JP2009120323A - 媒体戻し装置、給送装置、記録装置、媒体戻し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の戻しレバーに代わって次位以降の媒体を送り方向上流側の載置部に戻すことができる媒体戻し装置を提供すること。
【解決手段】 媒体戻し装置(260)は、媒体(P)を載置可能な載置部145と、載置された媒体(P)を案内する送り経路251と、該送り経路上に設けられ、媒体(P)を搬送可能な搬送ローラ対241と、該搬送ローラ対241より搬送方向上流側に、媒体(P2)を戻す戻しレバーに代えて設けられた従動回転する戻しローラ261と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、媒体を載置可能な載置部と、載置された媒体を案内する送り経路と、該送り経路上に設けられ、媒体を搬送可能な搬送ローラ対と、を備えている媒体戻し装置、該媒体戻し装置を備えた給送装置および記録装置並びに媒体戻し方法に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、ホッパと、給送ローラと、戻しレバーを揺動させる戻し部とを有していた。このうち、前記ホッパは、用紙が載置されるように設けられると共に、前記給送ローラに対して接離移動可能に設けられていた。また、前記給送ローラは、前記ホッパに載置された用紙をピックアップして給送方向下流側へ給送するように構成されていた。
ところが、用紙をピックアップする際、ピックアップされた用紙が一枚とは限らない。前記給送ローラに対して最上位の用紙と次位以降の用紙との間において、摩擦力が生じるため、次位以降の用紙も給送される虞がある。
そこで、先ず、給送された用紙を分離部において最上位の用紙と、次位以降の用紙とを分離していた。次に、前記戻し部の戻しレバーを揺動させて、強制的に次位以降の用紙の先端をすくい上げるようにして前記ホッパに押し戻していた。
従って、最上位の用紙のみを給送方向下流側の記録部へ給送することができた。
特開平10−181904号公報
しかしながら、前記戻しレバーを揺動させて次位以降の用紙を強制的に上流側へ押し戻していたため、前記戻しレバーの動力源の負荷トルクが大きかった。具体的には、次位以降の用紙を上流側へ押し戻す力だけでなく、最上位の用紙の裏面と前記戻しレバーとの間に生じる摩擦力も負荷となっていた。さらに、最上位の用紙の裏面と前記戻しレバーとの間の摩擦による騒音が生じる虞がある。さらに、前記戻しレバーが前記摩擦により最上位の用紙の裏面を傷つける虞がある。また、前記戻しレバーが停止した際に「カチャ」という騒音が生じる虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、従来の戻しレバーに代わって次位以降の媒体を送り方向上流側の載置部に戻すことができる媒体戻し装置、該媒体戻し装置を備えた給送装置および記録装置並びに媒体戻し方法を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の媒体戻し装置は、媒体を載置可能な載置部と、載置された媒体を案内する送り経路と、該送り経路上に設けられ、媒体を搬送可能な搬送ローラ対と、該搬送ローラ対より搬送方向上流側に、媒体を戻す従動回転する戻しローラと、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記媒体戻し装置は、前記戻しローラを備えている。
例えば、前記戻しローラが該戻しローラに対して最上位の媒体を押圧して、最上位の媒体と重送された次位以降の媒体との間に摩擦力を発生させると共に、前記搬送ローラ対の搬送駆動ローラを逆転駆動させて次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻すことができる。
このとき、前記戻しローラは、最上位の媒体のコシを利用して、最上位の媒体と重送された次位以降の媒体との間に摩擦力を発生させることができる。媒体のコシが比較的強い場合に有効である。
また、最上位の媒体のコシを利用せずに、前記戻しローラが、最上位の媒体を介して直接的に次位以降の媒体を押圧して、前記摩擦力を発生させることもできる。媒体のコシの強弱に関わらず、次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻すことができる。
その結果、従来設けられていた前記戻しレバーを必要としない。
また、従来の戻しレバーの構成において生じていた該戻しレバーが前記送り経路から退避するように揺動したときの騒音が生じる虞がない。
またさらに、該戻しレバーが戻し動作をする際の該戻しレバーと送り中の媒体との間に生じる摺動音が生じる虞がない。
また、該戻しレバーの動作に必要だった動力源のトルク負荷を削減することができる。
またさらに、送り中の媒体の裏面に生じる前記戻しレバーによる傷が生じる虞がない。
また、送り中の媒体に作用する前記戻しレバーとの摩擦力が生じる虞がない。従って、媒体の幅方向における該摩擦力の左右差によるスキューが生じる虞がない。
またさらに、前記戻しレバーを設けていた場所が空くため、レイアウト性を向上させることができる。
また、前記戻しレバーを設けないので、該戻しレバーを動作させるための機構をも設ける必要がない。従って、部品点数を削減することができる。そして、その分、コストダウンすることができる。
またさらに、前記送り経路の基体部に前記戻しレバー用の穴部を設ける必要がない。従って、その分、前記基体部の強度を高めることができる。
本発明の第2の態様の媒体戻し装置は、第1の態様において、前記戻しローラが該戻しローラに対して最上位の媒体を押圧して、最上位の媒体と重送された次位以降の媒体との間に摩擦力を発生させると共に、前記搬送ローラ対の搬送駆動ローラを逆転駆動させて次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻すことを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、前記媒体戻し装置は、前記戻しローラを備えている。従って、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記搬送ローラ対の搬送方向下流側に媒体を検出する媒体検出器を有し、前記戻しローラに対して最上位の媒体の先端が該媒体検出器を通過した後に、前記搬送ローラ対の搬送駆動ローラが逆転駆動することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記搬送ローラ対の搬送方向下流側に媒体を検出する媒体検出器を有し、前記戻しローラに対して最上位の媒体の先端が該媒体検出器を通過した後に、前記搬送ローラ対の搬送駆動ローラが逆転駆動する。従って、媒体の先端の位置を認識することができる。そして、逆転駆動する際、媒体の先端が、前記搬送ローラ対のニップから外れないように逆転駆動量を調整することが可能である。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記送り経路上であって、搬送方向における前記載置部と前記搬送ローラ対との間に、重送された媒体の先端を分離可能な分離部を有し、前記搬送駆動ローラが逆転駆動して最上位の媒体を搬送方向上流側へ戻す距離をL1、前記分離部と前記載置部との間の距離をL2、としたとき、L1>L2の関係が成り立つことを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記送り経路上であって、搬送方向における前記載置部と前記搬送ローラ対との間に、重送された媒体の先端を分離可能な分離部を有し、前記搬送駆動ローラが逆転駆動して最上位の媒体を搬送方向上流側へ戻す距離をL1、前記分離部と前記載置部との間の距離をL2、としたとき、L1>L2の関係が成り立つ構成である。従って、重送された媒体の先端を、前記分離部で最上位の媒体の先端から分離することができる。その後、前記搬送駆動ローラを逆転駆動させたとき、前記摩擦力によって次位以降の媒体を最上位の媒体と一体に搬送方向上流側へ移動させることができる。そして、分離された次位以降の媒体の先端を、前記分離部から前記載置部まで確実に戻すことができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、重送された次位以降の媒体を戻す際、前記戻しローラが最上位の媒体と当接し、最上位の媒体を搬送方向下流側へ送る際、前記戻しローラが最上位の媒体から離間する構成であることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、重送された次位以降の媒体を戻す際、前記戻しローラが最上位の媒体と当接し、最上位の媒体を搬送方向下流側へ送る際、前記戻しローラが最上位の媒体から離間する構成である。従って、送り中の最上位の媒体に対して、前記戻しローラが所謂、バックテンションとして作用する虞がない。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記戻しローラを回動自在に保持するローラホルダを有し、該ローラホルダは、前記搬送ローラ対の動力によって移動する構成であることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、前記戻しローラを回動自在に保持するローラホルダを有し、該ローラホルダは、前記搬送ローラ対の動力によって移動する構成である。従って、前記搬送駆動ローラの逆転・正転の切替えで、前記戻しローラの位置を容易に切替えることができる。即ち、前記搬送駆動ローラの逆転駆動したとき、前記戻しローラを最上位の媒体と当接する位置へ移動させることができる。一方、前記搬送駆動ローラの正転駆動したとき、前記戻しローラを最上位の媒体から離間する位置へ移動させることができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記送り経路の基体部側に前記戻しローラと対となる従動ローラを有することを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、前記送り経路の基体部側に前記戻しローラと対となる従動ローラを有する。従って、最上位の媒体のコシを利用せずに、前記戻しローラが、最上位の媒体を介して直接的に次位以降の媒体を押圧して、前記摩擦力を発生させることができる。その結果、媒体のコシの強弱に関わらず、次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻すことができる。
このとき、前記従動ローラは、次位以降の媒体と前記送り経路の基体部側との間の摩擦力を最小限に抑えることができる。従って、より確実に次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻すことができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記従動ローラは、搬送方向において前記載置部から前記送り経路に入る入り口に設けられていることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、第7の態様と同様の作用効果に加え、前記従動ローラは、搬送方向において前記載置部から前記送り経路に入る入り口に設けられている。従って、該入り口において、次位以降の媒体を戻す戻し力を発生させることができる。その結果、次位以降の媒体の先端を、より確実に前記載置部まで戻すことができる。
本発明の第9の態様は、第1から第8の態様のいずれか一の態様において、前記戻しローラは、媒体の種類に応じて移動可能であることを特徴とする。
本発明の第9の態様によれば、第1から第8の態様のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記戻しローラは、媒体の種類に応じて移動可能である。従って、媒体の種類に応じて摩擦力である戻し力を調整することができる。
本発明の第10の態様の給送装置は、被給送媒体が載置される載置部と、被給送媒体を給送する給送ローラと、前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢し、載置された被給送媒体と前記給送ローラとの間の距離を接近させる付勢手段と、前記距離を離間させる離間移動手段と、給送された被給送媒体を前記載置部へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻し部と、を備え、該戻し部は、上記第1から第9のいずれか一の態様の前記媒体戻し装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第10の態様によれば、前記戻し部は、上記第1から第9のいずれか一の態様の前記媒体戻し装置を備えている。従って、前記給送装置において、上記第1から第9のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第11の態様の記録装置は、載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記給送部は、上記第10の態様の前記給送装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第11の態様によれば、前記給送部は、上記第10の態様の前記給送装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第10の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第12の態様の媒体戻し方法は、戻しローラが該戻しローラに対して最上位の媒体を押圧して、最上位の媒体と重送された次位以降の媒体との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生工程と、前記戻しローラより搬送方向下流側に設けられた搬送ローラ対の搬送駆動ローラを逆転駆動させて次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻す戻し工程と、を具備していることを特徴とする。
本発明の第12の態様によれば、上記第1および第2の態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙Pが載置・積層される載置部145としてのホッパ101が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に載置された用紙Pは、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。
具体的には、載置された用紙Pは、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ190によりピックアップされる。そして、用紙Pは、左右の用紙ガイド103、103に案内されながら搬送方向Y(図3〜図21参照)の下流側の搬送ローラ対241(図3〜図21参照)へと給送される。搬送ローラ対241まで給送された用紙Pは、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送駆動ローラ242(図3〜図21参照)により、さらに搬送方向Yの下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙Pを下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方側に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、搬送される用紙Pの幅方向Xである主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙Pへ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙Pは、さらに下流側へと搬送され排出ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インクは、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部204を備え、キャップ部204を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
[ホッパダウン状態(待機状態)]
図3に示すのは、給送部の待機状態を示す概略側面図である。
図3に示す如く、記録装置100の給送部144には、給送ローラ190と、ホッパ101と、基体部210と、給送補助部230と、が設けられている。このうち、給送ローラ190は、給送ローラ軸193を支点に回動するように設けられている。また、給送ローラ190は、側視D型に設けられ、弧部192と弦部191とを有する。
また、ホッパ101は、給送ローラ190に対して接離移動可能に設けられている。具体的には、第1付勢手段であるホッパレバー255および図示しないねじりコイルばねの第1付勢力F1(図4〜図9参照)によって、ホッパ101が給送ローラ190へ接近する方向へ移動するように設けられている。
そして、ホッパレバー255は、モータを備えた図示しないホッパダウン機構のカム部によって、給送ローラ190から離間する方向へ回動するように構成されている。即ち、前記カム部がホッパレバー255のカムフォロア部と係合することによって、ホッパダウンが実行される。そして、前記カム部と前記カムフォロア部との係合が外れると第1付勢力F1によって、ホッパアップが実行されるように構成されている。
また、ホッパ101の給送ローラ側には、高摩擦部材の一例であるコルク材244が設けられている。コルク材244は、用紙Pと接触することによって、用紙Pを保持することが可能である。従って、コルク材244は、用紙Pが自重等によって送り経路251に雪崩れ込む虞を低減することができる。
また、基体部210は、用紙先端規制部214と、案内面部211と、を備えている。
このうち、用紙先端規制部214は、ホッパ101に載置された用紙Pの先端を規制することができるように設けられている。
またさらに、案内面部211は、給送ローラ190によって給送される用紙Pを記録部143へ案内することができるように設けられている。
給送補助部230は、給送補助支軸234と、先端部231と、第1傾斜部232と、第2傾斜部233とを備えている。そして、給送補助部230は、給送ローラ190に対して接離揺動することができるように設けられている。
また、先端部231は、給送補助部230における給送ローラ側に設けられている。具体的には、給送方向上流側の第1傾斜部232および下流側の第2傾斜部233が隣接することによって形成される。
またさらに、第1傾斜部232および第2傾斜部233は、給送方向Yに対して傾斜するように設けられている。このうち、第1傾斜部232は、給送方向下流側へ進むに従って給送ローラ190へ接近するように傾斜している。そして、第1傾斜部232は、後述するように用紙Pの予備分離を実行することができるように設けられている。
一方、第2傾斜部233は、給送方向下流側へ進むに従って給送ローラ190から離間するように傾斜している。そして、第2傾斜部233は、後述する用紙Pの本分離の妨げとならないように設けられている。
また、給送補助部230は、図示しない第2付勢手段の第2付勢力F2(図6〜図9参照)によって給送ローラ側へ付勢するように設けられている。
またさらに、給送補助部230は、用紙Pの幅方向Xにおいて、給送ローラ190と対向する位置に設けられている。従って、後述する安定した第2送り力G2(図6〜図9参照)を確保することができる。
また、案内面部211において、第2傾斜部233の給送方向下流側には、負荷発生部である本分離手段が配設されている。より具体的には、本分離手段の一例として高摩擦部材で形成された分離パッド240が配設されている。
またさらに、搬送ローラ対241の搬送方向上流側には、搬送ローラ対241と協働して重送された用紙P2(図11参照)を上流側へ戻すことができる戻し部260としての戻しローラ261が設けられている。
ここで、搬送ローラ対241は、搬送用モータの動力によって駆動する搬送駆動ローラ242と、搬送駆動ローラ242の回動に従って従動回転する搬送従動ローラ243とを有する。
また、記録ヘッド106における搬送方向上流側には、用紙Pの有無を検出することができる用紙検出器253が設けられている。
またさらに、給送ローラ190の上流側には、ホッパアップした際の用紙Pの姿勢を規制する姿勢規制ローラ254が設けられている。
ホッパレバー255に設けられた前記カムフォロア部(図示せず)が、前記ホッパカム(図示せず)と係合しているとき、ホッパ101は、接離移動可能な範囲において、給送ローラ190に対して離間移動した状態となる。図3に示すのは、最も離間した状態である所謂、全リリース状態である。
また、待機状態では、給送ローラ190の位相は、リセット位置となる。
ここで、「リセット位置」とは、弦部191が給送補助部230および分離パッド240と対向した状態の位相(位置)をいう。
またさらに、給送補助部230は、図3に示す位置が揺動可能な範囲において最も給送ローラ190の回動支点側へ接近した状態である。
ここで、給送補助部230は、基体部210に設けられた給送補助規制部(図示せず)によって、該位置よりも接近しないように規制されている。
[ホッパアップ状態]
図4に示すのは、給送部のホッパアップ状態を示す概略側面図である。
図4に示す如く、給送用モータ104が駆動すると、給送ローラ190は図中の時計方向へ回動し始める。これに伴い前記ホッパカム(図示せず)と前記カムフォロア部との係合が解除される。すると、ホッパレバー255は、第1付勢手段としてのホッパばね(図示せず)の第1付勢力F1によって図中の反時計方向へ回動する。従って、ホッパ101は、給送ローラ190に対して接近移動する。所謂、ホッパアップである。
従って、ホッパ101に載置された用紙Pも接近移動する。その結果、最上位の用紙P1は、給送ローラ190の弧部192と当接する。
ここで、給送ローラ190と用紙Pとの摩擦係数をμ1、用紙Pと用紙Pとの摩擦係数をμ2、用紙Pとコルク材244との摩擦係数をμ3としたとき、
摩擦係数μ1 > 摩擦係数μ3 > 摩擦係数μ2
の関係が成立するように構成されている。
従って、給送ローラ190が回動すると、最上位の用紙P1に第1送り力G1が生じる。即ち、最上位の用紙P1に対して給送方向下流側へ送る力が作用する。
[給送開始した状態]
図5に示すのは、給送部が給送開始した状態を示す概略側面図である。
図5に示す如く、給送用モータ104の駆動によって給送ローラ190は、図4の状態からさらに時計方向へ回動する。従って、給送ローラ190に対して最上位の用紙P1に第1送り力G1が生じる。即ち、最上位の用紙P1に対して給送方向下流側へ送る力が作用する。最上位の用紙P1は、該第1送り力G1によって、給送方向下流側へ送られる。そして、用紙Pの先端は、給送補助部230の第1傾斜部232と当接する。
このとき、用紙Pと用紙Pとの間に摩擦係数μ2があるため、次位以降の用紙P2に、僅かながら送り力が生じる虞がある。係る場合、次位以降の用紙P2も給送方向下流側へ送られる。そして、次位以降の用紙P2の先端は、第1傾斜部232と当接する。
また、第1傾斜部232は給送方向に対して傾斜しているため、下位側の用紙Pの先端から順番に第1傾斜部232と当接させることができる。従って、一体となっていた用紙Pの先端をずらすことができる。即ち、第1傾斜部232は、用紙Pの先端をずらした状態で保持することができる。所謂、予備分離である。
[予備分離した状態]
図6に示すのは、予備分離した状態の給送部を示す概略側面図である。
図6に示す如く、給送ローラ190が図5の状態よりさらに時計方向へ回動すると、前述した摩擦係数の関係より、最上位の用紙P1に最も大きな送り力(第1送り力G1)が生じる。従って、最上位の用紙P1は、給送補助部230の先端部231を乗り越えることができる。具体的には、最上位の用紙P1が、給送補助部230の第1傾斜部232から先端部231に沿って移動しながら給送補助部230を給送補助付勢ばね236の第2付勢力F2に抗して、給送補助部230を給送ローラ190から離間移動させる。
ここで、第2付勢力F2は、第1送り力G1によって給送補助部230が前記離間移動することができる程度に設けられているものとする。また、第1傾斜部232の傾斜の程度は、給送補助部230が前記離間移動することができるように傾斜しているものとする。またさらに、第2付勢力F2は、次位以降の用紙P2の送り力によって給送補助部230が前記離間移動しない程度に設けられているものとする。
また、最上位の用紙P1は、先端部231よって第2付勢力F2の大きさで給送ローラ側へ付勢されている。従って、最上位の用紙P1が先端部231を乗り越えたと同時に、先端部231において最上位の用紙P1に対して第2送り力G2が発生する。
その結果、最上位の用紙P1には、第1送り力G1および第2送り力G2の総和が作用する。
[本分離する状態]
図7に示すのは、用紙先端が分離パッドに当接した状態の給送部を示す概略側面図である。
図7に示す如く、給送ローラ190が図6に示す状態からさらに時計方向へ回動すると、最上位の用紙P1の先端が、分離パッド240へ進入し当接する。
そして、乗り越え必要力G3は、第1送り力G1および第2送り力G2の総和G1+G2と逆方向に作用する。
また、用紙Pは、給送補助部230の先端部231と、給送ローラ190とによってニップされている。従って、ニップされた点より給送方向下流側の用紙Pの姿勢は、ニップされた点の給送ローラ190の接線方向に倣うことができる。その結果、給送部144は、用紙Pが分離パッド240へ進入する角度を、常に一定にすることができる。即ち、給送部144は、分離パッド240における本分離を確実に実行でき、給送を安定させることができる。
例えば、前記進入する角度が許容角度範囲より急な角度に変化することによって生じる、用紙Pが分離パッド240を乗り越えることができない所謂、ノンフィードとなる虞がない。また、次位以降の余分な用紙Pが給送補助部230の先端部231を通過した場合、前記進入する角度が許容角度範囲より緩やかな角度に変化することによって生じる、最上位の用紙P1を次位以降の余分な用紙Pから分離することができない虞がない。
[本分離した後の状態]
図8に示すのは、用紙先端が分離パッドを乗り越えた状態の給送部を示す概略側面図である。
図8に示す如く、給送ローラ190が図7に示す状態からさらに時計方向へ回動すると、最上位の用紙P1の先端が、分離パッド240を乗り越えることができる。詳しく説明すると、前述したように最上位の用紙P1には、第1送り力G1(例えば180g重)および第2送り力G2(例えば180g重)の総和G1+G2(360g重)が作用する。そして、該総和G1+G2(360g重)は、用紙Pの先端が分離パッド240を通過するために必要な乗り越え必要力G3(例えば250g重)より大きい。従って、最上位の用紙P1の先端は、分離パッド240を乗り越えることができる。
また、前述したように、次位以降の余分な用紙Pが給送補助部230の先端部231を通過した場合、次位以降の余分な用紙Pの先端は、分離パッド240へ進入し当接する。ところが、次位以降の余分な用紙Pには、前述した摩擦係数の関係により、乗り越え必要力G3(250g重)より大きな送り力は作用しない。従って、次位以降の余分な用紙P2の先端は分離パッド240で停止し、最上位の用紙P1のみが分離パッド240を乗り越えることができる。
[スキュー取り実行した状態]
図9に示すのは、用紙先端が搬送ローラ対へ到達した状態の給送部を示す概略側面図である。
図9に示す如く、停止した状態の搬送ローラ対241に用紙P1の先端を突き当てると、用紙P1の先端の姿勢は、搬送ローラ対241のニップラインに倣うことができる。このとき、用紙P1と給送ローラ190との間において、用紙P1の姿勢が正されることによって生じるねじる方向に僅かにスリップを生じさせてもよい。
[ホッパダウン開始した状態]
図10に示すのは、搬送中にホッパダウンを開始した状態の給送部を示す概略側面図である。
図10に示す如く、スキュー取りが実行された後、搬送駆動ローラ242が反時計方向へ回動し始める。従って、用紙P1は、搬送ローラ対241によってニップされながら搬送方向下流側へ搬送される。そして、用紙P1の先端は、記録ヘッド106に設けられた用紙検出器253を通過する。このとき、用紙検出器253から用紙P1を検出した旨の信号が、制御部へ送られる。
また、給送ローラ190は、リセット位置となる。またさらに、給送部144は、最上位の用紙P1のスキュー取りが実行された後に、ホッパダウンが開始されるように構成されている。
尚、給送部144は、最上位の用紙P1の先端が分離パッド240を乗り越えた直後に、ホッパダウンを開始するように構成してもよい。最上位の用紙P1に必要な送り力は、第2送り力G2(180g重)だけで十分であるように構成されている。従って、給送中であってもホッパダウンを開始することができる。
このとき、ホッパダウンが開始されたにも関わらず、次位以降の用紙P2が給送ローラ190に対して離間移動しない場合がある。即ち、次位以降の用紙P2の先端が送り経路251の入り口252である第1傾斜部232に位置する場合がある。係る場合、給送ローラ190の弦部191が対向することによって、次位以降の用紙P2が、送り経路251に進入する虞がある。係る場合、次位以降の用紙P2の先端は、分離パッド240に突き当たって停止する。即ち、重送された次位以降の用紙P2が分離パッド240で分離された場合と同様の状態となる。
そして、用紙P1の先端が、用紙検出器253から所定の距離だけ通過したとき、搬送駆動ローラ242が停止する。
[戻し動作実行]
図11に示すのは、搬送ローラ対が逆転駆動した直後の給送部を示す概略側面図である。
図11に示す如く、図10に示す状態から戻し工程として、搬送駆動ローラ242を逆転駆動させる。そして、搬送中の用紙P1の先端を用紙検出器253の位置まで戻すことによって所謂、頭出しを実行する。
ここで、送り経路251は、基体部側が凹となるように湾曲して設けられている。さらに、凹となる箇所に戻しローラ261が設けられている。従って、戻しローラ261は、摩擦力発生工程として搬送中の最上位の用紙P1のコシを利用して最上位の用紙P1の後端側を、次位以降の用紙P2に押圧させることができる。即ち、最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間において、摩擦力を発生させることができる。
そして、該摩擦力を発生させた状態で、搬送駆動ローラ242を逆転駆動させ、最上位の用紙P1を搬送方向上流側へ移動させる。
このとき、前記摩擦力によって、次位以降の用紙P2に戻し力が生じる。
ここで、「戻し力」とは、搬送方向上流側へ移動させる力をいう。
従って、次位以降の用紙P2の先端は、分離パッド240から離間して搬送方向上流側へ移動する。
尚、次位以降の用紙P2が複数枚であっても同様である。
図12に示すのは、用紙戻し動作が完了したときの給送部を示す概略側面図である。
図12に示す如く、搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて搬送中の最上位の用紙P1の先端を、用紙検出器253の位置まで移動させる。すると、次位以降の用紙P2の先端は、送り経路251の入り口252より上流側へ移動することができる。
ここで、最上位の用紙P1の先端の搬送方向上流側への移動距離L1は、送り経路251における分離パッド240から入り口252までの距離L2より、大となるように構成されている。
従って、確実に次位以降の用紙P2の先端を、送り経路251の入り口252より搬送方向上流側へ移動させることができる。その結果、次位以降の用紙P2の先端は、用紙先端規制部214に案内されながらホッパダウンした状態のホッパ上に自重によって載置される。以上のようにして、次位以降の用紙P2がホッパ101に戻される戻し動作が完了する。
図13に示すのは、頭出し動作が完了したときの給送部を示す概略側面図である。
図13に示す如く、戻し動作が完了した後、搬送駆動ローラ242を正転駆動させて搬送中の最上位の用紙P1の先端を、用紙検出器253の位置に合わせる。即ち、頭出し完了である。
その後、搬送駆動ローラ242を正転駆動させて用紙P1を搬送しながら、記録ヘッド106からインクを吐出して記録を実行する。さらに、記録された用紙P1を記録装置100の前方から排出する。そして、図3に示す状態に戻る。
尚、戻しローラ261を、用紙Pの幅方向Xにおいて、複数設けてもよいのは勿論である。
本実施形態の媒体戻し装置としての戻し部260は、媒体の一例である用紙Pを載置可能な載置部145としてのホッパ101と、載置された用紙Pを案内する送り経路251と、送り経路上に設けられ、用紙Pを搬送可能な搬送ローラ対241と、搬送ローラ対241より搬送方向上流側に、用紙P2を戻す戻しレバーに代えて設けられた従動回転する戻しローラ261と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態の媒体戻し装置としての戻し部260は、用紙Pを載置可能な載置部145と、載置された用紙Pを案内する送り経路251と、送り経路上に設けられ、用紙Pを搬送可能な搬送ローラ対241と、搬送ローラ対241より搬送方向上流側に設けられ従動回転する戻しローラ261と、を備え、戻しローラ261が戻しローラ261に対して最上位の用紙P1を押圧して、最上位の用紙P1と重送された次位以降の用紙P2との間に摩擦力を発生させると共に、搬送ローラ対241の搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて次位以降の用紙P2を搬送方向上流側へ戻すことを特徴とする。
またさらに、本実施形態の戻し部260は、搬送ローラ対241の搬送方向下流側に用紙Pを検出する媒体検出器としての用紙検出器253を有し、戻しローラ261に対して最上位の用紙P1の先端が用紙検出器253を通過した後に、搬送ローラ対241の搬送駆動ローラ242が逆転駆動することを特徴とする。
また、本実施形態の戻し部260は、送り経路上であって、搬送方向Yにおける載置部145と搬送ローラ対241との間に、重送された用紙P2の先端を分離可能な分離部としての分離パッド240を有し、搬送駆動ローラ242が逆転駆動して最上位の用紙P1を搬送方向上流側へ戻す距離をL1、分離パッド240とホッパ近傍の送り経路251の入り口252との間の距離をL2、としたとき、L1>L2の関係が成り立つことを特徴とする。
本実施形態の給送装置としての給送部144は、被給送媒体の一例である用紙Pが載置される載置部145としてのホッパ101と、用紙Pを給送する給送ローラ190と、ホッパ101および給送ローラ190の一方を付勢し、載置された用紙Pと給送ローラ190との間の距離を接近させる付勢手段としての付勢力F1およびホッパレバー255と、前記距離を離間させる離間移動手段としてのホッパレバー255およびホッパカム(図示せず)と、給送された用紙P2をホッパ101へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻し部260と、を備えていることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された被記録媒体の一例である用紙Pを給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙Pに記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、を備えていることを特徴とする。
本実施形態の媒体戻し方法としての用紙戻し方法は、戻しローラ261が戻しローラ261に対して最上位の用紙P1を押圧して、最上位の用紙P1と重送された次位以降の用紙P2との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生工程と、戻しローラ261より搬送方向下流側に設けられた搬送ローラ対241の搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて次位以降の用紙P2を搬送方向上流側へ戻す戻し工程と、を具備していることを特徴とする。
[他の実施形態1]
図14に示すのは、他の実施形態1に係る搬送中のときの戻し部を示す概略側面図である。また、図15に示すのは、他の実施形態1に係る戻し動作中のときの戻し部を示す概略側面図である。
図14および図15に示す如く、他の実施形態1の戻し部300は、戻しローラ301と、第1ローラホルダ302と、トルクリミッタ303と、第1規制部306と、第2規制部307とを有する。このうち、戻しローラ301は、第1ローラホルダ302によって回動自在に保持されている。また、第1ローラホルダ302は、トルクリミッタ303を有し、搬送駆動ローラ242の軸上に設けられている。またさらに、トルクリミッタ303は、第1コイルばね305と、第1摩擦部材304とを有する。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
そして、第1コイルばね305の付勢力によって第1摩擦部材304と、搬送駆動ローラ242の軸との間に摩擦力を生じさせるように構成されている。従って、第1ローラホルダ302は、搬送駆動ローラ242の動力を受けて回動することができる。また、第1規制部306は、第1ローラホルダ302の図中における反時計方向への所定以上の姿勢の変位を規制するように設けられている。一方、第2規制部307は、第1ローラホルダ302の時計方向への所定以上の姿勢の変位を規制するように設けられている。従って、第1ローラホルダ302は、第1規制部306および第2規制部307に規制される間の範囲において、揺動することができる。
そして、図14に示す如く、搬送駆動ローラ242を正転駆動させて最上位の用紙P1を搬送しているとき、第1ローラホルダ302には、トルクリミッタ303によって反時計方向へ回動させる力が作用する。従って、第1ローラホルダ302の姿勢は、第1規制部306に規制された状態となる。その結果、戻しローラ301は、搬送中の用紙P1から離間した状態となる。よって、搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ301が何ら作用する虞がない。即ち、搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ301がバックテンションとして作用する虞がない。
また、搬送中のときの戻しローラ301の位置は、戻しローラ301の外周面の一部が給送ローラ190の外周面より搬送中の用紙側に位置するように構成されている。従って、搬送中の用紙P1の後端側がばたついた場合に、搬送中の用紙P1の後端側と、停止した給送ローラ190との接触と防止することができる。その結果、搬送中の用紙P1のバックテンションを低減することができる。
そして、図15に示す如く、前述した実施形態の戻し動作を実行するタイミングと同様に、搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて戻し動作を実行する。このとき、第1ローラホルダ302には、トルクリミッタ303によって時計方向へ回動させる力が作用する。従って、第1ローラホルダ302の姿勢は、第2規制部307に規制された状態となる。その結果、戻しローラ301は、摩擦力発生工程として搬送中の用紙P1と接触・押圧した状態となる。よって、前述した実施形態と同様に、戻し工程として次位以降の用紙P2をホッパ101に戻すことができる。
以上、説明したように、他の実施形態1の戻しローラ301は、戻し動作を実行するときにのみ、最上位の用紙P1と接触する。従って、前述した実施形態と比較して、搬送中のバックテンションを低減することができる。
尚、戻し動作における戻しローラ301の位置を、用紙Pのコシの強さに応じて位置を調整してもよい。具体的には、用紙Pのコシが比較的弱い場合、戻しローラ301が接近移動する距離を比較的大きくする。一方、用紙Pのコシが比較的強い場合、戻しローラ301の接近移動する距離を比較的小さくしてもよい。
また、用紙Pと用紙Pとの摩擦係数の大きさに応じて位置を調整してもよい。具体的には、前記摩擦係数が比較的小さい場合、戻しローラ301が接近移動する距離を比較的大きくする。一方、前記摩擦係数が比較的大きい場合、戻しローラ301の接近移動する距離を比較的小さくしてもよい。
他の実施形態1の戻し部300において、重送された次位以降の用紙P2を戻す際、戻しローラ301が最上位の用紙P1と当接し、最上位の用紙P1を搬送方向下流側へ送る際、戻しローラ301が最上位の用紙P1から離間する構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態1の戻し部300は、戻しローラ301を回動自在に保持するローラホルダである第1ローラホルダ302を有し、第1ローラホルダ302は、搬送ローラ対241の動力によって移動する構成であることを特徴とする。
またさらに、戻しローラ301は、用紙Pの種類に応じて移動可能であることを特徴とする。
他の実施形態1の媒体戻し方法としての用紙戻し方法は、戻しローラ301が戻しローラ301に対して最上位の用紙P1を押圧して、最上位の用紙P1と重送された次位以降の用紙P2との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生工程と、戻しローラ301より搬送方向下流側に設けられた搬送ローラ対241の搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて次位以降の用紙P2を搬送方向上流側へ戻す戻し工程と、を具備していることを特徴とする。
[他の実施形態2]
図16に示すのは、他の実施形態2に係る搬送中のときの戻し部を示す概略側面図である。また、図17に示すのは、他の実施形態2に係る戻し動作中のときの戻し部を示す概略側面図である。
図16および図17に示す如く、他の実施形態2の戻し部400は、戻しローラ401と、第2ローラホルダ402と、トルクリミッタ403とを有する。このうち、戻しローラ401は、第2ローラホルダ402によって回動自在に保持されている。また、第2ローラホルダ402は、トルクリミッタ403を有している。またさらに、トルクリミッタ403は、第2コイルばね405と、第2摩擦部材404とを有する。そして、第2摩擦部材404が、搬送駆動ローラ242の軸と接触して設けられている。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
そして、第2コイルばね405の付勢力によって第2摩擦部材404と、搬送駆動ローラ242の軸との間に摩擦力を生じさせるように構成されている。従って、第2ローラホルダ402は、搬送駆動ローラ242の動力を受けて図中の左右方向に移動することができる。
ここで、第2ローラホルダ402の移動範囲は、図示しない規制部によって前述した他の実施形態1と同様に所定の範囲となるように構成されている。
そして、図16に示す如く、搬送駆動ローラ242を正転駆動させて最上位の用紙P1を搬送しているとき、第2ローラホルダ402には、トルクリミッタ403によって図中の左方向へ移動させる力が作用する。従って、戻しローラ401は、搬送中の用紙P1から離間した状態となる。その結果、前述した実施形態1と同様に搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ401が何ら作用する虞がない。即ち、搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ401がバックテンションとして作用する虞がない。
また、図17に示す如く、前述した実施形態の戻し動作を実行するタイミングと同様に、搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて戻し動作を実行する。このとき、第2ローラホルダ402には、トルクリミッタ403によって図中の右方向へ移動させる力が作用する。従って、戻しローラ401は、摩擦力発生工程として搬送中の用紙P1と接触・押圧した状態となる。その結果、前述した実施形態と同様に、戻し工程として次位以降の用紙P2をホッパ101に戻すことができる。
他の実施形態2の戻し部400において、重送された次位以降の用紙P2を戻す際、戻しローラ401が最上位の用紙P1と当接し、最上位の用紙P1を搬送方向下流側へ送る際、戻しローラ401が最上位の用紙P1から離間する構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態2の戻し部400は、戻しローラ401を回動自在に保持するローラホルダである第2ローラホルダ402を有し、第2ローラホルダ402は、搬送ローラ対241の動力によって移動する構成であることを特徴とする。
[他の実施形態3]
図18に示すのは、他の実施形態3に係る搬送中のときの戻し部を示す概略側面図である。また、図19に示すのは、他の実施形態3に係る戻し動作中のときの戻し部を示す概略側面図である。
図18および図19に示す如く、他の実施形態3の戻し部500は、戻しローラ501と、第3ローラホルダ502と、トルクリミッタ303と、第1規制部306と、従動ローラ503とを有する。このうち、戻しローラ501は、第3ローラホルダ502によって回動自在に保持されている。また、第3ローラホルダ502は、トルクリミッタ303を有している。また、従動ローラ503は、送り経路251の入り口252の基体部側に設けられている。そして、従動ローラ503は、戻しローラ501と共に戻しローラ対504を構成する。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
そして、図18に示す如く、搬送駆動ローラ242を正転駆動させて最上位の用紙P1を搬送しているとき、第3ローラホルダ502には、トルクリミッタ303によって反時計方向へ回動させる力が作用する。従って、第3ローラホルダ502の姿勢は、第1規制部306に規制された状態となる。その結果、戻しローラ501は、搬送中の用紙P1から離間した状態となる。よって、前述した実施形態1と同様に搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ501が何ら作用する虞がない。即ち、搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ501がバックテンションとして作用する虞がない。
さらに、従動ローラ503は、搬送中の用紙P1が基体部210と接触する箇所を少なくすることができる。従って、前述した実施形態と比較してバックテンションを低減することができる。
そして、図19に示す如く、前述した実施形態の戻し動作を実行するタイミングと同様に、搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて戻し動作を実行する。このとき、第3ローラホルダ502には、トルクリミッタ303によって時計方向へ回動させる力が作用する。従って、第3ローラホルダ502の姿勢は、従動ローラ503に規制された状態となる。即ち、戻しローラ501と、従動ローラ503とが、戻しローラ対504を構成した状態となる。その結果、摩擦力発生工程として最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間に摩擦力を発生させることができる。
このとき、戻しローラ対504は、最上位の用紙P1および次位以降の用紙P2をニップすることができる。即ち、前述した実施形態では、最上位の用紙P1のコシを利用して摩擦力を発生させる構成であったが、他の実施形態3の構成は、用紙P1のコシを利用しない構成である。
従って、用紙Pのコシの強弱に関わらず、最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間に安定した摩擦力を発生させることができる。その結果、比較的コシの弱い普通紙であっても前記摩擦力を発生させることができる。即ち、戻し力を発生させることができる。
また、戻しローラ対504の位置は、送り経路251の入り口252に設けられている。従って、確実に次位以降の用紙P2の先端を、戻し工程として送り経路251の入り口252より搬送方向上流側へ移動させることができる。その結果、より確実に次位以降の用紙P2をホッパ101に戻すことができる。
他の実施形態3の戻し部500において、重送された次位以降の用紙P2を戻す際、戻しローラ501が最上位の用紙P1と当接し、最上位の用紙P1を搬送方向下流側へ送る際、戻しローラ501が最上位の用紙P1から離間する構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態3の戻し部500は、戻しローラ501を回動自在に保持するローラホルダである第3ローラホルダ502を有し、第3ローラホルダ502は、搬送ローラ対241の動力によって移動する構成であることを特徴とする。
他の実施形態3の戻し部500は、送り経路251の基体部側に戻しローラ501と対となる従動ローラ503を有することを特徴とする。
また、他の実施形態3において、従動ローラ503は、搬送方向Yにおいてホッパ101から送り経路251に入る入り口252に設けられていることを特徴とする。
[他の実施形態4]
図20に示すのは、他の実施形態4に係る搬送中のときの戻し部を示す概略側面図である。また、図21に示すのは、他の実施形態4に係る戻し動作中のときの戻し部を示す概略側面図である。
図20および図21に示す如く、他の実施形態4の戻し部600は、戻しローラ601と、第4ローラホルダ602と、ホルダ支軸603と、トルクリミッタ303と、第3規制部604と、従動ローラ503とを有する。このうち、戻しローラ601は、第4ローラホルダ602によって回動自在に保持されている。また、第4ローラホルダ602は、トルクリミッタ303を有し、ホルダ支軸上に設けられている。またさらに、ホルダ支軸603は、搬送従動ローラ243の動力を受けて回動するように構成されている。
また、第3規制部604は、第4ローラホルダ602の図中における反時計方向への所定以上の姿勢の変位を規制するように設けられている。またさらに、従動ローラ503は、送り経路251の入り口252の基体部側に設けられている。そして、従動ローラ503は、戻しローラ601と共に戻しローラ対504を構成する。従って、第4ローラホルダ602は、第3規制部604および従動ローラ503に規制される間の範囲において、揺動することができる。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
そして、図20に示す如く、搬送駆動ローラ242を正転駆動させて最上位の用紙P1を搬送しているとき、第4ローラホルダ602には、トルクリミッタ303によって反時計方向へ回動させる力が作用する。従って、第4ローラホルダ602の姿勢は、第3規制部604に規制された状態となる。その結果、戻しローラ601は、搬送中の用紙P1から離間した状態となる。よって、前述した実施形態1と同様に搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ601が何ら作用する虞がない。即ち、搬送中の用紙P1に対して、戻しローラ601がバックテンションとして作用する虞がない。
そして、図21に示す如く、前述した実施形態の戻し動作を実行するタイミングと同様に、搬送駆動ローラ242を逆転駆動させて戻し動作を実行する。このとき、第4ローラホルダ602には、トルクリミッタ303によって時計方向へ回動させる力が作用する。従って、第4ローラホルダ602の姿勢は、従動ローラ503に規制された状態となる。即ち、戻しローラ601と、従動ローラ503とが、戻しローラ対504を構成した状態となる。その結果、摩擦力発生工程として最上位の用紙P1と、次位以降の用紙P2との間に摩擦力を発生させることができる。
よって、前述した実施形態3と同様に、戻し工程として、より確実に次位以降の用紙P2をホッパ101に戻すことができる。
また、第4ローラホルダ602は、搬送従動ローラ243の動力を受けて変位するように構成されている。これに対して、前述した実施形態1〜3では、搬送駆動ローラ242の動力を受けて変位するように構成されていた。従って、他の実施形態4の構成は、前述した実施形態1〜3と比較して、第4ローラホルダ602が送り経路251を遮る虞がない。その結果、用紙Pの幅方向Xにおいて、給送ローラ190の両側近傍に戻しローラ601を配設することができる。特に、幅広な用紙Pを搬送する場合に有効である。
他の実施形態4の戻し部600において、重送された次位以降の用紙P2を戻す際、戻しローラ601が最上位の用紙P1と当接し、最上位の用紙P1を搬送方向下流側へ送る際、戻しローラ601が最上位の用紙P1から離間する構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態4の戻し部600は、戻しローラ601を回動自在に保持するローラホルダである第4ローラホルダ602を有し、第4ローラホルダ602は、搬送ローラ対241の動力によって移動する構成であることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の概略を示す全体斜視図。 本発明に係る記録装置の概略を示す全体平面図。 給送部の動作を示す概略側面図(待機状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(ホッパアップ状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(給送開始した状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(予備分離した状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(分離パッドに当接した状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(分離パッドを乗り越えた状態)。 給送部の動作を示す概略側面図(スキュー取り実行)。 給送部の動作を示す概略側面図(用紙先端が用紙検出センサを通過)。 給送部の動作を示す概略側面図(搬送ローラ対が逆転駆動した直後)。 給送部の動作を示す概略側面図(用紙戻し動作完了)。 給送部の動作を示す概略側面図(頭出し動作)。 他の実施形態1の戻し部を示す概略側面図(送り中)。 他の実施形態1の戻し部を示す概略側面図(戻し動作中)。 他の実施形態2の戻し部を示す概略側面図(送り中)。 他の実施形態2の戻し部を示す概略側面図(戻し動作中)。 他の実施形態3の戻し部を示す概略側面図(送り中)。 他の実施形態3の戻し部を示す概略側面図(戻し動作中)。 他の実施形態4の戻し部を示す概略側面図(送り中)。 他の実施形態4の戻し部を示す概略側面図(戻し動作中)。
符号の説明
100 記録装置、101 ホッパ、102 キャリッジモータ、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、145 載置部、
190 給送ローラ、191 弦部、192 弧部、193 給送ローラ軸、
200 インク吸引装置、204 キャップ部、210 基体部、211 案内面部、
214 用紙先端規制部、230 給送補助部、231 先端部、232 第1傾斜部、
233 第2傾斜部、234 給送補助支軸、240 分離パッド、
241 搬送ローラ対、242 搬送駆動ローラ、243 搬送従動ローラ、
244 コルク材、251 送り経路、252 入り口、253 用紙検出器、
254 姿勢規制ローラ、255 ホッパレバー、260 戻し部、
261 戻しローラ、300 (他の実施形態1の)戻し部、301 戻しローラ、
302 第1ローラホルダ、303 トルクリミッタ、304 第1摩擦部材、
305 第1コイルばね、306 第1規制部、307 第2規制部、
400 (他の実施形態2の)戻し部、401 戻しローラ、
402 第2ローラホルダ、403 トルクリミッタ、404 第2摩擦部材、
405 第2コイルばね、500 (他の実施形態3の)戻し部、501 戻しローラ、
502 第3ローラホルダ、503 従動ローラ、504 戻しローラ対、
600 (他の実施形態4の)戻し部、601 戻しローラ、
602 第4ローラホルダ、603 ホルダ支軸、604 第3規制部、
F1 第1付勢力、F2 第2付勢力、G1 第1送り力、G2 第2送り力、
G3 乗り越え必要力、
L1 搬送ローラ対が最上位の用紙を搬送方向上流側へ戻す距離、
L2 分離パッドから送り経路の入り口までの距離、P 用紙、P1 最上位の用紙、
P2 次位以降の用紙、X 幅方向、Y 搬送方向

Claims (12)

  1. 媒体を載置可能な載置部と、
    載置された媒体を案内する送り経路と、
    該送り経路上に設けられ、媒体を搬送可能な搬送ローラ対と、
    該搬送ローラ対より搬送方向上流側に、媒体を戻す従動回転する戻しローラと、を備えた媒体戻し装置。
  2. 請求項1に記載の媒体戻し装置において、
    前記戻しローラが該戻しローラに対して最上位の媒体を押圧して、最上位の媒体と重送された次位以降の媒体との間に摩擦力を発生させると共に、前記搬送ローラ対の搬送駆動ローラを逆転駆動させて次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻す媒体戻し装置。
  3. 請求項2に記載の媒体戻し装置において、前記搬送ローラ対の搬送方向下流側に媒体を検出する媒体検出器を有し、
    前記戻しローラに対して最上位の媒体の先端が該媒体検出器を通過した後に、前記搬送ローラ対の搬送駆動ローラが逆転駆動する媒体戻し装置。
  4. 請求項3に記載の媒体戻し装置において、前記送り経路上であって、搬送方向における前記載置部と前記搬送ローラ対との間に、重送された媒体の先端を分離可能な分離部を有し、
    前記搬送駆動ローラが逆転駆動して最上位の媒体を搬送方向上流側へ戻す距離をL1、
    前記分離部と前記載置部との間の距離をL2、としたとき、
    L1>L2
    の関係が成り立つ媒体戻し装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の媒体戻し装置において、重送された次位以降の媒体を戻す際、前記戻しローラが最上位の媒体と当接し、
    最上位の媒体を搬送方向下流側へ送る際、前記戻しローラが最上位の媒体から離間する構成である媒体戻し装置。
  6. 請求項5に記載の媒体戻し装置において、前記戻しローラを回動自在に保持するローラホルダを有し、
    該ローラホルダは、前記搬送ローラ対の動力によって移動する構成である媒体戻し装置。
  7. 請求項6に記載の媒体戻し装置において、前記送り経路の基体部側に前記戻しローラと対となる従動ローラを有する媒体戻し装置。
  8. 請求項7に記載の媒体戻し装置において、前記従動ローラは、搬送方向において前記載置部から前記送り経路に入る入り口に設けられている媒体戻し装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の媒体戻し装置において、前記戻しローラは、媒体の種類に応じて移動可能である媒体戻し装置。
  10. 被給送媒体が載置される載置部と、
    被給送媒体を給送する給送ローラと、
    前記載置部および前記給送ローラの一方を付勢し、載置された被給送媒体と前記給送ローラとの間の距離を接近させる付勢手段と、
    前記距離を離間させる離間移動手段と、
    給送された被給送媒体を前記載置部へ戻すことが可能な戻し動作を実行する戻し部と、を備え、
    該戻し部は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載された前記媒体戻し装置を備える給送装置。
  11. 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記給送部は、請求項10に記載された前記給送装置を備える記録装置。
  12. 戻しローラが該戻しローラに対して最上位の媒体を押圧して、最上位の媒体と重送された次位以降の媒体との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生工程と、
    前記戻しローラより搬送方向下流側に設けられた搬送ローラ対の搬送駆動ローラを逆転駆動させて次位以降の媒体を搬送方向上流側へ戻す戻し工程と、を具備した媒体戻し方法。
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