JP5050376B2 - 液体カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、液体消費装置のカートリッジ装着部に着脱自在に装着されて、内部に貯留している液体を前記液体消費装置に供給する液体カートリッジに関する。
液体消費装置とは、稼働時に所定部位から供給された液体を消費する装置全般を意味するが、その代表例としては、噴射ヘッドから液滴を噴射する液体噴射装置を挙げることができる。なお、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
インクジェット式記録装置或いは液体噴射装置の一例として、インクジェット式プリンタがある。インクジェット式プリンタは、給紙トレイにセットされた用紙等の被記録媒体を給紙機構により1枚ずつ給紙し、用紙搬送手段により副走査方向に間欠的に所定量ずつ送りつつ、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドによりインク滴を被記録媒体に射出して文字や画像等を記録するようになっている。
ここで、キャリッジには、インクカートリッジを搭載するものと、インクカートリッジを搭載しないものとがある。インクカートリッジを搭載するものは、インクカートリッジを搭載した状態で主走査方向に往復動し、キャリッジ内部で、インクジェット記録ヘッドへとインクを供給する。インクカートリッジを搭載しないものは、インクカートリッジがキャリッジから独立してインクジェット式プリンタの本体(基体)側に設けられ、インクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとは、インク供給用のチューブによって連通される。
そして、いずれの場合であっても、インクカートリッジには、製造年月日、型番、インク残量等のインク等に関する情報を記憶するメモリ部と、このメモリ部を外部の回路に接続するための接続端子部とが装備される。そして、インクカートリッジが装着されるプリンタのカートリッジ装着部には、前記接続端子部が接続されるコネクタ部が設けられている。
また、プリンタのキャリッジのヘッド搭載部には、前記コネクタ部を介してインクカートリッジのメモリ部と接続されるとともに記録ヘッドに接続される回路基板が配設されている。このような構成により、プリンタ側は、インクカートリッジとの間で該インク等に関する情報を送受信し、インク残量の検出や、インクカートリッジの交換時期通知等の動作制御に活用する。
ここで、従来技術のメモリ部を備えたインクカートリッジおよびコネクタ部を備えたインクジェット式記録装置について以下に説明する。
図16に示すのは、レバーアーム507の回動に伴ってインクカートリッジ501を出し入れ可能なカートリッジ装着部を備えた記録装置である。
前記情報を記憶するメモリの一例は、接続端子が外部に露出した第1の接続端子部503と、この第1の接続端子部503と電気的に接続されるメモリ部504とを有する接触式の情報記憶部502である。この第1の接続端子部503は、記録装置側に固定装備されたコネクタ部505の第2の接続端子部506と接触することによって電気的に接続するように構成されていた。ここで、メモリ部504はインク等に関する情報を記憶する。
そして、レバーアーム507の回動運動に伴って、インクカートリッジ501の位置を矢印の示す方向へ移動させてインクカートリッジ501を記録装置本体に装填し、第1の接続端子部503を記録装置側の第2の接続端子部506に接触させていた。
ところが、第1の接続端子部503および第2の接続端子部506は通常、非常に小さく設けられているため、装填されたインクカートリッジ501の装着位置にバラツキが生じると、第1の接続端子部503が第2の接続端子部506に電気的に接続しない虞があった。
そこで、従来技術では、カートリッジ装着部に対して位置決めする突起部(図示しない)をインクカートリッジ(501)に設けることにより、装填されたインクカートリッジ(501)の装着位置のバラツキの低減を図っていた(例えば、特許文献1参照)。
言い換えると、第2の接続端子(506)は、キャリッジに対して固定されており、固定された第2の接続端子(506)を備えたキャリッジ、または記録装置本体に対してインクカートリッジ(501)を精度良く位置決めしようとしていた。
特開2004−001430号公報
しかしながら、従来のインクカートリッジでは、図示のように、比較的に面積の大きい平坦な壁面(図では、上壁面)508上に第1の接続端子部503を装備していた。そして、小型軽量化等の目的でカートリッジの壁部の板厚が薄肉化される関係で、大きな壁面508は、十分な剛性を確保することが難しく、また、うねりなどの成形歪みも残り易く、このような成形歪みや剛性不足の影響により、定位置に固定されているコネクタ部505に対する第1の接続端子部503の位置決め精度のバラツキを無にすることは非常に困難であった。
そのため、依然として、第1の接続端子部503がコネクタ部505の第2の接続端子部506に電気的に接続しない虞があった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、カートリッジ装着部へ装着した際に、位置決め精度の向上により、液体カートリッジに装備された接続端子部を、カートリッジ装着部側に設けられたコネクタ部に確実に接続させることのできる液体カートリッジを提供することにある。
本発明の上記目的は、先端面と、当該先端面の長手方向の両サイド部の一方に設けられた第1の側面と、他方の側に設けられた第2の側面と、を含む略直方体状の外殻を有し、液体消費装置のカートリッジ装着部に着脱自在とされる容器本体と、前記第1の側面に設けられ、前記カートリッジ装着部側に設けられた電気的なコネクタ部と接触可能な接続端子部と、を備えた液体カートリッジであって、
前記先端面の長手方向の両サイド部のうち、前記第1の側面側のサイド部には、前記カートリッジ装着部に当接する挿入方向当接面が設けられ、
前記挿入方向当接面は、前記先端面から後退した位置に、前記第1の側面と交わるように設けられ、
前記第1の側面の、前記挿入方向当接面と交わる位置の近傍に、前記接続端子部が設けられることを特徴とする液体カートリッジにより達成される。
上記構成によれば、挿入方向当接面が装備される挿入方向先端側のサイド部(側壁の先端部)は、例えば、先端面の中央部や大きな壁面の中央部などと比較して、容器本体の壁部が薄肉化された場合でも、剛性の高い隅部に近接するため、撓み等が生じない高い剛性を確保でき、また、容器本体を樹脂の射出成形により形成する場合に、成形歪みが生じ難い部位になり、高い成形精度を得ることができる。
即ち、挿入方向当接面を、高精度に、且つ、高い剛性で形成できるため、カートリッジ装着部に装着した際に、液体カートリッジを高精度に位置決めすることができる。
そして、第1の側面の、高精度に位置決めされる挿入方向当接面と交わる位置の近傍に接続端子部を設けたことで、カートリッジ装着部における接続端子部の位置決め精度が向上し、液体カートリッジに装備された接続端子部は、カートリッジ装着部側に設けられたコネクタ部に確実に接続することができる。
なお、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記挿入方向当接面が、前記コネクタ部を保持すると共にカートリッジ装着部に対して移動可能なホルダ部に当接し、該ホルダ部を液体カートリッジの装着方向へ移動させることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、カートリッジ装着部に液体カートリッジを挿入した際、コネクタ部がカートリッジの挿入に追従して移動するので、容器本体の挿入方向の寸法の誤差の有無に拘わらず、挿入方向当接面とコネクタ部品との位置精度を高精度に維持でき、液体カートリッジ側の接続端子部とカートリッジ装着部側のコネクタ部との電気的な接続の信頼性を向上させることができる。
また、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記先端面の前記第1の側面側の端部付近には、該容器本体を前記カートリッジ装着部に対して位置決めする第1の位置決め穴が配置されていることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、接続端子部に押圧接触するコネクタ部の接続端子のばね力は、第1の位置決め穴が装備されている挿入方向先端面に沿って容器本体を付勢する力となり、第1の位置決め穴に嵌合するカートリッジ装着部側の位置決めピンと位置決め穴との間のガタを無くす付勢力となるため、ガタの発生により、接続端子部とコネクタ部との接触性がばらつくことが無くなり、接続端子部とコネクタ部との電気的な接続性能をさらに安定させることができる。
また、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記挿入方向当接面が、前記第1の位置決め穴と前記第1の側面の間配置されていることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、カートリッジ装着部に対する挿入方向当接面の位置決め精度が向上し、その結果、接続端子部とコネクタ部との電気的な接続性能をさらに安定させることができる。
また、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記先端面の前記第2の側面の近傍には、前記容器本体内に廃液を回収するための廃液回収口が設けられていることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、廃液回収口と接続端子部との間の離間距離が大きくなるため、カートリッジ交換等の際に廃液回収口付近に廃液が漏れたとしても、漏れた廃液が接続端子部に付着するような不都合の発生を防止できる。
また、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記先端面の前記第2の側面側の端部付近には、前記容器本体を前記カートリッジ装着部に対して位置決めする第2の位置決め穴が配置されており、前記廃液回収口が、前記第2の位置決め穴に接近した位置に設定されていることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、カートリッジ装着部に対する廃液回収口の位置決め精度が向上するため、カートリッジ装着部に装備される廃液供給用の管と廃液回収口との接続精度が向上し、接続精度の低下に起因した廃液漏れ等の不都合の発生を防止することができる。
また、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記液体消費装置に供給する液体を貯留した複数個の液体貯留パックが前記容器本体内に収容されると共に、前記先端面には、各パックを前記液体消費装置側に接続する複数個の液体供給口が設けられることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、液体消費装置に供給する多種の液体を、一つの容器本体内に収めることができ、液体種毎に個別に専用の液体カートリッジを準備する場合と比較すると、カートリッジ装着部に装備する位置決め機構の簡略化や、構成部品の削減を図れ、コンパクト化やコストの低減を図ることができる。
また、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記複数個の液体供給口が、前記第1及び第2の位置決め穴間に配列されていることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、液体カートリッジをカートリッジ装着部に装着した際、各液体供給口の位置の振れを第1及び第2の位置決め穴間での振れ幅よりも小さく抑えることができ、カートリッジ装着部側に装備される液体供給針などと液体供給口との接続性が向上する。
また、上記構成の液体カートリッジにおいて、前記廃液回収口が、前記第2の位置決め穴よりも、前記第2の側面に近い側に設けられることが望ましい。
このような構成の液体カートリッジによれば、液体供給口と廃液回収口との間には、第2の位置決め穴が介在し、カートリッジ交換等の際に廃液回収口付近に廃液が漏れたとしても、漏れた廃液が容器壁面を伝って液体供給口側に流れることを第2の位置決め穴が抑止する。従って、廃液が液体供給口に付着するような不都合の発生を防止できる。
本発明に係る液体カートリッジによれば、挿入方向当接面が装備される挿入方向先端側のサイド部は、剛性の高い隅部に近接するため、撓み等が生じない高い剛性を確保できる。また、容器本体を樹脂の射出成形により形成する場合に、成形歪みが生じ難い部位になり、高い成形精度を得ることができる。
即ち、挿入方向当接面を、高精度に、且つ、高い剛性で形成できるため、カートリッジ装着部に装着した際に、液体カートリッジを高精度に位置決めすることができる。そして、高精度に位置決めされる挿入方向当接面の近傍に接続端子部を設けたことで、カートリッジ装着部における接続端子部の位置決め精度が向上し、液体カートリッジに装備された接続端子部を、カートリッジ装着部側に設けられたコネクタ部に確実に接続させることができる。
以下、本発明に係る液体カートリッジと、液体カートリッジが装着される液体消費装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る液体カートリッジが装着される液体消費装置としてのインクジェット式プリンタの概略を示す側断面図、図2は図1に示したインクジェット式プリンタにおけるカートリッジ装着部の平面図である。
図1に示したインクジェット式プリンタ(液体消費装置)100には、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向(図1において紙面に直交する方向)に往復可能にキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。
そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10の下方における記録装置本体3の下部スペースには、液体カートリッジの一例である単一パッケージのインクカートリッジ11が後述する着脱装置1を介して装填されるカートリッジ装着部7が設けられている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、キャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向に一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェット式プリンタ100の構成を更に説明する。
先ず、最も搬送方向上流側に用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5が設けられている。また、給送用トレイ5には用紙Pの側端面に当接し、副走査方向への円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。
給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。
また、これらの給送用トレイ5、給送用ローラ14及びホッパ16を含む装置が自動給送装置2である。そして、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部の一例である分離パッド等の力を借りて単位数ずつピックアップして搬送方向下流に向かって送られる。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。
そして、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支されている。当該ローラホルダ18は、図示しない回転軸を中心に回動可能に設けられ、かつ図示しないねじりコイルばねによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ10及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。
記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。この排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用従動ローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用従動ローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用従動ローラ20bの上流には補助従動ローラ22が設けられ、用紙Pは該補助従動ローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また、搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されている。更に排出用従動ローラ20bは、排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって、用紙Pは、搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となる。そして、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pは、プラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助従動ローラ22は、排出用従動ローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助従動ローラ用のローラホルダに軸支されている。
また、本実施形態に係るインクジェット式プリンタ100は、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用し、当該インクカートリッジ11を記録装置本体3後方の給送用トレイ5の下方から水平方向にスライドさせて装填するタイプのプリンタである。
本実施形態のカートリッジ装着部7では、後に説明するカートリッジ着脱装置を構成しているレバーアーム163の回動運動が、動力伝達変換機構32(図2参照)を介してインクカートリッジ11を保持した状態の左右一対のカートリッジ保持手段30,30を、第2の所定ストロークS押し込むことができるように設けられている。
本明細書では、インクカートリッジ11が第2の所定ストロークS押し込まれる動作を「インクカートリッジの装填」と定義する。
図2に示すように、カートリッジ装着部7において、カートリッジ着脱装置を構成しているレバーアーム163、即ち、アーム本体163bの一端には、つまみ部163aが設けられ、他端には、動力伝達変換機構32における伝達部材の一例である扇形をした第1ピニオン162が設けられ、第1回動ピン164を支点に回動するように取り付けられている。尚、レバーアーム163における支点と作用点との距離は、第1ピニオン162のピッチ円半径との比が実質的にてこ比となり、レバーアーム163の採用によって支点と作用点との距離を比較的長く取れるようになったことに伴い、大きなてこ比が得られている。
動力伝達変換機構32としては、一例としてラック、ピニオン、およびカム機構が採用できる。本実施形態では、レバーアーム163と一体に回動する第1ピニオン162と、第1ピニオン162と噛み合う第1ラック161および第1ラック161の動きを伝達経路下流に伝達する第2ラック167とを備えるスライドバー166と、第2ラック167と噛み合う第2ピニオン168と、第2ピニオン168と噛み合うギア171およびギア171の回転を伝達経路下流に伝達する偏心カム部172とを一体に備えるギア付きカムユニット175と、カートリッジ保持手段側に設けられてインクカートリッジ11を押し込む方向へ移動させる際に偏心カム部172と当接可能な第1の壁部173と、を備えている構成とした。ここで、図2中、左側に示されたカートリッジ保持手段30は、偏心カム部172の様子を解りやすくするため、記録装置内部から取り出したものである。
また本実施形態のスライドバー166には、第1ピニオン162と対向する辺に第1ラック161が形成され、第2ピニオン168a、168bと対向する辺に第2ラック167a、167bがそれぞれ形成されている。さらに、第2ピニオン168a側では第1ピニオン162と第2ピニオン168aとに案内され、第2ピニオン168b側ではメインフレーム62に設けられたガイドリブ165と第2ピニオン168bとに案内されて、記録装置本体3の幅方向に往復運動するようになっている。
第2ピニオン168a、168bは、第1ピニオン162と同様、扇形のギヤによって構成されており、それぞれ第2回動ピン169a、169bを支点に同一方向に回動し、それぞれギア171a、171bへ動力を伝達する。ギア171(171a、171b)は、ギア171と一体に設けられた偏心カム部172と共に第3回動ピン170を支点に回動する。偏心カム部172は、カートリッジ保持手段30のスライダホルダ37に設けられた第1の壁部173、および第2の壁部174と当接してスライダホルダ37を移動させるように構成されている。
次に、本実施の形態のインクカートリッジ11について、図3乃至図8に基づいて説明する。
図3は図2のカートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジを挿入方向先端側の上面側から見た全体斜視図、図4は図2のカートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジを挿入方向先端側の底面側から見た全体斜視図、図5は図3に示したインクカートリッジの分解斜視図、図6は図3に示したインクカートリッジの側面図及び上面図、図7は図6(b)のVII−VII矢視断面図、図8は図6(b)のVIII−VIII矢視断面図である。
本実施形態のインクカートリッジ11は、図3乃至図6に示すように、カートリッジ装着部7に着脱自在とされる外殻形状が略直方体状の容器本体111と、この容器本体111の側面に設けられ、カートリッジ装着部7側に設けられた電気的なコネクタ部203(図12参照)と接触可能な接続端子部202と、を備えている。
そして、容器本体111の挿入方向先端側における両サイド部の内の一方には、カートリッジ装着部7内の挿入方向に対向する部位に当接する挿入方向当接面208が設けられると共に、該挿入方向当接面208の近傍に、前述の接続端子部202が設けられている。
なお、容器本体111の挿入方向先端側における両サイド部とは、容器本体111の挿入方向先端側の面である先端面11aの両端付近だけでなく、該先端面11aに直交する容器本体111の左右側面111a,111bの挿入方向先端側の部位も含む意図で用いている。
接続端子部202は、容器本体111の側面に装備される基板209の表面に形成されおり、基板209の背面等に搭載されてインク残量情報を記憶する記憶素子201に外部回路(後述のカートリッジ装着部7側のコネクタ部203)を接続する役割を果たす。
本実施形態の場合、カートリッジ装着部7に装備されるコネクタ部203は、図11乃至図15に示すように、インクカートリッジ11の挿入方向に移動可能なホルダ部204に保持されている。
そして、前述の挿入方向当接面208は、ホルダ部204に形成された位置決め用突き当て面204a(図13参照)に当接し、該ホルダ部204をインクカートリッジ11の挿入方向へ移動させる。
本実施形態の場合、図3及び図4に示すように、インクカートリッジ11の挿入方向先端側に位置する容器本体111の先端面11aには、容器本体111をカートリッジ装着部7に対して位置決めする2つの位置決め穴113a,113bが配置され、且つ、先端面11aと直交する別側面である右側面111aに前述の接続端子部202が配置されている。
各位置決め穴113a,113bは、開口形状が矩形の穴で、図2に示すように、カートリッジの挿入方向に対向するカートリッジ装着部7内に装備された一対の位置決めピン71が嵌合することで、カートリッジの挿入方向と直交する方向への位置決めを果たす。
図3及び図4に示すように、本実施形態の容器本体111では、一対の位置決め穴113a,113bは、それぞれ先端面11aの両端部付近に設けられている。そして、前述の挿入方向当接面208は、一方の位置決め穴113aに接近した位置に設定されている。
そして、接続端子部202が設けられた側面近傍の挿入方向先端側におけるサイド部(即ち、右側面111aの先端側付近)とは反対側のサイド部(即ち、左側面111bの先端側付近)には、容器本体111内に廃インクを回収するための廃液回収口115が設けられている。
容器本体111内には、図5及び図8に示すように、廃液回収口115に連通する廃液回収室117が上蓋112の内面に沿って区画形成されている。この廃液回収室117には、廃インクを吸着する吸収材を装填して、廃液回収室117内に回収された廃インクの逆流を防止する。
インクカートリッジ11をカートリッジ装着部7に装着すると、カートリッジ装着部7側に装備された廃インク供給針72(図4参照)が廃液回収口115に嵌入し、記録ヘッド13のクリーニング処理等で発生した廃インクが前記廃インク供給針を介して、廃液回収室117に供給される。
なお、廃液回収口115には、図8に示すように、廃液回収口115に挿入される廃インク供給針72との間をシールするシール機構73が装備されている。
廃液回収口115は、容器本体111の先端面11aに装備された2つの位置決め穴113a,113bの外側で、且つ位置決め穴113bに接近した位置に設定されている。
本実施形態の容器本体111には、図5に示すように、インクジェット式プリンタ100の記録ヘッド13に供給するインク液を貯留したインクパック(液体貯留パック)116が複数個(本実施形態では4個)収容される。
そのため、先端面11aには、カートリッジ装着部7に装備されたインク供給針4aを各インクパック116に接続するための複数個の液体供給口117a,117b,117c,117dが設けられている。
各液体供給口117a,117b,117c,117dには、図7に示すように、カートリッジ装着部7に装備されたインク供給針4aの挿入により流路を開閉するバルブ機構118が設けられている。
カートリッジ装着部7に装備されたインク供給針4aは、図2に示すように、流路部材4を介して、記録ヘッド13に接続されている。
容器本体111の先端面11aに装備された複数個の液体供給口117a,117b,117c,117dは、何れも、2つの位置決め穴113a,113b間に配列されている。
次に、このような構成を有するインクカートリッジ11を着脱装置1によりカートリッジ装着部7に装着する際の動作について説明する。
図9に示すのは、インクカートリッジ11を所定の挿入量だけカートリッジ装着部7に挿入した挿入完了状態の着脱装置1を示す平面図である。
図9に示す如く、インクカートリッジ11が所定の挿入量だけ挿入されたとき、インクカートリッジ11の位置は図に一点鎖線で示す位置であり、この位置では、カートリッジ装着部7側のインク供給針4aが、各液体供給口117a,117b,117c,117dには接続されていない。
従って、インクカートリッジ11を挿入すると直ちにインクカートリッジ11内のインクが、インク供給針4aを介して流路部材4側に流れ込むわけではない。
ここで、この図9に示すインクカートリッジの挿入完了状態のレバーアーム163の位置を「リセット位置」と定義する。
図10は、インクカートリッジ11の装填完了状態の時の着脱装置1を示す平面図である。
図10に示す如く、レバーアーム163を図9に示す「リセット位置」から右側へ回動させると、レバーアーム163の回動運動が、前述した動力伝達変換機構32を介して、偏心カム部172を回転させる。そして、カートリッジ保持手段30のスライダホルダ37に設けられた第1の壁部173と当接してスライダホルダ37を移動させて、カートリッジ保持手段30を第2の所定ストロークS押し込む運動へ変換することができる。
このとき、レバーアーム163のつまみ部163aを最も右側に回動させると、インクカートリッジ11は、更に奥部側に進入し、インクカートリッジ11の各液体供給口117a,117b,117c,117dに、カートリッジ装着部7側の各インク供給針4aが挿入・接続される。即ち、インクカートリッジ11の装填が完了した状態である。
ここで、このインクカートリッジ装填完了状態のレバーアーム163の位置を「セット位置」と定義する。
また、レバーアーム163が「リセット位置」から「セット位置」まで回動され、インクカートリッジ11が装填される際、インクカートリッジ11が、カートリッジ装着部7に設けられた接触装置200と当接するように設けられている。
ここで、接触装置200とは、前述のインクカートリッジ11の接続端子部202(図3、4参照)とカートリッジ装着部7側のコネクタ部203(図12参照)とを接触させる装置である。
続いて、上記接触装置200について、図11乃至図15に基づいて、説明する。
なお、図11に示すのは、インクカートリッジ11がカートリッジ装着部7に装填完了した状態の接触装置の斜視図であり、図12に示すのは、図11から規制部250を取り除いた斜視図である。
図3乃至図6に示したように、インクカートリッジ11の装填方向先端側における一方のサイド部に該当する先端面11aの右端側(図3では左端側)には、挿入方向当接面208が設けられている。また、この挿入方向当接面208に近接する別側面である右側面111aには、インク残量情報を記憶する記憶素子201と、記憶素子201と接続された複数の接続端子部202とを備えた基板209が設けられている。
図11及び図12に示す如く、接触装置200は、接続端子部202と接触可能なコネクタ部203と、コネクタ部203を保持すると共にインクカートリッジ11の挿入方向に移動可能なホルダ部204と、一端をホルダ部204に係止し、他端を記録装置本体3に係止してインクカートリッジ11の挿入方向に対抗するようにホルダ部204を付勢するホルダばね212とを備えている。
本実施形態の場合、ホルダばね212は、Y軸のみならずX軸およびZ軸方向にも延設されている。即ち、ホルダばね212は、ホルダ部204をX軸、Y軸、およびZ軸方向へ移動させるように、ホルダ部204に対して付勢している。そして、ホルダ部204の移動方向を規制する規制部250は、後述する第1規制部251、第2規制部252、第3規制部253、および第4規制部254を一体に備えている。
このうち、第1規制部251、および第2規制部252は、ホルダ部204のX軸方向への移動を規制すると共に、ホルダ部204がZ軸を支点に回転するのを規制するように設けられている。
一方、第3規制部253、および第4規制部254は、ホルダ部204のZ軸方向への移動を規制すると共に、ホルダ部204がX軸を支点に回転するのを規制するように設けられている。
図13に示す如く、ホルダ部204には、インクカートリッジ11が装填された際、インクカートリッジ11の装填方向の先端側に位置する挿入方向当接面208と当接可能な位置決め用突き当て面204aが設けられている。
また、ホルダ部204が保持するコネクタ部203には、インクカートリッジ11側の接続端子部202と接触可能なピン型端子(接続端子)211が設けられている。後に詳しく説明するが、ピン型端子211は、接続端子部202へ向かって付勢することが可能なピンばね状に形成されている。
カートリッジ装着部7にインクカートリッジ11を所定量だけ挿入して、図9に示したインクカートリッジの挿入完了状態となり、レバーアーム163が「リセット位置」にあるとき、インクカートリッジ11の挿入方向当接面208は、位置決め用突き当て面204aに当接した状態になる。
そして、更に、レバーアーム163を「リセット位置」から右側へ回動させて、インクカートリッジ11の装着位置を図10に示す「セット位置」にすると、インクカートリッジ11の移動に追従して、ホルダ部204がインクカートリッジ11と一体に挿入方向に動く。この時、挿入方向当接面208に位置決め用突き当て面204aを当接させたホルダ部204は、ホルダばね212の付勢力により、所定の押圧力でインクカートリッジ11に密着した状態を維持する。
従って、インクカートリッジ11が停止し装填完了した状態では、ホルダ部204の位置決め用突き当て面204aは、隙間無くインクカートリッジ11と当接することができる。即ち、装填方向であるY軸方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係を高精度に位置決めすることができる。
図14に示すのは、接触装置の平面断面図であり、図15に示すのは、接触装置の側断面図である。
図14に示す如く、ホルダばね212は、前述したようにY軸に対して傾いており、ホルダ部204に対して、Y軸方向だけでなくX軸方向にも付勢するように設けられている。そして、該ホルダばね212の付勢力によって、ホルダ部204には、Z軸方向を支点とした時計方向の回転力が生じる。このとき、ホルダ部204は、ホルダばね212の付勢力および回転力によって第2規制部252に押し付けられると共に、前記回転力によって第1規制部251にも押し付けられる。即ち、第1規制部251および第2規制部252は、X軸方向におけるホルダ部204の位置を決めることができると共に、Z軸方向を支点とした向きを規制することができる。
同様に図15に示す如く、ホルダばね212は、Y軸に対して傾いており、ホルダ部204に対して、Y軸方向だけでなくZ軸方向にも付勢するように設けられている。そして、該ホルダばね212の付勢力によって、ホルダ部204には、X軸方向を支点とした反時計方向の回転力が生じる。このとき、ホルダ部204は、ホルダばね212の付勢力および回転力によって第4規制部254に押し付けられると共に、前記回転力によって第3規制部253にも押し付けられる。即ち、第3規制部253および第4規制部254は、Z軸方向におけるホルダ部204の位置を決めることができると共に、X軸方向を支点とした向きを規制することができる。
尚、ホルダ部204のY軸方向を支点とした向きについては、図14に示す如く、第2規制部252が、ホルダ部204と面接触することで、ホルダ部204のY軸方向を支点とした向きを規制している。
以上より、インクカートリッジ11の装填方向以外におけるホルダ部204の移動方向、即ち、X軸およびZ軸方向への移動は、規制部250によって規制される。その結果、ホルダ部204をX軸およびZ軸方向において精度よく位置決めすることができる。また、ホルダ部204の向きも精度よく決めることができる。
以上に説明したインクカートリッジ11において、挿入方向当接面208が装備される挿入方向先端側のサイド部(容器本体111の左右側面111a,111bの先端部付近)は、例えば、容器本体111の先端面11aの中央部や大きな壁面の中央部などと比較して、容器本体111の壁部が薄肉化された場合でも、剛性の高い隅部に近接するため、撓み等が生じない高い剛性を確保でき、また、容器本体111を樹脂の射出成形により形成する場合に、成形歪みが生じ難い部位になり、高い成形精度を得ることができる。
即ち、挿入方向当接面208を、高精度に、且つ、高い剛性で形成できるため、カートリッジ装着部7にインクカートリッジ11を装着した際に、該インクカートリッジ11を高精度に位置決めすることができる。そして、高精度に位置決めされる挿入方向当接面208の近傍に接続端子部202を設けたことで、カートリッジ装着部7における接続端子部202の位置決め精度が向上し、インクカートリッジ11に装備された接続端子部202を、カートリッジ装着部7側に設けられたコネクタ部203に確実に接続させることができる。
また、本実施の形態のインクカートリッジ11によれば、カートリッジ装着部7にインクカートリッジ11を挿入した際、コネクタ部203がホルダ部204により移動可能に支持されており、コネクタ部203がカートリッジの挿入に追従して移動するので、容器本体111の挿入方向の寸法誤差の有無に拘わらず、挿入方向当接面208とコネクタ部203品との位置精度を高精度に維持でき、インクカートリッジ11側の接続端子部202とカートリッジ装着部7側のコネクタ部203との電気的な接続の信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態のインクカートリッジ11によれば、カートリッジ装着部7への位置決めを果たす位置決め穴113a,113bが装備された先端面11aと直交する別側面としての右側面111aに接続端子部202を装備したので、接続端子部202に押圧接触するコネクタ部203のピン型端子211のばね力は、位置決め穴113a,113bが装備されている挿入方向先端面に沿って容器本体111を付勢する力となり、位置決め穴113a,113bに嵌合するカートリッジ装着部7側の位置決めピン71と位置決め穴113a,113bとの間のガタを無くす付勢力となるため、ガタの発生により、接続端子部202とコネクタ部203との接触性がばらつくことが無くなり、接続端子部202とコネクタ部203との電気的な接続性能をさらに安定させることができる。
また、本実施形態のインクカートリッジ11によれば、カートリッジ装着部7への挿入方向での位置決めを果たす挿入方向当接面208が、挿入方向と直交する方向への位置決めを果たす位置決め穴113aに接近して装備されているため、カートリッジ装着部7に対する挿入方向当接面208の位置決め精度が向上し、その結果、接続端子部202とコネクタ部203との電気的な接続性能をさらに安定させることができる。
また、本実施形態のインクカートリッジ11によれば、接続端子部202が設けられたサイド部とは反対側のサイド部に、容器本体111内に廃インクを回収するための廃液回収口115が設けたことにより、廃液回収口115と接続端子部202との間の離間距離が大きくなるため、カートリッジ交換等の際に廃液回収口115付近に廃液が漏れたとしても、漏れた廃液が接続端子部202に付着するような不都合の発生を防止できる。
また、本実施形態のインクカートリッジ11によれば、液体供給口117dと廃液回収口115との間には、位置決め穴113bが介在し、カートリッジ交換等の際に廃液回収口115付近に廃液が漏れたとしても、漏れた廃液が容器壁面を伝って液体供給口117d側に流れることを位置決め穴113bが抑止する。従って、廃液が液体供給口117dに付着するような不都合の発生を防止できる。
また、本実施形態のインクカートリッジ11によれば、廃液回収口115を位置決め穴113bに接近して装備しており、カートリッジ装着部7に対する廃液回収口115の位置決め精度が向上するため、カートリッジ装着部7に装備される廃液供給用の管と廃液回収口115との接続精度が向上し、接続精度の低下に起因した廃液の漏れ等の不都合発生を防止することができる。
また、本実施形態のインクカートリッジ11によれば、単一の容器本体111内に複数個のインクパック116を収容する構成のため、例えば、インクの色毎に個別に専用のインクカートリッジを準備する場合と比較すると、カートリッジ装着部7に装備する位置決め機構の簡略化や、構成部品の削減を図れ、コンパクト化やコストの低減を図ることができる(図5参照)。
また、本実施形態のインクカートリッジ11によれば、先端面11aに装備する複数個の液体供給口117a,117b,117c,117dが、2つの位置決め穴113a,113b間に設けられるため、インクカートリッジ11をカートリッジ装着部7に装着した際の各液体供給口117a,117b,117c,117dの位置の振れを、容器本体111の2つの位置決め穴113a,113b間での振れ幅よりも小さく抑えることができ、カートリッジ装着部7側に装備される液体供給針などと液体供給口117a,117b,117c,117dとの接続性が向上する。
尚、本発明にかかる液体カートリッジの各構成の具体的な構造等は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
また、本発明の液体カートリッジが搭載される液体消費装置は、上記実施形態に示したインクジェット式プリンタに限らない。
本発明の一実施形態に係る液体カートリッジが装着される液体消費装置としてのインクジェット式プリンタの概略を示す側断面図である。 図1に示したインクジェット式プリンタにおけるカートリッジ装着部の平面図である。 図2のカートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジを挿入方向先端側の上面側から見た全体斜視図である。 図3に示したインクカートリッジを挿入方向先端側の底面側から見た全体斜視図である。 図3に示したインクカートリッジの分解斜視図である。 (a)は図3に示したインクカートリッジの側面図であり、(b)は上面図である。 図6(b)のVII−VII矢視断面図である。 図6(b)のVIII−VIII矢視断面図である。 図2に示したカートリッジ装着部にインクカートリッジが挿入され、インクカートリッジのインク供給口とカートリッジ装着部のインク供給針とが接続される前の状態の説明図である。 図9に示した状態から、インクカートリッジが更に挿入されて、インクカートリッジのインク供給口とカートリッジ装着部のインク供給針とが接続された状態の説明図である。 図2に示したカートリッジ装着部のコネクタ部付近の拡大斜視図である。 図11から規制部を取り除いた状態の斜視図である。 図12に示したホルダ部のインクカートリッジ側から見た斜視図である。 図13に示したホルダ部の平面断面図である。 図13に示したホルダ部の側断面図である。 従来のインクカートリッジと、プリンタのカートリッジ装着部との構成を示す斜視図である。
符号の説明
1…(インクカートリッジの)着脱装置、3…記録装置本体、4…流路部材、4a…インク供給針、10…キャリッジ、11…インクカートリッジ(液体カートリッジ)、11a…先端面、13…記録ヘッド、71…位置決めピン、72…廃インク供給針、100…インクジェット式プリンタ(液体消費装置)、111a…右側面、111b…左側面、113a,113b…位置決め穴、115…廃液回収口、117a,117b,117c,117d…液体供給口、200…接触装置、201…記憶素子、202…接続端子部、203…コネクタ部、204…ホルダ部、204a…当接部、208…挿入方向当接面、209…基板、211…ピン型端子(接続端子)、212…ホルダばね、P…用紙(被記録材)

Claims (9)

  1. 先端面と、当該先端面の長手方向の両サイド部の一方に設けられた第1の側面と、他方の側に設けられた第2の側面と、を含む略直方体状の外殻を有し、液体消費装置のカートリッジ装着部に着脱自在とされる容器本体と、前記第1の側面に設けられ、前記カートリッジ装着部側に設けられた電気的なコネクタ部と接触可能な接続端子部と、を備えた液体カートリッジであって、
    前記先端面の長手方向の両サイド部のうち、前記第1の側面側のサイド部には、前記カートリッジ装着部に当接する挿入方向当接面が設けられ、
    前記挿入方向当接面は、前記先端面から後退した位置に、前記第1の側面と交わるように設けられ、
    前記第1の側面の前記挿入方向当接面と交わる位置の近傍に、前記接続端子部が設けられることを特徴とする液体カートリッジ。
  2. 前記挿入方向当接面が、前記コネクタ部を保持すると共にカートリッジ装着部に対して移動可能なホルダ部に当接し、該ホルダ部を液体カートリッジの装着方向へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の液体カートリッジ。
  3. 前記先端面の前記第1の側面側の端部付近には、前記容器本体を前記カートリッジ装着部に対して位置決めする第1の位置決め穴が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体カートリッジ。
  4. 前記挿入方向当接面が、前記第1の位置決め穴と前記第1の側面の間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の液体カートリッジ。
  5. 前記先端面の前記第2の側面の近傍には、前記容器本体内に廃液を回収するための廃液回収口が設けられていることを特徴とする請求項3または4の何れか1項に記載の液体カートリッジ。
  6. 前記先端面の前記第2の側面側の端部付近には、前記容器本体を前記カートリッジ装着部に対して位置決めする第2の位置決め穴が配置されており、
    前記廃液回収口が、前記第2の位置決め穴に接近した位置に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の液体カートリッジ。
  7. 前記液体消費装置に供給する液体を貯留した複数個の液体貯留パックが前記容器本体内に収容されると共に、前記先端面には、各パックを前記液体消費装置側に接続する複数個の液体供給口が設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体カートリッジ。
  8. 前記複数個の液体供給口が、前記第1及び第2の位置決め穴間に配列されていることを特徴とする請求項7に記載の液体カートリッジ。
  9. 前記廃液回収口が、前記第2の位置決め穴よりも、前記第2の側面に近い側に設けられることを特徴とする請求項8に記載の液体カートリッジ。
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