JP2009012371A - 流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置内の省スペース化を図ることが可能な流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法を提供すること。
【解決手段】キャップ部材をノズル形成領域の全体に走査させることができると共に、当該キャップ部材によってノズル形成領域を吸引することができるので、キャップ部材がノズル形成領域の全面を覆うように設けられなくても、当該ノズル形成領域全体を吸引することができ、ノズル開口全体の噴射特性を回復させることができる。これにより、インクジェットプリンタ内の省スペース化を図ることが可能となる。
【選択図】図5
【解決手段】キャップ部材をノズル形成領域の全体に走査させることができると共に、当該キャップ部材によってノズル形成領域を吸引することができるので、キャップ部材がノズル形成領域の全面を覆うように設けられなくても、当該ノズル形成領域全体を吸引することができ、ノズル開口全体の噴射特性を回復させることができる。これにより、インクジェットプリンタ内の省スペース化を図ることが可能となる。
【選択図】図5
Description
本発明は、流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法に関する。
流体を噴射する流体噴射装置として、例えばインクジェット式記録装置などが知られている。インクジェット式記録装置は、記録媒体に文字や画像等を記録する装置であり、記録ヘッド(噴射ヘッド)に設けられたノズルから記録媒体にインクが噴射される構成になっている。このインクジェット式記録装置には、ノズルの噴射特性を維持するためのメンテナンス機構が設けられている。メンテナンス機構の構成要素として、例えば、ノズル内の乾燥防止のためキャップ部材が挙げられる。キャップ部材は、記録ヘッドに対して着脱可能に設けられており、当該記録ヘッドのうちノズルの設けられた領域全体を覆うように設けられている。また、乾燥等によって噴射特性が悪化したノズルの噴射特性の回復を図るため、この密閉された空間全体を減圧してノズルからインクを吸引する吸引機構が設けられている。
特開2002−11864号公報
特開2005−246640号公報
しかしながら、記録ヘッドのノズル形成領域全体にキャップ部材を装着する構成では、キャップ部材を装着したときの荷重機構が必要がある。特に、ノズルが一方向に沿って配列されたラインヘッドを記録ヘッドとして用いる場合、記録ヘッド及びキャップ部材が共に細長くなるため、キャップ部材の一方向に沿って全体的に荷重機構を設ける必要があり、メンテナンス機構が大型化する要因となる。インクジェット式記録装置には、他にも様々な機構が設けられており、メンテナンス機構が大型化することによって当該他の機構の配置スペースが制限されることになる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、装置内の省スペース化を図ることが可能な流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る流体噴射装置は、流体を噴射する複数のノズル開口を有する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドのうち前記複数のノズル開口が設けられたノズル領域の一部を覆うと共に前記ノズル領域を吸引するキャップ部材と、前記キャップ部材を前記ノズル領域に沿って移動させる移動機構とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、移動機構によってキャップ部材をノズル領域全体に走査させることができると共に、当該キャップ部材によってノズル領域を吸引することができるので、キャップ部材をノズル領域の全面に設けなくても、当該ノズル領域全体を吸引することができ、ノズル開口全体の噴射特性を回復させることができる。これにより、装置内の省スペース化を図ることが可能となる。
上記の流体噴射装置は、前記複数のノズル開口が一方向に沿って配列されており、前記移動部材は、前記キャップ部材を前記一方向に移動させることを特徴とする。
本発明によれば、複数のノズル開口が一方向に沿って配列されており、移動部材がキャップ部材を当該一方向に移動させるので、キャップ部材はノズル開口の配列に沿って移動することになる。これにより、噴射ヘッドのうちノズル領域を確実に吸引することができるので、当該ノズルの噴射特性の回復を一層確実に行うことができる。
本発明によれば、複数のノズル開口が一方向に沿って配列されており、移動部材がキャップ部材を当該一方向に移動させるので、キャップ部材はノズル開口の配列に沿って移動することになる。これにより、噴射ヘッドのうちノズル領域を確実に吸引することができるので、当該ノズルの噴射特性の回復を一層確実に行うことができる。
上記の流体噴射装置は、前記キャップ部材が、前記ノズル領域に対して非接触に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、キャップ部材が、ノズル領域に対して非接触に設けられているので、キャップ部材を移動させるときにノズル領域との間に摩擦が生じることが無い。これにより、ノズル領域を保護することができると共に、キャップ部材を移動させるときの動力を抑えることができ、キャップ部材を容易に移動させることができる。キャップ部材がノズル領域に対して非接触の状態では、キャップ部材とノズル領域との間に一定の隙間が生じる。キャップ部材によってノズル領域を吸引したときには、当該隙間から空気が流入してくる。そこで、非接触の状態では、キャップ部材による吸引量を流入する空気の量よりも大きくすることで、キャップ部材とノズル領域との間の空間を負圧にすることができ、ノズル領域を吸引することができる。
本発明によれば、キャップ部材が、ノズル領域に対して非接触に設けられているので、キャップ部材を移動させるときにノズル領域との間に摩擦が生じることが無い。これにより、ノズル領域を保護することができると共に、キャップ部材を移動させるときの動力を抑えることができ、キャップ部材を容易に移動させることができる。キャップ部材がノズル領域に対して非接触の状態では、キャップ部材とノズル領域との間に一定の隙間が生じる。キャップ部材によってノズル領域を吸引したときには、当該隙間から空気が流入してくる。そこで、非接触の状態では、キャップ部材による吸引量を流入する空気の量よりも大きくすることで、キャップ部材とノズル領域との間の空間を負圧にすることができ、ノズル領域を吸引することができる。
上記の流体噴射装置は、前記キャップ部材のうち少なくとも一部が、前記ノズル領域に対して接触可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、キャップ部材のうち少なくとも一部が、ノズル領域に対して接触可能に設けられているので、当該キャップ部材の一部をノズルに接触させつつ、キャップ部材を移動させることができる。これにより、ノズルに接触する部分がノズル領域に付着した付着物を掻き出すことができるので、ノズルを効率的に洗浄することができる。また、キャップ部材とノズル領域とを密着させた状態にすることにより、吸引動作を容易に行うことができるという利点もある。
本発明によれば、キャップ部材のうち少なくとも一部が、ノズル領域に対して接触可能に設けられているので、当該キャップ部材の一部をノズルに接触させつつ、キャップ部材を移動させることができる。これにより、ノズルに接触する部分がノズル領域に付着した付着物を掻き出すことができるので、ノズルを効率的に洗浄することができる。また、キャップ部材とノズル領域とを密着させた状態にすることにより、吸引動作を容易に行うことができるという利点もある。
本発明に係るメンテナンス方法は、流体を噴射する複数のノズル開口を有する噴射ヘッドを備えた流体噴射装置のメンテナンス方法であって、キャップ部材によって前記噴射ヘッドのうち前記複数のノズルが設けられたノズル領域の一部を覆うと共に当該キャップ部材を前記ノズル領域に沿って移動させながら前記ノズル領域を吸引することを特徴とする。
本発明によれば、キャップ部材によって噴射ヘッドのうち複数のノズル開口が設けられたノズル領域の一部を覆うと共に当該キャップ部材をノズル領域に沿って移動させながらノズル領域を吸引することとしたので、キャップ部材をノズル領域の全面に設けなくても、当該ノズル領域全体を吸引することができ、ノズル開口全体の噴射特性を回復させることができる。これにより、装置内の省スペース化を図ることが可能となる。
上記のメンテナンス方法は、前記ノズル領域のうち所定の部分に前記キャップ部材を移動させ、前記キャップ部材によって前記所定の部分を吸引することを特徴とする。
本発明によれば、ノズル領域のうち所定の部分に前記キャップ部材を移動させ、キャップ部材によって当該所定の部分を吸引することとしたので、例えばノズル領域のうち一部のノズルについて吸引を行いたい場合には、キャップ部材を当該ノズルの位置まで移動させて吸引することができる。これにより、ノズル領域の吸引を効率的に行うことができる。
本発明によれば、ノズル領域のうち所定の部分に前記キャップ部材を移動させ、キャップ部材によって当該所定の部分を吸引することとしたので、例えばノズル領域のうち一部のノズルについて吸引を行いたい場合には、キャップ部材を当該ノズルの位置まで移動させて吸引することができる。これにより、ノズル領域の吸引を効率的に行うことができる。
以下、本発明に係る流体噴射装置、流体噴射装置のメンテナンス方法の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンタを例示する。
図1は、本実施形態のインクジェット式プリンタ(以下、インクジェットプリンタ100という)の概略構成図、図2は、ラインヘッド周辺の要部平面図、図3は、ラインヘッドのノズル形成面を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態においてインクジェットプリンタ100は、記録紙12への記録を行う記録部10と、記録部10のメンテナンス処理を行うメンテナンス部11とを有している。
図1及び図2に示すように、本実施形態においてインクジェットプリンタ100は、記録紙12への記録を行う記録部10と、記録部10のメンテナンス処理を行うメンテナンス部11とを有している。
記録部10は、インク滴を噴射して流体噴射対象物である記録紙12に画像形成するラインヘッド13(噴射ヘッド)と、記録紙12を搬送する記録紙搬送機構14と、ラインヘッド13に供給するインク(流体)を貯留したインク貯留部15とを有している。
記録紙搬送機構14は、紙送りモータ(不図示)や、この紙送りモータによって回転駆動される紙送りローラなどを有しており、記録(印字・印刷)動作に連動させて記録紙12をラインヘッド13に対向するように順次送り出すことができるようになっている。
インク貯留部15は、プリンタ本体16の一側に配置されており、不図示のインク供給手段により後述のラインヘッド13へインクを供給する。このインク貯留部15は、インクジェットプリンタ100の各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K1:染料系)、黒(K2:顔料系))に対応する色のインクを貯蔵するインクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2を有している。インク貯留部15とラインヘッド13との間は、インク供給手段を介して連通されている。
ラインヘッド13は、インクジェットプリンタ100が対象とする最大サイズの記録紙12の少なくとも一辺を越える長さ(最大記録紙幅W)に亘ってノズルが多数配列されたライン型の記録ヘッドである。本実施形態においては、少なくとも各色(Y、M、C、K1、K2)に対応した5つの印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2を備えている。各印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2は、インク滴を噴射するためのノズル開口17を多数整列配置してなるノズル列L(図3参照)をそれぞれ有しており、当該ノズル列Lの形成された領域がノズル領域21Bである。ノズル列Lは、記録紙12の搬送方向に沿って順に配設されている。ノズル列Lは、ノズル開口17による1列のライン又はノズル開口17による複数列のラインであって、ノズル開口17の数やラインの数は適宜設定される。図3はノズル列Lの一実施例を示すものであり、ノズル開口17による複数列のラインを示している。ライン数を増やすことにより、一度に広範囲の記録が可能になるとともに、画像の解像度も高まる。
ラインヘッド13は、最大記録紙幅Wに対応する長さ方向を記録紙12の搬送方向と直交する方向に配置され、各ノズル列Lのノズル開口17からインク滴が記録紙12に噴射されることにより記録紙12に画像が記録される。
インク貯留部15とラインヘッド13とを連通するインク供給手段は、複数のインク供給流路34(図5参照)を有しており、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から各印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2へとインクが供給されるようになっている。
インク貯留部15とラインヘッド13とを連通するインク供給手段は、複数のインク供給流路34(図5参照)を有しており、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から各印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2へとインクが供給されるようになっている。
以下、図4を参照してラインヘッドの構成について詳述する。図4は、ラインヘッドの一部を示す断面図である。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。インクを噴射するノズル開口17はノズル基板21に形成され、ノズル基板21の下面がノズル形成面21Aとされている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。インクを噴射するノズル開口17はノズル基板21に形成され、ノズル基板21の下面がノズル形成面21Aとされている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18の内部に形成された収容空間23と、収容空間23に配置された駆動ユニット24とを備えている。駆動ユニット24は、複数の圧電素子25と、圧電素子25の上端を支持する固定部材26と、駆動信号を圧電素子25に供給する柔軟なケーブル27とを備えている。圧電素子25は、複数のノズル開口17のそれぞれに対応するように設けられている。
また、ヘッド本体18の内部に形成され、インクタンクからインク供給流路を介して供給されたインクが流れる内部流路28と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22によって形成され、内部流路28と接続された共通インク室29と、流路形成ユニット22によって形成され、共通インク室29と接続されたインク供給口30と、流路形成ユニット22によって形成されてインク供給口30と接続された圧力室31とを備えている。圧力室31は、複数のノズル開口17に対応するように複数設けられている。複数のノズル開口17のそれぞれは、複数の圧力室31のそれぞれに接続されている。
ヘッド本体18は、合成樹脂で形成されている。振動板19は、例えばステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものである。振動板19の圧力室に対応する部分には、圧電素子25の下端と接合される島部32が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子25の駆動に応じて弾性変形する。振動板19と内部流路28の下端近傍との間にはコンプライアンス部33が形成されている。
流路基板20は、内部流路28の下端とノズル開口17とを接続する共通インク室29、インク供給口30、及び圧力室31は、それぞれの空間を形成するための凹部を有する。本実施形態においては、流路基板20は、シリコンを異方性エッチングすることで形成されている。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル開口17を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。
各インクタンクから各々のインク供給流路を介して供給されたインクは、内部流路28の上端に流入する。内部流路28の下端は、共通インク室29に接続されており、インクタンクからインク供給流路を介して内部流路28の上端に流入したインクは、内部流路28を流れた後、共通インク室29に供給される。共通インク室29に供給されたインクは、インク供給口30を介して、複数の圧力室31のそれぞれに分配されるように供給される。
ケーブル27を介して圧電素子25に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル開口17から、インクが噴射される。
このように、本実施形態の圧電素子25(駆動素子)は、ノズル開口17よりインクを噴射するために、入力される駆動信号に基づいて、ノズル開口17に接続された圧力室31(空間)の圧力を変動させる。そして、ノズル開口17から噴射されたインクによって記録紙12に所望の画像が形成される。
また、ラインヘッド13は、ラインヘッド移動機構70(図8参照)によって上下方向に移動可能とされている。
より詳細には、ラインヘッド13は、ラインヘッド移動機構70によって、印刷位置とメンテナンス位置との間において上下方向に移動可能とされている。
なお、印刷位置とは、ラインヘッド13のノズル開口17から記録紙12へインクを噴射することによって記録を行う位置であり、相対的にラインヘッド13が上方に移動された位置である。また、メンテナンス位置とは、以下に詳説するメンテナンス部11によってラインヘッド13のメンテナンス処理が行われる位置であり、相対的にラインヘッド13が下方に移動された位置である。
より詳細には、ラインヘッド13は、ラインヘッド移動機構70によって、印刷位置とメンテナンス位置との間において上下方向に移動可能とされている。
なお、印刷位置とは、ラインヘッド13のノズル開口17から記録紙12へインクを噴射することによって記録を行う位置であり、相対的にラインヘッド13が上方に移動された位置である。また、メンテナンス位置とは、以下に詳説するメンテナンス部11によってラインヘッド13のメンテナンス処理が行われる位置であり、相対的にラインヘッド13が下方に移動された位置である。
次に、メンテナンス部11の構成について詳述する。
メンテナンス部11は、ノズル開口17の乾燥防止又はノズル開口17近傍のインク粘度上昇を防止するためのキャッピング機構40と、キャッピング機構40に溜まったインクを排出するためのインク排出部41とを含めたメンテナンス部42、インク排出部41によって排出されたインクを回収する廃インクタンク39等を備えている。
メンテナンス部11は、ノズル開口17の乾燥防止又はノズル開口17近傍のインク粘度上昇を防止するためのキャッピング機構40と、キャッピング機構40に溜まったインクを排出するためのインク排出部41とを含めたメンテナンス部42、インク排出部41によって排出されたインクを回収する廃インクタンク39等を備えている。
図5はキャッピング機構40の構成を示す側面図であり、図6はキャッピング機構40の構成を示す平面図である。
これらの図に示すように、キャッピング機構40は、ラインヘッド13のノズル形成領域の一部を覆うキャップ部材43と、キャップ部材43を移動させる移動手段44とを有している。
これらの図に示すように、キャッピング機構40は、ラインヘッド13のノズル形成領域の一部を覆うキャップ部材43と、キャップ部材43を移動させる移動手段44とを有している。
キャップ部材43は、例えばゴムやエラストマなどの樹脂等からなり、ラインヘッド13の長手方向に沿った方向に自身の長手方向を有している。キャップ部材43の長手方向の寸法は、ラインヘッド13の長手方向の寸法に比べて小さく、ラインヘッド13のノズル領域21Bのうち一部のみを覆うようになっている。キャップ部材43はトレー形状に形成されており、枠状の周縁部43aを有している。この周縁部43aの上端がノズル形成面21Aに近接することによってキャップ部材43がラインヘッド13のノズル形成領域の一部を覆うようになっている。キャップ部材43の底部43bには、当該底部43bを貫通する貫通孔43cが設けられている。この貫通孔43cには、吸引管43dが底部43bと一体的に取り付けられている。吸引管43dは、内部に気体や液体が流通可能な流路43eを有する円筒状の部材である。貫通孔43cを介して、流路43eとキャップ部材43の底部43b上面側とが連通されている。また、キャップ部材43の外面には、凸部43fが設けられている。
移動機構44は、モータ44aと、ベルト44bと、摺動軸44cとを有している。モータ44aは、例えば電動モータなどからなり、ラインヘッド13の長手方向の一方の端部側には第1プーリ44dを有している。第1プーリ44dは、図中時計回り及び反時計回りの両方に回転可能になっており、モータ44aの駆動力が直接伝達されるようになっている。また、ラインヘッド13の長手方向の他方の端部側には第2プーリ44fが設けられている。第2プーリ44fは、第2プーリ44dに対して平行に設けられており、図中時計回り及び反時計回りの両方に回転可能になっている。ベルト44bは、環状に形成された帯部材であり、所定の張力が発生するように第1プーリ44d及び第2プーリ44fに係回されている。ベルト44bの係回された状態での長手方向は、ラインヘッド13の長手方向と一致するように構成されている。このベルト44bには上記のキャップ部材43の凸部43fが固着されており、ベルト44bの回転によってキャップ部材43がベルト44bの長手方向(図中左右方向)に移動するようになっている。摺動軸44cは、ラインヘッド13の長手方向と一致する方向に延在しており、キャップ部材43の移動を規制するガイドレールである。
図7は、キャップ部材に連結された吸引ポンプの構成を示す図である。
インク排出部41は、キャップ部材43に接続してキャップ部材43内に溜まったインクを排出するインク排出流路、キャップ部材43に溜まったインクをインク排出流路内に吸引するための吸引ポンプ49等を備えている。
インク排出部41は、キャップ部材43に接続してキャップ部材43内に溜まったインクを排出するインク排出流路、キャップ部材43に溜まったインクをインク排出流路内に吸引するための吸引ポンプ49等を備えている。
吸引管43dの下端には、上記インク排出流路として機能する可撓性材料等からなる排出チューブ47の各分岐端部が接続されており、排出チューブ47の他端部は、廃インクタンク39内に挿入されている。排出チューブ47は、キャップ部材43がラインヘッド13のノズル形成領域21Bに沿って移動するために十分な長さを有している。廃インクタンク39内には、多孔質部材からなる廃インク吸収材48が収容されており、この廃インク吸収材48により回収されたインク2が吸収されるようになっている。
吸引管43dと廃インクタンク39間には、チューブポンプ式の吸引ポンプ49が配設されている。吸引ポンプ49は、円筒状のケース50を有しており、このケース50内には平面視で円形状をなすポンプホイル51がケース50の軸心に設けられたホイル軸52を中心に回動可能に収容されている。そして、このケース50内に、排出チューブ47の中間部47aがケース50の内周壁50aに沿うようにして収容されている。
ポンプホイル51には、一対の外側に膨らむ円弧状をなすローラ案内溝53,54がホイル軸52を挟んで対向するように形成されている。各ローラ案内溝53,54は、一端がポンプホイル51の外周側に位置しており、他端がポンプホイル51の内周側に位置している。すなわち、両ローラ案内溝53,54は、それらの一端から他端に向かうほど、徐々にポンプホイル51の外周部から遠ざかるように延びている。
両ローラ案内溝53,54内には、押圧手段としての一対のローラ55,56が、それぞれ回動軸55a,56aを介して挿通支持されている。なお、両回動軸55a,56aは、それぞれ両ローラ案内溝53,54内を摺動自在になっている。
そして、ポンプホイル51を、正方向(矢印方向)に回動させると、両ローラ55,56が両ローラ案内溝53,54の一端側(ポンプホイル51の外周側)に移動し、排出チューブ47の中間部47aを上流側から下流側へ順次押し潰しながら(押圧しながら)回動するようになっている。この回動により、吸引ポンプ49より上流側の排出チューブ47の内部が減圧されるようになっている。
図9は、インクジェットプリンタ100の電気的な構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ100は、インクジェットプリンタ100全体の動作を制御する制御装置60を備えている。制御装置60には、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を入力する入力装置61と、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置62と、時間の計測を実行可能な計測装置63とが接続されている。また、制御装置60には、上述した記録紙搬送機構14、キャップ部材43及び吸引ポンプ49を含むメンテナンス部42等が接続されている。また、インクジェットプリンタ100は、圧電素子27を含む駆動ユニット24に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器64を備えている。駆動信号発生器64は、制御装置60に接続されている。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ100は、インクジェットプリンタ100全体の動作を制御する制御装置60を備えている。制御装置60には、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を入力する入力装置61と、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置62と、時間の計測を実行可能な計測装置63とが接続されている。また、制御装置60には、上述した記録紙搬送機構14、キャップ部材43及び吸引ポンプ49を含むメンテナンス部42等が接続されている。また、インクジェットプリンタ100は、圧電素子27を含む駆動ユニット24に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器64を備えている。駆動信号発生器64は、制御装置60に接続されている。
本実施形態のインクジェットプリンタ100は、メンテナンス部42を用いて、ラインヘッド13に対するメンテナンス処理を実行可能である。メンテナンス部42は、ラインヘッド13の噴射特性を維持あるいは回復するために、ラインヘッド13と協働して、ノズル開口17よりインクを排出させる動作を含むメンテナンス処理を実行する。
メンテナンス処理は、ノズル開口17からインクをキャップ部材43に噴射するフラッシング動作、メンテナンス部42のキャップ部材43及び吸引ポンプ49によるインクの吸引動作の少なくとも一方を含む。また、本実施形態においては、キャップ部材43によるノズル開口17の保湿も保湿動作としてメンテナンス処理に含まれる。
ラインヘッド13によるフラッシング動作は、ノズル開口17からのインクを記録紙に供給する前に、ノズル形成面21Aがキャップ部材43によって封止された状態において、ノズル開口17よりインクをキャップ部材43に予め噴射する動作を含む。これにより、印字中又は待機中において、特定のノズル開口17の使用頻度が低くなり、そのノズル開口17付近の粘度が増大したインクが排出され、ノズル開口17の噴射特性が維持又は回復される。
吸引動作は、ノズル形成面21Aのうちノズル形成領域21Bの一部がキャップ部材43によって覆われた状態において、キャップ部材43をノズル形成領域21Bに沿って移動させながらキャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成された空間を吸引ポンプ49を用いて負圧にすることによって、ノズル開口17からインクを吸引する動作を含む。これにより、フラッシング動作では排出しきれなかった粘度が増大したインク、ノズル開口17内に侵入したゴミ、ラインヘッド13内の気泡等が、ノズル開口17よりインクとともに排出され、ノズル開口17の噴射特性が維持又は回復される。
キャップ部材43にインク2が溜まると、このインク2が溢れる前に、吸引ポンプ49を駆動してインク2を排出するように制御される。上述したように、吸引ポンプ49は、紙送りモータにより駆動されるため、給紙・排紙を含む記録(印字・印刷)処理を停止して行う必要がある。このため、キャップ部材43にできるだけ多くのインク2をためて、吸引処理の頻度を抑えることが要求される。
次に、上述の構成を有するインクジェットプリンタの動作の一例を説明する。ここでは、吸引動作及び保湿動作を含むメンテナンス部の動作を中心に説明する。図9は、インクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。
外部から印刷データが送信されると、制御装置60は、ドットパターンに対応した噴射データに展開してラインヘッド13に送信する。そして、ラインヘッド13では、受信した噴射データに基づき、記録(印字・印刷)処理、すなわち記録紙に対するインク滴Dの噴射を実行する(ステップS1)。
記録処理の後、動作を継続すると判断した場合(ステップS2のYES)、予め設定されている時間が経過すると(ステップS3)、定期メンテナンス処理を開始する。また、記録処理の後、動作を継続しないと判断した場合(ステップS2のNO)、インクジェットプリンタの処理を終了する。以下、動作を継続すると判断した場合について、説明する。
外部から印刷データが送信されると、制御装置60は、ドットパターンに対応した噴射データに展開してラインヘッド13に送信する。そして、ラインヘッド13では、受信した噴射データに基づき、記録(印字・印刷)処理、すなわち記録紙に対するインク滴Dの噴射を実行する(ステップS1)。
記録処理の後、動作を継続すると判断した場合(ステップS2のYES)、予め設定されている時間が経過すると(ステップS3)、定期メンテナンス処理を開始する。また、記録処理の後、動作を継続しないと判断した場合(ステップS2のNO)、インクジェットプリンタの処理を終了する。以下、動作を継続すると判断した場合について、説明する。
定期メンテナンス処理が開始すると、制御装置60は、ラインヘッド13をメンテナンス位置まで下降させ、ラインヘッド13とキャップ部材43とを対向させる(ステップS4)。この状態で、例えばキャップ部材43の周縁部43aが撓んでいる状態が確認される。
制御装置60は、ステップS3にてノズル形成面21Aとキャップ部材43とが対向させた状態から、キャップ部材43の周縁部43aをラインヘッドに近接させる(ステップS5)。このとき、キャップ部材43の周縁部43aとラインヘッド13のノズル形成面21Aとの間は非接触の状態であり、所定の間隔dが形成される(図10参照)。また、キャップ部材43は、ノズル形成面21Aのうちノズル形成領域21Bの一部の領域13a(図10参照)を覆うように配置される。
続いて、制御装置60は、モータ44aを駆動させてキャップ部材43をラインヘッド13のノズル形成領域21Bに沿って移動させる。キャップ部材43の移動と共に、当該キャップ部材43に覆われるラインヘッド13上の領域13aも移動することになる。キャップ部材43の移動と同時に吸引ポンプ49を駆動させ、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間の空間を負圧状態とし、これによってノズル開口17を介してラインヘッド13の内部からインクを吸引する(ステップS6)。このとき、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間には間隔dが形成されており、吸引ポンプ49の吸引により当該間隔からキャップ部材43d内へ空気が流入してくるため、吸引ポンプ49の吸引量を当該空気の流入量よりも多くする。そうすると、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に負圧を形成することができ、ラインヘッド13内のインク2がノズル開口17から排出されることになる。
その後、制御装置60は、吸引ポンプ49を逆駆動することによって、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に形成されている負圧の空間を開放する(ステップS7)。吸引ポンプ49を逆駆動することによってノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に空気が流入し、大気開放される。ノズル形成面21Aからキャップ部材43の上端面を離す前に、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間の空間を大気開放することによって、ノズル開口17のインクの界面(メニスカス)の状態を維持できる。
そして、制御装置60は、ラインヘッド13を上昇させることによって、ノズル形成面21Aからキャップ部材43を離間させる(ステップS8)。
その後、制御装置60は、ラインヘッド13を用いて記録紙に対する記録動作を再開する。
一方、保湿動作を行う場合には、制御装置60は、フラッシング動作等によってキャップ部材43内にインク2を貯留した状態にて、上記ステップS3及びステップS4を行うようにする。
その後、制御装置60は、ラインヘッド13を用いて記録紙に対する記録動作を再開する。
一方、保湿動作を行う場合には、制御装置60は、フラッシング動作等によってキャップ部材43内にインク2を貯留した状態にて、上記ステップS3及びステップS4を行うようにする。
このように、本実施形態によれば、キャップ部材43をノズル形成領域21Bの全体に走査させることができると共に、当該キャップ部材43によってノズル形成領域21Bを吸引することができるので、キャップ部材43がノズル形成領域21Bの全面を覆うように設けられなくても、当該ノズル形成領域21B全体を吸引することができ、ノズル開口17全体の噴射特性を回復させることができる。これにより、インクジェットプリンタ100内の省スペース化を図ることが可能となる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、キャップ部材43の周縁部43aをラインヘッド13のノズル形成面21Aに対して非接触の状態で吸引動作を行ったが、これに限られることは無く、例えば図11に示すように、キャップ部材43の周縁部43aをラインヘッド13のノズル形成面21Aの一部の領域13bに対して接触させた状態で吸引動作を行っても構わない。この場合、キャップ部材43の周縁部43aはノズル形成面21Aを摺動することになり、ノズル形成面21Aに付着した付着物を除去することができる。これにより、ノズル開口17の噴射特性を効率的に回復させることができる。また、キャップ部材43とラインヘッド13のノズル形成面21Aとの間が密閉されるため、吸引動作を容易に行うことができる。なお、図11ではキャップ部材43の周縁部43a上端のほぼ全面がノズル形成面21Aに接触している例が示されているが、これに限られることは無く、例えば周縁部43a上端の一部のみが接触している構成であっても構わない。
例えば、上記実施形態においては、キャップ部材43の周縁部43aをラインヘッド13のノズル形成面21Aに対して非接触の状態で吸引動作を行ったが、これに限られることは無く、例えば図11に示すように、キャップ部材43の周縁部43aをラインヘッド13のノズル形成面21Aの一部の領域13bに対して接触させた状態で吸引動作を行っても構わない。この場合、キャップ部材43の周縁部43aはノズル形成面21Aを摺動することになり、ノズル形成面21Aに付着した付着物を除去することができる。これにより、ノズル開口17の噴射特性を効率的に回復させることができる。また、キャップ部材43とラインヘッド13のノズル形成面21Aとの間が密閉されるため、吸引動作を容易に行うことができる。なお、図11ではキャップ部材43の周縁部43a上端のほぼ全面がノズル形成面21Aに接触している例が示されているが、これに限られることは無く、例えば周縁部43a上端の一部のみが接触している構成であっても構わない。
また、上記実施形態においては、キャップ部材43がラインヘッド13のノズル形成領域21Bに沿って走査しながら吸引する例を説明したが、これに限られることは無く、例えば、キャップ部材43がノズル形成領域21Bのうち特定の領域に移動し当該領域のみ吸引を行うようにしても構わない。これにより、ノズル開口17を部分的にメンテナンスする必要のある場合には、キャップ部材43を全体に亘って移動させる必要が無く、メンテナンスの必要が無い部分については吸引しなくても済むことになる。これにより、効率的な吸引を行うことができる。
また、例えば、ノズル形成領域21Bの全体を吸引する場合であっても、キャップ部材43を移動させながら吸引するではなく、ノズル形成領域21Bのうちキャップ部材43が覆うことのできる領域ごとに順次吸引するようにしても構わない。これにより、各領域はキャップ部材43が静止した状態で吸引されることになるので、効果的に吸引を行うことができる。
また、上記実施形態においては、ラインヘッド13を上下に移動させることによって、ラインヘッド13とキャップ部材43との相対移動を実現する構成について説明したが、これに限られることは無い。例えば、キャップ部材43を上下に移動させることによって、ラインヘッド13とキャップ部材43との相対移動を実現させても良い。
また上記実施形態においては、ラインヘッド13が、各色(Y,M,C,K1,K2)に対応する5つのラインヘッドを備えていてもよい。また、本発明は、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタに限られるものではなく、シリアル方式のインクジェットプリンタに適用することも可能である。また、上記実施形態においては、インクジェット式記録装置がインクジェット式プリンタである場合を例にして説明したが、インクジェット式プリンタに限られず、複写機及びファクシミリ等の記録装置であってもよい。
また、上述の各実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の流体を噴射する流体噴射装置(流体噴射装置)である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、液体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
また、上述の各実施形態において、流体噴射装置から噴射される流体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する流体を適用可能である。流体噴射装置に、その特定の用途に対応する流体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する流体を噴射して、その流体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、本発明の流体噴射装置(流体噴射装置)は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した流体を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
100…インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、17…ノズル開口、13…ラインヘッド(噴射ヘッド)、21A…ノズル形成面、43…キャップ部材、43a…周縁部、44…移動機構、49…吸引ポンプ
Claims (6)
- 流体を噴射する複数のノズル開口を有する噴射ヘッドと、
前記噴射ヘッドのうち前記複数のノズル開口が設けられたノズル領域の一部を覆うと共に前記ノズル領域を吸引するキャップ部材と、
前記キャップ部材を前記ノズル領域に沿って移動させる移動機構と
を具備することを特徴とする流体噴射装置。 - 前記複数のノズル開口が一方向に沿って配列されており、
前記移動部材は、前記キャップ部材を前記一方向に移動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。 - 前記キャップ部材が、前記ノズル領域に対して非接触に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体噴射装置。 - 前記キャップ部材のうち少なくとも一部が、前記ノズル領域に対して接触可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体噴射装置。 - 流体を噴射する複数のノズル開口を有する噴射ヘッドを備えた流体噴射装置のメンテナンス方法であって、
キャップ部材によって前記噴射ヘッドのうち前記複数のノズルが設けられたノズル領域の一部を覆うと共に当該キャップ部材を前記ノズル領域に沿って移動させながら前記ノズル領域を吸引する
ことを特徴とする流体噴射装置のメンテナンス方法。 - 前記ノズル領域のうち所定の部分に前記キャップ部材を移動させ、前記キャップ部材によって前記所定の部分を吸引する
ことを特徴とする請求項5に記載の流体噴射装置のメンテナンス方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007178302A JP2009012371A (ja) | 2007-07-06 | 2007-07-06 | 流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102452225A (zh) * | 2010-10-27 | 2012-05-16 | 东芝泰格有限公司 | 打印装置、喷墨头清洁装置以及喷墨头清洁方法 |
-
2007
- 2007-07-06 JP JP2007178302A patent/JP2009012371A/ja not_active Withdrawn
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JP2012091419A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Toshiba Tec Corp | 印字装置、インクジェットヘッドのクリーニング装置、及び、インクジェットヘッドのクリーニング方法 |
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