JP4948023B2 - アクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置 - Google Patents

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本発明は、人を衝撃時(衝突時)に保護するアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置(アクティブヘッドレスト)に関し、この衝突時において、頭部の上昇及び/又は頸部の伸びる前に、この頭部及び/又は頸部を保護するヘッドレストを、上方に移動(上昇)及び前方への傾斜(前傾)を図るとともに、この上昇と前傾を高スピードで達成可能とし、頸部傷害回避、むち打ち回避等を図るアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置に関する。
周知の如く、自動車(車輌)に求められる質の進化は、エミッション→馬力→燃費→安全→静寂→乗り心地のように順次変化し、同時に人々の各種の要望に応えている。その中で、ヘッドレストにおいては、同様にガタ音の発生回避→事故の多発及び/又は衝突の多様化等の見地から安全性の向上も変化している。この変化に対応できるのが、ヘッドレストの機能の向上である(アクティブヘッドレストもその一つである)。
周知の如く、安全運転と快適な運転を図ることから、背中はシートバックに接触している。しかし、この種のヘッドレストは、人の頭部との接触をなくし、その要望と不快感をなくすために、頭(後頭部)から略30mm〜50mm離れるように設置されている。このようにヘッドレストが離れていることが、衝撃及び/又は衝突時等に思わぬ問題を引起すことが知られている。例えば、前述の如く、背中はシートバックに接触していることから保護されるが、頭はヘッドレストから離れていることから保護されない。この理由は、次のように考えられる。即ち、この衝突時に頭がベクトル的に上方に持っていかれて、首が伸ばされた状態となって、例えば、むち打ち症状の如く、軽い損傷等から、頸部傷害及び/又は剪断というように、極めて重い状態が発生し、人に大きなダメージを与える。
前述した如く、衝突時に発生する頸部傷害回避、むち打ち回避等を図るために種々の発明が提案されているが、瞬時に、所定の長さ上昇し、かつ前傾するアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置に関しては、必ずしも充分とは考えられない。そして、通常のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置としては、次のような文献が挙げられる。
文献(1)は、特開2005−28142の「車輌用ヘッドレスト」であり、その概要は、シートの背もたれ上部に一対の支持棒に回転自在に設置し、この支持棒の両端部に顎固定部が形成された第1、2支持台と、この第1、2支持台に設けた頭の衝撃を感知する圧力感知用センサーと、車輌に設けた衝突感知用センサーと、この両センサーを介して第1、2支持台が回転するように駆動信号を出力する制御部と、第1、2支持台を回転させる駆動手段及び/又は回転停止を図るストッパーでなる構成であり、搭乗者の頭の位置によって自動的に一定の間隔を維持し、かつ車輌衝突時、搭乗者の顔面部を迅速に固定することにある。
また文献(2)は、特開2000−342379の「ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置」であり、その概要は、シートバックのポールにリンク部材を介してヘッドレストを前後移動可能に支持し、またヘッドレストの前動操作を許容し後動操作を阻止でき、かつ前端位置から後端位置への後動操作を許容するためのラチェット機構を設け、またヘッドレストに追突検出用のセンサー部材を設け、センサー部材の作動でヘッドレストを強制的に前動作動させる前動作動部材を設けた構成であり、着座者の頭部とヘッドレストとの間の隙間に起因するむち打ち事故を有効に抑制すること等にある。
さらに文献(3)は、特開2002−160567の「自動車用シートバック」であり、その概要は、ヘッドレストフレームの下端部に第1支持部材を支持し、第1支持部材の途中に第2支持部材を支持し、第2支持部材の支持位置より離間された位置に配置し、第1支持部材に乗員の腰椎を押圧支持可能なランバーサポート部材を設け、ランバーサポート部材を操作手段及び/又はリトラクタにより前後動自在で、かつ上下動自在(スライド可能)に支持する構成であり、追突時等の衝撃時の乗員の頸椎保護と、日常の乗員の腰椎支持及び/又はヘッドレストの移動防止を意図する。
特開2005−28142 特開2000−342379 特開2002−160567
前記文献(1)、(2)は、センサーを介して自動的にヘッドレストの前傾を意図するに留まる。従って、衝撃時の頭部の動きに追従するには幾分物足りないと考えられること、また場合により、二次災害の危険性があり、新たな問題が発生することが考えられること等の問題を抱えている。従って、この構成では、改良と工夫が要求される。そして、この文献(1)、(2)は、上昇したヘッドレストが自力で降下すること(復帰すること)、応答性のよい上昇及び/又は降下を確保すること等を考慮した場合には、必ずしも充分とは考えられず、改良の余地が考えられる。
また文献(3)においては、乗員の腰椎を押圧支持可能なるランバーサポート部材を操作手段及び/又はリトラクタによって前後動自在で、かつ上下動自在に支持する構成である。従って従来の構成と異なり、組付け作業の困難化及び/又は遅延化等が考えられる。また製造設備が新たに必要となるので、経済性の低下、設備の無駄等の問題点が考えられる。
そして、本発明が意図する搭乗者の体型、又は着座姿勢等に関係なく、略全ての衝撃時の条件において、的確に対応するアクティブヘッドレストは皆無であった。そして、このアクティブヘッドレストを介して搭乗者の安全と、安心性の確保、又は走行・運転の快適性の確保等を意図する発明及び/又は製品は見当たらないのが現況である。
上記に鑑み、本発明は、次の「1」〜「5」を図ることを目的とする。
「1」 先ず、本発明は、シートバックに埋設し、このシートバックのフレームに設けた上昇及び/又は前傾を司る昇降装置と、この昇降装置に指令を発する車輌に設けた加速度センサー、速度センサー等の衝突センサー又は駆動主体装置で構成するアクティブヘッドレストであり、この衝突センサー等の働きで、この衝突時において、頭部の上昇及び/又は頸部の伸びる前に、この頭部及び/又は頸部を保護するヘッドレストを、高スピードで上昇及び/又は前傾可能とする構成(衝突後、頭部が上昇する前に、ヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成、以下同じ)として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れる構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案する。
「2」 そして、原則として、車輌が破損してもヘッドレストの機能を保持する構成とすること、また上昇したヘッドレストの降下を可能とすることで、ヘッドレストの再利用を意図すること、又は応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等が図れて、実用に供し得る構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案する。
「3」 また本発明は、駆動主体装置と昇降装置とを媒体手段(一本又は望ましくは数本のワイヤ)を介して連繋し、この駆動主体装置の指令で昇降装置を作用し、この昇降装置の作用でヘッドレストを上昇かつ前傾する構成であって、瞬時に(高スピードで)、この上昇及び/又は前傾が可能なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案する。
「4」 例えば、衝突センサー等の各種のセンサーの場合には、このセンサーの働きで、搭乗者が予知できないような状況でも、ヘッドレストの上昇及び/又は前傾を図ることで、従来の課題を一掃できる構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案する。
「5」 搭乗者の体型(身長の高低、体重の重軽、肥満度の高低等)、又は着座姿勢等に関係なく、換言すると全ての条件において、的確に対応して頭部、頸部等を保護でき、かつ安全性と、安心度の確保、又は走行・運転の快適性の確保等が図れる構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案する。
請求項1の発明は、前述した本発明の「1」〜「5」が図れるアクティブヘッドレストを提案することを意図する。
請求項1は、ヘッドレストの上方への移動(上昇)と前方への傾斜(前傾)を司るアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、シートバックのフレーム及び/又は中間部材に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストとで構成し、
このヘッドレストの上昇と前傾を、前記ヘッドレストステーの上昇と前傾を図る上昇・前傾機構で行う構成とし、
この上昇・前傾機構を、前記ヘッドレストステーに係止する前記フレーム及び/又は中間部材に設けた昇降装置と、この昇降装置の動きを解除するフレーム及び/又は中間部材に設けた係止装置と、前記昇降装置の動きを担持する駆動主体装置と、この駆動主体装置に一方を連繋し、その他方を前記昇降装置にそれぞれ連繋するワイヤ、又は懸架部材でなる媒体手段とで構成し、
車輌に設けた加速度センサー、又は速度センサーでなる衝突センサー、又は前記フレーム及び/又は中間部材に設けた駆動主体装置の指令で前記係止装置の昇降装置に対する係止を解除して昇降装置を作動し、この昇降装置の作動を介して前記ヘッドレストの上昇と前傾を図る構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって
前記昇降装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた筒体と、この筒体に対峙して設けた移動体と、この筒体に移動可能に設けた移動駒と、この移動駒と移動体との間に設けた第一のスプリングと、この第一のスプリングに対峙し、かつこの移動体と前記フレーム及び/又は中間部材との間に設けた第二のスプリングと、前記移動体の端部に係止されるヘッドレストステーとで構成し、この昇降装置の移動駒は、前記係止装置の係脱で移動可能とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な駆動主体装置・昇降装置を提供することを意図する。
請求項は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
その駆動主体装置を、フレーム及び/又は中間部材に設けたワイヤが挿入される凸部を備えた受入部と、この受入部に嵌合され、かつフレーム及び/又は中間部材に移動可能に設けたワイヤが挿入される凹部を備えた可動嵌合部で構成し、
またその昇降装置を、フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、このガイド板に倣い移動する可動板と、この可動板に連繋する昇降杆と、この昇降杆が遊嵌され、かつ前記ガイド板のブラケットに枢支した鞘管と、前記昇降杆に捲装し、かつ前記鞘管に一端を止めたスプリングで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な媒体手段と、その開放(弛緩)及び/又は緊張が図れる構造を提供することを意図する。
請求項は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
その媒体手段の開放(弛緩)及び/又は緊張を、係止部材と、この係止部材を付勢する弾性体(スプリング)とで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な媒体手段の構造を提供することを意図する。
請求項は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
その媒体手段を二本で構成し、これに追従して駆動主体装置を対で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な係止装置を提供することを意図する。
請求項は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
その係止装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた筒体と、この筒体に設けたケーシング部と、このケーシング部に設けた係止部材と、この係止部材を制御するアクチュエータと、このアクチュエータの復帰を司る弾性体(スプリング)で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項の発明は、請求項の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なアクチュエータを提供することを意図する。
請求項は、請求項に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって
前記アクチュエータ、ソレノイドとし、このソレノイドの復帰手段を弾性体(スプリング)で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項1の発明は、ヘッドレストの上方への移動(上昇)と前方への傾斜(前傾)を司るアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、シートバックのフレーム及び/又は中間部材に設けたヘッドレストブラケットと、ヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、ヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、ヘッドレストステーに設けたヘッドレストとで構成し、
ヘッドレストの上昇と前傾を、ヘッドレストステーの上昇と前傾を図る上昇・前傾機構で行う構成とし、
上昇・前傾機構を、ヘッドレストステーに係止するフレーム及び/又は中間部材に設けた昇降装置と、昇降装置の動きを解除するフレーム及び/又は中間部材に設けた係止装置と、昇降装置の動きを担持する駆動主体装置と、駆動主体装置に一方を連繋し、他方を昇降装置にそれぞれ連繋するワイヤ、又は懸架部材でなる媒体手段とで構成し、
車輌に設けた加速度センサー、又は速度センサーでなる衝突センサー、又はフレーム及び/又は中間部材に設けた駆動主体装置の指令で係止装置の昇降装置に対する係止を解除して昇降装置を作動し、昇降装置の作動を介してヘッドレストの上昇と前傾を図る構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって
昇降装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた筒体と、筒体に対峙して設けた移動体と、筒体に移動可能に設けた移動駒と、移動駒と移動体との間に設けた第一のスプリングと、第一のスプリングに対峙し、かつ移動体とフレーム及び/又は中間部材との間に設けた第二のスプリングと、移動体の端部に係止されるヘッドレストステーとで構成し、昇降装置の移動駒は、係止装置の係脱で移動可能とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項1は、下記の特徴がある。
「1」 先ず、本発明は、シートバックに埋設し、このシートバックのフレームに設けた上昇及び/又は前傾を司る昇降装置と、この昇降装置に指令を発する車輌に設けた加速度センサー、速度センサー等の衝突センサー又は駆動主体装置で構成するアクティブヘッドレストであり、この衝突センサー等の働きで、この衝突時において、頭部の上昇及び/又は頸部の伸びる前に、この頭部及び/又は頸部を保護するヘッドレストを、高スピードで上昇及び/又は前傾可能とする構成(衝突後、頭部が上昇する前に、ヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成、以下同じ)として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案できる。
「2」 そして、原則として、車輌が破損してもヘッドレストの機能を保持する構成とすること、また上昇したヘッドレストの降下を可能とすることで、ヘッドレストの再利用を意図すること、又は応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等が図れて、実用に供し得るアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案できる。
「3」 また本発明は、駆動主体装置と昇降装置とを媒体手段(一本又は望ましくは数本のワイヤ)を介して連繋し、この駆動主体装置の指令で昇降装置を作用し、この昇降装置の作用でヘッドレストを上昇かつ前傾する構成であって、瞬時に(高スピードで)、この上昇及び/又は前傾が可能なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案できる。
「4」 例えば、衝突センサー等の各種のセンサーの場合には、このセンサーの働きで、搭乗者が予知できないような状況でも、ヘッドレストの上昇及び/又は前傾を図ることで、従来の課題を一掃できるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案できる。
「5」 搭乗者の体型(身長の高低、体重の重軽、肥満度の高低等)、又は着座姿勢等に関係なく、換言すると全ての条件において、的確に対応して頭部、頸部等を保護でき、かつ安全性と、安心度の確保、又は走行・運転の快適性の確保等が図れるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提案できる。
請求項の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
駆動主体装置を、フレーム及び/又は中間部材に設けたワイヤが挿入される凸部を備えた受入部と、受入部に嵌合され、かつフレーム及び/又は中間部材に移動可能に設けたワイヤが挿入される凹部を備えた可動嵌合部で構成し、
また昇降装置を、フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、ガイド板に倣い移動する可動板と、可動板に連繋する昇降杆と、昇降杆が遊嵌され、かつガイド板のブラケットに枢支した鞘管と、昇降杆に捲装し、かつ鞘管に一端を止めたスプリングで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な駆動主体装置・昇降装置を提供できること等の特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
媒体手段の開放(弛緩)及び/又は緊張を、係止部材と、係止部材を付勢する弾性体(スプリング)とでなるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な媒体手段と、その開放(弛緩)及び/又は緊張が図れる構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
媒体手段を二本で構成し、これに追従して駆動主体装置を対で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な媒体手段の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
係止装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた筒体と、筒体に設けたケーシング部と、ケーシング部に設けた係止部材と、係止部材を制御するアクチュエータと、アクチュエータの復帰を司る弾性体(スプリング)で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な係止装置を提供できること等の特徴を有する。
請求項は、請求項に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって
アクチュエータ、ソレノイドとし、ソレノイドの復帰手段を弾性体(スプリング)で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項は、請求項の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なアクチュエータを提供できること等の特徴を有する。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1−1は自動車全体を示した縮尺側面図、図1−2は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体縮尺側面図、図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した第一の実施例の正面図、図3は図2の要部拡大正面図、図4−1は第一の実施例の通常時におけるアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図4−2は第一の実施例の衝撃時におけるアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図5は各実施例に共通する(以下、省略する)駆動主体装置の可動嵌合部の正面図、図6は図5の平面図、図7は図5の底面図、図8は図5の背面図、図9は図5の左側面図、図10は図5の右側面図、図11は図5の斜視図、図12は駆動主体装置の受入部の正面図、図13は図12の平面図、図14は図12の底面図、図15は図12の背面図、図16は図12の左側面図、図17は図12の右側面図、図18は図12の斜視図、図19は受入部の係止爪用の係止孔を設けたフレームの正面図、図20は駆動主体装置の可動嵌合部を受入部に挿入した状態を示した正面図、図21は図19のフレームに図20の駆動主体装置を嵌合した状態を示した正面図、図22−1はワイヤと係止部材並びに昇降装置等の全体の関係であって、その一部欠截して示した第一案の拡大模式図、図22−2はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した従来例の要部拡大模式図、図22−3はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第二案の要部拡大模式図、図22−4は図22−3の衝撃時の状態を示した要部拡大模式図、図22−5はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第三案の要部拡大模式図、図22−6はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第四案の要部拡大模式図、図22−7はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第五案の要部拡大模式図、図23は第一・第二のスプリングと荷重との関係を示した説明図であり、横軸は移動体のストロークを、縦軸はヘッドレストサポートを下方に下げる荷重を示している。図24は衝突時の第一・第二のスプリングの押圧、腰部の押圧、及び前記二つの組合せによる押圧と、ヘッドレストの上昇ストロークとの関係を示した説明図であり、横軸は作動時間、縦軸はヘッドレストの上昇ストロークを示している。図25−1はガタ防止用の潤滑ブッシュを設けた昇降杆の拡大正面図、図25−2は図25−1の潤滑ブッシュを4箇所に設けた例を示した拡大正面図、図26は図25−1の要部拡大正面図、図27は図25−1の横断面図、図28は図27の縦断面図、図29は図25−1の潤滑ブッシュの代わりにベアリングを設けた例を示した拡大正面図、図30はシートバックとアクティブヘッドレストの関係を示した第二の実施例の要部拡大正面図、図31はシートバックとアクティブヘッドレストの関係を示した第三の実施例の要部拡大正面図である。
先ず、各実施例に共通な基本的な構成を説明すると、本発明は、自動車のシートAを構成するシートバックA1に装着されるアクティブヘッドレストBであって、このアクティブヘッドレストBは、シートバックA1に埋設される金属製のフレーム1と、このフレーム1の下端に設けた駆動主体装置Cと、この駆動主体装置Cに連繋され、かつフレーム1(シートバックA1)の下方から上方に向かって設けられた媒体手段Dと、またこの媒体手段Dに連繋され、かつフレーム1の上方に設けた昇降装置Eと、前記媒体手段Dの張りの調整を図る張り調整装置Fと、この昇降装置Eの係止(停止等の規制)及び/又は開放を図る係止装置Gと、また必要により設けられる係止装置Gの動作を司る衝突センサーHと、この昇降装置E、張り調整装置Fと、係止装置G、媒体手段Dの作用で、上昇と前傾が可能となるヘッドレスト(後述する)を備えたフレーム1に設けたヘッドレスト装置Iを主構成要素とする。尚、衝突センサーHは、車輌の適所に設ける。
「い」 先ず、駆動主体装置Cを、図2〜図21に基づいて説明する。
その構成(一例である。以下同じ)は、フレーム1及び/又は中間部材100(この中間部材100は、フレーム1の幅の略1/2程度の幅を備えている小型とする。これにより、小型化、軽量化等を図る(以下同じ)。[フレーム1とする])に開設した複数の係止孔2に嵌入される複数の係止爪4−1を備えた略箱形の受入部4と、この受入部4に嵌合される爪付きの係止脚6−1を備えた可動嵌合部6とで構成する。そして、この受入部4に設けた凹部4aとガイド凸部4bには、可動嵌合部6の凸部6aとガイド凹部6b(窓孔)がそれぞれ嵌合し、この嵌合及び/又は離間を係止脚6−1で保持する。そして、この嵌合を介して、前記凹部4aとガイド凸部4bと凸部6aとガイド凹部6bとの間に設けた媒体手段Dを緊張又は弛緩する。即ち、この緊張で、昇降装置Eの移動駒及び/又は移動体(後述する)を上昇限に保持し、また弛緩で、昇降装置Eを降下限に保持する。従って、この昇降装置Eの上昇限では、ヘッドレスト装置Iのヘッドレスト(後述する)の上昇と前傾を確立し、また昇降装置Eの降下限では、ヘッドレストの通常の使用状態で降下(上昇後において)と垂設(前傾後において)を確立する構造となっている。
そして、この図例では、複数の受入部4をフレーム1にそれぞれ設け(この例では、対で設け)、この対の受入部4に嵌合される可動嵌合部6は押圧板6−2を介して連繋し、受入部4に一体的で嵌合され、かつ略同時に嵌合される構造とする。
またその動作(一例である。以下同じ)は、衝撃時に押圧板6−2が矢印<イ>の方向に押圧されると、この押圧板6−2と同時に移動する可動嵌合部6と、受入部4との嵌合を介して媒体手段Dを緊張し(引張り)、その移動長さ(移動距離)を確保することで、前述の如く、昇降装置Eの移動駒及び/又は移動体を上昇する。この上昇が、前述の如く、ヘッドレストの上昇と前傾を確立する構造である。
尚、この例では、可動嵌合部6を一体で構成し、経済性及び/又は精度の向上、また組付けの向上、自動化等を意図するが、可動嵌合部6の分離構造も可能である。またこの駆動主体装置Cは、フレーム1の幅の略1/4程度の幅の構造を採用することで、装置の小型化及び/又は軽量化・装置の簡略化を達成すること、又は略全車種への設置を可能とすること等を意図する(他の装置においても同様に考えられる)。また押圧方向に変化があっても、押圧板6−2を設けることで、確実な媒体手段Dの動きを保証できる(媒体手段Dが複数の例である)。
さらに図示しないが、この受入部4と可動嵌合部6は、一組の構造もあり得る。そして、この例では、媒体手段Dは単独(一本)となる。
「ろ」 次に、昇降装置Eを、図2、図22−1に基づいて説明する。
その構成は、フレーム1に設けた筒体10と、この筒体10に対峙して設けたフレーム1に昇降可能に設けた移動体11と、この移動体11より分岐した分岐腕12と、前記筒体10の筒部10aに遊嵌される移動駒14と、この移動駒14と前記移動体11に開設した一方の凹部11aとの間に設けた第一のスプリング15と、前記移動体11の他方の凹部11bとフレーム1との間に設けた第二のスプリング16とを主構成とする。そして、この移動駒14と移動体11とは、媒体手段D(ワイヤ24)の自由端24aにそれぞれ設けた止め具21を介して連繋されており、この移動駒14と移動体11が定められた間隔を保持し、かつこの状態で移動する。そして、この第一・第二のスプリング15、16のストローク及び/又は荷重を最適化することを意図して、図23と図24に示した如く、衝撃時の遅れ補填と、規定のストロークを確保できるバネ常数と、その線径を選択する。
またその動作は、図24に示した第一・第二のスプリング15、16の同時反発を介して瞬時に、移動駒14が筒体10の筒部10aを移動し、かつ移動体11が上方に作動し、ヘッドレスト装置Iのヘッドレストステーの上昇と前傾を図る構造である(Xで示す)。尚、この移動駒14と移動体11を作動し、ヘッドレストステー及び/又はヘッドレストの上昇距離は、瞬時に、少なくとも略40mm以上を確保することが望ましい。また前述の駆動主体装置Cを操作する媒体手段D(ワイヤ24とする)に、図22−1に示した第三の緊張手段17(スプリング)を、筒体10に付設したケーシング部10−1に収容する構成とし、またこの第三の緊張手段17と後述するブッシュとを介して、このケーシング部10−1に挿通したワイヤ24を規制することで、例えば、このワイヤ24の移動距離(引張距離、また緊張程度)を、前記上昇時に付加し、上昇距離の補充と、その時間の短縮化が可能となる。この例では、図24に示した最適な上昇と前傾が図れる構造となる(Yで示す)。そして、このYの例は、ヘッドレスト装置、又は昇降装置Eにおいて、各種の条件及び/又は構成等で、過度のフリクションが生ずる場合に有効である。
尚、後述するに、傾斜面と凹部を備えたブッシュの移動(下降)で係止装置Gを解除し、移動駒14とワイヤ24の動きが保証される。そして、この第三の緊張手段17を採用することで、例えば、前記駆動主体装置Cの構造の小型化、簡素化等に寄与できる。尚、ブッシュとワイヤ24は止め具21を介して緊締し、このブッシュの降下を確保する。またこの第三の緊張手段17の上昇限を止め具21で規制する。さらにこの第三の緊張手段17を採用することで、例えば、駆動主体装置Cの小型化、構造の簡略化に有益と考えられる。
尚、分岐腕12には、後述するヘッドレスト装置Iのヘッドレストサポートを昇降する昇降杆18が枢着されている。
「は」 次に、係止装置Gを、図22−1〜図22−7に基づいて説明する。
その構成は、筒体10の貫通孔10bを移動する球体、又は突起等の係止部材19であって、この係止部材19を移動駒14の係止凹部14aに係脱する。この係止で移動駒14を下降限に停止させ、また脱外で移動駒14の上昇及び/又は下降を図る構造である。そして、この係止部材19の押圧、又は脱外防止を図るブッシュ20を筒体10の貫通孔10bに支持する構造である。
またその動作は、この係止部材19を、移動駒14の係止凹部14aに係止し、移動駒14を下降限に停止する。またその脱外で移動駒14の上昇及び/又は下降を図る。これによって、ワイヤ24の緊張と、弛緩とを図る構造である。尚、前記ブッシュ20に傾斜孔20a(略く字形傾斜孔)を開設し、この傾斜孔20aにワイヤ24を貫通することで、ワイヤ24の移動距離を拡充する。またブッシュ20はスプリング20bとカバー20cとの組合せ構造、スプリング20bと調整ネジ20dの組合せ構造、又は図示しないがアクチュエータを利用して、自動調整を図り、より高精度で、確実な動作を図ることも可能である。そして、このブッシュ20は筒体10、フレーム1等の固定部材の空洞内を摺動し、ワイヤ24の緊張程度及び/又は上昇距離等を変更可能とする。
「に」 次に、昇降装置Eを、図2〜図4−2、又は図30、図31に基づいて説明する。
その構成は、フレーム1に設けたブラケット25に設け、かつ前記シートバックA1の裏側に傾斜する長孔2600を有するガイド板26と、このガイド板26の長孔2600に挿入されたピン2700を介して、このガイド板26に移動可能に支持された可動板27と、このガイド板26に設けた鞘管28とで構成する。そして、この昇降装置Eは、フレーム1の幅の略1/2程度の幅に構成した小型及び/又は軽量化・装置の簡略化を図る。尚、鞘管28内には、前記分岐腕12に設けた昇降杆18が摺動自在に設けられる。そして、この昇降杆18の摺動の確保及び/又はブレ防止を図るために、鞘管28に係止爪30a及び/又は鍔片30b付きの潤滑ブッシュ30を設け、この潤滑ブッシュ30を介して昇降杆18を設ける。またこの潤滑ブッシュ30に代えてベアリング31を設けることも可能である。そして、この潤滑ブッシュ30に、係止爪30a及び/又は鍔片30bを設けることで、鞘管28の係止孔への確実な係止と、その弾性変形を図ることで、この潤滑ブッシュ30の鞘管28内への確実な装着と、係止を図る構造とする。
図中29はワイヤ24が捲装される滑車を示す。
またその動作は、ワイヤ24の基端24bが引上げられると、可動板27のピン2700が長孔2600内を移動することで、この可動板27が傾斜して引上げられ(矢印<ロ>)、この可動板27(及び移動体11の分岐腕12)の引上げは、昇降杆18を同時に引上げ(矢印<ハ>)る。しかし、この昇降杆18は鞘管28に遊嵌されていることから、この鞘管28のシートバックA1の前側への可動を介して(この鞘管28が、フレーム1に設けたブラケット25に枢支されているので、シートバックA1の前側に可動することで)前傾する(矢印<ニ>)。この昇降杆18の引上げ(矢印<ハ>)及び/又は鞘管28の前傾(矢印<ニ>)による昇降杆18の前傾で、前述の如く、アクティブヘッドレストBが上昇(矢印<ホ>)し、かつ前傾(矢印<ヘ>)する。この昇降杆18と中間部材100等にスプリング32を係止し、かつ昇降杆18にスプリング32を捲装することで、このスプリング32を介して昇降杆18の復帰を図る。これによって、後述するヘッドレストサポートとヘッドレストステー等を降下する。尚、緊張したワイヤ24の復帰は、前述した動きの逆となり、理解できるので、その説明は省略する。
「ほ」 次に、ヘッドレスト装置Iを、図2、図4−1、図4−2、又は図30、図31に基づいて説明する。
この構成は、フレーム1に支持したヘッドレストブラケット41と、このヘッドレストブラケット41に挿入したヘッドレストサポート42と、このヘッドレストサポート42に設けたヘッドレストステー43と、このヘッドレストステー43に設けたヘッドレスト44で構成し、このヘッドレストサポート42及び/又はヘッドレスト44は汎用製品を採用し、部品の共通化及び/又はモジュール化を図る。そして、このヘッドレストブラケット41と前記鞘管28内の昇降杆18を一体化し、この昇降杆18の昇降に、当該ヘッドレストブラケット41が追従する構造である。また前記スプリング32は、このヘッドレスト装置Iのガタ防止にも役立つ特徴がある。
その動作は、前述の如く、第一・第二のスプリング15、16の反揆及び/又はワイヤ24の引張を介して分岐腕12及び/又は可動板27が上昇する、この上昇に伴って分岐腕12に設けた昇降杆18が上昇する。そして、この昇降杆18と一体になっているヘッドレストブラケット41が追従するとともに、このヘッドレストブラケット41に設けられたヘッドレストサポート42が上昇する。またこの上昇過程で、可動板27が前傾する。この上昇と前傾を介してヘッドレスト44の上昇と前傾が図れる構造である。
尚、ヘッドレスト44の降下は、この例では、ヘッドレスト44の押圧で行う構造であって、例えば、ヘッドレスト44が降下することで、先ず、ワイヤ24の緊張と、可動板27、又は昇降杆18等の復帰と、また係止装置Gの移動駒14への係止と、可動嵌合部6の受入部4からの脱外等が図れる。これらの動作により、ヘッドレスト装置Iの全体が復帰する構造である。
そして、図30の第二の実施例では、一本のワイヤ24を、係止部材19及び/又はスプリング20bを介して迂回する構造(弛緩と同じ機能の構造)とし、このワイヤ24の緊張時の引張長さを確保し、移動体11と移動駒14のストロークの拡大を図り、ヘッドレスト44の昇降距離と、そのスピードの向上を図る。そして、この例では、ワイヤ24及び/又はブッシュ20を第二の移動体50に設ける構造とし、昇降距離の拡充と、瞬時の昇降を確保する。またこの第二の移動体50はフレーム1及び/又はガイド部材51に沿って可動する。またこのガイド部材51には挿入用の切欠き部を形成する。そして、この第二の移動体50とガイド部材52の構成は、張り調整装置Fの一例であり、また前記図22−1〜図22−7に示した各例も、この張り調整装置Fの一例である。
また図31の例は、二本のワイヤ24を、それぞれ係止部材19及び/又はスプリング20bを介して迂回する構造であり、前述の図30の特徴をさらに向上する。
図1−1は自動車全体を示した縮尺側面図 図1−2は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体縮尺側面図 図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した第一の実施例の正面図 図3は図2の要部拡大正面図 図4−1は第一の実施例の通常時におけるアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図4−2は第一の実施例の衝撃時におけるアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図5は各実施例に共通する(以下、省略する)駆動主体装置の可動嵌合部の正面図 図6は図5の平面図 図7は図5の底面図 図8は図5の背面図 図9は図5の左側面図 図10は図5の右側面図 図11は図5の斜視図 図12は駆動主体装置の受入部の正面図 図13は図12の平面図 図14は図12の底面図 図15は図12の背面図 図16は図12の左側面図 図17は図12の右側面図 図18は図12の斜視図 図19は受入部の係止爪用の係止孔を設けたフレームの正面図 図20は駆動主体装置の可動嵌合部を受入部に挿入した状態を示した正面図 図21は図19のフレームに図20の駆動主体装置を嵌合した状態を示した正面図 図22−1はワイヤと係止部材並びに昇降装置等の全体の関係であって、その一部欠截して示した第一案の拡大模式図 図22−2はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した従来例の要部拡大模式図 図22−3はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第二案の要部拡大模式図 図22−4は図22−3の衝撃時の状態を示した要部拡大模式図 図22−5はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第三案の要部拡大模式図 図22−6はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第四案の要部拡大模式図 図22−7はワイヤと係止部材並びに移動駒等の関係を一部欠截し、係止装置の方向性を一面で示した第五案の要部拡大模式図 図23は第一・第二のスプリングと荷重との関係を示した説明図であり、横軸は移動体のストロークを、縦軸はヘッドレストサポートを下方に下げる荷重を示している 図24は衝突時の第一・第二のスプリングの押圧、腰部の押圧、及び前記二つの組合せによる押圧と、ヘッドレストの上昇ストロークとの関係を示した説明図であり、横軸は作動時間、縦軸はヘッドレストの上昇ストロークを示している 図25−1はガタ防止用の潤滑ブッシュを設けた昇降杆の拡大正面図 図25−2は図25−1の潤滑ブッシュを4箇所に設けた例を示した拡大正面図 図26は図25−1の要部拡大正面図 図27は図25−1の横断面図 図28は図27の縦断面図 図29は図25−1の潤滑ブッシュの代わりにベアリングを設けた例を示した拡大正面図 図30はシートバックとアクティブヘッドレストの関係を示した第二の実施例の要部拡大正面図 図31はシートバックとアクティブヘッドレストの関係を示した第三の実施例の要部拡大正面図
A シート
A1 シートバック
B アクティブヘッドレスト
C 駆動主体装置
D 媒体手段
E 昇降装置
F 張り調整装置
G 係止装置
H 衝突センサー
I ヘッドレスト装置
1 フレーム
100 中間部材
2 係止孔
4 受入部
4a 凹部
4b ガイド凸部
4−1 係止爪
6 可動嵌合部
6a 凸部
6b ガイド凹部
6−1 係止脚
6−2 押圧板
10 筒体
10a 筒部
10b 貫通孔
10−1 ケーシング部
11 移動体
11a 一方の凹部
11b 他方の凹部
12 分岐腕
14 移動駒
14a 係止凹部
15 第一のスプリング
16 第二のスプリング
17 第三の緊張手段
18 昇降杆
19 係止部材
20 ブッシュ
20a 傾斜孔
20b スプリング
20c カバー
20d 調整ネジ
21 止め具
24 ワイヤ
24a 自由端
24b 基端
25 ブラケット
26 ガイド板
2600 長孔
27 可動板
2700 ピン
28 鞘管
29 滑車
30 潤滑ブッシュ
30a 係止爪
30b 鍔片
31 ベアリング
32 スプリング
41 ヘッドレストブラケット
42 ヘッドレストサポート
43 ヘッドレストステー
44 ヘッドレスト
50 第二の移動体
51 ガイド部材

Claims (6)

  1. ヘッドレストの上方への移動(上昇)と前方への傾斜(前傾)を司るアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、シートバックのフレーム及び/又は中間部材に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストとで構成し、
    このヘッドレストの上昇と前傾を、前記ヘッドレストステーの上昇と前傾を図る上昇・前傾機構で行う構成とし、
    この上昇・前傾機構を、前記ヘッドレストステーに係止する前記フレーム及び/又は中間部材に設けた昇降装置と、この昇降装置の動きを解除するフレーム及び/又は中間部材に設けた係止装置と、前記昇降装置の動きを担持する駆動主体装置と、この駆動主体装置に一方を連繋し、その他方を前記昇降装置にそれぞれ連繋するワイヤ、又は懸架部材でなる媒体手段とで構成し、
    車輌に設けた加速度センサー、又は速度センサーでなる衝突センサー、又は前記フレーム及び/又は中間部材に設けた駆動主体装置の指令で前記係止装置の昇降装置に対する係止を解除して昇降装置を作動し、この昇降装置の作動を介して前記ヘッドレストの上昇と前傾を図る構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって
    前記昇降装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた筒体と、この筒体に対峙して設けた移動体と、この筒体に移動可能に設けた移動駒と、この移動駒と移動体との間に設けた第一のスプリングと、この第一のスプリングに対峙し、かつこの移動体と前記フレーム及び/又は中間部材との間に設けた第二のスプリングと、前記移動体の端部に係止されるヘッドレストステーとで構成し、この昇降装置の移動駒は、前記係止装置の係脱で移動可能とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置
  2. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    その駆動主体装置を、フレーム及び/又は中間部材に設けたワイヤが挿入される凸部を備えた受入部と、この受入部に嵌合され、かつフレーム及び/又は中間部材に移動可能に設けたワイヤが挿入される凹部を備えた可動嵌合部で構成し、
    またその昇降装置を、フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、このガイド板に倣い移動する可動板と、この可動板に連繋する昇降杆と、この昇降杆が遊嵌され、かつ前記ガイド板のブラケットに枢支した鞘管と、前記昇降杆に捲装し、かつ前記鞘管に一端を止めたスプリングで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  3. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    その媒体手段の開放(弛緩)及び/又は緊張を、係止部材と、この係止部材を付勢する弾性体(スプリング)とで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  4. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    その媒体手段を二本で構成し、これに追従して駆動主体装置を対で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  5. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    その係止装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた筒体と、この筒体に設けたケーシング部と、このケーシング部に設けた係止部材と、この係止部材を制御するアクチュエータと、このアクチュエータの復帰を司る弾性体(スプリング)で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  6. 請求項に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって
    前記アクチュエータ、ソレノイドとし、このソレノイドの復帰手段を弾性体(スプリング)で構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
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