JP2009148929A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回復処理時に消費されるインク量を大幅に削減することのできる、液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体Lを噴射する複数の噴射口16が形成された噴射口形成面17を有する記録ヘッド4と、液体Lに対して、噴射口16からの押し出し動作及び引き込み動作を可能とする加圧手段8と、噴射口形成面17に当接され、噴射口形成面17との間に形成される空間を密閉状態とするキャップ部材34と、を備える液体噴射装置1である。加圧手段8は、キャップ部材34が噴射口形成面17に当接した状態で噴射口16内に液体Lを引き込ませる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体噴射装置に関するものである。
従来、液体噴射装置として記録ヘッド(液体噴射ヘッド)のノズル(噴射口)より記録媒体にインク(液体)を噴射する(吐出)インクジェット式プリンタ(以下、プリンタと称す)が知られている。ところで、このようなインクジェット式のプリンタでは、インクの吐出特性を保持すべく、ノズル内のメニスカスを良好な状態に保つ必要がある。そこで、インクジェット法を用いてカラーフィルタを製造する際に、メニスカスを振動させることでインクの安定吐出を図った技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、このようなプリンタにおいては、吐出不良が発生した際に記録ヘッドの吐出特性を回復させるための回復処理として、例えば吸引動作やフラッシング動作が行われる。
特開2001−296420号公報
このような回復処理は、記録ヘッドにおける全てのノズルからインクを噴射させるため、上述したような吐出不良が生じていない良好なノズルからもインクが排出されてしまい、インクが無駄に消費されるといった問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、回復処理時に消費されるインク量を大幅に削減することのできる、液体噴射装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する複数の噴射口が形成された噴射口形成面を有する記録ヘッドと、前記液体に対して、前記噴射口からの押し出し動作及び引き込み動作を可能とする加圧手段と、前記噴射口形成面に当接され、当該噴射口形成面との間に形成される空間を密閉状態とするキャップ部材と、を備え、前記加圧手段は、前記キャップ部材が前記噴射口形成面に当接した状態で前記噴射口内に前記液体を引き込ませることを特徴とする。
本発明の液体噴射装置によれば、液体の引き込み時には、正常ノズル内に液体が引き込まれる一方、キャップ部材とノズル形成面との間が密閉空間とされることで、この密閉空間の圧力が一定に保持されることで、液体を良好に噴射できない不良ノズルから液体を押し出すことが可能となる。また、不良ノズルから液体が引き出される際の圧力は、各正常ノズル内に液体を引き込む際の吸引力の合計に一致する。一般に不良ノズルの数は正常ノズルの数に比べて極めて少ないため、不良ノズルには大きな力が付与されることとなる。したがって、噴射不良を生じている不良ノズルであっても液体をキャップ部材内に排出させることができ、噴射不良を解消することができる。このように不良ノズルのみから液体を排出させることにより、記録ヘッドにおける噴射特性の回復できるので、全ノズルから液体を排出させる従来の吸引動作やフラッシング動作等の回復処理に比べて、消費される液体量を大幅に削減することができ、液体が無駄に消費されるのを防止できる。
また、上記液体噴射装置においては、前記記録ヘッドは、前記液体に対して加圧力を加えることで前記噴射口から噴射させる圧電素子を含み、該圧電素子により前記加圧手段が構成されるのが好ましい。
この構成によれば、加圧手段が圧電素子により構成されるので、従来の液体噴射装置の構成を大きく変えることなく、本発明を実現することができる。
また、上記液体噴射装置においては、前記加圧手段が電動シリンジにより構成されるのが好ましい。
この構成によれば、電動シリンジにより液体の引き込み動作を厳密に行うことが可能となり、液体の消費量をより良好に抑えることが可能となる。
以下、本発明に係る液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係る液体噴射装置の一例を示す斜視図、図2は、平面図である。
本実施形態に係る液体噴射装置は、インク等の流体を噴射する液体噴射装置である。液体噴射装置の一例として、記録ヘッドのノズルから記録媒体にインクを噴射して、その記録媒体に対する記録を実行するインクジェット式プリンタを用いて説明する。なお、以下の説明では、そのインクジェット式記録装置の一例として、記録媒体である記録紙にインクの滴を吐出(噴射)して、その記録紙に対する記録を実行するインクジェットプリンタについて説明する。
図1及び図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、インクにより記録紙に対する記録を実行する記録ユニット2と、記録紙を搬送する記録紙搬送機構3とを備えている。
記録ユニット2は、インクを噴射する記録ヘッド4(噴射ヘッド)と、記録ヘッド4を支持しながら移動可能なキャリッジ5と、記録ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、インクが噴射される記録紙を支持するプラテン6とを含む。
インクジェットプリンタ1は、キャリッジ5を移動するモータ等を含むキャリッジ駆動装置7と、キャリッジ5の移動を案内するキャリッジガイド部材とを備えている。
キャリッジ5は、キャリッジガイド部材に案内されながら、キャリッジ駆動装置7によって、主走査方向に移動する。記録紙は、記録紙搬送機構3により、記録ユニット2に対して、主走査方向と交差する副走査方向に移動する。
また、インクジェットプリンタ1は、記録紙を収容する給紙カセット9を備えている。
給紙カセット9は、インクジェットプリンタ1の本体の背面側に、着脱可能に設けられている。給紙カセット9は、積層された複数の記録紙を収容可能に設けられている。
記録紙搬送機構3は、給紙カセット9の記録紙を搬出するための給紙ローラと、給紙ローラを駆動するモータ等を含む給紙ローラ駆動装置10と、記録紙の移動を案内する記録紙ガイド部材11と、給紙ローラに対して搬送方向の下流側に配置されている搬送ローラと、搬送ローラを駆動する搬送ローラ駆動装置と、記録ユニット2に対して搬送方向の下流側に配置されている排出ローラとを有している。
給紙ローラは、給紙カセット9に積層されている複数の記録紙のうち、最も上側に配置されている記録紙をピックアップし、給紙カセット9より搬出可能に構成されている。給紙カセット9の記録紙は、記録紙ガイド部材11に案内されながら、給紙ローラ駆動装置10によって駆動する給紙ローラによって、搬送ローラに送られる。搬送ローラに送られた記録紙は、搬送ローラ駆動装置によって駆動する搬送ローラにより、搬送方向の下流側に配置された記録ユニット2に搬送される。
記録ユニット2のプラテン6は、記録ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、記録紙の下面を支持する。記録ヘッド4及びキャリッジ5は、プラテン6の上方に配置されている。記録紙搬送機構3は、記録ユニット2による記録動作と連動して、記録紙を副走査方向に搬送する。記録ユニット2で記録された記録紙は、排出ローラを含む記録紙搬送機構3によって、インクジェットプリンタ1の正面側から排出される。
また、インクジェットプリンタ1は、インクカートリッジのインクをキャリッジ5の記録ヘッド4に供給するインク供給チューブ12を備えている。インクカートリッジのインクは、インク供給針を介してインク供給路に供給され、そのインク供給路より、インク供給チューブ12を介して、キャリッジ5の記録ヘッド4に供給される。
また、インクジェットプリンタ1は、記録ヘッド4をメンテナンス可能なメンテナンス装置13を備えている。
メンテナンス装置13は、キャッピング装置14及びワイピング装置15を含む。
キャッピング装置14は、記録ヘッド4における複数のノズルが形成されたノズル形成面に当接され、ノズル形成面との間に形成される空間を密閉状態とするキャップ部材34を主体として構成される(図3参照)。キャップ部材34はゴム等の弾性材をトレイ形状に成型することで構成される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、従来のメンテナンス処理に含まれる吸引動作の代わりとして、ノズル形成面17にキャップ部材34を当接した状態でノズル16内にインクを引き込むようにしている。
また、上記キャップ部材34は、ノズル16からインクをキャップ部材34に噴射するフラッシング動作時に用いられる。フラッシング動作は、記録領域においてノズル16からのインクを記録紙に供給する前に、ホームポジションにおいて、ノズル16よりインクをキャップ部材34に予め噴射(吐出)する動作である。これにより、ノズル16付近の粘度が増大したインクが排出され、ノズル16の噴射特性が維持又は回復される。また、キャップ部材34の底壁には、キャップ部材34内に溜まったインクを排出する排出部(不図示)が形成されている。
ワイピング装置15は、記録ヘッド4と対向可能であり、記録ヘッド4の吐出面17を払拭可能なワイプ部材44を備えている。また、ワイピング装置15は、ワイプ部材44を用いて、残留したインク等、記録ヘッド4のノズル形成面17(後述)に付着している異物を拭き取ったり、払ったりすることができる。
メンテナンス装置13は、キャリッジ5及び記録ヘッド4のホームポジションに配置されている。ホームポジションは、キャリッジ5の移動領域内であって、記録ユニット2による記録動作が実行される記録領域の外側の端部領域に設定されている。電源が切断されている間、あるいは長時間に亘って記録動作が実行されない場合、キャリッジ5及び記録ヘッド4は、ホームポジションに配置される。
図3は、インクジェットプリンタ1におけるインクの供給経路を説明するための模式図である。図3に示されるように、インクジェットプリンタ1は、インク供給チューブ12を有し、インクカートリッジ48からインク供給チューブ12を介して供給されるインクLが記録ヘッド4内に流入する。
インク供給チューブ12は、インクカートリッジ48と、記録ヘッド4に接続されたサブタンク(自己封止バルブ)51とを接続しており、インクカートリッジ48からインク供給チューブ12を介してサブタンク51にインクが供給されるようになっている。
上記インクカートリッジ48は、ケース部材49と、ケース部材49に収容され、可塑性材料で形成されたインクパック50とを含む。また、ケース部材49には不図示の検出装置が接続されており、インクカートリッジ48の交換時期を検出可能となっている。
サブタンク51は、例えばポリプロピレン等の樹脂製材料によって成型される。このサブタンク51には、インク室52となる凹部が形成され、この凹部の開口面に透明な弾性シートを貼設してインク室52が区画されている。このサブタンク51には、インク室52に連通する連通溝部53′を有する延出部53が形成されており、この延出部53の上面にはインク流入口54が突設されている。このインク流入口54には、インクカートリッジ48に貯留されたインクLを供給する上記インク供給チューブ12が接続される。したがって、インク供給チューブ12を通ってきたインクLは、このインク流入口54から連通溝部53′を通ってインク室52に流入するようになっている。
また、インクジェットプリンタ1は、ノズル16からのインクの押し出し動作、及び引き込み動作を可能とする加圧手段として、電動シリンジ8を備えている。具体的には、この電動シリンジ8は、記録ヘッド4とサブタンク51とを接続するインク供給チューブ12に上記電動シリンジ8が設けられている。電気シリンジ8は、ピストン8aと、このピストン8aを保持するケース部8bとを備えている。ケース部8bは円筒形状から構成されており、その一端側が上記インク供給チューブ12に接続されている。すなわち、電動シリンジ8は、ピストン8aが昇降することにより、ケース部8bに接続されるインク供給チューブ12内のインクに対し、減圧或いは昇圧可能となっている。本実施形態においては、ケース部8bの内径が0.1mm〜0.2mm程度に設定されており、上記ピストン8aのストロークが3〜15mm程度に設定される。なお、電動シリンジ8はインクジェットプリンタ1全体の動作を制御する制御装置58により駆動される。
また、電動シリンジ8とインクカートリッジ48との間には、インク供給チューブ12を開閉可能とする流路バルブBが設けられている。本実施形態では、インク供給チューブ12における、インクカートリッジ48及びサブタンク51間のインクカートリッジ48側に設けられた第一流路バルブB1と、サブタンク51及びメニスカス調整手段8間のサブタンク51側に設けられた第二流路バルブB2と、を備えている。
インクジェットプリンタ1は、これら第一、第二流路バルブB1,B2の開閉動作を電動シリンジ8の動作に合わせて行うことで、インクカートリッジ48にインクが逆流するのを防止している。インクジェットプリンタ1は、インクの押し込み動作時において、第一流路バルブB1、及び第二流路バルブB2を開いた状態に保持する。また、インクの引き出し時において、インクジェットプリンタ1は、第一流路バルブB1、及び第二流路バルブB2を閉じた状態に保持する。
このような構成により、ピストン8aが押し込まれるとピストン8aによってケース部8b内の空間が加圧され、インク供給チューブ12内が昇圧状態となる。よって、インク供給チューブ12内のインクが加圧されることなり、インクをノズル16内から押し出すことが可能となる。一方、ピストン8bを引き込むとピストン8aによってケース部8b内の空間が減圧され、インク供給チューブ12内が負圧状態となる。よって、インク供給チューブ12内のインクがケース部8b内に引き込まれることとなり、インクをノズル16内に引き込ませることが可能となる。本実施形態においては、上記制御装置58からの電気信号に基づいて電動シリンジ8を動作させることで、インクの引き込み動作及び押し出し動作を良好に行うことが可能となっている。
なお、電動シリンジ8は、詳細については後述するように、ノズル形成面17に上記キャップ部材34が当接された状態でノズル16内にインクを引き込ませるようになっている。
図4は、記録ヘッド4の断面図である。
図4に示すように、記録ヘッド4は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。ノズル形成面17は、ノズル基板21の下面によって形成されている。ノズル16は、ノズル基板21に形成されている。ここで、ノズル16の径は、用いられるインクに対応して、例えば、従来よりも約15%程度大きく形成されている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。
記録ヘッド4は、ヘッド本体18の内部に形成された収容空間23と、収容空間23に配置された駆動ユニット24とを備えている。駆動ユニット24は、複数の圧電素子25と、圧電素子25の上端を支持する固定部材26と、駆動信号を圧電素子25に供給する柔軟なケーブル27とを備えている。圧電素子25は、複数のノズル16のそれぞれに対応するように設けられている。
また、記録ヘッド4は、ヘッド本体18の内部に形成され、インクカートリッジからインク供給チューブ12を介して供給されたインクが流れる内部流路28と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22によって形成され、内部流路28と接続された共通インク室29と、流路形成ユニット22によって形成され、共通インク室29と接続されたインク供給口30と、流路形成ユニット22によって形成され、インク供給口30と接続された圧力室31とを備えている。圧力室31は、複数のノズル16に対応するように複数設けられている。複数のノズル16のそれぞれは、複数の圧力室31のそれぞれに接続されている。
ヘッド本体18は、合成樹脂で形成されている。振動板19は、例えばステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものである。振動板19の圧力室31に対応する部分には、圧電素子25の下端と接合される島部32が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子25の駆動に応じて弾性変形する。振動板19と内部流路28の下端近傍との間にはコンプライアンス部33が形成されている。
流路基板20は、内部流路28の下端とノズル16とを接続する共通インク室29、インク供給口30、及び圧力室31それぞれの空間を形成するための凹部を有する。本実施形態においては、流路基板20は、シリコンを異方性エッチングすることで形成されている。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル16を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。尚、上述のようにノズル形成面17は、ノズル基板21の下面によって形成されている。
インクジェットプリンタ1は、インクカートリッジ48からインク供給チューブ12を介して供給されたインクは上記内部流路28の上端に流入する。内部流路28の下端は、共通インク室29に接続されており、インクカートリッジからインク供給チューブ12を介して内部流路28の上端に流入したインクは、内部流路28を流れた後、共通インク室29に供給される。共通インク室29に供給されたインクは、インク供給口30を介して、複数の圧力室31のそれぞれに分配されるように供給される。
このように本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、所謂オフキャリッジタイプのプリンタとなっている。
また、インクジェットプリンタ1は、ケーブル27を介して圧電素子25に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室31に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル16から、インクが噴射(吐出)される。このように圧電素子25は、インクを噴射するための駆動信号に基づいて、ノズル16に接続された圧力室31の圧力を変動させる。
図5は、インクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、インクジェットプリンタ1全体の動作を制御する上記制御装置58を備えている。この制御装置58には、インクジェットプリンタ1の動作に関する各種情報を入力する入力装置59と、インクジェットプリンタ1の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置60とが接続されている。
また、制御装置58には、上述した駆動装置7、記録紙搬送機構3、キャリッジ駆動装置7、キャッピング装置14及びワイピング装置15を含むメンテナンス装置13、及びメニスカス生成手段8等が接続されている。また、インクジェットプリンタ1は、圧電素子25を含む駆動ユニット24(図4参照)に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器62を備えている。この駆動信号発生器62は、制御装置58に接続されている。
駆動信号発生器62には、記録ヘッド4の圧電素子25に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器62は、入力されたデータ及びタイミング信号に基づいて吐出パルス等の駆動信号を発生する。
駆動信号発生器62より吐出パルスが圧電素子25に入力されると、ノズル16よりインク滴が吐出される。吐出パルスが圧電素子25に入力されると、圧電素子25が収縮して圧力室31が膨張する。圧力室31の膨張状態が短時間維持された後、圧電素子25が急激に伸長する。これに伴って、圧力室31の容積が基準容積以下に収縮し、ノズル16に露出したメニスカスが外側に向けて急激に加圧される。これにより、所定量のインクの滴がノズル16から吐出される。その後、インクの滴の吐出に伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるように、圧力室31が基準容積に復帰する。
ところで、インクジェットプリンタ1は上記メンテナンス装置13を用いて、記録ヘッド4の噴射特性を維持或いは回復させるためのメンテナンス処理(回復処理)を実行可能である。本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、従来のメンテナンス処理に含まれる吸引動作の代わりとして、ノズル形成面17にキャップ部材34を当接した状態でノズル16内にインクを引き込むようにしている。なお、メンテナンス処理には、ノズル16からインクをキャップ部材34に噴射するフラッシング動作、及びワイピング装置15のワイプ部材44を用いたワイプ動作も含まれる。
インクジェットプリンタ1は、記録ヘッド8においてインクが良好に吐出されない不良ノズルが生じた場合、上記キャップ部材34及び電動シリンジ8を用いたメンテナンス処理を行う。このような不良ノズルは、インクの増粘、或いはインク中に含まれる気泡が要因となる。
以下、インクジェットプリンタ1の動作についてメンテナンス処理を中心に説明する。
図6は、電動シリンジ8を用いた際のメンテナンス処理時について説明するための図である。まず、図6(a)に示されるように、キャップ部材34をノズル形成面17に当接させる。キャップ部材34はノズル形成面17に密着し、ノズル形成面17との間に形成される空間Kが密閉状態となっている。続いて、キャップ部材34がノズル形成面17に当接した状態で、制御装置58は電動シリンジ8を動作させる。具体的には、図6(b)に示されるように、電動シリンジ8によりノズル16内にインクを引き込ませる。
このとき、正常なノズル16内にはインクが良好に引き込まれる。このとき、密閉状態とされる空間K内の圧力が保持すべく、正常ノズル16a内にインクが引き込まれて空間K内が減圧された場合に、不良ノズル16b内からインクが押し出されるようになる。したがって、不良ノズル16b内からインクを押し出すことが可能となる。
不良ノズル16bからインクが引き込まれる際の圧力は、各正常ノズル16a内にインクを引き込む際の吸引力の合計に一致する。なお、一般的に不良ノズル16bの数は、正常ノズル16aに比べて極めて少なくなる。
本実施形態では、記録ヘッド4が180個のノズル16が形成されたノズル列を合計8列、合計1440個のノズル16を有している。ここで、例えば不良ノズル16bが一列辺り1個、記録ヘッド4全体で不良ノズル16bが8個生じるとする。
この場合、図6(b)に示されるように、不良ノズル16bには、正常ノズル16a、179個分に相当する吸引力が働くことでインクを確実に押し出すことができる。これにより、不良ノズル16bの要因である、ノズル16内の増粘インク或いは気泡含有インクをキャップ部材34内に確実に排出でき、インク噴射特性を回復させることができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1によれば、不良ノズル16bのみからインクを排出させるので、全ノズル16からインクを排出させる吸引動作やフラッシング動作等のメンテナンス処理に比べて、インクの消費量を大きく削減することができる。また、不良ノズル16bから排出されるインク量を抑える場合には、各正常ノズル16a内に引き込むインク量を少なくすればよく、これによりインク消費量をより押さえることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ノズル16内のインクに対する、押し込み動作及び引き込み動作を行う加圧手段として、上記電動シリンジ8を例示したが本発明はこれに限定されない。
以下、上記インクジェットプリンタ1の変形例について説明する。
上述したように、本発明は正常ノズル16a内にインクが引き込まれる際の吸引力の179倍の力で不良ノズル16bからインクを排出できる。すなわち、正常ノズル16a内からインクを引き込む加圧手段として、吸引力が小さいものが適用可能である。
具体的には、上記電動シリンジ8に代えて、ノズル16からインクの排出時に使用する圧電素子25を加圧手段として採用できる。このように加圧手段として圧電素子25を用いることで、インクの消費量を上述したように大幅に削減しつつ、従来の吸引動作と同様の効果を得ることができる。また、加圧手段に圧電素子25を適用することで、圧電素子25を備えたインクジェットプリンタの構成を大きく変えることなく、本発明が実現可能となる。
液体噴射装置の一例を示す斜視図である。 液体噴射装置の一例を示す平面図である。 インクの供給経路を説明するための模式図である。 記録ヘッドの断面図である。 インクジェットプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。 メニスカス調整手段によるインクメニスカスの状態を説明する図である。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ(液体噴射装置)、4…記録ヘッド、8…電動シリンジ(加圧手段)、12…インク供給チューブ(液体流路)、16…ノズル(噴射口)、17…ノズル形成面(噴射口形成面)、25…圧電素子

Claims (3)

  1. 液体を噴射する複数の噴射口が形成された噴射口形成面を有する記録ヘッドと、
    前記液体に対して、前記噴射口からの押し出し動作及び引き込み動作を可能とする加圧手段と、
    前記噴射口形成面に当接され、当該噴射口形成面との間に形成される空間を密閉状態とするキャップ部材と、を備え、
    前記加圧手段は、前記キャップ部材が前記噴射口形成面に当接した状態で前記噴射口内に前記液体を引き込ませることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記記録ヘッドは、前記液体に対して加圧力を加えることで前記噴射口から噴射させる圧電素子を含み、該圧電素子により前記加圧手段が構成されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記加圧手段が電動シリンジにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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