JP2001353881A - 液体吐出記録装置および液体供給方法 - Google Patents

液体吐出記録装置および液体供給方法

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JP2001353881A
JP2001353881A JP2000180347A JP2000180347A JP2001353881A JP 2001353881 A JP2001353881 A JP 2001353881A JP 2000180347 A JP2000180347 A JP 2000180347A JP 2000180347 A JP2000180347 A JP 2000180347A JP 2001353881 A JP2001353881 A JP 2001353881A
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liquid
ink
liquid storage
negative pressure
pressure generating
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JP2000180347A
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Osamu Sato
理 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体吐出記録装置とその液体供給方法を提供
する。 【解決手段】 チューブ31内の液体の移動を任意に阻
止可能な阻止手段45を有し、液体収納容器40から負
圧発生部材収納部30への所定の液体の補充条件を満た
したときに、阻止手段45がチューブ31内の液体の移
動を許し、液体収納容器40の内部に保持された液体保
持袋を押圧してチューブ31に液体を送出するための複
数の加圧部材による液体保持袋の常時加圧により液体収
納容器40から負圧発生部材収納部30へ液体が補充さ
れ、液体の補充条件以外のときに、阻止手段45がチュ
ーブ31内の液体の移動を禁じ、液体収納容器40から
負圧発生部材収納部30への液体の補充が抑制される。
頻繁にインクタンク40を交換する必要がなく、かつ、
インクタンク40から負圧発生部材収納部30への高速
インク補充が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煩雑にインクタン
クを交換する必要がなく、かつ、負圧発生部材を収納す
る液体収納部への高速な液体補充を可能とし、その上構
造が簡単かつコンパクトで、インクジェット記録装置
(以下、記録装置と略す)を縦に設置した縦置き設置に
も適用可能な液体吐出記録装置および液体供給方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置に用いられるインクタン
クとしては、少なくとも、被記録媒体に記録を行う記録
ヘッドカートリッジへと連通するインク供給路に形成さ
れたインク供給口と、インクタンク内部に空気を導入す
る大気連通口の2つの開口部を有する交換型のインクタ
ンクが知られている。このような2つの開口部を有する
インクタンクは、内部に多孔質部材、あるいは繊維状部
材といった負圧発生部材を具備し、被記録媒体への記録
時には、記録ヘッドカートリッジにインク切れを起こさ
ず安定にインクを供給でき、また、非記録時には、さま
ざまな環境条件の変化に対しても、インク垂れ、インク
供給性能の低下を防止する機能を有している。
【0003】近年、パーソナルコンピュータの普及に伴
い、省スペース化も進み、縦置きのコンピュータやCD
−ROMドライブ、あるいはフラットべットスキャナも
使用されている。また、記録装置においても、コンパク
トで、被記録媒体を縦に置いた状態で記録する縦置き記
録が可能で、持ち運びが容易なモバイル型のものが求め
られている。
【0004】以上のような要請を満たすものとしては、
以下のようなものが知られている。
【0005】特開平1−127359号公報には、キャ
リッジ外に設置された液体収納容器と、キャリッジに搭
載された記録ヘッドカートリッジとをチューブにより接
続し、液体収納容器を記録ヘッドカートリッジより重力
方向に低い位置に設置して、記録ヘッドカートリッジに
負圧をかけて、記録ヘッドのインク吐出口からのインク
垂れを防止するものが記載されている。
【0006】また、特開平6−198904号公報に
は、内部に板ばねを設けた袋を有する負圧発生部材を用
いて、記録ヘッドのインク吐出口からのインク垂れを防
止するものが記載されている。
【0007】さらに、特開平10−128993号公報
等には、キャリッジ外に設置された液体収納容器と、キ
ャリッジに搭載された、負圧発生部材を収納したインク
タンクとをチューブにより接続し、液体収納容器の一部
を押圧して、インクを液体収納容器からインクタンクに
供給するものが記載されている。
【0008】さらに、特開平10−337879号公報
には、インクタンクを密閉可能とし、インクタンク内の
インク袋の外側の周囲に空気を送り、インク袋を空気で
加圧しているものが記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、特
開平1−127359号公報に記載されているものは、
インク垂れの防止には効果があるものの、チューブ内の
圧力損失により、インク供給速度に限界があり、記録装
置による記録の高速化には、適していないという問題点
があった。
【0010】また、特開平6−198904号公報およ
び特開平10−128993号公報に記載されているも
のは、その機構上、コンパクトで持ち運びが容易なモバ
イル型のプリンタには、適用し難いという問題点があっ
た。
【0011】また、特開平10−337879号公報に
記載されているものは、高圧空気の発生に大掛かりな装
置を必要とするため、やはりコンパクトで持ち運びが容
易なモバイル型の記録装置には、適していないという問
題点があった。
【0012】さらに、コンパクトで持ち運びが容易なモ
バイル型の記録装置には、キャリッジ上に搭載できるイ
ンクタンクの大きさが限られており、そのため、インク
タンクを煩雑に交換する必要があった。
【0013】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みなされたものであって、煩雑にインク
タンクを交換する必要がなく、かつ、負圧発生部材への
高速な液体の補充を可能とし、その上構造が簡単、か
つ、コンパクトで、被記録媒体の縦置き設置にも適用可
能な液体吐出記録装置および液体供給方法を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の液体吐出記録装置は、インクを吐出する記録ヘ
ッド部及び該記録ヘッド部に供給するインクを収納する
液体収納部を備えた記録ヘッドカートリッジを着脱自在
に搭載するキャリッジと、前記キャリッジ外に設けら
れ、前記記録ヘッドカートリッジに供給するインクを袋
内に収納しチューブを介して前記液体収納部と接続され
る液体収納容器と、前記液体収納容器の袋を外部から押
して内部を加圧する加圧手段と、前記チューブ内の液体
の移動を規制する弁手段とを有し、前記弁手段は、前記
袋が前記加圧手段で押されている状態で、かつ、前記キ
ャリッジが待機位置にあるときに前記チューブ内の液体
の移動を可能とする。
【0015】上記の液体吐出記録装置では、記録ヘッド
部からの液体の吐出による記録動作は、弁手段によりチ
ューブ内の液体の移動が阻止されている状態で行われ
る。一方、加圧手段は液体収納容器内の袋を外部から押
し、袋の内部を加圧している。記録動作に伴い、記録ヘ
ッドカートリッジの液体収納部内の液体が消費される
と、キャリッジは待機位置へ移動される。キャリッジの
移動後、弁手段によりチューブ内の液体の移動を可能と
し、これによって、記録ヘッドカートリッジの液体収納
部内に収納された液体の量が少なくなった場合には、液
体収納容器内から液体が供給される。
【0016】液体収納容器はキャリッジ外に設けられて
おり、記録ヘッドカートリッジと異なり液体の収納量の
制限が少ない。従って、液体収納容器は記録ヘッドカー
トリッジと比較して液体の収納量を大きくすることが可
能であるので、液体収納容器の交換頻度が少なくなる。
また、液体収納容器から液体収納部への液体の供給は、
液体収納容器内の袋を加圧手段により加圧した状態で行
われるので、液体収納容器と記録ヘッドカートリッジと
の高さ方向の位置関係に拘わらず、高速供給が可能とな
る。しかも、加圧手段は単に袋を外部から押す機構を有
すれば良いので、構造も単純であり、加圧手段によって
液体吐出記録装置の小型化が妨げられることはない。
【0017】また、本発明の液体吐出記録装置は、液体
収納部内の液体の収納量を検出する液体収納量検出手段
を更に有し、この液体残量検出手段での検出結果に基づ
いてキャリッジが待機位置へ移動される構成としてもよ
い。これにより、必要なときのみに液体収納容器から液
体収納部への液体の供給を行うことができるので、記録
動作の停止時間が最小限で済む。また、弁手段を記録ヘ
ッドカートリッジとチューブとの間に設けられているも
のでもよい。さらに、弁手段の開閉動作を行う開閉手段
を待機位置に設けることで、キャリッジが待機位置にな
いときに不必要にチューブ内の液体が移動されることが
防止される。
【0018】上記液体収納部は内部に負圧発生部材を有
し、液体はこの負圧発生部材に保持されて液体収納部に
収納されているものでも良い。この場合、液体収納部内
で負圧発生部材からの液体の溢れを検出する超過液体検
出手段と、この超過液体検出手段により負圧発生部材か
ら液体が溢れたことが検出されたときに記録ヘッド部か
ら液体を吸引する吸引手段とを更に有することで、記録
ヘッド部から液体が垂れないような適度な負圧を液体収
納部に与えることができる。
【0019】さらに、液体収納容器の袋を加圧手段で加
圧したときに液体収納容器とチューブとの連通部が閉鎖
されるのを防止するために、液体収納容器内に加圧手段
の移動を制限するストッパを設けても良い。
【0020】本発明の液体供給方法は、インクを吐出す
る記録ヘッド部及び該記録ヘッド部に供給するインクを
収納する液体収納部を備えた記録ヘッドカートリッジを
着脱自在に搭載するキャリッジと、前記キャリッジ外に
設けられ、前記記録ヘッドカートリッジに供給するイン
クを袋内に収納しチューブを介して前記液体収納部と接
続される液体収納容器とを有する液体吐出記録装置の、
前記液体収納容器から前記液体収納部へ液体を供給する
液体供給方法であって、予め、前記液体収納容器と前記
液体収納部との間の連通を阻止しておく工程と、前記袋
を外部から押して内部を加圧する工程と、前記袋を外部
から押した状態で前記液体収納容器と前記液体収納部と
を連通する工程とを有する供給方法である。
【0021】上記の発明によれば、記録ヘッドカートリ
ッジの液体収納部と、この液体収納部に供給する液体を
収納する液体収納容器とはチューブを介して接続される
が、液体収納容器と液体収納部とは、液体収納容器内の
袋が外部から加圧された状態で連通されるので、液体
は、液体収納容器と記録ヘッドカートリッジとの位置関
係によらずに高速に供給される。特に、液体収納容器の
位置が液体収納部よりも高くなる向きに液体吐出記録装
置が設置されているときに、液体収納容器と液体収納部
との高さ方向における位置が等しいときと比べて、液体
収納容器と液体収納部とを連通する時間を短くすること
で、重力の影響により液体収納部へ過剰に液体が供給さ
れるのが防止される。
【0022】なお、本明細書において、キャリッジの
「待機位置」(または「記録待機位置」)とは、記録動
作を行わない場合は、キャリッジは常にこの位置に待機
している。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。 (第1の実施形態)まず、本発明の第1の実施形態を説
明する。
【0024】本実施形態は、チューブ内の液体であるイ
ンクの移動を任意に阻止可能な阻止手段であるバルブを
液体収納容器であるインクタンクに取り付け、記録ヘッ
ドカートリッジが記録待機位置に移動したときに、チュ
ーブ内の液体を移動を許し、インクタンクから記録ヘッ
ドカートリッジの負圧発生部材を収納した負圧発生部材
収納部にインクを補充するようにした点に特徴がある。
【0025】図1は、本発明の第1の実施形態の記録装
置の構成を示す概略斜視図である。
【0026】図1に示すように、本実施形態の記録装置
は、後述の負圧発生部材34を内部に収納した負圧発生
部材収納部30および負圧発生部材収納部30から供給
されたインクを用いて後述のインク吐出口51からイン
クを吐出する記録ヘッド部(不図示)を有する記録ヘッ
ドカートリッジ1を着脱自在に保持し、かつ、ガイドレ
ール12に沿って左右に移動するキャリッジ2と、キャ
リッジ2外に設置され、内部に液体保持袋である、後述
するインク袋42を保持し、このインク袋42からイン
クを負圧発生部材収納部30に供給する、液体収納容器
であるインクタンク40と、インクタンク40と負圧発
生部材収納部30とを接続するチューブ31と、インク
タンク40に接続されチューブ31内のインクの移動を
任意に阻止可能な阻止手段であるバルブ45と、を備え
ている。
【0027】ちなみに、図1において、向かって左側の
液体補充超過検出部であるオーバフローセンサ22のあ
る位置が記録待機位置20である。
【0028】上記において、キャリッジ2は、記録ヘッ
ドカートリッジ1を着脱自在に搭載しており、フレーム
4に両端部が固定され互いに平行に配置されたガイドシ
ャフト2aおよびガイドレール12に、図1中、矢印Y
で示す被記録媒体Pの搬送方向と直交し、かつ、被記録
媒体Pの面に平行な方向に摺動自在に支持される。ま
た、キャリッジ2は、キャリッジ駆動モータ10の出力
軸に固着された駆動プーリ(不図示)と、回転自在に軸
支された従動プーリ(不図示)との間に掛け回されたキ
ャリッジ駆動ベルト(不図示)の一部位に結合されてお
り、キャリッジ駆動モータ10を駆動することでキャリ
ッジ駆動ベルトが回転し、キャリッジ2が被記録媒体P
の搬送方向と直交する方向に往復移動する構成となって
いる。
【0029】フレキシブルケーブル3は、キャリッジ2
の移動方向に沿って配され、キャリッジ2の移動に伴っ
てループを形成する。
【0030】一方、被記録媒体Pは、両端部がフレーム
4に支持された圧板8上に積載される。圧板8は、付勢
手段(不図示)によりピックアップローラ9に向けて付
勢されており、圧板8上に積載された被記録媒体Pは、
ピックアップローラ9に押し付けられている。給紙命令
によってピックアップローラ9が回転すると、ピックア
ップローラ9と被記録媒体Pとの摩擦力により被記録媒
体Pが矢印Y方向に送り出される。圧板8は従来の自動
給紙装置で用いられているような分離爪等の分離手段
(不図示)を有しており、この分離手段により、被記録
媒体Pの一番上の1枚だけが送り出される。
【0031】ピックアップローラ9によって送り出され
た被記録媒体Pは、フレーム4に両端部が支持された搬
送ローラ(不図示)とべ−ス14に設けられたピンチロ
ーラ7により挟持されながらキャリッジ2の下方に搬送
される。そして、この位置で、記録ヘッド部のインク吐
出口51から被記録媒体Pに向けてインクが吐出されて
記録がなされる。さらに、被記録媒体Pの搬送方向に対
してキャリッジ2よりも下流側には、排紙ローラ15お
よび拍車16が対向配置され、キャリッジ2の下方を通
過した被記録媒体Pは、これら排紙ローラ15と拍車1
6とに扶持され、排紙される。上述したピックアップロ
ーラ9、搬送ローラ6および排紙ローラ15は、紙送り
モータ(不図示)により駆動される。
【0032】オーバフローセンサ22は、負圧発生部材
34から負圧発生部材収納部30へのインクの溢れを検
出するためのものであり、記録装置の記録待機位置20
に設けられている。それと隣接して、液体吸引手段であ
る吸引キャップ21は負圧発生部材収納部30へインク
が溢れたときに、負圧発生部材34内のインクを少量引
き出して、負圧発生部材34内に記録に適した適度の負
圧を発生させ、記録動作を中断させることなく、継続さ
せることができる。上記のいずれも、記録ヘッドカート
リッジ1が記録待機位置20にあるときに動作する。
【0033】図2は、図1に示した負圧発生部材収納部
30の拡大垂直断面図である。
【0034】図2に示すように、負圧発生部材収納部3
0は内部に、発泡ウレタン等の多孔質体やフェルト等の
繊維質で構成される負圧発生部材34を収納しており、
負圧発生部材収納部30の上部には、通常の記録時に、
負圧発生部材34内に空気を導入するための大気連通口
38が形成されている。大気連通孔38の対向位置であ
るインク流路97の入口には、記録ヘッドカートリッジ
1にインクが送り出される際に、インク中の夾雑物を取
り除くフィルタ95が装着され、記録時に、インクがこ
のフィルタ95からインク流路97を通り、記録ヘッド
カートリッジ1のインク吐出口51から吐出される。負
圧発生部材34内のインクを効率よく使用するために、
負圧発生部材34と負圧発生部材収納部30の内壁部に
はリブ33が設けられ、負圧発生部材34と負圧発生部
材収納部30との間に空間部32Aが形成されている。
また、負圧発生部材34から負圧発生部材収納部30へ
のインク溢れを検出しやすいように負圧発生部材収納部
30は透明なポリプロピレンで形成されている。
【0035】さらに、負圧発生部材34の一端には、チ
ューブ31の先端部に取り付けられた注入針37が差し
込まれ、他端には、負圧発生部材34内にインクが満た
されているかどうかを電気的な導通により検出する液体
収納量検出手段である電極ピン35a、35b(図示せ
ず、電極ピン35bは35aに隣接して平行に配置され
ている)が差し込まれている。注入針37は、記録ヘッ
ドカートリッジ1にインクを確実に供給できるように、
負圧発生部材34内のインク流路97の入口に装着され
たフィルタ95近傍まで差し込まれている。
【0036】負圧発生部材34内には、適度の負圧が発
生するようにインクが収納されている(通常、負圧発生
部材34の容積の7割程度の収納量)。このとき、イン
ク界面は電極ピン35a、35bと同位あるいはそれよ
り上の位置にあり、この状態で電極ピン35a、35b
間は導通している。しかし、インク界面が電極ピン35
a、35bよりも下がると、電極ピン35a、35b間
の導通が遮断される。
【0037】負圧発生部材収納部30の空間部32Aの
隅部には、負圧発生部材34から負圧発生部材収納部3
0の空間部30Aへのインクの溢れを検出するための液
体補充超過反射部であるプリズム36が設けられてい
る。このインク溢れの検出は、記録ヘッドカートリッジ
1が記録待機位置20にあるときに、プリズム36に、
記録装置本体に設けられたオーバフローセンサ22から
赤外線が照射されることによりなされる。すなわち、図
2に示す光路23を通ってオーバフローセンサ22でプ
リズム36からの反射光が検出されたときは、不図示の
判断手段によりインクが溢れていないと判断する。しか
し、オーバフローセンサ22から照射された赤外線がイ
ンク32iに吸収されて、反射光が戻らず、オーバフロ
ーセンサ22で反射光を検出できないか、あるいは、イ
ンク32iに部分的に吸収されて反射光のレベルが低下
したことにより、インクが溢れていると判断する。
【0038】なお、負圧発生部材34内にインクが満た
されているかどうかの検出は、上述の電極ピン35a、
35bによるインクの導通による検出方法でも良いが、
その他に、静電容量や、電磁誘導による方法でも構わな
い。
【0039】図3は、図1に示した記録ヘッドカートリ
ッジ1を被記録媒体Pの記録面側から見た図である。
【0040】記録ヘッドカートリッジ1の底部にはノズ
ル部50が設けられており、図3中、矢印Yの方向に搬
送される被記録媒体Pに対して、インク吐出口51から
インクを図示下方に向かって吐出させることで被記録媒
体Pへの記録がなされる。インク吐出口51から被記録
媒体Pへのインクの吐出はインク吐出用の駆動信号であ
る記録信号に基づいてなされる。この記録信号はフレキ
シブルケーブル3を介して、記録装置の動作を制御する
制御基板(不図示)から供給される。
【0041】図4(a)は、図1に示したインクタンク
40の垂直断面図であり、図4(b)は、インクタンク
40の水平断面図である。
【0042】図4(a)、(b)に示すように、インク
タンク40は、内部に、ゴム栓41で実質的に密閉され
たインク袋42を有している。このゴム栓41には、チ
ューブ31の先端部に設けられ、先端の側面にインクを
吸入する穴(不図示)が空いた針39が差し込まれてい
る。これらゴム栓41は、ケース47に固定された支え
43とキャップ44とで支持され、針39がゴム栓41
に差し込まれている。
【0043】また、ケース47の側面には、図4(b)
に示すように穴49a、49bが形成されている。これ
らの穴49a、49bに近接して、インク袋42内のイ
ンクをチューブ31に送り出すことができるように、加
圧部材90a、90bが設けられている。インクタンク
40を記録装置に装着した際に、これらの穴49a、4
9bを通して、加圧部材90a、90bがインクタンク
40内に挿入され、インク袋42をバネ等で常時加圧す
るようになっている。こうすることで、チューブ31内
のインクに圧力が加わって、インク袋42からチューブ
31にインクを高速に送り出すことができる。また、こ
の加圧部材90a、90bにより、インク袋42が潰れ
ても、インク袋42によりインクを最後まで使い切るこ
とができるように、インク袋42内に隙間板46が設け
られている。
【0044】この隙間板46は、加圧部材90a、90
bがインク袋42を完全に押しつぶし、インク袋42を
介して当接することがないようにするためのストッパと
して機能する。このため、インクの消費が進み、インク
袋42が潰れても、この隙間板46が設けられているこ
とにより、袋の内面同士がくっ付いてしまうことがな
く、インクタンク40から負圧発生部材収納部30にイ
ンクを供給できる。
【0045】なお、加圧部材として、インクタンク40
の挿入方向の奥側にレバー等を設けても良いし、インク
タンク40の装着部にカバー等をつけて、それを閉じる
ようにしても良い。
【0046】図5は、図1に示したバルブ45の断面図
である。
【0047】図5に示すように、バルブ45はバルブケ
ース45bの中に格納されている。バルブ本体82の内
部には、先端にEPDM(Ethylne Propy
lene Dine Monomer)やブチルゴム等
の、インクに侵されない材料を使用したダイアフラム8
4が固定されているピストン83が設けられている。バ
ルブ45を閉じているときは、ダイアフラム84がスプ
リング85でオリフィス80に押し付けられ密閉されて
いる。バルブを開くときは、ピストン83の外側に突出
したピン86をバルブケース45bのレバー(不図示)
に係止させて、ピストン83を持ち上げる。これによ
り、ダイアフラム84によるオリフィス80の密閉が解
除され、バルブ45が開いた状態となる。
【0048】図6は、図5に示したバルブ45をインク
タンク40に取り付けた状態を示す断面図である。な
お、本図では加圧部材90a、90bを図示するため、
インクタンクは図4(b)に示したインクタンク40の
水平断面部が描かれている。
【0049】バルブ45が開くと、インクタンク40の
内部と負圧発生部材34とが連通して、インク袋42か
ら負圧発生部材34へインクが補充されるようになって
いる。ここで、ゴム栓41は、針39を抜き差ししたと
きに、インク袋42からインクが漏れないように支え4
3とキャップ44で適度に圧縮されている。
【0050】次に、図7を参照して本実施形態の記録装
置のインクの供給動作を説明する。
【0051】図7は、本実施形態の記録装置の動作の理
解を容易にするため、本実施形態の動作に関連する要部
を抜き出した図である。
【0052】本図においても、加圧部材90a、90b
を図示するため、インクタンクとして、図4(b)に示
したインクタンク40の水平断面図を用いた。
【0053】キャリッジ2は、記録動作時以外は、記録
待機位置20に位置している。このとき、インク袋42
は加圧部材90a、90bにより常時加圧されている
が、バルブ45はまだ閉じているので、チューブ31内
のインクは移動しない。記録動作が進み負圧発生部材3
4内のインクが消費されるのに伴い、負圧発生部材収納
部30内に、大気連通口38より空気38aが取り込ま
れ、負圧発生部材34内部に入る。そうすると、取り込
まれた空気の体積分だけ負圧発生部材34内のインク界
面が押し下げられ、インク界面が200Aから200B
に下がると、電極ピン35a、35b間の導通が遮断さ
れる。
【0054】電極ピン35a、35bにより、負圧発生
部材34内のインクの減少が検出されると、記録ヘッド
カートリッジ1が記録待機位置20に移動する。ここ
で、初めてバルブ45が開き、インク袋42への加圧部
材90a、90bの常時加圧により、インクタンク40
から負圧発生部材収納部30へのインク補充動作が開始
される。
【0055】インクタンク40から負圧発生部材収納部
30へインクが補給され、インク界面が200Aに上昇
すると、電極ピン35a、35b間が再び導通し、バル
ブ45を閉じて、インクの補充を停止する。
【0056】このように電極ピン35a、35b間にイ
ンクが存在すれば、これを導体として電極ピン35a、
35b間が導通するが、電極ピン35a、35b間にイ
ンクが存在しなくなると、電極ピン35a、35b間の
導通が遮断される。インク袋42内のインクの収納量
は、このような電極ピン35a、35b間の導通、遮断
により検出している。
【0057】なお、チューブ31の内径を0.8mm、
長さを150mm、チューブ31内のインク流量を2.
8g/minとすると、チューブ31の圧力損失は14
80Paとなるため、それを加味した加圧を加圧部材9
0a、90bにより、インク袋42に加えなければなら
ない。一般に、チューブの内径が細く、長いほど加圧部
材により加圧すべき圧力は大きくなる。
【0058】ところが、この状態で負圧発生部材34内
には、最適の負圧が発生しているとは限らないので、記
録ヘッドカートリッジ1が記録待機位置20に移動した
際に、吸引キャップ21により、負圧発生部材34内の
インクを微量引き出して、負圧発生部材34内に記録に
適した負圧を発生させて、記録動作を中断することな
く、記録動作を継続させている。
【0059】なお、本実施形態では、記録装置の設置方
向は、図1において、主に、矢印Aの方向と垂直な横置
き設置の場合を想定して説明してきたが、これに限定さ
れるわけではなく、矢印Bの方向と平行な縦置き設置の
場合でも可能であることは言うまでもない。また、負圧
発生部材34のインクの残量の検出を電極ピン35a、
35bでなく、例えば、負圧発生部材34内のインク量
に匹敵する記録量をドットカウント等に換算する方法で
演算して、インク供給時期を推定しても良い。
【0060】以上のように、本実施形態によれば、従来
キャリッジに搭載されていた液体収納部よりもインクの
収納量の多いインクタンク40をキャリッジ2外に別に
設け、このインクタンク40から負圧発生部材収納部3
0にインクを供給する構成としたので、インクタンク4
0の交換頻度を少なくできる。
【0061】また、加圧部材90a、90bによりイン
ク袋42を常時加圧しておき、負圧発生部材34内の液
体の界面のレベルが電極ピン35a、35bの位置より
も下がり、かつ、記録ヘッドカートリッジ1が記録待機
位置20にあるときに、バルブ45を開いてインクタン
ク40から負圧発生部材料収納部30にインクを補充す
るようにしたので、チューブ31内のインクに圧力が加
わり、負圧発生部材収納部30に高速にインクを補充で
きるだけでなく、インクの消費に伴いインクを過不足な
く補充して、負圧発生部材34から負圧発生部材収納部
30へのインクの溢れを防止することができる。
【0062】さらに、加圧部材90a、90bをインク
タンク40でなく、記録装置に設けることで、消耗品で
あるインクタンク40の構造が簡略化でき、ランニング
コストを低く抑えることができる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を説
明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態の記録
装置と同一の構成要素は同一の符号を付して示す。
【0063】本実施形態は、負圧発生部材34から負圧
発生部材収納部30へのインク溢れを検出したときに、
吸引キャップ21での吸引動作を、インクが溢れていな
い通常時より多少多めに行う点に特徴がある。
【0064】万一、負圧発生部材34から負圧発生部材
収納部30へインクが溢れ、負圧発生部材収納部30と
負圧発生部材34との間の空間部32Aにインク32i
が溜まった場合、記録装置本体に設けられたオーバフロ
ーセンサ22から空間部32Aの隅部に設けられた液体
補充超過反射部であるプリズム36に赤外線を照射し
て、プリズム36からの反射光をオーバフローセンサ2
2でチェックする方法をとっている。
【0065】空間部32Aにインク32iが溜まってい
ると、オーバフローセンサ22から照射された赤外線が
インク32iに吸収されて、オーバフローセンサ22に
プリズム36からの反射光が戻らないか、あるいは、赤
外線がインク32iに部分的に吸収されて反射光のレベ
ルが低下する。このように、プリズム36からオーバフ
ローセンサ22に反射光が戻り、そのレベルが低下して
いなければ、負圧発生部材34から負圧発生部材収納部
30へインクが溢れていないと不図示の判断手段が判断
する。そうでなく、反射光が戻らないか、そのレベルが
低下していれば、インクが溢れていると判断する。記録
ヘッドカートリッジ1が記録待機位置20にあるとき
に、インクタンク40から負圧発生部材収納部30への
インク補充中にインク溢れの検出を行い、補充を止め
る。
【0066】なお、本実施形態は、負圧発生部材34か
ら負圧発生部材収納部30へのインク溢れを検出したと
きに、インクの吸引動作を多少多めに行うことと、検出
により補充を止めること以外は、第1の実施形態と同様
であるので、本実施形態の詳しい動作の説明は省略す
る。
【0067】以上のように、本実施形態によれば、第1
の実施形態と同様にインクタンク40の交換頻度を少な
くできる。また、加圧部材90a、90bにより負圧発
生部材収納部30に高速にインクを補充できるだけでな
く、インクの消費に伴いインクを過不足なく補充して、
負圧発生部材34から負圧発生部材収納部30へのイン
クの溢れを防止することができる。さらに、加圧部材9
0a、90bをインクタンク40でなく、記録装置に設
けることで、消耗品であるインクタンク40の構造が簡
略化でき、ランニングコストを低く抑えることができ
る。
【0068】そして、特に本実施形態の場合、負圧発生
部材34から負圧発生部材収納部30へのインク溢れが
検出されたとき、インクが溢れていないときと比し、吸
引キャップ21でのインク吸引動作を多少多めに行っ
て、負圧発生部材34内により大きな負圧を発生させて
いるので、記録装置内や、被記録媒体P上へのインク垂
れを防止することができる。 (第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態を説
明する。
【0069】本実施形態は、バルブ45’を負圧発生部
材収納部30に取り付けた点に特徴がある。
【0070】図8は、本発明の第3の実施形態の記録装
置の構成を示す概略斜視図である。
【0071】図8に示すように、本実施形態の記録装置
は、本実施形態に特有のものとして、負圧発生部材収納
部30に設けられたバルブ45’と、記録装置の記録待
機位置20に設けられ、バルブ45’と嵌合して、バル
ブ45’の開閉動作を行う開閉手段であるバルブレバー
70と、を備えている。
【0072】これ以外の構成は、図1に示した第1の実
施形態の記録装置と同様であるので、同一の構成要素は
同一の符号を付して示す。
【0073】本実施形態では、チューブ31内の液体を
第1の実施形態と同様の加圧手段(不図示)で常時加圧
することでインク補充を短時間で行えるようにするとと
もに、バルブ45’を負圧発生部材収納部30に取り付
けることで、インク補充時におけるチューブの圧力損失
によるインク補充の遅れを防止することで正確なインク
補充を可能とし、負圧発生部材34から負圧発生部材収
納部30へのインク溢れを少なくしたものである。
【0074】図9は、本実施形態で用いられるバルブの
断面図である。
【0075】図9に示すように、バルブ45’は図5に
示した第1の実施形態で用いられるバルブ45と各部の
構成は基本的に同じであるが、第1の実施形態で用いて
いたレバーの代わりに、バルブ45’を持ち上げるバル
ブレバー70と、それを動かすアクチュエータ73が記
録待機位置に設けられている点が異なる。
【0076】この様子を図10に示す。図10は、バル
ブ45’を負圧発生部材収納部30に取り付けた状態を
示す断面図である。
【0077】インクタンク40に内蔵されたインク袋
(不図示)内のインクを外部に導出する針を有するタン
クジョイント71がインクタンク40に取り付けられ、
タンクジョイント71は、記録ヘッドカートリッジ1に
結合されたバルブ45’とチューブ31で接続されてい
る。
【0078】図11(a)は、バルブレバー70にバル
ブ45’のピストン83が嵌合する直前の状態を示す斜
視図である。
【0079】バルブレバー70は先端にU字形状のU字
溝88が設けられ、それと対向する位置にピン72が突
出している。このピン72は支持部材74に設けられた
孔に挿入されており、ピン72を中心にバルブレバー7
0が回動可能である。このバルブレバー70を動作させ
るのが、上述したアクチュエータ73である。
【0080】図11(b)は、ピストン83がバルブレ
バー70のU字溝88に嵌合されている状態を示す断面
図で、バルブレバー70がピストン83を矢印方向に持
ち上げることが可能である。
【0081】図11(a)、(b)を参照して、上述の
各実施形態と動作が異なるバルブ45’の開閉動作につ
いて説明する。
【0082】記録ヘッドカートリッジ1が記録待機位置
20にある状態では、ピストン83がバルブレバー70
のU字溝88に嵌合されているため、ピン86がバルブ
レバー70の上面に係止される。この状態で、アクチュ
エータ73を動作させると、バルブレバー70の上方へ
の移動に連動して、バルブレバー70がピン72を支点
にピストン83を持ち上げる方向に動き、オリフィス8
0とダイヤフラム84が離れる。こうしてバルブ45’
が開き、インク袋42から負圧発生部材収納部30へイ
ンクが供給される。
【0083】バルブ45’を閉じるときは、ピストン8
3を下げ、オリフィス80とダイヤフラム84が密閉す
ることによりバルブ45’が閉じ、インク袋42から負
圧発生部材収納部30へのインクの供給が抑制される。
【0084】これ以外の本実施形態のインク補充動作
は、上述した第1および第2の実施形態と同様であるの
で、詳細な動作の説明は省略する。
【0085】万一、負圧発生部材34から負圧発生部材
収納部30へインクが溢れ、空間部32Aにインク32
iが溜まっている場合、負圧発生部材34は、最適の負
圧を形成しているとは限らないので、上述の各実施形態
と同様に、吸引キャップ21により負圧発生部材34内
のインクを微量引き出して、記録に適した負圧を発生さ
せることで、記録動作を中断することなく、記録動作を
継続させることができる。
【0086】以上のように、本実施形態によれば、第1
および第2の実施形態と同様にインクタンク40の交換
頻度を少なくできる。また、加圧部材90a、90bに
より負圧発生部材収納部30に高速にインクを補充でき
るだけでなく、インクの消費に伴いインクを過不足なく
補充して、負圧発生部材34から負圧発生部材収納部3
0へのインクの溢れを防止することができる。さらに、
加圧部材90a、90bをインクタンク40でなく、記
録装置に設けることで、消耗品であるインクタンク40
の構造が簡略化でき、ランニングコストを低く抑えるこ
とができる。
【0087】そして、特に本実施形態の場合、バルブ4
5’を負圧発生部材収納部30に取り付けたので、イン
クタンク40から負圧発生部材収納部30へのインク補
充を短時間で行えるようになり、負圧発生部材34から
負圧発生部材収納部30へのインク溢れを少なくするこ
とができる。 (第4の実施形態)次に、本発明の第4の実施形態を説
明する。
【0088】本実施形態は、カラー記録用の3色のイン
クを供給する複数のインクタンク、バルブ、負圧発生部
材、バルブレバー、ソレノイド、オーバフローセンサを
設けた点に特徴がある。
【0089】上述の各実施形態では、単色のインクを使
用するものについて述べたが、本実施形態では、カラー
記録用の3色のインクを供給するカラー記録用の記録装
置について説明する。
【0090】図12は、本実施形態の記録装置の構成を
示す概略斜視図である。
【0091】図12に示すように、本実施形態の記録装
置は、本実施形態に特有のものとして、負圧発生部材1
30と、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3
色収納用のインクタンク140C、140M、140Y
と、3つのピストン83C、83M、83Yを備えたバ
ルブ145と、3つのバルブレバー70C、70M、7
0Y、およびソレノイド73C、73M、73Yと、2
つのオーバフローセンサ22CM、22MYと、を備え
ている。
【0092】これ以外の構成は、図1に示した第1の実
施形態の構成と同様であるので、同一の構成は同一の符
号を付して示す。
【0093】図13は、図12に示した記録ヘッドカー
トリッジを被記録媒体の記録面から見た図である。
【0094】記録ヘッドカートリッジ101はノズル部
150にC、M、Yの3色のインクを吐出するインク吐
出口群150C、150M、150Yを備えている。
【0095】図14は、負圧発生部材収納部の垂直断面
図である。
【0096】図14において、負圧発生部材収納部13
0はC、M、Y3色のインクを収納できるように、それ
ぞれ3つの部屋に分けられ、各部屋に、上述の各実施形
態と同様に、負圧発生部材34C、34M、34Yが収
納されている。負圧発生部材34C、34M、34Yの
上部にはそれぞれ複数の電極ピン、35Caと35C
b、35Maと35Mb、35Yaと35Ybが差し込
まれている。また、ノズル部150へのインク流路(不
図示)入口に装着されたフィルタ95C、95M、95
Yの近傍まで注入針37C、37M、37Yが差し込ま
れている。
【0097】また、負圧発生部材収納部130の内壁と
負圧発生部材34C、34M、34Yの間には、負圧発
生部材34C、34M、34Y内のインクを効率よく使
用するために、リブC、Yが設けられ、フィルタ95
C、95M、95Yの周囲の空間と負圧発生部材収納部
130に設けられた大気連通口38C、38M、38Y
が連通している。さらに、負圧発生部材34C、34
M、34Yの下部には、プリズム96C、96Ml、9
6M2、96Yがそれぞれ設けられている。また、これ
らプリズム96C、96M1、96M2、96Yに対応
して、記録装置の記録待機位置20には、図12に示し
たオーバフローセンサ22CM、22MYが設けられて
いる。
【0098】記録ヘッドカートリッジ101が、記録待
機位置20にある状態で、記録ヘッドカートリッジ10
1のノズル部150が記録装置の吸引キャップ21の位
置に来るように吸引キャップ21が記録待機位置20に
設けられているのも、上述の各実施形態と同様である。
【0099】図15は、図12に示した本実施形態のイ
ンクタンク140C、140M、140Yの垂直断面図
である。
【0100】図15において、インクタンク140C、
140M、140Yは、上述の各実施形態とほぼ同一構
造であるが、インク取り出し位置が下向きとなって、ゴ
ム栓141にチューブ131を下から差し込む点が異な
っている。インク袋142内のインクを外部に導出する
針139を備えたタンクジョイント171がインクタン
ク140C、140M、140Yに結合され、記録ヘッ
ドカートリッジ101に結合されたバルブ145とチュ
ーブ131で接続されている。バルブ145の1色あた
りの構造は、上述の各実施形態と同一である。
【0101】インクタンク140C、140M、140
Yは、ゴム栓141で密閉されたインク袋142を内部
に有し、さらに、ゴム栓141には、チューブ131先
端部に設けられ、インクを外部に導出するするための穴
(不図示)が空いた針139が差し込まれ、記録ヘッド
カートリッジ101に取り付けられたバルブ145が開
いているときは、インク袋142から負圧発生部材34
C、34M、34Yにインクが供給される。ここで、ゴ
ム栓141は、針139を抜き差したときに、インク袋
142からインクが漏れないように、支え143とキャ
ップ144で適度に圧縮されており、また、支え143
は、ケース147で固定されている。
【0102】また、ケース147には、横一方向の2列
の突起147a、147bが設けられており、これらの
突起147a、147bの下に指を当てて持ち上げるこ
とで、インクタンク140C、140M、140Yを記
録装置から容易に着脱できるようになっている。また、
インクタンク140C、140M、140Yには、イン
ク袋142内のインクを外部に送り出すために、インク
袋142を左右に押し潰す、図4(a)、(b)に示し
た穴49a、49bと同様の加圧部材(不図示)が挿入
される穴149a、149b(不図示)が形成されてい
る。
【0103】さらに、インク袋142が潰れても、イン
クを最後まで使い切ることができるように、隙間板14
6がインク袋142内に設けられている。ここで、イン
ク袋142は、インクタンク140C、140M、14
0Yを記録装置に装着した際に、穴149a、149b
を通して、記録装置に設けられた上記加圧部材により常
時加圧される。
【0104】なお、加圧部材としては、インクタンク1
40C、140M、140Yの挿入方向の奥側にレバー
等を設けても良いし、インクタンク140C、140
M、140Y装着部にカバー等をつけても良い。
【0105】図16は、バルブ145の開閉動作を制御
する開閉手段である複数のバルブレバー70C、70
M、70Yと、それに対応して、その下に設けられた複
数のソレノイド73C、73M、73Yとを示す図であ
る。
【0106】バルブレバー70C、70M、70Yは、
U字形の溝が設けられ、バルブレバー70C、70M、
70Yに接合された細長い円柱状の支持部が、各ソレノ
イド73C、73M、73Yの内部に嵌装されている。
【0107】バルブレバー70C、70M、70Yは、
ソレノイド73C、73M、73Yより上方に押し上げ
られる構造になっている。バルブ145に取り付けられ
た各ピストン83C、83M、83Yをバルブレバー7
0C、70M、70YのU字形の溝に嵌合することによ
り、ピストン83C、83M、83Yのピン86C、8
6M、86Yがバルブレバー70C、70M、70Yの
上面に係止され、ソレノイド73C、73M、73Yの
上方への移動に連動してバルブレバー70C、70M、
70Yが上方に移動される。ピストン83C、83M、
83Yを持ち上げるとバルブ145が開いて、インクタ
ンク140C、140M、140Yから負圧発生部材収
納部130への液体の補充が開始される。
【0108】それとは反対に、ソレノイド73C、73
M、73Yの下方への移動に連動してバルブレバー70
C、70M、70Yを下方に移動し、ピストン83C、
83M、83Yを下げることで、インクタンク40C、
40M、40Yから負圧発生部材収納部130への液体
の補充が抑制される。このとき、バルブレバー70C、
70M、70Yをそれぞれ個別に制御することで、バル
ブ45C、45M、45Yを独立に開閉させることが可
能である。
【0109】バルブレバー70C、70M、70YのU
字形の溝とピストン83C、83M、83Yとの個々の
嵌合方法は、図11(a)、(b)に示したものと同一
である。ただ、バルブレバー70C、70M、70Yの
上下の移動方法だけが、図11(b)に示した第3の実
施形態ではアクチュエータ73を用いていたのに対し、
本実施形態では、ソレノイド73C、73M、73Yを
用いている点が異なる。
【0110】上述の各実施形態と動作が異なるバルブ1
45の開閉動作について説明する。
【0111】記録ヘッドカートリッジ1が記録待機位置
20にある状態では、上述したようにピストン83C、
83M、83Yがバルブレバー70C、70M、70Y
のU字形の溝に嵌合されているため、ピン86C、86
M、86Yがバルブレバー70C、70M、70Yの上
面に係止される。この状態で、ソレノイド73C、73
M、73Yを動作させると、ソレノイド73C、73
M、73Yの上方への移動に連動して、バルブレバー7
0C、70M、70Yがピストン83C、83M、83
Yを持ち上げ、オリフィス(不図示)とダイヤフラム
(不図示)が離れる。こうしてバルブ145が開き、イ
ンクタンク140C、140M、140Yから負圧発生
部材収納部130にインクが供給される。
【0112】バルブ145を閉じるときは、ピストン8
3C、83M、83Yを下げ、オリフィスとダイヤフラ
ムを付けると、バルブ145が閉じ、インクタンク14
0C、140M、140Yから負圧発生部材収納部13
0へのインクの補充が抑制される。
【0113】次に、図17を参照して本実施形態の記録
装置のインクの供給動作を説明する。
【0114】図17は、本実施形態の動作の理解を容易
にするため、本実施形態の要部を抜き出した図である。
【0115】外部より記録装置に記録の開始を指示する
記録信号が入力されると、キャリッジ2が記録待機位置
20に移動して、記録動作が開始する。このとき、イン
ク袋142は加圧部材(不図示)により常時加圧されて
いるが、バルブ145はまだ閉じているので、チューブ
131内のインクは移動しない。記録動作が進み負圧発
生部材34C、34M、34Y内のインクが消費される
のに伴い、負圧発生部材収納部130内に、大気連通口
38C、38M、38Yより空気38aが取り込まれ、
負圧発生部材34C、34M、34Y内部に入る。そう
すると、取り込まれた空気の体積分だけ負圧発生部材3
4C、34M、34Y内のインク界面が押し下げられ、
インク界面が200Aから200Bに下がると、電極ピ
ン35Ca、35Cb、35Ma、35Mb、35Y
a、35Yb間の導通が遮断される。
【0116】電極ピン35Ca、35Cb、35Ma、
35Mb、35Ya、35Ybにより負圧発生部材34
C、34M、34Yに含浸しているインクの減少が検出
されると、記録ヘッドカートリッジ101が記録待機位
置20に移動する。ここで、初めてバルブ145が開
き、加圧部材によるインク袋42C、42M、42Yへ
の常時加圧により、インクタンク140C、140M、
140Yから負圧発生部材収納部130へのインク補充
動作が開始される。
【0117】インクタンク140C、140M、140
Yから負圧発生部材収納部130へインクが補給され、
インク界面が200Aに上昇すると、電極ピン35Ca
と電極ピン35Cb、電極ピン35Maと電極ピン35
Mb、電極ピン35Yaと電極ピン35Ybが再び導通
し、バルブ145を閉じて、インクの補充を停止する。
【0118】ところが、この状態で負圧発生部材34
C、34M、34Y内は、最適の負圧が形成されている
とは限らないので、記録ヘッドカートリッジ101が記
録待機位置20に移動した際に、吸引キャップ21によ
り、負圧発生部材34C、34M、34Y内のインクを
微量引き出して、負圧発生部材34C、34M、34Y
内に記録に適した負圧を発生させて、記録動作を中断す
ることなく、記録動作を継続させることができる。
【0119】なお、本実施形態では、記録装置の設置方
向は、図12において、主に、矢印Aの方向と垂直な横
置き設置の場合を想定して説明したが、これに限定され
るわけではなく、矢印Bの方向と平行な縦置き設置の場
合でも可能であることは言うまでもない。また、負圧発
生部材34C、34M、34Yのインクの残量の検出を
電極ピン35Ca、35Cb、35Ma、35Mb、3
5Ya、35Ybでなく、例えば、負圧発生部材34
C、34M、34Y内のインク量に匹敵する記録量をド
ットカウント等に換算する方法で演算して、インク供給
時期を検知しても良い。
【0120】バルブ145は、記録ヘッドカートリッジ
101が記録待機位置20にあるときにのみソレノイド
73C、73M、73Yにより各色単独に開き、負圧発
生部材34C、34M、34Y内にインクが供給され
る。インクの供給によりインク界面が上昇して電極ピン
35Caと電極ピン35Cb、電極ピン35Maと電極
ピン35Mb、電極ピン35Yaと電極ピン35Ybの
間が導通したら、ソレノイド73C、73M、73Yを
戻してバルブ145を閉じて、インク供給を停止する。
本実施形態では、バルブを閉じると負圧発生部材34
C、34M、34Y内へのインクの移動は停止する。
【0121】上述の各実施形態でも説明したように、万
一、負圧発生部材34C、34M、34Yから負圧発生
部材130へインクが溢れ、空間部にインクが溜まった
場合、記録装置に設けられた赤外線によるオーバフロー
センサ22CM、22MYでインク溢れを検出する。本
実施形態の場合、イエローあるいはマゼンタのインクの
溢れを、プリズム96Yとプリズム96M2およびオー
バフローセンサ22MYでチェックし、シアンあるいは
マゼンタのインクの溢れを、プリズム96Cとプリズム
96M2およびオーバフローセンサ22CMでチェック
することにより、どちらかのインクが溢れているときに
は、溢れたインクに赤外線が吸収されて、反射光が戻ら
ないか、インクに部分的に吸収されて反射光のレベルが
低下する。
【0122】なお、本実施形態は、3色のインクの例を
示しているが、ブラックを加えた4色でも可能であるこ
とは、言うまでもない。また、本実施形態では、負圧発
生部材130C、130M、130Yにバルブ145を
設けたが、当然インクタンク140C、140M、14
0Yに設けても良い。
【0123】以上のように、本実施形態によれば、第1
ないし第3の実施形態と同様に、インクタンク140
C、140M、140Yの交換頻度を少なくできる。ま
た、加圧部材により負圧発生部材収納部30に高速にイ
ンクを補充できるだけでなく、インクの消費に伴いイン
クを過不足なく補充して、負圧発生部材34から負圧発
生部材収納部30へのインクの溢れを防止することがで
きる。さらに、加圧部材をインクタンク140C、14
0M、140Yでなく、記録装置に設けることで、消耗
品であるインクタンク140C、140M、140Yの
構造が簡略化でき、ランニングコストを低く抑えること
ができる。
【0124】そして、特に本実施形態によれば、バルブ
145をソレノイド73C、73M、73Yにより各色
独立に開閉させることができるため、インクタンク14
0C、140M、140Yから負圧発生部材収納部13
0へのインクの補充動作を個々に制御することができ
る。 (第5の実施形態)次に、本発明の第5の実施形態を説
明する。
【0125】第1ないし第4の実施形態では、上述した
ように、記録装置の縦置き設置も可能である。そこで、
本実施形態では、記録装置の縦置き設置を実現する方法
を説明する。
【0126】本実施形態は、バルブ45、45’、14
5の開く時間を遅くして、記録装置の縦置き設置を可能
にした点に特徴がある。なお、本実施形態の説明は図
1、図2、図8、図12、および図14を参照して行
う。
【0127】上述の第1から第4の実施形態では、記録
装置の設置方向を図1、図8および図12に示した矢印
Aと直交する方向(縦置き設置)の場合について述べた
が、矢印Bと平行な方向(横置き設置)の場合に、被記
録媒体を垂直状態で記録する縦置き記録時も同様のイン
ク補充が求められる。本実施形態はこのような要望に応
えようとするものである。バルブ45、45’、145
の開く時間を遅くすることにより、負圧発生部材34、
34C、34M、34Yに供給されるインクの補充時間
が短くなる。このため、重力によるインクの補充速度が
加速されるのを補正して、負圧発生部材34、34C、
34M、34Yから負圧発生部材収納部30、130へ
のインク溢れを防ぐことができる。
【0128】縦置き設置の場合において、記録ヘッドカ
ートリッジ1、101が記録待機位置20にあるとき、
重力方向で、インクタンク40、140C、140M、
140Yは負圧発生部材34、34C、34M、34Y
より上側に配置されることとなる。例えば、被記録媒体
PがA4サイズの場合、インクタンク40、140C、
140M、140Yは負圧発生部材34、34C、34
M、34Yより水頭差約150mmだけ上側に配置され
ることとなる。
【0129】一方、横置き設置の場合、インクタンク4
0、140C、140M、140Yと負圧発生部材3
4、34C、34M、34Yとの水頭差はほとんどない
のに対し、縦置き設置の場合のインク補充時間は、重力
によるインクの補充が加わり、ほとんどチューブの圧力
損失を相殺し、横置き設置の場合と比較して、数倍早く
インクを補充できる。これは、記録時間の短縮には効果
があるが、場合によっては、インクの補充超過になって
記録装置内部へのインク漏れの心配がある。したがって
本実施形態では、記録装置の設置方向が縦置き設置の場
合、バルブ45、45’、145の開く時間を制限し
た。すなわち、縦置き設置の場合は、バルブ45、4
5’、145の開く時間を遅くしている。バルブ45、
45’、145の開く時間を遅くすることの他に、バル
ブ45、45’、145の開く時間を短くしても良い。
こうすると、バルブ45、45’、145を開く時間を
遅くしたのと同等の効果がある。
【0130】記録装置が横置き設置か、縦置き設置かの
設置方向の判定は、キャリッジ2を往復走査させるキャ
リッジ駆動モーター10の電流値が、往復走査の上りと
下りで変わることにより検出可能である。すなわち、横
置き設置の場合は、キャリッジ駆動モーター10の電流
値が上りと下りで同じであるのに対し、縦置き設置の場
合は異なる。これは縦置き設置の場合に、記録ヘッドカ
ートリッジ1、101を重力方向に移動させるときは、
小さな電流値で済むが、重力に逆らって反対方向に移動
させるときは、大きな電流値を必要とするためである。
【0131】また、第4の実施形態のカラー記録装置の
場合に、縦置き設置にするには、インクタンク140
C、140M、140Yの装着位置が異なり、各色の補
充時間が異なる。したがってこの場合は、色ごとにバル
ブ145の開く時間を制御するようにすれば良い。
【0132】以上のように、本実施形態によれば、第1
ないし第3の実施形態と同様に、インクタンク40、1
40C、140M、140Yの交換頻度を少なくでき
る。また、加圧部材により負圧発生部材収納部30、1
30に高速にインクを補充できるだけでなく、インクの
消費に伴いインクを過不足なく補充して、負圧発生部材
34、34C、34M、34Yから負圧発生部材収納部
30、130へのインクの溢れを防止することができ
る。さらに、加圧部材をインクタンク40、140C、
140M、140Yでなく、記録装置に設けることで、
消耗品であるインクタンク40、140C、140M、
140Yの構造が簡略化でき、ランニングコストを低く
抑えることができる。
【0133】そして、特に本実施形態によれば、バルブ
45、45’、145の開く時間を遅くすることで、重
力によるインクの補充速度が加速されるのを補正しイン
クの補充超過が回避できるため、記録装置の縦置き設置
が可能になる。
【0134】なお、上記の各実施形態において、インク
タンク40、140C、140M、140Yとの間の距
離が最も長くなる記録ヘッドカートリッジ1、101が
記録待機位置20にあるときに、インクタンク40、1
40C、140M、140Yから負圧発生部材料収納部
30、130にインクが補充されるようにしたが、これ
とは逆に、記録ヘッドカートリッジ1、101がインク
タンク40、140C、140M、140Yとの間の距
離が最も短くなる位置にあるとき、あるいは、記録ヘッ
ドカートリッジ1、101がガイドレール12の任意の
位置にあるときにインクを補充するようにしても良い。
【0135】以上、本発明の実施形態を説明してきた
が、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではな
く、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態を
適宣変更しても、あるいは各実施形態を任意に組み合わ
せてもよいことは明らかである。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャリッジ外に設けた液体収納容器から記録ヘッドカート
リッジに液体が供給される構成であるので、液体収納容
器の交換頻度を少なくすることができる。また、液体収
納容器の袋を外部から押して加圧した状態で液体収納容
器から記録ヘッドカートリッジの液体収納部へ液体が供
給されるようにすることで、液体収納容器と記録ヘッド
カートリッジとの位置関係によらずに、高速で液体を供
給することができる。特に、液体吐出記録装置の構成と
しては、加圧手段と弁手段を設けるだけでよいので、構
造も簡単であり装置の小型化の妨げになることはない。
また、本発明の液体供給方法においては、液体収納容器
の位置が液体収納部よりも高くなる向きに液体吐出記録
装置が設置されているときに、液体収納容器と液体収納
部との高さ方向における位置が等しいときと比べて、液
体収納容器と液体収納部とを連通する時間を短くするこ
とで、重力の影響により液体収納部へ過剰に液体が供給
されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の記録装置の構成を示
す概略斜視図である。
【図2】図1に示した負圧発生部材収納部の拡大垂直断
面図である。
【図3】図1に示した記録ヘッドカートリッジを被記録
媒体の記録面側から見た図である。
【図4】(a)は、図1に示したインクタンクの垂直断
面図であり、(b)は、インクタンクの水平断面図であ
る。
【図5】図1に示したバルブの断面図である。
【図6】図5に示したバルブをインクタンクに取り付け
た状態を示す断面図である。
【図7】図1に示した記録装置のインクの供給動作を説
明するための図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の記録装置の構成を示
す概略斜視図である。
【図9】本実施形態で用いられるバルブの断面図であ
る。
【図10】図9に示したバルブを負圧発生部材収納部に
取り付けた状態を示す図である。
【図11】(a)は、バルブレバーにバルブのピストン
が嵌合する直前の状態を示す斜視図であり、(b)は、
ピストンがバルブレバーのU字溝に嵌合され、バルブレ
バーがピストンを持ち上げている状態を示す断面図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施形態の記録装置の構成を
示す概略斜視図である。
【図13】図12に示した記録ヘッドカートリッジを被
記録媒体の記録面から見た図である。
【図14】本発明の第4の実施形態の負圧発生部材収納
部の垂直断面図である。
【図15】図12に示した記録装置に搭載されたインク
タンクの垂直断面図である。
【図16】図12に示した記録装置のバルブの開閉動作
を制御する開閉手段である複数のバルブレバーとソレノ
イドとを示す図である。
【図17】本発明の第4の実施形態の記録装置のインク
の供給動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1、101 記録ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 2a ガイドシャフト 3 フレキシブルケーブル 4 フレーム 7 ピンチローラ 8 圧板 9 ピックアップローラ 10 キャリッジ駆動モータ 12 ガイドレール 14 ベース 15 排紙ローラ 16 拍車 20 記録待機位置 21 吸引キャップ 22、22CM、22MY オーバフローセンサ 23 光路 30、130 液体収納部 31、131 チューブ 32A、32B 空間部 32i リブ 34、34C、34M、34Y 負圧発生部材 35a、35b、35Ca、35Cb、35Ma、35
Mb、35Ya、35Yb 電極ピン 36、36C、36M1、36M2、36Y、96C、
96M1、96M2、96Y プリズム 37、37C、37M、37Y 注入針 38、38C、38M、38Y 大気連通口 39、139 針 40、140C、140M、140Y インクタンク 41、141 ゴム栓 42、42C、42M、42Y、142 インク袋 45、45’、145 バルブ 45b バルブケース 46 隙間板 47 ケース 49a、49b 穴 50、150 ノズル部 51 インク吐出口 70、70C、70M、70Y バルブレバー 73 アクチュエータ 72、86、86C、86M、86Y ピン 73C、73M、73Y ソレノイド 80 オリフィス 82、182 バルブ本体 83、83C、83M、83Y ピストン 84 ダイアフラム 85 スプリング 88 U字溝 90a、90b 加圧部材 95、95C、95M、95Y フィルタ 97 インク流路 150C、150M、150Y インク吐出口群

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッド部及び該記
    録ヘッド部に供給するインクを収納する液体収納部を備
    えた記録ヘッドカートリッジを着脱自在に搭載するキャ
    リッジと、 前記キャリッジ外に設けられ、前記記録ヘッドカートリ
    ッジに供給するインクを袋内に収納しチューブを介して
    前記液体収納部と接続される液体収納容器と、 前記液体収納容器の袋を外部から押して内部を加圧する
    加圧手段と、 前記チューブ内の液体の移動を規制する弁手段とを有
    し、 前記弁手段は、前記袋が前記加圧手段で押されている状
    態で、かつ、前記キャリッジが待機位置にあるときに前
    記チューブ内の液体の移動を可能とする液体吐出記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記液体収納部には前記液体収納部内の
    液体の収納状態を検出する液体収納状態検出手段が設け
    られ、前記キャリッジは前記液体収納状態検出手段での
    検出結果に基づいて前記待機位置へ移動される、請求項
    1に記載の液体吐出記録装置。
  3. 【請求項3】 前記弁手段は前記記録ヘッドカートリッ
    ジと前記チューブとの間に設けられている、請求項1ま
    たは2に記載の液体吐出記録装置。
  4. 【請求項4】 前記弁手段の開閉動作を行う開閉手段が
    前記待機位置に設けられている、請求項3に記載の液体
    吐出記録装置。
  5. 【請求項5】 前記液体収納部は内部に負圧発生部材を
    有し、液体は前記負圧発生部材に保持されて前記液体収
    納部に収納されている、請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の液体吐出記録装置。
  6. 【請求項6】 前記液体収納部内で前記負圧発生部材か
    らの液体の溢れを検出する超過液体検出手段と、前記超
    過液体検出手段により前記負圧発生部材から液体が溢れ
    たことが検出されたときに前記記録ヘッド部から液体を
    吸引する吸引手段とを有する、請求項5に記載の液体吐
    出記録装置。
  7. 【請求項7】 前記液体収納容器内には、前記チューブ
    との接続部が前記加圧手段による加圧で閉鎖されないよ
    うに前記加圧手段の移動を制限するストッパが設けられ
    ている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液体
    吐出記録装置。
  8. 【請求項8】 インクを吐出する記録ヘッド部及び該記
    録ヘッド部に供給するインクを収納する液体収納部を備
    えた記録ヘッドカートリッジを着脱自在に搭載するキャ
    リッジと、前記キャリッジ外に設けられ、前記記録ヘッ
    ドカートリッジに供給するインクを袋内に収納しチュー
    ブを介して前記液体収納部と接続される液体収納容器と
    を有する液体吐出記録装置の、前記液体収納容器から前
    記液体収納部へ液体を供給する液体供給方法であって、 予め、前記液体収納容器と前記液体収納部との間の連通
    を阻止しておく工程と、 前記袋を外部から押して内部を加圧する工程と、 前記袋を外部から押した状態で前記液体収納容器と前記
    液体収納部とを連通する工程とを有する、液体供給方
    法。
  9. 【請求項9】 前記液体収納容器の位置が前記液体収納
    部よりも高くなる向きに前記液体吐出記録装置が設置さ
    れているとき、前記液体収納容器と前記液体収納部との
    高さ方向における位置が等しいときと比べて、前記液体
    収納容器と前記液体収納部とを連通する時間を短くす
    る、請求項8に記載の液体供給方法。
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