JP4314499B2 - カセット装置、記録装置 - Google Patents
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Description
また、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
その結果、前記カセットホッパは、前記給送ローラから離間する側へ付勢される。即ち、記録装置本体側から何ら力を受けない状態では、前記カセットホッパを確実に前記給送ローラから離間した状態である所謂、ホッパダウン状態にすることができる。
ここで、「可撓性素材」とは、板状にしたときに撓ませることができる材質のものをいう。例えば、PP(ポリプロピレン)等の樹脂であることが望ましい。また、コシの強い紙であってもよいのは勿論である。
その結果、前記シャッタ部は、前記カセット筐体部の外側へ付勢される。従って、記録装置本体側から何ら力を受けない状態では、前記シャッタ部を、前記給送開口部における被記録媒体の通過を規制するシャッタ閉状態に安定させることが可能である。即ち、前記シャッタ部を、確実に前記体2係合部と係合させた状態である、前記シャッタ閉状態に安定させることができる。
本発明の第5の態様によれば、第3また第4の態様と同様の作用効果に加え、前記シャッタ部は、L字状に形成されている。従って、前記シャッタ部が前記第2接合部を支点に回動する構成において、容易に前記給送開口部における被記録媒体の通行の可否を切り換えることができる。
またさらに、例えば、前記シャッタ部を可撓性素材でL字状に設けることによって、L字を構成する2軸方向に対して直交する方向へ、容易に前記シャッタ部のL字状の屈曲部近傍を、撓ませて傾かせることができる。
その結果、ユーザが前記カセット部を前記記録装置本体から取り外す際、前記シャッタ部と前記第2係合部とが係合したままの状態で、前記シャッタ部と前記第3係合部とを、より確実に係合させることができる。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記カセットホッパは、前記給送ローラと対向する位置に切欠き部を有する。従って、前記記録装置本体側に設けられたホッパが有する、例えば、コルク等の公知技術である高摩擦部材を、前記切欠き部を介して被記録媒体と接触させることができる。即ち、コルク等の前記高摩擦部材を前記カセットホッパに設ける必要がない。その結果、コルク等の前記高摩擦部材を設けなかった分だけ、前記カセット装置のコストダウンをすることができる。
本発明の第7の態様によれば、第1から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記カセット装置は、被記録媒体を有する。即ち、被記録媒体は、前記カセット装置の構成要素の一つである。
本発明の第8の態様によれば、第1から第7のいずれが一の態様と同様の作用効果に加え、前記記録装置本体側に設けられた弾性係合部と係合可能な被係合部を有する。従って、前記カセット装置が前記記録装置本体に取り付けられたとき、前記カセット装置の前記記録装置本体に対する位置を精度良く決めることができる。即ち、前記取り付けた状態における前記カセット装置のガタツキを低減することができる。
また、前記弾性係合部は、ユーザが触れにくい前記記録装置本体側に設けられている構成である。即ち、ユーザが触れる前記カセット装置には、前記弾性係合部が設けられていない構成である。従って、ユーザが誤って前記弾性係合部を破損する虞がない。
そこで、本態様のカセット装置は、前記記録装置本体側の前記弾性係合部と係合可能な前記被係合部を有している。従って、前記カセット装置は、前記弾性係合部と前記被係合部とを有効に係合させることができる。本態様は、コスト面を重視して前記カセット装置を可撓性素材によって一体に形成した場合に特に有効である。
本発明の第9の態様によれば、第8の態様と同様の作用効果に加え、前記弾性係合部は、前記カセット装置の取り付け方向に対して傾斜する傾斜部を有し、前記カセット装置が前記記録装置本体に取り付けられた状態において、前記傾斜部は前記被係合部と当接する構成である。従って、該構成は、前記取り付けられた状態において、より前記ガタツキを低減することができる。
本発明の第10の態様によれば、前記載置部は、上記第1から第9のいずれかの態様の前記カセット装置を備えている。従って、記録装置において、上記第1から第9のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される載置部145のカセット部300が記録装置本体101に装填されている。そして、カセット部300の内部には、カセットホッパ320(図3〜図8参照)が、給送部144の後述する給送ローラ190(図3〜図8参照)に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、カセットホッパ320は、載置される用紙Pの幅方向Xに延設され、カセットホッパ320の上方に設けられた第1接合部321(図3、図10および図11参照)を支点に揺動するように設けられている。
図3および図4に示す如く、カセット部300は、カセット筐体部310と、カセットホッパ320と、先端規制部319と、を有している。このうち、カセット筐体部310は、用紙Pを覆うように設けられている。また、カセットホッパ320は、カセット筐体部310と第1接合部321において接合されている。そして、カセットホッパ320は、第1接合部321を支点に揺動することができるように構成されている。また、先端規制部319は、カセット部300が記録装置本体101に取り付けられた状態において、カセット部内に収納された用紙Pの先端の位置を規制するように設けられている。
具体的には、度当て部212は、カセット部300の給送方向Yの位置を規制するように設けられている。
尚、図示しない規制部によって、図3および図4に示す予備分離部217の位置より、予備分離部217の給送ローラ側への移動は規制されている。
尚、弦部191が予備分離部217、分離パッド218および用紙案内面部211と対向している状態が、給送ローラ190のリセット位置である。
図5および図6に示す如く、図3および図4に示す状態から給送ローラ190が時計方向へ回動すると、ホッパカム部219は反時計方向へ回動する。このとき、ホッパカム部219とリフタ部221との係合が解除され、リフタ部221は、ホッパばね(図示せず)の付勢力によって反時計方向へ回動する。
そして、用紙Pは、給送ローラ190によって、給送開口部330を介してカセット部300の外部へ送られ、前述したように、予備分離部217および分離パッド218を通過して記録部143へ給送される。給送ローラ190が、再びリセット位置に戻るとき、再びホッパダウンとなる。
以上のようにして、用紙Pは、順次給送される。
図7および図8に示す如く、図5および図6に示す状態から用紙Pの給送を繰り返すと、用紙Pの枚数が徐々に少なくなり、最後は一枚となる。このとき、ホッパ225に設けられたコルク材226が用紙Pの裏側と接触しているので、用紙Pが給送方向下流側へ滑り落ちる虞を低減することができる。
このとき、カセット部300には用紙Pが一枚も残っていないので、カセット部300を取り替える、またはカセット部300に用紙Pを補充する必要がある。
以下、先ず、カセット部300の構造および組立方について説明し、次に、カセット部300の取り付けおよび取り外しについて説明する。
図9に示すのは、本発明に係る組立前におけるカセット部の全体を示す前方斜視図である。また、図10に示すのは、図9の後方斜視図である。
またさらに、図11に示すのは、組立後におけるカセット部の全体を示す後方斜視図である。図12(A)に示すのは、図10の要部拡大斜視図である。また、図12(B)に示すのは、図11の要部拡大斜視図である。
また、カセットホッパ320は、カセット筐体部310と肉薄の第1接合部321(図12(A)参照)によって接合されている。ここで、第1接合部321は、幅方向Xに延設されている。
またさらに、シャッタ部340は、カセット筐体部310と肉薄の第2接合部341によって接合されている。ここで、シャッタ部340は、用紙Pが給送開口部330を通過することを規制および規制解除するための部材である。
次に、カセットホッパ320を、第1接合部321において折り曲げて、矢印の方向へ回動する。
そして、図11および図12(B)に示す如く、一対の第1筐体側爪部311、311を幅方向外側へ撓ませながら、一対の第1肉薄部322、322を、一対の第1筐体側爪部311、311に係合させる。
これに伴って、複数の第2肉薄部323、323…を、複数の第2筐体側爪部312、312…に係合させる。
またさらに、図15に示すのは、組立後におけるシャッタ部を示す上方拡大斜視図である。また、図16に示すのは、図15の下方拡大斜視図である。
一方、カセット筐体部側において、第2接合部341に対して近い側に第3筐体側爪部313が、遠い側に第4筐体側爪部314が設けられている。
尚、第2接合部341は、用紙Pの厚み(積層)方向であるZ軸方向に延設されている。
そして、図15および図16に示す如く、第3肉薄部342を撓ませながら、第3筐体側爪部313を乗り越えさせて、第3肉薄部342と第3筐体側爪部313とを係合させる。
尚、第4肉薄部343が第4筐体側爪部314を乗り越えた場合、シャッタ部を図14に示す矢印と逆方向へ軽くひねるとよい。係る場合、第3肉薄部342と第3筐体側爪部313とを係合させたままの状態で、第4肉薄部343が第4筐体側爪部314を乗り越える前の状態にすることが容易にできる。
一方、シャッタ開状態とは、シャッタ部340がカセット筐体部310の内側へ向かって回動し、用紙Pが給送開口部330を通過することができるように規制を解除している状態をいう。
尚、シャッタ作用部用開口部317は、カセット筐体部310が後述するシャッタ開用突起230およびシャッタ閉用フック240のシャッタ部340に対する作用を妨げないように設けられている。
図17に示すのは、カセット部が記録装置本体に取り付けられる様子を示す全体斜視図である。また、図18に示すのは、図17の要部であるシャッタ開用突起とシャッタ閉用フック等とを示す上方拡大斜視図である。またさらに、図19に示すのは、図18の下方拡大斜視図である。また、図20に示すのは、図18および図19の拡大正面図である。
図17〜図20に示す如く、記録装置本体101の図17における左側である幅方向80桁側には、シャッタ開用突起230と、シャッタ閉用フック240とが設けられている。
また、シャッタ閉用フック240は、シャッタ開用突起230と同じ方向へ延設されている。
そして、ユーザが、記録装置本体101のカセット案内部213およびカセット規制部214に沿ってY軸方向へ、カセット部300を移動させて記録装置本体101に取り付ける。
この際、シャッタ閉状態であるシャッタ部340は、徐々にシャッタ開用突起230およびシャッタ閉用フック240に接近する。
尚、図22は、図23のR−R’における断面図である。
ユーザがカセット部300を図17〜図20に示す状態より取り付け方向下流側Yへ移動させると、カセット部側のシャッタ部340が、記録装置本体側のシャッタ閉用フック240の傾斜部241と当接する。
図25に示す如く、ユーザがカセット部300を図21〜図24に示す状態より取り付け方向下流側Yへ移動させると、シャッタ部340と傾斜部241との接触によって、シャッタ閉用フック240が、図25における左側である幅方向80桁側へ撓みながら退避移動する。
一方、シャッタ部340において、シャッタ閉用フック240の傾斜部241と当接する箇所は、第2接合部341の近傍である。また、このときの板状のシャッタ部340は、X軸およびZ軸方向に延びている。即ち、シャッタ部340は、X軸およびZ軸方向に厚みを有している。従って、シャッタ部340は殆ど撓まない。その結果、前記当接する箇所は、シャッタ閉用フック240のみを、撓ませてシャッタ部340から退避する方向へ移動させることができる。
図26に示す如く、ユーザがカセット部300を図25に示す状態より取り付け方向下流側Yへ移動させると、シャッタ部340が、シャッタ閉用フック240の傾斜部241を通過する。従って、シャッタ閉用フック240は、退避移動した状態から突出する方向へ移動し図20に示す位置と同じ状態となる。即ち、シャッタ閉用フック240は、撓んでいない状態となる。そして、シャッタ部340の外側面345が、シャッタ開用突起230に徐々に接近する。
図27および図28に示す如く、ユーザがカセット部300を図26に示す状態より取り付け方向下流側Yへ移動させると、シャッタ部340の外側面345が、シャッタ開用突起230と当接する。
図29および図30に示す如く、ユーザがカセット部300を図27および図28に示す状態より取り付け方向下流側Yへ移動させると、カセット部300の下方が記録装置本体側の度当て部212と度当たって、カセット部300の取り付け方向下流側Yへの移動が停止する。
以上のようにして、カセット部300の記録装置本体101への取り付けが完了する。
尚、シャッタ開用突起230の位置は、第2接合部341を支点としたとき、第4肉薄部343の近傍と当接するように構成することが望ましい。係る場合、より確実に第4肉薄部343と第4筐体側爪部314との係合を解除することができる。
図31に示すのは、カセット部取り外しの際のシャッタ部が閉じる様子を示す拡大正面図である。
図31に示す如く、ユーザがカセット部300を図29および図30に示す状態より取り付け方向と逆の方向である取り外し方向下流側へ移動させる。すると、シャッタ部340は、第2接合部341の戻ろうとする力によって、シャッタ開用突起230に規制されながら図31において第2接合部341を支点に時計方向へ回動する。即ち、シャッタ部340は、閉じる途中の状態となる。
尚、図33は、図34のR−R’における断面図である。
尚、この状態では、シャッタ部340は、完全にシャッタ閉となってない状態である。即ち、シャッタ部340は、閉じる途中の状態である。
図35に示す如く、ユーザがカセット部300を図32〜図34に示す状態より取り外し方向下流側へ移動させると、シャッタ部340の内側面344が、記録装置本体側のシャッタ閉用フック240のフック部242に接近する。
図36に示す如く、ユーザがカセット部300を図35に示す状態より取り外し方向下流側へ移動させると、シャッタ部340の内側面344が、フック部242によって、より強く押圧される。このとき、該押圧された力によって、第4肉薄部343は、第4筐体側爪部314に対してより強く押圧される。従って、第4肉薄部343および第4筐体側爪部314はさらに撓み、第4肉薄部343が第4筐体側爪部314を下方へ乗り越える。即ち、シャッタ部340が、完全にシャッタ閉状態となる。
尚、図38において、解りやすくするためにシャッタ部を透視(一点鎖線に)して示す。
ここで、シャッタ部340は、L字状に形成されており、第2接合部341からZ軸方向に延び、X軸方向に屈曲して設けられている。そして、第2接合部341がZ軸方向に延設されていることから、シャッタ部340は、Z軸を支点に回動するように構成されている。また、シャッタ部340において、第3筐体側爪部313と係合する第3肉薄部342は、第2接合部341と前記屈曲した箇所との間に設けられている。またさらに、第4筐体側爪部314と係合する第4肉薄部343は、前記屈曲した箇所より先端側に設けられている。
尚、第4肉薄部343と第4筐体側爪部314とが係合する位置を、接触点Sおよび点Tが成す軸線上に構成することが望ましい。係る場合、フック部242によってシャッタ部340が撓んだ場合であっても、第4肉薄部343の位置は殆ど変位しない。従って、前記構成は、第4肉薄部343と第4筐体側爪部314との係合を安定させることができる。
尚、図40において、解りやすくするためにシャッタ部を透視(一点鎖線に)して示す。
図40および図41に示す如く、ユーザがカセット部300を図37〜図39に示す状態より取り外し方向下流側へ僅かに移動させると、シャッタ部340が、フック部242によってさらに押圧される。
従って、フック部242とシャッタ部340の内側面344との係合が、外れそうになる。
図42に示す如く、ユーザがカセット部300を図40および図41に示す状態より取り外し方向下流側へ移動させると、シャッタ部340がフック部242によってさらに押圧される。
そして、シャッタ閉用フック240は、図42において左側へ、シャッタ部340に対してフック部242が退避するように、さらに撓む。また、シャッタ部340は、前記反力を受けて、図42における右側へさらに撓む。
そして、ユーザがカセット部300を取り外し方向下流側へさらに移動させることにより、カセット部300を記録装置本体101から完全に取り外すことができる。
またさらに、本実施形態において、シャッタ部340は、カセット筐体部側との第2接合部341において、カセット筐体部310の内側へ折り曲げられ、カセット筐体部側に設けられた第2係合部としての第3筐体側爪部313と係合されて組み立てられていることを特徴とする。
さらに、シャッタ部340は、L字状に形成されていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態のカセット装置は、用紙Pを有することを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、用紙Pが載置される載置部145と、載置された用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備え、載置部145は、カセット部300を備えていることを特徴とする。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
図43に示すのは、他の実施形態1に係る給送部を示す斜視図である。また、図44に示すのは、図43の給送部の幅方向Xにおける80桁側の要部を示す拡大斜視図である。またさらに、図45に示すのは、図43の給送部の幅方向Xにおける1桁側の要部を示す拡大斜視図である。
ここで、幅方向Xの外側とは、一対の位置決めフック部401、401が互いに離間する方向をいう(図50参照)。
尚、位置決めフック部401、401の作用については後述するものとする。
また、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
またさらに、カセット部410の取り付け方向下流側の先端規制部319には、一対の突条413、413が設けられている。一対の突条413、413は、後述するように、基体部400に設けられた一対の度当て部212、212と当接可能に設けられている。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
図50および図51に示す如く、カセット部410を記録装置本体405に取り付ける際、先ず、カセット部410の下方である先端規制部319の幅方向Xにおける両側端が、位置決めフック部401、401の上側傾斜部402、402と当接する。そして、ユーザがカセット部410を取り付け方向Yへ押し込むことによって、カセット部410が、上側傾斜部402、402を上ると共に、位置決めフック部401、401を幅方向Xの外側へ押し広げる。即ち、位置決めフック部401、401は、幅方向Xの外側へ退避するように変形する。
ここで、幅方向Xの内側とは、一対の位置決めフック部401、401が互いに接近する方向をいう(図50参照)。
またさらに、本願において、カセット部410は、可撓性素材によって形成されている。従って、記録装置本体側に変形可能な位置決めフック部401、401を設けることによって、位置決めフック部401、401の係合する力を上記のように有効に作用させることができる。係る場合、ユーザがカセット部410を取り付ける際の取り付け感覚を向上させることもできる。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
また、他の実施形態1において、位置決めフック部401、401は、カセット部410の取り付け方向Yに対して傾斜する傾斜部としての下側傾斜部403、403を有し、カセット部410が記録装置本体405に取り付けられた状態において、下側傾斜部403、403は凹部411、411の下側端部412、412と当接する構成であることを特徴とする。
また、上記実施例では、位置決めフック部を一対設けたが、数量はこれに限られない。1つであってもよいし、3つ以上であっても同様の作用効果を得ることができる。
またさらに、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、145 載置部、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、190 給送ローラ、191 弦部、
192 弧部、193 支軸、210 基体部、211 用紙案内面部、
212 度当て部、213 カセット案内部、214 カセット規制部、
215 ギア輪列、216 クラッチ装置、217 予備分離部、218 分離パッド、
219 ホッパカム部、220 カム軸、221 リフタ部、222 リフタ軸、
223 姿勢規制部、224 リフタばね、225 ホッパ、226 コルク材、
227 ホッパ規制部、228 戻しレバー、230 シャッタ開用突起、
240 シャッタ閉用フック、241 傾斜部、242 フック部、
300 カセット部、310 カセット筐体部、311 第1筐体側爪部、
312 第2筐体側爪部、313 第3筐体側爪部、314 第4筐体側爪部、
315 ホッパ側開口部、317 シャッタ作用部用開口部、318 エッジガイド、
319 先端規制部、320 カセットホッパ、321 第1接合部、
322 第1肉薄部、323 第2肉薄部、324 切欠き部、330 給送開口部、
340 シャッタ部、341 第2接合部、342 第3肉薄部、343 第4肉薄部、
344 内側面、345 外側面、400 (他の実施形態1の)基体部、
401 位置決めフック部、402 上側傾斜部、403 下側傾斜部、
404 給送部、405 記録装置本体、410 カセット部、411 凹部、
412 下側端部、413 突条、P 用紙、X 用紙の幅方向、
Y 給送方向(カセット部の取り付け方向)、Z 用紙の厚み方向
Claims (2)
- 被記録媒体を覆い、記録装置本体側の給送ローラによって給送される際に被記録媒体が通過する給送開口部を有するカセット筐体部と、
被記録媒体が載置され、記録装置本体に取り付けられた状態のときに前記給送ローラに対して接離移動可能なカセットホッパと、
L字状に形成され、前記給送開口部における被記録媒体の通過の可否を切り換えるシャッタ部と、が可撓性素材によって一体に形成され、
前記カセットホッパは、前記カセット筐体部側との第1接合部において、該カセットホッパが前記給送ローラへ接近する側へ折り曲げられ、前記カセット筐体部側に設けられた第1係合部と係合されて組み立てられており、
前記シャッタ部は、前記カセット筐体部側との第2接合部において、前記カセット筐体部の内側へ折り曲げられ、前記カセット筐体部側に設けられた第2係合部と係合されて組み立てられており、
前記シャッタ部は、第2係合部と係合した状態を被記録媒体の通過を規制する閉状態とし、該閉状態から前記第2接合部を支点に前記カセット筐体部の内側へ回動して被記録媒体の通過の規制を解除する開状態となり、
前記シャッタ部が、
閉じたときに前記カセット筐体部側に設けられた第3係合部と係合し、
開くときに該第3係合部との係合が解除され、
該第3係合部の位置は、前記第2接合部を基準に前記第2係合部の位置より離間した構成であるカセット装置。 - カセット部の外部へ被記録媒体が移動することの可否を開閉により切り換えるシャッタ部を有し、記録装置本体に着脱可能なカセット部と、
該カセット部内に収納された被記録媒体を給送する給送ローラと、
該給送ローラによって給送された被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、
前記カセット部が記録装置本体に取り付けられる際、前記シャッタ部と当接し該シャッタ部を開くシャッタ開用突起と、
前記カセット部が記録装置本体から取り外される際、前記シャッタ部と当接し該シャッタ部を閉じるシャッタ閉用フックと、を備えた記録装置であって、
前記シャッタ閉用フックは、鉤状に形成され、前記カセット部の取り付け方向上流側に、傾斜部を有し、
該傾斜部は、前記取り付け方向下流側に向かって徐々に隆起するように傾斜しており、
前記カセット部の筐体部側には、閉じた状態の前記シャッタ部が外側へ回動することを規制する第2係合部、および内側へ開くことを係止する第3係合部が設けられ、
前記シャッタ開用突起は、前記シャッタ部と前記第3係合部との係合を解除し、
前記シャッタ閉用フックは、前記シャッタ部と前記第3係合部とを係合させ、
前記シャッタ部と前記第2係合部との係合により、前記シャッタ部から退避する方向へ移動する構成であり、
前記カセット部は、請求項1に記載された前記カセット装置である記録装置。
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