JP2008156085A - 被記録媒体載置装置、記録装置および液体噴射装置 - Google Patents

被記録媒体載置装置、記録装置および液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ホッパダウン動作における載置部の移動距離の差によるエネルギーロスを低減することができる被記録媒体載置装置を提供すること。
【解決手段】 被記録媒体載置装置(145)は、被記録媒体(P)を載置し給送ローラ290に対して接離移動可能な載置部(101)と、該載置部(101)と当接し該載置部を移動させる作用部(232)と、前記載置部(101)を前記給送ローラ側へ付勢可能な付勢手段(236)と、駆動源(104)から前記作用部(232)へ動力を伝達する動力伝達手段250とを備え、該動力伝達手段250は、欠歯歯車260を有していることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、被記録媒体を載置し給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、該載置部と当接し該載置部を移動させる作用部とを備えた被記録媒体載置装置、該被記録媒体載置装置を備えた記録装置および液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
また、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来の記録装置に設けられた被記録媒体載置装置としてのホッパ装置は、給送ローラへ接離移動するホッパと、ホッパを給送ローラ側へ付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力に抗してホッパを離間移動させるカム部とを備えていた。そして、カム部は、給送ローラの回転と同期する構成であった(例えば、特許文献1)。
図17(A)(B)に示すのは、従来のホッパ装置の一例を示す概略側面図である。このうち、図17(A)はホッパに用紙がMax枚載置された状態であり、一方、図17(B)はMin枚載置された状態である。
ここで、「Max枚」とは、載置することが可能な最大枚数をいう。一方、「Min枚」とは、最小枚数、即ち、1枚をいう。
図17(A)(B)に示す如く、ホッパ装置400には、用紙402を載置することができるホッパ401が設けられている。そして、ホッパ401は、ホッパ401の上方であって用紙402の幅方向に設けられた一対のホッパ軸(図示せず)を支点に、給送ローラ403に対して接離移動するように設けられている。また、ホッパレバー408は、図示しないホッパばねに付勢されている。そして、ホッパレバー408は、ホッパ401と当接して、ホッパ401の自重に抗してホッパ401を、給送ローラ403へ接近する方向へ移動可能に設けられている。
一方、給送ローラ403が設けられている給送ローラ軸(図示せず)には、第1歯車404が設けられている。そして、第2歯車405は第1歯車404と噛合い、第3歯車406は第2歯車405と噛合うように設けられている。さらに、第4歯車407は第3歯車406と噛合うように設けられ、第4歯車407の回転軸上にはカム部410が設けられている。
そして、給送ローラ403が図中時計方向へ回転すると、カム部410が反時計方向へ回転し、ホッパレバー408と一体に設けられたカムフォロア411と当接する。ここで、ホッパレバー408は、ホッパレバー軸409を支点に回転するように設けられている。このとき、カム部410は、ホッパばね(図示せず)の付勢力に抗してホッパレバー408およびカムフォロア411を時計方向へ回転させる。従って、ホッパ401は、ホッパレバー408に規制されながら給送ローラ403から離間移動する。所謂、ホッパダウンである。
さらにカム部410が時計方向へ回転すると、カム部410とカムフォロア411との係合が外れる。従って、ホッパレバー408は、ホッパばね(図示せず)の付勢力によって反時計方向へ回転する。このとき、ホッパ401は、ホッパレバー408に押圧されて給送ローラ403に対して接近移動する。所謂、ホッパアップである。従って、ホッパ401に載置された最上位の用紙402は、給送ローラ403と接触する。
そして、給送ローラ403が時計方向へ回転すると、給送ローラ403と最上位の用紙402との間に生ずる摩擦力によって、最上位の用紙402は、搬送方向下流側の搬送ローラ対412へ送られ、記録領域で記録される。さらに給送ローラ403が時計方向へ回転すると、前述したようにホッパダウン状態となる。従って、前記最上位の用紙402が送られる際の用紙の重送や、給送中の用紙に作用する所謂バックテンションを低減することができる。
特開平9−77273号公報
しかしながら、ホッパダウン動作を開始する位置が、図17(A)に示すMax枚のときと図17(B)に示すMin枚のときとでは異なっているのに対し、ホッパダウン動作を終了する位置は同じとなるように構成されている。即ち、ホッパダウン動作において、Min枚のときのホッパ401の移動距離は、矢印に示す如くMax枚のときのホッパ401の移動距離より長い構成である。このとき、Min枚のときのホッパ401の移動距離が長い分、モータが無駄に駆動しているので、エネルギーロスとなる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、ホッパダウン動作における載置部の移動距離の差によるエネルギーロスを低減することができる被記録媒体載置装置、該被記録媒体載置装置を備えた記録装置および液体噴射装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の被記録媒体載置装置は、被記録媒体を載置し給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、該載置部と当接し該載置部を移動させる作用部と、前記載置部を前記給送ローラ側へ付勢可能な付勢手段と、駆動源から前記作用部へ動力を伝達する動力伝達手段とを備え、該動力伝達手段は、欠歯歯車を有していることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記動力伝達手段は、欠歯歯車を有している。従って、前記欠歯歯車が噛合っているときのみ、前記作用部へ動力を伝達することができる。即ち、前記欠歯歯車が噛合って回転する一定区間分だけ動力を伝達し、前記作用部を一定距離だけ作用させることができる。その結果、前記載置部が前記給送ローラから離間するときである所謂、ホッパダウンのときの移動距離を一定にすることができる。即ち、前記載置部の前記移動距離に無駄を無くすことができ、その分のエネルギーロスを低減することができる。
従来と比較して、特に、前記載置部に載置された被記録媒体の数量がMin枚および少量のときの前記移動距離を短くすることができる。従って、前記数量がMin枚および少量のときのエネルギーロスを低減することができる。
また、前記数量がMin枚または少量のときの所謂ホッパアップの移動距離を、従来と比較して短くすることができるので、ホッパアップした際の衝突音を低減することが可能である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記載置部を前記給送ローラから離間移動させた場合、前記載置部に載置された被記録媒体の数量が最大載置可能数量より少ないときの、前記載置部の少量載置時離間停止位置は、前記数量が最大載置可能数量のときの、前記載置部の最大数量載置時離間停止位置より前記給送ローラ側であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様において、前記載置部を前記給送ローラから離間移動させた場合、前記載置部に載置された被記録媒体の数量が相対的に少ないときの前記載置部の第1離間停止位置は、前記数量が相対的に多いときの前記載置部の第2離間停止位置より前記給送ローラ側であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様において、前記作用部と前記給送ローラとの間の距離が所定以上の距離となるとき、前記載置部の位置を規制する規制部を有し、前記載置部を前記給送ローラから離間移動させた場合、前記載置部に載置された被記録媒体の数量が相対的に少ないときの前記載置部の第1離間停止位置は、前記距離が前記所定の距離より短いとき、前記数量が相対的に多いときの前記載置部の第2離間停止位置より前記給送ローラ側であり、前記距離が前記所定の距離より長いとき、前記数量が相対的に多いときの前記載置部の第2離間停止位置と同じであることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記作用部と前記給送ローラとの間の距離が所定以上の距離となるとき、所定の位置で前記載置部の位置を規制する規制部を有する。即ち、前記数量が相対的に多いとき、ホッパアップする際の前記載置部の移動距離を、前記数量が相対的に少ないときの前記移動距離より短くすることができる。従って、Max枚載置された比較的重い載置部を、Min枚載置された比較的軽い載置部と略同じタイミングで、載置された最上位の被記録媒体を給送ローラに当接させることが可能である。その結果、給送ローラによって被記録媒体が送られるときの送り量の精度を、向上させることができる。特に最大被記録媒体セット可能枚数が多いときに有効である。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記欠歯歯車が噛合うとき、前記載置部を前記給送ローラから離間させ、前記欠歯歯車の噛合いが外れたとき、前記載置部を前記給送ローラへ接近させることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記欠歯歯車が噛合うとき、前記載置部を前記給送ローラから離間させ、前記欠歯歯車の噛合いが外れたとき、前記載置部を前記給送ローラへ接近させる。従って、前記欠歯歯車が噛合うことによってホッパダウン動作を実行し、噛合いが外れたとき、前記付勢手段の付勢力によって瞬時にホッパアップ動作を実行することができる。
またこのとき、前記動力伝達手段を逆転させることなく、ホッパダウン動作およびホッパアップ動作を実行することができる。
本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれか一の態様において、前記載置部を前記給送ローラから離間移動させる場合、前記載置部に載置された被記録媒体の2枚乃至10枚の厚み分の所定距離だけ移動させることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記載置部を前記給送ローラから離間移動させる場合、前記載置部に載置された被記録媒体の2枚乃至10枚の厚み分の所定距離だけ移動させる。従って、ホッパアップするときの前記載置部の移動距離を短くすることができる。
このとき、前記載置部が被記録媒体載置装置の基体部、前記作用部と衝突する際、または、前記載置部に載置された被記録媒体が前記給送ローラと衝突する際の前記載置部の速度を低速度にすることができる。即ち、前記付勢手段の付勢力によって加速し、高速度になる前の低速度のときに衝突させることができる。その結果、ホッパアップしたときに生ずる衝突音を低減することができる。
特に載置された被記録媒体の数量が少量のときは軽いので、
F = ma (F:付勢力、m:質量、a:加速度)
の関係式より加速度が、前記数量が多量のとき加速度と比較して大となる。係る場合に特に有効である。
尚、前記所定距離は、給送ローラによって給送中の被記録媒体に前記付勢手段の付勢力が作用しない程度に前記給送ローラから離間した状態であって、短い程よい。
本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記動力伝達手段は、複合歯車を有していることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、第1から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記動力伝達手段は、複合歯車を有している。従って、複合歯車の所謂、ギア比を大きくすることができ、容易に動力源の負荷を低減することができる。また、同時にホッパダウンのときの前記載置部の移動距離を短くすることができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、被記録媒体を載置する媒体載置装置部と、該媒体載置装置部に載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部とを備えた記録装置であって、前記媒体載置装置部は、上記第1から第7のいずれかの態様の前記被記録媒体載置装置であることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、前記媒体載置装置部は、上記第1から第7のいずれかの態様の前記被記録媒体載置装置であるので、記録装置において、上記第1から第7のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第9の態様の液体噴射装置は、被記録媒体を載置し給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、該載置部と当接し該載置部を移動させる作用部と、前記載置部を前記給送ローラ側へ付勢可能な付勢手段と、駆動源から前記作用部へ動力を伝達する動力伝達手段と、を備えた媒体載置装置部と、該媒体載置装置部に載置された被液体噴射媒体と当接し被液体噴射媒体を下流側の搬送ローラへ給送する給送ローラを備えた給送部と、前記液体噴射領域で被液体噴射媒体に液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、前記動力伝達手段は、欠歯歯車を有していることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される媒体載置装置部145のホッパ101が、給送部144の後述する給送ローラ290(図3〜図15参照)に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、ホッパ101は、載置される用紙Pの幅方向に一対、ホッパ101の上方に設けられたホッパ軸(図示せず)を支点に揺動するように設けられている。
そして、ホッパ101の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。具体的には、載置された用紙Pは、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ290(図3〜図15参照)により、左右の用紙ガイド103、103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ対300(図6〜図15参照)へと給送される。搬送ローラ対300(図6〜図15参照)まで給送された用紙Pは、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送ローラ対300により、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙Pを下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、搬送される用紙Pの幅方向である主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙Pへ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙Pは、さらに下流側へと搬送され排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インクは、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部204を備え、キャップ部204を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
図3に示すのは、本発明に係る被記録媒体載置装置としての媒体載置装置部の概略を示す前方斜視図である。また、図4に示すのは、図3の後方斜視図である。またさらに、図5に示すのは、図3の概略側面図である。
図3から図5に示す如く、側視D型の給送ローラ290は、弧部291と弦部292とを有している。そして、給送ローラ290は、給送ローラ軸293に一体に設けられている。給送ローラ290は、図示しないギア輪列によって給送用モータ104の駆動力が伝達されて回動するように設けられている。そして、給送ローラ290が回動すると、動力が動力伝達手段250によってホッパレバー軸233に一体に設けられたホッパレバー232へ伝達される。
動力伝達手段250は、第1ギア251と、第2ギア252と、第3ギア253と、第4ギア254と、第5ギア255と、欠歯歯車260と、第1複合ギア270と、第8ギア273と、第9ギア274と、第2複合ギア280と、第12ギア283と、第13ギア284と、第14ギア285と、前記ギア輪列(図示せず)と、を有している。
このうち、第1ギア251は、給送ローラ軸293に一体に設けられている。また、第2ギア252は第1ギア251と噛合い、第3ギア253は第2ギア252と噛合うように構成されている。
また、第4ギア254は第3ギア253と噛合い、第5ギア255は第4ギア254と噛合うように構成されている。またさらに、欠歯歯車260は第5ギア255と一体に設けられ、第1複合ギア270は欠歯歯車260と噛合うように設けられている。また、第8ギア273は第1複合ギア270と噛合い、第9ギア274は第8ギア273と噛合うように構成されている。またさらに、第2複合ギア280は第9ギア274と噛合い、第12ギア283は第2複合ギア280と噛合うように設けられている。また、第13ギア284は第12ギア283と噛合い、第14ギア285はホッパレバー軸233に一体に設けられて第13ギア284と噛合うように構成されている。
このうち、欠歯歯車260は、歯が形成された歯部261と、歯が形成されていない欠歯部262とを有している。また、第1複合ギア270は、欠歯歯車260の歯部261と噛合う第6ギア271と、第6ギア271と同心で第6ギア271より小径であり第8ギア273と噛合う第7ギア272とを有している。また、第2複合ギア280は、第9ギア274と噛合う第10ギア281と、第10ギア281と同心で第10ギア281より小径であり第12ギア283と噛合う第11ギア282とを有している。
尚、欠歯歯車260の歯部261を、第5ギア255と同径に設けたが異なる径であってもよい。また、欠歯歯車260を第5ギア255と別体に設けてもよいのは勿論である。
ホッパレバー232の先端は、押圧部234と連結されている。また、押圧部234は、基体部210に設けられた付勢手段の一例としてのホッパばね236によって、給送ローラ290へ接近する方向へ付勢されている。そして、押圧部234が、ホッパ101の裏側と当接してホッパ101を給送ローラ側へ移動させるように構成されている。また、ホッパダウン状態におけるホッパ101の給送ローラ290と対向する位置には、ホッパ開口部231が設けられている。
そして、押圧部234におけるコルク材235が設けられた箇所が、ホッパ開口部231を介してホッパ101の表側の載置面より僅かに突出し用紙Pと接触するように構成されている。従って、載置された用紙Pの枚数が少なくなった場合であっても、用紙Pとコルク材235との間の摩擦力によって、載置された用紙Pが間口開口部212へ雪崩れ込むことを低減することができる。
また、押圧部234によってホッパ101が給送ローラ290に接近移動したとき、ホッパ101におけるホッパ開口部231の下流側が、給送ローラ290と協働してホッパ101に載置された用紙Pを、挟持するように構成されている。
尚、押圧部234におけるコルク材235が設けられた箇所が、給送ローラ290と協働して、ホッパ開口部231を介してホッパ101に載置された用紙Pを挟持するように設けてもよい。
そして、詳しくは後述するが、この挟持した状態で、給送ローラ290が回動すると最上位の用紙Pが給送される。その後、欠歯歯車260が第6ギア271と噛合うように構成されている。そして、ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力に抗して押圧部234およびホッパ101を給送ローラ290から離間する方向へ移動させるように構成されている。
また、用紙Pを給送する際、給送ローラ290と基体部210との間の間口開口部212には、重送されそうになる用紙Pを分離する分離ユニット220(図5参照)が設けられている。分離ユニット220は、予備分離部と本分離部とから構成されている。予備分離部の一例として、用紙先端を突き当てる公知技術の所謂、土手分離する土手部213が設けられている。また、土手部213の下流側には、本分離部の一例として、公知技術のリタードローラ(図示せず)が設けられている。
そして、分離ユニット220によって分離された用紙Pをホッパ101に押し戻す戻しレバー241、241が、幅方向において給送ローラ290の両側に一対、基体部210の案内面部211(図5参照)から突出・退避可能に設けられている。また、戻しレバー241、241は、戻しレバー軸242に一体に設けられている。そして、戻しレバー軸242に一体に設けられた戻しレバーカムフォロア244が、第4ギア254に一体に設けられた戻しレバーカム243と係合するように設けられている。
またさらに、戻しレバー241、241は、図示しない戻しレバーばねによって、図5中反時計方向へ付勢されている。従って、給送ローラ290が回動する際、戻しレバーカム243と戻しレバーカムフォロア244とが係合するとき、戻しレバーカム243が、戻しレバーばねの付勢力に抗して戻しレバー241、241を時計方向へ回動させる。一方、戻しレバーカム243と戻しレバーカムフォロア244との係合が外れたとき、戻しレバー241、241は、戻しレバーばねの付勢力によって、図5中反時計方向へ回動し案内面部211から退避する。以下、ホッパ等の動作についてより詳しく説明する。
[初期待機状態]
図6および図7に示すのは、本発明に係るホッパの待機状態を示す概略側面図である。このうち、図6はホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図7はMin枚の状態である。
ここで、「Max枚」とは、載置することが可能な最大枚数をいう。一方、「Min枚」とは、最小枚数、即ち、1枚をいう。
図6および図7に示す如く、記録装置100の電源がONに切替えられたばかりの給送開始前の初期待機状態では、ホッパ101は給送ローラ290から離間した位置にある。所謂、ホッパダウン状態である。このとき、動力伝達手段250の欠歯歯車260の歯部261は、第1複合ギア270の第6ギア271と噛合った状態である。即ち、駆動源である給送用モータ104の動力がホッパレバー232まで伝達されている状態である。従って、ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力に抗して押圧部234を給送ローラ290から離間した位置に保持することができる。
また、初期待機状態では、ホッパ101は下がりきって基体部210の規制部としての規制面214と当接している。従って、ホッパ101は、押圧部234と離間した状態となる。
また、このとき、給送ローラ290の位相はリセット位置である。
ここで、「リセット位置」とは、給送ローラ290の弦部292が基体部210の土手部213と対向した位置(位相)をいう。
またさらに、戻しレバーカム243は、戻しレバーカムフォロア244と係合している。そして、戻しレバー241、241が間口開口部212に位置するようにして、ホッパ101に載置された用紙Pが間口開口部212に雪崩れ込まないようにブロックしている。
尚、初期待機状態では、Max枚の状態、Min枚の状態のいずれも、ホッパ101の位置は同じである。
[ホッパアップ状態]
図8および図9に示すのは、本発明に係るホッパのホッパアップ状態を示す概略側面図である。このうち、図8はホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図9はMin枚の状態である。
図6および図7に示す位置から図8および図9に示す位置へ、給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、欠歯歯車260が図中時計方向へ回動する。そして、欠歯部262が第6ギア271と対向するので、欠歯歯車260の歯部261と第6ギア271との噛合いが外れる。この噛合いが外れるまでの間は、動力がホッパレバー232まで伝達される。従って、ホッパレバー232は、図6および図7に示すホッパレバー232の状態から僅かに反時計方向へ回動し、押圧部234をさらに押し下げる。
その後、図8および図9に示す如く、欠歯歯車260の歯部261と第6ギア271との噛合いが外れ、動力伝達が切断される。そして、ホッパレバー232にはホッパばね236の付勢力が大きく作用する状態となる。従って、ホッパばね236の付勢力によって押圧部234が、給送ローラ290に接近する方向へ移動する。このとき、押圧部234は、ホッパレバー232を時計方向へ回動させながら、ホッパ101の裏側と当接し、ホッパ101と一体になって給送ローラ290へ接近移動する。該接近移動した状態が、所謂、ホッパアップである。
そして、ホッパ101に載置された用紙Pが給送ローラ290に押し付けられた状態で、ホッパ101および押圧部234が停止する。このとき、図8および図9に示す如く、ホッパ101に載置された用紙Pの数量の多少によってホッパレバー232、ホッパ101および押圧部234の位置は異なる。具体的には、載置された用紙Pの枚数が少ないほど、ホッパレバー232、ホッパ101および押圧部234の位置は、給送ローラ290に接近した位置となる。そして、載置された用紙Pの枚数が多いと、用紙Pの厚みの分だけ離間した位置となる。
また、上記初期待機状態から給送用モータ104が駆動して給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、戻しレバーカム243と戻しレバーカムフォロア244との係合が外れる。従って、戻しレバー241、241は、戻しレバーばねの付勢力によって図中反時計方向へ回動し案内面部211から退避する。このとき、戻しレバー軸242に設けられた戻しレバー軸突部245が、基体部210に設けられた戻しレバー規制部215と当接する。従って、戻しレバー241、241の姿勢は、図8および図9に示す位置で規制される。
このホッパアップした状態で給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、ホッパ101に載置された最上位の用紙Pと給送ローラ290との間の摩擦力によって、最上位の用紙Pが下流側へ送られる。このとき、用紙Pの先端は、案内面部211によって搬送ローラ対300へ案内される。そして、公知技術の「突き当て方式」または、「食い付き吐き出し方式」によってスキュー取りが実行される。
ここで、「突き当て方式」とは、用紙先端を搬送ローラ対300のニップラインに突き当てて、用紙先端の姿勢をニップラインにならわせる方式をいう。また、「食い付き吐き出し方式」とは、用紙先端を搬送ローラ対300に一度ニップさせてから搬送ローラ対300を逆転駆動させ、用紙先端をニップラインにならわせる方式をいう。
そして、搬送ローラ対300は、搬送用モータの駆動によって回動し、用紙Pを記録部143へ搬送するように設けられている。
[ホッパダウン開始時]
図10および図11に示すのは、本発明に係るホッパのホッパダウン開始時を示す概略側面図である。このうち、図10はホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図11はMin枚の状態である。
図10および図11に示す如く、図8および図9に示す状態から給送用モータ104が駆動すると、給送ローラ290が図中時計方向へ回動する。従って、第1ギア251〜第5ギア255および欠歯歯車260が回動する。
そして、給送ローラ290の弦部292がホッパ101に載置された用紙Pと対向する直前のタイミングで、欠歯歯車260の歯部261が、第6ギア271と噛合う。従って、給送用モータ104の動力がホッパレバー232まで伝達される状態となる。
このとき、図10および図11に示す如く、ホッパ101に載置された用紙Pの数量の多少に関わらず、即ち、ホッパ101の位置に関わらず、給送開始から一定のタイミングで給送用モータ104の動力がホッパレバー232まで伝達される。
[ホッパダウン中]
図12および図13に示すのは、本発明に係るホッパのホッパダウン中を示す概略側面図である。このうち、図12はホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図13はMin枚の状態である。
図12および図13に示す如く、図10および図11に示す状態からさらに給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、給送用モータ104の動力が動力伝達手段250を介してホッパレバー232へ伝達され、ホッパレバー232が反時計方向へ回動する。
ホッパレバー232は、ホッパばね236の付勢力に抗して押圧部234を、給送ローラ290から離間する方向へ移動させる。このとき、ホッパ101には、用紙Pおよびホッパ101の自重が作用する。従って、ホッパ101は、押圧部234およびホッパレバー232に規制されながら押圧部234と一体に給送ローラ290から離間する方向へ移動する。該離間する方向への移動が、所謂、ホッパダウン動作である。即ち、給送ローラ290の弦部292がホッパ101に載置された用紙Pと対向するとき、ホッパ101の最上位の用紙Pが、給送ローラ290から離間した状態となる。
また、給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、戻しレバーカム243が、戻しレバーカムフォロア244と当接する。そして、戻しレバーカム243は、戻しレバー241、241を戻しレバーばねの付勢力に抗して図中時計方向へ回動させる。このとき、戻しレバー241、241は、基体部210の案内面部211から突出する。そして、戻しレバー241、241は、分離ユニット220によって分離された余分な用紙Pの先端と当接し、余分な用紙Pを上流側へ押し戻すことができる。
[ホッパダウン終了時]
図14および図15に示すのは、本発明に係るホッパのホッパダウン終了時を示す概略側面図である。このうち、図14はホッパに載置された用紙がMax枚の状態であり、図15はMin枚の状態である。
図14および図15に示す如く、図12および図13に示す状態からさらに給送ローラ290が図中時計方向へ回動すると、給送用モータ104の動力が動力伝達手段250を介してホッパレバー232へ伝達される。従って、ホッパレバー232が反時計方向へさらに回動する。このとき、戻しレバー241、241は時計方向へさらに回動する。従って、前記余分な用紙Pをホッパ101へ押し戻すことができる。
そして、給送ローラ290の位相が再びリセット位置になると、給送用モータ104の駆動が停止する。従って、戻しレバー241、241は、図14および図15に示す如く、間口開口部212を遮るような位置で停止する。この間、即ち、用紙Pを給送した後から次ぎの用紙Pを給送するまでの間、戻しレバー241、241は、何らかの原因でホッパ101に載置された用紙Pが間口開口部212に雪崩れ込むことを防止することができる。
また、給送用モータ104が停止したときは、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合ったままの状態である。このとき、欠歯歯車260の歯部261と第6ギア271とが噛合ってから所定量だけ欠歯歯車260が回動した位相で停止するので、ホッパレバー232の反時計方向への回動量は所定量である。即ち、ホッパ101に載置された用紙Pの数量の多少に関わらず、ホッパダウンするときのホッパレバー232の回動するストロークは一定である。
このとき、Max枚載置された場合は、図14に示す如く、ホッパレバー232が反時計方向へ回動中、ホッパ101の裏側が規制部としての規制面214と当接する。従って、ホッパ101の位置は、規制面214によって規制される。そして、ホッパレバー232および押圧部234は、ホッパ101と離間して移動し、その後、停止する。従って、ホッパ101の移動距離をより短くすることができる。その結果、エネルギーロスをより低減することができる。
また、次回の給送のためにホッパアップする際、Max枚載置された場合のホッパ101の移動ストロークを、Min枚載置された場合のホッパ101の移動ストロークより短くすることができる。具体的に説明すると、Max枚載置された場合のホッパダウン状態(図14参照)からホッパアップ完了(図8参照)までのストロークを、Min枚載置された場合のホッパダウン状態(図15参照)からホッパアップ完了(図9参照)までのストロークと比較して短くすることができる。
即ち、規制面214は、ホッパ101に載置された用紙Pの枚数が所定の枚数以上のときのみ、ホッパダウンする際のホッパ101の位置を規制することができる。そして、前記所定の枚数以上のときのみ、ホッパアップする際のホッパ101の移動ストロークを、前記所定の枚数未満のときの前記移動ストロークと比較して短くすることができる。前記所定の枚数は、適宜定めることができるものとする。
その結果、Max枚載置された比較的重いホッパ101を、Min枚載置された比較的軽いホッパ101と略同じタイミングで、載置された最上位の用紙Pを給送ローラに当接させることが可能である。従って、給送ローラによって用紙Pが送られるときの送り量の精度を、向上させることができる。特に最大用紙セット可能枚数が多いときに有効である。
尚、必ずしも規制面214を設ける必要はない。係る場合、ホッパ101に載置された用紙Pの数量の多少に関わらず、ホッパダウンするときのホッパ101のストロークを一定とすることができる。
またさらに、ホッパダウンした状態では、前述したように欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合ったままの状態である。従って、ホッパレバー232の姿勢を保持することができる。
そして、次の給送が開始されるまで、ホッパダウンした状態で待機する。次の給送が開始されると、前述したように再びホッパアップされ図8および図9に示す状態となる。
尚、ホッパレバー232の回動ストロークは、欠歯歯車260、第1複合ギア270および第2複合ギア280によって決定される。具体的には、欠歯歯車260の歯部261の比率を小さくし、欠歯部262の比率を大きくすることによって、給送用モータ104からホッパレバー232へ動力が伝達される時間の長さを短くすることが可能である。即ち、ホッパダウンする際のホッパレバー232の回動ストロークを小さくすることが可能である。また、欠歯歯車260だけでなく、第1複合ギア270および第2複合ギア280のギア比を大きくすることによって、ホッパレバー232の回動ストロークを小さくすることが可能である。
そして、前記回動ストロークを、用紙2枚から10枚程度の厚さ分にすることができる。係る場合、ホッパばね236の付勢力に抗してホッパレバー232を回動させて必要以上に給送ローラ290からホッパ101を離間させる余分な仕事を、低減することができる。
また、ホッパアップの際のホッパ101のストロークを従来の場合より短くすることにより、押圧部234がホッパ101を勢いよく付勢する際に生じる衝突音を低減することができる。即ち、ホッパアップの際のホッパ101のストロークを従来の場合より短くすることで、加速中の低速度のときにホッパアップが完了するように構成することができる。従って、従来の場合より速度が遅くなった分だけ衝突音を低減することができる。
また、Min枚載置されたとき、用紙Pが載置されたホッパ101はMax枚のときと比較して軽量であるので、ホッパアップの際の速度が比較的高速になる。載置された用紙Pの数量が少量のとき、特に有効である。
[タイミングチャート図]
図16に示すのは、本発明に係るホッパの動作のタイミングを示すチャート図である。このうち、縦軸は、給送ローラ290(図17(A)(B)に示す従来のホッパ装置400であっては403)からホッパ101(従来のホッパ装置400であっては401)までの距離である。一方、横軸は、給送ローラ290の位相である。言い換えると、リセット位置から回動して再びリセット位置へ戻るまでの時間を示す。
ここで、線A−1は、本願発明に係る被記録媒体載置装置としての媒体載置装置部145のホッパ101にMax枚(100枚)セットされたときを示す。また、線A−2は、本願発明に係る媒体載置装置部145のホッパ101にMax−1枚(99枚)セットされたときを示す。またさらに、線A−3は、本願発明に係る媒体載置装置部145のホッパ101にMin枚である1枚セットされたときを示す。
一方、線B−1は、従来のホッパ装置400(図17(A)(B)参照)のホッパ401にMax枚である20枚セットされたときを示す。また、線B−2は、従来のホッパ装置400のホッパ401に19枚セットされたときを示す。またさらに、線B−3は、従来のホッパ装置400のホッパ401にMin枚である1枚セットされたときを示す。
本願発明の特徴をより理解しやすくするために、従来技術と本願発明とを比較する。先ず、従来のホッパ装置400について説明した後、本願発明に係る被記録媒体載置装置としての媒体載置装置部145について説明する。
線B−1に示す如く、給送ローラ403がリセット位置から回動してt1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ401から給送ローラ403までの距離は、用紙20枚の厚さ分である。その後、給送ローラ403との摩擦力によってホッパ401に載置された最上位の用紙402が、下流側へ送られる。さらに給送ローラ403が回動してt2になると、用紙402の先端が搬送ローラ対412に到達する。そして、t4になると、前述した図17(B)に示す如く、カム部410がカムフォロア411と当接して、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。
線B−2に示す如く、線B−1に示す給送後、続けて給送した場合、t1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ401から給送ローラ403までの距離は、用紙19枚の厚さ分である。その後、さらに給送ローラ403が回動してt2になると、用紙402の先端が搬送ローラ対412に到達する。そして、t4’になると、カム部410がカムフォロア411と当接して、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、ホッパ401に載置された用紙402が1枚減るだけで、ホッパダウン開始のタイミングがt4とt4’との差の分だけ早まる。
その後、給送を繰り返し、ホッパ401に載置された用紙402が最後1枚になった場合、線B−3に示す如く、t1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ401から給送ローラ403までの距離は、用紙1枚の厚さ分である。その後、さらに給送ローラ403が回動してt2になると、用紙402の先端が搬送ローラ対412に到達する。そして、t3になると、カム部410がカムフォロア411と当接して、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、ホッパ401に載置された用紙402が19枚減るだけで、ホッパダウン開始のタイミングがt4とt3との差の分だけ早まる。
線A−1に示す如く、ホッパ101にMax枚、例えば、100枚セットされた場合、給送ローラ290がリセット位置から回動してt1になると、前述した図8に示す如く、ホッパアップされる。このとき、ホッパ101から給送ローラ290までの距離は、用紙100枚の厚さ分である。その後、給送ローラ290との摩擦力によってホッパ101に載置された最上位の用紙Pが、下流側へ送られる。さらに給送ローラ290が回動してt2になると、用紙Pの先端が搬送ローラ対300に到達する。そして、t3になると、前述した図10に示す如く、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合って、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、前述した図14に示す如く、ホッパダウンが完了する。
尚、図16においては、前述した規制面214を設けていないものとする。
線A−2に示す如く、線A−1に示す給送後、続けて給送した場合、t1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ101から給送ローラ290までの距離は、用紙99枚の厚さ分である。その後、さらに給送ローラ290が回動してt2になると、用紙Pの先端が搬送ローラ対300に到達する。そして、t3になると、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合って、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、ホッパ101に載置された用紙Pが1枚減った場合であっても、ホッパダウン開始のタイミングは変化しない。
その後、給送を繰り返し、ホッパ101に載置された用紙Pが最後1枚になった場合、線A−3に示す如く、t1になると、ホッパアップされる。このとき、ホッパ101から給送ローラ290までの距離は、用紙1枚の厚さ分である。その後、さらに給送ローラ290が回動してt2になると、用紙Pの先端が搬送ローラ対300に到達する。そして、t3になると、欠歯歯車260の歯部261が第6ギア271と噛合って、ホッパダウンが開始される。その後、t5になると、ホッパダウンが完了する。即ち、ホッパ101に載置された用紙Pの枚数がいくら減った場合であっても、ホッパダウン開始のタイミングは一定である。
その結果、給送ローラ290がリセット位置に戻る直前で、ホッパ101に載置された用紙Pが給送ローラ290と接触していない状態、即ち、用紙Pが押さえられていない状態で、先行する用紙Pに連れられて給送される、所謂、雪崩現象を低減することができる。より詳しく説明すると、ホッパダウン開始のタイミングが遅れることによって生じるホッパ101に載置された用紙Pと給送ローラ290との余分な接触を防止することができる。従って、用紙Pの挙動を安定させることができる。特に、用紙Pを大容量セット可能な記録装置100に有効である。
また、第1複合ギア270の第6ギア271の径と第7ギア272の径との差を大きくして、ギア比を大とすることによって、給送用モータ104のトルク負荷を低減することができる。さらに、第2複合ギア280のギア比を大とすることも有効である。その結果、高トルクのモータを使用する必要がない。
本実施形態の被記録媒体載置装置としての媒体載置装置部145は、被記録媒体としての用紙Pを載置し給送ローラ290に対して接離移動可能な載置部であるホッパ101と、ホッパ101と当接しホッパ101を移動させる作用部であるホッパレバー232および押圧部234と、ホッパ101を給送ローラ側へ付勢可能な付勢手段としてのホッパばね236と、駆動源の一例である給送用モータ104からホッパレバー232および押圧部234へ動力を伝達する動力伝達手段250とを備え、動力伝達手段250は、欠歯歯車260を有していることを特徴とする。
また、本実施形態の媒体載置装置部145において、ホッパ101を給送ローラ290から離間移動させた場合、ホッパ101に載置された用紙Pの数量が最大載置可能数量より少ないときの、ホッパ101の少量載置時離間停止位置(例えば図15に示す位置)は、前記数量が最大載置可能数量のときの、ホッパ101の最大数量載置時離間停止位置(図14に示す位置)より給送ローラ側であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態の媒体載置装置部145において、ホッパ101を給送ローラ290から離間移動させた場合、ホッパ101に載置された用紙Pの数量が相対的に少ないときのホッパ101の第1離間停止位置(例えば図15に示す位置)は、前記数量が相対的に多いときのホッパ101の第2離間停止位置(例えば図14に示す位置)より給送ローラ側であることを特徴とする。
また、本実施形態の媒体載置装置部145において、ホッパレバー232と給送ローラ290との間の距離が所定以上の距離となるとき、ホッパ101の位置を規制する規制部としての規制面214を有し、ホッパ101を給送ローラ290から離間移動させた場合、ホッパ101に載置された用紙Pの数量が相対的に少ないときのホッパ101の第1離間停止位置は、前記距離が前記所定の距離より短いとき(例えば図15に示す位置)、前記数量が相対的に多いときのホッパ101の第2離間停止位置(例えば図14に示す位置)より給送ローラ側であり、前記距離が前記所定の距離より長い(例えばホッパレバーが、図14に示すホッパレバー232の位置より用紙数枚の厚み分だけ給送ローラに接近した状態)とき、前記数量が相対的に多いときのホッパ101の第2離間停止位置と同じであることを特徴とする。
本実施形態の媒体載置装置部145は、欠歯歯車260が噛合うとき、ホッパ101を給送ローラ290から離間させ、欠歯歯車260の噛合いが外れたとき、ホッパ101を給送ローラ290へ接近させることを特徴とする。
また、本実施形態の媒体載置装置部145において、ホッパレバー232、押圧部234および動力伝達手段250は、ホッパ101を給送ローラ290から離間移動させる場合、ホッパ101に載置された用紙Pの2枚乃至10枚の厚み分の所定距離だけ移動させることを特徴とする。
またさらに、本実施形態の媒体載置装置部145において、動力伝達手段250は、複合歯車である第1複合ギア270および第2複合ギア280を有していることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、用紙Pを載置する媒体載置装置部145と、媒体載置装置部145に載置された用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143とを備えていることを特徴とする。
尚、上記実施例では、記録装置に設けられたホッパを例に説明したが、記録装置に対して着脱可能なカセットであってもよいのは勿論である。即ち、本願発明の被記録媒体載置装置は、所謂、ホッパ装置に限られないものであり、前記カセットを有するものも含むのは勿論である。ここで、「カセット」とは、用紙を収納することができるトレイ状の部材をいう。
また、上記実施例では、給送ローラを側視D型に設けたが、側視O型でもよい。
またさらに、上記実施例では、ホッパが揺動するように構成したが、ホッパを平行移動する構成であってもよい。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図。 本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図。 本発明に係る媒体載置装置部の概略を示す前方斜視図。 本発明に係る媒体載置装置部の概略を示す後方斜視図。 本発明に係るホッパへの動力伝達手段を示す側面図。 本発明に係るホッパの待機状態を示す概略側面図(Max枚)。 本発明に係るホッパの待機状態を示す概略側面図(Min枚)。 本発明に係るホッパのホッパアップ状態を示す概略側面図(Max枚)。 本発明に係るホッパのホッパアップ状態を示す概略側面図(Min枚)。 本発明に係るホッパのホッパダウン開始時を示す概略側面図(Max枚)。 本発明に係るホッパのホッパダウン開始時を示す概略側面図(Min枚)。 本発明に係るホッパのホッパダウン中を示す概略側面図(Max枚)。 本発明に係るホッパのホッパダウン中を示す概略側面図(Min枚)。 本発明に係るホッパのホッパダウン終了時を示す概略側面図(Max枚)。 本発明に係るホッパのホッパダウン終了時を示す概略側面図(Min枚)。 本発明に係るホッパの動作のタイミングを示すチャート図。 (A)(B)は従来技術のホッパ装置を示す概略側面図。
符号の説明
100 記録装置、101 ホッパ、102 キャリッジモータ、103 用紙ガイド、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、
145 媒体載置装置部、200 インク吸引装置、204 キャップ部、
210 基体部、211 案内面部、212 間口開口部、213 土手部、
214 規制面、215 戻しレバー規制部、220 分離ユニット、
231 ホッパ開口部、232 ホッパレバー、233 ホッパレバー軸、
234 押圧部、235 コルク材、236 ホッパばね、241 戻しレバー、
242 戻しレバー軸、243 戻しレバーカム、244 戻しレバーカムフォロア、
245 戻しレバー軸突部、250 動力伝達手段、251 第1ギア、
252 第2ギア、253 第3ギア、254 第4ギア、255 第5ギア、
260 欠歯歯車、261 歯部、262 欠歯部、270 第1複合ギア、
271 第6ギア、272 第7ギア、273 第8ギア、274 第9ギア、
280 第2複合ギア、281 第10ギア、282 第11ギア、
283 第12ギア、284 第13ギア、285 第14ギア、290 給送ローラ、
291 弧部、292 弦部、293 給送ローラ軸、300 搬送ローラ対、
400 (従来技術の)ホッパ装置、401 ホッパ、402 用紙、
403 給送ローラ、404 第1歯車、405 第2歯車、
406 第3歯車、407 第4歯車、408 ホッパレバー、
409 ホッパレバー軸、410 カム部、411 カムフォロア、
412 搬送ローラ対、P 用紙

Claims (9)

  1. 被記録媒体を載置し給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、
    該載置部と当接し該載置部を移動させる作用部と、
    前記載置部を前記給送ローラ側へ付勢可能な付勢手段と、
    駆動源から前記作用部へ動力を伝達する動力伝達手段と、を備え、
    該動力伝達手段は、欠歯歯車を有している被記録媒体載置装置。
  2. 請求項1に記載の被記録媒体載置装置において、
    前記載置部を前記給送ローラから離間移動させた場合、
    前記載置部に載置された被記録媒体の数量が最大載置可能数量より少ないときの、前記載置部の少量載置時離間停止位置は、
    前記数量が最大載置可能数量のときの、前記載置部の最大数量載置時離間停止位置より前記給送ローラ側である被記録媒体載置装置。
  3. 請求項1に記載の被記録媒体載置装置において、
    前記載置部を前記給送ローラから離間移動させた場合、
    前記載置部に載置された被記録媒体の数量が相対的に少ないときの前記載置部の第1離間停止位置は、
    前記数量が相対的に多いときの前記載置部の第2離間停止位置より前記給送ローラ側である被記録媒体載置装置。
  4. 請求項1に記載の被記録媒体載置装置において、
    前記作用部と前記給送ローラとの間の距離が所定以上の距離となるとき、前記載置部の位置を規制する規制部を有し、
    前記載置部を前記給送ローラから離間移動させた場合、
    前記載置部に載置された被記録媒体の数量が相対的に少ないときの前記載置部の第1離間停止位置は、
    前記距離が前記所定の距離より短いとき、前記数量が相対的に多いときの前記載置部の第2離間停止位置より前記給送ローラ側であり、
    前記距離が前記所定の距離より長いとき、前記数量が相対的に多いときの前記載置部の第2離間停止位置と同じである被記録媒体載置装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の被記録媒体載置装置において、
    前記欠歯歯車が噛合うとき、前記載置部を前記給送ローラから離間させ、
    前記欠歯歯車の噛合いが外れたとき、前記載置部を前記給送ローラへ接近させる被記録媒体載置装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の被記録媒体載置装置において、
    前記載置部を前記給送ローラから離間移動させる場合、
    前記載置部に載置された被記録媒体の2枚乃至10枚の厚み分の所定距離だけ移動させる被記録媒体載置装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の被記録媒体載置装置において、前記動力伝達手段は、複合歯車を有している被記録媒体載置装置。
  8. 被記録媒体を載置する媒体載置装置部と、
    該媒体載置装置部に載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記媒体載置装置部は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載された前記被記録媒体載置装置である記録装置。
  9. 被記録媒体を載置し給送ローラに対して接離移動可能な載置部と、該載置部と当接し該載置部を移動させる作用部と、前記載置部を前記給送ローラ側へ付勢可能な付勢手段と、駆動源から前記作用部へ動力を伝達する動力伝達手段と、を備えた媒体載置装置部と、
    該媒体載置装置部に載置された被液体噴射媒体と当接し被液体噴射媒体を下流側の搬送ローラへ給送する給送ローラを備えた給送部と、
    前記液体噴射領域で被液体噴射媒体に液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記動力伝達手段は、欠歯歯車を有している液体噴射装置。
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JP2015009933A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 シャープ株式会社 給紙装置及び画像形成装置

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