JP3911113B2 - 分離給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,ファクシミリ装置,プリンタなどの画像読取および/または画像形成装置に用いられる用紙給紙部に適用され、その用紙収納部に積載された用紙を1枚ずつ分離給紙する分離給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の分離給紙装置を説明するための概略構成図であり、1は給紙方向に対して直交する方向に延在する給紙コロ、2は給紙コロ1に対して図示しない付勢スプリングなどによって圧接されるフリクションパッド、3はフリクションパッド2を保持するパッドホルダである。
【0003】
給紙コロ1はフリクションパッド2における給紙方向の下流側において接触して、給紙コロ1とフリクションパッド2間でニップ部Aが形成され、またフリクションパッド2における給紙方向の上流側において、進入してくる用紙Pの先端が当接するようになっている。さらに用紙Pの進入方向とフリクションパッド2の表面とには角度θを持たせて、フリクションパッド2における給紙方向の上流側において用紙Pの先端を捌いて、用紙がニップ部Aに入る前に、ある程度分離しやすい状態にするようになっている。
【0004】
また、用紙Pと給紙コロ1間の摩擦係数をμ1とし、用紙Pとフリクションパッド2間の摩擦係数をμ2とし、用紙Pの摩擦係数をμ3としたとき、
【0005】
【数1】
μ1>μ2>μ3
との関係があるように各部の摩擦係数が設定されている。
【0006】
したがって、積層した状態の用紙Pが給紙コロ1とフリクションパッド2間にに進入する際、まずフリクションパッド2における給紙方向の上流側において用紙Pの先端が当接し、用紙Pの先端が捌かれてニップ部Aに入る。ニップ部Aでは、給紙コロ1とフリクションパッド2と用紙Pとにおける摩擦係数が(数1)に示す関係にあるため、用紙Pが重送されると下側の用紙はフリクションパッド2に止められ、また上側の用紙は、給紙コロ1の搬送力を受けて下側の用紙に対して滑りながら給紙方向の下流側へと送られる。よって、積層した状態の用紙Pが1枚ずつ分離給紙される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成の分離給紙装置では、確実に用紙を分離させるため、用紙Pとフリクションパッド2間の摩擦係数を比較的大きくしていた。このため、重送を防ぐことができるが、用紙Pとフリクションパッド2との摩擦抵抗が大きくなるために、ニップ部Aにおいて振動,紙鳴り(異音)を発生させる原因となっていた。
【0008】
本発明の目的は、前記従来の問題を解決し、異音を発生させることなく、用紙の重送を確実に防ぐことができるようにした分離給紙装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、フリクションパッドにおける給紙方向の上流側において、重なって送られてくる用紙の先端を捌き、さらにフリクションパッドにおける給紙方向の下流側において、回転する給紙コロとフリクションパッド間のニップにおいて重送されてきた用紙を1枚ずつ分離して給紙する分離給紙装置において、前記フリクションパッドを保持するパッドホルダにおけるフリクションパッドの設置面積を、給紙方向の上流側より前記ニップが設定される下流側の方を小さくし、かつ、給紙方向の下流側における前記パッドホルダの表面に凹凸を形成することによって、前記パッドホルダにおける下流側の摩擦係数を設定することを特徴とし、この構成によって、パッドホルダにおける給紙方向上流側の摩擦係数が大きな部分で、用紙の先端を捌いて、ある程度の用紙の分離を行い、その後、パッドホルダにおける給紙方向下流側の摩擦係数が比較して小さな部分で、給紙コロとのニップ部により用紙の分離を行うため、確実に用紙分離を行うことができ、かつニップ部における用紙の摩擦抵抗が小さくなるため、従来のような振動,紙鳴りによる異音を抑制することができ、しかも、パッドホルダにおける給紙方向下流側の摩擦係数を容易に精度よく変化,設定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態を説明するための分離給紙装置の概略構成図であり、1は給紙方向に対して直交する方向に延在する給紙コロ、10は、給紙コロ1に対して図示しない付勢スプリングなどによって圧接され、給紙方向の上流側aと下流側bとにおいて後述するように設置面積が異なるフリクションパッド、11はフリクションパッド10を保持する樹脂製のパッドホルダである。
【0014】
図2(a)〜図2(c)は前記フリクションパッドの設置状態を示すパッドホルダの平面図であり、図2(a)において、フリクションパッド10は、給紙方向の上流側aの設置面積の方が下流側bの設置面積よりも大きいように、平面視凸状にパッドホルダ11上に設置されている。
【0015】
次に、本実施形態における分離給紙動作を説明する。
【0016】
給紙コロ1はフリクションパッド10における給紙方向の下流側bにおいて接触して、給紙コロ1とフリクションパッド10間でニップ部Aを形成する。またフリクションパッド10における給紙方向の上流側aにおいて、進入してくる用紙Pの先端が当接するようになっている。パッドホルダ11において、給紙方向の上流側aよりも下流側bの方が設置面積が小さいため、この下流側b全体と用紙Pとの摩擦係数μ2bは、上流側a全体と用紙Pとの摩擦係数μ2aに比べて小さくなっている。
【0017】
さらに用紙Pの進入方向とフリクションパッド10の表面とには角度θを持たせて、フリクションパッド10における給紙方向の上流側aにおいて用紙Pの先端を捌いて、用紙Pがニップ部Aに入る前に、分離しやすい状態にするようになっている。
【0018】
また、用紙Pと給紙コロ1間の摩擦係数をμ1とし、用紙Pの摩擦係数をμ3としたとき、
【0019】
【数2】
μ1>μ2a>μ2b>μ3
との関係があるように各部の摩擦係数が設定されている。
【0020】
したがって、積層した状態の用紙Pが給紙コロ1とフリクションパッド10間に進入する際、まずフリクションパッド10における給紙方向の上流側aにおいて用紙Pの先端が当接し、用紙Pの先端が捌かれて、ある程度の分離が行われてニップ部Aに入る。ニップ部Aでは、給紙コロ1とフリクションパッド10と用紙Pとにおける摩擦係数が(数2)に示す関係にあるため、用紙Pが重送されると下側の用紙はフリクションパッド10に止められ、また上側の用紙は、給紙コロ1の搬送力を受けて下側の用紙に対して滑りながら給紙方向の下流側bへと送られ、積層した状態の用紙Pが1枚ずつ分離給紙される。
【0021】
前記用紙分離動作において、パッドホルダ11における給紙方向の上流側aの摩擦係数が大きな部分で、用紙Pの先端を捌いて、ある程度の用紙の分離を行い、その後、パッドホルダ11における給紙方向の下流側bの摩擦係数が比較して小さな部分で、給紙コロ1とのニップ部Aにより用紙Pの分離を行うため、従来のような振動,紙鳴りによる異音を抑制することができると共に、確実に用紙分離を行うことができる。
【0022】
ニップ部Aにおける前記振動,紙鳴りによる異音の発生は、この部分における摩擦抵抗が大きいことが原因しているため、用紙分離動作が確実に行われることを考慮して、ニップ部Aが設置されるパッドホルダ11における給紙方向の下流側b全体と用紙Pとの摩擦係数μ2bを小さく設定することが望ましい。このため、図2(b),図2(c)に示すように、パッドホルダ11における給紙方向の下流側bのフリクションパッド10の設置面積を、分離給紙機構の設計,仕様などに応じて給紙方向に対して直交する方向に変化させることにより、前記摩擦係数μ2bを適当な値に容易に設定することが可能である。
【0023】
図2(a)〜図2(c)に示す例では、図2(a)より図2(b)の構成例の方が、また図2(b)より図2(c)に示す構成例の方が、パッドホルダ11における給紙方向の下流側bのフリクションパッド10の設置面積が大きいため、それに応じて図2(a)より図2(b)の構成例の方が、また図2(b)より図2(c)に示す構成例の方が、給紙方向の下流側b全体と用紙Pとの摩擦係数μ2bがそれぞれ大きくなる。
【0024】
またパッドホルダ11における給紙方向の下流側b全体と用紙Pとの摩擦係数μ2bを変化,調整させるためには、パッドホルダ11に対して表面加工を施し、例えば給紙方向の下流側bにシボ加工などを施して、パッドホルダ11表面に微細な凹凸を形成させ、その凹凸の程度を調節して摩擦係数を設定することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パッドホルダにおける給紙方向上流側の摩擦係数が大きな部分で、用紙の先端を捌いて、ある程度の用紙の分離を行い、その後、パッドホルダにおける給紙方向下流側の摩擦係数が比較して小さな部分で、給紙コロとのニップ部により用紙の分離を行うため、確実に用紙分離を行うことができ、かつニップ部における用紙に対する摩擦抵抗が小さいため、従来のような振動,紙鳴りによる異音を抑制することができる。
【0026】
また、前記パッドホルダにおける給紙方向下流側の摩擦係数を容易に精度よく変化,設定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための分離給紙装置の概略構成図
【図2】本発明の実施形態におけるフリクションパッドの設置状態を示すパッドホルダの平面図
【図3】従来の分離給紙装置を説明するための概略構成図
【符号の説明】
1 給紙コロ
10 フリクションパッド
11 パッドホルダ
a パッドホルダにおける給紙方向の上流側
b パッドホルダにおける給紙方向の下流側
Claims (1)
- フリクションパッドにおける給紙方向の上流側において、重なって送られてくる用紙の先端を捌き、さらにフリクションパッドにおける給紙方向の下流側において、回転する給紙コロとフリクションパッド間のニップにおいて重送されてきた用紙を1枚ずつ分離して給紙する分離給紙装置において、前記フリクションパッドを保持するパッドホルダにおけるフリクションパッドの設置面積を、給紙方向の上流側より前記ニップが設定される下流側の方を小さくし、かつ、給紙方向の下流側における前記パッドホルダの表面に凹凸を形成することによって、前記パッドホルダにおける下流側の摩擦係数を設定することを特徴とする分離給紙装置。
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