JP2008001464A - 給送装置、記録装置および液体噴射装置 - Google Patents

給送装置、記録装置および液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 被記録媒体を上流側へ押し戻す戻しレバー部材の回動方向の位置を精度良く制御することができる給送装置、該給送装置および液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 戻しレバー部材250は、主走査方向に延設された支軸部133と、該支軸部133から放射方向へ延設され被記録媒体(P)を上流側へ押し戻すレバー部251と、前記支軸部133において主走査方向Xに偏倚した位置に設けられ、動力伝達手段の作用部(131)より動力を受けて前記支軸部133を回動させる被作用部(134)と、を一体に備え、給送装置200は、該被作用部(131)が回動するストロークの全範囲において、前記被作用部(134)の主走査方向Xにおける位置を規制する規制手段300を備えていることを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、積層部に積層された被記録媒体をピックアップし送り経路を介して下流側に給送する給送ローラと、被記録媒体が下流側へ給送される際、送り経路に余分に進入した被記録媒体を上流側へ押し戻す戻しレバー部材とを備えた給送装置、該給送装置を備えた記録装置および液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来技術の記録装置における給送装置は、特許文献1に示す如く、用紙が積層されるホッパーと、積層された用紙のうち最上位の用紙をピックアップする給送ローラと、ピックアップされた際、自重等によって送り経路に余分に進入した用紙をホッパーへ押し戻す押し戻しレバー部材とを備えている。従来技術の給送装置の一例を図12(A)(B)に示す。
図12(A)は従来技術の給送装置を示す正面図であり、図12(B)は給送装置に設けられた押し戻しレバー部材の概略正面図である。
図12(A)に示す如く、給送装置600は、ホッパー601と、給送ローラ602と、押し戻しレバー部材603とを備えている。そして、押し戻しレバー部材603は、用紙と当接して押し戻すレバー部607、607、607…と、基部としてであって、かつ、レバー部607、607、607…と一体に設けられ回動軸となるレバー回動軸605とを備えている。また、押し戻しレバー部材603は、送り方向において、給送ローラ602と搬送ローラ対との間に設けられている。そして、押し戻しレバー部材603のレバー部607、607、607…は、用紙の幅方向である主走査方向Xにおいて、用紙を搬送ローラ対へ案内する送り経路604の全範囲を網羅するように、主走査方向1桁側から80側まで略等間隔に複数設けられている。言い換えると、複数のレバー部607、607、607…は、送り経路604において、主走査方向全域にあり、送り経路604に余分に進入した用紙が主走査方向Xに大きなサイズの用紙であっても押し戻すことができる位置に設けられている。
図12(B)に示す如く、複数のレバー部607、607、607…は、主走査方向Xに延設された共通のレバー回動軸605に一体に設けられている。そして、レバー回動軸605の1桁側端部には、給送ローラ602の支軸部(図示せず)に設けられたカム部(図示せず)と当接し、カム部(図示せず)から動力を受けるカムフォロア606が一体に設けられている。従って、複数のレバー部607、607、607…は、カム部(図示せず)の動力がカムフォロア606を介してレバー回動軸605が回動することによって、同期して回動するように設けられている。言い換えると、複数のレバー部607、607、607…が回動する際の位置は、カム部(図示せず)とカムフォロア606との係合によって制御されている。
特開2000−289873号公報
しかしながら、レバー部607、607、607…およびカムフォロア606の主走査方向Xの位置は、レバー回動軸605の両端が給送装置600の基体部(図示せず)に回動自在に保持されることによって、位置決めされていた。従って、レバー部607、607、607…が送り経路604に余分に進入した用紙を押し戻すとき、および給送ローラ602が用紙をピックアップして下流側へ給送した後から次ぎの給送までの間において、用紙が送り経路604に進入する所謂、なだれ込み現象が生じたとき、用紙の自重がレバー部607、607、607…に加わることにより、レバー回動軸605が下方へ撓む虞が生じる。係る場合、カムフォロア606の姿勢が80桁側へ傾くので、カムフォロア606の半径が変動し、カム部(図示せず)とカムフォロア606との当接位置がずれる虞が生じる。即ち、カム部(図示せず)の回動が停止している状態であるにもかかわらず、カムフォロア606が僅かに回動して、カムフォロア606におけるレバー回動軸605が撓んでいないときの当接箇所と異なる箇所がカム部と当接する虞が生じる。従って、カム部(図示せず)とカムフォロア606との係合によって、複数のレバー部607、607、607…の回動方向の位置を制御することができない虞が生じる。また、最悪、カム部(図示せず)とカムフォロア606との係合が主走査方向Xに外れ、全く制御することができない虞が生じる。
また、レバー回動軸605が、熱変形によって上方へ撓む場合もある。係る場合、カムフォロア606の姿勢は1桁側に傾くので、用紙の自重によってレバー回動軸605が撓んだ場合と同様に、複数のレバー部607、607、607…が回動する際の位置を制御することができない虞が生じる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、被記録媒体を上流側へ押し戻す戻しレバー部材の回動方向の位置を精度良く制御することができる給送装置、該給送装置および液体噴射装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、積層部に積層された被記録媒体をピックアップし送り経路を介して下流側に給送する給送ローラと、被記録媒体が下流側へ給送される際、送り経路に余分に進入した被記録媒体を上流側へ押し戻す戻しレバー部材と、を備えた給送装置であって、前記戻しレバー部材は、被記録媒体の幅方向である主走査方向に延設された支軸部と、該支軸部から放射方向へ延設され該支軸部の回動により前記送り経路に突出・退避し、突出した際に被記録媒体を上流側へ押し戻すレバー部と、前記支軸部において主走査方向に偏倚した位置に設けられ、動力伝達手段の作用部より動力を受けて回動すると共に前記支軸部を介して前記レバー部を回動させる被作用部と、を一体に備え、該被作用部が回動するストロークの全範囲において、前記被作用部の主走査方向における位置を規制する規制手段を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記給送装置は、前記規制手段を備えている。従って、前記戻しレバー部材と一体に回動する前記被作用部のストロークの全範囲において、前記被作用部の主走査方向における位置を規制することができる。その結果、前記作用部と、前記被作用部とのかみ合いが外れる虞がない。
また、前記被作用部の姿勢が主走査方向へ傾くことを規制することができる。従って、前記被作用部の放射方向における位置が変化することを防止することができる。そして、前記作用部と前記被作用部とが当接する作用点が、放射方向において変化しないので、前記戻しレバーの回動方向の位置を精度良く制御することができる。
例えば、前記支軸部が主走査方向に長尺で変形しやすい場合、および前記支軸部が主走査方向に長尺で主走査方向における公差による寸法管理が困難である場合に有効である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記被作用部は、前記送り経路を構成する給送装置の基体部に設けられた貫通孔に挿通するように設けられ、前記規制手段は、前記貫通孔の主走査方向の両側面に設けられた一対の第1規制部を備え、該第1規制部が、前記被作用部を規制するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記規制手段は、前記貫通孔の主走査方向の両側面に設けられた一対の第1規制部を備え、該第1規制部が、前記被作用部を規制するように構成されている。従って、給送装置の基体部を基準とした所謂、絶対的に、より確実に主走査方向において前記被作用部を規制することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記第1規制部は、前記戻しレバー部材の回動支点を基準とした放射方向において、前記被作用部における回動半径が小さい支点側よりも回動半径が大きい先端側に偏倚した位置と当接して規制するように設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記第1規制部は、前記戻しレバー部材の回動支点を基準とした放射方向において、前記被作用部における回動半径が小さい支点側よりも回動半径が大きい先端側に偏倚した位置と当接して規制するように設けられている。従って、前記被作用部における前記支軸部近傍である支点側と当接して規制する場合と比較して、より一層確実に主走査方向において前記被作用部を規制することができる。
ここで、「先端側」とは、前記被作用部の放射方向において、先端のみならず、前記支軸部と比較してより先端に近い側の位置をいう。
本発明の第4の態様は、第2の態様において、前記第1規制部が前記被作用部と当接し規制する規制点は、前記レバー部が前記送り経路に突出して上流側へ回動するにしたがって、前記支軸部側から前記作用部が前記被作用部と当接する作用点側へ移動するように設けられていることを特徴とする。
前記レバー部が前記送り経路から退避しているときは、前記レバー部には比較的大きな外力が作用しない。一方、前記レバー部が前記送り経路に突出して上流側へ回動する際、前記余分に進入した被記録媒体と当接して上流側へ押し戻す。このとき、前記余分に進入した被記録媒体が複数あり、送り経路の送り方向にばらついて位置している場合、前記レバー部は、前記ばらついた位置にある複数の余分に進入した被記録媒体を収集するようにして上流側へ押し戻す。即ち、レバー部が突出している際、前記レバー部には比較的大きな外力が作用する。さらに、前記レバー部に作用する外力は、上流側へ回動するに伴って徐々に大きくなる。
そこで、本発明の第4の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記第1規制部が前記被作用部と当接し規制する規制点は、前記レバー部が前記送り経路に突出して上流側へ回動するにしたがって、前記支軸部側から前記作用部が前記被作用部と当接する作用点側へ移動するように設けられている。即ち、前記レバー部が上流側へ回動すると共に、前記第1規制部が前記被作用部を規制する精度がより高くなるように設けられている。従って、前記レバー部に作用する外力が、前記レバー部の上流側への回動と共に大きくなる場合であっても、規制する精度を回動と共に高めることで、確実に主走査方向における前記被作用部の位置を規制することができる。
また、前記レバー部が前記送り経路から退避している状態であって、前記レバー部に何ら外力が作用しない状態、即ち、前記被作用部の主走査方向における位置変化が発生しにくい状態では、前記被作用部における支軸部側に近い箇所を主走査方向において位置規制をすることによって、前記戻しレバー部材全体の位置を精度良く規制することができる。従って、一つの規制手段によって、前記戻しレバー部材の主走査方向における位置を効率よく規制することができる。
本発明の第5の態様は、第1の態様において、前記規制手段は、前記作用部に設けられた第2規制部を備え、該第2規制部が、前記被作用部を規制するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記規制手段は、前記作用部に設けられた第2規制部を備え、該第2規制部が、前記被作用部を規制するように構成されている。即ち、前記第2規制部は、給送装置の基体部ではなく、前記被作用部に動力を直接伝達する前記作用部に設けられている。従って、主走査方向において、前記被作用部と前記作用部との相対的な位置関係を規制することができる。そして、常に作用部と被作用部の当接箇所である作用点の近傍で規制することができる。例えば、前記作用部と前記被作用部とのかみ合い精度を高めたい場合に有効である。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記第2規制部は、主走査方向において中央に設けられた溝部と、該溝部の両側に設けられた一対の壁部と、を備え、前記被作用部は、前記溝部によって動力を受け、前記壁部によって主走査方向の位置を規制されるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、前記被作用部は、前記溝部によって動力を受け、前記壁部によって主走査方向の位置を規制されるように構成されている。従って、簡単な構成で前記第2規制部を設けることができる。
本発明の第7の態様は、積層された被記録媒体をピックアップし記録部側へ給送する給送部と、被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録部とを備えた記録装置であって、前記給送部は、上記第1から第6のいずれかの態様に記載された給送装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、記録装置は、上記第1から第6のいずれか一の態様の給送装置を備えているので、記録装置において、上記第1から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第8の態様は、積層部に積層された被液体噴射媒体をピックアップし送り経路を介して下流側に給送する給送ローラと、被液体噴射媒体が下流側へ給送される際、送り経路に余分に進入した被液体噴射媒体を上流側へ押し戻す戻しレバー部材と、を備えた給送部と、被液体噴射媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、前記戻しレバー部材は、被液体噴射媒体の幅方向である主走査方向に延設された支軸部と、該支軸部から放射方向へ延設され該支軸部の回動により前記送り経路に突出・退避し、突出した際に被液体噴射媒体を上流側へ押し戻すレバー部と、前記支軸部において主走査方向に偏倚した位置に設けられ、動力伝達手段の作用部より動力を受けて回動すると共に前記支軸部を介して前記レバー部を回動させる被作用部と、を一体に備え、前記給送部は、該被作用部が回動するストロークの全範囲において、前記被作用部の主走査方向における位置を規制する規制手段を備えていることを特徴とする。
以下、本願発明に係る給送装置及び該給送装置を適用した液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係るインクジェットプリンタの内部を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、図1から記録部を除いた全体斜視図である。
図1および図2に示す如く、インクジェットプリンタ100は、被液体噴射媒体の一例である被記録媒体P(以下単に用紙Pともいう)を給送する給送部110と、給送部110から給送された用紙Pに対して記録を実行する記録部120とを備えている。給送部110としての給送装置200は、用紙Pを積層する積層部としてのホッパー220および土手部211と、ホッパー220から用紙Pをピックアップする側視D型の給送ローラ231と、給送ローラ231から送られた用紙Pを記録部120へ搬送する搬送ローラ対240とを備えている。
ホッパー220は、インクジェットプリンタ100の背面上部を支点に、下部が給送ローラ231に接離可能の揺動するように構成されている。具体的には、図示しない付勢力によって、ホッパー220の下部が給送ローラ側へ常に付勢されている。一方、図示しない動力装置によって、給送ローラ231が設けられている支軸部133が回動するように設けられている。そして、支軸部133に設けられた第2カム部132が、支軸部133の回動に伴って回動し、ホッパー220の下部と当接しホッパー220を揺動させるように設けられている。
ここで、用紙Pは、ホッパー220のおいて主走査方向Xに一対設けられた側端規制部221、221によって主走査方向Xに規制されている。また、符号Yは、用紙Pが送られる副走査方向である。ホッパー220に積層された用紙Pは、給送部110の基体部である給送基体部260に設けられた先端支持部としての土手部211によって下方から支持されている。給送基体部260は、記録装置100の基体部210と一体であってもよいのは言うまでもない。
ホッパー220が揺動するタイミングについては、側視D型の給送ローラ231が図2において反時計方向に1回転する際、給送ローラ231におけるホッパー220と対向する位置がD型の弦部から弧部なるときに、ホッパー220の下部が給送ローラ側へ接近する。従って、ホッパー220に積層された最上位の用紙Pは、給送ローラ231によってピックアップされ下流側である搬送ローラ対側へ給送される。そして、給送ローラ231が所定量回動すると、ホッパー220は、第2カム部132によって給送ローラ231から離間する方向へ移動する。
また、基体部210における給送ローラ231と対向する位置には、分離手段232の一例である回動するために一定の負荷を必要とするリタードローラ233が設けられている。そして、給送ローラ231と用紙Pとの摩擦係数をμ1、リタードローラ233と用紙Pとの摩擦係数をμ2、用紙Pと用紙Pとの摩擦係数をμ3とすると、
μ1 > μ3
μ2 > μ3
の関係が成り立つように設けられている。従って、給送ローラ231およびリタードローラ233の近傍の間口開口部245(図3参照)に複数の用紙が入り込む、所謂、雪崩込み現象が生じた場合であっても、給紙ローラの回動によって給送ローラ231と接する一枚の用紙Pのみが搬送ローラ対240へ給送され、その他の用紙は、リタードローラ233によって、搬送ローラ対側への移動が規制される。
続いて、ホッパー220が給送ローラ231から離間した元の位置へ戻ると、支軸部133に設けられた第1カム部131が、カムフォロア134と当接する。カムフォロア134には、用紙を上流側の土手部211へ押し戻す戻しレバー部材250が設けられている。後述するように戻しレバー部材250は、複数のレバー部251、251と、基部であるレバー基部256と、カムフォロア134とを備えている。そして、レバー部251、251およびカムフォロア134は、レバー基部256を介して一体に設けられている(図4参照)。また、戻しレバー部材250は、カムフォロア134の回動に伴って回動するように設けられ、第1案内部112の下方から給送基体部260に設けられたレバー挿通開口部114、114を介して送り経路109に対して突出・退避可能に設けられている。そして、戻しレバー部材250のレバー部251、251は、給送ローラ231によって用紙Pが給送される際に余分に給送されそうになった用紙をホッパー220へ押し戻すように設けられている。従って、リタードローラ233によって規制された用紙は、戻しレバー部材250のレバー部251、251によって、ホッパー220へ戻される。
そして、搬送ローラ対240まで送られた用紙Pに対して、所謂、スキュー取りを実行する。
ここで、「スキュー取り」は、用紙Pの先端部を搬送ローラ対240に食い付かせた後に、搬送ローラ対240を逆転して該先端部を吐き出すことによって用紙Pを撓ませる、所謂、「食い付き吐き出し方式」、あるいは、用紙Pの先端部を搬送ローラ対240に突き当てることによって用紙Pを撓ませる、所謂、「突き当て方式」のどちらの方式でもよい。
搬送ローラ対240は、動力装置からの動力によって駆動する搬送用駆動ローラ241と、搬送用駆動ローラ241に従って回動する搬送用従動ローラ242とを備えている。搬送用従動ローラ242は、ホルダ部244によって回動自在に保持されると共に、搬送用駆動ローラ側へ付勢されている。
搬送用駆動ローラ241の回動によって用紙Pが記録部120へ搬送されると共に、記録部120で用紙Pに対して記録が実行される。
記録部120は、用紙Pにインクを吐出する記録ヘッド123と、用紙Pを下方から支持して記録ヘッド123と対向する位置に用紙Pを案内するプラテン124と、記録ヘッド123を備え主走査方向Xへ移動するキャリッジ121と、基体部210に取り付けられキャリッジ121を主走査方向Xへ案内するキャリッジガイド部122とを備えている。
用紙Pが搬送用駆動ローラ241の回動によって送られると共に、キャリッジ121が主走査方向Xへ走査して記録ヘッド123がインクを吐出することによって記録が実行される。
尚、給送装置200の用紙Pの送り経路109において、用紙Pを鉛直方向の下方から支持して搬送ローラ対240に案内する側には、主走査方向Xにおいて、給送ローラ231が設けられた1桁側に第1案内部112と、80桁側に第1案内部112より下方へ退避した退避案内部111とが設けられている。ここで、給送ローラ231は、主走査方向Xにおいて、送り経路109の全幅の中心に対して1桁側に偏倚している。従って、給送ローラ231の押さえ付け力が及ばないため用紙Pの80桁側に所謂、浮き上がりが発生すると、80桁側の送り経路109が1桁側の送り経路109より短くなる虞がある。退避案内部111は、短くなる分第1案内部112より退避することで80桁側の送り経路109を長くするように設けられている。従って、80桁側の送り経路109と1桁側の送り経路109との差を低減して、該差によるスキューが生じることを低減することができる。
また、給送ローラ231の支軸部133の80桁側は、キャリッジガイド部122の背面に設けられた図示しない軸受け部によって支持されている。
図3に示すのは、本発明に係る給送部である給送装置の80桁側から1桁側へ、かつ、搬送方向上流側から下流側へ向かって見た要部拡大斜視図であって、レバー部の送り経路遮断時(第3の位置)である。
本願明細書において、戻しレバー部材250のレバー部251、251の「第1の位置」とは、レバー部251、251が送り経路109から退避したときの位置をいう。また、「第2の位置」とは、全ストローク中において最も上流側へ回動したときの位置であって、レバー部251、251の押し上げ部が土手部211より突出しているときの位置をいう。またさらに、「第3の位置」とは、第1の位置と第2の位置との間であって、レバー部251、251の戻し作用部252が送り経路109を遮っているときの位置をいう。
また、符号Pは、用紙全般を指し、符号P1は給送される用紙、符号P2は余分に送り経路109に進入した用紙、符号P3はホッパー220に積層されている用紙を指す(図5〜図7参照)。
図3に示す如く、給送部110の基体部である給送基体部260には、レバー挿通開口部114、114が設けられている。そして、給送基体部260の下方からレバー挿通開口部114、114を介して戻しレバー部材250のレバー部251、251が、送り経路109に対して突出・退避可能に設けられている。ここで、レバー部251、251は、主走査方向Xにおいて、給送ローラ231が設けられている1桁側に偏倚した位置であって、給送ローラ231の両側の近傍に設けられている。
動作について詳しくは後述するが、レバー部251、251は、間口開口部245に余分に進入した用紙P2(図7参照)の先端部を土手部211に押し戻すことによって用紙P2をホッパー220に戻す作用と、用紙P1を給送しているとき、ホッパー220から用紙P3が間口開口部245に雪崩れ込まないようにブロックする作用とを有している。
ここで、間口開口部245は、送り経路109の下側である第1案内部112と、上側である給送ローラ231とから構成される。また、給送ローラ231から搬送ローラ対240までの間においての送り経路109は、下側である第1案内部112と、上側であるホルダ部244の下面に設けられた図示しない第2案内部とから構成される。
レバー部251、251は、用紙P2を上流側へ押し戻す戻し作用部252と、戻し作用部252より回動支点側に設けられた持ち上げ部253とを備えている。そして、持ち上げ部253は、戻し作用部252に対して徐々に隆起した傾斜部255を備えている。
尚、持ち上げ部253は、戻し作用部252に対して設けられた段差である段差部254であってもよい。持ち上げ部253の形状は、用紙P2の先端部を土手部211より上方へ持ち上げることができればよく、実施形態に限られないのは勿論である。
また、給送基体部260にはカムフォロア134が挿通するカムフォロア挿通開口部261が設けられている。カムフォロア挿通開口部261の主走査方向両側には、カムフォロア134が回動する全範囲において、カムフォロア134の主走査方向Xの位置および姿勢(傾き)を規制する規制手段300としてのカムフォロアガイド270、270が一対設けられている。具体的に、カムフォロアガイド270、270は、カムフォロア挿通開口部261の主走査方向両側に設けられた突条であって、一対が互いに向き合うようにして主走査方向Xにカムフォロア134の両側面と当接・規制するように設けられている。
またさらに、レバー部251、251の「第3の位置」において、戻し作用部252は、送り経路109を遮っている。従って、用紙P(図5〜図8参照)の先端部が土手部211から間口開口部245へ進入することを防止することができる。このとき、傾斜部255は、土手部211と同一面上、または土手部211より僅かに退避した位置に位置する。即ち、このとき、傾斜部255は、用紙Pに対して何ら作用を及ぼさないように設けられている。
図4に示すのは、本発明に係る給送装置の要部概略正面図である。
図4に示す如く、カムフォロアガイド270、270は、主走査方向Xにおいてカムフォロア134の両側に一対配設されている。従って、用紙Pの自重がレバー部251、251に加わって、レバー基部256が波線で示す如く下方へ撓んだ場合であっても、主走査方向Xにおけるカムフォロア134の位置および姿勢(傾き)を規制し、安定させることができる。
また、熱変形によってレバー基部256の主走査方向Xにおける中心が上方へ反るように撓んだ場合であっても、主走査方向Xにおけるカムフォロア134の位置および姿勢(傾き)を規制し、安定させることができる。
以下、図5〜図8を用いて、一枚の用紙P1が給送される1サイクルにおけるレバー部251、251の動作について説明する。
図5〜図8に示すのは、本発明の給送装置の動作を示す概略側面図である。このうち、図5は給送ローラの支軸部が基準位置である0°の位置であり、該位置が「第3の位置」である待機位置である。また、図6は支軸部が90°であり「第1の位置」、図7は支軸部が315°、図8は支軸部が345°であり「第2の位置」である。
図5に示す如く、待機状態では、ホッパー220が下がった状態、即ち、ホッパー220の下方が給送ローラ231から離間した状態である。そして、側視D型の給送ローラ231の位置は、給送ローラ231の弦部が第1案内部112と対向する位置である。該位置における支軸部133の角度を0°とする。
ホッパー220は、図示しないコイルばねによってホッパー220の上方に設けられたホッパー支点軸220bを支点に時計方向へ回動する方向へ付勢されている。そして、該付勢力によって、ホッパー220の下方に設けられた凸部220aは、第2カム部132に設けられた凹部132aと係合している。
また、戻しレバー部材250は、図示しないコイルばねによって反時計方向へ回動する方向へ付勢されている。そして、戻しレバー部材250と一体に設けられたカムフォロア134が、第1カム部131と当接し位置が規制されている。符号Rは、第1カム部131がカムフォロア134と当接し作用を及ぼしている作用点である。
またさらに、符号Qは、カムフォロアガイド270、270がカムフォロア134と当接・規制している規制点である。
尚、カムフォロア134および規制点Q、Qは、カムフォロア134の主走査方向Xの両側に存在するが、同じ作用効果を奏するので一方のみを図示し他方は省略する。
前述したようにレバー部251、251の「第3の位置」において、レバー部251、251の戻し作用部252が送り経路109を遮っているので、ホッパー220に積層された用紙Pが間口開口部245に進入することを防止することができる。
尚、レバー基部256の両端であるレバー支点257、257は、給送基体部260に回動可能に軸支されている。
図6に示す如く、図5の位置から支軸部133が時計方向へ回動すると、ホッパー220の下方は、前述した付勢力と、第2カム部132と凸部220aとの規制を受けて、給送ローラ231に接近するように揺動する。このとき、ホッパー220に積層された用紙Pのうち最上位の用紙P1が、給送ローラ231によってピックアップされて間口開口部245へ送られる。
また、支軸部133の回動に伴って、レバー部251、251は、さらに反時計方向へ回動し、送り経路109の第1案内部112に対して退避する。この退避した位置が、レバー部251、251の「第1の位置」である。
図7に示す如く、図6の位置からさらに支軸部133が時計方向へ回動するとホッパー220の下方は、第2カム部132と凸部220aとの規制を受けて、給送ローラ231に離間するように揺動する。また、第1カム部131が、前述した付勢力に抗してカムフォロア134を時計方向へ回動させる。カムフォロア134の時計方向への回動に伴って、レバー部251、251も時計方向へ回動する。このとき、レバー部251、251の戻し作用部252は、第1案内部112から突出し、リタードローラ233の下流側から上流側へ移動する。従って、前述したようにリタードローラ233によって余分な用紙P2が分離され、用紙P2の先端部がリタードローラ233の位置に停止している場合、レバー部251、251の戻し作用部252が、用紙P2の先端部と当接し用紙P2を上流側へ押し戻すことができる。
戻し作用部252が第1案内部112から突出するタイミングは、給送ローラ231の弧部がリタードローラ233から離間する直前のタイミングである。即ち、リタードローラ233の位置に停止している用紙P2がフリーになる直前である。従って、リタードローラ233の位置に停止している用紙P2が、下流側へ移動する虞がない。さらに、リタードローラ233の位置に停止している用紙P2を、上流側へ押し戻す際、用紙が挟持されていないフリーな状態であるから、比較的小さい力で押し戻すことができる。
図8に示す如く、図7の位置からさらに支軸部133が時計方向へ回動すると、レバー部251、251はさらに時計方向へ回動する。そして、持ち上げ部253が、土手部211に対して最も突出した位置である「第2の位置」まで移動する。持ち上げ部253の土手部211に対する突出の程度を十分に設けることにより、主走査方向Xにおいて、レバー部251、251から離間した箇所の用紙P2の先端部、即ちレバー部251、251が直接持ち上げない80桁側の先端部を、確実に間口開口部245から引っ張り出して土手部211まで移動させることができる。
例えば、送り経路109の主走査方向Xの長さに対して、レバー部251、251の数が少ない場合や、レバー部251、251の数が少なく、かつ、送り経路109の主走査方向Xの中心に対して偏倚した位置に設けられている場合に非常に有効である。即ち、レバー部251、251の数を少なくし、従来よりも主走査方向Xに短い部材にすることができる。従って、従来と比較して部材を製造する際の寸法管理が容易となる。また、従来よりも主走査方向Xに短い部材となるため、コストダウンも可能である。さらに、ねじれによる変形を低減することができる。
そして、さらに支軸部133が時計方向へ回動すると、図5に示す待機位置の状態となる。即ち、持ち上げ部253が、土手部211と同一面、または、土手部211より僅かに退避したレバー部251、251の「第3の位置」まで移動する。従って、持ち上げられた用紙P2の先端部は、土手部211に下ろされ、用紙P2は、本来あるべき位置(P3と同じ位置)であるホッパー220に収まる。そして、給送部110の給送動作の1サイクルが終了する。
カムフォロアガイド270、270は、給送動作の1サイクルの間、即ち、カムフォロア134が回動するストロークの全範囲において、主走査方向Xにおけるカムフォロア134の位置および姿勢(傾き)を規制している。従って、前述したように、カムフォロア134と第1カム部131との係合が外れる虞がない。また、カムフォロア134の姿勢を規制することにより、レバー支点257から作用点Rまでの半径を安定させることできる。従って、レバー部251、251の回動方向における位置を精度良く位置決めすることができる。その結果、持ち上げ部253としての傾斜部255が、土手部211より突出する距離を精度良く管理することができる。
また、規制点Q、Qは、カムフォロア134の放射方向において、レバー支点側よりも先端側に偏倚していることが望ましい。これにより、主走査方向Xにおけるカムフォロア134の位置および姿勢をより精度良く規制することができる。
またさらに、規制点Q、Qは、カムフォロア134の放射方向において、レバー支点側よりも作用点側に偏倚していることが望ましい。第1カム部131とカムフォロア134との係合をより確実にしたい場合に有効である。
本実施形態の給送装置200は、積層部としてのホッパー220に積層された被記録媒体としての用紙Pをピックアップし送り経路109を介して下流側に給送する給送ローラ231と、用紙Pが下流側へ給送される際、送り経路109に余分に進入した用紙Pを上流側へ押し戻す戻しレバー部材250と、を備えた給送装置200であって、戻しレバー部材250は、用紙Pの幅方向である主走査方向Xに延設された支軸部であるレバー基部256と、レバー基部256から放射方向へ延設されレバー基部256の回動により送り経路109に突出・退避し、突出した際に用紙P2を上流側へ押し戻すレバー部251、251と、レバー基部256において主走査方向Xに偏倚した位置に設けられ、動力伝達手段の作用部である第1カム部131より動力を受けて回動すると共にレバー基部256を介してレバー部251、251を回動させる被作用部であるカムフォロア134と、を一体に備え、カムフォロア134が回動するストローク(レバー部251、251が「第1の位置」から「第2の位置」のときにとるカムフォロア134のストローク)の全範囲において、カムフォロア134の主走査方向Xにおける位置を規制する規制手段300を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態において、カムフォロア134は、送り経路109を構成する給送装置200の基体部である給送基体部260に設けられた貫通孔であるカムフォロア挿通開口部261に挿通するように設けられ、規制手段300は、カムフォロア挿通開口部261の主走査方向Xの両側面に設けられた一対の第1規制部であるカムフォロアガイド270、270を備え、カムフォロアガイド270、270が、カムフォロア134を規制するように構成されていることを特徴とする。
[他の実施形態1]
図9に示すのは、他の実施形態1に係る給送装置の概略を示す側面図である。
図9に示す如く、他の実施形態1に係るカムフォロアガイド370、370は、レバー支点257を支点とした円の一部である弧状に設けられている。さらに、カムフォロアガイド370、370は、カムフォロア134の放射方向において、常にレバー支点側よりも先端側に偏倚した箇所と当接・規制するように設けられている。即ち、規制点Q、Qは、カムフォロア134の放射方向において、常にレバー支点側よりも先端側に偏倚している。従って、レバー支点側に偏倚している場合と比較して、カムフォロア134の主走査方向Xの位置および姿勢を精度良く規制することができる。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同じであるので、符号は同じものを使用するとともに、その説明は省略する。
他の実施形態1において、第1規制部であるカムフォロアガイド370、370は、戻しレバー部材250の回動支点であるレバー支点257を基準とした放射方向において、カムフォロア134における回動半径が小さい支点側よりも回動半径が大きい先端側に偏倚した位置である規制点Q、Qと当接して規制するように設けられていることを特徴とする。
[他の実施形態2]
図10に示すのは、他の実施形態2に係る給送装置の概略を示す側面図である。
図10に示す如く、他の実施形態2に係るカムフォロアガイド470、470は、カムフォロア134が全ストロークの範囲において上流側へ回動するにしたがって、規制点Q、Qがカムフォロア134の放射方向において、レバー支点側から先端側、かつ、作用点側へ移動するように設けられている。前述したように用紙P2が複数枚あり位置がばらついている場合、レバー部251、251に作用する外力は、レバー部251、251の「第2の位置」において最大となる場合がある。係る場合、レバー基部256は、用紙Pの自重による力の影響を受けて撓む虞が最大となる。
このような場合であっても、他の実施形態2に係るカムフォロアガイド470、470は、レバー部251、251が「第2の位置」へ回動するにしたがって、カムフォロア134の主走査方向Xにおける位置および姿勢を規制する精度をアップさせることができ、非常に有効である。
一方、レバー部251、251が送り経路109から退避した「第1の位置」では、レバー部251、251に作用する外力が殆どないので、レバー基部256が撓む虞が「第2の位置」と比較して小である。このとき、カムフォロア134の主走査方向Xにおける姿勢が不安定になる虞は殆どない。従って、「第1の位置」へ回動するにしたがって、規制点Q、Qをレバー支点側に偏倚させることによって、戻しレバー部材250の全体の主走査方向Xの位置を精度良く規制することができる。即ち、一対にカムフォロアガイド470、470が、レバー部251、251の回動方向におけるポジションに応じて効率よく、カムフォロア134を規制することができる。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同じであるので、符号は同じものを使用するとともに、その説明は省略する。
他の実施形態2において、第1規制部がカムフォロア134と当接し規制する規制点Q、Qは、レバー部251、251が送り経路109に突出して上流側へ回動するにしたがって、レバー基部256の支点であるレバー支点側から第1カム部131がカムフォロア134と当接する作用点側へ移動するように設けられていることを特徴とする。
[他の実施形態3]
図11に示すのは、他の実施形態3に係る給送装置の要部を示す斜視図である。
図11に示す如く、他の実施形態3に係る規制手段300としての第2規制部は、第3カム部531に設けられている。他の実施形態3に係る第3カム部531は、主走査方向Xに延設された支軸部533を備え支軸部533を支点に回動するように設けられている。また、第3カム部531は、主走査方向Xの中央部に溝部531aと、溝部531aの両側にカムフォロアガイド570の一例とである一対の壁部531b、531bとを備えている。そして、カムフォロア134は、溝部531aによって動力を受け、壁部531b、531bによって主走査方向Xの位置を規制されるように構成されている。即ち、主走査方向Xにおいて、カムフォロア134と第3カム部531との位置を相対的に規制することができる。例えば、第3カム部531とカムフォロア134との係合精度を高めたい場合に有効である。
尚、第3カム部531は、前述した実施形態における第1カム部131と同様に給送ローラ231と一体に回動するものである。
また、その他の部材については、前述した実施形態と同じであるので、符号は同じものを使用するとともに、その説明は省略する。
またさらに、一対の壁部531b、531bを作用部である第3カム部側に設けたが、被作用部であるカムフォロア側に設けても同様の効果を得ることができる。
他の実施形態3において、規制手段300は、作用部である第3カム部531に設けられた第2規制部としてのカムフォロアガイド570を備え、カムフォロアガイド570が、カムフォロア134を規制するように構成されていることを特徴とする。
さらに、他の実施形態3のカムフォロアガイド570は、主走査方向Xにおいて中央に設けられた溝部531aと、溝部531aの両側に設けられた一対の壁部531b、531bと、を備え、カムフォロア134は、溝部531aによって動力を受け、壁部531b、531bによって主走査方向Xの位置を規制されるように構成されていることを特徴とする。
本願発明の記録装置100は、積層された用紙Pをピックアップし記録部側へ給送する給送部110と、用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録部120と、を備えた記録装置100であって、給送部110は、上記の給送装置200を備えていることを特徴とする。
尚、上記実施形態において、レバー部を2つ設けたが、1つであっても、3つ以上でもよいのは言うまでもない。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の内部を示す全体斜視図。 図1から記録部を除いた全体斜視図。 本発明に係る給送装置の要部拡大斜視図。 本発明に係る給送装置の要部概略正面図。 本発明の給送装置の動作を示す概略側面図(給送ローラ軸0°)。 本発明の給送装置の動作を示す概略側面図(給送ローラ軸90°)。 本発明の給送装置の動作を示す概略側面図(給送ローラ軸315°)。 本発明の給送装置の動作を示す概略側面図(給送ローラ軸345°)。 他の実施形態1に係る給送装置の概略を示す側面図。 他の実施形態2に係る給送装置の概略を示す側面図。 他の実施形態3に係る給送装置の要部を示す斜視図。 (A)(B)は従来技術の給送装置を示す正面図および概略正面図。
符号の説明
100 (インクジェットプリンタ)記録装置、109 送り経路、110 給送部、
111 退避案内部、112 第1案内部、114 レバー挿通開口部、
120 記録部、121 キャリッジ、122 キャリッジガイド部、
123 記録ヘッド、124 プラテン、131 第1カム部、132 第2カム部、
132a 凹部、133 (給送ローラの)支軸部、134 カムフォロア、
200 給送装置、210 基体部、211 土手部、220 ホッパー、
220a 凸部、220b ホッパー支点軸、221 側端規制部、
231 給送ローラ、232 分離手段、233 リタードローラ、
240 搬送ローラ対、241 搬送用駆動ローラ、242 搬送用従動ローラ、
244 ホルダ部、245 間口開口部、250 戻しレバー部材、251 レバー部、
252 戻し作用部、253 持ち上げ部、254 段差部、255 傾斜部、
256 レバー基部、257 レバー支点、260 給送基体部、
261 カムフォロア挿通開口部、270 カムフォロアガイド、300 規制手段、
370 (他の実施形態1の)カムフォロアガイド、
470 (他の実施形態2の)カムフォロアガイド、531 第3カム部、
531a 溝部、531b 壁部、533 (他の実施形態3の)支軸部、
570 (他の実施形態3の)カムフォロアガイド、600 (従来技術の)給送装置、
601 ホッパー、602 給送ローラ、603 押し戻しレバー部材、
604 送り経路、605 レバー回動軸、606 カムフォロア、607 レバー部、
P 用紙、P1 給送される用紙、P2 余分に進入した用紙、
P3 積層されている用紙、Q 規制点、R 作用点、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (8)

  1. 積層部に積層された被記録媒体をピックアップし送り経路を介して下流側に給送する給送ローラと、被記録媒体が下流側へ給送される際、送り経路に余分に進入した被記録媒体を上流側へ押し戻す戻しレバー部材と、を備えた給送装置であって、
    前記戻しレバー部材は、
    被記録媒体の幅方向である主走査方向に延設された支軸部と、
    該支軸部から放射方向へ延設され該支軸部の回動により前記送り経路に突出・退避し、突出した際に被記録媒体を上流側へ押し戻すレバー部と、
    前記支軸部において主走査方向に偏倚した位置に設けられ、動力伝達手段の作用部より動力を受けて回動すると共に前記支軸部を介して前記レバー部を回動させる被作用部と、を一体に備え、
    該被作用部が回動するストロークの全範囲において、前記被作用部の主走査方向における位置を規制する規制手段を備えていることを特徴とする給送装置。
  2. 請求項1に記載の給送装置において、前記被作用部は、前記送り経路を構成する給送装置の基体部に設けられた貫通孔に挿通するように設けられ、
    前記規制手段は、前記貫通孔の主走査方向の両側面に設けられた一対の第1規制部を備え、
    該第1規制部が、前記被作用部を規制するように構成されていることを特徴とする給送装置。
  3. 請求項2に記載の給送装置において、前記第1規制部は、前記戻しレバー部材の回動支点を基準とした放射方向において、前記被作用部における回動半径が小さい支点側よりも回動半径が大きい先端側に偏倚した位置と当接して規制するように設けられていることを特徴とする給送装置。
  4. 請求項2に記載の給送装置において、前記第1規制部が前記被作用部と当接し規制する規制点は、前記レバー部が前記送り経路に突出して上流側へ回動するにしたがって、前記支軸部側から前記作用部が前記被作用部と当接する作用点側へ移動するように設けられていることを特徴とする給送装置。
  5. 請求項1に記載の給送装置において、前記規制手段は、前記作用部に設けられた第2規制部を備え、
    該第2規制部が、前記被作用部を規制するように構成されていることを特徴とする給送装置。
  6. 請求項5に記載の給送装置において、前記第2規制部は、
    主走査方向において中央に設けられた溝部と、
    該溝部の両側に設けられた一対の壁部と、を備え、
    前記被作用部は、前記溝部によって動力を受け、前記壁部によって主走査方向の位置を規制されるように構成されていることを特徴とする給送装置。
  7. 積層された被記録媒体をピックアップし記録部側へ給送する給送部と、
    被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録部と、を備えた記録装置であって、
    前記給送部は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された給送装置を備えていることを特徴とする記録装置。
  8. 積層部に積層された被液体噴射媒体をピックアップし送り経路を介して下流側に給送する給送ローラと、被液体噴射媒体が下流側へ給送される際、送り経路に余分に進入した被液体噴射媒体を上流側へ押し戻す戻しレバー部材と、を備えた給送部と、
    被液体噴射媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記戻しレバー部材は、
    被液体噴射媒体の幅方向である主走査方向に延設された支軸部と、
    該支軸部から放射方向へ延設され該支軸部の回動により前記送り経路に突出・退避し、突出した際に被液体噴射媒体を上流側へ押し戻すレバー部と、
    前記支軸部において主走査方向に偏倚した位置に設けられ、動力伝達手段の作用部より動力を受けて回動すると共に前記支軸部を介して前記レバー部を回動させる被作用部と、を一体に備え、
    前記給送部は、該被作用部が回動するストロークの全範囲において、前記被作用部の主走査方向における位置を規制する規制手段を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
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