JP3287404B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3287404B2
JP3287404B2 JP8083099A JP8083099A JP3287404B2 JP 3287404 B2 JP3287404 B2 JP 3287404B2 JP 8083099 A JP8083099 A JP 8083099A JP 8083099 A JP8083099 A JP 8083099A JP 3287404 B2 JP3287404 B2 JP 3287404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの駆動源で2
つの駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装置を備
えた記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータなどの1つの駆動源の駆動力を2
つの駆動対象部に個別に伝達して利用する場合、駆動系
統の途中に動力伝達切換装置を設けて駆動力の伝達を切
り替えて使用することが行われる。
【0003】このような動力伝達切換装置を備えた記録
装置の従来例として、例えば特開平9−169121号
公報に開示されているように、駆動源側に軸線方向に長
い寸法を有する駆動ギアを設け、従動伝達機構側にはそ
れぞれ別の駆動装置へ連絡する第1従動ギアと第2従動
ギアとを設け、更に駆動ギアと第1従動ギア及び第2従
動ギアとの間に、駆動ギアに常時噛み合いながら駆動ギ
アの軸線方向にスライド可能なスライドギアを設けた構
造が挙げられる。このような構造では、スライドギアが
駆動ギアの軸線方向一端側に位置しているときには、第
1従動ギアへ駆動力が伝達され、またスライドギアが駆
動ギアの軸線方向他端側へスライドしたときには、第2
従動ギアへ駆動力が伝達されるとともに、第1従動ギア
への駆動伝達は切断されるようになっている。
【0004】また、他の従来例として、プリンタの給紙
ローラ用のギア列と紙送りローラ用のギア列とを切換装
置を介して切換動作させる構造のものが挙げられる(特
開平10−129057号公報および特開平10−12
9895号公報参照)。この切換装置は、キャリッジの
待機位置への移動を利用して、切換レバーを動作してギ
ア列の連結及び解除を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のスライ
ドギアを備える機構では、スライドギアのスライド方向
に一定以上の寸法が必要になるため、コンパクトな動力
伝達切換装置を実現することができず、記録装置全体と
して大型化するという問題点がある。
【0006】また、後者のような切換装置では、キャリ
ッジが待機位置へ移動して切換レバーに作用するため、
キャリッジの移動時間の分だけスループットが長くなっ
てしまう。またキャリッジが切換レバーを押してギアを
スライドさせる構造を採用するために、構造が複雑にな
り、ギアのスライド方向に装置が厚くなってしまうとい
う問題点があった。
【0007】本発明の課題は、1つの駆動源で2つの駆
動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装置の構造を単
純且つコンパクトにして、全体として小型化を図れる記
録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、1つの駆動源で2つ
の駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装置を備え
た記録装置であって、前記動力伝達切換装置は、前記駆
動源の駆動軸を挟んで両側に位置する第1駆動伝達系の
第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1駆動伝達
ギアと、前記第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよび
第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアとの間で揺動可能な
切換部材と、該切換部材に取り付けられ、前記両駆動伝
達ギアの間に位置して当該切換部材の揺動により該第1
および第2駆動伝達ギアと個別的に歯合して前記駆動源
からの駆動力を伝達する揺動ギアと、該揺動ギアが前記
第1および第2駆動伝達ギアのいずれかに歯合している
状態で前記切換部材を固定するロック手段とを備え、前
記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆動
および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連結
され、前記切換部材は、前記駆動軸側の基端部を支点に
して揺動可能であり且つ円周の一部をその外周縁として
備えており、前記ロック手段は前記切換部材の外周縁の
一部に係止可能であることを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、揺動ギアが、第1駆動伝
達系の第1駆動伝達ギアと第2駆動伝達系の第1駆動伝
達ギアとの間で揺動することによって、駆動源からの駆
動力を第1駆動伝達系と第2駆動伝達系とに個別に伝達
することができる。これにより、1つの駆動源で2つの
駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装置の構造を
簡単且つコンパクトにすることができ、記録装置全体と
しての小型化を図ることができる。更に、ロック手段に
より切換部材がロックされることにより、揺動ギアが時
計回りと反時計回りのいずれの方向に回転しても、すな
わち正転しても逆転しても、各駆動伝達系の第1駆動伝
達ギアから離れることがない。従って、ギアの離脱や歯
飛びの心配がない記録装置を実現することができる。
して、本発明によれば、切換部材が駆動軸側の基端部を
支点にして自由端側が揺動するのに伴い、揺動ギアの外
周縁が円弧状の軌跡を描いて移動する。ロック手段はこ
の外周縁の移動軌跡の途中で、該外周縁の一部に係止し
て、切換部材に取り付けられた揺動ギアの位置を固定す
る。
【0010】本願請求項2に記載の発明は、1つの駆動
源で2つの駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装
置を備えた記録装置であって、前記動力伝達切換装置
は、前記駆動源の駆動軸を挟んで両側に位置する第1駆
動伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第
1駆動伝達ギアと、前記第1駆動伝達系の第1駆動伝達
ギアおよび第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアとの間で
揺動可能な切換部材と、該切換部材に取り付けられ、前
記両駆動伝達ギアの間に位置して当該切換部材の揺動に
より該第1および第2駆動伝達ギアと個別的に歯合して
前記駆動源からの駆動力を伝達する揺動ギアと、該揺動
ギアが前記第1および第2駆動伝達ギアのいずれかに歯
合している状態で前記切換部材を固定するロック手段と
を備え、前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系
は、正転駆動および逆転駆動される2つの駆動対象部に
それぞれ連結され、前記動力伝達切換装置は、前記駆動
源の駆動軸に歯合する太陽ギアを備え、前記揺動ギアは
前記太陽ギアの周囲の一部で公転する遊星ギアであるこ
とを特徴とする本願請求項3に記載の発明は、1つの
駆動源で2つの駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切
換装置を備えた記録装置であって、前記動力伝達切換装
置は、前記駆動源の駆動軸を挟んで両側に位置する第1
駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の
第1駆動伝達ギアと、前記第1駆動伝達系の第1駆動伝
達ギアおよび第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアとの間
で揺動可能な切換部材と、該切換部材に取り付けられ、
前記両駆動伝達ギアの間に位置して当該切換部材の揺動
により該第1および第2駆動伝達ギアと個別的に歯合し
て前記駆動源からの駆動力を伝達する揺動ギアと、該揺
動ギアが前記第1および第2駆動伝達ギアのいずれかに
歯合している状態で前記切換部材を固定するロック手段
とを備え、前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系
は、正転駆動および逆転駆動される2つの駆動対象部に
それぞれ連結され、前記第1駆動伝達系は、プリンタの
フラッシング動作用のインク貯留タンクからインクを排
出するためのポンプに連結されていることを特徴とす
本願請求項4に記載の発明は、1つの駆動源で2つ
の駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装置を備え
た記録装置であって、前記動力伝達切換装置は、前 記駆
動源の駆動軸を挟んで両側に位置する第1駆動伝達系の
第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1駆動伝達
ギアと、前記第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよび
第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアとの間で揺動可能な
切換部材と、該切換部材に取り付けられ、前記両駆動伝
達ギアの間に位置して当該切換部材の揺動により該第1
および第2駆動伝達ギアと個別的に歯合して前記駆動源
からの駆動力を伝達する揺動ギアと、該揺動ギアが前記
第1および第2駆動伝達ギアのいずれかに歯合している
状態で前記切換部材を固定するロック手段とを備え、前
記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆動
および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連結
され、前記第2駆動伝達系は、プリンタの給紙部にセッ
トされた用紙を記録ヘッド方向に順次紙送りするための
給紙ローラに連結されていることを特徴とする本願請
求項5に記載の発明は、1つの駆動源で2つの駆動対象
部を個別に駆動する動力伝達切換装置を備えた記録装置
であって、前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動
軸を挟んで両側に位置する第1駆動伝達系の第1駆動伝
達ギアおよび第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと、前
記第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝
達系の第1駆動伝達ギアとの間で揺動可能な切換部材
と、該切換部材に取り付けられ、前記両駆動伝達ギアの
間に位置して当該切換部材の揺動により該第1および第
2駆動伝達ギアと個別的に歯合して前記駆動源からの駆
動力を伝達する揺動ギアと、該揺動ギアが前記第1およ
び第2駆動伝達ギアのいずれかに歯合している状態で前
記切換部材を固定するロック手段とを備え、前記第1駆
動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆動および逆
転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連結され、前
記ロック手段は、前記切換部材に形成された係止受け部
に係止可能に構成されていると共に、該ロック手段には
少なくとも1つの平坦な側面が形成され、前記切換部材
の係止受け部には、前記ロック手段の平坦な側面と面同
士で接触可能な平坦な側面が形成されていることを特徴
とする本願請求項6に記載の発明は、1つの駆動源で
2つの駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装置を
備えた記録装置であって、前記動力伝達切換装置は、前
記駆動源の駆動軸を挟んで両側に位置する第1駆動伝達
系の第1駆動伝達ギアお よび第2駆動伝達系の第1駆動
伝達ギアと、前記第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアお
よび第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアとの間で揺動可
能な切換部材と、該切換部材に取り付けられ、前記両駆
動伝達ギアの間に位置して当該切換部材の揺動により該
第1および第2駆動伝達ギアと個別的に歯合して前記駆
動源からの駆動力を伝達する揺動ギアと、該揺動ギアが
前記第1および第2駆動伝達ギアのいずれかに歯合して
いる状態で前記切換部材を固定するロック手段とを備
え、前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正
転駆動および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞ
れ連結され、前記動力伝達切換装置は、前記駆動源、前
記第1駆動伝達系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記
第2駆動伝達系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記切
換部材、前記揺動ギア、前記太陽ギアおよび前記ロック
手段は、全体としてユニット化されていることを特徴と
する
【0011】また、本願請求項に記載の発明は、請求
1に記載された記録装置において、前記動力伝達切換
装置は、前記駆動源の駆動軸に歯合する太陽ギアを備
え、前記揺動ギアが前記太陽ギアの周囲の一部で公転す
る遊星ギアであることを特徴とするものである。本発明
によれば、駆動軸の回転により太陽ギアが回転し、これ
に伴い揺動ギアが遊星ギアとして、一方の駆動伝達系の
第1駆動伝達ギアと歯合するまで太陽ギアの周囲を公転
する。また駆動軸が逆回転することにより、同様にして
揺動ギアは他方の駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと歯合
するまで太陽ギアの周囲を逆方向に公転する。これによ
り、確実に2つの駆動対象部に対して1つの駆動源から
の動力伝達を切り換えられる。
【0012】また、本願請求項に記載の発明は、請求
1又は7に記載された記録装置において、前記第1駆
動伝達系はプリンタのフラッシング動作用のインク貯留
タンクからインクを排出するためのポンプに連結されて
いることを特徴とするものである。本発明によれば、第
1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアが例えば正回転するこ
とによりポンプを吸引し、該第1駆動伝達ギアが逆回転
することによりポンプの吐出またはポンプに繋がるパイ
プの吸引による潰れを修正することができる。これによ
り、当該記録装置の前記パイプの潰れによるトラブルの
発生を防止できる。
【0013】また、本願請求項に記載の発明は、請求
1、7又は8のいずれかに記載された記録装置におい
て、前記第2駆動伝達系はプリンタの給紙ローラに連結
されていることを特徴とするものである。本発明によれ
ば、プリンタの給紙ローラの正回転と逆回転とを制御す
ることができ、これにより、当該記録装置における紙の
送り状態を正確に調節することができる。
【0014】また、本願請求項10に記載の発明は、請
求項1、7、8又は9のいずれかに記載された記録装置
おいて、前記ロック手段は、前記切換部材に形成された
係止受け部に係止可能に構成されていると共に、該ロッ
ク手段には少なくとも1つの平坦な側面が形成され、前
記切換部材の係止受け部には、前記ロック手段の平坦な
側面と面同士で接触可能な平坦な側面が形成されている
ことを特徴とするものである。本発明によれば、ロック
手段の平坦な側面が係止受け部の平坦な側面と面全体で
接触して切換部材の揺動を確実にロックすることができ
る。これにより、当該記録装置の動力伝達切換の確実性
を向上することができる。
【0015】また、本願請求項11に記載の発明は、請
求項5又は10に記載された記録装置において、前記切
換部材の外周縁の両端には各々前記係止受け部が形成さ
れ、前記ロック手段には前記各係止受け部の平坦な側面
と面同士で接触可能な対向する2つの平坦な側面が形成
されていることを特徴とするものである。本発明によれ
ば、切換部材が左側に揺動したときには、右側の係止受
け部の平坦な側面に対してロック手段の左側の平坦な側
面が面全体で接触してロックを行い、また切換部材が右
側に揺動したときには、左側の係止受け部の平坦な側面
に対してロック手段の右側の平坦な側面が面全体で接触
してロックを行なう。
【0016】また、本願請求項12に記載の発明は、請
求項10または11に記載された記録装置において、前
記ロック手段には平坦な下面が形成されており、また前
記係止受け部には前記ロック手段の下面と面同士で接触
可能な受け面が形成されていることを特徴とするもので
ある。本発明によれば、ロック手段の平坦な下面が係止
受け部の受け面に対して面同士で接触することにより、
ロック手段が係止受け部内に嵌合するような状態とな
り、より確実なロックが実現できる。
【0017】また、本願請求項13に記載の発明は、請
求項10〜12のいずれかに記載された記録装置におい
て、前記ロック手段は、常時前記係止受け部側へ付勢さ
れており、前記ロック手段の前記係止受け部からの係止
解除はソレノイドにより作動されることを特徴とするも
のである。本発明によれば、ロック手段は、常時、係止
受け部内に係止し続けようとするため、より確実なロッ
クが実現できるとともに、必要時だけソレノイドを作動
させてロックを解除することができる。
【0018】また、本願請求項14に記載の発明は、請
求項1〜13のいずれかに記載された記録装置におい
て、前記動力伝達切換装置は、前記駆動源、前記第1駆
動伝達系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記第2駆動
伝達系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記切換部材、
前記揺動ギア、前記太陽ギアおよび前記ロック手段は、
全体としてユニット化されていることを特徴とするもの
である。本発明によれば、記録装置にユニット化された
動力伝達切換装置をそのまま組み込むだけで、短時間で
組立作業が完了する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態
に係る動力伝達切換装置が組み込まれた記録装置の動力
伝達切換装置部分の要部を示し、動力伝達切換装置が第
1駆動伝達系に接続している様子を示す正面図、図2
は、動力伝達切換装置が第2駆動伝達系に接続している
様子を示す正面図、図3は、同動力伝達切換装置が記録
装置に組み込まれた状態のモータ(駆動源)側から見た
要部斜視図である。
【0020】図1および図2に示す如く、動力伝達切換
装置1は、種々の部材をベースプレート3に組み込むこ
とによりユニット化されている。即ちベースプレート3
の中央の裏側には、動力源としてモータ5(図中、一点
鎖線で示されている)が取り付けられている。モータ5
の出力軸にはピニオン7が取り付けられ、該ピニオン7
に太陽ギア9が歯合している。太陽ギア9はベースプレ
ート3に取り付けられており、その内側には、内側ギア
11が一体形成されている。
【0021】また、太陽ギア9とベースプレート3との
間には、太陽ギア9の回転軸線と同じ揺動軸線を持つ切
換レバー13が取り付けられている。該切換レバー13
の外周縁15付近には揺動ギアである遊星ギア17が取
り付けられており、該遊星ギア17は内側ギア11と歯
合している。切換レバー13は、中心角がほぼ90度の
扇形に似た形状をしており、その外周縁15の両端に
は、ほぼ鉤状に切り欠かれた係止切り欠き部19が係止
受け部として形成されている。該切換レバー13の揺動
支点となる基端は、太陽ギア9と軸を共通にして軸支さ
れている。
【0022】図6および図7に示した如く、切換レバー
13の外周縁15は円弧状になっており、しかもその断
面は丸みを帯びた凸形状に形成されている。本実施の形
態では切換レバー13の両端を切り欠くようにして係止
受け部19がそれぞれ形成されているが、図8に示す如
く切換レバー13の外周縁の途中部分を凹ました係止受
け部16を形成したり、あるいは図示しないが後述する
係止突起部と係止するように切換レバー13の表面から
突出するようにして係止受け部を形成してもよい。
【0023】一方、ベースプレート3の上部にはトリガ
ソレノイド21が取り付けられており、その下端側には
先端に当接部23が形成されたプランジャ25が設けら
れている。このプランジャ25は、トリガソレノイド2
1のスイッチがONのときに引っ込むようになってい
る。図4および図5に示す如く、このプランジャ25の
背後にはトリガレバー27が設けられ、該トリガレバー
27の前端側にはプランジャ25の当接部23を上下か
ら挟むようにそれぞれ上部突出部24と下部突出部26
とが形成されている。また下部突出部26の下面側に
は、切換レバー13の係止切り欠き部19に係止するよ
うな形状を備える係止突起部28がロック手段として形
成されている。
【0024】図6および図7に示す如く、係止突起部2
8の両側には平坦な側面29が形成されており、係止突
起部28が係止切り欠き部19に係止しているとき、該
側面29は各係止切り欠き部19の側面30と面全体で
接触するようになっている。これにより、係止突起部2
8が係止切り欠き部19に係止しているときに、切換レ
バー13が符号31で示す矢印の方向に揺動するような
力を受けた場合でも、係止突起部28の側面全体でこの
力を受け止めることができるから、切換レバー13の揺
動を確実に阻止することができる。
【0025】また図6および図7に示す如く、係止突起
部28の下面32は平坦になっており、係止突起部28
が係止切り欠き部19に係止しているとき、該下面32
が各係止切り欠き部19の受け面33に全面で当接する
ようになっている。これにより、図7に示す如く、係止
突起部28が係止切り欠き部19に係止しているとき、
係止切り欠き部19内に係止突起部28がぴったりと嵌
まり込み、係止切り欠き部19内での係止突起部28の
ぐらつきがなくなる。これにより、切換レバー13を確
実に固定することができる。
【0026】また先に述べたように、切換レバー13の
外周縁15は円弧状になっており、且つその断面が丸み
を帯びた凸形状になっているため、係止突起部28の下
面32が切換レバー13の外周縁15に当接していると
きには、切換レバー13と係止突起部28の下面32と
の摩擦力が最小限に抑えられた状態で、切換レバー13
は滑らかに揺動することができる。なお、ロック手段で
ある係止突起部28の必要性については後述する。
【0027】次に図3および図4に戻り、トリガレバー
27は枢支点41を中心として上下方向に回動自在に支
持されており、ベースプレート3のバネ係止部43とト
リガレバー27との間に接続されたコイルバネ45の作
用により、常時下方へ付勢されている。
【0028】上記のような構造を備えることにより、切
換レバー13が左右に揺動することで、遊星ギア17は
モータのピニオン7を中心としてベースプレート3の左
右に設けられた第1駆動伝達系51と第2駆動伝達系6
1とに択一的すなわち個別に接続できるようになってい
る。本実施の形態では、いずれの駆動伝達系51,61
も記録装置であるところのプリンタの駆動対象部に連絡
している。以下これらの駆動伝達系51,61について
説明する。
【0029】まずベースプレート3の左側に設けられる
第1駆動伝達系51は、いわゆるフラッシング動作用の
インク貯留タンクからインクを排出するための駆動系に
連絡している。即ち、インクジェットプリンタでは、連
続印刷時のインク吐出精度を維持するために印刷用途以
外で一定時間間隔毎にインク貯留用容器(図示せず)内
へインク吐出動作を行っている。そして、このインク貯
留用容器内のインクは、オーバーフローする前にポンプ
で排出しなければならない。第1駆動伝達系51は、図
1および図2に示した如く、上記インク排出用のポンプ
(図示せず)を駆動対象部として駆動するためのポンプ
駆動ギア58への駆動力の伝達系である。符号56はポ
ンプ駆動軸を示す。
【0030】図1および図2に示すように、第1駆動伝
達系51は、遊星ギア17と歯合可能なポンプ伝達ギア
53(第1駆動伝達系51における第1駆動伝達ギア)
と、該ポンプ伝達ギア53に歯合する第1中間ギア55
と、これに続く第2中間ギア57及び第3中間ギア59
とを備えている。このうちポンプ伝達ギア53と第1中
間ギア55とは、動力伝達切換装置1の一部としてユニ
ット化され、ベースプレート3に組み込まれている。ま
た、図1および図2に示した如く、第1駆動伝達係51
は第2中間ギア57から2つのギア52,54を介して
キャリッジロックレバー47に動力伝達可能に形成さ
れ、キャリッジのロックと解除を切り換えられるように
なっている。
【0031】一方、ベースプレート3の右側に設けられ
る第2駆動伝達系61は、給紙ローラ(図示せず)を駆
動対象部として駆動するためのもので、遊星ギア17と
歯合可能なASF伝達ギア63(第2駆動伝達系の第1
駆動伝達ギア)と、これに歯合するASF駆動ギア65
とを備えている。このASF駆動ギア65が給紙ローラ
の軸64に設けられている。なお、ASF伝達ギア63
は動力伝達切換装置1の一部としてベースプレート3に
取り付けられ、ユニット化されている。
【0032】これら第1、第2駆動伝達系51,61に
接続するインク排出用のポンプと給紙ローラは、いずれ
も正逆の両方の駆動を必要とするため、モータ5および
第1、第2駆動伝達系51,61はそれぞれ正転及び逆
転して駆動を伝達する機構である必要がある。本発明で
は、ロック手段である係止突起部28が、前記正転およ
び逆転駆動を可能にする役目を果たしている。
【0033】即ち、図1のように遊星ギア17がポンプ
伝達ギア53に歯合している場合には、太陽ギア9が反
時計回りに回転していれば、遊星ギア17は太陽ギア9
の周りを反時計回りに公転する力を受けて、ポンプ伝達
ギア53と常時噛み合おうとする。しかし逆に、遊星ギ
ア17がポンプ伝達ギア53に歯合しているときに、太
陽ギア9が時計回りに回転すれば、遊星ギア17は太陽
ギア9の周りを時計回りに公転する力を受けて、ポンプ
伝達ギア53から離れようとする。このような状態で駆
動伝達を継続すれば、ギア同士の噛み合いが悪くなり、
歯飛びを生じる原因となる。そこで後者の場合に、切換
レバー13の右側の係止切り欠き部19に係止突起部2
8を係止させて、切換レバー13を揺動できないように
ロックすることにより、遊星ギア17とポンプ伝達ギア
53とが確実に歯合できるようにした。先に説明したよ
うに、係止突起部28の両側に平坦な側面29を形成
し、下面32も平坦にして、係止切り欠き部19内に係
止突起部28がぴったりと嵌まり込むようにすること
で、切換レバー13のこのようなロック状態はより確実
なものとなる。
【0034】また、遊星ギア17がASF伝達ギア63
と歯合状態にあるときにも同様に、太陽ギア9が反時計
回りに回転すれば、遊星ギア17は太陽ギア9の周りを
反時計回りに公転する力を受けて、ASF伝達ギア53
から離れようとするから、切換レバー13の左側の係止
切り欠き部19に係止突起部28を係止させて、切換レ
バー13を揺動できないようにロックするようにした。
【0035】次に、動力伝達切換装置1の動作制御につ
いて説明する。本実施の形態では切換レバー13は、ど
のような場合でも初期状態において第1駆動伝達系5
1、即ちインク排出用のポンプ側に接続されているよう
に制御する。そのために切換レバー13が第2駆動伝達
系61側に位置していることを想定して、これを第1駆
動伝達系51側に移行させる初期動作を行わせる。この
動作では、まず切換レバー13の左側の係止切り欠き部
19に係止突起部28が係止している場合に、その食い
付き状態を回避するために、一旦切換レバー13をAS
F伝達ギア63側へ駆動するように5ステップの送り動
作を行う。この状態でトリガソレノイド21をONにし
て切換レバー13のロックを解除する。
【0036】次に、モータ5を駆動して65ステップの
送り動作を行い、切換レバー13を左側へ揺動し、遊星
ギア17がポンプ伝達ギア53と歯合するようにする。
この状態でトリガソレノイド21をOFFにして、コイ
ルバネ45の作用により係止突起部28を係止切り欠き
部19内に係止させて切換レバー13をロックする。こ
のとき係止突起部28の側面29が係止切り欠き部19
の側面30と面接触し、且つ係止突起部28の下面32
は係止切り欠き部19の受け面33に全面で当接して、
ロックが確実になる。
【0037】なお、遊星ギア17とポンプ伝達ギア53
との歯合状態を確実にするため、更に15ステップの同
方向の送り動作を行う。更に上記5ステップと同じ方向
にモータを駆動して全部で110ステップの送り動作を
行い、ポンプへの連結状態とする。
【0038】なお、上記動作は、最初に切換レバー13
が第2駆動伝達系61側に位置していることを想定した
場合であるため、切換レバー13が元々第1駆動伝達系
51側にある場合には、上記モータの駆動によりポンプ
が吸引され、ポンプへのチューブが潰れた状態になって
しまう。そこで、これを元の状態に戻すように、適宜モ
ータを反対方向に駆動して上記各ステップ数の合計(一
方向へのステップ数をプラスとし、逆方向へのステップ
数をマイナスとした場合のステップ数の合計)が0にな
るようにする。以上の初期動作によりポンプモードのフ
ラグが立ち、ポンプモード「ON」の状態となる。
【0039】インク排出用のポンプを駆動する場合に
は、この状態でモータを駆動すれば、第1駆動伝達系5
1を介してポンプに駆動力が伝達される。また給紙ロー
ラを駆動する場合には、切換レバー13のロックを解除
してモータを逆回転させて切換レバー13を右側へ揺動
させて、遊星ギア17をASF伝達ギア63に歯合させ
た状態でモータを駆動すればよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、揺動ギアが、第1駆動
伝達系の第1駆動伝達ギアと第2駆動伝達系の第1駆動
伝達ギアとの間で揺動することによって、駆動源からの
駆動力を第1駆動伝達系と第2駆動伝達系とに個別に伝
達することができる。これにより、1つの駆動源で2つ
の駆動対象部を個別に駆動する動力伝達切換装置の構造
を簡単且つコンパクトにすることができ、記録装置全体
としての小型化を図ることができる。更に、ロック手段
により切換部材がロックされることにより、揺動ギアが
時計回りと反時計回りのいずれの方向に回転しても、す
なわち正転しても逆転しても、各駆動伝達系の第1駆動
伝達ギアから離れることがない。従って、ギアの離脱や
歯飛びの心配がない記録装置を実現することができる。
【0041】また、揺動可能な切換部材に揺動ギアを取
り付けて2系統の駆動伝達系路を選択的に切り替えるよ
うな構成を採ることにより、構造が比較的簡単で、平面
的でコンパクトな信頼性の高い動力伝達切換装置を提供
できる。この結果、切換装置全体を平面化できるから、
動力伝達切換装置をユニット化することができ、ユニッ
ト化された装置をそのまま記録装置に組み込むだけで短
時間のうちに組立作業を完了することができる。
【0042】また、本発明によれば、ロック手段の平坦
な側面が係止受け部の平坦な側面と面全体で接触して切
換部材を確実にロックすることができる。更にロック手
段に平坦な下面を形成し、これが係止受け部の受け面と
面同士で接触可能にすることにより、ロック手段が係止
受け部内に嵌合するような状態となり、より確実なロッ
クが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る動力伝達切換装置
が組み込まれた記録装置の動力伝達切換装置部分の要部
を示し、動力伝達切換装置が第1駆動伝達系に接続して
いる様子を示す正面図である。
【図2】同動力伝達切換装置が第2駆動伝達系に接続し
ている様子を示す正面図である。
【図3】同動力伝達切換装置が記録装置に組み込まれた
状態のモータ(駆動源)側から見た要部斜視図である。
【図4】本発明が適用された動力伝達切換装置を第1駆
動伝達系側から見た側面図であり、係止突起部が係止切
り欠き部に係止している状態を示している。
【図5】本発明が適用された動力伝達切換装置を第1駆
動伝達系側から見た側面図であり、トリガソレノイドが
作動して係止突起部によるロックが解除された状態を示
している。
【図6】切換レバーが第1駆動伝達系側に位置する状態
で、係止突起部が係止切り欠き部に係止する前の様子を
示す図である。
【図7】切換レバーが第1駆動伝達系側に位置する状態
で、係止突起部が係止切り欠き部に係止している様子を
示す図である。
【図8】係止受け部の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 動力伝達切換装置 3 ベースプレート 5 モータ 7 ピニオン 9 太陽ギア 11 内側ギア 13 切換レバー 15 外周縁 16 外周縁の一部を凹ました係止受け部 17 遊星ギア 19 係止切り欠き部 21 トリガソレノイド 27 トリガレバー 28 係止突起部 29 係止突起部の側面 30 係止切り欠き部の側面 32 係止突起部の下面 33 係止切り欠き部の受け面 47 キャリッジロックレバー 51 第1駆動伝達系 53 ポンプ伝達ギア 56 ポンプ駆動軸 58 ポンプ駆動ギア 61 第2駆動伝達系 63 ASF伝達ギア 64 給紙ローラの軸 65 ASF駆動ギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/01 B41J 13/00 B41J 23/02

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの駆動源で2つの駆動対象部を個別
    に駆動する動力伝達切換装置を備えた記録装置であっ
    て、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動軸を挟んで
    両側に位置する第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよ
    び第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと、前記第1駆動
    伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1
    駆動伝達ギアとの間で揺動可能な切換部材と、該切換部
    材に取り付けられ、前記両駆動伝達ギアの間に位置して
    当該切換部材の揺動により該第1および第2駆動伝達ギ
    アと個別的に歯合して前記駆動源からの駆動力を伝達す
    る揺動ギアと、該揺動ギアが前記第1および第2駆動伝
    達ギアのいずれかに歯合している状態で前記切換部材を
    固定するロック手段とを備え、 前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆
    動および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連
    結され、前記切換部材は、前記駆動軸側の基端部を支点
    にして揺動可能であり且つ円周の一部をその外周縁とし
    て備えており、前記ロック手段は前記切換部材の外周縁
    の一部に係止可能であることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 1つの駆動源で2つの駆動対象部を個別
    に駆動する動力伝達切換装置を備えた記録装置であっ
    て、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動軸を挟んで
    両側に位置する第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよ
    び第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと、前記第1駆動
    伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1
    駆動伝達ギアとの間で揺動可能な切換部材と、該切換部
    材に取り付けられ、前記両駆動伝達ギアの間に位置して
    当該切換部材の揺動により該第1および第2駆動伝達ギ
    アと個別的に歯合して前記駆動源からの駆動力を伝達す
    る揺動ギアと、該揺動ギアが前記第1および第2駆動伝
    達ギアのいずれかに歯合している状態で前記切換部材を
    固定するロック手段とを備え、 前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆
    動および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連
    結され、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動軸
    に歯合する太陽ギアを備え、前記揺動ギアは前記太陽ギ
    アの周囲の一部で公転する遊星ギアであることを特徴と
    する記録装置。
  3. 【請求項3】 1つの駆動源で2つの駆動対象部を個別
    に駆動する動力伝達切換装置を備えた記録装置であっ
    て、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動軸を挟んで
    両側に位置する第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよ
    び第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと、前記第1駆動
    伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1
    駆動伝達ギアとの間で揺動可能な切換部材と、該切換部
    材に取り付けられ、前記両駆動伝達ギアの間に位置して
    当該切換部材の揺動により該第1および第2駆動伝達ギ
    アと個別的に歯合して前記駆動源からの駆動力を伝達す
    る揺動ギアと、該揺動ギアが前記第1および第2駆動伝
    達ギアのいずれかに歯合している状態で前記切換部材を
    固定するロック手段とを備え、 前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆
    動および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連
    結され、 前記第1駆動伝達系は、プリンタのフラッシン
    グ動作用のインク貯留タンクからインクを排出するため
    のポンプに連結されていることを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 1つの駆動源で2つの駆動対象部を個別
    に駆動する動力伝達切換装置を備えた記録装置であっ
    て、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動軸を挟んで
    両側に位置する第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよ
    び第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと、前記第1駆動
    伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1
    駆動伝達ギアとの間で揺動可能な切換部材と、該切換部
    材に取り付けられ、前記両駆動伝達ギアの間に位置して
    当該切換部材の揺動により該第1および第2駆動伝達ギ
    アと個別的に歯合して前記駆動源からの駆動力を伝達す
    る揺動ギアと、該揺動ギアが前記第1および第2駆動伝
    達ギアのいずれかに歯合している状態で前記切換部材を
    固定するロック手段とを備え、 前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆
    動および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連
    結され、 前記第2駆動伝達系は、プリンタの給紙部にセ
    ットされた用紙を記録ヘッド方向に順次紙送りするため
    の給紙ローラに連結されていることを特徴とする記録装
    置。
  5. 【請求項5】 1つの駆動源で2つの駆動対象部を個別
    に駆動する動力伝達切換装置を備えた記録装置であっ
    て、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動軸を挟んで
    両側に位置する第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよ
    び第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと、前記第1駆動
    伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1
    駆動伝達ギアとの間で揺動可能な切換部材と、該切換部
    材に取り付けられ、前記両駆動伝達ギアの間に位置して
    当該切換部材の揺動により該第1および第2駆動伝達ギ
    アと個別的に歯合して前記駆動源からの駆動力を伝達す
    る揺動ギアと、該揺動ギアが前記第1および第2駆動伝
    達ギアのいずれかに歯合している状態で前記切換部材を
    固定するロック手段とを備え、 前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆
    動および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連
    結され、 前記ロック手段は、前記切換部材に形成された
    係止受け部に係止可能に構成されていると共に、該ロッ
    ク手段には少なくとも1つの平坦な側面が形成され、前
    記切換部材の係止受け部には、前記ロック手段の平坦な
    側面と面同士で接触可能な平坦な側面が形成されている
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 1つの駆動源で2つの駆動対象部を個別
    に駆動する動力伝達切換装置を備えた記録装置であっ
    て、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源の駆動軸を挟んで
    両側に位置する第1駆動伝達系の第1駆動伝達ギアおよ
    び第2駆動伝達系の第1駆動伝達ギアと、前記第1駆動
    伝達系の第1駆動伝達ギアおよび第2駆動伝達系の第1
    駆動伝達ギアとの間で揺動可能な切換部材と、該切換部
    材に取り付けられ、前記両駆動伝達ギアの間に位置して
    当該切換部材の揺動により該第1および第2駆動伝達ギ
    アと個別的に歯合して前記駆動源からの駆動力を伝達す
    る揺動ギアと、該揺動ギアが前記第1および第2駆動伝
    達ギアのいずれかに歯合している状態で前記切換部材を
    固定するロック手段とを備え、 前記第1駆動伝達系及び前記第2駆動伝達系は、正転駆
    動および逆転駆動される2つの駆動対象部にそれぞれ連
    結され、 前記動力伝達切換装置は、前記駆動源、前記第
    1駆動伝達系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記第2
    駆動伝達系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記切換部
    材、前記揺動ギア、前記太陽ギアおよび前記ロック手段
    は、全体としてユニット化されていることを特徴とする
    記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記動力伝達切換装
    置は、前記駆動源の駆動軸に歯合する太陽ギアを備え、
    前記揺動ギアは前記太陽ギアの周囲の一部で公転する遊
    星ギアであることを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は7において、前記第1駆動
    伝達系は、プリンタのフラッシング動作用のインク貯留
    タンクからインクを排出するためのポンプに連結されて
    いることを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、7又は8のいずれかにおい
    て、前記第2駆動伝達系は、プリンタの給紙部にセット
    された用紙を記録ヘッド方向に順次紙送りするための給
    紙ローラに連結されていることを特徴とする記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、7、8又は9のいずれかに
    おいて、前記ロック手段は、前記切換部材に形成された
    係止受け部に係止可能に構成されていると共に、該ロッ
    ク手段には少なくとも1つの平坦な側面が形成され、前
    記切換部材の係止受け部には、前記ロック手段の平坦な
    側面と面同士で接触可能な平坦な側面が形成されている
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項5又10において、前記切換部
    材の外周縁の両端に各々前記係止受け部が形成され、前
    記ロック手段に前記各係止受け部の平坦な側面と面同士
    で接触可能な対向する2つの平坦な側面が形成されてい
    ることを特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、前記ロ
    ック手段には平坦な下面が形成されており、また前記係
    止受け部には前記ロック手段の下面と面同士で接触可能
    な受け面が形成されていることを特徴とする記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12のいずれかにおい
    て、前記ロック手段は、常時前記係止受け部側へ付勢さ
    れており、前記ロック手段の前記係止受け部からの係止
    解除はソレノイドにより作動されることを特徴とする記
    録装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかにおいて、
    前記動力伝達切換装置は、前記駆動源、前記第1駆動伝
    達系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記第2駆動伝達
    系の少なくとも第1駆動伝達ギア、前記切換部材、前記
    揺動ギア、前記太陽ギアおよび前記ロック手段は、全体
    としてユニット化されていることを特徴とする記録装
    置。
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