JP4941633B2 - インクカートリッジの着脱装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置、該着脱装置を備えた記録装置、および該着脱装置を備えた液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、インクジェット式記録装置あるいは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタを採り上げて説明する。インクジェットプリンタにおいてインクカートリッジを装填する場合には、比較的大きな押込み力が必要になる。この場合、各色ごとにインクカートリッジが分かれている場合には4.9〜6.9N程度の押込み力で足りるが、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジの場合には、例えば6色のものであれば7本(6色プラス廃液タンク分)の針を備えることになるから、34.3〜48.3Nという非常に大きな押込み力が必要になる。このような大きな押込み力は、インクカートリッジを垂直方向に装填する場合にはどうにか可能であるが、インクカートリッジを水平方向にスライドさせて装填するとなるとインクジェットプリンタにも無理な力がかかり、現実的には不可能である。
特許文献1は、てこの原理を利用して大きな押込み力を得るインクカートリッジの着脱装置を示している。即ち、カートリッジ着脱用レバーの回動運動をリンク板に伝達し、リンクレバーのロック解除と、インクカートリッジのホルダへの装填とを可能にしている。しかしながら、インクカートリッジを挿入したときに、該インクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段を備えていないため、そもそも、インクカートリッジの誤挿入といった問題が生じなかった。従って、以下に従来技術のカートリッジ保持手段を備えた記録装置を示すと共に従来技術における問題点について説明する。
ここで、「インクカートリッジの挿入」とは、記録装置外から記録装置内へ挿入されて、カートリッジ保持手段によってインクカートリッジが保持された状態を意味する。また、「インクカートリッジの誤挿入」とは、インクカートリッジが挿入されたがカートリッジ保持手段によって正常に保持されていない状態を意味する。
図21〜図25に示すのは、従来技術におけるカートリッジ保持手段、およびインクカートリッジ誤挿入防止手段を備えた記録装置である。
図21はレバーアームがインクカートリッジの挿入可能なリセット位置にあるときのインクカートリッジ着脱装置を示す後方斜視図である。また、図22はレバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置にあるときのインクカートリッジ着脱装置を示す後方斜視図である。
図23はインクカートリッジ誤挿入防止手段周辺を拡大して示す斜め下方からの斜視図である。図24は、インクカートリッジの通常挿入時におけるインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図である。また図25はインクカートリッジの誤挿入時におけるインクカートリッジ誤挿入防止手段の作動態様を示す底面図である。
図21に示す如く、記録装置の下部には、インクカートリッジの着脱装置500が設けられている。インクカートリッジの着脱装置500は、左右一対のカートリッジ保持手段530、530を備えているが、カートリッジ保持手段530についての説明は、本願のカートリッジ保持手段30と同様であるので、詳細な説明は省略し、ここでは簡単に説明する。
インクカートリッジの着脱装置500には、インクカートリッジ511が挿入可能な挿入開口部580が設けられている。図21に示す位置にレバーアーム563があるとき、インクカートリッジ511を挿入開口部580に第1の所定ストローク挿入すると後述するカートリッジ保持手段530(30)によって保持される。そして、レバーアーム563のつまみ部563aを図22に示す如く図面右側へ移動させると、レバーアーム563の回動運動が動力伝達変換機構532を介してカートリッジ保持手段530をインクカートリッジ511の装填に必要な第2の所定ストローク移動させることができる。
ところが、図22に示す如く、レバーアーム563が右側の位置、即ち、リセット位置以外の位置にあるときに、インクカートリッジ511が挿入されても、内部構造であるカートリッジ保持手段530は、インクカートリッジ511を受け入れる準備ができていない状態である。この状態でインクカートリッジ511が挿入されると、インクカートリッジ511は、カートリッジ保持手段530によって正常に保持されていない状態となる。これを「インクカートリッジの誤挿入」という。さらに、「インクカートリッジの誤挿入」状態から無理に装填されようとすると内部構造が破損されてしまう虞が生じる。これを「インクカートリッジの誤装填」という。
そこで、従来は、図23に示す如く、インクカートリッジの着脱装置500に対してインクカートリッジ誤挿入防止手段501が設けられている。インクカートリッジ誤挿入防止手段501は、レバーアーム563がインクカートリッジ511の装填完了時にとる図22に示すセット位置にある時に、あるいはレバーアーム563がインクカートリッジ511の装填可能な図21に示すリセット位置以外にある時にインクカートリッジ511の誤挿入を防止している。
具体的には、図23に示す如く、インクカートリッジ誤挿入防止手段501は、誤挿入防止突起502と、スライドロック片548及び案内溝554とを備えることによって構成されている。ここで、案内溝554は、スライドロック片548に形成された案内突起553と係合するように設けられている。また、スライドロック片548は、インクカートリッジ511に設けられた係合凹部557と係合するように設けられている。さらに、インクカートリッジ511が挿入されたとき、インクカートリッジ側に形成された押込みリブ506は、インクカートリッジの着脱装置側のロックスライダ536と当接するように設けられている。誤挿入防止突起502は、メインフレーム562と係合する固定フレーム561としてのサブフレーム560の一部を利用して、ロックスライダ側に突出するように形成した部分である。また案内溝554は、後述の実施例とは相違し、図24、図25に示すように始端側と終端側にインクカートリッジ挿入方向と平行な平行部分503を有し、しかも始端側で長く、終端側で短くなるように形成されている。また、始端側と終端側の平行部分503を連接するように傾斜部分504が形成されていて、傾斜部分504の長さは後述の実施例のものよりかなり短くなっている。
また、このような案内溝554の形状に加えて、案内溝554の傾斜部分504と誤挿入防止突起502の相対位置が重要な意味を持っている。即ち、レバーアーム563がセット位置にある時に、インクカートリッジ511を挿入しようとした場合、図25(B)に示すようにスライドロック片548が誤挿入防止突起502に当接してインクカートリッジ511の誤挿入を防止する移動軌跡をとるように設定されている。
従って、レバーアーム563がリセット位置にある正しい状態でインクカートリッジ511が挿入された場合には、図24に示すようにスライドロック片548が誤挿入防止突起502に当接することなく、係合凹部557内に至ることができ、カートリッジ保持手段530の保持状態が確保される。
そして、このような構成を有することによって、従来技術のインクカートリッジの着脱装置500は、レバーアーム563の位置の違いに起因するインクカートリッジ511の誤挿入が起こりにくくなる。また、インクカートリッジ511の傾きが起こらない厳密且つ高精度のスライダホルダ537間の寸法や複雑な姿勢維持構造をとらなくても、比較的簡単なカム溝(554)構造のみの対応で、インクカートリッジ511の誤挿入を防止することができる。
特開平11−157094号公報
しかしながら、従来技術のインクカートリッジ誤挿入防止手段501は、インクカートリッジ511の挿入可能でない状態で、ユーザによってインクカートリッジ511が一定の距離だけ挿入されたときに、インクカートリッジ誤挿入防止手段501の構造上特定の部材(502、536、548)にど当たることで、それ以上インクカートリッジ511を挿入できないように構成されていた。従って、記録装置の内部でインクカートリッジ511(506)と前記特定部材(502、536、548)とがど当たるので、ユーザは、何故、インクカートリッジ511をそれ以上挿入することができないのかを、目視・確認することができなかった。そのため、ユーザは、力任せにインクカートリッジ511を挿入しようと試み、記録装置の内部の機構を破壊してしまう虞があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、インクカートリッジを挿入可能でない状態では、ユーザのインクカートリッジを挿入する行為自体を防止することのできるインクカートリッジの着脱装置、該着脱装置を備えた記録装置、および該着脱装置の備えた液体噴射装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を達成するため、本発明の一つの態様はインクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、インクカートリッジが挿入される挿入開口部と、前記挿入開口部にインクカートリッジを第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、
レバーアームの回動運動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構と、前記レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置にあるときに、あるいは前記レバーアームがインクカートリッジの装填可能なリセット位置以外にあるときに、ユーザによるインクカートリッジの挿入行為を防止するインクカートリッジ誤挿入行為防止手段と、を備え、前記挿入開口部は、長手方向に沿って設けられた一対の長辺と、短手方向に沿って設けられた一対の短辺とを有し、前記レバーアームの一端にはつまみ部が設けられ、前記レバーアームの他端には前記動力伝達変換機構の一部であるピニオンが設けられ、前記レバーアームは、前記他端の側を支点として前記挿入開口部の前記長手方向へ回動するように構成され、前記誤挿入行為防止手段は、前記つまみ部に、前記挿入開口部の前記短手方向へ延びるように形成された突起部によって構成され、前記突起部は、前記レバーアームが前記セット位置にあるとき、あるいは前記レバーアームが前記リセット位置以外にあるときは、前記挿入開口部の外側、かつ、前記挿入開口部へのインクカートリッジの進入路をその直前で遮り、前記レバーアームが前記リセット位置にあるときは、前記挿入開口部の外側、かつ、前記挿入開口部の前記一対の短辺のうち一方の短辺の側方に位置することで、前記挿入開口部へのインクカートリッジの進入路から退避するように構成され、前記突起部には、案内面が設けられており、前記案内面は、前記レバーアームが前記リセット位置にあるとき、前記インクカートリッジを前記挿入開口部へ案内するように構成されていることを特徴とする。
また本発明の第1の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、インクカートリッジが挿入される挿入開口部と、前記挿入開口部にインクカートリッジを第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動運動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構と、前記レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置にあるときに、あるいは前記レバーアームがインクカートリッジの装填可能なリセット位置以外にあるときに、ユーザによるインクカートリッジの挿入行為を防止するインクカートリッジ誤挿入行為防止手段と、を備え、前記挿入開口部は、長手方向に沿って設けられた一対の長辺と、短手方向に沿って設けられた一対の短辺とを有し、前記レバーアームの一端にはつまみ部が設けられ、前記レバーアームの他端には前記動力伝達変換機構の一部であるピニオンが設けられ、前記レバーアームは、前記他端の側を支点として前記挿入開口部の前記長手方向へ回動するように構成され、前記誤挿入行為防止手段は、前記つまみ部に、前記挿入開口部の前記短手方向へ延びるように形成された突起部によって構成され、前記突起部は、前記レバーアームが前記セット位置にあるとき、あるいは前記レバーアームが前記リセット位置以外にあるときは、前記挿入開口部の外側、かつ、前記挿入開口部へのインクカートリッジの進入路をその直前で遮り、前記レバーアームが前記リセット位置にあるときは、前記挿入開口部の外側、かつ、前記挿入開口部の前記一対の短辺のうち一方の短辺の側方に位置することで、前記挿入開口部へのインクカートリッジの進入路から退避するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記インクカートリッジの着脱装置は、前記インクカートリッジ誤挿入行為防止手段を備えている。従って、前記レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置にあるときに、あるいは前記レバーアームがインクカートリッジの装填可能なリセット位置以外にあるときに、ユーザによるインクカートリッジの挿入行為を防止することができる。即ち、誤挿入行為自体を防止することができるので、誤挿入行為によって記録装置内部の機構が破損させられる虞がない。
また、ユーザは、前記レバーアームが前記セット位置にあるとき、あるいは前記リセット位置以外にあるときは、前記突起部によって前記進入路が遮られているので、前記挿入開口部へインクカートリッジを挿入することができない。さらに、このとき、前記突起部によって前記進入路が遮られているので、ユーザがインクカートリッジを挿入しようとする行為におよぶ虞すら生じない。即ち、ユーザは、前記進入路が該突起部によって遮られているか否かを目視・確認した後に、インクカートリッジを挿入するか否かの行為の実行を判断する。
またさらに、前記突起部は、前記記録装置本体の外側より前記挿入開口部を遮る、即ち、前記挿入開口部の内側ではなく、外側より遮るので、ユーザは容易に目視・確認することができる。
また、極めて簡単な構成で前記進入路を遮ることができる。
またさらに、例えば、レバーアームが前記セット位置にあるとき、該突起部が前記挿入開口部の中央に位置するように設けることが可能である。従って、該突起部を比較的短く設けても、前記挿入開口部の中央に位置させることで、確実にインクカートリッジの誤挿入、および該誤挿入行為を防止することができる。
本発明の第の態様は、第の態様において、前記突起部には、案内面が設けられており、該案内面は、前記レバーアームが前記リセット位置にあるとき、前記インクカートリッジを前記挿入開口部へ案内するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第の態様と同様の作用効果に加え、前記突起部には、案内面が設けられている。そして、該案内面は、前記レバーアームが前記リセット位置にあるとき、前記インクカートリッジを前記挿入開口部へ案内するように構成されている。従って、前記インクカートリッジを挿入する際、該インクカートリッジを容易に前記挿入開口部へ挿入することができる。
発明の第の態様によれば、前記レバーアームは、前記挿入開口部の長手方向へ回動するように構成され、前記突起部は、前記挿入開口部の短手方向へ延設されている。例えば、レバーアームが前記セット位置にあるとき、該突起部が前記挿入開口部の中央に位置するように設けることが可能である。従って、該突起部を比較的短く設けても、前記挿入開口部の中央に位置させることで、確実にインクカートリッジの誤挿入、および該誤挿入行為を防止することができる。
本発明の第の態様は、第1または2の態様において、前記突起部は、前記挿入開口部の短手方向において、該挿入開口部の半分以上を遮るように構成されていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第1または2の態様と同様の作用効果に加え、前記突起部は、前記挿入開口部の短手方向において、該挿入開口部の半分以上を遮るように構成されている。従って、レバーアームがインクカートリッジの装填可能なリセット位置以外にあるときに、インクカートリッジの挿入行為、即ち、誤挿入行為をより一層確実に防止することができる。また、ユーザに対して視覚的に誤挿入行為を防止することができる。
本発明の第の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記レバーアームが前記セット位置にあるとき、前記突起部は、前記挿入開口部の長手方向において、該挿入開口部の中央に位置するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記レバーアームが前記セット位置にあるとき、前記突起部は、前記挿入開口部の長手方向において、該挿入開口部の中央に位置するように構成されている。従って、前記レバーアームが前記セット位置にあるときに、インクカートリッジの挿入行為、即ち、誤挿入行為をより一層確実に防止することができる。また、ユーザに対して視覚的に誤挿入行為を防止することができる。
本発明の第の態様は、第から第のいずれか一の態様において、前記レバーアームの回動支点は、前記挿入開口部の長手方向において、該挿入開口部の中央に対して偏倚した位置に設けられていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第から第のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記レバーアームの回動支点は、前記挿入開口部の長手方向において、該挿入開口部の中央に対して偏倚した位置に設けられている。従って、前記レバーアームの回動運動中に前記突起部の移動方向が、前記インクカートリッジの挿入・排出方向において反転しないように設けることが可能である。
例えば、レバーアームの回動支点を、前記挿入開口部の長手方向の中央に設けた場合、突起部の軌道は、前記セット位置から前記リセット位置へ移動する際、前記挿入開口部に近接した状態から回動支点と対向する中央の位置で排出方向へ向かって最も離間した状態となり、挿入・排出方向における移動方向が反転して再び近接した状態となる。即ち、レバーアームを前記セット位置から前記リセット位置へ回動させる際、排出されたインクカートリッジを前記突起部が排出方向と逆方向の挿入方向へ押し込む虞が生じる。本態様は、レバーアームの回動支点を、前記挿入開口部の長手方向において、該挿入開口部の中央に対して偏倚した位置に設けることによって、レバーアームを前記セット位置から前記リセット位置へ回動する際の前記突起部の移動方向を、挿入・排出方向において、前記挿入開口部から徐々に排出方向へ離間させるように構成することができる。従って、前記突起部がインクカートリッジを挿入方向へ押し戻してしまう虞がなく、確実にインクカートリッジを排出させることができる。
本発明の第の態様は、第から第のいずれか一の態様において、前記インクカートリッジが前記カートリッジ保持手段に保持される前の挿入前および挿入途中のとき、前記レバーアームの突起部が、前記インクカートリッジの挿入方向側面によって規制されることによって、前記レバーアームの前記リセット位置から前記セット位置への回動が規制されるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第から第のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記インクカートリッジが前記カートリッジ保持手段に保持される前の挿入前および挿入途中のとき、前記レバーアームの突起部が、前記インクカートリッジの挿入方向側面によって規制されることによって、前記レバーアームの前記リセット位置から前記セット位置への回動が規制されるように構成されている。即ち、インクカートリッジの挿入が完了していない状態では、前記レバーアームを前記リセット位置から前記セット位置へ回動することができない。従って、インクカートリッジが前記カートリッジ保持手段に保持されていない状態でインクカートリッジを装填しようとする操作、即ち、ユーザによる誤操作を防止することができる。
本発明の第の態様は、第から第のいずれか一の態様において、前記レバーアームが前記セット位置以外にあるとき、前記突起部は、前記挿入開口部を開閉自在に回動して覆う蓋部材と当接して、該蓋部材の閉塞を妨げるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第から第のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記レバーアームが前記セット位置以外にあるとき、前記突起部は、前記挿入開口部を開閉自在に回動して覆う蓋部材と当接して、該蓋部材の閉塞を妨げるように構成されている。即ち、前記レバーアームが前記セット位置まで回動しきっていない状態は、インクカートリッジの装填が完了していない状態である。このような状態では、前記蓋部材が完全に前記挿入開口部を閉塞することができない。その結果、ユーザに異常を知らせることができる。例えば、前記挿入開口部近傍にリミットスイッチを設けて、前記蓋部材が完全に閉まらないことで、記録装置本体を作動させないように構成すると共に、ユーザに警告を発することも可能である。
本発明の第の態様は、第1から第のいずれか一の態様において、前記レバーアーム側に第1の係合部と、着脱装置基体側に該第1の係合部と係合する第2の係合部とを備え、前記レバーアームが前記セット位置および前記リセット位置にあるとき、前記第1の係合部は、前記第2の係合部と係合するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第1から第のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記レバーアームが前記セット位置および前記リセット位置にあるとき、前記第1の係合部は、前記第2の係合部と係合するように構成されている。従って、レバーアームを操作したとき、クリック感を発生させることができ、ユーザは、容易に前記セット位置および前記リセット位置を認識することができる。その結果、前記レバーアームが、前記セット位置と前記リセット位置との間の中途半端な位置で止められる虞を低減することができる。
また、前記セット位置および前記リセット位置にあるとき、前記第1の係合部と第2の係合部との係合によって、ユーザが操作しない限りレバーアームが回動しないようにレバーアームの位置を保持することができる。即ち、レバーアームの位置を前記セット位置あるいは前記リセット位置に安定させることができる。
本発明の第の態様は、第1から第のいずれか一の態様において、前記レバーアームの回動支点近傍において、該レバーアーム側または着脱装置基体側に前記回動支点を中心とする円形リブが設けられていることを特徴とする。
本発明の第の態様によれば、第1から第のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記レバーアームの回動支点近傍において、該レバーアーム側または着脱装置基体側に前記回動支点を中心とする円形リブが設けられている。従って、前記円形リブは、前記レバーアームのアーム本体部と着脱装置基体との摩擦を低減することができ、ユーザが滑らかに前記レバーアームの回動操作をすることができる。さらに、前記アーム本体部と着脱装置基体との摩擦を低減するので、摩擦の際に発生する粉塵による汚損を低減することができる。
本発明の第10の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は上記第1〜のいずれかの態様のインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする。
本発明の第10の態様によれば、記録装置は、上記第1〜第の態様のいずれかの前記着脱装置を備えているので、記録装置において、上記第1〜第の態様のいずれかに記載された作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はインクカートリッジ装填時のインクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。
インクジェットプリンタ100には、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向(図1において紙面に直交する方向)に往復可能にキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10の下方の記録装置本体3の下部スペースには、液体カートリッジの一例である単一パッケージのインクカートリッジ11が後述する本発明の着脱装置1を介して装填されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、キャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向に一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の構成を更に説明する。先ず、最も搬送方向上流側に用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5が設けられている。また、給送用トレイ5には用紙Pの側端面に当接し、副走査方向への円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。
また、これらの給送用トレイ5、給送用ローラ14及びホッパ16を含む装置が自動給送装置2である。そして、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部の一例である分離パッド等の力を借りて単位数ずつピックアップして搬送方向下流に向かって送られる。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。そして、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支されている。当該ローラホルダ18は、図示しない回転軸を中心に回動可能に設けられ、かつ図示しないねじりコイルばねによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ10及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。この排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用従動ローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用従動ローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用従動ローラ20bの上流には補助従動ローラ22が設けられ、用紙Pは該補助従動ローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また、搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されている。更に排出用従動ローラ20bは、排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって、用紙Pは、搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となる。そして、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pは、プラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助従動ローラ22は、排出用従動ローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助従動ローラ用のローラホルダに軸支されている。
また、本形態に係るインクジェットプリンタ100は、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用し、当該インクカートリッジ11を記録装置本体3後方の給送用トレイ5の下方から水平方向にスライドさせて装填するタイプのプリンタである。
[一実施形態]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して適用される本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置の一実施形態について説明する。
図2はインクカートリッジを挿入する前の状態を示す着脱装置の分解斜視図、図3は同状態の平面図、図4はインクカートリッジが装填される際の偏心カム部172の動作を示す平面図、図5はインクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す底面図、図6はインクカートリッジ挿入前のカートリッジ保持手段を示す側面図である。図7はカートリッジ保持手段を拡大して示す分解斜視図である。
また図8(A)(B)はインクカートリッジの挿入開始位置におけるカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図、図9はインクカートリッジ挿入完了時の着脱装置を示す平面図、図10はインクカートリッジの挿入完了位置におけるカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図である。
また図11は、インクカートリッジを装填する途中の状態を示す着脱装置の平面図、図12(A)(B)は同状態のカートリッジ保持手段の作動状態を示す側面図及び底面図である。また図13はインクカートリッジを完全に装填した状態を示す着脱装置の平面図、図14(A)(B)は同状態のカートリッジ保持手段を示す側断面図及び底面図である。また図15はインクカートリッジを取り出す場合におけるロック解除の瞬間を示す着脱装置の平面図、図16(A)(B)はインクカートリッジが取り出される際の偏心カム部172の動作を示す平面図、図17(A)(B)は同状態のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図である。
尚、図3、図5、図9、図11、図13、図15の記録装置の左側に示すカートリッジ保持手段および偏心カム部は、それぞれの記録装置内における状態である。
本発明のインクカートリッジの着脱装置1は、インクカートリッジ11を第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジ11を保持する左右一対のカートリッジ保持手段30,30と、レバーアーム163の回動運動により、てこの原理を利用してインクカートリッジ11の装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーアーム163の回動運動をカートリッジ保持手段30に保持された状態のインクカートリッジ11の装填に必要な第2の所定ストロークSの方向の動きに変換する動力伝達変換機構32とを備え、動力伝達変換機構32は、カートリッジ保持手段30を前記第2の所定ストロークS移動させる第1のカム部としての偏心カム部172を備えていることによって構成されている。
このうちカートリッジ保持手段30には、本発明の特徴的構成の一つとしてレバーアーム163の回動操作のみによってインクカートリッジ11を記録装置本体3から取り出すことのできるロック解除機構33が設けられている。このロック解除機構33は、レバーアーム163の回動操作に伴ってインクカートリッジ11と共に移動するロック解除ピン34と、ロック解除ピン34の移動軌跡をインクカートリッジ11の挿入方向と取り出し方向とで異ならせることによってインクカートリッジ11のロック状態を解除する弾性ロック解除片35とを備えることによって構成されている。尚、ロック解除機構33についてのこれ以上の詳細な構成は、以下述べるカートリッジ保持手段30の他の構成の説明と併せて説明する。
カートリッジ保持手段30は、図7に示すようにインクカートリッジ11を直接保持するロックスライダ36と、ロックスライダ36を摺動自在に保持するスライダホルダ37と、上記ロック解除機構33とを備えることによって構成されている。ロックスライダ36は、インクカートリッジ11の両側面から突出する図2に示す押込みリブ6の当接面7に当接することによってスライドするブロック状の部材である。
ロックスライダ36は、スライダホルダ37の上板及び下板の内壁面に摺接すると共に、スライダホルダ37の内側壁に形成されている案内リブ38によって案内されて、スライダホルダ37内を移動する。ロックスライダ36には、上記案内リブ38と係合する係合溝部39が形成されており、ロックスライダ36とスライダホルダ37の双方に形成されている係止フック40、41間には、一例として引張りコイルバネによって構成される取り出しバネ42が張設されている。
ロックスライダ36には、係合爪43を回動自在に軸支する軸受部44が設けられている。軸受部44には、係合爪43の基端部に設けられている回動軸部45を受け入れる穴部が形成されている。また回動軸部45には、係合爪43をスライダホルダ37の上板内壁面に向けて付勢する一例として捩りコイルバネによって構成されるロックバネ46が取り付けられている。
係合爪43は、先端に鉤状の爪部が形成された部材で、爪部の外側面にはロック解除機構33の一部であるロック解除ピン34が平行に設けられている。また、ロックスライダ36には、インクカートリッジ11の装填方向と直交する方向に延びる案内凹部47が形成されている。そして、この案内凹部47にはスライドロック片48が係合するようになっている。
スライドロック片48は、係合する案内凹部47の形状に合わせて先端が山形にカットされた平板状の部材で、スライダホルダ37における下板側の端面には案内突起53が形成されている。案内突起53は、スライダホルダ37の下板に形成されている案内溝54と係合するように組み付けられており、案内溝54の形状に倣うように案内突起53がインクカートリッジ11の装填方向に移動することによってスライドロック片48は、インクカートリッジ11の装填方向と直交する方向にもスライドするようになっている。
即ち案内溝54は、図5、図8、図10、図12、図14、図17等に示すように、インクカートリッジ11を挿入する始端側に傾斜部55、終端側にインクカートリッジ11の挿入方向と平行な平行部56を有している。そして更に、傾斜部55は、外方から徐々に内方に向かって傾斜するように形成されており、平行部56は、傾斜部55のうち最も内方に位置する端部と連接し、その位置を保ったまま更に終端部に向かって平行に延びている。
そして、このような形状の案内溝54と係合する案内突起53は、インクカートリッジ11を挿入する始端側で最も外方に位置し、傾斜部55の終端部で最も内方に位置した状態になってスライドロック片48をインクカートリッジ11の側面に形成されている図2に示す係合凹部57に進入させてインクカートリッジ11の両側面を保持するような構成になっている。
スライダホルダ37は、上記ロックスライダ36を収容する収容空間が内部に形成された筐体状の部材である。スライダホルダ37は、一例として門型断面をした可動フレーム58に対して係止され、可動フレーム58と一体になってスライドし得るように構成されている。スライダホルダ37における上板の内壁面には、鉤状をした係合リブ59が設けられていて、ロックスライダ36に対して回動自在に設けられている上記係合爪43と係合することによって、ロックスライダ36とスライダホルダ37とを一体化させる作用を有している。
スライダホルダ37の外側面は、開放されていて、ロックスライダ36と取り出しバネ42とを収容した後、外方からサブフレーム60を当て、該サブフレーム60によって開放面は閉塞される。尚、サブフレーム60は、固定フレーム61の一部であり、固定フレーム61のメインフレーム62に対してビス止めされることによって取り付けられる構成になっている。
また、サブフレーム60の奥部側端面には、インクカートリッジ11と接続される流路部材4が取り付けられている。流路部材4には、インクカートリッジ11の針挿入口に挿入する針4aとインクの供給流路、インク残量等を検出するための接点等が設けられている。そしてサブフレーム60には、ロック解除機構33の一部である弾性ロック解除片35が取り付けられている。弾性ロック解除片35は、板バネ様の部材で、斜め上方に延びる弾性舌片63の弾性変形作用によってロック解除ピン34の移動軌跡をインクカートリッジ11の装填方向と取り出し方向とで異ならせている(図12(A)と図17(A)参照)。
即ち、ロック解除ピン34がインクカートリッジ11の装填方向に移動する場合には、弾性舌片63を下方に撓ませて、そのままの高さを保って移動できるが、ロック解除ピン34がインクカートリッジ11の取り出し方向に移動する場合には弾性舌片63の傾斜方向等の関係で逆方向に撓ませることはできない。従って、ロック解除ピン34の方が移動軌跡を変えて下方に移動するようになって、ロック解除ピン34と一体の係合爪43を下方に回動させて係合リブ59との係合を解除させるのである。
また、レバーアーム163、即ち、アーム本体163bの一端には、つまみ部163aが設けられ、他端には、動力伝達変換機構32における伝達部材の一例である扇形をした第1ピニオン162が設けられ、第1回動ピン164を支点に回動するように取り付けられている。尚、レバーアーム163における支点と作用点との距離は、第1ピニオン162のピッチ円半径との比が実質的にてこ比となり、レバーアーム163の採用によって支点と作用点との距離を比較的長く取れるようになったことに伴い、大きなてこ比が得られている。
動力伝達変換機構32としては、一例としてラック、ピニオン、およびカム機構が採用できる。本実施例では、レバーアーム163と一体に回動する第1ピニオン162と、第1ピニオン162と噛み合う第1ラック161および第1ラック161の動きを伝達経路下流に伝達する第2ラック167とを備えるスライドバー166と、第2ラック167と噛み合う第2ピニオン168と、第2ピニオン168と噛み合うギア171およびギア171の回転を伝達経路下流に伝達する偏心カム部172とを一体に備えるギア付きカムユニット175と、カートリッジ保持手段側に設けられ、インクカートリッジ11を押し込む方向へ移動させる際に偏心カム部172と当接可能な第1の壁部173とを備えている構成とした。
また本実施例のスライドバー166には、第1ピニオン162と対向する辺に第1ラック161が形成され、第2ピニオン168a、168bと対向する辺に第2ラック167a、167bがそれぞれ形成されている。さらに、第2ピニオン168a側では第1ピニオン162と第2ピニオン168aとに案内され、第2ピニオン168b側ではメインフレームに設けられたガイドリブ165と第2ピニオン168bとに案内されて、記録装置本体3の幅方向に往復運動するようになっている。
第2ピニオン168a、168bは、第1ピニオン162と同様、扇形のギヤによって構成されており、それぞれ第2回動ピン169a、169bを支点に同一方向に回動し、それぞれギア171a、171bへ動力を伝達する。ギア171(171a、171b)は、ギア171と一体に設けられた偏心カム部172と共に第3回動ピン170を支点に回動する。偏心カム部172は、カートリッジ保持手段30のスライダホルダ37に設けられた第1の壁部173、および第2の壁部174と当接してスライダホルダ37を移動させるように構成されている。
次に、このような構成を有するインクカートリッジの着脱装置1における作動態様について説明する。
(1)挿入時(図2、図3、図5〜図7参照)
インクカートリッジ11を記録装置本体3に挿入する前の段階では、図3に示すようにレバーアーム163は最も左側に回動した状態にある。この状態では、ロックスライダ36は、最も始端側に位置し、係合爪43はスライダホルダ37の上板の内壁面に当接した状態にある。そして、案内突起53は、図5に示すように、案内溝54における傾斜部55の最も外方寄りの始端位置に位置している。従って、スライドロック片48は、案内凹部47内に収容された状態にあり、インクカートリッジ11の挿入を可能にしている。
(2)挿入開始時(図8参照)
インクカートリッジ11を手に持って記録装置本体3の背面の開口部から挿入すると、インクカートリッジ11の両側面に設けられている押込リブ6先端の当接面7がロックスライダ36における案内凹部47が形成されている部位の端面に当接し、ロックスライダ36を取り出しバネ42の付勢力に抗して徐々に押し込んで行く。これに伴い、案内突起53は、案内溝54における傾斜部55、更に平行部56に案内されて記録装置本体3の内方に向かって進行する。そして、案内突起53の進行に合わせてスライドロック片48は、内方に向かって徐々に移動し突出状態へと移行して行く。
(3)挿入完了時(図9、図10参照)
インクカートリッジ11を一杯まで、即ち、第1の所定ストローク押し込むと、カチッという音がして係合爪43が係合リブ59の背面を乗り越えて係合リブ59と係合するようになって、ロックスライダ36はスライダホルダ37と一体化する。この状態では、案内突起53は、案内溝54における平行部56の終端に達している。そして、スライドロック片48は、完全に内方に突出した状態になってインクカートリッジ11の両側面に形成されている係合凹部57内に進入し、インクカートリッジ11はロックスライダ36にロックされた状態になって保持される。
(4)装填途中(図4、図11、図12参照)
レバーアーム163のつまみ部163aに指を掛け、図11に示すようにレバーアーム163を徐々に右側に回動させて行くと第1ピニオン162が回動するようになって第1ラック161に力が伝達されてスライドバー166を左方向へ移動させる。そして、第2ラック167から第2ピニオン168を介してギア171に力が伝達され、ギア171を図11中、反時計方向に回動させる。これに伴い、ギア171と一体に形成された偏心カム部172を反時計方向へ回動させる。偏心カム部172は、図4に示すように同図(A)から徐々に反時計方向へ回動して、同図(B)に示すようにカム弧部172bが、第1の壁部173と当接・押圧してスライダホルダ37を移動させる。スライダホルダ37を移動させると、カートリッジ保持手段30によって、インクカートリッジ11、可動フレーム、およびスライダホルダ37が一体となって奥部側に向けて移動する。このとき、ギア171が一定の速度で回動した場合、偏心カム部172のカム弧部172bは、第1の壁部173を一定の速度で、かつ、一定の力で押圧するように設けられている。即ち、偏心カム部172が180°回動する間、スライダホルダ37は殆ど一定の速度で移動する。
尚、この状態では、図12に示すように、ロック解除ピン34は、弾性ロック解除片35における弾性舌片63の手前側に位置し、上側の移動軌跡を進行する。また、スライドロック片48は、突出した状態にあり、係合凹部57内に進入しており、インクカートリッジ11はロックスライダ36によってロックされ、保持された状態にある。
(5)装填完了時(図4、図13、図14参照)
図13に示すようにレバーアーム163を最も右側に回動させると、インクカートリッジ11は、更に奥部側に進入し、インクカートリッジ11の針挿入口に流路部材4に形成された針4aが挿入される。具体的には、図4(B)の状態から偏心カム部172が、反時計方向へ回動し、図4(C)の状態となる直前のカム弧部172bとカム弦部172aとの境界のカムのレバー長の最長となる箇所が、第1の壁部173と当接している際に、カートリッジ保持手段の最大押し込み位置となるように構成されている。そして、図4(C)に示すように、カム弦部172aが、第1の壁部173と面接触する位置まで回動する。このとき、カートリッジ保持手段は、最大押し込み位置から0.5mm程押し戻される。そして、この位置まで回動すると、インクカートリッジ11の針挿入口に針4aが十分挿入され、インクカートリッジ11の装填が完了する。
尚、この状態では図14に示すように、ロック解除ピン34は、弾性舌片63を乗り起えて弾性舌片63の背面側に移動している。また、スライドロック片48は、突出した状態にありインクカートリッジ11はロックスライダ36によって保持された状態にある。
(6)取り出し時(図15〜図17参照)
図15に示すように最も右側に位置していたレバーアーム163を左側に回動させて行くと、図16に示すように偏心カム部172が、時計方向へ回動して、偏心カム部172の角部172cが、第2の壁部174と当接・押圧して、装填時とは反対の方向へスライダホルダ37を移動させる。そして、図17に示すようにロック解除ピン34は弾性舌片63の傾斜に案内されて下方に移動し、弾性舌片63の下方を通る下側の移動奇跡を辿って弾性舌片63の手前側に至る。この時、ロック解除ピン34と一体の係合爪43もロックバネ46の付勢力に抗して下方に回動するようになり、係合爪43と係合リブ59との係合が解除される。そして、レバーアーム163を図3に示す最も左側に位置するまで回動させると、インクカートリッジ11は、取り出しバネ42の付勢力が作用して記録装置本体3の後端面から22mm以上飛び出し、取り出される。
このとき、レバーアーム163を等速で回動させた場合であっても、偏心カム部172の回動によって移動するスライダホルダ37の速度は、インクカートリッジ11を装填する際と、取り出す際とでは異なる。即ち、インクカートリッジ11を装填する際は、等速であったが、取り出す際では、等速ではない。以下、取り出す際の動作について説明する。
先ず、図16(A)に示す位置から偏心カム部172が、時計方向へ回動した場合であっても、角部172cが、第2の壁部174と当接するまでは、スライダホルダ37は移動しない。続いて、同図(B)に示す如く、角部172cが、第2の壁部174と当接するときの速度vは、
v=Aωcosωt (A:定数、ω:角振動数)
で与えられる。即ち、角部172cのみが第2の壁部174と当接するので、同図(B)から(C)に示す位置まで偏心カム部172が回動する際、スライダホルダ37は、所謂、等速円運動のx軸への正射影された速度で移動する。従って、同図(B)に示す偏心カム部172の位置において、スライダホルダ37の速度はMaxであり、同図(C)に示す偏心カム部172の位置へ回動するにしたがって、スライダホルダ37の速度は徐々に低くなり停止する。
即ち、前記スライダホルダ37の速度がMaxのときに、インクカートリッジ11から針4aが抜けるようにすると、中途半端に針4aが刺さっている時間を短くすることができる。その結果、インクカートリッジ11を取り出す際、針4aが中途半端に刺さった状態によるインク漏れを低減することができる。
尚、本実施例において、角部172cと回動支点を結ぶ直線部172dは、第1の壁部173および第2の壁部174と当接しないように構成されているが、少し弧状に膨らんで第2の壁部174と当接させることができるのは勿論である。直線部172dを少し弧状にすることによって、インクカートリッジ11から針4aが抜ける速度、およびタイミングを変更することができる。
図18に示すのは、本願に係るリセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す後方斜視図である。図19に示すのは、本願に係るセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す後方斜視図である。また、図20に示すのは、本願に係るインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す背面図および側面図である。
ここで、図18に示すレバーアームの位置は、図3、図5、および図9に示すレバーアームの位置と同じである。一方、図19に示すレバーアームの位置は、図13に示すレバーアームの位置と同じである。また、図20(A)は図18の背面図、同図(B)は図19の背面図、同図(C)は(B)の側面図である。
図18および図19に示す如く、インクカートリッジの着脱装置1には、インクカートリッジ11が進入路Aを通って記録装置本体内へ挿入される挿入開口部180が設けられている。ここで、進入路Aとは、インクカートリッジ11が挿入される際の挿入開口部180へのインクカートリッジ11の軌道を意味する。また、インクカートリッジの着脱装置1には、インクカートリッジ誤挿入行為防止手段181が設けられており、インクカートリッジ誤挿入行為防止手段181は、挿入開口部180と、記録装置本体3の外側より進入路Aを遮ることが可能な遮り部材182とによって構成されている。本実施形態において、遮り部材182は、レバーアーム163のつまみ部163aに形成されたレバー突起部163cである。ここで、レバー突起部163cは、挿入開口部180の短手方向に延設されており、その長さは、挿入開口部180の短手方向の2/3以上の長さを有している。従って、図18および図20(A)に示すレバーアーム163のリセット位置では、レバー突起部163cは、進入路Aから退避してインクカートリッジ11の挿入を妨げる虞がない。
一方、図19、図20(B)および(C)に示すレバーアーム163のセット位置では、レバー突起部163cは、挿入開口部180の略中央部と対向する位置へ移動して、インクカートリッジ11が挿入開口部180へ挿入されるのを防止することができる。
ここで、レバーアーム163がリセット位置以外のとき、即ち、リセット位置とセット位置との間に位置するとき、レバー突起部163cは、挿入開口部180の一部と対向し進入路Aを遮ることができる。従って、このときもセット位置のときと同様に、インクカートリッジ11が挿入されるのを防止することができる。
また、図20(C)に示す如く、レバー突起部163cと挿入開口部180との間に隙間があるが、この隙間からインクカートリッジ11が挿入されることがない程度に該隙間は小さく設けられている。即ち、インクカートリッジ11が、レバー突起部163cの下端をくぐり抜けて前記隙間から挿入される虞はない。
本実施形態のインクカートリッジ11の着脱装置1は、インクカートリッジ11をスライドさせて記録装置本体3に装填するインクカートリッジ11の着脱装置1であって、インクカートリッジ11が挿入される挿入開口部180と、挿入開口部180にインクカートリッジ11を第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジ11を保持するカートリッジ保持手段30と、レバーアーム163の回動運動をカートリッジ保持手段30に保持された状態のインクカートリッジ11の装填に必要な第2の所定ストロークSの動きに変換する動力伝達変換機構32と、レバーアーム163がインクカートリッジ11の装填完了時にとるセット位置にあるときに、あるいはレバーアーム163がインクカートリッジ11の装填可能なリセット位置以外にあるときに、ユーザによるインクカートリッジ11の挿入行為を防止するインクカートリッジ誤挿入行為防止手段181とを備えている。
その結果、レバーアーム163がインクカートリッジ11の装填完了時にとるセット位置にあるときに、あるいはレバーアーム163がインクカートリッジ11の装填可能なリセット位置以外にあるときに、ユーザによるインクカートリッジ11の挿入行為を防止することができる。即ち、誤挿入行為自体を防止することができるので、誤挿入行為によって記録装置内部の機構が破損させられる虞がない。
本実施形態のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段181は、インクカートリッジ11が挿入される際の挿入開口部180へのインクカートリッジ11の進入路Aを、記録装置本体3の外側より遮ることが可能な遮り部材182を備え、遮り部材182は、レバーアーム163が前記セット位置にあるとき、あるいは前記リセット位置以外にあるときは、進入路Aを遮り、レバーアーム163が前記リセット位置にあるときは、進入路Aから退避するように構成されている。
その結果、ユーザは、レバーアーム163が前記セット位置にあるとき、あるいは前記リセット位置以外にあるときは、遮り部材182によって進入路Aが遮られているので、挿入開口部180へインクカートリッジ11を挿入することができない。さらに、このとき、遮り部材182によって進入路Aが遮られているので、ユーザがインクカートリッジ11を挿入しようとする行為におよぶ虞すら生じない。即ち、ユーザは、進入路Aが遮り部材182によって遮られているか否かを目視・確認した後に、インクカートリッジ11を挿入するか否かの行為の実行を判断する。
またさらに、遮り部材182は、記録装置本体3の外側より挿入開口部180を遮る、即ち、挿入開口部180の内側ではなく、外側より遮るので、ユーザは容易に目視・確認することができる。
本実施形態の遮り部材182は、レバーアーム163の一端に設けられたレバーつまみ部側に形成された突起部としてのレバー突起部163cであることを特徴とする。
その結果、極めて簡単な構成で進入路Aを遮ることができる。
本実施形態において、レバーアーム163は、挿入開口部180の長手方向へ回動するように構成され、レバー突起部163cは、挿入開口部180の短手方向へ延設されている。
その結果、例えば、レバーアーム163が前記セット位置にあるとき、レバー突起部163cが挿入開口部180の中央に位置するように設けることが可能である。従って、レバー突起部163cを比較的短く設けても、挿入開口部180の中央に位置させることで、確実にインクカートリッジ11の誤挿入、および該誤挿入行為自体を防止することができる。
[他の実施形態]
図26に示すのは、他の実施形態に係るセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す後方斜視図である。また、図27に示すのは、図26のリセット時である。またさらに、図28は、レバーアームのリセット位置においてインクカートリッジを挿入する途中を示す平面図である。図29は、インクカートリッジの装填完了した状態を示す平面図である。
前述した形態と構造は異なるが、インクカートリッジ211の挿入方法、装填方法、排出方法、レバーアーム363のセット位置およびリセット位置等の操作方法については同じである。
先ず構造について説明する。インクカートリッジ211の着脱装置201は、動力伝達変換機構230と、カートリッジ保持手段210と、ロック解除機構220とを備えている。そのうち、動力伝達変換機構230は、レバーアーム363と、レバーアーム363に設けられた第1ギア231と、第1ギア231と動力伝達可能に接する第2ギア232と、第2ギア232と一体に設けられた第3ギア233と、第3ギア233と動力伝達可能に接する第4ギア234と、第4ギア234と一体に設けられた偏心カム235と、偏心カム235と当接するカムフォロアとしてのスライダ部240とから構成される。スライダ部240には第1スライダ開口部246が設けられ、偏心カム235が第1スライダ開口部246の第1の面246aあるいは第2の面246bと当接・押圧することによって、スライダ部240が装填・排出方向へ移動可能に設けられている。
また、カートリッジ保持手段210は、着脱装置側の2つの爪部251が形成されたラッチプレート250を備えたスライダ部240と、爪部251と係合可能なインクカートリッジ側の2箇所の凹部211aとから構成される。ラッチプレート250は、爪部251と反対側のラッチプレート係合部254と、スライダ部側のスライダ係合部245とを係合させた位置を支点に、爪部側が上下方向にスライダ部240に対して揺動可能に設けられている。このとき、ラッチプレート250はスライダ部240の上面に配設され、ラッチプレート250の2つの爪部251は、スライダ部240の2つの第2スライダ開口部247を介して下方へ突出するように設けられている。
またさらに、ロック解除機構220は、ラッチプレート250に形成された傾斜部253と、装填方向においてラッチプレート250の両側に設けられ、インクカートリッジ211を排出する際のみに傾斜部253と当接してラッチプレート250を上方へ押し上げるキャンセルアーム260a、260bとから構成される。
さらに詳しい構造の説明については、着脱装置201の動作について説明しながら述べることにする。
また、本実施形態において、スライダ部240およびラッチプレート250は、ラッチプレート250の位置を精度良く、所謂、リジッドに位置決めするために、金属板で形成されている。
続いて動作について、インクカートリッジ211の挿入、装填、排出のそれぞれの状態に分けて説明する。
(1)挿入時
図28に示す如く、先ず、インクカートリッジ211を挿入開口部271に挿入する。このとき、つまみ部363aのレバー突起部363cには案内面363dが設けられており、案内面363dは、ユーザがインクカートリッジ211を挿入開口部271(図26、図27参照)へ挿入する際、インクカートリッジ211を挿入開口部271へ案内するように設けられている。具体的には、前述した進入路A(図18、図19についての説明と同様)からはみ出たインクカートリッジ211を、挿入開口部271へ近づくにしたがって徐々に進入路Aへ押し戻すように案内面363dは、インクカートリッジ211の装填方向に対して傾斜して設けられている。インクカートリッジ211の先端側を挿入開口部271へ挿入していくと、インクカートリッジ211の先端部が、排出レバー385にど当たる。排出レバー385は、排出レバー軸386を支点に回動し図示しないばねによってインクカートリッジ211を排出する方向へ付勢するように設けられている。
そして、ど当たって停止した状態が図28に示す状態である。この状態では、レバー突起部363cの軌道をインクカートリッジ211の側面が遮っているので、リセット位置にあるレバーアーム363をセット位置側へ回動させることができない。従って、ユーザがレバー突起部363cでインクカートリッジ211を装填方向へ押し込むという操作、所謂、誤操作(アブノーマル操作)を防止することができる。
排出レバー385の付勢力に抗してインクカートリッジ211をさらに押し込んで第1の所定ストローク分挿入すると、インクカートリッジ211の先端部が、ラッチプレート250の第2スライダ開口部247より下方へ突き出た爪部251と当接する。そして、インクカートリッジ211の先端部が爪部251を上方へ押し上げて、2つの爪部251とインクカートリッジ側の2箇所の凹部211aとが係合する。即ち、スライダ部240がラッチプレート250を介してインクカートリッジ211を一体に保持する。そして、この状態がインクカートリッジ211の挿入完了状態である。
(2)装填時
続いて、インクカートリッジ211を装填する。
図28に示すリセット位置からレバーアーム363を、レバー支軸364を支点に反時計方向へ回動させると、前述したように第1ギア231が第2ギア232へ動力を伝達し、第2ギア232と一体に設けられた第3ギア233が第4ギア234へ動力を伝達する。第4ギア234と一体に設けられた偏心カム235が、第1スライダ開口部246の第1の面246aと当接・押圧してスライダ部240を装填方向へ移動させる。このとき、スライダ部240にはガイドスリット241a、241bが2箇所設けられ、軸262a、262bがガイドスリット241a、241bに挿通されることによって、スライダ部240の移動方向が規制されている。
スライダ部240が装填方向へ移動すると、ラッチプレート250の爪部251に保持されたインクカートリッジ211も一体となって移動する。このとき、スライダ係合部245とラッチプレート係合部254との係合は緩み、スライダ部側に設けられ、ラッチプレートスリット255と係合するスライダ突部242が、ラッチプレートスリット255の装填方向側の面を押圧する。この押圧力が爪部251を介してインクカートリッジ211を装填方向へ移動させる。このような構成としたのは、仮にラッチプレート250の揺動に支軸を設けた場合、インクカートリッジ211を装填する際に必要な大きな押し込み力が支軸に集中し、該支軸が変形してしまうことによって、インクカートリッジ211を押し込む際の押し込み力および押し込む距離の精度を確保できない虞が生じるためである。本願の支軸を設けない構成とすることで、確実に押し込み力および押し込む距離を確保することができる。
スライダ部240が装填方向へ移動する際、スライダ部240に設けられた肩部252が、キャンセルアーム260a、260bを、スリット241cに挿通された軸262cおよびガイドスリット241aに挿通された軸262aを支点にキャンセルアームばね261の付勢力に抗してそれぞれ回動させる。そして、肩部252が通過すると、キャンセルアーム260a、260bは、キャンセルアームばね261の付勢力によってもとの状態に戻る。キャンセルアーム260a、260bについては、インクカートリッジ211を排出する際、ラッチプレート250に作用する部材であるので、後の排出時に説明する。
そして、レバーアーム363を反時計方向へ回動させてセット位置まで操作すると図29に示すインクカートリッジ211の装填完了状態となる。
(3)排出時
排出する際は、レバーアーム363を図29に示すセット位置から図28に示すリセット位置まで時計方向へ回動する。
レバーアーム363を時計方向へ回動すると、レバーアーム363の動力が前述したように偏心カム235へ伝達される。そして、偏心カム235は、第1スライダ開口部246の第2の面246bと当接・押圧して、スライダ部240を排出方向へ移動させる。このとき、スライダ部240に設けられたど当て部243が、インクカートリッジ211の先端部と当接・押圧してインクカートリッジ211を排出方向へスライダ部240と一体に移動させる。さらにスライダ部240が排出方向へ移動すると、ラッチプレート250に設けられた傾斜部253が、徐々にキャンセルアーム260a、260bに乗り上げる。すると、ラッチプレート250は、スライダ係合部245とラッチプレート係合部254とを係合させた位置を支点に上方へ揺動する。従って、ラッチプレート側の爪部251とインクカートリッジ側の凹部211aとの係合が解除される。このとき、インク供給針はインクカートリッジ211から抜けるように構成されているので、前述した排出レバー385の付勢力によって、インクカートリッジ211は挿入開口部271から排出される。
その後、さらにレバーアーム363を時計方向へ回動すると、傾斜部253がキャンセルアーム260a、260bを乗り越えるので、爪部251は再び下方へ揺動する。そして、図27に示す如く、再びリセット位置の状態となる。
また、レバーアーム363の回動支点は、挿入開口部271の長手方向において、挿入開口部271の中央に対して偏倚した位置に設けられている。従って、セット位置からリセット位置へレバーアーム363の回動運動中にレバー突起部363cの移動方向が、挿入開口部271から徐々にインクカートリッジ211の排出方向へ離間するように設けることができる。即ち、インクカートリッジ211を排出する際、レバー突起部363cの移動方向をインクカートリッジ211の挿入・排出方向において反転しないように設けることができる。その結果、インクカートリッジ211を排出させる際、排出方向へ移動するインクカートリッジ211を、レバー突起部363cが排出方向と逆方向の挿入方向へ押し戻してしまう虞がない。
ここで、レバーアーム363の回動支点の「偏倚」の程度は、レバー突起部363cの移動方向が、挿入・排出方向において反転して、インクカートリッジ211を押し戻し再度カートリッジ保持手段210によって保持されない程度であればよい。即ち、レバー突起部363cが、インクカートリッジ211を押し戻す距離が僅かであれば、何ら問題はない。
図30に示すのは、レバー支点の拡大図である。同図(A)は斜視図であり、同図(B)はレバー支点の側断面図である。
図30(A)に示す如く、インクカートリッジ211の着脱装置本体側(201)の基体387には、レバーアーム363の回動を規制するレバー回動規制突起369が設けられている。一方、レバーアーム側には、レバー回動規制突起369と当接することによって、レバーアーム363がセット位置とリセット位置との間のみ回動するように規制するレバー回動規制部366が設けられている。
さらに、レバーアーム側に第1の係合部としての位置安定突起367が1つ設けられ、着脱装置本体側には、位置安定突起367を係合する第2の係合部としての穴部370が2つ設けられている。位置安定突起367および穴部370の位置は、レバーアーム363がセット位置およびリセット位置で、位置安定突起367が穴部370と係合することによって、ユーザが「カチッ、カチッ」と操作感(クリック感)を得るように設けられている。従って、ユーザはレバーアーム363を操作する際、中途半端な位置で止めずにセット位置およびリセット位置までレバーアーム363をきちんと回動しようとする。
また、位置安定突起367が穴部370と係合することによって、レバーアーム363の位置をセット位置およびリセット位置に安定させることができる。
図30(B)に示す如く、レバーアーム363は、U型ばねワッシャー365を介してEリング372でレバー支軸364に取り付けられている。U型ばねワッシャー365は、レバーアーム363を着脱装置本体側へ付勢するように設けられている。従って、位置安定突起367が穴部370と係合する際および係合を解除する際の「カチッ、カチッ」と操作感(クリック感)を適度な強さにすることができる。
さらに、位置安定突起367の先端が丸みを帯びていれば、位置安定突起367が、穴部近傍にある状態、即ち、位置安定突起367が穴部370と係合する直前の状態では、U型ばねワッシャー365の付勢力によって、位置安定突起367と穴部370とを係合させてレバーアーム363を、本来の正確なセット位置およびリセット位置へ回動させることができる。
また、位置安定突起367とU型ばねワッシャー365を設けたことによって、レバーアーム363の回動支点の軸方向が、レバー支軸364の軸方向に対して傾く虞が生じる。即ち、レバーアーム363を回動させると、アーム本体363bが、着脱装置本体側(201)の基体387と大きく擦れて、最悪の場合、互いを削りあって粉塵が発生する虞がある。そこで、レバーアーム363において位置安定突起367より外側にレバー支軸364を中心とする円形リブ368が設けられている。円形リブ368の高さは、位置安定突起367と穴部370との係合を妨げないように位置安定突起367より低く設けられている。円形リブ368を設けたことにより、レバーアーム363の回動支点に近い位置でレバーアーム363と基体387とを接触させることができ、回動支点から離れた位置でアーム本体363bと基体387との大きな摩擦が発生するのを防止することができる。即ち、円形リブ368はレバーアームの回動支点軸が、レバー支軸364に対して傾くのを規制すると共に、接触する箇所の回動半径を小さくすることで摩擦量と小さくすることができる。従って、前述した粉塵が発生する虞を著しく低減することができる。
ここで、第1の係合部を位置安定突起367、第2の係合部を穴部370としたが、位置安定突起367と穴部370とが逆の構成であってもよいのは勿論である。
また、円形リブ368をレバーアーム側(363)に設けたが、着脱装置本体側の基体387に設けてもよいのは勿論である。
図31に示すのは、レバー突起部と蓋部材とを示す側断面図である。同図(A)はレバーアームがセット位置の状態であり、同図(B)はレバーアームがセット位置以外の状態である。
図31に示す如く、挿入開口部271の外側には、蓋部材380が設けられている。蓋部材380は、蓋回動支点384を支点に回動し、挿入開口部271を開閉自在に覆うことができる。挿入開口部271の蓋回動支点384と反対側、即ち、挿入開口部271より上側には蓋部材380の開閉を検知する蓋センサ382が設けられている。
同図(A)のように、レバーアーム363がセット位置にあるときは、蓋部材380を閉じることができるように構成されている。蓋部材380を閉じると、蓋突部381が蓋センサ382のセンサレバー383と当接してセンサレバー383を押しやることで、蓋センサ382が蓋閉を検知して信号を制御部371へ送る。そして、信号を受けた制御部371は、記録実行等の動作に移ることができる。
一方、同図(B)のようにレバーアーム363がセット位置以外にある状態では、蓋回動支点側へ延設されているレバー突起部が、蓋部材380と当接するように構成されているので、蓋部材380は完全に閉塞しない状態とすることができる。蓋部材380が少しでも開いている状態では、蓋部材380に設けられた蓋突部381は、蓋センサ382のセンサレバー383と離間しているので、蓋センサ382が信号を制御部371へ送ることはない。即ち、レバー突起部が蓋回動支点側へ延設されているので、レバーアーム363がセット位置以外にある状態であるインクカートリッジ211の装填が完了していない状態では、蓋センサ382が誤って蓋閉を検知する虞がない。
尚、本実施形態において、遮り部材は、突起状のレバー突起部であるが、突起状に限られないのは勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
インクジェットプリンタの概略を示す側断面図 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す分解斜視図 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す平面図 (A)(B)(C)はインクカートリッジが装填される際の偏心カム部の動作を示す平面図 インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す底面図 インクカートリッジ挿入前のカートリッジ保持手段を示す側面図 カートリッジ保持手段を拡大して示す分解斜視面図 (A)(B)はインクカートリッジ挿入前のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ挿入完了時の着脱装置を示す平面図 (A)(B)はインクカートリッジ挿入完了時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ装填途中の着脱装置を示す平面図 (A)(B)はインクカートリッジ装填途中のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ装填完了時の着脱装置を示す平面図 (A)(B)はインクカートリッジ装填完了時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 インクカートリッジ取り出し時の着脱装置を示す平面図 (A)(B)(C)はインクカートリッジが取り出される際の偏心カム部の動作を示す平面図 (A)(B)はインクカートリッジ取り出し時のカートリッジ保持手段を示す側面図及び底面図 本願に係るリセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す後方斜視図 本願に係るセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す後方斜視図 (A)(B)(C)は本願に係るインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す背面図および側面図 従来のインクカートリッジの着脱装置のリセット時を示す後方斜視図 従来のインクカートリッジの着脱装置のセット時を示す後方斜視図 従来のインクカートリッジ誤挿入防止手段を示す斜視図 (A)(B)は従来のインクカートリッジ誤挿入防止手段の通常挿入時の作動態様を示す底面図 (A)(B)は従来のインクカートリッジ誤挿入防止手段の誤挿入時の作動態様を示す底面図 他の実施形態に係るセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す後方斜視図 他の実施形態に係るリセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す後方斜視図 他の実施形態に係るリセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す平面図 他の実施形態に係るセット時のインクカートリッジ誤挿入行為防止手段を示す平面図 (A)(B)は他の実施形態に係るレバー支点の拡大図 (A)(B)は他の実施形態に係るレバーの突起部と蓋部材とを示す側断面図
符号の説明
1 (インクカートリッジの)着脱装置、2 自動給送装置、3 記録装置本体、
4 流路部材、4a 針、5 給送用トレイ、6 押込みリブ、7 当接面、
10 キャリッジ、11 インクカートリッジ、12 キャリッジガイド軸、
13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、15 エッジガイド、16 ホッパ、
17 回転軸、18 ローラホルダ(搬送用従動ローラの)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、22 補助従動ローラ、
26 記録ポジション、28 プラテン、29 蓋部材、30 カートリッジ保持手段、
32 動力伝達変換機構、33 ロック解除機構、34 ロック解除ピン、
35 弾性ロック解除片、36 ロックスライダ、37 スライダホルダ、
38 案内リブ、39 係合溝部、40 係止フック(ロックスライダの)、
41 係止フック(スライダホルダの)、42 取出しバネ、43 係合爪、44 軸受部、
45 回動軸部、46 ロックバネ、47 案内凹部、48 スライドロック片、
50 排出用スタッカ、51 載置面、53 案内突起、54 案内溝、55 傾斜部、
56 平行部、57 係合凹部、58 可動フレーム、59 係合リブ、
60 サブフレーム、61 固定フレーム、62 メインフレーム、63 弾性舌片、
100 インクジェットプリンタ、161 第1ラック、162 第1ピニオン、
163 レバーアーム、163a つまみ部、163b アーム本体、
163c レバー突起部、164 第1回動ピン、165 ガイドリブ、
166 スライドバー、167a 第2ラック、167b 第2ラック、
168a 第2ピニオン、168b 第2ピニオン、169a 第2回動ピン、
169b 第2回動ピン、170 第3回動ピン、171a ギア、171b ギア、
172 偏心カム部、172a カム弦部、172b カム弧部、172c 角部、
173 第1の壁部、174 第2の壁部、175 ギア付きカムユニット、
180 挿入開口部、181 インクカートリッジ誤挿入行為防止手段、
182 遮り部材、201 着脱装置、210 カートリッジ保持手段、
211 インクカートリッジ、211a 凹部、220 ロック解除機構、
230 動力伝達変換機構、231 第1ギア、232 第2ギア、233 第3ギア、
234 第4ギア、235 偏心カム、240 スライダ部、241a ガイドスリット、
241b ガイドスリット、241c スリット、242 スライダ突部、
243 ど当て部、245 スライダ係合部、246 第1スライダ開口部、
246a 第1の面、246b 第2の面、247 第2スライダ開口部、
250 ラッチプレート、251 爪部、252 肩部、253 傾斜部、
254 ラッチプレート係合部、255 ラッチプレートスリット、
260a キャンセルアーム、260b キャンセルアーム、
261 キャンセルアームばね、262a 軸、262b 軸、262c 軸、
271 挿入開口部、363 レバーアーム、363a つまみ部、
363b アーム本体、363c レバー突起部、363d 案内面、
363e レバー支点、364 レバー支軸、365 U型ばねワッシャー、
366 レバー回動規制部、367 位置安定突起、368 円形リブ、
369 レバー回動規制突起、370 穴部、371 制御部、372 Eリング、
380 蓋部材、381 蓋突部、382 蓋センサ、383 センサレバー、
384 蓋回動支点、385 排出レバー、386 排出レバー軸、387 基体、
500 従来技術のインクカートリッジの着脱装置、
501 インクカートリッジ誤挿入防止手段、502 誤挿入防止突起、
503 平行部分、504 傾斜部分、506 押込みリブ、
511 インクカートリッジ、530 カートリッジ保持手段、
532 動力伝達変換機構、536 ロックスライダ、537 スライダホルダ、
548 スライドロック片、553 案内突起、554 案内溝、557 係合凹部、
560 サブフレーム、561 固定フレーム、562 メインフレーム、
563 レバーアーム、563a つまみ部、580 挿入開口部、A 進入路、
P 用紙(被記録材)、PG (記録ヘッドと被記録材との間の)ギャップ、
S 第2の所定ストローク

Claims (9)

  1. インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、
    インクカートリッジが挿入される挿入開口部と、
    前記挿入開口部にインクカートリッジを第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、
    レバーアームの回動運動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構と、
    前記レバーアームがインクカートリッジの装填完了時にとるセット位置にあるときに、あるいは前記レバーアームがインクカートリッジの装填可能なリセット位置以外にあるときに、ユーザによるインクカートリッジの挿入行為を防止するインクカートリッジ誤挿入行為防止手段と、を備え、
    前記挿入開口部は、長手方向に沿って設けられた一対の長辺と、短手方向に沿って設けられた一対の短辺とを有し、
    前記レバーアームの一端にはつまみ部が設けられ、前記レバーアームの他端には前記動力伝達変換機構の一部であるピニオンが設けられ、前記レバーアームは、前記他端の側を支点として前記挿入開口部の前記長手方向へ回動するように構成され、
    前記誤挿入行為防止手段は、前記つまみ部に、前記挿入開口部の前記短手方向へ延びるように形成された突起部によって構成され、
    前記突起部は、
    前記レバーアームが前記セット位置にあるとき、あるいは前記レバーアームが前記リセット位置以外にあるときは、前記挿入開口部の外側、かつ、前記挿入開口部へのインクカートリッジの進入路をその直前で遮り、
    前記レバーアームが前記リセット位置にあるときは、前記挿入開口部の外側、かつ、前記挿入開口部の前記一対の短辺のうち一方の短辺の側方に位置することで、前記挿入開口部へのインクカートリッジの進入路から退避するように構成され、
    前記突起部には、案内面が設けられており、
    前記案内面は、前記レバーアームが前記リセット位置にあるとき、前記インクカートリッジを前記挿入開口部へ案内するように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  2. 請求項1に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記突起部は、前記挿入開口部の短手方向において、該挿入開口部の半分以上を遮るように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  3. 請求項1または2に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記レバーアームが前記セット位置にあるとき、前記突起部は、前記挿入開口部の長手方向において、該挿入開口部の中央に位置するように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記レバーアームの回動支点は、前記挿入開口部の長手方向において、該挿入開口部の中央に対して偏倚した位置に設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記インクカートリッジが前記カートリッジ保持手段に保持される前の挿入前および挿入途中のとき、
    前記レバーアームの突起部が、前記インクカートリッジの挿入方向側面によって規制されることによって、前記レバーアームの前記リセット位置から前記セット位置への回動が規制されるように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記レバーアームが前記セット位置以外にあるとき、
    前記突起部は、前記挿入開口部を開閉自在に回動して覆う蓋部材と当接して、該蓋部材の閉塞を妨げるように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記レバーアーム側に第1の係合部と、
    着脱装置基体側に該第1の係合部と係合する第2の係合部とを備え、
    前記レバーアームが前記セット位置および前記リセット位置にあるとき、前記第1の係合部は、前記第2の係合部と係合するように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記レバーアームの回動支点近傍において、該レバーアーム側または着脱装置基体側に前記回動支点を中心とする円形リブが設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  9. インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする記録装置。
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