JP2008030555A - アクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時において、頭部の上昇前にヘッドレストの上方への移動及び前方への傾斜の状態を、高スピードに達成することで、頭部及び頸部の保護を図り、むち打ち回避、頸部障害回避等を図るアクティブヘッドレスト装置を提供する。
【解決手段】シートバックに設けた各手段で構成されており、各手段は、フレームに設けた衝撃で作動する駆動主体装置Cと、この駆動主体装置Cに連繋したシートバック内を昇降するワイヤと、このワイヤが係止される昇降装置Eと、この昇降装置Eの昇降体・筒部に連繋したヘッドレストブラケット(ヘッドレスト装置H)を介してヘッドレストGの上昇・前傾を図る構成であって、この上昇・前傾が瞬時に行われる。
【選択図】図2−1

Description

本発明は、人を衝撃時(衝突時)に保護するアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置(アクティブヘッドレスト)に関し、この衝突時において、頭部の上昇(頸部の伸びる)前に、この頭部(頸部)を保護するために、このヘッドレストの上方への移動(上昇)及び前方への傾斜(前傾)の状態を、高スピード(かつ瞬時)に達成することで、頭部及び頸部の保護を図る。これによって、むち打ち回避、頸部傷害回避等を図るアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置に関する。
周知の如く、自動車(車輌)に求められる質の進化は、エミッション→馬力→燃費→安全→静寂→乗り心地の向上を順次達成することで、搭乗者等の人々の各種の要望に応えている。その中において、安全性の重要性等からヘッドレストの機能の向上が要望されており、例えば、アクティブヘッドレストの実用化と、この実用化を後押しする発明が挙げられる。そして、このヘッドレストに要望されているのが、ヘッドレストの上昇及び前傾の高スピード、その的確な動きを図ること、又はガタ音の発生を抑制すること、更には事故の多発及び/又は衝突の多様化等の見地から、このような緊急時にヘッドレストが確実に役目を果たすこと等が必須の要件とされている。
しかし、このヘッドレストは、搭乗者の要望に応え、不快感をなくすために、人の頭部との接触をなくし、通常は、頭(後頭部)から略30mm〜50mm離れるように設置し、搭乗者の希望に添った状態である。ところが、衝撃及び/又は衝突時(衝突時とする)の緊急の状態では、このようにヘッドレストが離れている故に、思わぬ問題を引起こしているので、シートとの関係を含めて、一例を説明する。
従来のシートは、安全及び/又は快適な運転を図る為に、背中はシートバックに接触しているため、背中は、衝撃時において、この構造のシートで保護される。しかし、前述のヘッドレスト装置では、頭がヘッドレストから離れていることから保護されない。何故ならば、頭部は、この衝突時に頭がベクトル的に上方に持っていかれて、頸部が伸ばされた状態となって、例えば、むち打ちの如く、軽い損傷等から、頸部傷害及び/又は切断の如く、極めて重い状態が発生し、人に大きなダメージを与える。
以上のことから、昨今、衝突時に発生するむち打ち及び/又は頸部傷害回避(頸部及び/又は頭部の保護)等を図るために種々の発明が提案されている。その一例として、以下、文献が挙げられる。しかし、所定距離を瞬時に上昇し、かつ前傾し、頸部の保護が図れるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置としては、必ずしも充分とは考えられない。
先ず、文献(1)は、特開2005−296266の「車両用シート」が挙げられる。その概要は、シートのフレームに設けた拡縮可能なサイドフレームと、このサイドフレーム間に設けた前傾機構を備えたアクチュエータと、このアクチュエータに設けたヘッドレスト支持部に昇降可能なヘッドレストステーで構成し、前記前傾機構でヘッドレストの前傾を、またヘッドレストステーの上昇でヘッドレストの上昇を可能とする。このヘッドレストの上昇及び前傾を介して追突時(衝突時)に搭乗者の上半身の後方移動による頸部及び/又は頭部の保護と、頸部及び/又は頭部の上昇移動による頸部及び/又は頭部の保護とを図ること等を意図する。
次に、文献(2)は、特開2001−163099の「車両用シート構造」が挙げられる。その概要は、ヘッドレストステーを支持するヘッドレストホルダーを、フレームに設けたガイド手段を介して前傾及び上昇可能とし、このガイド手段を規制スプリングで復帰可能とするとともに、このガイド手段の前傾及び上昇を、シートバック内に配設した布ベルト等の受動手段で規制する構成であり、前記文献(1)と同じような頸部及び/又は頭部の保護を図ることを意図する。
また、文献(3)は、特開2000−219069の「自動車用シート」が挙げられる。その概要は、シートバックフレームにそれぞれに設けた上部パイプ、及びこの上部パイプに併設され、かつこれに添接固定されるヘッドレストステーが挿脱可能なパイプフレームと、このパイプフレームの前傾を図るヘッドレスト用の支持フレームと、この支持フレーム及びヘッドレストの前傾を図るフレームに設けた受圧部とで構成する。従って、この受圧部の押圧で、支持フレーム及びパイプフレームを可動し、シートバックを上昇かつ前傾する。この一連の動作で衝突時に搭乗者の上半身の後方移動による受圧部の移動量を確保し、ヘッドレストの前方への移動距離の拡大を図ること、又は前記一連の動作を、簡単な構成で達成すること等を意図する。
さらに、文献(4)は、特開2000−211410の「自動車用シート」が挙げられる。その概要は、ヘッドレストのヘッドレスト支持フレームを、シートバックフレームに固着したレバー・リンク機構の上端部に設ける構成であって、このレバー・リンク機構を、衝撃時の荷重を受けて移動する受圧部に連動して上下揺動するレバーと、このレバーと前記ヘッドレスト支持フレーム間に設けた第1リンクと、この第1リンクとシートバックフレーム間に設けた第2リンクとで構成することを特徴とし、受圧部の移動量の増大と、ヘッドレスト支持フレーム及びヘッドレストを斜め前方上方へ移動し、頭の上昇に基づく弊害回避(頸部及び/又は頭部の保護)を意図する。
特開2005−296266 特開2001−163099 特開2000−219069 特開2000−211410
文献(1)は、ヘッドレストの上昇及び前傾を介して衝突時における頸部及び/又は頭部の保護を図ること等を意図する。しかし、この文献(1)では、アクチュエータを採用する構成であって、かつこのアクチュエータに前傾機構を設ける構成である。従って、構造が複雑となること、又は衝突時の緊急の際に、正確に作動しない可能性があること等が考えられ、改良の余地がある。またシートバックの表皮の持上げを伴うことから、アクティブヘッドレストの上昇及び/又は前傾に抵抗が発生する可能性がある。殊に、高級車の革張り、合成皮革等の如く、強靭及び/又は伸縮性が少ない表皮の場合には問題が発生する可能性がある。
また、文献(2)は、ヘッドレストの上昇及び前傾を介して衝突時における頸部及び/又は頭部の保護を図ること等を意図する。しかし、この文献(2)では、布ベルト等の受動手段で、ヘッドレストステーを上昇する構成である。従って、上昇の移動距離が不足することが考えられ、例えば、頭部の上昇に対する配慮が欠けること、又は衝突時の頭部の動きを総合的に保護するには、幾分改良すべき点が考えられる。また表皮の問題は、文献(1)と略同様である。
そして、文献(3)、(4)は、ヘッドレストの前方側への上昇を図り、衝突時の頭の動きを総合的に保護することを意図する。しかし、この構成では、ヘッドレストの上昇及び前傾を積極的に行い、衝突時の頭の動きを総合的に保護するには、上昇距離及び上昇スピードにおいて、改良の余地が考えられる。また衝突時の頭の動きや、応答性のよい上昇及び/又は降下を確保すること等を考慮した場合には、必ずしも充分とは考えられず、改良の余地が考えられる。また表皮の問題は、文献(1)と略同様である。
しかしながら、搭乗者の体型、又は着座姿勢等に関係なく、衝突時の頭の動きを総合的に保護することを意図し、的確に対応するアクティブヘッドレストは皆無である。また従来の改良された、各種のアクティブヘッドレストの構成で、搭乗者の安全性と、安心性の確保、又は走行・運転の快適性の確保等を図る発明及び/又は製品は見当たらないのが現況である。
上記に鑑み、本発明は、下記の「1」〜「6」の特徴が発揮できるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置を提供することを意図する。
「1」 シートバックに埋設し、このシートバックのフレーム及び/又は中間部材に設けた上昇及び前傾を司る昇降装置と、駆動主体装置で構成するアクティブヘッドレストであり、この衝突時において、頭部の上昇及び/又は頸部の伸びる前に、この頭部(頸部)を保護するヘッドレストを、高スピードで上昇及び前傾可能とする構成(衝突後、頭部が上昇する前に、ヘッドレストが所定の上昇及び前傾状態にある構成、以下同じ)としてむち打ち回避、頸部傷害回避等が図れるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の提案と、
「2」 車輌が部分的に破損してもヘッドレストの機能を保持すること、また上昇したヘッドレストの降下を可能とし、ヘッドレストの再利用を図ること、或は応答性のよい上昇・降下及び前傾を確保でき、かつ実用に供し得るアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の提案と、
「3」 駆動主体装置と昇降装置とを媒体手段(一本又は望ましくは数本のワイヤ)を介して連繋し、この駆動主体装置の指令で昇降装置を作用し、この昇降装置の作用でヘッドレストを上昇及び前傾する構成とし、瞬時に(高スピードで)、この上昇及び前傾が可能なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の提案と、
「4」 搭乗者の体型(身長の高低、体重の軽重、肥満度の高低等)、又は着座姿勢等に関係なく(全ての条件において)、的確に対応して頭部等を保護できる構成とし、安全性と、安心性の確保を図ること、又は走行・運転の快適性の確保等が図れるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の提案と、
「5」 昇降装置において、ヘッドレストの前傾を、支持体、可動体及び支持腕で構成し、またヘッドレストの上昇を、誘導体、昇降体及び移動体、並びに筒部で構成し、その一部を共用する構成とすることで、この前傾及び上昇の動作を、確実かつ誤動作なく遂行できるアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の提案と、
「6」 シートバックの表皮に関係なく(表皮を引張することなく)、アクティブヘッドレストの上昇及び/又は前傾ができること、またこの表皮の持上げに起因する抵抗をなくし得るアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の提案と、を意図する。
請求項1の発明は、前述の「1」〜「6」に記載の目的を達成することを意図する。
請求項1は、ヘッドレストの上方への移動(上昇)と前方への傾斜(前傾)を司る上昇・前傾機構を備えたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
この上昇・前傾機構を、
車輌のフレーム及び/又は中間部材に設けた昇降装置と、この昇降装置の動きを担持するフレーム及び/又は中間部材に設けた駆動主体装置と、この駆動主体装置に一方を連繋し、その他方を前記昇降装置に連繋するワイヤ、懸架部材等の媒体手段と、この媒体手段の係止を解除するフレーム及び/又は中間部材に設けた係止装置とで構成し、
またこのヘッドレスト装置を、
前記昇降装置に連繋して設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストとで構成し、
前記駆動主体装置の動作で、前記係止装置による媒体手段への係止と、この媒体手段を緊張して前記昇降装置を作動し、この昇降装置の作動で前記ヘッドレストブラケット及びヘッドレストの上昇と前傾を図る構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項2・3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における昇降装置を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
このシートバックに設けた昇降装置は、
フレーム及び/又は中間部材に設けた支持体と、この支持体の枢支部に可動自在に枢支した可動体と、この可動体の両端に設けたヘッドレストブラケット支持用の支持腕と、前記支持体間に設けた、この支持体のガイド孔に沿って昇降する昇降体と、この昇降体の昇降及び/又は停止を司る移動体及び係止手段と、この移動体の嵌入を許す前記支持体に設けた誘導体と、前記移動体に設けた媒体手段と、前記昇降体に一体に設けた前記ヘッドレストブラケットを昇降する筒部と、前記誘導体と昇降体に張装固止したスプリングとで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項3は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
このシートバックに設けた昇降装置は、
フレーム及び/又は中間部材に設けた支持体と、この支持体の枢支部に可動自在に枢支した可動体と、この可動体の両端に設けたヘッドレストブラケット支持用の支持腕と、前記支持体間に設けた、この支持体のガイド孔に沿って昇降する昇降体と、この昇降体の昇降及び/又は停止を司る前記移動体及び係止手段と、この移動体の嵌入を許す前記支持体に設けた誘導体と、前記移動体に設けた媒体手段と、前記昇降体に一体に設けた前記ヘッドレストブラケットを昇降する筒部と、前記誘導体の凹部と移動体に張装固止した第一スプリングとで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における昇降装置の作動部を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
このシートバックに設けた昇降装置の作動部は、前記支持体に備えた滑車と、この滑車に捲装した前記媒体手段と、この媒体手段を係止した前記移動体と、この移動体が固止される昇降体とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における駆動主体装置を提供することを意図する。
請求項5は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
この駆動主体装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた回転体と、この回転体に軸着され、かつフレーム及び/又は中間部材に設けた作動体と、この作動体に係止した第三スプリングと、この回転体に係止される前記媒体手段とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項6の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な移動体と、この移動体に設けた衝撃作動手段を備えたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の構造を提供することを意図する。
請求項6は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
この移動体は、前記誘導体の凹部に嵌入される構成であり、またこの移動体には、衝撃時にロックする鞘管を介して媒体手段を連結する構成とし、この移動体に開設した係止孔に、前記鞘管の外周面に突設した係止突起が嵌合し、またこの鞘管に設けた媒体手段との間に衝撃作動手段を付設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項7・8の発明は、請求項3の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における移動体を提供することを意図する。
請求項7は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
この移動体は、移動管と、この移動管に設けた移動連結体で構成し、この移動管の内周面に刻設した螺子に前記移動連結体の外周面に刻設した螺子を噛合する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
また請求項8は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
この移動体は、移動管と、この移動管に設けた移動連結体で構成し、この移動管と、前記移動連結体との間にチャンバーを形成し、このチャンバーに空気の出入りを許す逆止弁及び/又は孔を開設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項9の発明は、請求項3の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における昇降装置の係止手段を提供することを意図する。
請求項9は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
この昇降体の係止手段は、この昇降体に対する係止と、この係止解除で行う構成、又は前記媒体手段に対する係止と、この係止解除、或は前記作動体に対する係止と、この係止解除で行う構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項10の発明は、請求項4の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における媒体手段の長さ調整を図る調整手段を提供することを意図する。
請求項10は、請求項4に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
この媒体手段の中間部位に、この媒体手段の長さ調整を図る調整手段を介設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項1の発明は、ヘッドレストの上方への移動(上昇)と前方への傾斜(前傾)を司る上昇・前傾機構を備えたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
上昇・前傾機構を、
車輌のフレーム及び/又は中間部材に設けた昇降装置と、昇降装置の動きを担持するフレーム及び/又は中間部材に設けた駆動主体装置と、駆動主体装置に一方を連繋し、他方を昇降装置に連繋するワイヤ、懸架部材等の媒体手段と、媒体手段の係止を解除するフレーム及び/又は中間部材に設けた係止装置とで構成し、
またヘッドレスト装置を、
昇降装置に連繋して設けたヘッドレストブラケットと、ヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、ヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、ヘッドレストステーに設けたヘッドレストとで構成し、
駆動主体装置の動作で、係止装置による媒体手段への係止と、媒体手段を緊張して昇降装置を作動し、昇降装置の作動でヘッドレストブラケット及びヘッドレストの上昇と前傾を図る構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項1は、次のような特徴を有する。
「1」 シートバックに埋設し、このシートバックのフレームに設けた上昇及び前傾を司る昇降装置と、駆動主体装置で構成するアクティブヘッドレストであり、この衝突時において、頭部の上昇及び/又は頸部の伸びる前に、この頭部(頸部)を保護するヘッドレストを、高スピードで上昇及び前傾可能とする構成(衝突後、頭部が上昇する前に、ヘッドレストが所定の上昇及び前傾状態にある構成、以下同じ)としてむち打ち回避、頸部傷害回避等が図れる。
「2」 車輌が部分的に破損してもヘッドレストの機能を保持すること、また上昇したヘッドレストの降下を可能とし、ヘッドレストの再利用を図ること、或は応答性のよい上昇・降下及び前傾を確保でき、かつ実用に供し得る。
「3」 駆動主体装置と昇降装置とを媒体手段(一本又は望ましくは数本のワイヤ)を介して連繋し、この駆動主体装置の指令で昇降装置を作用し、この昇降装置の作用でヘッドレストを上昇及び前傾する構成とし、瞬時に(高スピードで)、この上昇及び前傾が可能な。
「4」 搭乗者の体型(身長の高低、体重の軽重、肥満度の高低等)、又は着座姿勢等に関係なく(全ての条件において)、的確に対応して頭部等を保護できる構成とし、安全性と、安心性の確保を図ること、又は走行・運転の快適性の確保等が図れる。
「5」 昇降装置において、ヘッドレストの前傾を、支持体、可動体及び支持腕で構成し、またヘッドレストの上昇を、誘導体、昇降体及び移動体、並びに筒部で構成し、その一部を共用する構成とすることで、この前傾及び上昇の動作を、確実かつ誤動作なく遂行できる。また部品の特徴を確実に実行できる。
「6」 シートバックの表皮に関係なく(表皮を引張することなく)、アクティブヘッドレストの上昇及び/又は前傾ができること、またこの表皮の持上げに起因する抵抗をなくし得ること等の特徴がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
シートバックに設けた昇降装置は、
フレーム及び/又は中間部材に設けた支持体と、支持体の枢支部に可動自在に枢支した可動体と、可動体の両端に設けたヘッドレストブラケット支持用の支持腕と、支持体間に設けた、支持体のガイド孔に沿って昇降する昇降体と、昇降体の昇降及び/又は停止を司る移動体及び係止手段と、移動体の嵌入を許す支持体に設けた誘導体と、移動体に設けた媒体手段と、昇降体に一体に設けたヘッドレストブラケットを昇降する筒部と、誘導体と昇降体に張装固止したスプリングとで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
請求項3の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
シートバックに設けた昇降装置は、
フレーム及び/又は中間部材に設けた支持体と、支持体の枢支部に可動自在に枢支した可動体と、可動体の両端に設けたヘッドレストブラケット支持用の支持腕と、支持体間に設けた、支持体のガイド孔に沿って昇降する昇降体と、昇降体の昇降及び/又は停止を司る移動体及び係止手段と、移動体の嵌入を許す支持体に設けた誘導体と、移動体に設けた媒体手段と、昇降体に一体に設けたヘッドレストブラケットを昇降する筒部と、誘導体の凹部と移動体に張装固止した第一スプリングとで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項2・3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における昇降装置を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
シートバックに設けた昇降装置の作動部は、支持体に備えた滑車と、滑車に捲装した媒体手段と、媒体手段を係止した移動体と、移動体が固止される昇降体とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における昇降装置の作動部を提供できること等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
駆動主体装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた回転体と、回転体に軸着され、かつフレーム及び/又は中間部材に設けた作動体と、作動体に係止した第三スプリングと、回転体に係止される媒体手段とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における駆動主体装置を提供できること等の特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
移動体は、誘導体の凹部に嵌入される構成であり、また移動体には、衝撃時にロックする鞘管を介して媒体手段を連結する構成とし、移動体に開設した係止孔に、鞘管の外周面に突設した係止突起が嵌合し、また鞘管に設けた媒体手段との間に衝撃作動手段を付設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項6は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な移動体と、この移動体に設けた衝撃作動手段を備えたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
移動体は、移動管と、移動管に設けた移動連結体で構成し、移動管の内周面に刻設した螺子に移動連結体の外周面に刻設した螺子を噛合する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
また請求項8の発明は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
移動体は、移動管と、移動管に設けた移動連結体で構成し、移動管と、移動連結体との間にチャンバーを形成し、チャンバーに空気の出入りを許す逆止弁及び/又は孔を開設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項7・8の発明は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における移動体を提供できること等の特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
昇降体の係止手段は、昇降体に対する係止と、係止解除で行う構成、又は媒体手段に対する係止と、係止解除、或は作動体に対する係止と、係止解除で行う構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項9は、請求項3の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における昇降装置の係止手段を提供できること等の特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項4に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
媒体手段の中間部位に、媒体手段の長さ調整を図る調整手段を介設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置である。
従って、請求項10は、請求項4の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置における媒体手段の長さ調整を図る調整手段を提供できること等の特徴を有する。
図面の説明をする。
図1は車輌(自動車)のシートと、シートバックの一例を示した全体縮尺側面図、図2−1は通常時(衝突前)のシートバックと、アクティブヘッドレストとの関係を概念的に示した側面模式図、図2−2は衝突時のシートバックと、アクティブヘッドレストとの関係を概念的に示した側面模式図である。
そして、図3−1は第一の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図3−2は第一の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図3−3は第一の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図4−1は図3−1の側面図、図4−2は図3−3の側面図である。
尚、図5−1は第二の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図5−2は第二の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図5−3は第二の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図6−1は図5−1の側面図、図6−2は図5−3の側面図、図7−1は誘導体と係止手段との関係を説明する拡大断面図、図7−2は昇降体と移動連結体との関係を一体構造とした一例の全体の正面図、図7−3は係止手段の一部壁面と係止スプリングとの関係を示した他の例を示した拡大正面図、図7−4は係止手段の一部壁面と係止スプリングとの関係を示したさらに他の例を示した拡大正面図、図8は図5−1の平面図である。
図9−1は第三の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図9−2は第三の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図9−3は第三の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図である。
図10−1は第四の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図10−2は第四の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図10−3は第四の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図10−4は第四の例における通常時で、かつ衝撃作動手段と鞘管、媒体手段が上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図、図10−5は第四の別の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した要部の断面図、図10−6は図10−5の他の衝撃作動手段の一例を示した要部の断面図、図10−7−1は鞘管と衝撃作動手段との関係を説明した一例の拡大断面図、図10−7−2は鞘管と衝撃作動手段との関係を説明した他の一例の拡大断面図、図10−8−1は移動体の係止孔の一例を示した拡大断面図、図10−8−2は移動体の係止孔の他の一例を示した拡大断面図、図10−8−3は移動体の係止孔の別の一例を示した拡大断面図である。
尚、図11−1は第五の例における通常時のアクティブヘッドレストの移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の一例を示した正面図、図11−2は第五の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の一例を示した正面図、図11−3は第五の例における衝突後のアクティブヘッドレストの移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の一例を示した正面図、図11−4は移動体等と逆止弁との関係の他の例を示した拡大断面図、図11−5は移動体等と逆止弁との関係のさらに他の例を示した拡大断面図である。
図12−1〜図12−6は、全図の要部部品を示したものであり、図12−1は移動体と媒体手段(ワイヤ)との関係を示した拡大断面図、図12−2は移動体と移動連結体等との関係を示した断面図、図12−3は可動体と滑車との関係を示した拡大正面図、図12−4は誘導体と係止手段等との関係を示した拡大断面図、図12−5は支持腕の樹脂製のベアリングとヘッドレストブラケット等との関係を説明する要部の拡大正面図、図12−6はヘッドレストブラケットと第二スプリングとの関係を示した拡大平面図である。
図13−1は通常時の駆動主体装置の一例を拡大して示した側面図、図13−2は衝突時の駆動主体装置の一例を拡大して示した側面図、図13−3は図13−1等に使用する第三スプリングの一例を示した正面図、図13−4は通常時の駆動主体装置の他の一例を拡大して示した正面図、図13−5は図13−4の側面図である。
図14−1は媒体手段の長さの調整を図る調整手段の一例を拡大して示した断面図、図14−2は図14−1の正面図、図14−3は図14−1の平面図、図14−4は図14−1に示した媒体手段の動作を説明する模式図である。
尚、図15は図11−1〜11−5等に示した移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の組合せの一例を示した構成図である。
本発明の実施例を、各要部に区画して説明する。
「先ず、各実施例に共通な基本的な構成を説明する。」
本発明は、車輌のシートAを構成するシートバックA1に装着されるアクティブヘッドレストBであって、このアクティブヘッドレストBは、シートバックA1に埋設される金属製のフレーム1と、このフレーム1の下端に設けた駆動主体装置Cと、この駆動主体装置Cに連繋され、かつフレーム1(シートバックA1)の下方から上方に向かって設けられた媒体手段D(ワイヤ20とする)と、またこの媒体手段Dに連繋され、かつフレーム1の上方に設けた昇降装置Eと、この昇降装置E、駆動主体装置C、又は媒体手段Dの係止(停止等の規制)及び/又は開放を図る係止装置Fと、また必要により設けられる係止装置Fの動作を司る衝突センサー(図示せず)と、この昇降装置Eと、係止装置F、媒体手段Dの作用で、上昇と前傾が可能となるヘッドレストGを備えるフレーム1に設けたヘッドレスト装置Hを主構成要素とする。尚、衝突センサーは、車輌の適所に設ける。
「先ず、昇降装置Eの第一の例を、図2−1、図2−2、図3−1〜図4−2に基づいて説明する。」
この昇降装置Eは、フレーム1に係止又は挾持するように設けた背面側(シートバックA1の後方)に係止部200、又は緊締する止め具用の孔201を供えた支持体2と、この支持体2に対で(シートAの幅方向において、対峙するように)設けたブラケット202、及び係止段部を備えたガイド孔203aを備えた前傾用のガイド片203と、このブラケット202間に枢軸5を介して可動自在に設けた可動体6と、この可動体6の両端にそれぞれ設けたヘッドレストブラケット(後述する)及び/又は昇降体(後述する)の筒部(後述する)が挿入される対(例えば、図3−1の上下方向)の支持腕7と、前記支持体2に設けた正面視して略門形の誘導体8と、この誘導体8の自由端に設けた段付部800と、そのセンター部に設けた後述する移動体(後述する移動連結体を兼ねる場合もあり得る)が挿入される円筒8bに設けた凹部801、並びに凹部801の天板部に設けた媒体手段D(ワイヤ20)貫通用の孔802と、この誘導体8の空間部8aに挿入される昇降体10と、この昇降体10の両端部10aより延設した前記支持腕7に挿入される対の筒部11と、この昇降体10に立設し、前記凹部801に嵌入され、かつこの凹部801を昇降する移動体14と、この凹部801の天板部に、またこの移動体14の略中間位置にそれぞれ係止した(移動体14の引張用及び/又は復帰用)の第一スプリング15と、昇降体10を係止する係止手段16(係止装置F)とで構成されている。そして、この一例では、移動体14の単独による昇降方式とする構成である。尚、この例では、前述した第一スプリング15を、移動体14の復帰用とする構成の場合には、ヘッドレストGの自動復帰が可能となり、また引張用とする構成の場合には、昇降体10の上昇を補助して、その高スピード化に有効である。
従って、この昇降装置Eの動作を説明すると、衝止時において、係止手段16(この例は図示せず)の昇降体10への係止解除、又は媒体手段D(ワイヤ20)への係止解除で、ワイヤ20がシートAの座面に向って引張される(矢印「イ」)。この引張と、第一スプリング15の復帰を介して昇降体10が、誘導体8の空間部8aを上昇(ヘッドレストG方向に上昇(矢印「ロ」))し、この昇降体10の上昇に付随して筒部11が、支持腕7内を順次上昇する。そして、この筒部11の上昇は、ヘッドレスト装置Hのヘッドレストブラケット(後述する「ヘッドレストサポート」)を押上げ、この結果、ヘッドレストGが上昇する。
そして、この昇降体10が上昇することで、当該昇降体10と、その筒部11がシートバックA1の前方側(車輌の前進方向)に可動する。そして、この筒部11が可動すると、この筒部11と連繋するヘッドレストブラケットが可動し、この可動に準じて、支持腕7が枢軸5を支点として可動する(矢印「ハ」)。以上で説明した各工程の可動を介してヘッドレストGの前傾が確保される構成である。
前述した上昇と前傾が同時進行し、かつ瞬時に行われることから、このヘッドレストGの上昇と前傾(上昇かつ前傾)が確実に達成されるので、頸部及び/又は頭部に対する衝撃を確実に受け止め、かつこの頸部及び/又は頭部の損傷を回避できる特徴がある。
尚、この例では、係止装置Fは、図示しないが、昇降体10を係止する構成、或いは後述する駆動主体装置C、媒体手段Dを係止する構成等とする。従って、この係止装置Fの解除と、この媒体手段Dの引張を介して移動体14が上昇する構成とする。
「次に、昇降装置Eの第二の例を、図2−1、図2−2、図5−1〜図8に基づいて説明する。」
この昇降装置Eは、フレーム1に係止又は挾持するように設けた背面側(シートバックA1の後方)に係止部200、又は緊締する止め具用の孔201を供えた支持体2と、この支持体2に対で(シートAの幅方向において、対峙するように)設けたブラケット202、及び係止段部を備えたガイド孔203aを備えた前傾用のガイド片203と、このブラケット202間に枢軸5を介して可動自在に設けた可動体6と、この可動体6の両端にそれぞれ設けたヘッドレストブラケット(後述する)及び/又は昇降体10の筒部11が挿入される対(例えば、図5−1の上下方向)の支持腕7と、前記支持体2に設けた正面視して略門形の誘導体8と、この誘導体8の自由端に設けた段付部800と、そのセンター部に設けた移動体14が挿入される凹部801、並びに凹部801の天板部に設けた媒体手段D(ワイヤ20)貫通用の孔802と、この誘導体8の空間部8aに挿入され昇降体10と、この昇降体10の両端部10aより延設した前記支持腕7に挿入される対の筒部11と、この昇降体10に立設した螺子1300を備えた移動連結体13と、この移動連結体13の螺子1300に噛合する螺子1400を有し、かつこの移動連結体13に被嵌される移動体14と、この凹部801の天板部に、またこの移動体14の略中間位置にそれぞれ係止した(移動体14の引張用及び/又は復帰用)の第一スプリング15と、昇降体10を係止する係止手段16(係止装置F)とで構成されている。そして、この一例では、移動体14と移動連結体13を螺着方式とする構成である。尚、移動体14は凹部801に嵌入されており、この凹部801を昇降する。尚、この例では、前述した第一スプリング15を、引張用とする構成の場合には、復帰用の第二スプリング17との調整を図ることで、昇降体10の上昇を補助して、その高スピード化に有効である。またこの移動体14の復帰用とする構成の場合には、ヘッドレストGの自動復帰が可能となり重宝すること、第二スプリング17の省略も可能となり有益である。
従って、この昇降装置Eの動作を説明すると、衝止時において、係止手段16の昇降体10への係止解除、又は後述するワイヤ20への係止解除で、ワイヤ20がシートAの座面に向って引張される(矢印「イ」)。この引張と、第一スプリング15の復帰を介して昇降体10が、誘導体8の空間部8aを上昇(ヘッドレストG方向に上昇(矢印「ロ」))し、この昇降体10の上昇に付随して筒部11が、支持腕7内を順次上昇する。そして、この筒部11の上昇は、ヘッドレスト装置Hのヘッドレストブラケット(後述する「ヘッドレストサポート」)を押上げ、この結果、ヘッドレストGが上昇する。
そして、この昇降体10の上昇に付随して、この昇降体10の両端部10aに設けたガイドピン18がガイド片203の傾斜したガイド孔203aに沿って上昇することで、当該昇降体10と、その筒部11がシートバックA1の前方側(車輌の前進方向)に可動する。そして、この筒部11が可動すると、この筒部11と連繋するヘッドレストブラケットが可動し、この可動に準じて、支持腕7が枢軸5を支点として可動する(矢印「ハ」)。以上で説明した各工程の可動を介してヘッドレストGの前傾が確保される構成である。
前述した上昇と前傾が同時進行し、かつ瞬時に行われることから、このヘッドレストGの上昇と前傾が確実に達成されるので、頸部及び/又は頭部に対する衝撃を確実に受け止め、かつこの頸部及び/又は頭部の損傷を回避できる特徴がある。
尚、この例では、係止装置Fは、昇降体10を係止する構成とし、誘導体8の段付部800に係止可能な段部1000を備えた対の係止手段16とする。従って、この昇降体10の上昇時に、係止スプリング19を圧縮し、前記段付部800を競り上がっていく構成とする。そして、この係止手段16は昇降体10に出没自在に設けられており、昇降体10の窪み部との間に設けたスプリング1600を介して出没する構成であって、この出没を介して昇降体10と誘導体8の係止又は係止解除を図る構成となっている。図中21は係止スプリング19を押圧する押圧スプリングである。尚、係止スプリング19と昇降体10の凹部801の外周面に設けた止めピンとの間に、この係止スプリング19の緩衝スペースJを設けてあり、当該係止スプリング19の圧縮の容易化を図ることができる。またこのスペースJは、昇降体10の上昇時に0となる(図5−3等を参照)。そして、この押圧スプリング21及び/又は係止スプリング19を係止手段16の代替とすることも可能であり、装置の簡略化を図ることもあり得る。そして、この場合は、この係止手段16は、昇降体10のガイドとして有効である。また、第一スプリング15と、押圧スプリング21及び/又は係止スプリング19の強弱関係は、移動体14のストローク、スピード等の動きを考慮して決定する。そして、移動体14に噛合した移動連結体13との関係で、昇降体10のストローク、スピード等の動きを調整することも可能であり、これによって、例えば、ヘッドレストGの上昇と前傾のストローク、スピード等の動きを調整可能とする。従って、このストローク、スピード等の動きを自在に調整可能であり、有益である。また段付部800と段部1000との間に、調整代Iが形成されている。尚、この段部1000と段付部800とで係止装置Fの代替としても利用可能である。また
そして、図7−1は誘導体8の最下端の段付部800と、昇降体10の最下端の段部1000との関係を示しており、組付け時の簡易化、確実性を図る。図7−2は移動連結体13と昇降体10との関係を示した断面図であって、一体構造の例であり、安定性と、低コスト化等を図る。また、図7−3、図7−4は係止スプリング19と昇降体10の(係止スプリング19用の挿入凹部の)係止端との関係を示した拡大正面図であって、この係止スプリング19及び/又は係止端の損傷回避と、確実な係脱とを図る。具体的には、図7−3が係止スプリング19の例を、また図7−4が係止端の例を示している。
「そして、昇降装置Eの第三の例を、図9−1、図9−3に基づいて説明する。」
この例は、基本的には、前記第一の例に準ずるので、その相違点を述べる。この例では、昇降体10に設けた凸部1001を、誘導体8の凹部801に直接挿入し、この凸部1001にワイヤ20のブッシュ2000を挿入し、このワイヤ20の引張(矢印「イ」)を介してヘッドレストGの上昇と前傾を図る。尚、他の構成は、前述の昇降装置Eの第二の例に準ずる。
「次に、昇降装置Eの第四の例を、図10−1〜図10−8−2に基づいて説明する。」
この例は、基本的には、前記第一の例に準ずるので、その相違点を述べる。この例では、この移動体14は、前記誘導体8の凹部801に嵌入される構成であって、この移動体14には、衝撃時において、この移動体14と昇降体10をロック及び/又はアンロックする構成が設けられており、この例では、移動体14内に内装される略籠型骨格(リブ片)形状を呈する鞘管1401と、この鞘管1401と係合及び/又は係合開放する衝撃作動手段1403とで構成する。
ここで、鞘管14と衝撃作動手段1403との係合(係止)関係を説明すると、移動体14に開設した係止孔14aに、前記鞘管1401の外周面に突設した係止突起1402が嵌合関係を維持する構成である。そして、この鞘管14及び/又は衝撃作動手段1403には、ワイヤ20が係止される。
以下、この例における動作を説明すると、例えば、駆動主体装置Cが作動しない状態(通常時)においては、図10−1の如く、鞘管1401及び移動体14が下降限で、鞘管1401の係止突起1402が、移動体14に開設した係止孔14aに嵌入している通常の状態であって、同様に衝撃作動手段1403も通常の状態である。この係止突起1402と係止孔14aとの関係は、前記衝撃作動手段1403が拡張しない限り、この状態を維持するとともに、係止突起1402が、係止孔14aから脱抜(アンロック)することも可能な構成となっている。また、駆動主体装置Cが作動した状態(衝突時)においては、図10−3の如く、衝撃作動手段1403が拡開し、鞘管1401の係止突起1402が、移動体14に開設した係止孔14aに嵌入し、この鞘管1401と移動体14が係合(ロック)された状態となるとともに、ワイヤ20の引張を介して当該鞘管1401及び移動体14が上昇し、前記ロック状態によって昇降体10が上昇する。この昇降体10の上昇は、筒部11及びヘッドレスト装置HのヘッドレストGの上昇へと繋がり、この上昇がもたらす効果は、前述の各例と同様である。
そして、また、この例では、駆動主体装置Cに対しての僅かの押圧で、ワイヤ20が引張されても(駆動主体装置Cへの急激な衝撃が加わらない限り)、この係止突起1402が、係止孔14aからの脱抜が可能な構成である。従って、図10−4の如く、衝撃作動手段1403が圧縮されて、この圧縮された衝撃作動手段1403及び鞘管1401が上昇できる特徴がある。これによって、駆動主体装置Cに対しての僅かの押圧でワイヤ20が引張されても、移動体14及び/又は昇降体10、筒部11の上昇が押えられる(不必要な盲動が防止できる)。従って、駆動主体装置Cへの急激な衝撃以外では、ヘッドレストGの上昇がコントロールされて、このヘッドレストGの不必要な上下動の防止と、搭乗者の違和感を防止できること等の特徴がある。
尚、図10−5は衝撃作動手段1403及び/又は鞘管1401の他の一例を示しており、この一例では、鞘管1401に衝撃作動手段1403を一体成形する構造を示している。また図10−6は図10−5の他の一例を示しており、衝撃作動手段1403の下端に膨出部を形成し、強度の向上と、磨耗防止を図ること等を意図する。
また図10−7−1は、鞘管1401と、駆動主体装置Cとの関係を説明した断面図であって、鞘管1401に係止突起1402を形成するに際し、対のスリットを形成し、このスリット間に帯体に形成し、この帯体に係止突起1402を形成する構成とし、この係止突起1402に可撓性を確保することを意図する。さらに図10−7−2は、衝撃作動手段1403のリブ片を膨出して、可撓性の係止突起1402を形成する一例を示した構成であり、場合により、簡略化、低コスト化等を目的にし、鞘管1401を省略することを意図する。
尚、図10−8−1〜図10−8−3は移動体14の係止孔14aの各例を示した拡大断面図であり、成形の容易性と、ロック、アンロックの容易化等を意図する。また1404は、鞘管1401の戻りを図る復帰用スプリングを示している。
「さらに、昇降装置Eの第五の例を、図11−1〜図11−5、図14に基づいて説明する。」
この例は、基本的には、前記第二の例に準ずるので、その相違点を述べる。この例では、移動体14と移動連結体13をエアーダンパー方式とする構成であって、移動体14と移動連結体13との間に密封式のチャンバー22を形成し、このチャンバー22への空気の調整を介して当該移動体14の昇降を図る。例えば、移動体14に設けた孔23を介してチャンバー22への空気の調整をすること、又は逆止弁25を介してチャンバー22への空気の微調整をすること等の構成がある。これらの構成を単独、又は併用し、移動体14のストローク、スピード等の動きを自在に調整可能であり、有益である。そして、この調整で、ヘッドレストGの上昇と前傾のストローク、スピード等の動きを調整可能とする。また図11−5は逆止弁25を移動連結体13に設けた一例の拡大断面図である。尚、図14は孔23と逆止弁25との組合せ関係を示した図である。そして、他の構成は、前述の昇降装置Eの第二の例に準ずる。図中1301は移動連結体13の弁体に設けたオーリングを示している。
「昇降装置Eの構成の詳細と、他の例を、図12−1〜図12−4に基づいて説明する。」
図12−1は、ワイヤ20のブッシュ2000が回転することを想定し、易滑性部材の一例を装着した拡大断面図を示している。また図12−2は、ワイヤ20のブッシュ2000が回転することを想定し、ピンポイントの構成の一例を示した拡大断面図を示している。また図12−3は、可動体と滑車との関係を示した拡大正面図、図12−4は、係止手段16と係止スプリング19との関係を示した拡大断面図を示している。
「次に、係止装置Fを、図5−1〜図8、図9−1〜図9−3と、図12−1〜図12−3と、図13−1、図13−5に基づいて説明する。」
この例における係止装置Fで、図5−1〜図8、図9−1〜図9−3と、図12−1〜図12−3に示した一例は、前述した係止手段16の構成である。また図12−1に示した他の例は、コントローラ30と、アクチュエータ31とを介して後述する第三スプリングを規制する構成であり、衝撃時に、このコントローラ30の指令で、アクチュエータ31を作動し、第三スプリングへの規制を解除し、矢印「ニ」の方向への移動を可能とする構成である。また図12−5は、原則として、図12−1の例に準ずる。
「駆動主体装置Cを説明する。」
この例における駆動主体装置Cは、図13−1〜図13−5に示した一例がある。
先ず、図13−1〜図13−3の例ではフレーム1及び/又は中間部材100(フレーム1とする)に枢軸35を介して枢支した作動体36と、この作動体36の基端のピン37が祐度を持って挿入される凹部38aを有し、かつフレーム1に枢軸38を介して枢支した略勾玉形状の回転体39と、この回転体39の基端部にワイヤ20が係止されるピン40と、前記作動体36に連繋可能に設けられるフレーム1に支持した第三スプリング41とで構成されている。そして、この第三スプリング41は、フレーム1に枢支されている。この例の動作を説明すると、衝突時に第三スプリング41が矢印「ニ」の方向に押圧されると、これに準じて作動体36が枢軸35を支点として回転する。この回転を介してピン37が回転し、回転体39が枢軸38を支点として回転する。そして、この回転体39の回転を介してワイヤ20を、前述の如く、矢印「イ」方向に引張する。この矢印「イ」方向への引張を介してヘッドレストGの上昇と前傾を図る。尚、図示しないが、作動体36の復帰手段を付設することもあり得る。
次に図13−4、図13−5の例では、フレーム1に枢軸35を介して設けた作動体36と、この枢軸35に固止したカム43と、このカム43に枢支したリンク44と、そして、その中心を、このリンク44に枢支し、かつその支点を、フレーム1に枢軸3800を介して枢支した回転体3900と、前記作動体36に連繋可能に設けられるフレーム1に支持した第三スプリング41とで構成されている。そして、この動作を説明すると、前述の如く、衝突時に第三スプリング41が矢印「ニ」の方向に押圧されると、これに準じて作動体36が枢軸35を支点として回転する。この回転を介してカム43が回転し、リンク44を引張する。この引張で回転体3900が枢軸3800を支点として回転する。そして、この回転体3900の回転を介してワイヤ20を、前述の如く、矢印「イ」方向に引張する。この矢印「イ」方向への引張を介してヘッドレストGの上昇と前傾を図る。他の構成は前述の例に準ずる。
「次に、ヘッドレスト装置Hを、図1〜図12−1、図12−5、図12−6に基づいて説明する。」
この構成は、昇降装置Eの昇降体10の筒部11に、その下端を連繋し、かつその一部を支持腕7に易滑性を備えたベアリング50(このベアリング50は、上昇時の筒部11のガイドとなる)を介して昇降自在に設けたヘッドレストブラケット51と、このヘッドレストブラケット51に挿入したヘッドレストサポート52と、このヘッドレストサポート52に設けたヘッドレストステー53と、このヘッドレストステー53に設けたヘッドレストGで構成し、このヘッドレストサポート52及び/又はヘッドレストGは汎用製品を採用し、部品の共通化及び/又はモジュール化を図る。そして、このヘッドレストブラケット51は、その下降時において、少なくとも支持腕7の上下に亘る長さを備えることが、ヘッドレストGの安定性と、可動性に有効である。図中17は支持腕7とヘッドレストブラケット51の係止片との間に固止した第二スプリングであって、この第二スプリング17は、ヘッドレストブラケット51を支持し、かつヘッドレストブラケット51の復帰を図ることができる。尚、ベアリング50は、図12−5に示すように、可撓性を備えた下片5000を備えており、ヘッドレストブラケット51及び/又は筒部11を弾性的に支持し、かつこのヘッドレストブラケット51等の可動性と、密着性とを確保できる構成である。そして、このヘッドレストブラケット51との間に隙間を有し、また下片5000はフリーとなっている。
その動作は、前述の如く、昇降装置Eの昇降体10、筒部11の上昇で、このヘッドレストブラケット51が支持腕7をガイドとして押上げられることで、上昇し、例えば、図3−2の状態となる。この上昇の状態の詳細は、前述の昇降装置Eで説明した通りであって、このヘッドレストGの上昇と前傾が確実に達成される。そして、その効果も前述の通りである。
尚、ヘッドレストGの降下は、この例では、第二スプリング17が上昇時に張装されることを利用し、このヘッドレストGの上昇と前傾が所定の時間経過後に、復帰することを利用し、自動的(例えば、ガイド孔203aの係止段部)又は物理的(例えば、ヘッドレストステー53を少なくとも二本の指Lで挟持し、ヘッドレストGの押圧する操作)に行われる構成である。
また図12−6は、第二スプリング17とヘッドレストブラケット51との関係を示した拡大平面図であり、この第二スプリング17の上端をヘッドレストブラケット51に係止する手段の一例であり、その下端をベアリング50に係止する構成である。
「そして、調整手段Kを、図14−1〜図14−3に基づいて説明する。」
この調整手段Kは、ターンパックル方式であって、嵌合せ構造の伸縮管60、61間に、螺軸機構の調整杆62と、スプリング63を介設し、この伸縮管60、61にそれぞれ対の滑車64、65を軸支した構成であり、この滑車64、65間にワイヤ20をダブルで捲装する。従って、この対の伸縮管60、61の伸張及び/又は圧縮を介してワイヤ20の長さを調整する構成である。尚、スプリング63は、この伸縮管60、61に伸縮性を付与すること、又はワイヤ20の弛緩を回避すること等に有効である。
図1は車輌(自動車)のシートと、シートバックの一例を示した全体縮尺側面図 図2−1は通常時(衝突前)のシートバックと、アクティブヘッドレストとの関係を概念的に示した側面模式図 図2−2は衝突時のシートバックと、アクティブヘッドレストとの関係を概念的に示した側面模式図 図3−1は第一の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図3−2は第一の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図3−3は第一の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図4−1は図3−1の側面図 図4−2は図3−3の側面図 図5−1は第二の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図5−2は第二の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図5−3は第二の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図6−1は図5−1の側面図 図6−2は図5−3の側面図 図7−1は誘導体と係止手段との関係を説明する拡大断面図 図7−2は昇降体と移動連結体との関係を一体構造とした一例の断面図 図7−3は係止手段の一部壁面と係止スプリングとの関係を示した他の例を示した拡大正面図 図7−4は係止手段の一部壁面と係止スプリングとの関係を示したさらに他の例を示した拡大正面図 図8は図5−1の平面図 図9−1は第三の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図9−2は第三の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図9−3は第三の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図10−1は第四の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図10−2は第四の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図10−3は第四の例における衝突後のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 図10−4は第四の例における通常時で、かつ衝撃作動手段と鞘管、媒体手段が上昇したアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した全体の正面図 第10−5は第四の他の例における通常時のアクティブヘッドレストの昇降装置と、ヘッドレスト装置との関係を示した要部の断面図 図10−6は図10−5の他の衝撃作動手段の一例を示した要部の断面図 図10−7−1は鞘管と衝撃作動手段との関係を説明した一例の拡大断面図 図10−7−2は鞘管と衝撃作動手段との関係を説明した他の一例の拡大断面図 図10−8−1は移動体の係止孔の一例を示した拡大断面図 図10−8−2は移動体の係止孔の他の一例を示した拡大断面図 図10−8−3は移動体の係止孔の別の一例を示した拡大断面図 図11−1は第五の例における通常時のアクティブヘッドレストの移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の一例を示した正面図 図11−2は第五の例における衝突時から上昇したアクティブヘッドレストの移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の一例を示した正面図 図11−3は第五の例における衝突後のアクティブヘッドレストの移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の一例を示した正面図 図11−4は移動体等と逆止弁との関係の他の例を示した拡大断面図 図11−5は移動体等と逆止弁との関係のさらに他の例を示した拡大断面図 図12−1は移動体と媒体手段(ワイヤ)との関係を示した拡大断面図 図12−2は移動体と移動連結体等との関係を示した拡大断面図 図12−3は可動体と滑車との関係を示した拡大正面図 図12−4は誘導体と係止手段等との関係を示した拡大断面図 図12−5は支持腕の樹脂製のベアリングとヘッドレストブラケット等との関係を説明する要部の拡大正面図 図12−6はヘッドレストブラケットと第二スプリングとの関係を示した拡大平面図 図13−1は通常時の駆動主体装置の一例を拡大して示した側面図 図13−2は衝突時の駆動主体装置の一例を拡大して示した側面図 図13−3は図12−1等に使用する第三スプリングの一例を示した正面図 図13−4は通常時の駆動主体装置の他の一例を拡大して示した正面図 図13−5は図13−4の側面図 図14−1は媒体手段の長さの調整を図る調整手段の一例を拡大して示した断面図 図14−2は図14−1の正面図 図14−1に示した媒体手段の動作を説明する模式図 図14−4は図14−1に示した媒体手段の動作を説明する模式図 図15は図11−1〜11−5等に示した移動体と、この移動体に挿入される移動連結体をエアーダンパー方式で制御する構成の組合せの一例を示した構成図
符号の説明
A シート
A1 シートバック
B アクティブヘッドレスト
C 駆動主体装置
D 媒体手段
E 昇降装置
F 係止装置
G ヘッドレスト
H ヘッドレスト装置
I 調整代
J スペース
K 調整手段
L 指
1 フレーム
100 中間部材
2 支持体
200 係止部
201 孔
202 ブラケット
203 ガイド片
203a ガイド孔
5 枢軸
6 可動体
7 支持腕
8 誘導体
8a 空間部
8b 円筒
800 段付部
801 凹部
802 孔
10 昇降体
10a 端部
1000 段部
1001 凸部
11 筒部
13 移動連結体
1300 螺子
1301 オーリング
14 移動体
14a 係止孔
1400 螺子
1401 鞘管
1402 係止突起
1403 衝撃作動手段
1404 復帰用スプリング
15 第一スプリング
16 係止手段
1600 スプリング
17 第二スプリング
18 ガイドピン
19 係止スプリング
20 ワイヤ
2000 ブッシュ
21 押圧スプリング
22 チャンバー
23 孔
25 逆止弁
30 コントローラ
31 アクチュエータ
35 枢軸
36 作動体
37 ピン
38 枢軸
38a 凹部
3800 枢軸
39 回転体
3900 回転体
40 ピン
41 第三スプリング
43 カム
44 リンク
50 ベアリング
5000 下片
51 ヘッドレストブラケット
52 ヘッドレストサポート
53 ヘッドレストステー
60 伸縮管
61 伸縮管
62 調整杆
63 スプリング
64 滑車
65 滑車

Claims (10)

  1. ヘッドレストの上方への移動(上昇)と前方への傾斜(前傾)を司る上昇・前傾機構を備えたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    この上昇・前傾機構を、
    車輌のフレーム及び/又は中間部材に設けた昇降装置と、この昇降装置の動きを担持するフレーム及び/又は中間部材に設けた駆動主体装置と、この駆動主体装置に一方を連繋し、その他方を前記昇降装置に連繋するワイヤ、懸架部材等の媒体手段と、この媒体手段の係止を解除するフレーム及び/又は中間部材に設けた係止装置とで構成し、
    またこのヘッドレスト装置を、
    前記昇降装置に連繋して設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストとで構成し、
    前記駆動主体装置の動作で、前記係止装置による媒体手段への係止と、この媒体手段を緊張して前記昇降装置を作動し、この昇降装置の作動で前記ヘッドレストブラケット及びヘッドレストの上昇と前傾を図る構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  2. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    このシートバックに設けた昇降装置は、
    フレーム及び/又は中間部材に設けた支持体と、この支持体の枢支部に可動自在に枢支した可動体と、この可動体の両端に設けたヘッドレストブラケット支持用の支持腕と、前記支持体間に設けた、この支持体のガイド孔に沿って昇降する昇降体と、この昇降体の昇降及び/又は停止を司る移動体及び係止手段と、この移動体の嵌入を許す前記支持体に設けた誘導体と、前記移動体に設けた媒体手段と、前記昇降体に一体に設けた前記ヘッドレストブラケットを昇降する筒部と、前記誘導体と昇降体に張装固止したスプリングとで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  3. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    このシートバックに設けた昇降装置は、
    フレーム及び/又は中間部材に設けた支持体と、この支持体の枢支部に可動自在に枢支した可動体と、この可動体の両端に設けたヘッドレストブラケット支持用の支持腕と、前記支持体間に設けた、この支持体のガイド孔に沿って昇降する昇降体と、この昇降体の昇降及び/又は停止を司る前記移動体及び係止手段と、この移動体の嵌入を許す前記支持体に設けた誘導体と、前記移動体に設けた媒体手段と、前記昇降体に一体に設けた前記ヘッドレストブラケットを昇降する筒部と、前記誘導体の凹部と移動体に張装固止した第一スプリングとで構成したアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  4. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    このシートバックに設けた昇降装置の作動部は、前記支持体に備えた滑車と、この滑車に捲装した前記媒体手段と、この媒体手段を係止した前記移動体と、この移動体が固止される昇降体とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  5. 請求項1に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    この駆動主体装置は、フレーム及び/又は中間部材に設けた回転体と、この回転体に軸着され、かつフレーム及び/又は中間部材に設けた作動体と、この作動体に係止した第三スプリングと、この回転体に係止される前記媒体手段とする構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  6. 請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    この移動体は、前記誘導体の凹部に嵌入される構成であり、またこの移動体には、衝撃時にロックする鞘管を介して媒体手段を連結する構成とし、この移動体に開設した係止孔に、前記鞘管の外周面に突設した係止突起が嵌合し、またこの鞘管に設けた媒体手段との間に衝撃作動手段を付設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  7. 請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    この移動体は、移動管と、この移動管に設けた移動連結体で構成し、この移動管の内周面に刻設した螺子に前記移動連結体の外周面に刻設した螺子を噛合する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  8. 請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    この移動体は、移動管と、この移動管に設けた移動連結体で構成し、この移動管と、前記移動連結体との間にチャンバーを形成し、このチャンバーに空気の出入りを許す逆止弁及び/又は孔を開設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  9. 請求項3に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    この昇降体の係止手段は、この昇降体に対する係止と、この係止解除で行う構成、又は前記媒体手段に対する係止と、この係止解除、或は前記作動体に対する係止と、この係止解除で行う構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
  10. 請求項4に記載のアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置であって、
    その媒体手段の中間部位に、この媒体手段の長さ調整を図る調整手段を介設する構成としたアクティブヘッドレスト用のヘッドレスト装置。
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