JP2007190224A - アクティブヘッドレスト - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のアクティブヘッドレストは、乗員の腰椎を押圧支持可能なるランバーサポート部材を操作手段及び/又はリトラクタによって前後動自在で、かつ上下動自在に支持する構成である。従来の構成とは異なるので、組付け作業の困難化及び/又は遅延化等が考えられること、殊に製造設備の更新が要求されるので、経済性の低下、設備の無駄等の問題点が考えられる。またモジュール化に問題を残す。
【構成】本発明のシートバックに設けたアクティブヘッドレストの可動装置は、シートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、各手段は、フレームに枢支したシートの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、主動側の作動部に設けた連繋作動部と、連繋作動部の上端に枢支した従動側の作動部と、従動側の作動部に設けたヘッドレスト装置と、このヘッドレスト装置の待機機構とで構成し、アクティブヘッドレストが瞬時に上昇及び/又は前傾・停止可能とする。
【選択図】図3−1

Description

本発明は、人を衝突時(車輌「主として自動車」の前・後・横等の衝撃時)に保護するアクティブヘッドレストに関しており、この衝突時に、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上方への移動(上昇)かつ前方への傾斜(前傾)を高スピードで作動させることを意図し、この衝突時に発生する頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストに関する。
周知の如く、車輌の進化は、エミッション→馬力→燃費→安全→静寂→乗り心地のように順次変化し、同時に人々の各種の要望に応えている。その中において、ヘッドレストの分野では、同様にガタ音の発生回避→安全性の向上→快適性の向上等の如く変化している。その中でも、この安全性は、昨今における事故の多発及び/又は衝突の多様化等の傾向から重要視されている。さらに走行中の快適性は、車内の静寂性と高級嗜好から必要不可欠とされている。従って、この要望及び/又は変化に対応できるヘッドレストの機能の向上(「アクティブヘッドレスト」とする)が必要とされている。
そして、衝突時の安全性の向上を考えた場合に、この種のヘッドレストは、搭乗者(運転者を含む人)の要望と不快感をなくすために、人の頭部との接触をなくす構成を採用している。その一例を説明すると、ヘッドレストは、頭(後頭部)から略30mm〜50mm離れた構成となっている。しかし、この間隔が衝撃及び/又は衝突時等に思わぬ問題を引起す要因となっている。そこで、この問題の一例を説明すると、背中は、略常時、シートバックに接触していることから保護されるが、頭はヘッドレストから離れているので、このヘッドレストでは保護されないと考えられている。この保護されないメカニズムは、通常、次のように考えられている。即ち、頭は衝撃時に、ベクトル的に上方に持っていかれて、首が伸ばされるが、この頭の動きにヘッドレストが追従できないので、首及び/又は神経等が剪断される(頸部及び/又は頚椎等の傷害となる「頸部傷害」)こと、又はむち打ち症状等が発生すること等の如く、人に大きなダメージを与える。
前述した如く、衝突時に発生する頸部傷害回避、むち打ち回避等を図るために種々の発明が提案されている。以下、先行文献として、その代表的なものを詳述する。
文献(1)は、特開2002−160567の「自動車用シートバック」である。この発明は、ヘッドレストを昇降自在に設けたシートバックフレームの下端部を第1支持部材に支持し、その上端部を第2支持部材に支持し、この第2支持部材の支持位置より離間された位置に配し、この第1支持部材と第2支持部材との間に、乗員の腰椎を押圧支持可能なるランバーサポート部材を設け、このランバーサポートを介してヘッドレストを上下動自在に支持する構成とし、追突時等の衝撃時の乗員の頸椎保護と、日常はヘッドレストに添接し、乗員の腰椎支持及び/又はヘッドレストの機能を発揮することを意図する。
また文献(2)は、特開平10−138812号の「乗物用ヘッドレスト装置」である。この発明は、シートバックフレームの対のサイドフレーム部に設けられた第1ポジションから第2ポジションに前後方向に移動可能なヘッドレスト取付部を有するヘッドレストフレームと、対のサイドフレーム部に差渡された前後方向に揺動可能なクランク状の揺動部を有する第1シャフトと、第1シャフトの下方に併設して設けた同じ動きをする第2シャフトと、第1・第2シャフトを支持する支持部を有する対のサイドフレーム部に前後方向に変位可能に保持される背後部材と、第1シャフトとヘッドレストフレーム間に設けた背後部材が後方に変位するときに、第1シャフトの回転運動に連動し、またヘッドレストフレームの上昇と第2ポジションに向って前傾させる駆動アームを設けた構成であり、衝撃時にヘッドレストが速やかに前傾しながら、副次的に上昇してむち打ち低減効果を確実に発揮し、かつ着座時の異物感を低減すること等を意図する。
さらに他の文献(3)は、特開2005−95202の「自動車シートに用いるアクティブ・ヘッドレスト」であり、その概要は、シートバックのフレームより突出した左右のブラケット間に差渡した前記フレームの前後方向に揺動可能に支持されるヘッドレストのペデスタルと、ヘッドレストのペデスタルの中央部分に固定的に支持されるステイホルダーと、ステイホルダーに一体的に結合されて先端で衝撃荷重を受け可能にする受圧板と、電動モータとステイホルダーの上下動でステイを上下動し、ヘッドレストの高さ位置を調整するワイヤ方式のヘッドレスト上下調整装置を備えた構成であり、ヘッドレストの揺動で、自動車の衝突時に、ヘッドレストにより、乗員の頭部の後方移動量が大きくなり過ぎることを防止し、乗員の頸部傷害防止、またパワードライブでヘッドレストを上下動させて頭部にヘッドレストを容易に適合させるようにし、当該ヘッドレストの機能を十分に発揮することを意図する。
また他の文献(4)は、特開平11−34708号の「車両用シート」であり、その要旨は、ヘッドレストが設置されたシートバックに設けた複数の荷重受け部材及びリンク機構と、リンク機構の動作によりヘッドレストが上昇して、衝撃時に乗員の頭部を受止め保護する車輌用シートにおいて、このリンク機構を、第1〜第3のリンクアームで構成し、上側荷重受け部材は第2のリンクアーム間に横設し、また下側荷重受け部材は第3のリンクアーム間に横設し、ヘッドレストを支持するホルダブラケットを第2のリンクアームと連結し、衝撃荷重により上下の荷重受け部材が後方に移動し、第1、第2、第3のリンクアームの連携動作でヘッドレストを、少ないスペースで所定ストローク量上昇させることを意図する。
特開2002−160567 特開平10−138812号 特開2005−95202 特開平11−34708号
前記文献(1)においては、ランバーサポートに対する荷重抵抗を介してヘッドレストを上下動する構成である。従って、ヘッドレストが前傾して、頭部を確実に保持する構成でないので、衝撃時の頭部の動きに追従するには幾分物足りないと考えられる。またこの構成は、ランバーサポートをワイヤで支持し、このワイヤの引張及び/又は弛緩を介してヘッドレストの昇降を図る構成であり、構造が複雑となること、コストの上昇を招来すること等の問題が考えられる。そして、この文献(1)は、ランバーサポートの拡縮によるストローク分のヘッドレストの上昇であり、頭部の上昇に対して充分に対応できない問題がある。
また文献(2)においては、第1シャフトとヘッドレストフレーム間に設けた背後部材の後方への変位時において、第1シャフトの回転運動によって、ヘッドレストフレームの上昇と第2ポジションを前傾させるための駆動アームを設け、衝撃時にはヘッドレストが速やかに前傾しながら、副次的に上昇してむち打ち低減効果を発揮し、また着座時の異物感を低減すること等にあり、この構成は有効である。しかし、この発明は、上昇したヘッドレストの自力降下(自動復帰)の問題、応答性のよい上昇及び/又は降下を確保する問題等の面で、実用に供するには解決すべき課題と考えられる。またこの発明では、構造の簡略化と、装置の低廉化等の達成と、又は構造の複雑さによる組付けに対する問題点の解消等の実施の面での問題が考えられる。そして、この文献(2)は、対の腕の長さによるストローク分のヘッドレストの上昇であり、頭部の上昇に対して充分に対応できない問題がある。
さらに文献(3)においては、ヘッドレストは電動モータとステイホルダーの上下動でステイを上下動させ、その高さ位置を調整するヘッドレスト上下調整装置を備えた構成である。従って、前述の文献(1)、(2)と同様な問題がある。そして、この文献(3)は、電動モータと、これに設けた捲上げドラムの構成であって、この捲上げドラムへの捲装による巻数ではヘッドレストの上昇のみであり、頭部の上昇に対して充分に対応できない問題がある。
最後の文献(4)では、上下荷重部材と第1〜第3リンク機構を介してヘッドレストの昇降及び/又は前傾を図る構成である。しかし、この発明は、構造の簡略化と、装置の低廉化等の達成と、又は構造の複雑さによる組付けに対する問題点の解消等の実施の面での問題が考えられる。そして、この文献(4)は、第2リンク機構の可動によるストローク分のヘッドレストの上昇であり、頭部の上昇に対して充分に対応できない問題がある。
そして、前記文献(1)〜(4)の発明では、ヘッドレストの上昇位置での一時ストップに関する構成がなく、前述の如く、頭部の上昇に対して充分に対応できない問題がある
上記に鑑み、本発明は、次の「1」〜「4」を図ることを目的とする。
「1」 先ず、本発明は、シートクッションに主動側・従動側の作動部と連繋作動部を埋設し、この連繋作動部の運動量と、スプリング及び/又は昇降板の連結運動で、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上昇及び/又は前傾を高スピードで作動し、かつ所定のストローク分の上昇距離を確保できる構成として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案する。
「2」 また本発明は、ヘッドレストの上昇時に、一時的にこの上昇位置を確保できる構成を採用することで、略100%で頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案する。
「3」 そして、本発明は、この上昇の一時的な位置確保後に、この上昇したヘッドレストが自力で降下可能とし、応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等を介して実用に供し得るアクティブヘッドレストを提案する。
「4」 また本発明は、従来の構成を有効活用することで、従来の課題の他の一つである組付け及び/又は製造作業の困難化の回避と、これらの作業の迅速化を図り、また新たな訓練を必要としないアクティブヘッドレストを提案するとともに、殊に製造設備の更新が僅かなコスト・作業で達成されて、経済性の低下を回避でき、しかも設備及び/又は資材等の無駄が少ないアクティブヘッドレストを提案する。
「5」 また本発明は、さらに改良を加えることで、従来にはなかった特徴である設備及び/又は資材等の有効利用を介して経済性と環境維持が図れ、また構造の簡略化と、装置の低廉化が図れる等の特徴があるアクティブヘッドレストを提案する。
請求項1の発明は、前述した本発明の「1」〜「5」が図れるアクティブヘッドレストを提案することを意図する。
請求項1は、シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、このヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
このアクティブヘッドレストの可動装置は、前記シートバックに埋設し、かつこのシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、この各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、この主動側の作動部にその下端を連繋した連繋作動部と、この連繋作動部の上端が連繋される上昇及び/又は前傾可能な従動側の作動部とで構成し、
またこのアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、前記可動装置の動作杆に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成し、
そして、このヘッドレスト装置のヘッドレストサポートの待機を司る待機機構を設け、前記ヘッドレストを上昇及び/又は前傾位置で所定時間、待機可能としたアクティブヘッドレストである。
請求項2・3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な他の主動側の作動部を提供すること等を意図する。
請求項2は、請求項1に記載の主動側の作動部を、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した可動板と、この固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する拡縮するリンク機構と、前記リンク機構の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構とで構成し、この復帰機構を前記リンク機構及び/又は可動板等に設ける構成としたアクティブヘッドレストである。
また請求項3は、請求項1に記載の主動側の作動部を、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した可動板と、この固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する拡縮するリンク機構と、前記可動板に設けた動作杆と、この動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、この動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な別の主動側の作動部を提供すること等を意図する。
請求項4は、請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した押圧板兼可動板と、この固定板と押圧板兼可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する対のストローク機構と、前記押圧板兼可動板を支持するフレーム及び/又は固定板に設けたガイド機構と、この押圧板兼可動板の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構で構成したアクティブヘッドレストである。
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なさらに他の主動側の作動部を提供すること等を意図する。
請求項5は、請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けたケースと、このケース内に昇降自在に設けた駆動体と、この駆動体に噛合する前記ケースに軸支した伝達媒体と、この伝達媒体に噛合する前記ケース内に昇降自在に設けた従動体と、この従動体に係止したワイヤと、前記駆動体を作動する動作杆と、この動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、この動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
請求項6の発明は、請求項5の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な駆動体の構造を提供すること等を意図する。
請求項6は、請求項5に記載の駆動体に一端を、また前記従動体に他端をそれぞれ係止し、この駆動体の昇降を、この従動体に確実に伝達する前記ケースに軸支した誘導杆で構成したアクティブヘッドレストである。
請求項7の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な主動側の作動部を提供すること等を意図する。
請求項7は、請求項1に記載の主動側の作動部を、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した可動板と、この固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する対のストローク機構と、前記可動板に設けた動作杆と、この動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、この動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
請求項8の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なさらに別の主動側の作動部を提供すること等を意図する。
請求項8は、請求項1に記載の主動側の作動部を、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた停止板と、この停止板の隙間に昇降可能に設けた拡開機構と、この拡開機構に係止したワイヤと、前記拡開機構の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、前記拡開機構の固止を司るストッパーと、このストッパーを規制する動作杆及び/又は押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
請求項9の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な従動側の作動部と、停止機構を提供すること等を意図する。
請求項9は、請求項1に記載の従動側の作動部を、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、このガイド板に倣い移動する昇降板と、この昇降板に連繋する昇降杆と、この昇降杆が遊嵌され、かつ前記ガイド板のブラケットに枢支した鞘管と、前記昇降杆に捲装し、かつ前記鞘管に一端を止めたスプリングで構成し、
また請求項1に記載のヘッドレスト装置の待機機構は、前記昇降板が上昇限で一時的に停止する停止機構を設ける構成としたアクティブヘッドレストである。
請求項10の発明は、請求項9の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構の構造を提供することを意図する。
請求項10は、請求項9に記載の昇降板の停止機構が、前記ガイド板に設けた長孔のグリップ部位と、この長孔を昇降するピンで構成し、このピンが前記グリップ部位で停止することで前記昇降板が上昇限で一時的に停止する構成としたアクティブヘッドレストである。
請求項11の発明は、請求項9の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構の別の構造を提供することを意図する。
請求項11は、請求項9に記載の昇降板の停止機構を構成するグリップ部位が、前記長孔の上端に設けた曲り形状手段とする構成としたアクティブヘッドレストである。
請求項12の発明は、請求項9の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構のさらに別の構造を提供することを意図する。
請求項12は、請求項9に記載の昇降板の停止機構を構成するグリップ部位が、前記長孔に設けた挾持形状手段とする構成としたアクティブヘッドレストである。
請求項13の発明は、請求項9の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構の他の構造を提供することを意図する。
請求項13は、請求項9に記載の昇降板の停止機構が、前記ワイヤ、動作杆、又は押圧板の何れかを停止する手段、又はこれらを組合せる構成の停止手段とする構成としたアクティブヘッドレストである。
請求項1の発明は、シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、ヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
アクティブヘッドレストの可動装置は、シートバックに埋設し、かつシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、主動側の作動部に下端を連繋した連繋作動部と、連繋作動部の上端が連繋される上昇及び/又は前傾可能な従動側の作動部とで構成し、
またアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、可動装置の動作杆に設けたヘッドレストブラケットと、ヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、ヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、ヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成し、
そして、ヘッドレスト装置のヘッドレストサポートの待機を司る待機機構を設け、ヘッドレストを上昇及び/又は前傾位置で所定時間、待機可能としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項1は、 「1」 先ず、本発明は、シートクッションに主動側・従動側の作動部と連繋作動部を埋設し、この連繋作動部の運動量と、スプリング及び/又は昇降板の連結運動で、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上昇及び/又は前傾を高スピードで作動し、かつ所定のストローク分の上昇距離を確保できる構成として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案できる。
「2」 また本発明は、ヘッドレストの上昇時に、一時的にこの上昇位置を確保できる構成を採用することで、略100%で頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案できる。
「3」 そして、本発明は、この上昇の一時的な位置確保後に、この上昇したヘッドレストが自力で降下可能とし、応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等を介して実用に供し得るアクティブヘッドレストを提案できる。
「4」 また本発明は、従来の構成を有効活用することで、従来の課題の他の一つである組付け及び/又は製造作業の困難化の回避と、これらの作業の迅速化を図り、また新たな訓練を必要としないアクティブヘッドレストを提案するとともに、殊に製造設備の更新が僅かなコスト・作業で達成されて、経済性の低下を回避でき、しかも設備及び/又は資材等の無駄が少ないアクティブヘッドレストを提案できる。
「5」 また本発明は、さらに改良を加えることで、従来にはなかった特徴である設備及び/又は資材等の有効利用を介して経済性と環境維持が図れること、また構造の簡略化と、装置の低廉化が図れること等の特徴があるアクティブヘッドレストを提案できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した可動板と、固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はワイヤの引下げストロークを確保する拡縮するリンク機構と、リンク機構の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構とで構成し、復帰機構をリンク機構及び/又は可動板等に設ける構成としたアクティブヘッドレストである。
また請求項3の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、固定板に対峙した可動板と、固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はワイヤの引下げストロークを確保する拡縮するリンク機構と、可動板に設けた動作杆と、動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
従って、請求項2・3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な他の主動側の作動部を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、固定板に対峙した押圧板兼可動板と、固定板と押圧板兼可動板との間に設けたワイヤ及び/又はワイヤの引下げストロークを確保する対のストローク機構と、押圧板兼可動板を支持するフレーム及び/又は固定板に設けたガイド機構と、押圧板兼可動板の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構で構成したアクティブヘッドレストである。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な別の主動側の作動部を提供できること等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けたケースと、ケース内に昇降自在に設けた駆動体と、駆動体に噛合するケースに軸支した伝達媒体と、伝達媒体に噛合するケース内に昇降自在に設けた従動体と、従動体に係止したワイヤと、駆動体を作動する動作杆と、動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なさらに他の主動側の作動部を提供できること等の特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の駆動体に一端を、また従動体に他端をそれぞれ係止し、駆動体の昇降を、従動体に確実に伝達するケースに軸支した誘導杆で構成したアクティブヘッドレストである。
従って、請求項6は、請求項5の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な駆動体の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、固定板に対峙した可動板と、固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はワイヤの引下げストロークを確保する対のストローク機構と、可動板に設けた動作杆と、動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
従って、請求項7は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な主動側の作動部を提供できること等の特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた停止板と、停止板の隙間に昇降可能に設けた拡開機構と、拡開機構に係止したワイヤと、拡開機構の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、拡開機構の固止を司るストッパーと、ストッパーを規制する動作杆及び/又は押圧板で構成したアクティブヘッドレストである。
従って、請求項8は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なさらに別の主動側の作動部を提供できること等の特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1に記載の従動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、ガイド板に倣い移動する昇降板と、昇降板に連繋する昇降杆と、昇降杆が遊嵌され、かつガイド板のブラケットに枢支した鞘管と、昇降杆に捲装し、かつ鞘管に一端を止めたスプリングで構成し、
また請求項1に記載のヘッドレスト装置の待機機構は、昇降板が上昇限で一時的に停止する停止機構を設ける構成としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項9は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な従動側の作動部と、停止機構を提供できること等の特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項9に記載の昇降板の停止機構が、ガイド板に設けた長孔のグリップ部位と、長孔を昇降するピンで構成し、ピンがグリップ部位で停止することで昇降板が上昇限で一時的に停止する構成としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項10は、請求項9の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項9に記載の昇降板の停止機構を構成するグリップ部位が、長孔の上端に設けた曲り形状手段とする構成としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項11は、請求項9の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構の別の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項9に記載の昇降板の停止機構を構成するグリップ部位が、長孔に設けた挾持形状手段とする構成としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項12は、請求項9の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構のさらに別の構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項9に記載の昇降板の停止機構が、ワイヤ、動作杆、又は押圧板の何れかを停止する手段、又はこれらを組合せる構成の停止手段とする構成としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項13は、請求項9の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な昇降板の停止機構の他の構造を提供できること等の特徴を有する。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体縮尺側面図、図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した主動側の作動部の第一の実施例の正面図、図3−1は主動側の作動部の第一の実施例の通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図3−2は主動側の作動部の第一の実施例の衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図4は主動側の作動部の第一の実施例の拡大正面図、図5−1は図4の例で通常時の状態を示す側面図、図5−2は図4の例で衝撃時の状態を示す側面図、図5−3は図5−1のフレーム(中間部材)と固定板の組付けをワンタッチで行う構成を示す要部の拡大側面図、図5−4は図5−3の他の例を示す要部の拡大側面図、図5−5は図5−3のさらに他の例を示す要部の拡大側面図、図6は図4の可動板を示した要部の正面図、図7は主動側の作動部の第一の実施例の他の例を示した拡大正面図、図8−1は図7の例で通常時の状態を示す側面図、図8−2は図7の例で衝撃時の状態を示す側面図、図9は図7の可動板を示した要部の正面図、図10は主動側の作動部の第一の実施例のさらに他の例を示した拡大正面図、図11−1は図10の例で通常時の状態を示す側面図、図11−2は図10の例で衝撃時の状態を示す側面図、図12は図10の可動板を示した要部の正面図、また図13−1はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した主動側の作動部の第二の実施例の斜視図、また図13−2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した主動側の作動部の第二の実施例の他の例を示した斜視図、図14−1は図13−1の例で通常時の状態を示す斜視図、図14−2は図13−1の例で通常時の状態を示す側面図、図15−1は図13−1の例で衝撃時の状態を示す斜視図、図15−2は図13−1の例で衝撃時の状態を示す側面図、図16−1は図13−1の例で押圧板兼可動板等の正面図、図16−2は図13−1の例で固定板等の正面図、図17は主動側の作動部の第三の実施例を示した要部の模式図、図18は図17に示した第三の実施例の他の例を示した模式図、図19−1は主動側の作動部の第四の実施例を示した斜視図、図19−2は図19−1の可動板の移動過程を示した斜視図、図19−3は図19−1の可動板の衝撃時を示した斜視図、図20−1は主動側の作動部の第四の実施例の他の例を示した斜視図、図20−2は図20−1の可動板の移動過程を示した斜視図、図20−3は図20−1の可動板の衝撃時を示した斜視図、図21−1は図20−1の側面図、図21−2は図20−2の側面図、図21−3は図20−3の側面図、図22−1は主動側の作動部の第五の実施例を示した正面摸式図、図22−2は、図22−1の動作時の正面摸式図、図23−1は図22−1の側面図、図23−2は図22−2の側面図、図24−1は第五の実施例の通常時の正面模式図、図24−2は図24−1の拡開機構の移動過程を示した正面模式図、図24−3は図24−1の拡開機構の衝撃時を示した正面模式図、図25は主動側の作動部の第六の実施例を示した縦断面図、図26は図25の正面図、図27−1〜図27−6は従動側の作動部の待機機構の各例を示した拡大模式図である。
先ず、各実施例に共通な基本的な構成を、図1〜図3−2に基づいて説明する。本発明は、自動車のシートAを構成するシートバックA1に装着されるアクティブヘッドレストBであって、このアクティブヘッドレストBは、シートバックA1に埋設される金属製のフレーム1と、このフレーム1の下端に設けた主動側の作動部Cと、この主動側の作動部Cに連結し、かつフレーム1(シートバックA1)の下方から上方に向かって設けられた連繋作動部Dと、またこの連繋作動部Dに枢支し、かつフレーム1の上方に設けた従動側の作動部Eと、この従動側の作動部Eに設けたヘッドレスト装置Gと、前記従動側の作動部Eの昇降板及び/又はヘッドレスト装置Gのヘッドレスト等の待機を図る待機機構Fを主構成要素とする。
「い」 主動側の作動部Cの好ましい各実施例を説明する。
<1> 先ず、第一の実施例を図4〜図12に基づいて説明する。
主動側の作動部Cは、フレーム1及び/又は中間部材2に螺子又は嵌込み式(後述する)で設けた固定板3と、この固定板3に対峙して設けた可動板5と、この固定板3と可動板5との間に設けた一方の支点を固定板3に、他方の支点を可動板5にそれぞれ固止した拡縮可能なリンク機構6と、このリンク機構6の伸張限を規定するガード7で構成する。そして、この例では、アクティブヘッドレストBに係止した連繋作動部Dの固定側を、固定板3の上方(一方の支点、リンク機構6の上端等)に支持するとともに、この連繋作動部Dはリンク機構6の下端を経由してリターンして、前記アクティブヘッドレストBに至る構成である。従って、後述するように当該リンク機構6の拡縮を介して当該連繋作動部Dが上下方向に引張される構成である。そして、この下方への引張で、前記アクティブヘッドレストBのヘッドレスト(後述する)が上昇かつ前傾する構成である。そこで、各図のリンク機構6の動きと、連繋作動部Dとの関係(動作)を説明する。先ず、図4〜6に示した例では、リンク機構6は、対のリンク板60の四枚構造であって、上方に位置する一枚のリンク板60の一端を固定板3に固止し、同リンク板60を可動板5に固止し、他のリンク板60をフリー状態として、下方に位置するリンク板60を下側において上下方向に移動可能に支持した構成であり、図5−1の状態より可動板5が、衝撃時の押圧により、図面で矢印「イ」方向に押圧されると、リンク板60がそれぞれ伸張し、図5−2の状態となり、前述の如く、連繋作動部Dを図面で矢印「ロ」方向に引下げ、ヘッドレストを上昇(図面で矢印「ハ」方向に)かつ前傾(図面で矢印「ニ」方向に)する。尚、図中61はリンク板60を支持するピン、62は同リンク板60を支持する軸で、63は軸62に設けた滑車をそれぞれ示す。また前記ガード7は、軸62の移動端を確実に受入れかつ盲動することを回避するために略樋形状を呈する。また可動板5は人Hの腰H1で押圧する構成と、肩部で押圧する構成の何れでも可能である。さらにこの可動板5は直接押圧する構成と、後述する動作杆及び/又は図示しないが押圧板を介して押圧する構成とが考えられる。尚、前記リンク機構6の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構8を、リンク板60間に設ける構成と、前記動作杆に設ける構成とが考えられる。この復帰機構8を介して収縮したリンク機構6を復帰し、かつ連繋作動部Dを上方に戻し(矢印「ロ’」)、もって、ヘッドレストを所定の位置に復帰させる構成である。次に、図7〜9に示した例では、リンク機構6は、対のリンク板60の四枚構造であって、上方に位置する一枚のリンク板60の一端を可動板5に固止し、同リンク板60を固定板3に固止し、他のリンク板60をフリー状態として、上下方に位置するリンク板60を対峙する上下方向に移動可能に支持した構成であり、この例では、連繋作動部Dを上端のリンク板60及び/又は軸62に固止し、またこの連繋作動部Dをリンク機構6の下端を経由してリターンして、前記アクティブヘッドレストBに至る構成を採用する。他の構成及び/又は作用は前述の図4〜図6の例に準ずる。さらに、図10〜12に示した例では、リンク機構6は、対のリンク板60の四枚構造であって、上方に位置する一枚のリンク板60の一端を可動板5に固止し、下方のリンク板60を固定板3に固止し、他のリンク板60をフリー状態として、上方に位置するリンク板60を上側において上下方向に移動可能に支持した構成であり、この例では、連繋作動部Dを上端のリンク板60及び/又は軸62に固止し、またこの連繋作動部Dをリンク機構6の下端を経由してリターンして、前記アクティブヘッドレストBに至る構成を採用する。他の構成及び/又は作用は前述の図4〜図6の例に準ずる。尚、フリーのリンク板60は固定板3と可動板5の表面を摺動する。そして、この例における押圧板は、人Hの腰H1後部に中で加わる荷重で作動する構成である。従って、人Hに掛かる荷重を適確に捉えて、確実かつ迅速な動作が図れる特徴がある(以下同じ)。
また、ヘッドレストを手動で下げることにより、連繋作動部Dを緊張させ、可動板5を戻す方法も可能である。
尚、図5−3〜図5−5で示すように、固定板3とフレーム1及び/又は中間部材2の取付けを嵌込み方式にすることで、ロボット等を介してのワンタッチ組付けを図ることができる。
<2> 次に、第二の実施例を図13−1〜図16−2に基づいて説明する。
主動側の作動部Cは、フレーム1及び/又は中間部材2に螺子又は嵌込み式に設けた固定板13と、この固定板13に対峙して設けた押圧板兼可動板15と、この固定板13と押圧板兼可動板15との間に互い違いに設けたストローク確保用凸部130、150と、前記固定板13と押圧板兼可動板15とを連繋する、この固定板13と押圧板兼可動板15の両側面に設けた連繋板9、10と、この連繋板9、10の移動を司る前記押圧板兼可動板15に設けた長孔151で構成し、アクティブヘッドレストBに係止した連繋作動部Dをこの固定板13の下端に固止する。この構成において、図14−1の状態より押圧板兼可動板15が、衝撃時の押圧により、図面で矢印「ホ」方向に押圧されると、凸部150が前進し、固定板13の凸部130との隙間が狭められることで、連繋作動部Dが撓む(引張される)。そして、図14−2の状態となり、連繋作動部Dの撓みが最高となることで、当該連繋作動部Dが図面で矢印「ロ」方向に引下げられる。そして、この引下げにより、ヘッドレストが上昇(図面で矢印「ハ」方向に)かつ前傾(図面で矢印「ニ」方向に)する。尚、押圧板兼可動板15が後退することで、連繋作動部Dの撓みが無くなり、ヘッドレストは所定の位置に復帰する(最初の状態である)。尚、連繋板9、10を両側面に設ける構成は、固定板13と押圧板兼可動板15の動きをスムーズにするためであり、必要により片側もあり得る(他の例も同じ)。この押圧板兼可動板15は人Hの背H2後部に中で加わる荷重で作動する構成である。従って、人Hに掛かる荷重を適確に捉えて、確実かつ迅速な動作が図れる特徴がある。
尚、固定板13の凸部130及び押圧板兼可動板15の凸部150は、後述する連繋作動部Dの懸架部材が安定し、かつ衝撃時に固定板13と押圧板兼可動板15がガタつくことなく押圧される最小限の幅で設けられる構成である。
さらに、図13−1、図13−2で示すように、押圧板兼可動板15を人Hの略背H2の大きさに設けることで、衝撃時に体形が変位した場合も、背中全体で押圧されるため、より確実にアクティブヘッドレストBを作動させることができる。
<3> そして、第三の実施例を図17、図18に基づいて説明する。
主動側の作動部Cは、フレーム1及び/又は中間部材2に設けたケース16内に設けたテーパ形状の押上げ用の脚部170を備えた駆動体17と、この駆動体17に設けた螺子部171に噛合する伝達媒体18と、この伝達媒体18と噛合する螺子部190を備えた従動体19とで構成する。従って、図示しない押圧板の押圧及び/又は押圧解除で、動作杆21が前進及び/又は後退し、この前進及び/又は後退で前記脚部170を押上げ及び/又は復帰する構成であり、この脚部170の押上げ及び/又は復帰は、当然、駆動体17の昇降となる(矢印「へ」)。そして、この駆動体17の昇降は、伝達媒体18を介して従動体19に伝達されることから、逆にこの従動体19が降下又は上昇する(矢印「ト」)。この従動体19の降下又は上昇は、この従動体19に固止する連繋作動部Dの降下又は上昇に反映されることから、結果的には、ヘッドレストの上昇(図面で矢印「ハ」方向に)かつ前傾(図面で矢印「ニ」方向に)と、所定の位置への復帰(最初の状態である)に役立つことになる。尚、従動体19の復帰は復帰機構8による。そして、この復帰機構8は駆動体17と従動体19との間に設ける。また20は駆動体17の動作を従動体19に確実に伝える誘導杆であり、この誘導杆20はケース16に枢着されるとともに、この駆動体17の上端と従動体19の上側に設けた段付部との間に係止又は枢着されている。従って、この誘導杆20が、軸心を支点として可動する従動体19を降下又は上昇する。
<4> 続いて、第四の実施例を図19−1〜図21−3に基づいて説明する。
主動側の作動部Cは、図19−1〜図19−3に示すように、フレーム1及び/又は中間部材2に設けた固定板23(固定体)と、この固定板23に対峙して設けた可動板25(押圧板兼可動板等の可動体)と、この固定板23と可動板25との間に互い違いに設けたストローク確保用凸部230、250とで構成し、アクティブヘッドレストBに係止した連繋作動部Dをこの固定板23の下端に固止する。そして、プレス成形により固定板23及び可動板25の上下に係止爪を形成し、係止(掛止め)することで、可動板25が固定板23にスムーズに収納され、衝撃時に主動側の作動部Cが人Hの背H2へ与える異物感を解消する。この構成において、図19−1の状態より可動板25が、衝撃時の押圧により、図面で矢印「ホ」方向に押圧されると、凸部250が前進し、固定板23の凸部230との隙間が狭められることで、連繋作動部Dが撓む。そして、図19−2から図19−3の状態に移行することで、連繋作動部Dの撓みが最高となり、当該連繋作動部Dが図面で矢印「ロ」方向に引下げられる。そして、この引下げにより、ヘッドレストが上昇(図面で矢印「ハ」方向に)かつ前傾(図面で矢印「ニ」方向に)する。尚、可動板25が後退することで、連繋作動部Dの撓みが無くなり、ヘッドレストは所定の位置に復帰する(最初の状態である)。
また、主動側の作動部Cの他の例を説明すると、図20−1〜図21−3に示すように、固定板23と可動板25とを連繋する、この固定板23と可動板25の両側面に設けた連繋板27、28と、この連繋板27、28の長孔270、280に挿入される止め具29、30で構成するリンク機構とする。この構成において、衝撃時に止め具29、30が連繋板27、28の長孔270、280を移動することで、前述の如く、固定板23と可動板25の動きをスムーズにする。他は前述の例に準ずる。このリンク機構により、可動板25が固定板23に収納され、衝突時の主動側の作動部Cが人Hの背H2へ与える弊害を解消する。尚、連繋作動部Dの撓み調整手段を設け、確実に動作する構成を採用することがよい。また、固定板23と可動板25との間にスプリングを設けることで、可動板25の復帰に役立つだけでなく、この固定板23と可動板25のガタ防止を図り、また、連繋作動部Dの撓み解消が可能となる。
<5> また、第五の実施例を図22〜図24−3に基づいて説明する。
主動側の作動部Cは、フレーム1及び/又は中間部材2に設けた停止板32と、この停止板32の孔320に挿入されたバネ材で構成した折返し部にコイル部330を備えた拡開機構33と、この拡開機構33を停止するストッパー34と、このストッパー34を操作する係止紐35で構成し、前記拡開機構33の先端折曲げ部331、331(以下、対の場合は、一方の符号のみ表示する)には、連繋作動部Dが係止される。この例では、図24−1の状態で、拡開機構33の一部(コイル部330)にストッパー34を係止した状態で、衝撃時の押圧により、動作杆21及び/又は押圧板を介してストッパー34が図面で矢印「ホ」方向に押圧されると、拡開機構33のストッパー34に対する規制が解除されることから、図24−2から図24−3の状態に移行することで(経過を辿り)、この拡開機構33が矢印「チ」で示す上方に向かって移動すると(上昇すると)、拡開機構33の先端折曲げ部331、331が略V字形に拡開する。このV字形の拡開で連繋作動部Dが押し広げられることから、結果的に連繋作動部Dが下方(図面で矢印「ロ」方向)に引下げられる。そして、この引下げにより、ヘッドレストが上昇(図面で矢印「ハ」方向に)かつ前傾(図面で矢印「ニ」方向に)する。尚、拡開機構33を係止紐35で矢印「リ」で示した下方に引張ることで、拡開機構33も同様に移行するとともに、絞り込まれる。そして、この連繋作動部Dが同矢印「リ」で示した下方に移動し、ストッパー34に係止されることで、ヘッドレストは所定の位置に復帰する(最初の状態である)。このストッパー34の移動(規制等)は、前述の動作杆21及び/又は押圧板等の物理的な機構(図示しない)は勿論、手動、又はセンサー、無線等の電気的な方法も可能である(他の実施例も同様である)。尚、このストッパー34は可撓性部材で構成し、自動係止及び/又は解除が可能な構成も採用できる。この例では、装置の簡素化、自動復帰、又は操作の簡略化等が図れる特徴がある。
<6> また、第六の実施例を図25、図26に基づいて説明する。
主動側の作動部Cは、フレーム1及び/又は中間部材2に固止したケース37に回転自在に設けた螺旋溝を備えた巻取り機構38と、この巻取り機構38の回転を司る歯部380と、この歯部380に噛合する図示しない回転歯部を回転する動作杆21に設けた歯部とで構成し、前記巻取り機構38に連繋作動部Dを捲装する。従って、矢印「ヌ」の方向に巻取り機構38が回転することで、連繋作動部Dを巻取り、この連繋作動部Dを図面で矢印「ロ」方向に引下げる。この引下げを介してヘッドレストが上昇(図面で矢印「ハ」方向に)かつ前傾(図面で矢印「ニ」方向に)する。尚、巻取り機構38の逆転で、連繋作動部Dが巻戻されて、ヘッドレストは所定の位置に復帰する(最初の状態である)。
(ろ) 連繋作動部Dの好ましい一実施例を説明する。
<1> 連繋作動部Dは、前記主動側の作動部Cのリンク機構6等、固定板13、23又は従動体19等に下端40bを巻掛けたワイヤ、チェーン、紐等の一本又は数本の懸架部材40で構成し(数本の例では、他の機構の変更を要する。他の場合も同じ)、その上端40aはフレーム1及び/又は中間部材2に設けた滑車41を介して従動側の作動部(後述する)の昇降杆(後述する)に係止する。そして、この例では、懸架部材40をシートバックA1の中心に位置する構成とし(一例であり限定されない)、可動板5、25、押圧板兼可動板15又は図示しない押圧板等に付与された押圧が確実に伝達される構成とする。図中42は前記滑車41を支持するブラケットである。そして、この連繋作動部Dの確実かつスピーディな動きを利用し、前述した如く、衝突時において、頭部が上昇及び/又は後方に反返る前に、ヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成となっている。即ち、連繋作動部Dは瞬時に高スピードで上昇可能とし、また上昇後において所定時間、この上昇及び/又は前傾状態が確保できる構成となっている。
(は) 従動側の作動部Eの好ましい一実施例を説明する。
<1> 従動側の作動部Eは、フレーム1及び/又は中間部材2に設けたシートバックA1の裏側に傾斜する長孔450を有するガイド板45と、このガイド板45の長孔450に沿って移動するピン460を有する前記懸架部材40の上端40aが係止される昇降板46と、この昇降板46に対で設けた昇降杆47と、この昇降杆47が遊嵌される前記フレーム1及び/又は中間部材2に(ブラケット48を介して)設けた鞘管49で構成する。この構成では、懸架部材40の他端40bが引上げられると、昇降板46のピン460が長孔450内を移動することで、この昇降板46が傾斜して引上げられ(矢印<ル>)、この昇降板46の引上げは、昇降杆47を同時に引上げ(矢印<オ>)られる。しかし、この昇降杆47は鞘管49に遊嵌されていることから、この鞘管49のシートバックA1の前側への可動を介して(この鞘管49が、フレーム1及び/又は中間部材2に設けたブラケット48に枢支されているので、シートバックA1の前側に可動することで)前傾する(矢印<ニ’>)。この昇降杆47の引上げ(矢印<オ>)及び/又は鞘管49の前傾(矢印<リ>)による昇降杆47の前傾(矢印<ニ’>)で、前述の如く、アクティブヘッドレストBが上昇し(矢印<ハ>)、かつ前傾(矢印<ニ>)する。また懸架部材40の復帰は、前述した動きの逆となり、理解できるので、その説明は省略する。図中50は昇降板46及び/又は昇降杆47の復帰を司るスプリングを示す。
<2> そして、昇降板46及び/又は昇降杆47(ヘッドレスト)の一時待機を図る待機機構Fの好ましい一例を図27−1〜図27−6に基づいて説明する。先ず、図27−1と、図27−3、図27−5、図27−6の実施例では、長孔450に曲り形状手段450a及び/又は凹部450bを設けピン460が一時的に待機(停止)できる構成とする。そして、この曲り形状手段450a及び/又は凹部450bの係脱は、前記連繋作動部Dが図面で矢印「ロ’」の上方に戻るときに自動的に行われる構成である。また図27−2の実施例では、長孔450に絞り部等でなる挾持形状手段450cを設けピン460が一時的に待機できる構成とする。そして、この挾持形状手段450cの係脱は、前記連繋作動部Dが図面で矢印「ロ’」の上方に戻るときに自動的に行われる構成である。さらに図27−4、図27−6の実施例では、長孔450にブッシュ、パッキン等でなる挾持形状手段450cを設けピン460が一時的に待機できる構成とする。そして、この挾持形状手段450cの係脱は、前記連繋作動部Dが図面で矢印「ロ’」の上方に戻るときに自動的に行われる構成である。以上で説明した待機機構Fは、一例であり、同様な機能が図れる構成は、本発明の範疇である。
(に) ヘッドレスト装置Gの好ましい一実施例を説明する。
<1> ヘッドレスト装置Gは、前記昇降杆47に固止したヘッドレストブラケット支持部51と、このヘッドレストブラケット支持部51に固止したヘッドレストブラケット52と、このヘッドレストブラケット52に挿入したヘッドレストサポート53と、このヘッドレストサポート53に設けたヘッドレスト54で構成し、このヘッドレストブラケット52、ヘッドレストサポート53及び/又はヘッドレスト54は汎用製品を採用し、部品の共通化及び/又はモジュール化を図る。また前記スプリング50は、このヘッドレスト装置Gのガタ防止にも役立つ特徴がある。
図1は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体縮尺側面図 図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した主動側の作動部の第一の実施例の正面図 図3−1は主動側の作動部の第一の実施例の通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図3−2は主動側の作動部の第一の実施例の衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図4は主動側の作動部の第一の実施例の拡大正面図 図5−1は図4の例で通常時の状態を示す側面図 図5−2は図4の例で衝撃時の状態を示す側面図 図5−3は図5−1のフレーム(中間部材)と固定板の組付けをワンタッチで行う構成を示す要部の拡大側面図 図5−4は図5−3の他の例を示す要部の拡大側面図 図5−5は図5−3のさらに他の例を示す要部の拡大側面図 図6は図4の可動板を示した要部の正面図 図7は主動側の作動部の第一の実施例の他の例を示した拡大正面図 図8−1は図7の例で通常時の状態を示す側面図 図8−2は図7の例で衝撃時の状態を示す側面図 図9は図7の可動板を示した要部の正面図 図10は主動側の作動部の第一の実施例のさらに他の例を示した拡大正面図 図11−1は図10の例で通常時の状態を示す側面図 図11−2は図10の例で衝撃時の状態を示す側面図 図12は図10の可動板を示した要部の正面図 図13−1はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した主動側の作動部の第二の実施例の斜視図 図13−2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した主動側の作動部の第二の実施例の他の例を示した斜視図 図14−1は図13−1の例で通常時の状態を示す斜視図 図14−2は図13−1の例で通常時の状態を示す側面図 図15−1は図13−1の例で衝撃時の状態を示す斜視図 図15−2は図13−1の例で衝撃時の状態を示す側面図 図16−1は図13−1の例で押圧板兼可動板等の正面図 図16−2は図13−1の例で固定板等の正面図 図17は主動側の作動部の第三の実施例を示した要部の模式図 図18は図17に示した第三の実施例の他の例を示した模式図 図19−1は主動側の作動部の第四の実施例を示した斜視図 図19−2は図19−1の可動板の移動過程を示した斜視図 図19−3は図19−1の可動板の衝撃時を示した斜視図 図20−1は主動側の作動部の第四の実施例の他の例を示した斜視図 図20−2は図20−1の可動板の移動過程を示した斜視図 図20−3は図20−1の可動板の衝撃時を示した斜視図 図21−1は20−1の側面図 図21−2は図20−2の側面図 図21−3は図20−3の側面図 図22−1は主動側の作動部の第五の実施例を示した正面摸式図 図22−2は図22−1の動作時の正面摸式図 図23−1は図22−1の側面図 図23−2は図22−2の側面図 図24−1は第五の実施例の通常時の正面模式図 図24−2は図24−1の拡開機構の移動過程を示した正面模式図 図24−3は図24−1の拡開機構の衝撃時を示した正面模式図 図25は主動側の作動部の第六の実施例を示した縦断面図 図26は図25の正面図 図27−1は従動側の作動部の待機機構の一例を示した拡大模式図 図27−2は従動側の作動部の待機機構の他の一例を示した拡大模式図 図27−3は従動側の作動部の待機機構のさらに他の一例を示した拡大模式図 図27−4は従動側の作動部の待機機構の別の一例を示した拡大模式図 図27−5は従動側の作動部の待機機構のさらに別の一例を示した拡大模式図 図27−6は従動側の作動部の待機機構のまた別の一例を示した拡大模式図
符号の説明
A シート
A1 シートバック
B アクティブヘッドレスト
1 フレーム
C 主動側の作動部
2 中間部材
3 固定板
5 可動板
6 リンク機構
60 リンク板
61 ピン
62 軸
63 滑車
7 ガード
8 復帰機構
9 連繋板
10 連繋板
13 固定板
130 凸部
15 押圧板兼可動板
150 凸部
151 長孔
16 ケース
17 駆動体
170 脚部
171 螺子部
18 伝達媒体
19 従動体
190 螺子部
20 誘導杆
21 動作杆
23 固定板
230 凸部
25 可動板
250 凸部
27 連繋板
270 長孔
28 連繋板
280 長孔
29 止め具
30 止め具
32 停止板
320 孔
33 拡開機構
330 コイル部
331 先端折曲げ部
34 ストッパー
35 係止紐
37 ケース
38 巻取り機構
380 歯部
D 連繋作動部
40 懸架部材
40a 上端
40b 下端
41 滑車
E 従動側の作動部
42 ブラケット
45 ガイド板
450 長孔
450a 曲り形状手段
450b 凹部
450c 挾持形状手段
46 昇降板
460 ピン
47 昇降杆
48 ブラケット
49 鞘管
50 スプリング
F 待機機構
G ヘッドレスト装置
51 ヘッドレストブラケット支持部
52 ヘッドレストブラケット
53 ヘッドレストサポート
54 ヘッドレスト
H 人
H1 腰
H2 背

Claims (13)

  1. シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、このヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
    このアクティブヘッドレストの可動装置は、前記シートバックに埋設し、かつこのシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、この各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、この主動側の作動部にその下端を連繋した連繋作動部と、この連繋作動部の上端が連繋される上昇及び/又は前傾可能な従動側の作動部とで構成し、
    またこのアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、前記可動装置の動作杆に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに挿嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成し、
    そして、このヘッドレスト装置のヘッドレストサポートの待機を司る待機機構を設け、前記ヘッドレストを上昇及び/又は前傾位置で所定時間、待機可能としたアクティブヘッドレスト。
  2. 請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した可動板と、この固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する拡縮するリンク機構と、前記リンク機構の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構とで構成し、この復帰機構を前記リンク機構及び/又は可動板等に設ける構成としたアクティブヘッドレスト。
  3. 請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した可動板と、この固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する拡縮するリンク機構と、前記可動板に設けた動作杆と、この動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、この動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレスト。
  4. 請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した押圧板兼可動板と、この固定板と押圧板兼可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する対のストローク機構と、前記押圧板兼可動板を支持するフレーム及び/又は固定板に設けたガイド機構と、この押圧板兼可動板の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構で構成したアクティブヘッドレスト。
  5. 請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けたケースと、このケース内に昇降自在に設けた駆動体と、この駆動体に噛合する前記ケースに軸支した伝達媒体と、この伝達媒体に噛合する前記ケース内に昇降自在に設けた従動体と、この従動体に係止したワイヤと、前記駆動体を作動する動作杆と、この動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、この動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレスト。
  6. 請求項5に記載の駆動体に一端を、また前記従動体に他端をそれぞれ係止し、この駆動体の昇降を、この従動体に確実に伝達する前記ケースに軸支した誘導杆で構成したアクティブヘッドレスト。
  7. 請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた固定板と、この固定板に対峙した可動板と、この固定板と可動板との間に設けたワイヤ及び/又はこのワイヤの引下げストロークを確保する対のストローク機構と、前記可動板に設けた動作杆と、この動作杆の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、この動作杆に設けた押圧板で構成したアクティブヘッドレスト。
  8. 請求項1に記載の主動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた停止板と、この停止板の隙間に昇降可能に設けた拡開機構と、この拡開機構に係止したワイヤと、前記拡開機構の復帰を司るバネ、アクチュエータ等の復帰機構と、前記拡開機構の固止を司るストッパーと、このストッパーを規制する動作杆及び/又は押圧板で構成したアクティブヘッドレスト。
  9. 請求項1に記載の従動側の作動部は、前記フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、このガイド板に倣い移動する昇降板と、この昇降板に連繋する昇降杆と、この昇降杆が遊嵌され、かつ前記ガイド板のブラケットに枢支した鞘管と、前記昇降杆に捲装し、かつ前記鞘管に一端を止めたスプリングで構成し、
    また請求項1に記載のヘッドレスト装置の待機機構は、前記昇降板が上昇限で一時的に停止する停止機構を設ける構成としたアクティブヘッドレスト。
  10. 請求項9に記載の昇降板の停止機構が、前記ガイド板に設けた長孔のグリップ部位と、この長孔を昇降するピンで構成し、このピンが前記グリップ部位で停止することで前記昇降板が上昇限で一時的に停止する構成としたアクティブヘッドレスト。
  11. 請求項9に記載の昇降板の停止機構を構成するグリップ部位が、前記長孔の上端に設けた曲り形状手段とする構成としたアクティブヘッドレスト。
  12. 請求項9に記載の昇降板の停止機構を構成するグリップ部位が、前記長孔に設けた挾持形状手段とする構成としたアクティブヘッドレスト。
  13. 請求項9に記載の昇降板の停止機構が、前記ワイヤ、動作杆、又は押圧板の何れかを停止する手段、又はこれらを組合せる構成の停止手段とする構成としたアクティブヘッドレスト。
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