JP2008307854A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ノズルに対して流体を均一に供給し、良好な噴射精度を確保することのできる流体噴射装置を提供する。
【解決手段】複数のノズル17からなるノズル群を複数有するとともに複数のノズル17の各々から記録紙に対してインクを噴射可能なラインヘッド13と、ラインヘッド13に供給されるインクを貯留するインク貯留部15と、インク貯留部15内のインクをノズル群の各々に供給する複数のインク供給流路34と、を備え、複数のインク供給流路34の各々は、一端がインク貯留部15に接続し、他端がノズル群に接続している。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置は、流体を噴射可能な流体噴射ヘッドを備え、この流体噴射ヘッドから各種の流体を被記録材等に向けて噴射する装置である。
流体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズル(開口)から液体状のインクをインク滴として記録紙等の被記録材に向けて吐出・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置がある。
また、近年においては、この画像記録装置に限らず、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造装置等、各種の製造装置にも流体噴射装置が応用されている。
流体噴射装置では、流体貯留部に貯留された流体を流体噴射ヘッドの圧力室内に導入し、例えば圧電振動子等の圧力発生源に駆動信号を印加してこれを駆動することにより、圧力室内の流体に圧力変動を生じさせ、この圧力変動を制御することでノズルから流体(液滴)を噴射(吐出)するようになっている。
このような流体噴射装置の多くは、流体貯留部から流体噴射ヘッドへ流体を供給するための供給流路が、流体貯留部に接続する本流路と、本流路から分岐して流体噴射ヘッドに接続する複数の分岐流路とから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−22124号公報
しかしながら、上記特許文献1のような構成の場合、流体貯留部から最も遠い位置で流体噴出ヘッドに接続する分岐流路には流体が流れ難いという問題があった。また、分岐流路は、本流路に比べて流路断面積が小さいため、分岐流路内でのインクは流路抵抗による影響を受け易く、各ノズルから所望とする噴射量で流体を噴射できないということがあった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、各ノズルに対して流体を均一に供給し、良好な噴射精度を確保することのできる流体噴射装置を提供することを目的としている。
本発明の流体噴射装置は、上記課題を解決するために、複数のノズルからなるノズル群を複数有するとともに複数のノズルの各々から被噴射体に対して流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、流体噴射ヘッドに供給される流体を貯留する流体貯留部と、流体貯留部内の流体をノズル群の各々に供給する複数の供給流路と、を備え、複数の供給流路の各々は、一端が流体貯留部に接続され、他端が流体噴射ヘッドに接続され、流体がノズル群に供給されることを特徴とする。
本発明の流体噴射装置によれば、供給流路の一端が流体貯留部に接続され、他端が流体噴射ヘッドに接続された構成となっている。言い換えれば、流体貯留部と流体噴射ヘッドとが複数の供給流路によって直接接続されている。そのため、供給流路内におけるインクの動圧が抑えられて、各ノズル群(ノズル)に流体を均一且つ確実に供給することができる。つまり、供給流路は途中で分岐していないので流路抵抗が大きくなる部分がない。そのため、各ノズル群に安定して流体を供給することが可能となり、各ノズルから所望とする噴射量で流体を噴射させることができる。したがって、安定した噴射精度を確保でき、信頼性の高い流体噴射装置を得ることができる。
また、複数の供給流路は、流体貯留部から流体噴射ヘッドまでの長さがそれぞれ等しいことが好ましい。
このような構成によれば、各供給流路における流路抵抗がそれぞれ等しいため、各ノズル群に流体を均一に供給することができる。また、流体貯留部から流体噴射ヘッド(各ノズル群)に対して流体を安定的に供給することができる。また、各供給流路に同じ部品を用いることができる。
また、複数の供給流路は、流路断面積がそれぞれ等しいことが好ましい。
このような構成によれば、各供給流路の流路断面積が同一であることから流路抵抗がそれぞれ等しくなり、各供給流路における流体の流量が同じとなる。これにより、各ノズル群に流体を均一に供給することができる。
また、流体噴射ヘッドは、複数のノズル群を有する単位ヘッドを複数備えていることが好ましい。
このような構成によれば、複数のノズル群を有する単位ヘッドを複数備えているので、流体噴射ヘッドにおけるノズル配置の設計自由度が向上する。また、複数のノズル群には均一且つ確実にインクが供給されるので、各単位ヘッドにおいて、安定した噴射精度を確保することができる。
また、複数の単位ヘッドは、被噴射体の搬送方向に直交する方向に沿って直線的に配置されていることが好ましい。
このような構成によれば、被噴射体の搬送方向に直交する方向に非噴射領域が発生することが防止される。つまり、被噴射体の幅に対応して間断なく流体の噴射を可能とする。これにより、被噴射体に対する流体の噴射精度を向上させることができる。
また、複数の単位ヘッドは、被噴射体の搬送方向に直交する方向に沿って千鳥状に配置されていることが好ましい。
このような構成によれば、被噴射体の搬送方向に直交する方向における単位ヘッド間の見かけ上のピッチを狭くすることができる。これにより、例えば被噴射体に対して記録を行う場合には、解像度を向上させることができる。また、被噴射体の搬送方向に直交する方向に非噴射領域が発生することが防止され、被噴射体に対する流体の噴射精度を向上させることができる。
また、流体貯留部は、底面の長手方向に沿って複数の供給流路が配置されていることが好ましい。
このような構成によれば、多くの供給流路を配置することができるとともに、供給流路同士を密集させることなく配置することができるので、流体噴射ヘッドを作り易い。
また、流体貯留部を加圧して、流体貯留部内の流体を供給流路を介して流体噴出ヘッドへ送る加圧手段を備えることが好ましい。
このような構成によれば、流体貯留部から流体噴射ヘッドに対して(強制的に)流体を供給することにより、流体噴射ヘッドに対して必要十分な流体を確実に供給することが可能となる。また、流体貯留部から流体噴射ヘッドに対する流体の供給を安定的に行うことができる。
以下、本発明に係る流体噴射装置の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンタを例示する。
<第1の実施形態>
〔プリンタの構成〕
本発明の第1の実施形態について、ラインヘッドを備えたインクジェットプリンタの例を挙げて説明する。
図1は、本発明のインクジェット式プリンタ(以下、インクジェットプリンタ100という)の概略構成図、図2は、インクジェットプリンタのインク供給機構を示す説明図、図3は、ラインヘッド周辺の要部平面図、図4は、ラインヘッドのノズル形成面を示す平面図である。
本実施形態においてインクジェットプリンタ100は、図1及び図2に示すように、記録紙(被噴射体)への記録を行う記録部10と、記録部10のメンテナンス処理を行うメンテナンス部11とを備える。
記録部10は、インク滴を吐出して流体噴射対象物である記録紙に画像形成するラインヘッド13と、記録紙を搬送する記録紙搬送機構14と、ラインヘッド13に供給するインク(流体)を貯留したインク貯留部15(流体貯留部)と、インク貯留部15を加圧してインクを排出させるエアー供給機構75(加圧手段)と、インク貯留部15からラインヘッド13へインクを供給するインク供給機構72と、を備えて構成されている。
記録紙搬送機構14は、紙送りモータ(不図示)やこの紙送りモータによって回転駆動される紙送りローラ等から構成され、記録(印字・印刷)動作に連動させて、記録紙12をラインヘッド13に対向するように順次送り出す。
インク貯留部15は、プリンタ本体16の一側に配置され、インク供給流路34により後述のラインヘッド13へインクを供給する。このインク貯留部15は、インクジェットプリンタ100の各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K1:染料系)、黒(K2:顔料系))に対応する色のインクを貯蔵するインクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2を有しており、インク供給機構72(図2参照)を介してラインヘッド13と連通している。
図2において、ある1色のみを示し、例えば黄色(Y)代表させ、インクタンク15Yのみを示している。
本実施形態におけるインクタンク15Yは、図2に示すように、インクを貯留したインクパック73と、インクパック73を収容した収容ケース74と、を有している。インクパック73は、2枚の長方形の(可撓性の)フィルムシートを重ね合わせて熱溶着した袋状のものに、インクを供給する供給口(図示省略)を設けたもので変形可能に構成されている。
収容ケース74は、インクパック73を密閉状態で収容するもので、エアー供給流路(後述する)に連通するエアー供給口(図示省略)が設けられている。
エアー供給機構75は、各インクタンク15Y(収容ケース74)に独立してエアーを供給することにより、各インクタンク15Yを独立加圧するものであり、5個の各インクタンク15Yにそれぞれ対応して備えられ、各々が独立した駆動系を有する。
各エアー供給機構75は、図2に示すように、対応するインクタンク15Yにエアーを供給して、これを加圧する加圧ポンプ76と、加圧ポンプ76とインクタンク15Yを連通するエアー供給流路77と、をそれぞれ備えている。
エアー供給流路77は、一端が加圧ポンプ76に接続され、他端がインクタンク15Yに接続されており、加圧ポンプ76から供給されるエアーをインクタンク15Y(収容ケース74)に供給する。
加圧ポンプ76には、例えばダイヤフラム式のものが用いられ、当該加圧ポンプ76を駆動するとエアー供給流路77を介してエアーが供給され、収容ケース74内が加圧される。これにより、インクタンク15Yに収容されたインクパック73が圧縮変形し、インクパック73に貯留するインクが排出される。
なお、各エアー供給機構75は、各色のインクの粘度に基づいて、加圧ポンプ76の作動圧力を個別に設定するよう構成されている。
ラインヘッド13は、図3に示すように、インクジェットプリンタ100が対象とする最大サイズの記録紙12の少なくとも一辺を越える長さ(最大記録紙幅W)に亘ってノズルが多数配列されたライン型の記録ヘッドである。本実施形態においては、少なくとも各色(Y、M、C、K1、K2)に対応した5つの流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2を備えている。各流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2は、記録紙12の搬送方向に沿って順に配設され、インク滴を噴射するためのノズル17(図4参照)を多数配置してなるノズル群L(図4参照)をそれぞれ複数ずつ有している。ノズル群Lは、ノズル17による1列のライン又はノズル17による複数列のラインであって、ノズル17の数やラインの数は適宜設定される。図4は、ノズル群Lの配列の一実施例を示すものであって、本実施形態においては、6つのノズル群Lが、各流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2の長手方向に沿って直線上に配置されている。各ノズル群Lは、ノズル17による複数列のラインから構成され、ライン数を増やすことにより、一度に広範囲の記録が可能になるとともに画像の解像度も高まる。
ラインヘッド13は、最大記録紙幅Wに対応する長さ方向を記録紙12の搬送方向と直交する方向に配置され、各ノズル群Lのノズル17からインク滴が記録紙12に吐出されることにより記録紙12に画像が記録される。
図2に示すように、インク供給機構72は色毎に設けられ、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から、これらに各々対応するラインヘッド13の各流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2へインクを供給する。
以下、インクタンク15Yを例に挙げて説明する。
インク供給機構72は、インクタンク15Yと流体噴射ヘッド5Yとを、分岐することなく直接連通させる複数(図2においては6つ)のインク供給流路34を有している。これら6つのインク供給流路34は、インクタンク15Yの底面の長手方向に沿って配置されるとともに、ラインヘッド13(流体噴射ヘッド5Y)の長手方向に沿って配置されている。各供給流路34は、各ノズル群Lにそれぞれ対応しており、一つの供給流路34から一つのノズル群Lにインクが供給されるようになっている。
各インク供給流路34は、流路断面積、流路長(インク貯留部15からラインヘッド13までの長さ)が同一であり、インクタンク15Yから流体噴射ヘッド5Yへ一定量のインクが供給されるようになっている。インク供給流路34の流路断面積はノズル17の開口面積よりも大きい。
なお、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2に設けるインク供給流路34の数は特に限定はしない。
また、インク供給機構72は、各インク供給流路34にそれぞれ設けられる複数の開閉弁78を有している。複数の開閉弁78は、対応するインク供給流路34を開放又は閉塞可能とするもので、各開閉弁78の開閉動作を連動して行うよう制御されていることが好ましい。
これにより、特定の流体噴射ヘッド(例えば、流体噴射ヘッド5Y)に対応する、インク供給機構72の6つの開閉弁78のみを開放させ、他の流体噴射ヘッド(例えば、流体噴射ヘッド5M,5C,5K1,5K2)に対応するインク供給機構72の開閉弁78は閉塞しておくことによって、所望の流体噴射ヘッド(例えば、流体噴射ヘッド5Y)のみにインクを供給することができ、色毎にインクの供給量を調整することが可能となる。
〔ラインヘッド〕
以下、図5を参照してラインヘッドの構成について詳述する。図5は、ラインヘッドの一部を示す断面図である。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。インクを噴射するノズル17はノズル基板21に形成され、ノズル基板21の下面がノズル形成面21Aとされている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。
ラインヘッド13は、例えば上記流体噴射ヘッド(5Y,5M,5C,5K1,5K2)の各ノズル群Lに対応する、ヘッド本体18の内部に形成された収容空間23と、収容空間23に配置された駆動ユニット24とを備えている。駆動ユニット24は、複数の圧電素子25と、圧電素子25の上端を支持する固定部材26と、駆動信号を圧電素子25に供給する柔軟なケーブル27とを備えている。圧電素子25は、複数のノズル17のそれぞれに対応するように設けられている。
また、ヘッド本体18の内部に形成され、インクタンクからインク供給流路34を介して供給されたインクが流れる内部流路28と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22によって形成され、内部流路28と接続された共通インク室29と、流路形成ユニット22によって形成され、共通インク室29と接続されたインク供給口30と、流路形成ユニット22によって形成されてインク供給口30と接続された圧力室31とを備えている。圧力室31は、複数のノズル17に対応するように複数設けられている。複数のノズル17のそれぞれは、複数の圧力室31のそれぞれに接続されている。
ヘッド本体18は、合成樹脂で形成されている。振動板19は、例えばステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものである。振動板19の圧力室に対応する部分には、圧電素子25の下端と接合される島部32が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子25の駆動に応じて弾性変形する。振動板19と内部流路28の下端近傍との間にはコンプライアンス部33が形成されている。
流路基板20は、内部流路28の下端とノズル17とを接続する共通インク室29、インク供給口30、及び圧力室31それぞれの空間を形成するための凹部を有する。本実施形態においては、流路基板20は、シリコンを異方性エッチングすることで形成されている。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル17を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。
図1に示すように、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から各々のインク供給流路34を介して供給されたインクは、内部流路28の上端に流入する。内部流路28の下端は、共通インク室29に接続されており、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から各々のインク供給流路34を介して内部流路28の上端に流入したインクは、内部流路28を流れた後、共通インク室29に供給される。共通インク室29に供給されたインクは、インク供給口30を介して、複数の圧力室31のそれぞれに分配されるように供給される。
ケーブル27を介して圧電素子25に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル17から、インクが噴射(吐出)される。
このように、本実施形態の圧電素子25(駆動素子)は、ノズル17よりインクを噴射するために、入力される駆動信号に基づいて、ノズル17に接続された圧力室31(空間)の圧力を変動させる。そして、ノズル17から噴射されたインクによって記録紙12に所望の画像が形成される。
〔メンテナンス部〕
次に、図2を参照してメンテナンス部11の構成について詳述する。
メンテナンス部11は、ノズル17の乾燥防止又はノズル17近傍のインク粘度上昇を防止するためのキャッピング機構40、キャッピング機構40に溜まったインクを排出するためのインク排出部41を含めたメンテナンス装置42と、インク排出部41によって排出されたインクを回収する廃インクタンク39等を備えている。
[キャッピング機構]
キャッピング機構40は、ゴム等の弾性材をトレー形状に成型されたキャップ部材43を備えている。キャップ部材43は、ラインヘッド13のノズル形成面21Aを覆うことができるとともに、ノズル形成面21Aとの間に空間を形成可能である。
また、キャップ部材43は、ラインヘッド13による記録動作前や記録動作中等において、増粘したインク2や気泡等を排出するためにインク滴Dを吐出するフラッシング処理においてインク滴Dを受ける。そのため、キャップ部材43の内部に、インクを吸収可能(保持可能)なスポンジ状部材や多孔部材等を設けておいてもよい。
キャッピング機構40は、ラインヘッド13のノズル形成面21Aに対して、キャップ部材43を近接する方向または離間する方向に相対的に移動させる不図示の駆動機構を備えている。駆動機構は、キャップ部材43を、所定の退避位置からラインヘッド13の下方のキャッピング位置(ラインヘッド13に対向する位置)を往復移動させる。キャップ部材43のキャッピング位置は、電源オフ時や長時間に亘って記録(インク噴射処理)が行われない場合にラインヘッド13のメンテナンス処理等を行うための場所であって、ラインヘッド13のノズル基板21(図5参照)の表面(即ち、ノズル形成面21A)にキャップ部材43が近接(当接)する位置である。キャップ部材43の退避位置は、ラインヘッド13による記録紙への記録(インク噴射処理)が行われている間に待機する場所であって、ラインヘッド13との間に記録紙の搬送経路(図1の二点鎖線の矢印で示す)を形成すべくラインヘッド13から離間した位置に設定される。
キャップ部材43がキャッピング位置にある場合、ラインヘッド13のノズル形成面21Aが封止状態となり、この状態で後述の吸引ポンプ49を作動させると、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成された空間が減圧されて、ラインヘッド13内のインク2をノズル17から強制的に排出することが可能である。また、キャップ部材43に溜まったインクを排出させることができる。さらに、詳細は後述するがキャッピング位置において、吸引ポンプ49によるインクの流送動作は、初期のインクジェットプリンタ100におけるラインヘッド13(インク供給流路34)へのインク充填時や、ラインヘッド13を交換する際にインク供給流路34内のインクを排出するときにも行われる。
また、非記録(印字)中には、キャップ部材43によってノズル形成面21Aをキャッピングしておくことで、キャップ部材43内に保持されたインクによってノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に形成された空間内が保湿され、ノズル17の乾燥及び粘度上昇が抑制される。
[インク排出部]
以下、図6を参照してインク排出部について詳述する。図6は、キャップ部材に連結された吸引ポンプの構成を示す図である。
インク排出部41は、キャップ部材43に接続してキャップ部材43内に溜まったインクを排出する後述のインク排出流路、キャップ部材43に溜まったインクをインク排出流路内に吸引するための吸引ポンプ49(送出手段)等を備えている。
キャップ部材43の底壁には、キャップ部材43内に溜まったインク2を排出する突出部46が下方に向かって突設されており、その内部には排出通路46aが形成されている。
突出部46には、上記インク排出流路として機能する、可撓性材料等からなる排出チューブ47(第2の排出流路)の一端部が接続されており、排出チューブ47の他端部は、廃インクタンク39内に挿入されている。
なお、廃インクタンク39内には、多孔質部材からなる廃インク吸収材48が収容されており、この廃インク吸収材48により回収されたインク2が吸収されるようになっている。
キャップ部材43と廃インクタンク39間には、チューブポンプ式の吸引ポンプ49が配設されている。吸引ポンプ49は、円筒状のケース50を有しており、このケース50内には平面視で円形状をなすポンプホイル51がケース50の軸心に設けられたホイル軸52を中心に回動可能に収容されている。そして、このケース50内に、排出チューブ47の中間部47aがケース50の内周壁50aに沿うようにして収容されている。
ポンプホイル51には、一対の外側に膨らむ円弧状をなすローラ案内溝53,54がホイル軸52を挟んで対向するように形成されている。各ローラ案内溝53,54は、一端がポンプホイル51の外周側に位置しており、他端がポンプホイル51の内周側に位置している。すなわち、両ローラ案内溝53,54は、それらの一端から他端に向かうほど、徐々にポンプホイル51の外周部から遠ざかるように延びている。
両ローラ案内溝53,54内には、押圧手段としての一対のローラ55,56が、それぞれ回動軸55a,56aを介して挿通支持されている。なお、両回動軸55a,56aは、それぞれ両ローラ案内溝53,54内を摺動自在になっている。
そして、ポンプホイル51を、正方向(矢印方向)に回動させると、両ローラ55,56が両ローラ案内溝53,54の一端側(ポンプホイル51の外周側)に移動し、排出チューブ47の中間部47aを上流側から下流側へ順次押し潰しながら(押圧しながら)回動するようになっている。この回動により、吸引ポンプ49より上流側の排出チューブ47の内部が減圧されるようになっている。
これにより、キャップ部材43内に溜まったインク2は、ポンプホイル51の正方向の回動動作により、徐々に廃インクタンク39方向へ排出されるようになっている。
また、ポンプホイル51を逆方向(矢印方向とは反対方向)に回動させると、両ローラ55,56が両ローラ案内溝53,54の他端側(ポンプホイル51の内周側)に移動するようになっている。この移動により、両ローラ55,56がそれぞれ排出チューブ47の中間部47aに軽く接した状態となり、排出チューブ47の内部の減圧状態が解消されるようになっている。
これにより、ノズル形成面21Aとキャップ部材43とによって形成された空間が大気開放され、その空間の負圧状態が解除される。よって、ノズル形成面21Aからキャップ部材43を容易に離間させることができる。
なお、ポンプホイル51は、記録紙搬送機構14の紙送りモータMによって回転駆動されるようになっている。
図7は、インクジェットプリンタ100の電気的な構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ100は、図7に示すように、インクジェットプリンタ100全体の動作を制御する制御装置60を備えている。制御装置60には、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を入力する入力装置61と、インクジェットプリンタ100の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置62と、時間の計測を実行可能な計測装置63とが接続されている。また、制御装置60には、上述した記録紙搬送機構14、インク供給機構72、エアー供給機構75、キャップ部材43及び吸引ポンプ49を含むメンテナンス装置42等が接続されている。また、インクジェットプリンタ100は、圧電素子25を含む駆動ユニット24に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器64を備えている。駆動信号発生器64は、制御装置60に接続されている。
駆動信号発生器64には、ラインヘッド13の圧電素子25に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器64は、入力されたデータ及びタイミング信号に基づいて、例えば、図8に示す吐出パルスDPを含む駆動信号を発生する。
図8において、吐出パルスDPは、基準電位VMから最高電位VHまで所定の勾配で電位を上昇させる第1充電要素PE1と、最高電位VHを一定時間維持する第1ホールド要素PE2と、最高電位VHから最低電位VLまで所定の勾配で電位を降下させる放電要素PE3と、最低電位VLを短い時間維持する第2ホールド要素PE4と、最低電位VLから基準電位VMまで電位を復帰させる第2充電要素PE5とを含む。ノズル17から噴射されるインクの滴の量が設計値と一致するように、吐出パルスDPのうち、最高電位VHと最低電位VLとの電位差である駆動電圧VDが設定される。なお、図8に示す吐出パルスDPは一例であり、種々の波形のものを用いることができる。
駆動信号発生器64より吐出パルスDPが圧電素子25に入力されると、ノズル17よりインク滴が吐出される。第1充電要素PE1が供給されると、圧電素子25が収縮して圧力室31が膨張する。この圧力室31の膨張状態が短時間維持された後、放電要素PE3が供給されて圧電素子25が急激に伸長する。これに伴って、圧力室31の容積が基準容積(圧電素子25に基準電位VEを印加したときの圧力室31の容積)以下に収縮し、ノズル17に露出したメニスカスが外側に向けて急激に加圧される。これにより、所定量のインクの滴がノズル17から吐出される。その後、第2ホールド要素PE4、及び第2充電要素PE5が圧電素子25に順次供給され、インクの滴の吐出に伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるように、圧力室31が基準容積に復帰する。
本実施形態のインクジェットプリンタ100は、図2に示すように、メンテナンス装置42を用いて、ラインヘッド13に対するメンテナンス処理を実行可能である。メンテナンス装置42は、ラインヘッド13の噴射特性を維持するために、ラインヘッド13と協働して、ノズル17よりインクを排出させる動作を含むメンテナンス処理を実行する。
メンテナンス処理は、ノズル17からインクをキャップ部材43に噴射するフラッシング動作、メンテナンス装置42のキャップ部材43及び吸引ポンプ49によるインク吸引動作の少なくとも一方を含む。
ラインヘッド13によるフラッシング動作は、ノズル17からのインクを記録紙に供給する前に、ノズル形成面21Aがキャップ部材43によって封止された状態において、ノズル17よりインクをキャップ部材43に予め噴射(吐出)する動作を含む。これにより、印字中又は待機中において、特定のノズル17の使用頻度が低くなり、そのノズル17付近の粘度が増大したインクが排出され、ノズル17の噴射特性が維持又は回復される。
吸引動作は、ノズル形成面21Aがキャップ部材43によって封止された状態において、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に形成された空間を吸引ポンプ49を用いて負圧にすることによって、ノズル形成面21Aのノズル17からインクを吸引する動作を含む。これにより、フラッシング動作では排出しきれなかった粘度が増大したインク、ノズル17内に侵入したゴミ、ラインヘッド13内の気泡等が、ノズル17よりインクとともに排出され、ノズル17の噴射特性が維持又は回復される。
キャップ部材43にインク2が溜まると、このインク2が溢れる前に、吸引ポンプ49を駆動してインク2を排出するように制御される。上述したように、吸引ポンプ49は、紙送りモータMにより駆動されるため、給紙・排紙を含む記録(印字・印刷)処理を停止して行う必要がある。このため、キャップ部材43にできるだけ多くのインク2をためて、吸引処理の頻度を抑えることが要求される。
また、メンテナンス処理は、不図示のワイピング装置を用いて、残留したインク等、ノズル形成面21Aに付着している異物を拭き取ったり払ったりする、ワイピング処理を含むようにしてもよい。
次に、ラインヘッド13にインクを供給するプロセスについて、図2及び図7を用いて説明する。
ラインヘッド13に対するインクの供給は、インクジェットプリンタ100の初期状態の場合や、ラインヘッド13を交換した場合に行われる。
制御装置60は、キャッピング位置において、ノズル形成面21Aとキャップ部材43とを対向させる。このとき、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2におけるインク供給機構72の全ての開閉弁78を開放させておく。
次に、制御装置60は、加圧ポンプ76を駆動させる。加圧ポンプ76により、所定の空気圧が各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2内に供給されてインクパック73が変形し、各インク供給機構72のインク供給流路34の各々にインクが排出される。このようにして、インク供給流路34内が所定のインクによって充填され、インク供給流路34を介してラインヘッド13の各流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2にインクが供給される。その結果、各ノズル17からインクの噴射が可能となる。このようにして、ラインヘッド13に対するインクの供給が完了する。
なお、上記においては、ラインヘッド13に対するインクの供給を加圧ポンプ76を用いて行う場合について述べたが、吸引ポンプ49による吸引動作によっても可能である。
この場合、まず、制御装置60は、キャッピング位置において、ノズル形成面21Aとキャップ部材43とを対向させて、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に空間を形成する。このとき、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2におけるインク供給機構72の全ての開閉弁78を開放させておく。
次に、制御装置60は、吸引ポンプ49の駆動を開始する。吸引ポンプ49の吸引動作によって、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から各インク供給機構72の全てのインク供給流路34内にインクが吸引される。これにより、各流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2にインクが充填されて各ノズル17からインクの噴射が可能となる。
また、ラインヘッド13に対するインクの供給は、記録処理時においても行われる。
記録処理中において、制御装置60は、インクを充填する流体噴射ヘッド(例えば、流体噴射ヘッド5Y)を選択し、この流体噴射ヘッド5Yに対応するインク供給機構72の開閉弁78を全て開放する。また、インク充填の対象となっていない他の流体噴射ヘッド(例えば、流体噴射ヘッド5M,5C,5K1,5K2)に対応するインク供給機構72の開閉弁78は全て閉塞しておく。この状態で、制御装置60は加圧ポンプ76を駆動させる。すると、開閉弁78が開放されている流体噴射ヘッド5Yのみにインクが充填されて、特定の流体噴射ヘッドのみのインク供給が終了する。
本実施形態のインクジェットプリンタ100によれば、インク貯留部15の各インクタンクとラインヘッド13の各流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2とが、複数のインク供給流路34によって直接接続されているので、インク供給流路34内におけるインクの動圧が抑えられ、ノズル群L(ノズル17)にインクを均一且つ確実に供給することができる。インク供給流路34は途中で分岐していないので動圧が大きくなる部分がない。つまり、インク供給流路34内のインクに圧力変動が生じることを防止できる。そのため、各流体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5K1,5K2に安定してインクを供給することが可能となり、各ノズル17から所望とする噴射量でインクを噴射させることができる。したがって、安定した噴射精度を確保でき、信頼性の高いインクジェットプリンタ100を得ることができる。
また、各インク供給流路34は、各々の流路断面積が等しいものとされており、各インク供給流路34におけるインクの供給流量が同じとなる。また、ラインヘッド13の長手方向に沿って各インク供給流路34が配置されていることから、各色の各ノズル群Lにインクを均一に供給することができる。これにより、インク貯留部15からラインヘッド13に対してインクを安定的に供給することができる。よって、ラインヘッド13から精度良くインクを噴射させることができ、記録上の歩留まりを向上させることが可能である。
なお、インク供給流路34の数、流路長、流路断面積等は、インクの粘性や装置構成などを鑑みた上で適宜設定する。
また、各インク供給流路34は、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2の長手方向に沿って配置されている。短手方向に比べ、より多くのインク供給流路34を配置することが可能であるとともに、製造が容易となる。また、各インク供給流路34をインクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2の深さ方向ではなく底部に配設することによって、インクの貯留量によって各インク供給流路34に対するインクの供給量が変化することが防止される。
また、本実施形態においては、エアー供給機構75によってインク貯留部15からラインヘッド13に対して強制的にインクを供給している。そのため、インク貯留部15とラインヘッド13の位置関係に関わらず、ラインヘッド13に対して必要十分なインクを確実に供給することが可能となる。よって、インク貯留部15からラインヘッド13に対するインクの供給を安定的に行うことができる。
また、本実施形態においては、記録紙の最大記録紙幅Wに亘ってノズル群Lが形成されているため、記録紙に非噴射領域が発生することが防止される。つまり、記録紙の幅方向において間断なくインクの噴射を可能とする。これにより、記録紙に対するインクの噴射精度を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図9(a),(b)に示すように、ラインヘッド13が、複数のノズル群Lを有する単位ヘッド80(ノズル領域)を備えていてもよい。各単位ヘッド80は、各色(Y,M,C,K1,K2)に対応する5つ(あるいはそれ以上)のノズル群L1,L2,L3,L4,L5をそれぞれ有している。各単位ヘッド80におけるノズル群L1〜L5は、記録紙の搬送方向に沿って順に配置されている。
そして、図9(a)に示すように、複数の単位ヘッド80を記録紙の搬送方向に直交する方向(ラインヘッド13の長手方向)に沿って直線的に配置してもよいし、図9(b)に示すように、複数の単位ヘッド80をラインヘッド13の長手方向に沿って千鳥状に配列してもよい。単位ヘッド80の各々には、各色のインクタンクと各ノズル群L1〜L5とを、対応する色毎にそれぞれ接続する複数のインク供給流路が設けられており、単位ヘッド80の各ノズル群L1〜L5にそれぞれインクが供給されるようになっている。
このように、複数の単位ヘッド80を記録紙の搬送方向に直交する方向(ラインヘッド13の長手方向)に沿って直線的に配置することにより、記録紙に非噴射領域が発生することが防止され、記録紙の幅方向において間断なくインクを噴射させることが可能となる。これにより、記録紙に対するインクの噴射精度が向上する。
また、複数の単位ヘッド80をラインヘッド13の長手方向に沿って千鳥状に配置することにより、単位ヘッド80間の見かけ上のピッチを狭くすることができる。これにより、記録紙に非噴射領域が発生することが防止されるとともに、記録される画像の解像度を向上させることができる。なお、単位ヘッド80の配置は上記に限らない。
また、上記実施形態においては、インク供給機構72における複数のインク供給流路34の流路長をそれぞれ等しい長さとしているが、各インク供給流路34の流路長が異なっていてもよく、各色に対応するインク供給機構72毎にインク供給流路34の流路長が異なっていてもよい。
また、上記実施形態においては、キャップ部材43を上下に移動させることによって、ラインヘッド13とキャップ部材43との相対移動を実現する構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ラインヘッド13を上下に移動させることによって、ラインヘッド13とキャップ部材43との相対移動を実現させても良い。
また、上記実施形態においては、ライン型の記録ヘッドについて述べたが、記録紙の最大記録紙幅に亘って記録ヘッドが移動しながら記録するシリアル方式の記録ヘッドであってもよい。
また、上記実施形態においては、インクジェット式記録装置がインクジェット式プリンタである場合を例にして説明したが、インクジェット式プリンタに限られず、複写機及びファクシミリ等の記録装置であってもよい。
また、上述の各実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の流体を噴射する流体噴射装置(流体噴射装置)である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、液体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
また、上述の各実施形態において、流体噴射装置から噴射される流体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する流体を適用可能である。流体噴射装置に、その特定の用途に対応する流体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する流体を噴射して、その流体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、本発明の流体噴射装置(流体噴射装置)は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した流体を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図。 第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図。 第1実施形態に係るラインヘッド周辺の要部平面図。 第1実施形態に係るラインヘッドのノズル形成面を示す平面図。 第1実施形態に係るラインヘッドの要部断面図。 第1実施形態に係る吸引ポンプの概略構成図。 第1実施形態に係るインクジェットプリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 第1実施形態に係る圧電素子に入力する駆動信号の一例を示す図。 ラインヘッドの他の構成を示す平面図。
符号の説明
100…インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、2…インク(流体)、5Y,5M,5C,5K1,5K2…流体噴射ヘッド、13…ラインヘッド、15…インク貯留部(流体貯留部)、17…ノズル、L…ノズル群、21A…ノズル形成面、34…インク供給流路、43…キャップ部材、47…排出チューブ、49…吸引ポンプ、78…開閉弁、76…加圧ポンプ、77…エアー供給流路、80…単位ヘッド

Claims (8)

  1. 複数のノズルからなるノズル群を複数有するとともに前記複数のノズルの各々から被噴射体に対して流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、
    前記流体噴射ヘッドに供給される流体を貯留する流体貯留部と、
    前記流体貯留部内の流体を前記ノズル群の各々に供給する複数の供給流路と、を備え、
    前記複数の供給流路の各々は、一端が前記流体貯留部に接続され、他端が前記流体噴射ヘッドに接続され、流体が前記ノズル群に供給されることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記複数の供給流路は、前記流体貯留部から前記流体噴射ヘッドまでの長さがそれぞれ等しいことを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記複数の供給流路は、流路断面積がそれぞれ等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記流体噴射ヘッドは、前記複数のノズル群を有する単位ヘッドを複数備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の流体噴射装置。
  5. 前記複数の単位ヘッドは、前記被噴射体の搬送方向に直交する方向に沿って直線的に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の流体噴射装置。
  6. 前記複数の単位ヘッドは、前記被噴射体の搬送方向に直交する方向に沿って千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の流体噴射装置。
  7. 前記流体貯留部は、底面の長手方向に沿って前記複数の供給流路が配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 前記流体貯留部を加圧して、前記流体貯留部内の流体を前記供給流路を介して前記流体噴出ヘッドへ送る加圧手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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