JP2006150626A - 液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法 - Google Patents

液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体供給路内に残存する液体を、置換液に置換することにより、より確実に効率的に液体供給路外に排出する。
【解決手段】 プリンタ11は、チョークバルブ31と吸引ポンプとを備える。そして、チョークバルブ31によってチューブ28等を流れるインクや洗浄液等の流量を減少させ、吸引ポンプによって記録ヘッド19からインク等を吸引して、チューブ28、バルブユニット21、記録ヘッド19内の圧力を減少させる。すると、バルブユニット21の圧力室の第3のフィルム材が変位され、圧力室の容積が減少される。この状態で、チョークバルブ31を開状態として、バルブユニット21の上流から洗浄液等を勢い良く圧力室に流入させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法に関する。
従来、液体噴射ヘッドのノズルからターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタが広く知られていた。そして、このインクジェット式プリンタを、例えば業務用に用いる場合には、液体貯留手段として、大容量のインクカートリッジをインクジェット式プリンタの本体側に配置する、いわゆるオフキャリッジタイプの構成が採用されることが多くなっていた。そして、このオフキャリッジタイプのインクジェット式プリンタにおいては、前記インクカートリッジから、キャリッジに搭載された液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドに対して、供給チューブを介して液体としてのインクが供給されるようになっていた。
ところで、このようなオフキャリッジタイプの構成においては、プリンタサイズ(用紙サイズ)が大きくなるほど、供給チューブの引き回し距離が大きくなり、インクカートリッジからキャリッジに至る前記供給チューブにおける動圧(圧力損失)が大きくなって、インク供給の信頼性が低下するという問題があった。
そこで、前記した供給チューブにおける圧力変動の影響を無くすために、インクカートリッジと記録ヘッドとの間のキャリッジ上に、記録ヘッドへと供給するインクの圧力を調整するサブタンクを備えたものがあった。すなわち、サブタンク内に所定量以上のインクを一時的に保持し、インクの消費に合わせてサブタンク内のインクをほぼ一定の圧力で記録ヘッドへと供給するようにしていた。この結果、サブタンクにおいて、圧力変動の影響が吸収されて、インク供給の信頼性の低下を防ぐことができるようになっていた。
ところで、このようなインクジェット式プリンタは、製品出荷時においてテスト印刷が行われるようになっていた。そして、テスト印刷が行われるときには、インクカートリッジから記録ヘッドへと至るインク供給路にインクが充填されることとなっていた。従って、テスト印刷が終了すると、出荷時におけるインクの目詰まり等を防ぐために、サブタンクを含むインク供給路内が洗浄されインクが排出されるようになっていた。そして、洗浄後に製品として出荷されるようになっていた。
なお、このようなサブタンクを備えたインクジェット式プリンタにおいて、上記のようなインクの排出を行う方法として、洗浄液を使用した洗浄方法が知られていた(例えば、特許文献1参照。)。詳しくは、この洗浄方法は、サブタンクを含むインク供給路内に貯留されたインクを、まず、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジ等に向かって排出させるようになっていた。続いて、洗浄液が封入された洗浄液カートリッジがカートリッジホルダに装着され、インク供給路に洗浄液が導入されるようになっていた。そして、インク供給路に洗浄液が導入された状態で、洗浄液を記録ヘッド側からキャッピング手段によって吸引するようになっていた。これにより、インク供給路内のインクは、洗浄液とともに排出され、インク供給路内の洗浄が行われるようになっていた。
特開2002−192751号公報
ところで、上記のような洗浄方法においては、サブタンクの構造によっては、サブタンクの重力方向の上方に気泡がたまり、洗浄液が低い位置までしか到達することができずに
、上方にあるインクが洗浄できずに残ってしまうことがあった。このため、インク供給路内にインクが残存し、記録ヘッドのノズルの目詰まり等の原因となって、出荷後のインクジェット式プリンタの印刷品質を低下させてしまうおそれがあった。
そこで、上記の洗浄方法を複数回繰り返し行うことにより、サブタンク内のインクの残存量を減らすことも考えられていた。しかし、この場合には、洗浄液の使用量が増加するとともに、洗浄時間が長くなるため、効率の良い洗浄方法とは必ずしもいえなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、液体供給路内に残存する液体を、より確実に効率的に排出することができる、液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法を提供することにある。
本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体を前記液体噴射ヘッドへ供給するための液体供給路とを備えた液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記液体供給路は、前記液体を一時貯留し、前記液体噴射ヘッドからの前記液体の噴射に伴って、前記一時貯留した前記液体が下流側の前記液体噴射ヘッドへ供給される圧力室と、同圧力室内の前記液体の減少を感知して、前記圧力室の上流側から前記圧力室への前記液体の供給及び非供給を切り替える開閉弁とを有する液体供給用バルブユニットを備え、前記圧力室の前記容積を減少させる容積減少段階と、前記圧力室の前記容積が減少した状態で、前記液体と異なる置換液を前記圧力室内に流入させる流入段階とを備えた。
従って、本発明によれば、液体噴射装置において、容積減少段階において、液体供給路上の液体供給用バルブユニットの圧力室の容積を減少させ、次の流入段階で置換液を圧力室内に流入させるようにした。この結果、圧力室の容積を減少させない状態で置換液を流入させる場合に比較して、容積減少段階において、圧力室内に残存する液体等が圧力室の下流に排出されやすくなる。特に、圧力室の液体の出入り口よりも上部における空間には気泡が溜まることがあるが、圧力室の容積が減少されることで、気泡が圧力室から排出されやすくなる。そして、この状態で、流入段階において圧力室に置換液が流入されることで、圧力室内の隅々に、より確実に置換液が流入される。すなわち、圧力室内の液体や気泡等をより確実に置換液によって置換することが可能である。この結果、置換のために置換液を大量に長時間流入させる必要もなくなり、置換液の使用量を少なくすることができるとともに、置換作業の時間を短縮させることができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記容積減少段階の後に、前記圧力室の前記容積を増加させる容積増加段階を備え、前記容積減少段階と前記容積増加段階とを順番に複数回繰り返し行う。
これによれば、液体噴射装置において、容積減少段階と容積増加段階とが複数回繰り返し行われ、圧力室内に置換液が流入された状態で圧力室の容積が複数回繰り返し増減されるようにした。この結果、圧力室の容積が増減される度に、液体や気泡等が少しずつ圧力室から排出され、圧力室内に置換液が充填される度に、圧力室における置換液の液面の高さが徐々に高くなる。従って、圧力室の容積を1回のみ増減する場合に比較して、圧力室内に充填される置換液の量が増加し、残留する液体や気泡等の量をより確実に減少させることができる。そして、置換後における圧力室内における置換液の純度を高めることができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記圧力室は、壁面の少なくとも一部分が可撓性部材によって形成され、同可撓性部材が変位することで前記圧力室の前記容積が可変となるように形成されている。
これによれば、圧力室の可撓性部材を変位させることで圧力室の容積を変化させるようにした。この結果、容積減少段階において、可撓性部材を柔軟に変位させることで、圧力室内の空間を埋めるように圧力室の容積をより確実に減少させることが可能である。そして、圧力室内の液体や気泡をより確実に下流側に排出させることができる。従って、圧力室の液体等をより確実に置換液に置換することができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記液体噴射装置は、前記液体供給路上に設けられ、同液体供給路を流れる前記液体の流量を変化させる液体流量調整手段と、前記液体噴射ヘッドから前記液体を吸引する吸引手段とを備え、前記容積減少段階は、前記液体流量調整手段によって前記液体供給路を流れる前記液体の流量を減少させる流量減少段階と、前記吸引手段によって前記液体噴射ヘッドから前記液体を吸引し前記液体供給路内の圧力を減少させる吸引段階とを備えた。
これによれば、液体噴射装置に液体供給路を流れる液体の流量を変化させる液体流量調整手段と、液体噴射ヘッドから液体を吸引する吸引手段とを備えるようにした。そして、流量減少段階において液体流量調整手段によって液体供給路を流れる液体の流量を減少させ、吸引段階において吸引手段によって液体噴射ヘッドから液体を吸引して液体供給路内の圧力を減少させるようにした。この結果、この液体供給路内に生じた負圧によって、圧力室の可撓性部材が変位され、圧力室の容積が減少し、容積減少段階の動作が行われるようにした。従って、液体流量調整手段と吸引手段といった、液体噴射装置のチョーククリーニング等の用途に使用可能な手段を使用して、液体噴射装置における液体を置換液によって置換することができる。すなわち、液体噴射装置において、液体を置換液によって置換するために、新たな装置を設ける必要がなく、既存の装置を使用して液体の置換を行うことができるので、装置を簡素化させることができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記液体流量調整手段は、前記液体供給路において前記液体供給用バルブユニットよりも上流側に設けられている。
これによれば、流量減少段階において、液体流量調整手段によって液体供給路の流量を減少させ、吸引段階において吸引手段によって液体噴射ヘッドから液体を吸引させることで、液体供給路内の圧力を減少させるとともに、圧力室の圧力も減少させることができる。この結果、圧力室内に残存する気泡等が減圧によってその体積が増加され引き伸ばされた状態となり、圧力室の下流に排出されやすい状態となる。従って、流入段階において置換液を流入させることで、液体に加えて、気泡をより確実に圧力室の下流に排出させることができ、圧力室の液体等をより確実に置換液に置換することができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記液体流量調整手段は、前記液体供給路において前記液体供給用バルブユニットよりも下流側に設けられている。
これによれば、流量減少段階において、液体流量調整手段によって液体供給路の流量を減少させ、吸引段階において吸引手段によって液体噴射ヘッドから液体を吸引させることで、圧力室よりも下流側における液体供給路内の圧力を減少させることとなる。そして、流入段階において液体流量調整手段によって液体供給路の流量が増加されることで、液体供給路内に形成された負圧を解消するように圧力室内の液体が一気に下流へと排出され、一時的に圧力室の容積が減少するようになる。これにより、圧力室内の液体や気泡等が下流側へと排出され、上流側から流入する置換液に置換される。従って、本発明においては、液体流量調整手段と吸引手段との距離が近くなっており、流量減少段階及び吸引段階に
おいて、液体供給路内において負圧を形成する範囲が小さくなっている。この結果、負圧を形成するまでの時間を短縮することができ、より効率的に圧力室の液体等を置換液に置換することができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記液体噴射装置は、前記可撓性部材を押圧可能な押圧手段を備え、前記容積減少段階は、前記可撓性部材を前記押圧手段によって押圧することで前記容積を減少させる段階である。
これによれば、押圧手段の駆動により、応答性良く圧力室の容積を減少させることができ、より効率的に圧力室の液体等を置換液に置換することができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記押圧手段は、回転動作に基づいて前記可撓性部材を押圧する偏心カムである。
これによれば、容積減少段階において、偏心カムを回転させることで、可撓性部材を押圧し、圧力室の容積を減少させるようにした。従って、コンパクトかつ駆動の容易な構造で応答性良く圧力室の容積を減少させることができ、液体噴射装置の装置全体の大きさの増大を防ぐとともに、より効率的に圧力室の液体等を置換液に置換することができる。
この液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、前記置換液は、洗浄液である。
これによれば、容積減少段階と流入段階とを行うことで、液体噴射装置の液体供給路内の液体が、洗浄液に置換されるようにした。従って、液体噴射装置の製品出荷前のときのように、液体供給路内の液体をより完全に排出させたい場合などに適した状態とすることができる。すなわち、液体供給路内の洗浄をより確実に行うことができ、製品出荷後の液体噴射装置において、乾燥した液体等による液体噴射ヘッドのノズルの目詰まり等が生じないようにすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図12に従って説明する。図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、プリンタという。)11は、略直方体形状のフレーム12と、そのフレーム12に架設されたプラテン13とを備え、図示しない紙送り機構により同プラテン13上を紙が給送されるようになっている。さらに、フレーム12には前記プラテン13に平行にガイド部材14が架設されており、このガイド部材14には、キャリッジ15がガイド部材14の軸線方向に移動可能に挿通支持されている。また、同キャリッジ15は、タイミングベルト17を介してキャリッジモータ18に接続されており、キャリッジモータ18の駆動によってガイド部材14に沿って往復移動されるようになっている。
また、キャリッジ15には、プラテン13に対向する面に液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド19が搭載されている。そして、キャリッジ15上には記録ヘッド19に液体としてのインクを安定して供給するためのバルブユニット21が搭載されている。本実施形態では、インクの色(ブラックインクBと、シアンC、マゼンタM、イエローYの各カラーインク)に対応して、バルブユニット21B,21C,21M,21Yが4個設けられている。
また、記録ヘッド19の下面には図示しないノズル吐出口が設けられており、図示しない圧電素子22の駆動により、前記バルブユニット21B,21C,21M,21Yから記録ヘッド19にインクが供給され、紙上にインク滴が吐出され、印刷が行われる。
一方、フレーム12の右端には4つのカートリッジホルダ23が形成されている。そして、このカートリッジホルダ23には、インクカートリッジ24が着脱可能に搭載されている。そして、インクカートリッジ24は、インクの色に対応して、インクカートリッジ24B,24C,24M,24Yの4個が設けられている。このインクカートリッジ24B,24C,24M,24Yは、それぞれ、内部が気密状態となっている外郭ケース25と、その内側に設けられた図示しないインクパックとによって構成されており、インクパックには、前記したブラックインクBおよび各カラーインクC,M,Yがそれぞれ貯留されている。
インクカートリッジ24のインクパックと、バルブユニット21とは、可撓性を有するチューブ28を介して接続されている。本実施形態では、インクの色に対応して、チューブ28B,28C,28M,28Yの4個が設けられている。
また、イエローYのインクを貯留するインクカートリッジ24Yの上には、加圧ポンプ29が備えられている。この加圧ポンプ29は、図示しない加圧ポンプ駆動モータ29mによって駆動され、加圧空気を吐出するようになっている。そして、加圧ポンプ29の空気の吐出口は、空気供給チューブ30B,30C,30M,30Yを介して前記インクカートリッジ24B,24C,24M,24Yの各外郭ケース25と接続されている。従って、加圧ポンプ29により加圧された空気は、空気供給チューブ30B,30C,30M,30Yを介して各インクカートリッジ24B,24C,24M,24Yの外郭ケース25内に導入され、外郭ケース25とインクパックとの間に形成された空間に導入されるようになっている。すなわち、加圧ポンプ29が駆動されて外郭ケース25内に空気が導入されると、インクパックは加圧空気によって押圧されて、インクパックに貯留されている各インクがチューブ28B,28C,28M,28Yを介してバルブユニット21B,21C,21M,21Yに供給される。
また、前記空気供給チューブ30B,30C,30M,30Yの流路途中には、圧力センサSが設けられており、空気供給チューブ30B,30C,30M,30Y内の空気の圧力を測定することが可能となっている。
カートリッジホルダ23には、前記インクカートリッジ24と同様の構造の、図示しない洗浄液カートリッジを着脱することも可能である。そして、この洗浄液カートリッジには、インクの代わりに置換液としての洗浄液が貯留されている。従って、洗浄液カートリッジをカートリッジホルダ23に装着することで、加圧ポンプ29の駆動によって、チューブ28B,28C,28M,28Yを介してバルブユニット21B,21C,21M,21Yに洗浄液が供給される。そしてバルブユニット21B,21C,21M,21Yに供給された洗浄液は、インクと同様にして記録ヘッドから吐出される。
また、前記各チューブ28B,28C,28M,28Yの流路途中、すなわち前記バルブユニット21B,21C,21M,21Yの上流には、液体流量調整手段としてのチョークバルブ31が備えられている。そして、このチョークバルブ31は、インクカートリッジ24の近傍において前記フレーム12に固定されており、チューブ28を流れるインクや洗浄液の流量を変化させることが可能となっている。なお、本実施形態においては、前記バルブユニット21、チューブ28、チョークバルブ31によって、液体供給路が構成されている。
一方、前記キャリッジ15の移動経路上における非印刷領域(ホームポジョン)には、記録ヘッド19のノズル形成面を封止するキャッピング手段32が配置されている。また、このキャッピング手段32の上面には、前記記録ヘッド19のノズル形成面に密着して封止し得るゴム等の弾性素材により形成されたキャップ部材32aが配置されている。そ
して、キャッピング手段32は、図示しない昇降モータ32mによって上下動することが可能となっている。従って、キャッピング手段32は、キャリッジ15がホームポジョンに移動すると、昇降モータ32mの駆動によって、キャッピング手段32を記録ヘッド19側に上昇させて、キャップ部材32aによって記録ヘッド19のノズル形成面を封止して、ノズルの開口の乾燥を防止する。
また、このキャップ部材32aの下方には、吸引手段としての図示しない吸引ポンプ(チューブポンプ)が配置されている。この吸引ポンプは、図示しない吸引管を介してキャップ部材32aの下部に接続されている。そして、この吸引ポンプが図示しない吸引ポンプ駆動モータ33によって駆動されると、記録ヘッド19を覆っているキャップ部材32aから空気が吸引されて、記録ヘッド19からインクや洗浄液等の液体を吸引排出させる。更に、非印刷領域には、キャッピング手段32の印刷領域側に隣接するようにして、ワイピング部材34が配設されている。このワイピング部材34は、ゴム等の弾性素材を短冊状に形成してなる。そして、同ワイピング部材34は、必要に応じて記録ヘッド19の移動経路に水平方向に進出して、ノズル形成面を払拭して清掃する。
次に、上記バルブユニット21について図2〜図8に従って説明する。図2及び図3に示すように、バルブユニット21(21B,21C,21M,21Y)は、合成樹脂製のユニットケース45をそれぞれ備えている。なお、このユニットケース45は、直方体と半円板形状とが一体となった形状をしている。このユニットケース45には、その上部に接続部46が設けられ、この接続部46は前記チューブ28(28B,28C,28M,28Y)が接続されている。また、同ユニットケース45には、その下部にインク導出部47が一体形成されており、このインク導出部47は、キャリッジ15の接続部材15aを介して記録ヘッド19に接続されている。
また、図2、図4及び図6に示すように、ユニットケース45の一側面45aには、小判形のフィルタ48が収容されたフィルタ室用凹部49、略円筒状の小凹部50が形成されている。また、一側面45aには、フィルタ室用凹部49と小凹部50とに連通している直線状の溝51及び水平方向に延びる直線上の溝52が形成されている。また、この一側面45aには、これらフィルタ室用凹部49、小凹部50及び溝51を覆う第1のフィルム材53と、溝52を覆う第2のフィルム材54とが熱溶着により貼り付けられている。従って、フィルタ室用凹部49と第1のフィルム材53とによってフィルタ室55が、小凹部50と第1のフィルム材53とによって供給室56が、溝51と第1のフィルム材53とによって第1インク導入路57が形成される。また、溝52と第2のフィルム材54とによって、前記インク導出部47の図示しない孔に連通する流出路58が形成される。
なお、上記第1及び第2のフィルム材53,54は、インク性状に化学的な影響を及ぼさないこと、更に水分透過度や、酸素や窒素透過度の低い材質である。すなわち、第1及び第2のフィルム材53,54は、例えば、高密度ポリエチレンフィルムあるいはポリプロピレンフィルムに、塩化ビニリデン(サラン)をコーティングしたナイロンフィルムを接着ラミネートした構成のフィルムによって構成されている。
また、図6に示すように、前記第1のフィルム材53の供給室56側の面には、上記供給室56の内径よりも若干小さな外径を有するバネ受け部材59が、供給室56と同心円状に位置するようにして取り付けられている。なお、バネ受け部材59は第1のフィルム材53に対して熱溶着によって予め取り付けるようにしてもよく、また、接着剤、あるいは両面接着テープ等によって取り付けるようにしてもよい。
一方、図3、図5及び図6に示すように、ユニットケース45の他側面45bには、上
記小凹部50と同心円状に設けられた大凹部61と、直線上の溝62とが形成されている。また、この大凹部61は、本実施形態では、断面円形形状となっており、周縁部61aが開口に向かって拡径するような傾斜となっているとともに、大凹部61の上部が上方に行くに従って小さくなるような傾斜面61bとなっている。更に、大凹部61の最下部には、前記一側面45aの溝52(図4参照)に連通する貫通孔52aが形成されている。
また、このユニットケース45の他側面45bには、大凹部61を覆う可撓性部材としての第3のフィルム材63と、溝62を覆う第4のフィルム材64とが熱溶着により貼り付けられている。従って、大凹部61と第3のフィルム材63によって圧力室65が、溝62と第4のフィルム材64によって第2インク導入路66が形成される。そして、本実施形態においては、大凹部61と第3のフィルム材63とによって壁面が構成されている。また、溝62には、前記フィルタ室用凹部49に連通する貫通孔62aと、前記溝51に連通する貫通孔62bとが形成されている。このため、第2インク導入路66は、貫通孔62aを介してフィルタ室55に、貫通孔62bを介して第1インク導入路57に連通している。すなわち、チューブ28から供給されたインクは、フィルタ室用凹部49、貫通孔62a、第2インク導入路66、貫通孔62b及び第1インク導入路57を介して供給室56に供給される。なお、圧力室65を形成する大凹部61と貫通孔52aとの接続部が、液体出口Eとなる。また、本実施形態においては、第3及び第4のフィルム材63,64は、上記第1及び第2のフィルム材53,54と同じ材質によって構成されている。
また、前記第3のフィルム材63には、前記圧力室65の反対側の面に、略円板形状の受圧板67が取り付けられている。この受圧板67は、圧力室65の内径よりも小さい外径を有し、圧力室65に対して同心円状に配設されている。同受圧板67は、第3のフィルム材63より硬い材料、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンといった軽量のプラスチック材料で形成されている。なお、この受圧板67は、第3のフィルム材63に対して熱溶着によって、または接着剤や両面接着テープ等を用いることにより取り付けられる。また、図6に示すように圧力室65内には、第3のフィルム材63を付勢する圧力室側バネ70が、第3のフィルム材63及び受圧板67を外部に押圧するように配設されている。
一方、ユニットケース45の上述した供給室56と圧力室65とを区画している隔壁68には、供給室56と圧力室65とを連通させる開閉弁を構成する支持孔69が貫通形成されている。この支持孔69には、開閉弁を構成する可動バルブ71が摺動可能に支持されている。可動バルブ71は、支持孔69に挿通配置されている円柱状のロッド部71aと、支持孔69の外形より大きい略円板形状の板状部71bとが一体形成されてなる。詳述すると、ロッド部71aは支持孔69及び圧力室側バネ70に挿通しているとともに、その先端が上記第3のフィルム材63に当接可能となっている。また、上記板状部71bは、供給室56内に配設されている。
なお、図7に示すように、前記支持孔69は、等間隔に4つの切り欠き溝69aが形成されている。従って、支持孔69に可動バルブ71のロッド部71aが挿通支持された状態では、ロッド部71aと切り欠き溝69aとによって、4つのインク流路69bが形成されるようになっている。
さらに、図6及び図7に示すように、板状部71bの支持孔69側には、例えばOリングなどの円形状のシール部材72が支持孔69を囲むように固着されている。従って、可動バルブ71は、その板状部71bのシール部材72が隔壁68より離隔されると、4つのインク流路69bを開いた状態とし、供給室56と圧力室65とを連通する。また、そのシール部材72が隔壁68に当接すると、支持孔69の周囲を覆って、4つのインク流
路69bを閉じた状態とし、供給室56と圧力室65とを遮断させる。
なお、可動バルブ71の第1のフィルム材53側には段部が形成されており、この段部には、コイル状の供給室側バネ74が嵌合されている。この供給室側バネ74の他端部は前記バネ受け部材59に係合されており、このため、供給室側バネ74は可動バルブ71を圧力室65側に付勢している。
そして、以上のように構成されたバルブユニット21は、その内部にインクや洗浄液等の液体が満たされているとともに、前記記録ヘッド19が非印刷状態、すなわちインク等の液体を消費しない状態にある場合には、供給室側バネ74によるバネ荷重W1が、可動バルブ71の板状部71bに加わっている。また、板状部71bには、供給室56に供給されているインクや洗浄液等の液体の加圧力P1も加わる。これにより、図6に示すように、前記可動バルブ71のシール部材72は、隔壁68に当接し、前記インク流路69b(図7参照)は閉弁状態となる。すなわち、供給室56と圧力室65との間が非連通状態となり、バルブユニット21が自己封止の状態となる。
一方、前記記録ヘッド19からインクや洗浄液等の液体が吐出されている場合においては、圧力室65内の液体の減少に伴い、圧力室65に負圧が発生する。これにより、第3のフィルム材63が供給室56側に変位しようとし、第3のフィルム材63の中央部が可動バルブ71を押圧する。なお、このときの第3のフィルム材63の変位に要する変位反力をWdとする。また、圧力室側バネ70によるバネ荷重をW2とする。そして、記録ヘッド19においてさらに液体が吐出されることにより、圧力室65内には負圧P2が発生し、P2>W1+W2+P1+Wdの関係となったときに、第3のフィルム材63の押圧により可動バルブ71が供給室56側に変位する。そして、これにより、可動バルブ71のシール部材72と隔壁68との当接が解かれ、図8に示すように、インク流路69b(図7参照)は開弁状態となる。
この結果、供給室56内におけるインクや洗浄液等の液体は、供給室56から圧力室65に至るインク流路69bを介して圧力室65に供給され、圧力室65における負圧が解消される。そして、P2≦W1+W2+P1+Wdとなると、可動バルブ71は圧力室65側に変位し、可動バルブ71のシール部材72と隔壁68とが当接する。これにより、図6に示すように、インク流路69bは再び閉弁状態となり、供給室56から圧力室65へのインクや洗浄液等の液体の供給が停止する。
なお、前記した可動バルブ71の開閉弁の動作は、図6及び図8に示す状態が、反復繰り返されるような極端な動作が必ずしもなされる必要はない。現実には印刷動作中においては、第3のフィルム材63は可動バルブ71を構成するロッド部71aの端部に当接した均衡状態を保ち、インクの消費に従って、わずかに開弁しつつ、圧力室65に対してインクを逐次補給するように作用する。
すなわち、印刷中において、圧力室65内におけるインクの圧力変動は、可動バルブ71の開閉によって、ある一定の範囲内になるように制限されており、供給室56内のインクの圧力変化とは切り離されている。従って、キャリッジ15の往復移動によりチューブ28に動圧(圧力損失)が生じていても、その影響を受けることがない。そして、その結果、圧力室65を介して行われる記録ヘッド19へのインクの供給は、良好に行われるようになっている。
次に、前記チョークバルブ31について図9及び図10に従って、詳しく説明する。図9に示すように、チョークバルブ31は、インク流路部81と押圧部82とを備える。インク流路部81は、略直方体状の可撓性部材によって形成されたインク流路本体部81a
を備え、同インク流路本体部81aの上面には、4つの溝82B,82C,82M,82Yが形成されている。そして、インク流路本体部81aの上面には、前記溝82B,82C,82M,82Yを塞ぐようにして、可撓性を有する封止フィルム81bが熱溶着により貼り付けられている。従って、溝82B,82C,82M,82Yと封止フィルム81bとによってインク供給路83B,83C,83M,83Yが形成されている。
そして、このインク供給路83B,83C,83M,83Yは、前記チューブ38B,38C,38M,38Yの流路途中に位置している。従って、チョークバルブ31よりも上流側のチューブ38から流出したインクや洗浄液等の液体は、インク供給路83B,83C,83M,83Yに流入した後にチョークバルブ31よりも下流側のチューブ38に流入するようになっている。
押圧部82は、前記インク流路部81に比較して硬い材料により形成されており、図示しないチョークバルブ駆動モータ85によって、上下方向に移動するようになっている。従って、図9に示すように、押圧部82が、上側に位置した状態では、インク流路部81のインク供給路83B,83C,83M,83Yは最大の断面積を有するようになり、インクや洗浄液等の液体が最大の流量で流れるようになる。一方、図10に示すように、押圧部82が下降すると、押圧部82がインク流路部81を押圧し、インク流路部81全体を変形させて、インク供給路83B,83C,83M,83Yが押し潰されるようになっている。その結果、インク供給路83B,83C,83M,83Yの断面積は小さくなり、インクや洗浄液等の液体の流量が減少するようになっている。従って、チョークバルブ31は、前記押圧部82を上下動させることにより、チューブ38を流れる液体の流量を最大から最小まで変化させることができるようになっている。
そして、チューブ28、バルブユニット21、記録ヘッド19内にインクが充填された状態で、押圧部82を下降させ、記録ヘッド19を前記キャッピング手段によって封止し、吸引ポンプによって吸引することで、チョークバルブ31より下流側に負圧を形成することが可能である。そして、負圧を形成した状態で、前記押圧部82を上昇させると、チョークバルブ31においてせき止められていたインク等が一気に下流側に流れこむ。この結果、勢い良くインク等が流れこむことによって、チューブ28、バルブユニット21、記録ヘッド19内の気泡等が記録ヘッド19から排出され、インクが高い純度で充填されるようになる。これにより、本実施形態におけるプリンタ11は、いわゆる、チョーククリーニングを行うことができるようになっており、印刷の品質を向上させることができるようになっている。
次に、以上のように構成されたプリンタ11の電気的構成について、図11に従って説明する。図11に示すように、プリンタ11は、CPU91、ROM92、RAM93を備え、これらはバス96によって接続されている。また、CPU91は、バス96を介して紙送りモータ94と接続され、駆動制御のための駆動制御信号を出力する。なお、この紙送りモータ94は、プリンタ11の紙送り機構を構成し、紙送りモータ94の駆動により、プリンタ11のプラテン13上を紙が給送されるようになっている。
CPU91は、バス96を介して前記キャリッジモータ18と接続され、キャリッジモータ18に対して駆動制御のための駆動制御信号を出力する。また、CPU91は、前記圧電素子22と接続され、圧電素子22に対して駆動制御のための駆動制御信号を出力する。さらに、CPU91は、バス96を介して、前記加圧ポンプ駆動モータ29mと接続され、加圧ポンプ駆動モータ29mを駆動させるための駆動制御信号を出力する。
また、CPU91は、バス96を介して、前記圧力センサSと接続されており、圧力センサSから出力される圧力の大きさを表す圧力信号を入力する。さらに、CPU91は、
バス96を介して前記昇降モータ32mと接続され、昇降モータ32mに対して駆動制御のための駆動制御信号を出力する。また、CPU91は、バス96を介して前記吸引ポンプ駆動モータ33と接続され、吸引ポンプ駆動モータ33に対して駆動制御のための駆動制御信号を出力する。さらに、CPU91は、バス96を介してチョークバルブ駆動モータ85と接続され、チョークバルブ駆動モータ85に対して駆動制御のための駆動制御信号を出力する。また、本実施形態においては、CPU91は、タイマを内蔵しており、時間等を測定することが可能となっている。
CPU91は、ROM92に記憶された各種プログラムに従って動作し、その演算処理結果等を一時に記憶するようになっている。詳述すると、ROM92は、洗浄プログラム及びその他各種のプログラムを備えている。洗浄プログラムは、主に、プリンタ11の製品出荷前に行われるテスト印刷の終了後等に実行されるプログラムであり、前記バルブユニット21やチューブ28内に残存するインクを、記録ヘッド19から排出させるためのプログラムである。
つまり、テスト印刷終了後、前記カートリッジホルダ23に洗浄液が貯留されている洗浄液カートリッジが装着され、図示しないボタン等が操作されると、CPU91は、この洗浄プログラムに従って、まず、昇降モータ32mを駆動制御する。そして、記録ヘッド19のノズル形成面をキャッピング手段32によって封止する。続いて、CPU91は、加圧ポンプ駆動モータ29mを駆動制御して加圧ポンプ29から洗浄液カートリッジの外郭ケース内に空気を導入する。そして、CPU91は、圧力センサSから入力される圧力信号に基づき、空気供給チューブ30B,30C,30M,30Y内の圧力が所定の値以上であるか否かを判別する。
CPU91は、圧力が所定の値以上であると判別すると、CPU91に備えられているタイマによって、圧力が所定の値以上となってからの経過時間を計測する。CPU91は、所定時間が経過したと判別すると、吸引ポンプ駆動モータ33を駆動制御して、キャッピング手段32によって封止されている記録ヘッド19から、インクや空気の吸引を開始する。
そして、CPU91は、タイマによって吸引ポンプによる吸引開始からの経過時間を計測する。CPU91は、所定時間が経過していると判別すると、前記チョークバルブ駆動モータ85を駆動制御して、チョークバルブ31の押圧部82を下降させる。この結果、チョークバルブ31は閉状態となり、チューブ38を流れる洗浄液やインクの流量が非常に小さくなる。
次に、CPU91は、タイマによって、チョークバルブ駆動モータ85を駆動させてからの経過時間を計測する。そして、CPU91は、所定時間が経過していると判別すると、前記チョークバルブ駆動モータ85を駆動制御して、チョークバルブ31の押圧部82を上昇させる。この結果、チョークバルブ31は開状態となり、チューブ38を流れる洗浄液やインクの流量が増加される。
そして、本実施形態においては、CPU91は、以上のチョークバルブ31を閉状態としてから開状態にするまでの動作を3回繰り返す。そして、チョークバルブ31を閉状態としてから開状態とするまでの動作を3回繰り返すと、前記吸引ポンプ駆動モータ33と前記加圧ポンプ駆動モータ29mの駆動を停止させ、洗浄プログラムの処理を終了する。
次に本実施形態の作用を説明する。プリンタ11が製造されると、その性能試験としてテスト印刷が行われる。このテスト印刷においては、まず、カートリッジホルダ23に各色のインクカートリッジ24が収容される。そして、チョークバルブ31が開かれた状態
で加圧ポンプ29が駆動され、インクカートリッジ24内のインクが、各色ごとにチューブ28を介してバルブユニット21に供給される。この状態で、記録ヘッド19の圧電素子22が駆動されると、バルブユニット21から記録ヘッド19へとインクが供給され、ノズル吐出口から紙上にインク滴が吐出される。以上により、テスト印刷が行われる。そして、この状態においては、プリンタ11のチューブ28、バルブユニット21、記録ヘッド19内には、インクが充填された状態となっている。
そして、テスト印刷が終了すると、カートリッジホルダ23内のインクカートリッジ24が、洗浄液が貯留されている洗浄液カートリッジに交換される。そして、図示しないボタン等が操作されると、プリンタ11のCPU91は、前記洗浄プログラムに従う処理を行う。詳しくは、図12に示すように、まず、CPU91は、洗浄プログラムに従って、昇降モータ32mを駆動制御し、記録ヘッド19のノズル形成面をキャッピング手段32によって封止する(ステップS11)。
続いて、CPU91は、加圧ポンプ駆動モータ29mを駆動制御して加圧ポンプ29から洗浄液カートリッジへと空気を導入する(ステップS12)。そして、CPU91は、圧力センサSから入力される圧力信号を入力し、空気供給チューブ30B,30C,30M,30Y内の圧力が所定値以上であるか否かを判別する(ステップS13)。なお、この状態においては、洗浄液カートリッジ内の洗浄液は、加圧ポンプ29からの加圧空気によって、チューブ28内に向かって押し出されるような状態となる。また、バルブユニット21は、供給室56内の圧力が圧力室65内の圧力よりも高い状態となっているため、自己封止の状態となっている。従って、洗浄液はバルブユニット21よりも下流に流れ込まない状態となっている。
そして、CPU91が、圧力センサSからの圧力信号の値が所定値以上でないと判別した場合には(ステップS13でNO)、CPU91は、入力される圧力が所定値以上となるまで判別処理を繰り返す。また、CPU91が、圧力センサSから入力される圧力信号の値が所定値以上であると判別した場合には(ステップS13でYES)、タイマによって、圧力が所定の値以上となってからの経過時間を計測する(ステップS14)。そして、CPU91は、経過時間が所定時間に到達していない場合には(ステップS14でNO)、経過時間が所定時間に到達するまで判別処理を繰り返す。また、CPU91は、所定時間が経過したと判別すると(ステップS14でYES)、容積減少段階に移り、吸引ポンプ駆動モータ33を駆動制御して、キャッピング手段32のキャップ部材32aと記録ヘッド19とによって形成されている空間に負圧を形成する(ステップS15)。
この結果、記録ヘッド19のノズルからインク等がキャッピング手段32へと排出され、バルブユニット21の圧力室65内の圧力が減少する。この結果、バルブユニット21は開弁状態となり、洗浄液がバルブユニット21の上流から下流へと流れ込むようになる。そして、チューブ28やバルブユニット21、記録ヘッド19内のインクが洗浄液とともにキャッピング手段32へと排出されるようになる。なお、この状態においては、キャッピング手段32からの吸引に従って、バルブユニット21はわずかに開弁しつつ、圧力室65にインクや洗浄液が少しずつ補給される状態となっている。従って、圧力室65の第3のフィルム材63の変位は極めて小さくなっている。すなわち、この状態においては、洗浄液は圧力室65内の下部を主に通過するような状態となっており、圧力室65の上部まで行き渡りにくい状態となっている。
そして、CPU91は、吸引ポンプ駆動モータ33を駆動させると、前記RAM93に、係数nを「n=0」として一時記憶させる(ステップS16)。なお、この係数nは、この後に行われる洗浄の工程を何回行ったかを表すための係数である。
次に、CPU91は、タイマによって吸引ポンプ駆動モータ33の駆動開始からの経過時間を計測する(ステップS17)。そして、CPU91は、経過時間が所定時間に到達していないと判別すると(ステップS17でNO)、所定時間に到達するまで判別処理を繰り返す。一方、CPU91は、所定時間が経過していると判別すると(ステップS17でYES)、流量減少段階及び吸引段階に移り、前記チョークバルブ駆動モータ85を駆動制御して、チョークバルブ31の押圧部82を下降させる(ステップS18)。この結果、チョークバルブ31は閉状態となり、チューブ38を流れる洗浄液やインクの流量が非常に小さい状態とされる。そして、この状態においても、吸引ポンプの駆動は継続されており、チョークバルブ31よりも下流における圧力は、チョークバルブ31が閉状態となってから、徐々に減少されることとなる。この結果、図8に示すように、バルブユニット21の圧力室65内の圧力が大きく減少することとなり、第3のフィルム材が圧力室65の容積を縮小する方向に向かって大きく変位されるようになる。
そして、これにより、バルブユニット21の圧力室65内に残留していたインクや空気、洗浄液等が、圧力室65の容積の減少によって、バルブユニット21よりも下流側に向かって押し出されるようになる。特に、バルブユニット21の圧力室65内に残留されていた空気については、圧力減少のため体積が大きくなって、すなわち引き伸ばされた状態で下流側に向かって押し出された状態となる。
そして、図12に示すように、CPU91は、タイマによってチョークバルブ31を閉状態としてからの経過時間を計測する(ステップS19)。そして、CPU91は、経過時間が所定時間に到達していないと判別すると(ステップS19でNO)、所定時間に到達するまで判別処理を繰り返す。一方、CPU91は、所定時間が経過していると判別すると(ステップS19でYES)、流入段階に移り、前記チョークバルブ駆動モータ85を駆動制御して、チョークバルブ31の押圧部82を上昇させる(ステップS20)。この結果、チョークバルブ31は開状態となり、チョークバルブ31よりも下流の減圧されていた部分に向かって、洗浄液カートリッジから洗浄液が勢い良く流れ込むようになる。そして、バルブユニット21の圧力室65内から下流に向かって押し出されていたインクや空気等が、洗浄液の流れとともに記録ヘッド19からキャッピング手段32へと排出される。この結果、容積増加段階に移り、圧力室65の容積は、チョークバルブ31を閉状態とする前の状態に復帰し、圧力室65内には、若干のインクや空気とともに洗浄液が満たされた状態とされる。
続いて、CPU91は、前記RAM93に、係数nを「n=n+1」として一時記憶させる(ステップS21)。そして、CPU91は、タイマによってチョークバルブ31を開状態としてからの経過時間を計測する(ステップS22)。そして、CPU91は、経過時間が所定時間に到達していないと判別すると(ステップS22でNO)、所定時間に到達するまで判別処理を繰り返す。一方、CPU91は、所定時間が経過していると判別すると(ステップS22でYES)、RAM93に記憶されている係数nが3以上の値であるか否かを判別する(ステップS23)。
そして、CPU91は、係数nが3以上の値ではないと判別すると(ステップS23でNO)、ステップS18に戻り、ステップS18以降の処理を再度行う。すなわち、CPU91は、係数nが3になるまで、ステップS18からステップS22までの処理を繰り返す。この結果、ステップS18からステップS22までの処理が3回繰り返される。すなわち、バルブユニット21の圧力室65の容積が減少されて内部のインクや空気、洗浄液等が下流に向かって押し出された後に、容積が増加されて勢い良く洗浄液が流れこむという動作が3回繰り返し行われる。この結果、圧力室65内に残存するインクや空気等は、以上のような複数回の洗浄動作によって、少しずつ圧力室65内から排出され、その度に次回充填される洗浄液の圧力室65内における液面が上昇する。この結果、圧力室65
の隅々まで洗浄液を充填させることができ、圧力室65内には、洗浄液がより高い純度で充填された状態に維持される。
そして、CPU91は、係数nが3以上の値であると判別すると(ステップS23でYES)、前記吸引ポンプ駆動モータ33の駆動を停止させ(ステップS24)、さらに、前記加圧ポンプ駆動モータ29mの駆動を停止させ(ステップS25)、洗浄プログラムの処理を終了する。以上により、テスト印刷によって、プリンタ11のチューブ28、バルブユニット21、記録ヘッド19内に充填されていたインクや空気は、高い純度で洗浄液によって置換された状態とされる。
上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、プリンタ11において、チューブ28やバルブユニット21、記録ヘッド19等に残留するインクを洗浄液によって置換する場合に、バルブユニット21の圧力室65の容積を減少させてから洗浄液を圧力室65内に流入させるようにした。この結果、圧力室65の容積を減少させない状態で洗浄液を流入させる場合に比較して、圧力室65内に残存するインクや気泡等を圧力室65の下流に排出させやすくなる。特に、圧力室65の液体出口Eや支持孔69よりも上部における空間には気泡が溜まることがあるが、圧力室65の容積が減少されることで、気泡も圧力室65から押し出され、排出されやすくなる。そして、この状態で、圧力室65に洗浄液が流入されることで、圧力室65の隅々に、より確実に洗浄液が流入される。すなわち、圧力室65内のインクや気泡等をより確実に洗浄液に置換することが可能である。この結果、置換のために洗浄液を大量に長時間流入させる必要もなくなり、洗浄液の使用量を少なくすることができるとともに、洗浄作業の時間を短縮させることができる。
(2)本実施形態では、プリンタ11のチューブ28やバルブユニット21、記録ヘッド19等に残留するインクを洗浄液によって置換する場合に、圧力室65の容積を減少させてから洗浄液を圧力室65に流入させ、圧力室65の容積を増加させるという動作を3回繰り返すようにした。この結果、このような動作を繰り返すことにより、その度に圧力室65からインクや気泡が排出され、充填される洗浄液の液面が上昇するようになる。従って、このような動作を1回のみ行う場合に比較して、置換後の圧力室65内に充填される洗浄液の量を増加させることができ、置換後における圧力室65内における洗浄液の純度を高めることができる。
(3)本実施形態では、圧力室65の第3のフィルム材63を変位させることで圧力室65の容積を変化させるようにした。この結果、圧力室65の容積を減少させるときに、第3のフィルム材63を柔軟に変位させることで、圧力室65内の空間を埋めるように容積をより確実に減少させることができる。従って、圧力室65のインク等をより確実に洗浄液に置換することができる。
(4)本実施形態では、プリンタ11に、チョークバルブ31と吸引ポンプとを備えるようにした。そして、チョークバルブ31によってチューブ28等を流れるインクの流量を減少させ、吸引ポンプによって記録ヘッド19からインクを吸引してチューブ28、バルブユニット21、記録ヘッド19内の圧力を減少させるようにした。そして、この結果、バルブユニット21の圧力室65の第3のフィルム材63が変位され、圧力室65の容積が減少されるようにした。従って、チョークバルブ31と吸引ポンプといった、プリンタ11のチョーククリーニング等の用途に使用可能な手段を使用して、プリンタ11内のインクを洗浄液によって置換することができる。すなわち、洗浄液によるインクの置換を行うためのプリンタ11に新たな装置を設ける必要がなく、既存の装置を使用してインクの置換を行うことができるので、装置を簡素化させることができる。
(5)本実施形態では、チョークバルブ31は、チューブ28上において、バルブユニット21よりも上流側に設けるようにした。従って、チョークバルブ31によってチューブ28を流れるインク等の流量を減少させ、吸引ポンプによって記録ヘッド19からインク等を吸引させることで、チューブ28だけでなく、圧力室65における圧力を減少させることができる。この結果、圧力室65に残存する気泡等が減圧によってその体積が増加され引き伸ばされた状態となり、圧力室65の下流に排出されやすい状態となる。従って、この状態で洗浄液を流入させることで、インクに加えて、気泡をより確実に圧力室65の下流に排出させることができ、圧力室65のインクや気泡等をより確実に洗浄液に置換することができる。
(6)本実施形態では、プリンタ11内のインクを洗浄液によって置換させることで、インクを記録ヘッド19から排出させるようにした。すなわち、置換液として洗浄液を使用したことで、プリンタ11の製品出荷前のときのように、プリンタ11のチューブ28等からインクを完全に排出させたい場合などに、洗浄液によってチューブ28やバルブユニット21内の洗浄をより確実に行うことができる。そして、製品出荷後のプリンタ11において、乾燥したインク等による記録ヘッド19のノズルの目詰まり等が生じないようにすることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図13〜図15に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態のバルブユニット21の構造を変更したのみの構成であるため、第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態におけるバルブユニット21は、上記第1実施形態における構成に加えて、押圧手段としての偏心カム103を備える。詳しくは、前記バルブユニット21を構成するユニットケース45の側面、すなわち前記した第3のフィルム材63に取り付けられた受圧板67に対向するように、偏心カム103が配置されている。この偏心カム103は、駆動ロッド105に対して偏心状態で取り付けられており、駆動ロッド105は軸心が水平方向に沿うように位置している。また、駆動ロッド105は、図示しない偏心カム駆動モータ107によって回転駆動されるようになっている。従って、偏心カム駆動モータ107が駆動されると、駆動ロッド105が回動し、図14に示すように、偏心カム103が前記受圧板67を押圧する第1ポジションと、図13に示すように、押圧しない第2ポジションとに位置することを繰り返す。これにより、第3のフィルム材63も受圧板67の偏心カム103による押圧方向に沿って往復移動されるようになる。そして、圧力室65の容積が、減少及び増加を繰り返すようになっている。
次に、以上のように構成されたプリンタ11の電気的構成について説明する。本実施形態におけるプリンタ11のCPU91は、第1実施形態において接続されていたチョークバルブ駆動モータ85の代わりに、前記偏心カム駆動モータ107と接続されている。
そして、CPU91は、第1実施形態と同様にして、ROM92に記憶された洗浄プログラムに従って動作し、その演算処理結果等を一時RAM93に記憶するようになっている。なお、第1実施形態における洗浄プログラムは、CPU91に対して、チョークバルブ駆動モータ85を駆動制御して、チョークバルブ31の押圧部82を下降させる処理と、押圧部82を上昇させる処理とを含んで実行させるプログラムであるようにしていた。
これを、本実施形態における洗浄プログラムは、CPU91に対して、チョークバルブ31の押圧部82を下降させる代わりに、偏心カム駆動モータ107を駆動制御させて、偏心カム103を第1ポジションに位置させ、受圧板67を押圧した状態とさせるための
プログラムであるようにした。さらに、本実施形態における洗浄プログラムは、CPU91に対して、チョークバルブ31の押圧部82を上昇させる代わりに、偏心カム103を第2ポジションに位置させ、受圧板67を押圧しない状態とさせるためのプログラムであるようにした。
次に、本実施形態の作用を説明する。なお、プリンタ11においてテスト印刷を行うときの作用については、第1実施形態と同様のため、その説明を省略する。また、プリンタ11のCPU91が、洗浄プログラムに従う処理を行うときの作用についても、図15に示すように、ステップS11〜ステップS17、及び、ステップS21〜ステップS25までの処理は第1実施形態と同様となっており、その説明を省略する。
そして、第1実施形態においては、ステップS17において、CPU91が所定時間を経過していると判別すると(ステップS17でYES)、容積減少段階に移り、チョークバルブ31の押圧部82を下降させるようにした。これを、本実施形態においては、前記偏心カム駆動モータ107を駆動させて、偏心カム103を第1ポジションに位置させる(ステップS31)。この結果、バルブユニット21の受圧板67を介して第3のフィルム材63が押圧され、圧力室65の容積が減少される。これにより、圧力室65内に残留していたインクや空気、洗浄液等が、圧力室65の容積の減少によって、バルブユニット21よりも下流側に向かって押し出されるようになる。そして、このときにおいて、前記吸引ポンプの駆動は継続されており、圧力室65内から下流側に向かって押し出されたインクや空気、洗浄液等は、記録ヘッド19からキャッピング手段32へと排出される。
続いて、CPU91は、第1実施形態と同様にして、タイマによって偏心カム103が第1ポジションに位置されてからの経過時間を計測する(ステップS19)。そして、CPU91は、経過時間が所定時間に到達していないと判別すると(ステップS19でNO)、所定時間に到達するまで判別処理を繰り返す。一方、CPU91は、所定時間が経過していると判別すると(ステップS19でYES)、流入段階及び容積増加段階に移り、前記偏心カム駆動モータ107を駆動させて、偏心カム103を第2ポジションに位置させる(ステップS32)。この結果、バルブユニット21の受圧板67の押圧が解除され、圧力室65の容積が増加される。また、吸引ポンプの駆動はこの時点でも引き続き行われており、バルブユニット21は、開弁状態となっている。これにより、圧力室65内の容積の増加部分を埋めるようにしてバルブユニット21の上流側から洗浄液が流れこむようになる。この結果、圧力室65内には、若干のインクや空気とともに洗浄液が満たされた状態とされる。
そして、第1実施形態と同様にして、ステップS21〜ステップS23までの処理により、ステップS31、ステップS19、ステップS32の処理が3回繰り返される。この結果、バルブユニット21の圧力室65の容積が減少されて、内部のインクや空気、洗浄液等が記録ヘッド19からキャッピング手段32へと排出された後に、容積が増加されて圧力室65内に洗浄液が流れ込むという動作が3回繰り返し行われる。この結果、圧力室65内に残存するインクや空気等が以上のような複数回の洗浄動作によって、より確実にキャッピング手段32へと排出されるようになり、圧力室65内には、洗浄液がより高い純度で充填された状態に維持される。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(3)及び(6)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7)本実施形態では、プリンタ11のバルブユニット21に、受圧板67を介して第3のフィルム材63を押圧可能な偏心カム103を備えるようにした。従って、第3のフィルム材63を直接、偏心カム103によって押圧することで、応答性良く圧力室65の容積を減少させることができ、より効率的に圧力室のインク等を洗浄液に置換することが
できる。
(8)本実施形態では、偏心カム103を回転させることで、第3のフィルム材63を変位させ、圧力室65の容積を減少させるようにした。従って、コンパクトかつ駆動の容易な構造で応答性良く圧力室65の容積を減少させることができ、プリンタ11の装置全体の大きさの増大を防ぐとともに、より効率的に圧力室65のインク等を洗浄液に置換することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図16及び図17に従って説明する。なお、第3実施形態は、プリンタ11において、第1実施形態のチョークバルブ31を設けないようにするとともに、バルブユニット21と記録ヘッド19との間に液体流量調整手段としての流路バルブ113を設けるように変更したのみの構成となっている。従って、第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
第1実施形態においては、チューブ28の流路途中、すなわち、バルブユニット21の上流に、チョークバルブ31を備えるようにしたが、本実施形態においては、これを備えないようにしている。また、図16に示すように、本実施形態におけるプリンタ11は、バルブユニット21と記録ヘッド19との間に流路バルブ113を備えている。従って、印刷が行われるときには、インクは、バルブユニット21から流路バルブ113を介して記録ヘッド19へと供給されるようになっている。
そして、流路バルブ113は、図示しない流路バルブ駆動モータ115と接続されており、流路バルブ駆動モータ115の駆動に基づいて開状態と閉状態とに変化するようになっている。そして、この結果、バルブユニット21と記録ヘッド19との間の図示しない流路を連通及び非連通状態に切り替えることができるようになっている。従って、流路バルブ駆動モータ115の駆動により、流路バルブ113と記録ヘッド19との間のインク等の供給及び非供給が切り替えられるようになっている。また、本実施形態においては、前記バルブユニット21、チューブ28、流路バルブ113によって、液体供給路が構成されている。
次に以上のように構成されたプリンタ11の電気的構成について説明する。本実施形態におけるプリンタ11のCPU91は、第1実施形態において接続されていたチョークバルブ駆動モータ85の代わりに、前記流路バルブ駆動モータ115と接続されている。
そして、CPU91は、第1実施形態と同様にして、ROM92に記憶された洗浄プログラムに従って動作し、その演算処理結果等を一時RAM93に記憶するようになっている。なお、第1実施形態における洗浄プログラムは、CPU91に対して、チョークバルブ駆動モータ85を駆動制御して、チョークバルブ31の押圧部82を下降させる処理と、押圧部82を上昇させる処理とを含んで実行させるプログラムであるようにしていた。
これを、本実施形態における洗浄プログラムは、CPU91に対して、チョークバルブ31の押圧部82を下降させる代わりに、流路バルブ駆動モータ115を駆動制御させて、流路バルブ113を閉状態とさせるためのプログラムであるようにした。この結果、流路バルブ113と記録ヘッド19との間の流路は非連通状態とされる。また、本実施形態における洗浄プログラムは、CPU91に対して、チョークバルブ31の押圧部82を上昇させる代わりに、流路バルブ113を開状態とさせるためのプログラムであるようにした。この結果、流路バルブ113と記録ヘッド19との間の流路は連通状態とされる。
次に、本実施形態の作用を説明する。なお、プリンタ11においてテスト印刷を行うと
きの作用については、第1実施形態と同様のため、その説明を省略する。また、プリンタ11のCPU91が、洗浄プログラムに従う処理を行うときの作用についても、図17に示すように、ステップS11〜ステップS17、及び、ステップS21〜ステップS25までの処理は第1実施形態と同様となっており、その説明を省略する。
そして、第1実施形態においては、ステップS17において、CPU91が所定時間を経過していると判別すると(ステップS17でYES)、チョークバルブ31の押圧部82を下降させるようにした。これを、本実施形態においては、前記流路バルブ駆動モータ115を駆動制御させて、流路バルブ113を閉状態とさせる(ステップS41)。この結果、バルブユニット21と記録ヘッド19との間のインク等の流れが遮断される。なお、このとき、前記吸引ポンプの駆動は継続されており、流路バルブ113よりも下流側の圧力が減少される。
続いて、CPU91は、第1実施形態と同様にして、タイマによって流路バルブ113が閉状態となってからの経過時間を計測する(ステップS19)。そして、CPU91は、経過時間が所定時間に到達していないと判別すると(ステップS19でNO)、所定時間に到達するまで判別処理を繰り返す。一方、CPU91は、所定時間が経過していると判別すると(ステップS19でYES)、容積減少段階及び流入段階に移り、前記流路バルブ駆動モータ115を駆動制御して、流路バルブ113を開状態とさせる(ステップS42)。
この結果、流路バルブ113の下流に形成されていた負圧を解消するようにして、流路バルブ113の上流側から下流側へとインクや気泡、洗浄液等が勢い良く流入する。これにより、流路バルブ113の上流における圧力が一時的に減少し、バルブユニット21の圧力室65内の圧力が減少する。この結果、バルブユニット21の第3のフィルム材63が圧力室65の容積を縮小する方向に向かって変位されるようになる。これにより、バルブユニット21の圧力室65内に残留していたインクや空気、洗浄液等が、圧力室65の容積の減少によって、バルブユニット21よりも下流側に向かって押し出されるようになる。
そして、バルブユニット21の圧力室65内の圧力は、一時的に減少した後に、容積増加段階に移り、上流から流れ込む洗浄液によってその圧力が増加し、次第にほぼ一定の圧力の大きさに落ち着くようになる。この結果、第3のフィルム材63が圧力室65の容積は流路バルブ113を開状態とする前の大きさに復帰し、圧力室65内には、若干のインクや空気とともに洗浄液が満たされた状態とされる。
そして、第1実施形態と同様にして、ステップS21〜ステップS23までの処理により、ステップS41、ステップS19、ステップS42の処理が3回繰り返される。この結果、バルブユニット21の圧力室65の容積が減少されて、内部のインクや空気、洗浄液等が記録ヘッド19からキャッピング手段32へと排出された後に、容積が増加されて圧力室65内に洗浄液が流れ込むという動作が3回繰り返し行われる。この結果、圧力室65内に残存するインクや空気等が以上のような複数回の洗浄動作によって、より確実にキャッピング手段32へと排出されるようになり、圧力室65内には、洗浄液がより高い純度で充填された状態に維持される。
上記第3実施形態によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(3)及び(6)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(9)本実施形態では、プリンタ11に、流路バルブ113と吸引ポンプとを備えるようにした。そして、流路バルブ113によってバルブユニット21と記録ヘッド19との間の流路を非連通状態とさせ、吸引ポンプによって記録ヘッド19からインク等を吸引し
て、流路バルブ113よりも下流側における圧力を減少させるようにした。その後、流路バルブ113を連通状態とさせて流路バルブ113の下流における負圧を解消させるように上流側からインクを流入させるようにした。そして、流路バルブ113の上流側、すなわち、バルブユニット21の圧力室65内の圧力を一時的に減少させ、第3のフィルム材63を変位させて、圧力室65の容積を減少させるようにした。そして、この状態で圧力室65内を洗浄液が通過することで、圧力室65内に残存するインクや気泡等を圧力室65の下流に排出させやすくし、少ない洗浄液の量でより確実に圧力室65内のインクを洗浄液に置換することができる。そして、洗浄作業の時間を短縮させることができる。
従って、流路バルブ113と吸引ポンプといった、プリンタ11のチョーククリーニング等の用途に使用可能な手段を使用して、プリンタ11内のインクを洗浄液によって置換することができる。すなわち、洗浄液によるインクの置換を行うためのプリンタ11に新たな装置を設ける必要がなく、既存の装置を使用してインクの置換を行うことができるので、装置を簡素化させることができる。
(10)本実施形態では、バルブユニット21の下流側に流路バルブ113を設け、この流路バルブ113を開閉させることで、バルブユニット21の圧力室65の容積を変化させるようにした。従って、流路バルブ113をバルブユニット21の上流側に設けるよりも、流路バルブ113と吸引ポンプとの距離が近くなっている。この結果、流路バルブ113の下流側において負圧を形成するときに、負圧を形成する範囲を小さくすることができる。この結果、負圧を形成するまでの時間を短縮させることができ、より効率的に圧力室65のインク等を洗浄液に置換することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1及び第3実施形態では、吸引ポンプと、チョークバルブ31あるいは、流路バルブ113とを備え、これらを駆動制御することによって、圧力室65内の圧力を変化させ、圧力室65の容積を増減させるようにした。これを、圧力室65内の圧力を変化させることで圧力室の容積を増減させ、インクを洗浄液に置換することが可能であれば、その他の手段を使用するようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、押圧手段として偏心カム103を用いて説明するようにした。これを、バルブユニット21の第3のフィルム材63を押圧することにより、圧力室65の容積を増減させ、インクを洗浄液に置換することが可能であれば、その他の押圧手段を用いるようにしてもよい。また、押圧手段として、例えば電磁プランジャやその他のアクチュエータを用いてもよい。
・上記第2実施形態では、偏心カム103は、容積減少段階において、バルブユニット21の受圧板67に当接しながら第3のフィルム材63を変位させることが可能な位置に設けられるようにした。これを、偏心カム103の押圧力により、第3のフィルム材63を変位させることが可能であれば、偏心カム103をその他の位置に設けるようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、容積減少段階において、偏心カム103を用いて第3のフィルム材63を押圧し、圧力室65の容積を増減させるようにしていた。これを、ユーザーの指等で圧力室65の第3のフィルム材63等を押圧し、圧力室65の容積を増減させるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、圧力室65は、第3のフィルム材63によって形成されるようにした。これを、圧力室65内の圧力変化、もしくは、外部からの押圧によって、圧力室65の容積を変化させることが可能であるならば、その他の材料によって形成されるよう
にしてもよい。
・上記各実施形態では、圧力室65内に洗浄液が流入された状態で圧力室65の容積を増減させるという動作を3回繰り返すようにした。これを、3回以外の回数繰り返すようにしてもよい。例えば、1回あるいは2回のみとしてもよいし、4回以上の回数繰り返すようにしてもよい。
・上記各実施形態では、置換液として洗浄液を使用するようにした。これを、置換前の液体と異なる液体であれば、その他の液体を使用するようにしてもよい。例えば、置換前の液体としてのインクと異なる色のインク等を置換液として使用するようにしてもよい。すなわち、プリンタ11において、一旦イエローインクで印刷を行った後に、シアンインクを使用して印刷を行いたい場合に、プリンタ11のチューブ28やバルブユニット21等の内部に残留するイエローインクを、シアンインクによって置換したい場合などにおいて、より確実に置換することができる。
・上記各実施形態では、洗浄液は、洗浄液カートリッジを使用してチューブ28に供給するようにした。これを、洗浄液を大量に貯留する洗浄液貯留手段を別に備え、洗浄液貯留手段とチューブ28とを洗浄液供給管によって接続し、洗浄液をチューブ28に供給するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、CPU91が、洗浄プログラムに従う処理を行うことにより、プリンタ11内のインクが洗浄液に置換されるようにした。これを、プリンタ11を操作する人等が、手動で処理を行うことによって、インクが洗浄液に置換されるようにしてもよい。そして、このような場合に、上記第1実施形態では、チョークバルブ31は、チョークバルブ駆動モータ85によって駆動されるようにしたが、チョークバルブ31の押圧部82が手動で操作されることによって駆動されるようにしてもよい。また、上記第2実施形態では、偏心カム103は、偏心カム駆動モータ107によって駆動されるようにしたが、手動で操作されることによって駆動されるようにしてもよい。さらに、上記第3実施形態では、流路バルブ113は、流路バルブ駆動モータ115によって駆動されるようにしたが、手動で操作されることによって駆動されるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、液体噴射装置として、液体としてのインクを吐出するプリンタ(ファックス、コピア等を含む印刷装置)について説明したが、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
第1実施形態のインクジェット式プリンタの平面図。 同じく、記録ヘッド及びバルブユニットの斜視図。 同じく、記録ヘッド及びバルブユニットの斜視図。 同じく、バルブユニットの側面図。 同じく、バルブユニットの側面図。 同じく、バルブユニットの断面図。 同じく、バルブユニットの要部断面図。 同じく、バルブユニットの作用を説明する図。 同じく、流路バルブの断面図。 同じく、流路バルブの作用を説明する図。 同じく、インクジェット式プリンタの電気的構成を示すブロック図。 同じく、インクジェット式プリンタにおいて行われる処理を示すフローチャート。 第2実施形態のバルブユニットの断面図。 同じく、バルブユニットの作用を説明する図。 同じく、インクジェット式プリンタにおいて行われる処理を示すフローチャート。 第3実施形態の記録ヘッド、バルブユニット及び流路バルブの斜視図。 同じく、インクジェット式プリンタにおいて行われる処理を示すフローチャート。
符号の説明
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、19…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、21…液体供給用バルブユニットとしてのバルブユニット、28…液体供給路を構成するチューブ、31…液体流量調整手段としてのチョークバルブ、61…壁面を構成する大凹部、63…可撓性部材としての第3のフィルム材、65…圧力室、69…開閉弁を構成する支持孔、71…開閉弁を構成する可動バルブ、103…押圧手段としての偏心カム、113…液体流量調整手段としての流路バルブ。

Claims (9)

  1. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体を前記液体噴射ヘッドへ供給するための液体供給路とを備えた液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記液体供給路は、
    前記液体を一時貯留し、前記液体噴射ヘッドからの前記液体の噴射に伴って、前記一時貯留した前記液体が下流側の前記液体噴射ヘッドへ供給される圧力室と、同圧力室内の前記液体の減少を感知して、前記圧力室の上流側から前記圧力室への前記液体の供給及び非供給を切り替える開閉弁とを有する液体供給用バルブユニットを備え、
    前記圧力室の前記容積を減少させる容積減少段階と、
    前記圧力室の前記容積が減少した状態で、前記液体と異なる置換液を前記圧力室内に流入させる流入段階と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記容積減少段階の後に、前記圧力室の前記容積を増加させる容積増加段階を備え、
    前記容積減少段階と前記容積増加段階とを順番に複数回繰り返し行うことを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
  3. 請求項1又は2に記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記圧力室は、
    壁面の少なくとも一部分が可撓性部材によって形成され、同可撓性部材が変位することで前記圧力室の前記容積が可変となるように形成されていることを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
  4. 請求項3に記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記液体噴射装置は、
    前記液体供給路上に設けられ、同液体供給路を流れる前記液体の流量を変化させる液体流量調整手段と、
    前記液体噴射ヘッドから前記液体を吸引する吸引手段とを備え、
    前記容積減少段階は、
    前記液体流量調整手段によって前記液体供給路を流れる前記液体の流量を減少させる流量減少段階と、
    前記吸引手段によって前記液体噴射ヘッドから前記液体を吸引し前記液体供給路内の圧力を減少させる吸引段階と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
  5. 請求項4に記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記液体流量調整手段は、前記液体供給路において前記液体供給用バルブユニットよりも上流側に設けられていることを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
  6. 請求項4に記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記液体流量調整手段は、前記液体供給路において前記液体供給用バルブユニットよりも下流側に設けられていることを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
  7. 請求項3に記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記液体噴射装置は、
    前記可撓性部材を押圧可能な押圧手段を備え、
    前記容積減少段階は、
    前記可撓性部材を前記押圧手段によって押圧することで前記容積を減少させる段階であることを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
  8. 請求項7に記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記押圧手段は、
    回転動作に基づいて前記可撓性部材を押圧する偏心カムであることを特徴とする液体供給路内の液体置換方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法において、
    前記置換液は、洗浄液であることを特徴とする液体噴射装置における液体供給路内の液体置換方法。
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