JP2007331896A - 給送装置、記録装置および液体噴射装置 - Google Patents

給送装置、記録装置および液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 給送補助ローラを設けることなく、被記録媒体の浮き上がりによるスキューの発生を低減することができる給送装置を提供すること。
【解決手段】 給送装置200の媒体案内部(115)は、主走査方向に配列された第1案内部112および第2案内部111を備え、該第1案内部112は、主走査方向Xにおいて、給送ローラ231が偏倚して配設されている側に設けられ、前記第2案内部111(118)は、主走査方向Xにおいて、前記給送ローラ231に対してより離間した一方の側方に設けられ、副走査方向Yにおいて前記第1案内部112と同じ位置であって、該第1案内部112より下方に退避した位置で第1の媒体(G)を前記搬送ローラ対240に案内するように設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、積層された第1の媒体をピックアップし下流側に給送する給送ローラと、給送された第1の媒体を搬送ローラ対へ案内する媒体案内部と、案内された第1の媒体を記録部へ搬送する搬送ローラ対とを備えた給送装置、該給送装置を備えた記録装置および液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来の給送装置は、特許文献1に示す如く、用紙が積層されるホッパーと、積層された用紙のうち最上位の用紙をピックアップし下流側へ給送する給送ローラとを備えていた。そして、給送ローラは、用紙の幅方向である主走査方向において、中心に対して偏倚した位置に設けられていた。従って、異なるサイズの用紙を給送する場合であっても、給送ローラが偏倚した側の側端規制部を基準(所謂、1桁側基準)にして全てのサイズの用紙を給送するように構成することにより、一つの給送ローラで全てのサイズの用紙に対応することができる。
ところが、比較的幅の広いサイズの用紙を給送する際、主走査方向において、給送ローラが中心に対して偏倚している側に対して反対側では、給送ローラによる用紙に対する押さえつけ力が及ばない。そのため、前記反対側において、給送する際に用紙が浮き上がり所謂、スキューが生じる虞がある。以下、浮き上がりによるスキューの発生原因について図8(A)(B)を用いて説明する。
図8(A)(B)に示すのは、従来の給送装置の送り経路を示す側断面図である。このうち、図8(A)は給送補助ローラが設けられていない構成である。一方、図8(B)は給送補助ローラが設けられている構成である。
図8(A)に示す如く、従来の給送装置500は、主走査方向において1桁側に偏倚した側視D型の給送ローラ501と、給送ローラ501と外接可能に設けられた分離手段としてのリタードローラ506と、下流側の記録部(図示せず)へ用紙を搬送する搬送ローラ対503と、基体部504に設けられ、給送ローラ501と搬送ローラ対503との間において給送される用紙を案内する案内部505とを備えている。そして、用紙が搬送ローラ対503まで給送された際、ホルダ部502および基体部504によって構成される間口開口部507において、主走査方向において給送ローラ501の近傍である用紙1桁側508は、給送ローラ501およびリタードローラ506によって挟持されるので位置が規制される。
一方、前記反対側である用紙80桁側509は、給送ローラ501から遠方であり挟持による位置規制が及ばないので、所謂、浮き上がりが生じる虞がある。そして、前述したように浮き上がりが生じると、間口開口部507から搬送ローラ対503までの用紙経路(軌道)において、用紙1桁側508と用紙80桁側509との間に差が生じる。具体的には、浮き上がりが生じた用紙80桁側509の用紙経路(軌道)が、浮き上がった分近道をすることとなるので、用紙1桁側508の用紙経路(軌道)と比較して短くなる。ここで、符号511は、用紙1桁側の用紙経路(軌道)および用紙80桁側の用紙経路(軌道)の上流側における始点である。
従って、近道をして短くなった分、用紙80桁が搬送ローラ対503へ先行して給送されるので、スキューが生じる。
そこで、図8(B)に示す如く、従来技術の給送装置500において、給送ローラ501の駆動軸と同軸上であって、前記反対側である80桁側に給送ローラ501と同形の給送補助ローラ510が設けられている。従って、比較的幅の広いサイズの用紙を給送する場合であっても、用紙80桁側509を押さえつけて、間口開口部507における用紙80桁側509の浮き上がりを低減することができる。その結果、前記浮き上がりによるスキューの発生を低減することができるように構成されていた。
特開平11−139587号公報
しかしながら、80桁側に給送補助ローラ510を設ける場合、必ず80桁側まで給送ローラ軸(図示せず)を延設する必要がある。従って、部品の精度管理が困難になる虞が生じる。また、給送ローラ軸が長い分、コストアップになる虞が生じる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、給送補助ローラを設けることなく、被記録媒体の浮き上がりによるスキューの発生を低減することができる給送装置、該給送装置を備えた記録装置および液体噴射装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、積層された第1の媒体をピックアップし下流側に給送する給送ローラと、給送された第1の媒体を搬送ローラ対へ案内する媒体案内部と、案内された第1の媒体を記録部へ搬送する搬送ローラ対とを備えた給送装置であって、前記給送ローラは、給送される第1の媒体の幅方向である主走査方向において、前記媒体案内部の中心に対して偏倚した位置に配設され、前記媒体案内部は、主走査方向に配列された第1案内部および第2案内部を備え、該第1案内部は、主走査方向において、前記給送ローラが偏倚して配設されている側に設けられ、前記給送ローラと前記搬送ローラ対との間において、第1の媒体を鉛直方向の下方から支えて前記搬送ローラ対に案内し、前記第2案内部は、主走査方向において、前記給送ローラに対してより離間した一方の側方に設けられ、副走査方向において前記第1案内部と同じ位置であって、該第1案内部より下方に退避した位置で第1の媒体を前記搬送ローラ対に案内するように設けられていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記媒体案内部は、主走査方向に配列された第1案内部および第2案内部を備え、前記第2案内部は、主走査方向において、前記給送ローラに対してより離間した一方の側方に設けられ、副走査方向において前記第1案内部と同じ位置であって、該第1案内部より下方に退避した位置で第1の媒体を前記搬送ローラ対に案内するように設けられている。従って、第1の媒体が給送される際、前記給送ローラに対してより離間した一方の側方である前記第2案内部において、前記給送ローラに規制されずに第1の媒体に、所謂、浮き上がりが生じて、第1の媒体の前記第2案内部側の媒体経路(軌道)が、第1の媒体の前記給送ローラ近傍である前記第1案内部側の媒体経路(軌道)より短くなる場合であっても、前記より離間した側の媒体経路(軌道)を長く補正することができる。即ち、第1の媒体の第2案内部側を自重によって第1案内部側より下方へ迂回させることによって、前記第2案内部側の媒体経路(軌道)を長く補正することができる。従って、前記より離間した側である前記第2案内部の媒体経路(軌道)と、前記給送ローラ近傍である前記第1案内部の媒体経路(軌道)との長さの差を小さくすることができる。そして、これらの媒体経路(軌道)の差によって生じる、所謂、第1の媒体のスキューを低減することができる。その結果、給送補助ローラを設ける必要がない。さらに、給送ローラの軸を80桁側まで延設する必要がないため、その分コストダウンすることができる。また、部品の精度管理が比較的容易となる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第2案内部は、前記第1案内部における前記給送ローラによって規制されて浮き上がらない第1の媒体の副走査方向における前記給送ローラから前記搬送ローラ対までの第1経路と、前記第2案内部における前記給送ローラに規制されずに浮き上がる第1の媒体の副走査方向における前記給送ローラから前記搬送ローラ対までの第2経路と、が同じ長さになるように前記第1案内部より下方に退避していることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記第2案内部は、前記第1案内部における前記給送ローラによって規制されて浮き上がらない第1の媒体の副走査方向における前記給送ローラから前記搬送ローラ対までの第1経路と、前記第2案内部における前記給送ローラに規制されずに浮き上がる第1の媒体の副走査方向における前記給送ローラから前記搬送ローラ対までの第2経路と、が同じ長さになるように前記第1案内部より下方に退避している。従って、浮き上がりが生じた場合であっても、浮き上がりによるスキューをより低減することができる。
ここで、「第1経路」および「第2経路」の「経路」とは、第1の媒体が送られる際にとる軌道をいう。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、主走査方向における前記第2案内部の位置は、前記給送ローラによって給送される第1の媒体が主走査方向において前記給送ローラに規制されずに浮き上がる範囲に設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、主走査方向における前記第2案内部の位置は、前記給送ローラによって給送される第1の媒体が主走査方向において前記給送ローラに規制されずに浮き上がる範囲に設けられている。従って、浮き上がりによるスキューをより一層低減し、略無にすることができる。
ここで、「浮き上がる範囲」は、給送ローラの幅、媒体の大きさ、種類等によって適宜決められるものである。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記給送ローラは、主走査方向において前記第1案内部の中心に設けられていることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記給送ローラは、主走査方向において前記第1案内部の中心に設けられている。従って、給送する第1の媒体が、主走査方向において前記第1案内部からはみ出て前記第2案内部にかかる場合、前記第1案内部においては、左右対称であるのでスキューする力が生じない。そして、前記第2案内部においては、前記第2経路の長さを前記第1経路の長さに近づける、即ち、差を小さくすることができるので、スキューを低減することができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記第2案内部は、平坦部を備え、該平坦部は、前記第1案内部に対して下方へ退避して第1の媒体を前記搬送ローラ対へ案内するだけでなく、主走査方向における前記第2案内部の範囲のみにおいて記録が実行される第2の媒体を案内し、該第2の媒体は、前記媒体案内部の主走査方向において、前記平坦部のみによって下方から支えられ案内されるように設けられていることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記第2案内部は、前記平坦部を備えている。即ち、前記第2案内部の形状を利用して第2の媒体の案内を兼ねるように設けられている。従って、別途新たに、第2の媒体を案内する案内部を設ける必要がない。第1の媒体のみならず第2の媒体をも記録する記録装置において有効である。
尚、本願明細書において、「第1の媒体」とは、被記録媒体であって、一例として「非剛性媒体」をいい、「第2の媒体」とは、被記録媒体であって、一例として「剛性媒体」をいう。
ここで、「非剛性媒体」とは、用紙、OHPシート等の可撓性を有した媒体をいう。また、「剛性媒体」とは、CD−Rを取り付けた専用CD−Rトレイ等の殆ど可撓性を有さない媒体をいう。尚、「剛性媒体」には、ボール紙等の固く分厚い用紙も含まれる。
本発明の第6の態様は、積層された第1の媒体をピックアップし記録部側へ給送する給送部と、第1の媒体および第2の媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、前記給送部は、上記第1から第5のいずれか一の態様の給送装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、記録装置は、上記第1から第5のいずれか一の態様の給送装置を備えているので、記録装置において、上記第1から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様は、積層された第1の媒体をピックアップし下流側に給送する給送ローラと、給送された第1の媒体を搬送ローラ対へ案内する媒体案内部と、案内された第1の媒体を液体噴射部へ搬送する搬送ローラ対とを備えた給送部と、第1の媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、前記給送ローラは、給送される第1の媒体の幅方向である主走査方向において、前記媒体案内部の中心に対して偏倚した位置に配設され、前記媒体案内部は、主走査方向に配列された第1案内部および第2案内部を備え、該第1案内部は、主走査方向において、前記給送ローラが偏倚して配設されている側に設けられ、前記給送ローラと前記搬送ローラ対との間において、第1の媒体を鉛直方向の下方から支えて前記搬送ローラ対に案内し、前記第2案内部は、主走査方向において、前記給送ローラに対してより離間した一方の側方に設けられ、副走査方向において前記第1案内部と同じ位置であって、該第1案内部より下方に退避した位置で第1の媒体を前記搬送ローラ対に案内するように設けられていることを特徴とする。
以下、本願発明に係る給送装置及び該給送装置を適用した液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係るインクジェットプリンタの内部を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、図1から記録部を除いた全体斜視図である。またさらに、図3に示すのは、図2における全体平面図である。
図1から図3に示す如く、インクジェットプリンタ100は、被液体噴射媒体の一例である被記録媒体P(以下単に用紙Pともいう)を給送する給送部110と、給送部110から給送された用紙Pに対して記録を実行する記録部120とを備えている。給送部110としての給送装置200は、用紙Pを積層する積層部としてのホッパー220と、ホッパー220から用紙Pをピックアップする側視D型の給送ローラ231と、給送ローラ231から送られた用紙Pを記録部120へ搬送する搬送ローラ対240とを備えている。
ホッパー220は、インクジェットプリンタ100の背面上部を支点に、下部が給送ローラ231に接離可能の揺動するように構成されている。具体的には、図示しない付勢力によって、ホッパー220の下部が給送ローラ側へ常に付勢されている。一方、図示しない動力装置によって、給送ローラ231が設けられている支軸部133が回動するように設けられている。そして、支軸部133に設けられた第2カム部132が、支軸部133の回動に伴って回動し、ホッパー220の下部と当接しホッパー220を揺動させるように設けられている。
ここで、用紙Pは、ホッパー220のおいて主走査方向Xに一対設けられた側端規制部221、221によって主走査方向Xに規制されている。また、符号Yは、用紙Pが送られる副走査方向である。
ホッパー220が揺動するタイミングについては、側視D型の給送ローラ231が図2において反時計方向に1回転する際、給送ローラ231におけるホッパー220と対向する位置がD型の弦部から弧部なるときに、ホッパー220の下部が給送ローラ側へ接近する。従って、ホッパー220に積層された最上位の用紙Pは、給送ローラ231によってピックアップされ下流側である搬送ローラ対側へ給送される。そして、給送ローラ231が所定量回動すると、ホッパー220は、第2カム部132によって給送ローラ231から離間する方向へ移動する。
また、基体部210における給送ローラ231と対向する位置には、分離手段232の一例として回動するために一定の負荷を必要とするリタードローラ233が設けられている。そして、給送ローラ231と用紙Pとの摩擦係数をμ1、リタードローラ233と用紙Pとの摩擦係数をμ2、用紙Pと用紙Pとの摩擦係数をμ3とすると、
μ1 > μ3
μ2 > μ3
の関係が成り立つように設けられている。従って、給送ローラ231およびリタードローラ233の近傍の間口開口部245(図4参照)に複数の用紙が入り込む、所謂、雪崩込み現象が生じた場合であっても、給紙ローラの回動によって給送ローラ231と接する一枚の用紙Pのみが搬送ローラ対240へ給送され、その他の用紙は、リタードローラ233によって、搬送ローラ対側への移動が規制される。
続いて、ホッパー220が給送ローラ231から離間した元の位置へ戻ると、支軸部133に設けられた第1カム部131が、カムフォロア134と当接する。カムフォロア134には、図示しない用紙戻しレバーが一体に設けられており、カムフォロア134の回動に伴って用紙戻しレバーも回動するように設けられている。用紙戻しレバーは、給送ローラ231によって用紙Pが給送される際に余分に給送されそうになった用紙をホッパー220へ押し戻すように設けられている。従って、リタードローラ233によって規制された用紙は、用紙戻しレバーによって、ホッパー220へ戻される。
そして、搬送ローラ対240まで送られた用紙Pに対して、所謂、スキュー取りを実行する。
ここで、「スキュー取り」は、用紙Pの先端部を搬送ローラ対240に食い付かせた後に、搬送ローラ対240を逆転して該先端部を吐き出すことによって用紙Pを撓ませる、所謂、「食い付き吐き出し方式」、あるいは、用紙Pの先端部を搬送ローラ対240に突き当てることによって用紙Pを撓ませる、所謂、「突き当て方式」のどちらの方式でもよい。
搬送ローラ対240は、動力装置からの動力によって駆動する搬送用駆動ローラ241と、搬送用駆動ローラ241に従って回動する搬送用従動ローラ242とを備えている。搬送用従動ローラ242は、ホルダ部244によって回動自在に保持されると共に、搬送用駆動ローラ側へ付勢されている。
搬送用駆動ローラ241の回動によって用紙Pが記録部120へ搬送されると共に、記録部120で用紙Pに対して記録が実行される。
記録部120は、用紙Pにインクを吐出する記録ヘッド123と、用紙Pを鉛直方向の下方から支持して記録ヘッド123と対向する位置に用紙Pを案内するプラテン124と、記録ヘッド123を備え主走査方向Xへ移動するキャリッジ121と、基体部210に取り付けられキャリッジ121を主走査方向Xへ案内するキャリッジガイド部122とを備えている。
用紙Pが搬送用駆動ローラ241の回動によって送られると共に、キャリッジ121が主走査方向Xへ走査して記録ヘッド123がインクを吐出することによって記録が実行される。
また、給送装置200の用紙Pの送り経路109には、用紙Pを鉛直方向の下方から支持して搬送ローラ対240へ案内する用紙案内部115が設けられている。そして、用紙案内部115の主走査方向Xにおいて、給送ローラ231が設けられた1桁側に第1案内部112と、80桁側に第1案内部112より下方へ退避した第2案内部111とが設けられている。
図2および図3に示す如く、給送ローラ231は、主走査方向Xにおいて、送り経路109の全幅の中心に対して1桁側(図3における右側)に偏倚している。従って、給送ローラ231の押さえつけ力が及ばないため用紙Pの80桁側(図3における左側)に所謂、浮き上がり現象が発生すると、前述したように送り経路109における用紙80桁側の実際の用紙経路(軌道)が用紙1桁側の実際の用紙経路(軌道)より短くなる虞がある。第2案内部111は、該短くなる分だけ第1案内部112より下方へ退避することで80桁側の用紙経路(軌道)を長くするように設けられている。従って、後述するように、80桁側の用紙経路(軌道)と1桁側の用紙経路(軌道)との差を低減して、該差によるスキューが生じることを低減することができる。
また、給送ローラ231は、主走査方向Xにおいて、第1案内部112における実際に用紙を案内する部分の略中央に位置するように設けられている。主走査方向Xにおいて、第1案内部112における実際に用紙を案内する部分の幅を2Aとすると、給送ローラ231の中心から第1案内部112における実際に用紙を案内する部分の端部までの距離はAとなるように構成されている。さらに、用紙案内部115における実際に用紙を案内する部分の全幅、言い換えると、記録可能な用紙の最大幅をLとすると、
第2案内部における実際に用紙を案内する部分の幅 = L − 2A
の関係が成り立つように構成されている。
尚、本実施形態において、長さ2Aは、長さLの1/3〜2/3程度に設けられている。
また、第2案内部111の位置は、給送ローラ231によって給送される用紙Pが主走査方向Xにおいて給送ローラ231に規制されずに浮き上がる範囲に設けられている。該範囲は、用紙のサイズ、紙種等によって変化するものであり、本実施形態では、第2案内部111は、記録装置100が記録可能な全ての用紙のサイズ、紙種等の範囲を網羅する範囲に設けられている。
尚、給送ローラ231の支軸部133の80桁側は、キャリッジガイド部122の背面に設けられた図示しない軸受け部によって支持されている。
図4(A)(B)に示すのは、本発明に係る給送装置の送り経路を示す側断面図である。このうち、図4(A)は本発明の概念を示す側断面図である。一方、図4(B)は本発明の実施形態の側断面図である。
図4(A)(B)に示す如く、給送装置200は、給送ローラ231がピックアップした用紙Pを搬送ローラ対240へ案内する送り経路109を備えている。主走査方向1桁側の給送ローラ近傍の送り経路109は、給送装置200の基体部210に設けられた第1案内部112、およびホルダ部側に設けられた上方案内部113によって構成されている。
また、給送ローラ231の上流側には、用紙Pが積層されるホッパー220が設けられており、用紙Pの先端部は、土手部211によって下方から支持されている。そして、ホッパー220の揺動と給送ローラ231の回動によって、給送ローラ231が用紙Pをピックアップすると、用紙Pは、送り経路109の入り口であり、第1案内部112および給送ローラ231によって構成される間口開口部245を介して給送ローラ231とリタードローラ233との接点234まで送られる。そして、前述したように、余分に間口開口部245に進入した用紙は、リタードローラ233によって分離され、図示しない用紙戻しレバーによって余分に進入した用紙をホッパー220まで戻すように構成されている。
さらに、用紙Pが給送されると、用紙Pの先端部は、第1案内部112および上方案内部113に案内されて搬送ローラ対240のニップ点243まで到達する。用紙Pの先端部がニップ点243まで到達すると、用紙Pの先端部は、搬送用駆動ローラ241の時計方向の駆動によって搬送ローラ対240に挟持された状態となる。
このとき、所謂、「食い付き吐き出し方式」によるスキュー取りを実行する。具体的には、搬送ローラ対240が用紙Pを挟持した状態、即ち、食い付いた状態で、給送ローラ231および搬送用駆動ローラ241の駆動を停止させる。そして、給送ローラ231を停止させたままで、搬送用駆動ローラ241を反時計方向へ逆転駆動させる。従って、搬送ローラ対240は、用紙Pの先端部を上流側へ吐き出すことができる。このとき、用紙Pは、接点234とニップ点243との間において撓み、用紙Pの先端部は、ニップ点243の主走査方向Xである所謂、ニップラインに倣う。従って、スキューを除去することができる。その後、給送ローラ231を反時計方向へ正転駆動、および搬送用駆動ローラ241を反時計方向へ正転駆動させて、スキュー取りした用紙Pを下流側の記録部120へ搬送する。
尚、スキュー取りの方法については、「食い付き吐き出し方式」を実行したが、停止している搬送ローラ対240に用紙Pの先端部を突き当てる、所謂、「突き当て方式」を実行させた場合であっても、「食い付き吐き出し方式」を実行した場合と同様に用紙Pを撓ませることができる。
前述したように、第1案内部上の用紙1桁側は、給送ローラ231によって押さえつけられている。一方、第2案内部上の用紙80桁側は、給送ローラ231の押さえつけ力が及ばないので、「浮き上がり現象」が発生する。そして、浮き上がりが生じた用紙80桁側の用紙経路(軌道)が、浮き上がった分近道をすることとなるので、用紙1桁側の用紙経路(軌道)と比較して短くなる。従って、近道をして短くなった分、用紙80桁が搬送ローラ対240へ先行して給送されるので、スキューが生じる虞がある。
そこで、図4(A)に示す如く、第2案内部111は、第1案内部112に対して鉛直方向の下方へ退避した退避部116を備えている。退避の程度については、用紙80桁側が前記近道をして短くなる分、給送ローラ231と搬送ローラ対240との間において、用紙80桁側を用紙Pの自重によって迂回させるように退避して設けられている。このとき、用紙の種類毎、サイズ毎等に異なる撓み方を考慮して退避部116の形状、位置が定められる。従って、間口開口部245から搬送ローラ対240までにおける第1案内部上の用紙1桁側の用紙経路(軌道)Fの長さと、第2案内部上の用紙80桁側の用紙経路(軌道)Gの長さとを同じにすることができる。
尚、符号Hは、用紙1桁側の用紙経路(軌道)Fおよび用紙80桁側の用紙経路(軌道)Gの上流側における始点である。
また、図4(B)に示す如く、本実施形態では、第2案内部111は、第1案内部112より下方へ退避した退避案内部117を備えている。そして、退避案内部117には、平坦で、かつ、搬送ローラ対240のニップ点243に向かって延びて用紙Pをニップ点243へ案内する平坦部118が設けられている。即ち、第1案内部112と比較して、第2案内部111において給送時に用紙80桁側の先端部が当接する箇所である搬送ローラ対側は同じ形状にし、当接する箇所より上流側を全て削除するように、言い換えると、上流側を下方へ退避させるように平坦部118が上流側へ延設されている。即ち、平坦部118は、搬送ローラ対240の近傍のみの僅かな箇所において用紙Pの先端部を搬送ローラ対240のニップ点243へ案内するように設けられている。従って、給送される際、用紙80桁側の先端側は、搬送ローラ対240の近傍まで送られるまでは、所謂、フリーの状態となる。そして、用紙80桁側先端側は、給送ローラ231およびリタードローラ233に挟持された用紙1桁側が給送される際、用紙1桁側に自然に導かれ、用紙1桁側と略同時に搬送ローラ対240へ突入することができる。従って、理論上、浮き上がりによるスキューは発生しない。
また、前述したように、用紙の種類、大きさ、湿度等によって浮き上がり現象が生じたときの撓み方が異なる。退避案内部117の下流側に平坦部118を設けることによって様々な撓みに対応することができる。即ち、様々な撓みに対応して、間口開口部245から搬送ローラ対240までにおける第1案内部上の用紙1桁側の用紙経路(軌道)Fの長さと、第2案内部上の用紙80桁側の用紙経路(軌道)Gの長さとを同じにすることができる。
図5に示すのは、本発明に係る給送装置と従来の給送装置とにおいて、用紙のスキューの程度を対比して示すグラフである。グラフ縦軸は用紙のスキュー角度を示し、横軸は用紙を給送した回数を示す。
ここで、スキュー角度について、正の値は、1桁側が先行する方向の傾きであり、負の値は、80桁側が先行する方向の傾きである。
また、図5のグラフは、用紙サイズは均一のサイズを30枚使用し、14ips(インチ/セカンド)のスピードで給送し、スキュー取りは実行しない状態の結果を示す。
記号▲で示すのは、80桁送り経路有りで給送ローラから搬送ローラ対までの間の全範囲で下方から用紙を支持している、即ち、退避案内部117が設けられていない従来技術における給送装置のデータである。
一方、記号■で示すのは、80桁送り経路無しで給送ローラから搬送ローラ対までの間の搬送ローラ対近傍の極僅かな箇所のみで下方から用紙を支持している、即ち、退避案内部117が設けられている本発明の給送装置のデータである。
図5に示す如く、記号▲の給送装置は、前述したように80桁側の浮き上がり現象が生じ、用紙80桁側の用紙経路(軌道)が短くなる。従って、全体の水準は、用紙80桁側が先行する傾向にある。
また、浮き上がり現象の程度のバラツキにより、80桁側において用紙(図8、符号509)と送り経路(図8、符号502、505)との摩擦抵抗にバラツキが生じるので、スキューの程度もバラツキが生じる。
一方、記号■の本発明の給送装置200は、前述したように用紙80桁側の用紙経路(軌道)Gの長さを、用紙1桁側の用紙経路(軌道)Fの長さと同じにすることができる。従って、全体の水準は、略0に等しく、殆どスキューが生じない。
また、退避案内部117を備えているので、80桁側において用紙Pと送り経路109との摩擦抵抗が殆ど生じない。従って、スキューが僅かに生じた場合であっても、スキューの程度のバラツキを非常に小さくすることができる。
本実施形態の給送装置200は、積層された第1の媒体としての用紙Pをピックアップし下流側に給送する給送ローラ231と、給送された用紙Pを搬送ローラ対240へ案内する媒体案内部としての用紙案内部115と、案内された用紙Pを記録部120へ搬送する搬送ローラ対240とを備えた給送装置200であって、給送ローラ231は、給送される用紙Pの幅方向である主走査方向Xにおいて、用紙案内部115(L)の中心に対して偏倚した位置に配設され、用紙案内部115は、主走査方向Xに配列された第1案内部112および第2案内部111を備え、第1案内部112は、主走査方向Xにおいて、給送ローラ231が偏倚して配設されている側に設けられ、給送ローラ231と搬送ローラ対240との間において、用紙Pを鉛直方向の下方から支えて搬送ローラ対240に案内し、第2案内部111は、主走査方向Xにおいて、給送ローラ231に対してより離間した一方の側方に設けられ、副走査方向Yにおいて第1案内部112と同じ位置であって、第1案内部112より下方に退避した位置で用紙Pを搬送ローラ対240に案内するように設けられていることを特徴とする。
さらに、本実施形態の第2案内部111は、第1案内部112における給送ローラ231によって規制されて浮き上がらない用紙Pの副走査方向Yにおける給送ローラ231から搬送ローラ対240までの第1経路としての用紙1桁側の用紙経路(軌道)Fと、第2案内部111における給送ローラ231に規制されずに浮き上がる用紙Pの副走査方向Yにおける給送ローラ231から搬送ローラ対240までの第2経路としての用紙80桁側の用紙経路(軌道)Gと、が同じ長さになるように第1案内部112より下方に退避していることを特徴とする。
また、本実施形態において、主走査方向Xにおける第2案内部111の位置は、給送ローラ231によって給送される用紙Pが主走査方向Xにおいて給送ローラ231に規制されずに浮き上がる範囲に設けられていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態の給送ローラ231は、主走査方向Xにおいて第1案内部112(2A)の中心に設けられていることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、積層された用紙Pをピックアップし記録部側へ給送する給送部110と、用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録部120と、を備えた記録装置100であって、給送部110は、上記給送装置200を備えていることを特徴とする。
[他の実施形態]
図6および図7に示すのは、他の実施形態の給送装置を示す斜視図である。このうち、図6はCD−Rトレイ無しの図であり、図7はCD−Rトレイ有りの図である。
図6に示す如く、第2案内部111の平坦部318が、プラテン124の上面と同じ高さ、かつ、平行に設けられると共に、前述した実施形態よりさらに上流側へ延設されている。そして、第2案内部111の退避案内部117に、平坦部318を下面とするCD−RトレイQを挿通可能なトレイ開口部319が設けられている。
また、記録装置100の前面(図6、図7において手前側)には、用紙Pを排出する排出部320が設けられている。そして、排出部320には、用紙Pを記録装置100の内部から外部へ排出する排出開口部321が設けられている。その他の部材については、前述した実施形態と同じであるので符号は同じ符号を使用すると共に、その説明は省略する。
図7に示す如く、記録装置100は、排出開口部321を介して、CD−Rを上面に係止可能なCD−RトレイQを挿入してセットすることができるように構成されている。セットされたCD−RトレイQは、搬送用駆動ローラ241または排出用駆動ローラ(図示せず)が逆転駆動することによって、上流側へ一度送られる。このとき、CD−RトレイQは、平坦部318に案内されトレイ開口部319の内部へと移動する。そして、搬送用駆動ローラ241または排出用駆動ローラ(図示せず)が正転駆動すると共に、記録部120のキャリッジ121が主走査方向Xへ走査し記録ヘッド123からCD−R記録面(ラベル)へ向かってインクが吐出されることによって、記録が実行される。そして、記録が終了すると、ユーザは、排出開口部321から前面へ突出したCD−RトレイQの一部を摘んで記録装置100から取り出すことができる。
CD−R記録面(ラベル)の記録を実行する際、CD−RおよびCD−RトレイQは剛体であるので、CD−RトレイQを撓ませずに副走査方向Yへ移動させなければならない。即ち、CD−RトレイQの送り経路は、一直線上に延びている必要がある。従って、通常であれば、ホッパー220に積層される用紙Pとは、別の送り経路を設ける必要がある。このような場合であっても、本願の他の実施形態の記録装置100の給送装置200は、第2案内部111の退避案内部117を利用してCD−RトレイQの送り経路を設けることができる。即ち、第2案内部111は、用紙PおよびCD−RトレイQを案内することができる。従って、記録装置100をコンパクトにすることができる。
他の実施形態の第2案内部111は、平坦部318を備え、平坦部318は、第1案内部112に対して下方へ退避して用紙Pを搬送ローラ対240へ案内するだけでなく、主走査方向Xにおける第2案内部111の範囲のみにおいて記録が実行される第2の媒体としてのCD−RトレイQを案内し、CD−RトレイQは、媒体案内部としての用紙案内部115の主走査方向において、平坦部318のみによって下方から支えられ案内されるように設けられていることを特徴とする。
他の実施形態の記録装置100は、積層された用紙Pをピックアップし記録部側へ給送する給送部110と、用紙PおよびCD−R(Q)に対してインクを吐出して記録を実行する記録部120と、を備えた記録装置100であって、給送部110は、上記給送装置200を備えていることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の内部を示す全体斜視図。 図1から記録部を除いた全体斜視図。 図2における全体平面図。 (A)(B)は本発明に係る給送装置の送り経路を示す側断面図。 本発明に係る給送装置と従来とのスキューの対比を示すグラフ。 他の実施形態の給送装置を示す斜視図。 他の実施形態の給送装置を示す斜視図(CD−Rトレイあり)。 (A)(B)は従来の給送装置の送り経路を示す側断面図。
符号の説明
100 (インクジェットプリンタ)記録装置、109 送り経路、110 給送部、
111 第2案内部、112 第1案内部、113 上方案内部、115 用紙案内部、
116 退避部、117 退避案内部、118 平坦部、120 記録部、
121 キャリッジ、122 キャリッジガイド部、123 記録ヘッド、
124 プラテン、131 第1カム部、132 第2カム部、
133 (給送ローラの)支軸部、134 カムフォロア、200 給送装置、
210 基体部、211 土手部、220 ホッパー、221 側端規制部、
231 給送ローラ、232 分離手段、233 リタードローラ、234 接点、
240 搬送ローラ対、241 搬送用駆動ローラ、242 搬送用従動ローラ、
243 ニップ点、244 ホルダ部、245 間口開口部、
318 (他の実施形態の)平坦部、319 トレイ開口部、320 排出部、
321 排出開口部、500 (従来の)給送装置、501 給送ローラ、
502 ホルダ部、503 搬送ローラ対、504 基体部、505 案内部、
506 リタードローラ、507 間口開口部、508 用紙1桁側、
509 用紙80桁側、510 給送補助ローラ、511 始点、
F 用紙1桁側の用紙経路(軌道)、G 用紙80桁側の用紙経路(軌道)、H 始点、
P 用紙、Q CD−Rトレイ、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (7)

  1. 積層された第1の媒体をピックアップし下流側に給送する給送ローラと、給送された第1の媒体を搬送ローラ対へ案内する媒体案内部と、案内された第1の媒体を記録部へ搬送する搬送ローラ対とを備えた給送装置であって、
    前記給送ローラは、給送される第1の媒体の幅方向である主走査方向において、前記媒体案内部の中心に対して偏倚した位置に配設され、
    前記媒体案内部は、主走査方向に配列された第1案内部および第2案内部を備え、
    該第1案内部は、主走査方向において、前記給送ローラが偏倚して配設されている側に設けられ、前記給送ローラと前記搬送ローラ対との間において、第1の媒体を鉛直方向の下方から支えて前記搬送ローラ対に案内し、
    前記第2案内部は、主走査方向において、前記給送ローラに対してより離間した一方の側方に設けられ、副走査方向において前記第1案内部と同じ位置であって、該第1案内部より下方に退避した位置で第1の媒体を前記搬送ローラ対に案内するように設けられていることを特徴とする給送装置。
  2. 請求項1において、前記第2案内部は、
    前記第1案内部における前記給送ローラによって規制されて浮き上がらない第1の媒体の副走査方向における前記給送ローラから前記搬送ローラ対までの第1経路と、
    前記第2案内部における前記給送ローラに規制されずに浮き上がる第1の媒体の副走査方向における前記給送ローラから前記搬送ローラ対までの第2経路と、が同じ長さになるように前記第1案内部より下方に退避していることを特徴とする給送装置。
  3. 請求項1または2において、主走査方向における前記第2案内部の位置は、
    前記給送ローラによって給送される第1の媒体が主走査方向において前記給送ローラに規制されずに浮き上がる範囲に設けられていることを特徴とする給送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記給送ローラは、主走査方向において前記第1案内部の中心に設けられていることを特徴とする給送装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記第2案内部は、平坦部を備え、
    該平坦部は、前記第1案内部に対して下方へ退避して第1の媒体を前記搬送ローラ対へ案内するだけでなく、主走査方向における前記第2案内部の範囲のみにおいて記録が実行される第2の媒体を案内し、
    該第2の媒体は、前記媒体案内部の主走査方向において、前記平坦部のみによって下方から支えられ案内されるように設けられていることを特徴とする給送装置。
  6. 積層された第1の媒体をピックアップし記録部側へ給送する給送部と、
    第1の媒体および第2の媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記給送部は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載された給送装置を備えていることを特徴とする記録装置。
  7. 積層された第1の媒体をピックアップし下流側に給送する給送ローラと、給送された第1の媒体を搬送ローラ対へ案内する媒体案内部と、案内された第1の媒体を液体噴射部へ搬送する搬送ローラ対とを備えた給送部と、
    第1の媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記給送ローラは、給送される第1の媒体の幅方向である主走査方向において、前記媒体案内部の中心に対して偏倚した位置に配設され、
    前記媒体案内部は、主走査方向に配列された第1案内部および第2案内部を備え、
    該第1案内部は、主走査方向において、前記給送ローラが偏倚して配設されている側に設けられ、前記給送ローラと前記搬送ローラ対との間において、第1の媒体を鉛直方向の下方から支えて前記搬送ローラ対に案内し、
    前記第2案内部は、主走査方向において、前記給送ローラに対してより離間した一方の側方に設けられ、副走査方向において前記第1案内部と同じ位置であって、該第1案内部より下方に退避した位置で第1の媒体を前記搬送ローラ対に案内するように設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
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