JP2008189400A - 媒体載置装置、記録装置および液体噴射装置 - Google Patents

媒体載置装置、記録装置および液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ホッパレバーがアップした状態であっても、確実にカセットを本体にセットすることができる媒体載置装置を提供すること。
【解決手段】 媒体載置装置(145)は、媒体載置装置本体に着脱可能なカセット部150と、該カセット部内に被記録媒体(P)を載置し、給送ローラ290に対して接離移動可能な載置部(161)と、前記載置部(161)と当接可能な第1レバー部(232)と、該第1レバー部(232)を前記給送ローラ側へ付勢する第1付勢手段(236)と、前記媒体載置装置本体側に、前記カセット部150と当接可能な第2レバー部(171)と、前記第2レバー部(171)から前記第1レバー部(232)へ動力を伝達可能な第1動力伝達手段170とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、媒体載置装置本体に着脱可能なカセット部と、該カセット部内に被記録媒体を載置し、前記媒体載置装置本体側の給送ローラに対して接離移動可能な載置部とを備えた媒体載置装置、該媒体載置装置を備えた記録装置および液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
また、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来の記録装置に設けられた媒体載置装置としてのホッパ装置は、給送ローラへ接離移動するホッパと、ホッパを給送ローラ側へ付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力に抗してホッパを離間移動させるカム部とを備えていた。そして、カム部は、給送ローラの回転と同期する構成であった(例えば、特許文献1)。
図37(A)(B)に示すのは、従来のホッパ装置の一例を示す概略側面図である。このうち、図37(A)はホッパに用紙がMax枚載置された状態であり、一方、図37(B)はMin枚載置された状態である。
ここで、「Max枚」とは、載置することが可能な最大枚数をいう。一方、「Min枚」とは、最小枚数、即ち、1枚をいう。
図37(A)(B)に示す如く、ホッパ装置400には、用紙402を載置することができるホッパ401が設けられている。そして、ホッパ401は、ホッパ401の上方であって用紙402の幅方向に設けられた一対のホッパ軸(図示せず)を支点に、給送ローラ403に対して接離移動するように設けられている。また、ホッパレバー408は、図示しないホッパばねに付勢されている。そして、ホッパレバー408は、ホッパ401と当接して、ホッパ401の自重に抗してホッパ401を、給送ローラ403へ接近する方向へ移動可能に設けられている。
一方、給送ローラ403が設けられている給送ローラ軸(図示せず)には、第1歯車404が設けられている。そして、第2歯車405は第1歯車404と噛合い、第3歯車406は第2歯車405と噛合うように設けられている。さらに、第4歯車407は第3歯車406と噛合うように設けられ、第4歯車407の回転軸上にはカム部410が設けられている。
そして、給送ローラ403が図中時計方向へ回転すると、カム部410が反時計方向へ回転し、ホッパレバー408と一体に設けられたカムフォロア411と当接する。ここで、ホッパレバー408は、ホッパレバー軸409を支点に回転するように設けられている。このとき、カム部410は、ホッパばね(図示せず)の付勢力に抗してホッパレバー408およびカムフォロア411を時計方向へ回転させる。従って、ホッパ401は、ホッパレバー408に規制されながら給送ローラ403から離間移動する。所謂、ホッパダウンである。
さらにカム部410が時計方向へ回転すると、カム部410とカムフォロア411との係合が外れる。従って、ホッパレバー408は、ホッパばね(図示せず)の付勢力によって反時計方向へ回転する。このとき、ホッパ401は、ホッパレバー408に押圧されて給送ローラ403に対して接近移動する。所謂、ホッパアップである。従って、ホッパ401に載置された最上位の用紙402は、給送ローラ403と接触する。
そして、給送ローラ403が時計方向へ回転すると、給送ローラ403と最上位の用紙402との間に生ずる摩擦力によって、最上位の用紙402は、搬送方向下流側の搬送ローラ対412へ送られ、記録領域で記録される。さらに給送ローラ403が時計方向へ回転すると、前述したようにホッパダウン状態となる。従って、前記最上位の用紙402が送られる際の用紙の重送や、給送中の用紙に作用する所謂バックテンションを低減することができる。
ところが、ホッパダウン動作を開始する位置(符号401の実線)が、図37(A)に示すMax枚のときと図37(B)に示すMin枚のときとでは異なっているのに対し、ホッパダウン動作を終了する位置(符号401の点線)は同じとなるように構成されている。即ち、ホッパダウン動作において、Min枚のときのホッパ401の移動距離は、矢印に示す如くMax枚のときのホッパ401の移動距離より長い構成である。このとき、Min枚のときのホッパ401の移動距離が長い分、モータが無駄に駆動しているので、エネルギーロスとなる。
そこで、ホッパダウンする際、Min枚のときのホッパ401の移動距離を従来と比較して短くすることが考えられる。具体的には、ホッパレバー408が給送ローラから離間移動する距離が、従来と比較して短くなるように構成する。
特開平9−77273号公報
しかしながら、用紙を、記録装置に着脱可能なカセットにセットする構成である場合には、新たな問題が生じる。具体的には、カセットを記録装置にセットまたは再セットする場合、ホッパレバー408の位置が、Min枚のホッパダウンのときにとる位置のように中途半端にアップしたホッパレバー408の位置となる。即ち、ホッパレバー408が、カセットを記録装置に再セットする際のカセットの進路を妨げる虞がある。従って、ユーザが、カセットを記録装置本体に再セットすることができない虞が生じる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、ホッパレバーがアップした状態であっても、ユーザが、確実にカセットを装置本体にセットすることができる媒体載置装置、該媒体載置装置を備えた記録装置および液体噴射装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の媒体載置装置は、媒体載置装置本体に着脱可能なカセット部と、該カセット部内に被記録媒体を載置し、前記カセット部が前記媒体載置装置本体に装着された状態において、前記媒体載置装置本体側の給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記載置部と当接可能な第1レバー部と、該第1レバー部を前記給送ローラ側へ付勢する第1付勢手段と、前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記カセット部と当接可能な第2レバー部と、前記第2レバー部から前記第1レバー部へ動力を伝達可能な第1動力伝達手段とを備え、該第1動力伝達手段は、前記第2レバー部が前記カセット部の装着方向へ変位したとき、前記第1レバー部を前記給送ローラから離間する方向へ移動させることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記第1動力伝達手段は、前記第2レバー部が前記カセット部の装着方向へ変位したとき、前記第1レバー部を前記給送ローラから離間する方向へ移動させる。従って、ユーザが前記カセット部を前記媒体載置装置本体に装着する際、ユーザの装着力を利用して前記第1レバー部を、前記給送ローラから離間する方向へ移動させることができる。即ち、ユーザの装着力を利用して前記第1レバー部を、前記カセット部が装着される際の進路から退避させることができる。このとき、前記第1レバー部を、第1レバー部のストロークにおいて最も前記給送ローラから離間した位置にある状態である、所謂、全リリース状態にすることが可能である。その結果、ユーザは、確実に前記カセット部を前記媒体載置装置本体に装着することができる。
また、ユーザは、前記カセット部を前記第1レバー部と直接接触させずに、前記カセット部を装着することができる。その結果、前記第1レバー部および前記第1付勢手段を破損する虞がない。
またさらに、上記第1の態様は、給送工程毎に前記第1レバー部を前記給送ローラに対して離間移動である所謂ホッパダウンさせる機構を備えていない構造において、有効である。例えば、前記第1レバー部が前記給送ローラ側に付勢されて接近した状態が保持される所謂、ホッパ上げっぱなし構造において、非常に有効である。
また、上記第1の態様は、給送工程毎に前記第1レバー部を前記給送ローラに対して僅かに離間方向へ移動させる所謂、ホッパちょい下げを実行するように構成されている場合においても、前記全リリース状態にすることができるので、有効である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記媒体載置装置本体側に設けられ、駆動源から前記第1レバー部へ動力を伝達する第2動力伝達手段は、動力伝達を切替え可能な動力伝達切替え手段を備え、該動力伝達切替え手段は、前記カセット部が装着される際、動力伝達が接続状態に切り替わり、前記カセット部が取り外される際、動力伝達が切断状態に切り替わる構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記動力伝達切替え手段は、前記カセット部が装着される際、動力伝達が接続状態に切り替わり、前記カセット部が取り外される際、動力伝達が切断状態に切り替わる構成である。従って、前記カセット部を装着した後、前記第1レバー部へ動力を伝達させて、所謂、ホッパアップおよびホッパダウンを実行することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記カセット部が装着される際、前記動力伝達切替え手段は、前記第1レバー部が前記給送ローラから離間する方向へ移動した後に、動力伝達が接続状態に切り替わる構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記カセット部が装着される際、前記動力伝達切替え手段は、前記第1レバー部が前記給送ローラから離間する方向へ移動した後に、動力伝達が接続状態に切り替わる構成である。
即ち、ユーザの装着力は、前記第1動力伝達手段を介して、前記第2動力伝達手段の動力伝達が切断された状態で前記第1レバー部を全リリースさせる。その後、前記動力伝達切替え手段は、前記第2動力伝達手段の動力伝達を接続状態にして全リリース状態を保持することができる。従って、ユーザは、前記カセット部を前記媒体載置装置本体に、容易かつ滑らかに装着することができる。
さらに言い換えると、ユーザが前記カセット部を装着する際、先ず、ユーザの装着力は、前記第1動力伝達手段を介して、前記第1レバー部を前記給送ローラから離間する方向へ移動させるホッパダウン(全リリース)を実行する。次に、前記動力伝達切替え手段が、前記第2動力伝達手段の動力伝達状態を接続状態にする。即ち、前記第1レバー部を移動させるときは、前記第1レバー部には前記第1付勢手段の付勢力のみが作用している状態である。
このとき、仮に前記第2動力伝達手段の動力伝達状態が既に接続された状態であれば、前記駆動源に抗しても前記第1レバー部を移動させる必要がある。従って、ユーザの装着力は、前記第1動力伝達手段を介して、前記第2動力伝達手段の動力伝達状態が既に接続された状態と比較して、前記第1レバー部を容易に移動させることができる。その結果、ユーザは、前記カセット部をスムーズに装着することができる。
本発明の第4の態様は、第2または第3の態様において、前記動力伝達切替え手段は、前記カセット部と当接して動力伝達状態を切替える構成であり、該動力伝達切替え手段の位置は、前記カセット部の装着方向において、前記第2レバー部の位置より下流側であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、前記動力伝達切替え手段の位置は、前記カセット部の装着方向において、前記第2レバー部の位置より下流側であるように構成されている。従って、該構成により、容易に第3の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第5の態様は、第2から第4のいずれか一の態様において、前記動力伝達切替え手段は、回動軸方向に移動可能なディスエンゲージギアと、該ディスエンゲージギアを前記回動軸方向へ付勢する第2付勢手段と、を備え、前記カセット部は、前記ディスエンゲージギアと当接可能な当接部を有し、該当接部および前記ディスエンゲージギアの少なくとも一方は、前記カセット部の装着方向に対して傾斜したテーパ部を有することを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第2から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記当接部および前記ディスエンゲージギアの少なくとも一方は、前記カセット部の装着方向に対して傾斜したテーパ部を有する。従って、前記動力伝達切替え手段は、前記カセット部が装着される力を前記テーパ部により利用して、前記ディスエンゲージギアを前記回動軸方向へ移動させることができる。
具体的には、前記カセット部が装着されるとき、前記動力伝達切替え手段は、前記第2付勢手段の付勢力に抗して前記ディスエンゲージギアを移動させ、前記第2動力伝達手段の動力伝達を接続状態にすることができる。さらに、前記カセット部が取り外されるとき、前記動力伝達切替え手段は、前記第2付勢手段の付勢力によって前記ディスエンゲージギアを移動させ、前記第2動力伝達手段の動力伝達を切断状態にすることができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記第2動力伝達手段は、動力伝達経路における前記ディスエンゲージギアの前記第1レバー部側に外接可能に設けられ、前記ディスエンゲージギアの回動軸方向へ移動可能な移動ギアと、該移動ギアを、前記第2付勢手段と同じ方向へ付勢する第3付勢手段と、を備えていることを特徴とする。
前記カセット部が装着される際に、前記ディスエンゲージギアが移動するとき、該ディスエンゲージギアと前記移動ギアとが上手く噛合わない虞がある。
そこで、本発明の第6の態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、動力伝達経路における前記ディスエンゲージギアの前記第1レバー部側に外接可能に設けられ、前記ディスエンゲージギアの回動軸方向へ移動可能な移動ギアと、該移動ギアを、前記第2付勢手段と同じ方向へ付勢する第3付勢手段と、を備えている。従って、前記ディスエンゲージギアと前記移動ギアとが上手く噛合わなかった場合、前記移動ギアは、第3付勢手段の付勢力に抗して退避移動することができる。その結果、ユーザが前記カセット部を装着することを妨げる虞がない。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記カセット部が装着される際、前記カセット部が前記第2レバー部と当接している間に、前記ディスエンゲージギアが前記当接部と当接し、その後、前記カセット部は、前記第2レバー部から離間する構成であることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、前記カセット部が装着される際、前記カセット部が前記第2レバー部と当接している間に、前記ディスエンゲージギアが前記当接部と当接し、その後、前記カセット部は、前記第2レバー部から離間する構成である。
従って、前記カセット部が前記第2レバー部から離間した後、前記第1付勢手段の付勢力によって、前記第1レバー部を僅かに移動させることができる。これに伴い、前記移動ギアが僅かに回動する。即ち、前記移動ギアが第3付勢手段の付勢力に抗して退避移動して、未だ前記ディスエンゲージギアと前記移動ギアとが噛合っていない状態で、前記移動ギアを半ピッチ程度回動させることができる。その結果、前記ディスエンゲージギアと前記移動ギアとを、確実に噛合わせることができる。このとき、前記移動ギアは、前記第3付勢手段の付勢力によって前記ディスエンゲージギアと互いの外周が外接する位置へ移動することができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7のいずれか一の態様において、前記第1動力伝達手段は、前記第1レバー部および前記第2レバー部が相対的に回動可能である構成であって、動力伝達経路上の前記第1レバー部側に第1規制部と、前記第2レバー部側に第2規制部と、該第2規制部を前記第1規制部へ付勢する第4付勢手段と、を有し、前記カセット部が装着される際、前記第2規制部が前記第1規制部と当接し、前記第1レバー部に対する前記第2レバー部の回動を規制し、前記カセット部が取り外される際、前記カセット部は、前記第2レバー部と当接し、前記第2規制部が、前記第1規制部から離間し、前記第2レバー部は、前記第1レバー部とは独立して装着時と逆方向へ変位する構成であることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、第1から第7のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記カセット部が装着される際、前記第2規制部が前記第1規制部と当接し、前記第1レバー部に対する前記第2レバー部の回動を規制し、前記カセット部が取り外される際、前記カセット部は、前記第2レバー部と当接し、前記第2規制部が、前記第1規制部から離間し、前記第2レバー部は、前記第1レバー部とは独立して装着時と逆方向へ変位する構成である。従って、前記カセット部を外すとき、前記第2レバー部が前記カセット部に引っ掛かる虞がなく、スムーズに外すことができる。即ち、前記第2レバー部は、前記カセット部を装着する際のみ、他の部材に対して作用を及ぼし、取り外す際、何ら作用を及ぼさない。
本発明の第9の態様は、第2から第8のいずれか一の態様において、前記第2動力伝達手段は、欠歯歯車を有することを特徴とする。
本発明の第9の態様によれば、第2から第8のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記第2動力伝達手段は、欠歯歯車を有する。従って、前記第1レバー部が前記給送ローラから離間移動するときの移動距離、即ち、ホッパダウンのストロークを、前記載置部に載置された被記録媒体の量に関わらず、一定にすることができる。その結果、本態様の媒体載置装置は、エネルギーロスを、従来と比較して低減することができる。
さらに、前記カセット部の前記載置部に載置された被記録媒体の量に関わらず、前記第1レバー部が前記給送ローラから離間移動するタイミング、即ち、ホッパダウン開始のタイミングを一定にすることができる。その結果、本態様の媒体載置装置は、最上位から2番目の被記録媒体が最上位の被記録媒体と一緒に給送される所謂、連れ給送現象が生じる虞を低減することができる。また、最上位から2番目以降の被記録媒体が給送方向へ雪崩れ込むように移動する所謂、雪崩現象が生じる虞を低減することができる。
またさらに、欠歯歯車によって、前述した所謂、ホッパちょい下げを実行する構成にすることが可能である。
本発明の第10の態様は、第1から第9のいずれか一の態様において、前記カセット部は、該カセット部の装着方向において、前記載置部より下流側、かつ、装着方向に対する幅方向において、前記第1レバー部と対向する位置に、切掛け部を有することを特徴とする。
本発明の第10の態様によれば、第1から第9のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記カセット部は、該カセット部の装着方向において、前記載置部より下流側、かつ、装着方向に対する幅方向において、前記第1レバー部と対向する位置に、切掛け部を有する。従って、ユーザが装着された前記カセット部を前記媒体載置装置本体から取り外す際、前記カセット部が、前記第1レバー部に引っ掛かる虞がない。その結果、ユーザは、前記カセット部を容易かつスムーズに取り外すことができる。
本発明の第11の態様の記録装置は、被記録媒体を載置する媒体載置装置部と、該媒体載置装置部に載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記媒体載置装置部は、上記第1から第10のいずれかの態様の前記媒体載置装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第11の態様によれば、前記媒体載置装置部は、上記第1から第10のいずれかの態様の前記媒体載置装置を備えているので、記録装置において、上記第1から第10のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第12の態様の液体噴射装置は、媒体載置装置本体に着脱可能なカセット部と、該カセット部内に被液体噴射媒体を載置し、前記カセット部が前記媒体載置装置本体に装着された状態において、前記媒体載置装置本体側の給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記載置部と当接可能な第1レバー部と、該第1レバー部を前記給送ローラ側へ付勢する第1付勢手段と、前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記カセット部と当接可能な第2レバー部と、前記第2レバー部から前記第1レバー部へ動力を伝達可能な第1動力伝達手段と、を備えた媒体載置装置部と、該媒体載置装置部に載置された被液体噴射媒体と当接し被液体噴射媒体を下流側の搬送ローラへ給送する給送ローラを備えた給送部と、前記液体噴射領域で被液体噴射媒体に液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、前記第1動力伝達手段は、前記第2レバー部が前記カセット部の装着方向へ変位したとき、前記第1レバー部を前記給送ローラから離間する方向へ移動させることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される媒体載置装置部145のカセット部150が記録装置本体に装着されている。そして、カセット部150の内部には、カセットホッパ161が、給送部144の後述する給送ローラ290(図3、図5〜図16参照)に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、カセットホッパ161は、載置される用紙Pの幅方向に一対、カセットホッパ161の上方に設けられた支点軸162、162(図5参照)を支点に揺動するように設けられている。
そして、カセットホッパ161の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。具体的には、載置された用紙Pは、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ290(図3、図5〜図16参照)により、左右の用紙ガイド103、103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ対300(図5、図7〜図16参照)へと給送される。搬送ローラ対300まで給送された用紙Pは、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送ローラ対300により、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙Pを下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、搬送される用紙Pの幅方向である主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙Pへ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙Pは、さらに下流側へと搬送され排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インクは、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部204を備え、キャップ部204を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
図3に示すのは、本発明に係る媒体載置装置としての媒体載置装置部の概略を示す前方斜視図である。また、図4に示すのは、図3の後方斜視図である。またさらに、図5に示すのは、図3の全体概略側面図である。また、図6に示すのは、図5の要部拡大概略側面図である。
図3から図6に示す如く、カセット部150の外部は、カセット筐体151で覆われている。カセット筐体151は、前方の表側カバー部160と、側方のカセット側面152と、下方の用紙先端規制部156とを有している。このうち、前方の表側カバー部160のカセット部装着方向下流側(図3において下側)には、カセット開口部159が設けられている。従って、カセットホッパ161がホッパアップしたときに載置された最上位の用紙Pが給送ローラ290と接触することができる。
また、両側のカセット側面152のうち、主走査方向1桁側(図3において右側)には、後述する第1当接部153、第2当接部154および弾性凸部163が設けられている。そして、第2当接部154において、カセット部装着方向Zの下流側には、装着方向Zに対して傾斜した第2テーパ部155が設けられている。
尚、カセット部150が記録装置本体に装着された状態では、カセット部150は、記録装置本体の基体部210によって、位置および姿勢が規制されている。
またさらに、用紙Pの先端を下方から支持する用紙先端規制部156には、第1切掛け部157(図4参照)と、第2切掛け部158(図3参照)と、カセットホッパ規制部164(図4参照)とが設けられている。このうち、第1切掛け部157は、幅方向において後述するホッパレバー232と対向する位置に形成されている。従って、後述するように、カセット部150を記録装置本体から取り外す際、ホッパレバー232が引っ掛かることを防止することができる。また、第2切掛け部158は、幅方向において、後述する戻しレバー241、241と対向する位置に形成され、戻しレバー241、241の回動を妨げないように設けられている。またさらに、カセットホッパ規制部164は、後述するようにMax枚の状態でホッパダウンしたときのカセットホッパ161の位置を規制するように設けられている。
一方、記録装置本体側のホッパレバー軸233には、ホッパレバー全リリース用カム171(図4〜図6参照)が設けられている。具体的には、ホッパレバー全リリース用カム171のカム穴部172(図6参照)に、ホッパレバー軸233の軸弦部233a(図6および図19(A)(B)参照)が挿通されている。そして、ホッパレバー全リリース用カム171の内側凸部173が軸弦部233aと当接することによって相対的に位置(位相)が規制されるように構成されている。さらに、ホッパレバー全リリース用カム171は、第4付勢手段である図示しないばねによって、ホッパレバー軸233に対して反時計方向へ付勢されている。ホッパレバー全リリース用カム171の動作については後述する。
また、側視D型の給送ローラ290は、弧部291と弦部292とを有している。そして、給送ローラ290は、給送ローラ軸293に一体に設けられている。給送ローラ290は、図示しないギア輪列によって給送用モータ104の駆動力が伝達されて回動するように設けられている。そして、給送ローラ290が回動すると、動力が第2動力伝達手段250によってホッパレバー軸233に一体に設けられたホッパレバー232へ伝達される。
第2動力伝達手段250は、第1ギア251と、第2ギア252と、第3ギア253と、第4ギア254と、第5ギア255と、欠歯歯車260と、第1複合ギア270と、第8ギア273と、第9ギアとしてのディスエンゲージギア274と、移動ギアである第2複合ギア280と、第12ギア283と、前記ギア輪列(図示せず)と、を有している。
このうち、第1ギア251は、給送ローラ軸293に一体に設けられている。また、第2ギア252は第1ギア251と噛合い、第3ギア253は第2ギア252と噛合うように構成されている。またさらに、詳しくは後述するように、ディスエンゲージギア274は、第2付勢手段276によって付勢され、第2複合ギア280は、第3付勢手段278によって第2付勢手段276の付勢方向と同じ方向へ付勢されている。
また、第4ギア254は第3ギア253と噛合い、第5ギア255は第4ギア254と噛合うように構成されている。またさらに、欠歯歯車260は第5ギア255と一体に設けられ、第1複合ギア270は欠歯歯車260と噛合うように設けられている。また、第8ギア273は第1複合ギア270と噛合い、第9ギアとしてのディスエンゲージギア274は第8ギア273と噛合うように構成されている。またさらに、第2複合ギア280は第9ギアとしてのディスエンゲージギア274と噛合い、第12ギア283は第2複合ギア280と噛合うように設けられている。また、第12ギア283はホッパレバー軸233に一体に設けられている。
このうち、欠歯歯車260は、歯が形成された歯部261と、歯が形成されていない欠歯部262とを有している。また、第1複合ギア270は、欠歯歯車260の歯部261と噛合う第6ギア271と、第6ギア271と同心で第6ギア271より小径であり第8ギア273と噛合う第7ギア272とを有している。またさらに、第2複合ギア280は、第9ギアとしてのディスエンゲージギア274と噛合う第10ギア281と、第10ギア281と同心で第10ギア281より小径であり第12ギア283と噛合う第11ギア282とを有している。
尚、欠歯歯車260の歯部261を、第5ギア255と同径に設けたが異なる径であってもよい。また、欠歯歯車260を第5ギア255と別体に設けてもよいのは勿論である。
ホッパレバー232の先端は、押圧部234と連結されている。また、押圧部234は、基体部210に設けられた第1付勢手段の一例としてのホッパばね236によって、給送ローラ290へ接近する方向へ付勢されている。そして、押圧部234が、カセットホッパ161の裏側と当接してカセットホッパ161を給送ローラ側へ移動させるように構成されている。また、ホッパダウン状態におけるカセットホッパ161の給送ローラ290と対向する位置には、ホッパ開口部231が設けられている。尚、押圧部234、ホッパレバー232およびホッパばね236が、カセットホッパ161を移動させる作用部を構成する。
そして、押圧部234におけるコルク材235が設けられた箇所が、ホッパ開口部231を介してカセットホッパ161の表側の載置面より僅かに突出し用紙Pと接触するように構成されている。従って、載置された用紙Pの枚数が少なくなった場合であっても、用紙Pとコルク材235との間の摩擦力によって、載置された用紙Pが間口開口部212へ雪崩れ込むことを低減することができる。
また、押圧部234によってカセットホッパ161が給送ローラ290に接近移動したとき、カセットホッパ161におけるホッパ開口部231の下流側が、給送ローラ290と協働してカセットホッパ161に載置された用紙Pを、挟持するように構成されている。
尚、押圧部234におけるコルク材235が設けられた箇所が、給送ローラ290と協働して、ホッパ開口部231を介してカセットホッパ161に載置された用紙Pを挟持するように設けてもよい。
そして、詳しくは後述するが、この挟持した状態で、給送ローラ290が回動すると最上位の用紙Pが給送される。その後、欠歯歯車260が第6ギア271と噛合うように構成されている。そして、ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力に抗して押圧部234およびカセットホッパ161を給送ローラ290から離間する方向へ移動させるように構成されている。
また、用紙Pを給送する際、給送ローラ290と基体部210との間の間口開口部212には、重送されそうになる用紙Pを分離する分離ユニット220(図6参照)が設けられている。分離ユニット220は、予備分離部と本分離部とから構成されている。予備分離部の一例として、用紙先端を突き当てる公知技術の所謂、土手分離する土手部213が設けられている。また、土手部213の下流側には、本分離部の一例として、公知技術のリタードローラ(図示せず)が設けられている。
そして、分離ユニット220によって分離された用紙Pをカセットホッパ161に押し戻す戻しレバー241、241が、幅方向において給送ローラ290の両側に一対、基体部210の案内面部211(図6参照)から突出・退避可能に設けられている。また、戻しレバー241、241は、戻しレバー軸242に一体に設けられている。そして、戻しレバー軸242に一体に設けられた戻しレバーカムフォロア244が、第4ギア254に一体に設けられた戻しレバーカム243と係合するように設けられている。
またさらに、戻しレバー241、241は、図示しない戻しレバーばねによって、図6中反時計方向へ付勢されている。従って、給送ローラ290が回動する際、戻しレバーカム243と戻しレバーカムフォロア244とが係合するとき、戻しレバーカム243が、戻しレバーばねの付勢力に抗して戻しレバー241、241を時計方向へ回動させる。一方、戻しレバーカム243と戻しレバーカムフォロア244との係合が外れたとき、戻しレバー241、241は、戻しレバーばねの付勢力によって、図5中反時計方向へ回動し案内面部211から退避する。
尚、図6および図7において、一見して、ホッパレバー全リリース用カム171が、カセットホッパ161の裏側と当接しているようにみえるが、幅方向にずれているので、実際には、当接していない(以下同様である)。
以下、カセットホッパ等の動作についてより詳しく説明する。
[初期待機状態]
図7および図8に示すのは、本発明に係るカセットホッパの待機状態を示す概略側面図である。このうち、図7はカセットホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図8はMin枚の状態である。
ここで、「Max枚」とは、載置することが可能な最大枚数をいう。一方、「Min枚」とは、最小枚数、即ち、1枚をいう。
図7および図8に示す如く、記録装置100の電源がONに切替えられたばかりの給送開始前の初期待機状態では、カセットホッパ161は給送ローラ290から離間した位置にある。所謂、ホッパダウン状態である。このとき、第2動力伝達手段250の欠歯歯車260の歯部261は、第1複合ギア270の第6ギア271と噛合った状態である。即ち、駆動源である給送用モータ104の動力がホッパレバー232まで伝達されている状態である。従って、ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力に抗して押圧部234を給送ローラ290から離間した位置に保持することができる。
また、初期待機状態では、カセットホッパ161は下がりきって基体部210の規制部としての規制面214と当接している。従って、カセットホッパ161は、押圧部234と離間した状態となる。
また、このとき、給送ローラ290の位相はリセット位置である。
ここで、「リセット位置」とは、給送ローラ290の弦部292が基体部210の土手部213と対向した位置(位相)をいう。
またさらに、戻しレバーカム243は、戻しレバーカムフォロア244と係合している。そして、戻しレバー241、241が間口開口部212に位置するようにして、カセットホッパ161に載置された用紙Pが間口開口部212に雪崩れ込まないようにブロックしている。
尚、初期待機状態では、Max枚の状態、Min枚の状態のいずれも、カセットホッパ161の位置は同じである。
[ホッパアップ状態]
図9および図10に示すのは、本発明に係るカセットホッパのホッパアップ状態を示す概略側面図である。このうち、図9はカセットホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図10はMin枚の状態である。
図7および図8に示す位置から図9および図10に示す位置へ、給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、欠歯歯車260が図中時計方向へ回動する。そして、欠歯部262が第6ギア271と対向するので、欠歯歯車260の歯部261と第6ギア271との噛合いが外れる。この噛合いが外れるまでの間は、動力がホッパレバー232まで伝達される。従って、ホッパレバー232は、図7および図8に示すホッパレバー232の状態から僅かに反時計方向へ回動し、押圧部234をさらに押し下げる。
その後、図9および図10に示す如く、欠歯歯車260の歯部261と第6ギア271との噛合いが外れ、動力伝達が切断される。そして、ホッパレバー232にはホッパばね236の付勢力が大きく作用する状態となる。従って、ホッパばね236の付勢力によって押圧部234が、給送ローラ290に接近する方向へ移動する。このとき、押圧部234は、ホッパレバー232を時計方向へ回動させながら、カセットホッパ161の裏側と当接し、カセットホッパ161と一体になって給送ローラ290へ接近移動する。該接近移動した状態が、所謂、ホッパアップである。
そして、カセットホッパ161に載置された用紙Pが給送ローラ290に押し付けられた状態で、カセットホッパ161および押圧部234が停止する。このとき、図9および図10に示す如く、カセットホッパ161に載置された用紙Pの数量の多少によってホッパレバー232、カセットホッパ161および押圧部234の位置は異なる。具体的には、載置された用紙Pの枚数が少ないほど、ホッパレバー232、カセットホッパ161および押圧部234の位置は、給送ローラ290に接近した位置となる。そして、載置された用紙Pの枚数が多いと、用紙Pの厚みの分だけ離間した位置となる。
また、上記初期待機状態から給送用モータ104が駆動して給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、戻しレバーカム243と戻しレバーカムフォロア244との係合が外れる。従って、戻しレバー241、241は、戻しレバーばねの付勢力によって図中反時計方向へ回動し案内面部211から退避する。このとき、戻しレバー軸242に設けられた戻しレバー軸突部245が、基体部210に設けられた戻しレバー規制部215と当接する。従って、戻しレバー241、241の姿勢は、図9および図10に示す位置で規制される。
このホッパアップした状態で給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、カセットホッパ161に載置された最上位の用紙Pと給送ローラ290との間の摩擦力によって、最上位の用紙Pが下流側へ送られる。このとき、用紙Pの先端は、案内面部211によって搬送ローラ対300へ案内される。そして、公知技術の「突き当て方式」または、「食い付き吐き出し方式」によってスキュー取りが実行される。
ここで、「突き当て方式」とは、用紙先端を搬送ローラ対300のニップラインに突き当てて、用紙先端の姿勢をニップラインにならわせる方式をいう。また、「食い付き吐き出し方式」とは、用紙先端を搬送ローラ対300に一度ニップさせてから搬送ローラ対300を逆転駆動させ、用紙先端をニップラインにならわせる方式をいう。
そして、搬送ローラ対300は、搬送用モータの駆動によって回動し、用紙Pを記録部143へ搬送するように設けられている。
[ホッパダウン開始時]
図11および図12に示すのは、本発明に係るカセットホッパのホッパダウン開始時を示す概略側面図である。このうち、図11はカセットホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図12はMin枚の状態である。
図11および図12に示す如く、図9および図10に示す状態から給送用モータ104が駆動すると、給送ローラ290が図中時計方向へ回動する。従って、第1ギア251〜第5ギア255および欠歯歯車260が回動する。
そして、給送ローラ290の弦部292がカセットホッパ161に載置された用紙Pと対向する直前のタイミングで、欠歯歯車260の歯部261が、第6ギア271と噛合う。従って、給送用モータ104の動力がホッパレバー232まで伝達される状態となる。
このとき、図11および図12に示す如く、カセットホッパ161に載置された用紙Pの数量の多少に関わらず、即ち、カセットホッパ161の位置に関わらず、給送開始から一定のタイミングで給送用モータ104の動力がホッパレバー232まで伝達される。
[ホッパダウン中]
図13および図14に示すのは、本発明に係るカセットホッパのホッパダウン中を示す概略側面図である。このうち、図13はカセットホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図14はMin枚の状態である。
図13および図14に示す如く、図11および図12に示す状態からさらに給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、給送用モータ104の動力が第2動力伝達手段250を介してホッパレバー232へ伝達され、ホッパレバー232が反時計方向へ回動する。
ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力に抗して押圧部234を、給送ローラ290から離間する方向へ移動させる。このとき、カセットホッパ161には、用紙Pおよびカセットホッパ161の自重が作用する。従って、カセットホッパ161は、押圧部234およびホッパレバー232に規制されながら押圧部234と一体に給送ローラ290から離間する方向へ移動する。該離間する方向への移動が、所謂、ホッパダウン動作である。即ち、給送ローラ290の弦部292がカセットホッパ161に載置された用紙Pと対向するとき、カセットホッパ161の最上位の用紙Pが、給送ローラ290から離間した状態となる。
また、給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、戻しレバーカム243が、戻しレバーカムフォロア244と当接する。そして、戻しレバーカム243は、戻しレバー241、241を戻しレバーばねの付勢力に抗して図中時計方向へ回動させる。このとき、戻しレバー241、241は、基体部210の案内面部211から突出する。そして、戻しレバー241、241は、分離ユニット220によって分離された余分な用紙Pの先端と当接し、余分な用紙Pを上流側へ押し戻すことができる。
[ホッパダウン終了時]
図15および図16に示すのは、本発明に係るカセットホッパのホッパダウン終了時を示す概略側面図である。このうち、図15はカセットホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図16はMin枚の状態である。
図15および図16に示す如く、図13および図14に示す状態からさらに給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、給送用モータ104の動力が第2動力伝達手段250を介してホッパレバー232へ伝達される。従って、ホッパレバー232が反時計方向へさらに回動する。このとき、戻しレバー241、241は時計方向へさらに回動する。従って、前記余分な用紙Pをカセットホッパ161へ押し戻すことができる。
そして、給送ローラ290の位相が再びリセット位置になると、給送用モータ104の駆動が停止する。従って、戻しレバー241、241は、図15および図16に示す如く、間口開口部212を遮るような位置で停止する。この間、即ち、用紙Pを給送した後から次ぎの用紙Pを給送するまでの間、戻しレバー241、241は、何らかの原因でカセットホッパ161に載置された用紙Pが間口開口部212に雪崩れ込むことを防止することができる。
また、給送用モータ104が停止したときは、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合ったままの状態である。このとき、欠歯歯車260の歯部261と第6ギア271とが噛合ってから所定量だけ欠歯歯車260が回動した位相で停止するので、ホッパレバー232の反時計方向への回動量は所定量である。即ち、カセットホッパ161に載置された用紙Pの数量の多少に関わらず、ホッパダウンするときのホッパレバー232の回動するストロークは一定である。
このとき、Max枚載置された場合は、図15に示す如く、ホッパレバー232が反時計方向へ回動中、カセットホッパ161の裏側が規制部としての規制面214およびカセットホッパ規制部164(図4参照)と当接する。従って、カセットホッパ161の位置は、規制面214およびカセットホッパ規制部164によって規制される。そして、ホッパレバー232および押圧部234は、カセットホッパ161と離間して移動し、その後、停止する。従って、カセットホッパ161の移動距離をより短くすることができる。その結果、エネルギーロスをより低減することができる。
また、次回の給送のためにホッパアップする際、Max枚載置された場合のカセットホッパ161の移動ストロークを、Min枚載置された場合のカセットホッパ161の移動ストロークより短くすることができる。具体的に説明すると、Max枚載置された場合のホッパダウン状態(図15参照)からホッパアップ完了(図9参照)までのストロークを、Min枚載置された場合のホッパダウン状態(図16参照)からホッパアップ完了(図10参照)までのストロークと比較して短くすることができる。
即ち、規制面214およびカセットホッパ規制部164は、カセットホッパ161に載置された用紙Pの枚数が所定の枚数以上のときのみ、ホッパダウンする際のカセットホッパ161の位置を規制することができる。そして、前記所定の枚数以上のときのみ、ホッパアップする際のカセットホッパ161の移動ストロークを、前記所定の枚数未満のときの前記移動ストロークと比較して短くすることができる。前記所定の枚数は、適宜定めることができるものとする。
その結果、Max枚載置された比較的重いカセットホッパ161を、Min枚載置された比較的軽いカセットホッパ161と略同じタイミングで、載置された最上位の用紙Pを給送ローラに当接させることが可能である。従って、給送ローラによって用紙Pが送られるときの送り量の精度を、向上させることができる。特に最大用紙セット可能枚数が多いときに有効である。
尚、必ずしも規制面214およびカセットホッパ規制部164を設ける必要はない。係る場合、カセットホッパ161に載置された用紙Pの数量の多少に関わらず、ホッパダウンするときのカセットホッパ161のストロークを一定とすることができる。
またさらに、ホッパダウンした状態では、前述したように欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合ったままの状態である。従って、ホッパレバー232の姿勢を保持することができる。
そして、次の給送が開始されるまで、ホッパダウンした状態で待機する。次の給送が開始されると、前述したように再びホッパアップされ図9および図10に示す状態となる。
尚、ホッパレバー232の回動ストロークは、欠歯歯車260、第1複合ギア270および第2複合ギア280によって決定される。具体的には、欠歯歯車260の歯部261の比率を小さくし、欠歯部262の比率を大きくすることによって、給送用モータ104からホッパレバー232へ動力が伝達される時間の長さを短くすることが可能である。即ち、ホッパダウンする際のホッパレバー232の回動ストロークを小さくすることが可能である。また、欠歯歯車260だけでなく、第1複合ギア270および第2複合ギア280のギア比を大きくすることによって、ホッパレバー232の回動ストロークを小さくすることが可能である。
そして、前記回動ストロークを、用紙2枚から10枚程度の厚さ分にすることができる。係る場合、ホッパばね236の付勢力に抗してホッパレバー232を回動させて必要以上に給送ローラ290からカセットホッパ161を離間させる余分な仕事を、低減することができる。
また、ホッパアップの際のカセットホッパ161のストロークを従来の場合より短くすることにより、押圧部234がカセットホッパ161を勢いよく付勢する際に生じる衝突音を低減することができる。即ち、ホッパアップの際のカセットホッパ161のストロークを従来の場合より短くすることで、加速中の低速度のときにホッパアップが完了するように構成することができる。従って、従来の場合より速度が遅くなった分だけ衝突音を低減することができる。
また、Min枚載置されたとき、用紙Pが載置されたカセットホッパ161はMax枚のときと比較して軽量であるので、ホッパアップの際の速度が比較的高速になる。載置された用紙Pの数量が少量のとき、特に有効である。
[タイミングチャート図]
図17に示すのは、本発明に係るカセットホッパの動作のタイミングを示すチャート図である。このうち、縦軸は、給送ローラ290(図37(A)(B)に示す従来のホッパ装置400であっては403)からカセットホッパ161(従来のホッパ装置400であってはホッパ401)までの距離である。一方、横軸は、給送ローラ290の位相である。言い換えると、リセット位置から回動して再びリセット位置へ戻るまでの時間を示す。
ここで、線A−1は、本願発明に係る媒体載置装置としての媒体載置装置部145のカセットホッパ161にMax枚(100枚)セットされたときを示す。また、線A−2は、本願発明に係る媒体載置装置部145のカセットホッパ161にMax−1枚(99枚)セットされたときを示す。またさらに、線A−3は、本願発明に係る媒体載置装置部145のカセットホッパ161にMin枚である1枚セットされたときを示す。
一方、線B−1は、従来のホッパ装置400(図37(A)(B)参照)のホッパ401にMax枚である20枚セットされたときを示す。また、線B−2は、従来のホッパ装置400のホッパ401に19枚セットされたときを示す。またさらに、線B−3は、従来のホッパ装置400のホッパ401にMin枚である1枚セットされたときを示す。
本願発明の特徴をより理解しやすくするために、従来技術と本願発明とを比較する。先ず、従来のホッパ装置400について説明した後、本願発明に係る媒体載置装置としての媒体載置装置部145について説明する。
線B−1に示す如く、給送ローラ403がリセット位置から回動してt1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ401から給送ローラ403までの距離は、用紙20枚の厚さ分である。その後、給送ローラ403との摩擦力によってホッパ401に載置された最上位の用紙402が、下流側へ送られる。さらに給送ローラ403が回動してt2になると、用紙402の先端が搬送ローラ対412に到達する。そして、t4になると、前述した図37(A)に示す如く、カム部410がカムフォロア411と当接して、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。
線B−2に示す如く、線B−1に示す給送後、続けて給送した場合、t1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ401から給送ローラ403までの距離は、用紙19枚の厚さ分である。その後、さらに給送ローラ403が回動してt2になると、用紙402の先端が搬送ローラ対412に到達する。そして、t4’になると、カム部410がカムフォロア411と当接して、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、ホッパ401に載置された用紙402が1枚減るだけで、ホッパダウン開始のタイミングがt4とt4’との差の分だけ早まる。
その後、給送を繰り返し、ホッパ401に載置された用紙402が最後1枚になった場合、線B−3に示す如く、t1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ401から給送ローラ403までの距離は、用紙1枚の厚さ分である(図37(B)参照)。その後、さらに給送ローラ403が回動してt2になると、用紙402の先端が搬送ローラ対412に到達する。そして、t3になると、カム部410がカムフォロア411と当接して、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、ホッパ401に載置された用紙402が19枚減るだけで、ホッパダウン開始のタイミングがt4とt3との差の分だけ早まる。
線A−1に示す如く、カセットホッパ161にMax枚、例えば、100枚セットされた場合、給送ローラ290がリセット位置から回動してt1になると、前述した図9に示す如く、ホッパアップされる。このとき、カセットホッパ161から給送ローラ290までの距離は、用紙100枚の厚さ分である。その後、給送ローラ290との摩擦力によってカセットホッパ161に載置された最上位の用紙Pが、下流側へ送られる。さらに給送ローラ290が回動してt2になると、用紙Pの先端が搬送ローラ対300に到達する。そして、t3になると、前述した図11に示す如く、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合って、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、前述した図15に示す如く、ホッパダウンが完了する。
尚、図17においては、前述した規制面214およびカセットホッパ規制部164を設けていないものとする。
線A−2に示す如く、線A−1に示す給送後、続けて給送した場合、t1になると、ホッパアップされる。このとき、カセットホッパ161から給送ローラ290までの距離は、用紙99枚の厚さ分である。その後、さらに給送ローラ290が回動してt2になると、用紙Pの先端が搬送ローラ対300に到達する。そして、t3になると、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合って、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、カセットホッパ161に載置された用紙Pが1枚減った場合であっても、ホッパダウン開始のタイミングは変化しない。
その後、給送を繰り返し、カセットホッパ161に載置された用紙Pが最後1枚になった場合、線A−3に示す如く、t1になると、ホッパアップされる。このとき、カセットホッパ161から給送ローラ290までの距離は、用紙1枚の厚さ分である。その後、さらに給送ローラ290が回動してt2になると、用紙Pの先端が搬送ローラ対300に到達する。そして、t3になると、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合って、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、カセットホッパ161に載置された用紙Pの枚数がいくら減った場合であっても、ホッパダウン開始のタイミングは一定である。
その結果、給送ローラ290がリセット位置に戻る直前で、カセットホッパ161に載置された用紙Pが給送ローラ290と接触していない状態、即ち、用紙Pが押さえられていない状態で、先行する用紙Pに連れられて給送される、所謂、雪崩現象を低減することができる。より詳しく説明すると、ホッパダウン開始のタイミングが遅れることによって生じるカセットホッパ161に載置された用紙Pと給送ローラ290との余分な接触を防止することができる。従って、用紙Pの挙動を安定させることができる。特に、用紙Pを大容量セット可能な記録装置100に有効である。
また、第1複合ギア270の第6ギア271の径と第7ギア272の径との差を大きくして、ギア比を大とすることによって、給送用モータ104のトルク負荷を低減することができる。さらに、第2複合ギア280のギア比を大とすることも有効である。その結果、高トルクのモータを使用する必要がない。
[ホッパレバー全リリース用カムについて]
図18に示すのは、本発明に係る第1動力伝達手段および第2動力伝達手段の一部を示す斜視図である。また、図19(A)(B)に示すのは、ホッパレバー全リリース用カムおよびホッパレバー軸を示す図である。このうち、図19(A)はホッパレバー全リリース用カムおよびホッパレバー軸を示す側面図である。一方、図19(B)はホッパレバー軸を示す斜視図である。
尚、図18および図19(A)はカセット部の装着開始状態である。
また、図19(A)では、ホッパレバー全リリース用カムの構造を理解しやすくするために、第12ギアの図示は省略する。
図18に示す如く、ディスエンゲージギア274は、カセット部150が装着される側に第1テーパ部275を有している。また、カセット部150が記録装置本体に装着されていない状態では、第2付勢手段276の付勢力を受けて第8ギア273と第2複合ギア280の第10ギア281との噛合いが外れるように構成されている。このとき、ディスエンゲージギア274の位置は、図示しない規制部によって規制されている。言い換えると、前記規制部(図示せず)は、ディスエンゲージギア274の図18中の左側への移動を規制している。
また、ホッパレバー軸上において、第12ギア283よりカセット部150が装着される側には、ホッパレバー全リリース用カム171が設けられている。そして、カセット部150の第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171と当接するように構成されている。
図19(A)(B)に示す如く、ホッパレバー軸233には、前述したように平坦な軸弦部233aが設けられている。一方、ホッパレバー全リリース用カム171は、カム穴部172と、内側凸部173とを有している。具体的には、ホッパレバー全リリース用カム171のカム穴部172に、ホッパレバー軸233の軸弦部233aが挿通されている。そして、ホッパレバー全リリース用カム171の内側凸部173が軸弦部233aと当接することによって相対的に位置が規制されるように構成されている。
また、本願実施形態において、第1動力伝達手段170は、ホッパレバー全リリース用カム171からホッパレバー232へ、ホッパレバー232が給送ローラ290から離間する方向へ移動するための動力を、伝達するように設けられている。具体的には、第1動力伝達手段170は、内側凸部173と、軸弦部233aと、ホッパレバー軸233とから構成されている。
尚、第1動力伝達手段170は、上記構成に限られるものではない。例えば、ギア輪列を介する構成であってもよい。
さらに、ホッパレバー全リリース用カム171は、第4付勢手段(F)である図示しないばねによって、ホッパレバー軸233に対して反時計方向へ付勢されている。従って、ホッパレバー全リリース用カム171に図19(A)において時計方向の力が作用しない限り、ホッパレバー全リリース用カム171とホッパレバー軸233との相対的な位置関係は、図19(A)に示す位置関係となる。
即ち、ホッパレバー全リリース用カム171が反時計方向へ回動したとき、内側凸部173と軸弦部233aとの当接によって回動力が伝達されて、ホッパレバー232は反時計方向へ回動する。
一方、ホッパレバー全リリース用カム171が時計方向へ回動したとき、先ず、第4付勢手段の付勢力Fに抗して内側凸部173の第1面173aが軸弦部233aから離間する。そして、内側凸部173の第2面173bが軸弦部233aと当接するまでの所定回動ストロークの間は、ホッパレバー全リリース用カム171からホッパレバー軸233へ、回動力が伝達されない。即ち、この間、ホッパレバー軸233は時計方向へ回動しない。
以下、ホッパレバー全リリース用カム171の動作について詳しく説明する。
[カセット部の装着開始状態]
図20に示すのは、カセット部を装着する前における媒体載置装置部を示す側面図である。また、図21に示すのは、図20におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
図20に示す如く、カセット部150が記録装置本体に装着されていない状態では、ホッパレバー232は、給送ローラ290に接近した状態、即ち、ホッパアップのときと同様の状態である。
そして、図20および図21に示す如く、ユーザが、カセット部150を記録装置100の上方から装着方向Zへ移動させると、先ず、カセット部150の第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171と当接する。
このとき、ディスエンゲージギア274は、前述したように第8ギア273および第10ギア281と噛合っていない状態である。
尚、ディスエンゲージギア274および第2複合ギア280は、第2付勢手段276および第3付勢手段278によって図21中の左側へ向かってそれぞれ付勢されている。そして、図21に示す位置より左側へのディスエンゲージギア274および第2複合ギア280の移動は、図示しない規制部によって、規制されているものとする。
[カセット部の装着途中の状態]
図22に示すのは、カセット部の装着途中における媒体載置装置部を示す側面図である。また、図23に示すのは、図22におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
さらに、図24に示すのは、図22に示す状態よりさらにカセット部が押し込まれた状態を示す側面図である。またさらに、図25に示すのは、図24におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
図22および図23に示す如く、ユーザが、図20および図21の状態からさらにカセット部150を装着方向Zへ押し込むと、該押し込み力が、第1当接部153からホッパレバー全リリース用カム171へ伝達される。そして、第1当接部153が装着方向Zへ移動するに従って、ホッパレバー全リリース用カム171は、図22中反時計方向へ回動する。
このとき、内側凸部173の第1面173a(図22参照)が軸弦部233aと当接している。即ち、ホッパレバー全リリース用カム171の図22中の反時計方向への回動は、ホッパレバー軸233に対して相対的に規制された状態である。従って、ホッパレバー232は、ホッパレバー全リリース用カム171と一体に図22中の反時計方向へ回動する。
また、図23に示す如く、ディスエンゲージギア274は、未だ第8ギア273および第10ギア281と噛合っていない状態である。従って、ユーザは、給送用モータ104の負荷に抗することなく、ホッパばね236の付勢力のみに抗してカセット部150を移動させることができる。そして、ユーザは、カセット部150の装着移動と共に、ホッパレバー232を図22中の矢印の示す方向へ押し下げることができる。
図24および図25に示す如く、ユーザが、図22および図23の状態からさらにカセット部150を装着方向Zへ押し込むと、第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171を乗り越えている(跨った)状態となる。従って、ホッパレバー232および押圧部234の移動は、図24に示す位置で停止する。即ち、ホッパレバー232および押圧部234は、全リリースされた状態となる。このとき、ホッパレバー全リリース用カム171の先端部は、第1当接部153と面接触するように設けられている。従って、ホッパレバー232の姿勢を安定させることができる。
ここで、「乗り越えている状態」とは、装着方向Zにおいて、第1当接部153がホッパレバー全リリース用カム171を跨っている状態であって、完全に通過する前の状態をいう。
その後、カセット部側の第2当接部154の第2テーパ部155が、ディスエンゲージギア274の第1テーパ部275と当接する。
そして、カセット部150が装着方向Zへ移動するにしたがって、第1テーパ部275および第2テーパ部155が協働して、第2付勢手段276の付勢力に抗してディスエンゲージギア274を、図25中の右側へ移動させる。従って、ディスエンゲージギア274は、第8ギア273および第10ギア281と噛合う。その結果、第2動力伝達手段250は、動力伝達状態となる。即ち、ホッパレバー232および押圧部234の位置は、第2動力伝達手段250を介して給送用モータ104によって保持される。さらに言い換えると、第1当接部153は、ホッパレバー全リリース用カム171から何ら作用力を受けない状態となる。
尚、ディスエンゲージギア274は、第8ギア273と噛合った後に、第10ギア281と噛合うように構成されることが望ましい。詳しくは後述するが、カセット部150を記録装置本体から取り外す際、第8ギア273およびディスエンゲージギア274の位相は殆ど変化する虞がないからである。
一方、第10ギア側については、カセット部150を装着する際の所謂、クリアランス確保のためのカセット部150の進入路のマージンによって、第1当接部153がホッパレバー232を押し下げた際、ホッパレバー232の位置に僅かながらバラツキが生じる。従って、第10ギア281の位相には、僅かにバラツキが生じる虞がある。
そこで、本願実施形態の移動ギアとしての第2複合ギア280は、軸方向に移動可能に設けられると共に、第3付勢手段278によって第2付勢手段276の付勢力と同じ方向へ付勢されている。
尚、本願実施形態において、第2付勢手段276および第3付勢手段278は、コイルばねを用いたが、これに限られるものではない。ねじりコイルばねや板ばね等、付勢力を生じさせるものであればよい。
以下、移動ギアとしての第2複合ギア280の動作について説明する。
図26に示すのは、図24における第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図であって、図25と異なり、ディスエンゲージギアと第2複合ギアの第10ギアとが上手く噛合わなかった場合の図である。
図26に示す如く、ディスエンゲージギア274と第2複合ギア280の第10ギア281とが上手く噛合わなかった場合、第1テーパ部275および第2テーパ部155の協働によって、前述した図25と同様にディスエンゲージギア274が移動する。このとき、ディスエンゲージギア274と第10ギア281とは、歯が半ピッチ程ずれた状態である。従って、ディスエンゲージギア274は、第10ギア281を第3付勢手段278の付勢力に抗して図26中の右側へ移動させることができる。
即ち、第10ギア281を有する第2複合ギア280は、ディスエンゲージギア274の移動に伴って、カセット部側から退避するように移動することができる。従って、第2複合ギア280の移動は、ユーザがカセット部150を装着方向Zへ移動させることを妨げる虞がない。即ち、ユーザは、スムーズにカセット部150を移動させることができる。
尚、第2複合ギア280の第11ギア282は、第12ギア283と噛合ったままである。また、第1テーパ部275および第2テーパ部155の両方を設けたが、いずれか一方のみでも同様の作用効果を得ることができる。精度良くディスエンゲージギア274を移動させるためには、第1テーパ部275および第2テーパ部155の両方を設けることが望ましい。
[カセット部の装着完了状態]
図27に示すのは、カセット部の装着完了時における媒体載置装置部を示す側面図である。また、図28に示すのは、図27におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
図27および図28に示す如く、ユーザが、図24、図25および図26の状態からさらにカセット部150を装着方向Zへ押し込むと、カセット部150の第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171から離間する。
このとき、図26において前述したディスエンゲージギア274と第10ギア281とが上手く噛合わなかった場合は、ホッパレバー232の位置が給送用モータ104によって保持・規制されていない状態である。従って、ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力によって、押し上げられようとする。ここで、ホッパレバー232が僅かに給送ローラ側へ移動すると、第12ギア283は僅かに回動する。
従って、第12ギア283が歯の半ピッチ分程回動すると、ディスエンゲージギア274と噛合うことができる。そして、第2複合ギア280は、第3付勢手段278の付勢力によって、第10ギア281とディスエンゲージギア274との外周が互いに接触する関係となる位置へ移動する。その結果、ディスエンゲージギア274および第10ギア281は、装着途中においてディスエンゲージギア274と第10ギア281とが上手く噛合わなかった場合であっても、噛合った場合と同様の状態となることができる。
その後、カセット部150の用紙先端規制部156が、記録装置本体側の基体部210と度当たる。そして、カセット部150の位置および姿勢は、基体部210および規制面214によって精度良く決められる。このとき、前述した弾性凸部163は、基体部210と係合してカセット部150の装着状態を安定させることができるように設けられている。
以上のようにして、カセット部150の装着が完了する。そして、前述した図7〜図16に示すように給送が実行される。
[カセット部の取り外し開始前状態]
図29に示すのは、ユーザがカセット部を取り外す前の媒体載置装置部を示す側面図である。また、図30に示すのは、図29におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
図29および図30に示す如く、給送を繰り返した結果、カセット部内に残された用紙Pの数量が少なくなると、または無くなるとカセット部150を取り外して、用紙Pを補充する必要がある。図17において前述したように、カセットホッパ161に載置された用紙Pの数量が少ないとき、または数量が0のとき、ホッパダウンした状態であっても、ホッパレバー232は、全リリース状態ではない。
即ち、ホッパレバー232の位置は、ホッパレバー232のストロークのうち、給送ローラ290から最も離間した位置ではない。従って、ホッパレバー全リリース用カム171が、カセット部150の第1当接部153が取り外しの際にとる軌道上に位置する。
また、ディスエンゲージギア274が、第8ギア273および第10ギア281と噛合っている状態である。即ち、ホッパレバー232の位置は、第2動力伝達手段250を介して給送用モータ104によって保持されている状態である。従って、ユーザは、ホッパレバー232の位置を自由に移動させることはできない虞がある。
そこで、本願実施形態のカセット部側の用紙先端規制部156には、前述した第1切掛け部157(図4参照)が設けられている。また、記録装置本体側のホッパレバー全リリース用カム171およびホッパレバー軸233には、前述した内側凸部173、軸弦部233aおよび第4付勢手段が設けられている。以下、カセット部150を記録装置本体から取り外す際の動作について詳しく説明する。
[カセット部の取り外し途中状態]
図31に示すのは、カセット部を取り外す途中の媒体載置装置部を示す側面図である。また、図32に示すのは、図31におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
さらに、図33に示すのは、図31に示す状態よりさらにカセット部が引き抜かれた状態を示す側面図である。またさらに、図34に示すのは、図33におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
図31および図32に示す如く、ユーザが、図29および図30の状態からカセット部150を、装着方向Zと逆方向である取り外し方向へ記録装置本体から引き抜くように移動させる。すると第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171と当接し、ホッパレバー全リリース用カム171を図31中の時計方向へ回動させる。
このとき、第2当接部154は、ディスエンゲージギア274と当接したままの状態である。即ち、ホッパレバー232の位置は、第2動力伝達手段250を介して給送用モータ104によって保持された状態である。
従って、ホッパレバー232は回動せず、ホッパレバー全リリース用カム171のみが、図31中の反時計方向へ回動する。このとき、内側凸部173の第1面173aが、図示しない第4付勢手段の付勢力F(図19参照)に抗して軸弦部233aから離間する。即ち、ホッパレバー全リリース用カム171は、ホッパレバー232およびホッパレバー軸233を基準に相対的に回動するように設けられている。
尚、第4付勢手段の付勢力Fは、微弱である。従って、ユーザがカセット部150を取り外す際、第4付勢手段の付勢力Fが、カセット部150の移動を妨げる虞がない。
図33および図34に示す如く、ユーザが、図31および図32の状態からさらにカセット部150を、取り外し方向へ移動させる。すると先ず、第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171をさらに図33中の反時計方向へ回動させる。
次に、第2当接部154が、ディスエンゲージギア274から離間する。従って、ディスエンゲージギア274は、第2付勢手段276の付勢力を受けて図34中の左側であるカセット部側へ移動する。
その結果、ディスエンゲージギア274と第8ギア273との噛合い、およびディスエンゲージギア274と第10ギア281との噛合いが外れる。即ち、第2動力伝達手段250の動力伝達が切断された状態となる。従って、ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力を受けて給送ローラ290に接近する。即ち、ホッパレバー232は、図33中の時計方向へ回動する。そして、前述した図20と同じ位置で停止する。
続いて、第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171を乗り越える。すると、ホッパレバー全リリース用カム171の時計方向への絶対的な回動が停止する。
ここで、「乗り越える」とは、取り外し方向において、第1当接部153がホッパレバー全リリース用カム171を跨っている状態であって、第1当接部153が完全に通過する前の状態をいう。
このとき、第1当接部153がホッパレバー全リリース用カム171を乗り越えている状態となると、ホッパレバー全リリース用カム171の図33中の時計方向への絶対的な回動量が最大となる。そして、ホッパレバー全リリース用カム171は、ホッパレバー232およびホッパレバー軸233に対して相対的に所定量だけ反時計方向へ回動可能に設けられている。
ここで、「所定量」とは、内側凸部173の第1面173aが軸弦部233aから離間してから、第2面173bが軸弦部233aと当接するまでの回動量をいう。
仮に、第2当接部154がディスエンゲージギア274から離間するタイミングが、ホッパレバー全リリース用カム171の図33中の時計方向への絶対的な回動量が最大となるタイミングより遅いと、前記絶対的な回動量が、前記「所定量」より大となる虞がある。係る場合、ホッパレバー全リリース用カム171の時計方向への回動が規制されるので、ユーザが、スムーズにカセット部150を取り外すことができない虞がある。
そこで、本願実施形態では、第2当接部154がディスエンゲージギア274から離間した後に、第1当接部153がホッパレバー全リリース用カム171を乗り越えている状態となるように構成されている。即ち、ホッパレバー全リリース用カム171の図33中の時計方向への絶対的な回動量が最大となるときに、既にホッパレバー232が時計方向へ回動し始めているように構成されている。従って、前記絶対的な回動量が大きい場合であっても、前記相対的な回動量を前記絶対的な回動量より小とすることができる。その結果、前記「所定量」が比較的小である場合であっても、ユーザが、スムーズにカセット部150を取り外すことが可能である。
尚、カセット部150を取り外す際のディスエンゲージギア274と第8ギア273との噛合いが外れた後、再びカセット部150が装着される際のディスエンゲージギア274が第8ギア273と噛合うまでの間、第1ギア251〜第8ギア273は回動しないように構成されている。従って、図25および図26において前述したように、ディスエンゲージギア274が第8ギア273と噛合わない虞がない。
[カセット部の取り外し完了状態]
図35に示すのは、カセット部を取り外した状態の媒体載置装置部を示す側面図である。また、図36に示すのは、図35におけるカセット部、第1動力伝達手段および第2動力伝達手段を示す正面図である。
図35および図36に示す如く、ユーザが、図33および図34の状態からさらにカセット部150を、取り外し方向へ移動させる。
そして、第1当接部153が、取り外し方向においてホッパレバー全リリース用カム171を通過する。即ち、第1当接部153が、ホッパレバー全リリース用カム171から離間する。ここで、ホッパレバー全リリース用カム171は、前述したように第4付勢手段(F)によって、ホッパレバー軸233に対して相対的に図35中の反時計方向へ付勢されている。従って、ホッパレバー全リリース用カム171は、反時計方向へ回動する。そして、内側凸部173の第1面173aが軸弦部233aと当接し、ホッパレバー全リリース用カム171は停止する。
以上、説明したように、ホッパレバー全リリース用カム171は、ホッパレバー軸233およびホッパレバー232に対して独立して相対的に回動することができるので、ユーザは、スムーズにカセット部150を記録装置本体から取り外すことができる。
本願実施形態の媒体載置装置としての媒体載置装置部145は、媒体載置装置部本体に着脱可能なカセット部150と、カセット部内に被記録媒体の一例である用紙Pを載置し、カセット部150が媒体載置装置部本体に装着された状態において、媒体載置装置部本体側の給送ローラ290に対して接離移動可能な載置部としてのカセットホッパ161と、媒体載置装置部本体側に設けられ、カセットホッパ161と当接可能な第1レバー部としてのホッパレバー232と、ホッパレバー232を給送ローラ側へ付勢する第1付勢手段としてのホッパばね236と、媒体載置装置部本体側に設けられ、カセット部150の第1当接部153と当接可能な第2レバー部としてのホッパレバー全リリース用カム171と、第2レバー部からホッパレバー232へ動力を伝達可能な第1動力伝達手段170と、を備え、第1動力伝達手段170は、第2レバー部がカセット部150の装着方向Zへ変位したとき、ホッパレバー232を給送ローラ290から離間する方向へ移動させることを特徴とする。
また、本願実施形態において、媒体載置装置部本体側に設けられ、駆動源からホッパレバー232へ動力を伝達する第2動力伝達手段250は、動力伝達を切替え可能な動力伝達切替え手段277を備え、動力伝達切替え手段277は、カセット部150が装着される際、動力伝達が接続状態に切り替わり、カセット部150が取り外される際、動力伝達が切断状態に切り替わる構成であることを特徴とする。
またさらに、本願実施形態において、カセット部150が装着される際、動力伝達切替え手段277は、ホッパレバー232が給送ローラ290から離間する方向へ移動した後に、動力伝達が接続状態に切り替わる構成であることを特徴とする。
また、本願実施形態の動力伝達切替え手段277は、カセット部150と当接して動力伝達状態を切替える構成であり、動力伝達切替え手段277の位置は、カセット部150の装着方向Zにおいて、第2レバー部の位置より下流側であることを特徴とする。
またさらに、本願実施形態の動力伝達切替え手段277は、回動軸方向に移動可能なディスエンゲージギア274と、ディスエンゲージギア274を回動軸方向へ付勢する第2付勢手段276と、を備え、カセット部150は、ディスエンゲージギア274と当接可能な当接部としての第2当接部154を有し、第2当接部154およびディスエンゲージギア274の少なくとも一方は、カセット部150の装着方向Zに対して傾斜したテーパ部としての第1テーパ部275または第2テーパ部155を有することを特徴とする。
また、本願実施形態の第2動力伝達手段250は、動力伝達経路におけるディスエンゲージギア274のホッパレバー側に外接可能に設けられ、ディスエンゲージギア274の回動軸方向へ移動可能な移動ギアとしての第2複合ギア280と、第2複合ギア280を、第2付勢手段276と同じ方向へ付勢する第3付勢手段278と、を備えていることを特徴とする。
またさらに、本願実施形態の媒体載置装置部145は、カセット部150が装着される際、カセット部150の第1当接部153が第2レバー部と当接している間に、ディスエンゲージギア274が第2当接部154と当接し、その後、カセット部150の第1当接部153は、第2レバー部から離間する構成であることを特徴とする。
また、本願実施形態の第1動力伝達手段170は、ホッパレバー232および第2レバー部が相対的に回動可能である構成であって、動力伝達経路上のホッパレバー側に第1規制部としての軸弦部233aと、第2レバー部側に第2規制部としての内側凸部173の第1面173aと、第1面173aを軸弦部233aへ付勢する第4付勢手段と、を有し、カセット部150が装着される際、第1面173aが軸弦部233aと当接し、ホッパレバー232に対する第2レバー部の回動を規制し、カセット部150が取り外される際、カセット部150は、第2レバー部と当接し、第1面173aが、軸弦部233aから離間し、第2レバー部は、ホッパレバー232とは独立して装着時と逆方向へ変位する構成であることを特徴とする。
またさらに、本願実施形態の第2動力伝達手段250は、欠歯歯車260を有することを特徴とする。
また、本願実施形態のカセット部150は、カセット部150の装着方向Zにおいて、カセットホッパ161より下流側、かつ、装着方向Zに対する幅方向において、ホッパレバー232と対向する位置に、切掛け部としての第1切掛け部157を有することを特徴とする。
またさらに、本願実施形態の記録装置100は、用紙Pを載置する媒体載置装置部145と、媒体載置装置部145に載置された用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
尚、本実施形態において、第1当接部153と第2当接部154とを別個独立に設けたが、一体に設けてもよいのは勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図。 本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図。 本発明に係る媒体載置装置部の概略を示す前方斜視図。 本発明に係る媒体載置装置部の概略を示す後方斜視図。 本発明に係る媒体載置装置部の概略を示す全体側面図。 本発明のカセットホッパへの第2動力伝達手段を示す要部拡大側面図。 カセットホッパの待機状態を示す概略側面図(Max枚)。 カセットホッパの待機状態を示す概略側面図(Min枚)。 カセットホッパのホッパアップ状態を示す概略側面図(Max枚)。 カセットホッパのホッパアップ状態を示す概略側面図(Min枚)。 カセットホッパのホッパダウン開始時を示す概略側面図(Max枚)。 カセットホッパのホッパダウン開始時を示す概略側面図(Min枚)。 カセットホッパのホッパダウン中を示す概略側面図(Max枚)。 カセットホッパのホッパダウン中を示す概略側面図(Min枚)。 カセットホッパのホッパダウン終了時を示す概略側面図(Max枚)。 カセットホッパのホッパダウン終了時を示す概略側面図(Min枚)。 カセットホッパの動作のタイミングを示すチャート図。 本発明に係る第1および第2動力伝達手段を示す斜視図。 (A)(B)はホッパレバー全リリース用カムおよびホッパレバー軸を示す図。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部装着前)。 図20における第1および第2動力伝達手段を示す正面図。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部装着途中)。 図22における動力伝達手段を示す正面図。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部装着途中)。 図24における第1および第2動力伝達手段を示す正面図(噛合う場合)。 図24における第1および第2動力伝達手段を示す正面図(噛合わない場合)。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部装着完了)。 図27における第1および第2動力伝達手段を示す正面図。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部取り外し前)。 図29における動第1および第2動力伝達手段を示す正面図。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部取り外し途中)。 図31における第1および第2動力伝達手段を示す正面図。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部取り外し途中)。 図33における第1および第2動力伝達手段を示す正面図。 媒体載置装置部の動作を示す側面図(カセット部取り外し完了)。 図35における第1および第2動力伝達手段を示す正面図。 (A)(B)は従来技術のホッパ装置を示す概略側面図。
符号の説明
100 記録装置、102 キャリッジモータ、103 用紙ガイド、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、
145 媒体載置装置部、150 カセット部 151 カセット筐体、
152 カセット側面、153 第1当接部、154 第2当接部、
155 第2テーパ部、156 用紙先端規制部、157 第1切掛け部、
158 第2切掛け部、159 カセット開口部、160 表側カバー部、
161 カセットホッパ、162 支点軸、163 弾性凸部、
164 カセットホッパ規制部、170 第1動力伝達手段、
171 ホッパレバー全リリース用カム、172 カム穴部、173 内側凸部、
173a 第1面、173b 第2面、200 インク吸引装置、204 キャップ部、
210 基体部、211 案内面部、212 間口開口部、213 土手部、
214 規制面、215 戻しレバー規制部、220 分離ユニット、
231 ホッパ開口部、232 ホッパレバー、233 ホッパレバー軸、
233a 軸弦部、234 押圧部、235 コルク材、
236 ホッパばね(第1付勢手段)、241 戻しレバー、242 戻しレバー軸、
243 戻しレバーカム、244 戻しレバーカムフォロア、
245 戻しレバー軸突部、250 第2動力伝達手段、251 第1ギア、
252 第2ギア、253 第3ギア、254 第4ギア、255 第5ギア、
260 欠歯歯車、261 歯部、262 欠歯部、270 第1複合ギア、
271 第6ギア、272 第7ギア、273 第8ギア、
274 ディスエンゲージギア(第9ギア)、275 第1テーパ部、
276 第2付勢手段、277 動力伝達切替え手段、278 第3付勢手段、
280 第2複合ギア(移動ギア)、281 第10ギア、282 第11ギア、
283 第12ギア、290 給送ローラ、291 弧部、292 弦部、
293 給送ローラ軸、300 搬送ローラ対、400 (従来技術の)ホッパ装置、
401 ホッパ、402 用紙、403 給送ローラ、404 第1歯車、
405 第2歯車、406 第3歯車、407 第4歯車、408 ホッパレバー、
409 ホッパレバー軸、410 カム部、411 カムフォロア、
412 搬送ローラ対、F 第4付勢手段の付勢力、P 用紙、
Z カセット部の装着方向

Claims (12)

  1. 媒体載置装置本体に着脱可能なカセット部と、
    該カセット部内に被記録媒体を載置し、前記カセット部が前記媒体載置装置本体に装着された状態において、前記媒体載置装置本体側の給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、
    前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記載置部と当接可能な第1レバー部と、
    該第1レバー部を前記給送ローラ側へ付勢する第1付勢手段と、
    前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記カセット部と当接可能な第2レバー部と、
    前記第2レバー部から前記第1レバー部へ動力を伝達可能な第1動力伝達手段と、を備え、
    該第1動力伝達手段は、前記第2レバー部が前記カセット部の装着方向へ変位したとき、前記第1レバー部を前記給送ローラから離間する方向へ移動させる媒体載置装置。
  2. 請求項1に記載の媒体載置装置において、
    前記媒体載置装置本体側に設けられ、駆動源から前記第1レバー部へ動力を伝達する第2動力伝達手段は、動力伝達を切替え可能な動力伝達切替え手段を備え、
    該動力伝達切替え手段は、
    前記カセット部が装着される際、動力伝達が接続状態に切り替わり、
    前記カセット部が取り外される際、動力伝達が切断状態に切り替わる構成である媒体載置装置。
  3. 請求項2に記載の媒体載置装置において、前記カセット部が装着される際、前記動力伝達切替え手段は、
    前記第1レバー部が前記給送ローラから離間する方向へ移動した後に、動力伝達が接続状態に切り替わる構成である媒体載置装置。
  4. 請求項2または3に記載の媒体載置装置において、前記動力伝達切替え手段は、前記カセット部と当接して動力伝達状態を切替える構成であり、
    該動力伝達切替え手段の位置は、前記カセット部の装着方向において、前記第2レバー部の位置より下流側である媒体載置装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の媒体載置装置において、
    前記動力伝達切替え手段は、
    回動軸方向に移動可能なディスエンゲージギアと、
    該ディスエンゲージギアを前記回動軸方向へ付勢する第2付勢手段と、を備え、
    前記カセット部は、前記ディスエンゲージギアと当接可能な当接部を有し、
    該当接部および前記ディスエンゲージギアの少なくとも一方は、
    前記カセット部の装着方向に対して傾斜したテーパ部を有する媒体載置装置。
  6. 請求項5に記載の媒体載置装置において、前記第2動力伝達手段は、
    動力伝達経路における前記ディスエンゲージギアの前記第1レバー部側に外接可能に設けられ、前記ディスエンゲージギアの回動軸方向へ移動可能な移動ギアと、
    該移動ギアを、前記第2付勢手段と同じ方向へ付勢する第3付勢手段と、を備えている媒体載置装置。
  7. 請求項6に記載の媒体載置装置において、前記カセット部が装着される際、
    前記カセット部が前記第2レバー部と当接している間に、前記ディスエンゲージギアが前記当接部と当接し、
    その後、前記カセット部は、前記第2レバー部から離間する構成である媒体載置装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の媒体載置装置において、
    前記第1動力伝達手段は、前記第1レバー部および前記第2レバー部が相対的に回動可能である構成であって、
    動力伝達経路上の前記第1レバー部側に第1規制部と、
    前記第2レバー部側に第2規制部と、
    該第2規制部を前記第1規制部へ付勢する第4付勢手段と、を有し、
    前記カセット部が装着される際、前記第2規制部が前記第1規制部と当接し、前記第1レバー部に対する前記第2レバー部の回動を規制し、
    前記カセット部が取り外される際、
    前記カセット部は、前記第2レバー部と当接し、
    前記第2規制部が、前記第1規制部から離間し、
    前記第2レバー部は、前記第1レバー部とは独立して装着時と逆方向へ変位する構成である媒体載置装置。
  9. 請求項2乃至8のいずれか1項に記載の媒体載置装置において、前記第2動力伝達手段は、欠歯歯車を有する媒体載置装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の媒体載置装置において、前記カセット部は、
    該カセット部の装着方向において、前記載置部より下流側、かつ、装着方向に対する幅方向において、前記第1レバー部と対向する位置に、切掛け部を有する媒体載置装置。
  11. 被記録媒体を載置する媒体載置装置部と、
    該媒体載置装置部に載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記媒体載置装置部は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載された前記媒体載置装置を備えている記録装置。
  12. 媒体載置装置本体に着脱可能なカセット部と、該カセット部内に被液体噴射媒体を載置し、前記カセット部が前記媒体載置装置本体に装着された状態において、前記媒体載置装置本体側の給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記載置部と当接可能な第1レバー部と、該第1レバー部を前記給送ローラ側へ付勢する第1付勢手段と、前記媒体載置装置本体側に設けられ、前記カセット部と当接可能な第2レバー部と、前記第2レバー部から前記第1レバー部へ動力を伝達可能な第1動力伝達手段と、を備えた媒体載置装置部と、
    該媒体載置装置部に載置された被液体噴射媒体と当接し被液体噴射媒体を下流側の搬送ローラへ給送する給送ローラを備えた給送部と、
    前記液体噴射領域で被液体噴射媒体に液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記第1動力伝達手段は、前記第2レバー部が前記カセット部の装着方向へ変位したとき、前記第1レバー部を前記給送ローラから離間する方向へ移動させる液体噴射装置。
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