JP2010167606A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時のランニングコストの低い流体噴射装置を提供すること。
【解決手段】流体を噴射する流体噴射ヘッドと、前記流体噴射ヘッドに前記流体を供給する第1流体供給部と、前記流体噴射ヘッドから排出された前記流体の廃棄流体を前記流体噴射ヘッドに供給する第2流体供給部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体噴射装置に関する。
紙やプラスチックなどの記録媒体にインクを噴射し、当該記録媒体に画像や文字などを記録する流体噴射装置が知られている。流体噴射装置としては、例えばプリンタ装置などが知られている。プリンタ装置は、インクを噴射するノズルを有する噴射ヘッド、当該噴射ヘッドにインクを供給するインク供給部、噴射されたインクを回収する回収部、噴射ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部などを備えている。
プリンタ装置に用いられるインクは、長時間放置すると粘度が変化する。インクの粘度が変化すると、噴射ヘッドの噴射特性に悪影響を及ぼす場合があるため、噴射ヘッドはメンテナンス部によって定期的にメンテナンスされるようになっている。メンテナンス動作としては、例えば噴射ヘッドをキャッピングしノズルを吸引することでノズルからインクを吐出させる吸引動作などが挙げられる。
特開2003−266747号公報
記録動作や上記のメンテナンス動作において噴射ヘッドから噴射されたインクは、回収部によって回収され、廃棄されるようになっている。加えて、記録媒体にインクを噴射する記録動作の際にも、試し刷りなどによってインクが消費される場合がある。このような噴射ヘッドのメンテナンス動作や試し刷りの回数が多くなると、その分インクの消費量が多くなってしまい、プリンタ装置を使用する際のランニングコストが高くなってしまう。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、使用時のランニングコストの低い流体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る流体噴射装置は、流体を噴射する流体噴射ヘッドと、前記流体噴射ヘッドに前記流体を供給する第1流体供給部と、前記流体噴射ヘッドから排出された前記流体の廃棄流体を前記流体噴射ヘッドに供給する第2流体供給部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、流体噴射ヘッドから排出された流体の廃棄流体を流体噴射ヘッドに供給して再利用することができるので、第1流体供給部から供給される流体の供給量を節約することができる。再利用した流体は、例えば試し刷りなどに用いることができ、流体の消費量を節約することができる。これにより、使用時のランニングコストの低い流体噴射装置を得ることができる。
上記の流体噴射装置は、前記廃棄流体を回収する回収部と、前記回収部と前記第2流体供給部とを接続する流路とを更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、廃棄流体を回収して第2流体供給部へ流通させることができるので、第2流体供給部に確実に廃棄流体を供給することができる。
上記の流体噴射装置は、前記流体噴射ヘッドから噴射された前記廃棄流体を回収する第2回収部を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、流体噴射ヘッドから噴射される廃棄流体を分別して回収することができる。
上記の流体噴射装置は、前記流路は、異物の流通を規制するフィルタを有することを特徴とする。
本発明によれば、第2流体供給部に異物が混入するのを回避することができるので、流体噴射ヘッドの噴射特性を維持することができる。
上記の流体噴射装置は、前記流体噴射ヘッドに供給される前記廃棄流体の粘度を調整する粘度調整機構を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、廃棄流体の粘度を調整することができるので、流体噴射ヘッドの噴射特性を維持することができる。
上記の流体噴射装置は、前記回収部は、前記廃棄流体を排出する排出部を有し、前記廃棄流体の排出と前記流路への供給とを切り替える切替機構を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、回収部が廃棄流体の排出と流路への供給とを切り替えることができるので、第2流体供給部による廃棄流体の供給量をコントロールすることができる。
上記の流体噴射装置は、前記第2流体供給部は、前記流体噴射ヘッド内に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第2流体供給部が流体噴射ヘッド内に設けられているので、回収部と流体噴射ヘッドとが直結されることとなる。これにより、廃棄流体の循環効率を向上させることができる。
上記の流体噴射装置は、前記第2流体供給部を装置内に固定する固定機構を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2流体供給部が装置内に固定されているので、当該第2流体供給部が装置から着脱されるのを回避することができる。これにより、廃棄流体の循環経路の配置状態を安定化することができ、確実に廃棄流体を循環させることができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図。 本実施形態の記録ヘッドの構成を説明する断面図。 (a)記録ヘッドの要部断面図、(b)各ノズル列を示す平面図。 本発明に係るインクジェットプリンタの他の構成を示す平面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、シリアル方式のインクジェットプリンタ(以下、プリンタ1という)を例示する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1(以下、単にプリンタ1と呼ぶこともある)の概略構成を示す一部分解図である。
プリンタ1は、プリンタ本体5と、当該プリンタ本体5内に設けられたキャリッジ4とを有している。キャリッジ4には、サブタンク2と記録ヘッド3(流体噴射ヘッド)とが搭載されている。
プリンタ本体5には、キャリッジ移動機構65と、記録ヘッド3のクリーニング動作や保湿動作等のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構14と、サブタンク2に供給されるインクを貯留するインクカートリッジ6とが設けられている。また、プリンタ本体5には、記録紙を搬送する紙送り機構(不図示)が設けられている。
紙送り機構は、紙送りモータなどから構成されており、この紙送り機構によって記録紙80が記録(印字・印刷)動作に連動するようにプラテン13上に順次送出されるようになっている。また、プリンタ本体5には、プリンタ1の動作を統括的に制御する制御装置60が設けられている。
キャリッジ移動機構65はプリンタ本体5の長手方向(幅方向)に沿ってキャリッジ4を往復移動させる移動機構であり、プリンタ本体5の幅方向に架設されたガイド軸8と、パルスモータ9と、パルスモータ9の回転軸に接続された駆動プーリー10と、プリンタ本体5の幅方向の端部に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されたタイミングベルト12を有している。キャリッジ4はタイミングベルト12に接続されている。パルスモータ9の駆動によってキャリッジ4が駆動プーリー10と遊転プーリー11との間をガイド軸8に沿って往復移動するようになっている。
インクカートリッジ6は、記録に用いられるインクが貯留された流体貯留部である。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)ブラック(Bk)の4種類のインクを使用するプリンタ構成となっていることから、各色インクに対応する4つのインクカートリッジ6がカートリッジホルダ16に収容されている。インクカートリッジ6とサブタンク2との間はインク供給チューブ34によって接続されている。
インクカートリッジ6は、中空箱形状に形成されたケース部材6Aと、可塑性材料によって形成されたインクパック6Bとから構成されており、ケース部材6A内の収容室にインクパック6Bを収容している。
メンテナンス機構14(吸引機構)は、キャップ部材(回収部)15を有している。キャップ部材15は例えばゴム等の弾性材から構成されたトレー形状の部材であり、キャリッジ4の移動領域内のうち記録領域から外れた場所、例えばプリンタ本体5の端部(駆動プーリー10側)に配置されている。キャップ部材15が配置されている場所はキャリッジ4のホームポジションとなる。ホームポジションとは、プリンタ1の電源がオフになっている場合や長時間にわたって記録が行われない場合などに、キャリッジ4が待機する場所である。キャップ部材15には大気開放バルブ36および吸引ポンプ15aが接続されている。
キャップ部材15では、記録ヘッド3から排出されたインク(廃インク)を回収可能になっている。キャップ部材15に回収された廃インクは、排出チューブ58Aによって分岐部80に到達するようになっている。分岐部80の下流側は、排出チューブ58B及び循環チューブ81にそれぞれ接続されている。分岐部80は、下流の接続先を排出チューブ58Bとするか循環チューブ81とするかを切り替え可能に設けられている。排出チューブ58Bは、廃インクタンク59に接続されている。
循環チューブ81は、インクカートリッジ6に並列して設けられる廃液カートリッジ83に接続されている。循環チューブ81は、例えばインク供給チューブ34と同一のチューブを用いることができる。廃液カートリッジ83は、コンポジットブラック(CB)のインクを供給する。廃液カートリッジ83は、上記のインクカートリッジ6と同一の構成に形成されており、同一の構成(サブタンク2等)を介して記録ヘッド3に接続されている。
廃液カートリッジ83には、キャップ部材15に排出された廃インクが貯留されるようになっている。循環チューブ81には、フィルタ82が介挿されている。フィルタ82は、キャップ部材15によって排出された廃インク内の異物が流通するのを抑制する。
プリンタ本体5の端部(図1における右端部)においてカートリッジホルダ16の近傍には、圧力調整ユニット(不図示)が搭載されている。圧力調整ユニットは、ポンプ機構などの加圧装置を備えており、各ポンプ機構から加圧空気を各インクカートリッジ6に送り出す装置である。
図2は、サブタンク2(自己封止弁)及び記録ヘッド3の構成を説明する断面図である。サブタンク2は、同図に示すように、インク供給チューブ34の端部に設けられた拡幅部であり、ポリプロピレン等の樹脂製材料によって成型されている。このサブタンク2は、インク室27、弾性シート26、針接続部28、接続流路29及びタンク部フィルタ30を有している。
インク室27は、断面視擂鉢状の凹部であり、インク供給チューブ34から供給されるインクを保持する部位である。このインク室27は不図示のインク流入口を介してインク供給チューブ34(図1)に接続されている。インク室27の図中左側は幅が狭くなるように形成されており、図中右側は開口部になっている。
弾性シート26は、インク室27の開口部に貼り付けられた透明なシートである。この弾性シート26はインク室27を収縮させる方向及びインク室27膨張させる方向の両方向に変形可能になっている。弾性シート26の変形によってインクの圧力変動が吸収され、サブタンク2内で圧力変動が吸収された状態でインクが記録ヘッド3側に供給されるようになっている。このようにサブタンク2は圧力ダンパとして機能するようになっている。
針接続部28は、インク導入針22が挿入される部位であり、サブタンク2の下方に突出するように設けられている。針接続部28にはシール部材31が嵌め込まれている。このシール部材31はインク導入針22が液密に嵌入されるようになっている。
接続流路29は、インク室27と針接続部28との間でインクを流通させる流路である。タンク部フィルタ30は、インク室27から接続流路29へと移動するインクを濾過するフィルタであり、接続流路29とインク室27との境界に取り付けられている。
記録ヘッド3は、導入針ユニット17と、ヘッドケース18と、流路ユニット19と、アクチュエータユニット20とを有している。
導入針ユニット17は、インク導入針22、フィルタ21及びインク導入路23を有している。インク導入針22は上端部が先細りになった筒状部材であり、この先細りの上端部がサブタンク2に装着された状態になっている。インク導入針22の上端部にはサブタンク2からインクをインク導入針22内部に導入するための導入口21aが設けられている。
フィルタ21は、インク導入針22の下端面を覆うように配置されている。インク導入路23は、フィルタ21を介してインク導入針22の内部に連通されている。インク導入路23の下端はパッキン24を介してヘッドケース18内部に接続されている。
図3(a)は、記録ヘッド3の概略構成を示す断面図、図3(b)は、ノズル基板43をノズル形成面43a側から見た平面図である。同図に示すように、ヘッドケース18の底部に流路ユニット19が接合された状態になっている。
ヘッドケース18は合成樹脂製の中空箱状部材であり、ヘッドケース18の内部にはケース流路25及び収容空部37が形成されている。ケース流路25はヘッドケース18の高さ方向を貫通するように形成されている。ケース流路25の上端は図2に示したパッキン24を介して導入針ユニット17のインク導入路23に連通されている。ケース流路25の下端は、流路ユニット19内の共通インク室44に連通されており、インク導入針22から導入されたインクがインク導入路23及びケース流路25を通じて共通インク室44側に供給されるようになっている。
収容空部37の上端面にはパッキン24を介在した状態で導入針ユニット17が取り付けられている。収容空部37内にはアクチュエータユニット20が収容されている。アクチュエータユニット20は、櫛歯状に配列された複数の圧電振動子38と、この圧電振動子38が接合される固定板39と、プリンタ本体側からの駆動信号を圧電振動子38に供給する配線部材としてのフレキシブルケーブル40とから構成される。各圧電振動子38は固定端部側が固定板39上に接合され自由端部側が固定板39の先端面よりも外側に突出しており、いわゆる片持ち梁の状態で固定板39上に取り付けられている。アクチュエータユニット20は、収容空部37を区画するケース内壁面に固定板39の背面を接着することで収容空部37内に収納、固定されている。
流路ユニット19は、振動板(封止板)41、流路基板42及びノズル基板43を有している。これら振動板41、流路基板42及びノズル基板43はこの順に積層された状態になっており、不図示の接着剤で接合され一体化されている。振動板41、流路基板42及びノズル基板43は、共通インク室44からインク供給口45及び圧力室46を通り、ノズル47に至るまでの一連のインク流路を形成する部材である。
圧力室46は、ノズル47の配列方向に対して直交する方向に細長い空間として形成されている。共通インク室44は、ケース流路25と連通されており、インク導入針22側からのインクが導入される空間である。共通インク室44に導入されたインクは、インク供給口45を通じて各圧力室46に分配されるようになっている。
ノズル基板43は、例えばステンレス鋼などの金属からなる板材であり、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で配列された複数のノズル47が形成されている。図3(b)に示すように、ノズル47は、各サブタンク2に対応して複数列設けられた状態になっている。本実施形態ではプリンタの色インク及び廃液カートリッジ83よって供給されるインクに対応して5列(L(CB)、L(Bk),L(M),L(C),L(Y))設けられている。1つのノズル列Lは、例えば、180個のノズル47によって構成されている。なお、図3(b)ではノズル47の数を少なく描いている。
ノズル基板43と振動板41との間に配置される流路基板42は、インク流路となる流路部、具体的には、共通インク室44、インク供給口45及び圧力室46となる空部が区画形成された板状の部材である。流路基板42は例えば結晶性を有する基材であるシリコンウェハーを異方性エッチング処理することによって作製されている。
振動板41は、ステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工した二重構造の複合板材である。この振動板41の圧力室46に対応する部分には、エッチングなどによって支持板を環状に除去することで、圧電振動子38の先端面が接合される島部48が形成されている。この島部48は、ダイヤフラム部として機能する。
振動板41は、圧電振動子38の作動に応じて島部48の周囲の弾性フィルムが弾性変形するように構成されており、流路基板42の一方の開口面を封止し、コンプライアンス部49として機能するようにもなっている。このコンプライアンス部49に相当する部分についてはダイヤフラム部と同様にエッチングなどにより支持板が除去され弾性フィルムだけが残った状態になっている。
次に、上記のように構成されたプリンタ1の動作を説明する。
記録動作を行う場合、制御装置60は、フレキシブルケーブル40を通じて駆動信号を圧電振動子38に供給させる。当該駆動信号により、この圧電振動子38が素子長手方向に伸縮し、これに伴い島部48が圧力室46に近接する方向或いは離隔する方向に移動するようになっている。島部48の移動によって圧力室46の容積が変化し、圧力室46内のインクに圧力変動が生じ、この圧力変動によってノズル47からインク滴Dが吐出される。制御装置60は、記録ヘッド3を走査させながらインク滴Dを吐出させることで、記録紙などに画像や文字を記録する。
吸引動作を行う場合、制御装置60は、記録ヘッド3をホームポジションに移動させ、記録ヘッド3をキャップ部材15に当接させる。この動作により、記録ヘッド3とキャップ部材15との間が密閉される。制御装置60は、吸引ポンプ15aを駆動させ、キャップ部材15内を負圧状態にする。当該負圧により、5色のノズル列Lからインクが吐出される。吐出されたインクは、各色が混合した状態で排出チューブ58Aへ流通する。
制御装置CONTは、廃液カートリッジ83の残量に応じて、分岐部80を切り替える。分岐部80が循環チューブ81に接続されている場合、当該廃インクは循環チューブ81を介して廃液カートリッジ83へ供給される。分岐部80が排出チューブ58Bに接続されている場合、廃インクは廃インクタンク59へと流通する。廃液カートリッジ83の残量については、例えば分岐部83によって循環チューブ81に供給された廃インクの流量を測定することによって検出することができる。この場合、分岐部83に不図示の流量センサなどを設けるようにしておく。
ここで、記録動作を行う場合、制御装置60は、試し刷りによる記録動作と、本刷りによる記録動作とに応じて、使用するインクカートリッジ6を選択する。試し刷りによる記録動作を行う場合、制御装置60は、廃液カートリッジ83内の廃液を用いて記録ヘッド3にインクを吐出させる。この場合、各色が混合されてなるコンポジットブラックの1色のみの画像や文字が記録される。本刷りによる記録動作を行う場合、制御装置60は、廃液カートリッジ83以外のインクカートリッジ6を用いて記録ヘッド3にインクを吐出させる。この場合、画像データどおりの色を記録することができる。
このように、本実施形態によれば、記録ヘッド3から噴射されたインクの廃インクを記録ヘッド3に供給して再利用することができるので、インクカートリッジ6から供給されるインクの供給量を節約することができる。再利用したインクは、例えば試し刷りなどに用いることができ、インクの消費量を節約することができる。これにより、使用時のランニングコストの低いプリンタ1を得ることができる。
本実施形態では、キャップ部材15によって廃インクを回収して廃液カートリッジ83へ流通させることができるので、廃液カートリッジ83に確実に廃インクを供給することができる。加えて、廃液カートリッジ83への循環チューブ81にフィルタ82を設けることとしたので、廃液カートリッジ83に異物が混入するのを回避することができる。
本実施形態では、キャップ部材15によって排出された廃インクを排出する廃インクタンク59を有し、分岐部80によって廃インクを排出するか廃液カートリッジ83に供給するかを切り替えることができるので、廃液カートリッジ83に供給する廃インクの供給量をコントロールすることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記実施形態においては、キャップ部材15が5色のインクをまとめて排出する構成としたが、これに限られることは無く、例えば図4に示すように、記録ヘッド3から噴射されるコンポジットブラックを回収する第2キャップ部材(第2回収部)85を別途設ける構成であっても構わない。これにより、一度再利用した廃インクを分別して回収することができる。
この場合、第2キャップ部材85によって排出した廃インクは、例えばポンプ90によって第2分岐部91に流通させることができる。第2分岐部91は、図4に示すように、当該廃インクを廃インクタンク59に流通させるか、さらにもう一度廃液カートリッジ83に供給するかを切り替えることができるようにしても構わない。
また、上記構成に加えて、例えば図4に示すように、循環チューブ81において廃インクの粘度を調整する粘度調整機構86を設ける構成であっても構わない。この構成により、廃インクの粘度を調整することができるので、記録ヘッド3の噴射特性を維持することができる。粘度調整機構86としては、例えば加熱装置などが挙げられる。
また、上記実施形態においては、廃液カートリッジ83を介して廃インクが記録ヘッド3に供給される構成としたが、これに限られることは無く、例えば循環チューブ81を記録ヘッド3に直結させる構成としても構わない。これにより、廃インクの循環効率を向上させることができる。
また、上記実施形態においては、廃液カートリッジ83が他のインクカートリッジ6と同様に着脱可能に設けられている構成としたが、これに限られることは無く、例えば固定機構によって廃液カートリッジ83のみを固定しておき、着脱できないようにする構成であっても構わない。廃液カートリッジ83をプリンタ1に固定することにより、廃インクの循環経路を安定化させることができる。
上記実施例は、インクジェット式のプリンタと、インクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を収容した液体容器を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体容器に本発明を適用することができる。
1…インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、6…インクカートリッジ(第1流体供給部)、83…廃液カートリッジ(第2流体供給部)、L…ノズル列、3…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)

Claims (8)

  1. 流体を噴射する流体噴射ヘッドと、
    前記流体噴射ヘッドに前記流体を供給する第1流体供給部と、
    前記流体噴射ヘッドから排出された前記流体の廃棄流体を前記流体噴射ヘッドに供給する第2流体供給部と
    を備えることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記廃棄流体を回収する回収部と、
    前記回収部と前記第2流体供給部とを接続する流路と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記流体噴射ヘッドから噴射された前記廃棄流体を回収する第2回収部を更に備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記流路は、異物の流通を規制するフィルタを有する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の流体噴射装置。
  5. 前記流体噴射ヘッドに供給される前記廃棄流体の粘度を調整する粘度調整機構を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記回収部は、前記廃棄流体を排出する排出部を有し、
    前記廃棄流体の排出と前記流路への供給とを切り替える切替機構を更に備える
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記第2流体供給部は、前記流体噴射ヘッド内に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 前記第2流体供給部を装置内に固定する固定機構を更に備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の流体噴射装置。
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