JP4636266B2 - 給送用カセット、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

給送用カセット、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、多数枚の被記録材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備え、記録装置本体に対して着脱可能に設けられる給送用カセット及び該給送用カセットを備えた記録装置に関する。
更に本発明はインク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置、該液体噴射装置において設けられる給送用カセットに関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、インクジェット式記録装置あるいは液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンタを例にとって説明する。
インクジェットプリンタでは、一般にプリンタ本体の後部上方にプリンタ本体と一体の給送用トレイが設けられている。当該給送用トレイは、複数枚の用紙を積畳し得るように構成されていて前下がり傾斜姿勢で設けられている。しかし、給送用トレイ上にセットされた用紙をすべて使い切ることなく給送用トレイ上に用紙を残したままの状態で放置した場合には、当該用紙に癖が付いて次回印刷時にヘッド擦れ等による印刷汚れの発生を招いたり、用紙詰まり等の用紙搬送不良を発生させる。また、給送用トレイは、用紙が載置された状態では開放されているため、ゴミや塵等の異物が用紙に付着したり、プリンタ本体内部へ異物が侵入するおそれがある。
従って、多数枚の用紙を収容するには、プリンタ本体に対して着脱自在に設けられる更に容量の大きな給送用カセットの方が有効である。即ち、給送用カセットの場合には、多数枚の用紙を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とが設けられているため、未使用時の異物の侵入、付着は蓋体によって防止されている。また、給送用カセットは、少なくとも未使用状態では平置き状態で机の上等に置かれるためカセット本体上の用紙も水平な姿勢で支持されており、用紙に癖が付くこともない。
下記の特許文献1は、従来の給送用カセットの構造を開示している。即ち従来の給送用カセットは、プリンタ本体に装着する際、用紙の給送経路を確保するために予めユーザが手動で内部に位置する第一蓋体を上方に回動する操作が必要であった。また、第一蓋体を拡開すると、比較的大きな開口が出現し、外部からの異物の侵入、付着が心配されるし、拡開された第一蓋体の外観はデザイン的に見ても特に意味を有するものではなく、却ってインクジェットプリンタ全体の美感を損ねる要因ともなり兼ねない。
また、従来の給送用カセットは、プリンタ本体に装着された状態あるいは机の上等に載置された状態での使用を前提とするものであり、必ずしも持ち運びに適した構造とはなっていない。そのため、近時普及を見ている可搬型のインクジェットプリンタに対して上記従来の給送用カセットを適用した場合には、給送用カセットの持ち運び時に、給送用カセットの第一蓋体が勝手に開いてしまって、カセット本体内の用紙が落下してしまうおそれがある。従って、給送用カセットといっしょに用紙を持ち運ぶ場合には給送用カセットから用紙を取り出して、給送用カセットとを別々に保持して持ち運ばなければならず、煩雑な作業となってしまう。また、用紙の出し入れの際に、当然頻繁に用紙に触れることになるため、用紙汚れを招いたり、用紙の印刷特性を損なわせる要因ともなり得る。
特開平2002−332126号公報
そこで、本発明は、このような背景技術及び背景技術が抱えていた問題点の存在を踏まえて発案されたものであって、給送用カセットを記録装置本体に装着するに先立っての煩わしい給送用開口の手動による拡開操作を不要とし、外部からの異物の侵入や被記録材への異物の付着のおそれがなく、美観性も兼ね備えており、加えてそのまま持ち運んでも給送用カセットから被記録材の落下のおそれのない可搬型の記録装置及び液体噴射装置に好適な給送用カセット及び該給送用カセットを備えた記録装置及び液体噴射装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る給送用カセットは、多数枚の被記録材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備え、記録装置本体に対して着脱可能に設けられる給送用カセットであって、前記蓋体はカセット本体の上部開口の先端寄りの範囲を覆い被記録材の出し入れの際に開閉させて使用するメイン蓋体と、カセット本体の上部開口における装着側の一部の範囲及びカセット本体の装着側端面の上方に形成されている給送用開口を覆い、記録装置本体に装着する際、カセット本体内に積畳されている最上位に位置する被記録材を給送できる程度に給送用開口を自動的に拡開し得るシャッタ蓋体とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、蓋体がメイン蓋体とシャッタ蓋体の二部材によって構成されており、シャッタ蓋体の拡開量は被記録材の給送に支障のなり最低限の範囲に設定されているから、給送用開口からの異物の侵入や、被記録材への異物の付着のおそれは極めて少なくなっている。また、シャッタ蓋体は、給送用カセットを記録装置本体に装着する際、自動的に拡開し得る構成になっているため、従来必要とされていた煩わしい給送用開口の手動による拡開操作は不要となる。
本発明の第2の態様に係る給送用カセットは、第1の態様において、前記シャッタ蓋体の開閉方向は被記録材の給送方向にほぼ沿った主にスライド方向に設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、シャッタ蓋体を拡開した時と、閉塞した時とで外観の変化が小さく、記録装置全体の美感を損ねる事態も生じない。
本発明の第3の態様に係る給送用カセットは、第1または第2の態様において、前記シャッタ蓋体とカセット本体との間には常時シャッタ蓋体を閉蓋方向に付勢する付勢手段が設けられており、当該付勢手段の付勢力がシャッタ蓋体をカセット本体の上部開口を狭める方向に移動させる水平成分と、シャッタ蓋体をカセット本体の装着側端面上方に形成されている給送用開口を狭める方向に移動させる垂直成分とを有するように前方斜め下方に向けて作用するように設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、シャッタ蓋体を閉蓋方向に付勢する付勢手段が設けられているから、給送用カセットは、記録装置に装着されていない未装着の状態及び給送用カセットを記録装置に装着するまでの装着途中の状態では、その給送用開口はシャッタ蓋体により常時閉塞された状態になっている。また、付勢手段の付勢方向が前方斜め下方に向けて作用するように設定されているから、カセット本体の上部開口とカセット本体の装着側端面の給送用開口とが同時に閉塞される。従って、給送用開口からの異物の侵入や被記録材への異物の付着はほとんど生じない。
本発明の第4の態様に係る給送用カセットは、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記シャッタ蓋体は給送用カセットを記録装置本体に装着する際、記録装置本体の一部に当接することによって給送用開口を拡開する方向に前記装着動作と連動して移動するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、給送用カセットを記録装置本体に装着すると同時にシャッタ蓋体を自動的に移動させ、給送用開口を拡開することができる。従って、従来必要とされていた煩わしい手動による給送用開口の拡開操作は不要となる。
本発明の第5の態様に係る給送用カセットは、第1〜第4のいずれか1つの態様において、前記カセット本体の装着側の底部には、被記録材を給送する際、積畳された被記録材の先端部を給送用ローラに向けて押し上げるホッパー板が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、給送用カセットを記録装置本体に装着することにより、記録装置本体側に設けられるホッパー押上げカムによる駆動力がホッパー板に伝達され、ホッパー板を上方に回動させてカセット本体内の被記録材の先端部を上方に位置する給送用ローラに向けて押し上げることができる。また、ホッパー板はカセット本体の底面の一部を構成しているため、外部からの異物の侵入を防止する作用も併せ持っている。尚、ホッパー板は、カットされたシート状被記録材の給送用カセットに特有の構成であり、被記録材がボビン状に巻かれた長尺のテープであるビデオカセット等には見られない構成となっている。
本発明の第6の態様に係る給送用カセットは、第1〜第5のいずれか1つの態様において、前記メイン蓋体とシャッタ蓋体は閉蓋状態においてほぼ面一であり、カセット本体内に積畳された被記録材をほとんど露出部なく被覆し得るように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、閉蓋状態では、メイン蓋体とシャッタ蓋体は一体の蓋体として認識できるから、給送用カセットの美感を損ねることなく、給送用カセットを記録装置本体に対して装着する際にも支障にならない。また、メイン蓋体とシャッタ蓋体とにより、被記録材は、ほとんど露出部なく被覆されているから、給送用カセット内への異物の侵入も防止されている。
本発明の第7の態様に係る給送用カセットは、第1〜第6のいずれか1つの態様において、前記メイン蓋体とシャッタ蓋体との間にはシャッタ蓋体の拡開方向への移動を可能にするための間隙が予め形成されており、シャッタ蓋体を拡開する際、シャッタ蓋体の端面が、対向するメイン蓋体の端面に当接することにより、あるいはシャッタ蓋体の一部がメイン蓋体の一部と重ね合わされることによって前記間隙が閉塞されるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第7の態様によれば、シャッタ蓋体は、拡開時において平行にメイン蓋体の端面に向けて移動するか、メイン蓋体の肉厚分だけ僅かに上昇した後、メイン蓋体の外側面に近接した状態で平行に移動する。そのため、シャッタ蓋体は、拡開時及び拡開途中の状態でも給送用カセットの美感を害することなく、給送用カセット内への異物の侵入が防止された構造になっている。
本発明の第8の態様に係る給送用カセットは、多数枚の被記録材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備え、記録装置本体に対して着脱可能に設けられる給送用カセットであって、前記給送用カセットは記録装置本体に対して装着側端面を下にした傾斜姿勢で装着されることを特徴とするものである。
本発明の第8の態様によれば、記録装置本体に対して固定状態で設けられる給送用トレイの代わりとして、更に大容量の給送用カセットを使用でき、給送用トレイの機能を損なうことなく、むしろ給送用トレイの機能を向上させた形で給送用トレイを省略することが可能となる。また、給送用トレイ用の給送用ローラや給送経路をそのまま使用できるから、給送用カセットの給送機能を別途設ける必要がなく、小型、軽量で持ち運びに便利な記録装置を提供できるようになる。
本発明の第9の態様に係る記録装置は、多数枚の被記録材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備える給送用カセットが着脱可能に設けられる記録装置であって、前記給送用カセットとして第1〜第7のいずれか1つの態様に記載の給送用カセットを適用したことを特徴とするものである。
本発明の第9の態様によれば、蓋体がメイン蓋体とシャッタ蓋体の二部材によって構成されており、シャッタ蓋体の拡開量は、被記録材の給送に支障のなり最低限の範囲に設定されているから、給送用開口からの異物の侵入や、被記録材への異物の付着のおそれは極めて少なくなっている。またシャッタ蓋体は、給送用カセットを記録装置本体に装着する際、自動的に拡開し得る構成になっているため、従来必要とされていた煩わしい給送用開口の手動による拡開操作は不要となる。また給送用カセットは、持ち運び時において不用意に被記録材が落下することのない構造になっているから、可搬型の記録装置にも充分対応できる。
本発明の第10の態様に係る記録装置は、第9の態様において、前記給送用カセットのメイン蓋体は、該給送用カセットを記録装置本体に装着した状態のまま開閉可能に形成され、該メイン蓋体を開くことで被記録材を補充可能に構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第10の態様によれば、給送用カセットを記録装置本体に装着した状態のままメイン蓋体を開いて被記録材を補充することができるので、被記録材の補充に際して当該給送用カセットを記録装置本体からその都度外さなくても行うことができ、該記録装置は操作性が良い。
本発明の第11の態様に係る記録装置は、多数枚の被記録材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備える給送用カセットが着脱可能に設けられる記録装置であって、前記給送用カセットは記録装置本体に対して装着側端面を下にした傾斜姿勢で装着されることを特徴とするものである。
本発明の第11の態様によれば、記録装置本体に対して固定状態で設けられる給送用トレイの代わりとして、更に大容量の給送用カセットを使用でき、給送用トレイの機能を損なうことなく、むしろ給送用トレイの機能を向上させた形で給送用トレイを省略することが可能となる。また、給送用トレイ用の給送用ローラや給送経路をそのまま使用できるから、給送用カセットの給送機能を別途設ける必要がなく、小型、軽量で持ち運びに便利な記録装置を提供できるようになる。
本発明の第12の態様に係る記録装置は、第11の態様において、前記蓋体は前記第1の態様に記載されたメイン蓋体とシャッタ蓋体から構成され、前記給送用カセットのメイン蓋体は、蓋給送用カセットを記録装置本体に装着した状態のまま開閉可能に形成され、該メイン蓋体を開くことで被記録材を補充可能に構成されていることを特徴とするものである。本態様によれば、前記第10の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第13の態様に係る記録装置は、第10の態様または第12の態様において、前記メイン蓋体の開状態を維持する支え部が記録装置本体側に設けられていることを特徴とするものである。本態様によれば、被記録材の補充に際して、開いたメイン蓋体のその開状態を安定且つ確実に維持することができる。
本発明の第14の態様に係る液体噴射装置は、多数枚の被液体噴射材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備える給送用カセットが着脱可能に設けられる液体噴射装置であって、前記蓋体はカセット本体の上部開口の先端寄りの広い範囲を覆い、被液体噴射材の出し入れの際に開閉させて使用するメイン蓋体と、カセット本体の上部開口における装着側の一部の範囲及びカセット本体の装着側端面に形成されている給送用開口を覆い、液体噴射装置本体に装着する際、カセット本体内に積畳されている最上位に位置する被液体噴射材を給送できる程度に給送用開口を自動的に拡開し得るシャッタ蓋体とを備えていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係る給送用カセット、該給送用カセットを備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、比較的小型、軽量で持ち運びに適したシンプルな構成の可搬型のインクジェットプリンタである。先ず最も搬送方向上流側に位置するのが本発明の給送用カセット1である。給送用カセット1は、図1に示すようにプリンタ本体3の後部上方寄りに前下がり傾斜姿勢で設けられている。従って、プリンタ本体3には常設の給送用トレイは設けられておらず、給送用トレイとしての機能を給送用カセット1が担っている。
給送用カセット1内に収容された多数枚の積畳された被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)は、給送用カセット1の先端部下方に設けられるホッパー押上げカム30によってホッパー板16を介して用紙Pの先端部が上方に押し上げられる。従って、用紙Pの先端部は、ホッパー板16と、上方に位置する給送用ローラ14とによって挟圧され、給送用ローラ14の回転軸17を中心として回転に伴う挟圧送り作用によって、給送用カセット1内に積畳された上位の用紙Pが搬送経路に向けて引き出される。
また、引き出された用紙Pが複数枚に亘る場合には、重送された後続の用紙Pを最上位の用紙Pから分離する分離作用部の一例である図示しない分離パッドと、分離された後続の用紙Pを給送用カセット1内に戻す戻しレバー31とによって、最上位の1枚の用紙Pのみが選択されて搬送経路に導かれる。
給送用ローラ14の下方には、前方(図1中、左方)に向けて低くなるように傾斜する搬送ガイド32が設けられている。給送用ローラ14とホッパー板16とによる挟圧送り作用によって引き出された最上位の用紙Pは、上記搬送ガイド32によって案内されて搬送用ローラ19の上方に導かれる。また、搬送用ローラ19の手前の搬送方向上流側には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。
搬送用ローラ19の搬送方向下流側には記録ポジション26が形成されている。記録ポジション26には、用紙Pに記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向Xに往復可能に走行し得るキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10の下面には、用紙Pに液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を直接実行する液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10には液体カートリッジの一例である図示しないインクカートリッジが装着されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙Pとの間のプラテンギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、キャリッジ10とプラテン28との間に、用紙Pを主走査方向Xと直交する副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13から用紙Pにインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって、用紙Pの記録面の全面に亘っての所望の記録が実行される。尚、上記プラテンギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化等に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。このうち排出用従動ローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、ローラホルダ21によって自由回転可能な状態で軸支されている。また、排出用従動ローラ20bは、排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置が幾分搬送方向上流側に位置するように配設されている。このような配設態様を採ることによって、用紙Pは僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態が形成される。これにより、記録ヘッド13に対向する位置に存する用紙Pの部位はプラテン28に押し付けられ、用紙Pの浮き上がりが防止されて正常に記録が実行されるようになっている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100におけるプリンタ本体3に対して着脱自在に設けられる本願発明に係る給送用カセット1について説明する。
図2は給送用カセットの閉蓋時の外観を示す斜視図、図3は給送用カセットのメイン蓋体拡開時の外観を示す斜視図である。図4は給送用カセットの分解斜視図である。図5は給送用カセットの装着前の状態を示す平面図(a)と、A−A断面図(b)と、付勢手段の付勢方向を示す分力図(c)である。図6は給送用カセットの装着後の状態を示す平面図(a)と、B−B断面図(b)である。図7は給送用カセットをプリンタ本体に装着する直前の状態を示す斜め前方からの斜視図である。また図8はシャッタ蓋体の端面がプリンタ本体に当接した瞬間の状態を示す斜視図(a)と、当接後給送用開口が拡開された状態を示す斜視図(b)である。
本発明の給送用カセット1は、多数枚の用紙Pを積畳した状態で収容し得るカセット本体33と、カセット本体33の上部開口34を閉塞する蓋体35とを備えている。カセット本体33は、図4に示すように上面が開放された浅底のトレイ状の容器である。カセット本体33の装着側端面36の中央部及び装着側端面36に連接する底板37の中央部には、切欠部38、39が形成されていて、プリンタ本体3側に設けられる給送用ローラ14とホッパー押上げカム30とを受け入れることができるようになっている。また、切欠部39を閉塞するように装着側端面36寄りの底板37の中央部上面には、ホッパー板16が上方に回動し得るように揺動自在に設けられており、ホッパー板16の先端寄り中央部には、高摩擦材40が貼設されている。
また、カセット本体33の底板37上には、カセット本体33内に収容される用紙Pの左右の側縁(エッジ)を保持して案内する可動エッジガイド機構41が設けられている。可動エッジガイド機構41は、左右のエッジガイド42、43が同ストロークずつ逆方向に接近離反する機構で、左右のエッジガイド42、43に設けられる図示しない2本のラックと、これらのラックに噛み合うピニオンギヤ44とを有するラックピニオン機構を一例として備えている。また、カセット本体33の先端側端面(装着側端面36と反対側の端面)45の中央部には、次に述べるメイン蓋体46の自由端側先端部と係合する係合爪47を備えた係合解除ボタン48が取り付けられている。
また、カセット本体33の左右の側板49は、装着側の部位が幾分内側に位置するように段差状に設けられており、当該内側に退去した部分が内側板50、外側に位置する側板49との境界部が回動規制度当板51となっている。内側板50の外側面には、上部に回動穴52と係合ピン53、下部にガイドリブ54が設けられている。回動穴52は、回動規制度当板51寄りの部分に設けられていて、メイン蓋体46の回動支点となる回動ピン55と外嵌される。係合ピン53は、内側板50の中央付近の部位に設けられていて、後述するシャッタ蓋体56に設けられる係合長穴57と係合する。また、前記ガイドリブ54は、プリンタ本体3の背面側上部に設けられているガイド溝58と係合し、給送用カセット1の装着を案内すると共に、給送用カセット1の前下がり傾斜姿勢での保持状態を維持する。また、前記回動規制度当板51は、メイン蓋体46に設けられる回動規制板59の規制面60が当接することにより、メイン蓋体46の回動角度を規制する役割を担っている。
一方、蓋体35は、カセット本体33の上部開口34の先端寄りの広い範囲を覆うメイン蓋体46と、カセット本体33の上部開口34における装着側の一部の範囲及びカセット本体33の装着側端面36の上方に形成される給送用開口61を覆うシャッタ蓋体56との二部材によって構成されている。メイン蓋体46は、用紙Pの出し入れの際に開閉させて使用される装着側の端面と底面とが開放されたカバー様の部材である。メイン蓋体46の先端側の端部中央には、上述した係合解除ボタン48を受け入れる係合切欠部62が形成されていて、係合切欠部62の近傍には係合解除ボタン48の係合爪47と係合する係合受部62aが設けられている。
従って、用紙Pがカセット本体33内に収容された使用状態では、係合爪47が上記係合受部62aに係合することで、メイン蓋体46は容易に拡開できないようになっており、メイン蓋体46を拡開する場合には、係合解除ボタン48を押して係合状態を解除してから行うように構成されている。また、回動ピン55は、メイン蓋体46の側板を装着側に延長形成した回動規制板59の内側面に対して設けられている。回動規制板59は、一例として、先端が円弧状に端面加工された平板状の部材で、底面が上述した回動規制度当板51に当接する規制面60になっている。
シャッタ蓋体56は、上面板63と側板64とから成っており、給送用カセット1をプリンタ本体3に装着する際、カセット本体33内に積畳されている最上位の用紙Pを給送できる程度に給送用開口61を拡開し得る、即ち必要以上に給送用開口61を開けないで用紙Pを給送できるように構成されている。上面板63の装着側の端部の中央には、切欠部65が設けられている。この切欠部65は、上述したカセット本体33における装着側端面36に形成されている切欠部38と同様、給送用ローラ14と干渉することなく給送用ローラ14を受け入れることができるように設けられている。
また、側板64には上述した係合長穴57が設けられている。係合長穴57は、途中で屈曲しており、屈曲点から装着側の部分が水平部66、屈曲点から先端側の部分が上方に向けて傾斜している傾斜部67となっている。また、上面板63における側板64寄りの装着側の端面と側板64の装着側の端面は、給送用カセット1をプリンタ本体3に装着する際、プリンタ本体3の土手面68に当接する当接面69となっている。尚、土手面68は、プリンタ本体3に設けられている給送用ローラ14の回転軸17を軸支する支持ブラケット70の一部として設けられており、土手面68の内側下方には、カセット本体33の装着側端面36に当接することで給送用カセット1の装着完了位置を設定する接置面71が形成されている。
また、このようなシャッタ蓋体56とカセット本体33との間には、鉤状の係止フック72、73が設けられており、これら2つの係止フック72と係止フック73との間には、付勢手段の一例である引張りコイルばね74が張設されている。この引張りコイルばね74は、カセット本体33の上部開口34を狭める方向にシャッタ蓋体56を移動させる水平成分Hと、シャッタ蓋体56をカセット本体33の装着側端面36上方に形成されている給送用開口61を狭める方向に移動させる垂直成分Vとを有するように、前方斜め下方に付勢力Fが作用するように傾斜姿勢が設けられている。
また、メイン蓋体46とシャッタ蓋体56は、閉蓋状態においてほぼ面一になるように設定されていて、閉蓋状態のメイン蓋体46とシャッタ蓋体56との間には、シャッタ蓋体56の拡開方向への移動を可能にするための間隙Gが形成されている。尚、この間隙Gは、外部からの異物の侵入の心配のない最小限の範囲で形成されており、シャッタ蓋体56を完全に拡開した状態では、シャッタ蓋体56の一部がメイン蓋体46の一部に重ね合わさって上記間隙Gを閉塞するようになっている。また、このようなシャッタ蓋体56の拡開状態を可能にするため、シャッタ蓋体56は、閉蓋状態ではメイン蓋体46と面一であった高さ位置を徐々に上昇させて行き、拡開状態ではメイン蓋体46の肉厚分上方に移動して、上述のシャッタ蓋体56とメイン蓋体46のオーバーラップ状態を得ているのである。
次に、本発明の給送用カセット1の作動態様を(1)持ち運ぶ場合と、(2)装着する場合、更に(3)被記録材を補充する場合に分けて説明する。
(1)持ち運ぶ場合(図5(b)参照)
給送用カセット1を本来持ち運ぶ場合には、給送用カセット1を水平に保持して持ち運ぶのが好ましいが、本発明の給送用カセット1は、図5(b)に示すように、給送用カセット1を垂直に吊り下げたような状態でも持ち運びが可能な構成になっている。即ち、シャッタ蓋体56は、引張りコイルばね74によって常時閉蓋方向に付勢されていることと、引張りコイルばね74の付勢力Fが水平成分Hと垂直成分Vを持つように、引張りコイルばね74が傾斜姿勢で張設されていることにより、図5(b)中矢印で示す方向の慣性力が働いても容易に開かない構造になっている。
(2)装着する場合(図7、図8(a)(b)参照)
給送用カセット1をプリンタ本体3に装着する場合には、図7に示すように、給送用カセット1のカセット本体33における内側板50に設けられているガイドリブ54を、プリンタ本体3に設けられているガイド溝58に係合させ、カセット本体33の装着側端面36が下になるような前下がり傾斜姿勢で、給送用カセット1を斜め下方に向けて押し込む。そして、図8(a)に示すように、給送用カセット1のシャッタ蓋体56における当接面69がプリンタ本体3の支持ブラケット70に形成されている土手面68に当接することで、シャッタ蓋体56のそれ以上の移動は規制される。
更に、給送用カセット1を斜め下方に向けて押し込むと、カセット本体33とメイン蓋体46のみが引張りコイルばね74の付勢力に抗して移動するようになり、図8(b)に示すように、カセット本体33の装着側端面36が接置面71に当接したところで給送用カセット1の装着が完了する。尚、この際シャッタ蓋体56は、給送用カセット1の装着方向には移動できないが、カセット本体33の装着方向への移動に伴って係合ピン53の係合長穴57に対する係合位置が変化するため、上記装着方向と直交する斜め上方に向けて移動する。従って、カセット本体33と共に装着方向に移動するメイン蓋体46は、シャッタ蓋体56と干渉することなく、シャッタ蓋体56と一部オーバーラップした状態で下方に移動し、相対的にシャッタ蓋体56を移動させて給送用開口61を拡開させる。
(3)被記録材を補充する場合(図10、図11)
図10に示した給送用カセット1の装着状態で記録装置が使用され、給送用カセット1内に被記録材である用紙Pの補充が必要になったときは、図11に示したように、給送用カセット1のメイン蓋体46を、該給送用カセット1が記録装置本体3に装着された状態のまま開く。これによりカセット本体33の上部開口34が現れ、用紙Pを補充することができる。すなわち、用紙Pの補充に際して当該給送用カセット1を記録装置本体3からその都度外さなくても行うことができる。
この実施例では、メイン蓋体46は、開いたとき、その一側縁下端部4が記録装置本体3側の対応する位置に設けられている支え部2に当接して支えられ、これにより、その開き角度で開状態を維持されるようになっている。
ここで、図11の開状態におけるメイン蓋体46の開き角度は、給送用カセット1を記録装置本体3から取り外して図3に示したようにテーブルや台の上に水平に置いた状態において、前記回動規制度当板51によって規制される開き最大角度より小さくなるように設定されている。その理由は、図11に示したように給送用カセット1が記録装置本体3に装着された傾斜姿勢では、図3に示した水平姿勢よりも小さい開き角度で前記カセット本体33の上部開口34が用紙Pを補充し易い向きで現れるからである。
また、メイン蓋体46を図11に示した状態まで開けば、カセット本体3に配設されている可動エッジガイド機構41(エッジガイド42,43)が露出する。従って、用紙Pの補充と共にエッジガイド機構41を操作して用紙の桁方向の位置調整も行える。
以上説明したように、給送用カセット1を記録装置本体3に装着した状態のままメイン蓋体46を開いて被記録材Pを補充することができるので、被記録材Pの補充に際して当該給送用カセット1を記録装置本体3からその都度外さなくても行うことができ、該記録装置は操作性が良い。
また、当該記録装置は、多数枚の被記録材Pを積畳した状態で収容し得るカセット本体33と、カセット本体33の上部開口34を閉塞する蓋体35とを備える給送用カセット1が着脱可能に設けられ、前記給送用カセット1は記録装置本体3に対して装着側端面を下にした傾斜姿勢で装着される構成である。
この構成により、蓋体35がメイン蓋体46とシャッタ蓋体56に分割されているといないとに係わらず、記録装置本体3に対して固定状態で設けられる通常の給送用トレイの代わりとして、更に大容量の給送用カセット1を使用することができる、従って、給送用トレイの機能を損なうことなく、むしろ給送用トレイの機能を向上させた形で給送用トレイを省略することが可能となると言える。また、給送用トレイ用の給送用ローラ14や給送経路をそのまま使用できるから、給送用カセット1の給送機能を別途設ける必要がなく、小型、軽量で持ち運びに便利な記録装置を提供できる。
[他の実施例]
本願発明に係る給送用カセット1、該給送用カセット1を備えた記録装置100及び液体噴射装置は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。図9は給送用カセットの他の実施例を示す平面図(a)と、C−C断面図(b)である。例えばシャッタ蓋体56の開閉方向は、図9に示すように用紙Pの給送方向と平行なスライド方向のみに設定することも可能である。但し、この場合において、間隙Gが大きくなって間隙Gからの異物の侵入のおそれが心配される場合には、図9に示すような間隙Gを常時遮蔽する遮蔽板75をシャッタ蓋体56の上面に貼設するようにする。
インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 給送用カセットの閉蓋時の外観を示す斜視図。 給送用カセットのメイン蓋体拡開時の外観を示す斜視図。 給送用カセットの分解斜視図。 給送用カセットの装着前の状態を示す説明図。 給送用カセットの装着後の状態を示す説明図。 給送用カセットを装着する直前の前方からの斜視図。 給送用カセット装着時のシャッタ蓋体の作動態様を示す斜視図。 給送用カセットの他の実施例を示す説明図。 給送用カセット装着時で閉蓋時の外観を示す斜視図。 給送用カセット装着時で開蓋時の外観を示す斜視図。
符号の説明
1 給送用カセット、2 支え部、3 プリンタ本体(記録装置本体)、4 一側縁下端部、10 キャリッジ、12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、16 ホッパー板、17 回転軸(給送用ローラの)、19 搬送用ローラ、20 排出用ローラ、20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、21 ローラホルダ(排出用従動ローラ)、26 記録ポジション、28 プラテン、30 ホッパー押上げカム、31 戻しレバー、32 搬送ガイド、33 カセット本体、34 上部開口、35 蓋体、36 装着側端面、37 底板、38 切欠部(装着側端面の)、39 切欠部(底板の)、40 高摩擦材、41 可動エッジガイド機構、42 エッジガイド(左)、43 エッジガイド(右)、44 ピニオンギヤ、45 先端側端面、46 メイン蓋体、47 係合爪、48 係合解除ボタン、49 側板、50 内側板、51 回動規制度当板、52 回動穴、53 係合ピン、54 ガイドリブ、55 回動ピン、56 シャッタ蓋体、57 係合長穴、58 ガイド溝、59 回動規制板、60 規制面、61 給送用開口、62 係合切欠部、62a 係合受部、63 上面板、64 側板、65 切欠部(シャッタ蓋体の)、66 水平部、67 傾斜部、68 土手面、69 当接面、70 支持ブラケット、71 接置面、72 係止フック(シャッタ蓋体の)、73 係止フック(カセット本体の)、74 引張りコイルばね(付勢手段)、75 遮蔽板、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、X 主走査方向、Y 副走査方向、PG プラテンギャップ、H 水平成分、V 垂直成分、F 付勢力、G 間隙

Claims (9)

  1. 多数枚の被記録材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備え、記録装置本体に対して着脱可能に設けられる給送用カセットであって、
    前記蓋体は、
    カセット本体の上部開口の先端寄りの範囲を覆い被記録材の出し入れの際に開閉させて使用するメイン蓋体と、
    記録装置本体に装着する前では前記メイン蓋体と面一な状態で、カセット本体の上部開口における装着側の一部の範囲及びカセット本体の装着側端面である壁の上方に形成されている給送用開口を覆い、記録装置本体に装着する際、カセット本体内に積畳されている最上位に位置する被記録材を給送できる程度に給送用開口を自動的に拡開し得るシャッタ蓋体とを備えており、
    前記シャッタ蓋体と前記メイン蓋体との間において間隙が形成されており、
    前記給送用カセットを前記記録装置本体に装着する際において、前記メイン蓋体と面一だった前記シャッタ蓋体が前記記録装置本体側と当接してから、前記装着する前における前記間隙より短い距離、前記カセット本体が前記シャッタ蓋体に対して装着方向下流側へ移動するまでの間に、前記給送用カセットを前記記録装置本体に装着する際の装着移動を利用して、前記シャッタ蓋体を、装着方向と直交する該シャッタ蓋体の厚み方向上方へ少なくとも該シャッタ蓋体の厚み分移動させる傾斜部を備えており、
    前記間隙は、前記装着する際に前記シャッタ蓋体が厚み方向上方へ移動すること、および、前記メイン蓋体が該メイン蓋体のシャッタ蓋体側を中心に揺動して開くことを妨げない構成であることを特徴とする給送用カセット。
  2. 請求項1に記載の給送用カセットにおいて、前記シャッタ蓋体の開閉方向は被記録材の給送方向にほぼ沿った主にスライド方向に設定されていることを特徴とする給送用カセット。
  3. 請求項1または2に記載の給送用カセットにおいて、前記シャッタ蓋体とカセット本体との間には常時シャッタ蓋体を閉蓋方向に付勢する付勢手段が設けられており、当該付勢手段の付勢力がシャッタ蓋体をカセット本体の上部開口を狭める方向に移動させる水平成分と、シャッタ蓋体をカセット本体の装着側端面上方に形成されている給送用開口を狭める方向に移動させる垂直成分とを有するように前方斜め下方に向けて作用するように設定されていることを特徴とする給送用カセット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の給送用カセットにおいて、前記シャッタ蓋体は給送用カセットを記録装置本体に装着する際、記録装置本体の一部に当接することによって給送用開口を拡開する方向に前記装着動作と連動して移動するように構成されていることを特徴とする給送用カセット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の給送用カセットにおいて、前記カセット本体の装着側の底部には、被記録材を給送する際、積畳された被記録材の先端部を給送用ローラに向けて押し上げるホッパー板が設けられていることを特徴とする給送用カセット。
  6. 多数枚の被記録材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備える給送用カセットが着脱可能に設けられる記録装置であって、
    前記給送用カセットとして請求項1〜のいずれか1項に記載の給送用カセットを適用したことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、前記給送用カセットのメイン蓋体は、該給送用カセットを記録装置本体に装着した状態のまま開閉可能に形成され、該メイン蓋体を開くことで被記録材を補充可能に構成されていることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、前記メイン蓋体の開状態を維持する支え部が記録装置本体側に設けられていることを特徴とする記録装置。
  9. 多数枚の被液体噴射材を積畳した状態で収容し得るカセット本体と、カセット本体の上部開口を閉塞する蓋体とを備える給送用カセットが着脱可能に設けられる液体噴射装置であって、
    前記蓋体は
    カセット本体の上部開口の先端寄りの範囲を覆い、被液体噴射材の出し入れの際に開閉させて使用するメイン蓋体と、
    液体噴射装置本体に装着する前では前記メイン蓋体と面一な状態で、カセット本体の上部開口における装着側の一部の範囲及びカセット本体の装着側端面である壁の上方に形成されている給送用開口を覆い、液体噴射装置本体に装着する際、カセット本体内に積畳されている最上位に位置する被液体噴射材を給送できる程度に給送用開口を自動的に拡開し得るシャッタ蓋体とを備えており、
    前記シャッタ蓋体と前記メイン蓋体との間において間隙が形成されており、
    前記給送用カセットを前記液体噴射装置本体に装着する際において、前記メイン蓋体と面一だった前記シャッタ蓋体が前記液体噴射装置本体側と当接してから、前記装着する前における前記間隙より短い距離、前記カセット本体が前記シャッタ蓋体に対して装着方向下流側へ移動するまでの間に、前記給送用カセットを前記液体噴射装置本体に装着する際の装着移動を利用して、前記シャッタ蓋体を、装着方向と直交する該シャッタ蓋体の厚み方向上方へ少なくとも該シャッタ蓋体の厚み分移動させる傾斜部を備えており、
    前記間隙は、前記装着する際に前記シャッタ蓋体が厚み方向上方へ移動すること、および、前記メイン蓋体が該メイン蓋体のシャッタ蓋体側を中心に揺動して開くことを妨げない構成であることを特徴とする液体噴射装置。
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