JP4029824B2 - インクジェットプリンタ及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出して記録媒体に印刷するインクジェットプリンタ及びその制御方法に関する。
特許文献1には、インクが吐出されるノズルとそのノズルの背後でインクを貯溜するインク液室とを備えたインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドのノズルに圧接して外部から気密に被覆するキャップと、キャップに接続されノズルからインクを吸引する吸引ポンプとを備えたインクジェットプリンタについて記載されている。このインクジェットプリンタにおいては、インクジェットヘッドにキャップを圧接させた状態で吸引ポンプを駆動することで、キャップの内部に負圧が印加されるので、インク液室内に気泡が発生した場合でもインク液室内のインクと共に気泡を吸引除去することができる。
特開平10−286974号公報(図5)
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、吸引ポンプによる吸引が一旦停止された直後、キャップ内に一旦吸引された気泡がインクジェットヘッド内に逆流する可能性がある。この場合、吸引除去動作を終了してキャップをインクジェットヘッドから離隔させたときも、気泡がインクジェットヘッド内に残留するとともに、気泡以外のゴミなども逆流してインクジェットヘッド内に残留するのでインク吐出不良の原因となる。
そこで、本発明は、インク吐出終了後におけるインクの逆流を阻止または低減するインクジェットプリンタ及びそれの制御方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェットプリンタは、内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドと、前記ポンプの前記回転子を回すためのポンプ駆動機構と、前記インクジェットヘッドのインク吐出面に付着したインクを除去する除去手段と、前記除去手段を駆動するための除去手段駆動機構と、前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記ポンプ駆動機構を制御して前記回転子を回した後に、前記除去手段駆動機構を制御して前記インクジェットヘッドのインク吐出面に付着したインクを除去すると共に、その間、前記インクジェットヘッドからインクが吐出されないような範囲の回転速度で前記回転子が回転するように前記ポンプ駆動機構を制御する制御手段とを備えている。
これにより、インク吐出終了後にインク吐出面に付着したインクを除去しているときに、そのインクがインクジェットヘッド内に逆流するのを阻止又は低減させることができる。そのため、インクに付着したゴミがインクジェットヘッド内に逆流して浸入するのを防ぐと共にインクジェットヘッドのインク吐出不良を抑制することができる。
本発明において、前記制御手段は、前記除去手段によるインク除去が行われている間において、前記インクジェットヘッドのメニスカスでの圧力が所定範囲内となるように、前記回転子の回転速度を制御することが好ましい。これにより、インク吐出面に付着したインクを除去しているときに、インクの逆流をより確実に阻止又は低減することができる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記除去手段によるインク除去が行われている間において、前記ポンプにインクを供給するためのインクタンク内のインク残量の減少に伴って前記回転子の回転速度を大きくすることが好ましい。これにより、インクタンク内のインクが少量となり、インク流路の背圧(負圧)が増大した場合であっても、インクの逆流をより確実に阻止又は低減することができる。
また、本発明は、別の観点では、内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドと、前記ポンプの前記回転子を回すためのポンプ駆動機構と、前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記ポンプ駆動機構を制御して前記回転子を回した後に、前記仕切り部材を、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間の流路抵抗が印字中におけるよりも大きくなる範囲内に停止させるように前記ポンプ駆動機構を制御する制御手段とを備えている。これにより、ポンプへのインクの流入を防止して、インク吐出終了後にインクジェットヘッド内にインクが逆流するのを阻止又は低減させることができる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記仕切り部材を前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間に停止させるように前記ポンプ駆動機構を制御することが好ましい。これにより、インクの逆流をより確実に阻止又は低減することができる。
本発明のインクジェットプリンタの制御方法は、内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドとを備えたインクジェットプリンタの制御方法であって、前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記回転子を回すパージステップと、前記パージステップ終了後に前記インクジェットヘッドのインク吐出面に付着したインクを除去すると共に、その間、前記インクジェットヘッドからインクが吐出されないような範囲の回転速度で前記回転子を回すインク除去ステップとを備えている。これにより、インク吐出終了後にインク吐出面に付着したインクを除去しているときに、そのインクがインクジェットヘッド内に逆流するのを阻止又は低減させることができる。
本発明において、前記インク除去ステップにおいて、前記インクジェットヘッドのメニスカスでの圧力が所定範囲内となるように、前記回転子の回転速度を制御することが好ましい。これにより、インク吐出面に付着したインクを除去しているときに、インクの逆流をより確実に阻止又は低減することができる。
また、本発明において、前記インク除去ステップにおいて、前記ポンプにインクを供給するためのインクタンク内のインク残量の減少に伴って前記回転子の回転速度を大きくすることが好ましい。これにより、インクタンク内のインクが少量となり、インク流路の背圧(負圧)が増大した場合であっても、インクの逆流をより確実に阻止又は低減することができる。
また、本発明は、別の観点では、内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドとを備えたインクジェットプリンタの制御方法であって、前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記回転子を回すパージステップと、前記パージステップ終了後に前記仕切り部材を、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間の流路抵抗が印字中におけるよりも大きくなる範囲内に停止させる停止ステップとを備えている。これにより、ポンプへのインクの流入を防止して、インク吐出終了後にインクジェットヘッド内にインクが逆流するのを阻止又は低減させることができる。
また、このとき、前記停止ステップにおいて、前記仕切り部材を前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間に停止させることが好ましい。これにより、インクの逆流をより確実に阻止又は低減することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す側面図である。図1に示すインクジェットプリンタ101は、4つのインクジェットヘッド1を有するカラーインクジェットプリンタである。このプリンタ101には、図中左方に給紙部111が、図中右方に排紙部112が、それぞれ構成されている。
プリンタ101内部には、給紙部111から排紙部112に向かって用紙が搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙部111のすぐ下流側には、記録媒体である用紙を挟持搬送する一対の送りローラ105a、105bが配置されている。一対の送りローラ105a、105bによって用紙は図中左方から右方へ送られる。用紙搬送経路の中間部には、ベルト搬送機構103が設けられている。このベルト搬送機構103は、2つのベルトローラ106、107と、両ローラ106、107間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト108とを有する。搬送ベルト108の外周面すなわち搬送面にはシリコン処理が施され粘着性を有しており、一対の送りローラ105a、105bによって搬送されてくる用紙を、搬送ベルト108の搬送面の粘着力により保持させながら、一方のベルトローラ106を搬送モータ142(図5参照)で図中時計回り(矢印104の方向)に回転駆動させることによって下流側(右方)に向けて搬送するようになっている。
用紙のベルトローラ106に対する挿入及び排出位置には、押さえ部材109a、109bがそれぞれ配置されている。押さえ部材109a、109bは、搬送ベルト108上の用紙が搬送面から浮かないように、搬送ベルト108の搬送面に用紙を押し付けて搬送面上に確実に粘着させるためのものである。
用紙搬送経路に沿って搬送ベルト108のすぐ下流側には、剥離機構110が設けられている。剥離機構110は、搬送ベルト108の搬送面に粘着されている用紙を搬送面から剥離して、右方の排紙部112へ向けて送るように構成されている。
4つのインクジェットヘッド1は、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)に対応して、用紙搬送方向に沿って4つ並べて設けられている。つまり、このプリンタ101は、ライン式プリンタである。インクジェットヘッド1は、平面視で用紙搬送方向に垂直な長手方向を有する細長い長方形状とされるとともに、その下端にヘッド本体70(圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室のインクに圧力を与えるアクチュエータとが貼り合わされたものである)を有している。これらヘッド本体70の底面には、インクを下方に向けて吐出するための微小径の吐出ノズルを多数並べて形成している。以下、インクジェットヘッド1の底面を「ノズル面1a」と称する。
ヘッド本体70は、ノズル面(インク吐出面)1aと搬送ベルト108の搬送面との間に少量の隙間が形成されるように配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。この構成で、搬送ベルト108上を搬送される用紙が4つのヘッド本体70のすぐ下方側を順に通過する際、この用紙の上面すなわち印刷面に向けてノズルから各色のインクが吐出されることで、用紙上に所望のカラー画像を形成できるようになっている。なお、ヘッド本体70には、その内部のインク圧力を計測する圧力センサ12(図5参照)が設けられている。
ベルトローラ106,107と搬送ベルト108とでなるベルト搬送機構103は、シャーシ113を含む昇降機構によって支持されており、後述するメンテナンスユニット117が水平移動する際に、ベルト搬送機構103はこの昇降機構によって昇降される。
昇降機構を構成するシャーシ113は、その下方に配置された円筒部材115上に載置されている。円筒部材115は、その中心から外れた位置に取り付けられた軸114を中心として回転可能となっている。そのため、軸114の回転に伴って円筒部材115の上端高さが変化すると、それに合わせてシャーシ113が昇降する。メンテナンスユニット117が後述のように水平移動する際は、予め円筒部材115を適宜の角度回転させてシャーシ113、搬送ベルト108及びベルトローラ106,107を図1に示す位置から適宜の距離だけ下降させておく。これにより、メンテナンスユニット117のためのスペースが確保される(図6参照)。
搬送ベルト108によって囲まれた領域内には、インクジェットヘッド1と対向する位置、つまり上側にある搬送ベルト108の下面と接触することによって内周側からこれを支持するほぼ直方体形状(搬送ベルト108と同程度の幅を有している)のガイド部材118が配置されている。
次に、インクジェットプリンタ101に備えられたインクジェットヘッド1をメンテナンスするためのメンテナンスユニット117の構成について説明する。メンテナンスユニット117は、水平移動可能なフレーム121を有する。このフレーム121内には、インクジェットヘッド1に近い側から順に、ブレード(ワイパー)132、ワイプローラ131、インク吸引部材130及びキャップ116が配置されている。なお、ブレード132、ワイプローラ131、インク吸収部材130、キャップ116の各々が本発明の除去手段を構成する。キャップ116は、4つのインクジェットヘッド1のノズル面1aのそれぞれを覆うことができるように、4つのキャップ116が図中左右方向に並設されている。キャップ116は、ゴムなどの弾性体で形成されており、インクジェットヘッド1のノズル面1aを覆うように密着し、気密を保てるようになっている。各キャップ116には、図示しないインク流出孔が形成されている。そして、後述するポンプ30のパージ動作によってインクジェットヘッド1から吐出されたインクをインク流出孔を介して図示しない廃インク溜めに吸収・保持される。
インク吸引部材130は、インクジェットヘッド1の長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)における幅より同方向において若干長い幅を有し、且つ用紙搬送方向に垂直な細長い板130aを複数枚立設した構造とされており、各板130aが用紙搬送方向に沿って配置されている。各板130a同士は、インクジェットヘッド1の短手方向に関して対向している。
ワイプローラ131は、円筒状であって、ノズル面1aと平行な軸部131aに回転可能に支持されている。ワイプローラ131の軸方向長さは、前述した板130aと同様に、インクジェットヘッド1の長手方向における幅より若干長い。なお、ワイプローラ131は、インク吸収可能な多孔性材料(例えば、ウレタン)からなる。
ブレード132は、前述した板130a及びワイプローラ131と同様に、インクジェットヘッド1の長手方向における幅より同方向において若干長い幅を有し、用紙搬送方向と直交する方向に沿って配置されている。ブレード132は、ゴムなどの可撓性材料からなる。
メンテナンスユニット117は、後述のメンテナンスが行われないとき、図1に示すようにインクジェットヘッド1から離れた「退避位置」にて静止している。このときフレーム121内の各部材116,130,131,132の上端は、この退避位置から4つのキャップ116が、それぞれ各インクジェットヘッド1のノズル面1aに対向した「パージ位置」への水平移動の際に、インクジェットヘッド1のノズル面1aに接触しないようにノズル面1aより若干下側に配置されている。
なお、フレーム121は水平方向(図1中左右方向)にのみ移動可能で鉛直方向の高さは一定であるが、フレーム121内の各部材116,130,131,132はフレーム121に対して鉛直方向に移動可能である。これにより、後述のメンテナンスの際に、インクジェットヘッド1のノズル面1aとフレーム121内の各部材116,130,131,132との距離が適宜変更されるようになっている。
ここで、図2を参照し、メンテナンスユニット117を水平移動させる駆動機構(ワイパー駆動機構)201について説明する。図2は、メンテナンスユニット117とその駆動機構201とを示す概略上面図である。なお、インクジェットヘッド1の外形線を図2中に2点鎖線で描いている。
図2に示すようにメンテナンスユニット117の駆動機構201は、モータ202、モータプーリ203、アイドルプーリ204、タイミングベルト205、及びガイド軸206a,206bなどを含んでいる。モータ202は、図中右側の本体フレーム101aにネジなどで取り付けられている。モータプーリ203は、モータ202に接続されており、モータ202の駆動に伴って回転する。アイドルプーリ204は、図中左側の本体フレーム101bに回転可能に支持されている。タイミングベルト205は、モータプーリ203とこれと対になったアイドルプーリ204との間に架け渡されるように巻回されるとともに、メンテナンスユニット117のフレーム121の用紙搬送方向に沿う両側から突出した軸121aの一方(図2中下側の軸121a)に接続されている。各ガイド軸206a,206bは、タイミングベルト205と平行に、図中左右側に配置された本体フレーム101a,101bに架け渡されるようにして、それぞれがネジなどで固定されている。ガイド軸206a,206bは、軸121aなどを介して、メンテナンスユニット117を用紙搬送方向に沿う両側から支持している。
このような構成において、後述する制御部60からの信号によってモータ202が駆動されると、モータプーリ203が正回転又は逆回転するのに伴ってタイミングベルト205が走行する。このタイミングベルト205の走行によりタイミングベルト205に軸121aを介して接続されたメンテナンスユニット117は、図2中左方向又は右方向に、すなわちパージ位置又は退避位置に向かう方向に移動される。
[インクジェットヘッドへのインク供給構成]
図3は、図1に示すインクジェットプリンタ101のインク供給経路の構成を示す概略図である。図3に示すように、それぞれのインクジェットヘッド1に異なる色のインクを供給するために、プリンタ101内の適宜位置に、インクカートリッジ(インクタンク)20が設けられている。そして、互いに離れた箇所にあるインクジェットヘッド1とインクカートリッジ20とが、ポンプ30とそのポンプ30に接続された可撓性チューブ13とによって接続されている。こうして、インクカートリッジ20からインクジェットヘッド1へのインク供給経路が構成されている。なお、インクカートリッジ20及びポンプ30は、図3では1つのみ示されているが、実際にはインクジェットヘッド1の数に対応して4つ設けられている。
[インクカートリッジの構成]
図3に示すようにインクカートリッジ20は、合成樹脂製のケース21の内部に、インク袋22を備えた構成となっている。インク袋22は、脱気されたインクを内包している。インク袋22は、その開口部を封止する樹脂製のスパウトを有し、このスパウトは、シリコンゴム製またはブチルゴム製のキャップ23を備えている。インク袋22は、可撓性を有する複数のフィルムを熱圧着して形成されたパウチパックで構成されている。このパウチパックは、最内側にポリエチレン層が形成され、外側に向かって順に基材としてのポリエステル層と、そのポリエステル層に敷設されるガスバリア層としてのアルミ蒸着層(又はシリカ蒸着層)と、パックの強度向上のためのナイロン層とが多重に積層された構造となっている。
キャップ23には、後述の中空針25を貫通できるようになっており、また、インクカートリッジ20内部のインクが切れたときには、キャップ23から中空針25を抜いて、インクカートリッジ20ごと交換できるようになっている。
図3に示すように、前述したインクジェットヘッド1のヘッド本体70は、その長手方向一端部側において、ノズル面1aの反対側の面に筒状部材14を備えている。この筒状部材14には、ポンプ30に接続されたチューブ13の一方が接続されており、インクカートリッジ20からのインクがヘッド本体70の内部のインク流路に導かれ、吐出ノズルから吐出されるように構成されている。なお、チューブ13は円筒形状に形成されており、エラストマー素材としているため十分な可撓性を有している。
[ポンプの構成]
図4は、図3に示すIV−IV線におけるポンプ30の断面図である。図3及び図4に示すポンプ30は、円筒形状のハウジング31を備えている。ハウジング31の軸芯方向には端面が形成されており、ハウジング31内に空洞32が存在する。このハウジング31の一方の端面には、後述するロータ40の回転軸38が通る開口部33が形成されている。また、ハウジング31の側面には、インクカートリッジ20のキャップ23に対向する位置でインクカートリッジ20からインクをポンプ30の空洞32内に吸入する吸入孔(第1貫通孔)31aが形成されている。この吸入孔31aには、円筒形状を有する金属製の中空針25が直結されている。中空針25のインクカートリッジ20側の端部は、斜めにカットされており、そのため尖った形状を有している。吸入孔31aに直結された中空針25は、図3に示すようにインクカートリッジ20のキャップ23に水平に貫通されており、インクカートリッジ20とポンプ30とのインク流路を形成する。そして、中空針25を介して吸入孔31aからポンプ30の空洞32へインクカートリッジ20のインク袋22内のインクを吸入する。
また、ハウジング31の吸入孔31aから図3中時計回り方向に約90°回転した位置(ハウジング31の側面の鉛直上側位置)に空洞32内からインクジェットヘッド1側にインクを排出する排出孔(第2貫通孔)31bが形成されている。この排出孔31bには、ヘッド本体70の筒状部材14と接続されたチューブ13の一方と接続するフィルタ収納部35が連結されている。このフィルタ収納部35の内部には、排出孔31bからチューブ13までが鉛直方向に向くように連絡孔が形成されている。連絡孔はインクカートリッジ20からインクジェットヘッド1までのインク流路の一部を構成している。また連絡孔の略中間部は、水平方向に拡大しており、そこにはフィルタ面が水平となるようにフィルタ36が配置されている。
フィルタ36は、メッシュフィルタとされており、インクカートリッジ20からインクジェットヘッド1側に供給するインクをろ過することができるようになっている。従って、キャップ23に対する中空針25の抜き差しに伴って発生したゴム滓などは、このフィルタ36で捕捉し、インクから除去することができる。この結果、例えばインクカートリッジ20側にフィルタ構造を特別に設ける必要がなくなるので、インクカートリッジの簡素化が達成される。
また、フィルタ36を水平に配置することで、ポンプ30の空洞32内が空の状態からインクを導入する時(インクの初期導入時)等にインク内に混入した気泡に対して、気泡の浮力と後述するポンプ30の送液力とを重ね合わせた比較的大きな力が加えられるため、気泡がフィルタ36を通過しやすい構成が達成される。従って、フィルタ36の上流側に多量の気泡が滞留してインクジェットヘッド1へのインク供給に支障がなくなる。また、排出孔31bをハウジング31の鉛直上側に形成することで、インクの初期導入時に空洞32内に混入した気泡が、浮力に逆らわずスムーズに排出されるために、インク内に混入した気泡の高い排出性が得られる。
図3及び図4に示すようにポンプ30のハウジング31内には、ロータ(回転子)40が備えられている。ロータ40は、その側面の一部が空洞32の壁面(ハウジング31の内周面)に接触するように、ハウジング31の中心から偏心した一定位置で回転可能に配置されている。ロータ40は、ハウジング31内で回転する回転部39と回転部39に回転力を伝える回転軸38とで構成されている。回転部39は円柱形状を有するとともに、その軸芯方向の両端面が空洞32の両端壁面(ハウジング31の内側両端面)と接する程度の厚みを有している。回転軸38は、回転部39の一方の端面から回転部39の軸芯方向に突出し円柱形状に形成されている。そして、回転軸38がポンプ駆動機構によって回転させられることによって、ロータ40が回転する。つまり、ポンプ駆動機構は、回転軸38の周面の一部と常に接触するギヤ43と駆動モータ143(図5参照)とを含んでなり、ギヤ43が駆動モータ143によって回転させられることで回転軸38が回転し、回転部39も回転するので、ロータ40が回転することになる。
ギヤ43の一端面には、それの軸芯方向の一方に向かって突出した突起部44,45を2つ有している。これら突起部44,45は、ギヤ43の中心から外周に向かう同一直線上に並設されている。そして、図4に示すように突起部45の対向する位置には、近接センサ47が配置されている。また、ギヤ43が回転することで、上方に移動した突起部(図4中2点鎖線で示す突起部)44の対向する位置には、近接センサ48が配置されている。これら近接センサ47,48は検出部47a,48aからの所定範囲内であって、突起部44,45が検出部48a,47aに対向したときに、突起部44,45を検出してギヤ43の回転状態を検出する。そのため、ギヤ43によって回転するロータ40の回転状態も検出することが可能になる。なお、本実施の形態における近接センサ47は、後述するようにロータ40に形成された切り欠き部42が仕切り部材50で仕切られた領域のうち、吸入孔31aと排出孔31bとが存在する領域にある場合の仕切り部材50の位置(図3に示すポンプ状態における仕切り部材50の位置であって、インクジェットヘッド1で用紙に印刷しているときの仕切り部材50の位置。以下の説明において「印字位置」と称する)を検出し、近接センサ48は、ポンプ30のロータ40の回転による後述するパージ動作後の仕切り部材50の位置(図13(a)に示すポンプ状態における仕切り部材50の位置。以下の説明において「停止位置」と称する)を検出するようになっている。したがって、後述する仕切り部材50の回転位置を正確に検出することが可能になる。
ロータ40の側面には、その直径方向に貫通部41が形成されている。貫通部41は、その内部に後述する2枚の滑り部材51a,51bと仕切り部材50とが重ね合わせて配置された状態において、それら2枚の滑り部材51a,51bと仕切り部材50とが貫通部41の内面に沿って移動できるような極小の隙間を有するような形状に形成されている。
ロータ40の貫通部41には、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体)系の合成ゴムからなる仕切り部材50と仕切り部材50を挟むようにして配置された2つの滑り部材51a,51bとが配置されており、ロータ40の中心を通って横切っている。また、仕切り部材50及び滑り部材51a,51bの長手方向の両端部は、ロータ40の側面から突出するようにして配置されている。なお、仕切り部材50は弾性部材であるため、その長手方向に伸縮可能である。また、滑り部材51a,51bはPOM(ポリオキシメチレン)樹脂から構成されている。
この仕切り部材50は平面形状が長方形の板形状を有しつつ、その長手方向の両端面がハウジング31の内周面(ハウジング31内の空洞32の壁面)と接触するような長さを有する。また、仕切り部材50は、1枚の滑り部材より大きい厚みを有している。このような形状を有する仕切り部材50によって、ハウジング31内の空洞32は常に2つの領域に仕切られている。
2つの滑り部材51a,51bは、前述した仕切り部材50とほぼ同じような形状を有しており、異なる点は長手方向の長さが仕切り部材50より短く、厚みがそれぞれ薄いという点である。また、滑り部材51a,51bは樹脂から構成されているため、滑り部材51a,51bの貫通部41に対する滑り摩擦係数が仕切り部材50の貫通部41に対する滑り摩擦係数よりも小さくなる。従って、滑り部材51a,51bに挟まれて貫通部41に配置された仕切り部材50は、滑り部材51a,51bとともにロータ40を横切る方向に貫通部41の内面を滑らかに移動することが可能となる。
また、滑り部材51a,51bの長手方向の長さを仕切り部材50より短くしているため、駆動モータ143(図5参照)によってロータ40が回転した際に、滑り部材51a,51bの長手方向の両端面がハウジング31の内周面と接触するのを抑制することができるとともに、仕切り部材50の長手方向の両端面とハウジング31の内周面との摩擦によって、仕切り部材50の両端部近傍が過大に屈曲するのを滑り部材51a,51bの長手方向の両端部で抑制することができるので、仕切り部材50の両端部がロータ40の側面とハウジング31の内周面との間に屈曲してかみ込むのを防ぐことができる。そのため、ロータ40の回転時に過大な回転トルクの発生がなくなる。
また、図3に示すようにロータ40の側面には、一部が平面となる切り欠き部42が貫通部41に重ならないように形成されている。この切り欠き部42が、仕切り部材50によって仕切られた空洞32のうち、吸入孔31aと排出孔31bとが存在する領域内に位置することで、吸入孔31aと排出孔31bとが連通状態となり、ポンプ30内のインク流路を形成するとともに、インクジェットヘッド1で記録媒体に印刷しているときの状態となっている。
また、ロータ40は切り欠き部42が形成されていないロータ40の側面とハウジング31の内周面の左斜め上部分とが接触するような位置に配置されているので、ロータ40を回転させると、吸入孔31aから排出孔31bへの流路抵抗を大きくすることが可能となり、吸入孔31aから排出孔31bへの流路抵抗を変化させることができる(図13(a)参照)。
[プリンタの制御系]
続いて、インクジェットプリンタ101の制御系について、図5に示す概略ブロック図を参照して説明する。図5に示すように、インクジェットプリンタ101に含まれる制御部60は、CPU(中央処理装置)61と、インターフェース62と、ROM63と、RAM64と、入力ポート65と、出力ポート66とを有している。インクジェットプリンタ101では、制御部60に含まれるCPU61がインターフェース62を介して入力される印刷指令信号に応じて、ROM63に格納された制御プログラムに従って動作することによって、用紙の給紙、搬送、排紙やインク吐出などの印刷動作の制御が行われる。
CPU61は、必要に応じてRAM64を使って各種処理を行う。また、インターフェース62を介して外部(例えば、パーソナルコンピュータなど)からの印刷データを受信し、必要に応じてROM63に格納された画像データなどを使って、印刷画像データを作成しRAM64に格納する。
そして、CPU61は、給紙部111にセットされた用紙を搬送ベルト108上に用紙を送り出す送りローラ105a,105bに接続された給紙モータ141をモータドライバ151を介して駆動し、搬送ベルト108に回転力を付与するベルトローラ106に接続された搬送モータ142をモータドライバ152を介して駆動する。そして、インクジェットヘッド1での印刷開始時においては、CPU61は、仕切り部材50が図3に示すような印字位置に配置されるようにモータドライバ153を介して駆動モータ143を駆動する。仕切り部材50が印字位置に配置されると、近接センサ47が突起部45を検出し、入力ポート65を介してCPU61に検出信号が送られる。そして、4つのインクジェットヘッド1がヘッド駆動回路129を介してそれぞれ駆動され、印刷画像データに応じた画像の印刷を行う。
また、CPU61は、ポンプ30でパージ動作を行う場合において、ベルト搬送機構103を下方の「非搬送位置」に移動させるように、軸114に接続された昇降モータ145をモータドライバ155を介して駆動する。次に、メンテナンスユニット117をパージ位置に移動させるようにモータドライバ154を介してモータ202を駆動する。メンテナンスユニット117のキャップ116がインクジェットヘッド1のノズル面1aを覆うパージ位置に配置されると、CPU61がポンプ30のロータ40を回転させるためにモータドライバ153を介して駆動モータ143を駆動する。インクジェットヘッド1から所定量のインクが排出されてインク内の気泡が排出された後、近接センサ48が突起部44を検出し、入力ポート65を介してCPU61に検出信号が送られる。そして、CPU61は仕切り部材50が停止位置に配置されるようにモータドライバ153を介して駆動モータ143を停止させ、ポンプ30によるパージ動作が終了する。それから、CPU61はロータ40の回転速度をパージ動作時のロータ40の回転速度よりも遅く、且つインクジェットヘッド1からインクが吐出されない程度の回転速度になるようにモータドライバ153を介して駆動モータ143を駆動しつつ、メンテナンスユニット117を退避位置に移動するようにモータドライバ154を介してモータ202を駆動する。こうして、CPU61に制御されてパージ動作が行われるとともにパージ動作後のインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクをメンテナンスユニット117のインク吸引部材130、ワイプローラ131及びブレード132で拭き取る。
また、CPU61は、メンテナンスユニット117でノズル面1aのインクを拭き取るときにおいて、圧力センサ12から入力ポート65を介して送られるインク圧力情報をもとにROM63、RAM64に記憶されたデータを呼び出して、そのデータに基づいてインクジェットヘッド1の吐出ノズル部分に形成されるメニスカスを破壊しないようなロータ40の回転速度を決定し、モータドライバ153を介して駆動モータ143を駆動する。また、このとき、CPU61はインクカートリッジ20のインク残量検出部15から入力ポート65を介して送られるインク残量情報をもとにROM63、RAM64に記憶されたデータを呼び出して、そのデータに基づく回転速度も考慮している。つまり、インクカートリッジ20内のインクが減少すると、インクカートリッジ20のインクとインクジェットヘッド1内のインクとの水頭差が大きくなってヘッド本体70内のインクの負圧が大きくなるので、ポンプ30のロータ40の回転速度を上昇させて、ヘッド本体70内のインクの負圧が増大した影響を排除するように考慮される。なお、CPU61は、メンテナンスユニット117でノズル面1aのインクを拭き取るときのポンプ30のロータ40の回転が後述するA点からA′点間(図15参照)以上回転する場合において、近接センサ47で突起45を検出する検出信号をもとに、所定角度(後述するA′点〜B点間を仕切り部材50の他端部が通過する角度)だけロータ40の回転速度を上昇させるようにモータドライバ153を介して駆動モータ143を駆動する。
[印刷時のインク供給動作]
続いて、インクジェットプリンタ101において、インクジェットヘッド1での印刷時のインク供給動作について説明する。
搬送ベルト108で搬送された用紙に対して、インクジェットヘッド1からインク滴を吐出して所望画像を印刷する時は、ヘッド本体70の吐出ノズルからインクが吐出されることでヘッド本体70内に負圧が発生し、その負圧と吐出ノズルの毛細管現象とを利用した吸引力によってインクジェットヘッド1がインクカートリッジ20のインク袋22からインクを吸引している。
従って、インクジェットヘッド1がインクを吸引しているときのインクジェットヘッド1とインクカートリッジ20との間のインク流路の一部を形成するポンプ30は、図3に示すように仕切り部材50によって仕切られた空洞32のうち、吸入孔31aと排出孔31bとが存在する領域内にロータ40の切り欠き部42が位置するようにロータ40の回転が停止されている。
つまり、ロータ40の切り欠き部42によって、ロータ40とハウジング31の内周面との間には隙間が形成され、その隙間によってインクジェットヘッド1からインクカートリッジ20のインク流路が確保され、インクジェットヘッド1にインクが供給されることになる。また、吸入孔31aから排出孔31bまでのポンプ30内の流路抵抗が低い状態となって、インクカートリッジ20とインクジェットヘッド1とがポンプ30内で低抵抗でつながる。そのため、印刷時においてインクジェットヘッド1からのインク吐出に応じて必要なインクが自然とインクカートリッジ20からポンプ30を介してインクジェットヘッド1へと供給される。
[メンテナンスユニットにおけるメンテナンス動作]
続いて、メンテナンスユニット117を用いたメンテナンス作業について以下に説明する。図6は、メンテナンス作業開始時にベルト搬送機構103が移動した様子を示した図であり、図7は、メンテナンスユニット117がパージ位置に配置された状態を示す図である。図8は、メンテナンスユニット117がパージ位置から退避位置に移動を開始するときの状態を示した図である。なお、メンテナンスユニット117によるメンテナンスは、プリンタ101の最初の使用の際にインクカートリッジ20からインクジェットヘッド1に対しインクを導入するとき、所定時間プリンタ101を使用しなかった後に再び使用するとき、所定枚数の用紙への印刷を終了したとき、などに行われる。
メンテナンスユニット117によるインクジェットヘッド1のメンテナンスを行う場合は、予め、図6に示すようにベルト搬送機構103を昇降機構によって下方の「非搬送位置」に移動させる。そして、退避位置にあるメンテナンスユニット117は、図2に示す駆動機構201によって、インクジェットヘッド1とベルト搬送機構103との間に形成された空間へと割り込むように、インクジェットヘッド1に向かって図中右側(図6中の白抜き矢印方向)に水平移動される。
そして、メンテナンスユニット117は、図7に示すようにパージ位置に配置される。このとき、キャップ116は図7中矢印方向に上昇してその上端がノズル面1aとほぼ同じ高さになり、インク吸引部材130、ワイプローラ131及びブレード132は共にフレーム121に対して移動されてその上端がノズル面1aに対して所定位置をとる。
メンテナンスユニット117はパージ位置にて一旦停止し、ここで後述するようにポンプ30の回転によるパージ動作が行われる。パージ動作が行われる場合、図7に示すようにキャップ116がインクジェットヘッド1のノズル面1aを覆った状態となり、この状態でポンプ30のロータ40を回転させて、キャップ116に向かってインクを吐出させる。この結果、粉塵や気泡混じりのインク、増粘インクなどが吐出ノズルから吐出されると共に、インク供給経路内にインクカートリッジ20からのインクが充填される。なお、吐出ノズルから吐出されたインクは、キャップ116からインク排出孔を介して廃インク溜めに廃棄される。
ポンプ30によるパージ動作が終了後、メンテナンスユニット117が退避位置に向けて図中左方向へと移動を開始すると、キャップ116の上端が図8中矢印方向に下降してインクジェットヘッド1のノズル面1aより若干下側になる。この結果、キャップ116で覆われていたインクジェットヘッド1のノズル面1aが露出される。インクジェットヘッド1のノズル面1aには、図8に示すように吐出ノズルから吐出されたインクが液滴状に付着することがある。なお、このときインク吸引部材130、ワイプローラ131及びブレード132はキャップ116とともにノズル面1aより下側に下降せず、その状態を保ったままである。
その後、メンテナンスユニット117はさらに退避位置に向けて移動していく。この移動に伴ってインク吸引部材130、ワイプローラ131及びブレード132が順にインクジェットヘッド1のノズル面1aに対向し、各部材それぞれによってインク吸引、第1の拭き取り及び第2の拭き取りが行われていく。
図9は、インク吸引部材130によってノズル面1aのインクが吸引されている状態を示す図である。このとき、インク吸引部材130における各板130aの上端は、インクジェットヘッド1のノズル面1aに対して接触せずに所定の微小な間隔をおいて近接している。インクジェットヘッド1のノズル面1aに付着しているインクのうち、比較的大きな液滴は、インク吸引部材130に隣接配置された複数の板130aとノズル面1aとの非接触状態において板130aに接触することによって、板130a側に移動することになり、毛細管現象によって、各板130aの間へと吸引される。
図10は、メンテナンスユニット117が図9の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ワイプローラ131による第1の拭き取りが行われている状態を示す図である。ワイプローラ131は、その上端がノズル面1aとほぼ同じ高さにあるので、ノズル面1aに対向する位置に至るとこのノズル面1aと接触する。また、軸部131aに回転可能に支持されていることから、ノズル面1aに接触しているときにメンテナンスユニット117の移動にともなって図10中矢印で示す時計回りに回転する。このようにして、ノズル面1aに付着しているインクのうちインク吸引部材130で除去されなかった小さめの液滴が拭き取られる。また、ワイプローラ131はインクを吸収可能な多孔性材料からなるので、拭き取られたインクはワイプローラ131表面から内部へと吸収される。
図11は、メンテナンスユニット117が図10の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ブレード132による第2の拭き取りが行われている状態を示す図である。ブレード132は、その上端が若干ノズル面1aより上側にあるので、ノズル面1aに対向する位置に至ると、このノズル面1aと撓みながら接触する。このようにして、ブレード132はノズル面1aに付着したインクを掻き取っていく。これにより、ノズル面1aに付着しているインクのうち、ワイプローラ131でも除去されなかった小さめの液滴が拭き取られる。なお、本実施の形態におけるメンテナンスユニット117は、パージ位置から退避位置に移動するときに、ノズル面1aに付着したインクを一度に拭き取っている。
[パージ時のポンプ動作]
続いて、インクジェットプリンタ1においてパージ時のポンプ動作について説明する。図12は、ポンプの動作状態を示しており、(a)は印刷時のポンプ状態を示し、(b)及び(c)はパージ時のポンプのロータの回転状態の経過を示すものである。
インクカートリッジ20を交換した場合などにパージする時のポンプ30の動作は、まず、図12(a)に示すロータ40の状態から駆動モータ143でギヤ43を回転させてロータ40を回転させる。このポンプ30は、ロータ40を回転させるだけでインクをインクジェットヘッド1に強制的に送ることができる。つまり、図12(b)に示すようにロータ40を矢印方向(正方向)に回転させると、ロータ40の切り欠き部42が形成されていない側面とハウジング31の内周面とが接触し、吸入孔31aから排出孔31bへの流路抵抗が非常に大きくなり、吸入孔31aに連通する領域と排出孔31bに連通する領域と吸入孔31a及び排出孔31bに連通しない領域とに仕切られる。そして、図12(c)に示すようにロータ40の矢印方向の回転に伴って、吸入孔31aと連通する領域は大きくなり、その領域内には負圧が生じてインクカートリッジ20からインクが吸引されることになる。一方、ロータ40の回転に伴って排出孔31bと連通する領域は小さくなり、その領域内に存在するインクが強制的に排出孔31bからインクジェットヘッド1側に送液されることになる。
また、ロータ40の回転に伴ってロータ40の貫通部41に配置された仕切り部材50と滑り部材51a,51bは、図12(b)に示す状態から図12(c)に示すように貫通部41の内面を滑り、ロータ40を横切る方向に移動する。この仕切り部材50の移動の際に、滑り部材51a,51bが貫通部41の内面を滑らかに滑るために、仕切り部材50をスムーズに移動させることができる。
また、ロータ40の回転に伴って仕切り部材50は、その長手方向に伸縮しつつ移動しているために、仕切り部材50の両端面はハウジング31の内周面と常に接触している。このようなロータ40の回転に伴う仕切り部材50の移動及び伸縮によって、吸入孔31aと連通する領域内に負圧を生じさせることが可能となり、排出孔31bと連通する領域に存在するインクを排出孔31bから排出することが可能となる。
このように吸入孔31aから排出孔31bへの流路抵抗を大きくした状態となるように切り欠き部42が形成されていないロータ40の側面をハウジング31の内周面に接触させつつロータ40を回転させると、インクカートリッジ20のインクが強制的に吸入孔31aからポンプ30内へ吸引されると共に排出孔31bから排出されて、排出孔31bに接続されたチューブ13を介してインクをインクジェットヘッド1側に強制的に送液することが可能となる。そのため、インク内に混入した気泡やポンプ30の排出孔31bに接続されたチューブ13などからインク内に混入した気泡をインクと共にパージすることができる。
[パージ後のポンプ動作]
続いて、インクジェットプリンタ101において、パージ後のポンプ動作について説明する。図13は、ポンプの動作状態を示しており、(a)はパージ後のポンプ状態を示す図であり、(b)及び(c)はパージ後のポンプのロータの回転状態の経過を示す図である。
パージ後のインクジェットヘッド1のノズル面1aには、インクが液滴状に付着することがあり、その液滴状のインクをノズル面1aからメンテナンスユニット117でインク吸引及び拭き取りが行われる。ポンプ30の仕切り部材50は、パージ後からノズル面1aに付着したインクの拭き取り開始までの間、図13(a)に示す停止位置に配置される。仕切り部材50の停止位置は、切り欠き部42が形成されていないロータ40の側面とハウジング31の左斜め上部分の内周面とが接触している部分に仕切り部材50の一端面が接触している状態であって、仕切り部材50の他端面がハウジング31の右斜め下部分の内周面と接触している。このように仕切り部材50が停止位置に配置されることで、吸引孔31aから排出孔31bまでの流路抵抗が非常に大きくなり、吸引孔31aと排出孔31bとが連通しない状態となる。そのため、パージ後からノズル面1aに付着したインクの拭き取り終了までの間において、インクジェットヘッド1からのインクの逆流を防ぐことができる。
そして、メンテナンスユニット117でノズル面1aに付着したインクの拭き取りが開始されると、ポンプ30のロータ40が図13(b)、(c)に示すようにゆっくりと図中矢印方向(反時計回り方向)に回転し、仕切り部材50の他端部が図13(a)示すA点(図13(a)中、仕切り部材50の他端面と接触しているハウジング31の内周面部分)から図13(c)に示すA′点(図13(c)中、仕切り部材50の他端面と接触しているハウジング31の内周面部分)まで移動する。ロータ40は、メンテナンスユニット117で4つのインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクの拭き取りが終了すると同時に仕切り部材50の他端部がA点からA′点に到達するような回転速度で駆動モータ143により回転駆動されている。また、仕切り部材50の他端部がA点からA′点に到達する間におけるインクジェットヘッド1内のインクの圧力は、図14に示すように仕切り部材50の他端部がA点に存在するときに、インク圧力が負になっており、仕切り部材50の他端部がA点からA′点に向かって移動するとすぐにインク圧力が正になり、仕切り部材50の他端部がA′点に到達したときには、負に変動する。これは、図13(a)に示すポンプ30の空洞32の仕切り部材50で仕切られた領域のうち、排出孔31bが存在する領域が、仕切り部材50の他端部のA点からA′点への移動にともなって徐々に小さくなり、インクジェットヘッド1内のインクの圧力が上昇して負から正に変動し、そして、仕切り部材50の他端部がA′点に到達するとともに印字位置になって、図13(c)に示すように空洞32の仕切り部材50で仕切られた領域のうち、吸引孔31aと排出孔31bとが存在する領域に切り欠き部42が存在することで、吸引孔31aと排出孔31bとが連通状態となり、インクジェットヘッド1内のインクの圧力が下降して正から負に変動する。この圧力変動の上限及び下限値は、図14に見られるようにほぼ±0.1KPa以下となっており、仕切り部材50の他端部のA点からA′点への移動に伴ってインクジェットヘッド1からインクが吐出しないようになっている。なお、仕切り部材50の他端部がA′点に到達したときには、メンテナンスユニット117によるノズル面1aに付着したインクの拭き取りは終了している。
なお、本実施の形態におけるインクジェットプリンタ101は、インクジェットヘッド1が用紙搬送方向に沿って4つ並設されているため、メンテナンスユニット117によるノズル面1aに付着したインクの拭き取り開始から完了までの間に、仕切り部材50の他端部がA点からA′点に移動するようにロータ40を回転させているが、インクジェットヘッド1が4つ以上、例えば、8つ並設されている場合では、メンテナンスユニット117でノズル面1aに付着したインクを拭き取るのに時間を要することになるので、それに合わせてロータ40を回転させることになる。つまり、メンテナンスユニット117でインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクの拭き取りが開始されると、ポンプ30のロータ40が図15(b)〜(d)に示すようにゆっくりと正回転され、仕切り部材50の他端部が図15(a)に示すA点から図15(b)、(c)に示すA′点及びB点を通過し、もとのA点に戻るように回転移動する。このときも、ロータ40は、メンテナンスユニット117で8つのインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクの拭き取りが終了すると同時に仕切り部材50の他端部がA点から1回転してもとのA点に到達するような回転速度で駆動モータ143により回転駆動されている。また、仕切り部材50の他端部がA点から1回転してもとのA点に到達する間におけるインクジェットヘッド内のインクの圧力は、図16に示すように仕切り部材50の他端部がA点に存在するときに負になっており、仕切り部材50の他端部がA点からA′点に向かって移動するとすぐに正になって、仕切り部材50の他端部がA′点に近づくにつれて負に変動する。そして、仕切り部材50の他端部がA′点〜B点間を通過しているときは、インク圧力が負に保たれたままとなり、仕切り部材50の他端部がB点を通過しもとのA点に向かって移動するとすぐにインク圧力が正になって、仕切り部材50の他端部がもとのA点に到達したときには、インク圧力が負に変動する。これは、図15(a)に示すポンプ30の空洞32の仕切り部材50で仕切られた領域のうち、排出孔31bが存在する領域が、仕切り部材50の他端部のA点からA′点への移動にともなって徐々に小さくなり、インクジェットヘッド1内のインクの圧力が上昇して負から正に変動し、そして、仕切り部材50の他端部がA′点に到達するとともに印字位置になって、図15(b)に示すように空洞32の仕切り部材50で仕切られた領域のうち、吸引孔31aと排出孔31bとが存在する領域に切り欠き部42が存在することで、吸引孔31aと排出孔31bとが連通状態となり、インクジェットヘッド1内のインクの圧力が下降して正から負に変動する。そして、仕切り部材50の他端部がA′点からB点に到達する間においては、切り欠き部42によって吸引孔31aと排出孔31bとが連通状態となるので、インク圧力の負への落ち込みを−0.1KPa以下とならないようにロータ40の回転速度を上昇させて仕切り部材50の他端部をB点に到達させる。仕切り部材50の他端部がB点に到達した時点でロータ40の回転速度を元に戻し、そして、仕切り部材50の他端部がB点を通過すると、仕切り部材50の一端部がA点からA′点に向かって移動するので、図15(c)に示す空洞32の仕切り部材50で仕切られた領域のうち、排出孔31bが存在する領域が、徐々に小さくなり、インクジェットヘッド1内のインクの圧力が上昇して負から正に変動する。図15(d)に示すように仕切り部材50の他端部がもとのA点に近づくように移動し、仕切り部材50の一端部がA′点を通過したとき、空洞32の仕切り部材50で仕切られた領域のうち、図15(d)に示す吸引孔31aと排出孔31bとが存在しない領域が排出孔31bと連通状態となって、一時的にインク圧力が負に下降する。そして、仕切り部材50の他端部がもとのA点に到達しロータ40の回転が停止され、インク圧力の変動も停止する。なお、この圧力変動の上限及び下限値も、図16に見られるようにほぼ±0.1KPa以下となっており、仕切り部材50の他端部のA点からA′点への移動に伴ってインクジェットヘッド1からインクが吐出しないようになっている。なお、仕切り部材50の他端部がもとのA点に到達したときには、メンテナンスユニット117によるノズル面1aに付着したインクの拭き取りは終了している。
以上のような本実施の形態によるインクジェットプリンタ101によると、パージ動作後のインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクをメンテナンスユニット117で拭き取るときにおいて、インクジェットヘッド1の吐出ノズルからインクが吐出しない程度(すなわち、ヘッド本体70内のインク圧力が±0.1KPaの範囲内)にポンプ30のロータ40を回転させているので、ノズル面1aに付着したインクが吐出ノズルからヘッド本体70内に逆流しなくなる。そのため、ノズル面1aに付着したインクに付着した粉塵や気泡などがヘッド本体70内に逆流して浸入するのを防ぐことができる。つまり、ヘッド本体70のインクとインクカートリッジ20内のインクとの間には水頭差があり、ヘッド本体70内のインクには常に負圧が働いているので、パージ後にヘッド本体70内のインクに所定のインク圧力を付与すること、或いはインク圧力の変動を一定に保つことで、ノズル面1aに付着したインクがメンテナンスユニット117で拭き取られるまでに吐出ノズルから吸い込まれるのを阻止することができる。したがって、インク吐出不良をなくすことができる。なお、仕切り部材50を停止位置に配置させた状態のまま、メンテナンスユニット117でノズル面1aに付着したインクを拭き取ってもよい。こうしても、ポンプ30内の流路抵抗が大きくなるため、上述と同様にノズル面1aに付着したインクの逆流を防ぐことができる。
また、メンテナンスユニット117でノズル面1aに付着したインクの拭き取り中において、仕切り部材50の他端部がA′点〜B点間を通過するときのロータ40の回転速度が、他の区間を仕切り部材50の他端部が移動しているときのロータ40の回転速度よりも大きくされているので、ポンプ30の切り欠き部42が、仕切り部材50で仕切られた空洞32のうち、吸引孔31aと排出孔31bとが存在する領域内に位置することによる吸引孔31aから排出孔31b間の流路抵抗が低減されている時間を最小限にすることが可能となる。そのため、インクジェットヘッド1内の圧力変動を小さくすることができるので、ノズル面1aに付着したインクの拭き取り中に、インクジェットヘッド1からインクが吐出されない。したがって、インクの逆流をより確実に阻止することができる。また、インクカートリッジ20のインクの減少にともなって、回転速度を大きくするようにしているので、水頭差によるヘッド本体70内のインクの圧力が負圧側に大きくなるのを防ぐことができる。そのため、インクカートリッジ20内のインクが少量であっても、インクの逆流をより確実に阻止することができる。
なお、本実施形態のインクジェットプリンタ101のメンテナンスユニット117は、用紙搬送方向に沿う方向に平行に移動する構成となっているが、メンテナンスユニット117が、用紙搬送方向に直交する方向であってインクジェットヘッド1の長手方向に沿う方向に移動する構成であってもよい。つまり、上述したメンテナンスユニット117及び駆動機構201を、ベルト搬送機構103の側方位置に配置させるとともに、90°回転させてインクジェットヘッド1に近い側をブレード132としたメンテナンスユニット117を有するインクジェットプリンタであってもよい。このような構成を有するインクジェットプリンタの場合においては、インクジェットヘッド1の長手方向の長さによって、メンテナンスユニット117でノズル面1aに付着したインクを拭き取る時間が変化する。例えば、インクジェットヘッド1の長手方向の長さが4インチの場合であれば、インクジェットヘッド1が4つ並設されたときと同じようにメンテナンスユニット117によるノズル面1aに付着したインクの拭き取り開始から完了までの間に、インクジェットヘッド1からインクが吐出しない程度の回転速度で仕切り部材50の他端部がA点からA′点に移動するようにロータ40を回転させ、インクジェットヘッド1の長手方向の長さが8インチの場合であれば、インクジェットヘッド1が8つ並設されたときと同じようにメンテナンスユニット117によるノズル面1aに付着したインクの拭き取り開始から完了までの間に、インクジェットヘッド1からインクが吐出しない程度の回転速度で仕切り部材50の他端部がA点からもとのA点に移動するようにロータ40を回転させる。このような構成でも上述したようにノズル面1aに付着したインクが吐出ノズルからヘッド本体70内に逆流しなくなる。そのため、ノズル面1aに付着したインクに混在した粉塵や気泡などがヘッド本体70内に逆流して浸入するのを防ぐことができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101は、4つのインクジェットヘッド1にそれぞれ接続された4つのポンプを同時に回転させて、同時にインクジェットヘッド1からインク吐出をさせ、その後ノズル面1aにインクが付着しておれば、一度にそのインクをメンテナンスユニット117で拭き取っているが、各色のインクジェットヘッド1を順にパージさせた後、メンテナンスユニット117でノズル面1aに付着したインクを一度に拭き取ってもよいし、また、1つのインクジェットヘッド1からパージさせた後、そのインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクをメンテナンスユニットで拭き取り、そして、残りのインクジェットヘッド1に対しても同様な作業を繰り返し行うパージ動作及びメンテナンス作業であってもよい。これは、本実施形態のインクジェットプリンタ101において、4つのインクジェットヘッド1を同時にパージしたり、一度に4つのインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクを拭き取るということを特に限定するものではないということを表している。このように、インクジェットヘッド1のパージ動作やメンテナンス作業は、適宜変更することが可能であり、その状況に合う方法をもちいればよい。なお、ノズル面1aに付着したインクを拭き取るときには、いずれにしてもポンプ30は吐出ノズルからインクが吐出されない程度にゆっくりと回転させるか、又は仕切り部材50が停止位置に配置される。こうすることで、パージされたインクジェットヘッド1のノズル面1aに付着したインクが、拭き取られる前に吐出ノズルから逆流するのが阻止され、インク吐出不良を防ぐことができる。
また、各インクジェットヘッド1を順にパージするのであれば、メンテンスユニット117を、ブレード132と1つのキャップ116だけを備えたメンテナンスユニットに変更しても使用することができる。そのため、メンテナンスユニットが小さくなり、インクジェットプリンタの小型化が図れる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな設計変更が可能なものである。例えば、上述したインクジェットプリンタ101のポンプ30には、切り欠き部42を設けていなくてもよい。こうすれば、メンテナンスユニット117でノズル面1aに付着したインクを拭き取っているときに、切り欠き部42が仕切り部材50で仕切られた領域のうち、吸引孔31aと排出孔31bとが存在する領域に存在しなくなるので、仕切り部材50の他端部がA′点からB点間を通過するときに、ロータ40の回転速度を大きくする必要がなくなる。インクカートリッジ20のインクが減少しても、ロータ40の回転速度を大きくする必要がない。また、上述した実施の形態におけるインクジェットヘッド1はラインタイプのものであるが、シリアルタイプのインクジェットヘッドであってもよい。
本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す側面図である。 メンテナンスユニットと駆動機構とを示す概略上面図である。 図1に示すインクジェットプリンタのインク供給経路の構成を示す概略図である。 図3に示すIV−IV線におけるポンプの断面図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの概略ブロック図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタのベルト搬送機構がメンテナンス作業開始時に移動した様子を示した側面図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの拡大側面図であり、メンテナンスユニットがパージ位置に配置された状態を示す図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの拡大側面図であり、メンテナンスユニットがパージ位置から退避位置に移動を開始するときの状態を示した図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの拡大側面図であり、インク吸引部材によってノズル面のインクが吸引されている状態を示す図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの拡大側面図であり、メンテナンスユニットが図9の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ワイプローラによる第1の拭き取りが行われている状態を示す図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの拡大側面図であり、メンテナンスユニットが図10の状態からさらに退避位置へと移動しつつ、ブレードによる第2の拭き取りが行われている状態を示す図である。 ポンプの動作状態を示しており、(a)は印刷時のポンプ状態を示し、(b)及び(c)はパージ時のポンプのロータの回転状態の経過を示すものである。 ポンプの動作状態を示しており、(a)はパージ後のポンプ状態を示す図であり、(b)及び(c)はパージ後のポンプのロータの回転状態の経過を示す図である。 メンテナンスユニットでノズル面のインクを拭き取っているときにおけるポンプの回転に伴うヘッド本体内のインクの圧力変動を示す図である。 ポンプの動作状態を示しており、(a)はパージ後のポンプ状態を示す図であり、(b)、(c)及び(d)はパージ後のポンプのロータの回転状態の経過を示す図である。 メンテナンスユニットでノズル面のインクを拭き取っているときにおけるポンプの回転に伴うヘッド本体内のインクの圧力変動を示す図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
20 インクカートリッジ(インクタンク)
30 ポンプ
31 ハウジング
31a 吸入孔(第1貫通孔)
31b 排出孔(第2貫通孔)
32 空洞
40 ロータ(回転子)
47,48 近接センサ
50 仕切り部材
60 制御部(制御手段)
101 インクジェットプリンタ
103 ベルト搬送機構
132 ブレード
201 駆動機構(除去手段駆動機構)

Claims (10)

  1. 内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、
    前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドと、
    前記ポンプの前記回転子を回すためのポンプ駆動機構と、
    前記インクジェットヘッドのインク吐出面に付着したインクを除去する除去手段と、
    前記除去手段を駆動するための除去手段駆動機構と、
    前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記ポンプ駆動機構を制御して前記回転子を回した後に、前記除去手段駆動機構を制御して前記インクジェットヘッドのインク吐出面に付着したインクを除去すると共に、その間、前記インクジェットヘッドからインクが吐出されないような範囲の回転速度で前記回転子が回転するように前記ポンプ駆動機構を制御する制御手段とを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記制御手段は、前記除去手段によるインク除去が行われている間において、前記インクジェットヘッドのメニスカスでの圧力が所定範囲内となるように、前記回転子の回転速度を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記制御手段は、前記除去手段によるインク除去が行われている間において、前記ポンプにインクを供給するためのインクタンク内のインク残量の減少に伴って前記回転子の回転速度を大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、
    前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドと、
    前記ポンプの前記回転子を回すためのポンプ駆動機構と、
    前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記ポンプ駆動機構を制御して前記回転子を回した後に、前記仕切り部材を、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間の流路抵抗が印字中におけるよりも大きくなる範囲内に停止させるように前記ポンプ駆動機構を制御する制御手段とを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 前記制御手段は、前記仕切り部材を前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間に停止させるように前記ポンプ駆動機構を制御することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、
    前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドとを備えたインクジェットプリンタの制御方法であって、
    前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記回転子を回すパージステップと、
    前記パージステップ終了後に前記インクジェットヘッドのインク吐出面に付着したインクを除去すると共に、その間、前記インクジェットヘッドからインクが吐出されないような範囲の回転速度で前記回転子を回すインク除去ステップとを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタの制御方法。
  7. 前記インク除去ステップにおいて、前記インクジェットヘッドのメニスカスでの圧力が所定範囲内となるように、前記回転子の回転速度を制御することを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
  8. 前記インク除去ステップにおいて、前記ポンプにインクを供給するためのインクタンク内のインク残量の減少に伴って前記回転子の回転速度を大きくすることを特徴とする請求項6又は7に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
  9. 内部に空洞を有しており、前記空洞内へとインクを吸入する第1貫通孔と前記空洞内からインクを排出する第2貫通孔とが形成されたハウジングと、前記空洞内において回転可能な回転子と、2つの端面が前記空洞の壁面と接触するように前記回転子に支持された状態において、前記回転子と共に回転可能である仕切り部材とを備えたポンプと、
    前記ポンプからインクが供給されるインクジェットヘッドとを備えたインクジェットプリンタの制御方法であって、
    前記ポンプから前記インクジェットヘッドにインクが供給されて前記インクジェットヘッドからインクが吐出されるように、前記回転子を回すパージステップと、
    前記パージステップ終了後に前記仕切り部材を、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間の流路抵抗が印字中におけるよりも大きくなる範囲内に停止させる停止ステップとを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタの制御方法。
  10. 前記停止ステップにおいて、前記仕切り部材を前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間に停止させることを特徴とする請求項9に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
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