JP5024534B2 - 給送装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体が載置される載置部と、載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段と、を備えた給送装置および該給送装置を備えた記録装置に関する。
本願において、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
また、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、給送装置は、給送ローラと、用紙を載置可能なホッパと、該ホッパを移動させる付勢手段とを備えていた(例えば、特許文献1)。前記ホッパは、該ホッパの上方を支点に前記給送ローラに対して接離移動可能に設けられていた。また、前記付勢手段は、ばねの付勢力によって前記ホッパを、前記給送ローラへ接近する方向へ移動させることができるように構成されていた。前記ホッパが前記給送ローラへ接近移動した状態が、所謂、ホッパアップ状態である。
また、用紙の給送が終了すると、前記給送装置は、前記ホッパを、前記付勢手段の付勢力に抗して前記給送ローラから離間する方向へ移動させることができるように構成されていた。そして、前記ホッパが前記給送ローラから離間移動した状態が、所謂、ホッパダウン状態である。
ところが、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホッパを前記ホッパダウン状態とするため、前記ホッパダウン状態において、他の部材に対して前記付勢力が大きく作用する。従って、他の部材が所謂、クリープ変形する虞がある。
そこで、ホッパダウンした際、前記付勢手段の一例であるねじりコイルばねの一端を移動させて、ホッパダウン状態における前記付勢手段の付勢力を、単に低減させることが考えられる。
特開2006−306616号公報
しかしながら、ホッパダウン状態における前記付勢手段の付勢力を、単に低減させただけでは、ホッパダウン状態において、前記ねじりコイルばねの他端側が、不安定となる虞が生じる。そして、前記給送装置が振られた際、前記ねじりコイルばねの他端側が、パタパタと騒音を発生させながら動く虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、載置部と給送ローラとの間の距離が長くなった状態において、接離移動可能な前記載置部および前記給送ローラの一方を、付勢して所定の位置に安定させることができる給送装置および該給送装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の1つの態様の給送装置は、被記録媒体が載置される載置部と、載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段と、前記載置部が前記給送ローラから離間する方向に動く過程において、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして前記付勢手段が前記載置部を付勢する方向を切り換える手段と、を備え、前記付勢する方向を切り換える手段により、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より短いとき、前記載置部が前記給送ローラへ接近する方向へ前記載置部を付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、前記載置部が前記給送ローラから離間する方向へ前記載置部を付勢し、前記付勢する方向を切り換える手段は、駆動モータと、該駆動モータにより動き、前記付勢手段と係合するスライドカムとを備え、前記スライドカムの動きによる当該スライドカムと前記付勢手段との係合状態の変化により、前記付勢する方向を切り換える構成である給送装置である。
また、本発明の第1の態様の給送装置は、被記録媒体が載置される載置部と、載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段と、を備え、該付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして付勢する方向を切り換える構成であることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして付勢する方向を切り換える構成である。従って、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長くなった状態において、前記付勢手段は、接離移動可能な前記載置部および前記給送ローラの一方を、付勢して所定の位置に安定させることが可能である。
例えば、前記載置部が前記給送ローラに対して接離移動可能な場合、前記載置部が前記給送ローラに対して離間移動した状態である所謂、ホッパダウン状態において、前記付勢手段は、前記載置部を、より離間する方向へ付勢することができる。従って、前記給送装置は、ホッパダウン状態において、前記載置部の位置を安定させることができる。即ち、ホッパダウン状態において、前記給送装置が振られた場合であっても、前記載置部がパタパタと動く虞がない。
また、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長くなった状態において、前記付勢手段は、付勢力の大きさを小さくして、接離移動可能な前記載置部および前記給送ローラの一方を、付勢することが可能である。従って、前記給送装置は、前記長くなった状態において、付勢力が大きいことにより生じる各部材の変形である所謂、クリープ変形を低減することができる。
本発明の第2の態様の給送装置は、被記録媒体が載置される載置部と、載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段と、を備え、該付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が所定距離より短いとき、該距離が接近する方向へ付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、該距離が離間する方向へ付勢する構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が所定距離より短いとき、該距離が接近する方向へ付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、該距離が離間する方向へ付勢する構成である。従って、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記所定距離は、最大載置した前記被記録媒体を前記付勢手段により付勢した状態の前記載置部と前記給送ローラとの間の距離より長く、かつ、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が最も離間した状態の該距離より短い構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記所定距離は、最大載置した前記被記録媒体を前記付勢手段により付勢した状態の前記載置部と前記給送ローラとの間の距離より長く、かつ、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が最も離間した状態の該距離より短い構成である。従って、前記載置部に載置される被記録媒体の数量の多少に関わらず、安定して前記付勢手段が付勢する方向を切り換えることができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記付勢手段は、前記載置部および前記給送ローラの移動可能な一方と連結し、ねじりコイルばねの一端が、前記載置部および前記給送ローラの一方を押圧可能な作用部と係合し、前記ねじりコイルばねの他端が、給送基体部を摺動するスライドカムと係合する構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段は、前記載置部および前記給送ローラの移動可能な一方と連結し、ねじりコイルばねの一端が、前記載置部および前記給送ローラの一方を押圧可能な作用部と係合し、前記ねじりコイルばねの他端が、給送基体部を摺動するスライドカムと係合する構成である。従って、前記給送装置は、記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長くなった状態において、前記載置部および前記給送ローラの移動可能な一方の位置を安定させることができる。即ち、前記給送装置が振られた場合であっても、前記載置部および前記給送ローラの移動可能な一方がパタパタと動く虞がない。
また、前記スライドカムを摺動させることによって、前記付勢手段の付勢方向を切り換えることが可能である。即ち、該構成によって、容易に前記付勢手段の付勢方向を切り換えることができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記付勢手段が前記接近する方向へ付勢しているとき、前記ねじりコイルばねの他端は、前記スライドカムを摺動方向に対して略直交する方向へ付勢する構成であることを特徴とする。
ここで、「略直交」とは、前記距離が前記所定距離より短い状態において、前記ねじりコイルばねの他端と当接している前記スライドカムが、前記ねじりコイルばねからの反作用力を受けた場合であっても、該スライドカムが該反作用力によって摺動しない程度に、該反作用力の付勢方向と前記スライドカムの摺動方向とが交差していることをいう。
本発明の第5の態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段が前記接近する方向へ付勢しているとき、前記ねじりコイルばねの他端は、前記スライドカムを摺動方向に対して略直交する方向へ付勢する構成である。従って、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねからの反作用力を他の部材に伝達させないようにすることができる。その結果、前記給送装置は、前記付勢手段が前記接近移動する方向へ付勢しているとき、において、他の部材がクリープ変形する虞を低減することができる。
本発明の第6の態様は、第4の態様において、前記付勢手段が前記接近する方向へ付勢しているとき、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねの他端と前記給送基体部とに挟持される構成であることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段が前記接近する方向へ付勢しているとき、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねの他端と前記給送基体部とに挟持される構成である。即ち、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねからの反作用力を他の部材に伝達させないようにすることができる。その結果、前記給送装置は、第5の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様の給送装置は、被記録媒体が載置される載置部と、載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部と当接する箇所から回動支点までJ字状に形成されたホッパレバーを有し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、前記給送装置は、前記載置部と当接する箇所から回動支点までJ字状に形成されたホッパレバーを有し、前記距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段を備えている。従って、前記ホッパレバーが「J」字状である場合は、「J」字状でない場合と比較して、前記給送装置を小型化することができる。
また、前記ホッパレバーが「J」字状である場合は、「J」字状でない場合と比較して、前記載置部に載置された被記録媒体の枚数が多い場合と、少ない場合とにおける所謂、ホッパアップしたときの前記付勢手段の付勢方向の差を低減することができる。その結果、前記給送装置は、被記録媒体の給送を安定させることができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記給送部は、上記第1から第7のいずれかの態様の前記給送装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、前記記録装置の前記給送部は、上記第1から第7のいずれかの態様の前記給送装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第7のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される載置部145のカセット部300が記録装置本体101に装填されている。そして、カセット部300の内部には、カセットホッパ301(図3〜図8参照)が、給送部144の後述する給送ローラ220(図4〜図8参照)に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、カセットホッパ301は、載置される用紙Pの幅方向Xに延設され、カセットホッパ301の上方に設けられた第1接合部(図示せず)を支点に揺動するように設けられている。
そして、給送ローラ220(図4〜図8参照)に対してカセットホッパ301(図3〜図8参照)の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。具体的には、載置された用紙Pは、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ220(図4〜図8参照)により、搬送方向の下流側の搬送ローラ対(図示せず)へと給送される。搬送ローラ対(図示せず)まで給送された用紙Pは、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送ローラ対(図示せず)により、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙Pを下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、搬送される用紙Pの幅方向Xである主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙Pへ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙Pは、さらに下流側へと搬送され排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インクは、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部204を備え、キャップ部204を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
図3に示すのは、本発明に係る給送部を示す要部拡大後方斜視図である。
図3に示す如く、記録装置100の給送部144は、動力源としての給送用モータ104と、動力伝達手段260と、第1ねじりコイルばね280と、ホッパ295と、カセット部300とを有する。このうち、動力伝達手段260は、駆動モータ261の動力をスライドカム270に伝達可能に設けられている。
動力伝達手段260は、複合ギア262と、第1ギア263と、第2ギア264と、第3ギア265と、ピニオン266と、スライドカム270に設けられたラック271とから構成されている。駆動モータ261が回動し始めると、駆動モータ261の動力は複合ギア262に伝達され、複合ギア262の動力は第1ギア263に伝達される。そして、動力は、第2ギア264、第3ギア265およびピニオン266を介して、ラック271へ伝達される。従って、スライドカム270は、摺動することができる。
そして、駆動モータ261が正転したとき、スライドカム270は、給送部144の後方である図3の手前側へ摺動し、逆転したとき、図3の奥側へ摺動するように構成されている。
カセット部300の背面には、カセット部300の上方を支点に揺動可能なカセットホッパ301が設けられている。そして、カセットホッパ301の下方には、ホッパ295が挿通可能なホッパ開口部302が設けられている。ホッパ295は、レバー回動軸291を支点に回動する側視「J」字状のホッパレバー290の先端の接続部292(図4参照)と回動自在に接続されている。
また、レバー回動軸291には、第1ねじりコイルばね280が設けられている。そして、第1ねじりコイルばね280の第1端部281は、ホッパレバー290の第1係合部293および第2係合部294と係合されている。一方、第1ねじりコイルばね280の第2端部282は、スライドカム270の第3係合部272(図4〜図7参照)および第4係合部273(図4〜図7参照)と係合可能に設けられている。
続いて、ホッパアップおよびホッパダウンする際のスライドカム等の動作について説明する。
[ホッパアップ状態]
図4および図5に示すのは、本発明に係る給送部のホッパアップした状態を示す側断面図である。このうち、図4はカセット部に載置された用紙の枚数がMax枚のときである。また、図5はカセット部に載置された用紙の枚数がMin枚である1枚のときである。
図4および図5に示す如く、給送部144は、基体部210と、後述する給送ローラ220と、予備分離ばね230と、用紙検出レバー231と、リタードローラ240と、を有している。
基体部210には、スライドカム270の摺動を案内するスライド面211が設けられている。そして、スライドカム270は、図中の移動範囲における記録装置背面側(図中の右側)に位置している。このとき、スライドカム270の第3係合部272が、第1ねじりコイルばね280の第2端部282を反時計方向へ押圧するように第2端部282と係合している。従って、第1ねじりコイルばね280は、第1端部281とホッパレバー290の第1係合部293との係合を介してホッパレバー290を、レバー回動軸291を支点に図中における反時計方向へ付勢することができる。その結果、ホッパ295が給送ローラ220に対して接近移動したホッパアップ状態となる。
また、ホッパ295は、ホッパレバー290の先端側の接続部292において回動自在に接続されている。従って、ホッパ295が給送ローラ220に接近移動した所謂、ホッパアップした状態において、ホッパ295は、給送ローラ220に対して姿勢を変位させることができる。その結果、ホッパ295は、用紙Pを給送ローラ220に向かって押圧することができる。即ち、用紙Pも枚数の多少に関わらず、ホッパ295は、確実に給送ローラ220へ向かって用紙Pを押圧することができる。その結果、給送部144は、用紙Pの給送を安定させることができる。
またさらに、ホッパ295における用紙Pと接触する側には、高摩擦部材の一例であるコルク材296が設けられている。従って、カセット部内に載置された用紙Pの枚数が少ないときであっても、用紙Pの姿勢を安定させることができ、用紙Pが搬送経路に雪崩れ込むことを低減することができる。その結果、給送部144は、用紙Pの給送を安定させることができる。
給送ローラ220は、給送用モータ104の動力によって回動し、カセット部内に載置された用紙Pを給送可能に設けられている。また、予備分離ばね230は、カセット部内に載置された用紙Pが時計方向へ回動する給送ローラ220によってピックアップされたとき、用紙Pの先端と当接して給送ローラ220に対して最上位の用紙Pのみが給送されるように設けられている。またさらに、予備分離ばね230は、用紙Pの厚みによってリタードローラ側に退避するように撓むことができるように構成されている。従って、厚みのある用紙Pを給送する際、用紙Pの裏側を傷つける虞がない。
また、本分離手段の一例であるリタードローラ240は、給送ローラ220と外接可能に設けられている。具体的には、リタードローラ240の回動支点であるローラ回動軸241は、基体部210に設けられた一対の溝部214、214によって給送ローラ220に対して接離移動可能に保持されている。さらに、ローラ回動軸241の両側は、基体部210に設けられた一対の第2ねじりコイルばね250、250の第3端部251、251と係合している。一方、一対の第2ねじりコイルばね250、250の第4端部252、252は、第3端部251、251においてローラ回動軸241を給送ローラ側へ付勢力が生じるように、基体部210に係止されている。
ローラ回動軸241の両側において給送ローラ側へ付勢されているので、リタードローラ240は、姿勢良く確実に給送ローラ220と外接することができる。また、リタードローラ240は、所定以上の負荷によって回動するように構成されている。さらに、給送ローラ220と用紙Pとの摩擦係数をμ1、用紙Pと用紙Pとの摩擦係数をμ2、用紙Pとリタードローラ240との摩擦係数をμ3としたとき、μ1>μ3>μ2の関係が成立するように構成されている。
従って、予備分離ばね230における予備分離が十分でなかった場合、リタードローラ240の位置まで、複数の用紙Pが送られるが、上記関係によって、給送ローラ220に対して最上位の用紙Pのみ給送方向下流側へ送ることができる。そして、次位以下のその他の余分な用紙Pをリタードローラ240に保持させることができる。
尚、給送部144は、JOB終了時において、給送ローラ220を反時計方向へ回動させることによって、前記余分な用紙Pを、カセット部内に戻すことができる。
リタードローラ240を通過した最上位の用紙Pは、給送ローラ220によってさらに給送方向下流側へ送られる。この際、用紙Pは、基体部210に設けられた案内面部213によって案内され用紙検出レバー231を押し倒しながら送られる。用紙検出レバー231が倒れることによって図示しないセンサがONになり、記録装置100が用紙Pの先端の通過を認識することができる。そして、さらに給送方向下流側の記録部143へ送られ、前述したように記録ヘッド106によって記録が実行される。
本実施形態のホッパレバー290は、側視「J」字状に形成されている。従って、基体部210に設けられカセット部300の位置決めをする度当て部215を回避して、レバー回動軸291の位置を設けることができる。即ち、レバー回動軸291から給送ローラ220までの距離が、Max枚のときのホッパアップにおけるホッパ295から給送ローラ220までの距離と、Min枚のときのホッパ295から給送ローラ220までの距離との間となるように、レバー回動軸291の位置を設けることができる。
その結果、側視「J」字状のホッパレバー290は、I字状やL字状に形成した場合と比べて、給送部144を小型化することできる。
また、側視「J」字状のホッパレバー290は、I字状やL字状に形成した場合と比べて、図4および図5に示すMax枚およびMin枚のときにおけるホッパ295の付勢方向の差を低減することができる。その結果、給送部144は、用紙Pの給送をより安定させることができる。
また、ホッパアップした状態において、スライドカム270の第3係合部272が、第1ねじりコイルばね280の第2端部282から受ける力(反作用力)の方向は、スライドカム270の摺動方向と略直交するように構成されている。
ここで、「略直交」とは、前記反作用力の摺動方向の分力の大きさが、スライドカム270とスライド面211との間に生じる摩擦力の大きさより小さい関係が成立する範囲の傾きを許容する程度に略直交することをいう。
言い換えると、ホッパアップした状態において、給送部144は、スライドカム270が前記反作用力を受け止めるように構成されている。
従って、ホッパアップした状態において、前記反作用力が、動力伝達手段等の他の部材に伝達することを防止することができる。その結果、他の部材がクリープ変形する虞がない。
[ホッパダウンする際の状態]
図6に示すのは、本発明に係る給送部のホッパダウンする際の状態を示す側断面図である。
図6に示す如く、用紙Pの給送が終わった際、駆動モータ261が逆転することによって、スライドカム270は、記録装置100の前方である図中の左側へ徐々に摺動する。
このとき、スライダカムの第3係合部272は、第1ねじりコイルばね280の第2端部282を徐々に時計方向に回動させた後、第2端部282から離間する。これに伴って、第1ねじりコイルばね280がホッパレバー290を反時計方向へ付勢する力は、徐々に減少してゼロになる。即ち、ホッパアップ状態においてホッパ295に作用していた付勢力が、ゼロになる。
そして、さらにスライダカムが図中の左側へ摺動すると、第4係合部273が、第2端部282と接触し、第1ねじりコイルばね280を時計方向へ回動する。このとき、第1ねじりコイルばね280の第1端部281と、ホッパレバー290の第2係合部294との係合によって、ホッパレバー290も時計方向へ回動する。その結果、ホッパ295は、給送ローラ220から離間移動し始める。
[ホッパダウン状態]
図7に示すのは、本発明に係る給送部のホッパダウンした状態を示す側断面図である。また、図8に示すのは、図7におけるホッパの位置を示す側断面図である。
図7に示す如く、スライドカム270が図6に示す位置よりさらに左側へ摺動すると、ホッパレバー290は図6に示す位置よりさらに時計方向へ回動する。
そして、図8に示す如く、ホッパ295は、基体部210に設けられた規制部212と当接する。
この状態からさらに、スライドカム270は図7における左側へ僅かに摺動して停止する。即ち、第1コイルばねの第1端部281が停止した後に、第2端部282がさらに時計方向へ僅かに回動する。この際、ホッパレバー290の先端に接続されたホッパ295は、規制部212と当接した後に規制部212に押し付けられた状態となる。言い換えると、ホッパアップした状態とホッパダウン状態とでは、ホッパレバー290に作用する第1ねじりコイルばね280の付勢方向が逆向きの関係になる。従って、給送部144は、ホッパダウン状態において、規制部212および第1ねじりコイルばね280の付勢力によって、ホッパ295の位置を精度良く決めることができる。
その結果、ホッパダウン状態において、カセット部300を、記録装置本体101から取り外す際および記録装置本体101に取り付ける際、カセット部300がホッパ295に引っ掛かる虞がない。
また、ホッパダウン状態において、第1ねじりコイルばね280の付勢力を微小にすることができる。従って、ホッパダウン状態において放置された場合であっても、第1ねじりコイルばね280の付勢力による他の部材が変形する所謂、クリープ変形が生じる虞が殆どない。
またさらに、ホッパダウン状態において、記録装置100が持ち運ばれて移動される際、持ち運びの振動によってホッパ295が、パタパタと給送部内で騒音を出しながら移動する虞がない。
尚、本実施例では、ホッパ295とカセットホッパ301とが連結していない構成であるが、ホッパ295とカセットホッパ301とが連結部によって連結した構成であってもよい。係る場合、ホッパダウン状態において、ホッパ295の前記パタパタのみならず、カセットホッパ301がパタパタすることを防止することができる。その結果、ホッパダウン状態において、記録装置100が持ち運ばれる際の騒音を殆ど無にすることができる。
[ホッパアップする際]
図7および図8に示す状態から、駆動モータ261が正転すると、スライドカム270は右側へ摺動する。そして、スライドカム270の第4係合部273が、第1ねじりコイルばね280の第2端部282から離間する。従って、第1ねじりコイルばね280の時計方向への付勢力はゼロとなる。即ち、ホッパ295は、規制部212へ押し付けられた状態から解除される。
そして、スライドカム270がさらに右側へ移動すると、スライドカム270の第3係合部272が第1ねじりコイルばね280の第2端部282と当接する。その後、第3係合部272が、第2端部282を介して第1ねじりコイルばね280、ホッパレバー290およびホッパ295を、レバー回動軸291を支点に反時計方向へ回動させる。即ち、ホッパアップ開始である。従って、カセット部内の用紙Pは、ホッパ295に押されて給送ローラ側へ移動する。
その後、スライドカム270がさらに右側へ移動すると、カセット部内の給送ローラ側の最上位の用紙Pが給送ローラ220と当接する。これに伴い、第1ねじりコイルばね280の第1端部281は停止する。そして、スライドカム270がさらに右側へ移動すると、第3係合部272が、第2端部282を反時計方向へ徐々に回動させる。従って、ホッパレバー290を反時計方向へ回動させる第1ねじりコイルばね280の付勢力が発生し、徐々に増加する。
その結果、ホッパアップした際の用紙Pおよびホッパ295が給送ローラ220と当接するときの衝突音を、前記付勢力が徐々に増加しない従来の構成と比較して、非常に小さくすることができる。その後、図4および図5に示す如く、スライドカム270が所定の距離移動したとき、駆動モータ261が停止することによってスライドカム270が所定に停止する。このとき、ホッパ295の位置は、図4および図5に示す如く、カセット部内の用紙Pの枚数に応じて異なる。
尚、駆動モータ261は、給送用モータ104と共通であってもよい。
本実施形態の給送装置としての給送部144は、被記録媒体の一例である用紙Pが載置される載置部145としてのカセットホッパ301およびホッパ295と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ220と、カセットホッパ301およびホッパ295と給送ローラ220との間の距離を変化させるためにカセットホッパ301およびホッパ295と、給送ローラ220との一方を付勢する付勢手段としての第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290と、を備え、第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290は、カセットホッパ301およびホッパ295と、給送ローラ220との一方が他方へ接近移動する際、離間する方向から接近する方向へ付勢する方向を切り換え、カセットホッパ301およびホッパ295と、給送ローラ220との一方が他方から離間移動する際、接近する方向から離間する方向へ付勢する方向を切り換える構成であることを特徴とする。
また、本実施形態の付勢手段としての第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290は、載置部145としてのカセットホッパ301およびホッパ295と給送ローラ220との間の所定距離を境界にして付勢する方向を切り換える構成であることを特徴とする。
ここで、「所定距離」とは、Max枚におけるホッパアップしたときのホッパ295と給送ローラ220との間の距離より長く、かつ、ホッパダウンしたときのホッパ295と給送ローラ220との間の距離より短い距離をいう。
また、本実施形態の給送部144は、用紙Pが載置されるカセットホッパ301およびホッパ295と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ220と、カセットホッパ301およびホッパ295と給送ローラ220との間の距離を変化させるためにカセットホッパ301およびホッパ295と、給送ローラ220との一方を付勢する第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290と、を備え、第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290は、カセットホッパ301およびホッパ295と給送ローラ220との間の距離が所定距離より短いとき、該距離が接近する方向へ付勢し、カセットホッパ301およびホッパ295と給送ローラ220との間の距離が前記所定距離より長いとき、該距離が離間する方向へ付勢する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態の付勢手段としてのホッパレバー290は、カセットホッパ301およびホッパ295と、給送ローラ220との移動可能な一方と連結する構成であることを特徴とする。
また、本実施形態の付勢手段は、ねじりコイルばねである第1ねじりコイルばね280の一端である第1端部281が、カセットホッパ301およびホッパ295と、給送ローラ220との一方を押圧可能な作用部としてのホッパレバー290と係合し、第1ねじりコイルばね280の他端である第2端部282が、給送基体部である基体部210のスライド面211を摺動するスライドカム270と係合する構成であることを特徴とする。
さらに、本実施形態において、第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290が前記接近する方向へ付勢しているとき、第1ねじりコイルばね280の第2端部282は、スライドカム270を摺動方向に対して略直交する方向へ付勢する構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290が前記接近する方向へ付勢しているとき、スライドカム270は、第1ねじりコイルばね280の第2端部282と基体部210のスライド面211とに挟持される構成であることを特徴とする。
また、本実施形態の給送部144は、用紙Pが載置されるカセットホッパ301およびホッパ295と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ220と、カセットホッパ301およびホッパ295と当接する箇所から回動支点であるレバー回動軸291までJ字状に形成されたホッパレバー290を有し、カセットホッパ301およびホッパ295と給送ローラ220との間の距離を変化させるためにカセットホッパ301およびホッパ295を付勢する付勢手段(280、290)と、を備えていることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
[他の実施形態]
図9および図10に示すのは、他の実施形態に係る給送部を示す側断面図である。このうち、図9はホッパアップした状態である。一方、図10はホッパダウンした状態である。
図9および図10に示す如く、他の実施形態に係る給送部400は、基体部409と、給送ローラ401と、側視「L」字状のホッパレバー410と、ホッパ414と、を有している。
このうち、ホッパレバー410は、レバー回動軸408を支点に回動するように設けられている。具体的には、ホッパレバー410は、図示しないホッパばねによって、図中の反時計方向へ付勢されている。また、ホッパレバー410は、カムフォロア407を有している。そして、カム部405が反時計方向へ回動することによって、カムフォロア407がカム部405から力を受けてホッパレバー410が、時計方向へ回動するように構成されている。所謂、ホッパダウンである。
また、カム部405がさらに反時計方向へ回動すると、カム部405とカムフォロア407との係合が外れる。従って、ホッパレバー410は、図示しないホッパばねの付勢力によって、反時計方向へ回動する。所謂、ホッパアップである。
またさらに、ホッパレバー410の先端側には、鉤状に形成された姿勢安定部413が形成されている。そして、コルク材415を有したホッパ414が、姿勢安定ばね411によって姿勢安定部側に付勢されている。従って、ホッパ414は、他の力が作用しない場合、姿勢安定部413の姿勢に倣うことができる。即ち、ホッパ414が用紙Pと当接しているとき、ホッパ414は、用紙Pの姿勢に倣うことができる。その結果、ホッパ414は、用紙Pを給送ローラ401に対して姿勢よく付勢することができる。
ホッパ414の給送方向下流側には、用紙Pの幅方向Xにおいて給送ローラ401と対向する移動部406が設けられている。移動部406は、給送ローラ401に対して所定距離だけ接離移動可能に設けられ、図示しないばねによって給送ローラ401へ接近する方向へ付勢されている。ホッパアップした状態において、給送ローラ401が時計方向へ回動すると、用紙Pが給送方向下流側へ送られる。このとき、用紙Pの先端が移動部406と当接し、移動部406によって予備分離が実行される。
移動部406を通過した用紙Pの先端は、移動部406の給送方向下流側に設けられた本分離手段の一例である土手分離部404に突き当てられる。従って、給送部400は、予備分離が十分でない場合であっても、土手分離部404で確実に給送ローラ401に対して最上位の用紙Pのみを次位以降の用紙Pから分離して、最上位の用紙Pのみを給送することができる。そして、最上位の用紙Pは、基体部409に設けられた案内面部403によって案内されながら、給送方向下流側の記録部143へ送られる。
また、土手分離部404および移動部406において分離された次位以降の余分な用紙Pは、一対の戻しレバー402、402によってカセット部内に押し戻されるように構成されている。
図10に示す如く、カム部405が図9に示す状態から反時計方向へ回動し、ホッパレバー410を図9に示す状態から時計方向へ回動すると、ホッパ414は、基体部409に設けられた規制部412と当接する。そして、ホッパレバー410がさらに僅かに時計方向へ回動すると、ホッパ414は、規制部412に押し付けられ、ホッパレバー410の姿勢安定部413から離間する。このとき、ホッパ414は、姿勢安定ばね411の付勢力に抗して姿勢安定部413から離間すると共に、姿勢安定ばね411の付勢力によって規制部412に押し付けられる。即ち、ホッパダウン状態において、ホッパ414には、給送ローラ401から離間する方向への付勢力が作用する。
従って、ホッパ414は、規制部412によって、位置および姿勢が規制される。その結果、ホッパダウン状態において、ホッパ414の位置および姿勢を精度良く決めることができる。そして、カセット部300を記録装置本体101から取り外す際および記録装置本体101に取り付ける際、カセット部300およびカセットホッパ301がホッパ414に引っ掛かる虞がない。
また、上記構成によって、ホッパダウン状態におけるホッパ414の位置は、ホッパレバー410の部品公差の影響を受ける虞がない。
またさらに、ホッパダウン状態において、ホッパ414は規制部412に押し付けられているので、ホッパ414がぐらつくことを防止することができる。ホッパ414とホッパレバー410との係合が強固でない場合に非常に有効である。
他の実施形態の給送部400は、用紙Pが載置される載置部145としてのホッパ414と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ401と、ホッパ414と給送ローラ401との間の距離を変化させるためにホッパ414および給送ローラ401の一方を付勢する付勢手段としての前記ホッパばね、姿勢安定ばね411およびホッパレバー410と、を備え、該付勢手段は、ホッパ414および給送ローラ401の一方が他方へ接近移動する際、離間する方向から接近する方向へ付勢する方向を切り換え、ホッパ414および給送ローラ401の一方が他方から離間移動する際、接近する方向から離間する方向へ付勢する方向を切り換える構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態の付勢手段としての前記ホッパばね、姿勢安定ばね411およびホッパレバー410は、載置部145としてのホッパ414と給送ローラ401との間の所定距離を境界にして付勢する方向を切り換える構成であることを特徴とする。
ここで、「所定距離」とは、Max枚におけるホッパアップしたときのホッパ414と給送ローラ401との間の距離より長く、かつ、ホッパダウンしたときのホッパ414と給送ローラ401との間の距離より短い距離をいう。
尚、上記実施例では、ホッパを移動可能に設け、ホッパと給送ローラとの間の距離が変化するように構成したが、給送ローラ側を移動可能に設ける構成であってもよいのは勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図。 本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図。 本発明に係る給送部を示す要部拡大後方斜視図。 本発明に係る給送部のホッパアップした状態を示す側断面図(Max枚)。 本発明に係る給送部のホッパアップした状態を示す側断面図(Min枚)。 本発明に係る給送部のホッパダウンする際の状態を示す側断面図。 本発明に係る給送部のホッパダウンした状態を示す側断面図。 図7におけるホッパの位置を示す側断面図。 他の実施形態に係る給送部のホッパアップした状態を示す側断面図。 他の実施形態に係る給送部のホッパダウンした状態を示す側断面図。
符号の説明
100 記録装置、101 記録装置本体、102 キャリッジモータ、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、145 載置部、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、210 基体部、211 スライド面、
212 規制部、213 案内面部、214 溝部、215 度当て部、
220 給送ローラ、230 予備分離ばね、231 用紙検出レバー、
240 リタードローラ、241 ローラ回動軸、250 第2ねじりコイルばね、
251 第3端部、252 第4端部、260 動力伝達手段、261 駆動モータ、
262 複合ギア、263 第1ギア、264 第2ギア、265 第3ギア、
266 ピニオン、270 スライドカム、271 ラック、272 第3係合部、
273 第4係合部、280 第1ねじりコイルばね、281 第1端部、
282 第2端部、290 ホッパレバー、291 レバー回動軸、292 接続部、
293 第1係合部、294 第2係合部、295 ホッパ、296 コルク材、
300 カセット部、301 カセットホッパ、302 ホッパ開口部、
400 (他の実施形態の)給送部、401 給送ローラ、402 戻しレバー、
403 案内面部、404 土手分離部、405 カム部、406 移動部、
407 カムフォロア、408 レバー回動軸、409 基体部、
410 ホッパレバー、411 姿勢安定ばね、412 規制部、413 姿勢安定部、
414 ホッパ、415 コルク材、P 用紙、X 用紙の幅方向

Claims (8)

  1. 被記録媒体が載置される載置部と、
    載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、
    前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段と、
    前記載置部が前記給送ローラから離間する方向に動く過程において、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして前記付勢手段が前記載置部を付勢する方向を切り換える手段と、を備え、
    前記付勢する方向を切り換える手段により、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より短いとき、前記載置部が前記給送ローラへ接近する方向へ前記載置部を付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、前記載置部が前記給送ローラから離間する方向へ前記載置部を付勢し、
    前記付勢する方向を切り換える手段は、駆動モータと、該駆動モータにより動き、前記付勢手段と係合するスライドカムとを備え、
    前記スライドカムの動きによる当該スライドカムと前記付勢手段との係合状態の変化により、前記付勢する方向を切り換える構成である給送装置。
    給送装置。
  2. 請求項1に記載の給送装置において、前記所定距離は、最大載置した前記被記録媒体を前記付勢手段により付勢した状態の前記載置部と前記給送ローラとの間の距離より長く、かつ、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が最も離間した状態の該距離より短い、給送装置。
  3. 請求項に記載の給送装置において、前記付勢する方向を切り換える手段は、前記載置部と係合する作用部を備え、
    前記付勢手段は、一端が前記作用部と係合し、他端が前記スライドカムと係合するねじりコイルばねで構成され、
    前記スライドカムは、前記スライドカムの動く方向に沿って所定の間隔をおいて2つの係合部を備え、
    前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの一の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラへ接近する方向へ付勢し、前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの他の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラから離間する方向へ付勢する、給送装置。
  4. 被記録媒体が載置される載置部と、
    載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、
    前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段と、
    前記載置部が前記給送ローラから離間する方向に動く過程において、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして前記付勢手段が前記載置部を付勢する方向を切り換える手段と、を備え、
    前記付勢する方向を切り換える手段により、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より短いとき、前記載置部が前記給送ローラへ接近する方向へ前記載置部を付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、前記載置部が前記給送ローラから離間する方向へ前記載置部を付勢し、
    前記付勢する方向を切り換える手段は、駆動モータと、該駆動モータにより動き、前記付勢手段と係合するスライドカムとを備え、
    前記スライドカムの動きにより、前記付勢する方向を切り換える構成であり、
    更に前記付勢する方向を切り換える手段は、前記載置部と係合する作用部を備え、
    前記付勢手段は、一端が前記作用部と係合し、他端が前記スライドカムと係合するねじりコイルばねで構成され、
    前記スライドカムは、前記スライドカムの動く方向に沿って所定の間隔をおいて2つの係合部を備え、
    前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの一の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラへ接近する方向へ付勢し、前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの他の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラから離間する方向へ付勢する、給送装置。
  5. 請求項3または4に記載の給送装置において、前記作用部は前記載置部と当接する箇所から回動支点までJ字状に形成されたホッパレバーで構成される給送装置。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の給送装置において、前記ねじりコイルばねの一端が前記載置部を前記接近する方向へ付勢しているとき、前記ねじりコイルばねの他端は、前記スライドカムが備える前記一の係合部を前記スライドカムの摺動方向に対して略直交する方向へ付勢する構成である給送装置。
  7. 請求項から6のいずれか1項に記載の給送装置において、前記ねじりコイルばねの一端が前記載置部を前記接近する方向へ付勢しているとき、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねの他端と前記スライドカムが摺動するように設けられた給送基体部とに挟持される構成である給送装置。
  8. 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記給送部は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載された前記給送装置を備えた記録装置。
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