JP5024534B2 - 給送装置、記録装置 - Google Patents
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Description
また、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
そこで、ホッパダウンした際、前記付勢手段の一例であるねじりコイルばねの一端を移動させて、ホッパダウン状態における前記付勢手段の付勢力を、単に低減させることが考えられる。
また、本発明の第1の態様の給送装置は、被記録媒体が載置される載置部と、載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段と、を備え、該付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして付勢する方向を切り換える構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が所定距離より短いとき、該距離が接近する方向へ付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、該距離が離間する方向へ付勢する構成である。従って、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記所定距離は、最大載置した前記被記録媒体を前記付勢手段により付勢した状態の前記載置部と前記給送ローラとの間の距離より長く、かつ、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が最も離間した状態の該距離より短い構成である。従って、前記載置部に載置される被記録媒体の数量の多少に関わらず、安定して前記付勢手段が付勢する方向を切り換えることができる。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段は、前記載置部および前記給送ローラの移動可能な一方と連結し、ねじりコイルばねの一端が、前記載置部および前記給送ローラの一方を押圧可能な作用部と係合し、前記ねじりコイルばねの他端が、給送基体部を摺動するスライドカムと係合する構成である。従って、前記給送装置は、記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長くなった状態において、前記載置部および前記給送ローラの移動可能な一方の位置を安定させることができる。即ち、前記給送装置が振られた場合であっても、前記載置部および前記給送ローラの移動可能な一方がパタパタと動く虞がない。
また、前記スライドカムを摺動させることによって、前記付勢手段の付勢方向を切り換えることが可能である。即ち、該構成によって、容易に前記付勢手段の付勢方向を切り換えることができる。
ここで、「略直交」とは、前記距離が前記所定距離より短い状態において、前記ねじりコイルばねの他端と当接している前記スライドカムが、前記ねじりコイルばねからの反作用力を受けた場合であっても、該スライドカムが該反作用力によって摺動しない程度に、該反作用力の付勢方向と前記スライドカムの摺動方向とが交差していることをいう。
本発明の第6の態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段が前記接近する方向へ付勢しているとき、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねの他端と前記給送基体部とに挟持される構成である。即ち、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねからの反作用力を他の部材に伝達させないようにすることができる。その結果、前記給送装置は、第5の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様によれば、前記給送装置は、前記載置部と当接する箇所から回動支点までJ字状に形成されたホッパレバーを有し、前記距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段を備えている。従って、前記ホッパレバーが「J」字状である場合は、「J」字状でない場合と比較して、前記給送装置を小型化することができる。
また、前記ホッパレバーが「J」字状である場合は、「J」字状でない場合と比較して、前記載置部に載置された被記録媒体の枚数が多い場合と、少ない場合とにおける所謂、ホッパアップしたときの前記付勢手段の付勢方向の差を低減することができる。その結果、前記給送装置は、被記録媒体の給送を安定させることができる。
本発明の第8の態様によれば、前記記録装置の前記給送部は、上記第1から第7のいずれかの態様の前記給送装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第7のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
図3に示す如く、記録装置100の給送部144は、動力源としての給送用モータ104と、動力伝達手段260と、第1ねじりコイルばね280と、ホッパ295と、カセット部300とを有する。このうち、動力伝達手段260は、駆動モータ261の動力をスライドカム270に伝達可能に設けられている。
そして、駆動モータ261が正転したとき、スライドカム270は、給送部144の後方である図3の手前側へ摺動し、逆転したとき、図3の奥側へ摺動するように構成されている。
続いて、ホッパアップおよびホッパダウンする際のスライドカム等の動作について説明する。
図4および図5に示すのは、本発明に係る給送部のホッパアップした状態を示す側断面図である。このうち、図4はカセット部に載置された用紙の枚数がMax枚のときである。また、図5はカセット部に載置された用紙の枚数がMin枚である1枚のときである。
図4および図5に示す如く、給送部144は、基体部210と、後述する給送ローラ220と、予備分離ばね230と、用紙検出レバー231と、リタードローラ240と、を有している。
尚、給送部144は、JOB終了時において、給送ローラ220を反時計方向へ回動させることによって、前記余分な用紙Pを、カセット部内に戻すことができる。
また、側視「J」字状のホッパレバー290は、I字状やL字状に形成した場合と比べて、図4および図5に示すMax枚およびMin枚のときにおけるホッパ295の付勢方向の差を低減することができる。その結果、給送部144は、用紙Pの給送をより安定させることができる。
ここで、「略直交」とは、前記反作用力の摺動方向の分力の大きさが、スライドカム270とスライド面211との間に生じる摩擦力の大きさより小さい関係が成立する範囲の傾きを許容する程度に略直交することをいう。
従って、ホッパアップした状態において、前記反作用力が、動力伝達手段等の他の部材に伝達することを防止することができる。その結果、他の部材がクリープ変形する虞がない。
図6に示すのは、本発明に係る給送部のホッパダウンする際の状態を示す側断面図である。
図6に示す如く、用紙Pの給送が終わった際、駆動モータ261が逆転することによって、スライドカム270は、記録装置100の前方である図中の左側へ徐々に摺動する。
このとき、スライダカムの第3係合部272は、第1ねじりコイルばね280の第2端部282を徐々に時計方向に回動させた後、第2端部282から離間する。これに伴って、第1ねじりコイルばね280がホッパレバー290を反時計方向へ付勢する力は、徐々に減少してゼロになる。即ち、ホッパアップ状態においてホッパ295に作用していた付勢力が、ゼロになる。
図7に示すのは、本発明に係る給送部のホッパダウンした状態を示す側断面図である。また、図8に示すのは、図7におけるホッパの位置を示す側断面図である。
図7に示す如く、スライドカム270が図6に示す位置よりさらに左側へ摺動すると、ホッパレバー290は図6に示す位置よりさらに時計方向へ回動する。
そして、図8に示す如く、ホッパ295は、基体部210に設けられた規制部212と当接する。
また、ホッパダウン状態において、第1ねじりコイルばね280の付勢力を微小にすることができる。従って、ホッパダウン状態において放置された場合であっても、第1ねじりコイルばね280の付勢力による他の部材が変形する所謂、クリープ変形が生じる虞が殆どない。
またさらに、ホッパダウン状態において、記録装置100が持ち運ばれて移動される際、持ち運びの振動によってホッパ295が、パタパタと給送部内で騒音を出しながら移動する虞がない。
図7および図8に示す状態から、駆動モータ261が正転すると、スライドカム270は右側へ摺動する。そして、スライドカム270の第4係合部273が、第1ねじりコイルばね280の第2端部282から離間する。従って、第1ねじりコイルばね280の時計方向への付勢力はゼロとなる。即ち、ホッパ295は、規制部212へ押し付けられた状態から解除される。
尚、駆動モータ261は、給送用モータ104と共通であってもよい。
ここで、「所定距離」とは、Max枚におけるホッパアップしたときのホッパ295と給送ローラ220との間の距離より長く、かつ、ホッパダウンしたときのホッパ295と給送ローラ220との間の距離より短い距離をいう。
また、本実施形態の付勢手段は、ねじりコイルばねである第1ねじりコイルばね280の一端である第1端部281が、カセットホッパ301およびホッパ295と、給送ローラ220との一方を押圧可能な作用部としてのホッパレバー290と係合し、第1ねじりコイルばね280の他端である第2端部282が、給送基体部である基体部210のスライド面211を摺動するスライドカム270と係合する構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、第1ねじりコイルばね280およびホッパレバー290が前記接近する方向へ付勢しているとき、スライドカム270は、第1ねじりコイルばね280の第2端部282と基体部210のスライド面211とに挟持される構成であることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
図9および図10に示すのは、他の実施形態に係る給送部を示す側断面図である。このうち、図9はホッパアップした状態である。一方、図10はホッパダウンした状態である。
図9および図10に示す如く、他の実施形態に係る給送部400は、基体部409と、給送ローラ401と、側視「L」字状のホッパレバー410と、ホッパ414と、を有している。
またさらに、ホッパレバー410の先端側には、鉤状に形成された姿勢安定部413が形成されている。そして、コルク材415を有したホッパ414が、姿勢安定ばね411によって姿勢安定部側に付勢されている。従って、ホッパ414は、他の力が作用しない場合、姿勢安定部413の姿勢に倣うことができる。即ち、ホッパ414が用紙Pと当接しているとき、ホッパ414は、用紙Pの姿勢に倣うことができる。その結果、ホッパ414は、用紙Pを給送ローラ401に対して姿勢よく付勢することができる。
また、土手分離部404および移動部406において分離された次位以降の余分な用紙Pは、一対の戻しレバー402、402によってカセット部内に押し戻されるように構成されている。
また、上記構成によって、ホッパダウン状態におけるホッパ414の位置は、ホッパレバー410の部品公差の影響を受ける虞がない。
またさらに、ホッパダウン状態において、ホッパ414は規制部412に押し付けられているので、ホッパ414がぐらつくことを防止することができる。ホッパ414とホッパレバー410との係合が強固でない場合に非常に有効である。
ここで、「所定距離」とは、Max枚におけるホッパアップしたときのホッパ414と給送ローラ401との間の距離より長く、かつ、ホッパダウンしたときのホッパ414と給送ローラ401との間の距離より短い距離をいう。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、145 載置部、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、210 基体部、211 スライド面、
212 規制部、213 案内面部、214 溝部、215 度当て部、
220 給送ローラ、230 予備分離ばね、231 用紙検出レバー、
240 リタードローラ、241 ローラ回動軸、250 第2ねじりコイルばね、
251 第3端部、252 第4端部、260 動力伝達手段、261 駆動モータ、
262 複合ギア、263 第1ギア、264 第2ギア、265 第3ギア、
266 ピニオン、270 スライドカム、271 ラック、272 第3係合部、
273 第4係合部、280 第1ねじりコイルばね、281 第1端部、
282 第2端部、290 ホッパレバー、291 レバー回動軸、292 接続部、
293 第1係合部、294 第2係合部、295 ホッパ、296 コルク材、
300 カセット部、301 カセットホッパ、302 ホッパ開口部、
400 (他の実施形態の)給送部、401 給送ローラ、402 戻しレバー、
403 案内面部、404 土手分離部、405 カム部、406 移動部、
407 カムフォロア、408 レバー回動軸、409 基体部、
410 ホッパレバー、411 姿勢安定ばね、412 規制部、413 姿勢安定部、
414 ホッパ、415 コルク材、P 用紙、X 用紙の幅方向
Claims (8)
- 被記録媒体が載置される載置部と、
載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、
前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段と、
前記載置部が前記給送ローラから離間する方向に動く過程において、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして前記付勢手段が前記載置部を付勢する方向を切り換える手段と、を備え、
前記付勢する方向を切り換える手段により、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より短いとき、前記載置部が前記給送ローラへ接近する方向へ前記載置部を付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、前記載置部が前記給送ローラから離間する方向へ前記載置部を付勢し、
前記付勢する方向を切り換える手段は、駆動モータと、該駆動モータにより動き、前記付勢手段と係合するスライドカムとを備え、
前記スライドカムの動きによる当該スライドカムと前記付勢手段との係合状態の変化により、前記付勢する方向を切り換える構成である給送装置。
給送装置。 - 請求項1に記載の給送装置において、前記所定距離は、最大載置した前記被記録媒体を前記付勢手段により付勢した状態の前記載置部と前記給送ローラとの間の距離より長く、かつ、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が最も離間した状態の該距離より短い、給送装置。
- 請求項2に記載の給送装置において、前記付勢する方向を切り換える手段は、前記載置部と係合する作用部を備え、
前記付勢手段は、一端が前記作用部と係合し、他端が前記スライドカムと係合するねじりコイルばねで構成され、
前記スライドカムは、前記スライドカムの動く方向に沿って所定の間隔をおいて2つの係合部を備え、
前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの一の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラへ接近する方向へ付勢し、前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの他の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラから離間する方向へ付勢する、給送装置。 - 被記録媒体が載置される載置部と、
載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、
前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を変化させるために前記載置部を付勢する付勢手段と、
前記載置部が前記給送ローラから離間する方向に動く過程において、前記載置部と前記給送ローラとの間の所定距離を境界にして前記付勢手段が前記載置部を付勢する方向を切り換える手段と、を備え、
前記付勢する方向を切り換える手段により、前記付勢手段は、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より短いとき、前記載置部が前記給送ローラへ接近する方向へ前記載置部を付勢し、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離が前記所定距離より長いとき、前記載置部が前記給送ローラから離間する方向へ前記載置部を付勢し、
前記付勢する方向を切り換える手段は、駆動モータと、該駆動モータにより動き、前記付勢手段と係合するスライドカムとを備え、
前記スライドカムの動きにより、前記付勢する方向を切り換える構成であり、
更に前記付勢する方向を切り換える手段は、前記載置部と係合する作用部を備え、
前記付勢手段は、一端が前記作用部と係合し、他端が前記スライドカムと係合するねじりコイルばねで構成され、
前記スライドカムは、前記スライドカムの動く方向に沿って所定の間隔をおいて2つの係合部を備え、
前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの一の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラへ接近する方向へ付勢し、前記ねじりコイルばねの他端が前記スライドカムの他の係合部と係合しているとき、前記ねじりコイルばねが前記載置部を前記給送ローラから離間する方向へ付勢する、給送装置。 - 請求項3または4に記載の給送装置において、前記作用部は前記載置部と当接する箇所から回動支点までJ字状に形成されたホッパレバーで構成される給送装置。
- 請求項3から5のいずれか1項に記載の給送装置において、前記ねじりコイルばねの一端が前記載置部を前記接近する方向へ付勢しているとき、前記ねじりコイルばねの他端は、前記スライドカムが備える前記一の係合部を前記スライドカムの摺動方向に対して略直交する方向へ付勢する構成である給送装置。
- 請求項3から6のいずれか1項に記載の給送装置において、前記ねじりコイルばねの一端が前記載置部を前記接近する方向へ付勢しているとき、前記スライドカムは、前記ねじりコイルばねの他端と前記スライドカムが摺動するように設けられた給送基体部とに挟持される構成である給送装置。
- 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
前記給送部は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載された前記給送装置を備えた記録装置。
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