JP2002249242A - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 部品を追加することなく簡単な構成でシート
材積載手段の着脱を行なうことが可能なシート材給送装
置及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 装置本体に着脱可能に設けられた給紙カ
セット１０において、給紙カセット１０の枠体は、給紙
カセット１０の着脱動作の際に給紙ローラ１５を支軸す
るアーム１４を誘導して、給紙ローラ１５を給紙カセッ
ト１０から退避させるガイド１０ａ，１０ｂを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シート材等の記録
媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写
機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画像
形成装置に関し、特に、これらの装置に備えられる、シ
ート材を給送するためのシート材給送装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像形成装置において、
一般的に給紙カセットと呼ばれるシート材積載手段に積
載された定型のシート材を画像形成手段へ給送し、その
シート材上に画像形成するものがある。

【０００３】そのような装置において、図９に示すよう
に、支軸１４０ａを中心に回動可能なアーム１４０に給
紙ローラ１５０がとりつけられ、アーム１４０の回動に
より、給紙ローラ１５０が給紙カセット１００に積載さ
れた最上位のシート材Ｐ１に当接するものがある。給紙
カセット１００装着時は給紙ローラ１５０が給紙カセッ
ト１００の最上位のシート材Ｐ１に当接している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。

【０００５】上記のような、支軸１４０ａを中心に回動
可能なアーム１４０に給紙ローラ１５０が取り付けられ
た装置においては、給紙カセット１００を装置本体から
着脱する時に、給紙ローラ１５０が給紙カセット１００
に干渉しないために、部品を追加して退避機構を設ける
必要があった。

【０００６】たとえば、図１０、１１に示すように、給
紙カセット１００を装置本体から取り外しているとき
は、アーム１４０を上昇状態にし、挿入するときは、ば
ね付勢された部材１２０を給紙カセット１００の側面が
押すことによりアーム１４０が下降するといった構成の
ものがあった。

【０００７】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、部品
を追加することなく簡単な構成でシート材積載手段の着
脱を行なうことが可能なシート材給送装置及び画像形成
装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、装置本体に着脱可能に設けられ、
シート材を積載するシート材積載手段と、前記シート材
積載手段に積載されたシート材を給送するシート材給送
手段と、揺動自在に設けられ、前記シート材給送手段を
保持するアーム部材と、を備えたシート材給送装置にお
いて、前記シート材積載手段を着脱する際に、前記シー
ト材給送手段を前記シート材積載手段から退避させる誘
導部を前記シート材積載手段に設けたことを特徴とす
る。

【０００９】前記誘導部は、前記シート材積載手段の枠
体であることも好適である。

【００１０】前記シート材給送手段と前記アーム部材と
の自重により、前記シート材給送手段は前記シート材積
載手段に積載されたシート材と当接するように移動する
ことも好適である。

【００１１】前記シート材積載手段は、シート材搬送方
向に着脱可能であり、前記誘導部は、前記枠体のシート
材搬送方向に配された側壁であることも好適である。

【００１２】前記誘導部は、前記側壁に配された斜面で
あることも好適である。

【００１３】画像形成装置にあっては、上記記載のシー
ト材給送装置と、前記シート材給送装置により給送され
たシート材に画像を形成する画像形成手段と、を備える
ことを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。

【００１５】図１は本発明を適用した画像形成装置の一
例としてインクジェット記録装置を示す全体概略図であ
る。

【００１６】図１において、１はインクジェット記録装
置である。画像形成手段としての記録ヘッド３は、シー
ト材Ｐに対向した面に主走査方向と交差した方向に複数
のノズル列を持ち、ノズル列ごとに異なるインクを吐出
する。

【００１７】記録ヘッド３には各色のノズルに対して各
々の供給チューブ５を介してインクタンク４より各色の
インクが供給される。記録ヘッド３はキャリア２上に載
置されており、キャリア２は、フレーム６に両端部が固
定され互いに平行に配置されたガイドシャフト７とガイ
ドレール８に沿って摺動可能に支持されている。なお、
このキャリア２は不図示のモータの駆動力が不図示のベ
ルトを介して伝達されることにより往復駆動される。キ
ャリア２の移動範囲の近傍には、搬送ローラ９とこれに
当接するピンチローラ（不図示）とが設けられている。

【００１８】また、このインクジェット記録装置１の前
面にはフレーム６に着脱可能なシート材積載手段として
の給紙カセット１０が設けられている。

【００１９】シート材Ｐは給紙カセット１０から給紙さ
れ、記録ヘッド３と対向する記録位置まで搬送され、搬
送ローラ９およびピンチローラに挟まれた状態でこの搬
送ローラ９及びピンチローラの回転により、キャリア２
の移動方向と交差する方向に搬送され、記録終了後はカ
セットカバー１３に排紙される。

【００２０】また、キャリア２の移動範囲の一端付近に
設けられたホームポジションには、記録ヘッド３と対向
可能な位置にヘッド回復手段１１が設けられている。ヘ
ッド回復手段１１は待機中、記録動作前後もしくは１行
毎の記録の合間に作動し、記録ヘッド３の目詰まりを防
止するなど性能を保持するために、キャッピング、吸
引、ワイピングなどの動作を行なう。

【００２１】次に、本発明に係るシート材給送装置につ
いて具体的に説明する。

【００２２】図２，３は本実施の形態に係るシート材給
送装置の概略斜視図、図４〜６は給紙カセット挿入時の
概略側面図、図７は給紙カセット装着時の概略側面図、
図８は給紙カセット引き抜き時の概略側面図である。

【００２３】以下に、給紙カセット１０の挿入動作につ
いて説明する。

【００２４】１４はアーム部材としての給紙アームであ
り、シート材給送手段としての給紙ローラ１５の上流側
に位置しており、支軸１４ａにより揺動可能に支持され
ている。そして、給紙アーム１４は給紙ローラ１５を保
持している。

【００２５】図４に示すように給紙カセット１０の挿入
前は、給紙アーム１４は給紙ローラ１５との自重によ
り、下降状態にある。給紙アーム１４は必要以上に下降
しないようにストッパー（不図示）が設けられている。

【００２６】図５に示すように、シート材Ｐが積載され
た状態の給紙カセット１０を記録装置の前面から挿入す
ると、まず、給紙カセット１０の枠体の側壁に設けられ
た誘導部としてのガイド１０ａが給紙アーム１４に当接
する。すると、給紙アーム１４は支軸１４ａを中心とし
て図中矢印方向に回動上昇し、給紙ローラ１５を給紙カ
セット１０から退避させる。このときに、給紙アーム１
４は、給紙ローラ１５と給紙カセット１０の分離板１９
とが干渉しないように構成されている。

【００２７】図６に示すように、給紙アーム１４はガイ
ド１０ａに案内されて回動し、さらに給紙カセット１０
を挿入すると、給紙アーム１４とガイド１０ａとの当接
が解除され、図７に示すように給紙ローラ１５が給紙カ
セット１０に積載されたシート材Ｐの最上面に当接す
る。

【００２８】次に、給紙動作について説明する。

【００２９】不図示の駆動源より駆動力がプーリ１６に
伝達されると、ベルト１７を介してギア１８に伝達され
る。さらに、駆動力が伝達されることにより、給紙ロー
ラ１５が回転駆動する。給紙ローラ１５の自重と給紙ア
ーム１４の揺動とにより、給紙ローラ１５は給紙カセッ
ト１０に積載されたシート材Ｐの最上部に当接する。給
紙ローラ１５が回転駆動すると、シート材Ｐは給送さ
れ、分離板１９により抵抗力を受けて一枚ずつに分離さ
れて（斜面分離）、下流側に給送される。

【００３０】次に、給紙カセット１０の取り外し動作に
ついて説明する。

【００３１】まず、給紙カセット１０を取り外すため
に、給紙カセット１０を装置手前側に引くと、給紙アー
ム１４が給紙カセット１０の枠体の側壁に設けられた誘
導部としてのガイド１０ｂと当接する。その後、給紙ア
ーム１４はガイド１０ｂの斜面に沿って上昇し、給紙ロ
ーラ１５を給紙カセット１０から退避させる。ここで、
ガイド１０ｂの斜面は、給紙カセット１０の引き抜き動
作に連動して給紙アーム１４がスムーズに上昇する角度
に設定されている。

【００３２】上述したように構成することにより、従来
のように新たな部品を追加することなく、簡単な構成で
給紙カセットの着脱を行なうことができる。また、給紙
ローラが取り付けられている給紙アームの側面と給紙カ
セットの側壁を利用することにより着脱することができ
るので、装置スペースの効率化を図ることが可能とな
り、設計の自由度を大きくすることができる。

【００３３】なお、本実施の形態では、ガイド１０ａ，
１０ｂは、図に示したように給紙カセット１０の枠体の
側壁の上端面としているが、側壁に設けられた凹凸や段
差であってもよい。

【００３４】また、インクジェット記録装置を例に挙げ
て画像形成装置について説明したが、これに限らず、本
実施の形態に係るシート材給送装置を備えた全ての画像
形成装置に適用することができる。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
枠体とアーム部材とを利用することでシート材給送手段
をシート材積載手段から退避させることができ、従来の
ように新たな部品を追加することなく、簡単な構成でシ
ート材積載手段の着脱を行なうことができる。

【００３６】また、枠体の側壁とアーム部材を利用する
ことによりシート材積載手段を着脱することができるの
で、装置スペースの効率化を図ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した画像形成装置の一例としてイ
ンクジェット記録装置を示す全体概略図である。

【図２】本実施の形態に係るシート材給送装置の概略斜
視図である。

【図３】本実施の形態に係るシート材給送装置のアーム
を除いた概略斜視図である。

【図４】本実施の形態に係るシート材給送装置における
給紙カセット挿入時の側面図である。

【図５】本実施の形態に係るシート材給送装置における
給紙カセット挿入時の側面図である。

【図６】本実施の形態に係るシート材給送装置における
給紙カセット挿入時の側面図である。

【図７】本実施の形態に係るシート材給送装置における
給紙カセット装着状態の側面図である。

【図８】本実施の形態に係るシート材給送装置における
給紙カセット引き抜き時の側面図である。

【図９】従来のシート材給送装置を説明する図である。

【図１０】従来のシート材給送装置を説明する図であ
る。

【図１１】従来のシート材給送装置を説明する図であ
る。

【符号の説明】

１ インクジェット記録装置 ２ キャリア ３ ヘッド ４ インクタンク ５ 供給チューブ ６ フレーム ７ ガイドシャフト ８ ガイドレール ９ 搬送ローラ １０ 給紙カセット １０ａ，１０ｂ ガイド １１ ヘッド回復手段 １３ カセットカバー １４ 給紙アーム １４ａ 支軸 １５ 給紙ローラ １６ プーリ １７ ベルト １８ ギア １９ 分離板 Ｐ シート材

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】装置本体に着脱可能に設けられ、シート材
   を積載するシート材積載手段と、 前記シート材積載手段に積載されたシート材を給送する
   シート材給送手段と、 揺動自在に設けられ、前記シート材給送手段を保持する
   アーム部材と、 を備えたシート材給送装置において、 前記シート材積載手段を着脱する際に、前記シート材給
   送手段を前記シート材積載手段から退避させる誘導部を
   前記シート材積載手段に設けたことを特徴とするシート
   材給送装置。
2. 【請求項２】前記誘導部は、前記シート材積載手段の枠
   体であることを特徴とする請求項１に記載のシート材給
   送装置。
3. 【請求項３】前記シート材給送手段と前記アーム部材と
   の自重により、前記シート材給送手段は前記シート材積
   載手段に積載されたシート材と当接するよう移動するこ
   とを特徴とする請求項１または２に記載のシート材給送
   装置。
4. 【請求項４】前記シート材積載手段は、シート材搬送方
   向に着脱可能であり、 前記誘導部は、前記枠体のシート材搬送方向に配された
   側壁であることを特徴とする請求項１ないし３のいずれ
   か１項に記載のシート材給送装置。
5. 【請求項５】前記誘導部は、前記側壁に配された斜面で
   あることを特徴とする請求項４に記載のシート材給送装
   置。
6. 【請求項６】請求項１乃至５のいずれか１項に記載のシ
   ート材給送装置と、 前記シート材給送装置により給送されたシート材に画像
   を形成する画像形成手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。