JP4877490B2 - 給送装置における媒体分離装置、これを備える記録装置、液体噴射装置 - Google Patents

給送装置における媒体分離装置、これを備える記録装置、液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録装置の給送装置における媒体分離装置に関する。更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出して被噴射媒体に噴射を実行するインクジェット式記録装置などの液体噴射装置の給送装置における媒体分離装置に関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
特許文献1には、回転駆動する給紙ローラと、枢軸を回転軸として回動可能に設け用紙を堆積する圧板を有する給紙装置において、枢軸側に凹の曲線をした分離送り出し部を用紙の堆積部及び堆積部先端に有し、圧板が回動しても、用紙の最上位の一枚と分離送り出し部のなす角度の変化が少ない、厚紙、封筒の分離機構が開示されている。
特開平2−132018号公報
特許文献1に開示の発明は、傾斜面の性質、例えば給送時の傾斜勾配や摩擦係数等によって被記録媒体である用紙を分離するものであるが、用紙先端部の面で給紙ローラと挟圧させているため、ローラの材質、温度条件、用紙特性、ホッパ荷重、インク種などの条件によって用紙に圧痕が残る可能性ある。
そこで本発明は、被記録媒体の面に給送ローラを挟圧させることなく被記録媒体を確実に分離することができる給送装置における媒体分離装置、これを備える記録装置、更に液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の一つの態様は、被記録媒体に接触して被記録媒体を給送する給送ローラと、複数枚の被記録媒体を積層状態で保持可能な給送トレイを備え、前記給送トレイ上の最上位の被記録媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接手段と、前記給送ローラと前記圧接手段の接触位置より下流に位置し、前記給送トレイ上の最上位の被記録媒体をこれと重送されている他の被記録媒体から分離する分離パッドとを備え、前記被記録媒体の給送開始時に、前記給送トレイに積層されている被記録媒体の先端が前記分離パッドに当接して前記被記録媒体の自重が前記分離パッドに掛かる構成の給送装置における媒体分離装置であって、前記分離パッドは、前記給送トレイの前記被記録媒体を積層する部分の幅のほぼ中央に位置し、該分離パッドの両側には、被記録媒体の先端と当接できる範囲で当該分離パッドの上面よりも低く形成され、且つ分離パッドの上面と平行な負荷低減面と、該負荷低減面の上流側に位置し、前記給送ローラの被記録媒体に対するニップ点における接線の位置より前記給送ローラから離間する側に後退した斜面を有し、先端がカールした被記録媒体の先端が前記分離パッドに当接する当初に前記斜面に当接することで前記カールを矯正し該先端を前記分離パッドに向けて案内する搬送軌道規制斜面と、を備え、前記負荷低減面は、前記被記録媒体の先端の両側が当接し、被記録媒体と分離パッドとの間の摩擦力に起因する抵抗を減少することを特徴とするものである
更に、本発明の第1の態様に係る給送装置における媒体分離装置は、被記録媒体に接触して被記録媒体を給送する給送ローラと、複数枚の被記録媒体を積層状態で保持可能な給送トレイを備え、前記給送トレイ上の最上位の被記録媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接手段と、前記給送ローラと前記圧接手段の接触位置より下流に位置し、前記給送トレイ上の最上位の被記録媒体をこれと重送されている他の被記録媒体から分離する分離パッドとを備え、前記被記録媒体の給送開始時に、前記給送トレイに積層されている被記録媒体の先端が前記分離パッドに当接して前記被記録媒体の自重が前記分離パッドに掛かる構成の給送装置における媒体分離装置であって、前記分離パッドは、前記給送トレイの前記被記録媒体を積層する部分の幅のほぼ中央に位置し、該分離パッドの両側には被記録媒体の先端と当接できる範囲で当該分離パッドの上面よりも低く形成され、且つ分離パッドの上面と平行な負荷低減面とを備えることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、給送トレイに積層されている複数枚の被記録媒体の先端が分離パッドに当接すると、給送ローラから駆動力を付与された最上位の被記録媒体が下流側に進行し、この時点で他の被記録媒体との分離がなされる。最上位の被記録媒体が分離パッド上を下流側に少し進行すると、最上位の被記録媒体の先端の両側が負荷低減面に当接するようになり、その分だけ被記録媒体の荷重が分離パッドに掛かる割合が減少する。これにより被記録媒体が更に下流へ搬送される際の分離パッドとの摩擦力に起因する抵抗が減少するため、分離された被記録媒体の滑らかな搬送が実現できる。また上述のように分離された被記録媒体を滑らかに搬送できるから、給送ローラの被記録媒体への接触圧を小さくすることができ、従って被記録媒体に圧痕が残らなくなる。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記分離パッドの幅は前記給送ローラの幅より小さく形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、前記分離パッドの幅は前記給送ローラの幅より小さく形成されているので、分離パッドによる分離力を効果的に発揮させることができる。
本発明の第3の態様は、前記第1または第2の態様に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記負荷低減面の直ぐ上流側に位置し前記被記録媒体が前記分離パッドに当接する当初に被記録媒体の搬送軌道を規制する搬送軌道規制斜面を備えることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様の作用効果に加えて、前記負荷低減面の直ぐ上流側に位置し前記被記録媒体が前記分離パッドに当接する当初に被記録媒体の搬送軌道を規制する搬送軌道規制斜面を備えるので、給送トレイに積層されている複数枚の被記録媒体の先端が搬送軌道規制斜面に案内されて分離パッドに当接することができ、被記録媒体のカール方向やその量に関係なく、安定した分離効果が得られる。
本発明の第4の態様は、前記第1から第3のいずれかの態様に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記負荷低減面に隣接する前記分離パッドの辺の上部は丸みを帯びて形成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1から第3のいずれかの態様の作用効果に加えて、分離された被記録媒体の両側が分離パッドの両側の負荷低減面に撓み易くなるため、分離パッドに掛かる被記録媒体の荷重割合が減る。
本発明の第5の態様は、前記第1の態様から第4の態様のいずれかに記載の給送装置における媒体分離装置において、前記負荷低減面に隣接する前記分離パッドの辺は、下側に湾曲して形成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1から第4の態様のいずれかの作用効果に加えて、分離された被記録媒体の両側が分離パッドの両側の負荷低減面に一層撓み易くなるため、分離パッドに掛かる被記録媒体の荷重割合が一層減る。
また、本発明の第6の態様は、前記第1の態様から第5の態様のいずれかに記載の給送装置における媒体分離装置において、前記分離パッドの下流側の端辺は受け無しのフリー構造に形成されていることを特徴とするものである。ここで、受け無しのフリー構造とは、分離パッドの下流端がオープンで度当てが全くなく、その下面が接着剤等の固定手段で固定されている構造を意味する。
分離パッドの下面が埋め込まれていると、積層された複数の被記録媒体の先端が弾性を有する分離パッドに当接しているときに、分離パッドに掛かる荷重のため分離パッドの表面付近が下流側に山状に寄ってしまい、分離後の最上位の被記録媒体のその後の搬送の妨げになることがある。本態様によれば、第1から第5の態様のいずれかの作用効果に加えて、前記受け無しのフリー構造によって、分離パッドの下流側が更に下流側に弾性変形可能であるので、被記録媒体の荷重により分離パッドの表面付近が下流側に山状に寄ってしまうことを防止できる。
また、本発明の第7の態様は、前記第1の態様から第6の態様のいずれかに記載の給送装置における媒体分離装置において、前記分離パッドの下流側は上流側より幅が狭く形成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1から第6の態様のいずれかの作用効果に加えて、分離パッドの下流側の幅が狭いから、その分だけ分離パッドに被記録媒体の荷重が掛からない。従って被記録媒体の荷重により分離パッドの表面付近が下流側に山状に寄ってしまうことを抑制することができる。
また、本発明の第8の態様は、上記第6の態様において、前記分離パッドの下流側の端面の一部に局所的に当接する端面受け部を備えることを特徴とするものである。
本態様によれば、第6の態様の作用効果に加えて、分離パッドの下流側が局所的に下流側への変形を規制されているだけなので、被記録媒体の荷重により分離パッドの表面付近が下流側に山状に寄ってしまうことを抑制することができる。
また、本発明の第9の態様は、被記録媒体の給送装置と、該給送装置における媒体分離装置と、前記媒体分離装置で分離されて送られる被記録媒体に記録を実行する記録実行部とを備えた記録装置であって、前記給送装置における媒体分離装置は前記第1の態様から第8の態様のいずれかに記載の給送装置における媒体分離装置であることを特徴とするものである。
本態様によれば、記録装置として、上記各態様の作用効果が得られると共に、奥行きを短くする必要がある比較的小型の記録装置において、安定した被記録媒体の供給を実現できる。
また、本発明の第10の態様は、被噴射媒体の給送装置と、該給送装置における媒体分離装置と、前記媒体分離装置で分離されて送られる被噴射媒体に液体噴射を実行する液体噴射実行部と、を備えた液体噴射装置であって、前記給送装置における媒体分離装置は、被噴射媒体に接触して被噴射媒体を給送する給送ローラと、複数枚の被噴射媒体を積層状態で保持可能な給送トレイを備え、前記給送トレイ上の最上位の被噴射媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接手段と、前記給送ローラと前記圧接手段の接触位置より下流に位置し、前記給送トレイ上の最上位の被噴射媒体をこれと重送されている他の被噴射媒体から分離する分離パッドとを備え、前記被噴射媒体の給送開始時に、前記給送トレイに積層されている被噴射媒体の先端が前記分離パッドに当接して前記被噴射媒体の自重が前記分離パッドに掛かる構成の給送装置における媒体分離装置であって、前記分離パッドは、前記給送トレイの前記被記録媒体を積層する部分の幅のほぼ中央に位置し、該分離パッドの両側には被記録媒体の先端と当接できる範囲で当該分離パッドの上面よりも低く形成され、且つ分離パッドの上面と平行な負荷低減面とを備えることを特徴とするものである。
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る媒体分離装置が適用可能なインクジェットプリンタの給送装置の正面下方からの斜視図であり、図2は媒体戻しレバーアップ時のホッパの背面斜視図であり、図3は媒体戻しレバーダウン時のホッパの背面斜視図であり、図4は給送装置の右側面図であり、図5はホッパ作動部材周辺の拡大斜視図であり、図6から図9はカム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図である。図10はホッパリセット時の状態を示す側面図であり、図11はホッパアップ時の状態を示す側面図である。また図12は分離パッド周辺の斜視図であり、図13は逆U字にカールした被記録媒体と分離パッドとの関係を示す模式図であり、図14はU字にカールした被記録媒体と分離パッドとの関係を示す模式図であり、図15の(a)は分離パッドの辺の上部は丸みを帯びている実施形態を示す側断面図、(b)は分離パッドの辺が下側に湾曲している実施形態を示す側断面図であり、図16及び図17は被記録媒体の状態に応じて分離パッドへの進入角が変化する様子を示す説明図であり、図18は搬送軌道規制斜面を有する場合の分離パッドへの進入角を示す説明図であり、図19は分離パッドが埋め込まれている様子を示す説明図であり、図20は分離パッドが埋め込まれていない実施形態を示す斜視図であり、図21は分離パッドの下流側が上流側より幅が狭い実施形態を示す斜視図であり、図22は分離パッドの下流側の端面の一部に局所的に当接する端面受け部を備える実施形態を示す斜視図である。
図1に示す被記録媒体給送装置1は、はがきや名刺などの比較的小さな被記録媒体に記録を行うインクジェットプリンタ等の記録装置または同様に比較的小さな被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置用の給送装置であり、日本工業規格A4版やB5版などの通常オフィスで使用する記録装置用の給送装置と比較すると、全体として小さな寸法を有する。尚、液体噴射装置用の給送装置は記録装置用の給送装置と実質的に同じ構造を備えるので、以下の説明では記録装置用の給送装置を中心に説明する。
被記録媒体給送装置1は、複数枚の被記録媒体Pを積層状態で斜めに保持可能な給送トレイ3を有し、且つ上端側の揺動支点2aを中心に下端側が揺動可能なホッパ2を備え、給送トレイ3のすぐ前側上方に設けられる給送ローラ軸4に給送ローラ5が回転可能に支持されている。
給送ローラ5に対向した位置に分離パッド7を備えている。すなわち、給送ローラ5とホッパ2によって被記録媒体Pが挟圧保持され、この状態で給送ローラ5が回転することによって被記録媒体Pが給送トレイ3上からピックアップされるが、給送トレイ3上の被記録媒体Pが2枚以上重なって送り出されようとする(この状態を以下「重送」と称する)場合に、最上部の被記録媒体Pだけが給送方向の下流側すなわち前方へ進行するように他の被記録媒体から分離する作用をする分離手段である分離パッド7を備えている。分離パッド7は、エラストマー等の弾性素材で形成され、ミクロ的には被記録媒体Pの先端がパッド表面に少しめり込みながら下流に移動する。
また、ホッパ2の下流側近傍には重送された最上部以外の被記録媒体Pを給送トレイ3へ戻すための媒体戻しレバー9が設けられている。ホッパ2および媒体戻しレバー9は同じ駆動系を介して作動するようになっている。即ちホッパ2は、駆動伝達系11、該駆動伝達系11を介して伝達された動力をホッパ2と媒体戻しレバー9とに分岐するカム軸13およびカム軸13からホッパ2へ駆動を伝達するホッパ作動部材15(図2)を介して作動する。一方、媒体戻しレバー9は、駆動伝達系11、カム軸13、カム伝達戻し部材16および戻し作用部材17を介して作動する(図2)。なお、媒体戻しレバー9は、その先端が後述するように搬送される被記録媒体の裏面に接触しつつ回動するため、摩擦抵抗は極力小さい方が好ましく、ポリアセタール樹脂等の摺動抵抗の小さい素材で形成されることが望ましい。以下、これらの構成について詳しく説明する。
駆動伝達系11は、駆動モータ19と、駆動モータ19の出力ピニオンに歯合する複数のギア21とを備える。駆動伝達系11の最後のギア21aはカム軸13の端部に形成されたカム軸ギア41に歯合している。カム軸13には、カム伝達戻し部材16の近傍に第1カム43(図2)が形成され、また戻し作用部材17の近傍に第2カム45(図1)が形成されている。これら第1カム43および第2カム45を介して、それぞれ駆動モータ19の駆動力が媒体戻しレバー9およびホッパ2に伝達される。
ホッパ作動部材15は、図2、図3及び図5に示したように、基枠47に対して回動自在に支持されており、その回動軸50部分(図2、図3)からはホッパ押圧部49とカム受け部51(図3、図5)とが形成されている。またホッパ作動部材15の回動軸50部分には捻りバネ53が設けられ、捻りバネ53の一端は基枠47に固定され、他端はホッパ押圧部49に係止している。ホッパ押圧部49の端部にはホッパ作用端55が形成されており、ホッパ作用端55はホッパ2の下面側に当接している。そして、捻りバネ53の他端がホッパ押圧部49に係止していることにより、ホッパ作用端55がホッパ2を常時上昇するように付勢している。
カム軸13の第2カム45は、ホッパ作動部材15の第2カム受け部51をカムフォロアとしてカム作動するように当接しており、該第2カム45のカム作用によってホッパ作動部材15を回動軸50回りに回動させることにより、所定のタイミングでホッパ押圧部49をホッパ2の下方へ退避させて、ホッパ2の下側からの押圧を解除することでホッパ2の自重によりホッパ2が下方に回動するようになっている。
次に、カム伝達戻し部材16は、図2及び図3に示したように、全体がほぼ円柱形をしており、円柱の周面には第1カム受け部57とバネ係止部59とが形成されている。カム伝達戻し部材16は、前記円柱の軸線を前記給送ローラ軸4と平行になるようにしてその一端側が前記基枠47に設けられた軸(図示せず)に前記軸線の回りに回転可能に取り付けられている。また、カム伝達戻し部材16の他端部には2枚のガイド板61が形成され、それら2枚のガイド板61の間には案内間隙63が形成されている。第1カム受け部57は、カム軸13の第1カム43と協働してカム作用をなし、またバネ係止部59には一端が基枠47に固定されたコイルバネ65の他端が係止している。
戻し作用部材17は、図2、図3及び図5に示したように、カム伝達戻し部材16側に形成された軸部67と、ホッパ作動部材15を跨ぐように形成されるコの字状のレバー基部69と、該レバー基部69の前記軸部67と反対側に突設形成された軸端68とを備えて成る。前記軸端68は基枠47に設けられた長穴状の軸受け部48に、媒体戻しレバー9による戻し動作領域から後退する方向に移動可能に軸支されている。軸部67の端部にはスライド板70が一体に形成されており、スライド板70は、カム伝達戻し部材16の案内間隙63の間で軸部67の軸線と直交する方向にスライド可能な状態で挿入されている。
そして、コの字状の前記レバー基部69の両方の外側部分には、それぞれ捻りバネ71の一端が係止しており、各捻りバネ71の他端は基枠47に固定されて係止され、前記レバー基部69は、前記捻りバネ71から全体として前記後退する方向と反対の前進方向(給送中の被記録材を裏面から押し上げる方向)に向かう付勢力を受けている。この前進方向の付勢力によって前記軸端68は前記軸受け部48の前端に常時押し付けられている。該レバー基部69のコの字の両先端部分に既述のように前記媒体戻しレバー9が形成されている。
すなわち、戻し作用部材17は、媒体戻しレバー9の回動によって、その先端10が分離パッド7の所まで重送された被記録媒体Pを給送トレイ3に戻す動作時に、前記捻りバネ71の付勢力で前進方向への力を受け、一方最上位の被記録媒体Pの裏面にその先端10が押さえられて前記前進方向への力に抗して押し戻される力を受ける。従って、後述するカム案内面77が設けられていない状態では、媒体戻しレバー9の先端10は、回動当初は単純円弧状の軌跡をとり、被記録媒体Pの裏面に先端10が当接した後は、前記両方の力が均衡する回動軌跡85を取る。
この実施の形態では、被記録媒体Pが給送ローラ5に接触しないようにその姿勢を決める補助ローラ6によって給送中の被記録媒体Pのとる姿勢が決まる構造である。前記回動軌跡85は補助ローラ6との接触点から近い距離aの位置で媒体戻しレバー9の先端10が被記録媒体Pの裏面に当接する。この構造では被記録媒体Pの剛性が高い場合には、該被記録媒体Pが撓みにくいので、媒体戻しレバー9を押し戻す際に被記録媒体の裏面に引っ掻き跡が残る虞がある。また、媒体戻しレバー9の当該取り付け構造では、前記押し戻し位相角θが水平に近いため、重力の寄与を期待できないと共に、軸受け部のこじり抵抗を受け、媒体戻しレバー9は一層押し戻されにくくなり、前記引っ掻き跡が残りやすくなる。或いは駆動モータ10の脱調という問題につながる虞がある。
この問題を解消するために、図6に示したように、本発明においては各媒体戻しレバー9の外側の面には、カム被案内部73が形成されており、一方媒体戻しレバー9がホッパ2の上面側に突出するために基枠47の対応する部位に形成された切り欠き75(図1)内には、カム被案内部73を案内するためのカム案内面77が形成されている。上述の捻りバネ71はレバー基部69をカム案内面77側に付勢する。これにより、カム被案内部73は常時、カム案内面77に当接して案内されるように付勢される。従って、媒体戻しレバー9はホッパ2の上面から上方へ突出する方向へ常時付勢されていると共に、その突出位置は前記カム案内面77によって規制される。
ここで、図2、図3および図6から図11を参照しながら、ホッパ2及び媒体戻しレバー9の作用を説明する。まず図2、図6に示す如く、媒体戻しレバー9がアップ状態、即ち被記録媒体Pの給送開始前の状態のとき、カム軸13の第2カム45はホッパ作動部材15の第2カム受け部51とのカム作用により、ホッパ押圧部49をホッパ2の下方へ退避(図10)させて、ホッパ2の下側からの押圧を解除することでホッパ2の自重によりホッパ2が下側に回動した状態となっている。このとき給送トレイ3上の被記録媒体Pは給送ローラ5に接触していない。また、カム軸13の第1カム43が第1カム受け部57にカム作用することで、コイルバネ65のバネ引っ張り作用に抗してカム伝達戻し部材16を回転させ、これに伴いレバー基部69が回動することで媒体戻しレバー9の先端10が切り欠き75から上方へ突出状態になっている。
図7に示す如く、カム軸13が回転して第1カム43が第1カム受け部57から外れると、コイルバネ65のバネ引っ張り力により媒体戻しレバー9の先端10が下方に退避する(図3参照)。カム軸13が、図8に示す位置まで回転すると、カム軸13の第2カム45がホッパ作動部材15の第2カム受け部51から外れて、捻りバネ53の作用によりホッパ押圧部49がホッパ2の下面側を上方へ押圧するようになるため(図11)、ホッパ2が上昇する。これにより、給送トレイ3上の最上位の被記録媒体Pが給送ローラ5に接触して給送トレイ3の回転による給送が開始される。
カム軸13が、図9に示す位置まで回転すると、カム軸13の第1カム43が第1カム受け部57に再び係合を開始する。そしてカム軸13が、図9に示す位置から図6に示す位置まで回転する間に、カム伝達戻し部材16を介して軸部67とレバー基部69とが一緒に回転する。このときカム被案内部73がカム案内面77に案内されるため、軸部67および軸端68を結ぶ軸線の位置(軸部67の軸線と同じ)が後退し、これに伴い媒体戻しレバー9の先端10の軌跡が、カム被案内部73およびカム案内面77を有しない場合の軌跡よりも下側を通るようになる。この軌跡が媒体戻しレバー9の先端10が給送中の被記録媒体Pの裏面の形状に沿うように移動する軌跡と同じであるように、カム案内面77の形状が設定されている。
すなわち、補助ローラ6との接触点から遠い距離b(距離bは前記距離aより大きい)の位置で媒体戻しレバー9の先端10が被記録媒体Pの裏面に当接する。距離bが遠くなった分、同じ剛性のものでも被記録媒体Pは撓みやすくなるため、媒体戻しレバー9を押し戻す際に被記録媒体Pの裏面に引っ掻き跡が残る虞が少ない。また、前記押し戻し位相角θが水平より大きく立ち上がるため、重力の寄与を期待できると共に、軸受け部のこじりの虞も少なく、媒体戻しレバー9は一層押し戻されやすくなり、前記引っ掻き跡が一層残り難くなる。更には駆動モータ10の脱調という問題につながる虞が少なくなる。
以上に説明したように、カム被案内部73がカム案内面77に案内されて、媒体戻しレバー9の先端10と媒体戻しレバー9の回動支点とを結ぶ直線の方向へ媒体戻しレバー9が後退しつつ当該媒体戻しレバー9の先端10が給送中の被記録媒体Pの裏面の姿勢に沿う前記軌跡をとって回動する。従って、媒体戻しレバー9の先端10が給送中の被記録媒体Pの裏面を押し上げるように通過する場合に生じる無理な負荷や過剰の摩擦力を生じないから、給送中の被記録媒体の裏面に傷を付けたり、負荷に起因する駆動モータ19の脱調といった不具合を解消することができる。

次に、本発明の特徴的構成について説明する。尚本明細書において、上流側といった場合、被記録媒体の給送方向の上流側を意味し、下流側はその反対方向を意味する。また被記録媒体の先端とは被記録媒体の搬送方向の下流側の端辺付近を意味する。
本発明が適用される給送装置1は、給送トレイ3が比較的垂直近い角度で立っており、従って被記録媒体Pの給送開始時に、給送ローラ5にピックアップされて被記録媒体Pの先端が分離パッド7に到達した段階では、被記録媒体Pの先端が分離パッド7に当接して被記録媒体Pの自重が分離パッド7に掛かるタイプである。
図12に示す如く、分離パッド7は被記録媒体Pの先端の幅のほぼ中央に位置し且つ給送ローラ5の幅より少し狭い幅(図13参照)に形成されている。分離パッド7の両側には、分離パッド7の上流側に位置し被記録媒体Pが分離パッド7に当接する直前に被記録媒体Pの搬送軌道を規制する搬送軌道規制斜面89と、搬送軌道規制斜面89のすぐ下流側に位置し分離パッド7の上面よりも僅かに低く(0.2mm〜0.8mm低く)分離パッド7の上面と平行な負荷低減面91とを備えている。
搬送軌道規制斜面89は、比較的急な角度で構成されており、給送ローラ5にピックアップされた複数枚の被記録媒体Pは、搬送軌道規制斜面89に案内されてその先端が分離パッド7に到達するようになっている。最上位の被記録媒体Pに給送ローラ5から駆動力が付与されると、最上位の被記録媒体Pだけが下流側に進行し、この時点で他の被記録媒体との分離がなされる。ここで搬送軌道規制斜面89の機能について図16から図18を参照しながら説明する。
図16に示す如く、被記録媒体Pの先端がカールしていない場合、被記録媒体Pと給送ローラ5のニップ点92における給送ローラの周面の接線方向に被記録媒体Pが進行すると、分離パッド7への進入角は本実施形態では43.54度となり、被記録媒体Pの分離及び給送は可能である。
図17に示す如く、被記録媒体Pの先端が垂れるようにカールしている場合、被記録媒体Pの先端は給送ローラ5の周面の接線方向より下側に向いて、例えば被記録媒体Pの先端の分離パッド7への進入角は67.46度となる。この進入角のまま分離パッド7に到達すると、摩擦負荷が大きいため先端が分離パッド7上で丸まるなどの現象を起こし給送が行えない。
図18に示す如く、搬送軌道規制斜面89を設けているので、搬送軌道規制斜面89により分離パッド7の両側で被記録媒体Pの先端の方向が矯正されるため、多少の下方へのカールは生じるものの、被記録媒体Pの先端の分離パッド7への進入角は43度となり、図16の場合とほぼ同じになり、分離及び給送が可能になる。このように搬送軌道規制斜面89は、被記録媒体Pの先端を適切な角度で分離パッド7へ案内する機能を有する。
次に、負荷低減面91は搬送軌道規制斜面89より角度が水平に近く、最上位の被記録媒体が分離された直後に当接できるように設けられている。すなわち、給送ローラ5の送り力を受けて最上位の被記録媒体Pが分離パッド7により分離された直後には、該被記録媒体Pの先端の方向がその直前の方向に対して少し寝るように傾くので、その両側が負荷低減面91に当接するようになる。その結果、その分だけ被記録媒体Pの荷重が分離パッド7に掛かる割合が減少する。そのため、被記録媒体Pが更に下流へ搬送される際に、被記録媒体Pと分離パッド7との間の摩擦力に起因する抵抗が減少するため、分離された被記録媒体Pの滑らかな搬送が実現できる。また、被記録媒体Pと分離パッド7との間の摩擦力を低減できるため、給送ローラ5が被記録媒体Pを押し出す力も小さくて済み、従って給送ローラ5の被記録媒体Pへの接触圧を小さくすることができる。この結果、被記録媒体Pに給送ローラ5の圧痕が残りにくくなる。
図13及び図14は、被記録媒体Pの進行方向左右側がカールしている場合の分離パッドとの関係を示している。図13に示す如く、被記録媒体Pが逆U字形にカールしている場合には、分離パッド7の全幅に亘って被記録媒体Pが接触することができる。しかし、矢印93で示す位置においては、被記録媒体Pが分離パッド7の角部にめり込んで負荷を生じ、条件によっては裏面のめくれが発生することがある。一方、図14に示す如く、被記録媒体Pの両端がU字形にカールしている場合には、同様に分離パッド7の全幅に亘って被記録媒体Pが接触することができる。しかし、分離パッド7の幅が給送ローラ5の幅より大きい場合には、給送ローラ5の幅分だけしか分離パッド7と当接せず、カール状態によって分離負荷のバラツキを生じることがある。
被記録媒体Pが分離パッド7の角部にめり込んで負荷を生じる場合の対策としては、図15(a)に示す如く、負荷低減面91に隣接する分離パッド7の辺の上部が丸み95を帯びるようにしたり、図15(b)に示す如く、負荷低減面91に隣接する分離パッド7の辺が、符号97で示す如く下側に湾曲しているようにしてもよい。
次に、分離パッド7は通常弾性を有し、図19に示す如くほぼ下半分程度が埋め込まれている。従って、図19(a)に示す如く、積層された複数の被記録媒体Pの先端が分離パッド7に当接すると、分離パッド7に掛かる荷重のため有効撓み高さ(図19(b))によっては分離パッド7の表面付近が下流側に山状に寄ってしまい(図19(b)の符号99で示す部分を参照)、分離後の最上位の被記録媒体Pのその後の搬送の妨げになることがある。
このような現象を防止するため、図20から図22に示すような実施形態を取り得る。図20に示す実施形態では、分離パッド7の下面を負荷低減面91と面一にしている。これにより複数の被記録媒体Pの先端が分離パッド7に当接したときに、分離パッド7に掛かる荷重に起因して分離パッド7が下流側に弾性変形することができるので、分離パッド7の表面付近が下流側に山状に寄ってしまう現象を防止することができる。
また、図21に示す実施形態では、分離パッド7の下流側の幅を上流側より狭くしている。これにより、分離パッド7の下流側の幅が狭い分だけ負荷低減面91が被記録媒体Pの荷重を支持する割合が増え、分離パッド7に掛かる荷重は減るから、分離パッド7の表面付近が下流側に山状に寄ってしまうことを抑制することができる。
更に、図22に示す実施形態では、分離パッド7の下流側の端面101の一部に局所的に当接する端面受け部103を備えている。本実施形態では、分離パッド7の下流側が局所的に下流側への変形を規制されているだけなので、分離パッド7の多くの部分は下流側に弾性変形することができる。従って、被記録媒体Pの荷重により分離パッド7の表面付近が下流側に山状に寄ってしまうことを抑制することができる。
以上、本発明をインクジェット式記録装置に適用した実施形態について説明したが、被噴射媒体を給送する給送装置を備える液体噴射装置にも上記同様に本発明を適用することができる。
本発明が適用可能なインクジェットプリンタの給送装置の正面下方からの斜視図。 媒体戻しレバーアップ時のホッパの背面斜視図。 媒体戻しレバーダウン時のホッパの背面斜視図。 給送装置の右側面図。 ホッパ作動部材周辺の拡大斜視図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 カム軸の回転位置と媒体戻しレバーとの関係を段階的に示す図。 ホッパリセット時の状態を示す側面図。 ホッパアップ時の状態を示す側面図。 分離パッド周辺の斜視図。 逆U字にカールした被記録媒体と分離パッドとの関係を示す模式図。 U字にカールした被記録媒体と分離パッドとの関係を示す模式図。 (a)は分離パッドの辺の上部は丸みを帯びている実施形態を示す側断面図、(b)は分離パッドの辺が下側に湾曲している実施形態を示す側断面図。 被記録媒体の状態に応じ分離パッドへの進入角が変化する様子を示す説明図。 被記録媒体の状態に応じ分離パッドへの進入角が変化する様子を示す説明図。 搬送軌道規制斜面を有する場合の分離パッドへの進入角を示す説明図。 分離パッドが埋め込まれている様子を示す説明図。 分離パッドが埋め込まれていない実施形態を示す斜視図。 分離パッドの下流側が上流側より幅が狭い実施形態を示す斜視図。 端面受け部を備える実施形態を示す斜視図。
符号の説明
1 給送装置、2 ホッパ、2a ホッパの揺動支点、3 給送トレイ、4 給送ローラ軸、5 給送ローラ、6 補助ローラ、7 分離パッド、9 媒体戻しレバー、10 媒体戻しレバーの先端、11 駆動伝達系、13 カム軸、15 ホッパ作動部材、16 カム伝達戻し部材、17 戻し作用部材、19 駆動モータ、21 ギア、21a ギア、41 カム軸ギア、43 第1カム、45 第2カム、47 基枠、48 軸受け部、49 ホッパ押圧部、50 ホッパ作動部材の回動軸、51 第2カム受け部、52 移動規制度当て部、53 捻りバネ、55 ホッパ作用端、57 第1カム受け部、59 バネ係止部、61 ガイド板、63 案内間隙、65 コイルバネ、67 軸部、68 軸端、69 レバー基部、70 スライド板、71 捻りバネ、73 カム被案内部、75 切り欠き、77 カム案内面、81 矢印、83 本発明による媒体戻しレバーの先端の軌跡、85 本発明を適用しない場合の媒体戻しレバーの先端の軌跡、87 媒体戻しレバーの最終回動位置付近、89 搬送軌道規制斜面、91 負荷低減面、92 ニップ点、93 矢印、95 丸み、97 分離パッドの辺の湾曲、99 山状に寄った部分、101 分離パッドの下流側の端面、103 端面受け部、P 被記録媒体

Claims (8)

  1. 被記録媒体に接触して被記録媒体を給送する給送ローラと、
    複数枚の被記録媒体を積層状態で保持可能な給送トレイを備え、前記給送トレイ上の最上位の被記録媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接手段と、
    前記給送ローラと前記圧接手段の接触位置より下流に位置し、前記給送トレイ上の最上位の被記録媒体をこれと重送されている他の被記録媒体から分離する分離パッドとを備え、
    前記被記録媒体の給送開始時に、前記給送トレイに積層されている被記録媒体の先端が前記分離パッドに当接して前記被記録媒体の自重が前記分離パッドに掛かる構成の給送装置における媒体分離装置であって、
    前記分離パッドは、前記給送トレイの前記被記録媒体を積層する部分の幅のほぼ中央に位置し、
    該分離パッドの両側には
    被記録媒体の先端と当接できる範囲で当該分離パッドの上面よりも低く形成され、且つ分離パッドの上面と平行な負荷低減面と
    該負荷低減面の上流側に位置し、前記給送ローラの被記録媒体に対するニップ点における接線の位置より前記給送ローラから離間する側に後退した斜面を有し、先端がカールした被記録媒体の先端が前記分離パッドに当接する当初に前記斜面に当接することで前記カールを矯正し該先端を前記分離パッドに向けて案内する搬送軌道規制斜面と、を備え、
    前記負荷低減面は、前記被記録媒体の先端の両側が当接し、被記録媒体と分離パッドとの間の摩擦力に起因する抵抗を減少することを特徴とする給送装置における媒体分離装置。
  2. 請求項1に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記分離パッドの幅は前記給送ローラの幅より小さく形成されていることを特徴とする給送装置における媒体分離装置。
  3. 請求項1又は2に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記負荷低減面に隣接する前記分離パッドの辺の上部は丸みを帯びて形成されていることを特徴とする給送装置における媒体分離装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記負荷低減面に隣接する前記分離パッドの辺は、下側に湾曲して形成されていることを特徴とする給送装置における媒体分離装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記分離パッドの下流側の端辺は受け無しのフリー構造に形成されていることを特徴とする給送装置における媒体分離装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記分離パッドの下流側は上流側より幅が狭く形成されていることを特徴とする給送装置における媒体分離装置。
  7. 請求項5に記載の給送装置における媒体分離装置において、前記分離パッドの下流側の端面の一部に局所的に当接する端面受け部を備えることを特徴とする給送装置における媒体分離装置。
  8. 被記録媒体の給送装置と、該給送装置における媒体分離装置と、前記媒体分離装置で分離されて送られる被記録媒体に記録を実行する記録実行部と、を備えた記録装置であって、前記給送装置における媒体分離装置は請求項1から7のいずれか1項に記載の給送装置における媒体分離装置であることを特徴とする記録装置。
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