JP2001301192A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001301192A
JP2001301192A JP2000123296A JP2000123296A JP2001301192A JP 2001301192 A JP2001301192 A JP 2001301192A JP 2000123296 A JP2000123296 A JP 2000123296A JP 2000123296 A JP2000123296 A JP 2000123296A JP 2001301192 A JP2001301192 A JP 2001301192A
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ink
tank
ink tank
negative pressure
recording apparatus
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Tetsuji Kurata
哲治 倉田
Hirofumi Hirano
弘文 平野
Yoji Ara
洋治 荒
Hideo Fukazawa
秀夫 深澤
Masaya Uetsuki
雅哉 植月
Noriyasu Asaki
則泰 朝木
Koki Hayashi
弘毅 林
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Hideaki Okamoto
英明 岡本
Yushi Nezu
祐志 根津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクタンクへのインクの補給と、補給時の
インクタンク内の圧力制御を簡単な構成によって、確実
に実施することができて、記録装置の小型軽量化および
信頼性の向上を図ること。 【解決手段】 インク取入れ口から内部にインクを取入
れ可能なインクタンクと、該インクタンクの吸引口から
インクタンク内部に導入した負圧によって、補充タンク
から前記インクタンク内にインクを取入れ可能なインク
供給手段を有するインクジェット記録装置において、イ
ンク取入れ時に前記インクタンク内の負圧が大気圧まで
戻らないように、前記補充タンクから前記インクタンク
内部までのインク供給路の間に、前記インクタンク内の
負圧を残留させる負圧制御手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドとイン
クタンクを有するインクジェット記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット記録装置とし
ては、主走査方向に移動可能なキャリッジ上に、記録手
段としての記録ヘッドと、インク容器としてのインクタ
ンクとを交換可能に搭載した、所謂シリアルスキャン方
式のものがある。この記録方式は、記録ヘッドとインク
タンクが搭載されたキャリッジの主走査と、被記録媒体
の副走査との繰り返しによって、被記録媒体上に順次画
像を記録していくものである。
【0003】このような記録方式は、キャリッジの移動
幅を大きくして、A1、A0サイズなどの大サイズの被
記録媒体に画像を記録することができる。しかし、大画
面に多量のインクを用いて画像を記録するために、イン
クタンクのインク収容量を大きくしなければならず、そ
の分、キャリッジ全体が大重量となり、それに比例して
キャリッジの移動時の慣性力も増大してしまう。その慣
性力に抗して、キャリッジを高速移動させるためには、
キャリッジの駆動モータとして、駆動電力の大きい高出
力のものを備えることが必要となり、記録装置全体の高
価格化を招くという問題があった。また、キャリッジ全
体の大重量化に伴い、キャリッジが往復の主走査の折り
返し位置にて反転するときに、キャリッジの加速度を慣
性力に抗して“0”とするための力も大きくなり、その
力の反力によって記録装置全体が大きく振動するという
問題がある。従って、そのために、キャリッジの移動速
度の高速化を図ることが難しかった。
【0004】一方、キャリッジの軽量化を図るべく、イ
ンクタンクのインク収容量を少なくした場合には、イン
クタンクの交換頻度が高くなり、しかも記録動作途中に
おいてインクタンクを交換しなければならなくなってし
まうことがある。
【0005】このようなインクタンクの交換に関する問
題の解決策の1つとしては、特開平9−24698号公
報に記載の技術が提案されている。かかる従来技術にお
いては、記録ヘッドに密閉式の偏倚袋型インク容器が接
続され、必要に応じて、その偏倚袋型インク容器に補助
インク容器が接続されることによって、補助インク容器
から偏倚袋型インク容器にインクが補給される。偏倚袋
型インク容器はインクを収容する袋を備えており、記録
ヘッドのインク吐出口からのインクの漏れを抑える程度
の負圧下において、その袋内にインクを収容している。
その負圧力を用いて、補助インク容器から偏倚袋型イン
ク容器にインクが補給される。
【0006】この偏倚袋型インク容器における袋は、記
録ヘッドのインクの吐出量に応じて、つまりインクの使
用量に応じて、その袋が潰れて容積が減少する。このよ
うな袋の容積が所定量以下にまで減少したときに、偏倚
袋型インク容器に設けられた供給口の栓を開いて、その
供給口と補助インク容器とを接続する。この結果、偏倚
袋型インク容器の袋内の負圧力によって、その袋内に、
補助インク容器からインクが補給される。そして、その
袋内のインク収容量が最大となったときに、袋内の負圧
力が“0”となって、インクの補給が自動的に停止す
る。したがって、この従来技術によれば、圧力センサー
や容量検出センサーなどを用いた制御を必要とすること
なく、負圧力を用いてインクの補給を自動的に停止する
ことができる。
【0007】ところで、偏倚袋型インク容器における負
圧力の上限は、記録ヘッドがインクを吐出するときのイ
ンク吐出力との兼ね合いによって決定される。その負圧
力が大き過ぎた場合には、その負圧力のために記録ヘッ
ドのインク吐出力が減少して、インクが吐出できなくな
ってしまうからである。したがって、その負圧力は、記
録ヘッドにおける最良のインク吐出条件の範囲内におい
て決定する必要がある。また、補助インク容器における
インクの水頭位置は、偏倚袋型インク容器におけるイン
クの水頭位置よりも下方に設定する必要がある。それら
の水頭差が大き過ぎた場合には、変異袋型インク容器に
おける負圧力を記録ヘッドのインク吐出条件に応じて決
定したとしても、インクの補給ができなくなってしま
う。
【0008】そのために、この従来技術においては、偏
倚袋型インク容器に対する補助インク容器の鉛直方向の
高さ位置を設定するために、特別な装置が備えられてい
る。しかし、このような装置を備えることは、記録装置
本体の大型化やコストアップを招くという問題を生じ
る。また、インクの補給時に、補助インク容器と偏倚袋
型インク容器とを接続するインク流路中の一部から、そ
のインク流路内に空気が侵入する事態が発生した場合に
は、その空気が偏倚袋型インク容器の袋内に移動して、
偏倚袋型インク容器のインク収容量が大幅に減少してし
まう。さらに、その空気の侵入量が多い場合には、偏倚
袋型インク容器内の袋内が空気によって満たされて、再
度のインク補給ができなくなるという問題がある。ま
た、偏倚袋型インク容器は、袋を形成する伸縮性の袋部
材や、その袋部材を膨らませるためのばね部材などの可
動部品を用いて構成されるため、その小型化に限界があ
り、その構造の複雑化、大重量化、製造コストの上昇を
招くという問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術における問題を解決すべき課題とするものであり、そ
の目的は、インクタンクへのインクの補給と、補給時の
インクタンク内の圧力制御を簡単な構成によって確実に
実施することができて、記録装置の小型軽量化および信
頼性の向上を図ることができるインクジェット記録装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インク取入れ口から内部にインクを取入れ
可能なインクタンクと、該インクタンクの吸引口からイ
ンクタンク内部に導入した負圧によって、補充タンクか
ら前記インクタンク内にインクを取入れ可能なインク供
給手段を有するインクジェット記録装置において、イン
ク取入れ時に前記インクタンク内の負圧が大気圧まで戻
らないように、前記補充タンクから前記インクタンク内
部までのインク供給路の間に、前記インクタンク内の負
圧を残留させる負圧制御手段を有することを特徴とす
る。
【0011】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記負圧制御手段が、前記インクタンク内部に設け
られて所定の負圧値で前記インク供給路を封止する封止
手段で構成されることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記封止手段が、ばねまたは弾性部材で構成される
ことを特徴とする。
【0013】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、インク取入れ口から内部にインクを取入れ可能
なインクタンクと、該インクタンクの吸引口からインク
タンク内部に導入した負圧によって、補充タンクから前
記インクタンク内部までのインク供給路を通ってインク
を取入れ可能なインク供給手段と、前記インク供給路の
間に設けられて前記インクタンクの前記インク取入れ口
と離間可能な接続手段を有するインクジェット記録装置
において、インク取入れ時に前記インクタンク内の負圧
が大気圧まで戻らないように、前記補充タンクから前記
インクタンク内部までのインク供給路の間に、前記イン
クタンク内部の負圧を残留させる負圧制御手段を有する
ことを特徴とする。
【0014】本発明のインクジェット記録装置は、前記
負圧制御手段が、前記インクタンク内部に設けられて所
定の負圧値で前記インク供給路を封止する封止手段で構
成されることを特徴とする。
【0015】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記負圧制御手段が、前記接続手段に設けられて所
定の負圧値で前記インク供給路を封止する封止手段で構
成されることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記封止手段が、ばねまたは弾性部材で構成される
ことを特徴とする。
【0017】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、前記吸引口に、インクは通さずに気体を通す気
液分離手段を有することを特徴とする。
【0018】本発明のインクジェット記録装置は、前記
気液分離手段が、液体は通さずに気体は透過させる四弗
化エチレン樹脂や同様な多孔質樹脂材料のいずれかであ
ることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のインクジェット
記録装置における実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】図1および図2は、本発明に係るインクジ
ェット記録装置全体を示す説明図である。図示される本
例のインクジェット記録装置は、記録ヘッドが主走査方
向に移動するシリアルスキャン方式としての適用例であ
る。
【0021】図1において、記録装置本体は、被記録媒
体Sを給送する給送装置部1と、記録動作をする記録装
置部2と、インクを補充するインク補充装置部3と、キ
ャップ装置部30(図6参照)などから構成されてい
る。以下に、これらの給送装置部1と、記録装置部2
と、インク補充装置部3との構成をそれぞれ分けて説明
する。
【0022】A[給送装置部1の構成] 給送装置部1において、4は、装置本体の外側に備えら
れたカバー、5は、複数の被記録媒体Sを積載する設置
台である。被記録媒体Sは、カバー4に設けられた挿入
口4aから挿入されて、排出口4bから排出される。カ
バー4内に設けられた側板6の内側には、搭載台8、給
送ローラ9、およびガイド部材11が備えられている。
搭載台8は、被記録媒体Sを搭載する手段を構成するも
のであって、ばね7によって上方の給送ローラ9方向に
付勢されている。また、給送ローラ9は、給送手段を構
成するものであり、搭載台8上における複数の被記録媒
体Sの最上位のものと当接する。ガイド部材11は、分
離手段10によって分離された一枚の被記録媒体Sを、
記録装置部2の方向に誘導する。
【0023】B[記録装置部2の構成] 記録装置部2において、12は、ガイド部材11の下流
側を通過する被記録媒体Sを検出するためのフォトセン
サーである。13は、給送された被記録媒体Sを一定速
度で搬送する搬送ローラ13a、13bの組、14は、
画像記録後の非記録媒体Sを搬出する搬出ローラの組で
ある。19はキャリッジであり、ガイド部材15、16
によって図2中の矢印28、35の主走査方向(被記録
媒体Sの幅方向)に移動自在にガイドされている。キャ
リッジ19は、プーリー17、17の間に掛け渡された
ベルト18を介して、キャリッジモータ70から伝達さ
れる駆動力によって、主走査方向に移動される。20
は、キャリッジ19に交換可能に搭載される貯留インク
タンクである。20aは、画像形成手段としての記録ヘ
ッドであり、貯留インクタンク20内のインクを画像情
報に基づいて吐出するものである。本例の場合、貯留イ
ンクタンク20と記録ヘッド20aは、一体的に結合し
たインクジェットカートリッジを構成している。これら
インクタンク20と記録ヘッド20aは、個別に構成し
て着脱可能に結合させるようにしてもよく、またキャリ
ッジ19に対して個別に装着可能としてもよい。
【0024】本例の貯留インクタンク20は、図2のよ
うに、収容するインクの色毎に、イエローインク用のイ
ンクタンク20Y、マゼンタインク用のインクタンク2
0M、シアンインク用のインクタンク20C、およびブ
ラックインク用のインクタンク20Bに分かれている。
それぞれのインクタンク20Y、20M、20C、20
Bには、インクを取入れるためのインク取入れ口20b
が設けられている。インク取入れ口20bは、ゴム等の
柔軟な弁部材によって形成されている。
【0025】48は、インクタンク20Y、20M、2
0C、20Bのぞれぞれの吸引口に備えられた気体透過
部材であり、インクは通さずに、気体は透過させる気液
分離手段としての機能を有している。この気体透過部材
48は、例えば、四弗化エチレン樹脂、またはそれに類
する樹脂多孔質材料によって形成された薄いシート状の
ものである。インクタンク20Y、20M、20C、2
0B内の空気の排出経路は、図6および図7のように、
それぞれの気体透過部材48および通気路49を経て、
共通の通気路50、51、52から総合吸引口53に通
じている。インクタンク20Y、20M、20C、20
B内の空気は、後述するように、総合吸引口53が開口
する面53aに密接するキャップ部材54から、通気管
57を通して、吸引ポンプ31によって吸い出される。
【0026】記録ヘッド20aは、インク色毎に独立し
た複数のヘッド部分からなり、それぞれのヘッド部分に
は、対応するインクタンク20Y、20M、20C、2
0Bの流路41に連通する液室部43と、複数のインク
吐出ノズル44が設けられている。ノズル44は、イン
ク吐出口に連通する連通路を形成しており、そのインク
吐出口からインクを吐出するためのエネルギーを発生す
る吐出エネルギー発生手段が備えられている。
【0027】C[インク補充装置部3の構成] インク補充装置部3において、21は、チューブ21a
を介して補充インクタンク22に連通されているインク
供給手段である。このインク供給手段21は、貯留イン
クタンク20のインク取入れ口20bと密接に接続され
ることによって、補充インクタンク22内のインクを貯
留インクタンク20内に補充する。
【0028】本例の補充インクタンク22は、図2のよ
うに、収容するインクの色毎に、イエローインク用のイ
ンクタンク22Y、マゼンタインク用のインクタンク2
2M、シアンインク用のインクタンク22C、およびブ
ラックインク用のインクタンク22Bに分かれている。
それぞれのインクタンク22Y、22M、22C、22
Bは、対応するチューブ21aを介して、インクの色毎
に対応するインク供給手段21Y、21M、21C、2
1Bに接続されている。
【0029】インク供給手段21は、図2のように、移
動台27に備えられている。移動台27は、ガイド部材
25、26にガイドされて、図2中の左右方向に移動可
能である。キャリッジ19が矢印28方向に移動して、
貯留インクタンク20Bの側面20B−1が移動台27
の腕部27aに突き当たることによって、移動台27
は、ばね29の力に抗して、キャリッジ19と一体とな
って矢印28方向に移動する。
【0030】また、キャリッジ19は、矢印28方向に
移動することによって、図5のようにガイド部材16を
回転軸として矢印37方向に回動する。このキャリッジ
19の回動によって、インク供給手段21と貯留インク
タンク20のインク取入れ口20bとが接続されるよう
になっている。すなわち、キャリッジ19には、図3の
ように、ガイド部材15に対してキャリッジ19を支え
るためのガイドローラ19b、19bの組が取り付けら
れている。キャリッジ19の矢印28方向の移動によ
り、貯留インクタンク20Bの側面20B−1が移動台
27の腕部27aに突き当たって、移動台27がキャリ
ッジ19と共に矢印28方向への移動を開始してから、
ガイドローラ19bの組がガイド部材15の傾斜部15
aから水平部15bに移動する。これによって、図5に
示されるように、キャリッジ19がガイド部材13を回
転軸として矢印37方向に回動し、インク供給手段21
と貯留インクタンク20のインク取入れ口20bとが接
続状態となる。
【0031】インク供給手段21には、図4および図5
に示されるように、先端が閉じられた中空針21cが備
えられており、その中空針21cの先端には、図5中の
左右方向に貫通する細孔21bが形成されている。この
中空針21cの外周部には、中空針21cを軸として図
5中の上下方向に移動可能なピストン状栓部材21eが
備えられている。栓部材21eは、ゴム等の柔軟材料に
よって形成されており、ばね21dによって下方に付勢
されている。
【0032】図4に示されるように、インク供給手段2
1が貯留インクタンク20のインク取入れ口20bに接
続される前は、中空針21cの細孔21bが栓部材21
eによって覆われて閉塞されている。したがって、この
ときは、中空針21cからインクは漏れ出ない状態とな
っている。このとき、ゴム等の柔軟な弁部材によって形
成されているインクタンク20のインク取入れ口20b
は、図4に示されるように、その弁部材の復元力によっ
て閉じられた状態となっている。
【0033】一方、図5に示されるように、インク供給
手段21が貯留インクタンク20のインク取入れ口20
bに接続されたときは、インク取入れ口20bの上面と
栓部材21eの下面とが密接する。さらに、栓部材21
eがばね21bの力に抗して上方に退避し、中空針21
cの細孔21bがインク取入れ口20bの内部20cに
て開孔される。これにより、細孔21bから流出したイ
ンクは、流路38、39、40を経て、貯留インクタン
ク20内のスポンジ状のインク吸収体41に吸収され
る。
【0034】D[キャップ装置部30の構成] キャップ装置部30は、記録ヘッド20aに密接して、
液室部43やノズル44内に溜まった空気や増粘イン
ク、つまりインクの吐出不良の原因となる異物を吸い出
すものである。図5において、30aは、記録ヘッド2
0aのインク吐出口が形成されている面(インク吐出口
形成面)を覆うキャップ部材である。54は、総合吸引
口53が開口する面53aに密接するキャップ部材であ
る。これらのキャップ部材30a、54は、枠体45に
保持されている。枠体45は、4つのリンク腕部材46
によって上下動可能に支持されている。47は、枠体4
5を上方に付勢するばねである。キャップ部材30a、
54のそれぞれには、導管30b、55が接続されてい
る。導管30b、55には、ポンプ吸引路の切換え機構
56が接続されている。
【0035】D−1[ポンプ吸引路の切換え機構56] 枠体45の一端には、キャリッジ19の定位置に設けら
れた土手部19aの移動軌跡上に位置する突起部45a
が設けられている。キャリッジ19の移動位置におい
て、土手部19aが突起部45aに当たるときは、図3
に示されるように、枠体45がばね47に抗して枠体4
5が押し下げられて、記録ヘッド20aのインク吐出口
形成面と総合吸引口53の形成面53aは、キャップ部
材38a、45に接触することなく、それらの上方を通
過する。一方、土手部19aが突起部45aから離れた
ときは、図6に示されるように、枠体45がばね47に
よって上昇し、キャップ部材38aがインク吐出口形成
面に密着すると共に、キャップ部材54が総合吸引口5
3の形成面53a密着する。
【0036】導管30b、55が接続される切換え機構
56は、図6に示されるようなゴム等からなる回転弁5
9を備えている。回転弁59は、90度づつの回動位置
に応じて、その導通路59aを介して、導管30b、5
5を選択的に吸引ポンプ31のポンプ吸引口31aに接
続する。回転弁59は、図3の回転軸56aに固定され
ている。回転軸56aには、鋸歯ギヤ56bが固定され
ていると共に、腕部材56cの基端が回転自在に軸支さ
れている。腕部材56cには、鋸歯ギヤ56bに対して
一方向においてのみ噛み合うラチェット歯56dが回転
可能に軸支されている。56eは、腕部材56cを図3
中の時計回りに付勢するばねで、56fは、鋸歯ギヤ5
6bに180度の角度差をもって設けられた2つの位置
指示部材である。57、58は、位置指示部材56fを
検出するための位置検出器であって、90度の角度差を
もって定位置に備えられている。位置検出器57、58
としては、マイクロスイッチやフォトセンサなどが用い
られる。
【0037】腕部材56cの先端は、連結軸36を介し
て、切換えレバー34(図2)の孔部34bに連結され
ている。切換えレバー34の基端は、軸34aを中心と
して回転可能に軸支されている。キャリッジ19が矢印
35方向に移動して切換えレバー34の先端に当接して
から、さらにキャリッジ19が矢印35方向に移動した
ときは、切換えレバー34が図2中の2点鎖線のように
矢印35方向に回動する。この切換えレバー34の矢印
35方向の回動に連動して、腕部材46cがばね56e
に抗して図3中の反時計回りに90度回転する。このと
きは、ラチェット歯56dが鋸歯ギヤ56dに噛み合う
ため、鋸歯ギヤ56dは、回転軸56aおよび回転弁5
9と共に反時計回りに90度回転される。その後、キャ
リッジ19が切換えレバー34の先端から矢印28方向
に離れたときは、ばね56eの力によって、切換えレバ
ー34および腕部材46cは、時計回りに回動して元の
位置に復帰する。このときは、ラチェット歯56dが鋸
歯ギヤ56dに噛み合わないために、鋸歯ギヤ56dは
回転されない。
【0038】このように、キャリッジ19によって切換
えレバー34が矢印35方向に回動する毎に、回転弁5
9が反時計回りに90度ずつ回動して、ポンプ吸引路が
切換えられる。ポンプ吸引路の切換え状態は、位置検出
器57、58によって検出される。図6は、位置検出器
57が位置指示部材56fを検出したときの切換え状態
であり、このとき、総合吸引口53は、キャップ部材5
4、導管55、導通路59a、およびポンプ吸引口31
aを通してポンプ31に連通される。図8は、位置検出
器58が位置指示部材56fを検出したときの切換え状
態であり、このとき、記録ヘッド20aのインク吐出口
は、キャップ部材38a、導管30b、導通路59a、
およびポンプ吸引口31aを通してポンプ31に連通さ
れる。後述する制御手段25(図1参照)は、位置検出
器57、58の検出信号の検出信号からポンプ吸引路の
切換え状態を検出し、これから実行しようとする動作に
対して、そのポンプ吸引路の切換え状態が合わないとき
は、キャリッジ19を矢印35方向に移動させて、切換
えレバー34を矢印34方向に回動させる。これによっ
て、動作目的に合うようにポンプ吸引路が切換えられ
る。
【0039】図1において、24は、カバー4の内側に
配置された電気基板であり、カバー4の孔から上方に突
出する複数のスイッチボタン23が備えられている。2
5は制御手段であり、カバー4の内側に配置された制御
用電気基板に、マイクロコンピュータやメモリなどが搭
載されることによって構成されている。この制御手段2
5は、ホストコンピュータと通信をしながら本記録装置
を制御する。
【0040】D−2[吸引ポンプ31] 吸引ポンプ31は、図6に示されるように、吸引口31
aと排出口31bが形成されたシリンダー部材31c内
に、シール部材31dを介してピストン部材31eが往
復動可能に備えられている。ピストン部材31eに設け
られた細孔31fには、流体の流れを図6中左方の一方
向のみに制限するリード弁31gが備えられている。3
1hは、ピストン部材31eを駆動するピストン軸、3
1iは、ピストン部材31eを図6中の右方に付勢する
ばね部材である。このような吸引ポンプ31によって吸
引されたインクや空気は、排出口31bから排出管31
jを通って、廃液容器33内のスポンジ状のインク吸収
体33aに向かって排出される。
【0040】ピストン軸31hは、後述するカム歯車3
2のカム部32aの回動に従動して、図6中の左右方向
に往復移動する。このピストン軸31hと共にピストン
部材31eが左右に往復移動することによって、吸引口
31aからインクや空気を吸引し、それを排出口31b
から排出する。
【0041】搬送ローラ13の軸13aには、図4に示
されるように、一方向クラッチ13bを介してギヤ56
が取り付けられており、そのギヤ56は駆動モータ60
に回転される。駆動モータ60が反時計方向に回転する
ことによって、搬送ローラ13の軸13aが回転され、
駆動モータ60の時計方向の回転によって、カム歯車3
2が回転される。カム歯車32のカム部32aには、ば
ね31iの力によってピストン軸31hが当接されてお
り、カム歯車32の回動に応じてピストン軸31hとの
当接位置を変化させるカム部32aによって、ピストン
軸31hが左右に移動される。ピストン部材31eは、
このピストン軸31hと共に左右に往復移動する。ピス
トン部材31eが左方に移動したときは、左方の圧力室
31k内に発生する圧力によって弁31gが閉じられ
て、その圧力室31k内のインクや空気が排出口31b
から廃液容器33内に排出される。また、このときは、
右方の圧力室31mの容積が増大して、その圧力室31
m内に負圧が発生する。従って、この負圧によって、吸
引口31aからインクや空気が吸引される。一方、ピス
トン部材31eが右方に移動したときは、右方の圧力室
31m内のインクや空気が、細孔31fを通って左方の
圧力室31k内に移動する。次に、動作について説明す
る。
【0042】[記録動作]記録動作に際しては、まず、
ホストコンピュータが記録装置部2に送る画像データを
展開する。制御手段25は、画像データに基づいて、キ
ャリッジ19の主走査方向の移動、搬送および搬出ロー
ラの組13、14による被記録媒体Sの副走査方向の搬
送、および記録ヘッド20a等を制御する。記録ヘッド
20aは、画像の階調処理(色ドットの重ね方)に基づ
いて制御されるノズル44から、各色のインク滴を吐出
して、被記録媒体S上にカラー画像を記録する。
【0043】フォトセンサー12が被記録媒体Sの後端
を検出されたときは、その後端に対する記録が終了した
後に、搬出ローラの組14が記録済みの被記録媒体Sを
排出口4bから排出する。
【0044】[回復動作]記録装置の電源投入時、およ
び電源投入後に所定時間以上記録動作が中断されたとき
に、制御手段25は、記録ヘッド20aのノズル内に生
じた増粘インクや気泡を除去するための回復動作を自動
的に開始させる。また、記録された画像に色むらや色の
かすれなどが出現したときは、操作ボタン(図1参照)
が押し操作されることによって、制御手段25は同様に
回復動作を開始させる。
【0045】回復動作に際して、制御手段25は、ま
ず、吸引路切換え機構56における位置検出器58が位
置指示部材56aを検出している状態にあるか否かを確
認する。位置指示部材56aが位置検出器57によって
検出されているときは、キャリッジ19を左方の矢印3
5方向に移動させて、切換えレバー34を矢印35方向
に回動させる。これにより、位置検出器58が位置指示
部材56aを検出する状態、つまり図8のような吸引路
切換え状態となる。制御手段25は、位置検出器58が
位置指示部材56aを検出している状態にあることを確
認した後、図5、図7および図8に示されるように、記
録ヘッド20aとキャップ部材38aとが当接し、かつ
総合吸引口54とキャップ部材54とが当接するよう
に、キャリッジ19を移動させる。その後、制御手段2
5は、モータ60(図4参照)を時計方向に回転させる
ことによって、ギヤ59を介してカム歯車32を回転さ
せる。これによって、吸引ポンプ31が記録ヘッド20
aのノズル44内の増粘インクや空気を吸引して、これ
ら増粘インクや空気を廃液容器33内に排出する。
【0046】吸引ポンプ31のピストン部材31eは、
カム歯車32が1回転することによって、吸引と排出の
1サイクルの動作を行うものである。また、カム歯車3
2の回転数は、記録ヘッド20aの吐出不良の回復に必
要な負圧の大きさに応じて決定される。
【0047】[インクの補給動作]制御手段25は、記
録ヘッド20aから吐出されたインク滴の数を各インク
色毎にカウントする。この各インク色毎のカウント値の
少なくとも1つが所定数に達したときに、記録動作中の
被記録媒体Sに対する記録が完了して、その記録済みの
被記録媒体Sが排出された時点にて、制御手段25が補
充インクタンク22(図1参照)から貯留インクタンク
20へのインクの補給動作を開始させる。
【0048】インクの補給動作に際して、制御手段25
は、まず、吸引路切換え機構56における位置検出器5
7が位置指示部材56aを検出している状態にあるか否
かを確認する。位置指示部材56aが位置検出器58に
よって検出されているときには、キャリッジ19を左方
の矢印35方向に移動させて、切換えレバー34を矢印
35方向に回動させる。これによって、位置検出器57
が位置指示部材56aを検出する状態、つまり図6に示
されるような吸引路切換え状態となる。制御手段25
は、位置検出器57が位置指示部材56aを検出してい
る状態にあることを確認した後、図5、図6、および図
7のように、記録ヘッド20aとキャップ部材38aと
が当接し、かつ総合吸引口54とキャップ部材54とが
当接するように、キャリッジ19を移動させる。その
後、制御手段25は、モータ60(図4参照)を時計方
向に回転させることによって、ギヤ59を介してカム歯
車32を回転させる。これにより、吸引ポンプ31は、
貯留インクタンク20内の空気を、気体透過部材48を
介して吸引し、その空気を廃液容器33内に排出する。
【0049】吸引ポンプ31による貯留インクタンク2
0内の空気の吸引によって、貯留インクタンク20内は
負圧となる。このときに、供給手段21は、図7に示さ
れるように、貯留インクタンク20に補充インクタンク
22(図1参照)を接続している。そのために、貯留イ
ンクタンク20内の負圧によって、補充インクタンク2
2内のインクが貯留インクタンク20の内部41に吸引
される。貯留インクタンク20の内部41に流入したイ
ンクは、連通する小さなセルの固まりからなるスポンジ
などのインク吸収体41aに浸透し、このインクの浸透
が進むにつれてインクの液面41bは上昇する。インク
の液面41bの上昇速度は、吸引ポンプ31の吸引力に
依存するために、カム歯車32の回転量に応じて適正な
速度に設定される。インクの液面41bが気体透過部材
48に達したときに、この気体透過部材48がインク等
の液体を通さないために、インクの補給は自動的に停止
する。
【0050】各インク毎の貯留インクタンク20(20
Y、20M、20C、20B)は、対応する補充インク
タンク22(22Y、22M、22C、22B)内から
同時にインクが補給される。そして、インクの液面41
bが気体透過部材48に達した貯留インクタンク20
(20Y、20M、20C、20B)の順に、インクの
補給が自動的に順次停止する。
【0051】このように、複数の貯留インクタンク20
(20Y、20M、20C、20B)内の空気を1つの
キャップ部材54を通して吸引して、これら貯留インク
タンク20(20Y、20M、20C、20B)に同時
にインクを補給することができる。そのために、貯留イ
ンクタンク20(20Y、20M、20C、20B)毎
に、吸引口53やキャップ部材54を備える必要がな
く、キャリッジ19側におけるキャップ装置部30の構
成部分の小型軽量化を図ることができる。また、貯留イ
ンクタンク20(20Y、20M、20C、20B)内
を負圧にする装置部分の高い信頼性を確保することもで
きる。
【0052】また、インクの補給動作時は、図7に示さ
れるように貯留インクタンク20が傾くために、その内
部41のインク吸収体41aには、インクが吸収されな
い部分41bが生じる。インクの補給動作後に、貯留イ
ンクタンク20が図4のように水平に戻ったときには、
その部分41bにもインクが浸透するために、気体透過
部材48の面を覆っていた図7中の液面41bは、図4
のように気体透過部材48の面から離れて下方に移動す
る。気体透過部材48の特性として、気体透過部材48
が常時インクに触れていたときに、その機能が低下して
インクを通すおそれがある場合には、このように、イン
クの補給動作中以外の時には気体透過部材48の面から
インクを離すことが有効である。
【0053】ところで、本実施形態における吸引ポンプ
31は、記録ヘッド20aの回復動作のためにインクを
吸引する吸引手段としての機能、およびインクの補給動
作のために貯留インクタンク20内の空気を吸引する吸
引手段としての機能を兼有する。したがって、それらの
機能のために複数の吸引ポンプを備える場合に比して、
大幅な構成の簡素化、および装置全体の低価格化を図る
ことができる。また、インクの補給動作時に貯留インク
タンク20内にかける負圧は、インク吐出口が開放状態
にあるときは、ノズル44内のインクを貯留インクタン
ク20内に引き込まない程度の大きさに設定する。イン
クの補給動作時には、インク吐出口をキャップ部材によ
って密閉してもよい。
【0054】また、仮に、貯留インクタンク20と補充
インクタンク22との間のインク流路中の一部から、空
気が入り込んだ場合には、この空気を、気体透過部材4
8を通して排出して再度のインク補給をすることができ
る。また、貯留インクタンク20内の負圧によってイン
クを吸引補給するために、貯留インクタンク20と補充
インクタンク22との間にインク水頭差があってもイン
クを補給することができる。
【0055】ちなみに、気体透過部材48を用いること
なく、インクを吸引補給した場合、ノズル44などから
空気が貯留インクタンク20内に侵入したときには、イ
ンクの補給動作の後に、改めてノズル44からインクを
吸引して、進入した空気の排出と、インク吐出口におけ
るインクのメニスカスの形成をしなければならない。し
たがって、その分、余分な時間がかかると共に、無駄な
廃インクが生じてしまうようになる。インクの補給動作
時に、ノズル44をキャップによって密閉したとして
も、このキャップ内に空間が存在している場合には、そ
の空間内の空気がノズル44から貯留インクタンク20
内に侵入してしまい、同様の不具合が発生する。
【0056】図9から図12は、本発明の貯留インクタ
ンク20とインク供給手段21の形態を説明するための
図である。
【0057】本例の場合に、図9および図10のよう
に、貯留インクタンク20の側面に、総合吸引口53
と、インク取入れ口20bが形成されている。貯留イン
クタンク20の本体上面の溝と、この本体上面に結合さ
れるカバー部材100とによって、それぞれのインクタ
ンク20Y、20M、20C、20Bと総合吸引口53
との間における空気の排出経路が形成されている。それ
ぞれのインクタンク20Y、20M、20C、20Bに
は、上述した実施形態と同様に気体透過部材48が備え
られている。貯留タンク20には、上述した実施形態と
同様の記録ヘッド20aが係合される。図11は、ブラ
ンクインク用のインクタンク20Bを他のインクタンク
20Y、20M、20Cよりも大容量とした場合の構成
例である。この構成例においては、インクタンク20B
に備わる気体透過部材48が他のものよりも大きく設定
されており、その比較的大形状の気体透過部材48を通
して、インクタンク20B内の空気がスムーズに吸引さ
れることによって、ブラックインクの補給が促進される
ようになっている。
【0058】図10において、101Y、101M、1
01C、101Bは、インクタンク20Y、20M、2
0C、20Bのそれぞれのインク取入れ口20bに接続
可能な供給ジョイントであり、前述した実施形態の供給
手段21Y、21M、21C、21Bと同様にチューブ
21aに接続されている。102は、総合吸引口53に
接続可能な吸引ジョイントであり、前述した実施形態の
キャップ部材54と同様に導管55に接続されている。
【0059】図12は、キャリッジ109側の貯留イン
クタンク20と、装置本体側のジョイント101(10
1Y、101M、101C、101B)、102との位
置関係の説明図である。インク取入れ口20bと総合吸
引口53は、キャリッジ19の矢印28方向の移動によ
って、対応するジョイント101、102と接続される
ようになっている。図12において、供給ジョイント1
01と補充インクタンク22との間のインク供給系、お
よび吸引ジョイント102と吸引ポンプ31との間の吸
引系の構成は、簡略化して表わされている。103は、
流路42に備えられたフィルタである。
【0060】図13から図17は、インクの補給動作の
説明図である。
【0061】インクの補給に際しては、まず、キャリッ
ジ19が矢印28方向に移動することによって、図13
のように、インク取入れ口20bと総合吸引口53が、
対応するジョイント101、102に接続される。その
後、吸引ポンプ31の吸引動作により、貯留インクタン
ク20内の空気が気体透過部材48を通して吸引され
て、この貯留インクタンク20内が負圧となる。貯留イ
ンクタンク20内の負圧によって、図14、図15に示
されるように、補充インクタンク22内のインクが貯留
インクタンク20の内部41に吸引される。そして、図
16に示されるように、貯留インクタンク20内のイン
クの液面41bが気体透過部材48に達したときには、
その気体透過部材48がインク等の液体を通さないため
に、インクの補給は自動的に停止する。その後、図17
のように、キャリッジ19の矢印35方向の移動によっ
て、インク取入れ口20bと総合吸引口53が、対応す
るジョイント101、102から離脱して、一連の補給
動作を完了する。
【0062】(第1の実施形態)図18から図20は、
本発明の貯留インクタンク20と、インク供給手段21
の接続形態および動作をより詳しく説明するための図で
ある。また、図24は貯留インクタンク20内の圧力と
インク量の変化を説明するための図である。
【0063】インクを供給する場合に、貯留インクタン
ク20の接続面20eにインク供給手段21の供給ジョ
イント101が接続され、これによってインクを供給す
ることができる。貯留インクタンク20の接続面20e
に設けられた取入れ口20bと、インク供給手段21の
インク供給口21bが連通されて、インクが供給可能に
なっている。この時、貯留インクタンク20の接続面2
0eと供給ジョイント101は密閉されている。また、
供給ジョイント101の一部を延長してインク供給口2
1bを封止する封止弁部101aが形成されている。な
お、供給ジョイント101はゴム等の弾性部材で構成さ
れ、インク供給口21bを所定の圧力設定値P1以上の
負圧が与えられた時に、開放する程度に中空針21aを
締め付けている(図18)。
【0064】図19および図24に示されるように、ス
テップS1において吸引を開始して吸引口53から貯留
インクタンク20内に負圧を与え、この貯留インクタン
ク20内の負圧値P2と圧力設定値P1の関係が、P2
>P1になると、ステップS2において、封止弁部10
1aが供給口21bから外方に向かって広げられて封止
弁部101aとの間に隙間ができ、この隙間を通ってイ
ンク供給手段21からインクが供給される。次いで、貯
留インクタンク20に供給されたインクが気体透過部材
48に達すると、ステップS3において、吸引は自動停
止して、貯留インクタンク20内の空気は吸引されない
が、インクが流入してくる状態になり、貯留インクタン
ク20内の負圧は徐々に小さくなっていく。そして、ス
テップS4において、負圧値P2と圧力設定値P1の関
係がP2≦P1になると、封止弁部101aはインク供
給口21bを封止し、インクの供給も自動停止する。こ
のステップS4によって、インク供給直後の貯留インク
タンク20内の負圧は所定の圧力設定値P1にすること
ができる。また、貯留インクタンク20内の負圧が大気
圧になる前に、インクの流入を停止させるので、インク
が流入し過ぎて貯留インクタンク20内の圧力が大気圧
もしくは過圧になることが無く、インクの溢れや漏れ等
を防止することができる。
【0065】ここで発生する負圧は、貯留インクタンク
20内の空間41bの空気によって保持され、貯留イン
クタンク20内のインクを吊り上げる効果が有る。従っ
て、この状態でのノズル、ジョイント部からのインクの
溢れや、漏れ等を特に防止することができる。また、補
充タンクとも封止されているので、補充タンクで発生す
る圧力変動に影響されることがない。
【0066】図20に示されるように、この状態から貯
留インクタンク20とインク供給手段21が離間する
と、貯留インクタンク20の取入れ口20bが開放され
る。空間41bでの残留負圧が解放されることによっ
て、ジョイントの隙間から空気が流入し、ジョイント部
付近に溜まったインクは貯留インクタンク20内のスポ
ンジ41aに引き込まれる。そのために、着脱時のジョ
イント部でのインクの漏れや、汚れを少なくすることが
できる。この時に、貯留インクタンク20内の負圧は大
気圧に戻るが、ノズル液室内の負圧は貯留インクタンク
20内のスポンジ41aの毛細管現象によって発生する
負圧P0に移行する。すなわち、印刷開始時のステップ
S5でのキャリッジの移動によって、残留負圧は開放さ
れ、スポンジ41bによる負圧に移行するので、ステッ
プS6の印刷時には、適切な負圧の状態で印刷できる。
【0067】また、離間した時のインク供給手段21の
インク供給口21bは封止弁部101aによって封止さ
れているので、このインク供給口21bからのインクの
漏れや乾燥を防止することができる。
【0068】(第2の実施形態)図21から図23は、
本発明のインクジェット記録装置における第2の実施形
態の説明図である。
【0069】先の第1の実施形態と同様に、インクを供
給する場合に、貯留インクタンク20の接続面20e
と、インク供給手段21の供給ジョイント101が接続
してインクを供給することができる。貯留インクタンク
20の接続面20eと供給ジョイント101は密閉さ
れ、貯留インクタンク20の接続面20eに設けられた
インク取入れ口20bと、インク供給手段21のインク
供給口21bとが連通されて、インクが供給可能にな
る。貯留インクタンク20のインク取入れ口20b近傍
には第1の封止弁150が設けられ、ばね151によっ
てタンク内壁20dに対してインク取入れ口20bを封
止する方向(図の右方向)に付勢されている。一方、イ
ンク供給手段21のチューブ等の中空針20aにはイン
ク供給口21b近傍に第2の封止弁152が設けられ、
ばね153によってインク供給口21bを封止する方向
に付勢されている。なお、第1の封止弁150はジョイ
ント101が接続する時に、インク供給口21bの開
閉、第2の封止弁の開閉が可能な形状に成っており、本
実施例では凸状の形状をしている。
【0070】図21に示されるように、ばね151の付
勢力F1とばね153の付勢力F2の関係は、F1>F
2になっている。そのために、ジョイント101が接続
した状態では、第2の封止弁152は開放状態にある
が、第1の封止弁150はインク供給口21bを封止し
ている。また、第1の封止弁150の付勢力F1は貯留
インクタンク20内の圧力設定値P1以上になると、封
止を開放するように設定されている。
【0071】図22に示されるように、吸引口53から
貯留インクタンク20内に負圧を与え、これら貯留イン
クタンク20内の負圧値P2と圧力設定値P1との関係
が、P2>P1になると、第1の封止弁150とインク
供給口21bの間に隙間ができ、この隙間を通ってイン
ク供給手段21からインクが供給される。インクは貯留
インクタンク20の内壁20dの先端を回って気体透過
部材48の方に移動する。インクが気体透過部材48に
達すると、貯留インクタンク20内の空気は吸引されな
いが、インクが流入してくる状態になるので、貯留イン
クタンク20内の負圧は徐々に小さくなっていく。そし
て、負圧値P2と圧力設定値P1の関係が、P2≦P1
になると、第1の封止弁150はインク供給口21bを
封止するので、インクの供給が停止する。つまり、イン
ク供給直後の貯留インクタンク20内の負圧は、所定の
圧力設定値P1にすることができる。従って、第1の実
施形態と同様に、この状態でのノズル、ジョイント部か
らのインクの溢れや、漏れ等を特に防止することができ
る。
【0072】図23に示されるように、この状態から貯
留インクタンク20とインク供給手段21とが離間する
過程で、貯留インクタンク20の取入れ口20bが開放
される。こうして残留負圧が解放されることによって、
ジョイント101の隙間から空気が流入し、ジョイント
101部分付近に溜まったインクは貯留インクタンク2
0内に引き込まれる。そのために、離間時のジョイント
101部分でのインクの漏れや、汚れを少なくすること
ができる。この時に、貯留インクタンク20内の負圧は
大気圧に戻るが、ノズル液室内の負圧はスポンジ41a
の毛細管現象によって発生する負圧P0に移行する。す
なわち、印刷開始時のキャリッジの移動によって残留負
圧は開放され、スポンジ41aによる負圧に移行するの
で、印刷時には適切な負圧の状態で印刷できる。
【0073】この後、完全に離間した時には、インク供
給手段21のインク供給口21bは第2の封止弁152
によって封止されているので、ここからのインクの漏れ
や乾燥を防止することができる。また、貯留インクタン
ク20の取入れ口20bは第1の封止弁150によって
封止されるので、ここからのインクの漏れや乾燥を防止
することができる。取入れ口20bと第1の封止弁15
0の封止部分にOリング等の密閉部材を配置すれば、よ
り確実に密閉できる。この場合には、万一キャリッジが
異常位置で停止した状態でプリンタの本体が逆さまにさ
れてもインクの漏れを防止することができる。
【0074】(他の実施形態)本発明のインクタンク
は、シリアルスキャン方式の記録装置における記録ヘッ
ドと共に移動されるものに限定されるものではなく、定
位置に備えられるものであっても良い。また、チューブ
を通して常に補給インクタンク(サブインクタンク)に
接続されるものであっても良い。
【0075】また、本発明のインクジェットカートリッ
ジは、インクタンクと記録ヘッドとを一体的または着脱
可能に結合した構成とすることができる。
【0076】さらに、本発明は、インクタンクに、その
インクタンクの補給をするためのメインタンクがチュー
ブによって常に接続されている形態に対しても適用する
ことができる。また、本発明は、インクタンクが記録ヘ
ッドと共に移動する形態の他に、インクタンクが定位置
に備えられる形態に対しても適用することができる。さ
らに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態と
しては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末
として用いられるものの外、リーダ等と組合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形
態を採るもの等であっても良い。
【0077】以上に説明したように、本発明は、気体透
過部材の機能等を利用して、インクの吸引補給を自動的
に停止させ、補給タンクからインクタンク内部までのイ
ンク供給路の間に、インクタンク内部の負圧を残留させ
る負圧制御手段を設けているので、インクタンクへのイ
ンクの補給と、補給時のインクタンク内の圧力制御を簡
単な構成によって確実に実施することができて、記録装
置の小型軽量化および信頼性の向上を図ることができ
る。
【0078】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば、電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記
録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもの
である。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化
が達成できるからである。
【0079】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,
740,796号明細書に開示されている基本的な原理
を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動
信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネル
ギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じ
させて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4,463,359号
明細書、同第4,345,262号明細書に記載されて
いるようなものが適している。なお、上記熱作用面の温
度上昇率に関する発明の米国特許第4,313,124
号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優
れた記録を行うことができる。
【0080】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4,558,333号明細書、米国特許第
4,459,600号明細書を用いた構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成
を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構
成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
れば記録を確実に効率よく行うことができるようになる
からである。
【0081】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0082】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0083】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0084】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0085】さらに加えて、以上説明した本発明の実施
例においては、インクを液体として説明しているが、室
温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化も
しくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範
囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲に
あるように温度制御するものが一般的であるから、使用
記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状または固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0086】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のインクジェッ
ト記録装置は、インク取入れ口から内部にインクを取入
れ可能なインクタンクと、該インクタンクの吸引口から
インクタンク内部に導入した負圧によって、補充タンク
から前記インクタンク内にインクを取入れ可能なインク
供給手段を有するインクジェット記録装置において、イ
ンク取入れ時に前記インクタンク内の負圧が大気圧まで
戻らないように、前記補充タンクから前記インクタンク
内部までのインク供給路の間に、前記インクタンク内の
負圧を残留させる負圧制御手段を有するので、インクタ
ンクへのインク補給のための装置を簡単な構成に製作で
き、かつ簡単な構成ながら、確実に実施することができ
て、記録装置の小型軽量化と信頼性の向上とを図ること
ができる。
【0087】本発明の請求項2に記載のインクジェット
記録装置は、前記負圧制御手段が、前記インクタンク内
部に設けられて所定の負圧値で前記インク供給路を封止
する封止手段で構成されるので、確実に封止してインク
の漏れと乾燥を防止することができる。
【0088】本発明の請求項3に記載のインクジェット
記録装置は、前記封止手段が、ばねまたは弾性部材で構
成されるので、簡単な部材で確実に封止できインクの漏
れや乾燥を防止できる。
【0089】本発明の請求項4に記載のインクジェット
記録装置は、インク取入れ口から内部にインクを取入れ
可能なインクタンクと、該インクタンクの吸引口からイ
ンクタンク内部に導入した負圧によって、補充タンクか
ら前記インクタンク内部までのインク供給路を通ってイ
ンクを取入れ可能なインク供給手段と、前記インク供給
路の間に設けられて前記インクタンクの前記インク取入
れ口と離間可能な接続手段を有するインクジェット記録
装置において、インク取入れ時に前記インクタンク内の
負圧が大気圧まで戻らないように、前記補充タンクから
前記インクタンク内部までのインク供給路の間に、前記
インクタンク内部の負圧を残留させる負圧制御手段を有
するので、インクタンクへのインク補給のための装置を
簡単な構成に製作でき、かつ簡単な構成ながら、確実に
実施することができて、記録装置の小型軽量化および信
頼性の向上を図ることができる。
【0090】本発明の請求項5に記載のインクジェット
記録装置は、前記負圧制御手段が、前記インクタンク内
部に設けられて所定の負圧値で前記インク供給路を封止
する封止手段で構成されるので、確実に封止してインク
の漏れや乾燥を防止することができる。
【0091】本発明の請求項6に記載のインクジェット
記録装置は、前記負圧制御手段が、前記接続手段に設け
られて所定の負圧値で前記インク供給路を封止する封止
手段で構成されるので、インク供給口を確実に密閉し
て、インクの漏れや乾燥を防止することができる。
【0092】本発明の請求項7に記載のインクジェット
記録装置は、前記封止手段が、ばねまたは弾性部材で構
成されるので、安価で、簡単に製作することができ、イ
ンクの漏れを確実に防止することができる。
【0093】本発明の請求項8に記載のインクジェット
記録装置は、前記吸引口に、インクは通さずに気体を通
す気液分離手段を有するので、気体である空気をインク
と分離して、空気のインクタンクへの侵入を確実に防止
することができる。
【0094】本発明の請求項9に記載のインクジェット
記録装置は、前記気液分離手段が、液体は通さずに気体
は透過させる四弗化エチレン樹脂や同様な多孔質樹脂材
料のいずれかであるので、安価な材料を利用して好適に
製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における記録装置の断面図で
ある。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図2の貯留インクタンク部分の拡大正面図であ
る。
【図4】図3の貯留インクタンクの断面図である。
【図5】図3の貯留インクタンクの傾動時における断面
図である。
【図6】図3の貯留インクタンクのインク補給時におけ
る空気吸引系の断面図である。
【図7】図3の貯留インクタンクのインク供給時におけ
る断面図である。
【図8】図3の記録ヘッドの吸引回復時における空気吸
引系の一部切り欠いた断面図である。
【図9】貯留インクタンクの分解斜視図である。
【図10】図9の貯留インクタンクの斜視図である。
【図11】図9の貯留インクタンクの変形例を説明する
ための斜視図である。
【図12】図9の貯留インクタンクに接続されるインク
補給系の概略構成図である。
【図13】図12の貯留インクタンクとインク補給系の
接続状態の説明図である。
【図14】図12のインク補給系によるインク補給の途
中状態の説明図である。
【図15】図12のインク補給系によるインク補給の途
中状態の説明図である。
【図16】図12のインク供給系によるインク補給の停
止状態の説明図である。
【図17】図12のインク供給系によるインクの補給終
了後の動作説明図である。
【図18】本発明の第1の実施形態における貯留インク
タンクの断面図である。
【図19】図18の貯留インクタンクにおける、インク
供給時の説明図である。
【図20】図18の貯留インクタンクにおける、インク
供給時の説明図である。
【図21】本発明の第2の実施例における貯留インクタ
ンクの断面図である。
【図22】図21の貯留インクタンクにおける、インク
供給時の説明図である。
【図23】図21の貯留インクタンクにおけるインク供
給手段の離間時の説明図である。
【図24】本発明の貯留インクタンクにおける、圧力と
インク量の変化の説明図である。
【符号の説明】
1 給送装置部 2 記録装置部 3 インク補充装置部 19 キャリッジ 20 貯留インクタンク 20a 記録ヘッド 20b インク取入れ口 21 インク供給手段 22 補充インクタンク 30 キャップ装置部 44 ノズル 48 気体透過部材 53 総合吸引口 54 キャップ部材 101a 封止弁部 150 第1の封止弁 152 第2の封止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒 洋治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 深澤 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 植月 雅哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 朝木 則泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林 弘毅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 博行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡本 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 根津 祐志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA23 EB08 EB49 EC64 FA10 HA36 JA06 JA13 JC07 JC13 JC20 KB04 KB05 KB19 KC09 KC11 KC13 KC21 KC27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク取入れ口から内部にインクを取入
    れ可能なインクタンクと、該インクタンクの吸引口から
    インクタンク内部に導入した負圧によって、補充タンク
    から前記インクタンク内にインクを取入れ可能なインク
    供給手段を有するインクジェット記録装置において、 インク取入れ時に前記インクタンク内の負圧が大気圧ま
    で戻らないように、前記補充タンクから前記インクタン
    ク内部までのインク供給路の間に、前記インクタンク内
    の負圧を残留させる負圧制御手段を有することを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記負圧制御手段が、前記インクタンク
    内部に設けられて所定の負圧値で前記インク供給路を封
    止する封止手段で構成されることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記封止手段が、ばねまたは弾性部材で
    構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インク取入れ口から内部にインクを取入
    れ可能なインクタンクと、該インクタンクの吸引口から
    インクタンク内部に導入した負圧によって、補充タンク
    から前記インクタンク内部までのインク供給路を通って
    インクを取入れ可能なインク供給手段と、前記インク供
    給路の間に設けられて前記インクタンクの前記インク取
    入れ口と離間可能な接続手段を有するインクジェット記
    録装置において、 インク取入れ時に前記インクタンク内の負圧が大気圧ま
    で戻らないように、前記補充タンクから前記インクタン
    ク内部までのインク供給路の間に、前記インクタンク内
    部の負圧を残留させる負圧制御手段を有することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記負圧制御手段が、前記インクタンク
    内部に設けられて所定の負圧値で前記インク供給路を封
    止する封止手段で構成されることを特徴とする請求項4
    に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記負圧制御手段が、前記接続手段に設
    けられて所定の負圧値で前記インク供給路を封止する封
    止手段で構成されることを特徴とする請求項4に記載の
    インクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記封止手段が、ばねまたは弾性部材で
    構成されることを特徴とする請求項5または6に記載の
    インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吸引口に、インクは通さずに気体を
    通す気液分離手段を有することを特徴とする請求項1乃
    至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記気液分離手段は、液体は通さずに気
    体は透過させる四弗化エチレン樹脂や同様な多孔質樹脂
    材料のいずれかであることを特徴とする請求項9記載の
    インクジェット記録装置。
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