JP2005138338A - インクカートリッジの着脱装置、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクカートリッジの装填に際し、小さな力で大きな押込み力を得ることができるインクカートリッジの着脱装置1を提供する。
【解決手段】本発明の着脱装置1は、カバー部材4と共に記録装置100の外観部材を構成するレバーハンドル30と、レバーハンドル30の回動運動により、てこの原理を使用してインクカートリッジ11の装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーハンドル30の回動運動をインクカートリッジ11の装填に必要な所定ストロークの水平方向の動きに変換する回動スライド機構31とを備えている。また回動スライド機構31は、スライダ34と、係合ピン37と、揺動アーム36と、大セクタギヤ39と、小セクタギヤ40と、係合レバー41と、係合突起42とを備えている。また本発明の記録装置100は、上記構成の着脱装置1を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクカートリッジを水平方向にスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置、及び該着脱装置を備えた記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置において設けられる液体カートリッジの着脱装置に関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、インクジェット式記録装置あるいは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタを採り上げて説明する。インクジェットプリンタにおいてインクカートリッジを装填する場合には、比較的大きな押込み力が必要になる。この場合、各色ごとにインクカートリッジが分かれている場合には500〜700g程度の押込み力で足りるが、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジの場合には、例えば7色であれば3.5〜4.9kgという非常に大きな押込み力が必要になる。このような大きな押込み力は、インクカートリッジを垂直方向に装填する場合にはどうにか許容範囲と言えるが、インクカートリッジを水平方向にスライドさせて装填するとなると高負荷となって、ユーザーの操作性を低下する。
特許文献1は、てこ(梃子)の原理を利用して大きな押込み力を得るインクカートリッジの着脱装置を開示している。即ち、カートリッジ着脱用レバーの回動運動をリンク板に伝達し、リンクレバーのロック解除と、インクカートリッジのホルダへの装填とを可能にしている。しかし、そこに開示されている技術は、各色毎のインクカートリッジの装填を目的にして開発されたものであり、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジに対応できるような大きな押込み力を備えていない。また、カートリッジ着脱用レバーやリンク板を各色毎のインクカートリッジに対して設けることは、部品点数の増加につながり部品コストの増大をもたらし、外観を損ねる要因にもなる。
特開平11−157094号公報
そこで本発明は、このような問題に鑑みなされたものであって、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジを使用した場合にあっても、小さな力で大きな押込み力を得ることができ、インクカートリッジを確実に装填し、簡単にインクカートリッジを取り出すことのできるインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた記録装置等を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、インクカートリッジを水平方向にスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は、記録装置本体におけるカバー部材と共に記録装置の外観部材を構成するレバーハンドルと、レバーハンドルの回動運動により、てこの原理を使用してインクカートリッジの装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーハンドルの回動運動をインクカートリッジの装填に必要な所定ストロークの水平方向の動きに変換する回動スライド機構と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、てこの原理を使用することで小さな力で大きな押込み力を得ることができ、レバーハンドル自体が記録装置の外観部材を構成していることから、レバーハンドルが記録装置の外観を損ねることもない。
本発明の第2の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1の態様において、前記レバーハンドルは、平面視門型をしており、両端の折り返し部の内側には、レバーハンドルを握り易くするために所定ストローク、レバーハンドルを手前に引き出せるようにするスライド溝が形成された回動スライド機構の一部であるスライダが設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、レバーハンドルを手前に所定ストローク引き出すことができるから、レバーハンドルが握り易くなり、確実に握ることができるため、レバーハンドルに力を伝え易く、操作も容易となる。
本発明の第3の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第2の態様において、前記スライド溝の両端にはレバーハンドルの引出し位置と格納位置とをクリック感によって伝える弾性凸片が形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、レバーハンドルの引出し位置と格納位置とをクリック感によって知ることができるから、レバーハンドルに必要以上の力をかけることが防止される。
本発明の第4の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1ないし第3のいずれか1つの態様において、前記レバーハンドルは、合成樹脂材料によって形成され、外観を構成するハンドル本体と、該ハンドル本体に沿うようにハンドル本体の裏面側に設けられる金属製材料によって形成される補強フレームとによって構成されていること特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、レバーハンドルの外観を向上させると共に、レバーハンドルの強度を向上させることが可能となる。
本発明の第5の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1ないし第4のいずれか1つの態様において、前記回動スライド機構は、スライド溝が形成されたスライダと、スライダのスライド溝に係合する係合ピンと、係合ピンを一端側に備え、回動軸を中心にして所定の角度回動する揺動アームと、揺動アームの他端側に設けられる大セクタギヤと、大セクタギヤと噛み合う小セクタギヤと、小セクタギヤの回動軸に対して一体に取り付けられる係合レバーと、係合レバーと係合し、インクカートリッジの両端面に張り出すように設けられる係合突起とを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、スライダがレバーハンドルの動きに伴って、回動すると、係合ピンを介して大セクタギヤを所定の角度回動させる。そして大セクタギヤの回動に伴って、小セクタギヤが逆方向に回動し、係合レバーを所定の角度回動させ、これと係合する係合突起をスライド方向に移動させる。これによりレバーハンドルを下方に回動させた場合には、係合状態を保ってインクカートリッジを記録装置本体内に至らせ、逆にレバーハンドルを上方に回動させた場合には係合状態を解いて、適宜の取出し手段を作動状態にして、インクカートリッジをワンタッチで取り出すことが可能となる。
本発明の第6の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第5の態様において、前記揺動アームと記録装置本体におけるサイドフレームとの間には、レバーハンドルを変移点を境に上方あるいは下方に向けて回動するように付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、変移点を境に大セクタギヤは上方あるいは下方の回動端に向けて、自動的に回動するから、レバーハンドルが中途半端な位置で止まることが防止され、レバーハンドルは回動中以外は常に上限位置あるいは下限位置に位置することとなる。これによりインクカートリッジの装填作業、あるいはレバーハンドルの格納作業が円滑且つ確実となる。
本発明の第7の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第5または第6の態様において、前記係合レバーは、弓状に湾曲した押込みレバーと、一定の間隙を隔てて設けられるヘの字状に屈曲した排出レバーとによって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第7の態様によれば、押込みレバーと排出レバーの湾曲形状に沿って係合突起は、円滑に移動することができ、またインクカートリッジの挿し込み位置、引き込み(装填)位置が設定される。
本発明の第8の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1ないし第7のいずれか1つの態様において、前記インクカートリッジは、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジであることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、従来記録装置本体への装填が困難であった単一パッケージタイプのインクカートリッジであっても、それほど力を加えることなく、容易にインクカートリッジを記録装置本体へ装填することが可能となる。
本発明の第9の態様に係るインクカートリッジの着脱装置は、第1ないし第7のいずれか1つの態様において、前記インクカートリッジは、複数本のインクカートリッジによって構成されているが、これらを一体化して収容し得るカートリッジホルダに装着して使用するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の第9の態様によれば、単一パッケージタイプのインクカートリッジと同様、大きな押込み力を必要とするカートリッジホルダに装着して使用するインクカートリッジにおいて、小さな力によって、容易にインクカートリッジを記録装置本体に装填することが可能となる。
本発明の第10の態様に係る記録装置は、インクカートリッジを水平方向にスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は第1ないし第9のいずれか1つのインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とするものである。
本発明の第10の態様によれば、インクカートリッジの着脱を小さな力で簡単に、確実に行うことができ、レバーハンドル自体が外観部材を構成していることから、外観もすっきりした記録装置を提供することが可能となる。
本発明の第11の態様に係る液体噴射装置は、液体カートリッジを水平方向にスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置を備える液体噴射装置であって、前記液体カートリッジの着脱装置は、液体噴射装置本体におけるカバー部材と共に液体噴射装置の外観部材を構成するレバーハンドルと、レバーハンドルの回動運動により、てこの原理を使用して液体カートリッジの装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーハンドルの回動運動を液体カートリッジの装填に必要な所定ストロークの水平方向の動きに変換する回動スライド機構とを備えていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置の一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はインクカートリッジ装填時のインクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。
インクジェットプリンタ100には、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向(図1において紙面に直交する方向)に往復可能にキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。またキャリッジ10の下方の記録装置本体3の下部スペースには、液体カートリッジの一例である単一パッケージのインクカートリッジ11が後述する本発明の着脱装置1を介して装填されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そしてキャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向に一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
次に用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の構成を更に説明する。先ず最も搬送方向上流側に用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5が設けられている。また給送用トレイ5には用紙Pの側端面に当接し、副走査方向への円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。
またこれらの給送用トレイ5、給送用ローラ14及びホッパ16を含む装置が自動給送装置2であり、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部の一例である分離パッド等の力を借りて単位数ずつピックアップして搬送方向下流に向かって送られる。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられており、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支され、当該ローラホルダ18は、図示しない回転軸を中心に回動可能に設けられ、かつ図示しないねじりコイルばねによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ10及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのギャップPGは高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には排出用駆動ローラ20aと、排出用ギザローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられ、この排出用ローラ20によって排出された用紙Pは更に下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用ギザローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用ギザローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用ギザローラ20bの上流には補助ギザローラ22が設けられ、用紙Pは該補助ギザローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また搬送用従動ローラ19bは搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されていて、更に排出用ギザローラ20bは排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって用紙Pは搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となり、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pはプラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助ギザローラ22は排出用ギザローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助ギザローラ用のローラホルダに軸支されている。
また、本形態に係るインクジェットプリンタ100は、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用し、当該インクカートリッジ11を記録装置本体3後方の給送用トレイ5の下方から水平方向にスライドさせて装填するタイプのプリンタである。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して適用される本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置について説明する。図2はレバーハンドルを引き出した様態の着脱装置を示す斜視図、図3はレバーハンドルを上限位置まで回動させた状態の着脱装置を示す側面図である。図4はインクカートリッジを挿入した状態の着脱装置を示す側断面図、図5はレバーハンドルを下限位置まで回動させた状態の着脱装置を示す側面図である。また図6はレバーハンドルを下限位置まで回動させた状態の着脱装置を示す側断面図、図7はレバーハンドルを格納した状態の着脱装置を示す側面図である。
本発明のインクカートリッジの着脱装置1は、記録装置本体3におけるカバー部材4と共にインクジェットプリンタ100の外観部材を構成するレバーハンドル30と、レバーハンドル30の回動運動により、てこの原理を使用して、インクカートリッジ11の装填に十分な押込み力を確保すると共にレバーハンドル30の回動運動をインクカートリッジ11の装填に必用な所定ストロークの水平方向の動きに変換する回動スライド機構31とを備えることによって構成されている。
このうちレバーハンドル30は、平面視門型をした部材であり、合成樹脂材料によって形成され、上記カバー部材と共に外観を構成するハンドル本体32と、このハンドル本体32に沿うようにハンドル本体32の裏面側に設けられる金属製部材によって形成される補強フレーム33とによって構成されている。また、レバーハンドル30両端の折り返し部の内側には、レバーハンドル30を握り易くするために、所定ストローク、レバーハンドル30を手前に引き出せるようにするスライダ34が設けられている。
スライダ34は、回動スライド機構31の一部であり、長穴状のスライド溝35が形成されている。スライド溝35には、揺動アーム36の一端側から立ち上げられている2本の係合ピン37がスライド自在に係合しており、更に回動軸38を中心にして所定の角度回動する揺動アーム36の他端側に設けられる扇形状の大セクタギヤ39と、大セクタギヤ39と噛み合う小セクタギヤ40と、小セクタギヤ40の回動軸に対して一体に取り付けられる係合レバー41と、係合レバー41と係合するインクカートリッジ11の両側面に張り出すように設けられる係合突起42とを備えることによって回動スライド機構31は構成されている。
スライダ34は、レバーハンドル30における補強フレーム33に対して取り付けられ、レバーハンドル30と共に回動及びスライドし得るように構成されている。またスライダ34に形成されているスライド溝35の両端には、図2及び図5等に示すレバーハンドル30の引き出し位置と、図7に示す格納位置とをクリック感によって伝えるフック状の弾性凸片43が形成されている。
揺動アーム36は、金属製平板を段違い状態に折り曲げることによって形成されており、上段の水平部分に対して回動軸36から延びる仮想直線上に円柱状をした2本の係合ピン37が立ち上げられている。回動軸38は、下段の水平部分の段差境界部分寄りの位置に設けられ、下段の水平部分の先端に大セクタギヤ39が形成されている。また下段の水平部分の先端には、レバーハンドル30の上限位置を設定する鉤状に折り曲げられたストッパーアーム44が形成されている。
因みにストッパーアーム44は、記録装置本体3におけるサイドフレーム6に対して形成されている円弧状の長穴45内を長穴45に沿うように移動し、小セクタギヤ40側の端縁に当接することでレバーハンドル30の上限位置を設定している。この他揺動アーム36における上段の水平部分とサイドフレーム6との間には、レバーハンドル30をある変移点を境に上方、あるいは下方に向けて自動的に回動するように付勢する付勢手段の一例である図示しないねじりコイルバネが縮設されている。
小セクタギヤ40の回動軸は、サイドフレーム6を貫いてサイドフレーム6の内側まで延長形成されており、その回動軸の先端付近において係合レバー41が設けられている。係合レバー41は、弓状に湾曲した押込みレバー47と、一定の間隙を隔てて設けられるヘの字状に屈曲した排出レバー48とによって構成されている。尚、押込みレバー47は、押込みレバー47と排出レバー48との間に形成される凹部49に進入した係合突起42を排出レバー48との間に挟んでインクカートリッジ11の装填方向に向けて移動させる作用を有している。一方、排出レバー48は、凹部49内に挟んだ状態の係合突起42をインクカートリッジ11の排出方向に向けて移動させる作用と、インクカートリッジ11の挿し込み位置を設定する度当てとしての作用を併せ持っている。
次に、このような構成を有するインクカートリッジの着脱装置1における作動態様について説明する。
(1)装填時(図2〜7参照)
インクカートリッジ11を記録装置本体3に装填する場合には、図2に示すようにレバーハンドル30を手前(インクジェットプリンタ100の後面側)に引き出し、図3に示すようにレバーハンドル30を上方に回動させ、揺動アーム36に形成されているストッパアーム44が長穴45の小セクタギヤ40側の端縁に当接する上限位置にする。尚レバーハンドル30を上方に回動して行くと、図示しないねじりコイルバネの作用によって、ある変移点を過ぎたところで自動的にレバーハンドル30を上限位置に導くように付勢力が働く。
レバーハンドル30を上方に回動させることによって形成された記録装置本体3の後部開口からインクカートリッジ11を入れ、図4に示すように、インクカートリッジ11の側面上部に形成されている係合突起42が係合レバー41における排出レバー48の屈曲点より先端のA部に当接するまで挿入する。尚、この状態では押込みレバー47の先端Bは、係合突起42の通過線上より十分下方に待機した位置にあるため。係合突起42は押込みレバー47に当接することはない。次にレバーハンドル30を下方に回動させ、図5に示す下限位置に至らせる。これによりスライダ34及び揺動アーム36も一体となって回動軸38を中心にして回動し、揺動アーム36の先端の大セクタギヤ39はこれと噛み合う小セクタギヤ40を所定の角度回転させる。小セクタギヤ40の回動に伴い、係合レバー41は図4に示す位置から図6に示す位置まで回動し、係合突起42は押込みレバー47と排出レバー48との間の凹部49に挟まれて、インクカートリッジ11と共に、装填位置まで移動する。そして、図7に示すように、レバーハンドル30を格納位置まで押し込めばインクカートリッジ11の一連の装填作業は終了し、レバーハンドル30がカバー部材4と共に再び外観部材として機能するようになる。
(2)排出時(図4〜7参照)
インクカートリッジ11を記録装置本体3から排出する場合には、レバーハンドル30を図7に示す格納位置から図5、6に示す引き出し位置まで引き出し、更に図3、4に示すように上方に回動させ、上限位置に至らせる。この状態では図4に示すように係合突起42は押込みレバー47と排出レバー48とによる挟持状態から開放された位置にあり、押込みレバー47の先端Bは係合突起42の通過線上から十分下方に待機した位置にある。そしてインクカートリッジ11は係合レバー41による規制が解除されると図示しない取出し手段による弾性反発作用を受けて、手前(記録装置本体3の後面)側に向けて自動的に排出される。
[他の実施例]
本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた記録装置等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、前記実施例では複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用したが、各色別に構成されたインクカートリッジ11でもよいし、2色ないし3色ずつパッケージされたインクカートリッジを組み合わせて使用するインクカートリッジ11に適用することも可能である。あるいはこれらの場合において、複数本のインクカートリッジ11を一体化して収容し得る図示しないカートリッジホルダに装着して使用するインクカートリッジ11に適用することも勿論可能である。またレバーハンドル30の外観部材としての作用と、インクカートリッジ11の装填に必用な十分な押込み力が確保できる強度とが保たれる場合には単一部材によって構成することも可能である。
本願発明は、インクジェットプリンタ等の記録装置の製造分野、より具体的にはインクカートリッジを水平方向にスライドさせて記録装置本体に装填するインクジェットプリンタにおいて、小さな力で大きな押込み力を得たい場合等に利用可能である。
インクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。 レバーハンドル引出時の着脱装置を示す斜視図である。 レバーハンドル上昇時の着脱装置を示す側面図である。 インクカートリッジ挿入時の着脱装置を示す側断面図である。 レバーハンドル下降時の着脱装置を示す側面図である。 レバーハンドル下降時の着脱装置を示す側断面図である。 レバーハンドル格納時の着脱装置を示す側面図である。
符号の説明
1 (インクカートリッジの)着脱装置、2 自動給送装置、3 記録装置本体、
4 カバー部材、5 給送用トレイ、6 サイドフレーム、10 キャリッジ、
11 インクカートリッジ、12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、
14 給送用ローラ、15 エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸、
18 ローラホルダ(搬送用従動ローラの)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用ギザローラ、22 補助ギザローラ、
26 記録ポジション、28 プラテン、30 レバーハンドル、
31 回動スライド機構、32 ハンドル本体、33 補強フレーム、34 スライダ、35 スライド溝、36 揺動アーム、37 係合ピン、38 回動軸、
39 大セクタギヤ、40 小セクタギヤ、41 係合レバー、42 係合突起、
43 弾性凸片、44 ストッパアーム、45 (円弧状の)長穴、47 押込みレバー、48 排出レバー、49 凹部、50 排出用スタッカ、51 載置面、
100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、
PG (記録ヘッドと被記録材との間の)ギャップ、

Claims (11)

  1. インクカートリッジを水平方向にスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、
    前記インクカートリッジの着脱装置は、記録装置本体におけるカバー部材と共に記録装置の外観部材を構成するレバーハンドルと、レバーハンドルの回動運動により、てこの原理を使用してインクカートリッジの装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーハンドルの回動運動をインクカートリッジの装填に必要な所定ストロークの水平方向の動きに変換する回動スライド機構とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  2. 請求項1において、前記レバーハンドルは、平面視門型をしており、両端の折り返し部の内側には、レバーハンドルを握り易くするために所定ストローク、レバーハンドルを手前に引き出せるようにするスライド溝が形成された回動スライド機構の一部であるスライダが設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  3. 請求項2において、前記スライド溝の両端にはレバーハンドルの引出し位置と格納位置とをクリック感によって伝える弾性凸片が形成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記レバーハンドルは、合成樹脂材料によって形成され、外観を構成するハンドル本体と、該ハンドル本体に沿うようにハンドル本体の裏面側に設けられる金属製材料によって形成される補強フレームとによって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、前記回動スライド機構は、スライド溝が形成されたスライダと、スライダのスライド溝に係合する係合ピンと、係合ピンを一端側に備え、回動軸を中心にして所定の角度回動する揺動アームと、揺動アームの他端側に設けられる大セクタギヤと、大セクタギヤと噛み合う小セクタギヤと、小セクタギヤの回動軸に対して一体に取り付けられる係合レバーと、係合レバーと係合し、インクカートリッジの両端面に張り出すように設けられる係合突起とを備えることによって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  6. 請求項5において、前記揺動アームと記録装置本体におけるサイドフレームとの間には、レバーハンドルを変移点を境に上方あるいは下方に向けて回動するように付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  7. 請求項5または6において、前記係合レバーは、弓状に湾曲した押込みレバーと、一定の間隙を隔てて設けられるヘの字状に屈曲した排出レバーとによって構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、前記インクカートリッジは、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジであることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項において、前記インクカートリッジは、複数本のインクカートリッジによって構成されているが、これらを一体化して収容し得るカートリッジホルダに装着して使用するようにしたことを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
  10. インクカートリッジを水平方向にスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置を備える記録装置であって、
    前記インクカートリッジの着脱装置は請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする記録装置。
  11. 液体カートリッジを水平方向にスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置を備える液体噴射装置であって、
    前記液体カートリッジの着脱装置は、液体噴射装置本体におけるカバー部材と共に液体噴射装置の外観部材を構成するレバーハンドルと、レバーハンドルの回動運動により、てこの原理を使用して液体カートリッジの装填に十分な押込み力を確保すると共に、レバーハンドルの回動運動を液体カートリッジの装填に必要な所定ストロークの水平方向の動きに変換する回動スライド機構とを備えていることを特徴とする液体噴射装置。
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