JP2002234194A - インクジェット記録装置およびその回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびその回復方法

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cap
ink
discharge port
suction
ink jet
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Takeaki Shima
丈明 島
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    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16532Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying vacuum only

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成および工程をあまり複雑にすることな
く、キャップ内部から吐出口面にインクが付着すること
を防止する。 【解決手段】 記録ヘッド3内部の液面の高さを回復す
るために、まず、カム65およびキャップアームを利用
してキャップ手段52で記録ヘッド3の吐出面3aを覆
い、弁シャフトにより弁を閉じインクの供給路を閉じ
る。そこでチューブポンプ59を作動させインクおよび
空気を吐出口から吸引する。次いで、弁を開いて供給路
を開放し、記録ヘッド3内にインクを流入する。そこ
で、第4のカム板65dにより片開きアーム111を作
動させて、キャップベース60の一端を押し下げ、キャ
ップ手段52と吐出口面3aとの間に隙間を形成する。
大気連通アームを作動させて大気連通弁72を開き、キ
ャップ手段52に外気を流入させ、キャップ手段52で
吐出口面3aを再び覆い、キャップ手段52内部のイン
クをチューブに押し流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッド回復手段を有
するインクジェット記録装置およびその回復方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の記録方式のうち、吐出口
(ノズル)からインクを吐出させて被記録材上に記録を
行うインクジェット記録方式は、低騒音のノンインパク
ト記録方式で高密度かつ高速の記録動作が可能であるた
め、近年では広く採用されている。
【0003】一般的なインクジェット記録装置は、記録
ヘッド(記録手段)を搭載するキャリアを駆動する駆動
手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御す
るための制御手段などを備えている。また、記録ヘッド
の吐出口からインクを吐出するためのエネルギーを発生
するために、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いて
インクに加圧するもの、レーザなどの電磁波を照射して
発熱させこの発熱により発泡させるもの、あるいは発熱
抵抗体を有する電気熱変換体素子によって液体を加熱さ
せ発泡させるものなどがある。その中でも熱エネルギー
を利用してインク滴を吐出させる方式のインクジェット
記録装置は、吐出口を高密度に配列させることができる
ため高解像度の記録をすることが可能である。特に電気
熱変換体素子をエネルギー発生素子として用いた記録ヘ
ッドは、小型化が容易であり、最近の半導体製造分野に
おいて技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマ
イクロ加工技術を応用して、その長所を十分に活用する
ことにより高密度実装化が容易でかつ製造コストを低く
できる。
【0004】このようなインクジェット記録装置におい
ては、吐出口の目詰まりによる印字不良を防ぐために、
ヘッド回復手段が設けられている。このヘッド回復手段
の一つは、ヘッドをキャップにて覆った状態で、キャッ
プを介して吸引ポンプによってインクを吐出口から吸引
することにより、記録ヘッドおよびインク供給流路の内
部の高粘度インクや微細なごみやインク中の気泡をイン
クとともに吐出口先端より吸い出してしまうものであ
る。もう一つは、ヘッド表面を可撓性のワイパーブレー
ドで払拭することにより、ヘッド表面に付着した微細な
ごみや残余インクを取り除き、ヘッド表面をクリーンな
状態にするものである。さらにもう一つは、記録ヘッド
が記録を行う直前に少量のインクを吐出して、安定した
吐出を保つものである。
【0005】また、これらキャリアに搭載された記録ヘ
ッドを往復動作させつつ印字するインクジェット記録装
置においては、インクタンク交換頻度を減らすためにイ
ンクタンクの大容量化が必要である、記録ヘッドとイン
クタンクとを一体的にキャリア上に搭載する簡便な構成
では、キャリア上に搭載されたインクタンクなどの慣性
が増大してしまうため、インクタンクをキャリア等の移
動部分とは別にして固定的に配置し、キャリア上の記録
ヘッドにチューブなどを接続してインクを供給する方法
が知られている。
【0006】このようなインクジェット記録装置におい
ては、印字駆動時以外に記録ヘッドからインクが滴下し
ないように、大気圧に対し微少な負圧を常時かけること
により、印字のためのインク吐出と、無用のインク滴下
防止とを両立している。しかし、この状態で、印字駆動
時のキャリアの往復動の影響が加わると、接続チューブ
内のインクが流動して記録ヘッド内のインクを押し出し
たり、あるいは接続チューブ内にインクが引き込まれた
りして、吐出量変動を起こし印字ムラや不吐出が起き
る。
【0007】この対策として、チューブと記録ヘッドと
の間の記録ヘッド近傍に空気溜りを設け、空気の弾性を
利用してチューブ内のインク流動による圧力変動を緩衝
し吐出を安定させる空気緩衝容器を配設する技術などが
知られている。この空気緩衝容器は、上部を空気溜り、
下部をインク溜りとして、空気が混入したチューブ内の
インクから空気を分離してインクのみを記録ヘッドに送
液する働きも併せ持っている。ただし、この空気緩衝容
器においては、キャリア往復動によるインク溜りの液面
の揺れによって空気溜りから記録ヘッド内へ空気が進入
することがないように、インク溜りの必要液面高さを確
保する必要がある。
【0008】また、キャリアを走査せず記録媒体を搬送
して印字する方式においても、インク内に混入した空気
の分離のために前記したのと同様な空気緩衝容器を配設
する方法がある。この場合も、やはり空気緩衝容器内部
のインク溜りの必要液面高さを確保する必要がある。
【0009】これらの空気緩衝容器のインク溜りの液面
高さは、チューブ壁面からの空気の透過進入やインク溶
存気体の脱泡により徐々に下がっていく傾向があるた
め、継続的に必要液面高さを維持する必要がある。例え
ば、1本のチューブによりインクを供給するインクジェ
ット記録装置における空気緩衝容器のインク溜りの必要
液面高さの維持方法としては、インク供給路に開閉手段
を設け、インク供給路を閉じて前記ヘッド回復手段のキ
ャップと吸引ポンプとを用いて記録ヘッド内のインクと
空気を吸引して記録ヘッド内に所定の負圧を発生させた
後、インク供給路を開きインクを充填するなどにより空
気緩衝容器内の減圧量を制御して、必要液面高さに復帰
させる方法がある。
【0010】また、近年のカラーインクジェット記録装
置においては、多色インクを使用し各色に対応した吐出
口よりインクを吐出することにより、フルカラーの記録
が可能になっている。このようなカラーインクジェット
記録装置は、装置の小型化や、インクの記録紙に対する
着弾精度の向上や、キャリアの移動距離の短縮による記
録時間短縮などのため、各色に対応した各吐出口間の距
離を可能な限り縮め、複数色の吐出口を同一のキャップ
にて吸引回復を行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】複数色の吐出口を同一
のキャップで吸引回復した後、記録ヘッドからキャップ
を離すと、キャップ内で混色したインクが、記録ヘッド
の吐出口面に付着し、前述したインク滴下防止のための
微少な負圧により吐出口から記録ヘッド内に流入して混
色するため、記録品位を著しく低下させる。
【0012】このような不都合を解決するには、記録ヘ
ッドの吐出口面にインクが付着することを抑える必要が
ある。そこで、例えば、特開昭60−151059号に
開示されているように、キャップと空気取り入れ弁とを
チューブで接続し、この空気取り入れ弁を開いてキャッ
プ内を大気に連通させて、キャップ内に残留するインク
を吸引し、その後でキャップを離隔させる方法が採られ
ている。しかしながら、空気取り入れ弁を開くとキャッ
プ内は大気圧となり記録ヘッド内と圧力差が発生し、さ
らにキャップ内のインク量が多い場合には空気取り入れ
弁からの空気の流入によりインク面が上昇し吐出口面に
付着し混色が発生するおそれがあった。
【0013】また、特開平6−126947号に開示さ
れているように、キャップをずらして隙間を作り、空吸
引を行った後、キャップの位置を変え、記録ヘッドの吐
出口面をキャップが完全にリークした状態で、さらに空
吸引を行う方法が採られている。これらの方法によれば
空気の流入によるインク面の上昇は発生しないが、二度
の空吸引が必要であり、その間に記録ヘッド内へのイン
クの流入および混色が発生するおそれがある。
【0014】特に、前述したように空気緩衝容器内の液
面復帰動作が行われる時、同一のキャップにてインク吸
引が行われると、各色の空気緩衝容器内のインク量にば
らつきがある場合、記録ヘッド内の負圧のばらつきが発
生し、キャップ内で混色したインクが吐出口より逆流し
記録ヘッド内に流入するおそれがあった。
【0015】そこで本発明の目的は、構成および工程を
あまり複雑にすることなく、キャップ内部から吐出口面
にインクが付着するおそれのないインクジェット記録装
置とその回復方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、記録手
段の吐出口面に設けられた吐出口からインクを吐出する
インクジェット記録装置において、吐出口面に密着して
吐出口を覆うキャップと、吐出口面に密着されたキャッ
プを介して吐出口から吸引を行なう吸引手段と、キャッ
プと吐出口面との間に部分的に隙間を生じさせる隙間形
成手段と、キャップ内部を大気に連通させる連通手段
と、を有するところにある。
【0017】この構成によると、キャップ内のインクが
吐出口内へと逆流することや、吸引してキャップ内で混
ざったインクが再び吐出口面に付着することを防止、低
減することができる。さらに、吐出口面にインクが付着
しても吸引して除去するため、吐出口内のインクの混ざ
りを防止して高品位の記録品位を保つことができる。
【0018】また、記録手段にインクを供給する供給路
を開閉する供給路開閉手段をさらに有することが好まし
い。
【0019】隙間生成手段は、キャップの角度を補正す
る角度補正手段と、角度補正手段に作用してキャップの
一端側を吐出口面より隔離する隔離手段とを含んでいて
もよい。この構成では、吐出口面にキャップを密着させ
るために従来より設けられているキャップの角度補正手
段を用いているため、隙間生成手段として特別な機構を
設ける必要がない。
【0020】記録手段は、複数の吐出口列が略平行に設
けられ、各吐出口列ごとに異なる色のインクを吐出する
ものであり、キャップが複数の吐出口列を共通に一括し
て覆うものであってもよい。
【0021】キャップの吸引手段との連通部が、吐出口
列の長手方向に関して一方の端部側に設けられており、
キャップの連通手段との連通部と隙間形成手段によって
形成される隙間とが、吐出口列の長手方向に関して他方
の端部側に設けられることが好ましい。この構成による
と、インクの吸引と大気の流入によるキャップ内のイン
クの流れが、吐出口の長手方向に発生するため、インク
が各吐出口列を横断する方向に流れて混じることを抑え
ることができる。
【0022】また、本発明のもう一つの特徴は、記録手
段の吐出口面に設けられた吐出口からインクを吐出する
インクジェット記録装置の回復方法において、キャップ
が吐出口面に密着した状態で、吸引手段が吐出口からイ
ンクを吸引する吸引工程と、キャップと吐出口面との間
に隙間を生じさせ、吸引手段によってキャップ内のイン
クを排出する第1の排出工程と、キャップ内部を大気に
連通させる連通手段を連通状態とし、キャップを吐出口
面に密着させ、吸引手段によってキャップ内のインクを
排出する第2の排出工程と、を有するところにある。こ
れによると、キャップ内のインクが吐出口内へと逆流す
ることや、吸引してキャップ内で混ざったインクが再び
吐出口面に付着することを防止、低減することができ
る。さらに、吐出口面にインクが付着しても吸引して除
去するため、吐出口内のインクの混ざりを防止して高品
位の記録品位を保つことができる。
【0023】吸引工程は、キャップが吐出口面に密着し
記録手段へのインクの供給路を開閉する供給路開閉手段
が閉状態であるときに、吸引手段が吸引を行ない、しか
る後に供給路開閉手段を開状態とすることが好ましい。
【0024】供給路開閉手段が開状態となるのと実質的
に同時に、吸引手段の吸引能力を下げることが好まし
い。この構成によると、記録手段内の負圧よりキャップ
内の負圧を常に大きくしてインクの吐出口内への逆流を
防止するとともに、吸引能力を低下させ記録手段内と大
気との圧力差を少なくすることにより、キャップと吐出
口面との間に隙間を生じさせた時、吐出口のメニスカス
の破壊を防ぎ吐出口からの逆流を防止し混ざりを防止で
きる。
【0025】第1の排出工程において、隙間形成手段が
キャップと吐出口面との間に隙間を形成するのと実質的
に同時に、吸引手段の吸引能力を上げることが好まし
い。この構成によると、吸引時間を短縮できるとともに
吐出口面に付着した余分なインクも早急に吸引できるた
め吐出口内へのインクの混ざりを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、各図面を通して同一の符号
は、同一または対応部分を示すものである。
【0027】図1は、本発明の第1の実施形態のインク
ジェット装置を示す全体概略図である。図1に示すイン
クジェット記録装置1において、記録手段である記録ヘ
ッド3は、非記録材の一例である記録紙11に対向した
面に、主走査方向と交差(略直交)する方向の複数の吐
出口列を持ち、各吐出口列ごとに異なる色のインクを吐
出する。記録ヘッド3には、各吐出口列に対して、各々
の供給チューブ5を介して、インクタンク4より各色の
インクがそれぞれ供給される。
【0028】記録ヘッド3はキャリア2上に載置されて
おり、キャリア2は、フレーム6に両端部が固定され互
いに平行に配置されたガイドシャフト7とガイドレール
8に沿って摺動可能に支持されている。なお、このキャ
リア2は、不図示のベルト駆動装置およびモータにより
往復駆動される。
【0029】キャリア2の移動範囲の近傍には、搬送ロ
ーラ9とこれに当接するピンチローラ(不図示)とが設
けられている。また、このインクジェット記録装置1の
前部には、フレーム6に着脱可能なカセット10が取り
付けられている。記録紙11は、カセット10から供給
され、記録ヘッド3と対向する記録位置に至り、搬送ロ
ーラ9およびピンチローラに挟まれた状態でこの搬送ロ
ーラ9およびピンチローラの回転により、キャリア2の
移動方向(主走査方向)と実質的に直角方向(副走査方
向)に搬送され、記録終了後は排紙スタッカ13に排出
される。
【0030】キャリア2の移動範囲の一端部付近に設け
られたホームポジションには、記録ヘッド3と対向可能
な位置に、ヘッド回復手段50が配設されている。ヘッ
ド回復手段50は、待機中、記録動作前後もしくは一行
毎の記録の合間に作動し、記録ヘッド3の目詰まりを防
止するなど性能を保持するための、キャッピング、吸
引、ワイピングなどの動作を行う。次に、図2、3、4
を用いてこのヘッド回復手段50について詳しく説明す
る。
【0031】図2は、本実施形態のヘッド回復手段50
とカム周辺の構成および動作を示す概略断面図であり、
本発明の説明に必要な要部のみを図示している。
【0032】記録ヘッド3はインクを吐出する吐出口列
が設けられた吐出口面3aを有しており、キャリア2と
一体的に、図3の紙面に直交する方向(主走査方向)に
走査される。ヘッド回復手段50は、キャリア2がホー
ムポジションに移動したときに記録ヘッド3の吐出口面
3aと対向する位置に設けられているキャップ手段52
を有している。
【0033】記録ヘッド3とキャップ手段52の構成を
図3により説明する。図3は、図2のA−A線断面図で
あり、記録ヘッド3は、カラーインクジェット記録装置
における代表的な構成を有し、内部が、黒(Bk)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク
室に分かれている。
【0034】各インク室内には、吐出口を詰まらせない
ように異物の進入を防止するフィルタ3bが取り付けら
れており、フィルタ3bの上下の空間には、インク層と
空気層がそれぞれ形成される。
【0035】シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の吐出口列は、装置の小型化や、インクの記録紙
に対する着弾精度の向上や、キャリアの移動距離の短縮
による記録時間短縮のため、各吐出口間の距離を可能な
限り縮めてあり、黒(Bk)の吐出口列は他色の吐出口
列に比べて多少離れている。
【0036】キャップ手段52にはBk用キャップ52
aとカラー(C、M、Y)用キャップ52bとが形成さ
れており、後述する吸引選択により、使用頻度の違う吐
出口列を別々に吸引回復することにより排インク量を少
なくすることができる。キャップ手段52はキャップベ
ース60の上面に一体的に形成され、各キャップ52
a,52bの内部には吸収体14が設けられている。キ
ャップベース60には、取り付け穴のついた爪60aが
設けられており、キャップホルダ61に設けられたボス
61aに取り付け穴が嵌合することにより揺動可能に取
り付けられ、キャップバネ15により上方に付勢されて
いる。
【0037】図2に示すように、記録ヘッド3の各イン
ク室にはインク供給口3cがあり、各色それぞれに供給
チューブ5とインクタンク4とが接続されている。
【0038】インクタンク4は、印字駆動時以外に記録
インクが滴下しないよう記録ヘッド3に対し所定の水頭
差Hとなるように構成、配置されており、吐出や吸引で
記録ヘッド内のインクが減少すると、記録ヘッド3内の
負圧により供給チューブ5よりインクが自動的に供給さ
れる。供給チューブ5を含む供給路には弁12等の供給
路開閉手段が設けられており、供給路の開閉が可能にな
っている。
【0039】回復ベース51は、記録ヘッド3や弁12
などに対して、ヘッド回復手段50の各部品を支持固定
するものである。
【0040】キャップ手段52のBk用キャップ52a
とカラー(C、M、Y)用キャップ52bには、吐出口
列の長手方向の中心より図2右側に離れた位置に連通手
段が設けられている。すなわち、この位置に、大気連通
チューブ71が取り付けられており、その一端はそれぞ
れの大気連通弁72に接続されている。
【0041】また、キャップ52a,52bには、吐出
口列の長手方向の中心より図2左側に離れた位置に吸引
手段が設けられている。すなわち、この位置に、インク
等が流入可能な吸引チューブ53が取り付けられてお
り、このチューブ53が、チューブフレーム54とポン
プフレーム55との間を通って延びている。なお、図2
において、Bk用キャップ52aとカラー用キャップ5
2bの周囲の構成は、どちらも同じ断面図で示される。
ポンプフレーム55にはポンプコロホルダ56が軸支さ
れており、ポンプコロホルダ56上には、外部へ突出す
るポンプコロ57がBk用とカラー用に2個設けられ、
ポンプフレーム回転軸55aを中心とした対称位置にも
同様にポンプコロ57がBk用とカラー用の2個設けら
れている。ポンプバネ58は、ポンプコロ57をそれぞ
れ外側(チューブフレーム54側)へと圧接する方向に
付勢する。このチューブ53、チューブフレーム54、
ポンプフレーム55、ポンプコロホルダ56、ポンプコ
ロ57により、チューブポンプ59が構成されている。
【0042】回復ベース51の一方には、カム65が回
転可能に軸支されている。カム65には、ヘッド回復手
段50の動作に必要な第1のカム板65a、第2のカム
板65b、第3のカム板65c、第4のカム板65d
(図7参照)、第5のカム板(図示せず)が一体に形成
されている。なお、カム板の数は5個に限定されない。
【0043】回復ベース51に固定された軸73には、
大気連通アーム74がBk用とカラー用として2個、キ
ャップアーム62、片開きアーム111が軸支されてい
る。2個の大気連通アーム74をそれぞれ反時計方向に
付勢するように、2個の大気連通バネ75が設けられ、
Bk用とカラー用の大気連通弁72をそれぞれ密封状態
に保つ。第1のカム板65aが回転すると、第1のカム
板65aの突起部65aaに追従して2個の大気連通ア
ーム74が同時に揺動する。すると、大気連通アーム7
4の他端に形成された弁アーム74bの動作により、2
個の大気連通弁72の開閉が同時になされる。
【0044】キャップホルダ61は、回復ベース51の
スライドリブ51aにそのガイド部61aが、スライド
軸51bにガイド穴61bがそれぞれ係合して、上下方
向に摺動可能に支持されている。キャップアーム62
は、軸73に揺動可能に支持されている。キャップアー
ム62のカムフォロワ部62aと62bは、第2のカム
板65bと第3のカム板65cの回転に倣い揺動する。
キャップアーム62の他端にはキャップ駆動コロ部62
cが形成されており、キャップホルダ61の溝部61c
と係合し、キャップアーム62の揺動に伴い上下方向に
スライドする。
【0045】ワイパーブレード81は、ウレタン等の可
暁性の材質でできており、ワイパーホルダ82に固定さ
れ支持されている。ワイパーホルダ82は、回復ベース
51に対し不図示の部分で左右方向にスライド可能に支
持されている。ワイパクリーナ83は、ワイパーブレー
ド81の移動に従ってその先端部81aと接触すること
で、ワイパーブレード81のクリーニングを行う。
【0046】弁シャフト66は、回復ベース51に対し
不図示の部分で左右方向にスライド可能に支持されてお
り、不図示の第5のカム板により弁12の開閉を行う。
【0047】選択カム101には、カム部101a、1
01bが設けられている。選択カム101は軸102を
中心に回動し、不図示の部分でバネにより反時計方向に
回転するように付勢されており、カム部101aが回復
ベース51に設けられたストッパー51cと当接するこ
とにより止まっている。後述する選択動作により2個の
大気連通アーム74を選択的に揺動させることにより、
Bk用とカラー用の大気連通弁72の大気連通状態を選
択することができる。
【0048】図4はヘッド回復手段50の駆動部を表し
た図であり、図2の手前側から見た図である。図4に示
すように、ヘッド回復手段50には、駆動源であるステ
ッピングモータ91が取り付けられており、このステッ
ピングモータ91のピニオン歯車91aは、減速歯車9
2を介して振り子状歯車伝達機構93に連結されてい
る。この振り子状歯車伝達機構93は、減速歯車92と
連結されているベース歯車93aと、このベース歯車9
3aに対し揺動可能に取り付けられている振り子アーム
93bと、振り子アーム93bの先端に取り付けられて
いる遊星歯車93cとからなる。
【0049】遊星歯車93cは、図示するように図4右
側に位置している時は、カム歯車94に噛み合ってい
る。カム歯車94と、前述のカム65とは一体的に回転
する。カム歯車94の外周には、カム歯車フラグ95が
設けられている。このカム歯車フラグ95は、光学セン
サ96からの光を遮光する遮光板であり、遮光されるか
否かを検知することによって光学センサ96はカム歯車
94の位相を知ることができる。
【0050】ステッピングモータ91が正転(図4の反
時計方向に回転)すると、減速歯車92と、振り子状歯
車伝達機構93のベース歯車93aが連動して回転し、
振り子アーム93bは図示するように図4右側に傾き、
遊星歯車93cがカム歯車94に噛み合う。これによ
り、カム歯車94が反時計周りに回転する。この時、カ
ム65と一体の第1〜第5のカム板もカム歯車94と一
体的に反時計回り方向に回転する。
【0051】ステッピングモータ91が逆転(図4の時
計方向に回転)すると、減速歯車92およびベース歯車
93aが連動して回転し、振り子アーム93bは図4左
側に傾き、遊星歯車93cが選択ギア103に噛み合
い、一体に結合された選択カム101を回転させる。
【0052】振り子状伝達機構93は、ステッピングモ
ータ91の正転時にはカム歯車94を反時計回りに駆動
し、ステッピングモータ91の逆転時には選択カム10
1を時計回りに駆動する、ワンウェイ駆動伝達手段であ
る。
【0053】ヘッド回復手段50には、もう一つの駆動
源であるステッピングモータ97が取り付けられてお
り、このステッピングモータ97のピニオン歯車97a
は減速歯車98を介してポンプギア99に連結されてい
る。前述のチューブポンプ59は、ポンプギア99と一
体的に回転する。
【0054】ステッピングモータ97が正転(図4の反
時計方向に回転)すると、減速歯車98およびポンプギ
ア99が連動して回転する。これにより、ポンプフレー
ム55が反時計回りに回転すると、ポンプコロ57が吸
引チューブ53をチューブフレーム54との間で押しつ
ぶしながら移動する。この動作により、キャップ手段5
2内が吸引されて内部の圧力が大気圧より低くなる。こ
れに伴って、記録ヘッド3の吐出口内の高粘度インクや
微細なごみやインク液中の気泡も吸い出され、目詰まり
等による印字不良を回避でき記録ヘッド3の印字性能を
回復できる。
【0055】前述した図2は、記録動作中におけるヘッ
ド回復手段50の状態を示す。キャップ手段52は吐出
口面3aに対し所定量離れた位置に待機し、記録ヘッド
3はキャップ手段52上を自在に移動できる。安定した
吐出を保つため、記録ヘッド3は、記録を行う直前に少
量のインクをキャップ手段52内に吐出する。キャップ
手段52内に所定量のインクが溜まるとポンプを作動さ
せ、キャップ手段52内のインクを排出してインクがあ
ふれることを防止している。また、記録ヘッド3の吐出
口からインクが吐出されると記録ヘッド3内のインクが
減少する。減少したインクは記録ヘッド3内の負圧によ
り供給チューブ5を介してインクタンク4から補充さ
れ、印字記録前の必要液面高さを維持する。
【0056】以上説明した概略構成を有する本実施形態
のヘッド回復手段50における、記録ヘッド3内のイン
ク液面高さ回復動作と本発明の目的であるインクの混色
防止について、図5〜図9を用いて説明する。
【0057】図5は、記録ヘッド3内を所定の負圧にし
た状態を示す動作図である。低下した記録ヘッド3内の
インク液面を回復させるため、ステッピングモータ91
を所定量正転させ、カム65を回転させる。第2のカム
板65bと第3のカム板65cの回転に従い、カムフォ
ロワ部62aが第3のカム板65cの斜面65caから
外周面65cbに倣い、キャップアーム62が揺動する
と、キャップベース61が上方向にスライドする。する
と、キャップ手段52が記録ヘッド3に当接し、記録ヘ
ッド3の吐出口面3aを密封状態とする。このとき、複
数のキャップバネ15およびキャップベース60等の作
用により、キャップ手段52は角度が補正されて全体的
に記録ヘッド3の吐出口面3aに密着する。このような
機構を角度補正手段と称する。
【0058】また不図示の第5のカム板が、弁シャフト
66を左方向に押し出して、弁12を閉じ供給チューブ
5を閉状態にする。この閉状態でチューブポンプ59を
動作させることで、記録ヘッド3の吐出口からインクを
吸い出し、さらに記録ヘッド3内に溜まっていた空気を
吐出口より吸い出すことにより記録ヘッド3内を所定負
圧にする。
【0059】図6は、記録ヘッド3内のインク液面高さ
が回復した状態を示す。図5において記録ヘッド3内に
所定負圧を発生させた後、カム65を所定量回転させる
と、弁シャフト66は不図示の第5のカム板により引き
戻され、弁12が開き、記録ヘッド3内の負圧分だけイ
ンクタンク4より供給チューブ5を通ってインクが充填
され、インク液面高さは回復する。
【0060】弁12が開くと実質的に同時に、チューブ
ポンプ59の回転速度を低くしたり間欠回転させるなど
して吸引量を少なくする。これにより、キャップ52内
に負圧を発生させ、吐出口からインクが逆流することを
防ぐとともに排インク量を抑えることができる。
【0061】図7は、キャップの片開きと、その後大気
連通弁72を開放した状態を示す動作図である。図6に
おいて、キャップ手段52内には、吸引されたインクが
満ちている。特にカラー用キャップ52b内では各色が
混色しており、この状態で大気連通弁72を開放する
と、大気連通チューブ71を通って空気がキャップ手段
52内に流入し、キャップ手段52内においてインクは
吐出口面3aに向かって噴出するため、吐出口内へイン
クが逆流し混色する。
【0062】この対策として、キャップ手段52の片側
を開放して隙間を形成する。カム65を所定量回転させ
ると、第4のカム板65dの回転に従い、片開きアーム
111のカムフォロワ部111aが、第4のカム板65
dの斜面65daから外周面65dbに倣い、片開きア
ーム111が軸73を中心に揺動し、押し下げ部111
bがキャップベース60の突き当て部60aに当接する
ので、キャップベース60はキャップバネ15を撓ませ
て時計方向に揺動する。この動作により、キャップ手段
52の右側が記録ヘッド3の吐出口面3aと離間する。
すなわち、片開きアーム111等が、キャップベース6
0やキャップバネ15に作用し、キャップ手段52の端
部を吐出口面3aから隔離する。このような機構を隙間
形成手段と称する。
【0063】キャップ片開き機構(隙間形成手段)はキ
ャップ手段52と吐出口面3aとを密着させるためのキ
ャップ角度補正手段を利用するため、キャップ手段52
の周囲に特別な機構を設ける必要はなくコストアップを
抑えることができる。
【0064】キャップ手段52の片開きと実質的に同時
に、チューブポンプ59の回転速度を上げる等により吸
引速度を上げる。キャップ手段52内に満ちているイン
クは、矢印B方向より空気が流入することにより、吐出
口面3aに吹きかかることなく、図7右側より、吐出口
面3aに付着したインクとともに吸引される。
【0065】キャップ片開きの後、さらにカム65を回
転させると、第1のカム板65aが回転し、第1のカム
板65aの突起部65aaの斜面65abに倣い、大気
連通アーム74が揺動する。第1のカム板65aの外周
面65acにカムフォロワ74aが当接する位相まで、
カム65が回転すると、大気連通アーム74の他端に形
成された弁アーム74bが大気連通弁72から離間し、
大気連通弁72が開状態となる(図8参照)。
【0066】図8は、空吸引状態を示す動作図である。
カム65を所定量回転させると大気連通弁72は開放状
態のまま片開きアーム111が反時計回りに回転し、キ
ャップ手段52はキャップバネ15の付勢力により吐出
口面3aに再び密着する。この間チューブポンプ59は
駆動し続けて、空気が大気連通弁72から大気連通チュ
ーブ71を通りキャップ手段52内に流入するため、吸
引時に大気連通チューブ71内に流れ込んだ少量のイン
クとキャップ内のインクとをきれいに吸引することがで
きる。また吐出口面3aと吸収体14の隙間が微少なた
めキャップ片開きで吸引しきれなかった吐出口面3aに
付着したインクも吸引できる。また、前述したキャップ
の片開きと空吸引動作で、インク吸引と空気流入は吐出
口列の長手方向にインクの流れを形成するため、各色の
インクは他の吐出口列まで流れて行き難くなっている。
【0067】図9は、記録ヘッド3のワイピングを示す
動作図である。第2のカム板65bと第3のカム板65
cの回転に従い、カムフォロワ部62bがのカム板65
bの斜面65baから外周面65bbに倣い、キャップ
アーム62が揺動すると、キャップベース61が図9下
方向にスライドする。次にこの状態で、不図示の駆動手
段によりワイパーブレード81が図9左側へと移動す
る。この動作に従って、先端部81aが吐出口面3aを
なぞり、記録ヘッド3のクリーニングを行う。この時、
図7に示したキャップ片開き動作と図8に示した空吸引
動作により吐出口面3aに付着しているインクは少量の
ため、ワイピングによる混色を抑えることができる。ワ
イピング終了後、カム65を回転させ、図2の状態にも
どる。
【0068】以上がカム65の1サイクルである。この
後、吐出口内で微少量混色したインクをキャップ52内
に予備吐出することにより混色を防止できる。以上によ
り記録ヘッド3内のインク液面高さ回復動作は終了す
る。
【0069】記録ヘッド3の通常の吸引回復を行う場合
は、図6の状態までカム65を回転させ弁12が開いた
状態からチューブポンプ59を駆動した後、前述した図
7〜図9に示す動作を行う。これにより、通常の吸引回
復においても混色を防止できる。
【0070】図10と図11に大気連通弁72の開放選
択動作を示す。ヘッド回復手段50が記録可能状態(図
2の状態)である時、図4を用いて説明したようにステ
ッピングモータ91を逆回転させると、選択カム101
は時計方向に回転する。
【0071】図10はカラー用大気連通弁74の大気開
放状態を示す。所定量回転するとカム部101aが手前
の大気連通アーム74(カラー用)のカムフォロア74
cを押し上げカムフォロア74cのツメ部を乗り越え
る。この後、インク液面高さ回復動作や通常回復動作を
するためステッピングモータ91を正転させると、遊星
歯車93cが時計方向に回転し、選択カム101と一体
的な選択ギア103は連動して反時計方向に回転する。
カム部101aがカムフォロア74cのツメ部に係合す
ると、選択ギア103は回転が止まるため、遊星ギア9
3cは選択ギア103から離脱してカム歯車95と噛み
合い、回復動作を実行する。この時、手前の大気連通ア
ーム74(カラー用)の弁アーム74bは手前の大気連
通弁72(カラー用)から離れ、大気連通状態となって
いるので、吸引動作中にカラー用キャップ52bは空吸
引状態となり、Bk用キャップ52aのみ吸引すること
ができる。
【0072】図11は、Bk用大気連通弁74の大気開
放状態を示す。前記したのと同様に選択カム101を回
転させ図10よりさらに回転させると、カム部101a
はカラー用カムフォロア74cから離れ、カラー用大気
連通アーム74は大気連通バネ75により反時計方向に
揺動し、カラー用弁アーム74bがカラー用大気連通弁
72を閉じる。さらに回転すると、カム部101bが奥
の大気連通アーム74(Bk用)のカムフォロア74c
のツメ部を乗り越える。この後同様に回復動作を行うと
カラー用キャップ52bのみ吸引することができる。
【0073】以上説明したように、選択カム101の回
転でカム部101a、101bがカムフォロア74cの
ツメ部と係合する状態より多少回転しすぎても、選択ギ
ア103がバネにより反時計方向に付勢されているた
め、回復動作に移る時に遊星歯車93cはカム部101
a、101bがカムフォロア74cのツメ部に係合する
まで選択ギア103から離脱できず、センサー等で位置
を検出しなくても確実に大気連通弁の開放を選択でき
る。
【0074】また、吸引動作が終わった後、図7、図8
に示すように第1のカム板65aによりカムフォロア7
4aを押し上げる大気連通動作により、カム部101
a、101bはカムフォロア74cのツメ部との係合が
外れ、バネの付勢力によりカム部101aがストッパー
51cに突き当たる。すなわち大気連通弁の開放選択を
行っても回復動作が終わるたびに初期状態に戻すことが
できる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャップ内のインクが吐出口内へと逆流することや、吸
引してキャップ内で混ざったインクが再び吐出口面に付
着することを防止、低減することができる。さらに、吐
出口面にインクが付着しても吸引して除去するため、吐
出口内のインクの混ざりを防止して高品位の記録品位を
保つことができる。
【0076】隙間生成手段が、キャップの角度を補正す
る角度補正手段と、角度補正手段に作用してキャップの
一端側を吐出口面より隔離する隔離手段とを含んでいる
と、吐出口面にキャップを密着させるために従来より設
けられているキャップの角度補正手段を用いることによ
り、隙間生成手段として特別な機構を設ける必要がな
く、構成が簡単である。
【0077】キャップの吸引手段との連通部を、吐出口
列の長手方向に関して一方の端部側に設け、キャップの
連通手段との連通部と隙間形成手段によって形成される
隙間とを、吐出口列の長手方向に関して他方の端部側に
設けると、インクの吸引と大気の流入によるキャップ内
のインクの流れが、吐出口の長手方向に発生するため、
インクが各吐出口列を横断する方向に流れて混じること
を抑えることができる。
【0078】供給路開閉手段が開状態となるのと実質的
に同時に、吸引手段の吸引能力を下げると、記録手段内
の負圧よりキャップ内の負圧を常に大きくしてインクの
吐出口内への逆流を防止するとともに、吸引能力を低下
させ記録手段内と大気との圧力差を少なくすることによ
り、キャップと吐出口面との間に隙間を生じさせた時、
吐出口のメニスカスの破壊を防ぎ吐出口からの逆流を防
止し混ざりを防止できる。
【0079】第1の排出工程において、隙間形成手段が
キャップと吐出口面との間に隙間を形成するのと実質的
に同時に、吸引手段の吸引能力を上げると、吸引時間を
短縮できるとともに吐出口面に付着した余分なインクも
早急に吸引できるため吐出口内へのインクの混ざりを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のインクジェット装置の全
体概略斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置のヘッド回
復手段とカムの周辺の構成および動作を示す概略断面図
である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】ヘッド回復手段の駆動部を表す概略図である。
【図5】記録ヘッド内を所定負圧にした状態を示す動作
図である。
【図6】記録ヘッド内のインク液面高さを回復させた状
態を示す動作図である。
【図7】キャップを片開きし、その後大気連通弁を開放
した状態を示す動作図である。
【図8】空吸引状態を示す動作図である。
【図9】ヘッドのワイピングを示す動作図である。
【図10】カラー用大気連通弁の大気開放状態を示す動
作図である。
【図11】ブラック用大気連通弁の大気開放状態を示す
動作図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 キャリア 3 記録ヘッド(記録手段) 3a 吐出口面 4 インクタンク 5 供給チューブ(供給路) 6 フレーム 7 ガイドシャフト 8 ガイドレール 9 搬送ローラ 10 カセット 11 記録紙(非記録材) 12 弁(供給路開閉手段) 13 排紙スタッカ 14 吸収体 15 キャップバネ(角度補正手段) 50 ヘッド回復手段 51 回復ベース 52 キャップ手段 52a ブラック用キャップ 52b カラー用キャップ 53 吸引チューブ(吸引手段) 54 チューブフレーム 55 ポンプフレーム 56 ポンプコロホルダ 57 ポンプコロ 58 ポンプバネ 59 チューブポンプ(吸引手段) 60 キャップベース(角度補正手段) 61 キャップホルダ 62 キャップアーム 65 カム 65a〜65d カム板 66 弁シャフト 71 大気連通チューブ(連通手段) 72 大気連通弁(連通手段) 73 軸(連通手段) 74 大気連通アーム(連通手段) 81 ワイパーブレード 82 ブレードホルダ 83 ワイパークリーナ 91 ステッピングモータ 92 減速歯車 93 振り子状歯車伝達機構 94 カム歯車 95 カム歯車フラグ 96 光学センサ 97 ステッピングモータ 98 減速歯車 99 ポンプギア 101 選択カム 102 軸 103 選択ギア 111 片開きアーム(隔離手段)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段の吐出口面に設けられた吐出口
    からインクを吐出するインクジェット記録装置におい
    て、 前記吐出口面に密着して前記吐出口を覆うキャップと、 前記吐出口面に密着された前記キャップを介して前記吐
    出口から吸引を行なう吸引手段と、 前記キャップと前記吐出口面との間に部分的に隙間を生
    じさせる隙間形成手段と、 前記キャップ内部を大気に連通させる連通手段と、を有
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記隙間形成手段は、前記キャップが前
    記吐出口面に密着された状態で前記吸引手段が前記吐出
    口から吸引を行なった後に、前記キャップと前記吐出口
    面との間に隙間を形成するものであり、 前記連通手段は、前記隙間形成手段によって前記キャッ
    プと前記吐出口面との間に隙間が形成された後に、連通
    状態とされるものであることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段にインクを供給する供給路
    を開閉する供給路開閉手段をさらに有することを特徴と
    する請求項1または2に記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記キャップが前記吐出口面に密着し、
    前記供給路開閉手段が閉状態であるときに、前記吸引手
    段が吸引を行ない、しかる後に前記供給路開閉手段が開
    状態となることを特徴とする請求項3に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引手段は、前記供給路開閉手段が
    開状態となるのと実質的に同時に吸引能力を下げるもの
    であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引手段は、前記隙間形成手段が前
    記キャップと前記吐出口面との間に隙間を形成するのと
    実質的に同時に吸引能力を上げることを特徴とする請求
    項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記隙間生成手段は、前記キャップの角
    度を補正する角度補正手段と、該角度補正手段に作用し
    て前記キャップの一端側を前記吐出口面より隔離する隔
    離手段とを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段は、複数の吐出口列が略平
    行に設けられ、各吐出口列ごとに異なる色のインクを吐
    出するものであり、前記キャップが前記複数の吐出口列
    を共通に一括して覆うことを特徴とする請求項1〜7の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記キャップの前記吸引手段との連通部
    が、前記吐出口列の長手方向に関して一方の端部側に設
    けられており、前記キャップの前記連通手段との連通部
    と前記隙間形成手段によって形成される隙間とが、前記
    吐出口列の長手方向に関して他方の端部側に設けられる
    ことを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記キャップ内には吸収体が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録手段には、前記吐出口からイ
    ンクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生す
    る電気熱変換体が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜10のいずれか1項に記載のインクジェット記録
    装置。
  12. 【請求項12】 記録手段の吐出口面に設けられた吐出
    口からインクを吐出するインクジェット記録装置の回復
    方法において、 キャップが前記吐出口面に密着した状態で、吸引手段が
    前記吐出口からインクを吸引する吸引工程と、 前記キャップと前記吐出口面との間に隙間を生じさせ、
    前記吸引手段によって前記キャップ内のインクを排出す
    る第1の排出工程と、 前記キャップ内部を大気に連通させる連通手段を連通状
    態とし、前記キャップを前記吐出口面に密着させ、前記
    吸引手段によって前記キャップ内のインクを排出する第
    2の排出工程と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置の回
    復方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の排出工程において、前記キ
    ャップと前記吐出口面との間の隙間は部分的に形成され
    ることを特徴とする請求項12に記載のインクジェット
    記録装置の回復方法。
  14. 【請求項14】 前記吸引工程は、前記キャップが前記
    吐出口面に密着し前記記録手段へのインクの供給路を開
    閉する供給路開閉手段が閉状態であるときに、前記吸引
    手段が吸引を行ない、しかる後に前記供給路開閉手段を
    開状態とすることを特徴とする請求項12に記載のイン
    クジェット記録装置の回復方法。
  15. 【請求項15】 前記供給路開閉手段が開状態となるの
    と実質的に同時に、前記吸引手段の吸引能力を下げるこ
    とを特徴とする請求項14に記載のインクジェット記録
    装置の回復方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の排出工程において、前記隙
    間形成手段が前記キャップと前記吐出口面との間に隙間
    を形成するのと実質的に同時に、前記吸引手段の吸引能
    力を上げることを特徴とする請求項12〜15のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録装置の回復方法。
  17. 【請求項17】 前記記録手段は、複数の吐出口列が略
    平行に設けられ、各吐出口列ごとに異なる色のインクを
    吐出するものであり、前記キャップが前記複数の吐出口
    列を共通に一括して覆うことを特徴とする請求項12〜
    16のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の
    回復方法。
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