JP2008302654A - 流体噴射装置 - Google Patents

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    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame

Abstract

【課題】流体噴射装置においてキャップ部材と噴射ヘッドとの密着性を確保する。
【解決手段】容積変化により、キャップ部材と噴射ヘッドとの間の隙間に充填可能とされる充填部80aと、充填部80aを容積変化させる駆動部81とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置として、記録ヘッド(噴射ヘッド)に形成されたノズルより記録媒体にインクを噴射するインクジェット式記録装置が知られている。流体噴射装置においては、乾燥等によるノズルの噴射特性の悪化を抑制するために、従来から、ノズルを囲うように記録ヘッドに当接されるキャップ部材を備えるキャッピング装置が設けられている。
また、流体噴射装置においては、ノズルの噴射特性の回復を図るために、上記キャップ部材が記録ヘッドに当接されることによって形成される閉空間を減圧し、ノズルからインクを強制吸引する場合がある。
特開2002−11864号公報 特開2005−246640号公報
上述のようなノズルの乾燥抑制やノズルからのインクの吸引動作の良好な実現のためには、ノズルを外部空間から隔離する必要があり、キャップ部材と記録ヘッドとによって、ノズルが晒される空間を確実に閉空間にすることが好ましい。
しかしながら、キャップ部材や記録ヘッドの製造誤差や組立て誤差等に起因して、キャップ部材と記録ヘッドを制御上当接させた状態とした場合であっても、一部に隙間が形成されてしまう場合があった。このような隙間が存在する場合には、ノズルが晒される空間の良好な保湿環境を形成できなかったり、ノズルが晒される空間を十分に減圧できずにインクの良好な吸引ができなくなったりする。
特に記録ヘッドがラインヘッドである場合には、記録ヘッド及びキャップ部材が共に細長くなるため、記録ヘッド及びキャップ部材の形状に僅かな撓みが生じ易くなる。このため、キャップ部材と記録ヘッドとの間に隙間が形成される虞が増大する。
また、例えば、記録ヘッドのキャップ部材との当接面が平坦でなく凹凸を有する場合には、凹凸箇所における記録ヘッドのキャップ部材との密着性を確保することが困難となる。このため、キャップ部材と記録ヘッドとの間に隙間が形成される虞が増大する。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、流体噴射装置においてキャップ部材と噴射ヘッドとの密着性を確保することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のノズルを備えると共に上記ノズルから流体を噴射する噴射ヘッドと、上記ノズルの噴射特性を維持あるいは回復させるために上記噴射ヘッドに対して当接可能とされるキャップ部材とを備える流体噴射装置であって、容積変化により、上記キャップ部材と上記噴射ヘッドとの間の隙間に充填可能とされる充填部と、上記充填部を容積変化させる駆動部とを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、駆動部によって充填部が容積変化されることによって、充填部がキャップ部材と噴射ヘッドとの間の隙間に充填される。
つまり、キャップ部材と噴射ヘッドとを当接させた状態において、キャップ部材と噴射ヘッドとの間の一部に隙間が形成された場合であっても、充填部によって当該隙間が充填される。このため、キャップ部材と噴射ヘッドとを確実に密着させることができる。
したがって、本発明によれば、流体噴射装置においてキャップ部材と噴射ヘッドとの密着性を確保することが可能となる。
また、本発明においては、上記噴射ヘッド及び上記キャップ部材の少なくとも一方に上記充填部を設置するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、充填部と噴射ヘッド及びキャップ部材の少なくとも一方とが一体的に形成されるため、充填部を設置するために必要となるスペースを最小限に抑えることが可能となる。
また、本発明においては、上記充填部が、上記噴射ヘッド及び上記キャップ部材の少なくとも一方の内部空間から外部へと押出し出されたゲル状体の一部であり、上記駆動部が、上記ゲル状体の上記内部空間から外部への押出し量を変化させる押出し機構であるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、押し出し機構によってゲル状体の押し出し量が変化される。つまり、押し出し機構によって、噴射ヘッド及びキャップ部材の少なくとも一方の内部空間から外部へ押し出されたゲル状体の一部の容積が変化される。
そして、このようなゲル状体の一部がキャップ部材と噴射ヘッドとの間の隙間に充填される。
つまり、キャップ部材と噴射ヘッドとを当接させた状態において、キャップ部材と噴射ヘッドとの間の一部に隙間が形成された場合であっても、ゲル状体の一部によって当該隙間が充填される。このため、キャップ部材と噴射ヘッドとを確実に密着させることができる。
また、本発明においては、上記キャップ部材が上記ノズルの形成領域を囲って上記噴射ヘッドに当接する枠状部を備え、上記充填部は、上記枠状部と上記噴射ヘッドとの間の隙間に充填可能とされるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、キャップ部材と噴射ヘッドとが当接された場合に、キャップ部材と噴射ヘッドとによってノズルの形成領域を含む空間が形成される。そして、噴射ヘッドと該噴射ヘッドに直接当接される枠状部と間の隙間に充填部を充填し、キャップ部材と噴射ヘッドとを密着させることによって、上記空間を外部と隔離された閉空間とすることができる。
したがって、ノズルが晒される空間から外部への気体の漏出を防止し、これによってノズルが晒される空間の良好な保湿環境を形成できる。また、ノズルが晒される空間を十分に減圧することができ、これによって流体の良好な吸引が可能となる。
また、本発明においては、上記噴射ヘッドは、ラインヘッドであるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、ラインヘッドとキャップ部材との間の隙間が充填部によって充填されるため、ラインヘッドとキャップ部材とを確実に密着させることが可能となる。
以下、本発明に係る流体噴射装置の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンタを例示する。
図1は、本実施形態のインクジェット式プリンタ(以下、インクジェットプリンタ100という)の概略構成図、図2は、ラインヘッド周辺の要部平面図、図3は、ラインヘッドのノズル形成面を示す平面図である。
本実施形態においてインクジェットプリンタ100は、図1及び図2に示すように、記録紙12への記録を行う記録部10と、記録部10のメンテナンス処理を行うメンテナンス部11とを備える。
記録部10は、インク滴を噴射して流体噴射対象物である記録紙12に画像形成するラインヘッド13(噴射ヘッド)と、記録紙12を搬送する記録紙搬送機構14と、ラインヘッド13に供給するインク(流体)を貯留したインク貯留部15とを備えて構成されている。
記録紙搬送機構14は、紙送りモータ(不図示)やこの紙送りモータによって回転駆動される紙送りローラ等から構成され、記録(印字・印刷)動作に連動させて、記録紙12をラインヘッド13に対向するように順次送り出す。
インク貯留部15は、プリンタ本体16の一側に配置され、不図示のインク供給手段により後述のラインヘッド13へインクを供給する。このインク貯留部15は、インクジェットプリンタ100の各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K1:染料系)、黒(K2:顔料系))に対応する色のインクを貯蔵するインクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2を有しており、インク供給手段を介してラインヘッド13と連通している。
ラインヘッド13は、インクジェットプリンタ100が対象とする最大サイズの記録紙12の少なくとも一辺を越える長さ(最大記録紙幅W)に亘ってノズルが多数配列されたライン型の記録ヘッドである。本実施形態においては、少なくとも各色(Y、M、C、K1、K2)に対応した5つの印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2を備えている。各印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2は、インク滴を噴射するためのノズル17を多数整列配置してなるノズル列L(図3参照)をそれぞれ有しており、記録紙12の搬送方向に沿って順に配設されている。ノズル列Lは、ノズル17による1列のライン又はノズル17による複数列のラインであって、ノズル17の数やラインの数は適宜設定される。図3はノズル列Lの一実施例を示すものであり、ノズル17による複数列のラインを示している。ライン数を増やすことにより、一度に広範囲の記録が可能になるとともに、画像の解像度も高まる。
ラインヘッド13は、最大記録紙幅Wに対応する長さ方向を記録紙12の搬送方向と直交する方向に配置され、各ノズル列Lのノズル17からインク滴が記録紙12に噴射されることにより記録紙12に画像が記録される。
インク貯留部15とラインヘッド13とを連通するインク供給手段は、複数のインク供給流路34(図5参照)を有しており、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から各印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2へとインクが供給されるようになっている。
以下、図4を参照してラインヘッドの構成について詳述する。図4は、ラインヘッドの一部を示す断面図である。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。インクを噴射するノズル17はノズル基板21に形成され、ノズル基板21の下面がノズル形成面21Aとされている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18の内部に形成された収容空間23と、収容空間23に配置された駆動ユニット24とを備えている。駆動ユニット24は、複数の圧電素子25と、圧電素子25の上端を支持する固定部材26と、駆動信号を圧電素子25に供給する柔軟なケーブル27とを備えている。圧電素子25は、複数のノズル17のそれぞれに対応するように設けられている。
また、ヘッド本体18の内部に形成され、インクタンクからインク供給流路を介して供給されたインクが流れる内部流路28と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22によって形成され、内部流路28と接続された共通インク室29と、流路形成ユニット22によって形成され、共通インク室29と接続されたインク供給口30と、流路形成ユニット22によって形成されてインク供給口30と接続された圧力室31とを備えている。圧力室31は、複数のノズル17に対応するように複数設けられている。複数のノズル17のそれぞれは、複数の圧力室31のそれぞれに接続されている。
ヘッド本体18は、合成樹脂で形成されている。振動板19は、例えばステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものである。振動板19の圧力室に対応する部分には、圧電素子25の下端と接合される島部32が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子25の駆動に応じて弾性変形する。振動板19と内部流路28の下端近傍との間にはコンプライアンス部33が形成されている。
流路基板20は、内部流路28の下端とノズル17とを接続する共通インク室29、インク供給口30、及び圧力室31それぞれの空間を形成するための凹部を有する。本実施形態においては、流路基板20は、シリコンを異方性エッチングすることで形成されている。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル17を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。
各インクタンクから各々のインク供給流路を介して供給されたインクは、内部流路28の上端に流入する。内部流路28の下端は、共通インク室29に接続されており、インクタンクからインク供給流路を介して内部流路28の上端に流入したインクは、内部流路28を流れた後、共通インク室29に供給される。共通インク室29に供給されたインクは、インク供給口30を介して、複数の圧力室31のそれぞれに分配されるように供給される。
ケーブル27を介して圧電素子25に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル17から、インクが噴射される。
このように、本実施形態の圧電素子25(駆動素子)は、ノズル17よりインクを噴射するために、入力される駆動信号に基づいて、ノズル17に接続された圧力室31(空間)の圧力を変動させる。そして、ノズル17から噴射されたインクによって記録紙12に所望の画像が形成される。
また、ラインヘッド13は、ラインヘッド移動機構70(図8参照)によって上下方向に移動可能とされている。
より詳細には、ラインヘッド13は、ラインヘッド移動機構70によって、印刷位置とメンテナンス位置との間において上下方向に移動可能とされている。
なお、印刷位置とは、ラインヘッド13のノズル17から記録紙12へインクを噴射することによって記録を行う位置であり、相対的にラインヘッド13が上方に移動された位置である。また、メンテナンス位置とは、以下に詳説するメンテナンス部11によってラインヘッド13のメンテナンス処理が行われる位置であり、相対的にラインヘッド13が可能に移動された位置である。
次に、図5〜図7を参照してメンテナンス部11の構成について詳述する。
メンテナンス部11は、ノズル17の乾燥防止又はノズル17近傍のインク粘度上昇を防止するためのキャッピング機構40と、キャッピング機構40に溜まったインクを排出するためのインク排出部41とを含めたメンテナンス部42、インク排出部41によって排出されたインクを回収する廃インクタンク39等を備えている。
キャッピング機構40は、図5に示すように、樹脂等によってトレー形状に成型されたキャップ部材43を備えている。このキャップ部材43は、周縁部43a(枠状部)が枠状に成型されている。
このようなキャップ部材43は、周縁部43aがノズル形成面21Aと当接することによってラインヘッド13のノズル形成領域を囲うことができ、これによってノズル形成面21Aとの間に空間を形成可能とされている。
また、キャップ部材43は、ラインヘッド13による記録動作前や記録動作中等において、増粘したインク2や気泡等を排出するためにインク滴Dを噴射するフラッシング処理においてインク滴Dを受ける。そのため、キャップ部材43の内部に、インクを吸収可能なスポンジ状部材や多孔部材等を設けておいてもよい。
また、キャップ部材43は、内部空間43bを有する中空とされている。そして、周縁部43aの上面に形成された開口部43cを介して、内部空間43bとキャップ部材43の外部とが連通されている。
そして、内部空間43bの内部には、上記開口部43cを介して一部80a(充填部)が外部に押出し可能なゲル状体80が収納されている。なお、ここでのゲル状体80の一部80aとは、外部に押し出された部位のことを言う。また、内部空間43bには、ゲル状体80の内部空間43bから外部への押出し量を規定するための押出部82が収納されている。この押出部82は、ピストン83によって内部空間43b内を移動可能とされている。そして、押出部82及びピストン83によって押出し機構81(駆動部)が構成されている。
このような押出し機構81を駆動させる(すなわち、ピストン83を駆動させる)ことによって、図6に示すように、押出部82を介してゲル状体80が開口部43cを介して外部に押し出され、これによってゲル状体80の一部80aの量が増加する。
また、ゲル状体80と押出部82とは固着されており、押出し機構81を逆駆動することによって、ゲル状体80を内部空間43bに引き戻すことができ、これによってゲル状体80の一部80aの量が減少する。
このように押出し機構81の駆動によって、キャップ部材43の外部に押し出されるゲル状体80の一部80aが容積変化する。
ゲル状体80は、力を作用させた場合には容易に変形可能な軟性を有すると共に上記力を作用させることをやめた場合に所定の形状に復帰する形状記憶性を有している。そして、押出し機構81の駆動にて作用する力にて複数の個体に分解されないような一体性を有している。なお、ゲル状体80のみで上記一体性を確保できない場合には、例えば、ゲル状体80の全体あるいは一部を軟性の保護膜にて覆うことによって上記一体性を確保すれば良い。
このゲル状体80は、ラインヘッド13が上述のメンテナンス位置に位置している場合において、ラインヘッド13とキャップ部材43の周縁部43aとの間の隙間が充填されるように押し出される。すなわち、ゲル状体80の一部80aは、ラインヘッド13とキャップ部材43の周縁部43aとの間の隙間が充填されるように容積変化される。
このようにゲル状体80の一部80aによって、ラインヘッド13とキャップ部材43の周縁部43aとの間の隙間が充填されることによって、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成される空間を外部と隔離された閉空間とすることができる。
このようにキャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成される空間が閉空間とされることによって、キャップ部材43内に保持されたインクによって空間内が保湿され、ノズル17の乾燥が抑制される。
また、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成される空間が閉空間とされることによって、後述の吸引ポンプ49を作動させた場合に閉空間が減圧される。このため、ラインヘッド13内のインク2をノズルから強制的に排出することも可能である。
[インク排出部]
以下、図7を参照してインク排出部について詳述する。図7は、キャップ部材に連結された吸引ポンプの構成を示す図である。
インク排出部41は、キャップ部材43に接続してキャップ部材43内に溜まったインクを排出するインク排出流路、キャップ部材43に溜まったインクをインク排出流路内に吸引するための吸引ポンプ49等を備えている。
キャップ部材43の底壁には、キャップ部材43内に溜まったインク2を排出する突出部46が下方に向かって突設されており、その内部には排出通路46aが形成されている。なお、突出部46は、押出し機構81の押出部82に形成された不図示の貫通孔を介して下方に延在されている。
突出部46には、上記インク排出流路として機能する、可撓性材料等からなる排出チューブ47(第2の排出流路)の一端部が接続されており、排出チューブ47の他端部は、廃インクタンク39内に挿入されている。
なお、廃インクタンク39内には、多孔質部材からなる廃インク吸収材48が収容されており、この廃インク吸収材48により回収されたインク2が吸収されるようになっている。
キャップ部材43と廃インクタンク39間には、チューブポンプ式の吸引ポンプ49が配設されている。吸引ポンプ49は、円筒状のケース50を有しており、このケース50内には平面視で円形状をなすポンプホイル51がケース50の軸心に設けられたホイル軸52を中心に回動可能に収容されている。そして、このケース50内に、排出チューブ47の中間部47aがケース50の内周壁50aに沿うようにして収容されている。
ポンプホイル51には、一対の外側に膨らむ円弧状をなすローラ案内溝53,54がホイル軸52を挟んで対向するように形成されている。各ローラ案内溝53,54は、一端がポンプホイル51の外周側に位置しており、他端がポンプホイル51の内周側に位置している。すなわち、両ローラ案内溝53,54は、それらの一端から他端に向かうほど、徐々にポンプホイル51の外周部から遠ざかるように延びている。
両ローラ案内溝53,54内には、押圧手段としての一対のローラ55,56が、それぞれ回動軸55a,56aを介して挿通支持されている。なお、両回動軸55a,56aは、それぞれ両ローラ案内溝53,54内を摺動自在になっている。
そして、ポンプホイル51を、正方向(矢印方向)に回動させると、両ローラ55,56が両ローラ案内溝53,54の一端側(ポンプホイル51の外周側)に移動し、排出チューブ47の中間部47aを上流側から下流側へ順次押し潰しながら(押圧しながら)回動するようになっている。この回動により、吸引ポンプ49より上流側の排出チューブ47の内部が減圧されるようになっている。
これにより、キャップ部材43内に溜まったインク2は、ポンプホイル51の正方向の回動動作により、徐々に廃インクタンク39方向へ排出されるようになっている。
また、ポンプホイル51を逆方向(矢印方向とは反対方向)に回動させると、両ローラ55,56が両ローラ案内溝53,54の他端側(ポンプホイル51の内周側)に移動するようになっている。この移動により、両ローラ55,56がそれぞれ排出チューブ47の中間部47aに軽く接した状態となり、排出チューブ47の内部の減圧状態が解消されるようになっている。
なお、ポンプホイル51は、記録紙搬送機構14の紙送りモータによって回転駆動されるようになっている。
図8は、インクジェットプリンタ100の電気的な構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ100は、図7に示すように、インクジェットプリンタ100全体の動作を制御する制御装置60を備えている。制御装置60には、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を入力する入力装置61と、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置62と、時間の計測を実行可能な計測装置63とが接続されている。また、制御装置60には、上述した記録紙搬送機構14、キャップ部材43及び吸引ポンプ49を含むメンテナンス部42等が接続されている。また、インクジェットプリンタ100は、圧電素子25を含む駆動ユニット24に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器64を備えている。駆動信号発生器64は、制御装置60に接続されている。
駆動信号発生器64には、ラインヘッド13の圧電素子25に入力する駆動パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び駆動パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器64は、入力されたデータ及びタイミング信号に基づいて、例えば、図9に示す駆動パルスDPを含む駆動信号を発生する。
図9において、駆動パルスDPは、基準電位VMから最高電位VHまで所定の勾配で電位を上昇させる第1充電要素PE1と、最高電位VHを一定時間維持する第1ホールド要素PE2と、最高電位VHから最低電位VLまで所定の勾配で電位を降下させる放電要素PE3と、最低電位VLを短い時間維持する第2ホールド要素PE4と、最低電位VLから基準電位VMまで電位を復帰させる第2充電要素PE5とを含む。ノズル17から噴射されるインクの滴の量が設計値と一致するように、駆動パルスDPのうち、最高電位VHと最低電位VLとの電位差である駆動電圧VDが設定される。なお、図9に示す駆動パルスDPは一例であり、種々の波形のものを用いることができる。
駆動信号発生器64より駆動パルスDPが圧電素子25に入力されると、ノズル17よりインク滴が噴射される。第1充電要素PE1が供給されると、圧電素子25が収縮して圧力室31が膨張する。この圧力室31の膨張状態が短時間維持された後、放電要素PE3が供給されて圧電素子25が急激に伸長する。これに伴って、圧力室31の容積が基準容積(圧電素子25に基準電位VEを印加したときの圧力室31の容積)以下に収縮し、ノズル17に露出したメニスカスが外側に向けて急激に加圧される。これにより、所定量のインクの滴がノズル17から噴射される。その後、第2ホールド要素PE4、及び第2充電要素PE5が圧電素子25に順次供給され、インクの滴の噴射に伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるように、圧力室31が基準容積に復帰する。
本実施形態のインクジェットプリンタ100は、メンテナンス部42を用いて、ラインヘッド13に対するメンテナンス処理を実行可能である。メンテナンス部42は、ラインヘッド13の噴射特性を維持あるいは回復するために、ラインヘッド13と協働して、ノズル17よりインクを排出させる動作を含むメンテナンス処理を実行する。
メンテナンス処理は、ノズル17からインクをキャップ部材43に噴射するフラッシング動作、メンテナンス部42のキャップ部材43及び吸引ポンプ49によるインクの吸引動作の少なくとも一方を含む。また、本実施形態においては、キャップ部材43によるノズル17の保湿も保湿動作としてメンテナンス処理に含まれる。
ラインヘッド13によるフラッシング動作は、ノズル17からのインクを記録紙に供給する前に、ノズル形成面21Aがキャップ部材43によって封止された状態において、ノズル17よりインクをキャップ部材43に予め噴射する動作を含む。これにより、印字中又は待機中において、特定のノズル17の使用頻度が低くなり、そのノズル17付近の粘度が増大したインクが排出され、ノズル17の噴射特性が維持又は回復される。
吸引動作は、ノズル形成面21Aがキャップ部材43によって封止された状態において、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に形成された空間を吸引ポンプ49を用いて負圧にすることによって、ノズル形成面21Aのノズル17からインクを吸引する動作を含む。これにより、フラッシング動作では排出しきれなかった粘度が増大したインク、ノズル17内に侵入したゴミ、ラインヘッド13内の気泡等が、ノズル17よりインクとともに排出され、ノズル17の噴射特性が維持又は回復される。
保湿動作は、キャップ部材43にインク2が溜まった状態において、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に閉空間を形成することによって、ノズル17が晒される環境を保湿する動作を含む。これによってノズル17の乾燥が抑制され、ノズル17の噴射特性が維持される。
キャップ部材43にインク2が溜まると、このインク2が溢れる前に、吸引ポンプ49を駆動してインク2を排出するように制御される。上述したように、吸引ポンプ49は、紙送りモータにより駆動されるため、給紙・排紙を含む記録(印字・印刷)処理を停止して行う必要がある。このため、キャップ部材43にできるだけ多くのインク2をためて、吸引処理の頻度を抑えることが要求される。
また、メンテナンス処理は、不図示のワイピング装置を用いて、残留したインク等、ノズル形成面21Aに付着している異物を拭き取ったり払ったりする、ワイピング処理を含むようにしてもよい。
次に、上述の構成を有するインクジェットプリンタの動作の一例について、吸引動作及び保湿動作を含むメンテナンス部の動作を中心にして、フローチャート図を参照しながら説明する。
まず、図10のフローチャートを参照して吸引動作を含むメンテナンス部の動作について説明する。
外部から印刷データが送信されると、制御装置60は、ドットパターンに対応した噴射データに展開してラインヘッド13に送信する。そして、ラインヘッド13では、受信した噴射データに基づき、記録(印字・印刷)処理、すなわち記録紙に対するインク滴Dの噴射を実行する(ステップS1)。
そして、予め設定されている時間が経過すると(ステップS2)、定期メンテナンス処理を開始する。
定期メンテナンス処理が開始すると、制御装置60は、図11に示すように、ラインヘッド13をメンテナンス位置まで下降させることによってノズル形成面21Aとキャップ部材43とを対向あるいは当接させる(ステップS3)。
なお、ステップS3においては、図11に示すようにラインヘッド13のノズル形成面21Aとキャップ部材43の周縁部43aとが一定の距離だけ離間された状態であっても良いし、ラインヘッド13のノズル形成面21Aとキャップ部材43の周縁部43aとが当接された状態であっても良い。すなわち、上記メンテナンス位置が、ラインヘッド13のノズル形成面21Aとキャップ部材43の周縁部43aとが一定の距離だけ離間される位置に設定されていても良いし、ラインヘッド13のノズル形成面21Aとキャップ部材43の周縁部43aとが当接された位置に設定されていても良い。
ステップS3にてノズル形成面21Aとキャップ部材43とが対向あるいは当接されると、制御装置60は、図12に示すように、ステップS3にて形成されるノズル形成面21Aと周縁部43aとの間の隙間(すなわち、ラインヘッド13とキャップ部材43との間の隙間)にゲル状体80の一部80aを充填する(ステップS4)。
より詳細には、図5及び図6に示すように、制御装置60は、押出し機構81の一部であるピストン83を駆動させることによって、同じく押出し機構81の一部である押出部82が内部空間43bを上昇するように移動させる。これによって内部空間43bに収納されたゲル状体80が押し出され、開口部43cを介して突出するゲル状体80の一部80aの容積が増加する。そして、ゲル状体80の一部80aがノズル形成面21Aと周縁部43aとの間の隙間に充填される。
なお、ステップS3にてノズル形成面21Aとキャップ部材43とが当接される場合であっても、ラインヘッド13あるいはキャッピング機構40の製造精度や組み立て精度のばらつきに起因して、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に隙間が形成される。
そして、上述のようにゲル状体80の一部80aがラインヘッド13とキャップ部材43の周縁部43aとの間の隙間が充填されることによって、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成される空間Kを外部と隔離された閉空間とすることができる。
続いて、制御装置60は、吸引ポンプ49を駆動することによって、空間Kを減圧状態とし、これによってノズル17を介してラインヘッド13の内部からインクを強制排出させる吸引動作を行う(ステップS5)。
この際、上述のように、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成される空間Kが閉空間とされているため、吸引ポンプ49を駆動させることによって空間Kを良好に減圧させることができる。このため、ラインヘッド13内のインク2をノズル17から良好に強制排出させることができる。
その後、制御装置60は、吸引ポンプ49を逆駆動することによって、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に形成されている空間Kを大気開放する(ステップS6)。吸引ポンプ49を逆駆動することによってノズル形成面21Aとキャップ部材43との間の空間Kに空気が流入し、空間Kが大気開放される。ノズル形成面21Aからキャップ部材43の上端面を離す前に、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間の空間を大気開放することによって、ノズル17のインクの界面(メニスカス)の状態を維持できる。
そして、制御装置60は、ラインヘッド13を上昇させることによって、ノズル形成面21Aからキャップ部材43を離間させる(ステップS7)。
より詳細には、図5及び図6に示すように、制御装置60は、押出し機構81の一部であるピストン83を駆動させることによって、同じく押出し機構81の一部である押出部82が内部空間43bを下降するように移動させる。これによって内部空間43bに収納されたゲル状体80が引き戻され、開口部43cを介して突出するゲル状体80の一部80aの容積が減少し、ラインヘッド13とキャップ部材43の周縁部43aとの間の隙間が形成される。このようにラインヘッド13とキャップ部材43の周縁部43aとの間の隙間が形成されると、制御装置60は、ラインヘッド13を印刷位置まで移動させることによってノズル形成面21Aからキャップ部材43を離間させる。
その後、制御装置60は、ラインヘッド13を用いて記録紙に対する記録動作を再開する。
一方、保湿動作を行う場合には、制御装置60は、フラッシング動作等によってキャップ部材43内にインク2を貯留した状態にて、上記ステップS3及びステップS4を行う。これによって、図13に示すように、インク2が貯留された閉空間Kが形成され、ノズル17が晒される空間の保湿が図られる。
この際、上述のように、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成される空間Kが閉空間とされているため、空間Kを良好に保湿することができる。このため、ノズル17の乾燥を良好に抑制することができる。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ100によれば、押出し機構81によってゲル状体80の一部80aが容積変化されることによって、ゲル状体80の一部80aがキャップ部材43とラインヘッド13との間の隙間に充填される。
つまり、キャップ部材43とラインヘッド13とを当接させた状態において、キャップ部材43とラインヘッド13との間の一部に隙間が形成された場合であっても、ゲル状体80の一部80aによって当該隙間が充填される。このため、キャップ部材43とラインヘッド13とを確実に密着させることができる。
したがって、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、キャップ部材43とラインヘッド13との密着性を確保することが可能となる。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタ100によれば、細長いために形状に僅かな撓みが生じ易くなるラインヘッド及びラインヘッド用のキャップ部材であっても、キャップ部材43とラインヘッド13とを確実に密着させることができる。
また、ノズル形成面21Aが仮に平坦でない場合であっても、キャップ部材43とラインヘッド13とを確実に密着させることができる。
また、本実施形態においては、キャップ部材43の内部空間43bにゲル状体80が収納され、キャップ部材43とゲル状体80の一部80aとが一体的に構成された例について説明した。このような構成を採用することによって、別途ゲル状体80を設置する空間を確保する必要がなくなり、省スペース化を図ることが可能となる。
なお、ゲル状体80及び押出し機構81をラインヘッド13側に設置し、キャップ部材43とゲル状体80の一部80aとを一体的に構成しても良い。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態においては、本発明の充填部がゲル状体80のキャップ部材43からの突出部位(一部80a)である例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、流体や気体を流し込むことによって容積変化するもの(例えば、風船等)を充填部として用いることもできる。このような場合には、本発明の駆動部としてエアシリンダや流体シリンダを用いることとなる。
また、上記実施形態においては、キャップ部材43が周縁部43a(枠状部)を備え、当該周縁部43aがラインヘッド13に当接することによって、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に空間が形成される構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、キャップ部材が周縁部43aを備えず、キャップ部材の全面がノズル形成面21Aと当接される、いわゆる密着キャップを備えるインクジェットプリンタに適用することもできる。
また、上記実施形態においては、ラインヘッド13を上下に移動させることによって、ラインヘッド13とキャップ部材43との相対移動を実現する構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、キャップ部材43を上下に移動させることによって、ラインヘッド13とキャップ部材43との相対移動を実現させても良い。
また上記実施形態においては、ラインヘッド13が、各色(Y,M,C,K1,K2)に対応する5つのラインヘッドを備えていてもよい。
また、図14(a)に示すように、単一のラインヘッドが複数のユニット90に分割されていても良い。また、図14(b)に示すように、各ユニット90がラインヘッド13の長手方向に沿って千鳥配置されていても良い。
例えば、上記実施形態においては、単一のラインヘッドを備え、当該ラインヘッドから全ての種類のインクが噴射される構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、インクの種類ごとにラインヘッドを設置する構成であっても良い。このような場合には、各ラインヘッドごとにキャップ部材43が設置されることとなる。
また、本発明は、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタに限られるものではなく、シリアル方式のインクジェットプリンタに適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、インクジェット式記録装置がインクジェット式プリンタである場合を例にして説明したが、インクジェット式プリンタに限られず、複写機及びファクシミリ等の記録装置であってもよい。
また、上述の各実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の流体を噴射する流体噴射装置(流体噴射装置)である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、液体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
また、上述の各実施形態において、流体噴射装置から噴射される流体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する流体を適用可能である。流体噴射装置に、その特定の用途に対応する流体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する流体を噴射して、その流体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、本発明の流体噴射装置(流体噴射装置)は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した流体を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタが備えるラインヘッド周辺の要部平面図。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタが備えるラインヘッドのノズル形成面を示す平面図。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタが備えるラインヘッドの要部断面図。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタが備えるキャップ部材43の断面図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタが備えるキャップ部材43の断面図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタが備える吸引ポンプの概略構成図。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタが備える圧電素子に入力する駆動信号の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるメンテナンス動作の一例を説明するためのフローチャート図。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるメンテナンス動作の一例を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるメンテナンス動作の一例を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるメンテナンス動作の一例を説明するための説明図である。 ラインヘッドの他の構成を示す平面図。
符号の説明
100…インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、17…ノズル、13…ラインヘッド(噴射ヘッド)、21A…ノズル形成面、43…キャップ部材、43a……周縁部(枠状部)、49…吸引ポンプ、80……ゲル状体、80a……ゲル状体の一部(充填部)、81……押出し機構(駆動部)

Claims (5)

  1. 複数のノズルを備えると共に前記ノズルから流体を噴射する噴射ヘッドと、前記ノズルの噴射特性を維持あるいは回復させるために前記噴射ヘッドに対して当接可能とされるキャップ部材とを備える流体噴射装置であって、
    容積変化により、前記キャップ部材と前記噴射ヘッドとの間の隙間に充填可能とされる充填部と、
    前記充填部を容積変化させる駆動部と
    を備えることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記噴射ヘッド及び前記キャップ部材の少なくとも一方に前記充填部を設置することを特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
  3. 前記充填部が、前記噴射ヘッド及び前記キャップ部材の少なくとも一方の内部空間から外部へと押出し出されたゲル状体の一部であり、
    前記駆動部が、前記ゲル状体の前記内部空間から外部への押出し量を変化させる押出し機構である
    ことを特徴とする請求項2記載の流体噴射装置。
  4. 前記キャップ部材が前記ノズルの形成領域を囲って前記噴射ヘッドに当接する枠状部を備え、
    前記充填部は、前記枠状部と前記噴射ヘッドとの間の隙間に充填可能とされる
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の流体噴射装置。
  5. 前記噴射ヘッドは、ラインヘッドであることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の流体噴射装置。
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