JP4833623B2 - アクティブヘッドレスト - Google Patents

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Description

本発明は、人を衝撃時(衝突時)に保護するアクティブヘッドレストに関するものであり、この衝突時に、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上方への移動(上昇)かつ前方への傾斜(前傾)を高スピードで作動させる構成として頸部傷害回避、むち打ち回避等を図ることを目的とするアクティブヘッドレストに関する。
周知の如く、自動車(車輌)に求める質の進化は、エミッション→馬力→燃費→安全→静寂→乗り心地のように順次変化し、同時に人々の各種の要望に応えている。その中で、ヘッドレストにおいては、同様にガタ音の発生回避→事故の多発及び/又は衝突の多様化等の見地から安全性の向上も変化している。この変化に対応できるのが、ヘッドレストの機能の向上(アクティブヘッドレストとする)である。
処で、この種のヘッドレストは、人の頭部との接触をなくし、その要望と不快感をなくすために、頭(後頭部)から略30mm〜50mm離れている(間隔がある)。しかし、この間隔が衝撃及び/又は衝突時等に思わぬ問題を引起すことがある。その一例を説明すると、背中はシートバックに接触していることから保護されるが、頭はヘッドレストから離れているので、このヘッドレストでは保護されず、ベクトル的に上方に持っていかれて、首が伸ばされた状態で剪断される(頸部傷害とする)こと、又はむち打ち症状等が発生し、人に大きなダメージを与える。
前述した如く、衝突時に発生する頸部傷害回避、むち打ち回避等を図るために種々の発明が提案されている。その概要を、以下、先行文献として、その代表的なものを詳述する。
文献(1)は、特開2002−160567の「自動車用シートバック」である。この発明は、ヘッドレストフレームの下端部に第1支持部材を支持し、この第1支持部材の途中に第2支持部材を支持し、この第2支持部材の支持位置より離間された位置に配置し、第1支持部材によって、乗員の腰椎を押圧支持可能なランバーサポート部材を設け、ランバーサポート部材を操作手段及び/又はリトラクタにより前後動自在で、かつ上下動自在(スライド可能)に支持する構成であり、追突時等の衝撃時の乗員の頸椎保護と、日常の乗員の腰椎支持及び/又はヘッドレストの移動防止を意図する。
また文献(2)は、特開平10−138812号の「乗物用ヘッドレスト装置」である。この発明は、シートバックフレームの対のサイドフレーム部に設けられた第1ポジションから第2ポジションに前後方向に移動可能なヘッドレスト取付部を有するヘッドレストフレームと、対のサイドフレーム部に差渡された前後方向に揺動可能なクランク状の揺動部を有する第1シャフトと、第1シャフトの下方に併設して設けた同じ動きをする第2シャフトと、第1・第2シャフトを支持する支持部を有する対のサイドフレーム部に前後方向に変位可能に保持される背後部材と、第1シャフトとヘッドレストフレーム間に設けた背後部材が後方に変位するときに、第1シャフトの回転運動に連動し、またヘッドレストフレームの上昇と第2ポジションに向って前傾させる駆動アームを設けた構成であり、衝撃時にヘッドレストが速やかに前傾しながら、副次的に上昇してむち打ち低減効果を確実に発揮し、かつ着座時の異物感を低減すること等を意図する。
さらに一面的な特徴を備えた他の文献(3)は、特開2005−95202の「自動車シートに用いるアクティブ・ヘッドレスト」であり、その概要は、シートバックのフレームより突出した左右のブラケット間に差渡した前記フレームの前後方向に揺動可能に支持されるヘッドレストのペデスタルと、ヘッドレストのペデスタルの中央部分に固定的に支持されるステイホルダーと、ステイホルダーに一体的に結合されて先端で衝撃荷重を受け可能にする受圧板と、ヘッドレストと、電動モーターとステイホルダーの上下動でステイを上下動し、ヘッドレストの高さ位置を調整するヘッドレスト上下調整装置を備えた構成であり、ヘッドレストの揺動で、自動車の衝突時の際、ヘッドレストにより、乗員の頭部の後方移動量が大きくなり過ぎることを防止し、乗員の頸部傷害防止、またパワードライブでヘッドレストを上下動させて頭部にヘッドレストを容易に適合させるようにし、当該ヘッドレストの機能を十分に発揮することを意図する。
特開2002−160567 特開平10−138812号 特開2005−95202
前記文献(1)においては、乗員の腰椎を押圧支持可能なるランバーサポート部材を操作手段及び/又はリトラクタによって前後動自在で、かつ上下動自在に支持する構成である。従って、構成の複雑化、コスト高となる。また従来の構成とは異なるので、組付け作業の困難化及び/又は遅延化等が考えられること、殊に製造設備の更新が要求されることから、経済性の低下、設備の無駄等の問題点が考えられる。よって、環境維持と、低コスト化等の面で改良の余地がある。
また文献(2)においては、第1シャフトとヘッドレストフレーム間に設けた背後部材が後方に変位時に、第1シャフトの回転運動に連動し、ヘッドレストフレームの上昇と第2ポジションに向って前傾させる駆動アームを設けた構成であり、衝撃時にはヘッドレストが速やかに前傾しながら、副次的に上昇してむち打ち低減効果を発揮し、かつ着座時の違和感を低減すること等にあり、この構成は有効である。しかし、この発明は、自動車が大破してもヘッドレストの機能を保持する構成とはなっていないこと、また上昇したヘッドレストが自力で降下すること(復帰することであり、この降下は、主として再利用を意図するための降下))、応答性のよい上昇及び/又は降下を確保すること等の面において、実用に供する改良点がある。また構造の簡略化と、装置の低廉化等の面においても改良が急務と考えられる。さらにこの文献(2)は構造が複雑であり、組付けに手間と経験を要すること、コストの上昇があること等の実施の面で問題が考えられる。またこの文献(2)は、対の腕の長さのストローク分のヘッドレストの上昇であり、頭部の上昇に対応できない問題がある。
さらに文献(3)においては、ヘッドレストは電動モーターとステイホルダーの上下動でステイを上下動させ、その高さ位置を調整するヘッドレスト上下調整装置を備えた構成である。従って、前述の文献(1)、(2)と同様な問題がある。
上記に鑑み、本発明は、次の「1」〜「4」を図ることを目的とする。
「1」 先ず、本発明は、シートバックに主動側・従動側の作動部とリンク部を埋設し、このリンク部の運動量と、弾性体及び/又は直線状のリンク部の連結運動で、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上昇及び/又は前傾を高スピードで作動させる構成(衝突後、頭部が上昇する前に、ヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成)として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案する。
「2」 そして、自動車が大破してもヘッドレストの機能を保持する構成とすること、また上昇したヘッドレストが自力で降下すること、応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等が図れて、実用に供し得るアクティブヘッドレストを提案する。
「3」 また本発明は、従来の構成を有効活用することで、従来の課題の他の一つである組付け及び/又は製造作業の困難化の回避と、これらの作業の迅速化を図り、また新たな訓練を必要としないアクティブヘッドレストを提案するとともに、殊に製造設備の更新が僅かなコスト・作業で達成されて、経済性の低下を回避でき、しかも設備及び/又は資材等の無駄が少ないアクティブヘッドレストを提案する。
「4」 また本発明は、さらに改良を加えることで、従来にはなかった特徴である設備及び/又は資材等の有効利用を介して経済性と環境維持が図れること、また構造の簡略化と、装置の低廉化が図れること等の特徴があるアクティブヘッドレストを提案する。
請求項1の発明は、前述した本発明の「1」〜「4」が図れるアクティブヘッドレストを提案することを意図する。
請求項1は、シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、このヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
このアクティブヘッドレストの可動装置は、前記シートバックに埋設し、かつこのシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、この各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、この主動側の作動部に対で設けたリンク部と、このリンク部の上端に下端を連繋かつ枢支し、かつ前記フレームに中心を枢支した上昇及び前傾可能な従動側の作動部とで構成し、
またこのアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、前記可動装置の昇降杆に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに遊嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成したことを特徴とするアクティブヘッドレストにおいて、
前記リンク部は、この主動側の作動部に下端を枢支し、かつ前記フレームに中心を枢支した略逆く字形を呈す第一のリンクと、この第一のリンクの対の上端にその下端を枢支したシートバックの下方から上方に向かって設けられた板状の第二のリンクと、この第二のリンクの上端にその下端を枢支し、かつ前記フレームに中心を枢支した略く字形を呈す対の第三のリンクと、この対の第三のリンクの上端にその下端を枢支し、かつ前記フレームに上端を枢支した略へ字形を呈す第四のリンクで構成し、シートに対する衝撃時及び/又はその衝撃解除の何れにおいても、前記第一のリンクから第四のリンクまでが、同じ軸線上で作動することを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な主動側の作動部を提供し、かつ運動量の伝達と、この主動側の作動部の機能の確保を図ることを意図する。
請求項は、請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレームに差渡した支持板と、この支持板に設けた一個又は数個の弾性体と、この弾性体に設けた動作板と、この動作板に設けた一枚又は数枚の押圧板で構成し、シートに対する衝撃時に、前記弾性体の押圧を介して前記押圧板が後退可能で、また前記衝撃解除で前記弾性体の反発を介して前記押圧板が復帰可能であることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な従動側の作動部を提供し、かつ運動量の伝達と、この従動側の作動部の機能の確保を図ることを意図する。
請求項は、請求項1に記載の従動側の作動部は、前記リンク部に枢支した動作板と、この動作板に設けた対の昇降杆と、この対の昇降杆の復帰及び/又はガタ防止を図る弾性体と、前記昇降杆が遊嵌される、フレームに枢支した対の鞘筒で構成し、この従動側の作動部は、シートに対する衝撃時に、前記リンク部と対の鞘管の可動で上昇及び/又は前傾可能な構成とすることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な従動側の作動部を提供し、かつ運動量の伝達と、この従動側の作動部の機能の確保を図ることを意図する。
請求項は、請求項1に記載の昇降杆は、前記リンク部に枢支した動作板に着脱自在に設けることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
請求項の発明は、請求項1・の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な昇降杆を提供し、かつこの昇降杆に発生するガタ防止(ガタ音の発生回避)を図ることを意図する。
請求項は、請求項に記載の弾性体は、前記昇降杆に捲装したスプリングであって、このスプリングで昇降杆の復帰及び/又はガタ防止を図ることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
請求項の発明は、請求項1・の目的を達成すること、この目的を達成するに最適なガタ防止機構を提供することを意図する。
請求項は、請求項に記載のガタ防止は、前記昇降杆と鞘筒で発生するガタを防止する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項の発明は、請求項1・の目的を達成すること、この目的を達成するに最適なガタ防止機構を提供することを意図する。
請求項は、請求項に記載のガタ防止は、前記ヘッドレスト装置のヘッドレストブラケットとヘッドレストサポートの隙間、及び/又はヘッドレストサポートとヘッドレストステーの隙間で発生するガタを防止することを特徴としたアクティブヘッドレストである。
請求項1の発明は、シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、ヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
アクティブヘッドレストの可動装置は、シートバックに埋設し、かつシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、主動側の作動部に対で設けたリンク部と、リンク部の上端に下端を連繋かつ枢支し、かつフレームに中心を枢支した上昇及び前傾可能な従動側の作動部とで構成し、
またアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、可動装置の昇降杆に設けたヘッドレストブラケットと、ヘッドレストブラケットに遊嵌したヘッドレストサポートと、ヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、ヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成したことを特徴とするアクティブヘッドレストにおいて、
リンク部は、主動側の作動部に下端を枢支し、かつフレームに中心を枢支した略逆く字形を呈す第一のリンクと、第一のリンクの対の上端にその下端を枢支したシートバックの下方から上方に向かって設けられた板状の第二のリンクと、第二のリンクの上端に下端を枢支し、かつフレームに中心を枢支した略く字形を呈す対の第三のリンクと、対の第三のリンクの上端に下端を枢支し、かつフレームに上端を枢支した略へ字形を呈す第四のリンクで構成し、シートに対する衝撃時及び/又は衝撃解除の何れにおいても、第一のリンクから第四のリンクまでが、同じ軸線上で作動することを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項1は、次の「1」〜「4」の目的を達成できる。
「1」 シートバックに主動側・従動側の作動部とリンク部を埋設し、このリンク部の運動量と、弾性体及び/又は直線状のリンク部の連結運動で、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上昇及び/又は前傾を高スピードで作動させる構成(衝突後、頭部が上昇する前に、ヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成)として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案できる。
「2」 そして、自動車が大破してもヘッドレストの機能を保持する構成とすること、また上昇したヘッドレストが自力で降下すること(この降下は、主として再利用を意図するための降下)、応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等が図れて、実用に供し得るアクティブヘッドレストを提案できる。
「3」 また従来の構成を有効活用することで、従来の課題の他の一つである組付け及び/又は製造作業の困難化の回避と、これらの作業の迅速化を図り、また新たな訓練を必要としないアクティブヘッドレストを提案するとともに、殊に製造設備の更新が僅かなコスト・作業で達成されて、経済性の低下を回避でき、しかも設備及び/又は資材等の無駄が少ないアクティブヘッドレストを提案できる。
「4」 さらに改良を加えることで、従来にはなかった特徴である設備及び/又は資材等の有効利用を介して経済性と環境維持が図れること、また構造の簡略化と、装置の低廉化が図れること等の特徴があるアクティブヘッドレストを提案できる。
請求項の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部は、フレームに差渡した支持板と、支持板に設けた一個又は数個の弾性体と、弾性体に設けた動作板と、動作板に設けた一枚又は数枚の押圧板で構成し、シートに対する衝撃時に、弾性体の押圧を介して押圧板が後退可能で、また衝撃解除で弾性体の反発を介して押圧板が復帰可能であることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な主動側の作動部を提供し、かつ運動量の伝達と、この従動側の作動部の機能の確保が図れること等の特徴がある。
請求項の発明は、請求項1に記載の従動側の作動部は、リンク部に枢支した動作板と、動作板に設けた対の昇降杆と、対の昇降杆の復帰及び/又はガタ防止を図る弾性体と、昇降杆が遊嵌される、フレームに枢支した対の鞘筒で構成し、従動側の作動部は、シートに対する衝撃時に、リンク部と対の鞘管の可動で上昇及び/又は前傾可能な構成とすることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な従動側の作動部を提供し、かつ運動量の伝達と、この従動側の作動部の機能の確保が図れること等の特徴がある。
請求項の発明は、請求項1に記載の昇降杆は、リンク部に枢支した動作板に着脱自在に設けることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な従動側の作動部を提供し、かつ運動量の伝達と、この従動側の作動部の機能の確保が図れること等の特徴がある。
請求項の発明は、請求項に記載の弾性体は、昇降杆に捲装したスプリングであって、スプリングで昇降杆の復帰及び/又はガタ防止を図ることを特徴としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項は、請求項1・の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な昇降杆を提供し、かつこの昇降杆に発生するガタ防止(ガタ音の発生回避)が図れること等の特徴がある。
請求項の発明は、請求項に記載のガタ防止は、昇降杆と鞘筒で発生するガタを防止する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項は、請求項1・の目的を達成できること、この目的を達成するに最適なガタ防止機構を提供できること等の特徴がある。
請求項の発明は、請求項に記載のガタ防止は、ヘッドレスト装置のヘッドレストブラケットとヘッドレストサポートの隙間、及び/又はヘッドレストサポートとヘッドレストステーの隙間で発生するガタを防止することを特徴としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項は、請求項1・の目的を達成できること、この目的を達成するに最適なガタ防止機構を提供できること等の特徴がある。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体斜視図、図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した拡大斜視図、図3は第一のリンクと第二のリンクの関係を示した断面図、図4−1は通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図4−2は衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図である。
本発明は、図1、図2等に示した自動車のシートAを構成するシートバックA1に装着されるアクティブヘッドレストBであって、このアクティブヘッドレストBは、シートバックA1に埋設される金属製のフレーム1と、このフレーム1の下端に設けた主動側の作動部Cと、この主動側の作動部Cに連結し、かつフレーム1(シートバックA1)の下方から上方に向かって設けられたリンク部Dと、またこのリンク部Dに枢支し、かつフレーム1の上方に設けた従動側の作動部Eと、この従動側の作動部Eに設けたヘッドレスト装置Fを主構成要素とする。
<1> 主動側の作動部Cは、フレーム1に差渡した支持板2と、この支持板2に設けた一個又は数個の弾性体(この例においては、対のスプリングとするが、他の弾性体を用いることも可能である。以下、スプリング3とする。)と、この対のスプリング3に設けた動作板5と、この動作板5に設けた一枚又は数枚の押圧板6で構成し、この押圧板6が、人Hの腰部H1の押圧で前後動し、その後退時において、リンク部C及び/又は従動側の作動部Dを介してアクティブヘッドレストFが上昇及び(/又は)前傾する(動作とする)。尚、スプリング3は一例であり、同様な機能を発揮する構成であれば限定されない(以下、同じ)。また数枚の押圧板6を設ける構成では、多くの方向からの衝撃に有効に対応できること、人Hの体格及び/又は着座姿勢、或いは衝突時の人Hの状態等に対応でき有益であること、有効性の確率と、より安全なアクティブヘッドレストBを提供できること等の有効性が考えられる。また違和感が無く、使用の快適性が確保でき重宝する。
<2> リンク部Dは、フレーム1及び/又は中間部材8(フレーム1等とする)に着脱自在に枢支し、かつこのフレーム1等にその中心10cを枢支し、またこの下端10bを前記動作板5に枢支した略逆く字形の第一のリンク10(以下、第一のリンク10とする)と、この第一のリンク10の上端10aにその下端11bを枢支し、かつフレーム1の下方<イ>から上方<ロ>に向かって設けられた板状の第二のリンク11と、この第二のリンク11の上端11aにその下端12bを枢支し、かつこのフレーム1等にその中心12cを枢支した略く字形の第三のリンク12と、この第三のリンク12の上端12aにその下端14bを枢支し、かつこのフレーム1等にその中心14cを枢支した略へ字形の第四のリンク14で構成する。従って、前述の如く、衝撃で押圧板6が後退した場合には、図4−1、図4−2に示した如く、第一のリンク10が矢印の反時計方向に、第二のリンク11が矢印の下方向に、第三のリンク12が矢印の時計方向に、第四のリンク14が矢印の反時計方向に、それぞれ可動し、アクティブヘッドレストBが矢印の上昇<ハ>し、かつ前傾<ニ>する。そして、図示しないが、前記衝撃がなくなった場合は、前述の逆の可動で、図4−1の状態に戻る。尚、前記第三のリンク12は、このリンク部Dが同じ線上で作動し、かつこのリンク部Dを始めとして、他の部材(主動側・従動側の作動部C・E等)のこじれ防止を図るために、分岐した構造を採用する。またこのリンク部Dは対で構成されており、その一方側で説明した。また前記中間部材8の採用は、本装置のモジュール化のためである。また前記第一のリンク10は、中間部材8より突設したスリーブ80に挿嵌した軸81に遊嵌されており、止め具82で止め付けつけられている。従って、この第一のリンク10は軸81を支点として可動する(他の各リンクも同様に考えられる)。そして、この第一のリンク10〜第四のリンク14は、前述した如く、衝突後、頭部が上昇及び/又は後方に反返る前に、後述するヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成となっている。即ち、瞬時に第一のリンク10〜第四のリンク14は高スピードで上昇可能な構成となっている。
<3> 従動側の作動部Eは、前記第四のリンク14の上端14aに枢支した動作板20と、この動作板20の開口21に嵌入し、止め具22で着脱自在に取付けた昇降杆23と、この昇降杆23が遊嵌されるフレーム1等に枢支した鞘筒24と、前記昇降杆23に捲装し、動作板20と鞘筒24との間に設けた弾性体(この例においては、対のスプリングとするが、他の弾性体を用いることも可能である。以下、スプリング26とする。)で構成されており、図4−2の如く、この動作板20及び/又は昇降杆23(従動側の作動部E)は、前記第四のリンク14の反時計方向の可動で、矢印の上昇<ハ>し、かつ前傾<ニ>する。尚、昇降杆23を着脱自在に設ける構成及び/又は中間部材8は、スプリング26の取替えの容易化と、本装置のモジュール化のためである。尚、昇降杆23は動作板20に固定することもありうる。
<4> ヘッドレスト装置Fは、前記昇降杆23に固止したヘッドレストブラケット支持部30と、このヘッドレストブラケット支持部30に固止したヘッドレストブラケット31と、このヘッドレストブラケット31に挿入したヘッドレストサポート33と、このヘッドレストサポート33に設けたヘッドレスト34と、ヘッドレストステー(図示せず)で構成し、このヘッドレストブラケット31、ヘッドレストサポート33及び/又はヘッドレスト34は汎用製品を採用し、部品の共通化及び/又はモジュール化を図る。また前記スプリング26は、このヘッドレスト装置Fのガタ防止にも役立つ特徴がある。
図1は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体斜視図 図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した拡大斜視図 図3は第一のリンクと第二のリンクの関係を示した断面図 図4−1は通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図4−2は衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図
A シート
A1 シートバック
B アクティブヘッドレスト
1 フレーム
C 主動側の作動部
2 支持板
3 スプリング
5 動作板
6 押圧板
D リンク部
8 中間部材
80 スリーブ
81 軸
82 止め具
10 第一のリンク
10a 上端
10b 下端
10c 中心
11 第二のリンク
11a 上端
11b 下端
12 第三のリンク
12a 上端
12b 下端
12c 中心
14 第四のリンク
14a 上端
14b 下端
14c 中心
E 従動側の作動部
20 動作板
21 開口
22 止め具
23 昇降杆
24 鞘筒
26 スプリング
F ヘッドレスト装置
30 ヘッドレストブラケット支持部
31 ヘッドレストブラケット
33 ヘッドレストサポート
34 ヘッドレスト
H 人
H1 腰部

Claims (7)

  1. シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、このヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
    このアクティブヘッドレストの可動装置は、前記シートバックに埋設し、かつこのシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、この各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、この主動側の作動部に対で設けたリンク部と、このリンク部の上端に下端を連繋かつ枢支し、かつ前記フレームに中心を枢支した上昇及び前傾可能な従動側の作動部とで構成し、
    またこのアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、前記可動装置の昇降杆に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに遊嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成したことを特徴とするアクティブヘッドレストにおいて、
    前記リンク部は、この主動側の作動部に下端を枢支し、かつ前記フレームに中心を枢支した略逆く字形を呈す第一のリンクと、この第一のリンクの対の上端にその下端を枢支したシートバックの下方から上方に向かって設けられた板状の第二のリンクと、この第二のリンクの上端にその下端を枢支し、かつ前記フレームに中心を枢支した略く字形を呈す対の第三のリンクと、この対の第三のリンクの上端にその下端を枢支し、かつ前記フレームに上端を枢支した略へ字形を呈す第四のリンクで構成し、シートに対する衝撃時及び/又はその衝撃解除の何れにおいても、前記第一のリンクから第四のリンクまでが、同じ軸線上で作動することを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  2. 請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレームに差渡した支持板と、この支持板に設けた一個又は数個の弾性体と、この弾性体に設けた動作板と、この動作板に設けた一枚又は数枚の押圧板で構成し、シートに対する衝撃時に、前記弾性体の押圧を介して前記押圧板が後退可能で、また前記衝撃解除で前記弾性体の反発を介して前記押圧板が復帰可能であることを特徴としたアクティブヘッドレスト。
  3. 請求項1に記載の従動側の作動部は、前記リンク部に枢支した動作板と、この動作板に設けた対の昇降杆と、この対の昇降杆の復帰及び/又はガタ防止を図る弾性体と、前記昇降杆が遊嵌される、フレームに枢支した対の鞘筒で構成し、この従動側の作動部は、シートに対する衝撃時に、前記リンク部と対の鞘管の可動で上昇及び前傾可能な構成とすることを特徴としたアクティブヘッドレスト。
  4. 請求項1に記載の昇降杆は、前記リンク部に枢支した動作板に着脱自在に設けることを特徴としたアクティブヘッドレスト。
  5. 請求項に記載の弾性体は、前記昇降杆に捲装したスプリングであって、このスプリングで昇降杆の復帰、及び/又は、ガタ防止を図ることを特徴としたアクティブヘッドレスト。
  6. 請求項に記載のガタ防止は、前記昇降杆と鞘筒で発生するガタを防止する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  7. 請求項に記載のガタ防止は、前記ヘッドレスト装置のヘッドレストブラケットとヘッドレストサポートの隙間、及び/又は、ヘッドレストサポートとヘッドレストステーの隙間で発生するガタを防止することを特徴としたアクティブヘッドレスト。
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