JP5488794B2 - 媒体送り装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、載置された被送り媒体のうち積層方向における最上位の被送り媒体と接触して送り方向下流側へ送るローラーを備えた媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1および2に示す如く、記録装置としてのプリンターは、被送り媒体としての用紙を送る送り装置を有していた。また、該送り装置は、送りローラーと、エッジガイドと、を備えていた。このうち、前記送りローラーは、載置された用紙のうち積層方向における最上位の用紙と接触して送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。また、前記エッジガイドは、載置された用紙の幅方向における両側側端と接触し、送り方向へ用紙を案内することができるように設けられていた。
ここで、特許文献1に示す送り装置は、前記送りローラーより送り方向上流側において最上位の用紙と接触するとともに、付勢力によって積層方向下方へ積極的に押さえる従動ローラーをさらに備えていた。従って、送り方向に対する用紙の姿勢を安定させることができた。
一方、特許文献2に示す送り装置は、前記エッジガイド近傍であって、前記送りローラーより送り方向上流側において最上位の用紙と接触するとともに、自重によって積層方向下方側へ積極的に押さえる押さえ部材をさらに備えていた。従って、用紙における前記送りローラーより送り方向上流側における側端近傍がカールして積層方向上方へ浮き上がるように変位することを防止することができた。
特開2008−030927号公報 特開2001−106361号公報
しかしながら、特許文献1に示す送り装置では、前記送りローラーとは別の前記従動ローラーによっても最上位の用紙と接触して積極的に用紙を押さえる構成であるため、最上位の用紙と、次位以降の用紙との間の摩擦力が増加する。従って、前記送りローラーが最上位の用紙を送り方向下流側へ送る際、次位以降の用紙も送り方向下流側へ送られる所謂、重送が生じる虞が大きくなる。即ち、前記送りローラーによる用紙の分離能力が低下する。
同様に、特許文献2に示す送り装置では、前記送りローラーとは別の前記押さえ部材によっても最上位の用紙と接触して積極的に用紙を押さえる構成であるため、重送が生じる虞が大きくなる。即ち、前記送りローラーによる用紙の分離能力が低下する。
また、後述するように何らかの原因で送り方向に対する用紙の姿勢が傾くことにより、幅方向における用紙の中央付近が積層方向上方へ膨らむように変位した場合に対応することができない。
ここで、前記送りローラーとは別の前記従動ローラーや前記押さえ部材を設けない構成が考えられる。
ところが、該構成にすると、新たに別の問題が生じる。以下、該別の問題について説明する。
図14(A)〜(C)に示すのは、前記送りローラーとは別の前記従動ローラーや前記押さえ部材を設けない構成の送り装置を示す概略図である。
このうち、図14(A)は平面図である。また、図14(B)は送り方向上流側から観た図である。またさらに、図14(C)は側面図である。
尚、X軸は用紙の幅方向、Y軸は用紙の送り方向、Z軸は用紙の積層方向を示す。また、Y軸の矢印は送り方向上流側から下流側へ向かっており、Z軸の矢印は積層方向下方から上方へ向かっている。
図14(A)に示す如く、送り装置110は、送りローラー111と、エッジガイド112a、112bと、用紙113が載置される載置部114と、送りローラー111を保持するアーム部115と、を備えている。
ここで、送り装置110は、前述したように送りローラー111とは別の前記従動ローラーや前記押さえ部材を設けない構成である。即ち、送りローラー111の一点のみによって用紙113を積層方向下方へ押さえ付ける構成である。
そのため、送りローラー111が最上位の用紙113を送り方向下流側へ送る際、用紙113の側端とエッジガイド112a、112bとの間における摩擦力において幅方向左右に差が生じる等の何らかの原因によって、送り方向Yに対して用紙113の姿勢が傾く虞がある。例えば、図14(A)に示す如く、図中における時計方向へ用紙113が傾いたとする。
係る場合、用紙113における送りローラー111より送り方向上流側は、幅方向左側のエッジガイド112bに押し付けられる。
そして、図14(B)および図14(C)に示す如く、送りローラー111より送り方向上流側において、幅方向Xにおける用紙113の中央付近が積層方向上方へ盛り上がるようにして大きく撓む(C1)。即ち、撓むことにより用紙113の一部が積層方向上方に変位する。尚、図14(B)における太い一点鎖線で示すのは、用紙113の先端側である。
また、用紙113の一部における上方への変位(C1)は、送り方向上流側へいくことに従って、変位量が大きくなる。さらに、送り方向上流側へいくことに従って、上方へ変位している範囲が幅方向Xにおいて広くなるように撓みC1が形成される。この状態では、用紙113の姿勢は、送り方向Yに対して大きく傾いている。さらに、用紙113の後端側が大きく撓んでいる。この状態で送りローラー111によって送り方向下流側へ送られると、さらに用紙113が傾く虞や、用紙113に折り目が生じる虞がある。最悪の場合、用紙詰まりである所謂、紙ジャムが生じる。
尚、上記の例では、用紙113の一部における上方への変位を理解しやすくするために、エッジガイド112a、112bを有する構成で説明したが、エッジガイドを有しない構成であっても、用紙の一部における上方への変位は生じ得る。
例えば、用紙の側端が裁断されることによって形成され、裁断された後の用紙が束の状態で載置されたとする。係る場合、エッジガイドがなくても、最上位の用紙の側端と、次位以降の用紙の側端とがくっついていることがある。係る場合も同様に、送り方向Yに対する用紙の姿勢が傾いた際、送りローラー111より送り方向上流側において、幅方向Xにおける用紙113の中央付近が積層方向上方へ盛り上がるようにして大きく撓む虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、ローラーによって積層された被送り媒体のうち最上位の被送り媒体を送る際の分離能力および送り方向に対する被送り媒体の姿勢を考慮した媒体送り装置および該媒体送り装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の媒体送り装置の1つの態様は、載置された被送り媒体のうち積層方向における最上位の被送り媒体と接触して送り方向下流側へ送る第1ローラーと、前記第1ローラーより送り方向上流側に設けられた第2ローラーと、を備え、
該第2ローラーは、前記第1ローラーと接触する前記最上位の被送り媒体より積層方向上方に設けられ、前記第1ローラーが前記最上位の被送り媒体と接触した状態であって、前記最上位の被送り媒体が前記第1ローラーによって送られていない状態において、該第2ローラーと前記最上位の被送り媒体との間に間隔が設けられている構成であり、載置された被送り媒体に対して前記第1ローラーを接離移動させる第1移動手段と、載置された被送り媒体に対して前記第2ローラーを接離移動させる第2移動手段と、をさらに備え、前記第1移動手段は、自由端側に前記第1ローラーを備え、基端側の第1揺動軸を支点に揺動する第1アーム部材を有し、前記第2移動手段は、一端側が前記媒体送り装置の基体部と接触し、他端側に前記第2ローラーを有し、当該他端側と前記一端側の間に位置する第2揺動軸が前記第1アーム部材の前記基端と前記自由端との間に設けられて揺動する第2アーム部材を有する構成であり、前記第2移動手段による前記第2ローラーの接離移動は、前記第1移動手段による前記第1ローラーの接離移動と同期している構成であることを特徴とする。
また、本発明の第1の態様の媒体送り装置は、載置された被送り媒体のうち積層方向における最上位の被送り媒体と接触して送り方向下流側へ送る第1ローラーと、前記第1ローラーより送り方向上流側に設けられた第2ローラーと、を備え、該第2ローラーは、前記第1ローラーと接触する前記最上位の被送り媒体より積層方向上方に設けられ、前記第1ローラーが前記最上位の被送り媒体と接触した状態であって、前記最上位の被送り媒体が前記第1ローラーによって送られていない状態において、該第2ローラーと前記最上位の被送り媒体との間に所定の間隔が設けられている構成であることを特徴とする。
ここで、「所定の間隔」とは、被送り媒体の撓みによって被送り媒体の一部が積層方向上方へ変位する量がそれ以上大きくならないように押さえるための間隔をいい、出来るだけ狭くすることが望ましい。変位する量を最小限に留めるためである。尚、被送り媒体の凹凸等の誤差を許容する範囲で設けることは言うまでもない。該凹凸によって前記第2ローラーと前記最上位の被送り媒体とが接触すると、後述する分離能力が不安定になるからである。
本発明の第1の態様によれば、前記第1ローラーによって載置された被送り媒体を送り方向下流側へ送る際に、載置された被送り媒体が送り方向に対して傾く場合がある。所謂、スキューである。そして、前述したように被送り媒体における前記第1ローラーより送り方向上流側において撓みが生じる。
例えば、最上位の被送り媒体の一の側端と、該一の側端と同じ側における次位以降の被送り媒体の側端とがくっついている場合が考えられる。そして、最上位の被送り媒体の姿勢が次位以降の被送り媒体の姿勢に対して相対的に傾いたとき、被送り媒体における前記第1ローラーより送り方向上流側において撓みが生じる。
また、載置された被送り媒体の幅方向における側端と接触し被送り媒体を送り方向下流側へ案内するエッジガイドを有する構成である場合について考える。係る場合、被送り媒体の側端と前記エッジガイドとが接触して、被送り媒体における前記第1ローラーより送り方向上流側において撓みが生じる虞がある。
前記撓みが生じた場合、前記第2ローラーは、積層方向上方へさらに変位しようとする被送り媒体の撓んだ箇所を押さえることができる。即ち、前記第2ローラーは、被送り媒体における撓んだ箇所がそれ以上撓んで積層方向上方へ変位することを防止することができる。その結果、被送り媒体がそれ以上送り方向に対して傾くことを防止することができる。即ち、被送り媒体の後端側のスキューを低減することができる。
ここで、押さえる手段は前記第2ローラーであるので、該第2ローラーと前記最上位の被送り媒体との間の摩擦抵抗を、ローラーでない構成と比較して、小さくすることができる。従って、被送り媒体における積層方向上方へ変位した箇所を押さえた場合であっても、前記第1ローラーが送り方向下流側へ送る際の抵抗である所謂、バックテンションを比較的小さくすることができる。
一方、被送り媒体が送り方向に対して傾かず、被送り媒体における前記第1ローラーより送り方向上流側において撓みが生じない場合がある。係る場合、前記第2ローラーは、前記最上位の被送り媒体から離間した状態である。即ち、前記最上位の被送り媒体に対して前記第2ローラーは押さえる作用を及ぼさない。従って、前記最上位の被送り媒体と次位の被送り媒体との間の摩擦抵抗は変化しない。その結果、前記第1ローラーが前記最上位の被送り媒体を送り方向下流側へ送る際、前記最上位の被送り媒体を前記次位の被送り媒体から分離する分離能力が変化する虞がない。即ち、分離能力を安定させることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、被送り媒体の幅方向における前記第2ローラーの位置は、被送り媒体の送り方向から観て、該第2ローラーの少なくとも一部が前記第1ローラーの少なくとも一部と重なる範囲内に設けられていることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記第2ローラーは、一つの第2ローラーで効率良く被送り媒体における積層方向上方へ変位した箇所を押さえることができる。
ここで、仮に、被送り媒体の幅方向において前記第1ローラーを基準として一の側端側に偏倚して第2ローラーが設けられている場合、被送り媒体の後端側が他の側端側に偏倚するように送り方向に対して傾くことが考えられる。係る場合、該他の側端側から幅方向における中央部分にかけて撓みが生じ、前記一の側端側では撓みが生じない。そのため、被送り媒体における積層方向上方へ変位した箇所を押さえることができない虞がある。
そこで、本態様では、送り方向から観て、幅方向において前記第2ローラーの少なくとも一部が前記第1ローラーの少なくとも一部と重なる範囲内に前記第2ローラーを配設している。従って、被送り媒体が前記撓んだ際に必ず積層方向上方へ変位する箇所を効率良く押さえることができる。被送り媒体の幅方向において、前記第2ローラーを一つだけ配設する場合に特に有効である。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、載置された被送り媒体に対して前記第1ローラーを接離移動させる第1移動手段と、載置された被送り媒体に対して前記第2ローラーを接離移動させる第2移動手段と、をさらに備え、該第2移動手段による前記第2ローラーの接離移動は、前記第1移動手段による前記第1ローラーの接離移動と同期している構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、載置されている被送り媒体の枚数の変化に対応することができる。具体的には、被送り媒体の枚数が減少することに従って、前記第1ローラーおよび前記第2ローラーを積層方向下方へ移動させることができる。この際、前記第2ローラーと前記最上位の被送り媒体との間の所定の間隔を保つことができる。特に、載置された被送り媒体に対して前記第1ローラーが接離移動する構成の場合に有効である。
尚、前記所定の間隔は、一定である必要はない。被送り媒体の枚数が変化した際、多少間隔が変化してもよい。係る場合も同様の作用効果を得ることができるからである。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記第1移動手段は、自由端側に前記第1ローラーを備え、基端側の第1揺動軸を支点に揺動する第1アーム部材を有し、前記第2移動手段は、一端側が前記媒体送り装置の基体部と接触し、他端側に前記第2ローラーを有し、当該他端側と前記一端側の間に位置する第2揺動軸が前記第1アーム部材の前記基端と前記自由端との間に設けられて揺動する第2アーム部材を有する構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記第1ローラーの接離移動と、前記第2ローラーの接離移動とを容易に同期させることができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、載置された被送り媒体の幅方向における両側側端と接触し被送り媒体を送り方向下流側へ案内する一対のエッジガイドをさらに備え、幅方向における前記第1ローラーの位置は、前記一対のエッジガイドの間における中央に対して、前記一対のエッジガイドのうちの一方のエッジガイド側に偏倚して設けられており、幅方向における前記第2ローラーの位置は、前記一対のエッジガイドの間における中央に対して、前記第1ローラーが偏倚して設けられている側に設けられている構成であることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、幅方向における前記第1ローラーの位置は、前記一対のエッジガイドの間における中央に対して、前記一対のエッジガイドのうちの一方のエッジガイド側に偏倚している。係る場合、前記第1ローラーによって最上位の被送り媒体が送られる際、送り方向に対して最上位の被送り媒体の姿勢が傾く虞があり、被送り媒体における前記第1ローラーより送り方向上流側において撓みが生じる傾向にある。従って、本態様の構成の場合に、前記第2ローラーは特に有効である。
本発明の第6の態様の記録装置は、被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り手段と、該媒体送り手段によって送られた被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録する記録部と、を備えた記録装置であって、前記媒体送り手段は、上記第1から第5のいずれか一の態様の前記媒体送り装置を備え、前記被記録媒体は、前記被送り媒体であることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、前記媒体送り手段は、上記第1から第5のいずれか一の態様の前記媒体送り装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係るプリンター内部におけるピックアップ時の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部における土手分離時の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図。 本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図。 本発明に係るスキュー取り後の正転動作を示す側面図。 本発明に係る給送部の第1アーム部および第2アーム部を示す下面図。 本発明に係る給送部の用紙が多数枚のときを示す概略側面図。 本発明に係る給送部の用紙が少数枚のときを示す概略側面図。 (A)〜(C)は本発明の第2従動ローラーが撓んだ用紙を押さえている状態を示す図。 他の実施形態1に係る第2アーム部を示す概略側面図。 他の実施形態2に係る第2アーム部を示す概略側面図。 他の実施形態3に係る第2アーム部を示す概略側面図。 (A)〜(C)は本発明の課題であるピックアップローラーより送り方向上流側の用紙の撓みを示す図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の内部におけるピックアップ時の動作を示す側面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1に示す如く、プリンター1は、用紙Pを送る送り装置としての送り部3と、記録部80と、図示しない排出部とを備えている。このうち、送り部3は、給送部10と、搬送部70と、を有する。また、給送部10は、ピックアップ部20と、予備分離部30と、本分離部40とを有している。ピックアップ部20は、カセット部14に載置された用紙Pをピックアップして送り方向下流側へ送ることができるように設けられている。
具体的には、駆動源の一例である第1モーター91の動力によって駆動するピックアップローラー21と、ピックアップローラー21を保持し第1アーム軸23を支点に揺動する第1移動手段24としての第1アーム部22とを有する。そして、付勢手段の一例である第1ねじりコイルばね25(図7参照)によって、ピックアップローラー21が用紙Pに接近する方向への付勢力が発生するように構成されている。
例えば、ピックアップローラー21へ第3モーター93の動力を伝達するときに回転する回転軸23a(図7)の周囲に緊縛するように第1ねじりコイルばね25(図7参照)を取り付ける。さらに、第1ねじりコイルばね25と第1アーム部22とを係合させる。そして、回転軸23aを回動させることにより、回転軸23aと第1ねじりコイルばね25との間において摩擦力を発生させることにより第1アーム部22を揺動させることができる。この際、回転軸23aと第1ねじりコイルばね25との間における静止摩擦力により第1アーム部22を揺動させることができる。
そして、ピックアップローラー21が用紙Pと接触した後、回転軸23aと第1ねじりコイルばね25との間における動摩擦力によりピックアップローラー21が用紙Pを積層方向下方へ付勢する力を発生させることができる。
係る場合、第3モーター93を逆転駆動させることにより、ピックアップローラー21が載置された用紙Pから離間する方向へ移動することができる。所謂、ピックアップレリース動作である。
尚、第1ねじりコイルばね25が第1アーム部を介してピックアップローラー21が用紙Pを積層方向下方へ付勢する力を発生させるように構成してもよい。具体的には、第1ねじりコイルばね25の一端側の腕部を基体部2と係合させ、他端側の腕部を第1アーム部22と係合させることにより前記付勢する力を発生させることができる。
係る場合、第3モーター93の動力が伝達され図示しないピックアップ退避手段によって第1アーム部22が揺動し、ピックアップローラー21が載置された用紙Pから離間する方向へ移動することができるように設ける。
また、第1モーター91の動力は、第1アーム軸23を構成する回転軸23aおよびギア輪列27を介してピックアップローラー21と一体に回転する軸に伝達されるように構成されている(図7参照)。
またさらに、ピックアップローラー21と同軸上にはピックアップローラー21と一体に回動するサブローラー21a(図7参照)が設けられている。これは、サイズが幅方向に比較的小さい用紙または大きい用紙を安定して送り方向下流側へ送るために設けられているものである。
また、第1アーム部22における自由端側のピックアップローラー21より送り方向下流側には、幅方向Xに複数の第1従動ローラー26、26…が設けられている(図7参照)。第1従動ローラー26、26…は、用紙Pが後述する予備分離部30に進入する際の幅方向左右における用紙Pの姿勢の差を低減することができるように設けられている。従って、幅方向左右における用紙Pの先端の経路差を低減することができる。その結果、用紙Pの送り方向Yに対する用紙Pの傾きを低減することができる。
また、給送部10は、ピックアップローラー21より送り方向上流側において用紙Pが積層方向上方へ変位する量を低減する上方変位量低減手段5を備えている。上方変位量低減手段5は、詳しくは後述するが第2アーム部7と、第2従動ローラー8とを有している。第2アーム部7の一端側である第1端部側(7a)には第2従動ローラー8が回動自在に保持されている(図8および図9参照)。一方、第2アーム部7の他端側である第2端部7bは、基体部2と常に接触するように設けられている。また、第2アーム部7の揺動支点である第2アーム軸9は、第1アーム部22と係合している。
またさらに、載置された最上位の用紙Pと第2従動ローラー8との間において所定の間隔Dが設けられている。これは、ピックアップローラー21が最上位の用紙P1を送り方向下流側へ送る際、最上位の用紙P1と次位以降の用紙P2との間の摩擦抵抗に悪影響を及ぼさないようにするためである。また、本発明の課題として前述したように載置されている用紙が送り方向Yに対して傾く虞がある。
この際、用紙Pの両側側端と接触し案内する第1エッジガイド17および第2エッジガイド18の少なくとも一方に用紙Pが押し付けられる。これにより用紙Pにおけるピックアップローラー21より送り方向上流側が撓む虞がある。この際、用紙Pの撓んだ箇所と接触して押さえることにより、押さえない構成と比較して、用紙Pの積層方向上方への変位量を低減することができるように構成されている。
また、予備分離部30は、所謂、土手分離を実行する土手分離部31を有する。作用については後述するものとする。
またさらに、本分離部40は、予備分離部30の送り方向下流側に設けられている。本分離部40は、所定の負荷によって回動する所謂、リタードローラー41を有している。リタードローラー41は、第1モーター91の動力によって駆動する中間駆動ローラー50と対を成すように設けられている。そして、リタードローラー41は、揺動機構43によって、中間駆動ローラー50に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、揺動機構43は、リタードローラー41をリタードホルダー(図示せず)によって保持し、揺動軸(図示せず)を支点に揺動するように構成されている。
そして、付勢ばね(図示せず)の一端が基体部2と係合され、他端がリタードホルダー(図示せず)の自由端側と係合されている。従って、リタードローラー41を中間駆動ローラー50に対して接近する方向へ付勢することができる。また、揺動機構43は、付勢ばね(図示せず)の付勢力に抗してリタードローラー41を中間駆動ローラー50から離間移動させる手段として、第2モーター92の動力によって駆動するカム部45を有している。カム部45は、リタードホルダー(図示せず)の図示しない凸部と係合して溝カム機構を構成し、リタードホルダー(図示せず)を介してリタードローラー41を中間駆動ローラー50に対して離間移動させることができるように設けられている。
また、土手分離部31とリタードローラー41との間には、従動回転する第1アシストローラー48が設けられている。そして、第1アシストローラー48は、土手分離部31を通過した用紙Pの先端を、リタードローラー41と中間駆動ローラー50とのニップ点Nにスムーズに案内することができるように設けられている。
またさらに、リタードローラー41と中間駆動ローラー50とのニップ点Nより送り方向下流側において、後述する用紙先端規制リブ60、60が設けられている。
さらに送り方向下流側には、基体部2に回動自在に保持され、中間駆動ローラー50と外接する第2アシストローラー51が設けられている。第2アシストローラー51は、中間駆動ローラー50と共に送りローラー対96を形成するように構成されている。またさらに送り方向下流側には、第3アシストローラー52が回動自在に設けられている。
ここで、用紙Pの送り経路は、ピックアップ部20から搬送部70まで側視U字型に形成されている。具体的には、U字型の外側から用紙Pを案内するU字型外側用紙案内部11と、内側から案内する内側用紙案内部12と、土手分離部31と、後述する巻き込み防止部13と、によってU字型の送り経路が構成されている。
従って、第1アシストローラー48〜第3アシストローラー52によって用紙Pと基体部2のU字型外側用紙案内部11との間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。従って、さらに送り方向下流側である搬送部70へ用紙Pを滑らかに送ることができる。
尚、送りローラー対96を構成する中間駆動ローラー50および第2アシストローラー51は、幅方向Xにおいて複数設けられている。これは、側視U字型の経路において用紙に対して十分な送り力を付与し、用紙Pを確実に送り方向下流側へ送るためである。
搬送部70は、用紙Pを搬送する搬送ローラー対71を有する。搬送ローラー対71は、第4モーター94の動力によって駆動する搬送駆動ローラー72と、従動回転する搬送従動ローラー73とを有する。このうち、搬送従動ローラー73は、従動ローラーホルダー74によって回動自在に保持されている。
また、従動ローラーホルダー74は、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラー73を搬送駆動ローラー72に対して圧接させている。
またさらに、送り方向Yにおいて、搬送ローラー対71の上流側近傍には、用紙Pの有無を検出する検出器75が設けられている。具体的には、検出器75は、揺動可能な用紙検出レバー77と、センサー部76とを有している。そして、用紙検出レバー77の一端が用紙Pと当接することによって揺動し、用紙検出レバー77の他端がセンサー部76の図示しない発光部と受光部との間から離れることによって、ON状態になるように構成されている。
また、搬送部70は、送り方向下流側に設けられた記録部80へ用紙Pを搬送することができるように設けられている。
またさらに、記録部80は、用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド82と、記録ヘッド82と対向し下方から用紙Pを支持する媒体支持部81とを有する。
その後、図示しない排出部の排出ローラーによって、記録された用紙Pは、プリンター1の前面の排出トレイ(図示せず)へ排出される。
続いて、より詳細な用紙送り動作について説明する。
図1に示す如く、カセット部14に載置されたピックアップローラー21に対して最上位の用紙P1をピックアップする際、制御部90は、第1アーム部22を揺動させピックアップローラー21を最上位の用紙P1と接触させる。そして、第3モーター93を駆動させることによって、ピックアップローラー21を図中における時計方向へ回動させる。
このとき、ピックアップローラー21は、図示しない付勢手段によって用紙Pに対して接近する方向へ付勢されている。従って、ピックアップローラー21と最上位の用紙P1との間に摩擦力が生じ、送り方向下流側へ送る力である送り力を発生させることができる。そして、該送り力によって、最上位の用紙P1は、送り方向下流側へ移動し始める。即ち、ピックアップされて下流側へ送られる。
尚、ピックアップローラー21と最上位の用紙P1との間の摩擦係数μ1、用紙Pと用紙Pとの間の摩擦係数μ2、基体部側のピックアップローラー21と対向する位置に設けられたパッド部15と用紙Pとの間の摩擦係数μ3とした場合、摩擦係数μ1>摩擦係数μ3>摩擦係数μ2の関係が成り立つように構成されている。従って、数枚の用紙Pが重なって送られる所謂、重送される虞を低減することができる。
また、ピックアップされる際、リタードローラー41は、中間駆動ローラー50に対して接近した状態である。
またさらに、前述したように、第2従動ローラー8は、最上位の用紙Pから離間している。従って、第2従動ローラー8が前記重送を発生させる虞はない。
図2に示すのは、本発明に係るプリンター内部における土手分離時の動作を示す側面図である。
図2に示す如く、ピックアップローラー21にピックアップされた用紙Pは、送り方向下流側へ送られる。そして、送られた用紙Pは、予備分離部30としての土手分離部31へ進入する。
ここで、ピックアップローラー21に対して最上位の用紙P1と次位以降の用紙P2との間の摩擦係数μ2およびピックアップローラー21を付勢する付勢力によって、次位以降の用紙P2にも送り力が発生する虞がある。
係る場合、ピックアップローラー21によって最上位の用紙P1だけでなく、次位以降の用紙P2も送り方向下流側へ送られる。
そこで、重送された次位以降の用紙P2を、最上位の用紙P1から分離するために、用紙Pの先端の姿勢が変位する角度で設けられた土手分離部31へ用紙Pを進入させる。そして、用紙Pの先端を土手分離部31に度当てることによって次位以降の用紙P2が停止するきっかけをつくる。さらに、最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間に隙間を設けることができる。従って、重送された次位以降の用紙P2を、最上位の用紙P1から分離することができる。
図3に示すのは、本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離の動作を示す側面図である。
図3に示す如く、土手分離部31によって分離された用紙Pは、ピックアップローラー21によってさらに送り方向下流側へ送られる。そして、用紙Pは、本分離部40であるリタードローラー41と中間駆動ローラー50とが外接するニップ点Nへ送られる。
尚、本実施例において、予備分離部30はあくまでも予備的な分離手段であるため、本分離部40へは、数枚の用紙Pが重送される虞があるものとする。以下、数枚の用紙Pが重送されることを前提として説明する。
重送された用紙Pがニップ点Nへ送られると、中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙P1のみが中間駆動ローラー50と直に接触する。また、次位以降の用紙P2の先端は、回動に所定の負荷を伴うリタードローラー41と接触する。
ここで、中間駆動ローラー50と最上位の用紙P1との間の摩擦係数μ4、用紙Pと用紙Pとの間の摩擦係数μ2、リタードローラー41と用紙Pとの間の摩擦係数μ5とした場合、摩擦係数μ4>摩擦係数μ2、摩擦係数μ5>摩擦係数μ2の関係が成り立つように構成されている。
従って、最上位の用紙P1に作用する送り力を次位以降の用紙P2に作用する送り力より大きくすることができる。
ここで、リタードローラー41の前記負荷は、次位以降の用紙P2に作用する送り力より大となるように構成されている。
従って、中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させることによって、最上位の用紙P1のみを送り方向下流側へ送ることができる。
より具体的には、次位以降の用紙P2の先端は、リタードローラー41の前記負荷によってニップ点Nで保持され、最上位の用紙P1と次位の用紙P2との間でスリップを発生させることができる。従って、最上位の用紙P1を、次位以降の用紙P2から分離して送り方向下流側へ送ることができる。そして、最上位の用紙P1の先端は、第2アシストローラー51を通過し、U字型外側用紙案内部11および内側用紙案内部12に案内されながら、第3アシストローラー52まで到達する。
図4に示すのは、本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図である。
図4に示す如く、中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙P1が送り方向下流側へさらに送られると、最上位の用紙P1の先端が検出器75によって検出される。具体的には、最上位の用紙P1の先端が、用紙検出レバー77の一端と当接し、用紙検出レバー77を揺動させる。このとき、用紙検出レバー77の他端は、センサー部76の発光部と受光部との間から外れるため、検出器75はON状態となる。
これをトリガーとして制御部90は、リタードローラー41を中間駆動ローラー50から離間移動させる。具体的には、第2モーター92によってカム部45を回動させ、付勢ばね(図示せず)の付勢力に抗してリタードホルダー(図示せず)を中間駆動ローラー50に対して退避する方向へ揺動させる。
また、制御部90は、第3モーター93を駆動させ第1アーム部22を、ピックアップローラー21がカセット部14に載置された用紙Pから退避する方向へ第1アーム軸23を支点に揺動させる。
尚、リタードローラー41の離間移動を開始するタイミングは、中間駆動ローラー50およびピックアップローラー21が所定の回動量に達したときとしてもよい。
リタードローラー41が離間移動すると、最上位の用紙P1は、中間駆動ローラー50と第2アシストローラー51とによって送られる。
また、ピックアップローラー21が離間移動すると、次位以降の用紙P2には、直接的に中間駆動ローラー50およびピックアップローラー21から送り力の作用は及ばない。従って、リタードローラー41に先端が保持されていた次位以降の用紙P2は、自重によってカセット部14へ戻ろうとする。
ところが、中間駆動ローラー50によって送られている最上位の用紙である先行する用紙P1の後端と、リタードローラー41に先端が保持されていた次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端とが接触する。従って、後続の用紙P2には、間接的に送り力が作用する。
そこで、U字型外側用紙案内部11における中間駆動ローラー50とリタードローラー41とのニップ点Nより送り方向下流側に、凸状の用紙先端規制リブ60、60が設けられている。また、用紙先端規制リブ60、60は、用紙Pの幅方向Xにおいて、リタードローラー41の両側近傍に設けられている。
そして、送り経路はU字型に曲がっているので、リタードローラー41が離間移動すると、次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端は、U字型外側用紙案内部側へ変位する。
従って、用紙先端規制リブ60、60は、リタードローラー41が離間移動した後において、次位以降の用紙である後続の用紙P2の先端と当接して、送り方向下流側へ変位を規制することができる。
即ち、確実に後続の用紙P2が送り方向下流側へ送られることを防止することができる。その結果、後続の用紙P2が先行する用紙P1に連れられて送られる所謂、連れ給紙を防止することができる。連れ給紙は、後続の用紙P2と先行する用紙P1とが接触する面積が大きくなる特にサイズの大きい用紙Pを給送する場合に生じやすい。具体的には、A3サイズ以上のサイズにおいて生じやすい。言い換えると、A4サイズ以下であれば、前記接触する面積が小さいので連れ給紙が発生する虞が小さいからである。
このとき、ピックアップローラー21を離間移動させることによって、後続の用紙P2の撓み量を小さくすることができる。即ち、後続の用紙P2の姿勢をできるだけ真っ直ぐな姿勢にすることができる。従って、後続の用紙P2の先端を、積極的に用紙先端規制リブ60、60に突き当てるようにすることができる。
また、先行する用紙P1の後端は、後続の用紙P2の先端をU字型経路の外側であるU字型外側用紙案内部側へ押し出すように作用する。従って、後続の用紙P2の先端を、積極的に用紙先端規制リブ60、60に当接させることができる。
その結果、確実に連れ給紙を防止することができる。即ち、従来技術において設けられていた所謂、戻しレバーを設けることなく、連れ給紙を防止することができる。
また、従来技術より早いタイミングでリタードローラー41を離間移動させることができる。その結果、リタードローラー41の負荷による所謂、バックテンションを早いタイミングで低減させることができる。例えば、最上位の用紙P1の先端が第2アシストローラー51に到達したとき、リタードローラー41の離間移動を開始してもよい。
図5に示すのは、本発明に係るプリンター内部におけるリタード分離後の動作を示す側面図である。
図5に示す如く、図4の状態からさらに中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙である先行する用紙P1が送り方向下流側へ送られると、先行する用紙P1の後端は、中間駆動ローラー50とリタードローラー41との間を通過する。
ここで、U字型経路の内側には巻き込み防止部13が設けられている。具体的には、送り方向Yにおける中間駆動ローラー50とリタードローラー41とのニップ点Nより送り方向上流側において、中間駆動ローラー50を覆うように設けられている。従って、巻き込み防止部13は、後続の用紙P2が中間駆動ローラー50と接触することを防止することができる。
その結果、後続の用紙P2に対して直接的に中間駆動ローラー50が送り力を作用させる虞がない。
そして、先行する用紙P1の先端は、搬送ローラー対71にニップされる。その後、スキュー取りが実行される。
ここで、「スキュー取り」とは、用紙P1の搬送ローラー対71のニップラインに対する傾きを取り除くことをいう。また、「ニップライン」とは、搬送ローラー対71の外接する箇所が成す線をいう。本実施形態では、ニップラインの方向はX軸方向である。そして、スキュー取り動作とは、用紙Pの先端の姿勢をニップラインに倣わせて少なくとも用紙Pの先端のニップラインに対する傾きを除去する動作をいう。
スキュー取り動作は、所謂、「食い付き吐き出し方式」でも「突き当て方式」でもよい。
ここで、「食い付き吐き出し方式」とは、搬送ローラー対71が用紙Pの先端を一度挟持し、搬送ローラー対71を逆転させて用紙Pの先端側を送り方向上流側へ逆送りする。そして、送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙Pを撓ませて用紙Pの先端を搬送ローラー対71のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。即ち、搬送ローラー対71に用紙Pの先端を一度食い付かせた後、送り方向上流側へ用紙Pの先端側を吐き出すことにより用紙Pを撓ませて先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。
一方、「突き当て方式」とは、送りローラー対96によって用紙Pを送り方向下流側へ送り用紙Pの先端を、停止している状態または逆転駆動している状態の搬送ローラー対71のニップラインに押し付けることにより、先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。即ち、搬送ローラー対71に用紙Pの先端を突き当てることにより先端の姿勢をニップラインに倣わせる方式をいう。尚、送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙Pを撓ませて先端の姿勢をニップラインに倣わせてもよいし、撓ませずに先端の姿勢をニップラインに倣わせてもよい。
その後、スキュー取りの際の頭出しを行う。具体的には、制御部90は、第1モーター91を正転駆動させ中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させる。また、第4モーター94を正転駆動させ搬送駆動ローラー72を図中における時計方向へ回動させる。従って、前記ニップラインに対して傾いていない状態の用紙P1の先端を、搬送ローラー対71にニップさせることができる。そして、先行する用紙P1の先端を記録開始位置まで送り、第1モーター91および第4モーター94を停止させる。所謂、頭出し動作である。
ここで、記録開始位置とは、記録ヘッド82の図示しないノズル列と対向する位置をいう。
このとき、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙Pの幅方向Xの一端側と他端側との差はまだ消滅していない状態である。
ここで、前記一端側の撓み量と前記他端側の撓み量との差により、搬送ローラー対71における前記一端側の搬送量と、前記他端側の搬送量との間に差が生じる虞がある。
そこで、前記一端側の撓み量と前記他端側の撓み量との差を無くすため、以下の動作を実行する。
図6に示すのは、本発明に係るスキュー取り後の正転動作を示す側面図である。
図6に示す如く、制御部90は、先ず、切り換え手段4により第2アシストローラー51を、中間駆動ローラー50に対して離間する方向へ移動させる。
ここで、切り換え手段4は、第2アシストローラー51が中間駆動ローラー50に対して接近した第1状態と、離間した第2状態とを切り換えることができるように構成されている。例えば、前述した揺動機構43と同様にカムを備えた構成とすることにより、前記接近した第1状態と、前記離間した第2状態とを切り換えることができる。
尚、逆に中間駆動ローラー50を、第2アシストローラー51に対して離間する方向へ移動させるように構成してもよいのは勿論である。係る場合も、後述する作用効果と同様の作用効果を得ることができるからである。本実施形態において、第2アシストローラー51を移動させるように構成した理由は、中間駆動ローラー50が駆動する構成であるからである。即ち、駆動側である中間駆動ローラー50を移動させるより、従動回転する側である第2アシストローラー51を移動させた方が容易だからである。
次に、第1モーター91を正転駆動させ中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させる。この間、第4モーター94は停止したままの状態である。
このとき、第2アシストローラー51は中間駆動ローラー50から離間している。従って、中間駆動ローラー50は、用紙P1と中間駆動ローラー50の外周との間で滑らせながら用紙P1に対して、送り方向下流側へ適度な送り力を作用させることができる。
ここで、「適度な送り力」とは、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、用紙P1をU字の送り経路の外側へ押し付けるように撓ませることができる程度の送り力をいう。用紙P1がそれ以上外側へ撓むことができない状態になったとき、用紙P1と中間駆動ローラー50の外周との間で必ずスリップが生じるので、用紙P1が送り経路において詰まる所謂、用紙ジャムが生じる虞がない。
その結果、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において生じていた用紙P1の撓み量を大きくすることができる。ここで、送り経路における送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において、少なくとも一部に側視湾曲した区間Rが形成されている。そして、用紙P1をU字の送り経路の外側、即ち、前記区間の湾曲した外側に押し付けて、それ以上撓むことができない状態にすることができる。即ち、用紙P1をU字型外側用紙案内部11の形状に倣わせて、所定の撓み量にすることができる。
さらに、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことができる。その結果、その後の記録実行時における搬送ローラー対71における前記一端側の搬送量と、前記他端側の搬送量との間に差が生じる虞がない。
また、中間駆動ローラー50を正転駆動させる際、ピックアップローラー21は、前述したように用紙Pに対して離間移動した状態である(図5参照)。従って、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことを妨げる虞がない。
またさらに、仮に中間駆動ローラー50を逆転駆動させた場合、送り方向Yにおける送りローラー対96と搬送ローラー対71との間において生じていた用紙P1の撓み量を小さくすることができる。
そして、中間駆動ローラー50を正転駆動させた場合と同様に、用紙P1の前記一端側の撓み量と、前記他端側の撓み量との差を無くすことができる。
ここで、本実施形態で中間駆動ローラー50を正転駆動させる構成とした理由は、中間駆動ローラー50を正転駆動させることにより用紙P1が中間駆動ローラー50から離れるような挙動をとるからである。
仮に、中間駆動ローラーを逆転駆動させる構成とすると、用紙P1は中間駆動ローラーに巻き付くような挙動をとる。
従って、本実施形態では、仮に中間駆動ローラーを逆転駆動させた場合と比較して、中間駆動ローラー50の回転負荷を少なくすることができる。
その後、第1モーター91および第4モーター94を正転駆動させ中間駆動ローラー50および搬送駆動ローラー72を図中における時計方向へ回動させる。この際の中間駆動ローラー50の外周の速度V1は、搬送駆動ローラー72の外周の速度V2と同じであることが望ましい。用紙P1を撓ませる必要がないからである。そして、先行する用紙P1は、搬送ローラー対71によって送り方向下流側へ搬送されながら、記録部80によって記録される。そして、図示しない排出部によってプリンター1の前方の排出トレイ(図示せず)に排出される。
また、用紙P1の頭出しの際において、搬送駆動ローラー72の正転駆動を停止させずに、中間駆動ローラー50を図中における時計方向へ回動させてもよい。即ち、スキュー取り後に搬送駆動ローラー72を正転駆動させ、用紙P1の先端を搬送ローラー対71にニップさせた直後に、第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50から離間移動させる。そして、中間駆動ローラー50を用紙P1との間でスリップさせながら正転駆動させてもよい。
この際、中間駆動ローラー50の外周の速度V1は、搬送駆動ローラー72の外周の速度V2より速い関係にある。これは、搬送ローラー対71が用紙P1を搬送する際、用紙P1の後端側における幅方向左右の撓み量の差を略無にするためである。
係る場合、中間駆動ローラー50の正転駆動を停止させた場合と比較して、用紙P1の給送を開始してから記録を開始するまでのタイミングを早くすることができる。その結果、スループットを短くすることができる。
尚、中間駆動ローラー50の速度V1は、搬送駆動ローラー72の速度V2より25〜30%程増速とすることが望ましい。用紙P1を適度に撓ませることができるからである。
また、先行する用紙P1が記録部80へ搬送された後、続けて用紙Pを給送することができる。具体的には、制御部90は、用紙P1の後端を検出器75で検出した後、リタードローラー41および第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50に接近移動させる。より具体的には、第2モーター92によってカム部45を回動させ、付勢ばね(図示せず)の付勢力によってリタードホルダー(図示せず)を中間駆動ローラー50に対して接近する方向へ揺動させる。
同様に前記離間機構(図示せず)を作用させて第2アシストローラー51を中間駆動ローラー50に対して接近する方向へ移動させる。
また、制御部90は、第3モーター93を駆動させ第1アーム部22を、ピックアップローラー21がカセット部14に載置された用紙Pに対して接近する方向へ第1アーム軸23を支点に揺動させる。
このとき、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2が、リタードローラー41の接近移動によって、中間駆動ローラー側へ変位する。そして、中間駆動ローラー50とリタードローラー41とによってニップされる。従って、後続の用紙P2の先端は、用紙先端規制リブ60、60による規制状態から解除された状態となる。該状態において、前述したように中間駆動ローラー50およびピックアップローラー21が図中における時計方向へ回動する。
このとき、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2が一枚であれば、該一枚の用紙P2が送り方向下流側へ送られる。
また、用紙先端規制リブ60、60に保持された後続の用紙P2、P3…が複数枚であれば、前述したように摩擦係数μ4>摩擦係数μ2、摩擦係数μ5>摩擦係数μ2の関係が成り立つ。
従って、中間駆動ローラー50に対して最上位の用紙P2に作用する送り力を、次位以降の用紙P3に作用する送り力より大きくすることができる。即ち、リタードローラー41によって次位以降の用紙P3を分離し、最上位の用紙P2のみを送り方向下流側へ送ることができる。このとき、最上位の用紙P2の先端は、前述したようにリタードローラー41の接近移動によって中間駆動ローラー側へ変位したので、用紙先端規制リブ60、60に規制される虞はない。
尚、本実施形態において、送り経路は側視U字としたがこれに限られるものではない。側視一直線でもよいし、一部に側視湾曲した区間Rを有する構成でもよい。係る場合も同様に、スキュー取り後において、第2アシストローラー51が離間した状態の中間駆動ローラー50を正転駆動させることによって幅方向左右の撓み量の差を除去することができるからである。少なくとも一部に側視湾曲した区間Rを有する構成が望ましい。用紙Pの厚み方向Z’において、用紙Pがどちら側に撓むかを決めることができるからである。
続いて、本発明に係る上方変位量低減手段5についてより詳しく説明する。
図7に示すのは、本発明に係る給送部の第1アーム部および第2アーム部を示す下面図である。また、図8に示すのは、本発明に係る給送部の用紙が多数枚のとき、即ち、載置可能な最大枚数の用紙が載置されているときを示す概略側面図である。またさらに、図9に示すのは、本発明に係る給送部の用紙が少数枚のときを示す概略側面図である。
尚、図8および図9では、第2従動ローラーについての発明の理解を容易にするために第1従動ローラーおよびギア輪列の図示を省略する。
図7〜図9に示す如く、上方変位量低減手段5は、第2従動ローラー8と、第2移動手段6とを有している。このうち、第2従動ローラー8は、送り方向Yにおいてピックアップローラー21より上流側に設けられている。さらに、ピックアップローラー21が接触する最上位の用紙Pより積層方向上方に設けられている。即ち、第2従動ローラー8と、最上位の用紙Pとの間に所定の間隔Dが設けられている。
また、図7に示す如く、幅方向Xにおける第2従動ローラー8の位置は、送り方向Yから観てピックアップローラー21と重なる範囲に設けられている。これは、第2従動ローラー8を一つのみ設ける場合、効率よく本発明の課題である用紙Pにおけるピックアップローラー21より送り方向上流側の撓んだ箇所を押さえるためである。従って、第2従動ローラー8を幅方向Xに複数設ける場合であれば、幅方向Xにおける第2従動ローラー8の位置は、送り方向Yから観てピックアップローラー21と重なる範囲に限られない。
また、第2移動手段6は、第2従動ローラー8を用紙Pの積層方向Zに移動させることができるように設けられている。具体的には、第2移動手段6は、一例として第2アーム部7を有している。第2アーム部7は、一端側である第1端部側(7a)に第2従動ローラー8を回動自在に保持している。また、第2アーム軸9を支点に揺動可能に第1アーム部22に取り付けられている。またさらに、第2アーム部7は、第2アーム軸9に設けられた第2ねじりコイルばね16によって第2従動ローラー8が最上位の用紙Pに対して接近する方向へ付勢されている。
具体的には、第2ねじりコイルばね16の第1ばね腕部16aは、第1アーム部22に設けられた第1ばね係合部22aと係合している。一方、第2ねじりコイルばね16の第2ばね腕部16bは、第2アーム部7に設けられた第2ばね係合部7eと係合している。そして、第2アーム部7は、図8および図9における反時計方向へ付勢されている。この付勢力により第2アーム部7の他端である第2端部7bは、基体部2と常に接触するように設けられている。
そして、第2端部7bと、基体部2との接触により、最上位の用紙Pと第2従動ローラー8との間における所定の間隔Dが保たれるように構成されている。
尚、第2アーム部7は、第1アーム部22に取り付けられていなくてもよい。これは、最上位の用紙Pと第2従動ローラー8との間における所定の間隔Dを保つことができればよいからである。
そして、図8に示す状態からピックアップローラー21の用紙Pに対する接離移動を繰り返し、何枚もの用紙Pを送り方向下流側へ送ると、図9に示す如く、載置されている残りの用紙Pの枚数が少なくなる。即ち、用紙Pをピックアップする際の用紙Pの積層方向Zにおけるピックアップローラー21の位置が徐々に下方へ変化する。即ち、第1アーム部22の傾きが徐々に反時計方向へ変化する。これに伴い、第2アーム部7の第2端部7bと、基体部2との接触箇所が図9における左側へ徐々に変化する。即ち、第2アーム部7の傾きも徐々に反時計方向へ変化する。
ここで、第2アーム部7における第2アーム軸9を基準とした第1端部側(7a)および第2端部側(7b)のレバー比や、基体部2における第2端部7bが接触する箇所の形状は、積層方向Zにおけるピックアップローラー21の位置の変位に、積層方向Zにおける第2従動ローラー8の位置の変位が同期するように構成されている。即ち、常に最上位の用紙Pと第2従動ローラー8との間における間隔Dが設けられるように構成されている。該間隔Dは必ずしも一定でなくてもよい。ピックアップローラー21より送り方向上流側において用紙Pが撓んだときだけ、最上位の用紙Pと第2従動ローラー8とが接触することができればよいからである。
尚、第2アーム部7の第1端部側(7a)には、第1突部7cが設けられている。第1突部7cは、用紙Pが少数枚のときにおいて、第2アーム部7から第1アーム部側へ向かうように延設されている。従って、図9において、分離手段(30、40、60)によって分離された後続の用紙P2が自重によって下がり、該用紙P2の後端が送り方向上流側へ変位した際、該用紙P2の後端が第2アーム部7と第1アーム部22との間に入り込むことを防止することができる。即ち、用紙P2の後端が第2アーム部7と第1アーム部22との間に挟まることを防止することができる。
また、第2アーム部7の第2端部側(7b)には、第2突部7dが設けられている。第2突部7dは、図8に示す如く、載置可能な最大枚数の用紙Pが載置されているとき、第1アーム部22と当接するように設けられている。そして、図8に示す姿勢からそれ以上時計方向へ回動することができないように第1アーム部22に対する第2アーム部7の姿勢を規制するように設けられている。即ち、積層方向Zにおいて、第2従動ローラー8の位置がそれ以上上方へ変位しないように設けられている。従って、ピックアップローラー21より送り方向上流側において、積層方向Zにおける用紙Pの位置が図8に示す第2従動ローラー8より上方となることを防止することができる。
続いて、上方変位量低減手段5としての第2従動ローラー8の作用効果について説明する。
図10(A)〜(C)に示すのは、本発明の第2従動ローラーが僅かに撓んだ用紙を押さえている状態を示す概略図である。このうち、図10(A)は平面図である。また、図10(B)は送り方向上流側から観た図である。またさらに、図10(C)は側面図である。
図10(A)〜(C)に示す如く、ピックアップローラー21が最上位の用紙Pを接触して、最上位の用紙Pが送り方向下流側へ送られる際、何らかの原因によって用紙Pの姿勢が送り方向Yに対して傾く場合がある。このとき、用紙Pにおけるピックアップローラー21より送り方向上流側は、第1エッジガイド17および第2エッジガイド18の少なくとも一方に押し付けられる。
例えば、図10(A)に示す如く、用紙Pが図中における時計方向へ傾こうとしていることとする。係る場合、少なくとも用紙Pにおけるピックアップローラー21の送り方向上流側の箇所が積層方向上方へ変位するように撓もうとする。即ち、図10(B)に示す如く、送り方向Yから観て少なくとも幅方向Xにおけるピックアップローラー21の位置と重なる範囲において、用紙Pが積層方向上方へ変位するように撓もうとする。尚、図10(B)における太い一点鎖線で示すのは、用紙Pの先端側である。
そこで、用紙Pが積層方向上方へ所定量変位した場合、第2従動ローラー8が、最上位の用紙Pにおける上方へ変位してきた箇所と接触するように構成されている。この際、前述したように、第2従動ローラー8は、積層方向下方に向かって付勢されている。従って、用紙Pが積層方向上方へ変位しようとする力に対抗し押さえることができる。即ち、押さえない構成(図14参照)と比較して、用紙Pの積層方向上方への変位量を低減することができる。その結果、押さえない構成(図14参照)と比較して、送り方向Yに対する用紙Pの姿勢の傾きを小さくすることができる。また、用紙Pの傾きおよび撓みCを小さくすることにより、用紙Pにシワが生じることや、紙詰まりが生じることを防止することができる。
尚、図10(C)に示す如く、用紙Pの撓みCは、用紙Pの積層方向上方への変位量、即ち、撓み量が送り方向上流側へいくこと従って大きくなるように形成される。さらに、幅方向Xにおける用紙Pの撓みCが形成される範囲も広くなる。従って、送り方向Yにおける第2従動ローラー8の位置は、ピックアップローラー21よりも出来るだけ上流側であることが望ましい。用紙Pの撓みCに対してより確実に対抗し押さえることができ、積層方向上方への変位量をより確実に低減することができるからである。
また、前述したように、送り方向Yに対して用紙Pの姿勢が傾いていない場合は、第2従動ローラー8は最上位の用紙Pと接触しない。従って、第2従動ローラー8を設けたことにより、重送が生じる虞がない。即ち、従来技術のように最上位の用紙P1と次位以降の用紙P2との間の摩擦抵抗が増加し重送が生じる虞がない。
またさらに、ピックアップローラー21を付勢する力を生じさせる第1ねじりコイルばね25は、第2従動ローラー8を付勢する第2ねじりコイルばね16の付勢力を加味して設けられることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、上方変位量低減手段5として第2従動ローラー8を有する構成について説明したが、従動ローラーに限られるものではない。ピックアップローラー21と同様に駆動するローラーでもよい。また、ローラーに限られるものではない。用紙Pが積層方向上方へ浮き上がるように所定量変位したとき、接触してそれ以上上方へ変位することを低減することができればよい。従って、撓んでいない状態の最上位の用紙P1と所定の間隔Dを空けて揺動可能な第2アーム部7のようなアーム部材でもよい。本実施形態でローラー(第2従動ローラー8)としたのは、用紙P1が撓んで接触した際の摩擦力を最小にするためである。
尚、本実施形態では、幅方向Xにおけるピックアップローラー21の位置が中央ではなく、前記一方の側に偏倚している。これは、第1エッジガイド17および第2エッジガイド18の一方が固定で、他方が幅方向Xに移動する構成であるためである。幅方向Xにおけるピックアップローラー21の位置が中央でもよいのは勿論である。即ち、用紙Pのサイズが異なる場合でも幅方向Xの一端側に揃える所謂、片側揃えの構成としたが、これに限られるものではない。
用紙Pのサイズの異なる場合でも幅方向Xの中央で揃える所謂、中央揃えの構成でもよい。上記実施形態において、片側揃えの構成について説明した理由は、特に片側揃えの構成では、最上位の用紙の姿勢が送り方向Yに対して傾きやすい傾向があるからである。
また、前述したように、エッジガイドを有する構成に限られない。この理由は、用紙の側端が裁断によって形成され、用紙の束の状態で載置された場合、最上位の用紙の側端と、次位以降の用紙の側端とがくっついている場合がある。そして、最上位の用紙が送り方向下流側へ送られる際、最上位の用紙の姿勢が、次位以降の用紙の姿勢に対して相対的に傾く虞がある。係る場合も同様に最上位の用紙におけるピックアップローラー21より送り方向上流側において撓みが生じる虞があるからである。
また、上記実施形態では、ピックアップローラー21が載置された用紙Pに対して接近する構成としたが、カセット部14における用紙Pが載置された面(載置部)がピックアップローラー21に対して接近する構成でもよい。
係る場合も上方変位量低減手段5として第2従動ローラー8は、同様の作用効果を発揮することができるからである。
本実施形態の媒体送り装置としての給送部10は、載置された被送り媒体の一例である用紙Pのうち積層方向Zにおける最上位の用紙Pと接触して送り方向下流側へ送る第1ローラーとしてのピックアップローラー21と、ピックアップローラー21より送り方向上流側に設けられた第2ローラーとしての第2従動ローラー8と、を備え、第2従動ローラー8は、ピックアップローラー21と接触する最上位の用紙Pより積層方向上方に設けられ、ピックアップローラー21が最上位の用紙Pと接触した状態であって、最上位の用紙Pがピックアップローラー21によって送られていない状態において、第2従動ローラー8と最上位の用紙Pとの間に所定の間隔Dが設けられている構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、用紙Pの幅方向Xにおける第2従動ローラー8の位置は、用紙Pの送り方向Yから観て、第2従動ローラー8の少なくとも一部がピックアップローラー21の少なくとも一部と重なる範囲内に設けられていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、載置された用紙Pに対してピックアップローラー21を接離移動させる第1移動手段24と、載置された用紙Pに対して第2従動ローラー8を接離移動させる第2移動手段6と、をさらに備え、第2移動手段6による第2従動ローラー8の接離移動は、第1移動手段24によるピックアップローラー21の接離移動と同期している構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、第1移動手段24は、自由端側にピックアップローラー21を備え、基端側の第1揺動軸である第1アーム軸23を支点に揺動する第1アーム部材としての第1アーム部22を有し、第2移動手段6は、一端側である第2端部側(7b)が給送部10の基体部2と接触し、他端側である第1端部側(7a)に第2従動ローラー8を有し、第1端部側(7a)と第2端部側(7b)の間に位置する第2揺動軸としての第2アーム軸9が第1アーム部22の前記基端と前記自由端との間に設けられて揺動する第2アーム部材としての第2アーム部7を有する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、載置された用紙Pの幅方向Xにおける両側側端と接触し用紙Pを送り方向下流側へ案内する一対のエッジガイドである第1エッジガイド17および第2エッジガイド18をさらに備え、幅方向Xにおけるピックアップローラー21の位置は、第1エッジガイド17および第2エッジガイド18の間における中央に対して、第1エッジガイド17および第2エッジガイド18のうちの一方のエッジガイド側に偏倚して設けられており、幅方向Xにおける第2従動ローラー8の位置は、第1エッジガイド17および第2エッジガイド18の間における中央に対して、ピックアップローラー21が偏倚して設けられている側に設けられている構成であることを特徴とする。
本実施形態の記録装置の一例であるプリンター1は、被記録媒体の一例である用紙Pを送り方向下流側へ送る媒体送り手段としての給送部10と、給送部10によって送られた用紙Pに対して記録ヘッド82により記録する記録部80と、を備えていることを特徴とする。
[他の実施形態1]
図11に示すのは、他の実施形態1に係る第2アーム部を示す概略側面図である。
図11に示す如く、他の実施形態1の第2アーム部97は、前述した実施形態の第2アーム部7(図8および図9参照)に対して送り方向Yにおいて逆向きに設けられている。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
他の実施形態1の第2アーム部97の第1端部側(7a)は、第2端部側(7b)より送り方向上流側となるように構成されている。即ち、載置されている用紙Pの枚数が徐々に減少することに従って、最上位の用紙Pを送り方向下流側へ送る際の第2アーム部97の姿勢は、図中における時計方向へ徐々に変位する。
該構成により、送り方向Yにおける第2従動ローラー8の位置を、前述した実施形態(図8および図9参照)と比較して、より上流側に配置することができる。従って、用紙Pの撓みCに対してより確実に対抗し押さえることができ、積層方向上方への変位量をより確実に低減することができる。
[他の実施形態2]
図12に示すのは、他の実施形態2に係る第2アーム部を示す概略側面図である。
図12に示す如く、他の実施形態2の第2アーム部98は、前述した実施形態の第2アーム部7(図8および図9参照)と比較して、第2端部側(7b)に第3突部98aを有している点で異なる。そして、第3突部98aは、基体部2において送り方向Yに延設された溝部100と係合するように構成されている。即ち、第3突部98aおよび溝部100が溝カム構造99を構成する。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
従って、他の実施形態2では、前述した実施形態の第2アーム部7(図8および図9参照)と同様に、第1アーム部22の変位に、第2アーム部98の変位が同期する。即ち、積層方向Zにおけるピックアップローラー21の位置の変位に、積層方向Zにおける第2従動ローラー8の位置の変位が同期するように構成されている。
ここで、前述した実施形態と比較して異なる点は、前述した実施形態の第2ねじりコイルばね16(図8および図9参照)の付勢力を必要としないことである。
従って、前述した実施形態の第2ねじりコイルばね16(図8および図9参照)の付勢力を考慮する必要がない。即ち、ピックアップローラー21を付勢する力を生じさせる第1コイルばね25の設定において、前述した実施形態の第2ねじりコイルばね16(図8および図9参照)の付勢力を加味する必要がない。
その結果、最上位の用紙Pを送り方向下流側へ送る際、最上位の用紙P1と次位以降の用紙P2とを分離する分離精度をより向上させることができる。
尚、他の実施形態2において、第2アーム部98の向きを、他の実施形態1と同様に第1端部側(7a)が第2端部側(7b)より送り方向上流側となるように構成してもよいのは勿論である。係る場合、他の実施形態1と同様の作用効果を得ることができるからである。
[他の実施形態3]
図13に示すのは、他の実施形態3に係る第2アーム部を示す概略側面図である。
図13に示す如く、他の実施形態3の第2アーム部101の第2アーム軸102は、前述した実施形態の第2アーム部7(図8および図9参照)と比較して、第1アーム部22ではなく基体部2に設けられている点で異なる。また、他の実施形態3の第2アーム部101は、第1アーム部22と同じ長さに構成されている。
そして、第1アーム部22と第2アーム部101とは、リンクアーム部103によって連結されている。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
また、第1アーム部22とリンクアーム部103との連結箇所および第2アーム部101とリンクアーム部103との連結箇所は回動自在に連結されている。
従って、他の実施形態3では、前述した実施形態の第2アーム部7(図8および図9参照)と同様に、第1アーム部22の変位に、第2アーム部101の変位が同期する。即ち、積層方向Zにおけるピックアップローラー21の位置の変位に、積層方向Zにおける第2従動ローラー8の位置の変位が同期するように構成されている。
ここで、前述した実施形態と比較して異なる点は、前述した実施形態の第2ねじりコイルばね16(図8および図9参照)の付勢力を必要としないことである。従って、前述した実施形態の第2ねじりコイルばね16(図8および図9参照)の付勢力を考慮する必要がない。
また、第2従動ローラー8の半径r2は、ピックアップローラー21の半径r1より小さくなるように設けられている。従って、第2従動ローラー8と最上位の用紙Pとの間において、第2従動ローラー8の半径r2とピックアップローラー21の半径r1との差の分だけ常に一定の間隔Dを保つことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター、2 基体部、3 送り部、4 切り換え手段、
5 上方変位量低減手段、6 第2移動手段、7 第2アーム部、7a 第1端部、
7b 第2端部、7c 第1突部、7d 第2突部、7e 第2ばね係合部、
8 第2従動ローラー、9 第2アーム軸、10 給送部、
11 U字型外側用紙案内部、12 内側用紙案内部、13 巻き込み防止部、
14 カセット部、15 パッド部、16 第2ねじりコイルばね、
16a 第1ばね腕部、16b 第2ばね腕部、17 第1エッジガイド、
18 第2エッジガイド、20 ピックアップ部、21 ピックアップローラー、
21a サブローラー、22 第1アーム部、22a 第1ばね係合部、
23 第1アーム軸、23a 回転軸、24 第1移動手段、
25 第1ねじりコイルばね、26 第1従動ローラー、27 ギア輪列、
30 予備分離部、31 土手分離部、40 本分離部、41 リタードローラー、
43 揺動機構、45 カム部、48 第1アシストローラー、
50 中間駆動ローラー、51 第2アシストローラー、
52 第3アシストローラー、60 用紙先端規制リブ、70 搬送部、
71 搬送ローラー対、72 搬送駆動ローラー、73 搬送従動ローラー、
74 従動ローラーホルダー、75 検出器、76 センサー部、
77 用紙検出レバー、80 記録部、81 媒体支持部、82 記録ヘッド、
90 制御部、91 第1モーター、92 第2モーター、93 第3モーター、
94 第4モーター、96 送りローラー対、
97 (他の実施形態1の)第2アーム部、98 (他の実施形態2の)第2アーム部、
98a 第3突部、99 溝カム構造、100 溝部、
101 (他の実施形態3の)第2アーム部、102 第2アーム軸、
103 リンクアーム部、110 (本願課題を説明する図の)送り装置、
111 送りローラー、112a エッジガイド、112b エッジガイド、
113 用紙、114 載置部、115 アーム部、C 撓み、
C1 (上方変位量低減手段を有さない場合の)撓み、D 間隔、N ニップ点、
P 用紙、P1 先行する用紙、P2 後続の用紙、R 湾曲した区間、
r1 ピックアップローラーの半径、r2 第2従動ローラーの半径、X 幅方向、
Y 送り方向、Z (用紙の)積層方向、Z’ (用紙の)厚み方向

Claims (4)

  1. 載置された被送り媒体のうち積層方向における最上位の被送り媒体と接触して送り方向下流側へ送る第1ローラーと、
    前記第1ローラーより送り方向上流側に設けられた第2ローラーと、を備え、
    該第2ローラーは、前記第1ローラーと接触する前記最上位の被送り媒体より積層方向上方に設けられ、前記第1ローラーが前記最上位の被送り媒体と接触した状態であって、前記最上位の被送り媒体が前記第1ローラーによって送られていない状態において、該第2ローラーと前記最上位の被送り媒体との間に間隔が設けられている構成であり、
    載置された被送り媒体に対して前記第1ローラーを接離移動させる第1移動手段と、
    載置された被送り媒体に対して前記第2ローラーを接離移動させる第2移動手段と、をさらに備え、
    前記第1移動手段は、自由端側に前記第1ローラーを備え、基端側の第1揺動軸を支点に揺動する第1アーム部材を有し、
    前記第2移動手段は、一端側が前記媒体送り装置の基体部と接触し、他端側に前記第2ローラーを有し、当該他端側と前記一端側の間に位置する第2揺動軸が前記第1アーム部材の前記基端と前記自由端との間に設けられて揺動する第2アーム部材を有する構成であり、
    前記第2移動手段による前記第2ローラーの接離移動は、前記第1移動手段による前記第1ローラーの接離移動と同期している構成である媒体送り装置。
  2. 請求項1に記載の媒体送り装置において、被送り媒体の幅方向における前記第2ローラーの位置は、被送り媒体の送り方向から観て、該第2ローラーの少なくとも一部が前記第1ローラーの少なくとも一部と重なる範囲内に設けられていることを特徴とする媒体送り装置。
  3. 請求項1または2に記載された媒体送り装置において、載置された被送り媒体の幅方向における両側側端と接触し被送り媒体を送り方向下流側へ案内する一対のエッジガイドをさらに備え、
    幅方向における前記第1ローラーの位置は、前記一対のエッジガイドの間における中央に対して、前記一対のエッジガイドのうちの一方のエッジガイド側に偏倚して設けられており、
    幅方向における前記第2ローラーの位置は、前記一対のエッジガイドの間における中央に対して、前記第1ローラーが偏倚して設けられている側に設けられている構成である媒体送り装置。
  4. 被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り手段と、
    該媒体送り手段によって送られた被記録媒体に対して記録ヘッドにより記録する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記媒体送り手段は、請求項1乃至のいずれか1項に記載された前記媒体送り装置を備え、前記被記録媒体は、前記被送り媒体である記録装置。
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