JP4940563B2 - インクジェット記録装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェット記録装置及びその駆動方法に関する。
特許文献1には、記録ヘッドを搭載したキャリアを往復移動させながら、給紙ローラによって給紙された被記録媒体上に、記録ヘッドからインクを吐出して印刷するインクジェット記録装置が記載されている。このインクジェット記録装置においては、給紙ローラ及びキャップを駆動するAPモータと、APモータが正回転したときに給紙ローラにその回転力を伝達しAPモータが逆回転したときにキャップを上下させる機構にその回転力を伝達する駆動力伝達機構と、搬送ローラ及びポンプを駆動するLF(ラインフィード)モータと、LFモータが正回転したときにポンプ内のチューブをしごくようにポンプを駆動しLFモータが逆回転したときにポンプ内のチューブをしごかないようにポンプを駆動するクラッチ機構とを含んでいる。また、キャップを上下させる機構は、LFモータの回転力をポンプに伝達させない位置にクラッチ機構を保持する遊星ロックカムを備えている。
上記構成において、被記録媒体に印刷を行うときは、APモータを正回転させ駆動力伝達機構を介して給紙ローラを駆動し、搬送ローラ上に被記録媒体を給紙する。そして、LFモータを正回転させて搬送ローラを駆動し、キャリアを往復移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させる。このとき、遊星ロックカムがLFモータの回転力をポンプに伝達させない位置にクラッチ機構を保持しているので、ポンプがLFモータの回転によって駆動しない。一方、ヘッドから強制的にインクを吸引するパージ動作を行うときには、記録ヘッドにキャップが密着するようにAPモータを逆回転させ駆動力伝達機構及びキャップを上下させる機構を介してキャップを上昇させる。このとき、遊星ロックカムが解除されクラッチ機構がフリーになる。そして、LFモータを正回転させクラッチ機構を介してポンプを駆動する。これにより、キャップ内が負圧になって記録ヘッド内のインクが吸引される。このように1つのモータの正又は逆回転で異なる動作を行うことで、それぞれに対応する動作ごとに駆動用モータを設ける必要がなくなる。
特開2002−254677号公報
上述した特許文献1に記載のインクジェット記録装置において、駆動力伝達機構及びクラッチ機構は、複数の太陽歯車、遊星歯車及び他の歯車などの組み合わせにより構成されており、AP及びLFモータの回転によって各太陽歯車が回転し、各太陽歯車に関する遊星歯車が当該太陽歯車の軸を支点として揺動し、各モータの回転方向によってそのモータの回転力の伝達が切り換えられている。つまり、モータの回転方向によって自動的にモータの回転力の伝達が切り換えられる。しかしながら、給紙ローラにAPモータの回転力を伝える歯車と駆動力伝達機構の遊星歯車とが噛み込んで互いに離隔されていない状態で、パージ動作を行う(すなわち、APモータを逆回転させる)と、給紙ローラが搬送ローラ上に被記録媒体を給紙する回転方向と逆の方向に回転し、給紙トレイ上の被記録媒体をはじき飛ばすような誤動作がおきる。
そこで、本発明の目的は、駆動源の数を減らして小型化するとともに誤動作を防ぐことが可能なインクジェット記録装置及びその駆動方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェット記録装置は、インクを被記録媒体に吐出するノズルが複数形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、前記被記録媒体を前記インク吐出面と対向する位置に搬送する搬送手段と、複数の前記被記録媒体を支持する支持台と、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体を前記搬送手段に供給するピックアップローラと、前記支持台を昇降させる昇降機構と、前記インクジェットヘッド内のインクを複数の前記ノズルから強制的に吐出させるポンプと、駆動源により正逆両方向に回転する駆動軸と、前記駆動軸の正方向への回転力を前記ポンプに伝達して前記ポンプを動作させる状態と、前記駆動軸の逆方向への回転力を前記ピックアップローラに伝達して前記ピックアップローラを動作させる状態に切り換え可能な駆動力伝達機構と、前記インクジェットヘッド内のインクが複数の前記ノズルから強制的に吐出されるように、前記駆動源を制御して前記駆動軸を正方向に回転させるパージ制御手段と、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触する位置と、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触しない位置とのいずれかに、前記昇降機構を制御する昇降機構制御手段とを備えており、前記パージ制御手段は、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体と前記ピックアップローラとが接触しない位置になるように前記昇降機構制御手段が前記昇降機構を制御した後に、前記駆動軸を正方向に回転させるように前記駆動源を制御し、
前記昇降機構制御手段は、前記ノズルからインクを強制的に吐出させるパージが終了するように前記パージ制御手段が前記駆動源を制御した後に、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体と前記ピックアップローラとが接触する位置になるように前記昇降機構を制御し、前記駆動力伝達機構は、前記駆動軸と共に回転する第1太陽歯車と、前記第1太陽歯車に噛合されて前記第1太陽歯車の周りを回る第1遊星歯車と、前記第1遊星歯車を、前記ピックアップローラに回転力を伝達するピックアップローラ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ピックアップローラに伝達する第1動作位置と、前記第1動作位置から退避した第1退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第1保持部材と、前記駆動軸と共に回転する第2太陽歯車と、前記第2太陽歯車に噛合されて前記第2太陽歯車の周りを回る第2遊星歯車と、前記第2遊星歯車を、前記ポンプに回転力を伝達するポンプ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ポンプに伝達する第2動作位置と、前記第2動作位置から退避した第2退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第2保持部材とを備えており、前記第2保持部材には、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置と第2退避位置とのいずれかに変位させる切換機構が連結されており、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体と前記ピックアップローラとが接触しない位置になるように前記昇降機構制御手段が前記昇降機構を制御した後に、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換機構を制御する切換制御手段をさらに備えている。
これによると、1つの駆動源によって駆動軸が正逆回転することで、ポンプとピックアップローラとを個別に駆動することが可能になり、インクジェット記録装置を小型化することができる。加えて、駆動軸を正方向に回転させる前、すなわちポンプを駆動する前には支持台上において最も上方にある被記録媒体がピックアップローラと接触しない位置に配置されるので、駆動軸が逆方向に回転したときにピックアップローラが駆動しても被記録媒体が搬送手段に供給されるのを防ぐことができる。また、インクジェットヘッドのパージ動作後、直ぐに被記録媒体を搬送手段に供給可能状態となる。さらに、駆動軸が正方向に回転したときはポンプ、一方、逆方向に回転したときはピックアップローラというように駆動軸の回転力の伝達を駆動力伝達機構だけで自動的に切り換えることが可能になる。さらに、ポンプの駆動及び非駆動を選択的に切り換えることができる。また、駆動軸の回転が停止した状態でも第2遊星歯車を第2動作位置及び第2退避位置に変位させることが可能になる
また、このとき、前記パージ制御手段は、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換制御手段が前記切換機構を制御する前に、前記駆動軸の回転が停止するように前記駆動源を制御していてもよい。これにより、第2遊星歯車の回転を停止させた状態で、第2遊星歯車を第2動作位置に変位させることができる。そのため、ポンプ用歯車に対する第2遊星歯車の回転接触による破損を防ぐことができる。
また、このとき、前記パージ制御手段は、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換制御手段が前記切換機構を制御した後に、前記駆動軸を逆方向にわずかに回転させるように前記駆動源を制御していてもよい。これにより、第2遊星歯車をポンプ用歯車に確実に噛み合わすことができる。
また、このとき、互いに異なる色のインクを吐出する複数の前記インクジェットヘッドと、各インクジェットヘッドに対応する複数の前記ポンプとが設けられており、前記第2太陽歯車、前記第2遊星歯車、第2保持部材及び前記切換機構が一つの組として、各ポンプに対応して複数組設けられており、前記切換制御手段が、少なくとも一つの前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換機構を制御していてもよい。これにより、1以上のポンプの駆動及び非駆動を選択的に切り換えることができる。つまり、同時に2つ以上のポンプを駆動させることも可能になるので、各インクジェットヘッドから個別にインクを強制的に吐出するのに要する時間よりも短くすることができる。
本発明のインクジェット記録装置の駆動方法は、インクを被記録媒体に吐出するノズルが複数形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、前記被記録媒体を前記インク吐出面と対向する位置に搬送する搬送手段と、複数の前記被記録媒体を支持する支持台と、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体を前記搬送手段に供給するピックアップローラと、前記支持台を昇降させる昇降機構と、前記インクジェットヘッド内のインクを複数の前記ノズルから強制的に吐出させるポンプと、駆動源により正逆両方向に回転する駆動軸と、前記駆動軸の正方向への回転力を前記ポンプに伝達して前記ポンプを動作させる状態と、前記駆動軸の逆方向への回転力を前記ピックアップローラに伝達して前記ピックアップローラを動作させる状態に切り換え可能な駆動力伝達機構とを備え、前記駆動力伝達機構は、前記駆動軸と共に回転する第1太陽歯車と、前記第1太陽歯車に噛合されて前記第1太陽歯車の周りを回る第1遊星歯車と、前記第1遊星歯車を、前記ピックアップローラに回転力を伝達するピックアップローラ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ピックアップローラに伝達する第1動作位置と、前記第1動作位置から退避した第1退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第1保持部材と、前記駆動軸と共に回転する第2太陽歯車と、前記第2太陽歯車に噛合されて前記第2太陽歯車の周りを回る第2遊星歯車と、前記第2遊星歯車を、前記ポンプに回転力を伝達するポンプ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ポンプに伝達する第2動作位置と、前記第2動作位置から退避した第2退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第2保持部材とを備えており、前記第2保持部材には、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置と第2退避位置とのいずれかに変位させる切換機構が連結されたインクジェット記録装置の駆動方法において、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触する位置から接触しない位置へと移動するように、前記昇降機構を制御する第1昇降機構制御工程と、前記第1昇降機構制御工程後に、前記インクジェットヘッド内のインクが前記ノズルから強制的に吐出されるように、前記駆動源を制御して前記駆動軸を正方向に回転させるパージ制御工程と、前記パージ制御工程後に、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触しない位置から接触する位置へと移動するように、前記昇降機構を制御する第2昇降制御工程と、前記第1昇降機構制御工程後であって前記パージ制御工程前に、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換機構を制御する第1切換制御工程と、前記パージ制御工程後であって前記第2昇降機構制御工程前に、前記第1切換工程において変位した前記第2遊星歯車を前記第2退避位置に変位させるように前記切換機構を制御する第2切換制御工程とを備えている。
これによると、駆動軸を正方向に回転させる前、すなわちポンプを駆動する前には支持台上において最も上方にある被記録媒体がピックアップローラと接触しない位置に配置されるので、駆動軸が逆方向に回転したときにピックアップローラが駆動しても被記録媒体が搬送手段に供給されるのを防ぐことができる。また、インクジェットヘッドのパージ動作後、直ぐに被記録媒体を搬送手段に供給可能状態となる。さらに、第1昇降機構制御工程後にポンプを駆動可能状態に切り換えることができ、パージ制御工程後にポンプを非駆動状態に切り換えることができる。
また、このとき、前記第1昇降機構制御工程後であって前記第1切換制御工程の前に、前記駆動軸の回転が停止するように前記駆動源を制御する回転停止制御工程をさらに備えていてもよい。これによると、回転停止制御工程により第2遊星歯車の回転を停止させた状態で、第1切換制御工程により第2遊星歯車を第2動作位置に変位させることができる。そのため、ポンプ用歯車に対する第2遊星歯車の回転接触による破損を防ぐことができる。
また、このとき、前記第1切換制御工程後であって前記パージ制御工程前に、前記駆動軸を逆方向にわずかに回転させるように前記駆動源を制御する逆回転制御工程をさらに備えていてもよい。これによると、第2遊星歯車とポンプ用歯車とを接触させた状態で、逆回転制御工程により第2遊星歯車をポンプ用歯車に確実に噛み合わすことができる。
また、このとき、互いに異なる色のインクを吐出する複数の前記インクジェットヘッドと、各インクジェットヘッドに対応する複数の前記ポンプとが前記インクジェット記録装置に設けられており、前記第2太陽歯車、前記第2遊星歯車、第2保持部材及び前記切換機構が一つの組として、各ポンプに対応して複数組設けられている。そして、前記第1切換制御工程において、少なくとも一つの前記第2遊星歯車を前記動作位置に変位させるように前記切換機構を制御していてもよい。これによると、第1切換制御工程により1以上のポンプの駆動及び非駆動を選択的に切り換えることができる。つまり、同時に2つ以上のポンプを駆動させることも可能になるので、各インクジェットヘッドから個別にインクを強制的に吐出するのに要する時間よりも短くすることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの概略側断面図である。図2は、本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの概略平面図である。図3は、図2に示すIII−III線に沿った断面図である。インクジェットプリンタ1は、図1に示すように、4つのインクジェットヘッド2を備えたカラーインクジェットプリンタである。このインクジェットプリンタ1には、図1中左方に給紙機構11が、図1中右方に排紙部12が、それぞれ構成されている。
インクジェットプリンタ1の内部には、給紙機構11から排紙部12に向かって被記録媒体である用紙が搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙機構11には、用紙トレイ21内に収納された複数の用紙のうち、最も上方に位置する用紙を送り出すピックアップローラ22が設けられている。ピックアップローラ22によって用紙は図1中左方から右方へ送られる。用紙搬送経路の中間部には、二つのベルトローラ6,7と、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とが配置されている。これら2つのベルトローラ6,7及び搬送ベルト8によって用紙を搬送する搬送手段が構成されている。搬送ベルト8の外周面、すなわち搬送面8aにはシリコン処理が施され粘着性を有している。給紙機構11のすぐ下流側には、搬送ベルト8と対向する位置に押さえローラ5が配置されており、給紙機構11から送り出された用紙を搬送ベルト8の搬送面8aに押さえ付けている。これにより、ピックアップローラ22によって送り出された用紙が押さえローラ5によって搬送面8aに押さえ付けられて搬送面8aの粘着力により保持されながら、一方のベルトローラ6が搬送モータ131(図8参照)の駆動により図1中時計回り(矢印A方向)へ回転し、用紙を下流側に向かって搬送する。
用紙搬送経路に沿って搬送ベルト8のすぐ下流側には、剥離部材13が設けられている。剥離部材13は、搬送ベルト8の搬送面8aに保持されている用紙を搬送面8aから剥離して、右方の排紙部12へ向けて送るように構成されている。
搬送ベルト8によって囲まれた領域内には、インクジェットヘッド2と対向する位置、つまり上側にある搬送ベルト8の下面と接触することによって内周側からこれを支持するほぼ直方体形状のガイド9が配置されている。
4つのインクジェットヘッド2は、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)に対応して、用紙搬送方向に沿って4つ並べて設けられている。つまり、このインクジェットプリンタ1は、ライン式プリンタである。インクジェットヘッド2は、図2に示すように、用紙搬送方向(図2中下方から上方に向かう方向)Bに直交した方向に長尺な細長い長方形形状となっている。また、インクジェットヘッド2の下端には、図1に示すように、ヘッド本体(圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室のインクに圧力を与えるアクチュエータとが貼り合わされたものである)3を有している。これらヘッド本体3の底面にはインクを下方に向けて吐出するための微小径のノズルが多数並べられて形成されており、この底面が搬送面8aに対向するインク吐出面3aとなっている。
ヘッド本体3は、インク吐出面3aと搬送ベルト8の搬送面8aとが平行となり、且つこれらの面の間に少量の隙間が形成されるように配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。この構成で、搬送ベルト8上を搬送される用紙が4つのヘッド本体3のすぐ下方側を順に通過する際に、この用紙の上面すなわち印刷面に向けてノズルから各色のインクが吐出されることで、用紙上に所望のカラー画像を形成できるようになっている。
また、4つのインクジェットヘッド2は、図2に示すように、その長手方向両端部にて枠状のフレーム4に固定されている。フレーム4は、図示しないフレーム昇降機構により上下に移動可能に保持されている。通常、フレーム4は、4つのインクジェットヘッド2が用紙に対してインクを吐出し印刷する印刷位置(図1に示す位置)に配置されるように位置し、インクジェットヘッド2のメンテナンス時(本実施形態ではインクジェットヘッド2からインクを強制的に吐出する(パージする)とき、インク吐出面3aに付着したインクを拭き取るとき及びインク吐出面3aをキャップで覆うとき)にだけ、4つのインクジェットヘッド2が図1に示す印刷位置よりも上方に移動した位置(ヘッドメンテナンス位置)に配置される(図11参照)。
インクジェットプリンタ1には、図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド2に対するメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット70がヘッド本体3の左側に配置されている。メンテナンスユニット70は、図3に示すように、水平移動可能な2つのフレーム71,75を有している。メンテナンスユニット70のすぐ下方には、プリンタ1本体に固定された廃インク受け部材77が配置されている。廃インク受け部材77のインクジェットヘッド2側の端部には、厚み方向に貫通したインク排出口77aが形成されている。インク排出口77aは、廃インク受け部材77上に流れ込んだインクを図示しない廃インク溜めに流通させる。フレーム71,75が後述のように水平移動する際は、予めフレーム4を上方(図3中矢印C方向)に移動させて4つのインクジェットヘッド2を「ヘッドメンテナンス位置」に配置する。これにより、4つのインクジェットヘッド2と搬送ベルト8との間には、フレーム71のためのスペースが確保され(図11参照)、フレーム71を図3中矢印D方向に水平移動可能となる。
フレーム71内には、インクジェットヘッド2に近い側から順に、ブレード72、ワイプローラ73、インク受け取り部材74及びフレーム75が配置されている。フレーム75内には、図2に示すように、各インクジェットヘッド2のインク吐出面3aをそれぞれ覆うことができるように4つのキャップ76が並設されている。キャップ76は、ゴムなどの弾性体で形成されており、インクジェットヘッド2のインク吐出面3aを覆うように密着し、気密を保てるようになっている。
インク受け取り部材74は、並列した4つのインクジェットヘッド2全体の幅よりも若干長い複数の薄板74aを備えている。各薄板74aは互いに平行に配置されている。ワイプローラ73は、円筒状であって、インク吐出面3aと平行な軸部73aに、回転可能に支持されている。ワイプローラ73の軸方向長さは、薄板74aと同様な長さとなっている。ワイプローラ73は、インク吸収可能な多孔性材料(例えば、ウレタン)からなる。
ブレード72は、薄板74a及びワイプローラ73と同様に、並列した4つのインクジェットヘッド2全体の幅より若干長く、その長手方向が用紙搬送方向Bに平行となるように配置されている。ブレード72は、ゴムなどの弾性材料からなる。
メンテナンスユニット70は、後述のメンテナンスが行われないとき、図2に示すように、インクジェットヘッド2から離れた「退避位置」(図2において、インクジェットヘッド2と対向しない左側位置)にて静止している。このとき、フレーム71内におけるインク受け取り部材74以外の各部材72,73とキャップ76の上端は、この退避位置からフレーム71,75がインクジェットヘッド2のインク吐出面3aに対向した「メンテナンス位置」への水平移動の際にインク吐出面3aに接触しないように、インク吐出面3aより若干下側に配置されている。一方、インク受け取り部材74は、フレーム71がメンテナンス位置に移動したときにインク吐出面3aとの間に僅かな隙間(例えば、0.5mm)が常に形成されるようになっている。
なお、フレーム71,75は、水平方向のみ移動可能で鉛直方向の高さは一定であるが、フレーム71内におけるインク受け取り部材74以外の各部材72,73,76はフレーム71,75内に対して鉛直方向に移動可能である。ブレード72及びワイプローラ73は、軸78を回転支点として図3中矢印F方向に揺動する。また、キャップ76は図示しないキャップ昇降機構によりフレーム75内において上下に昇降する。これにより、後述のメンテナンスの際に、ヘッド2のインク吐出面3aとフレーム71内の各部材72,73及びフレーム75内のキャップ76との距離が適宜変更されるようになっている。一方、インク受け取り部材74は、フレーム71が水平移動する際、フレーム71に対して鉛直方向に移動せず、上述した「退避位置」での状態(薄板74aの上端とインク吐出面3aとの間に僅かな隙間(例えば0.5mm)が形成される状態)が維持される。
フレーム71,75を水平移動させる駆動機構81について説明する。メンテナンスユニット70に含まれる駆動機構81は、図2に示すように、モータ82、モータプーリ83、アイドルプーリ84、タイミングベルト85、及びガイド軸86a,86b等を有する。モータ82は、図2中右側の本体フレーム91にネジなどで取り付けられている。モータプーリ83は、モータ82に接続されており、モータ82の駆動に伴って回転する。アイドルプーリ84は、図2中左側の本体フレーム92に回転可能に支持されている。タイミングベルト85は、モータプーリ83とこれと対になったアイドルプーリ84との間に架け渡されるように巻回されると共に、フレーム71の両側から突出した軸受け部71aに接続されている。各ガイド軸86a,86bは、タイミングベルト85と平行に、本体フレーム91,92間に架け渡されるように、それぞれにネジなどで固定されている。ガイド軸86a,86bは、軸受け部71a及びフレーム75の両側から突出した軸受け部75a等を介してフレーム71,75のそれぞれを幅方向両側から支持している。なお、フレーム75は、フレーム71が単独で又はフレーム71がフレーム75と一緒にスライド可能なように、図示しない引掛け機構を有している。
この構成において、モータ82を駆動すると、モータプーリ83が正方向又は逆方向に回転するに伴ってタイミングベルト85が走行する。このタイミングベルト85の走行により、タイミングベルト85に軸受け部71aを介して接続されたフレーム71が、図2左方向又は右方向に、即ちメンテナンス位置又は退避位置に向かう方向に移動する。なお、引掛け機構でフレーム71とフレーム75とが連結されているときは、フレーム71内のブレード72、ワイプローラ73及びインク受け取り部材74と、フレーム75内のキャップ76とが一緒にメンテナンス位置又は退避位置に移動する。一方、引掛け機構でフレーム71とフレーム75とが連結されていないときは、フレーム71内のブレード72、ワイプローラ73及びインク受け取り部材74だけがメンテナンス位置又は退避位置に移動する。
インクジェットプリンタ1には、図2に示すように、対応するインクジェットヘッド2とそれぞれチューブ50によって接続された4つのポンプ51がモータ10の左方に並設されている。図3に示すように、メンテナンスユニット70の下方には、それぞれ異なる色のインクが充填された4つのインクタンク15が設けられている。これら4つのインクタンク15は、図3において、それぞれ対応するポンプ51の手前側に隣接配置されており、ポンプ51とインクタンク15とがそれぞれ接続されている。こうして、インクタンク15からポンプ51及びチューブ50を介してインクジェットヘッド2に至るインク供給経路がインクジェットヘッド2毎に形成されている。
モータ10は、4つのポンプ51及びピックアップローラ22を駆動する駆動源である。図2に示すように、モータ10の左方には、モータ10の回転力をポンプ51及びピックアップローラ22に伝達する駆動力伝達機構40が設けられている。駆動力伝達機構40は、モータ10の駆動軸10aに固定された歯車10bの回転方向によって、ポンプ51及びピックアップローラ22のいずれかにモータ10の回転力を伝達する。本実施の形態における駆動力伝達機構40は、モータ10の歯車10bが正方向(図1中矢印とは逆方向であって時計回り方向)に回転したときに、ポンプ51に回転力を伝達し、モータ10の歯車10bが逆方向(図1中矢印方向であって反時計回り方向)に回転したときに、ピックアップローラ22にその回転力を伝達する。
次に、図4を参照しつつ、インク供給経路について以下に説明する。図4は、図1に示すインクジェットプリンタのインク供給経路の構成を示す概略図である。図4に示すように、各インクジェットヘッド2の一端部には、接続部材50aが設けられており、その接続部材50aを介して可撓性チューブ50の一端が接続されている。チューブ50の他端は、ポンプ51の排出口54に差し込まれている。ポンプ51の吸入口53には、中空針52が設けられており、その中空針52を介してインクタンク15とポンプ51とが接続されている。
インクタンク15は、図4に示すように、合成樹脂製のケース16の内部に、インク袋17を備えた構成となっている。インク袋17は、脱気されたインクを内包している。インク袋17は、その開口部を封止する樹脂製のスパウトを有し、このスパウトは、シリコンゴム製またはブチルゴム製のキャップ18を備えている。インク袋17は、可撓性を有する複数のフィルムを熱圧着して形成されたパウチパックで構成されている。このパウチパックは、最内側にポリエチレン層が形成され、外側に向かって順に基材としてのポリエステル層と、そのポリエステル層に敷設されるガスバリア層としてのアルミ蒸着層(又はシリカ蒸着層)と、パックの強度向上のためのナイロン層とが多重に積層された構造となっている。
キャップ18には、ポンプ51の中空針52を貫通できるようになっており、インクタンク15の内部のインクが切れたときには、キャップ18から中空針52を抜いて、インクタンク15ごと交換できるようになっている。
ポンプ51は、図4に示すように、吸入口53及び排出口54が設けられた略円形状のシリンダ55と、シリンダ55の内部にあるロータ56、ロータ56内に摺動可能に設けられてシリンダ55内を仕切る矩形状の板となる摺動部57とから構成される。ロータ56は、略円柱形状で、略円柱形状の側面が、シリンダ55の吸入口53と排出口54の間の内側面に接して回転するように装着され、回転軸中心に外部の歯車58とつながる駆動軸58aが設けられている。
摺動部57は、板状部材で構成され、ロータ56の回転軸中心を通る溝に装着されてロータ56とともに回転する。そして、常にシリンダ55の内面に当接して、シリンダ55の内部を2つに仕切るように構成されている。そして、シリンダ55の中心位置と、ロータ56の中心位置とがずれているため、摺動部57により仕切られる容積の割合は、ロータ56の角度位置によって変わる。
このように構成されたポンプ51は、図4で見て反時計回り方向にロータ56が回転されると、摺動部57で仕切られるシリンダ55内部のうち吸入口53が通じる側の容積が、ロータ56の回転と共に大きくなる。このため、吸入口53の部分が負圧となり吸入口53からインクタンク15内のインクが吸い出される。逆に、排出口54に通じる摺動部57で仕切られるシリンダ55内のインクが圧縮されて、排出口54から排出される。つまり、ポンプ51は、いわゆるロータリーポンプとして動作し、ポンプ51が回転駆動することでインクジェットヘッド2からインクを強制的に吐出(すなわち、パージ)させることができる。
また、ロータ56は、円筒形の一部が切除された形状となっており、この切除された箇所55aをシリンダ55の図4中左斜め上近傍位置にもってくると、吸入口53と排出口54とが通じる経路が形成される。そして、パージ動作が行われない通常時は、ロータ56はこの状態にされ、インクタンク15からポンプ51及びチューブ50を通ってインクジェットヘッド2に至るインク供給経路が構成される。
次に、図5を参照しつつ、給紙機構11の詳細について以下に説明する。図5は、図1に示す給紙機構を示しており、(a)は概略平面図であり、(b)は断面図である。図5(a)、(b)に示すように、給紙機構11は、複数の用紙を積層して収納する用紙トレイ21を備えている。用紙トレイ21のプリンタ1本体側の面には、図5(a)に示すように、用紙搬送方向Bに沿って延出されプリンタ1本体に接続される接続部23が2つ形成されている。接続部23のプリンタ1本体側の端部のほぼ中央部分には、図5(b)に示すように、凹形状に切りかかれた切欠き部24が形成されている。切欠き部24を挟んで上下に位置する接続部23の端部には、凹形状に形成された支持部25a,25bが形成されている。これら支持部25a,25bがプリンタ1本体に形成された図示しない嵌合溝に嵌合することで、プリンタ1本体に用紙トレイ21(給紙機構11)が固定される。なお、本実施の形態における接続部23は、用紙トレイ21がプリンタ1本体に固定された場合に、図5(b)に示すように用紙トレイ21が斜めに傾くようにして形成されており、ピックアップローラ22で用紙を搬送方向Bに送り出しやすくしている。
用紙トレイ21は、底面から上方に向かって開口されて形成されている。また、用紙トレイ21の搬送方向B後方部分も後方に向かって開口されており、用紙を用紙トレイ21に積層して収納させやすくなっている。用紙トレイ21内には、積層された複数の用紙の搬送方向前方及び下方を用紙トレイ21の前方側面とで支持する積載板(支持台)26と、積載板26を用紙積層方向に昇降移動させる昇降機構27とが設けられている。
積載板26は、積層された用紙の最下端に位置する用紙の下面側の一平面全体を支持しつつ、複数の用紙を下方から支持している。昇降機構27は、積載板26の下面側に形成され、積載板26に対して垂直方向に延設されたフランジ28,29と、フランジ28,29とそれぞれ対向する用紙トレイ21の底面にほぼ対称に設けられた同様のフランジ30,31と、フランジ28〜31に回動可能に連結された連結部材35,36とを含んでいる。
フランジ28〜31には、それぞれ貫通孔28a〜31aが形成されており、その部分で連結部材35,36と連結されている。フランジ29,31に形成された貫通孔29a,31aは、用紙の積層方向と直交する方向に平行な長穴形状となっている。連結部材35は、フランジ28,31の貫通孔28a,31aと両端部で軸を介して連結されており、連結部材36は、フランジ29,30の貫通孔29a,30aと両端部で軸を介して連結されている。そして、連結部材35と連結部材36とがそれぞれのほぼ中心で連結されている。用紙トレイ21の下面には、積載板26の昇降の駆動源となるモータ37が設けられている。モータ37は、連結部材35とフランジ31とを連結する軸を用紙搬送方向前方及び後方側に移動させる機構(図示せず)と接続されている。この構成により、モータ37を駆動して連結部材35とフランジ31とを連結する軸を貫通孔31aの長穴形状にそって用紙搬送方向前方又は後方側に移動させることで、フランジ28〜31及び連結部材35,36によるリンク機構によって、積載板26を用紙積層方向に昇降させることができる。通常、積載板26は、積層された用紙の最も上方にある用紙がピックアップローラ22と接触するように、上昇した位置に配置されている。一方、後述するようにポンプ51を駆動するときは、用紙にピックアップローラ22が接触しない位置に積載板26を下降させる。
また、用紙トレイ21には、積層された用紙の用紙搬送方向Bに沿う一方の側面と接触するガイド面95aを有する固定ガイド95と、用紙の搬送方向に延在され、積層された用紙の用紙搬送方向Bに沿う他方の側面と接触するガイド面96aを有する可動ガイド96とが設けられている。可動ガイド96は、用紙の幅方向(図5(a)中矢印E方向)にスライド可能になっている。このような可動ガイド96をスライドさせてガイド面96aを積層された用紙の他方の側面と接触させると共に、それら用紙の一方の側面を固定ガイド95のガイド面95aに接触させて、両ガイド95,96のガイド面95a,96aで複数の用紙を挟むようにすると、用紙の両側面を揃えることができる。
プリンタ1本体の用紙トレイ21に対向する側面には、ブラケット32が形成されている。ブラケット32は、軸33の両端を回転可能に支持している。軸33には、ピックアップローラ22に対して軸33の回転力を伝達する機構(図示せず)を備えたアーム34が設けられている。アーム34は、軸33によって支持されている。図5(a)において軸33の上方にある端部には、ベルトローラ38aが固定されている。また、プリンタ1本体の側面であって接続部23の下方には、図5(b)に示すように、ベルトローラ38bが回転可能に支持されている。これら両ベルトローラ38a,38b間には動力伝達ベルト39aが架け渡されており、ベルトローラ38bが回転することでベルトローラ38aが動力伝達ベルト39aを介して回転する。さらに、図1に示すように、ベルトローラ38bと、ベルトローラ6の斜め下方に配置された歯車(ピックアップ用歯車)48に同軸上においてそれに固定されたベルトローラ49との間には、動力伝達ベルト39bが架け渡されている。なお、ベルトローラ38bは径の異なる部分が2つ同軸上で互いに固定された構成を有しており、図1に示すように、径が小さい部分に動力伝達ベルト39aが架け渡されており、径が大きい部分に動力伝達ベルト39bが架け渡されている。この構成により、モータ10が逆方向(図1中矢印方向であって反時計回り方向)に回転すると、モータ10の回転力を動力伝達機構40が歯車48に伝える。そして、歯車48とともにベルトローラ49が回転することで、ベルトローラ38bが動力伝達ベルト39bを介して回転する。ベルトローラ38bが回転することで、ベルトローラ38a、軸33が回転し、ピックアップローラ22がアーム34を介して回転する。こうして、用紙トレイ21内に積層された複数の用紙のうち、ピックアップローラ22と接触している最も上方に位置する用紙がピックアップローラ22の回転によって搬送ベルト8側に送り出される。
次に、駆動力伝達機構40について以下に説明する。図6は、図1に示す一点鎖線で囲まれた領域を示しており、(a)はモータ10が逆方向に回転したときの動作状況図であり、(b)はモータ10が正方向に回転したときの動作状況図である。駆動力伝達機構40は、図3及び図6に示すように、モータ10の歯車10bに噛合した太陽歯車(第1太陽歯車)41と、太陽歯車41とともに回転するように太陽歯車41に固定された軸42と、太陽歯車41に噛合した遊星歯車(第1遊星歯車)43とを含んでいる。軸42には、遊星歯車43が太陽歯車41の周りを回ることができるように保持する保持部材(第1保持部材)44が設けられている。保持部材44は、遊星歯車43の軸43aと軸42とを結ぶように延在した連結部44aと、太陽歯車41を挟むようにして延在したU字形状の支持部44bとが一体的に形成されてなる。この支持部44bは、一端部において軸42に回転可能に支持されているが、図6(b)に示すように、支持部材44bの他端部がプリンタ本体に設けられた当接部45に接触することによって軸42を回転支点とした保持部材44の回転範囲が定められている。これより、遊星歯車43は、図6(a)に示されるように歯車48と接触する位置から、図6(b)に示される位置までの範囲内において揺動可能となる。このように遊星歯車43が図6(b)に示す位置以上に歯車10bに近づかないように保持部材44の回転範囲が定められることで、遊星歯車43と歯車10bとが接触して破損することがなくなる。
ここで、モータ10の駆動軸10aの回転方向による遊星歯車43の揺動状況について以下に説明する。図6(a)に示すように、モータ10の駆動軸10aが逆方向(図中反時計回り方向)に回転すると、その駆動軸10aに固定された歯車10bも同方向に回転する。すると、歯車10bに噛合する太陽歯車41が図中時計回り方向に回転し、太陽歯車41に噛合する遊星歯車43が図中反時計回り方向に回転する。このとき、遊星歯車43は太陽歯車41の時計回り方向の回転力によって上方に移動し、ちょうど遊星歯車43の上方に配置された歯車48と噛み合う位置(第1動作位置)に配置される。これによって、歯車48及びベルトローラ49が図中時計回り方向に回転し、動力伝達ベルト39bが、図6(a)に示すように、ベルトローラ49の回転によって走行する。つまり、駆動軸10aが逆方向に回転したときには、モータ10の回転力が歯車48に伝達され、上述したようにピックアップローラ22が用紙トレイ21内の最も上方に位置する用紙を搬送ベルト8側に送り出すように回転する。
一方、図6(b)に示すように、モータ10の駆動軸10aが正方向(図中時計回り方向)に回転すると、その駆動軸10aに固定された歯車10bも同方向に回転する。すると、歯車10bに噛合する太陽歯車41が図中反時計回り方向に回転し、太陽歯車41に噛合する遊星歯車43が図中時計回り方向に回転する。このとき、遊星歯車43は太陽歯車41の反時計回り方向の回転力によって下方に移動し、歯車48と離隔した位置(第1退避位置)に配置される。つまり、駆動軸10aが正方向に回転したときには、モータ10の回転力が歯車48に伝わらなくなり、ピックアップローラ22が回転しない。逆に、後述するように歯車46および遊星歯車47が回転し、ソレノイド62の切換によってポンプ51にモータ10の回転力を伝達することが可能になる。このように駆動力伝達機構40は、モータ10の駆動軸10aの回転方向、すなわち、正方向に回転したときはポンプ51側に、逆方向に回転したときはピックアップローラ22側にモータ10の回転力を自動的に切り換えることができる。
また、駆動力伝達機構40は、図2及び図3に示すように、軸42方向に沿って直列に配置され、軸42とともに回転可能なように軸42に固定された4つの太陽歯車(第2太陽歯車)46と、太陽歯車46に噛合した4つの遊星歯車(第2遊星歯車)47とを含んでいる。各太陽歯車46は、対応するポンプ51近傍にそれぞれ位置している。図7(a)はポンプ51近傍の平面図であり、(b)はポンプ51近傍の側面図である。図7(a)、(b)に示すように、軸42には、遊星歯車47が噛合する太陽歯車46の周りを回ることができるように保持する保持部材(第2保持部材)61が4つ設けられている。保持部材61は、遊星歯車47の軸47aと軸42とを結ぶように延在した連結部61aと、太陽歯車46を挟むようにして延在した略U字形状の支持部材61bとが一体的に形成されてなる。この支持部材61bは、一端部において軸42に回転可能に支持されているが、他端部から延出した延出部61cがソレノイド(切換手段)62のシャフト63と連結されているため、保持部材61の回転範囲がソレノイド62のシャフト63の伸縮によって定められている。言い換えると、保持部材61は、シャフト63が伸びた状態及びシャフト63が縮んだ状態にソレノイド62が切換られることで、軸42を回転支点として揺動する。つまり、図7(b)に示すように、ソレノイド62のシャフト63が伸びた状態のときは、遊星歯車47がポンプ51の歯車(ポンプ用歯車)58と離隔した位置(第2退避位置)に配置され、図4に示すように、ソレノイド62のシャフト63が縮んだ状態のときは、遊星歯車47がポンプ51の歯車58に噛み合う位置(第2動作位置)に配置される。なお、太陽歯車46、遊星歯車47、保持部材61及びソレノイド62は、ポンプ51毎に1つの組としてそれぞれ設けられており、上述の太陽歯車41、遊星歯車43及び保持部材44とによって駆動力伝達機構40を構成している。
この構成により、モータ10の駆動軸10aが正方向に回転しているとき(歯車48と遊星歯車43とが離隔した状態で太陽歯車41が図6中反時計回り方向に回転しているとき)に、ソレノイド62のシャフト63を縮めた状態にすると、モータ10の回転力をポンプ51の歯車58に伝達することができ、ポンプ51のロータ56の回転によってポンプ51内のインクをインクジェットヘッド2に向けて送り、インクジェットヘッド2からインクを強制的に吐出させるパージを行うことができる。また、遊星歯車47、太陽歯車46、保持部材61及びソレノイド62が対応するポンプ51毎に1つの組として設けられているので、パージしたいインクジェットヘッド2に対応するポンプ51のみを駆動することが可能となる。さらに、すべてのポンプ51を同時に駆動することも可能になる。つまり、ポンプ51の駆動及び非駆動を選択的に切り換えることができるとともに、すべてのポンプ51を同時に駆動させることも可能になるので、各インクジェットヘッド2から個別にインクを強制的に吐出するのに要する時間よりも短くすることができる。また、保持部材61がソレノイド62と連結されているので、モータ10の駆動軸10aの回転が停止した状態でも遊星歯車47を歯車58に噛み合う位置又は離隔した位置に配置することが可能になる。
次に、インクジェットプリンタ1の制御系について、図8を参照して説明する。図8は、本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの制御構成を示す概略ブロック図である。インクジェットプリンタ1に含まれる制御部101は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行する制御プログラム及び制御プログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)とで構成されており、図8に示すように、ヘッド制御部111と、搬送制御部112と、パージ制御部(パージ制御手段)113と、昇降機構制御部(昇降機制御手段)114と、切換制御部(切換制御手段)115とを備えている。
ヘッド制御部111は、制御部101がPC(パーソナルコンピューター)100からの印刷データを受信したときに、ヘッド駆動回路121を制御して対応するインクジェットヘッド2からインクを吐出させる。
搬送制御部112は、制御部101がPC100からの印刷データを受信したときに、モータ10の駆動軸10aを逆方向に回転させるように、モータドライバ122を制御するとともに、搬送モータ131を駆動して搬送ベルト8上の用紙を搬送するようにモータドライバ123を制御する。
パージ制御部113は、正回転制御部116と逆回転制御部117と回転停止制御部118とメンテナンスユニット移動制御部119とを備えている。正回転制御部116は、制御部101が後述する初期動作(プリンタ電源投入時、インクタンク15の交換時など)によるパージ信号及びPC100からのパージ信号を受信したときに、モータ10の駆動軸10aを正方向に回転させるようにモータドライバ122を制御する。逆回転制御部117は、正回転制御部116によりモータドライバ122が制御される前であって、後述の切換制御部115によってソレノイドドライバ126が制御された後、モータ10の駆動軸10aが逆方向に僅かに回転するようにモータドライバ122を制御する。回転停止制御部118は、逆回転制御部117によりモータ10の駆動軸10aを回転駆動する直前に、モータ10の駆動軸10aの回転を停止させるようにモータドライバ122を制御する。メンテナンスユニット移動制御部119は、フレーム71,75又はフレーム71がメンテナンス位置又は退避位置に移動するようにモータドライバ124を制御する。また、パージ制御部113は、後述する初期動作によるパージ信号及びPC100からのパージ信号を受信したときに、4つのインクジェットヘッド2がフレーム昇降機構(図示せず)によりヘッドメンテナンス位置に移動するように、図示しないドライバを制御する。
昇降機構制御部114は、制御部101がPC100からの印刷データを受信したとき及びインクジェットヘッド2のパージが終了した後に、モータ37を駆動して用紙トレイ21内の最も上方にある用紙がピックアップローラ22に接触するようにモータドライバ125を制御する。また、昇降機構制御部114は、制御部101が後述する初期動作によるパージ信号及びPC100からのパージ信号を受信したときに、モータ37を駆動して用紙トレイ21内の最も上方にある用紙がピックアップローラ22と離隔するようにモータドライバ125を制御する。
切換制御部115は、制御部101が後述する初期動作によるパージ信号及びPC100からのパージ信号を受信したときに、ソレノイド62のシャフト63が伸びる又は縮むように、ソレノイドドライバ126を制御する。
続いて、印刷及びパージ時の制御フローについて、図9及び図10を参照しつつ以下に説明する。図9は、本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの印刷時における制御フローのフローチャートである。インクジェットプリンタ1で用紙に画像を印字するには、図9に示すように、まず、ステップ1(S1)において、制御部101がPC100からの印刷データを受信する。そして、ステップ2(S2)において、制御部101がピックアップローラ22と用紙トレイ21内の最も上方にある用紙とが接触しているかを判断し、用紙がピックアップローラ22と接触していない場合、ステップ3(S3)に進み、用紙がピックアップローラ22と接触している場合、ステップ4(S4)に進む。ステップ3に進んだ場合、昇降機構制御部114がモータドライバ125を介してモータ37を駆動し積載板26を上昇させ、用紙トレイ21の最も上方にある用紙をピックアップローラ22に接触させる。用紙とピックアップローラ22とが接触している場合、ステップ4において、搬送制御部112がモータドライバ122を介してモータ10の駆動軸10aを逆方向に回転させてピックアップローラ22を回転させ、用紙トレイ21の最も上方にある用紙を搬送ベルト8上に送り出して給紙する。次に、ステップ5(S5)において、搬送制御部112がモータドライバ123を介して搬送モータ131を駆動しベルトローラ6を回転させ、搬送ベルト8上の用紙を排紙部12側に搬送するとともに、ヘッド制御部111がヘッド駆動回路121を介してインクジェットヘッド2を駆動し、インクを用紙上に吐出する。そして、ステップ6(S6)において、印刷された用紙を排紙部12へ排紙する。
続いて、インクジェットプリンタ1の初期動作(プリンタ電源投入時、インクタンク15の交換時など)及びインクジェットヘッド2の吐出不良時などにおけるパージ動作について以下に説明する。図10は、本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタのパージ時における制御フローのフローチャートである。図11〜図13は、図3に示すインクジェットヘッド2及びメンテナンスユニット70のパージ時における動作状況図である。インクジェットヘッド2のパージ動作を行うときは、図10に示すように、まず、ステップ1(T1)において、制御部101がパージ信号を受信する。このパージ信号は、4つのインクタンク15に対応する4つのポンプ51のうち、いずれのポンプ51に対してパージ動作を行わせるかを示す、ポンプ選択指令を含んでいる。なお、プリンタ電源を「ON」にしたとき、及び、インクタンク15を交換したときの初期動作においては、PC100からのパージ信号を制御部101が受信するのではなく、インクジェットプリンタ1自体が強制的にパージ動作に移る設定となっているため、制御部101がインクジェットプリンタ1自体からパージ信号を受信する。このとき受信されるパージ信号は、プリンタ電源を「ON」にしたときは、4つのポンプ51のすべてに対してパージを行わせる指令を含んだものであり、インクタンク15を交換したときは、交換したインクタンク15に対応するポンプ51に対してパージを行わせる指令を含んだものである。一方、プリンタ電源投入後、通常使用の途中にパージ動作に移る場合は、制御部101がPC100からパージ信号を受信する。
次に、ステップ2(T2)において、ピックアップローラ22と用紙トレイ21内の最も上方にある用紙とが接触しているかを制御部101が判断し、用紙がピックアップローラ22に接触している場合、ステップ3(T3)に進み、用紙がピックアップローラ22と接触していない場合、ステップ4(T4)に進む。ステップ3に進んだ場合、昇降機制御部114がモータドライバ125を介してモータ37を駆動し、積載板26を下降させ、用紙トレイ21の最も上方にある用紙をピックアップローラ22から離隔させる(第1昇降機構制御工程)。用紙とピックアップローラ22とが離隔している場合、ステップ4において、図11に示すように、パージ制御部113が図示しないドライバを制御するとともに図示しないフレーム昇降機構を介してフレーム4に固定された4つのインクジェットヘッド2を印刷位置からヘッドメンテナンス位置に上昇させる。
次に、ステップ5(T5)において、メンテナンスユニット移動制御部119がモータドライバ124を介してモータ82を駆動し、キャップ76及びフレーム75を除くメンテナンスユニット70を図11に示す矢印D方向に移動させ、フレーム71のフレーム75と対向していた部分がインク吐出面3aと対向する位置に配置する。そして、ステップ6(T6)において、パージ制御部113がモータ10の回転が停止しているかを判断し、モータ10が回転している場合、ステップ7(T7)に進み、モータ10が回転していない場合、ステップ8(T8)に進む。ステップ7に進んだ場合、回転停止制御部118がモータドライバ122を介してモータ10の駆動軸10aの回転を停止する(回転停止制御工程)。このように、モータ10の駆動軸10aの回転を停止させることで、遊星歯車47の回転が停止する。この状態で、後述のように遊星歯車47を歯車58に噛合する位置に移動させることができる。そのため、歯車58に対する遊星歯車47の回転接触による破損を防ぐことができる。モータ10が回転していない場合、ステップ8において、切換制御部115がパージを行うポンプ51に対応するソレノイド62をソレノイドドライバ126を介して作動させてシャフト63を縮め、遊星歯車47を歯車58に噛合する位置に移動させる(第1切換制御工程)。このように、切換制御部115が制御することでポンプ51を駆動可能状態とすることができる。
次に、ステップ9(T9)において、逆回転制御部117がモータ10の駆動軸10aを若干逆方向に回転させるようにモータドライバ122を介してモータ10を駆動する(逆回転制御工程)。こうして、モータ10の駆動軸10aを逆方向に回転させることで、遊星歯車47と歯車58とを確実に噛み合わせることができる。つまり、遊星歯車47及び歯車58の歯同士が接触して遊星歯車47と歯車58とが過度に噛み込んだ状態になっていても、モータ10の駆動軸10aが逆方向に回転することで、これら歯車47,58の歯同士の過度に噛み込んだ状態が解除されて歯車47,58がともに回転することが可能なように良好に噛み合うことになる。そして、ステップ10(T10)において、正方向に所定回転数だけ駆動軸10aが回転するように、正回転制御部116がモータドライバ122を介してモータ10を駆動する。こうして、モータ10の回転力がポンプ51に伝達され、歯車58及びロータ56が回転する。これにより、上述したようにポンプ51の吸入口53からインクが吸引され排出口54からポンプ51内のインクが排出され、インクジェットヘッド2からインクが強制的に吐出される。インクジェットヘッド2から吐出されたインクはフレーム71上に吐出される。フレーム71上に吐出されたインクはフレーム71から廃インク受け部材77に向かって移動する。そして、廃インク受け部材77の排出口77aから図示しない廃インク溜めにインクが廃棄される。
次に、ステップ11(T11)において、パージが終了した場合はモータ10の回転を停止させてステップ12(T12)に進み、パージが終了していない場合はステップT10を繰り返し行う。モータ10の駆動を停止させるときは、ポンプ51のロータ56の切除された箇所55aが図4に示す位置に存在するようにしてモータ10の回転を停止させる。つまり、ポンプ51の吸入口53と排出口54とが連通した状態とする。パージが終了した場合、ステップ12において、切換制御部115がパージを行ったポンプ51に対応するソレノイド62をソレノイドドライバ126を介して作動させシャフト63を伸ばし、遊星歯車47を歯車58から離隔する位置に移動させる。このとき、遊星歯車47と歯車58との噛み合わせ状態によっては、遊星歯車47が歯車58から円滑に離隔しない場合があることから、ステップ13(T13)において、ステップ9(T9)と同様に、逆回転制御部117がモータ10の駆動軸10aを若干逆方向に回転させるようにモータドライバ122を介してモータ10を駆動する。これにより、遊星歯車47と歯車58とを確実に離隔させることができる。こうして、ポンプ51を非駆動状態にすることができる。つまり、モータ10の駆動軸10aが正方向又は逆方向に回転していても、遊星歯車47と歯車58とが離隔しているので、その駆動力がポンプ51に伝わらない。
次に、ステップ14(T14)において、制御部101は、ステップ1(T1)において受信したパージ信号に基づいて、他のポンプ51に対してパージ動作を行わせるか否かを判断し、他のポンプ51にパージ動作を行わせる場合、ステップ8(T8)に戻り、他のポンプ51にパージ動作を行わせない場合、ステップ15(T15)に進む。ステップ8に戻った場合は、他のポンプ51に対して上述したようにパージ動作を行わせる。ステップ15に進んだ場合は、図12に示すように、メンテナンスユニット移動制御部119がモータドライバ124を介してモータ82を駆動し、フレーム71を図12中矢印G方向に移動させ(すなわち、フレーム71をメンテナンス位置から退避位置に移動させる)ワイプ動作を行う。このとき、フレーム71内のワイプローラ73及びブレード72は、軸78を回転支点として回動しインク吐出面3aと接触する位置に配置される。そして、フレーム71の退避位置への移動にともなって、インク受け取り部材74、ワイプローラ73及びブレード72がインク吐出面3aに付着したインクを拭き取る。インク受け取り部材74の各薄板74aの上端は、インク吐出面3aに対して接触せずに所定の微小な間隔をおいて近接している。これより、インク吐出面3aに付着しているインクのうち比較的大きな液滴は、インク受け取り部材74の各薄板74a間に移動する。そして、ワイプローラ73は、図12に示すように、インク吐出面3aと接触しており、フレーム71の移動に伴って図12中時計回りに回転しながらインク受け取り部材74で除去されなかった小さめの液滴が拭き取る。なお、ワイプローラ73は、インクを吸収可能な多孔性材料からなるので、拭き取られたインクはワイプローラ73表面から内部へと吸収される。ブレード72は、その上端がインク吐出面3aより上側にあるので、インク吐出面3aに対向する位置に至ると、インク吐出面3aと撓みながら接触する。このようにして、ブレード72は、インク吐出面3aに付着したインクを掻き取っていく。これにより、インク吐出面3aに付着しているインクのうちワイプローラ73でも除去されなかった小さめの液滴が拭き取られる。
次に、ステップ16(T16)において、図13に示すように、メンテナンスユニット70をキャップ76がインク吐出面3aと対向する位置(メンテナンス位置)に配置されるように、メンテナンスユニット移動制御部119がモータドライバ124を介してモータ82を駆動する。キャップ76がインク吐出面3aと対向する位置に配置されたときに、キャップ76が上昇しインク吐出面3aを覆い、インク吐出面3aの乾燥を防ぐ。次に、ステップ17(T17)において、昇降機構制御部114がモータドライバ125を介してモータ37を駆動し積載板26を上昇させ、用紙トレイ21の最も上方にある用紙をピックアップローラ22に接触させる。こうして、インクジェットプリンタ1が待機状態となる。このように、パージ動作後に、用紙トレイ21の最も上方にある用紙をピックアップローラ22に接触するようにして待機することで、インクジェットヘッド2のパージ後、直ぐにでも用紙を搬送ベルト8上に給紙することが可能になる。なお、給紙する際には、メンテナンスユニット70を退避位置に移動させるとともに、4つのインクジェットヘッド2を印刷位置に配置させる。
以上のような本実施の形態によるインクジェットプリンタ1によると、モータ10によって駆動軸10aが正逆方向に回転することで、ポンプ51とピックアップローラ22とを個別に駆動することが可能になる。そのため、ポンプ51及びピックアップローラ22に個別に駆動源となるモータなどを設ける必要がなくなるので、インクジェットプリンタ1を小型化することが可能になる。加えて、モータ10の駆動軸10aを正方向に回転させポンプ51を駆動する前に、用紙トレイ21の最も上方にある用紙をピックアップローラ22から離隔するように、積載板26を下降させているので、モータ10の駆動軸10aが逆方向に回転してピックアップローラ22が回転しても用紙が搬送ベルト8に向かって給紙することがない。つまり、給紙の誤作動を防ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、本実施の形態におけるインクジェットヘッドは、ラインタイプのインクジェットヘッドであるが、シリアルタイプのインクジェットヘッドでも適用可能である。すなわち、シリアルタイプのインクジェットプリンタであっても、上述のような効果を有することが可能である。また、駆動力伝達機構40は、ポンプ及びピックアップローラを駆動する駆動源が同じで且つ駆動軸の回転方向でポンプ及びピックアップローラの駆動を切り換えるのであれば、上述したような複数の歯車以外で構成されていてもよい。また、保持部材61はソレノイド62と連結されていなくてもよい。つまり、駆動軸10aの回転によって自動的に遊星歯車47が歯車58と噛み合う位置に配置されていてもよい。この場合、切換制御部115及びソレノイド62も設ける必要がない。そのため、駆動力伝達機構や制御部の構成が簡易になる。
また、本実施の形態のインクジェットプリンタ1の駆動方法において、遊星歯車47を歯車58に噛み合わせる位置に移動させる前に、モータ10の駆動軸10aの回転を停止させなくてもよい。また、遊星歯車47を歯車58に噛み合わせる位置に移動させた後、モータ10の駆動軸10aを逆方向に回転させなくてもよい。また、インクジェットヘッド2のパージが終了し、遊星歯車47を歯車58から離隔した位置に移動させた後、積載板26を上昇させて用紙トレイ21の最も上方にある用紙とピックアップローラ22とを接触させなくてもよい。
本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの概略側断面図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの概略平面図である。 図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 図1に示すインクジェットプリンタのインク供給経路の構成を示す概略図である。 図1に示す給紙機構を示しており、(a)は概略平面図であり、(b)は断面図である。 図1に示す一点鎖線で囲まれた領域を示しており、(a)はモータが逆方向に回転したときの動作状況図であり、(b)はモータが正方向に回転したときの動作状況図である。 (a)はポンプ近傍の平面図であり、(b)はポンプ近傍の側面図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの制御構成を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの印刷時における制御フローのフローチャートである。 本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタのパージ時における制御フローのフローチャートである。 図3に示すインクジェットヘッド及びメンテナンスユニットのパージ時における動作状況図であり、インクジェットヘッドがヘッドメンテナンス位置に移動した状況を示している。 図3に示すインクジェットヘッド及びメンテナンスユニットのパージ時における動作状況図であり、インク吐出面に付着したインクをメンテナンスユニットで拭き取っている状況を示している。 図3に示すインクジェットヘッド及びメンテナンスユニットのパージ時における動作状況図であり、インク吐出面をキャップで覆っている状況を示している。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
2 インクジェットヘッド
3 ヘッド本体
3a インク吐出面
10 モータ(駆動源)
10a 駆動軸
22 ピックアップローラ
26 積載板(支持台)
27 昇降機構
40 駆動力伝達機構
41 太陽歯車(第1太陽歯車)
43 遊星歯車(第1遊星歯車)
44 保持部材(第1保持部材)
46 太陽歯車(第2太陽歯車)
47 遊星歯車(第2遊星歯車)
48 歯車(ピックアップ用歯車)
51 ポンプ
58 歯車(ポンプ用歯車)
61 保持部材(第2保持部材)
62 ソレノイド(切換手段)
113 パージ制御部(パージ制御手段)
114 昇降機構制御部(昇降機構制御手段)
115 切換制御部(切換制御手段)

Claims (8)

  1. インクを被記録媒体に吐出するノズルが複数形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、
    前記被記録媒体を前記インク吐出面と対向する位置に搬送する搬送手段と、
    複数の前記被記録媒体を支持する支持台と、
    前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体を前記搬送手段に供給するピックアップローラと、
    前記支持台を昇降させる昇降機構と、
    前記インクジェットヘッド内のインクを複数の前記ノズルから強制的に吐出させるポンプと、
    駆動源により正逆両方向に回転する駆動軸と、
    前記駆動軸の正方向への回転力を前記ポンプに伝達して前記ポンプを動作させる状態と、前記駆動軸の逆方向への回転力を前記ピックアップローラに伝達して前記ピックアップローラを動作させる状態に切り換え可能な駆動力伝達機構と、
    前記インクジェットヘッド内のインクが複数の前記ノズルから強制的に吐出されるように、前記駆動源を制御して前記駆動軸を正方向に回転させるパージ制御手段と、
    前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触する位置と、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触しない位置とのいずれかに、前記昇降機構を制御する昇降機構制御手段とを備えており、
    前記パージ制御手段は、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体と前記ピックアップローラとが接触しない位置になるように前記昇降機構制御手段が前記昇降機構を制御した後に、前記駆動軸を正方向に回転させるように前記駆動源を制御し、
    前記昇降機構制御手段は、前記ノズルからインクを強制的に吐出させるパージが終了するように前記パージ制御手段が前記駆動源を制御した後に、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体と前記ピックアップローラとが接触する位置になるように前記昇降機構を制御し、
    前記駆動力伝達機構は、
    前記駆動軸と共に回転する第1太陽歯車と、
    前記第1太陽歯車に噛合されて前記第1太陽歯車の周りを回る第1遊星歯車と、
    前記第1遊星歯車を、前記ピックアップローラに回転力を伝達するピックアップローラ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ピックアップローラに伝達する第1動作位置と、前記第1動作位置から退避した第1退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第1保持部材と、
    前記駆動軸と共に回転する第2太陽歯車と、
    前記第2太陽歯車に噛合されて前記第2太陽歯車の周りを回る第2遊星歯車と、
    前記第2遊星歯車を、前記ポンプに回転力を伝達するポンプ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ポンプに伝達する第2動作位置と、前記第2動作位置から退避した第2退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第2保持部材とを備えており、
    前記第2保持部材には、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置と第2退避位置とのいずれかに変位させる切換機構が連結されており、
    前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体と前記ピックアップローラとが接触しない位置になるように前記昇降機構制御手段が前記昇降機構を制御した後に、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換機構を制御する切換制御手段をさらに備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記パージ制御手段は、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換制御手段が前記切換機構を制御する前に、前記駆動軸の回転が停止するように前記駆動源を制御することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記パージ制御手段は、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換制御手段が前記切換機構を制御した後に、前記駆動軸を逆方向にわずかに回転させるように前記駆動源を制御することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 互いに異なる色のインクを吐出する複数の前記インクジェットヘッドと、各インクジェットヘッドに対応する複数の前記ポンプとが設けられており、
    前記第2太陽歯車、前記第2遊星歯車、第2保持部材及び前記切換機構が一つの組として、各ポンプに対応して複数組設けられており、
    前記切換制御手段が、少なくとも一つの前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換機構を制御することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. インクを被記録媒体に吐出するノズルが複数形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、前記被記録媒体を前記インク吐出面と対向する位置に搬送する搬送手段と、複数の前記被記録媒体を支持する支持台と、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体を前記搬送手段に供給するピックアップローラと、前記支持台を昇降させる昇降機構と、前記インクジェットヘッド内のインクを複数の前記ノズルから強制的に吐出させるポンプと、駆動源により正逆両方向に回転する駆動軸と、前記駆動軸の正方向への回転力を前記ポンプに伝達して前記ポンプを動作させる状態と、前記駆動軸の逆方向への回転力を前記ピックアップローラに伝達して前記ピックアップローラを動作させる状態に切り換え可能な駆動力伝達機構とを備え
    前記駆動力伝達機構は、前記駆動軸と共に回転する第1太陽歯車と、前記第1太陽歯車に噛合されて前記第1太陽歯車の周りを回る第1遊星歯車と、前記第1遊星歯車を、前記ピックアップローラに回転力を伝達するピックアップローラ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ピックアップローラに伝達する第1動作位置と、前記第1動作位置から退避した第1退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第1保持部材と、前記駆動軸と共に回転する第2太陽歯車と、前記第2太陽歯車に噛合されて前記第2太陽歯車の周りを回る第2遊星歯車と、前記第2遊星歯車を、前記ポンプに回転力を伝達するポンプ用歯車と噛合して前記駆動軸の回転力を前記ポンプに伝達する第2動作位置と、前記第2動作位置から退避した第2退避位置とのいずれかに変位可能に保持する第2保持部材とを備えており、
    前記第2保持部材には、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置と第2退避位置とのいずれかに変位させる切換機構が連結されたインクジェット記録装置の駆動方法において、
    前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触する位置から接触しない位置へと移動するように、前記昇降機構を制御する第1昇降機構制御工程と、
    前記第1昇降機構制御工程後に、前記インクジェットヘッド内のインクが前記ノズルから強制的に吐出されるように、前記駆動源を制御して前記駆動軸を正方向に回転させるパージ制御工程と、
    前記パージ制御工程後に、前記支持台上において最も上方にある前記被記録媒体が前記ピックアップローラと接触しない位置から接触する位置へと移動するように、前記昇降機構を制御する第2昇降制御工程と
    前記第1昇降機構制御工程後であって前記パージ制御工程前に、前記第2遊星歯車を前記第2動作位置に変位させるように前記切換機構を制御する第1切換制御工程と、
    前記パージ制御工程後であって前記第2昇降機構制御工程前に、前記第1切換工程において変位した前記第2遊星歯車を前記第2退避位置に変位させるように前記切換機構を制御する第2切換制御工程とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置の駆動方法。
  6. 前記第1昇降機構制御工程後であって前記第1切換制御工程の前に、前記駆動軸の回転が停止するように前記駆動源を制御する回転停止制御工程をさらに備えていることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置の駆動方法。
  7. 前記第1切換制御工程後であって前記パージ制御工程前に、前記駆動軸を逆方向にわずかに回転させるように前記駆動源を制御する逆回転制御工程をさらに備えていることを特徴とする請求項又はに記載のインクジェット記録装置の駆動方法。
  8. 互いに異なる色のインクを吐出する複数の前記インクジェットヘッドと、各インクジェットヘッドに対応する複数の前記ポンプとが前記インクジェット記録装置に設けられており、
    前記第2太陽歯車、前記第2遊星歯車、第2保持部材及び前記切換機構が一つの組として、各ポンプに対応して複数組設けられており、
    前記第1切換制御工程において、少なくとも一つの前記第2遊星歯車を前記動作位置に変位させるように前記切換機構を制御することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の駆動方法。

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