部によって天板に着脱自在に連結されるため、設置対象たる構造物を選択・変更する際には、この支持部に於いて構造物を容易に取り替えることができる。
また、前記構造物は、椅子、植物収容容器、情報表示盤、モニュメントの何れかであることが望ましい。ここで例示した構造物は、路肩、及び歩道等への設置時に於いてその環境に馴染み易く、また、美観の向上及び歩行者等の便宜を図ることもできる。
なお、椅子とは、腰掛けとしての機能を満たせばよく、その形状等が問われるものではない。また、植物収容容器は、植物栽培容器(プランター)の他、造花等を飾り付けるための容器等を含んでもよい。また、情報表示盤にて表示すべき情報も適宜設定できるものである。なお、好適には、案内図、地図等の情報が望ましい。また、モニュメントには、アート作品、芸術作品等が含まれてもよい。
以上、本発明によれば、周囲との調和を図れ、また、耐腐食性にも富む地上設置型格納措置を提供することができる。また、耐腐食性に富む地上設置型格納装置を安価に提供することが可能である。
以下、本発明に係る地上設置型格納装置の好適な実施形態として、ベンチ(長椅子)としての機能を備えた実施形態について説明する。
<第1の実施の形態>
まず、本発明、第1の実施の形態に示す地上設置型格納装置1は、地上に露出した電気設備(図示せず)を内包する格納箱2と、この格納箱2の上部を塞ぐ天板2aを備え、天板2aの上方には、複数の支持部10によって構造物たるベンチ30が支持されている。
格納箱2は、耐腐食性に富むステンレス製のボックスであり、その内部には、地中配線から延びる分岐配線に接続された変圧器及び開閉器等の電気設備が収容されている。
また、格納箱2の正面には、メンテナンス用の開口扉2bが設けられ、この開口扉2bを開けて各種電気設備のメンテナンスや操作が行えるようになっている。
天板2aは、格納箱2と同様に、耐腐食性に富むステンレス板から構成されている。また、天板2aは、ボックス形状をなす格納箱2の上蓋として格納箱2の上部に組み付けられている。また、天板2aの上面には、図3に示すように、天板2aの奥手を水上(上流)とした水勾配が形成され、天板2a上の水は、この水勾配によって天板2aの手前に排水されるようになっている。
また、天板2aの裏面側には、図4に示すように、補強部材として補強板4aが支持されている。
この補強板4aは、格納箱2の内方に別途設けられた内部格納箱4の天板に相当し、格納箱2に較べて幾分肉厚の鉄板等で形成されている。また、この内部格納箱4の側壁によって、天板2aの裏面側(下方)に補強板4aが支持されている。
また、天板2aと補強板4aとの間には、図4に示すように隙間Wが確保されており、この隙間Wには、隙間Wの厚みにほぼ等しいスペーサ6が設けられている。また、スペーサ6は、補強板4aの上面に溶接固定されている。
支持部10は、図4に示すように天板2a上に固定される内筒11と、ベンチ30から延びる外筒21とを備え、ベンチ30は、その腰掛け部30aの裏面において支持部10に支持されている。また、この支持部10によって、ベンチ30の腰掛け部30aと天板2aとの間に空隙K(図2参照)が確保された状態でベンチ30が天板2aの上方に支持されることになる。
内筒11は、図4に示すように、天板2aの上方に向かって延びる筒本体12と、その基部(下端)に溶接固定されたフランジ13とを備えている。
また、フランジ13には、内筒11と天板2aとの固定に用いられる固定ボルトB1の貫通を許容する貫通孔13aが形成されている。
なお、固定ボルトB1は、フランジ13及び天板2aを貫通して天板裏面のスペーサ6に達する十分な長さを備え、また、スペーサ6には、ボルト締結穴6aが形成されており、このフランジ13及び天板2aを貫通して天板裏面のスペーサ6に締結される固定ボルトB1によって、内筒11が天板2aに固定されている。
また、フランジ13の下面には、フランジ13と天板2aとの接触に起因した貰い錆を抑制するゴム製のプレート14が設けられている。また、天板2aとフランジ13との間に、このゴム製のプレート14を介在させることで、天板2aとフランジ13との接触状態を良好に保ち、製作誤差等に起因した内筒11の傾きや、天板2aの傾斜に起因した内筒11の傾き等を吸収している。
一方、外筒21は、ベンチ30の脚部を兼ね、内筒11に連結される下端のみが開口した筒状をなしている。また、その開口端の口径すなわち外筒21の内径は、内筒11の外径に較べて幾分大きく、ベンチ30の設置時には、この外筒21が内筒11に外嵌してベンチ30の位置決めがなされる。また、外筒21の外方から内筒11に達するネジB2によって外筒21と内筒11とが固定されている。
また、本実施の形態では、これら外筒21及び内筒11を備えた支持部10の寸法設定
にあたり、その強度は勿論のこと、天板2a上面の通気性をも考慮に入
れて各種値を決定している。
より詳しくは、ベンチ30の腰掛け部30aと天板2aとの間に確保する空隙Kの幅(高さ方向の寸法)と、この空隙Kを得るが故に必要な支持部10の剛性等を考慮して、外筒21及び内筒11の長さや外径を設定している。また、同様に、支持部10の設置数や配置等も適宜選択されている。
このように本実施の形態に示す地上設置型格納装置1は、電気設備を内包する格納箱2と、この格納箱2の上部を塞ぐ天板2aと、天板2aの上方にベンチ30を支持する支持部10を備え、この支持部10によってベンチ30と天板2aとの間に空隙Kを確保している。また、本実施形態では、この空隙Kによって確保されるスペースを利用して、天板2aに水勾配を確保している。
よって、天板2aとベンチ30(腰掛け部)との間に十分な通気性が確保され、また、良好な排水性も得られることから、ベンチ30の設置に起因した天板2a等の腐食を効率良く抑制することができる。また、この空隙Kによって、変圧器の熱気や振動も軽減されるため、ベンチ30としての機能性も向上させることが可能になる。
また、支持部10を通じて天板2aにかかる荷重は、スペーサ6を介して天板裏面側の補強板4aに伝達される。このため本地上設置型格納装置1の外殻に相当する天板2a及び格納箱2には、さほど荷重がかからず、天板2a及び格納箱2の強度を必要に応じて適切値に低下させることが可能になる。したがって、従来の構造ではその採用が難しかった薄肉のステンレス板を天板2a及び格納箱2の材料として積極的に用いることができ、この点においても、高い耐腐食性を得ることができる。
また、本実施の形態では、スペーサ6を補強板4aに固定しているため、スペーサ6に作用する垂直荷重の他、支持部10の基部周りに作用する曲げ応力等もスペーサ6を通じて補強板4aで吸収することができ、この点においても、天板2aのさらなる薄肉化を図ることができる。
また、天板2aの補強に相当する補強板4aや内部格納箱4は、天板2a及び格納箱2の内部に格納されるため、特に防水能(密閉性)を有する必要性がなく、例えば、安価な鋼製のアングル等をやぐら状に組み上げたものなど、その形状及び構造に於いて簡略化を図れる。また、上述の如く本地上設置型格納装置1では、薄肉のステンレス板を積極的に採用することができることから、これら薄肉ステンレス板の積極的な採用と、補強の簡略化の相乗効果により、耐腐食性に富む構造を安価に得ることが可能である。
なお、勿論、天板2a及び格納箱2には鉄板等を用いることもでき、この場合には、鉄板の肉厚を薄くできるとの理由から、制作コストを減らすことができる。
また、支持部10は、天板2a上に立設した内筒11と、この内筒11に外嵌する外筒21とを備えるため、内筒11の内部は、外筒21によって外部から隔離される。したがって、内筒11の内方に形成された貫通孔13aからの漏水を抑制することができる。
またさらに、支持部10は、上述の如くその構造上、高い防水能を得ることができるため、天板2aと内筒11との連結において、ボルトを用いた締結構造を採用できる。よって、ボルトを用いた締結構造を積極的に採用できることから、天板2aと内筒11(支持部)を容易に分割及び接続でき、内筒11のサイズ変更及び設置対象たる構造物の変更等、各種仕様への対応も容易である。
このように本地上設置型格納装置1では、耐腐食性や防水性を得る上で、種々の工夫が
施されている。
なお、上記した実施の形態に示す構造は、あくまでも本発明の一実施形態であり、その詳細は、所望に応じて適宜変更することができる。
以下、図5から図11を参照して、その一変更例を本発明の第2の実施の形態として説明する。
また、本発明第2の実施の形態に示す構造は、例えば、支持部10の部品点数を減らすべく考えられたものであり、その他の構造の多くは、上述の第1の実施の形態に準ずる。よって、以下の説明では同一部分に同一符号を付し、その説明を簡略化する。
<第2の実施の形態>
本発明、第2の実施の形態に示す地上設置型格納装置1は、本発明に係る支持部10の構造、並びに天板2aの形状を上述の第1の実施の形態と異にしている。
より詳しくは、内筒11及び外筒21等で構成された支持部10が、台形形状をなすブラケット200で構成され、また、天板2aの奥を水上として天板2aに形成される水勾配が、天板2aの中央部から天板2aの手前並びに天板2aの奥に向かって下る天板表面の斜面によって構成されている。
まず、ブラケット200は、図5及び図6に示すように、両端部201aが同一方向に折り曲げられた基板201と、この基板201の端部間に架設された保持板202と、基板201と保持板202との間に確保される空間Sを外部から隔離する台形形状の前面カバー203及び背面カバー204を備えて構成されている。
また、これら基板201等は、ステンレス等の耐腐食性に富む素材で形成されており、本実施の形態では、保持板202と背面カバー204を基板201に溶接して、ほぼ箱状のブラケット200を得ている。
また、前面カバー203は、ブラケット200内に確保される空間Sを外部から隔離するための蓋に相当する。また、本実施の形態では、この前面カバー203をビス203aを用いて基板201に固定し、必要に応じて前面カバー203をブラケット200から容易に取り外せるようにしている。なお、図5中201bは、ビス203aの取り付け孔である。
また、ブラケット200内の空間Sは、ブラケット200と天板2aの固定に用いる固定ボルトB1の締め付けに要する作業空間に相当し、固定ボルトB1を用いたブラケット200と天板2aの固定は、このブラケット200内に確保された作業空間の内部で行われることになる。
より詳しくは、作業空間(空間S)の内部に臨む基板201の中央に固定ボルトB1の貫通孔201cが設けられ、基板201は、第1の実施形態と同様に、天板2aを貫通して天板裏面のスペーサ6に達する固定ボルトB1によって天板2a側に締着されている。
また、図7に示すように、貫通孔201cの直上に臨む保持板202には、工具(例えば、両口ラチェット)を用いた固定ボルトB1の締付作業を容易にするための円形の開口部202aが形成されている。より詳しくは、この開口部202aによって、固定ボルトB1の上方に工具の作業スペースを確保し、作業空間内での固定ボルトB1の締付作業時における工具と保持板202の干渉を回避している。
そして、保持板202の表面側(上面)にネジ205を用いてベンチ30の腰掛け部3
0aが固定されている。
なお、腰掛け部30aと保持板202の固定にあたり、本実施の形態では、ゴム製の緩衝材206を間に挟んでネジ205を締め付けている。このゴム製の緩衝材206は、保持板202の表面に対する腰掛け部30aの接触状態を良好にすると共に、保持板202に形成される開口部202aからの漏水を遮断している。
また、本実施の形態でも同様に、天板2aと支持部10(ブラケット200)の接触面に相当する基板201の下面側にゴム製のプレート207を設け、このゴム製のプレート207を天板2aとブラケット200の間に挟み込んだ状態で、ベンチ30と共にブラケット200を天板2a側に固定している。
また、このプレート207に加えて、本実施の形態では、このゴム製のプレート207の厚みにほぼ等しいステンレス製のスペーサ206を基板201の下面側に設けて固定ボルトB1を締め付けている。
このスペーサ206は、図8に示すように略矩形をなすゴム製のプレート207に形成された円形の切抜き部分207aに埋設された状態で、プレート207と共に天板2a側に締め付けられる。
また、このスペーサ206が天板2aと基板201との間に介在することで、固定ボルトB1の締め付けに伴うプレート207の過剰な変形が抑制され、また、経年劣化に伴うプレート207の厚みの減少(痩せ)に起因した固定ボルトB1の緩み等も抑制することが可能になる。
続いて、支持部10たるブラケット200が固定される天板2aについて詳述する。
図9及び図10に示すように、天板2aは長方形状をなし、この天板2aの表面に確保される水勾配は、天板2aの長手方向に延びる中心線Cを頂(頭頂部)として、天板2aの手前側に位置した縁部2c、並びに天板2aの奥に位置した縁部2dに向かって下る2つの斜面によって構成されている。
このためベンチ30から天板2a上に滴り落ちた雨滴等は、天板2aの手間側及び天板2aの奥の何れかに向かって排水されることになる。
また、このように構成された水勾配は、天板2aの表面における高低差を減らしつつ、斜度の大きな水勾配を得る上で有利である。なお、図11は、天板2aの表面形状の相違に伴う斜度の違いを示す比較図である。
この図11からも理解できるように、天板2aの高低差hを設計上の上限値として水勾配を確保した場合、天板2aの一方の縁部から他方の縁部に向かって下る斜面(図中一点鎖線参照)を天板2aに形成したときには、水平線Pに対して斜度θ1で傾斜する斜面aが天板2aの表面に形成される。
一方、本実施の形態に示すように、天板2aの中心線Cを頂として天板2aの縁部に向かって下る斜面b(図中実線)を天板2aに形成したときには、斜度θ1に較べてきつい斜度θ2の斜面bが得られる。
このように本実施の形態に示す天板2aの表面形状は、天板2aの高低差を抑えつつも、斜度の大きな水勾配を天板2aの表面に確保することが可能である。
また、上記水勾配の形成に係る天板2aの構造は、天板2aの曲がりや歪みに対する強度を強く保つ上でも有利である。より詳しくは、天板2aの表面に、例えば、曲げ加工によって中心線Cを形成すると、この中心線Cの形成に伴い、天板2aの表面が中心線Cの設けられる箇所において非平滑面となり、結果として、この中心線Cが簡易なリブの役目
を果たすことになり、天板2aに張りを与えることが可能になる。また、天板2aに張りを与えることが可能になるため、天板2aの細部の加工においても、加工時における天板2aの不必要な変形を抑制することが可能になる。
このように本発明の地上設置型格納装置1は、その構造に於いて種々の変更が可能である。また、上記した第1の実施の形態、並びに第2の実施の形態に示す変更例の他、下記に示す変更例等も一例として考えられる。
例えば、図12に示すように、固定ボルトB1の進入を許容し得る間口で貫通孔201cに達する切込み210を基板201やプレート207、並びにスペーサ206に形成しておき、ブラケット200を天板2aに固定する際には、固定ボルトB1を予め天板2a側に仮付けし、この固定ボルトB1の頭と天板2aとの間に基板201をスライドさせるように挿入して、固定ボルトB1とブラケット200の締結を可能にしてもよい。そして、この状態で、固定ボルトB1を締め付けて、ブラケット200を天板2a側に締着する。
この例では、ベンチ30の設置後における固定ボルトB1の取付け作業を省略することができるため、作業の効率化を図ることができる。また、切込み210等の向きは、所望に応じて変更することができる。
また、水勾配の形成にあたり、第1の実施の形態では天板2aの手前に下る斜面によって水勾配を構成し、第2の実施の形態では、天板2aの長手方向に延びる中心線Cを頂として、天板2aの手前及び奥に下る斜面を構成しているが、例えば、天板2aの手前から奥に向かって排水する向きで形成された斜面、また、天板2aの左右両サイドに排水する向きで形成された斜面、さらには、天板2aの中心から天板2aの縁部に向かって下る放射状の斜面等、水勾配の向きは、任意に変更することが可能である。
また、上記した実施形態では、天板2a及び格納箱2の基材として、薄肉のステンレス材を採用したが、必ずしもその必要はなく、ステンレス材に換わる他の材料を採用することも可能である。
また、本実施の形態では、構造物としてベンチ30を例示したが、必ずしもその必要はなく、例えば、プランタ(植物収容容器)40(図13参照)、及び情報表示盤50(図14参照)、モニュメント等、種々の構造物を起用することも可能である。
なお、プランタ40を組み合わせる場合には、上記同様、支持部10によってプランタ40と天板2aの間に空隙Kが確保されるため、変圧器の熱気に起因した栽培土の乾燥を抑制できるといった利点も得られる。また、情報表示盤50を組み合わせる場合には、情報表示盤50の背後照明等に於いて、先に説明した内筒11やブラケット200の内方を通じての配線が可能であり、その配線の防水性の向上を図れる。
また、上記では、電気設備として変圧器及び開閉器等を例示したが、例えば、導線むき出しの充電部や地上に露出した地中配線等の収容も可能である。すなわち、収容すべき電気設備は、所望に応じて変更可能である。
第1の実施の形態に示す地上設置型格納装置を斜め上方から見た斜視図。 第1の実施の形態に示す地上設置型格納装置の正面図。 第1の実施の形態に示す地上設置型格納装置の側面図。 第1の実施の形態に示す支持部を地上設置型格納装置の側方から捉えた要部断面図。 第2の実施の形態に示す支持部(ブラケット)を地上設置型格納装置の正面から捉えた要部断面図。 第2の実施の形態に示す支持部を地上設置型格納装置の側方から捉えた要部断面図。 第2の実施の形態に示す支持部単品を斜め上方から見た斜視図。 第2の実施の形態に示す支持部の底面図。 第2の実施の形態に示す天板を斜め上方から見た斜視図。 第2の実施の形態に示す地上設置型格納装置の側面図。 天板の表面形状の相違に伴う斜度の違いを示す比較図。 貫通孔に達する切込みが形成された支持部の底面図。 本発明の地上設置型格納装置に於いてプランタを適用した例を示す図。 本発明の地上設置型格納装置に於いて情報表示盤を適用した例を示す図。
符号の説明
1 地上設置型格納装置
2 格納箱
2a 天板
2b 開口扉
2c 天板手前の縁部
2d 天板奥の縁部
4 内部格納箱
4a 補強板
6 スペーサ
6a ボルト締結穴
10 支持部
11 内筒
12 筒本体
13 フランジ
13a 貫通孔
14 プレート
21 外筒
30 ベンチ
30a 腰掛け部
40 プランタ
50 情報表示盤
200 ブラケット
201 基板
201a 基板の端部
201c 貫通孔
202 保持板
202a 開口部
202b ビスの取り付け孔
203 前面カバー
203a ビス
204 背面カバー
205 ネジ
206 スペーサ
206 緩衝材
207 プレート
207a 切抜き部分
210 切込み
B1 固定ボルト
B2 ネジ
C 天板の中心線
K 空隙
P 水平線
S 空間(作業空間)
W 隙間

Claims (8)

  1. 電気設備を格納するための地上設置型格納装置であって、
    前記電気設備を内包する格納箱と、この格納箱の上部を塞ぐ天板と、前記天板の上方に構造物を支持する支持部とを備え、
    前記支持部は、前記天板の上方に構造物を支持した状態で、前記天板と前記構造物との間に空隙を確保していることを特徴とする地上設置型格納装置。
  2. 前記天板には、この天板上の水を天板外に排水する水勾配が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地上設置型格納装置。
  3. 前記水勾配は、前記天板の中央部から前記天板の縁部に向かって下る天板表面の斜面によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載の地上設置型格納装置。
  4. 前記天板の裏面側には、この天板との間に隙間をあけて補強部材が支持され、且つこの隙間には、この隙間の幅にほぼ等しい厚みのスペーサが設けられ、
    前記支持部は、前記天板を貫通して前記スペーサに連結する連結部材によって前記天板側に固定されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の地上設置型格納装置。
  5. 前記スペーサは、前記補強部材に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の地上設置型格納装置。
  6. 前記支持部は、この支持部に対する前記連結部材の貫通を許容する貫通孔を有し、さらに前記支持部には、前記連結部材の進入を許容し得る間口で前記支持部の外方から前記貫通孔に達する切込みが形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の地上設置型格納装置。
  7. 前記支持部は、前記構造物を前記天板に対して着脱自在に連結していることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の地上設置型格納装置。
  8. 前記構造物は、椅子、植物収容容器、情報表示盤、モニュメントの何れかであることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の地上設置型格納装置。
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