JP2009018927A - 給送装置、記録装置および給送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 給送装置(144)は、被記録媒体(P)が載置される載置部(101)と、載置された被記録媒体(P)を給送する給送ローラ230と、前記載置部(101)と前記給送ローラ230との間の距離を接近させるために前記載置部(101)および前記給送ローラ230の一方を付勢する付勢手段(280、290)と、前記付勢手段(280、290)の付勢力(290)の大きさを調整する付勢力調整手段(270、292)と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
また、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
図26に示す如く、従来の給送装置400は、基体部411と、給送ローラ401と、ホッパ402と、ホッパレバー403と、を有していた。このうち、ホッパレバー403は、カムフォロア405と一体に形成され、レバー軸404を支点に回動自在に設けられている。そして、ねじりコイルばね406の第1腕部407は、ホッパレバー403と係合し、第2腕部408は、基体部411のばね固定係合部413と係合している。
ここで、用紙が給送ローラ401に付勢される力によって送り力が生じる。従って、用紙は、案内面部412に案内されながら給送される。
その後、給送が完了すると、反時計方向へ回動するホッパカム409が再びカムフォロア405と係合して、ホッパダウンが実行されるように構成されている。
また、用紙の給送完了後および給送開始前において、必要以上に付勢力が生じている虞がある。係る場合も、エネルギーロスとなる虞がある。
例えば、前記付勢力の大きさを調整することによって、前記給送ローラが被記録媒体を給送する際の送り力を調整することができる。また、前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を離間させる際、前記付勢力を低減させることによって、離間移動を容易にすることができる。またさらに、前記距離を接近させる際、接近した後に前記付勢力が増加するように調整することによって、前記接近したときに生じる衝突音を低減することができる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢力調整手段は、カム部を有し、前記付勢手段は、ねじりコイルばねを有し、該ねじりコイルばねの一端側が前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢し、該ねじりコイルばねの他端側が前記カム部と係合する構成である。従って、容易に前記付勢力調整手段を構成することができる。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記距離を離間させる離間移動手段を有し、前記付勢力調整手段は、前記距離の離間が開始される前に前記付勢力の減少を開始する構成である。従って、前記付勢力に抗して前記距離を離間させる際の負荷ピーク値を、前記付勢力を減少させなかった場合と比較して、低減することができる。
例えば、モータ等の動力によって、前記距離を前記離間させる際、モータ等のトルクピーク値を低減することができる。
ここで、「最小値」とは、前記付勢力と調整可能な範囲において最小となる値をいう。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記距離を離間させる離間移動手段を有し、前記付勢力調整手段は、前記離間移動手段によって前記距離が離間した状態の前記付勢力を最小値に調整する構成である。従って、前記距離が離間した状態から接近する際、載置された被記録媒体が前記給送ローラと衝突するときに生ずる衝突音を、前記付勢力を最小値に調整しなかった場合と比較して、低減することができる。
また、本態様は、前記距離が離間した状態において、他の部材に作用する負荷を、前記付勢力を最小値に調整しなかった場合と比較して、低減することができる。従って、他の部材が所謂、クリープ変形する虞を低減することができる。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢力調整手段は、前記距離が接近したときから給送中の被記録媒体の先端が前記分離部を通過するまでの間に前記付勢力を増大調整する構成である。従って、本態様は、前記給送ローラに対して最上位の被記録媒体を、確実に前記分離部を通過させることができる。即ち、本態様は、前記分離部における分離を安定させることができる。
本発明の第6の態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢力調整手段は、給送中の被記録媒体の先端が前記分離部を通過した後から前記搬送ローラ対へ到達する直前までの間、前記付勢力を減少調整する構成である。ここで、被記録媒体の先端が前記分離部を通過した後は、前記分離部を通過することに必要な送り力ほどの送り力は必要ない。従って、本態様は、必要でない分の送り力を低減することができる。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢力調整手段は、給送中の被記録媒体の先端が前記搬送ローラ対に到達したときからスキュー取りの実行が完了するまでの間、前記付勢力を増大調整する構成である。従って、本態様は、前記スキュー取りが実行される際、前記給送ローラと前記搬送ローラ対との間において、給送された被記録媒体を確実に撓ませることができる。その結果、本態様は、精度良く確実にスキュー取りを実行することができる。
本発明の第8の態様によれば、前記給送部は、上記第1から第7のいずれかの態様の前記給送装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第7のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第9の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される載置部としてのホッパ101が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。
図3に示す如く、記録装置100の給送部144は、基体部210と、給送ローラ230と、ホッパ101と、ホッパレバー280とを有している。このうち、給送ローラ230は、給送ローラ軸231に側視D型に設けられ、弧部230aと、弦部230bとを有している。また、ホッパレバー280は、カムフォロア282と一体に形成され、レバー軸281を支点に回動自在に設けられている。またさらに、カム軸261には、ホッパカム260および付勢力調整カム270が設けられている。このうち、ホッパカム260は、カムフォロア282と係合可能に設けられている。一方、付勢力調整カム270は、扇形に形成され、カム弧部271と、カム第1直線部272と、カム第2直線部273とを有する。
またさらに、基体部210には、給送される用紙Pを予備分離可能な間口規制部211と、本分離手段の一例である土手分離部212と、用紙Pの搬送ローラ対220へ案内する案内面部213とが設けられている。
また、給送部144は、給送が完了した際、分離された次位以下の用紙Pをホッパ101に押し戻すことが可能な戻しレバー300、300を、用紙Pの幅方向Xに一対備えている。そして、戻しレバー300、300は、給送用モータ104の動力によって、戻し動作を実行するように構成されている。
そして、ホッパカム260が反時計方向へさらに回動し、カムフォロア282との係合が解除されると、ホッパレバー280は、ねじりコイルばね290の付勢力によって、反時計方向へ回動する。従って、ホッパ101は、給送ローラ230へ接近移動する。所謂、ホッパアップである。
一方、「食い付き吐き出し方式」とは、正転駆動している搬送ローラ対220に用紙Pの先端を所定量だけニップさせる。その後、逆転駆動させて給送ローラ230と搬送ローラ対220との間において用紙Pを撓ませて、用紙Pの先端の姿勢を搬送ローラ対220のニップラインに倣わせる方式をいう。
ここで、「リセット位置」とは、給送が完了したときにとる姿勢であって、給送ローラ230の弦部230bが、間口規制部211およびホッパ101に対向している位相をいう。
図4(A)(B)に示すのは、リセット位置状態における給送部の動作を示す概略側面図である。このうち、図4(A)はホッパレバーおよびクラッチ装置を示す側面図である。一方、図4(B)は図4(A)におけるねじりコイルばねの第2腕部および付勢力調整カムを示す側面図である。
クラッチ装置240は、第1回転体238と、第2回転体239と、クラッチレバー246と、を備えている。このうち、第1回転体238は、給送用モータ104からの動力伝達方向上流側である爪車245を備えている。また、第2回転体239は、給送ローラ軸231と一体に回動するように設けられている。またさらに、第2回転体239は、揺動支点242を支点に揺動可能なクラッチ揺動部241を有している。
ここで、回動軸248は、クラッチレバー246とは別体に構成されている。従って、給送用モータ104の動力を受けて回動軸248が正転および逆転すると、その方向へクラッチレバー246が回動する。
また、ホッパカム260には、回動誘発形状としての凹部262が設けられている。そして、リセット位置の状態では、カムフォロア282は、凹部262と接触している。
図5(A)(B)に示す如く、給送用モータ104が逆転駆動すると、クラッチレバー246の回動軸248が反時計方向へ回動する。このとき、前述したように、負荷抵抗部249が設けられているため、クラッチレバー246は、反時計方向へ回動する。従って、第1爪部244と第2爪部247との係合が解除される。
また、給送用モータ104の逆転駆動によって、第1回転体238の爪車245は、反時計方向へ回動する。従って、クラッチ揺動部241の歯部243は、爪車245と噛合おうとするが、爪車245の爪の向きによって、爪車245の爪をカチカチと小さな音を立てて乗り越える。そして、給送用モータ104の逆転駆動が停止する。
図6(A)(B)に示す如く、給送用モータ104が正転駆動すると、クラッチレバー246の回動軸248および第1回転体238の爪車245は、時計方向へ回動する。従って、クラッチレバー246は、時計方向へ回動し、クラッチ揺動部241へ接近する。このとき、クラッチレバー246の第2爪部247は、クラッチ揺動部241の第1爪部244の反時計方向側に接近する。
図7(A)(B)に示す如く、給送用モータ104がさらに正転駆動すると、第2回転体239は、第1回転体238と一体に時計方向へ回動する。従って、給送ローラ230は、時計方向へ回動する。このとき、給送ローラ軸上に設けられた第4ギア254は、時計方向へ回動する。そして、第3ギア253は反時計方向へ、第2ギア252は時計方向へ、第1ギア251は反時計方向へ回動する。従って、ホッパカム260は、反時計方向へ回動する。このとき、付勢力調整カム270は、ねじりコイルばね290の第2腕部292を、レバー軸281を支点に反時計方向へ変位させる。その結果、付勢力調整カム270は、ねじりコイルばね290の付勢力を、図4(A)(B)〜図6(A)(B)に示す状態より増加させることができる。
図8(A)(B)に示す如く、給送用モータ104がさらに正転駆動すると、第1回転体238、第2回転体239および給送ローラ230は、時計方向へさらに回動する。従って、ホッパカム260は、反時計方向へさらに回動する。このとき、ホッパカム260とカムフォロア282との係合が解除される。従って、ホッパレバー280は、ねじりコイルばね290の付勢力によって、反時計方向へ回動する。その結果、ホッパ101はホッパアップ状態となる。
図9(A)(B)に示す如く、給送用モータ104がさらに正転駆動すると、第1回転体238、第2回転体239および給送ローラ230は、時計方向へさらに回動する。このとき、給送ローラ230は、ホッパ101に載置された用紙Pをピックアップして給送を開始する。
このとき、前述したように用紙Pの先端が、間口規制部211を通過し、土手分離部212を乗り越えるように構成されている。即ち、前記付勢力がMaxになることによって、用紙Pの送り力がMaxとなる。従って、用紙Pの先端が、土手分離部212を確実に乗り越えることができる。
ここで、用紙Pの先端が土手分離部212を通過した後は、送り力はMaxである必要はない。従って、前記付勢力を減少させることによって、送り力を減少させることができる。その結果、付勢力調整カム270は、従来の給送装置と比較して、エネルギーロスを低減することができる。
尚、用紙Pのスキュー取りを実行する際、前記付勢力が増大し、その後、前記付勢力を減少させるように、付勢力調整カム270のカム形状を設けることが望ましい。係る場合、確実に給送ローラ230と搬送ローラ対220との間において、用紙Pを撓ませることができる。その結果、スキュー取りを確実に実行することができる。
図10(A)(B)に示す如く、給送用モータ104がさらに正転駆動すると、第1回転体238、第2回転体239および給送ローラ230は、時計方向へさらに回動する。また、ホッパカム260は、反時計方向へさらに回動する。そして、ホッパカム260は、カムフォロア282と当接し、ホッパレバー280を時計方向へ回動させる。従って、ホッパ101は、ホッパダウンを開始する。
また、このとき、戻しレバー300、300が、給送用モータ104の動力によって、戻し動作を実行するように構成されている。従って、付勢力調整カム270は、給送用モータ104の負荷トルクのピーク値を低減させることができる。
図11(A)(B)に示す如く、給送用モータ104がさらに正転駆動すると、第1回転体238、第2回転体239および給送ローラ230は、時計方向へさらに回動する。また、ホッパカム260は、反時計方向へさらに回動し、ホッパレバー280を時計方向へさらに回動させる。そして、カムフォロア282は、ホッパカム260に完全に乗り上げた状態となる。その結果、ホッパ101のホッパダウンが完了する。即ち、ホッパ101は、給送ローラ230から最も離間した状態となる。
また、付勢力調整カム270は、反時計方向へさらに回動し、ねじりコイルばね290の第2腕部292を、レバー軸281を支点に反時計方向へ僅かに変位させる。
図12(A)(B)に示す如く、給送用モータ104がさらに正転駆動すると、第1回転体238、第2回転体239および給送ローラ230は、時計方向へさらに回動する。そして、クラッチレバー246の第2爪部247が、クラッチ揺動部241の第1爪部244と係合する。従って、クラッチ揺動部241は、揺動支点242を支点に反時計方向へ揺動する。その結果、歯部243と爪車245との噛合わせが解除される。即ち、クラッチ装置240の動力伝達が切断状態となる。このとき、給送ローラ230は、リセット位置で停止する。
また、給送部144は、ホッパダウン状態におけるねじりコイルばね290の付勢力を、従来の給送装置と比較して、減少させることができる。その結果、給送部144は、ホッパダウン状態におけるクリープ変形の虞を、従来の給送装置と比較して低減することができる。
また、図14に示すのは、モータ軸上のトルク特性を示すグラフ図である。縦軸は、給送用モータの軸上のトルク値を示す。一方、横軸は、リセット位置を基準とした給送ローラの位相を表す。このうち、実線で示すのは、本願の給送部の値である。一方、鎖線で示すのは、従来の給送装置の値である。
尚、ねじりコイルばね290は、ホッパ101に用紙20枚載置可能な仕様のものである。そして、ホッパ101に用紙Pを1枚セットしたときの値である。
続いて、用紙Pの給送が開始される。従って、給送用モータ104のトルク値は増大する。
さらに、用紙Pが給送されると、搬送ローラ対220へ到達し、スキュー取りが実行される。
そして、本願において、給送ローラ230が220°回動したとき、付勢力調整カム270によって、ねじりコイルばね290の付勢力が減少し始める。
給送ローラ230が300°回動したとき、戻しレバー300、300の戻し動作が開始するので、給送用モータ104のトルク値が増大する。その後、ホッパダウンが完了し、戻し動作も完了する。
またさらに、本実施形態の給送部144は、前記距離を離間させる離間移動手段としてのホッパカム260および給送用モータ104を有し、付勢力調整カム270は、前記距離の離間が開始される前に前記付勢力の減少を開始する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態の給送部144は、給送ローラ230の給送方向下流側に重送された用紙Pを分離可能な分離部としての土手分離部212を備え、付勢力調整カム270は、前記距離が接近したときから給送中の用紙Pの先端が土手分離部212を通過するまでの間に前記付勢力を増大調整する構成であることを特徴とする。
本実施形態の付勢力調整手段は、給送中の用紙Pの先端が搬送ローラ対220に到達したときからスキュー取りの実行が完了するまでの間、前記付勢力を増大調整する構成であることを特徴とする。
本実施形態の給送方法は、用紙Pが載置されるホッパ101と、載置された用紙Pを給送する給送ローラ230との間の距離を接近させるために、ねじりコイルばね290の一端側であり第1腕部291がホッパ101および給送ローラ230の一方を付勢し、ねじりコイルばね290の他端側である第2腕部292を、変位させて用紙Pを給送することを特徴とする。
図15に示すのは、他の実施形態1の付勢力調整カムの位相0°(リセット位置)〜90°を示す動作図である。同様に、図16に示すのは、位相100°〜320°を示す動作図である。また、図17に示すのは、位相330°〜360°を示す動作図である。尚、リセット位置と360°とは実質同じである。
図15〜図17において、カム位置は、給送ローラがリセット位置であるときの付勢力調整カムの位相を基準とした位相である。また、ホッパ力は、ホッパが給送ローラに対して作用する力である。またさらに、バネモーメントは、ねじりコイルばねの付勢力である。また、カム軸負荷T(トルク)は、カム軸における負荷である。またさらに、レバー軸負荷T(トルク)は、レバー軸における負荷である。カム軸負荷T計は、カム軸負荷Tと、レバー軸負荷Tとの和である。そして、モータ軸トルクは、給送用モータの軸上の負荷である。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
給送用モータ104が正転駆動すると、付勢力調整カム310は、図中において時計方向へ回動する。そして、付勢力調整カム310は、第2腕部292を、レバー軸281を支点に時計方向へ変位させる。カム位置が50°のとき、ホッパアップする。
カム位置が240°〜270°の間、付勢力調整カム310によって、付勢力が減少する。そして、カム位置が280°のとき、ホッパダウンが開始する。
尚、付勢力調整カム310は、給送ローラ230と同期して回動するように構成されている。従って、用紙Pの給送およびホッパ101の動作は、前述した実施形態と同様である。
図18に示すのは、他の実施形態2の付勢力調整カムの位相0°〜90°を示す動作図である。同様に、図19に示すのは、位相100°〜320°を示す動作図である。また、図20に示すのは、位相330°〜360°を示す動作図である。図18〜図20において、カム位置は、給送ローラがリセット位置であるときの付勢力調整カムの位相を基準とした位相である。また、ホッパ力は、ホッパが給送ローラに対して作用する力である。またさらに、バネモーメントは、ねじりコイルばねの付勢力である。また、カム軸負荷T(トルク)は、カム軸における負荷である。またさらに、レバー軸負荷T(トルク)は、レバー軸における負荷である。カム軸負荷T計は、カム軸負荷Tと、レバー軸負荷Tとの和である。そして、モータ軸トルクは、給送用モータの軸上の負荷である。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
給送用モータ104が正転駆動すると、付勢力調整カム320は、図中において時計方向へ回動する。そして、付勢力調整カム320は、第2腕部292を、レバー軸281を支点に時計方向へ変位させる。カム位置が50°のとき、ホッパアップする。
カム位置が230°〜270°の間、付勢力調整カム320によって、付勢力が減少する。そして、カム位置が280°のとき、ホッパダウンが開始する。
尚、付勢力調整カム320は、給送ローラ230と同期して回動するように構成されている。従って、用紙Pの給送およびホッパ101の動作は、前述した実施形態と同様である。
尚、ねじりコイルばねは、ホッパ101に用紙50枚載置可能な仕様のものである。そして、ホッパ101に用紙Pを1枚セットしたときの値である。
尚、他の実施形態2の付勢力調整カム320は、260°回動したとき、負の値となる。これは、カム第2直線部323が第2腕部292から回動する力を受け、該力のみで回動することができるように構成されているからである。
図22(A)〜(O)に示すのは、他の実施形態3の付勢力調整カムの位相0°〜270°を示す動作図である。このうち、図22(A)〜(J)はリセット位置(0°)〜90°の10°刻みである。また、図22(K)は100°〜230°である。またさらに、図22(L)〜(O)は240°〜270°の10°刻みである。
また、図23(A)〜(J)に示すのは、他の実施形態3の付勢力調整カムの位相280°〜リセット位置を示す動作図である。このうち、図23(A)〜(I)は280°〜360°の10°刻みである。また、図23(J)は再びリセット位置に戻ったときである。尚、リセット位置と360°とは実質同じである。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
尚、付勢力調整カム330は、給送ローラ230と同期して回動するように構成されている。従って、用紙Pの給送およびホッパ101の動作は、前述した実施形態と同様である。
図24(A)〜(O)に示すのは、他の実施形態4の付勢力調整カムの位相0°〜270°を示す動作図である。このうち、図24(A)〜(J)はリセット位置(0°)〜90°の10°刻みである。また、図24(K)は100°〜230°である。またさらに、図24(L)〜(O)は240°〜270°の10°刻みである。
また、図25(A)〜(J)に示すのは、他の実施形態4の付勢力調整カムの位相280°〜リセット位置を示す動作図である。このうち、図25(A)〜(I)は280°〜360°の10°刻みである。また、図25(J)は再びリセット位置に戻ったときである。尚、リセット位置と360°とは実質同じである。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
尚、付勢力調整カム340は、給送ローラ230と同期して回動するように構成されている。従って、用紙Pの給送およびホッパ101の動作は、前述した実施形態と同様である。
また、上記実施例において、給送ローラに対してホッパを接離移動可能に構成したが、ホッパに対して給送ローラを接離移動可能に構成してもよいのは勿論である。
またさらに、上記実施例では、付勢手段としてねじりコイルばねを用いたが、これに限られるものではない。コイルばね、板ばね等であってもよい。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、210 基体部、211 間口規制部、
212 土手分離部、213 案内面部、220 搬送ローラ対、
221 搬送駆動ローラ、222 搬送従動ローラ、230 給送ローラ、
230a 弧部、230b 弦部、231 給送ローラ軸、238 第1回転体、
239 第2回転体、240 クラッチ装置、241 クラッチ揺動部、
242 揺動支点、243 歯部、244 第1爪部、245 爪車、
246 クラッチレバー、247 第2爪部、248 回動軸、249 負荷抵抗部、
250 動力伝達ギア輪列、251 第1ギア、252 第2ギア、253 第3ギア、
254 第4ギア、260 ホッパカム、261 カム軸、262 凹部、
270 付勢力調整カム、271 カム弧部、272 カム第1直線部、
273 カム第2直線部、280 ホッパレバー、281 レバー軸、
282 カムフォロア、290 ねじりコイルばね、291 第1腕部、
292 第2腕部、300 戻しレバー、
310 (他の実施形態1の)付勢力調整カム、311 カム弧部、312 カム弦部、
313 径変位部、320 (他の実施形態2の)付勢力調整カム、321 カム弧部、
322 カム第1直線部、323 カム第2直線部、
330 (他の実施形態3の)付勢力調整カム、331 カム弧部、332 第1端部、
333 第2端部、334 第2腕部、340 (他の実施形態4の)付勢力調整カム、
341 カム弧部、342 カム弦部、343 径変位部、
400 (従来技術の)給送装置、401 給送ローラ、402 ホッパ、
403 ホッパレバー、404 レバー軸、405 カムフォロア、
406 ねじりコイルばね、407 第1腕部、408 第2腕部、
409 ホッパカム、410 カム軸、411 基体部、412 案内面部、
413 ばね固定係合部、P 用紙、X 用紙の幅方向
Claims (9)
- 被記録媒体が載置される載置部と、
載置された被記録媒体を給送する給送ローラと、
前記載置部と前記給送ローラとの間の距離を接近させるために前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢する付勢手段と、
前記付勢手段の付勢力の大きさを調整する付勢力調整手段と、を備えた給送装置。 - 請求項1に記載の給送装置において、前記付勢力調整手段は、カム部を有し、
前記付勢手段は、ねじりコイルばねを有し、
該ねじりコイルばねの一端側が前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢し、
該ねじりコイルばねの他端側が前記カム部と係合する構成である給送装置。 - 請求項1または2に記載の給送装置において、前記距離を離間させる離間移動手段を有し、
前記付勢力調整手段は、前記距離の離間が開始される前に前記付勢力の減少を開始する構成である給送装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の給送装置において、前記距離を離間させる離間移動手段を有し、
前記付勢力調整手段は、前記離間移動手段によって前記距離が離間した状態の前記付勢力を最小値に調整する構成である給送装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給送装置において、給送ローラの給送方向下流側に重送された被記録媒体を分離可能な分離部を備え、
前記付勢力調整手段は、前記距離が接近したときから給送中の被記録媒体の先端が前記分離部を通過するまでの間に前記付勢力を増大調整する構成である給送装置。 - 請求項5に記載の給送装置において、前記分離部の給送方向下流側に給送された被記録媒体を下流側へ搬送する搬送ローラ対を有し、
前記付勢力調整手段は、給送中の被記録媒体の先端が前記分離部を通過した後から前記搬送ローラ対へ到達する直前までの間、前記付勢力を減少調整する構成である給送装置。 - 請求項6に記載の給送装置において、前記付勢力調整手段は、給送中の被記録媒体の先端が前記搬送ローラ対に到達したときからスキュー取りの実行が完了するまでの間、前記付勢力を増大調整する構成である給送装置。
- 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
前記給送部は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載された前記給送装置を備えた記録装置。 - 被記録媒体が載置される載置部と、載置された被記録媒体を給送する給送ローラとの間の距離を接近させるために、ねじりコイルばねの一端側が前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢し、
該ねじりコイルばねの他端側を、変位させて被記録媒体を給送する給送方法。
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