JP5168483B2 - 給送装置、記録装置 - Google Patents
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Description
また、給送動作中において、前記用紙カセットが引き抜かれることによって、給送中の用紙に対して給送方向上流側への力が作用する虞がある。即ち、用紙の給送を妨げる力が作用する虞がある。そして、該力によって、用紙と前記給送ローラとの間にスリップが生じて用紙にスリップ痕等の傷が生じる虞がある。またさらに、給送中の用紙が前記用紙カセット内の縁および面に引きずられることによって、用紙に傷が生じる虞がある。
また、本発明の第1の態様の給送装置は、給送装置本体部側に設けられ、被給送媒体を給送する給送ローラと、該給送装置本体部に対して着脱可能であり、被給送媒体を収納するカセット部と、前記給送装置本体部側に設けられ、前記カセット部が装着された状態を保持したロック状態と、着脱可能なロック解除状態とを切替え可能なカセットロック機構と、を備えていることを特徴とする。
また、給送中において前記取り外される虞がないので、被給送媒体と前記給送ローラとの間において、給送中に取り外されることに起因するスリップ痕等の傷が生じる虞がない。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記カセットロック機構は、該給送装置の給送機構から動力を受けて前記切替えを実行する。従って、新たにモータ等の動力源を設ける必要がない。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記カセット部において被給送媒体が載置される載置部と前記給送ローラとの間の距離を接近させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段を備え、前記カセットロック機構は、前記給送機構としての前記付勢手段の動作から動力を受ける構成である。従って、前記距離が接近した所謂、ホッパアップ状態では前記ロック状態にすることができる。その結果、確実に前記付勢手段の破損を防止することができる。
本発明の第4の態様によれば、第2または第3の態様と同様の作用効果に加え、前記カセットロック機構は、前記給送機構としての前記給送ローラの動作から動力を受ける構成である。従って、前記給送ローラが回動して給送動作を実行中において、前記カセット部を保持した前記ロック状態にすることができる。
その結果、給送中に取り外されることに起因するスリップ痕等の傷が生じることをより確実に防止することができる。
本発明の第5の態様によれば、第2から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、被給送媒体を前記給送ローラの給送方向下流側から上流側へ戻すことが可能な戻しレバーを備え、前記カセットロック機構は、前記給送機構としての前記戻しレバーの動作から動力を受ける構成である。従って、前記戻しレバーの戻し動作が完了したとき、前記カセットロック機構による前記保持が解除した前記ロック解除状態にすることができる。
その結果、重送された被給送媒体が前記カセット部に戻された後に、ユーザは、前記カセット部を取り外すことができる。即ち、ユーザが前記カセット部を取り外したとき、被給送媒体が前記カセット部から中途半端に突出した状態となる虞がない。さらに、該状態で該被給送媒体が前記カセット部から落下する虞もない。
また、連続給送中において、前記ロックレバーによる騒音を防止することができる。給送毎にロックレバーが変位する構成と比較して、前記ロックレバーが変位しないので、その分だけ給送装置全体としての騒音を低減することができる。特にユーザの近くに設置される傾向にある小型給送装置の場合、ユーザに不快感を与えないので有効である。
尚、前記ロックレバーを二つの安定位置に安定させる付勢手段の構成としては、ロックレバーの自重やバネの付勢力によって安定させる構成がある。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段はバネである。従って、容易に前記ロックレバーを前記ロック位置と、前記ロック解除位置とにおいて安定させることができる。また、給送装置自体が移動される際、揺られた場合であっても前記バネの付勢力により前記ロックレバーが移動する虞がない。
本発明の第9の態様によれば、第1から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記カセットロック機構は、前記カセット部と係合可能なロックレバーを有し、該ロックレバーは、自重で前記カセット部との係合が解除する側へ移動する。従って、前記ロックレバーを回動させる際、該ロックレバーを容易に回動させることができる。
仮に、前記ロックレバーがばね等の付勢手段によって付勢されていた場合、該付勢手段の付勢力に抗して前記ロックレバーを移動しなければならない。
本態様は、係る場合と比較して、容易に前記ロックレバーを移動することができる。即ち、前記カセットロック機構の動力源の負荷を最小限にすることができる。
本発明の第10の態様によれば、第1から第5および第9のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記カセットロック機構は、前記カセット部と係合可能なロックレバーと、該ロックレバーを移動可能なカム部と、を有し、該ロックレバーは、前記カセット部と係合した状態において、前記カム部の回動支点に対して付勢する構成である。従って、前記ロックレバーが前記カセット部と係合した状態における前記カム部の負荷の増加分を、最小限にすることができる。
本態様は、係る場合と比較して、前記ロックレバーが前記カセット部と係合した状態における前記カム部の負荷の増加分を低減することができる。さらに、前記カム部が前記給送ローラの軸に設けられていた場合であっても、送り精度を低下させる虞がない。
本発明の第11の態様によれば、第6から第10のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記ロックレバーは、被給送媒体の幅方向において前記カセット部の端部と係合する構成である。従って、前記ロックレバーを、前記カセット部において前記端部と端部との間の中央部と比較して強度が高い箇所と係合させることができる。即ち、前記カセット部において比較的強度の高い箇所と係合させることができる。その結果、前記カセット部自体の変形や破損を防止することができる。
本発明の第12の態様によれば、前記給送部は、上記第1から第11のいずれかの態様の前記給送装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第11のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
図3および図4に示す如く、カセット部300は、カセット筐体部310と、カセットホッパ320と、先端規制部319と、を有している。このうち、カセット筐体部310は、用紙Pを覆うように設けられている。また、カセットホッパ320は、カセット筐体部310と接合部321において接合されている。そして、カセットホッパ320は、接合部321を支点に揺動することができるように構成されている。また、先端規制部319は、カセット部300が記録装置本体101に取り付けられた状態において、カセット部内に収納された用紙Pの先端の位置を規制するように設けられている。
具体的には、度当て部212は、カセット部300の給送方向Yの位置を規制するように設けられている。
またさらに、カセット部の下方には、給送開口部330が設けられている。給送ローラは、給送開口部330を介して用紙Pと接触することができるように構成されている。そして、送り力が生じた用紙Pは、給送開口部330を介してカセット部の外部へ変位するように構成されている。
尚、図示しない規制部によって、図3および図4に示す予備分離部217の位置より、予備分離部217の給送ローラ側への移動は規制されている。
尚、弦部191が予備分離部217、分離パッド218および用紙案内面部211と対向している状態が、給送ローラ190のリセット位置である。また、Z軸方向は用紙の厚み方向である。
ここで、図5および図6は用紙Pの幅方向Xの80桁側から観た図である。そして、内部の理解を容易にするためにカセット部300の80桁側の図示を省略する。
図5および図6に示す如く、給送部144はカセットロック機構230を備えている。カセットロック機構230は、記録装置本体101に取り付けられたカセット部300を保持した状態をロックおよびロック解除の切替え可能に構成されている。
また、給送ローラ軸193には、カムフォロア部234と当接可能なカム部235が設けられている。
尚、理解を容易にするため、用紙Pおよび基体部210の図示は省略するものとする(以下、同様)。
図7に示すのは、ホッパダウンのときのカセットロック機構の動作を示す側断面図である。
図7に示す如く、ホッパレバー221はレバー軸222を支点に反時計方向へ回動して、ホッパ225が給送ローラ190から離間したホッパダウン状態である。このとき、給送ローラ190はリセット位置の状態である。また、ロックレバー231の係合部232は、カセット部300の被係合部332と係合していない状態である。
従って、ロックレバー231には自重によって図中における反時計方向へ回動する力が生じる。そして、カムフォロア部234が、給送ローラ軸193に設けられたカム部235と当接した状態となる。
尚、カム部235は、回動支点236を支点に回動するように設けられている。
図8に示す如く、図7の状態から給送ローラ軸193が反時計方向へ回動すると、ホッパカム部219とホッパレバー221との係合が解除される。従って、ホッパレバー221は、ホッパばねの付勢力によってレバー軸222を支点に時計方向へ回動する。即ち、ホッパアップする。このとき、ホッパ225は、カセットホッパ320のホッパ係合部324(図5および図6参照)と係合して一体となって、給送ローラ190へ接近移動する。
従って、カム部235は、カムフォロア部234に作用して、ロックレバー231を時計方向へ回動させる。その結果、ロックレバー231の係合部232が、カセット部300の被係合部332と係合した状態となる。即ち、カセット部300の位置をロックした状態となる。
尚、ホッパアップが開始する瞬間にロック状態に切り替わることが望ましい。係る場合、ホッパ225、ホッパレバー221およびカセット部300の破損を防止することができる。
図9に示す如く、図8の状態からさらに給送ローラ軸193が反時計方向へ回動すると、給送ローラ190およびカム部235が反時計方向へ回動する。従って、用紙Pがさらに給送方向下流側へ送られる。また、カム部235は、一定期間だけカムフォロア部234と当接してロックレバー231の姿勢を保持する。従って、一定期間は、ロックレバー231の係合部232は、カセット部300の被係合部332と係合したロック状態となる。その結果、カセット部300は、記録装置本体に対して取り付け方向Yと逆方向へ移動できなくなる。即ち、取り外しが出来ない状態となる。
その後、前記一定期間が終了する際、給送ローラ軸側のカム部235が、ロックレバー231のカムフォロア部234から離間しようとする。
図10に示す如く、図9に示す状態からさらに給送ローラ軸193が反時計方向へ僅かに回動すると、カム部235が、ロックレバー231のカムフォロア部234から離間する。即ち、カム部235によるロックレバー231の姿勢保持状態が解除される。従って、ロックレバー231は、前述した自重によって、反時計方向へ回動する。
このとき、給送ローラ190はリセット位置に戻る直前であって、用紙Pの給送は終了した状態である。即ち、用紙Pは、給送ローラ190によってではなく、搬送ローラ対(図示せず)によって送られている状態である。
その後、さらに給送ローラ軸193が反時計方向へ回動し、図7に示すリセット位置の状態となる。このとき、カム部235は、再びカムフォロア部234と当接する。
尚、本実施形態では、ロックレバー231は、自重によってロック解除する方向へ回動するように設けたが、付勢手段によって回動するように構成してもよい。例えば、付勢手段の一例としてコイルばねによってロック解除する方向へロックレバー231を付勢してもよい。
図11に示す如く、カセットロック機構230のロックレバー231およびカセット部側の被係合部332は、用紙Pの幅方向Xにおいて、カセット部300の端部331に設けられている。即ち、カセット部300の角の近傍である。ここで、カセット部300が撓みやすい素材で形成されていた場合、一方の端部331と他方の端部331との間の中間部が最も撓みやすい。
ここで、「可撓性素材」とは、板状にしたときに撓ませることができる材質のものをいう。例えば、PP(ポリプロピレン)等の樹脂であることが望ましい。また、コシの強い紙であってもよいのは勿論である。
図12に示す如く、ステップ1では、ASF(オート・シート・フィーダ)のトリガが解除される。具体的には、前述したクラッチ装置(図示せず)の動力伝達が接続状態に切り替わる。そして、給送用モータ104の動力が給送ローラ軸193へ伝達される。
ステップ4では、ホッパ225は待機状態である。また、給送ローラ190は回転状態である。またさらに、戻しレバー228、228は、用紙経路から離れる。具体的には、用紙案内面部211から退避する。また、カセットロック機構230は、ロック状態である。またさらに、用紙先端の位置はホッパ上である。
ステップ6では、ホッパ225はホッパアップする。また、給送ローラ190は回転状態である。またさらに、戻しレバー228、228は、用紙案内面部211から退避した状態である。また、カセットロック機構230は、ロック状態である。またさらに、用紙先端は給送ローラ190とホッパ225とにニップされた状態となる。
ステップ8では、ホッパ225はホッパアップ状態である。また、給送ローラ190は回転状態である。またさらに、戻しレバー228、228は、用紙案内面部211から退避した状態である。また、カセットロック機構230は、ロック状態である。またさらに、用紙先端は分離部としての分離パッド218に到達する。
ステップ10では、ホッパ225はホッパアップ状態である。また、給送ローラ190は回転状態である。またさらに、戻しレバー228、228は、用紙案内面部211から退避した状態である。また、カセットロック機構230は、ロック状態である。またさらに、最上位の用紙先端が搬送ローラ対(図示せず)に到達する。
ステップ19では、用紙Pは搬送ローラ対(図示せず)によって送られている状態である。そして、用紙先端は、搬送ローラ対(図示せず)より送り方向下流側に位置する。
ステップ20では、用紙後端が排出ローラ(図示せず)によって記録装置100より排出される。
ここで、「給送動作開始」とは、給送ローラ190がリセット位置から回動し始めたときをいう。また、「給送動作終了」とは、回動していた給送ローラ190がリセット位置で停止したときをいう。
また、給送動作中において、カセット部300が移動しないので、該移動による用紙Pと給送ローラ190との間に生じるスリップ痕を防止することができる。
例えば、マージンを考慮して給送動作が開始する直前、即ち、クラッチ装置の動力伝達状態が接続状態に切り替わったときに、ロック状態に切り替わるように構成することができる。また、給送動作が終了した直後、即ち、クラッチ装置の動力伝達状態が切断状態に切り替わったときに、ロック解除状態に切り替わるように構成することができる。
また、上記実施例では、ロックレバー231を一つ設けたが、ホッパレバー221から動力を受ける第2のロックレバー、戻しレバー228、228から動力を受ける第3のロックレバー等、複数設けてもよい。係る場合、前述した場合と同様にロックおよびロック解除するタイミングを所望のタイミングにすることができる。
ここで、給送機構とは、給送部144の機構をいう。
またさらに、本実施形態において、カセット部300において用紙Pが載置される載置部145としてのカセットホッパ320と給送ローラ190との間の距離を接近させるためにカセットホッパ320および給送ローラ190の一方を付勢する付勢手段としてのホッパ225およびホッパレバー221を備え、カセットロック機構230は、給送機構としてのホッパ225およびホッパレバー221の動作から動力を受ける構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、重送された用紙Pを給送ローラ190の給送方向下流側から上流側へ戻すことが可能な戻しレバー228、228を備え、カセットロック機構230は、給送機構としての戻しレバー228、228の動作から動力を受ける構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、カセットロック機構230は、カセット部300と係合可能なロックレバー231と、ロックレバー231を移動可能なカム部235と、を有し、ロックレバー231は、カセット部300と係合した状態において、カム部235の回動支点236に対して付勢する構成であることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された被記録媒体の一例である用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えた記録装置100であって、給送部144は、カセットロック機構230を備えていることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
続いて、他の実施形態のカセットロック機構について説明する。
図13に示すのは、カセット部を記録装置本体にセットする前における他の実施形態のカセットロック機構を示す側断面図である。また、図14に示すのは、図13のときの様子を示す要部拡大斜視図である。
尚、他の実施形態において、特に説明する部材以外は前述した実施例と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。また、部材の位置関係を理解しやすくするために用紙の図示は省略する(以下、同じ)。
このうち、ロックレバー431は、レバー支点434を支点に揺動可能に設けられている。そして、ロックレバー431は、一端側にカムフォロア部435を有し、他端側に係合部432を有する。カムフォロア部435は、給送ローラ軸193と同軸上に設けられたカム部440から作用を受けるように構成されている。
尚、他の実施形態において、カムフォロア部435は、給送ローラ軸193と同軸上に設けられたカム部440から動力を受ける構成を例に説明するが、これに限られるものではない。ホッパ225の動力、重送された用紙Pを搬送方向上流側へ押し戻す所謂、戻しレバー228(図4参照)の動力を利用してもよいのは勿論である。また、専用のモータを設けて該モータの動力によってロックレバー431を揺動させてもよい。
ここで、ロックレバー431は、係合部432が傾斜部503と係合する係合状態の位置(図19〜図22に示すロックレバーの位置)と、係合部432と傾斜部503とが係合しない係合解除状態の位置(図13〜図16に示すロックレバーの位置)との間において揺動可能に設けられている。
カセット部500を記録装置本体101(図3参照)にセットする前の状態では、給送ローラ190は、リセット位置である。
ここで、「リセット位置」とは、給送ローラ190の弦部191がホッパ225と対向する給送ローラ190の位置をいう。
また、ロックレバー431は、図13および図14に示す係合解除状態の位置である。
尚、係合解除状態の位置は、ロック解除状態の位置でもある。
カセット部500を記録装置本体101(図3参照)にセットする際、カセット規制部214(図3参照)およびカセット案内部213(図3参照)に案内されながらカセット部500を取り付け方向Yへ移動させる。このとき、カセット部500のレバー挿通穴部501は、ロックレバー431の係合部432に対して接近する。
図15および図16に示す如く、図13および図14に示す状態からさらにカセット部500を取り付け方向Yへ移動させると、ロックレバー431の係合部432は、カセット部500のレバー挿通穴部501に挿通される。このとき、コイルばね450の一部も挿通される。そして、カセット部500の先端が、記録装置本体101の度当て部212(図4参照)に度当たり、カセット部500は停止する。即ち、カセット部500のセットが完了する。
図17および図18に示す如く、カセット部500がセットされた後、先ず、カセット部500のセット状態をロックする。具体的には、給送ローラ190を図17における反時計方向へ回動させる。このとき、カム部440も一体に反時計方向へ回動する。
尚、図17および図18に示すロックレバー431の位置が、前述した二安定ばねの作用における基準である所定位置である。
図19および図20に示す如く、図17および図18に示す状態よりさらにカム部440が回動すると、ロックレバー431はさらに図19における時計方向へ揺動する。そして、ロックレバー431の位置は、前記基準の所定位置(図17および図18に示すロックレバーの位置)を通過する。
従って、コイルばね450の二安定ばねの作用により、ロックレバー431は、図19における時計方向へ付勢される。その結果、ロックレバー431は図19における時計方向へ揺動し、カムフォロア部435はカム部440から離間し、係合部432は被係合部502である傾斜部503と係合する。そして、ロックレバー431は停止する。
図21に示す如く、図19および図20に示す状態よりさらに給送ローラ190が図21における反時計方向へ回動すると、ホッパ225が時計方向へ揺動し、カセットホッパ320と係合する。そして、ホッパ225は、カセットホッパ320を給送ローラ190に対して接近移動させる。所謂、ホッパアップである。このとき、カセットホッパ320に載置された用紙Pのうち、給送ローラ190に対して最上位の用紙Pは、給送ローラ190と接触する。
尚、部材の位置関係を理解しやすくするために用紙の図示は省略する。
このとき、ロックレバー431は、前記係合状態である。また、カム部440は、カムフォロア部435と極僅かに離間した状態であって、ロックレバー431が反時計方向へ所定以上揺動することを規制している状態である。即ち、カセット部500は、カセットロック機構430によってロックされた状態である。
図22に示す如く、JOB中において先行する用紙Pを給送した後、ホッパ225は、図中における反時計方向へ揺動し、カセットホッパ320は給送ローラ190から離間移動する。所謂、ホッパダウンである。
ここで、「JOB」とは、一つのまとまった記録実行命令をいう。複数枚の用紙Pを記録する命令あれば複数枚の用紙Pを連続して給送し記録を実行する。例えば、10枚の用紙Pを記録する命令があれば、10枚の用紙Pを連続して給送し記録を実行する。
尚、「ロック解除可能状態」としたのは、完全な「ロック状態」か否かはカム部がカムフォロア部に接近しロックレバーの揺動を前記規制した状態か否かで決まり、完全な「ロック解除状態」か否かは係合部が被係合部と係合した前記係合状態か否かで決まり、前記規制した状態ではなく、かつ、前記係合状態である場合は中途半端な状態だからである。
尚、コイルばね450の付勢力はロックレバー431の位置を安定させるためだけに必要最小な力であるとする。
その結果、他の実施形態のJOB中においてロックレバー431が常に前記係合状態である構成は、前述した実施例のロックレバー231(図5〜図11参照)が給送毎に揺動する構成と比較して、ロックレバーのカタカタ音等の分だけ記録装置100が全体として生ずる騒音を低減することができる。
図23に示す如く、JOBが終了すると、給送ローラ190はリセット位置となる。また、ホッパ225は、図中における反時計方向へ揺動し、カセットホッパ320は、給送ローラ190から離間移動する。即ち、ホッパダウン状態となる。次のJOBが無い限りこの状態である。即ち、カム部440がカムフォロア部435から大きく離間したロック解除可能状態である。このとき、ユーザは、カセット部500を取り外すことができる。
尚、コイルばね450の付勢力の大きさは、前述したようにロックレバー431の位置を安定させるためだけに必要最小である。従って、ユーザは、スムーズにカセット部500を取り外し方向(矢印Yと逆向き)へ移動させることができる。
図24に示す如く、図23に示す状態からさらにカセット部500を取り外し方向(矢印Yと逆向き)へ移動させると、傾斜部503も移動する。このとき、傾斜部503は、係合部432に対して、ロックレバー431を前述した二安定ばねの作用における基準である所定位置(図17および図18)より前記係合解除状態の位置(図13〜図16に示すロックレバーの位置)側へ揺動させるように作用する。即ち、ロックレバー431は、図23に示す位置からさらに図24における反時計方向へ揺動する。そして、ロックレバー431の位置は、前記基準の所定位置(図17および図18に示すロックレバーの位置)を通過する。
また、再度、カセット部500をセットする際、ロックレバー431は、コイルばね450の二安定ばねの作用により前記係合解除状態の位置(図13〜図16に示すロックレバーの位置)に安定された状態である。従って、ロックレバー431が、カセット部500のセットの妨げとなる虞がない。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、145 載置部、
190 給送ローラ、191 弦部、192 弧部、193 給送ローラ軸、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、210 基体部、
211 用紙案内面部、212 度当て部、213 カセット案内部、
214 カセット規制部、217 予備分離部、218 分離パッド、
219 ホッパカム部、220 カム軸、221 ホッパレバー、222 レバー軸、
223 姿勢規制部、224 姿勢安定ばね、225 ホッパ、226 コルク材、
227 ホッパ規制部、228 戻しレバー、230 カセットロック機構、
231 ロックレバー、232 係合部、233 ロックレバー支点、
234 カムフォロア部、235 カム部、236 (カム部の)回動支点、
300 カセット部、310 カセット筐体部、320 カセットホッパ、
321 接合部、324 ホッパ係合部、330 給送開口部、331 端部、
332 被係合部、430(他の実施形態)カセットロック機構、
431 ロックレバー、432 係合部、433 ばね係合部、434 レバー支点、
435 カムフォロア部、440 カム部、450 コイルばね、500 カセット部、
501 レバー挿通穴部、502 被係合部、503 傾斜部、P 用紙、
X 用紙の幅方向、Y 給送方向(カセット部の取り付け方向)、Z 用紙の厚み方向
Claims (13)
- 給送装置本体部側に設けられ、被給送媒体を給送する給送ローラと、
該給送装置本体部に対して着脱可能であり、被給送媒体を収納するカセット部と、
前記給送装置本体部側に設けられ、前記カセット部が装着された状態を保持したロック状態と、着脱可能なロック解除状態とを切替え可能なカセットロック機構と、
を備え、
前記カセットロック機構は、
前記カセット部と係合可能であり、前記カセット部と係合していないロック解除位置と、前記カセット部と係合してロックするためのロック位置との間を移動するロックレバーと、
該ロックレバーを、前記ロック解除位置から前記ロック位置へ移動させると共に、前記ロックレバーの前記ロック位置において、前記ロックレバーの位置をロックするレバーロック状態と、ロックしないレバーロック解除状態とを切替え、
前記ロックレバーを前記ロック位置において前記レバーロック状態とすることで前記カセット部のロック状態を実現し、
前記ロック位置において前記レバーロック解除状態とすることで前記カセット部のロック解除状態を実現する作用部と、
前記ロックレバーを、前記ロック位置と、前記ロック解除位置との二つの安定位置に付勢する付勢手段と、
前記カセット部を取り外す際の前記作用部の前記レバーロック解除状態において、前記ロックレバーを前記ロック位置から前記ロック解除位置側へ移動させるレバー解除位置移動手段と、
を備え、
前記レバー解除位置移動手段は、
前記カセット部側に設けられ、
前記カセット部が取り外される際、該カセット部の取り出し方向への移動に伴って、前記ロックレバーを前記ロック位置から前記ロック解除位置側へ移動させる解除作用部である給送装置。 - 請求項1に記載の給送装置において、前記レバー解除位置移動手段は、前記ロックレバーが係合する被係合部において、前記カセット部の取り外し方向に対して傾斜して設けられている、
ことを特徴とする給送装置。 - 給送装置本体部側に設けられ、被給送媒体を給送する給送ローラと、
該給送装置本体部に対して着脱可能であり、被給送媒体を収納するカセット部と、
前記給送装置本体部側に設けられ、前記カセット部が装着された状態を保持したロック状態と、着脱可能なロック解除状態とを切替え可能なカセットロック機構と、
を備え、
前記カセットロック機構は、
前記カセット部と係合可能なロックレバーを有し、
該ロックレバーは、自重で前記カセット部との係合が解除する側へ移動する、
ことを特徴とする給送装置。 - 請求項3に記載の給送装置において、
前記カセットロック機構は、
前記カセット部と係合可能であり、前記カセット部と係合していないロック解除位置と、前記カセット部と係合してロックするためのロック位置との間を移動するロックレバーと、
該ロックレバーを、前記ロック解除位置から前記ロック位置へ移動させると共に、前記ロックレバーの前記ロック位置において、前記ロックレバーの位置をロックするレバーロック状態と、ロックしないレバーロック解除状態とを切替え、
前記ロックレバーを前記ロック位置において前記レバーロック状態とすることで前記カセット部のロック状態を実現し、
前記ロック位置において前記レバーロック解除状態とすることで前記カセット部のロック解除状態を実現する作用部と、
を備え、
前記ロックレバーは、一端に前記カセット部と係合する係合部と、他端に前記作用部と当接するカムフォロア部とを備え、
前記係合部は前記カムフォロア部より重くなるように構成され、前記作用部と前記カムフォロア部との当接状態が解除された際、前記係合部は自重により前記カセット部との係合が解除される、
ことを特徴とする給送装置。 - 請求項1、2及び4のいずれか1項に記載の給送装置において、前記カセットロック機構は、該給送装置の給送機構から動力を受けて前記切替えを実行する給送装置。
- 請求項5に記載の給送装置において、前記カセット部において被給送媒体が載置される載置部と前記給送ローラとの間の距離を接近させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段を備え、
前記カセットロック機構は、前記給送機構としての前記付勢手段の動作から動力を受ける構成である給送装置。 - 請求項5または6に記載の給送装置において、前記カセットロック機構は、前記給送機構としての前記給送ローラの動作から動力を受ける構成である給送装置。
- 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の給送装置において、被給送媒体を前記給送ローラの給送方向下流側から上流側へ戻すことが可能な戻しレバーを備え、
前記カセットロック機構は、前記給送機構としての前記戻しレバーの動作から動力を受ける構成である給送装置。 - 請求項1、2及び6乃至8のいずれか1項に記載の給送装置において、前記付勢手段はバネである給送装置。
- 請求項1、2及び4乃至9のいずれか1項に記載の給送装置において、前記ロックレバーは、前記作用部と前記カムフォロア部との当接状態が解除された際、前記自重で前記カセット部との係合が解除する側へ移動する給送装置。
- 請求項1、2及び4乃至10のいずれか1項に記載の給送装置において、前記作用部は回動支点を中心として回動するカムとして構成され、
前記ロックレバーは、前記係合部が前記カセット部と係合した状態において、前記カムフォロア部を前記作用部の回動支点に対して付勢し、前記ロックレバーの自重により前記ロック解除位置側へ前記ロックレバーを移動させる力を前記回動支点方向に作用させるように構成されている給送装置。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の給送装置において、前記ロックレバーは、被給送媒体の幅方向において前記カセット部の端部と係合する構成である給送装置。
- 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
前記給送部は、請求項1乃至12のいずれか1項に記載された前記給送装置を備えた記録装置。
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