JP2005502520A - 車輌シートのバックレスト - Google Patents
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Abstract
ヘッドレスト(3)を備えた車輌シートのバックレスト(1)が提供される。このバックレストは、衝突状態で有効となる、バックレストに延出する係止部材によって固定される力発生装置(11)の作用によって、使用状態位置から安全位置に移動可能である。係止部材は、力発生装置(11)の作用下で、バックレスト(1)に対して、連結部材(14)が、連結部材摺動ブロック(15)内へ案内されることにより、移動可能である。連結部材摺動ブロック(15)は、使用状態位置から安全位置への移動において、連結部材(14)内にロック可能であるのが好ましい。上述の有利な達成により、好ましくは矩形状連結部材摺動ブロック(15)が、移動中に、回動し、その結果連結部材に対する半径方向幅が増大し、連結部材摺動ブロックが能動的又は非能動的に連結部材内にロックされる。
【選択図】図3
【選択図】図3
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、事故状況において有効となる力発生装置の作動下で使用状態位置から安全位置に調整可能なヘッドレストを有する車輌シートのバックレストであって、このヘッドレストがこのバックレスト内に突出する係止部材を介してこのバックレストに連結されるバックレストに関する。
【背景技術】
【0002】
比較的小規模な後方端衝撃の場合においてさえも、車輌搭乗者は事故誘導加速力の作用下で、頚部脊椎骨の伸張を受ける危険にさらされる。車輌シートのバックレストに対して強固に連結されたヘッドレストは、障害の危険性を低減可能であるものの、ヘッドレストは、快適さに関する理由から、頚部域の障害を効果的に回避するために使用位置において頭部から遥かに離隔して配置されている。ヘッドレストが、バックレストのガイドスリーブ内のガイドロッドを移動させることによって、車輌搭乗者の高さに対応して正しい高さに設定された場合においても同様である。
【0003】
搭乗者の保護を改善するために、後方端衝撃の場合に使用状態位置から安全位置に自動的に回動可能であり、この結果搭乗者の頭部からの距離が短縮するヘッドレストを有する安全装置が開発されている。この種のシステムは、安全位置への調整がシートに作用する搭乗者の加速力によってもたらされる場合に、「受動的ヘッドレスト」と呼ばれる。他方、調整力の発生が別体電源から供給される場合は、安全システムが「能動的」ヘッドレストを備えることとなる。
【0004】
ドイツ公開特許明細書DE19738201A1は、車輌シートのための汎用タイプのバックレストを開示する。受動ヘッドレストは、バックレスト内に突出するガイドロッドを備え、長手方向に移動可能に、高さの調整を目的とする2つの隔置されたスリーブ内に固定可能な方式で案内される。下方スリーブは、ロータリージョイントを介してバックレストのフレーム構造に直接連結され、他方、上方スリーブは、使用状態において角度を付けてトグルレバー機構を介してフレーム構造上に間接接続されている。事故の場合に、トグルレバーが伸張され、その結果ガイドロッドが、下方ロータリージョイントの軸の回りを回転し、車輌搭乗者の頭部の向きにヘッドレストを回動する。バックレストの腰部領域に配置され、使用状態位置で湾曲する板ばねは、力を発生するのに使用される。この板ばねは、搭乗者の加速の作用下で事故の際に伸張され、その結果その両端間の距離が増加する。この距離の増加が、機構を介してトグルレバーに伝達され、その位置が上述した方法で変動する。
【0005】
この変動には、搭乗者のシート位置に依存し、板ばねが十分に伸張しないという基本的欠陥がある。さらに、快適性に関する理由により、かなり低い位置にしばしば設定されるヘッドレストの高さは、安全位置をとったときに変更できない。
【0006】
能動的ヘッドレストを有するバックレストが、ドイツ公開特許明細書DE19938904A1に開示されている。このバックレストは、2つの部材で構成されており、下方部材は、従来の方式で車輌シートのシート部分に連結され、他方上方部材は、車輌の長軸に対して横行する軸の回りを、下方部材に対して、ヘッドレストとともに、使用状態位置から安全位置に回動可能である。これに必要とされるトルクは、レバーに作用する圧縮ばねによって発生され、このばねは、シートの使用状態位置で張力が加えられ、ラッチ装置によってロックされる。後方端衝撃により生成された加速力は、車輌衝突センサーによって検出される。所定の閾値を越えた加速値が測定されると直ちに、制御装置は、火工式作動装置の駆動によってラッチ装置を開放する。
【0007】
この装置は、車輌搭乗者の安全に関して採用された必要条件を満たしているが、設計の観点で比較的複雑を伴う。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、効果的な、かつ設計上簡易に構成された安全装置を伴うバックレストを提供する目的に基づいている。さらに、これにより、ヘッドレストと搭乗者の頭部間の距離、および使用状態位置についてのヘッドレストの高さの双方が、安全位置において影響を与えることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、上記の目的は、スロットガイドと、これに案内される摺動ブロックとを備える少なくとも1つのスロットガイド機構によって、(受動的又は能動的な)力発生装置の作用下でバックレストに対して移動可能な係止部材によって、汎用タイプのバックレストの場合に達成される。
【0010】
従来から公知である固定軸の回りでのヘッドレストの回転と対比して、このスロットガイド機構は、係止部材を所望のように案内可能とし、その結果その上方向の移動は、いずれの所望の回動動作とも組み合わされることが可能となる。
【0011】
本発明の好ましい変形例によれば、スロットガイド機構は、凸状の凹部を伴うスロットガイドおよび、互いに隔置された少なくとも2つの位置で凹部内に支持される摺動ブロックを備えることができる。摺動ブロックが移動した際に、回動動作が必然的に発生し、同時にヘッドレストの高さ兆歳が伴うことができる。
【0012】
本発明のさらなる有利な変形例によれば、係止部材は、バックレスト内で隔置されたリードスルー及びスロットガイド機構によりフレーム構造を介して移動する。スロットガイドの凹部は、少なくともある領域では、摺動ブロックとリードスルーとを接続する直線に対して斜行する。スロットガイド内の凹部の傾斜プロファイルは、上方向移動と同時に、摺動ブロックの水平位置を変化せしめ、これによって係止部材全体が回動し、その回転軸は、フレーム構造に対して固定位置内のリードスルーを水平行する。この設計は、リードスルーがスロットガイド機構上方に配置され、スロットガイドの凹部がこの直線に対して後方に回転行する場合には、特に小さいスペースしか必要としない。従って、上方向移動の間、摺動ブロックは、後方にシフトされ、これによりヘッドレストが前方に回動される。
【0013】
別の変形例として、係止部材を、バックレストの2つのスロットガイド機構を介して移動可能とすることができる。この機構は、互いに隔置されているか、または互いに合体してスロットガイドの凹部が少なくともある領域では、摺動ブロックを結ぶ直線に対して斜行し、互いに隔置されるとともに互いに逆方向に向けられる。
【0014】
ヘッドレストの機能を改善するために、本発明の更なる好ましい変形例に基づいて、使用状態位置から安全位置に移動した際に、スロットガイドの凹部にロックされることの可能な摺動ブロックが提案されている。これにより、摺動ブロックが移動したときに、回転動が実行され、その結果凹部に対して半径方向幅が増大して摺動ブロックが凹部内に、摩擦的又は形状固定方式によってロックされるという事実によって、設計の観点からは、少々複雑になる。凹部は、好ましくは移動方向にテーパー状に形成され、これにより摺動ブロックが凹部内に摩擦的または形状固定方式によってロック可能となる。
【0015】
力発生装置によってもたらされた移動力は、係止部材がストラットを介して互いに連結された少なくとも2つのガイドロッドを備え、力発生装置が一方においてストラットと係合し、他方においてバックレストのフレーム構造と係合する場合には、特に好ましい方法でヘッドレスト内に伝達可能である。
【0016】
ヘッドレストの高さを車輌搭乗者の高さに簡易に適合させるために、係止部材が、ガイドスリーブ内を長手方向に移動可能であり、かつ、固定可能な方式で案内される少なくとも2つのガイドロッドを備えており、ガイドスリーブは、ストラットを介して互いに連結され、力発生装置は、一方においてストラットと係合し、他方においてバックレストのフレーム構造と係合する、という別の提案がなされている。搭乗者によって高さを調整するために、ガイドロッドは、ガイドスリーブ内のパッド部分とともに移動し、これらに対して所望の位置に固定される。他方、安全位置にあるときに、ガイドスリーブは、ガイドロッドとともに移動し、その結果パッド部分が所望の位置に持上げられる。
【0017】
本発明の空間的に好適な変形例によれば、スロットガイド機構のスロットガイドは、バックレストのフレーム構造内に連結され、また摺動ブロックが係止部材に連結されることができる。この設計により、安全位置がとられたときに加速されるヘッドレスト塊を、低い位置に保持することができる。
【0018】
調整力は、複雑を伴わず、ばね部材、とくに張力ばね又は圧縮ばねによって原則的に可逆的方式によって発生させることができる。このばね部材は、ロッキング装置による所定の張力下で、ロックされることが可能である。これは、特に自発的に反応する火工式装置によって、あるいは多様な用途に使用できる利点を有する電磁作動装置によって、作動可能である。
【0019】
他方、特に高度の加速力を、圧縮ガス貯蔵装置又は、特に火工式点火チャージを備える力発生装置によって得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図は、本発明の実施例を、例示的かつ概略的に示す。
【0021】
図1に一部を示したバックレスト1は、パッド材料といす張り用生地(図示せず)とともに使用に供される金属フレーム構造2を備える。例示的な実施形態において、フレーム構造2の断面は、図2及び図3から明らかなようにU字状設計となっている。
【0022】
その上方領域において、バックレスト1は、ヘッドレスト3を備えており、このヘッドレスト3は、パッド部4と、垂直方向下方に延長する2つのガイドロッド5とを備える。ガイドロッド5は、ガイドスリーブ6内を長手方向に移動可能に案内され、このガイドスリーブ6は、その一部が、フレーム構造2を通過する凹部7として設計されたリードスルー内に配置されている。フレーム構造に対してパッド部4の高さを設定するために、キャッチ8が解放され、これによってガイドロッド5が、その後ガイドスリーブ6内を上方向又は下方向に移動可能となっている。次いで、2つの要素の相対的位置は、キャッチ8によって再度固定される。
【0023】
ガイドスリーブ6は、水平方向に配置されたストラット9によって互いに連結されている。ガイドスリーブ6は、これらがフレーム構造2の上方リム内に設けられた凹部7内を、上方向に移動可能に、また、車輌の長軸に対して横行する、慣用的に車輌のY軸として参照される水平軸の回りを回転するように構成されている。使用状態位置において、ガイドスリーブ6は、ロッキング装置10によって指定される高さ位置に保持される。
【0024】
この種のロッキング装置の基本的な構造は、本明細書の最初に先行技術として参照されている。
【0025】
ロッキング装置10は、圧縮ばね12の形状である力発生装置を、張力下で保持する。この力発生装置は、一方においては、フレーム構造2の横方向に開口されたU字状の下方リム上に支持され、他方においては、ストラット9と係合する。
【0026】
シート状金属板13と組み合わされた2つのスロットガイド14は、フレーム構造2内に埋設されており、ストラット9内に配置された環状摺動ブロック15が、これらと係合している。この係合およびガイドスリーブ6の凹部7内への取り付けにより、ヘッドレスト3は、基本的に使用状態位置において、フレーム構造2内に強固に取り付けられる。
【0027】
スロットガイド14は、上方向移動と同時に、摺動ブロック15がこれらの中に案内され、ストラット9が後方にシフトされることによって、垂直方向に対して傾斜される。このため、スロットガイド14は、使用状態位置において、摺動ブロック15を関連する凹部7に接続する仮想的直線Gに対して、対応斜行している。
【0028】
後方端衝撃の場合において、電子制御装置16は、衝突センサー17によって測定された過疎口の関数として火工式作動装置18を点火する。この作動装置は、その一部がロッキング装置10を解放する。伸張する圧縮ばね12の作用下で、ストラット9及びこれに連結されるガイドスリーブ6が、上方に移動する。同時に、ストラット9の後方シフトにより、ガイドスリーブ6が、回動し、これによりフレーム構造2から突出するガイドロッド5の部分が、車両搭乗者の頭部19に向かって回動する。従って、パッド部4と頭部19間の距離は、安全位置において所望程度に短くなる。
【0029】
図4及び図5は、安全位置に達したときにガイドの自己ロッキングが実行されるスロットガイド14及び摺動ブロック15のある可能な設計を示す。スロットガイド14は、本質的に垂直行する第1部分20.1を備え、第1部部20.1は、この第1部分に対して後方に回転される傾斜した第2部分20.2によって上方で近接している。例示的な実施形態において、スロットガイド14の幅は、一定に保持されている。
【0030】
矩形状摺動ブロック15は、スロットガイド14内に移動可能に配置されており、使用状態位置においては、第1部分20.1内に、その側面がスロットガイド14と平行状態に配置され、安全位置においては第2部分20.2内に移動する。この移動動作中、摺動ブロック15は、付加的に回転動作する。図2及び図3に示した変形例とは異なり、矩形状摺動ブロック15は、その回転中、スロットガイド14内でその幅を増大させ、その結果スロットガイド内にロックされる。この作用は、摺動ブロック15がスロットガイド14内にほんのわずか締止し、図4に基づく位置に移動可能とすることで実現される。しかしながら、ガイドの移動力と幾何学的設計に依存して、さらに、安全位置に到達したときにキャッチの方式で摺動ブロック15がそのエッジを使用してスロットガイドを変形するという形状固定ロッキングが実現可能となる。
【0031】
図6及び図7に基づくバックレストの場合において、ヘッドレスト3のパッド部分4に締結されるガイドロッド5は、いずれの場合も相互に隔置される2つの摺動ブロック15.1と15.2とを介して凸状に湾曲したスロットガイド14内に直接案内される。火工式点火チャージ21の形状である力発生装置11の作用下で、摺動ブロック15は、円弧状スロットガイド14内に移動し、その結果パッド部分4の高さのシフト及び回転動がもたらされる。このヘッドレスト3の場合において、搭乗者の高さの適合は、ガイドロッド5に対してパッド部分4を移動させることによって実現可能である。
【0032】
図8及び図9は、本発明の最後の設計例を示す。ここに示したヘッドレスト3のガイドロッド5は、いずれの場合も別体スロットガイド14.1と14.2内に案内される摺動ブロック15.1と15.2とによって保持される。スロットガイド14.1と14.2との凹部は、少なくともある領域においては、使用状態位置にある摺動ブロック15.1と15.2とを結ぶ仮想直線Gに対して斜行し、さらに互いにオフセット配置されるとともに、互いに逆方向に向けられている。下方スロットガイド14.2によって、ガイドロッド15の下方端は、安全位置への移動中に後方へ偏向される。他方、ガイドロッドの上方端は、上方スロットガイド14.1が、鏡像反転位置となる前方に偏向される。張力ばね22の形状である力発生装置によって起動される上方向移動の間、ヘッドレスト3は、搭乗者の頭部19に向かって回動する。さらに、スロットガイド14は、使用状態位置から安全位置への移動方向に狭く形成されており、これにより、摺動ブロック15は、移動時にスロットガイド14内で締止し、ヘッドレスト3を安全位置にロックする。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】使用状態位置における本発明に係るバックレストの背面図である。
【図2】図1のバックレストの長手方向断面X−Xから見た図である。
【図3】安全位置に達した後の、バックレストの対応する長手方向断面図である。
【図4】使用状態位置における、請求項7に係るスロットガイド及び摺動ブロックの1つの設計例を示す図である。
【図5】安全位置における、図4の変形例を示す図である。
【図6】使用状態位置における、本発明に係る他のバックレストを長手方向断面から見た図である。
【図7】安全位置における、図6のバックレストを示す図である。
【図8】使用状態位置における、本発明のさらなる変形例を長手方向断面から見た図である。
【図9】安全位置における、図8のバックレストを示す図である。
【符号の説明】
【0034】
8 キャッチ
9 ストラット
10 ロッキング装置
11 力発生装置
12 圧縮ばね
13 シート状金属板
14 スロットガイド
15 摺動ブロック
16 制御装置
17 衝突センサー
18 作動装置
19 頭部
20 部分
21 火工式点火チャージ
22 張力ばね
【0001】
本発明は、事故状況において有効となる力発生装置の作動下で使用状態位置から安全位置に調整可能なヘッドレストを有する車輌シートのバックレストであって、このヘッドレストがこのバックレスト内に突出する係止部材を介してこのバックレストに連結されるバックレストに関する。
【背景技術】
【0002】
比較的小規模な後方端衝撃の場合においてさえも、車輌搭乗者は事故誘導加速力の作用下で、頚部脊椎骨の伸張を受ける危険にさらされる。車輌シートのバックレストに対して強固に連結されたヘッドレストは、障害の危険性を低減可能であるものの、ヘッドレストは、快適さに関する理由から、頚部域の障害を効果的に回避するために使用位置において頭部から遥かに離隔して配置されている。ヘッドレストが、バックレストのガイドスリーブ内のガイドロッドを移動させることによって、車輌搭乗者の高さに対応して正しい高さに設定された場合においても同様である。
【0003】
搭乗者の保護を改善するために、後方端衝撃の場合に使用状態位置から安全位置に自動的に回動可能であり、この結果搭乗者の頭部からの距離が短縮するヘッドレストを有する安全装置が開発されている。この種のシステムは、安全位置への調整がシートに作用する搭乗者の加速力によってもたらされる場合に、「受動的ヘッドレスト」と呼ばれる。他方、調整力の発生が別体電源から供給される場合は、安全システムが「能動的」ヘッドレストを備えることとなる。
【0004】
ドイツ公開特許明細書DE19738201A1は、車輌シートのための汎用タイプのバックレストを開示する。受動ヘッドレストは、バックレスト内に突出するガイドロッドを備え、長手方向に移動可能に、高さの調整を目的とする2つの隔置されたスリーブ内に固定可能な方式で案内される。下方スリーブは、ロータリージョイントを介してバックレストのフレーム構造に直接連結され、他方、上方スリーブは、使用状態において角度を付けてトグルレバー機構を介してフレーム構造上に間接接続されている。事故の場合に、トグルレバーが伸張され、その結果ガイドロッドが、下方ロータリージョイントの軸の回りを回転し、車輌搭乗者の頭部の向きにヘッドレストを回動する。バックレストの腰部領域に配置され、使用状態位置で湾曲する板ばねは、力を発生するのに使用される。この板ばねは、搭乗者の加速の作用下で事故の際に伸張され、その結果その両端間の距離が増加する。この距離の増加が、機構を介してトグルレバーに伝達され、その位置が上述した方法で変動する。
【0005】
この変動には、搭乗者のシート位置に依存し、板ばねが十分に伸張しないという基本的欠陥がある。さらに、快適性に関する理由により、かなり低い位置にしばしば設定されるヘッドレストの高さは、安全位置をとったときに変更できない。
【0006】
能動的ヘッドレストを有するバックレストが、ドイツ公開特許明細書DE19938904A1に開示されている。このバックレストは、2つの部材で構成されており、下方部材は、従来の方式で車輌シートのシート部分に連結され、他方上方部材は、車輌の長軸に対して横行する軸の回りを、下方部材に対して、ヘッドレストとともに、使用状態位置から安全位置に回動可能である。これに必要とされるトルクは、レバーに作用する圧縮ばねによって発生され、このばねは、シートの使用状態位置で張力が加えられ、ラッチ装置によってロックされる。後方端衝撃により生成された加速力は、車輌衝突センサーによって検出される。所定の閾値を越えた加速値が測定されると直ちに、制御装置は、火工式作動装置の駆動によってラッチ装置を開放する。
【0007】
この装置は、車輌搭乗者の安全に関して採用された必要条件を満たしているが、設計の観点で比較的複雑を伴う。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、効果的な、かつ設計上簡易に構成された安全装置を伴うバックレストを提供する目的に基づいている。さらに、これにより、ヘッドレストと搭乗者の頭部間の距離、および使用状態位置についてのヘッドレストの高さの双方が、安全位置において影響を与えることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、上記の目的は、スロットガイドと、これに案内される摺動ブロックとを備える少なくとも1つのスロットガイド機構によって、(受動的又は能動的な)力発生装置の作用下でバックレストに対して移動可能な係止部材によって、汎用タイプのバックレストの場合に達成される。
【0010】
従来から公知である固定軸の回りでのヘッドレストの回転と対比して、このスロットガイド機構は、係止部材を所望のように案内可能とし、その結果その上方向の移動は、いずれの所望の回動動作とも組み合わされることが可能となる。
【0011】
本発明の好ましい変形例によれば、スロットガイド機構は、凸状の凹部を伴うスロットガイドおよび、互いに隔置された少なくとも2つの位置で凹部内に支持される摺動ブロックを備えることができる。摺動ブロックが移動した際に、回動動作が必然的に発生し、同時にヘッドレストの高さ兆歳が伴うことができる。
【0012】
本発明のさらなる有利な変形例によれば、係止部材は、バックレスト内で隔置されたリードスルー及びスロットガイド機構によりフレーム構造を介して移動する。スロットガイドの凹部は、少なくともある領域では、摺動ブロックとリードスルーとを接続する直線に対して斜行する。スロットガイド内の凹部の傾斜プロファイルは、上方向移動と同時に、摺動ブロックの水平位置を変化せしめ、これによって係止部材全体が回動し、その回転軸は、フレーム構造に対して固定位置内のリードスルーを水平行する。この設計は、リードスルーがスロットガイド機構上方に配置され、スロットガイドの凹部がこの直線に対して後方に回転行する場合には、特に小さいスペースしか必要としない。従って、上方向移動の間、摺動ブロックは、後方にシフトされ、これによりヘッドレストが前方に回動される。
【0013】
別の変形例として、係止部材を、バックレストの2つのスロットガイド機構を介して移動可能とすることができる。この機構は、互いに隔置されているか、または互いに合体してスロットガイドの凹部が少なくともある領域では、摺動ブロックを結ぶ直線に対して斜行し、互いに隔置されるとともに互いに逆方向に向けられる。
【0014】
ヘッドレストの機能を改善するために、本発明の更なる好ましい変形例に基づいて、使用状態位置から安全位置に移動した際に、スロットガイドの凹部にロックされることの可能な摺動ブロックが提案されている。これにより、摺動ブロックが移動したときに、回転動が実行され、その結果凹部に対して半径方向幅が増大して摺動ブロックが凹部内に、摩擦的又は形状固定方式によってロックされるという事実によって、設計の観点からは、少々複雑になる。凹部は、好ましくは移動方向にテーパー状に形成され、これにより摺動ブロックが凹部内に摩擦的または形状固定方式によってロック可能となる。
【0015】
力発生装置によってもたらされた移動力は、係止部材がストラットを介して互いに連結された少なくとも2つのガイドロッドを備え、力発生装置が一方においてストラットと係合し、他方においてバックレストのフレーム構造と係合する場合には、特に好ましい方法でヘッドレスト内に伝達可能である。
【0016】
ヘッドレストの高さを車輌搭乗者の高さに簡易に適合させるために、係止部材が、ガイドスリーブ内を長手方向に移動可能であり、かつ、固定可能な方式で案内される少なくとも2つのガイドロッドを備えており、ガイドスリーブは、ストラットを介して互いに連結され、力発生装置は、一方においてストラットと係合し、他方においてバックレストのフレーム構造と係合する、という別の提案がなされている。搭乗者によって高さを調整するために、ガイドロッドは、ガイドスリーブ内のパッド部分とともに移動し、これらに対して所望の位置に固定される。他方、安全位置にあるときに、ガイドスリーブは、ガイドロッドとともに移動し、その結果パッド部分が所望の位置に持上げられる。
【0017】
本発明の空間的に好適な変形例によれば、スロットガイド機構のスロットガイドは、バックレストのフレーム構造内に連結され、また摺動ブロックが係止部材に連結されることができる。この設計により、安全位置がとられたときに加速されるヘッドレスト塊を、低い位置に保持することができる。
【0018】
調整力は、複雑を伴わず、ばね部材、とくに張力ばね又は圧縮ばねによって原則的に可逆的方式によって発生させることができる。このばね部材は、ロッキング装置による所定の張力下で、ロックされることが可能である。これは、特に自発的に反応する火工式装置によって、あるいは多様な用途に使用できる利点を有する電磁作動装置によって、作動可能である。
【0019】
他方、特に高度の加速力を、圧縮ガス貯蔵装置又は、特に火工式点火チャージを備える力発生装置によって得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図は、本発明の実施例を、例示的かつ概略的に示す。
【0021】
図1に一部を示したバックレスト1は、パッド材料といす張り用生地(図示せず)とともに使用に供される金属フレーム構造2を備える。例示的な実施形態において、フレーム構造2の断面は、図2及び図3から明らかなようにU字状設計となっている。
【0022】
その上方領域において、バックレスト1は、ヘッドレスト3を備えており、このヘッドレスト3は、パッド部4と、垂直方向下方に延長する2つのガイドロッド5とを備える。ガイドロッド5は、ガイドスリーブ6内を長手方向に移動可能に案内され、このガイドスリーブ6は、その一部が、フレーム構造2を通過する凹部7として設計されたリードスルー内に配置されている。フレーム構造に対してパッド部4の高さを設定するために、キャッチ8が解放され、これによってガイドロッド5が、その後ガイドスリーブ6内を上方向又は下方向に移動可能となっている。次いで、2つの要素の相対的位置は、キャッチ8によって再度固定される。
【0023】
ガイドスリーブ6は、水平方向に配置されたストラット9によって互いに連結されている。ガイドスリーブ6は、これらがフレーム構造2の上方リム内に設けられた凹部7内を、上方向に移動可能に、また、車輌の長軸に対して横行する、慣用的に車輌のY軸として参照される水平軸の回りを回転するように構成されている。使用状態位置において、ガイドスリーブ6は、ロッキング装置10によって指定される高さ位置に保持される。
【0024】
この種のロッキング装置の基本的な構造は、本明細書の最初に先行技術として参照されている。
【0025】
ロッキング装置10は、圧縮ばね12の形状である力発生装置を、張力下で保持する。この力発生装置は、一方においては、フレーム構造2の横方向に開口されたU字状の下方リム上に支持され、他方においては、ストラット9と係合する。
【0026】
シート状金属板13と組み合わされた2つのスロットガイド14は、フレーム構造2内に埋設されており、ストラット9内に配置された環状摺動ブロック15が、これらと係合している。この係合およびガイドスリーブ6の凹部7内への取り付けにより、ヘッドレスト3は、基本的に使用状態位置において、フレーム構造2内に強固に取り付けられる。
【0027】
スロットガイド14は、上方向移動と同時に、摺動ブロック15がこれらの中に案内され、ストラット9が後方にシフトされることによって、垂直方向に対して傾斜される。このため、スロットガイド14は、使用状態位置において、摺動ブロック15を関連する凹部7に接続する仮想的直線Gに対して、対応斜行している。
【0028】
後方端衝撃の場合において、電子制御装置16は、衝突センサー17によって測定された過疎口の関数として火工式作動装置18を点火する。この作動装置は、その一部がロッキング装置10を解放する。伸張する圧縮ばね12の作用下で、ストラット9及びこれに連結されるガイドスリーブ6が、上方に移動する。同時に、ストラット9の後方シフトにより、ガイドスリーブ6が、回動し、これによりフレーム構造2から突出するガイドロッド5の部分が、車両搭乗者の頭部19に向かって回動する。従って、パッド部4と頭部19間の距離は、安全位置において所望程度に短くなる。
【0029】
図4及び図5は、安全位置に達したときにガイドの自己ロッキングが実行されるスロットガイド14及び摺動ブロック15のある可能な設計を示す。スロットガイド14は、本質的に垂直行する第1部分20.1を備え、第1部部20.1は、この第1部分に対して後方に回転される傾斜した第2部分20.2によって上方で近接している。例示的な実施形態において、スロットガイド14の幅は、一定に保持されている。
【0030】
矩形状摺動ブロック15は、スロットガイド14内に移動可能に配置されており、使用状態位置においては、第1部分20.1内に、その側面がスロットガイド14と平行状態に配置され、安全位置においては第2部分20.2内に移動する。この移動動作中、摺動ブロック15は、付加的に回転動作する。図2及び図3に示した変形例とは異なり、矩形状摺動ブロック15は、その回転中、スロットガイド14内でその幅を増大させ、その結果スロットガイド内にロックされる。この作用は、摺動ブロック15がスロットガイド14内にほんのわずか締止し、図4に基づく位置に移動可能とすることで実現される。しかしながら、ガイドの移動力と幾何学的設計に依存して、さらに、安全位置に到達したときにキャッチの方式で摺動ブロック15がそのエッジを使用してスロットガイドを変形するという形状固定ロッキングが実現可能となる。
【0031】
図6及び図7に基づくバックレストの場合において、ヘッドレスト3のパッド部分4に締結されるガイドロッド5は、いずれの場合も相互に隔置される2つの摺動ブロック15.1と15.2とを介して凸状に湾曲したスロットガイド14内に直接案内される。火工式点火チャージ21の形状である力発生装置11の作用下で、摺動ブロック15は、円弧状スロットガイド14内に移動し、その結果パッド部分4の高さのシフト及び回転動がもたらされる。このヘッドレスト3の場合において、搭乗者の高さの適合は、ガイドロッド5に対してパッド部分4を移動させることによって実現可能である。
【0032】
図8及び図9は、本発明の最後の設計例を示す。ここに示したヘッドレスト3のガイドロッド5は、いずれの場合も別体スロットガイド14.1と14.2内に案内される摺動ブロック15.1と15.2とによって保持される。スロットガイド14.1と14.2との凹部は、少なくともある領域においては、使用状態位置にある摺動ブロック15.1と15.2とを結ぶ仮想直線Gに対して斜行し、さらに互いにオフセット配置されるとともに、互いに逆方向に向けられている。下方スロットガイド14.2によって、ガイドロッド15の下方端は、安全位置への移動中に後方へ偏向される。他方、ガイドロッドの上方端は、上方スロットガイド14.1が、鏡像反転位置となる前方に偏向される。張力ばね22の形状である力発生装置によって起動される上方向移動の間、ヘッドレスト3は、搭乗者の頭部19に向かって回動する。さらに、スロットガイド14は、使用状態位置から安全位置への移動方向に狭く形成されており、これにより、摺動ブロック15は、移動時にスロットガイド14内で締止し、ヘッドレスト3を安全位置にロックする。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】使用状態位置における本発明に係るバックレストの背面図である。
【図2】図1のバックレストの長手方向断面X−Xから見た図である。
【図3】安全位置に達した後の、バックレストの対応する長手方向断面図である。
【図4】使用状態位置における、請求項7に係るスロットガイド及び摺動ブロックの1つの設計例を示す図である。
【図5】安全位置における、図4の変形例を示す図である。
【図6】使用状態位置における、本発明に係る他のバックレストを長手方向断面から見た図である。
【図7】安全位置における、図6のバックレストを示す図である。
【図8】使用状態位置における、本発明のさらなる変形例を長手方向断面から見た図である。
【図9】安全位置における、図8のバックレストを示す図である。
【符号の説明】
【0034】
8 キャッチ
9 ストラット
10 ロッキング装置
11 力発生装置
12 圧縮ばね
13 シート状金属板
14 スロットガイド
15 摺動ブロック
16 制御装置
17 衝突センサー
18 作動装置
19 頭部
20 部分
21 火工式点火チャージ
22 張力ばね
Claims (16)
- 事故状況において有効となる力発生装置(11)の作用下で使用可能状態から安全位置に調整可能なヘッドレスト(3)を有する車輌座席のバックレスト(1)であって、
前記ヘッドレストは、前記バックレストに突出する係止部材を介して前記バックレストに連結されており、
前記係止部材は、スロットガイド(14)と、これに案内される摺動ブロック(15)を具備する少なくとも1つのスロットガイド機構によって、前記力発生装置(11)の作用下で前記バックレスト(1)に対して移動可能である
ことを特徴とする車輌シートのバックレスト。 - 前記スロットガイド機構は、凸状スロットガイド(14)と、互いに隔置された少なくとも2つの位置で前記スロットガイド内に支持される摺動ブロック(15)とを有する
ことを特徴とする請求項1記載のバックレスト。 - 前記係止部材は、前記バックレスト(1)内で、隔置されたリードスルー及びスロットガイド機構により、フレーム構造によって移動可能であり、
前記スロットガイド(14)は、少なくともある領域で、使用状態位置における前記摺動ブロック(15)と前記リードスルーとを接続する直線Gに対して斜行する
ことを特徴とする請求項1記載のバックレスト。 - 前記リードスルーは、前記スロットガイド(14)の上方に配置され、
前記スロットガイド(14)は前記直線Gに対して後方に回転動する
ことを特徴とする請求項3記載のバックレスト。 - 前記係止部材は、前記バックレスト内の2つのスロットガイド機構を介して移動可能であり、
前記スロットガイド(14.1)、(14.2)は、少なくともある領域で、使用状態位置における2つの摺動ブロック(15.1)、(15.2)を接続する直線Gに対して斜行し、互いに隔置され、かつ互いに逆方向に向けられた
ことを特徴とする請求項1記載のバックレスト。 - 前記摺動ブロック(15)は、使用状態位置から安全位置に移動した際に、前記スロットガイド(14)内にロック可能である
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載のバックレスト。 - 前記摺動ブロック(15)は、移動した際に、回転動し、その結果前記スロットガイドに対するその半径方向幅が増大し、これにより前記摺動ブロックを前記スロットガイド(14)内に摩擦方式または形状固定方式でロック可能とした
ことを特徴とする請求項6に記載のバックレスト。 - 前記スロットガイド(14)は、移動方向にテーパー状に形成され、これにより前記摺動ブロック(15)を前記スロットガイド内に摩擦方式又は形状固定方式でロック可能とした
ことを特徴とする請求項6または7に記載のバックレスト。 - 前記係止部材は、
ストラット(9)を介して互いに連結された少なくとも2つのガイドロット(5)と、一方において前記ストラットと係合し、他方において前記バックレスト(1)の前記フレーム構造に係合する前記力発生装置(11)を具備する
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか記載のバックレスト。 - 前記係止部材は、ガイドスリーブ(6)内に長手方向に移動可能に、かつ固定可能な方式で案内される少なくとも2つのガイドロッド(5)を有し、
前記ガイドスリーブは、ストラット(9)を介して互いに連結され、
前記力発生装置(11)は、一方において前記ストラットと係合し、他方において前記バックレスト(1)の前記フレーム構造(2)と係合される
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか記載のバックレスト。 - 前記スロットガイド機構の前記スロットガイド(14)は、前記バックレスト(1)の前記フレーム構造(2)に連結され、
前記摺動ブロック(15)は、前記係止部材に連結される
ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか記載のバックレスト。 - 前記力発生装置(11)は、ばね部材、特に張力ばね又は圧縮ばね(12)、(22)を具備し、ロッキング装置(10)による所定の張力下でロック可能である
ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか記載のバックレスト。 - 前記ロッキング装置(10)は、火工式作動装置(18)によって解放可能である
ことを特徴とする請求項12に記載のバックレスト。 - 前記ロッキング装置(10)は、電磁作動装置によって解放可能である
ことを特徴とする請求項12に記載のバックレスト。 - 前記力発生装置(11)は、圧縮ガス貯蔵装置を具備する
ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか記載のバックレスト。 - 前記力発生装置(11)は、火工式点火チャージを具備する
ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか記載のバックレスト。
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050616 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070220 |