JP3921092B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙装置に関し、さらに詳しくは、給紙部から送り出される用紙のはじき音の軽減方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスでは多数のOA機器が稼動しており、周囲の騒音が大きい所ではさほど気にならないが、少人数の事務所においてはOA機器から発する機械の稼動音は気になるものである。特に、最近は省エネルギーと相まって、静音設計の機械がニーズに叶った機器としてもてはやされている。その中でモータの回転音と共に記録紙が給紙部から出て行く時のはじき音は意外と大きく、無視することはできない。
この課題に対して、特開平7−137867号公報には、給紙ローラに対して摩擦部材を用紙の1枚分よりも若干隙間を開けて配置し、両部材が直接接触することがない状態で用紙を送り出し得るように構成し、両部材の摩擦による障害が発生することを防止し、用紙さばき作用を良好な状態で発揮できる装置について開示されている。これによると、湾曲ガイド板の内面に分離パッドを設けているために、給紙ローラと分離パッドが直接接触することがないので、両部材が余分な摩耗を生じたりすることがない。さらに、前記給紙装置では、給紙ローラと分離パッドが接触しないので、用紙さばき作用を行う際に、騒音が発生したり、ローラ表面や分離パッドが余分に摩耗することを防止できる、としている。確かに、給紙ローラと分離パッドが直接接触することがないので、それによる騒音は減少できるが、用紙後端が分離パッドを離れる時のはじき音の低減方法については、言及していない。
また、特開平8−157110号公報には、給紙ローラを小径にしたり、反転部材の湾曲ガイド面の曲率を小さくしても、シートのはね音や解放音を小さく抑えることができるシート給送装置について開示されている。これによると、複数枚のシートを積載し、その積載シートの先端側を上方に付勢しているシート積載部と、前記シート積載部に積載されている最上位のシートの先端部に接触し、給送方向に回転する給紙ローラと、前記シート積載部の直下流で前記給紙ローラの外周面に所定圧で接触し、前記給紙ローラが繰り出したシートを1枚ずつに分離する分離パッドと、前記分離パッドを保持し、前記分離パッドに対して前記給紙ローラと所定圧で接触する付勢力を与えると共に、前記分離パッドを通過したシートのガイドを兼ねる分離ホルダと、前記分離パッドによって分離されたシートの搬送方向を変える湾曲ガイド面を有する反転部材と、を備え、前記分離パッドを通過したシート後端を徐々に分離ホルダのガイド面に接触させてシートのはね音を抑制している。しかし、分離ホルダは複雑な形状をしており、型で形成する場合その型代が高く、部品コストを高騰させるといった問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる課題に鑑み、安価なコストで、しかも簡単な構造で用紙後端のはじき音を軽減した給紙装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材は前記給紙部より送り出される用紙の先端が当接しない位置に配置されていることを特徴とする。
分離パッドにより分離された用紙の先端は、ガイド板に当接するまでその方向を邪魔されてはならない。その理由は、もし、ガイド板に当接する前に何か障害物により用紙の先端が下向きに変えられると、ガイド板に当接した用紙先端は、ガイド板に沿って上方に導かれないで、下方に潜り込み、用紙ジャムとなる可能性が非常に高くなるためである。従って、弾性部材を配置する場合、用紙先端がガイド板に当接する経路を邪魔しない位置で、しかも、分離パッドを離れた後の用紙後端が接触する位置に配置することが必要である。かかる技術手段によれば、前記弾性部材は前記給紙部より送り出される用紙の先端が当接しない位置に配置されているので、紙粉の発生、用紙ジャムを防止することができる。
【0007】
請求項2は、給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材の用紙に接触する後端部の形状を、山型、V字型、若しくは円弧状に形成したことを特徴とする。
用紙後端が弾性部材に接触して勢いを弱められ、弾性部材の後端を抜ける時、若干のはじき音が発生する。このはじき音を極力少なくする必要がある。そのためには、後端の形状を山型、V字型、若しくは円弧状にして、同時に接触する点を減らすことが有効である。かかる技術手段によれば、前記弾性部材の用紙に接触する後端部の形状を、山型、V字型、若しくは円弧状に形成されているので、弾性部材を抜ける時のはじき音を減らすことができる。
請求項3は、給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材は少なくとも表面に微小な穴を持つ構造の材質で形成されていることを特徴とする。
弾性部材の材料は発泡性の材料で、その表面に気泡による微小な穴を持つことで、用紙との摩擦で発生する紙粉を穴に取り込み、画像形成装置本体に紙粉が運ばれるのを防ぎ、作像部での異常画像発生や紙粉が溜まって発生するその他不具合を減少できる。かかる技術手段によれば、前記弾性部材は少なくとも表面に微小な穴を持つ構造の材質で形成されているので、画像形成装置本体に紙粉が運ばれるのを防ぐことができる。
請求項4は、給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材が用紙に接する端部エッジをR形状に形成したことを特徴とする。
分離パッドを離れた用紙後端は、弾性部材に接触しながら、その勢いを弱められて進む。このとき、弾性部材と用紙との摩擦が強すぎると、こすれ音や紙紛の発生が大きくなる。そこで、それらの影響を極力減らすために、弾性部材のエッジをR形状にして少しでも摩擦力を少なくする。かかる技術手段によれば、前記弾性部材が用紙に接する端部エッジをR形状に形成したことにより、こすれ音や紙紛の発生を低減することができる。
請求項5は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の給紙装置と、該給紙装置から送り出された用紙に画像を形成する画像形成部と、を備えたことも本発明の有効な手段である。
以上のように、用紙後端によるはじき音を低減した給紙装置を使用し、そこから給紙された用紙に画像を形成することにより、稼動音の静かな画像形成装置を実現することができる。かかる技術手段によれば、請求項1乃至9の何れか一項に記載の給紙装置と、該給紙装置から送り出された用紙に画像を形成する画像形成部と、を備えたことにより、稼動音が静かで、しかも、紙紛を少なくして装置の信頼性を高めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の側断面図である。この構成は、記録用紙を保持する給紙トレイ1と、該給紙トレイ1に設けられ、バネ等により底板を上方に付勢する跳ね上げ部材2と、この跳ね上げ部材2により上方に押し上げられ用紙を積載する底板3と、底板3に積載された複数の用紙4と、用紙4の最上部に接触してこの用紙を送り出す給紙コロ7と、給紙コロ7により送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド5と、この分離パッド5を保持しているパッド台6からなる給紙部13と、給紙部13により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板8とを備えた給紙装置14と、給紙装置14から出た用紙先端を揃え、作像部に搬送するレジストローラ10と、レジストローラ10により搬送された用紙に作像する作像部11等から構成される作像装置12から構成されている。
【0009】
この構成による画像形成装置の動作概要について説明する。給紙トレイ1に積載された用紙4は常に跳ね上げ部材2により底板3が上部に付勢されているので、用紙4の最上部は給紙コロ7に押されている。この状態から、図示しない制御装置からの指示により給紙命令が発生されると、給紙コロ7が矢印の方向に回転し、用紙4が搬送される。このとき、用紙同士の摩擦により複数枚の用紙が搬送されるが、分離パッド5を保持しているパッド台6にその用紙の先端が当たり、その結果、複数の用紙から最上部の用紙のみが分離パッド5により分離される。分離された用紙の先端は、ガイド板8によりガイドされ、ガイド板8の形状はその名の通り用紙先端を上方にガイドする役目であり、給紙コロ7により給紙経路9を通過して、レジストローラ9に到達する。レジストローラ9の近傍には用紙先端を検出するセンサがあり、そのセンサの信号を図示しない制御装置が検出して、タイミングをとってレジストローラ9を回転させる。レジストローラ9の回転により用紙はこれ以降レジストローラ9により搬送され、作像部11と同期して搬送されて用紙上に画像が形成される。ここでは、これ以上の詳細な説明は省略する。レジストローラ9により搬送された用紙は、いずれ、分離パッド5を抜けて、次の用紙の給紙が行われる。
以上のように、給紙部13は、用紙4を保持する箱状の給紙トレイ1に底板3があり、その上に複数の用紙4をセットして上から順番に給紙される。この時、底板3は常に下から上に向かって一定の圧力で付勢されており、それにより、最上部にある用紙が給紙コロ7に押し当てられる。給紙コロ7は一般にゴム状の摩擦係数が大きい材質により形成されているので、用紙4と給紙コロ7の摩擦により用紙が搬送される。しかし、この時、用紙間の摩擦により用紙が複数枚同時に搬送されるが、傾斜をもった分離パッド5により、その先端が分離されて結果として給紙コロ7と分離パッド5の間を通過する用紙は1枚に分離される。そして、分離された用紙はガイド板8に沿って搬送され、用紙後端が分離パッドを離れた瞬間、紙の弾性力により用紙後端がガイド板8に当たり、はじき音を発生する。本発明ではこのはじき音を軽減するために、用紙後端が分離パッドを離れる下流直下に弾性部材を配置して、用紙後端がその弾性部材に接触するようにして、はじき音を軽減しようとするものである。
【0010】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の模式断面図である。この構成は、用紙を保持する給紙トレイ20と、説明を簡略化するために用紙は22a〜22cの3枚と、最上部の用紙を搬送する給紙コロ23と、所定の摩擦係数を有する分離パッド24と、この分離パッド24を保持しているパッド台25と、このパッド台25の先端に形成され、分離された用紙後端によるはじき音を減衰させる弾性部材26と、分離された用紙先端を上方に導くガイド板27より構成されている。
本構成による給紙装置の動作について図面を参照して説明する。この図では用紙を給紙コロに押し当てる跳ね上げ部材は省略してある。図では、例えば用紙22a〜22cの3枚が、用紙間の摩擦により給紙コロ23により搬送され、パッド台25の先端に形成された傾斜部29により図のようになり、最上部の用紙22aのみが給紙コロ23と分離パッド24の間に入り込み、他の用紙22b,22cは傾斜部29により邪魔されて1枚に分離される。パッド台25は図示しない加圧手段により所定の力(2〜4N)で給紙コロ23に押し当てられており、用紙22aの先端が給紙コロ23により搬送する力を妨げない程度に調整される。そして、給紙コロ23と分離パッド24により分離された用紙22aは、ほぼ直線的に進み、先端Pがガイド板27に当接する。そして、ガイド板27に形成されたカーブ28に沿って、先端Pは上方に搬送される。
このように、弾性部材26の弾性係数は、用紙の厚さ、材質から実験により決められる。また、パッド台25は型により形成され、一般には樹脂部材で形成される。そのため、弾性部材26はパッド台25とは別の材質で個別に付加される。それにより、最適な弾性係数を選択することが可能となる。
【0011】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の模式断面図であり、用紙の後端の動きを説明するための模式断面図である。この構成は図2と同様であるので説明を省略する。本構成による給紙装置の用紙後端のはじき動作について図面を参照して説明する。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図では用紙の後端が給紙コロ23と分離パッド24から抜けて図示しないレジストローラにより搬送されて行く時の用紙後端の動きを表しており、31は後端が給紙コロ23と分離パッド24を抜けた直後であり、32は後端がはじかれて弾性部材26に接触している様子であり、33は弾性部材26により勢いが弱められた後端がガイド板27に接触している図である。このように、用紙後端は給紙コロ23と分離パッド24から抜けた直後は、矢印30の方向にはじかれ、後端が32の位置で弾性部材26によりその勢いが弱められてガイド板27に当たる。従って、ガイド板27に当たる時の勢いは弾性部材26によりかなり弱められているので、はじき音は大幅に減少される。
以上のように、用紙後端が分離パッド24を離れる時は、用紙の先端はレジストローラによりかまれて上方に引っ張られている状態である。そのため、離れた瞬間、用紙後端は勢いよくガイド板27に当たる。この力は用紙の厚さが厚い程大きくなる。さらに、用紙後端の軌跡は、ほぼ一定の弧を描いてガイド板27に当たる。従って、その弧の途中にその勢いを和らげる弾性部材26を置くことにより、ガイド板27への当たる力を弱めることができる。これにより、効果的にはじき音を減少させることができる。
【0012】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る給紙装置の模式断面図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されている。この構成は、用紙を保持する給紙トレイ40と、説明を簡略化するために用紙は22a〜22cの3枚と、最上部の用紙を搬送する給紙コロ23と、所定の摩擦係数を有する分離パッド44と、この分離パッド44を保持しているパッド台42と、給紙トレイ40の用紙出口に形成された傾斜部41に取り付けられ、分離された用紙後端によるはじき音を減衰させる弾性部材43と、分離された用紙先端を上方に導くガイド板27より構成されている。図4が図2と異なる点は、弾性部材43を給紙トレイ40の用紙出口に形成された傾斜部41に取り付けた点である。
以上のように、用紙トレイ40は型により構成される。従って、型の設計段階で給紙トレイの用紙出口側の一部を延長して、その延長部分41に弾性部材43を配置するようにしても良い。当然給紙トレイ40の材質は樹脂部材であり、弾性部材43とは異なる材質で構成されるため、分離パッド44が磨耗した場合、パッド台42のみの交換で済み、弾性部材43を無駄に交換することを防止することができる。
【0013】
図5は、本発明の第3の実施形態に係る給紙装置の模式断面図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されている。この構成は、用紙を保持する給紙トレイ20と、説明を簡略化するために用紙は22a〜22cの3枚と、最上部の用紙を搬送する給紙コロ23と、所定の摩擦係数を有する分離パッド54と、この分離パッド54を保持しているパッド台52と、分離された用紙先端を上方に導くガイド板27より構成され、分離パッド54の延長部56が弾性部材53を構成している。図5が図2と異なる点は、分離パッド54を延長して同一部材で弾性部材53を形成した点である。
このように、分離パッド54はある程度の摩擦係数を有する材質により形成される。そのため、弾性部材として最適な弾性係数を有する部材を決めておき、その部材をそのまま分離パッドとして使用することも可能である。こうすることにより、分離パッド54をパッド台52に取り付けるだけで、弾性部材53の取り付けが同時に完成し、工数を低減することができる。
図6は、本発明の弾性部材の形状を表す図である。図6(a)は弾性部材60の後端形状を60a,60bの2本の直線によりV字型形状にした例であり、図6(b)は弾性部材61の後端形状を61a,61bの2本の直線により山型形形状にした例であり、図6(c)は弾性部材62の後端形状を62aのように円弧状の形状にした例である。このように、用紙後端が弾性部材に接触して勢いを弱められ、弾性部材の後端を抜ける時、若干のはじき音が発生する。このはじき音を極力少なくする必要がある。そのためには、後端の形状を山型、V字型、若しくは円弧状にして、同時に接触する点を減らすことが有効である。これにより、弾性部材を抜ける時のはじき音を減らすことができる。
【0014】
図7は、本発明の弾性部材の内部の構成を示す断面図である。これは、弾性部材に多数の微小な気泡を設けた例である。弾性部材70には表面や内部に気泡71が多数形成されている。また後端エッジ部にはR形状にして可能な限り用紙後端との摩擦を減らす工夫が成されている。
このように、弾性部材70の材料は発泡性の材料で、その表面に気泡による微小な穴71を持つことで、用紙との摩擦で発生する紙粉を穴に取り込み、画像形成装置本体に紙粉が運ばれるのを防ぎ、作像部での異常画像発生や紙粉が溜まって発生するその他不具合を減少できる。また、分離パッドを離れた用紙後端は、弾性部材に接触しながら、その勢いを弱められて進む。このとき、弾性部材と用紙との摩擦が強すぎると、こすれ音や紙紛の発生が大きくなる。そこで、それらの影響を極力減らすために、弾性部材のエッジをR形状にして少しでも摩擦力を少なくする。
以上のように、用紙後端によるはじき音を低減した給紙装置を使用し、そこから給紙された用紙に画像を形成することにより、稼動音の静かな画像形成装置を実現することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、前記弾性部材は前記給紙部より送り出される用紙の先端が当接しない位置に配置されているので、紙粉の発生、用紙ジャムを防止することができる。
また請求項2では、前記弾性部材の用紙に接触する後端部の形状を、山型、V字型、若しくは円弧状に形成されているので、弾性部材を抜ける時のはじき音を減らすことができる。
また請求項3では、前記弾性部材は少なくとも表面に微小な穴を持つ構造の材質で形成されているので、画像形成装置本体に紙粉が運ばれるのを防ぐことができる。
また請求項4では、前記弾性部材が用紙に接する端部エッジをR形状に形成したことにより、こすれ音や紙紛の発生を低減することができる。
また請求項5では、請求項1乃至4の何れか一項に記載の給紙装置と、該給紙装置から送り出された用紙に画像を形成する画像形成部と、を備えたことにより、稼動音が静かで、しかも、紙紛を少なくして装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の側断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の模式断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る給紙装置の用紙の後端の動きを説明するための模式断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る給紙装置の模式断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る給紙装置の模式断面図である。
【図6】(a)は本発明の弾性部材の後端形状をV字型形状にした例を示す図、(b)は本発明の弾性部材の後端形状を山型形形状にした例を示す図、(c)は本発明の弾性部材の後端形状を円弧状の形状にした例を示す図である。
【図7】本発明の弾性部材の内部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
20 給紙トレイ、23 給紙コロ、24 分離パッド、25 パッド台、26 弾性部材、27 ガイド板
Claims (5)
- 給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、
前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材は前記給紙部より送り出される用紙の先端が当接しない位置に配置されていることを特徴とする給紙装置。 - 給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、
前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材の用紙に接触する後端部の形状を、山型、V字型、若しくは円弧状に形成したことを特徴とする給紙装置。 - 給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、
前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材は少なくとも表面に微小な穴を持つ構造の材質で形成されていることを特徴とする給紙装置。 - 給紙トレイに設けられ上方に付勢された底板に積載された用紙の最上部に接触して該用紙を送り出す給紙コロ、該給紙コロにより送り出された用紙を一枚ずつ分離する分離パッド、及び該分離パッドを保持しているパッド台からなる給紙部と、該給紙部により分離された用紙を所定方向へ案内するガイド板と、を備えた給紙装置において、
前記パッド台に保持された前記分離パッドと前記給紙コロが当接する位置の下流直下で、しかも、前記給紙部により分離された用紙後端が接触する位置に弾性部材を設け、該弾性部材が用紙に接する端部エッジをR形状に形成したことを特徴とする給紙装置。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の給紙装置と、該給紙装置から送り出された用紙に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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