JP5071196B2 - 流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法 - Google Patents
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このようなインクジェット式記憶装置では、ノズルの目詰まりや、ゴミの混入、インクの増粘、気泡の混入等によるインクの噴射の不具合等を防止するため、ノズルからキャップ部材を介してインクを吸引し、ゴミや気泡等を除去するメンテナンス方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この未使用ノズル列については、装置構成、コストの点で、そのノズル列への駆動回路や流路構成を持たせずに、記憶ヘッドのインク供給側のインク導入口に栓部材を設けて、インク供給側の流路を塞ぐのが一般的である。
図7は、このような従来の未使用ノズル列100を備える記憶ヘッド3の概略構成図であり、未使用ノズル列100に接続されるインク流路101に栓部材102が設けられている。
このような構成を採用することによって、本発明では、特定の流体流路の流路面積を調節することで、その流路抵抗を、所望の流路抵抗に調節することができる。このことから、特定の流体流路の流路抵抗を大きく調節して、吸引装置の吸引動作を円滑にさせることができ、また、特定の流体流路の流路抵抗を小さくし、吸引動作後の負圧状態を緩和させることで、キャップ部材からの流体の逆流を防止することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、特定の流体流路を閉塞状態とすることで流路抵抗を最大にし、吸引装置の吸引動作をより円滑にさせることができる。また、特定の流体流路を開放状態とすることで流路抵抗を最小にし、吸引動作後の負圧状態をより緩和させることで、キャップ部材からの流体の逆流をより確実に防止することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、噴射ヘッドからキャップ部材を外す前に予め、特定の流体流路を開放状態とし吸引後の負圧状態を緩和させることで、吸引動作後の噴射ヘッドからキャップ部材が外されることによる急激な外気の流入を防止し、流体の逆流をより確実に防止することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、特定の流体流路内へ僅かながらインクが逆流してしまった場合であっても、開放状態となった特定の流体流路からインクを吸引して除去することができる。したがって、より確実に流体の垂れ落ちを防止することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、特定の流体流路内の圧力を大気圧とさせ、負圧状態を完全に解除して流体の逆流を防止することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、吸引装置の吸引動作を阻害することなく、且つ、吸引動作後にキャップ部材からの流体の逆流を防止できる流路抵抗となるように特定の流体流路を絞ることで、流路面積を積極的に調節するような装置を設けることなく、低コスト化や装置の軽量化が図れる。
このような構成を採用することによって、本発明では、特定の流体流路の流路面積を調節することで、その流路抵抗を、所望の流路抵抗に調節することができる。このことから、特定の流体流路の流路抵抗を大きく調節して、吸引装置の吸引動作を円滑にさせることができ、また、特定の流体流路の流路抵抗を小さくし、吸引動作後の負圧状態を緩和させることで、キャップ部材からの流体の逆流を防止することができる。
プリンタ1は、図1に示すように、プリンタ本体5と、サブタンク2及び記録ヘッド(噴射ヘッド)3を搭載したキャリッジ4とを有している。本実施形態に係るプリンタ1は、8列のノズル列を有し8色のインクを噴射できる記憶ヘッド3を転用して設置した、7色噴射型のプリンタである。
記憶ヘッド3は、図2に示すように、インクを噴射するための8列のノズル列(噴射部)50を有しており、そのうち特定の一部(本実施形態では、図2において左端のノズル列50)は、本実施形態における7色噴射型のプリンタ1の性能によって未使用となっている。以下、この未使用のノズル列50を、未使用ノズル列50aと称して説明することがある。
なお、以下、ノズル列50に連通するケース流路25、サブタンク2及びインク供給チューブ34を総じて連通流路(流体流路)70と称して説明することがある。
図3は、本実施形態に係る記憶ヘッド3の構成を示す部分拡大断面図である。
記憶ヘッド3は、ヘッドケース18の底部に流路ユニット19が接合された状態になっている。
なお、以下、未使用ノズル列50aに連通するケース流路25a、配管35を総じて連通流路(特定の流体流路)70aと称して説明することがある。
図4は、メンテナンス動作における制御部60による各装置の操作を説明するフローチャートである。図5は、キャッピング機構14のメンテナンス動作におけるバルブ80の動作を説明する図である。
なお、初期状態で、連通流路70には、インクカートリッジ6からインクが供給され、流路内部にインクが充填されており、対して、連通流路70aには、インクが充填されておらず、流路内部は空気のみが存する状態である。
バルブ80を閉塞状態にすることで、吸引中に連通流路70aを介して空気が密閉空間内に流れ込み、キャッピング機構14の各ノズル列50からの吸引動作を阻害することを防止することができる。また、連通流路70aを閉塞状態とすることで連通流路70aの流路抵抗を最大にし、吸引動作をより円滑にさせることができる。
なお、この工程において、バルブ80で連通流路70aを完全に閉塞状態にするのではなく、バルブ80を微開にし、吸引動作を阻害しない程度の所定の大きさの流路抵抗を連通流路70aが有する状態に調節する構成であってもよい。
吸引ポンプ16の作動により各連通流路70の流路内は負圧状態となり、各ノズル列50からインクが吸引される。インクが吸引されることで、連通流路70内の微細な気泡やゴミ等が除去される。このとき、連通流路70aの流路内も、吸引ポンプ16の作動により負圧状態となるが、バルブ80が閉塞状態にあるため外部からの空気の流入が防止され、吸引動作に応じた流路抵抗を確保することとなる。
吸引ポンプ16を休止状態とさせることで、記憶ヘッド3とキャップ部材15との間の密閉空間、連通流路70及び連通流路70aの負圧状態を徐々に常圧状態に移行させ負圧解除する。この負圧解除により、後の工程にて大気開放することによるメニスカスへの影響を低減させることができる。
バルブ80が開放状態になることで、連通流路70aの流路抵抗が最小となり、連通流路70aの負圧状態を緩和させることとなる。また、連通流路70aを構成する配管35の他端が大気開放されているため、外気が流入し流路内の負圧状態が完全に解除される。さらに、記憶ヘッド3とキャップ部材15との密閉空間及び連通流路70aの負圧状態も完全に解除される。このことから、キャップ部材15に溜まった他のインク列50から吸引したインクの一部が、未使用ノズル列50aを介して連通流路70aに逆流して流れ込むことが防止される。
また、連通流路70aを用いて記憶ヘッド3側から大気開放することにより、キャップ部材15に溜まったインクの泡立ちを抑制し、メニスカスへの影響を低減させることができる。
ここで、吸引ポンプ16は、開放状態にある連通流路70aを介して外部の空気を吸引しつつ、キャップ部材15に溜まったインクを吸引・排出する。また、連通流路70a内に空気が流れ込むことにより、上記工程において連通流路70a内に僅かながらインクが逆流してしまった場合であっても、逆流したインクを連通流路70a内から排出・除去することができる。
以上の工程が完了したら、制御部60は、記録ヘッド3からキャップ部材15を取り外し、記録ヘッド3をメンテナンス位置から退避させることにより、一連のメンテナンス動作は完了となる。
したがって、本実施形態は、未使用ノズル列を設けることによる不具合を防止できる流体噴射装置を提供することができる効果がある。
このような構成を採用することによって、本実施形態において上述したような、連通流路70aの流路面積を積極的に調節するような装置を設けることがないため、低コスト化や装置の軽量化が図れる。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
Claims (7)
- 流体を噴射する複数の噴射部及び、前記噴射部毎に設けられ、前記噴射部と一端側が接続される流体流路を備える噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドに接触させたキャップ部材を介して前記噴射部のそれぞれから前記流体を吸引する吸引装置とを有する流体噴射装置であって、
複数の前記流体流路のうち、特定の一部に設けられ、該流路の流路面積の大きさを所定の大きさに調節する調節装置と、
前記吸引装置の駆動に応じて、前記調節装置の駆動を制御する制御装置とを有し、
前記制御装置は、
前記吸引装置による吸引の前に前記特定の流体流路を閉塞状態とし、
前記吸引装置による吸引の後であって前記噴射ヘッドから前記キャップ部材を外す前に、前記閉塞状態にある前記特定の流体流路を開放状態とするように前記調節装置の駆動を制御することを特徴とする流体噴射装置。 - 前記吸引装置は、前記特定の流体流路が開放状態となった後、再吸引動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
- 前記特定の流体流路の他端側は、大気開放されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体噴射装置。
- 流体を噴射する複数の噴射部及び、前記噴射部毎に設けられ、前記噴射部と一端側が接続される流体流路を備える噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドに接触させたキャップ部材を介して前記噴射部のそれぞれから前記流体を吸引する吸引装置とを備える流体噴射装置であって、
複数の前記流体流路のうち、特定の一部は、他端側が大気開放され、且つ、前記吸引装置の吸引力を所定の範囲内に維持するように、該流路が絞られていることを特徴とする流体噴射装置。 - 流体を噴射する複数の噴射部及び、前記噴射部毎に設けられ、前記噴射部と一端側が接続される流体流路を有する噴射ヘッドを備え、前記噴射ヘッドと接触させたキャップ部材を介して前記噴射部のそれぞれから前記流体を吸引する吸引装置による吸引工程を有する流体噴射装置のメンテナンス方法であって、
複数の前記流体流路のうち、特定の一部に対して、前記吸引装置の駆動に応じて、該流路の流路面積の大きさを所定の大きさに調節する調節工程を有し、
前記調節工程では、
前記吸引工程の前に前記特定の流体流路を閉塞状態とする閉塞工程と、
前記吸引工程の後であって噴射ヘッドから前記キャップ部材を外す前に、前記閉塞状態にある前記特定の流体流路を開放状態とする開放工程とを有することを特徴とする流体噴射装置のメンテナンス方法。 - 前記開放工程の後、前記吸引装置による再吸引動作を行うことを特徴とする請求項5に記載の流体噴射装置のメンテナンス方法。
- 前記特定の流体流路の他端側は、大気開放されていることを特徴とする請求項5または6に記載の流体噴射装置のメンテナンス方法。
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