JP2009096574A - 媒体戻し装置、給送装置、記録装置 - Google Patents

媒体戻し装置、給送装置、記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 被送り媒体の傷を低減することおよび戻しレバーの動力源の負荷を低減することができる媒体戻し装置を提供すること。
【解決手段】 媒体戻し装置(300)は、重送された被送り媒体(P2)と当接可能な戻しレバー当接部(302、302)と、該戻しレバー当接部(302、302)と離間し、該戻しレバー当接部(302、302)の回動支点となるレバー軸部306と、該レバー軸部306と前記戻しレバー当接部(302、302)とを連結し、弾性変形可能な弾性連結部(305、305)と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、重送された被送り媒体と当接可能な戻しレバー当接部と、該戻しレバー当接部の回動支点となるレバー軸部と、を備えた媒体戻し装置、該媒体戻し装置を備えた給送装置および記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
また、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、給送装置としての給送部と、記録部と、排出部と、を備えていた。このうち、前記給送部は、載置された用紙をピックアップして給送するように設けられていた。また、前記記録部は、給送された用紙に対して記録を実行するように設けられていた。またさらに、前記排出部は、記録された用紙を排出するように設けられていた。
また、前記給送部は、重送された用紙を給送方向上流側へ戻す戻し部としての戻しレバーを有していた。
図21(A)(B)に示すのは、従来技術における戻しレバーを示す図である。このうち、図21(A)は戻しレバーを示す側面図である。一方、図21(B)は戻しレバーを示す斜視図である。
図21(A)に示す如く、従来技術の給送装置501は、ホッパ503と、給送ローラ502と、基体部504と、戻しレバー506と、を備えていた。ホッパ503には、用紙が載置されるように設けられていた。また、ホッパ503は、図示しないホッパばねの付勢力によって給送ローラ502に対して接離移動可能に設けられていた。
給送ローラ502が図中において時計方向へ回動して、ホッパ503が給送ローラ502に接近移動する所謂、ホッパアップすると、給送ローラ502に対して最上位の用紙516に送り力が発生する。そして、最上位の用紙516は、送り経路510に進入して基体部504に案内されながら給送方向下流側へ給送される。
このとき、最上位の用紙516と、次位以降の用紙517との間において摩擦力が生じるため、次位以降の用紙517にも送り力が生じる。従って、次位以降の用紙517が送り経路510に進入する虞がある。
そこで、次位以降の用紙517をホッパ503に戻すため、戻しレバー506によって戻し動作が実行される。戻しレバー506の構造を説明した後に、戻し動作について説明する。
図21(B)に示す如く、戻しレバー506は、一対のレバー当接部507、507と、レバー当接部507、507と一体に形成されたレバー軸部509と、を有する。そして、基体部504に回動自在に保持された動力軸部512は、レバー軸部509とスライド機構514を介して回動力を伝達可能に設けられている。スライド機構514は、レバー当接部507、507が延設された方向に、戻しレバー506を動力軸部512に対してスライド可能に設けられている。具体的には、スライド機構514は、動力軸部側の溝部と、該溝部に係合するレバー軸部側の突条とを有する。
そして、戻しレバー506は、一対のねじりコイルばね515、515によって、給送ローラ502に接近する方向へ付勢されている。また、動力軸部512には、カム部511と係合可能なカムフォロア部513が設けられている。またさらに、動力軸部512は、図示しないばねによって図21(A)における反時計方向へ付勢されている。
また、レバー当接部507、507の用紙幅方向の両側に形成された凸部508、508…は、基体部504に形成されたレバー案内面部505と接触可能に設けられている。
続いて、戻し動作について説明する。
図21(A)に示す如く、カム部511が図中において反時計方向へ回動する。そして、カムフォロア部513との係合し、前記ばね(図示しない)の付勢力に抗してレバー軸部509を時計方向へ回動させる。従って、レバー当接部507、507は、レバー案内面部505に案内されながら送り経路510に突出して時計方向へ回動する。その結果、次位以降の用紙517の先端と当接し、給送方向上流側のホッパ503に押し戻すことができる。
このとき、レバー当接部507、507は、最上位の用紙516の裏面の後端側と接触するが、スライド機構514によって、給送ローラ502から離間する方向へ退避するように変位することができる。具体的には、凸部508、508…がレバー案内面部505から離間するように変位する。従って、最上位の用紙516の裏面に前記接触によって生じる傷を低減することができる。
特開2005−219903号公報
しかしながら、戻し動作中において、戻しレバー506は、送り中の最上位の用紙516の裏面と接触しながら下方へ変位しようとする。即ち、スライド機構514では、回動力(トルク)を伝達しつつ、レバー軸部509を下方へスライドさせようとする。従って、前記回動力によってスライド機構514における摩擦力が増加し、スライドし難い。言い換えると、スライド機構514においてこじる動作が生じる。そのため、戻しレバー506が、想定位置まで下がらず送り中の最上位の用紙516の裏面に押し付けられる虞がある。従って、用紙の裏面に発生する傷を低減できない虞がある。また、戻しレバー506の動力源の負荷が増大する虞がある。
また、詳しくは後述するが、重送された場合の戻し動作(図6(B)〜図11(B)参照)において、戻しレバー506が送り中の最上位の用紙516を給送ローラ側へ押し上げる虞がある。具体的には、戻しレバー506が次位以降の用紙517の先端と当接しているため、戻しレバー506が送り経路510から退避する方向へ変位することができない。そして、送り方向上流側への回動に従って最上位の用紙516を押し上げる虞がある。
このとき、押し上げによって、最上位の用紙516と、レバー当接部507、507との間に生じる摩擦抵抗が増大する。従って、戻しレバー506の動力源の負荷が増大する虞がある。
図22に示すのは、従来技術における戻しレバーの動力源の負荷トルクを表す図である。縦軸は負荷トルク値である。一方、横軸は給送ローラの駆動時間である。具体的には給送開始から終了までの1サイクルを示す。
また、実線で示すのは戻しレバーによる戻し動作を実行する給送装置である。一方、鎖線で示すのは戻しレバーを備えていない給送装置である。
尚、前者の戻しレバーの動力源は、給送ローラの動力源と共通である。
図22に示す如く、戻し動作区間において、戻しレバー506を備え戻し動作を実行する給送装置501の負荷トルク値と、戻しレバー506を備えていない給送装置の負荷トルク値との間に大きな差がある。具体的には、戻し動作を実行する給送装置501の負荷トルク値は、戻しレバー506を備えていない給送装置の負荷トルク値と比較して大きな値となる。これは、前述したスライド機構514や前記押し上げによるものと考えられる。そして、戻し動作区間において、戻し動作を実行する給送装置501の負荷トルク値は最大値となる。即ち、動力源のモータの負荷が最大となる。従って、前記最大値によって前記モータのサイズを決定する必要があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、被送り媒体の傷を低減することおよび戻しレバーの動力源の負荷を低減することができる媒体戻し装置、該媒体戻し装置を備えた給送装置および記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の媒体戻し装置は、重送された被送り媒体と当接可能な戻しレバー当接部と、該戻しレバー当接部と離間し、該戻しレバー当接部の回動支点となるレバー軸部と、該レバー軸部と前記戻しレバー当接部とを連結し、弾性変形可能な弾性連結部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記媒体戻し装置は、前記弾性連結部を備えている。従って、前記戻しレバー当接部が重送された被送り媒体と当接して給送方向上流側へ戻すとき、前記弾性連結部は、前記レバー軸部の回動方向に弾性変形することができる。言い換えると、前記弾性連結部は、弓状に弾性変形することができる。従って、前記戻しレバー当接部を無理矢理動作させないようにすることができる。その結果、前記レバー軸部の動力源の負荷のピークを低減・分散することができる。
また、前記戻しレバー当接部を前記弾性連結部によって前記レバー軸部と間接的に連結することによって、前記戻しレバー当接部と前記レバー軸部とを離間させることができる。従って、前記戻しレバー当接部と前記レバー軸部との間において摺動摩擦抵抗が生じない。その結果、前記戻しレバー当接部を、前記給送ローラ側から容易に退避移動させることができる。そして、被送り媒体に生じる傷を低減することができる。
またさらに、弓状弾性変形によって、前記戻しレバー当接部の位相を、前記レバー軸部の位相に対して遅らせることができる。即ち、戻し動作のタイミングを遅らせることができる。
例えば、給送中の被送り媒体が通過した後に、重送された被送り媒体を上流側へ戻すことが可能である。このとき、前記戻しレバー当接部が、給送中の被送り媒体を押し上げる虞がない。従って、該押し上げるときに生じていた負荷が発生する虞がない。
また、側視D型の給送ローラによって被送り媒体が送られる場合、前記タイミングを遅らせて、前記給送ローラの弦部が前記戻しレバー当接部と対向したときに、重送された被送り媒体を上流側へ押し戻すように構成することができる。係る場合、給送中の被送り媒体は、前記給送ローラ側へ容易に変位することができる。従って、前記戻しレバー当接部が重送された被送り媒体を上流側へ戻す際、前記容易に変位可能になった後に前記押し戻しを実行することができる。その結果、給送中の被送り媒体を前記給送ローラ側へ押し上げるときに生ずる負荷を低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記戻しレバー当接部が前記レバー軸部側へ変位するとき、前記戻しレバー当接部は、前記レバー軸部から離間した状態で変位する構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記戻しレバー当接部が前記レバー軸部側へ変位するとき、前記戻しレバー当接部は、前記レバー軸部から離間した状態で変位する構成である。従って、前記戻しレバー当接部と前記レバー軸部との間において、摺動による摩擦抵抗が生じる虞がない。そして、前記戻しレバー当接部は、前記レバー軸部側に滑らかに変位することができる。その結果、前記戻しレバー当接部が給送中の被送り媒体と当接することによって生じる傷を、従来技術と比較して低減することができる。
また、前記レバー軸部を回動する動力源の負荷を、従来技術に比較して低減することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記弾性連結部は、被送り媒体の幅方向に対する前記戻しレバー当接部の姿勢を変位可能であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記弾性連結部は、被送り媒体の幅方向に対する前記戻しレバー当接部の姿勢を変位可能である。従って、前記戻しレバー当接部が給送中の被送り媒体と当接する際、前記戻しレバー当接部の姿勢を給送中の被送り媒体の姿勢に倣わせることができる。即ち、前記戻しレバー当接部の角が給送中の被送り媒体と当接する所謂、肩当りを防止することができる。その結果、前記戻しレバー当接部が給送中の被送り媒体と当接することによって生じる傷をより低減することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記弾性連結部は、前記戻しレバー当接部と前記レバー軸部との距離が変化する方向および前記レバー軸部の回動方向へ弾性変形可能な第1弾性部材と、前記レバー軸部の回動方向へ弾性変形可能な第2弾性部材と、を有し、前記戻しレバー当接部および前記レバー軸部の一方に前記第2弾性部材を摺動可能に連結する摺動部を有することを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記弾性連結部は、前記第1弾性部材と、前記第2弾性部材と、を有する。即ち、前記第1弾性部材が押し付け荷重を担い、前記第2弾性部材が被送り媒体戻し荷重を担う。
ここで、「押し付け荷重」とは、前記戻しレバー当接部を前記レバー軸部から離間する方向へ付勢する力をいう。一方、「被送り媒体戻し荷重」とは、前記戻しレバー当接部を前記レバー軸部の回動方向へ付勢する力をいう。
従って、前記弾性連結部は、「押し付け荷重」と「被送り媒体戻し荷重」とを確実に両立することができる。具体的には、「押し付け荷重」を比較的小さくして、前記傷の発生を低減することができる。さらに、「押し付け荷重」の大きさに拘わらず「被送り媒体戻し荷重」を比較的大きくして、確実に重送された被送り媒体を上流側へ戻すことができる。
また、前記第2弾性部材の「被送り媒体戻し荷重」の大きさによって、戻し動作のタイミングを変更することができる。その結果、前記レバー軸部に作用するカム等の設計の自由度を増すことができる。
また、前記戻しレバー当接部および前記レバー軸部の一方に前記第2弾性部材を摺動可能に連結する摺動部を有する。従って、前記第1弾性部材が弾性変形したときの前記戻しレバー当接部の変位を、前記第2弾性部材が妨げる虞がない。
またさらに、前記摺動部は、前記第2弾性部材を摺動させながら前記第2弾性部材の一端側の姿勢を規制することができる。その結果、摺動させた場合であっても、前記回動方向への付勢力を発生させることができる。即ち、前記「被送り媒体戻し荷重」を十分に確保することができる。
また、前記摺動部は、前記コイルばねの伸縮方向を軸とした前記板ばねの一端側の姿勢を規制することができる。その結果、前記戻しレバー当接部の姿勢を安定させることができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記第1弾性部材は、コイルばねであり、前記第2弾性部材は、板ばねであることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記第1弾性部材は、コイルばねであり、前記第2弾性部材は、板ばねである。従って、容易に前記第1弾性部材および前記第2弾性部材を構成することができる。
仮に、前記コイルばねのみでは、前記コイルばねの伸縮方向を軸とした前記戻しレバー当接部の姿勢が不安定となる虞がある。
そこで、前記板ばねによって、前記コイルばねの伸縮方向を軸とした前記戻しレバー当接部の姿勢を安定させることができる。
本発明の第6の態様の給送装置は、被給送媒体を載置する載置部と、載置された被給送媒体を給送する給送ローラと、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を接近させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段と、重送された被給送媒体を給送方向上流側へ戻す戻し部と、を備えた給送装置であって、該戻し部は、上記第1から第5のいずれかの態様の前記媒体戻し装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、前記戻し部は、上記第1から第5のいずれかの態様の前記媒体戻し装置を備えている。従って、前記給送装置において、上記第1から第5のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記給送部は、上記第6の態様の前記給送装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、前記給送部は、上記第6の態様の前記給送措置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第6の態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される載置部145としてのホッパ101が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。
具体的には、載置された用紙Pは、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ230によりピックアップされる。そして、用紙Pは、左右の用紙ガイド103、103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ対220(図3参照)へと給送される。搬送ローラ対220まで給送された用紙Pは、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送駆動ローラ221(図3参照)により、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙Pを下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方側に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、搬送される用紙Pの幅方向Xである主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙Pへ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙Pは、さらに下流側へと搬送され排出ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インクは、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部204を備え、キャップ部204を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
図3に示すのは、本発明に係る給送部の概略を示す側断面図である。
図3に示す如く、記録装置100の給送部144は、基体部210と、給送ローラ230と、ホッパ101と、ホッパレバー280と、を備えている。このうち、給送ローラ230は、給送ローラ軸231を支点に回動可能に設けられている。また、給送ローラ230は、側視D型に形成され、弧部230aと、弦部230bと、を有している。
また、ホッパレバー280は、ホッパカムフォロア282と一体に形成され、ホッパレバー軸281を支点に回動可能に設けられている。一方、カム軸261には、ホッパカムフォロア282と係合可能なホッパカム260が設けられている。また、ホッパレバー軸281には、ねじりコイルばねであるホッパばね283が設けられている。ホッパばね283の一端側である第1腕部284は、ホッパレバー280と係合し、他端側の第2腕部285は、基体部210と係合するように構成されている。従って、ホッパレバー280は、ホッパばね283の付勢力によって、ホッパ101を給送ローラ230へ付勢することが可能である。
ホッパカム260が、図3における反時計方向へ回動し、ホッパカムフォロア282と係合すると、ホッパカム260は、ホッパばね283の付勢力に抗して、ホッパレバー280を時計方向へ回動させる。従って、ホッパ101は給送ローラ230から離間移動する。所謂、ホッパダウンである。
そして、ホッパカム260が反時計方向へさらに回動し、ホッパカムフォロア282との係合が解除されると、ホッパレバー280は、ホッパばね283の付勢力によって、反時計方向へ回動する。従って、ホッパ101は、給送ローラ230へ接近移動する。所謂、ホッパアップである。
ホッパアップすると、給送ローラ230によって、ホッパ101に載置された用紙Pのうち、最上位の用紙P1(図6(A)〜図11(A)参照)(P)が給送される。具体的には、基体部210に設けられた間口規制部211において、次位以降の用紙P2(図6(A)〜図11(A)参照)と最上位の用紙P1(図6(A)〜図11(A)参照)(P)とが予備分離される。そして、給送ローラ230が図3における時計方向へさらに回動すると、用紙Pの先端が本分離手段としての分離パッド212へ突入する。本実施形態において、分離パッド212は、摩擦係数が高い弾性体で形成されたパッドである。そして、最上位の用紙P1(図6(A)〜図11(A)参照)(P)だけが、分離パッド212を乗り越えることができるように構成されている。
給送ローラ230がさらに回動すると、最上位の用紙P1(図6(A)〜図11(A)参照)(P)の先端は、基体部210に形成された案内面部213に案内されて搬送ローラ対220へ到達する。搬送ローラ対220は、搬送用モータの動力によって駆動する搬送駆動ローラ221と、搬送駆動ローラ221に従って回動する搬送従動ローラ222とを有する。用紙Pの先端が搬送ローラ対220まで到達すると、搬送ローラ対220および給送ローラ230によって用紙Pのスキュー取りが実行される。スキュー取りは、所謂、「突き当て方式」でも「食い付き吐き出し方式」であってもよい。
ここで、「突き当て方式」とは、停止している搬送ローラ対220に用紙Pの先端を突き当てると共に給送ローラ230と搬送ローラ対220との間において用紙Pを撓ませて、用紙Pの先端の姿勢を搬送ローラ対220のニップラインに倣わせる方式をいう。
一方、「食い付き吐き出し方式」とは、先ず、正転駆動している搬送ローラ対220に用紙Pの先端を所定量だけニップさせる。次に、逆転駆動させて給送ローラ230と搬送ローラ対220との間において用紙Pを撓ませて、用紙Pの先端の姿勢を搬送ローラ対220のニップラインに倣わせる方式をいう。
スキュー取りが実行された後、用紙Pは、搬送ローラ対220によって記録部143へ搬送される。このとき、給送ローラ230の姿勢は、リセット位置となる。
ここで、「リセット位置」とは、給送が完了したときにとる姿勢であって、弦部230bが間口規制部211およびホッパ101に対向している位相をいう。
給送ローラ230がリセット位置となったとき、公知技術であるクラッチ装置(図示せず)によって給送用モータ104から給送ローラ軸231への動力伝達は切断されるように構成されている。
また、給送ローラ軸231とカム軸261との間において、動力を伝達する動力伝達ギア輪列(図示せず)が設けられている。
従って、給送ローラ230がリセット位置となる際、カム軸261へ動力が伝達され、ホッパカム260がホッパレバー280を給送ローラ230から離間する方向へ回動させることができる。その結果、ホッパ101は、ホッパダウン状態となる。
図4に示すのは、本発明に係る戻しレバーを示す斜視図である。
図4に示す如く、戻し部300としての戻しレバー301は、一対のレバー当接部302、302と、レバー軸部306と、一対のコイルばね305、305と、を備えている。このうち、一対のレバー当接部302、302は、幅方向Xにおいて、給送ローラ230の両側に配設されている。そして、後述するように重送された用紙を送り方向上流側であるホッパ101まで押し戻すことができるように構成されている。
また、レバー軸部306には、給送用モータ104からの動力を受けるカムフォロア部308が一体に設けられている。さらに、レバー軸部306は、ねじりコイルばねである戻しレバーばね310によってレバー当接部302、302が送り方向下流側へ回動するように付勢されている。
またさらに、一対のレバー当接部302、302は、一対のコイルばね305、305によってそれぞれレバー軸部306と接続されている。具体的には、レバー当接部302、302に設けられた第1ばね接続部304、304と、コイルばね305、305の一端とが接続されている。また、レバー軸部306に設けられた第2ばね接続部307、307と、コイルばね305、305の他端とが接続されている。
ここで、一対のレバー当接部302、302は、レバー軸部306と直接的に接触しないように構成されている。
また、レバー当接部302、302において、幅方向Xの両側には、一対の凸部303、303…が設けられている。一対の凸部303、303…は、後述するように基体部210のレバー案内面309、309(図5参照)と接触可能に設けられている。
図5に示すのは、本発明に係る戻しレバーへの動力伝達を示す側面図である。
図5に示す如く、給送部144の基体部210は、カム部311およびレバー軸部306を回動自在に保持している。このうち、カム部311は、前述したクラッチ装置を介して給送用モータ104の動力を受けて回動するように構成されている。そして、カム部311は、レバー軸部306に設けられたカムフォロア部308に作用するように構成されている。具体的には、カム部311は、図中において反時計方向へ回動し、カムフォロア部308を介してレバー軸部306を、戻しレバーばね310の付勢力に抗して時計方向へ回動させることができる。
また、基体部210には、レバー案内面309、309が設けられている。レバー案内面309、309は、凸部303、303…と当接してレバー当接部302、302の軌道を案内することができるように構成されている。具体的には、コイルばね305、305の付勢力によってレバー軸部側から給送ローラ側へ基体部210から突出しようとするレバー当接部302、302の突出量を規制することができる。従って、給送中の用紙の裏面と接触することによって生ずる傷を低減することができる。
またさらに、基体部210には、間口規制部211が設けられている。間口規制部211は、用紙の送り経路214に進入する用紙の枚数を規制することが可能に設けられている。具体的には、給送ローラ230と、基体部210との間の送り経路214の入り口を狭めるように形成されている。従って、多数の用紙が送り経路214に進入することを防止することができる。
続いて、戻しレバー301の動作について説明する。
図6(A)に示すのは、本発明に係る戻しレバーの動作を示す概略側面図である。一方、図6(B)に示すのは、従来技術における戻しレバーの動作を示す概略側面図である。
ここで、本発明の効果の理解を容易にするために対比して説明する(図11(A)(B)まで同じ)。図6(A)および図6(B)の給送動作のタイミングは同じである。そして、図6(A)および図6(B)は、戻し動作開始前の状態である。
尚、従来技術における部材は、前述した図21(A)(B)と同じである。従って、同じ符号を用いると共に、その説明は一部省略するものとする。
図6(A)に示す如く、給送が開始すると、給送ローラ230が図中において時計方向へ回動する。このとき、ホッパ101は、給送ローラ230に対して接近移動する。従って、給送ローラ230の弧部230aと、用紙P1との間に生じる摩擦力によって用紙に送り力が生じる。
ここで、給送ローラ230と最上位の用紙P1との間における摩擦係数をμ1、用紙P1と次位以降の用紙P2との間における摩擦係数をμ2、用紙P2とホッパ101との間における摩擦係数をμ3とすると、
摩擦係数μ1 > 摩擦係数μ3 > 摩擦係数μ2
の関係が成立するように構成されている。
そして、送り力によって給送が実行される。具体的には、前述したように、基体部210に設けられた間口規制部211において、次位以降の用紙P2と最上位の用紙P1とが予備分離される。
ここで、前述したように、最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間において摩擦力が生じる。従って、次位以降の用紙P2が、最上位の用紙P1と共に間口規制部211を通過し送り経路214に進入する場合がある。
続いて、給送ローラ230が図6(A)における時計方向へさらに回動すると、用紙P1の先端が本分離手段としての分離パッド212へ突入する。本実施形態において、分離パッド212は、摩擦係数が高い弾性体で形成されている。そして、最上位の用紙P1だけが、分離パッド212を乗り越えることができるように構成されている。即ち、次位以降の用紙P2は、分離パッド212によって送り方向下流側へ移動しないように保持されている。
そして、給送ローラ230が時計方向へさらに回動することによって、給送ローラ230に対して最上位の用紙P1の先端は、搬送ローラ対220まで到達する。
このとき、前述したスキュー取りが実行される。
スキュー取りが実行された後、用紙は、搬送ローラ対220によって記録部143へ搬送される。
ところが、前述したように次位以降の用紙P2が、間口規制部211を通過し分離パッド212まで到達してしまう虞がある。
そこで、給送ローラ230が「リセット位置」に戻る直前に戻しレバー301が戻し動作を開始するように構成されている。
尚、図6(A)に示すのは、戻し動作が開始する前の状態である。また、戻し動作を開始する前の状態において、第1ばね接続部304、304と、第2ばね接続部307、307との間の距離は、3mmである。
図6(B)に示す如く、従来技術の給送装置501において、給送ローラ502が時計方向へ回動開始すると共にホッパアップすると、本願発明と同様に最上位の用紙516に送り力が生じる。従って、用紙516(517)は、送り方向下流側へ送られる。このとき、分離パッド518において、最上位の用紙516は、次位以降の用紙517から分離される。即ち、次位以降の用紙517は、分離パッド518によって保持される。
図7(A)に示すのは、本発明に係る戻しレバーの動作を示す概略側面図である。一方、図7(B)に示すのは、従来技術における戻しレバーの動作を示す概略側面図である。
ここで、本発明の効果の理解を容易にするために対比して説明する(図11(A)(B)まで同じ)。図7(A)および図7(B)の給送動作のタイミングは同じである。そして、図7(A)および図7(B)は、戻し動作を開始した状態である。
図7(A)に示す如く、図6(A)の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、レバー軸部306は、給送用モータ104の動力を受けて時計方向へ回動し始める。ここで、レバー軸部306は、前述した戻しレバーばね310の付勢力に抗して回動する。従って、レバー当接部302、302は、案内面部213から送り経路側へ突出する。このとき、レバー当接部302、302の先端は、送られている最上位の用紙P1の裏面と軽く接触する。
図7(B)に示す如く、従来技術の給送装置501において、図6(B)の状態から給送ローラ502が時計方向へさらに回動すると、本願発明と同様に戻し動作を開始する。具体的には、動力が前述したスライド機構514(図21(A)(B)参照)を介してレバー軸部509へ伝達する。そして、動力軸部512(図21(A)(B)参照)を支点に戻しレバー506が時計方向へ回動し始める。
このとき、レバー当接部507、507の先端は、送られている最上位の用紙516の裏面と接触する。これに伴って、一対の突起部は、レバー案内面部505から離間する。即ち、戻しレバー506は、前記接触によって、ねじりコイルばね515、515(図21(A)(B)参照)の付勢力に抗してスライド機構514においてスライドする。言い換えると、戻しレバー506は、送り経路510に突出するように回動すると共に、送り経路510から退避する方向へスライドする。
図8(A)に示すのは、本発明に係る戻しレバーの動作を示す概略側面図である。一方、図8(B)に示すのは、従来技術における戻しレバーの動作を示す概略側面図である。
ここで、本発明の効果の理解を容易にするために対比して説明する(図11(A)(B)まで同じ)。図8(A)および図8(B)の給送動作のタイミングは同じである。そして、図8(A)および図8(B)は、戻し動作中の状態である。
図8(A)に示す如く、図7(A)の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、レバー軸部306は、さらに時計方向へ回動する。そして、レバー当接部302、302は、分離パッド212に保持された次位以降の用紙P2の先端と当接する。
このとき、レバー当接部302、302は、最上位の用紙P1の裏面との接触によって、レバー軸部側へ変位する。即ち、レバー当接部302、302は、レバー軸部側へコイルばね305、305の付勢力に抗して変位しながら時計方向へ回動する。
ここで、本願の戻しレバー301は、コイルばね305、305によってレバー当接部302、302とレバー軸部306とが連結されている。従って、従来技術と比較して、レバー当接部302、302がレバー軸部側へ変位する際の摩擦抵抗を無にすることができる。即ち、従来技術のスライド機構514(図21(A)(B)参照)において生じていた摺動抵抗がない。従って、レバー当接部302、302は、確実にレバー軸部側へ変位することができる。その結果、用紙の裏面に傷が生じることを低減することができる。
尚、給送ローラ230の姿勢は、リセット位置直前の状態である。また、このときの第1ばね接続部304、304と、第2ばね接続部307、307との間の距離は、1.64mmである。
図8(B)に示す如く、従来技術の給送装置501において、図7(B)の状態から給送ローラ502が時計方向へさらに回動すると、本願発明と同様に、戻しレバー506がさらに時計方向へ回動する。そして、戻しレバー506は、分離パッド518によって保持された次位以降の用紙517の先端と当接する。
尚、給送ローラ502の姿勢は、リセット位置直前の状態である。
図9(A)に示すのは、本発明に係る戻しレバーの動作を示す概略側面図である。一方、図9(B)に示すのは、従来技術における戻しレバーの動作を示す概略側面図である。
ここで、本発明の効果の理解を容易にするために対比して説明する(図11(A)(B)まで同じ)。図9(A)および図9(B)の給送動作のタイミングは同じである。そして、図9(A)および図9(B)は、戻し動作中の状態である。
図9(A)に示す如く、図8(A)の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、レバー軸部306は、さらに時計方向へ回動する。従って、レバー当接部302、302も時計方向へ回動する。その結果、次位以降の用紙P2を送り方向上流側へ押し戻すことができる。
尚、給送ローラ230の姿勢は、未だリセット位置直前の状態である。また、このときの第1ばね接続部304、304と、第2ばね接続部307、307との間の距離は、1.68mmである。
図9(B)の示す如く、従来技術の給送装置501において、図8(B)の状態から給送ローラ502が時計方向へさらに回動すると、本願発明と同様に、戻しレバー506がさらに時計方向へ回動する。そして、戻しレバー506は、送り方向上流側へ次位以降の用紙517を押し戻す。
このとき、レバー当接部507、507は、最上位の用紙516を約0.3mm給送ローラ側へ押し上げる。具体的に説明すると、送り経路510に鎖線で示す用紙516が一枚のみ進入した場合、レバー当接部507、507は、図8(B)の状態から時計方向への回動と共に鎖線で示す用紙516の裏面に倣って送り経路510から退避する方向へ変位する。
しかしながら、送り経路510に複数枚の用紙517が進入した場合、レバー当接部507、507は、退避する方向へ変位することができない。従って、送り経路510に鎖線で示す用紙516が一枚のみ進入した場合と比較して、最上位の用紙516を約0.3mm給送ローラ側へ押し上げる。その結果、レバー当接部507、507と最上位の用紙516との間に生じる摩擦抵抗が増す。
図10(A)に示すのは、本発明に係る戻しレバーの動作を示す概略側面図である。一方、図10(B)に示すのは、従来技術における戻しレバーの動作を示す概略側面図である。
ここで、本発明の効果の理解を容易にするために対比して説明する(図11(A)(B)まで同じ)。図10(A)および図10(B)の給送動作のタイミングは同じである。そして、図10(A)および図10(B)は、戻し動作中の状態である。
図10(A)に示す如く、図9(A)の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、レバー軸部306は、さらに時計方向へ回動する。
このとき、図9(B)において前述したように、レバー当接部302、302が最上位の用紙P1を押し上げようとする。そして、レバー当接部302、302と最上位の用紙P1との間に生じる摩擦抵抗が増す。即ち、レバー当接部302、302に作用する回動負荷が増大する。
ここで、本願の戻しレバー301は、コイルばね305、305によってレバー当接部302、302とレバー軸部306とが連結されている。従って、コイルばね305、305が弓状に撓むことによって、レバー軸部306のみが時計方向へ回動するが、レバー当接部302、302は、図9(A)に示す位置から殆ど変位しない。即ち、コイルばね305、305が弓状に変形することによる弓状クッションを利用し、レバー当接部302、302を無理矢理動作させないように構成されている。
尚、給送ローラ230の姿勢は、未だリセット位置直前の状態である。また、このときの第1ばね接続部304、304と、第2ばね接続部307、307との間の距離は、1.21mmである。またさらに、レバー当接部302、302と、レバー軸部306との相対的な角度差(位相差)は、19.34°である。
図10(B)に示す如く、従来技術の給送装置501において、図9(B)の状態から給送ローラ502が時計方向へさらに回動すると、戻しレバー506がさらに時計方向へ回動する。そして、戻しレバー506は、次位以降の用紙517をさらに送り方向上流側へ押し戻す。
このとき、レバー当接部507、507は、最上位の用紙516を約1.12mm給送ローラ側へ押し上げる。具体的に説明すると、送り経路510に鎖線で示す用紙516が一枚のみ進入した場合、レバー当接部507、507は、図9(B)の状態から時計方向への回動と共に用紙の裏面に倣って送り経路510から退避する方向へ変位する。
しかしながら、前述したように送り経路510に複数枚の用紙が進入した場合、レバー当接部507、507は、退避する方向へ変位することができない。従って、送り経路510に用紙516が一枚のみ進入した場合と比較して、最上位の用紙516を約1.12mm給送ローラ側へ押し上げる。その結果、レバー当接部507、507と最上位の用紙516との間に生じる摩擦抵抗がさらに増す。そして、図10(B)に示すとき、戻しレバー506の回動負荷が最大となる(図22参照)。
図11(A)に示すのは、本発明に係る戻しレバーの動作を示す概略側面図である。一方、図11(B)に示すのは、従来技術における戻しレバーの動作を示す概略側面図である。
ここで、本発明の効果の理解を容易にするために対比して説明する。図11(A)および図11(B)の給送動作のタイミングは同じである。そして、図11(A)および図11(B)は、戻し動作中の状態である。
図11(A)に示す如く、図10(A)の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、レバー軸部306は、さらに時計方向へ回動する。
このとき、コイルばね305、305が弓状にさらに撓むことによって、レバー軸部306のみが時計方向へさらに回動し、レバー当接部302、302は、図10(A)に示す位置から殆ど変位しない。
尚、給送ローラ230の姿勢は、未だリセット位置直前の状態である。また、このときの第1ばね接続部304、304と、第2ばね接続部307、307との間の距離は、1.04mmである。またさらに、レバー当接部302、302と、レバー軸部306との相対的な角度差(位相差)は、31.46°である。
図11(B)に示す如く、従来技術の給送装置501において、図10(B)の状態から給送ローラ502が時計方向へさらに回動すると、戻しレバー506がさらに時計方向へ回動する。そして、戻しレバー506は、次位以降の用紙517をさらに送り方向上流側へ押し戻す。その結果、送り経路510に進入した次位以降の用紙517を、ホッパ503に戻すことができる。
その後、給送ローラ502の姿勢は、リセット位置となる。そして、クラッチ装置(図示せず)によって給送用モータから給送ローラ軸への動力伝達状態が切断状態となる。
ここで、「リセット位置」とは、給送が完了したときにとる姿勢であって、弦部が間口規制部およびホッパ503に対向している位相をいう。
図12に示すのは、本発明に係る戻しレバーの動作が完了した状態を示す概略側面図である。
図12に示す如く、図11(A)の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、給送ローラ230の姿勢は、リセット位置となる。そして、クラッチ装置(図示せず)によって給送用モータ104から給送ローラ軸231への動力伝達状態が切断状態となる。即ち、レバー軸部306の時計方向への回動が停止する。
このとき、送り中の用紙の後端は、送り方向Yにおいてレバー当接部302、302を通過しようとする。また、間口規制部211と、給送ローラ230の弦部230bとの距離が、弧部230aが間口規制部211と対向した状態と比較して大きくなる。従って、レバー当接部302、302に作用するのは、送り経路214に進入した次位以降の用紙P2だけである。
その結果、コイルばね305、305の弓状変形は解消し、コイルばね305、305はもとの形状に戻る。即ち、コイルばね305、305のばね力が開放され、第1ばね接続部304、304と、第2ばね接続部307、307との間の距離は、3mmとなる。また、レバー当接部302、302と、レバー軸部306との相対的な角度差は0°となる。従って、送り経路214に進入した次位以降の用紙P2をホッパ101に戻すことができる。
尚、図12に示す戻しレバー301の状態が待機状態である。そして、給送が開始される際、カム部311とカムフォロア部308との係合が解除され、戻しレバーばね310の付勢力によって、戻しレバー301は図6(A)に示す状態となる。
以上、説明したように、本願の戻しレバー301は、コイルばね305、305によってレバー当接部302、302とレバー軸部306とが連結されている。従って、前記弓状クッションを利用して用紙を戻すタイミングを従来技術と比較して変化させることができる。
また、本発明に係る戻しレバー301は、レバー当接部302、302が、レバー軸部306から離間した状態でレバー軸部側に変位する構成である。従って、重送でない即ち、最上位の用紙P1のみが送り経路214に進入した場合、従来技術と比較して摺動抵抗が発生する虞がない。その結果、レバー当接部302、302は、容易にレバー軸部側へ変位することができる。即ち、従来技術と比較して、最上位の用紙P1の裏面に生じる傷を低減することができる。
図13に示すのは、本発明に係る戻しレバーを示す送り方向上流側から観た断面図である。
図13に示す如く、戻しレバー301のレバー当接部302、302は、用紙の幅方向Xにおいて、給送ローラ230の両側に一対設けられている。そして、一対のレバー当接部302、302が用紙の裏面と接触した状態において、レバー当接部302、302は、レバー軸部306と直接的に接触していない、即ち、離間するように構成されている。所謂、フローティング状態である。従って、レバー当接部302、302は、用紙の裏面と接触する際、用紙の姿勢に倣うことができる。そして、レバー当接部302、302の角のみが用紙の裏面を押圧する所謂、肩当りを防止することができる。その結果、肩当りによる用紙の傷を防止することができる。
本実施形態の媒体戻し装置としての戻し部300は、重送された被送り媒体としての次位以降の用紙P2と当接可能な戻しレバー当接部302、302であるレバー当接部302、302と、レバー当接部302、302と離間し、レバー当接部302、302の回動支点となるレバー軸部306と、レバー軸部306とレバー当接部302、302とを連結し、弾性変形可能な弾性連結部の一例であるコイルばね305、305と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態において、レバー当接部302、302がレバー軸部側へ変位するとき、レバー当接部302、302は、レバー軸部306から離間した状態で変位する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、弾性連結部であるコイルばね305、305は、被送り媒体の一例である用紙の幅方向Xに対するレバー当接部302、302の姿勢を変位可能であることを特徴とする。
本実施形態の給送装置としての給送部144は、被給送媒体の一例である用紙Pを載置する載置部145としてのホッパ101と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ230と、ホッパ101と給送ローラ230との間の距離を接近させるためにホッパ101および給送ローラ230の一方を付勢する付勢手段であるホッパレバー280およびホッパばね283と、重送された用紙P2を給送方向上流側へ戻す戻し部300と、を備えていることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された被記録媒体の一例である用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
[他の実施形態]
図14に示すのは、他の実施形態に係る給送部を示す斜視図である。また、図15(A)(B)は他の実施形態に係る戻しレバーを示す拡大斜視図である。このうち、図15(B)は図15(A)の要部拡大断面斜視図である。
図14および図15(A)(B)に示す如く、他の実施形態の戻し部400の戻しレバー401は、一対のレバー当接部402、402と、レバー軸部408と、コイルばね406、406と、板ばね407、407と、を備えている。このうち、レバー当接部402、402は、第1ばね接続部404、404と、第3ばね接続部405、405と、凸部403、403…と、を有している。また、レバー軸部408は、第2ばね接続部409、409と、ばねスライド部410、410と、を有している。
またさらに、一対のレバー当接部402、402は、一対のコイルばね406、406および一対の板ばね407、407によってそれぞれレバー軸部408と接続されている。具体的には、レバー当接部402、402に設けられた第1ばね接続部404、404と、コイルばね406、406の一端とが嵌合接続されている。また、レバー軸部408に設けられた第2ばね接続部409、409と、コイルばね406、406の他端とが嵌合接続されている。またさらに、レバー当接部402、402に設けられた第3ばね接続部405、405と、板ばね407、407の一端とが接続されている。
より詳しく説明すると、板ばね変形により突起から抜けないよう抜け止めおよび位置決めされている。また、レバー軸部408に設けられたばねスライド部410、410と、板ばね407、407の他端側とがスライド可能に接続されている。言い換えると、ばねスライド部410、410は、板ばね407、407の他端側をスライド可能に板ばね407、407の他端側の姿勢を保持するように設けられている。
即ち、レバー当接部402、402は、コイルばね406、406によってレバー軸部408に対して接離移動方向に付勢可能に設けられている。また、レバー当接部402、402は、板ばね407、407によってレバー軸部408に対して回動方向に付勢可能に設けられている。
尚、コイルばね406、406によって回動方向に付勢力が生じるが、板ばね407、407の付勢力と比較して微弱である。
また、その他の部材については、前述した実施形態と同じであるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
続いて、戻しレバー401の動作について説明する。
図16に示すのは、他の実施形態の戻しレバーの戻し動作開始前を示す側面図である。
図16に示す如く、ホッパアップする直前にカム部311とカムフォロア部308との係合が解除される。従って、戻しレバー401は、戻しレバーばね310の付勢力によってレバー軸部408を支点に反時計方向へ回動し、送り経路214から退避する。
その後、クラッチ装置(図示せず)において、給送用モータ104から給送ローラ軸231への動力伝達が接続状態に切り替わる。
図17に示すのは、他の実施形態の本分離する際の戻しレバーを示す側面図である。
図17に示す如く、給送ローラ230が時計方向へ回動し始める。そして、ホッパ101がホッパアップする。従って、ホッパ101に載置された用紙P1が給送ローラ230と当接し、用紙P1との間に生じる摩擦力によって用紙P1(P2)に送り力が生じる。その結果、用紙P1(P2)が送り方向下流側へ送られる。そして、用紙P1(P2)の先端は、分離パッド212へ到達する。さらに給送ローラ230が時計方向へ回動すると、最上位の用紙P1のみが分離パッド212を乗越えることができるように設けられている。
図18に示すのは、他の実施形態の戻しレバーの戻し動作開始を示す側面図である。
図18に示す如く、図17の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、用紙P1は送り方向下流側へさらに送られる。
このとき、カム部311とカムフォロア部308との係合によって、レバー軸部408が時計方向へ回動し始める。従って、戻しレバー401の戻し動作の実行が開始される。具体的には、レバー当接部402、402がレバー軸部408を支点に時計方向へ回動し始める。そして、レバー当接部402、402は、案内面部213から送り経路214へ突出する。
従って、次位以降の用紙P2が最上位の用紙P1に連れられて、次位以降の用紙P2の先端が分離パッド212を乗越えてしまった場合であっても、レバー当接部402、402は、次位以降の用紙P2の先端を捕らえることができる。
また、戻し動作の開始と共に、ホッパ101のホッパダウン動作が開始するように設けられている。
図19に示すのは、他の実施形態の戻しレバーが弓形弾性変形したときを示す側面図である。
図19に示す如く、図18の状態から給送ローラ230が時計方向へさらに回動すると、用紙P1は送り方向下流側へさらに送られる。また、レバー軸部408は、時計方向へさらに回動する。
このとき、レバー当接部402、402の位相は、図18に示す位置と殆ど変化しない。具体的には、レバー軸部408のみが時計方向へ回動する。そして、送り経路214のある送り中の用紙P1の後端が負荷となっているため、前述した実施形態と同様にレバー当接部402、402は殆ど回動しない。
従って、コイルばね406、406および板ばね407、407が弓状クッションとなり、レバー当接部402、402と、レバー軸部408との間において相対的な角度差を生じさせている。
また、このとき、板ばね407、407は、ばねスライド部410、410において、第3ばね接続部405、405が接近するようにスライドする。従って、コイルばね406、406の伸縮を妨げる虞がない。
尚、ホッパ101のホッパダウン実行が完了する。
図20に示すのは、他の実施形態の戻しレバーの戻し動作完了したときを示す側面図である。
図20に示す如く、給送ローラ230の姿勢がリセット位置となる。そして、クラッチ装置(図示せず)による動力伝達が切断状態となるため、給送ローラ230は停止する。
このとき、送り中の用紙P1の後端は、送り方向Yにおいてレバー当接部402、402を通過する。従って、レバー当接部402、402に作用するのは、次位以降の用紙P2のみである。その結果、板ばね407、407およびコイルばね406、406の付勢力によって、弓状クッションがまっすぐになり、次位以降の用紙P2をホッパ101に押し戻すことができる。即ち、前記相対的は角度差がない状態に戻る。
その後、給送が開始されると図16の状態となる。
以上、説明したように、板ばね407、407を設けたことによって、前述した実施形態と比較して、コイルばね406、406のばね力を小さくすることができる。従って、遅らせたタイミングを戻すための回動方向への付勢力を維持しつつ、レバー当接部402、402のレバー軸部408に対する接離方向の付勢力を小さくすることができる。その結果、弓状クッションを利用してレバー当接部402、402を無理矢理動作させない構成にしつつ、用紙P1の裏面への押圧による傷の発生をより低減することができる。即ち、板ばね407、407を設けたことによって、何ら弊害を発生させずに確実に次位以降の用紙P2をホッパ101に戻すことができる。
また、板ばね407、407を設けたことによって、前述した実施形態と比較して、レバー当接部402、402の向きおよび姿勢を安定させることができる。その結果、戻し動作の精度を向上させることができる。
またさらに、板ばね407、407を設けたことによって、戻しレバー401が作用するタイミングを変更することができる。その結果、カム部311、カムフォロア部等の設計の自由度を増すことができる。
他の実施形態の媒体戻し装置としての戻し部400は、重送された被送り媒体の一例である次位以降の用紙P2と当接可能な戻しレバー当接部402、402であるレバー当接部402、402と、レバー当接部402、402と離間し、レバー当接部402、402の回動支点となるレバー軸部408と、レバー軸部408とレバー当接部402、402とを連結し、弾性変形可能な弾性連結部の一例であるコイルばね406、406および板ばね407、407と、を備えていることを特徴とする。
他の実施形態において、前記弾性連結部は、レバー当接部402、402とレバー軸部408との距離が変化する方向へ弾性変形可能な第1弾性部材の一例であるコイルばね406、406と、レバー軸部408の回動方向へ弾性変形可能な第2弾性部材の一例である板ばね407、407と、を有することを特徴とする。
さらに、レバー当接部402、402およびレバー軸部408の一方に板ばね407、407を摺動可能に連結する摺動部としてのばねスライド部410、410を有することを特徴とする。
他の実施形態の給送装置としての給送部144は、被給送媒体の一例である用紙Pを載置する載置部145としてのホッパ101と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ230と、ホッパ101と給送ローラ230との間の距離を接近させるためにホッパ101および給送ローラ230の一方を付勢する付勢手段であるホッパレバー280およびホッパばね283と、重送された用紙P2を給送方向上流側へ戻す戻し部400と、を備えていることを特徴とする。
他の実施形態の記録装置100は、載置された被記録媒体の一例である用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
尚、上記実施形態では、弾性連結部としてコイルばねおよび板ばねを用いたが、これらに限られるものではない。弾性連結部としてゴム、エアークッション等の部材を用いてもよい。
また、ばねスライド部410、410を設けたが、板ばねをレバー軸部に当接させるだけでもよい。係る場合、板ばねにおけるレバー軸部側の姿勢を規制することができないが、板ばねを弓状に撓ませることが可能である。従って、弓状クッションの効果を得ることができる。
またさらに、上記実施形態において、給送ローラに対してホッパを接離移動可能に構成したが、ホッパに対して給送ローラを接離移動可能に構成してもよいのは勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図。 本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図。 本発明に係る給送部を示す概略側面図。 本発明に係る戻しレバーを示す斜視図。 本発明に係る戻しレバーへの動力伝達を示す側面図。 (A)(B)は本発明と従来技術とを対比して示す戻しレバーの動作図。 (A)(B)は本発明と従来技術とを対比して示す戻しレバーの動作図。 (A)(B)は本発明と従来技術とを対比して示す戻しレバーの動作図。 (A)(B)は本発明と従来技術とを対比して示す戻しレバーの動作図。 (A)(B)は本発明と従来技術とを対比して示す戻しレバーの動作図。 (A)(B)は本発明と従来技術とを対比して示す戻しレバーの動作図。 本発明の戻しレバーの動作図。 本発明に係る戻しレバーを示す送り方向上流側から観た断面図。 他の実施形態に係る給送部を示す斜視図。 (A)(B)は他の実施形態に係る戻しレバーを示す拡大斜視図。 他の実施形態の戻しレバーの動作を示す側面図(戻しレバー退避時)。 他の実施形態の戻しレバーの動作を示す側面図(本分離時)。 他の実施形態の戻しレバーの動作を示す側面図(戻し動作開始時)。 他の実施形態の戻しレバーの動作を示す側面図(弓形弾性変形時)。 他の実施形態の戻しレバーの動作を示す側面図(戻し動作完了)。 (A)(B)は従来技術の戻しレバーを示す図。 従来技術における戻しレバーの動力源の負荷トルクを表す図。
符号の説明
100 記録装置、101 ホッパ、102 キャリッジモータ、103 用紙ガイド、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、145 載置部、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、210 基体部、211 間口規制部、
212 分離パッド、213 案内面部、214 送り経路、220 搬送ローラ対、
221 搬送駆動ローラ、222 搬送従動ローラ、230 給送ローラ、
230a 弧部、230b 弦部、231 給送ローラ軸、260 ホッパカム、
261 カム軸、280 ホッパレバー、281 ホッパレバー軸、
282 ホッパカムフォロア、283 ホッパばね、284 第1腕部、
285 第2腕部、300 戻し部、301 戻しレバー、302 レバー当接部、
303 凸部、304 第1ばね接続部、305 コイルばね、306 レバー軸部、
307 第2ばね接続部、308 カムフォロア部、309 レバー案内面、
310 戻しレバーばね、311 カム部、400 (他の実施形態の)戻し部、
401 (他の実施形態の)戻しレバー、402 レバー当接部、403 凸部、
404 第1ばね接続部、405 第3ばね接続部、406 コイルばね、
407 板ばね、408 レバー軸部、409 第2ばね接続部、
410 ばねスライド部、501 従来技術の給送装置、502 給送ローラ、
503 ホッパ、504 基体部、505 レバー案内面部、506 戻しレバー、
507 レバー当接部、508 凸部、509 レバー軸部、510 送り経路、
511 カム部、512 動力軸部、513 カムフォロア部、514 スライド機構、
515 ねじりコイルばね、516 最上位の用紙、517 次位以降の用紙、
518 分離パッド、P 用紙、P1 最上位の用紙、P2 次位以降の用紙、
X 用紙の幅方向、Y 送り方向

Claims (7)

  1. 重送された被送り媒体と当接可能な戻しレバー当接部と、
    該戻しレバー当接部と離間し、該戻しレバー当接部の回動支点となるレバー軸部と、
    該レバー軸部と前記戻しレバー当接部とを連結し、弾性変形可能な弾性連結部と、を備えた媒体戻し装置。
  2. 請求項1に記載の媒体戻し装置において、前記戻しレバー当接部が前記レバー軸部側へ変位するとき、
    前記戻しレバー当接部は、前記レバー軸部から離間した状態で変位する構成である媒体戻し装置。
  3. 請求項1または2に記載の媒体戻し装置において、前記弾性連結部は、被送り媒体の幅方向に対する前記戻しレバー当接部の姿勢を変位可能である媒体戻し装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の媒体戻し装置において、前記弾性連結部は、
    前記戻しレバー当接部と前記レバー軸部との距離が変化する方向および前記レバー軸部の回動方向へ弾性変形可能な第1弾性部材と、
    前記レバー軸部の回動方向へ弾性変形可能な第2弾性部材と、を有し、
    前記戻しレバー当接部および前記レバー軸部の一方に前記第2弾性部材を摺動可能に連結する摺動部を有する媒体戻し装置。
  5. 請求項4に記載の媒体戻し装置において、前記第1弾性部材は、コイルばねであり、
    前記第2弾性部材は、板ばねである媒体戻し装置。
  6. 被給送媒体を載置する載置部と、
    載置された被給送媒体を給送する給送ローラと、
    前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を接近させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段と、
    重送された被給送媒体を給送方向上流側へ戻す戻し部と、を備えた給送装置であって、
    該戻し部は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載された前記媒体戻し装置を備えた給送装置。
  7. 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記給送部は、請求項6に記載された前記給送装置を備えた記録装置。
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