JP4032242B2 - 被記録材給送装置、記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の被記録材を積層状態でセット可能な、被記録材を給送する被記録材給送装置及び該被記録材給送装置を備えた記録装置に関する。また、本発明は、液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体と前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
Fax、プリンタ等に代表される記録装置において被記録材を給送する被記録材給送装置は、被記録材を複数枚積層した状態でセット可能なカセット(被記録材カセット)を有している。このカセットは、被記録材給送装置本体(以下「装置本体」と言う)に対して着脱可能に構成され、その内部には、底部に被記録材を支持するプレート状のホッパが揺動可能に設けられ、揺動することにより、支持された被記録材をピックアップローラに圧接させる。また、装置本体側には、揺動することによってホッパを押し上げるレバー部材が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−316340号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記レバー部材は装置本体側の駆動手段によって揺動駆動されるが、例えば、ユーザが被記録材の給送動作中にカセットを引き抜いた場合、前記レバー部材はホッパを押し上げるべく上方に揺動したままの状態となっている。従って、当該状態において再びカセットを押し込むと、カセットが前記レバー部材に衝突してカセット或いは前記レバー部材が破損する虞がある。
【0007】
そこで本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、その課題は、カセット装着の際の安全性をより一層向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、複数枚の被記録材を積層状態でセット可能であり、底部で被記録材を支持するプレート状のホッパが揺動可能に設けられた被記録材カセットと、前記被記録材カセットが着脱自在となる様に構成されるとともに、前記ホッパを下方から押し上げる突出状態と前記ホッパを押し上げない非突出状態とをとるレバー部材及び該レバー部材を前記ホッパを押し上げる方向に付勢するレバー付勢手段を有する本体部と、を備えた、被記録材の給送を行う被記録材給送装置であって、前記レバー部材を前記レバー付勢手段の付勢力に抗して前記非突出状態にロックするレバーロック手段を備え、該レバーロック手段が、前記被記録材カセットを前記本体部に押し込むと、前記レバー部材のロックを解除し、前記被記録材カセットを前記本体部から引き抜くと、前記レバー部材をロックする様に構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記第1の態様によれば、被記録材給送装置は被記録材を支持するホッパを下方から押し上げる突出状態と、前記ホッパを押し上げない非突出状態とをとることのできるレバー部材を備え、該レバー部材は、レバーロック手段により、前記非突出状態にロックされる様に構成されている。そして、このレバーロック手段は、前記被記録材カセットを前記本体部に押し込むと、前記レバー部材のロックを解除し、前記被記録材カセットを前記本体部から引き抜くと、前記レバー部材をロックすることから、前記被記録材カセットが前記本体部から引き抜かれた状態においては、前記レバー部材は常に前記非突出状態となる。従って、前記被記録材カセットを装着する際に、突出状態にある前記レバー部材に前記被記録材カセットが衝突するといった問題が生じることがなく、前記被記録材カセット装着の際の安全性を高めることができる。
【0010】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記レバーロック手段が、前記被記録材カセットの着脱方向にスライド可能に設けられ、スライドすることにより、前記レバー部材に設けられたフック部と係合して前記レバー部材を前記非突出状態に保持するレバー係合状態と、前記フック部との係合を解除して前記レバー部材を前記突出状態とするレバー非係合状態と、をとることのできるレバーロック部材を備え、前記レバー係合状態において前記被記録材カセットが前記本体部に押し込まれることにより、前記被記録材カセットが前記レバーロック部材をスライドさせて前記レバー非係合状態とし、前記レバー非係合状態において前記被記録材カセットが前記本体部から引き抜かれると、これに従って前記被記録材カセットが前記レバー付勢手段の付勢力に抗して前記レバー部材を下方に押し下げるとともに前記レバーロック部材をスライドさせて前記レバー係合状態とすることを特徴とする。
【0011】
上記第2の態様によれば、前記レバーロック手段が、前記被記録材カセットの着脱操作に従ってスライドするレバーロック部材によって前記レバー部材のロック及びロック解除を行う様に構成されているので、構造簡単にして且つ低コストに前記レバーロック手段を構成することができる。
【0012】
本発明の第3の態様は、上記第2の態様において、前記レバーロック部材を前記レバー係合状態側に付勢するロック部材付勢手段を有し、前記フック部において前記レバーロック部材と係合する部分に傾斜面が形成され、前記被記録材カセットによって前記レバー部材が下方に押し下げられると、前記傾斜面が前記ロック部材付勢手段による付勢力に抗して前記レバーロック部材を押し退け、これによって前記レバーロック部材が前記レバー非係合状態から前記レバー係合状態となる様に構成されていることを特徴とする。
【0013】
上記第3の態様によれば、前記レバーロック部材が付勢手段によって常に前記レバー係合状態側、即ち前記レバー部材を前記非突出状態とする側に付勢されていることから、前記レバー部材をより一層確実に非突出状態とすることができ、前記被記録材カセット装着の際の安全性をより一層高めることができる。
【0014】
本発明の第4の態様は、被記録材に記録を行う記録手段を備えた記録装置であって、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えていることを特徴とする。
上記第4の態様によれば、被記録材に記録を行う記録手段を備えた記録装置は、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えているので、前記記録装置において上述した第1から第3の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0015】
本発明の第5の態様は、被記録材を斜め上方に搬送しながら記録を行う傾斜した被記録材搬送経路と、該傾斜した被記録材搬送経路上において被記録材にインク滴を吐出することによって記録を行うインクジェット記録手段と、を備えた記録装置であって、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えていることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、被記録材を斜め上方に搬送しながら記録を行う傾斜した被記録材搬送経路を備えて被記録材にインクジェット記録を行う記録装置は、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えているので、前記記録装置において上述した第1から第3の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0016】
本発明の第6の態様は、上記第4のまたは第5の態様において、前記被記録材給送装置が前記記録装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする。
上記第6の態様によれば、前記被記録材給送装置が前記記録装置本体に対して着脱可能であるので、輸送・保管等の使用の際の利便性が向上する。
【0017】
本発明の第7の態様は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、下流側へ被噴射媒体を給送する被噴射媒体給送装置と、を備えた液体噴射装置であって、前記被噴射媒体給送装置が、複数枚の被噴射媒体を積層状態でセット可能であり、底部で被噴射媒体を支持するプレート状のホッパが揺動可能に設けられた被噴射媒体カセットと、前記被噴射媒体カセットが着脱自在となる様に構成され、前記被噴射媒体カセットの装着状態において、揺動することによって前記ホッパを下方から押し上げるレバー部材及び該レバー部材を前記ホッパの押し上げ方向に付勢するレバー付勢手段を有する本体部と、前記レバー部材を前記レバー付勢手段の付勢力に抗して前記ホッパを押し上げない状態に保持するレバーロック手段とを備え、該レバーロック手段が、前記被噴射媒体カセットを前記本体部に押し込むと、前記レバー部材のロックを解除し、前記被噴射媒体カセットを前記本体部から引き出すと、前記レバー部材をロックする様に構成されていることを特徴とする。
【0018】
上記第7の態様によれば、被噴射媒体給送装置は被噴射媒体を支持するホッパを下方から押し上げる突出状態と、前記ホッパを押し上げない非突出状態とをとることのできるレバー部材を備え、該レバー部材は、レバーロック手段により、前記非突出状態にロックされる様に構成されている。そして、このレバーロック手段は、前記被噴射媒体カセットを前記本体部に押し込むと、前記レバー部材のロックを解除し、前記被噴射媒体カセットを前記本体部から引き抜くと、前記レバー部材をロックすることから、前記被噴射媒体カセットが前記本体部から引き抜かれた状態においては、前記レバー部材は常に前記非突出状態となる。従って、前記被噴射媒体カセットを装着する際に、突出状態にある前記レバー部材に前記被噴射媒体カセットが衝突することがなく、前記被噴射媒体カセット装着の際の安全性を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、
1.インクジェットプリンタの概略構成
2.オプション給紙ユニットの構成
の順に図面を参照しながら説明する。
【0020】
<1.インクジェットプリンタの概略構成>
以下では、本発明の一実施形態に係る「記録装置」、「液体噴射装置」としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概略構成について図1乃至図4を参照しながら説明する。ここで、図1はプリンタ1の外観斜視図、図2はプリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態における外観斜視図、図3はプリンタ1の側断面概略図、図4はプリンタ1の要部平面図(プラテン65の平面図)である。
【0021】
図1において、「被記録材」、「被噴射媒体」の一例としての印刷用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う。)に、「液体」の一例としてのインク滴を吐出して記録を行うプリンタ1は、装置本体1aと、該装置本体1aの下に、本発明に係る「被記録材給送装置」としてのオプション給紙ユニット(以下「OPTユニット」と言う)3とを連結可能に、また、逆に切り離し可能な様に構成されている。装置本体1aは給紙部、記録部、排紙部等(詳細は後述)を有し、一方でOPTユニット3は、上部の装置本体1aに向けて、セットされた用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙部(詳細は後述)を備えている。
【0022】
このプリンタ1は、装置本体1aの側に給紙カセット200を、OPTユニット3の側に「被記録材カセット」としての給紙カセット300を有し、双方の給紙カセットに、多数枚(本実施形態では、それぞれ500枚)の用紙Pを積層状態でセット可能となっている。そして、装置本体1aの側においては、給紙カセット200の上部に、任意のサイズの用紙Pを手差し給紙可能な手差し給紙口202を備えている。更に、OPTユニット3の側においては、給紙カセット300がOPTユニット3の本体部301に対して着脱可能に設けられ、OPTユニット3から取り外した状態で用紙Pのセットが可能となっている。
【0023】
次に、プリンタ1は、装置本体1aの上部に、記録の行われた用紙Pを装置前方側に向けて排出するフェイスダウン(以下「Fd」と略称する)用紙排出口500と、これとは逆に装置後方側に向けて排出するフェイスアップ(以下「Fu」と略称する)用紙排出口600と、を有している。Fd用紙排出口500の側においては、装置手前側に設けられた回動軸を中心にして回動することにより、装置手前側に向けて開くことのできるカバー150が設けられている。
【0024】
図1は、カバー150を開いた状態を示すものであり、当該開いた状態においては、カバー150は、Fd用紙排出口500から排出される用紙Pをスタックする排紙スタッカとしての機能を果たす。また、閉じた状態においては、装置上部の外観を構成するとともに装置内部への塵埃等の進入を防止する機能を果たす。更に、Fu用紙排出口600の側においては、排紙スタッカ601が傾斜姿勢で設けられていて、Fu用紙排出口600から排出された用紙Pは、排紙スタッカ601上に傾斜姿勢で順次積層される。
【0025】
続いて、図2は、プリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態を示すものである。図2において、装置本体1aの上部前方側には、インク・カートリッジ105をプリンタ1の幅方向(後述するインクジェット記録ヘッド100の主走査方向)に複数個(本実施形態では4個)セットする為のカートリッジ取付フレーム110が設けられている。本実施形態に係るプリンタ1においては、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー用の、計4個のインク・カートリッジ105が、プリンタ1の幅方向に並んで配設される。このインク・カートリッジ105は、プリンタ1の外観を構成するカートリッジカバー151(図1参照)を開放することで露呈する様になっている。そして、カートリッジカバー151を開放した状態において装置前方側から後方側に向けて差し込む様にして装着可能となり、装置前方側に引き出すことで取り外すことができる様になっている。
【0026】
次に、図3を参照しながらプリンタ1の用紙搬送経路について概説する。尚、以下では用紙搬送経路の上流側を単に「上流側」と言い、用紙搬送経路の下流側を単に「下流側」と言うこととする。プリンタ1は、装置下部前方側から装置上部後方側に向けて斜めに用紙Pを搬送し、傾斜した搬送経路上において用紙Pにインクジェット記録を行い、記録の行われた用紙Pを斜め上方(前方側(Fd用紙排出口500)又は後方側(Fu用紙排出口600))に向けて排出する構成を有している。また、プリンタ1は、用紙Pの表面と裏面の両面にインクジェット記録を行うべく、表面にインクジェット記録の行われた用紙Pを反転させ、そして裏面を上にした状態で記録部へと搬送する為の両面記録用反転経路を有している。
【0027】
より詳しくは、プリンタ1の用紙搬送経路は、給紙部2と、記録部11と、フェイスダウン(Fd)排出部5と、フェイスアップ(Fu)排出部6と、用紙反転部4と、から大略構成される。尚、図3では図示を省略するが、給紙部2の下には上述したOPTユニット3が装着されることにより、記録部11へと用紙を給紙する給紙部が更に追加される。図3における駆動ローラ61及び従動ローラ62は、OPTユニット3から装置本体1aへ用紙Pを給送する為のものである。
【0028】
給紙部2は、ホッパ203と、手差しトレイ201と、ピックアップローラ25と、給紙(給送)ローラ21と、リバースローラ23とを有している。ホッパ203は給紙カセット200(図1)にセットされる複数枚の用紙Pを積層状態で支持し、且つ、回動軸203aを中心にして、図示を省略するホッパ駆動手段によって図の時計方向及び反時計方向に揺動可能に構成されている。ホッパ203には用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド204(図2)が設けられ、給紙カセット200(図1)にセットされた用紙Pは、フレーム左206(図2)と可動エッジガイド204とによって側端をガイドされる。ホッパ203の上方に設けられた手差しトレイ201にも同様に用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド201aが設けられ、手差し給紙口202(図1)から給送される用紙Pは、フレーム206と可動エッジガイド201aとによって側端をガイドされる。
【0029】
ピックアップローラ25は外周面が高摩擦材(例えば、ゴム材)によって構成され、ホッパ203が揺動することにより、ホッパ203上に積重された用紙Pの最上位のものと接触する。そして、当該接触状態で回転することにより、最上位の用紙Pを下流側の給紙ローラ21及びリバースローラ23へと送り出す。
【0030】
給紙ローラ21及びリバースローラ23は、ピックアップローラ25と同様に外周面が高摩擦材によって構成されている。給紙ローラ21及びリバースローラ23は、図4に示す様に主走査方向において0桁側(図4の左側)に偏寄した位置に設けられている。尚、上述したピックアップローラ25も同様に、図4に示す様に0桁側に偏寄した位置に設けられている。図3に戻って、給紙ローラ21は用紙Pを下流側に給送する回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動され、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す様な回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動される。ピックアップローラ25によってホッパ203上から送出された最上位の用紙Pは、給紙ローラ21とリバースローラ23とにニップされた状態で、給紙ローラ21が回転することにより、下流側の搬送駆動ローラ28へと給送される。
【0031】
ここで、リバースローラ23は、図3では図示を省略する駆動機構により、給紙ローラ21に圧接する状態(図3の状態)と給紙ローラ21から離間する状態とを切り換え可能に設けられている。リバースローラ23は、給紙ローラ21に圧接した状態において、給送されるべきホッパ203上の最上位の用紙Pと、これにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する機能を果たす。即ち、給紙ローラ21と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pとリバースローラ23との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立する様に、給紙ローラ21及びリバースローラ23の外周面を形成する高摩擦材が選定されている。
【0032】
そして、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す方向に回転することにより、重送されようとする次位以降の用紙Pを、給紙ローラ21とリバースローラ23とのニップ点で確実に止める。一方で、リバースローラ23は、用紙P先端が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされた後は、搬送駆動ローラ28による用紙Pの搬送動作を阻害しない様に、つまり、搬送負荷(バックテンション)を与えない様に、給紙ローラ21から離間する。
尚、以下では、用紙Pに搬送力を与えるローラ対に対し、当該ローラ対の上流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを引っ張ろうとする様な力)を「バックテンション」と言い、逆に下流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを下流側から上流側へ押し戻そうとする様な力)を「フロントテンション」と言うこととする。
【0033】
給紙部2の下流側に設けられた記録部(記録手段)11は、搬送駆動ローラ28と、搬送従動ローラ29と、ガイドローラ30と、「液体噴射ヘッド」の一例としてのインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)100と、プラテン65と、記録部下流側駆動ローラ32と、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a及び35bとを有している。搬送駆動ローラ28は図示しない駆動モータによって回転駆動され、搬送従動ローラ29は、搬送駆動ローラ28に接して従動回転する。搬送従動ローラ29は、本実施形態では図4に示す様に1つの搬送従動ローラホルダ26の下流側(図4の上側)に2つ軸支され、また、搬送従動ローラホルダ26は、主走査方向(図4の左右方向)に4つ並設されている。
【0034】
更に、1つの搬送従動ローラホルダ26において搬送従動ローラ29の下流側近傍には、ガイドローラ30が1つ、自由回転可能に軸支されている。このガイドローラ30は、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりを防止する機能を果たすものであり、これにより、用紙Pと記録ヘッド100との距離が安定し、適切な記録品質を得ることが可能となる。
【0035】
次に、搬送駆動ローラ28の下流側には、用紙搬送経路の上側に記録ヘッド100が、用紙搬送経路の下側に、記録ヘッド100と対向する様にプラテン65が、それぞれ設けられている。ここで、記録部11における用紙搬送経路は図示する様に傾斜角を有し、本実施形態においては、水平面に対して約60°の傾斜角を有する様に、用紙搬送経路が構成されている。従って、プラテン65と記録ヘッド100とは、図示する様に傾斜姿勢で設けられている。記録ヘッド100はキャリッジ101の下部に設けられ、キャリッジ101は、主走査方向(図3の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸103を挿通する様に設けられ、キャリッジガイド軸103によってガイドされながら、図示しない駆動手段の動力を受けて主走査方向に往復動する。
【0036】
プラテン65には、図4に示す様に副走査方向(図4の上下方向)に延びるリブ65aが、主走査方向に所定の間隔を置いて形成されていて、用紙Pは、該リブ65aによって記録ヘッド100との距離を規制される。また、プラテン65には、隣接するリブ65aの間に主走査方向に延びる長穴65bが形成されている。この長穴65bは、用紙Pのサイズ(幅寸法)をより適切に検出する為に設けられている。即ち、キャリッジ101においてプラテン65と対向する面には、プラテン65へ向けて放射する光の反射成分を検出する光学センサ(図示せず)が設けられていて、用紙Pとプラテン65との反射率差を利用して、用紙Pの幅寸法を検出することができる様に構成されている。しかし、用紙Pとプラテン65とが同色である場合には、用紙Pの幅寸法を適切に検出することができない。そこで、本実施形態においては、前記放射光を、長穴65bに向けて放射する様に構成し、これによって用紙Pの幅寸法をより一層正確に検出可能としている。
【0037】
次に、図3に戻ってキャリッジ101は、本実施形態においてはインク・カートリッジを搭載せず、前述した様に、インク・カートリッジ取付フレーム110に装着されたインク・カートリッジ105から、図3では図示を省略するインクチューブを介して記録ヘッド100へとインクが供給される様に構成されている。また、各色のインク・カートリッジ105には、各インク・カートリッジに関する情報を保持したICチップ107がそれぞれ装着されている。このICチップ107には、インクの色などの固定情報の他、インク残量などの変動情報を記憶する記憶装置が内蔵されている。各ICチップ107には、受信アンテナ(図示せず)がそれぞれ接続されており、一方で主走査方向に往復動するキャリッジ101には、前記受信アンテナへ無線信号を送信する送信アンテナ(図示せず)を備えたアンテナ基板109が略垂直に立設されている。
【0038】
そして、アンテナ基板109は、キャリッジ101が主走査方向に移動することにより、主走査方向に並んで複数配設されたインク・カートリッジ105のうちの、1つのインク・カートリッジ105のICチップ107と対向する。そして、ICチップ107と通信することにより、ICチップ107に記憶された各種情報を、図示しないプリンタ1の制御部へと送信することができる様になっている。
【0039】
次に、記録ヘッド100の下流側には、回転駆動される記録部下流側駆動ローラ32と、該記録部下流側駆動ローラ32に接して従動回転する記録部下流側従動ローラ33とが設けられ、記録ヘッド100によって記録の行われた用紙Pは、記録部下流側駆動ローラ32の回転によって下流側へ排紙される。また、記録部下流側従動ローラ33の上流側には、記録部補助ローラ35a、35bが設けられていて、これにより、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりがより一層防止されている。尚、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a、35bとは、インク滴が吐出された用紙Pの記録面と接触する為、記録面と点接触する歯付きローラによって構成されている。
【0040】
ここで、記録部下流側駆動ローラ32及び記録部下流側従動ローラ33は、図4に示す様に主走査方向の配置位置が、リブ65aの形成位置と一致する様に成されている。加えて、記録部補助ローラ35bの主走査方向の配置位置は、隣り合う2つのリブ65aのほぼ中間となる様に成され、且つ、用紙Pの記録面と接触する接触点が、リブ65aの上面よりもやや下に位置する様に成されている。従ってこれにより、用紙Pがインク滴を吸収することにより膨潤しても、その伸び分が隣接するリブ65aの間に逃げ、結果として用紙Pには規則的な波打ち状態(コックリング状態)が形成される。
【0041】
即ち、リブ65aの位置で山となり、記録部補助ローラ35bの位置で谷となるコックリングが形成され、これによって用紙Pと記録ヘッド100との距離が著しく不均一となるといった不具合を防止している。加えて、コックリングが形成されることによって搬送方向の見かけ上の剛性が増し、フロントテンションが発生しても、記録ヘッド100において用紙Pが浮き上がり難い(撓み難い)という作用効果も奏することができる。
【0042】
図3に戻って記録部11の下流側に設けられたFd排出部5は、屈曲ローラ37と、Fd排出駆動ローラ41と、Fd排出従動ローラ43と、を備えている。記録部下流側駆動ローラ32の下流側には、記録部下流側駆動ローラ32によって記録部11から排紙された用紙Pを、フェイスダウン(Fd)排出経路またはフェイスアップ(Fu)排出経路のいずれかに切り替えるFd/Fu切替部材503が設けられている。Fd排出経路は用紙PをFd用紙排出口500(図1)から排出する為の用紙排出経路、Fu排出経路はFu用紙排出口600(図1)から排出する為の用紙排出経路である。
【0043】
Fd/Fu切替部材503は、揺動軸503aを中心にして、用紙排出経路を側視して揺動(図3の時計方向及び反時計方向)可能に設けられ、揺動することにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pの進行方向を切り替える。また、Fd/Fu切替部材503は、Fd排出経路における湾曲反転経路の外側に設けられ、湾曲面503bによって用紙Pを湾曲反転させる。尚、湾曲面503bは、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減してフロントテンションの増大を防止すべく、滑らかに形成されている。また、湾曲面503bは、用紙Pの紙幅方向(図3の紙面表裏方向)に複数のリブ(図示せず)が所定の間隔を置いて設けられることによって形成されていて、つまり、一様な面でないので、これによっても、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減している。
【0044】
図3は、Fd/Fu切替部材503が、記録部11から下流側に送られた用紙Pの進行方向をFd排出経路に切り替える状態を示している。記録部11から下流側に送られた用紙P先端は、Fd/Fu切替部材503に形成された滑らかな湾曲面503bに当接する。用紙P先端は、湾曲面503bと、湾曲面503bの下流側に設けられたガイド部材505に接しながら進み、やがてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされる。Fd排出駆動ローラ41はゴムローラからなり、回転駆動される。Fd排出従動ローラ43は歯付きローラから成り、ゴムローラから成るFd排出駆動ローラ41に接して従動回転する。そして、Fd排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、Fd用紙排出口500(図1)から装置前方(矢印「Fd」で示す方向)に向けて記録の行われた用紙Pが排出される。
【0045】
用紙Pが上記Fd排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pは記録面を内側にして略U字形の形状に湾曲させられて排出される。従って、Fd排出経路を進行して排出される場合には、排紙スタッカ150(図1)に積重される用紙Pは、ページ順に順序良く積重されることになり、ユーザの利便性が向上する。
【0046】
一方、記録部11の下流側であって装置本体1aの後部(図3の右側)に設けられたFu排出部6は、Fu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47と、Fu補助ローラ49とを備えている。用紙PがFu排出経路を進行して排出される場合には、Fd/Fu切替部材503は、図3の時計方向に揺動し(図示せず)、これにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pが斜め上方(図3の右上方向)に真っ直ぐに進む用紙搬送経路が形成される。記録部11から下流側に送られた用紙Pは、Fu排出駆動ローラ45とFu排出従動ローラ47とによってニップされ、Fu排出駆動ローラ45が回転駆動されることにより、Fu用紙排出口600(図1参照)から装置後方(矢印「Fu」で示す方向)に向けて排出される。
【0047】
用紙Pが上記Fu排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pには湾曲状態は形成されず、記録面を上にして記録部11から下流側がほぼ真っ直ぐに排出される。従って、上記Fu排出経路を利用することにより、厚手の用紙や腰の強い用紙でも、無理なく記録を行い、且つ適切に排出することが可能となる。
【0048】
続いて、プリンタ1の後部(図3の右側)に設けられた用紙反転部4は、上述したFu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47等のFu排出部6を構成するローラ群を含み、更にガイド駆動ローラ51と、可動ガイド従動ローラ52と、ガイド駆動ローラ53と、ガイド従動ローラ54と、反転駆動ローラ55と、反転従動ローラ57と、ガイドローラ59と、を備えている。
【0049】
用紙反転部4は、上記Fu排出経路を進んできた用紙Pの後端部分を、可動ガイド従動ローラ52とガイド駆動ローラ51とでニップする。そして、Fu排出駆動ローラ45及びガイド駆動ローラ51を図3の反時計方向に回転駆動することにより、用紙PをFu用紙排出口600(図1)から排出せずに、用紙反転部4内へと引き入れ、用紙P後端を先頭にして鉛直下方向へと搬送する。尚、用紙反転部4を進む用紙Pは、最初の記録面(表面)の記録時とは進行方向が逆になる。即ち、最初の記録時には先端であった側が後端側となり、後端であった側が先端側となるので、以下では用紙反転部4を進む際に先端となる側を「用紙P先端(R)」、後端となる側を「用紙P後端(R)」と表記することとする。
【0050】
ガイド駆動ローラ51の下流側には、回転駆動されるガイド駆動ローラ53と、これに接して従動回転する、歯付きローラからなるガイド従動ローラ54とが設けられていて、用紙P先端(R)が当該ローラ対にニップされることにより、更に下流側に搬送される。ガイド駆動ローラ53の下流側には、大径のガイドローラ59が設けられるとともに、該ガイドローラ59を中心にした略U字形の形状をなす湾曲反転経路が形成されている。ガイドローラ59と対向する側には、回転駆動される反転駆動ローラ55が設けられ、該反転駆動ローラ55と、該反転駆動ローラ55に接して従動回転する反転従動ローラ57とよって用紙P先端(R)がニップされることにより、用紙Pは前記湾曲反転経路を更に進む。
【0051】
ここで、ガイドローラ59は、表面が滑らかであり、且つ、自由回転可能な様に構成されている。これは、ガイドローラ59と対向する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された記録面(表面)であることから、この様な既記録面に対して例えば回転駆動されるゴムローラ等を配すると、既記録面と擦れることによって記録品質を低下させるからである。
【0052】
また、反転従動ローラ57は、図示しない付勢手段によって反転駆動ローラ55に軽く接する様に設けられている。一方、用紙P先端(R)はやがて搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされて、記録ヘッド100へと搬送されるが、搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とによる用紙Pの搬送力は、他のローラ対に比して強力である。従って、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pが引っ張られることにより、反転従動ローラ57が前記付勢手段の付勢力に抗して反転駆動ローラ55から離間する場合がある。すると、前記湾曲反転経路の形状が変化し、安定した用紙Pの搬送動作を実現できないといった不具合が生じる。しかし、ガイドローラ59は、回転軸方向と直交する方向には変位しない様に設けられているので、これにより、既記録面を適切に保護しながら、前記湾曲反転経路を一定に維持して安定した用紙Pの搬送動作を実現可能となっている。
【0053】
尚、反転従動ローラ57は歯付きローラではなく、用紙Pと面接触する、表面が滑らかなローラによって構成されている。これは、反転従動ローラ57は用紙Pを湾曲反転させる部分に設けられている為、用紙Pが反転湾曲ローラ57に強く接する場合があるとともに、反転従動ローラ57と接触する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された既記録面(表面)であるので、既記録面を保護する必要がある為である。
【0054】
ガイドローラ59によって形成された湾曲反転経路を通過し、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pは記録ヘッド100へ搬送され、用紙Pの裏面への記録が実行される。そして、用紙反転部4を経由した用紙Pは、本実施形態においては上述のFu排出経路(Fu排出部6)を通り、Fu用紙排出口600(図1)から斜め上方に排出される。
以上が、プリンタ1の概略である。
【0055】
<オプション給紙ユニット3の構成>
続いて、図5乃至図15を参照しながら、OPTユニット3の詳細な構成について説明する。ここで、図5はOPTユニット3の外観斜視図、図6はOPTユニット3の側断面概略図、図7は給紙カセット300及び給紙ローラ20近傍の外観斜視図、図8はホッパ311及びレバー部材313の外観斜視図である。また、図9は給紙カセット300の外観斜視図、図10は本体部301内部の斜視図、図11は本体部301内部側面の一部分の正面図、図12は給紙カセット300を下方から視た外観斜視図である。更に、図13及び図14はレバー部材313及び給紙カセット300の側断面図であり、図15はレバー部材313及びレバーロック部材331の外観斜視図である。
【0056】
先ず、図5においてOPTユニット3は給紙カセット300と本体部301とを有している。符号61は図3を参照しながら説明した駆動ローラ61であり、図示する様にOPTユニット3の上部において軸61aに複数設けられ、従動ローラ62(図3)との間で用紙PをニップしてOPTユニット3から用紙Pを上方に給送する。OPTユニット3の上部には2つの突起303が設けられ、該突起303が、装置本体1aの側における給紙部2を構成するフレーム材(図示せず)に設けられた穴に嵌入することにより、OPTユニット3が装置本体1aに連結されるとともに、OPTユニット3の装置本体1aに対する位置が決定される様になっている。尚、前記給紙部2を構成するフレーム材は、図3を参照しながら説明した給紙ローラ21を備えていて、従ってこれにより、給紙部2から用紙Pが給送される場合の用紙Pの桁方向位置と、OPTユニット3から用紙Pが給送される場合の用紙Pの桁方向位置とがばらつかず、適切な記録結果を得ることができる様になっている。
【0057】
図6において符号20は給紙ローラを、符号22はリバースローラを、符号24はピックアップローラをそれぞれ示している。給紙ローラ20、リバースローラ22、ピックアップローラ24は、それぞれ図3を参照しながら説明した給紙ローラ21、リバースローラ23、ピックアップローラ25と同一構成のものであるので、その説明は省略する。給紙カセット300の底部には揺動中心311aを中心にして図6の時計方向及び反時計方向に揺動可能なホッパ311が設けられている。ホッパ311は図7に示す様にプレート形状を成し、給紙カセット300にセットされる積層状態の用紙Pを下から支持する。そして、揺動することにより、支持した用紙Pをピックアップローラ24に圧接させる。
【0058】
図6及び図8に示す様に本体部301の側においては、ホッパ311の下部に位置する様に、金属板材によって形成されたレバー部材313が設けられている。レバー部材313は、平面視において略「E」の字形の形状をなし、先端部が湾曲形状をなす様に形成された2つのレバー313d、313eが、略台形の形状を成してホッパ311から下方に突出する様に形成された当接部311b、311bと接触可能に設けられている。また、レバー部材313は、揺動中心313aを中心にして図6の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられ、図8に示す様に、上方に揺動して突出することにより(以下、レバー部材313の当該状態を「突出状態」と言う)、当接部311bを上方に押し上げて、これによってホッパ311を上方に押し上げる。即ち、ホッパ311上に支持された用紙Pをピックアップローラ24に圧接させる。
【0059】
また、当該突出状態から図6に示す様に下方に揺動することにより(以下、レバー部材313の当該状態を「非突出状態」と言う)、ホッパ311を、該ホッパ311の自重及び該ホッパ311上に支持された用紙Pの荷重によって、下方に揺動させる。即ち、用紙Pとピックアップローラ24との圧接状態を解除する。
【0060】
次に、レバー部材313と、本体部301の基体を構成するフレーム309(図10)との間には、図7に示す様に「レバー付勢手段」としての引っ張りばね315が掛架されていて、該引っ張りばね315により、レバー部材313は突出状態となる方向に常に付勢された状態となっている。一方、レバー部材313の一部にはカムフォロア317が設けられ、カム319によって下方に押し下げられる様になっている。カム319は歯車輪列20を介して駆動モータ321により回転駆動される様構成されていて、従ってカム319の回転により、レバー部材313が揺動し、これによってホッパ311が揺動(上下動)する。
【0061】
続いて、図9に示す様に略箱形の形状を成す給紙カセット300の両側面には、ガイドレール右305とガイドレール左307とが、給紙カセット300の本体300aと樹脂成形によって一体的に形成されている。ガイドレール右305とガイドレール左307とは、それぞれ給紙カセット300の着脱方向に延びる様に形成され、先端部(給紙カセット300の装着方向側端部:図9の右方向)305a、307aが半円形状を成す様に、後端部(給紙カセット300の脱方向側端部:図9の左方向)305b、307bの下側部分が円弧形状を成す様に形成されている。
【0062】
一方、本体部301の側には、図10に示す様に本体部301の基体を構成するフレーム309の内側、即ち、給紙カセット300が装着された状態においてガイドレール右305とガイドレール左307とにそれぞれ対向する位置に、ガイドレール右305とガイドレール左307とをそれぞれ案内するガイド溝が形成されている。尚、図10では、ガイドレール左307を案内するガイド溝323のみを示している。ガイドレール左307とガイドレール右305とはそれぞれ左右対称の形状を成しているので、以下では、片側のガイドレール左307及びガイド溝323を例に説明する。
【0063】
図10及び図11に示す様に、ガイド溝323は、給紙カセット300の装着方向側(図11の右側)がガイドレール左307の先端部307aを突き当てる突き当て面323aとなっている。また、給紙カセット300の脱方向側(図11の左側)は、ガイドレール左307をガイド溝323に挿入する際の作業性を考慮し、傾斜面325、326によって開口部が形成されている。
【0064】
ガイド溝323において、給紙カセット300の脱方向側には傾斜面328が形成されることによって段差が形成され、当該段差により、図11(A)に示す様にガイドレール左307が嵌り込む凹部が形成された状態となっている。そして、前記凹部にガイドレール左307が嵌り込んだ状態においては、ガイドレール左307の先端部307aが突き当て面323aに接し、ガイドレール左307の後端部307bが、傾斜面328に乗り上げた状態となる様に、ガイドレール左307とガイド溝323とが形成されている。従って、給紙カセット300の自重が作用して、ガイドレール左307の先端部307aが突き当て面323aに圧接した状態となり、給紙カセット300のフレーム309に対する装着位置が確実に定まることになる。また同時に、給紙カセット300がフレーム309に確実に保持された状態となる。
【0065】
即ち、ガイドレール左307とガイド溝323とによる、給紙カセット300を本体部301に装着する際のガイド手段が、給紙カセット300の本体部301に対する位置を決定する位置決め手段と、給紙カセット300を本体部301に保持する為の保持手段と、の双方の機能を発揮することとなり、これにより、構造簡単にして且つ低コストに、給紙カセット300を位置決めし、或いは、保持することが可能となる。
【0066】
また、ガイド溝323は、上述した様に本体部301の基体を構成するフレーム309に形成されている。フレーム309には、図6に示す給紙ローラ20、リバースローラ22、ピックアップローラ24が設けられているので、給紙カセット300の本体部301に対する位置を決定するガイド溝323が、この様なフレーム309に形成されたことにより、給紙カセット300と給紙ローラ20との位置関係が正確に定まる様になる。従ってこれにより、用紙Pの給送の際の桁方向位置がより一層正確に規定されることになり、結果として適切な記録結果を得ることが可能となる。
【0067】
加えて、図11(A)、(B)に示す様に、ガイド溝323には段差が形成されていることから、給紙カセット300を本体部301から引き抜く際には、給紙カセット300を一旦上方に持ち上げる必要がある(図11(A)の矢印方向)。従ってこれにより、ユーザに予め給紙カセット300の重量を実感させることが可能となるので、例えば、ユーザが給紙カセット300を不用意に片手で引き抜き、その後に給紙カセット300を支えきれずに下方に落下させて破損させたり、或いは、手首を痛める等の問題の発生を防止することが可能となる。
【0068】
尚、ガイドレール左307とガイド溝323との形状は本実施形態に限られず、種々の変形が可能であることは言うまでもない。例えば、傾斜面328は湾曲面であっても良い。即ち、ガイド溝323に凹部が形成され、当該凹部にガイドレール左307が嵌り込む様な形状であればどの様なものであっても構わない。加えて、給紙カセット300の自重を利用して、ガイドレール左307をガイド溝323の先端に突き当てる様な構成であれば、どの様な構成であっても構わない。
【0069】
続いて、図8に示したレバー部材313をロックするレバーロック手段について詳説する。図12、13に示す様に、給紙カセット300の本体300aの下面には、給紙カセット300の装着方向(図12の右方向)端部に、本体300aの下面から下に突出する略三角形の形状を成すレバー押下用凸部327a、327bが、本体300aと樹脂成形によって一体的に設けられている。また、本体300aの下面においてほぼ中程には、本体300aの下面から下に突出する略三角形の形状を成すロック解除用凸部329が、本体300aと樹脂成形によって一体的に設けられている。
【0070】
一方、本体部301の側においては、レバー313eの側に、図15に示す様に内部に開口部が形成された金属板材から成る、レバーロック手段を構成するレバーロック部材331が、レバー313eの延びる方向(給紙カセット300の着脱方向)にスライド可能に設けられている。レバーロック部材331において給紙カセット300の脱方向側(図15の左側)には、給紙カセット300の底面に向けて突出する様に上方に曲げ起こされた係合部331aが設けられ、また、係合部331aとは反対方向に曲げ起こされたばね保持部331cが設けられている。
【0071】
ばね保持部331cには「ロック部材付勢手段」としてのコイルばね333のコイル部が係止し、コイルばね333の両端は、フレーム309に形成されたばね係止部(図示せず)に係止している。従ってこれにより、レバーロック部材331は、コイルばね333によって常に給紙カセット300の脱方向側(図15の左側)に付勢された状態となっている。
【0072】
次に、レバー313eには、図13、図15に示す様に側面視略L字形の形状を成す様に曲げ起こされたフック部313bが設けられていて、該フック部313bが、レバーロック部材331の開口部に入り込むことができる様になっている。
図13(A)は、給紙カセット300が装着される際の状態を示すものであり、図示する様に給紙カセット300の未装着状態においては、レバー部材313は非突出状態にあり、しかも、フック部313bが、レバーロック部材331の縁331bに内側から係止した状態となり、従ってレバー部材313はレバーロック部材331によって非突出状態にロックされた状態となっている。以下、図13(A)に示すレバーロック部材331の状態を「レバー係合状態」と言う。
【0073】
次に、給紙カセット300が更に押し込まれると、ロック解除用凸部329がコイルばね333(図15)の付勢力に抗してレバーロック部材331を給紙カセット300の装着方向側(図13の右側)にスライドさせる。すると、レバーロック部材331の縁331bと、レバー313eのフック部313bとの係合状態が解除されて、レバー部材313はコイルばね315(図7)の付勢力を受けて揺動し、図13(B)に示す様に突出状態となる。以下、図13(B)に示すレバーロック部材331の状態を「レバー非係合状態」と言う。以上により、給紙カセット300の装着状態においては、レバー部材313は揺動可能なフリーな状態となる。
【0074】
続いて、図14(A)〜(C)は、装着状態にある給紙カセット300が引き抜かれる様子を示すものである。図14(A)に示す様に、装着状態にある給紙カセット300が引き抜かれると、これに従ってレバー押下用凹部327aがレバー313eを押し下げ、これにより突出状態にあるレバー部材313が下方への揺動動作を開始する。この状態においてレバーロック部材331はコイルばね333(図15)の付勢力を受けて図の左方向にスライドしているので、縁331bが、レバー313eのフック部313bと係合可能な状態となっている。従って、図14(B)に示す様に縁331bとフック部313bとの係合が開始する。
【0075】
ここで、フック部313bには傾斜面313cが形成されていることから、レバー313eの揺動動作とともに、フック部313bがコイルばね333(図15)の付勢力に抗して、レバーロック部材331を一旦レバー非係合状態側(図14の右側)に僅かにスライドさせる。そして、更にレバー313eが揺動すると、フック部313bと縁331bとの係合が完了して、レバーロック部材331bがレバー係合状態側(図14の左側)にスライドし、これにより、図14(C)に示す様にレバー部材313がロックされた状態となる。
【0076】
つまり、レバー係合状態(図13(A)の状態)において給紙カセット300が本体部301に押し込まれることにより、給紙カセット300がレバーロック部材331をスライドさせてレバー非係合状態とし、該レバー非係合状態において給紙カセット300が本体部301から引き抜かれると、これに従って給紙カセット300がレバー部材313を下方に押し下げるとともにレバーロック部材331をスライドさせてレバー係合状態とする。
【0077】
以上により、給紙カセット300を本体部301に押し込むと、レバー部材313のロックが解除され、給紙カセットを本体部301から引き抜くと、レバー部材313が非突出状態にロックされることから、給紙カセット300が本体部301から引き抜かれた状態においては、レバー部材313は常に非突出状態となる。故に、給紙カセット300を装着する際に、突出状態にあるレバー部材313に給紙カセット300が衝突して破損させるといった問題が生じることがなく、給紙カセット300装着の際の安全性を高めることができる様になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの外観斜視図である。
【図2】 本発明に係るプリンタの装置本体の斜視図である。
【図3】 本発明に係るプリンタの側断面概略図である。
【図4】 本発明に係るプリンタの要部平面図である。
【図5】 オプション給紙ユニットの外観斜視図である。
【図6】 オプション給紙ユニットの側断面概略図である。
【図7】 給紙カセット及び給紙ローラ近傍の外観斜視図である。
【図8】 ホッパ及びレバー部材の外観斜視図である。
【図9】 給紙カセットの外観斜視図である。
【図10】 本体部内部の斜視図である。
【図11】 本体部内部側面の一部分の正面図である。
【図12】 給紙カセットの外観斜視図である。
【図13】 レバー部材及び給紙カセットの側断面図である。
【図14】 レバー部材及び給紙カセットの側断面図である。
【図15】 レバー部材及びレバーロック部材の外観斜視図である。
【符号の説明】
【紙経路のローラ関係】
1 インクジェットプリンタ、1a 装置本体、2 給紙部、3 オプション給紙ユニット、4 反転部、5 フェイスダウン排出部、6 フェイスアップ排出部、11 記録部、20、21 給紙ローラ、22、23 リバースローラ、24、25 ピックアップローラ、26 搬送従動ローラホルダ、28 搬送駆動ローラ、29 搬送従動ローラ、30 ガイドローラ、32 記録部下流側駆動ローラ、33 記録部下流側従動ローラ、35a、35b 記録部補助ローラ、37 屈曲ローラ、41 Fd排出駆動ローラ、43 Fd排出従動ローラ、45 Fu排出駆動ローラ、47 Fu排出従動ローラ、51 ガイド駆動ローラ、52 可動ガイド従動ローラ、53 ガイド駆動ローラ、54 ガイド従動ローラ、55 反転駆動ローラ、57 反転従動ローラ、59 ガイドローラ、65 プラテン、100 インクジェット記録ヘッド、101 キャリッジ、103 キャリッジガイド軸、105 インクカートリッジ、107 カートリッジIC、110 カートリッジ取付フレーム、150 上部カバー、151 カートリッジカバー、200 給紙カセット、201 手差しトレイ、201a 手差しトレイ可動エッジガイド、202 手差し給紙口、203 ホッパ、204可動エッジガイド、206 フレーム、300 給紙カセット、301 本体部、303 突起、305 ガイドレール右、307 ガイドレール左、309フレーム、311 ホッパ、313 レバー部材、313a 回動支点、313b フック部、313c 傾斜面、313d、313e レバー、315 引っ張りばね、317 カムフォロア、319 カム、320 歯車輪列、321駆動モータ、323 ガイド溝、325、326 傾斜面、327 レバー押下用凸部、328 傾斜面、329 ロック解除用凸部、331 レバーロック部材、331a 係合部、331b 縁、331c ばね保持部、333 コイルばね、500 Fd用紙排出口、503 Fd/Fu切替部材、600 Fu用紙排出口、601 排紙スタッカ、P 印刷用紙

Claims (3)

  1. 複数枚の被記録材を積層状態でセット可能であり、底部で被記録材を支持するプレート状のホッパが揺動可能に設けられた被記録材カセットと、
    前記被記録材カセットが着脱自在となる様に構成されるとともに、前記ホッパを下方から押し上げる突出状態と前記ホッパを押し上げない非突出状態とをとるレバー部材及び該レバー部材を前記ホッパを押し上げる方向に付勢するレバー付勢手段を有する本体部と、を備えた、被記録材の給送を行う被記録材給送装置であって、
    前記レバー部材を前記レバー付勢手段の付勢力に抗して前記非突出状態にロックするレバーロック手段と、
    前記レバー部材に設けられたカムフォロア、並びに当該カムフォロアと係合可能なカム及び当該カムを駆動する駆動モータを備えて構成され、前記レバーロック手段による前記レバー部材のロックが解除された状態において、前記レバー部材を、前記レバー付勢手段の付勢力に抗して押し下げることにより、前記レバー部材を前記突出状態から前記非突出状態へ切り換える手段と、を備え、
    前記レバーロック手段が、前記被記録材カセットを前記本体部に押し込むと、前記レバー部材のロックを解除し、前記被記録材カセットを前記本体部から引き抜くと、前記レバー部材をロックする
    ことを特徴とする被記録材給送装置。
  2. 請求項1において、前記レバーロック手段が、前記被記録材カセットの着脱方向にスライド可能に設けられ、スライドすることにより、前記レバー部材に設けられたフック部と係合して前記レバー部材を前記非突出状態に保持するレバー係合状態と、前記フック部との係合を解除して前記レバー部材を前記突出状態とするレバー非係合状態と、をとることのできるレバーロック部材を備え、
    前記レバー係合状態において前記被記録材カセットが前記本体部に押し込まれることにより、前記被記録材カセットが前記レバーロック部材をスライドさせて前記レバー非係合状態とし、
    前記レバー非係合状態において前記被記録材カセットが前記本体部から引き抜かれると、これに従って前記被記録材カセットが前記レバー付勢手段の付勢力に抗して前記レバー部材を下方に押し下げるとともに前記レバーロック部材をスライドさせて前記レバー係合状態とする、
    ことを特徴とする被記録材給送装置。
  3. 被記録材に記録を行う記録手段を備えた記録装置であって、請求項1または2に記載された前記被記録材給送装置を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
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